JP2017170811A - 光書込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OLED−PHの回路規模を増大させることなく、輝度信号の書き込み精度と書き込み速度とを共に向上させることができる光書込み装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】主走査方向について等間隔に配列された複数の発光画素回路を複数のグループに区分して、各グループに1対1に対応して電圧信号を書き込むDAC400が当該配列の一端側に配列されている。1対1に対応するDAC400とグループとの組毎に金属薄膜配線401が設けられており、DACからグループへの電圧信号を伝達する。複数のグループは、DACから見て近端部、中央部及び遠端部の3つに分類されており、近端部のグループには遠端部のグループよりも多数の発光画素回路が属する。中央部のグループに属する発光画素回路数は両者の中間である。【選択図】図7

Description

本発明は、光書込み装置及び画像形成装置に関し、特に、OLED−PHに高速かつ高精度で光書込みを行わせる技術に関する。
近年、画像形成装置の小型化と低コスト化が可能なライン光学型光書込み装置として、発光部に有機LED(OLED: Organic Light Emitting Diode)を用いたOLED−PH(OLED Print Head)が提案されている。OLED−PHは、OLEDと薄膜トランジスター(TFT: Thin Film Transistor)とを同一基板上に形成することができるので、駆動回路部を発光部と同一基板上に形成して低コスト化を図ることができる。
OLEDは、積算発光時間が長くなるにつれて発光効率が低下する特性を原理的に有している。また、OLED−PHにおいては、画像データの如何によってOLED毎に積算発光時間が異なってくる。この積算発光時間のバラつきが大きくなると、OLED毎の発光輝度がバラついて印刷画像にスジ状の濃度ムラが発生する。
そこで、OLEDが電流駆動型の発光素子であり、駆動電流量を調節することによって発光輝度を制御することができる点に着目して、OLED毎に発光輝度を制御する対策が採られている。具体的には、OLED−PHには、OLED毎にサンプルホールド回路(以下、「S/H回路」という。)と駆動回路を設け、S/H回路にて輝度信号を保持し、当該輝度信号に応じた駆動電流を駆動回路からOLEDに供給することによって、OLEDの発光輝度が制御される。
輝度信号は、DAC(Digital to Analogue Converter)を用い画像データから生成され、S/H回路に入力される。OLED−PHには、高い解像度で光書込みを行うために多数のOLEDが搭載されている。OLED毎に設けられたS/H回路もまた多数に上るため、S/H回路ごとにDACを設けると、システムコストが高くなってしまう。
このため、複数のS/H回路にDACを共有させて、S/H回路を順次切り替えながら輝度信号を書き込むアクティブ駆動型のOLED−PHが提案されている。このようにすれば、DAC数を低減することができるので、システムコストを抑えることができる。
アクティブ駆動型のOLED−PHにおいては、すべてのDACが1つのソースIC(Integrated Circuit)に集積されており、輝度信号はソースICからS/H回路に金属薄膜配線を経由して入力される。この金属薄膜配線の配線抵抗や配線容量はS/H回路毎に異なっている。このため、図10に示されるように、S/H回路に輝度信号を書き込む際の充放電時間は、ソースICに近いS/H回路よりも、ソースICから遠いS/H回路の方が長くなる。
このような問題に対して、ソースICからの配線長が相対的に長いS/H回路には、充放電をより早く行えるようにプレ充放電回路を追加したOLED−PHが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようにすれば、プレ充放電を行うことによって、遠端部における充放電時間を短縮して、高精度で輝度信号を書き込むことができる。
特開2008-191678号公報
