JP2017169482A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作棹を有する作業機において、運搬性や収納性の低下を抑えつつ通常使用状態での長さよりも短くできるようにする。【解決手段】作業機1は、折り曲げ可能に構成された操作棹2と、操作棹2の一端に設けられてモータを搭載した先端ユニット4と、操作棹2の他端に設けられてモータの駆動を制御する制御部を搭載した後端ユニット3と、駆動許容部とを備える。駆動許容部は、操作棹2が折り曲げられていない伸長状態の場合にモータの駆動を許容し、操作棹2が折り曲げられている折曲状態の場合はモータの駆動を禁止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、操作棹を有する作業機に関する。
操作棹を有する作業機として、例えば、操作棹の先端側に円板状の刈刃が設けられ、この刈刃がモータによって回転駆動されることにより草や樹木等の刈り払い作業を行うことが可能に構成された刈払機が知られている。
このような刈払機の運搬性や収納性を向上させる技術として、特許文献1には、操作棹を分割可能に構成する技術が提案されている。
特開2011−254760号公報
しかし、操作棹が分割されるということは、刈払機が物理的に2つに切り離されることになる。そのため、例えば運搬時には2つの物を持つ必要が生じ、必ずしも運搬性を向上できるとは限らない。また、切り離された2つを適切に管理するための管理上の負担も増大する。よって、運搬性や収納性を向上させるためには、物理的に切り離すことなく刈払機の長さを短くできるようにすることが望まれる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、操作棹を有する作業機において、運搬性や収納性の低下を抑えつつ当該作業機の長さを通常使用状態での長さよりも短くできるようにすることを目的とする。
本発明の1つの局面における作業機は、操作棹と、先端ユニットと、後端ユニットと、駆動許容部とを備える。操作棹は、折り曲げ可能に構成されている。先端ユニットは、操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載している。後端ユニットは、操作棹の他端に設けられ、モータの駆動を制御する制御部を搭載している。駆動許容部は、操作棹が折り曲げられていない伸長状態の場合にモータの駆動を許容し、操作棹が折り曲げられている折曲状態の場合はモータの駆動を禁止させるように構成されている。
このように構成された作業機は、操作棹が折り曲げ可能に構成されているため、運搬時や収納時など作業機を使用しないときには、操作棹を折曲状態にして作業機の長さを通常使用する際の伸長状態時の長さよりも短くすることができる。また、折曲状態にしても操作棹が物理的に分割されるわけではない。しかも、操作棹が折曲状態になると、駆動許容部によってモータの駆動が禁止される。
そのため、このように構成された作業機によれば、運搬性や収納性の低下を抑えつつ当該作業機を通常使用時の長さよりも短い折曲状態にすることができる。
なお、伸長状態は、作業機の使用者が作業機を用いて作業を行う際の通常の状態である。伸長状態と折曲状態との境界は適宜決めることができる。例えば、操作棹が全く折り曲げられていない状態を伸長状態として少しでも折り曲げられたら折曲状態としてもよい。また例えば、全く折り曲げられていない状態から一定角度折り曲げられるまでは伸長状態とし、その一定角度を超えてさらに折り曲げられた状態を折曲状態としてもよい。
逆に言えば、例えば、全く折り曲げられていない状態から一定角度折り曲げられた状態を境にしてその状態よりもさらに折り曲げるとモータの駆動が禁止されるように構成されている場合は、その一定角度折り曲げられるまでが伸長状態であり、一定角度を超えて折り曲げられた状態が折曲状態であるといえる。
駆動許容部は、配線遮断部を有していてもよい。配線遮断部は、モータを回転させるために当該作業機に設けられている複数本の電気配線における少なくとも1本を遮断対象として、操作棹が前記折曲状態の場合に遮断対象を遮断させることによりモータの駆動を禁止させるように構成されている。
このような配線遮断部を有する作業機によれば、操作棹が折曲状態になると遮断対象が遮断され、これによりモータの駆動が禁止される。そのため、折曲状態におけるモータ駆動の禁止を簡素な構成にて実現できる。
上記のように駆動許容部が配線遮断部を有している作業機は、さらに次のような構成であってもよい。即ち、当該作業機は、操作部と、操作信号出力部とを備える。操作部は、モータを駆動させるための駆動操作を受け付けるように構成されている。操作信号出力部は、操作部に対して駆動操作が行われている場合にその駆動操作されていることを示す操作信号を出力するように構成されている。
また、複数本の電気配線には、操作信号を制御部に入力させるための少なくとも1本の操作信号用配線が含まれており、制御部は、操作信号出力部からその少なくとも1本の操作信号用配線を介して操作信号が入力された場合にモータを駆動させるように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、少なくとも1本の操作信号用配線のうちの少なくとも1本である。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、遮断対象としての操作信号用配線が遮断され、これにより操作信号が制御部に入力されなくなる。そのため、折曲状態の場合に制御部によるモータの駆動を抑制することができる。
複数本の電気配線として、後端ユニットと先端ユニットとの間において操作棹に沿うように敷設された複数本のユニット間配線が含まれている場合は、遮断対象の少なくとも1本は、その複数本のユニット間配線のうちの少なくとも1本であってもよい。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると少なくとも1本のユニット間配線が遮断され、これによりモータの駆動が禁止される。ユニット間配線は、操作棹に沿うように敷設される電気配線であるため、操作棹の折り曲げ時に遮断させるための構成を他の電気配線よりも比較的容易に構築できる。
複数本のユニット間配線として、後端ユニットからモータへモータ駆動用の電力を供給するための複数本のモータ給電用配線が含まれている場合は、遮断対象の少なくとも1本は、その複数本のモータ給電用配線のうちの少なくとも1本であってもよい。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、遮断対象としてのモータ給電用配線が遮断され、これによりモータへの給電が抑制される。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
後端ユニットと先端ユニットとの間に複数本のユニット間配線が敷設された作業機は、さらに次のような構成であってもよい。即ち、先端ユニットは、モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、複数本のユニット間配線には、位置信号を制御部に入力させるための少なくとも1本の位置信号用配線が含まれている。制御部は、位置信号出力部からその少なくとも1本の位置信号用配線を介して入力される位置信号に基づいてモータの駆動を制御し、位置信号が特定の信号異常状態の場合にはモータを駆動しないように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、上記少なくとも1本の位置信号用配線のうちの少なくとも1本であり、その遮断対象である位置信号用配線が配線遮断部により遮断されると制御部に入力される位置信号が信号異常状態となるように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、遮断対象としての位置信号用配線が遮断され、これにより信号異常状態が発生して、制御部はモータを駆動しない。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
後端ユニットと先端ユニットとの間に複数本のユニット間配線が敷設された作業機は、さらに次のような構成であってもよい。即ち、先端ユニットは、後端ユニットから電源電力が供給されている間に作動してモータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備える。そして、複数本のユニット間配線には、後端ユニットから位置信号出力部へ電源電力を供給するための少なくとも1本の電源用配線が含まれている。制御部は、位置信号出力部から出力される位置信号に基づいてモータの駆動を制御し、位置信号が特定の信号異常状態の場合にはモータを駆動しないように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、上記少なくとも1本の電源用配線のうちの少なくとも1本であり、その遮断対象である電源用配線が配線遮断部により遮断されると制御部に入力される位置信号が信号異常状態となるように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、遮断対象としての電源用配線が遮断され、これにより信号異常状態が発生して、制御部はモータを駆動しない。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
作業機は、バッテリが収容されて後端ユニットに着脱可能に構成されたバッテリパックを備え、そのバッテリパックが後端ユニットに装着されている場合に、バッテリから供給される電力であるバッテリ電力によってモータが駆動可能に構成されていてもよい。その場合、駆動許容部は、少なくとも1つのバッテリ電力遮断部と遮断信号出力部とを有していてもよい。バッテリ電力遮断部は、バッテリからモータへのバッテリ電力の供給経路に設けられ、遮断信号出力部から遮断信号が入力された場合に供給経路を遮断するように構成されている。遮断信号出力部は、操作棹が折曲状態である場合にバッテリ電力遮断部へ遮断信号を出力するように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、バッテリ電力の供給経路が遮断され、これによりモータへ電力が供給されなくなる。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
バッテリ電力遮断部は、バッテリパック及び後端ユニットの少なくとも一方に設けられていてもよい。
また、後端ユニットが、操作棹が折曲状態か否かを示す折曲関連情報をバッテリパックへ出力する情報出力部を備えている場合、遮断信号出力部は次のような構成であってもよい。即ち、遮断信号出力部は、バッテリパックに設けられ、情報出力部から出力された折曲関連情報が折曲状態を示している場合にバッテリ電力遮断部へ遮断信号を出力するように構成されていてもよい。
このような構成の作業機によれば、遮断信号出力部は、情報出力部から出力される折曲関連情報に基づいて適切なタイミングで遮断信号を出力することができる。
上記のように情報出力部を備えた作業機は、より具体的に、先端ユニットが位置信号出力部を備え、後端ユニットと先端ユニットとの間に少なくとも1本の位置信号用配線が敷設され、そのうち少なくとも1本が遮断対象として操作棹が折曲状態の場合に配線遮断部によって遮断され、その遮断対象が遮断されると制御部に入力される位置信号が特定の信号異常状態となるように構成されていてもよい。その場合、情報出力部は、制御部に入力される位置信号の内容を示す情報を折曲関連情報として出力し、遮断信号出力部は、情報出力部から入力される折曲関連情報に基づき、位置信号が信号異常状態となっている場合に、バッテリ電力遮断部へ遮断信号を出力するようにしてもよい。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になって位置信号が信号異常状態になると、遮断信号出力部は、その信号異常状態になったことを、情報出力部からの折曲関連情報に基づいて知ることができる。そのため、操作棹が折曲状態になった場合にバッテリ電力の供給経路を適切に遮断してモータへの電力供給を遮断し、モータを駆動させないようにすることができる。
駆動許容部を備えた作業機は、次のような構成であってもよい。即ち、後端ユニットは、制御部の動作用の電源電力を生成して制御部へ供給する電源部を備える。制御部は、電源部から供給される電源電力によって動作するよう構成されている。そして、電源部は、駆動許容部として機能する。具体的に、駆動許容部としての電源部は、操作棹が折曲状態である場合は制御部へ電源電力を供給しないように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、制御部に電源電力が供給されなくなり、これにより制御部が動作を停止して制御部によるモータの駆動が行われなくなる。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
上記のように駆動許容部として機能する電源部を備えた作業機は、さらに次のように構成されていてもよい。即ち、操作棹が折曲状態であるか否かを検出する棹状態検出部を備える。そして、電源部は、棹状態検出部によって操作棹が折曲状態であることが検出されている場合は制御部への電源電力の供給を停止するように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になると、電源部は、折曲状態になったことを、棹状態検出部の検出結果に基づいて知ることができる。そのため、操作棹が折曲状態になった場合に、電源部に対し、適切に、制御部への電源電力の供給を停止させることができる。
駆動許容部を備えた作業機は、次のような構成であってもよい。即ち、後端ユニットと先端ユニットとの間には、モータを回転させるための複数本の電気配線が操作棹に沿うように敷設されている。また、駆動許容部は、配線遮断部と、遮断判断部とを備える。配線遮断部は、複数本の電気配線のうちの少なくとも1本を遮断対象として、操作棹が折曲状態の場合にその遮断対象を遮断させるように構成されている。遮断判断部は、遮断対象が遮断されているか否か判断する。そして、制御部は、遮断判断部によって遮断対象が遮断されていると判断された場合にはモータを駆動させないように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が折曲状態になって遮断対象が配線遮断部により遮断されると、その遮断されたことが遮断判断部によって判断され、その判断に基づいて制御部がモータを駆動させないようにする。そのため、折曲状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
配線遮断部は、スイッチ部と、このスイッチ部を操作するスイッチ操作部とを有していてもよい。スイッチ部は、遮断対象に設けられてその遮断対象を導通、遮断させるためのものである。スイッチ操作部は、操作棹が伸長状態のときはスイッチ部に遮断対象を導通させ、操作棹が折曲状態のときはスイッチ部に遮断対象を遮断させるように構成されている。