しかしながら、プレ充放電回路を設けるとOLED−PHの大型化やコスト上昇が避けられない。その一方、画像形成装置に対する画像形成速度の高速化の要請は高まり続けており、プレ充放電回路を用いることなく、OLED−PHにおける輝度信号書き込みの更なる高精度化と高速化が喫緊の課題になっている。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、OLED−PHの回路規模を増大させることなく、輝度信号の書き込み精度と書き込み速度とを共に向上させることができる光書込み装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書込み装置は、電圧を保持するサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路の保持電圧に応じた駆動電流を出力する電流制御回路と、前記駆動電流に応じた輝度で発光する発光素子と、をそれぞれ有する複数の発光画素回路と、前記サンプルホールド回路の保持電圧を制御する電圧制御手段と、前記複数の発光画素回路は、回路基板上で近設された発光画素回路どうしのグループに区分されており、当該グループ毎に、当該グループと前記電圧制御手段とを電気的に接続する複数の金属薄膜配線と、を備え、前記金属薄膜配線の配線長が長いほど、当該金属薄膜配線に接続されたグループに属する発光画素回路が少なくなるように、前記複数の発光画素回路が区分されていることを特徴とする。
このようにすれば、プレ充電回路を設ける必要がないので、光書込み装置の回路規模を増大させることなく、また、金属薄膜配線の配線長が長いほど、当該金属薄膜配線に接続されたグループに属する発光画素回路が少なくなるように、グループ分けするので、輝度信号の書き込み精度と書き込み速度とが共に向上するように保持電圧を制御することができる。
この場合において、前記複数のグループの一部であって、前記金属薄膜配線の長さが近い2以上のグループは、当該グループに属する前記サンプルホールド回路の数が同じであってもよい。
また、前記グループ毎に属する前記サンプルホールド回路の数は何れも1の整数Nの倍数になっており、Nは2以上の整数であるのが望ましい。
また、前記複数の発光画素回路は第1の方向に沿って配列されており、1のグループに属する前記サンプルホールド回路の数が、他の1のグループに属するサンプルホールド回路の数よりも多い場合には、前記第1の方向に直交する方向において、当該1のグループに係る複数の発光素子の間隔が、前記他の1のグループに係る発光素子の間隔よりも狭くなっていてもよい。
また、前記グループ毎に設けられており、当該グループに接続された前記電圧制御手段による前記サンプルホールド回路の保持電圧の制御対象となる発光画素回路を順次選択する選択回路を備え、前記選択回路は、所定の期間内において当該グループに属する各発光画素回路を選択する期間が均等になっているのが望ましい。
この場合において、所属する発光画素回路数が同じであるグループ毎に設けられ、当該グループに係る選択回路に前記各発光画素回路を選択するタイミングを示すクロック信号を供給するクロック信号供給回路を備えれば更に好適である。
また、前記発光素子はOLEDであってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書込み装置を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示すである。 光書込み装置100の主要な構成を示す図である。 OLEDパネル200の概略平面図である。 TFT基板300の主要な構成を示すブロック図である。 1対の選択回路402と発光ブロック403とを示す回路図である。 アクティブ駆動方式を説明するタイミングチャートである。 DAC400を共有する発光画素回路数が異なる構成を説明する図である。 本実施の形態と従来技術とを比較する表である。 OLED201の発光タイミングと配置とを説明する図である。 S/H回路の位置と充放電時間との関係を例示するグラフである。
以下、本発明に係る光書込み装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、DACからS/H回路に至る配線が長いほどDAC配下のS/H回路数を少なくすることによって、遠端部においては十分な充放電時間を確保すると共に、充放電時間が短くても構わない近端部においては遠端部よりも多数のS/H回路に輝度信号を書き込むことによって、OLED−PH全体として輝度信号の書き込み時間を短縮する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示されるように、画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンターである。画像形成装置1が備える画像形成ステーション110Y、110M、110C及び110Kは、制御部101の制御の下、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)各色のトナー像を形成する。例えば、画像形成ステーション110Yにおいてイエローのトナー像を形成する際には、まず、帯電装置112Yが感光体ドラム111Yの外周面を一様に帯電させる。
次に、光書込み装置100Yが、感光体ドラム111Yの外周面を露光して、静電潜像を形成する。現像装置113Yは、感光体ドラム111Yの外周面にイエローのトナーを供給して、静電潜像を現像(顕像化)し、イエローのトナー像を形成する。1次転写ローラー114Yは、感光体ドラム111Yの外周面上から中間転写ベルト102の外周面上へトナー像を静電転写(1次転写)する。1次転写後に感光体ドラム111Yの外周面上に残留するトナーはクリーナー115Yによって除去され、廃棄される。
中間転写ベルト102は、2次転写ローラー対103と従動ローラー104に張架されており、トナー像を担持した状態で矢印A方向に回転走行する。
同様にして、画像形成ステーション110M、110C及び110Kが形成したマゼンタ、シアン及びブラック各色のトナー像が、イエローのトナー像に重なるようにタイミングを合わせて中間転写ベルト102の外周面上に1次転写され、カラートナー像が形成される。中間転写ベルト102はカラートナー像を2次転写ローラー対103の2次転写ニップまで搬送する。
なお、マゼンタ、シアン及びブラック各色のトナー像を形成する際には、光書込み装置100M、100C及び100Kを用いて静電潜像が形成される。以下、光書込み装置100Y、100M、100C及び100Kをまとめて光書込み装置100と総称する。
給紙カセット120には記録シートSが収容されており、ピックアップローラー121は、記録シートSを1枚ずつ送り出す。記録シートSは、タイミングローラー122に達すると搬送が一旦停止された後、中間転写ベルト102によるカラートナー像の搬送にタイミングを合せて、2次転写ローラー対103まで搬送される。
2次転写ローラー対103は、中間転写ベルト102上のトナー像を記録シートS上に静電転写(2次転写)する。2次転写後、中間転写ベルト102上に残留するトナーはクリーナー105によって掻き取られ、廃棄される。トナー像を転写された記録シートSは、定着装置106でトナー像を熱定着された後、排紙ローラー107によって排紙トレイ108上に排出される。
なお、制御部101にはLAN(Local Area Network)など不図示の通信網に接続されており、他の装置から印刷ジョブを受け付ける。
[2]光書込み装置100の構成
次に、光書込み装置100の構成について説明する。
(2−1)全体構成
図2に示されるように、光書込み装置100は、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202をホルダー203に収容したものである。OLEDパネル200においては16,000個のOLED201がライン状に配設されている。OLED201は、いわゆる有機発光ダイオードであって、有機材料で形成された発光素子である。
OLED201が出射した光ビームLは、ロッドレンズアレイ202によって感光体ドラム111の外周面上に集光される。ロッドレンズアレイ202は、多数のロッドレンズを集積した光学素子であって、SLA(SELFOC Lens Array。SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標。)を用いてもよいし、MLA(Micro Lens Array)を用いてもよい。
ロッドレンズアレイ202を構成する個々のロッドレンズと個々のOLED201と位置関係はさまざまであり、OLED201毎の集光率が一定しないため、すべてのOLED201を同一の輝度で発光させると、感光体ドラム111の外周面上でのOLED201毎の露光量にムラが生じる。このようなムラが生じないようにするために、OLED201毎に輝度が調整される。
なお、光書込み装置100には、画像形成装置1内の他の装置との接続するためのケーブル等、図示していないがプリントヘッドとして必要な構成要素を備えている。
(2−2)OLEDパネル200の概略構成
図3は、OLEDパネル200の概略平面図であり、併せてB−B´線における断面図とC−C´線における断面図も示されている。また、概略平面図部分は後述する封止板301を取り外した状態を示している。
図3に示されるように、OLEDパネル200は、TFT基板300、封止板301及びソースIC(Integrated Circuit)302等を備えている。TFT基板300は、薄膜トランジスターと薄膜配線とをガラス基板上に構成した回路基板である。