配線遮断部がこのように構成された作業機によれば、操作棹が折曲状態になるとスイッチ部によって遮断対象が遮断されるため、折曲状態のときに遮断対象を適切に遮断させることができる。
配線遮断部は、一対のコネクタを有していてもよい。具体的に、配線遮断部は、遮断対象に設けられた一対のコネクタを有する。そして、操作棹が伸長状態のときはその一対のコネクタが嵌合されることにより遮断対象が導通し、操作棹が折曲状態のときはその一対のコネクタが離間することにより遮断対象が遮断されるように構成されている。
配線遮断部がこのように構成された作業機によれば、操作棹が折曲状態になるとコネクタが離間するため、折曲状態のときに遮断対象を適切に遮断させることができる。
本発明の別の局面における作業機は、操作棹と、先端ユニットと、後端ユニットと、配線遮断部とを備える。操作棹は、長尺筒状の部材であって、全体として長手方向に伸びた伸長状態と、その伸長状態よりも長手方向における長さが短い非伸長状態とに形状を切り替え可能に構成されている。先端ユニットは、操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載している。後端ユニットは、操作棹の他端に設けられ、モータの駆動を制御する制御部を搭載している。配線遮断部は、モータを回転させるために当該作業機に設けられている複数本の電気配線における少なくとも1本を遮断対象として、操作棹が伸長状態の場合は遮断対象を導通させ、操作棹が非伸長状態の場合は遮断対象を遮断させることによりモータの駆動を禁止させるように構成されている。
このように構成された作業機は、操作棹が伸長状態と非伸長状態とに形状を切り替え可能(即ち操作棹の長手方向の長さを変更可能)に構成されている。そのため、運搬時や収納時など作業機を使用しないときには、操作棹を非伸長状態にして作業機の長さを通常使用する際の伸長状態時の長さよりも短くすることができる。また、非伸長状態にしても操作棹が物理的に分割されるわけではない。しかも、操作棹が非伸長状態になると、駆動許容部によってモータの駆動が禁止される。
そのため、このように構成された作業機によれば、運搬性や収納性の低下を抑えつつ当該作業機を通常使用時の長さよりも短い非伸長状態にすることができる。
操作棹を伸長状態と非伸長状態の何れかに切り替え可能に構成された作業機は、さらに、次のような構成であってもよい。即ち、作業機は、操作部と、操作信号出力部とを備える。また、複数本の電気配線には、操作信号出力部からの操作信号を制御部に入力させるための少なくとも1本の操作信号用配線が含まれている。制御部は、操作信号出力部からその少なくとも1本の操作信号用配線を介して操作信号が入力された場合にモータを駆動させるように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、上記少なくとも1本の操作信号用配線のうちの少なくとも1本である。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になると、遮断対象としての操作信号用配線が遮断され、これにより操作信号が制御部に入力されなくなる。そのため、非伸長状態の場合に制御部によるモータの駆動を抑制することができる。
操作棹を伸長状態と非伸長状態の何れかに切り替え可能に構成された作業機は、さらに、次のような構成であってもよい。即ち、先端ユニットは、モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、後端ユニットと先端ユニットとの間には、位置信号を制御部に入力させるための少なくとも1本の位置信号用配線が、操作棹に沿うように敷設されている。制御部は、位置信号出力部からその少なくとも1本の位置信号用配線を介して入力される位置信号に基づいてモータの駆動を制御し、位置信号が特定の信号異常状態の場合にはモータを駆動しないように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、上記少なくとも1本の位置信号用配線のうちの少なくとも1本であり、その遮断対象である位置信号用配線が配線遮断部により遮断されると制御部に入力される位置信号が信号異常状態となるように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になると、遮断対象としての位置信号用配線が遮断され、これにより信号異常状態が発生して、制御部はモータを駆動しない。そのため、非伸長状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
操作棹を伸長状態と非伸長状態の何れかに切り替え可能に構成された作業機は、次のような構成であってもよい。即ち、先端ユニットは、後端ユニットから電源電力が供給されている間に作動してモータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備える。そして、後端ユニットと先端ユニットとの間には、後端ユニットから位置信号出力部へ電源電力を供給するための少なくとも1本の電源用配線が、操作棹に沿うように敷設されている。制御部は、位置信号出力部から出力される位置信号に基づいてモータの駆動を制御し、位置信号が特定の信号異常状態の場合にはモータを駆動しないように構成されている。そして、遮断対象の少なくとも1本は、上記少なくとも1本の電源用配線のうちの少なくとも1本であり、その遮断対象である電源用配線が配線遮断部により遮断されると制御部に入力される位置信号が信号異常状態となるように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になると、遮断対象としての電源用配線が遮断され、これにより信号異常状態が発生して、制御部はモータを駆動しない。そのため、非伸長状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
本発明の別の局面における作業機は、伸長状態と非伸長状態の何れかに形状を切り替え可能に構成された操作棹と、先端ユニットと、後端ユニットとを備える。後端ユニットは、制御部の動作用の電源電力を生成して制御部へ供給する電源部を備え、制御部は、電源部から供給される電源電力によって動作するよう構成されている。そして、電源部は、操作棹が非伸長状態である場合は制御部へ電源電力を供給しないように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になると、制御部に電源電力が供給されなくなり、これにより制御部が動作を停止して制御部によるモータの駆動が行われなくなる。そのため、非伸長状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
上記のような電源部を備えた作業機は、さらに次のように構成されていてもよい。即ち、操作棹が非伸長状態であるか否かを検出する棹状態検出部を備える。そして、電源部は、棹状態検出部によって操作棹が非伸長状態であることが検出されている場合は制御部への電源電力の供給を停止するように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になると、電源部は、非伸長状態になったことを、棹状態検出部の検出結果に基づいて知ることができる。そのため、操作棹が非伸長状態になった場合に、電源部に対し、適切に、制御部への電源電力の供給を停止させることができる。
本発明の別の局面における作業機は、伸長状態と非伸長状態の何れかに形状を切り替え可能に構成された操作棹と、先端ユニットと、後端ユニットとを備える。後端ユニットと先端ユニットとの間には、モータを回転させるための複数本の電気配線が操作棹に沿うように敷設されている。作業機は、さらに、配線遮断部と、遮断判断部とを備える。配線遮断部は、複数本の電気配線のうちの少なくとも1本を遮断対象として、操作棹が非伸長状態の場合に遮断対象を遮断させるように構成されている。遮断判断部は、遮断対象が遮断されているか否か判断する。そして、制御部は、遮断判断部によって遮断対象が遮断されていると判断された場合にはモータを駆動させないように構成されている。
このような構成の作業機によれば、操作棹が非伸長状態になって遮断対象が配線遮断部により遮断されると、その遮断されたことが遮断判断部によって判断され、その判断に基づいて制御部がモータを駆動させないようにする。そのため、非伸長状態の場合にモータが駆動されるのを抑制することができる。
第1実施形態の刈払機の斜視図である。 伸長状態及び折曲状態の各状態の刈払機を示す側面図である。 図3Aは折曲連結部の側面図、図3Bは折曲連結部の一部透視側面図、図3Cは折曲連結部の断面図である。 伸長状態及び折曲状態の各状態の折曲連結部を示す側面図である。 伸長状態及び折曲状態の各状態の折曲連結部を示す斜視図である。 第1実施形態の配線遮断部の構成を模式的に示す説明図である。 第1実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第2実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第2実施形態の配線遮断部の構成を模式的に示す説明図である。 第3実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第3実施形態のセンサ監視処理のフローチャートである。 第4実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第5実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第6実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第7実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第8実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第8実施形態の断線検出処理のフローチャートである。 第9実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第10実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第11実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 第12実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 図22Aは、第13実施形態の刈払機におけるパイプユニットの伸長状態を示す説明図、図22Bは、第13実施形態の刈払機におけるパイプユニットの収縮状態を示す説明図である。 第13実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。 図24Aは、第14実施形態の刈払機におけるパイプユニットの伸長状態を示す説明図、図24Bは、第14実施形態の刈払機におけるパイプユニットの収縮状態を示す説明図である。 第14実施形態の刈払機の電気的構成を示す説明図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(1)刈払機の全体構成
図1に示すように、刈払機1は、全体として長尺筒状に構成されたパイプユニット2と、後端ユニット3と、先端ユニット4と、ハンドル6とを備えている。先端ユニット4は、パイプユニット2の長手方向両端のうち一端側に設けられ、後端ユニット3は、パイプユニット2の長手方向両端のうち他端側に設けられている。
パイプユニット2は、第1パイプ14と、第2パイプ15と、これら各パイプ14、15を連結する折曲連結部16とを備える。第1パイプ14は、折曲連結部16の一端側に接続され、第2パイプ15は、折曲連結部16の他端側に接続されている。
折曲連結部16は、全体として筒状の部材であって、その略中間部において折り曲げ可能に構成されている。そのため、パイプユニット2は、全体として、折曲連結部16を起点として図中破線矢印で示す方向に折り曲げ可能である。換言すれば、刈払機1は、全体として、折曲連結部16を起点として折り曲げ可能である。
図1は、パイプユニット2が折り曲げられていない状態、即ちパイプユニット2が伸長状態である状態を示している。本第1実施形態では、一例として、伸長状態においては第1パイプ14と第2パイプ15は同軸状態となる。
先端ユニット4には、刈刃5が着脱可能に装着される。刈刃5は、草や小径木などの刈り取り対象物(以下「草等」ともいう)を刈り取るための作業要素である。刈刃5は、例えば金属製であって、円板状の形状をなしており、外周全体に渡って鋸刃状の歯が形成されている。
先端ユニット4には、刈刃5を回転駆動させるためのモータ40が搭載されている。なお、モータ40は図1では図示を省略し、図7で図示している。モータ40の回転力は、不図示の減速機構を介して不図示の駆動軸に伝達される。この駆動軸に刈刃5が装着されており、モータ40が回転すると、その回転力が駆動軸に伝達され、駆動軸と共に刈刃5が回転する。刈刃5がモータ40によって回転駆動されているときに、刈刃5の外周部分を草等に当接させることで、草等を切断することができ、草等の刈り取り作業を行うことができる。
なお、パイプユニット2の長手方向を前後方向とも称し、そのうち特に、パイプユニット2から先端ユニット4側の方向を先端方向或いは先端側と称し、パイプユニット2から後端ユニット3側の方向を後端方向或いは後端側と称する。また、前後方向に垂直な方向であって刈刃5の面に平行な方向を左右方向と称する。また、前後方向及び左右方向の双方に垂直な方向を上下方向と称する。
パイプユニット2の先端側には、カバー18が設けられている。このカバー18は、刈刃5により刈り取られた草等が作業者(刈払機1の使用者)に飛んでくることを抑止するために設けられている。
ハンドル6は、U字状に形成されており、パイプユニット2における前後方向の中間位置近傍でパイプユニット2に接続されている。より具体的に、ハンドル6は、第2パイプ15における先端側の所定位置に接続されている。ハンドル6の両端のうち一端側には作業者が右手で把持する右グリップ7が設けられ、他端側には作業者が左手で把持する左グリップ8が設けられている。
右グリップ7の先端側には、正逆切替レバー9、ロックオフボタン10、及びトリガ操作部11が設けられている。正逆切替レバー9は、モータ40の回転方向、つまり刈刃5の回転方向を、正回転又は逆回転の何れかに切り替えるためのスイッチである。正逆切替レバー9には、例えばロッカースイッチが採用されている。作業者が正逆切替レバー9の一方側(例えば左側)を押すと刈刃5の回転方向は正回転(例えば左回転)に設定され、作業者が正逆切替レバー9の他方側(例えば右側)を押すと刈刃5の回転方向は逆回転(例えば右回転)に設定される。なお、正回転は、草等を刈り取る際に設定すべき回転方向であり、逆回転は、刈刃5に絡まった草等を取り除く際に設定すべき回転方向である。