TFT基板300には、16,000個のOLED201が主走査方向に沿って配列されている。これらのOLED201は、感光体ドラム111の外周面上で集光点が主走査方向において21.2μmピッチ(1200dpi)に並ぶように、一列又は千鳥状に配置されている。
TFT基板300のOLED201が配設された基板面には、スペーサー枠体303を挟んで封止板301が取着されている。これによって、TFT基板300上に実装されたOLED201等が、外気に触れないように乾燥窒素等を封入した状態で封止される。なお、吸湿剤を併せて封入してもよい。また、封止板301は、封止ガラスであってもよいし、ガラス以外の材料からなっていてもよい。
TFT基板300の封止領域外にはソースIC302が実装されており、ソースIC302は温度センサー304を内蔵している。ソースICは、更にカード電線(FFC: Flexible Flat Card)310を介して制御部101に接続されており、制御部101から画像データと輝度データとを受け付ける。ソースIC302は、制御部101から受け付けた画像データ並びに輝度データと温度センサー304が検出したOLED201の環境温度とに応じて電圧信号を生成する。この電圧信号に応じた駆動電流がOLED201に供給され、発光輝度が制御される。
このように、OLED−PHではOLED201とTFTとを同一基板上に形成することができるので、発光部(LEDアレイ)と制御回路部(駆動IC等)とを別基板にせざるを得ないLED−PHよりも低コスト化を図ることができる。
(2−3)TFT基板300の構成
本実施の形態においては、複数のOLED201がDACを共有し、これらのOLED201を順次切り替えながらDACから輝度信号を書き込むアクティブ駆動方式を採用することによって、TFT基板300の回路規模を削減している。アクティブ駆動方式では、DACが書き込んだ輝度信号は、主走査期間(1H期間)経過後の次の書込みが実施されるまで保持される。
図4に示されるように、TFT基板300においては、16,000個のOLED201が300個の発光ブロック403に組分けされている。また、ソースIC302には300個のDAC400が内蔵されており、それぞれ発光ブロック403と1対1に対応している。
ソースIC302は、制御部101から画像データと輝度データとを受け付けるとデジタル輝度信号(以下、単に「輝度信号」という。)を生成して、当該輝度信号を100画素分ずつ主走査期間ごとに各DAC400に分配する。DAC400から発光ブロック403に向かう回路上には何れも選択回路402が配設されている。
各DAC400は、輝度信号をアナログ電圧信号(以下、単に「電圧信号」という。)に変換し、書き込み配線401を経由して、対応する選択回路402に電圧信号を入力する。なお、書き込み配線401は金属薄膜配線になっている。
図5は、1対の選択回路402と発光ブロック403とを示す回路図である。図5に示されるように、発光ブロック403は、後述するように複数の発光画素回路からなっており、各発光画素回路は、キャパシター521、駆動用TFT522及びOLED201を1つずつ有している。また、選択回路402はシフトレジスター511と発光画素回路と同数の選択用TFT512とを備えている。
シフトレジスター511は、選択用TFT512それぞれのゲート端子に接続されており、選択用TFT512を順番にオンする。選択用TFT512のソース端子は、書き込み配線401を経由して、DAC400に接続されており、ドレイン端子はキャパシター521の第1の端子並びに駆動用TFT522のゲート端子に接続されている。
シフトレジスター511が選択用TFT512をオンした状態で、DAC400からの電圧信号がキャパシター521の第1の端子に入力され(チャージ)、リセットされるまで保持される(ホールド)。キャパシター521は、S/H回路として機能する。
キャパシター521の第1の端子は、駆動用TFT522のゲート端子にも接続されており、キャパシター521の第2の端子は駆動用TFT522のソース端子並びに電源線531に接続されている。このため、キャパシター521の端子間電圧がゲート−ソース間電圧Vgsとして駆動用TFT522に印加される。
駆動用TFT522のドレイン端子はOLED201のアノード端子に接続されており、OLED201のカソード端子は接地配線532に接続されている。また、電源線531は定電圧源AVDDに接続されており、接地配線532は接地端子GNDに接続されている。
定電圧源AVDDは、OLED201に供給される駆動電流の供給源となっており、駆動用TFT522は、キャパシター521の第1、第2の端子間に保持されている電圧、言い換えると駆動用TFT522のゲート−ソース間電圧Vgsに応じたドレイン電流を駆動電流としてOLED201に供給する。言うまでもなく、ゲート−ソース間電圧Vgsが高いほど、駆動用TFT522は多くの駆動電流を供給し、OLED201の輝度が高くなる。
例えば、キャパシター521にHiに相当する輝度信号が書き込まれると、駆動用TFT522がオンして、駆動電流に応じた輝度でOLED201が発光する。また、キャパシター521にLowに相当する輝度信号が書き込まれると、駆動用TFT522はオフして、OLED201は発光しない。このように、DAC400が出力する輝度信号を変更することによって、OLED201の輝度を制御することができる。
書き込み配線401にはリセット回路530が接続されている。リセット回路530をオンするとDAC400から選択用TFT512に至る配線が所定電圧にリセットされる。所定電圧は、定電圧源AVDDと同電圧であってもよいし、接地電圧と同電圧であってもよい。また、これらの中間電圧であってもよく、適切な電圧を選択するのが望ましい。リセット回路530は、ソースIC302に内蔵されていてもよい。また、リセット時と書込時でDAC400の極性を変えてリセットしてもよい。
このような構成を備えることによって、次のように輝度信号が書き込まれる。図6に示されるように、シフトレジスター511が、まず1番目の選択用TFT512をオンすると、当該オン期間をチャージ期間として、DAC400からの輝度信号が1番目のキャパシター521に入力される。
次に、シフトレジスター511が1番目の選択用TFT512をオフすると、1番目のキャパシター521が保持している電圧に応じた駆動電流が1番目のOLED201に供給され、OLED201が点灯する(ホールド期間)。
1番目の選択用TFT512のオフと共に、2番目の選択用TFT512がオンされ、2番目のキャパシター521に輝度信号が入力される。このような動作をN番目の選択用TFT512まで実行すると、また、1番目の選択用TFT512に戻って上記の動作を繰り返す。
なお、本実施の形態においては、駆動用TFT522がpチャンネルである場合を例にとって説明しているが、nチャンネルの駆動用TFT522を用いても良いことは言うまでも無い。また、電源線531及び接地配線532もまた金属薄膜配線である。
[3]発光ブロック403毎の発光画素回路数の割り当て
次に、発光ブロック403毎の発光画素回路数の割り当てについて説明する。
従来技術においては、OLED−PHを構成するすべての発光ブロックが同数の発光画素回路を含んでおり、従って、DAC配下のS/H回路数はすべて同数になっている。このため、発光ブロック毎の発光画素回路数を多くすると、ソースICの遠端部においてS/H回路毎に十分な充放電時間を確保するためには主走査期間を長くせざるを得ない。
主走査期間を長くすると、輝度信号の書き込み速度の高速化が妨げられるので、画像形成装置自体の画像形成速度の高速化が妨げられたり、画像形成速度を高速化しようとすると高解像度化が困難になったりする弊害が生じる。
一方、発光ブロック毎の発光画素回路数を少なくすると、発光ブロックに対応するDACの数を多くせざるを得ないため、ソースICやOLED−PH自体の大型化や、ソースICを高集積化するためのコスト上昇を招いてしまう。
これに対して、本実施の形態においては、遠端部の発光ブロック403に割り当てる発光画素回路数を少なくすることによって、十分な充放電時間の確保と主走査期間の短縮とを両立させると共に、近端部の発光ブロック403に割り当てる発光画素回路数を多くすることによって、DAC数を抑えてコスト上昇を抑制する。
図7は、発光ブロック403毎の発光画素回路数を異ならせるための構成を示す回路図である。図7に示されるように、ソースIC302の近端部から順にDAC#1、DAC#2、…、DAC#300と番号づけられた300個のDAC400がソースIC302から電圧信号を受け付ける。DAC#1は近端部のDAC400であり、DAC#300は遠端部のDAC400である。
このため、本実施の形態においては、1つのDAC400を共有する発光画素回路数をソースIC302に最も近い者から順にDAC#1〜DAC#80は各80個、DAC#81〜DAC#140は各60個、また、DAC#141〜DAC#300は各40個とする。
[4]従来技術との比較
次に、本実施の形態に係る光書込み装置100と従来技術との性能を比較する。なお、従来技術においては、300個のDACの配下に何れも50個の発光画素回路数が設けられている場合を想定する。また、各発光画素回路に対する輝度信号の書き込み時において必要となる充放電時間は、遠端部においては600ナノ秒以上であり、近端部においては300ナノ秒以上、また中間部においては400ナノ秒以上必要になるものとする。