トリガ操作部11は、刈払機1の使用者による、モータ40を回転駆動させる(ひいては刈刃5を回転させる)ための駆動操作を受け付ける操作部材である。右グリップ7の内部には、トリガ操作部11と連動して動作するトリガスイッチ70が内蔵されている。トリガスイッチ70は、トリガ操作部11が駆動操作(例えば引き操作)されるとオンし、トリガ操作部11が駆動操作されていない場合はオフする。
刈払機1が伸長状態にされている場合に、後述するメインスイッチ24がオンされて刈払機1が起動(詳しくは図7を用いて後述するモータ制御部67が起動)した状態で、作業者がトリガ操作部11を駆動操作することによりトリガスイッチ70がオンすると、モータ40への通電が行われ、モータ40が回転する。
トリガ操作部11は、ロックオフボタン10を押した状態でなければ駆動操作することはできない。ロックオフボタン10は、刈刃5の誤動作を抑制するためのボタンである。ロックオフボタン10が押されていない状態では、ロックオフボタン10がトリガ操作部11に機械的に係合することにより、トリガ操作部11の動きが規制され、トリガ操作部11を駆動操作することができない。
右グリップ7と後端ユニット3との間には、配線用パイプ12が設けられている。配線用パイプ12は、中空の棒状に形成されており、内部には、トリガスイッチ70及び正逆切替レバー9を後端ユニット3と電気的に接続するための配線が配設されている。
後端ユニット3は、その後端側の面においてバッテリパック20を着脱可能に構成されている。バッテリパック20には、バッテリ21が収容されている。なお、バッテリ21は図1では図示を省略し、図7で図示している。刈払機1は、バッテリパック20が後端ユニット3に装着されている場合に、バッテリ21から供給される電力であるバッテリ電力によってモータ40が回転駆動可能に構成されている。
後端ユニット3の上面における先端側には、変速ダイヤル23及びメインスイッチ24が、作業者が操作可能な状態で設けられており、さらにランプ25及び残量表示部26が、作業者が視認可能な状態で設けられている。
メインスイッチ24は、刈払機1を使用可能な状態にするためのスイッチである。作業者がメインスイッチ24をオンすると、後端ユニット3内の各部が起動し、トリガ操作部11への駆動操作によってモータ40を回転させることが可能な状態となる。
変速ダイヤル23は、モータ40の回転速度(ひいては刈刃5の回転速度)を設定するために作業者により操作される回転型の操作部材である。ランプ25は、刈払機1が特定の状態になった場合に点灯されるランプである。残量表示部26は、バッテリ21の残量を表示するためのランプである。
このように構成された刈払機1は、前述の通り、折り曲げ可能である。具体的に、図2Aに示すような、折り曲げられておらず全体として前後方向に伸びた伸長状態から、折曲連結部16を起点として折り曲げることで、図2Bに例示するような折曲状態にすることができる。刈払機1が折曲状態になると、刈払機1の全長は、伸長状態よりも短くなる。刈払機1の全長とは、前後方向の長さを意味する。
なお、伸長状態は、刈払機1の使用者が刈払機1を用いて作業を行う際の通常の状態である。本実施形態では、伸長状態のパイプユニット2を折り曲げて折曲状態にすると、後述するように、右グリップ7に内蔵されたトリガスイッチ70と後端ユニット3とを接続する電気配線の一部が遮断される。そのため、折曲状態にすると、トリガ操作部11を駆動操作してもモータ40は駆動されない。
そのため、本実施形態において折曲状態とは、厳密には、少なくとも上記電気配線が遮断される角度以上折り曲げられた状態を意味するものとする。上記電気配線が遮断される折り曲げ角度は、折曲連結部16の構成によって適宜調整することができるが、本実施形態では例えば1度以下である。
本実施形態では、パイプユニット2を、折り曲げ角度が0度の伸長状態から、最大で先端ユニット4が後端ユニット3に当接するまで折り曲げることができる。図2Bは、折曲状態の一例であり、先端ユニット4が後端ユニット3に当接する直前の状態まで折り曲げられている状態を示している。なお、最大でどこまで折り曲げ可能とするかについては適宜決めることができる。
(2)折曲連結部の構成
パイプユニット2の折り曲げを実現するための部材である折曲連結部16は、図3A、図3B、図3C、図4A、図4B、図5A、図5Bに示すように、第1保持部31と、第2保持部32とを備える。第1保持部31及び第2保持部32はいずれも筒状の形状である。第1保持部31の先端側には、第1パイプ14の後端側の端部が挿入されて固定されている。第2保持部32の後端側には、第2パイプ15の先端側の端部が挿入されて固定されている。
第1保持部31と第2保持部32は、パイプ回動軸33によって連結され、このパイプ回動軸33を中心に相対的に回動可能に構成されている。ただし、パイプ回動軸33を軸とする第1保持部31及び第2保持部32の相対的回動は、伸長状態においては、固定レバー35によって規制されている。伸長状態から折り曲げるためには、固定レバー35による規制を解除する必要がある。
固定レバー35は、図3C及び図5Bに示すように、突起部35cを有している。一方、第2保持部32には、図3Cに示すように、固定レバー35の突起部35cを挿入させるための係合穴32aが形成されている。
伸長状態においては、図3Cに示すように、固定レバー35の突起部35cが第2保持部32の係合穴32aに挿入された状態となる。固定レバー35は、レバー回動軸35aを中心に回動可能であるが、固定レバー35における、レバー回動軸35aから見て突起部35cが形成された一端側とは反対側の他端側は、支持バネ35bによって、第1パイプ14から離れる方向に付勢されている。この付勢力は、固定レバー35の突起部35cを係合穴32aに挿入させる付勢力となり、これにより固定レバー35の突起部35cが係合穴32aに挿入された状態が維持される。
図3Cに示すような、固定レバー35の突起部35cが係合穴32aに挿入された状態では、第1保持部31及び第2保持部32の相対的回動が規制されて折り曲げることができず、パイプユニット2は伸長状態が維持される。
パイプユニット2を折り曲げるためには、固定レバー35を、第2パイプ15から離れる方向に引き操作して、第2保持部32の係合穴32aから固定レバー35の突起部35cを離脱させて、係合穴32aに対する突起部35cの係合状態を解除すればよい。固定レバー35を引き操作すると、固定レバー35は、レバー回動軸35aを軸として、支持バネ35bの付勢力に抗して回動し、図4Aに例示するような状態になる。つまり、固定レバー35における突起部35cが形成された一端側が、第2パイプ15から離れる方向へ移動した状態となり、これにより第2保持部32の係合穴32aから固定レバー35の突起部35cが離脱した状態となる。
係合穴32aから突起部35cを離脱させ、さらに、スイッチレバー34を後端側に移動させてスイッチレバー34と第1保持部31との係合状態を解除させると、第1保持部31及び第2保持部32の相対的回動の規制が解除され、第1保持部31及び第2保持部32をパイプ回動軸33を軸として相対的に回動させることができるようになる。この状態で、第1保持部31及び第2保持部32を相対的に回動させると、図4B及び図5Bに例示するように、折曲連結部16が折り曲げられ、即ちパイプユニット2が折り曲げられて、刈払機1は折曲状態となる。
パイプユニット2の内部には、図3C、図4B、図5Bに例示するように、配線ホース28が敷設されている。配線ホース28には、複数の電気配線が収容されている。配線ホース28に収容されている電気配線には、後端ユニット3と先端ユニット4とを電気的に接続するための複数の配線が含まれる。具体的には、後述する図7に示す8本の電気配線81〜88が含まれる。これら8本の電気配線81〜88は、配線ホース28に収容されて、パイプユニット2に沿うように敷設されている。
また、配線ホース28に収容されている電気配線には、右グリップ7内のトリガスイッチ70と後端ユニット3とを接続する電気配線が含まれる。具体的には、後述する図7に示すトリガ信号線37が含まれる。
折曲連結部16は、図3A、図3Bに示すように、配線遮断部30を備えている。配線遮断部30は、スイッチレバー34と、遮断スイッチ36とを有する。スイッチレバー34は、第2保持部32に設けられ、遮断スイッチ36は、第1保持部31に設けられている。
トリガ信号線37は、トリガスイッチ70から配線用パイプ12を経て後端ユニット3まで敷設され、後端ユニット3から、配線ホース28によってパイプユニット2内を折曲連結部16まで敷設される。そして、図3Cに例示するように、折曲連結部16の内部において、配線ホース28から引き出されて、配線遮断部30を構成する遮断スイッチ36まで敷設され、その遮断スイッチ36から再び配線ホース28内に引き戻されて、配線ホース28内を後端ユニット3まで敷設される。
遮断スイッチ36は、トリガ信号線37を導通、遮断するために設けられている。遮断スイッチ36がオンされると、トリガ信号線37はこの遮断スイッチ36を介して導通された状態となる。遮断スイッチ36がオフされると、トリガ信号線37はこの遮断スイッチ36によって遮断される。
遮断スイッチ36は、パイプユニット2が伸長状態のときにはオンされ、パイプユニット2が折曲状態のときにはオフされるように構成されている。具体的に、図3A、図3B、図4A、図4B、図5A、図5Bに示すように、第2保持部32には、遮断スイッチ36をオン、オフさせるための、配線遮断部30を構成する部材であるスイッチレバー34が設けられている。なお、スイッチレバー34は、第1保持部31と第2保持部32の相対的回動を規制する規制部材としても機能する。
パイプユニット2が伸長状態のときは、図6Aに模式的に示すように、スイッチレバー34によって遮断スイッチ36がオンされた状態となる。スイッチレバー34は、図3Cに示す支持バネ34aによって先端側へ付勢された状態となっており、この付勢力によって、スイッチレバー34による遮断スイッチ36のオン状態、及び第1保持部31と第2保持部32の相対的回動が規制された状態が維持される。
パイプユニット2を折り曲げる際には、前述のように固定レバー35を引き操作し、且つ、図4Aに例示するようにスイッチレバー34を前後方向における後端側に引き操作する。これにより、スイッチレバー34による遮断スイッチ36のオン状態が解除されて遮断スイッチ36がオフ状態となり、且つ、第1保持部31と第2保持部32の相対的回動の規制状態も解除されて折り曲げ可能となる。そして、パイプユニット2が折曲状態になっている間は、図6Bに模式的に示すように、遮断スイッチ36のオフ状態が維持される。
(3)刈払機の電気的構成
次に、刈払機1の内部の電気的構成について、図7を用いて説明する。図7に示すように、刈払機1は、モータ40と、3つの回転センサ46,47,48とを備えている。モータ40及び3つの回転センサ46,47,48は、先端ユニット4に配置されており、先端ユニット4のハウジング内に収容されている。
モータ40は、刈刃5を駆動するための駆動源である。本実施形態のモータ40は、三相ブラシレスモータであり、U相コイル41、V相コイル42、及びW相コイル43を有している。
3つの回転センサ46,47,48は、それぞれ、モータ40の回転位置(詳しくは、モータ40のロータの回転位置)に応じた所定の信号を出力する。具体的に、第1回転センサ46は第1センサ信号を出力し、第2回転センサ47は第2センサ信号を出力し、第3回転センサ48は第3センサ信号を出力する。各回転センサ46,47,48は、本実施形態では、ホール素子を用いたホールセンサである。
また、刈払機1は、コントローラ60を備えている。コントローラ60は、後端ユニット3に配置されている。後端ユニット3は、バッテリパック20が着脱可能に構成されている。バッテリパック20は、バッテリ21を収容している。本実施形態のバッテリ21は、例えば、リチウムイオン二次電池である。但し、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもいいし、1次電池であってもよい。
バッテリパック20は、バッテリ21のバッテリ電力を外部に供給するための、正極端子76及び負極端子77を有する。正極端子76にはバッテリ21の正極が接続され、負極端子77にはバッテリ21の負極が接続される。一方、後端ユニット3には、正極端子56及び負極端子57が設けられている。後端ユニット3にバッテリパック20が装着されると、バッテリパック20の正極端子76と後端ユニット3の正極端子56が接続され、且つ、バッテリパック20の負極端子77と後端ユニット3の負極端子57が接続される。
後端ユニット3において、正極端子56はメインスイッチング素子52を介してコントローラ60に接続され、負極端子57もコントローラ60に接続されている。そのため、後端ユニット3にバッテリパック20が装着されると、コントローラ60は、バッテリパック20内のバッテリ21と電気的に接続される。また、コントローラ60は、変速ダイヤル23、メインスイッチ24、ランプ25、及び残量表示部26と電気的に接続されている。
後端ユニット3と先端ユニット4の間には、3本の電力線81,82,83と、3本のセンサ信号線86,87,88と、センサ電源線84と、センサグランド線85と、の計8本の電気配線が敷設されている。これら8本の電気配線は、前述の通り、パイプユニット2内において、配線ホース28内に収容されている。なお、これら8本の電気配線のうち少なくとも1本が、パイプユニット2の外部に敷設されていてもよい。
3本の電力線81,82,83は、モータ40の駆動用の電力を後端ユニット3からモータ40へ供給するための電気配線であり、コントローラ60とモータ40とを電気的に接続している。このうちU相電力線81は、モータ40のU相コイル41に接続されており、V相電力線82は、モータ40のV相コイル42に接続されており、W相電力線83は、モータ40のW相コイル43に接続されている。
これら3本の電力線81,82,83は、後端ユニット3においては、コントローラ60に接続されている。このような構成により、バッテリパック20のバッテリ21は、コントローラ60を介してモータ40と電気的に接続される。即ち、バッテリ21のバッテリ電力は、コントローラ60及び3本の電力線81,82,83を介してモータ40へ供給される。
3本のセンサ信号線86,87,88は、各回転センサ46,47,48からの各センサ信号をコントローラ60へ入力させるための電気配線である。具体的に、第1センサ信号線86は第1回転センサ46に接続され、第2センサ信号線87は第2回転センサ47に接続され、第3センサ信号線88は第3回転センサ48に接続される。これら3本のセンサ信号線86,87,88は、後端ユニット3においては、コントローラ60内のモータ制御部67に接続されている。