図8は、光書込み装置100と従来技術との性能を比較する表である。図8に示されるように、従来技術においては、遠端部で50個の発光画素回路について各600ナノ秒の充放電時間を確保するためには、主走査期間(Hsync周期)が、少なくとも
600ナノ秒 × 50個 = 30マイクロ秒
でなければならない。
一方、本実施の形態においては、遠端部についてはDAC400を共有する発光画素回路数を40個に抑えることによって、充放電時間を619ナノ秒も確保しながら、必要になる主走査期間を
619ナノ秒 × 40個 = 24.7マイクロ秒
に抑えている。
中間部については、共有数を60個とし、充放電時間として416秒を確保しながら、必要な主走査期間を
416ナノ秒 × 60個 = 24.9マイクロ秒
とする。更に、近端部については共有数を80個まで増やし、かつ充放電時間として302ナノ秒を確保しながら、必要な主走査期間を
302ナノ秒 × 80個 = 24.1マイクロ秒
に抑えた。このようにすれば、光書込み装置100全体としては、必要な主走査期間が最も長い中間部に合せて24.9マイクロ秒とすれば、精度良く輝度信号を書き込むことができる。同時に、上記の従来技術よりも主走査期間を約16.7%短縮することができるので、光書込みの高速化を達成することができる。更に、上記の試算によれば、光画素回路数を全体として約9.3%増加させることができるので、光書込みの高解像度化も達成することができる。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、選択回路402が備えるシフトレジスター511に、選択用TFT512を所定のタイミングでオンオフ制御させるためには、クロック信号を入力する必要がある。また、発光画素回路の位置に応じて、DAC400を共有する発光画素回路の数が異なる場合には、共有数に応じてクロック信号を異ならせる必要がある。
例えば、発光画素回路が近端部、中間部及び遠端部の何れに位置するかに応じて共有数を異ならせることによって共有数の種類を少なくし、延いてはクロック信号の種類を少なくするのが望ましい。上記実施の形態においては、クロック信号を生成する回路数の従来技術(1つ)からの増加分を2つに抑えているので、クロック信号生成回路の増加による回路規模の増大やコスト上昇が必要最小限に抑えることができる。
また、DAC400を共有する発光画素回路数を2以上の整数の倍数に設定すれば、クロック信号を生成し易くなることは言うまでもない。
(2)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、DAC400を共有する発光画素回路数が異なると、主走査期間内における各OLED201の発光タイミングも異なってくる。同じDAC400の配下にあるOLED201を主走査方向に平行になるように1列に配列すると、感光体ドラム111の外周面上での露光位置が副走査方向にズレが生じ、また、隣り合う露光位置どうしのズレは共有数が小さいほど大きくなる。
これに対して、OLED201を発光タイミング分に相当する距離だけ副走査方向にずらして配置するのが望ましい。このようにすれば、感光体ドラム111の外周面上における露光位置を主走査方向に1直線にすることができる。例えば、共有数が40であるOLED201は、主走査方向に隣り合うOLED201を副走査方向に、
d = 主走査期間Hsync × 感光体ドラム111の接線速度 ÷ 40
だけずらして配置するのが望ましい。
共有数が40以外の場合においても同様に副走査方向のズレ量dを決定することができ、露光位置の精度を向上させることができる。
(3)上記実施の形態においては、DAC400が300個、OLED201が16,000個であり、共有数は近端部が80個、中間部が60個、遠端部が40個である場合を例にとって説明したが、本発明がこれらの数に限定されないのは言うでもなく、DAC400やOLED201が他の個数であってもよく、また、DAC400を共有する発光画素回路の数も異なっていてもよい。
更に、発光画素回路を近端部、中間部及び遠端部の3つに区分する場合に限定されないのも言うまでもなく、近端部と遠端部との2つに区分してもよいし、4つ以上に区分してもよい。ただし、TFT基板300上で互いに近設されている発光画素回路どうしが同じグループに区分されるべきである。グループ内で発光画素回路どうしが離れ過ぎていると、DAC400からキャパシター521までの配線長がバラついてしまうので、グループ内で配線長が最も長いキャパシター521に合せて充放電時間を設定せざるを得ないため、主走査期間を短縮する効果が減殺されてしまうからである。