センサ電源線84及びセンサグランド線85は、3つの回転センサ46,47,48へ動作用の電源電力を供給するための電気配線である。センサ電源線84及びセンサグランド線85は、先端ユニット4においては3つの回転センサ46,47,48に接続されている。センサ電源線84には、後端ユニット3から制御電圧Vccが印加されており、この制御電圧Vccが、各回転センサ46,47,48の動作用の電源電圧として各回転センサ46,47,48へ供給される。センサグランド線85は、後端ユニット3において、回路の基準電位となるグランドラインに接続されている。このような構成により、各回転センサ46,47,48は、センサ電源線84及びセンサグランド線85を介して後端ユニット3から制御電圧Vccの電源電力が供給されている間に動作し、それぞれ、モータ40の回転位置を示すセンサ信号を出力する。
また、後端ユニット3には、レギュレータ51と、メインスイッチング素子52とが設けられている。レギュレータ51は、正極端子56及び負極端子57に接続され、バッテリパック20が装着されているときにバッテリ21のバッテリ電力が入力される。レギュレータ51は、バッテリ電力が入力されている間、所定の制御電圧Vccの電源電力を生成する。レギュレータ51で生成される電源電力は、コントローラ60を含む、後端ユニット3内の各部の動作用の電力として用いられる。また、レギュレータ51で生成される電源電力は、3つの回転センサ46,47,48の動作用の電源電力として、センサ電源線84を介して各回転センサ46,47,48にも供給される。
メインスイッチング素子52は、正極端子56とコントローラ60との間の配線上、即ちバッテリ電力をコントローラ60に供給する供給経路上に設けられており、この供給経路を導通、遮断することができる。
本実施形態のメインスイッチング素子52は、例えば、電界効果トランジスタ(MOSFET)である。ただし、メインスイッチング素子52は、例えば絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)であってもよいし、その他のスイッチング素子であってもよい。後述する6つのスイッチング素子61〜66についても同様である。
コントローラ60は、一例として、六つのスイッチング素子61〜66と、モータ制御部67と、ゲートドライバ68とを備えている。モータ制御部67は、ゲートドライバ68を介して各スイッチング素子61〜66を個別に制御する。
モータ制御部67は、CPU及び半導体メモリを有する周知のマイクロコンピュータを含む。モータ制御部67の各種機能は、CPUが半導体メモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、モータ制御部67が有するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。また、モータ制御部67は、マイクロコンピュータによって各種機能が実現される構成に限るものではなく、各種機能の一部又は全てが論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアによって実現される構成であってもよい。
モータ制御部67は、レギュレータ51から制御電圧Vccの電源電力の供給を受けて動作する。具体的に、使用者によりメインスイッチ24がオンされると、レギュレータ51が作動して制御電圧Vccが生成され、これによりモータ制御部67が起動する。使用者によってメインスイッチ24がオフされると、レギュレータ51が作動を停止して制御電圧Vccが生成されなくなり、これによりモータ制御部67の作動が停止される。
図示は省略したが、モータ制御部67において、レギュレータ51から制御電圧Vccが入力される電源入力端子には、電源電圧保持用のコンデンサが接続されている。レギュレータ51からモータ制御部67へ制御電圧Vccが印加されている間、そのコンデンサも制御電圧Vccに充電される。
そのため、レギュレータ51からの制御電圧Vccの入力が停止されても、モータ制御部67が動作用の電源電力をすぐに失うわけではなく、コンデンサの充電電力によって一定時間動作を継続することができる。制御電圧Vccの入力が停止されてコンデンサの充電電力による動作に移行すると、コンデンサの充電電圧は徐々に低下していく。これに対し、モータ制御部67は、低電圧保護機能を備えている。低電圧保護機能は、電源入力端子に入力される電圧が所定の閾値以下になった場合にモータ制御部67自ら所定の動作停止処理を行って動作を停止させる機能である。
なお、モータ制御部67が電源電圧保持用のコンデンサを有することは必須ではない。例えば、モータ制御部67への制御電圧Vccの入力が突然遮断されても刈払機1の動作及びモータ制御部67自身に支障が生じなければ、電源電圧保持用のコンデンサがなくてもよい。
モータ制御部67は、3つの回転センサ46,47,48から各センサ信号線86,87,88を介して入力される各センサ信号に基づいて、モータ40の回転位置を特定する。そして、その特定した回転位置に応じて各スイッチング素子61〜66を選択的にスイッチングすることにより、モータ40の駆動を制御する。
6つのスイッチング素子61〜66のゲートはいずれもゲートドライバ68に接続されている。6つのスイッチング素子61〜66のうちいわゆるハイサイド側の3つのスイッチング素子61,62,63は、いずれも、ドレインがメインスイッチング素子52に接続されている。6つのスイッチング素子61〜66のうちいわゆるローサイド側の3つのスイッチング素子64,65,66は、いずれも、ソースが負極端子57に接続されている。
また、第1スイッチング素子61のソース及び第4スイッチング素子64のドレインは、互いに接続されると共にU相電力線81に接続されている。また、第2スイッチング素子62のソース及び第5スイッチング素子65のドレインは、互いに接続されると共にV相電力線82に接続されている。また、第3スイッチング素子63のソース及び第6スイッチング素子66のドレインは、互いに接続されると共にW相電力線83に接続されている。
なお、3相ブラシレスモータを6つのスイッチング素子によって駆動するいわゆるバイポーラ駆動の具体的方法はよく知られているため、ここではその説明を省略する。
各回転センサ46,47,48は、本実施形態では、例えばオープンコレクタ出力形式のホールセンサであり、モータ40の回転位置に応じて出力抵抗が高抵抗(例えば数MΩ)及び低抵抗(例えばほぼ0Ω)の何れか一方に変化する。
モータ制御部67における、各センサ信号線86、87、88が接続される各センサ信号入力端子(不図示)には、それぞれ、プルアップ抵抗(不図示)が接続されており、各センサ信号線86,87,88には個別にプルアップ抵抗を介して制御電圧Vccが印加される。そのため、回転センサの出力抵抗が高抵抗のときは、モータ制御部67に入力されるセンサ信号はHレベルとなり、回転センサの出力抵抗が低抵抗のときは、モータ制御部67に入力されるセンサ信号はLレベルとなる。つまり、モータ40の回転位置に応じて、各回転センサ46,47,48の出力抵抗が高抵抗又は低抵抗の何れかに切り替わり、その出力抵抗の切り替わりに応じて、各センサ信号線86,87,88を介してモータ制御部67に入力される各センサ信号はHレベルの電圧信号又はLレベルの電圧信号の何れかに切り替わる。
3つの回転センサ46,47,48は、モータ40に対し、互いに電気角で例えば120度ずつ位相がずれたセンサ信号が出力されるように配置されている。このような配置により、各回転センサ46,47,48が正常に動作していて各回転センサ46,47,48から各センサ信号がモータ制御部67に正常に入力されている間は、その入力される各センサ信号が全て同時にHレベルになることはない。なお、本実施形態では、モータ40の回転位置によっては3つのセンサ信号のうち何れか2つが同時にHレベルになることは生じ得る。
なお、各回転センサ46,47,48の配置方法によっては、センサ信号の信号レベルの切り替わり時に瞬間的に3つのセンサ信号が全てHレベルになることもあり得るが、そのような瞬間的なHレベルの一致は、ここでいう「同時にHレベルになる」ことには含まれないものとする。
モータ制御部67は、各回転センサ46,47,48から入力される各センサ信号が全て同時にHレベルになっている状態である信号異常状態が発生している場合は、モータ40を駆動しないように構成されている。つまり、モータ制御部67は、信号異常状態が生じている場合は、トリガスイッチ70がオンされてトリガスイッチ70から操作信号が入力されても、コントローラ60内の6つのスイッチング素子61〜66を全てオフ状態に維持させて、モータ40への給電を行わない。その際、メインスイッチング素子52もオフ状態に維持させるようにしてもよい。
信号異常状態が発生する具体例としては、例えば、3つのセンサ信号線86,87,88の少なくとも1本が断線してそのセンサ信号線からモータ制御部67にセンサ信号が入力されなくなる場合が想定される。センサ信号線が断線すると、モータ制御部67におけるその断線したセンサ信号線の接続端子の電圧は、制御電圧Vccにプルアップされた状態に維持される。つまり、その断線したセンサ信号線からモータ制御部67に入力されるセンサ信号は、モータ40の回転位置にかかわらずHレベルに維持された状態となる。このような状態で、断線していない他の2つのセンサ信号線からのセンサ信号もいずれもHレベルになると、結果として3つのセンサ信号が全て同時にHレベルとなり、信号異常状態となる。
また、信号異常状態が発生する他の例として、例えば、センサ電源線84或いはセンサグランド線85が断線して、各回転センサ46,47,48に動作用の電源電力が供給されなくなる場合が想定される。各回転センサ46,47,48に電源電力が供給されていない場合、各回転センサ46,47,48の出力抵抗は全て高抵抗となる。そのため、各回転センサ46,47,48からモータ制御部67に入力される各センサ信号は全てHレベルとなり、信号異常状態となる。
なお、信号異常状態の具体的態様が、各センサ信号が全て同時にHレベルになっている状態であることは、あくまでも一例である。信号異常状態は、回転センサの種類、回転センサから出力されるセンサ信号の内容、回転センサを複数用いる場合における各回転センサから出力される各センサ信号の相対関係などによって、種々の態様をとり得る。
例えば、回転センサが、オープンコレクタ出力形式ではなく回転位置に応じて自らHレベル及びLレベルの信号を出力可能な構成であって、各センサ信号線86,87,88がモータ制御部67内でプルアップされない構成の場合は、各センサ信号が全て同時にLレベルになっている状態を信号異常状態としてもよい。つまり、各センサ信号がモータ制御部67に正常に入力される正常状態であるならば通常は発生することがないようなセンサ信号の状態を、適宜、信号異常状態として設定してもよい。
モータ制御部67は、トリガスイッチ70及び正逆切替レバー9に電気的に接続されている。モータ制御部67は、トリガスイッチ70がオンされてトリガスイッチ70から操作信号が入力されると、メインスイッチング素子52をオンさせる。そして、正逆切替レバー9の操作状態及び変速ダイヤル23の操作状態に応じて6つのスイッチング素子61〜66を制御することで、モータ40への通電を制御し、これによりモータ40の回転を制御する。
トリガスイッチ70から操作信号が入力されていない場合は、モータ制御部67は、モータ40を駆動させない。即ち、メインスイッチング素子52をオフさせ、且つ、コントローラ60内の6つのスイッチング素子61〜66を全てオフに維持する。
また、モータ制御部67は、バッテリ21の残量を取得或いは演算してその残量を示す表示を残量表示部26によって行う機能を有する。また、モータ制御部67は、刈払機1が特定の状態になった場合にランプ25を点灯させる機能を有する。
トリガスイッチ70は、一端がモータ制御部67に接続され、他端がトリガ信号線37によってモータ制御部67に接続されている。トリガ信号線37は、前述の通り、パイプユニット2内を折曲連結部16まで引き回されており、折曲連結部16において遮断スイッチ36が挿入されている。
遮断スイッチ36は、図3C、図6A、図6Bなどを用いて説明したように、パイプユニット2が伸長状態の場合はスイッチレバー34によってオンされ、パイプユニット2が折曲状態の場合はオフされる。遮断スイッチ36がオンされている場合にトリガスイッチ70がオンされると、そのオンされたことを示す操作信号がトリガ信号線37を介してモータ制御部67に入力される。
そのため、パイプユニット2が伸長状態の場合に、使用者がトリガ操作部11を駆動操作することによってトリガスイッチ70がオンされると、トリガスイッチ70からモータ制御部67へ操作信号が入力され、モータ制御部67によってモータ40が回転駆動される。
一方、遮断スイッチ36がオフされている場合は、トリガスイッチ70がオンされてもモータ制御部67には操作信号は入力されない。なぜなら、操作信号を伝送するための伝送経路であるトリガ信号線37が遮断スイッチ36によって遮断されるからである。
そのため、パイプユニット2が折曲状態の場合は、使用者がトリガ操作部11を駆動操作することによってトリガスイッチ70がオンされても、トリガスイッチ70からモータ制御部67へ操作信号が入力されず、モータ制御部67によるモータ40の回転駆動は行われない。
つまり、本実施形態の刈払機1は、パイプユニット2が折曲状態の場合は遮断スイッチ36がオフされることによってモータ40の駆動が禁止され、パイプユニット2が伸長状態の場合に遮断スイッチ36がオンされてモータ40の駆動が許容されるように構成されている。
(4)第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態の刈払機1は、パイプユニット2が折り曲げ可能に構成されている。そのため、運搬時や収納時など刈払機1を使用しないときには、刈払機1を折曲状態にすることで、刈払機1の長さを通常使用する際の伸長状態時の長さよりも短くすることができる。
また、刈払機1を折曲状態にしても刈払機1が物理的に分割されるわけではない。しかも、刈払機1が折曲状態になると、モータ40の駆動が禁止される。具体的に、折曲状態になると、トリガスイッチ70とモータ制御部67とを接続するトリガ信号線37が遮断される。トリガ信号線37が遮断されると、トリガスイッチ70がオンされてもそのことを示す操作信号がモータ制御部67に入力されなくなる。そのため、トリガスイッチ70の状態にかかわらずモータ40は駆動されなくなる。
したがって、このように構成された刈払機1によれば、運搬性や収納性の低下を抑えつつ当該刈払機1を通常使用時の長さよりも短い折曲状態にすることができる。
また、折曲状態におけるモータ40の駆動禁止を、トリガ信号線37を遮断するという、簡素な構成によって実現している。
また、折曲状態におけるトリガ信号線37の遮断は、トリガ信号線37に挿入された遮断スイッチ36と、パイプユニット2の状態に応じて遮断スイッチ36をオン、オフさせるためのスイッチレバー34とによって実現される。パイプユニット2が伸長状態のときはスイッチレバー34が遮断スイッチ36に当接して遮断スイッチ36がオンされるが、パイプユニット2が折曲状態になるとスイッチレバー34が遮断スイッチ36から物理的に離れて遮断スイッチ36がオフされる。このような簡素な構成ながら、パイプユニット2の状態に応じたトリガ信号線37の導通、遮断を適切に実現することができる。