(4)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム型のカラープリンターである場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム型以外のカラープリンターであってもよいし、モノクロプリンターであってもよい。また、スキャナーを備えた複写装置であってもよいし、更に通信機能を備えたファクシミリ装置であってもよい。また、これらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る光書込み装置及び画像形成装置は、OLED−PHに高速かつ高精度で光書込みを行わせる装置として有用である。
1………画像形成装置
100…光書込み装置
200…OLEDパネル
201…OLED
300…TFT基板
302…ソースIC
400…DAC
401…書き込み配線

Claims (8)

  1. 電圧を保持するサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路の保持電圧に応じた駆動電流を出力する電流制御回路と、前記駆動電流に応じた輝度で発光する発光素子と、をそれぞれ有する複数の発光画素回路と、
    前記サンプルホールド回路の保持電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数の発光画素回路は、回路基板上で近設された発光画素回路どうしのグループに区分されており、当該グループ毎に、当該グループと前記電圧制御手段とを電気的に接続する複数の金属薄膜配線と、を備え、
    前記金属薄膜配線の配線長が長いほど、当該金属薄膜配線に接続されたグループに属する発光画素回路が少なくなるように、前記複数の発光画素回路が区分されている
    ことを特徴とする光書込み装置。
  2. 前記複数のグループの一部であって、前記金属薄膜配線の長さが近い2以上のグループは、当該グループに属する前記サンプルホールド回路の数が同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書込み装置。
  3. 前記グループ毎に属する前記サンプルホールド回路の数は何れも1の整数Nの倍数になっており、Nは2以上の整数である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光書込み装置。
  4. 前記複数の発光画素回路は第1の方向に沿って配列されており、
    1のグループに属する前記サンプルホールド回路の数が、他の1のグループに属するサンプルホールド回路の数よりも多い場合には、前記第1の方向に直交する方向において、当該1のグループに係る複数の発光素子の間隔が、前記他の1のグループに係る発光素子の間隔よりも狭くなっている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の光書込み装置。
  5. 前記グループ毎に設けられており、当該グループに接続された前記電圧制御手段による前記サンプルホールド回路の保持電圧の制御対象となる発光画素回路を順次選択する選択回路を備え、
    前記選択回路は、所定の期間内において当該グループに属する各発光画素回路を選択する期間が均等になっている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の光書込み装置。
  6. 所属する発光画素回路数が同じであるグループ毎に設けられ、当該グループに係る選択回路に前記各発光画素回路を選択するタイミングを示すクロック信号を供給するクロック信号供給回路を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の光書込み装置。
  7. 前記発光素子はOLEDである
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の光書込み装置。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の光書込み装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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