(5)特許請求の範囲との対応関係
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。刈払機1は作業機の一例に相当する。パイプユニット2は操作棹の一例に相当する。モータ制御部67は制御部の一例に相当する。遮断スイッチ36及びスイッチレバー34を有する配線遮断部30は駆動許容部の一例に相当する。また、遮断スイッチ36はスイッチ部の一例に相当し、スイッチレバー34はスイッチ操作部の一例に相当する。各ユニット3,4間に敷設される8本の電気配線81〜88はユニット間配線の一例に相当し、このうち3本の電力線81,82,83はモータ給電用配線の一例に相当し、3本のセンサ信号線86,87,88は位置信号用配線の一例に相当し、センサ電源線84及びセンサグランド線85は電源用配線の一例に相当する。トリガ信号線37は操作信号用配線の一例に相当する。トリガ操作部11は操作部の一例に相当する。3つの回転センサ46,47,48は位置信号出力部の一例に相当する。3つの回転センサ46,47,48から出力される各センサ信号は位置信号の一例に相当する。トリガスイッチ70は操作信号出力部の一例に相当する。また、折曲状態は、非伸長状態の具体的態様の一例である。
[第2実施形態]
図8に示す第2実施形態の刈払機90は、配線遮断部を含む一部構成以外は基本的には第1実施形態の刈払機1と同様の構成である。そのため、第1実施形態と共通する構成については第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
前述した第1実施形態では、配線遮断部30が、パイプユニット2の状態に応じてトリガ信号線37を導通、遮断させる構成であった。これに対し、第2実施形態では、配線遮断部92は、パイプユニット2の状態に応じて、3本の電力線81,82,83を導通、遮断させるように構成されている。
図8に示すように、刈払機90において、トリガスイッチ70は、その両端がいずれもモータ制御部67に接続されている。そのため、パイプユニット2が折り曲げられても、トリガスイッチ70とモータ制御部67との接続状態は不変である。
また、刈払機90において、パイプユニット2の折曲連結部91に、配線遮断部92が設けられている。この配線遮断部92は、一対のコネクタ93,94を有する。このうち第1コネクタ93は、折曲連結部91における第1保持部31に設けられ、第2コネクタ94は、折曲連結部91における第2保持部32に設けられている。これら一対のコネクタ93,94は、コントローラ60とモータ40とを電気的に接続する3本の電力線81,82,83をパイプユニット2の状態に応じて導通、遮断させるために設けられている。
第1コネクタ93は、U相端子93a、V相端子93b、及びW相端子93cを有する。U相端子93aは、U相電力線81を介してモータ40のU相コイル41に接続されている。V相端子93bは、V相電力線82を介してモータ40のV相コイル42に接続されている。W相端子93cは、W相電力線83を介してモータ40のW相コイル43に接続されている。
第2コネクタ94は、U相端子94a、V相端子94b、及びW相端子94cを有する。U相端子94aは、U相電力線81を介してコントローラ60に接続されている。V相端子94bは、V相電力線82を介してコントローラ60に接続されている。W相端子94cは、W相電力線83を介してコントローラ60に接続されている。
パイプユニット2が伸長状態の場合は、各コネクタ93,94は互いに嵌合し、図8に示すように、各相端子が互いに電気的に接続される。一方、パイプユニット2が折曲状態の場合は、図9に模式的に示すように、各コネクタ93,94は互いに離間する。これにより、3本の電力線81,82,83は何れも遮断される。
3本の電力線81,82,83が遮断されることによってコントローラ60とモータ40の各相コイル41,42,43との接続が遮断されると、コントローラ60からモータ40へ駆動用電力を供給できなくなる。そのため、トリガスイッチ70がオンされた場合に、モータ制御部67が、モータ40を駆動させるために6つのスイッチング素子61〜66を制御しても、コントローラ60からモータ40に電力は供給されず、モータ40は駆動されない。
つまり、第2実施形態の刈払機90は、パイプユニット2が折曲状態の場合は一対のコネクタ93,94が離間することによってモータ40の駆動が禁止され、パイプユニット2が伸長状態の場合に一対のコネクタ93,94が嵌合してモータ40の駆動が許容されるように構成されている。
したがって、第2実施形態の刈払機90によれば、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを適切に抑制することができる。しかも、折曲状態時に遮断させる遮断対象は、ユニット間に敷設されている3本の電力線81,82,83であるため、折曲状態時に遮断させるための構成を、ユニット間に敷設されない電気配線よりも比較的容易に構築できる。
[第3実施形態]
上記第2実施形態では、折曲状態の場合に遮断させる遮断対象の電気配線が、ユニット間に敷設される8本の電気配線のうち3本の電力線81,82,83であった。これに対し、本第3実施形態では、遮断対象を、3本の電力線81,82,83に代えてセンサ電源線84及びセンサグランド線85とした例を示す。遮断対象の電気配線が異なること以外は第2実施形態と同じである。
図10に示すように、第3実施形態の刈払機100は、パイプユニット2の折曲連結部101に、配線遮断部102が設けられている。この配線遮断部102は、一対のコネクタ103,104を有する。このうち第1コネクタ103は、折曲連結部101における第1保持部31に設けられ、第2コネクタ104は、折曲連結部101における第2保持部32に設けられている。これら一対のコネクタ103,104は、コントローラ60と各回転センサ46,47,48とを電気的に接続するセンサ電源線84及びセンサグランド線85をパイプユニット2の状態に応じて導通、遮断させるために設けられている。
第1コネクタ103は、電源端子103aとグランド端子103bとを有する。電源端子103aは、センサ電源線84を介して各回転センサ46,47,48に接続されている。グランド端子103bは、センサグランド線85を介して各回転センサ46,47,48に接続されている。
第2コネクタ104は、電源端子104aとグランド端子104bとを有する。電源端子104aには、センサ電源線84を介してレギュレータ51からの制御電圧Vccが印加される。グランド端子104bは、センサグランド線85を介して後端ユニット3内のグランドラインに接続されている。
パイプユニット2が伸長状態の場合は、各コネクタ103,104は互いに嵌合して各端子が互いに電気的に接続される。一方、パイプユニット2が折曲状態の場合は、第2実施形態において図9に示した各コネクタ93,94と同様に、各コネクタ103,104が互いに離間する。これにより、センサ電源線84及びセンサグランド線85は何れも遮断される。
センサ電源線84及びセンサグランド線85が遮断されると、各回転センサ46,47,48に電源電力が供給されなくなって、各センサ46,47,48からモータ制御部67に入力される各センサ信号は、全てHレベル、即ち信号異常状態になる。
モータ制御部67は、第1実施形態で説明したように、信号異常状態が発生している場合は、トリガスイッチ70がオンされてもモータ40を駆動しないように構成されている。これは、モータ制御部67が図11のセンサ監視処理を実行することによって実現される。
モータ制御部67は、起動後、図11のセンサ監視処理を一定周期で繰り返し実行する。モータ制御部67は、図11のセンサ監視処理を開始すると、S110で、信号異常状態が発生しているか否か判断する。より具体的には、入力されている各センサ信号が全てHレベルになっていて且つその状態が一定時間以上継続しているか否か判断する。
信号異常状態が発生している場合、即ち全てHレベルの状態が一定時間以上継続している場合は、S120で、駆動禁止フラグをセットする。モータ制御部67は、トリガスイッチ70がオンされたことによりモータ40を駆動させる際、駆動禁止フラグの状態を確認し、駆動禁止フラグがクリアされている場合にモータ40を駆動させ、駆動禁止フラグがセットされている場合はモータ40を駆動させないように構成されている。そのため、S120で駆動禁止フラグがセットされた場合は、以後、S130で駆動禁止フラグがクリアされるまでは、モータ制御部67は、トリガスイッチ70の状態にかかわらずモータ40を駆動させない。
なお、駆動禁止フラグがセットされている間、モータ制御部67が、ランプ25を点灯させるようにしてもよい。
S110で、信号異常状態が発生していない場合、即ち全てHレベルではないか若しくは全てHレベルであるもののその状態が一定時間以上継続していない場合は、S130に進む。S130では、駆動禁止フラグをクリアする。なお、S120で駆動禁止フラグがセットされたときにランプ25を点灯させるように構成する場合は、S130でランプ25を消灯させるようにしてもよい。
以上説明したように、第3実施形態の刈払機100によっても、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを適切に抑制することができる。しかも、折曲状態時に遮断させる遮断対象は、ユニット間に敷設されているセンサ電源線84及びセンサグランド線85であるため、第2実施形態と同様、折曲状態時に遮断させるための構成を、ユニット間に敷設されない電気配線よりも比較的容易に構築できる。
なお、図11のセンサ監視処理により実現される機能は、特許請求の範囲に記載の制御部が有する機能の一例に相当する。
[第4実施形態]
上記第3実施形態では、折曲状態の場合に遮断させる遮断対象の電気配線が、ユニット間に敷設される8本の電気配線のうちセンサ電源線84及びセンサグランド線85であった。これに対し、本第4実施形態では、遮断対象を、3本のセンサ信号線86,87,88とした例を示す。遮断対象の電気配線が異なること以外は第3実施形態と同じである。
図12に示すように、第4実施形態の刈払機110は、パイプユニット2の折曲連結部111に、配線遮断部112が設けられている。この配線遮断部112は、一対のコネクタ113,114を有する。このうち第1コネクタ113は、折曲連結部111における第1保持部31に設けられ、第2コネクタ114は、折曲連結部111における第2保持部32に設けられている。これら一対のコネクタ113,114は、コントローラ60と各回転センサ46,47,48とを電気的に接続する各センサ信号線86,87,88をパイプユニット2の状態に応じて導通、遮断させるために設けられている。
第1コネクタ113は、第1信号端子113aと、第2信号端子113bと、第3信号端子113cとを有する。第1信号端子113aは、第1センサ信号線86を介して第1回転センサ46に接続されている。第2信号端子113bは、第2センサ信号線87を介して第2回転センサ47に接続されている。第3信号端子113cは、第3センサ信号線88を介して第3回転センサ48に接続されている。
第2コネクタ114は、第1信号端子114aと、第2信号端子114bと、第3信号端子114cとを有する。第1信号端子114aは、第1センサ信号線86を介してモータ制御部67に接続されている。第2信号端子114bは、第2センサ信号線87を介してモータ制御部67に接続されている。第3信号端子114cは、第3センサ信号線88を介してモータ制御部67に接続されている。
パイプユニット2が伸長状態の場合は、各コネクタ113,114は互いに嵌合して各端子が互いに電気的に接続される。一方、パイプユニット2が折曲状態の場合は、第2実施形態において図9に示した各コネクタ93,94と同様に、各コネクタ113,114が互いに離間する。これにより、3本のセンサ信号線86,87,88は何れも遮断される。
各センサ信号線86,87,88が遮断されると、モータ制御部67に入力される各センサ信号は全てHレベル、即ち信号異常状態になる。モータ制御部67は、図11に示したセンサ監視処理を実行するため、信号異常状態が発生して駆動禁止フラグがセットされている場合は、トリガスイッチ70がオンされてもモータ40を駆動させない。
以上説明したように、第4実施形態の刈払機100によっても、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを適切に抑制することができる。しかも、折曲状態時に遮断させる遮断対象は、ユニット間に敷設されている3本のセンサ信号線86,87,88であるため、第2実施形態及び第3実施形態と同様、折曲状態時に遮断させるための構成を、ユニット間に敷設されない電気配線よりも比較的容易に構築できる。
[第5実施形態]
図13に示す第5実施形態の刈払機120は、基本的な構成は図12に示した第4実施形態の刈払機110と同様であるため、第4実施形態と共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
本第5実施形態の刈払機120は、図12に示した第4実施形態の刈払機110と比較して、主に、バッテリパック122の内部構成、及び後端ユニット121の内部構成が異なる。
図13に示すように、後端ユニット121は、AND回路123と、信号出力端子58と、信号入力端子59とを備える。AND回路123は、3つの入力信号の論理積を演算してその演算結果を出力する。AND回路123の3つの入力端子には、3つのセンサ信号線86,87,88がそれぞれ接続されている。つまり、AND回路123には、3つのセンサ信号線86,87,88を介してモータ制御部67に入力される3つのセンサ信号が入力される。
そのため、AND回路123の出力信号は、3つのセンサ信号のうち1つでもLレベルになっている場合はLレベルとなり、3つのセンサ信号が全てHレベルになっている場合はHレベルとなる。つまり、信号異常状態が発生した場合はAND回路123の出力信号がHレベルになる。
AND回路123の出力端子は、信号出力端子58に接続されている。そのため、AND回路123の出力信号は、信号出力端子58から外部へ出力される。後端ユニット121の信号入力端子59は、バッテリパック122から遮断信号を入力するための端子である。この信号入力端子59は、メインスイッチング素子52のゲートに接続されている。
バッテリパック122は、バッテリ側スイッチング素子71と、バッテリ制御部72と、信号入力端子78と、信号出力端子79とを備える。
バッテリ側スイッチング素子71は、バッテリ21の正極と正極端子76との間の通電経路、即ちバッテリ電力を後端ユニット3へ供給するための供給経路上に設けられている。 本実施形態のバッテリ側スイッチング素子71は、例えば、電界効果トランジスタ(MOSFET)である。ただし、バッテリ側スイッチング素子71は、例えば絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)であってもよいし、その他のスイッチング素子であってもよい。バッテリ側スイッチング素子71は、バッテリ制御部72から入力される制御信号によってオン、オフされる。
信号入力端子78は、バッテリ制御部72に接続されている。信号入力端子78は、バッテリパック122が後端ユニット121に装着された場合に、後端ユニット121の信号出力端子58と接続される。そのため、後端ユニット121のAND回路123の出力信号が、後端ユニット121の信号出力端子58及びバッテリパック122の信号入力端子78を介して、バッテリ制御部72に入力される。
バッテリパック122の信号出力端子79は、バッテリ制御部72に接続されている。この信号出力端子79は、バッテリパック122が後端ユニット121に装着された場合に、後端ユニット121の信号入力端子59と接続される。
バッテリ制御部72から信号出力端子79には、後述するように、遮断信号が出力されることがある。遮断信号は、本実施形態では例えばLレベルの信号である。バッテリ制御部72から遮断信号が出力されると、その遮断信号は後端ユニット121に入力され、後端ユニット121内のメインスイッチング素子52のゲートに入力される。メインスイッチング素子52は、バッテリパック122から遮断信号が入力されると、モータ制御部67による制御内容にかかわらず強制的にオフされる。
つまり、バッテリ制御部72は、遮断信号を出力することで、メインスイッチング素子52を強制的にオフさせ、これによりバッテリパック122からコントローラ60へのバッテリ電力の供給経路を遮断させることができる。
バッテリ制御部72は、バッテリ側スイッチング素子71のオン、オフを制御する。バッテリ制御部72は、通常はバッテリ側スイッチング素子71をオンさせ、バッテリ21のバッテリ電力を外部へ供給可能な状態にする。そして、例えばバッテリ21の過放電や過充電、過電流などの異常状態を検出した場合など、バッテリ21からの放電及び充電を停止させるべき特定の条件が成立した場合は、バッテリ側スイッチング素子71をオフさせる。
また、バッテリ制御部72は、パイプユニット2が折曲状態になっているか否かを判断し、折曲状態になっていると判断した場合は、信号出力端子79を介して後端ユニット121へ遮断信号を出力することにより、メインスイッチング素子52を強制的にオフさせる。
具体的に、本実施形態では、バッテリ制御部72は、後端ユニット121のAND回路123から入力される信号に基づいて信号異常状態が発生しているか否かを判断する。第4実施形態で説明したように、パイプユニット2が折曲状態になると信号異常状態が発生する。そして、信号異常状態が発生するとAND回路123の出力信号はHレベルとなる。そのため、バッテリ制御部72は、折曲状態になっているか否かをAND回路123からの出力信号に基づいて判断することができる。
バッテリ制御部72は、AND回路123の出力信号に基づき、信号異常状態が発生していること、即ちパイプユニット2が折曲状態になっていることを判断した場合は、信号出力端子79を介して後端ユニット121へ遮断信号を出力することにより、メインスイッチング素子52を強制的にオフさせる。このとき、バッテリ制御部72は、バッテリ側スイッチング素子71もオフさせるようにしてもよい。或いは、バッテリ制御部72は、後端ユニット121のメインスイッチング素子52はオフさせずにバッテリ側スイッチング素子71をオフさせるようにしてもよい。
以上説明したように、第5実施形態の刈払機120によれば、パイプユニット2が折曲状態になると、バッテリ21からコントローラ60へのバッテリ電力の供給経路が遮断され、これによりモータ40へ駆動用の電力が供給されなくなる。そのため、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを抑制することができる。
また、バッテリ電力の供給経路の遮断は、バッテリ制御部72によって行われる。バッテリ制御部72は、後端ユニット3のAND回路123の出力信号に基づき、信号異常状態が発生していると判断した場合に、遮断信号を出力してメインスイッチング素子52をオフさせる。そのため、パイプユニット2が折曲状態にされた場合に適切なタイミングで遮断信号を出力してモータ40の駆動を禁止させることができる。
ここで、第5実施形態の文言と特許請求の範囲の文言との対応関係について説明する。メインスイッチング素子52及びバッテリ側スイッチング素子71はバッテリ電力遮断部の一例に相当する。バッテリ制御部72は遮断信号出力部の一例に相当する。AND回路123は情報出力部の一例に相当する。AND回路123の出力信号は折曲関連情報の一例に相当する。
[第6実施形態]
図14に示す第6実施形態の刈払機130は、基本的な構成は図13に示した第5実施形態の刈払機120と同様であるため、第5実施形態と共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
本第6実施形態の刈払機130は、図13に示した第5実施形態の刈払機120と比較して、後端ユニット131の構成が一部異なる。具体的に、折曲状態になっているか否かの情報(直接的には信号異常状態が発生しているか否かの情報)を、AND回路ではなくモータ制御部内の構成要素が生成して出力する点で異なる。
図14に示すように、本第6実施形態の刈払機130は、後端ユニット131内に、第5実施形態のようなAND回路123は備えていない。後端ユニット131において、モータ制御部133内に、センサ信号判定部134が内蔵されている。
センサ信号判定部134は、モータ制御部133に入力される3つのセンサ信号がどのような状態になっているかを示すセンサ信号情報を生成して出力する。具体的に、本実施形態のセンサ信号判定部134は、信号異常状態が発生している場合(即ち3つのセンサ信号が全てHレベルになっている場合)はセンサ信号情報としてHレベル一定の信号を出力し、信号異常状態が発生していない場合はセンサ信号情報としてLレベル一定の信号を出力するように構成されている。
センサ信号判定部134から出力されるセンサ信号情報は、後端ユニット131の信号出力端子58からバッテリパック122に入力され、バッテリ制御部72へ入力される。バッテリ制御部72は、後端ユニット131から入力されたセンサ信号情報が、信号異常状態が発生していることを示す内容である場合は、第5実施形態でAND回路123からの出力信号がHレベルになった場合と全く同様の処理を行う。即ち、バッテリ制御部72は、信号出力端子79を介して後端ユニット121へ遮断信号を出力することにより、メインスイッチング素子52を強制的にオフさせる。
センサ信号判定部134は、ロジック回路等のハードウェア回路によって実現されてもよいし、ソフトウェア処理によって実現されてもよい。また、センサ信号判定部134がセンサ信号情報として具体的にどのような信号を出力するかについては適宜決めることができる。
このように構成された本第6実施形態の刈払機130によっても、第5実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実施形態において、センサ信号判定部134は情報出力部の一例に相当し、センサ信号判定部134から出力されるセンサ信号情報は折曲関連情報の一例に相当する。
なお、本第6実施形態及び前述の第5実施形態の特徴は、パイプユニット2が折曲状態になった場合にバッテリ制御部72がバッテリ電力の供給経路を遮断させることにある。そのため、折曲状態かどうかを示す信号として具体的にどのような信号をバッテリ制御部72に出力するかについては、様々な構成を採り得る。
例えば、モータ制御部に入力される3つのセンサ信号をそのままバッテリ制御部72に出力し、バッテリ制御部72がそれら3つのセンサ信号に基づいて信号異常状態が発生しているか否か(延いては折曲状態になっているか否か)を判断するようにしてもよい。その際、バッテリパック内にAND回路123を設け、そのAND回路123の出力信号に基づいてバッテリ制御部72が処理を行うようにしてもよい。
また、3つのセンサ信号の情報とは異なる、折曲状態か否かを判断可能な他の情報を用いて、その情報を直接バッテリ制御部72へ出力するか、或いはその情報に基づく折曲状態か否かの判断結果をバッテリ制御部72へ出力するようにしてもよい。
つまり、パイプユニット2が折曲状態になった場合にバッテリ制御部72が適切にバッテリ電力の供給経路を遮断できるような他の構成を適宜採用してもよい。バッテリ電力の供給経路を遮断するためのバッテリ電力遮断部として、具体的にどのような素子を用いるか、いくつ設けるか、どこに設けるか、などについても適宜決めることができる。
[第7実施形態]
図15に示す第7実施形態の刈払機140は、基本的な構成は第1実施形態の刈払機1と同様であるため、第1実施形態と共通する構成については説明を省略する。また、本第7実施形態の刈払機140において、トリガスイッチ70とモータ制御部67との電気的接続方法については、第2実施形態の刈払機90と同様である。
第1実施形態及び第2実施形態と異なる点、即ち本第7実施形態の刈払機140の主な特徴は、折曲連結部141に折曲検出部143が設けられていること、及び後端ユニット142内のレギュレータ144の機能にある。
図15に示すように、折曲連結部141には、折曲検出部143が設けられている。折曲検出部143は、パイプユニット2が折曲状態か伸長状態かを検出し、その検出結果を示す信号であるパイプ状態信号をレギュレータ144へ出力する。
レギュレータ144は、基本的には第1実施形態のレギュレータ51と同じ構成であるが、第1実施形態のレギュレータ51の機能に加え、さらに、折曲検出部143からのパイプ状態信号に基づいて自身の動作を制御する機能を備えている。
即ち、レギュレータ144は、折曲検出部143から入力されるパイプ状態信号が、パイプユニット2が伸長状態であることを示す内容である場合には、制御電圧Vccの電源電力を生成して出力する。一方、折曲検出部143から入力されるパイプ状態信号が、パイプユニット2が折曲状態であることを示す内容である場合には、レギュレータ144は、電源電力の生成及び出力を停止する。
折曲検出部143として具体的にどのような構成のものを用いるか、またどこに設けるかについては、適宜決めることができる。例えば、第1実施形態の配線遮断部30のように、伸長状態と折曲状態とでオン、オフが切り替わるようなスイッチを設け、そのスイッチの状態を示す信号をパイプ状態信号としてレギュレータ144に入力させる構成であってもよい。また例えば、第1保持部31及び第2保持部32の何れか一方にホールセンサを設けて他方に磁石を設け、伸長状態と折曲状態とでホールセンサの出力信号が変化するようにして、そのホールセンサからの出力信号をパイプ状態信号としてレギュレータ144に入力させる構成であってもよい。
また、レギュレータ144は、折曲検出部143からのパイプ状態信号に基づいて電源電力の生成を停止する場合、すぐに停止せず(つまり出力電圧をすぐに0にするのではなく)、徐々に電圧を低下させていくようにしてもよい。そのような構成の場合は、モータ制御部67から前述の電源電圧保持用のコンデンサを省いてもよい。
また例えば、レギュレータ144が、制御電圧Vccの生成を停止する際、その旨を予めモータ制御部67に通知するようにしてもよい。その場合、モータ制御部67は、レギュレータ144から停止通知を受けた場合は動作を停止するようにし、レギュレータ144は、停止通知を行った後、モータ制御部67が動作を停止するのに必要な所定時間以上が経過した後に制御電圧Vccの生成を停止するようにしてもよい。
以上説明したように、第7実施形態の刈払機140によれば、パイプユニット2が折曲状態になると、モータ制御部67にレギュレータ144からの制御電圧Vccの電源電力が供給されなくなり、これによりモータ制御部67が動作を停止してモータ40の駆動が行われなくなる。そのため、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを抑制することができる。また、レギュレータ144は、パイプユニット2が折曲状態になったことを、折曲検出部143からのパイプ状態信号に基づいて容易に判断することができる。
ここで、第7実施形態の文言と特許請求の範囲の文言との対応関係について説明する。折曲検出部143は棹状態検出部の一例に相当する。レギュレータ144は電源部の一例に相当する。
なお、本第7実施形態の特徴は、パイプユニット2が折曲状態になっている場合にはレギュレータ144から電源電力を出力させないこと、延いてはモータ制御部67への電源電力の供給を停止させてモータ制御部67の動作を停止させることにある。そのため、折曲状態時にモータ制御部67への電源電力の供給を停止させることが可能な他の構成を採用してもよい。
例えば、レギュレータとしては第1実施形態のレギュレータ51を用い、後端ユニット142の正極端子56とレギュレータ51との間のバッテリ電力供給経路にスイッチを設けてもよい。そして、折曲検出部143にて折曲状態が検出された場合、そのスイッチをオフさせてレギュレータ51へのバッテリ電力の入力を遮断することによって、レギュレータ51にて制御電圧Vccの電源電力が生成されないようにしてもよい。
また例えば、レギュレータ51からモータ制御部67への電源電力の供給経路にスイッチを設け、折曲検出部143にて折曲状態が検出された場合にそのスイッチをオフさせることで、少なくともモータ制御部67への電源電力の供給を遮断させるようにしてもよい。
[第8実施形態]
図16に示す第8実施形態の刈払機150は、後端ユニット152内の一部構成を除き、基本的には第2実施形態の刈払機90と同様の構成である。そのため、第2実施形態と共通する構成については第2実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
本第8実施形態の刈払機150は、図8に示す第2実施形態の刈払機90と比較して明らかなように、後端ユニット152内に、3つの抵抗Ru、Rv、Rwが設けられている。
第1抵抗Ruは、一端がU相電力線81に接続されて他端がグランドラインに接続されている。また、第1抵抗Ruの一端はモータ制御部154にも接続されており、第1抵抗Ruの電圧がU相検出電圧値Vuとしてモータ制御部154に入力されるよう構成されている。
第2抵抗Rvは、一端がV相電力線82に接続されて他端がグランドラインに接続されている。また、第2抵抗Rvの一端はモータ制御部154にも接続されており、第2抵抗Rvの電圧がV相検出電圧値Vvとしてモータ制御部154に入力されるよう構成されている。
第3抵抗Rwは、一端がW相電力線83に接続されて他端がグランドラインに接続されている。また、第3抵抗Rwの一端はモータ制御部154にも接続されており、第3抵抗Rwの電圧がW相検出電圧値Vwとしてモータ制御部154に入力されるよう構成されている。
モータ制御部154は、基本的には第2実施形態のモータ制御部67と同じ機能を有しているが、さらに加えて、各抵抗Ru,Rv、Rwからの各相検出電圧値Vu,Vv,Vwに基づいて各電力線81,82,83の断線を検出する断線検出機能を備えている。具体的に、モータ制御部154は、トリガスイッチ70がオンされた場合、モータ40を駆動させる前に、図17に示す断線検出処理を実行する。
モータ制御部154は、トリガスイッチ70がオンされたことにより断線検出処理を開始すると、S210で、第1スイッチング素子61をオンさせる。S220では、V相検出電圧値Vv及びW相検出電圧値Vwがいずれも規定値以上であるか否か判断する。
このとき、パイプユニット2が伸長状態になっていて且つ各電力線81,82,83に断線が生じていなければ、第1スイッチング素子61がオンされることによって、3本の電力線81,82,83のいずれもバッテリ電圧に近い値の電圧が印加された状態となる。そのため、この場合は、モータ制御部154に入力されるV相検出電圧値Vv及びW相検出電圧値Vwはいずれもバッテリ電圧に近い値となる。
一方、パイプユニット2が折曲状態になると、各電力線81,82,83は配線遮断部92によって遮断されるため、各電力線81,82,83は断線した状態になる。この場合、第1スイッチング素子61がオンされてU相電力線81にバッテリ電圧が印加されても、V相電力線82及びW相電力線83にはバッテリ電圧は印加されない。そのため、この場合は、モータ制御部154に入力されるV相検出電圧値Vv及びW相検出電圧値Vwはいずれも0となる。
よって、0より高くバッテリ電圧よりも低い所定の値を規定値に設定することで、各電力線81,82,83の断線の有無を検出することができる。本実施形態では、規定値として、例えば、バッテリ21の定格電圧から少なくとも第1スイッチング素子61による電圧降下分を含む所定値を減算した値が設定されている。
S220で、V相検出電圧値Vv及びW相検出電圧値Vwのうち何れか一方でも規定値未満の場合は、S300に進む。S300では、各電力線81,82,83の何れかに断線が生じていると判定する。そして、S310で、駆動禁止フラグをセットする。S310で駆動禁止フラグがセットされた場合は、以後、S290で駆動禁止フラグがクリアされるまでは、モータ制御部154は、トリガスイッチ70の状態にかかわらずモータ40を駆動させない。
S220で、V相検出電圧値Vv及びW相検出電圧値Vwのいずれも規定値以上と判断した場合は、S230に進む。S230では、第1スイッチング素子61をオフさせ、第2スイッチング素子62をオンさせる。S240では、U相検出電圧値Vu及びW相検出電圧値Vwがいずれも規定値以上であるか否か判断する。
このとき、パイプユニット2が伸長状態になっていて且つ各電力線81,82,83に断線が生じていなければ、第2スイッチング素子62がオンされることによって、モータ制御部154に入力されるU相検出電圧値Vu及びW相検出電圧値Vwはいずれも規定値以上となる。
一方、パイプユニット2が折曲状態になって各電力線81,82,83が配線遮断部92により遮断されると、第2スイッチング素子62がオンされてV相電力線82にバッテリ電圧が印加されても、そのバッテリ電圧はU相電力線81及びW相電力線83までは印加されない。そのため、この場合は、モータ制御部154に入力されるU相検出電圧値Vu及びW相検出電圧値Vwはいずれも規定値未満となる。
S240で、U相検出電圧値Vu及びW相検出電圧値Vwのうち何れか一方でも規定値未満の場合は、S300で各電力線81,82,83の何れかに断線が生じていると判定し、S310で駆動禁止フラグをセットする。
S240で、U相検出電圧値Vu及びW相検出電圧値Vwのいずれも規定値以上と判断した場合は、S250に進む。S250では、第2スイッチング素子62をオフさせ、第3スイッチング素子63をオンさせる。S260では、U相検出電圧値Vu及びV相検出電圧値Vvがいずれも規定値以上であるか否か判断する。
このとき、パイプユニット2が伸長状態になっていて且つ各電力線81,82,83に断線が生じていなければ、第3スイッチング素子63がオンされることによって、モータ制御部154に入力されるU相検出電圧値Vu及びV相検出電圧値Vvはいずれも規定値以上となる。
一方、パイプユニット2が折曲状態になって各電力線81,82,83が配線遮断部92により遮断されると、第3スイッチング素子63がオンされてW相電力線83にバッテリ電圧が印加されても、そのバッテリ電圧はU相電力線81及びV相電力線82までは印加されない。そのため、この場合は、モータ制御部154に入力されるU相検出電圧値Vu及びV相検出電圧値Vvはいずれも規定値未満となる。
S260で、U相検出電圧値Vu及びV相検出電圧値Vvのうち何れか一方でも規定値未満の場合は、S300で各電力線81,82,83の何れかに断線が生じていると判定し、S310で駆動禁止フラグをセットする。
S260で、U相検出電圧値Vu及びV相検出電圧値Vvのいずれも規定値以上と判断した場合は、S270で第3スイッチング素子63をオフさせて、S280に進む。S280では、各電力線81,82,83の何れも断線していないと判定する。そして、S290で、駆動禁止フラグをクリアする。
このように構成された第8実施形態の刈払機150によれば、パイプユニット2が折曲状態になって遮断対象の電気配線(本実施形態では3本の電力線81,82,83)が遮断されると、その遮断されたことが、モータ制御部154において断線として判定される。そして、断線と判定された場合は、モータ制御部154によるモータ40の駆動は行われない。そのため、折曲状態の場合にモータ40が駆動されるのを抑制することができる。
また、本第8実施形態の刈払機150によれば、パイプユニット2が伸長状態であっても、各電力線81,82,83の何れかに実際に断線が発生している場合は、モータ制御部154においてその断線が検出され、モータ40の駆動が禁止される。
[第9実施形態]
次に、回転センサ46,47,48を用いることなくモータ40の回転位置を検出してモータ40の駆動を制御するいわゆるセンサレス制御機能が採用された刈払機160について、第9実施形態として説明する。
図18に示す第9実施形態の刈払機160は、第1実施形態の刈払機1と比較して、主に、センサレス制御が採用されていること、及び配線遮断部166の構成、の2点で異なり、それ以外の構成は基本的に第1実施形態と同様である。
図18に示すように、第9実施形態の刈払機160は、先端ユニット50に回転センサを備えていない。一方、後端ユニット162には、回転位置特定部163が設けられている。
回転位置特定部163は、3本の電力線81,82,83に接続されている。回転位置特定部163は、モータ40の各コイル41、42、43に発生する逆起電力を検出することによって、モータ40の回転位置を特定する。そして、特定した回転位置を示す回転位置情報をコントローラ164のモータ制御部165へ出力する。モータ制御部165は、回転位置特定部163から入力される回転位置情報に基づいてモータ40の回転位置を取得し、その回転位置に基づいてモータ40を制御する。
なお、回転位置特定部163の機能、即ちモータコイルの逆起電力に基づいてモータの回転位置を検出する技術はすでによく知られているため、ここではその詳細説明を省略する。
また、第9実施形態の刈払機160の配線遮断部166は、遮断スイッチ167と、スイッチ操作棒169と、押下部168とを備える。遮断スイッチ167は、第1実施形態の遮断スイッチ36に類する構成であり、本実施形態では後端ユニット162に設けられている。トリガスイッチ70の一端は、第1実施形態と同様、トリガ信号線37及び遮断スイッチ167を介してモータ制御部165に接続される。そのため、遮断スイッチ167がオフされている場合は、トリガスイッチ70がオンされてもそのことがモータ制御部165には伝わらない。
スイッチ操作棒169は、遮断スイッチ167をオン、オフさせるための長尺の部材であり、第2パイプ15内において、前後方向に移動可能に配置されている。スイッチ操作棒169の両端のうち先端方向の一端は、折曲連結部161の中間位置近傍に位置している。スイッチ操作棒169の両端のうち後端方向の他端は、遮断スイッチ167の近傍に位置している。
また、スイッチ操作棒169は、後端ユニット162に対しバネ169aによって支持されている。バネ169aは、スイッチ操作棒169を支持すると共に、スイッチ操作棒169を先端方向へ付勢するために設けられている。
また、折曲連結部161において、第1保持部31には、押下部168が設けられている。押下部168は、スイッチ操作棒169をバネ169aの付勢力に抗して後端方向へ移動させるために設けられている。
パイプユニット2が伸長状態の場合、スイッチ操作棒169は、押下部168によって後端方向へ移動され、スイッチ操作棒169の後端側の端部が遮断スイッチ167に当接して遮断スイッチ167をオンさせる。そのため、伸長状態の場合は、トリガ信号線37が導通される。
一方、パイプユニット2が折曲状態になると、押下部168がスイッチ操作棒169から離れるため、スイッチ操作棒169は、バネ169a付勢力によって先端方向へ移動される。これにより、スイッチ操作棒169の後端側の端部が遮断スイッチ167から離れて、遮断スイッチ167がオフされる。そのため、折曲状態の場合は、トリガ信号線37が遮断される。つまり、本実施形態の配線遮断部166は、パイプユニット2の状態に応じて電気配線を導通、遮断させるための配線遮断部の異なるバリエーションの1つである。
したがって、本実施形態の刈払機160によれば、第1実施形態の刈払機1と同様の効果が得られる。また、本実施形態の刈払機160は、回転センサを用いないセンサレス制御が採用されているため、回転センサを持たない分、小型、軽量化が可能となる。
[第10実施形態]
図19に示す第10実施形態の刈払機170は、図8に示した第2実施形態の刈払機90と比較して明らかなように、第2実施形態の刈払機90をセンサレス構成としたものである。即ち、本第10実施形態の刈払機170は、第2実施形態の刈払機90から各回転センサ46,47,48及びこれにかかわる電気配線84〜88が取り除かれている。
そして、図18に示した第9実施形態の刈払機160と同様、後端ユニット162には回転位置特定部163が設けられており、モータ制御部165は、回転位置特定部163から入力される回転位置情報に基づいてモータ40を制御する。
折曲連結部91には、第2実施形態と同様、パイプユニット2の状態に応じて3本の電力線81,82,83を導通、遮断させるための配線遮断部92が設けられている。そのため、パイプユニット2が折曲状態になると、配線遮断部92によって3本の電力線81,82,83が遮断され、モータ40への電力供給ができない状態となる。
したがって、このように構成された第10実施形態の刈払機170によれば、第2実施形態の刈払機90と同様の効果が得られる。また、回転センサを用いないセンサレス制御が採用されているため、回転センサを持たない分、小型、軽量化が可能となる。
[第11実施形態]
図20に示す第11実施形態の刈払機180は、図15に示した第7実施形態の刈払機140と比較して明らかなように、第7実施形態の刈払機140をセンサレス構成としたものである。即ち、本第11実施形態の刈払機180は、第7実施形態の刈払機140から各回転センサ46,47,48及びこれにかかわる電気配線84〜88が取り除かれている。
そして、図18に示した第9実施形態の刈払機160と同様、後端ユニット182には回転位置特定部163が設けられており、モータ制御部165は、回転位置特定部163から入力される回転位置情報に基づいてモータ40を制御する。
折曲連結部141には、第7実施形態と同様、折曲検出部143が設けられている。そして、折曲検出部143から出力されるパイプ状態信号が、レギュレータ144に入力される。レギュレータ144は、折曲検出部143から入力されるパイプ状態信号が、パイプユニット2が折曲状態であることを示す内容である場合には、電源電力の生成及び出力を停止する。
したがって、このように構成された第11実施形態の刈払機180によれば、第7実施形態の刈払機140と同様の効果が得られる。また、回転センサを用いないセンサレス制御が採用されているため、回転センサを持たない分、小型、軽量化が可能となる。
[第12実施形態]
図21に示す第12実施形態の刈払機190は、図16に示した第8実施形態の刈払機150と比較して明らかなように、第8実施形態の刈払機150をセンサレス構成としたものである。即ち、本第12実施形態の刈払機190は、第8実施形態の刈払機150から各回転センサ46,47,48及びこれにかかわる電気配線84〜88が取り除かれている。
そして、図18に示した第9実施形態の刈払機160と同様、後端ユニット192には回転位置特定部163が設けられており、コントローラ193内のモータ制御部194は、回転位置特定部163から入力される回転位置情報に基づいてモータ40を制御する。
折曲連結部91には、第8実施形態と同様、パイプユニット2の状態に応じて3本の電力線81,82,83を導通、遮断させるための配線遮断部92が設けられている。
また、後端ユニット192には、第8実施形態と同様、3つの抵抗Ru、Rv、Rwが設けられ、これら各抵抗Ru、Rv、Rwの電圧である各相検出電圧値Vu,Vv,Vwがそれぞれモータ制御部194に入力される。モータ制御部194は、第8実施形態と同様、各相検出電圧値Vu,Vv,Vwに基づく断線検出機能を有しており、トリガスイッチ70がオンされると、モータ40を駆動させる前に図17に示す断線検出処理を実行する。
したがって、このように構成された第12実施形態の刈払機190によれば、第8実施形態の刈払機150と同様の効果が得られる。また、回転センサを用いないセンサレス制御が採用されているため、回転センサを持たない分、小型、軽量化が可能となる。
[第13実施形態]
上記各実施形態で示したような、パイプユニット2を折り曲げることによって実現される折曲状態は、伸長状態よりも全長が短くなるような非伸長状態の一態様である。非伸長状態の具体的態様は、上記各実施形態で示した折曲状態以外にも種々の態様を採り得る。
例えば、釣り竿やロッドアンテナなどで多用されているいわゆるテレスコピック型の伸縮構造を採用することで、パイプユニットを長手方向に伸縮可能な構成としてもよい。この場合、パイプユニットが規定長まで伸ばされた状態が伸長状態となり、規定長よりも短い長さに収縮された収縮状態が非伸長状態となる。
パイプユニットを伸縮可能に構成された刈払機の一例を、図22A、図22B、図23を用いて説明する。図22A、図22B、図23に示す刈払機200は、パイプユニットが伸縮可能な構成であること、及びトリガ信号線37を導通・遮断させるための構成を除けば、図1〜図7に示した第1実施形態の刈払機1と同様の構成である。そのため、図22A、図22B、図23において、第1実施形態の刈払機1と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
図22A、図22Bに示すように、本第13実施形態の刈払機200は、第1パイプ201の外径が第2パイプ202の内径よりも若干小さく、第1パイプ201の後端側が第2パイプ202の先端側から挿入された状態となっている。そして、第1パイプ201は、第2パイプ202内を前後方向(図24における左右方向)に移動可能に構成されている。
第2パイプ202に対して第1パイプ201を前端側に移動させるとパイプユニットの全長が延びる。逆に、第2パイプ202に対して第1パイプ201を後端側に移動させるとパイプユニットの全長が縮む。
図22Aは、第2パイプ202に対して第1パイプ201が前端側の規定位置まで移動した状態、即ちパイプユニットが完全に伸びて規定長となった伸長状態を示している。これに対し、図22Bは、図22Aの伸長状態よりも第1パイプ201が第2パイプ202に対して後端側に移動された状態、即ちパイプユニットが収縮された状態を示している。
第1パイプ201の後端には、スライダ201aが取り付けられている。このスライダ201aは、第1パイプ201を第2パイプ202内で前後方向に移動させる際のガイドとして機能する。即ち、第1パイプ201が第2パイプ202内を前後方向に移動する際は、第1パイプ201に固定されたスライダ201aの外周面と第2パイプ202の内周面が接触した状態で移動される。
また、スライダ201aは、第1パイプ201を前端側へ移動させていった場合(即ちパイプユニットを伸ばしていった場合)に第1パイプ201が第2パイプ202から抜けてしまうのを抑止する、ストッパとしての機能も有している。第1パイプ201を前端側へ移動させていくと、やがて、図22Aに示すように、スライダ201aが第2パイプ202前端の離脱阻止面202aに当接して、それ以上の前端側への移動が阻止される。
第2パイプ202の前端には、パイプユニットの伸縮状態に応じてトリガ信号線37を導通・遮断させるための配線遮断部210が取り付けられている。
配線遮断部210は、図22A、図22B、図23に示すように、2つの端子を有する遮断スイッチ211と、遮断スイッチ211の2つの接点間を導通・遮断させるための可動部212と、スイッチレバー213とを備える。
遮断スイッチ211の2つの端子には、トリガ信号線37が接続されている。即ち、図23に示すように、トリガスイッチ70とモータ制御部67とを接続する2本のトリガ信号線37のうち1本は、遮断スイッチ211を介して接続されている。
可動部212は、遮断スイッチ211をオン・オフさせるための部材であり、図22A、図22Bにおける上下方向に移動可能である。可動部212は、不図示の付勢部材によって上方向に付勢されている。そのため、可動部212に対して外力が加わっていない状態では、可動部212は図22Bに示すように上方向へ移動して、遮断スイッチ211がオフされた状態となる。つまりこのときはトリガ信号線37は遮断された状態となる。またこのとき、可動部212は、図22Bに示すように、配線遮断部210の筐体から突出した状態となる。
一方、可動部212に対して下方向の外力が加わると、可動部212が付勢部材の付勢力に抗して下方向へ移動し、これにより遮断スイッチ211がオンされ、トリガ信号線37が導通する。このとき、可動部212は、図22Aに示すように、配線遮断部210の筐体内に押し込められた状態となる。
スイッチレバー213は、可動部212を上下方向に移動させるための棒状又は板状の部材であり、後端側が配線遮断部210の筐体に固定され、その固定部を中心に回動可能に構成されている。スイッチレバー213は、不図示の付勢部材によって、配線遮断部210の筐体から離れる方向へ付勢されている。そのため、スイッチレバー213に外力が加わっていない状態では、スイッチレバー213は図22Bに示すように配線遮断部210の筐体から離れた状態となる。またこの状態では、可動部212は、スイッチレバー213からの外力を受けないため、遮断スイッチ211はオフされる。
パイプユニットが収縮状態にある場合は、図22Bに示すように、スイッチレバー213には外力は加わらず、よって遮断スイッチ211はオフされている。一方、パイプユニットが伸長状態になると、図22A及び図23に示すように、第1パイプ201のスライダ201aがスイッチレバー213を押し下げ、これにより可動部212が下方向へ移動して遮断スイッチ211がオンされる。
このような構成により、本実施形態の刈払機200では、パイプユニットが伸長状態にされている場合は、図22A及び図23に示すように、配線遮断部210の遮断スイッチ211がオンしてトリガ信号線37が導通した状態となる。そのため、使用者がトリガ操作部11を操作することで刈刃5を回転させることができる。一方、パイプユニットが収縮状態になると、図22Bに示すように、配線遮断部210の遮断スイッチ211がオフして、トリガ信号線37が遮断された状態となる。そのため、使用者がトリガ操作部11を操作しても刈刃5は回転しない。
なお、図22A、図22B、図23では、配線遮断部210と後端ユニット3との間でトリガ信号線37が第2パイプ202の外周面に沿って敷設されている状態が図示されているが、これはあくまでも一例である。配線遮断部210と後端ユニット3との間でトリガ信号線37をどこにどのように敷設するかについては適宜決めても良い。
また、遮断対象の配線がトリガ信号線37であることはあくまでも一例であり、トリガ信号線37とは別の少なくとも1本の配線を遮断対象としてもよいし、トリガ信号線37に加えて更に別の少なくとも1本の配線も遮断対象としてもよい。
[第14実施形態]
パイプユニットが伸縮可能に構成されていて且つその伸縮状態に応じて配線が導通・遮断される構成の刈払機について、上記第13実施形態とは異なる例を、第14実施形態として、図24A、図24B、図25を用いて説明する。
図24A、図24B、図25に示す本第14実施形態の刈払機220は、図22A、図22B、図23に示した第13実施形態の刈払機200と比較して、遮断対象の配線、及びその遮断対象の配線を遮断させるための構成が異なる。
具体的に、本第14実施形態の刈払機220では、パイプユニットの伸縮に応じてU相電力線81が導通・遮断されるように構成されている。また、その導通・遮断は、パイプユニットの伸縮に応じてコネクタが着脱されることによって実現される。
図24A、図24Bに示すように、第1パイプ221のスライダ221aには、第1コネクタ231が設けられている。先端ユニット4から第1パイプ221内を後端側へ敷設されてきたU相電力線81は、この第1コネクタ231に接続される。
一方、第2パイプ222の前端側には、第2コネクタ232が設けられている。後端ユニット3から第2パイプ222に沿って前端側へ敷設されてきたU相電力線81は、この第2コネクタ232に接続される。
パイプユニットが伸長状態のときは、図24A及び図25に示すように、第1コネクタ231及び第2コネクタ232が互いに接続された状態となり、これら各コネクタ231,232を介してU相電力線81が導通した状態となる。一方、パイプユニットが収縮状態になると、図24Bに示すように、各コネクタ231,232が互いに離脱して、U相電力線81が遮断された状態となる。
なお、図24A、図24B、図25では、第2コネクタ232と後端ユニット3との間でU相電力線81が第2パイプ222の外周面に沿って敷設されている状態が図示されているが、これはあくまでも一例である。第2コネクタ232と後端ユニット3との間でU相電力線81をどこにどのように敷設するかについては適宜決めても良い。
また、コネクタによる遮断対象の配線がU相電力線81であることはあくまでも一例であり、U相電力線81とは別の少なくとも1本の配線をコネクタによって導通・遮断できるようにしてもよいし、U相電力線81に加えて更に別の少なくとも1本の配線もコネクタによって導通・遮断できるようにしてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)トリガ信号線37を遮断させるための遮断スイッチを設ける位置として、第1実施形態(図7)では折曲連結部16内を示し、第9実施形態(図18)では後端ユニット162内を示したが、これら各部位とは異なる位置に遮断スイッチを設けてもよい。
また、遮断スイッチをオン・オフさせるための具体的構成として、第1実施形態のようにスイッチレバー34を用いた構成、及び第9実施形態のように押下部168及びスイッチ操作棒169を用いた構成は、あくまでも一例である。パイプユニット2が伸長状態のときは遮断スイッチをオンさせ、パイプユニット2が折曲状態のときは遮断スイッチをオフさせることが可能な他の構成を採用してもよい。
(2)配線遮断部を有する上記各実施形態において、配線遮断部の具体的構成を、他の実施形態で採用されている異なる構成に置き換えてもよい。例えば、第1実施形態の刈払機1(図7)において、遮断スイッチ36等を用いた配線遮断部30に代えて、第2実施形態の刈払機90(図8)の配線遮断部92のように一対のコネクタを用いた配線遮断部を採用してもよい。逆に、第2実施形態の刈払機90において、一対のコネクタを用いた配線遮断部92に代えて、第1実施形態の刈払機1の配線遮断部30のように遮断スイッチ36等を用いた配線遮断部を採用してもよい。
(3)折曲状態時に配線遮断部によって遮断させる電気配線は、パイプユニット2内に敷設される複数の電気配線81〜88のうち任意の1つ以上の配線であってもよい。例えば、敷設される全ての電気配線81〜88を遮断させるようにしてもよい。また例えば、U相電力線81、センサ電源線84、及び第2センサ信号線87の3本が遮断される構成であってもよい。つまり、パイプユニット2内に敷設される複数の電気配線81〜88のうちどれを折曲状態時の遮断対象とするかについては、遮断させることでモータ40の駆動が禁止されるようなあらゆる組み合わせの中から適宜決めてもよい。
さらに、折曲状態時に遮断させる電気配線は、パイプユニット2内に敷設される8本の電気配線81〜88及びトリガ信号線37とは異なる別の電気配線であってもよい。例えば、後端ユニットの正極端子56とメインスイッチング素子52のドレインとを結ぶ配線を、パイプユニット2の折曲連結部16まで引き回し、折曲連結部16でコネクタ或いは遮断スイッチを用いて遮断させるようにしてもよい。つまり、刈払機内に敷設される各種の電気配線のうち、遮断されるとモータ40の駆動が禁止されるような電気配線を、適宜、折曲状態時における遮断対象の電気配線としてもよい。
(4)パイプユニットが、上記各実施形態のように全体として同軸状の形状であることは、あくまでも一例であり、パイプユニットの具体的形状は種々考えられる。例えば、パイプユニットとして、長手方向において少なくとも1箇所が一定角度屈曲した形状のものを採用してもよい。その場合、その少なくとも1箇所が一定角度屈曲した形状そのものを伸長状態とし、その伸長状態を起点としてさらに折り曲げ可能とすることで折曲状態にできるようにしてもよい。
また、折曲状態の具体的態様も種々考えられる。例えば、折り曲げ可能な方向や角度は種々考えられ、例えば上記実施形態の折り曲げ方向とは逆の方向に折り曲げ可能な構成であってもよい。また例えば、第1パイプ14を左右方向に折り曲げ可能な構成であってもよい。
また、折曲連結部を設ける位置、即ちパイプユニットを具体的にどの部位で折り曲げ可能とするかについても、適宜決めてもよい。例えばハンドル6よりも後端側に折曲連結部16を設けてハンドル6の後端側で折り曲げできる構成であってもよい。また、折り曲げ可能な箇所が2箇所以上あってもよい。
(5)第1実施形態から第12実施形態まで、パイプユニットが折り曲げ可能に構成された刈払機を示したが、これら第1実施形態から第12実施形態で採用されている、折曲状態のときにモータ40が駆動されないようにするための構成は、第13実施形態及び第14実施形態に示したようなパイプユニットが伸縮可能に構成されている刈払機に対しても、同様に適用可能である。
つまり、第1実施形態から第12実施形態の各例において、パイプユニットを、折り曲げ可能な構成から、伸縮可能な構成に置き換えてもよい。そして、パイプユニットが収縮状態の場合に、折り曲げ可能な構成における折曲状態のときと電気的に等価な状態となるよう、即ちモータ40の駆動が禁止されるように構成してもよい。
上記各実施形態で示したような、パイプユニット2を折り曲げることによって実現される折曲状態は、伸長状態よりも全長が短くなるような非伸長状態の一態様である。非伸長状態の具体的態様は、上記各実施形態で示した折曲状態以外にも種々の態様を採り得る。
(6)モータ40として、Δ結線のブラシレスモータを用いてもよい。また、モータ40として、ブラシレスモータ以外の他のモータを用いてもよい。
また、回転センサとして、オープンコレクタ出力形式のホールセンサを用いることはあくまでも一例であり、他の出力形式のホールセンサを用いてもよい。例えば、CMOSインバータ出力形式であって自らHレベル及びLレベルの信号を出力可能なホールセンサを用いてもよい。その場合、モータ制御部内でのプルアップは不要となる。また、回転センサは、ホールセンサ以外の他のセンサであってもよい。
(7)コントローラが有する駆動回路が、6つのスイッチング素子61〜66を含むいわゆる3相インバータであることは、あくまでも一例である。駆動源としてのモータへの通電を適切に制御してモータを適切に駆動させることができるような他の構成の駆動回路を用いてもよい。
(8)本発明の適用は、バッテリパックを着脱可能な刈払機への適用に限定されない。例えば、後端ユニットにバッテリ21が内蔵された刈払機に対しても本発明を適用可能である。
(9)草等を刈り取るための作業要素として、上記実施形態では、金属製且つ外周全体に鋸歯状の歯が形成された刈刃5を例示したが、刈刃5の素材や形状、構造は上記例に限定されない。例えば、刈刃5として、樹脂製の刈刃や、ナイロンコードなどを用いることもできる。
また、本発明の適用は、刈払機への適用に限定されるものではない。上述した刈払機に限らず、例えばポールヘッジトリマ、ポールソー、ポールバリカンなどのような、操作棹を有する各種の作業機に対して本発明を適用可能である。
(10)その他、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1,90,100,110,120,130,140,150,160,170,180,190,200,220…刈払機、2…パイプユニット、3,121,131,142,152,162,182,192…後端ユニット、4,50…先端ユニット、5…刈刃、11…トリガ操作部、14,201,221…第1パイプ、15、202,222…第2パイプ、16,91,101,111,141,161…折曲連結部、20,122…バッテリパック、21…バッテリ、30,92,102,112,166,210…配線遮断部、31…第1保持部、32…第2保持部、32a…係合穴、33…パイプ回動軸、34…スイッチレバー、34a…支持バネ、35…固定レバー、35a…レバー回動軸、35b…支持バネ、35c…突起部、36,167,211…遮断スイッチ、37…トリガ信号線、40…モータ、46…第1回転センサ、47…第2回転センサ、48…第3回転センサ、51,144…レギュレータ、52…メインスイッチング素子、60,153,164,193…コントローラ、61…第1スイッチング素子、62…第2スイッチング素子、63…第3スイッチング素子、64…第4スイッチング素子、65…第5スイッチング素子、66…第6スイッチング素子、67,133,154,165,194…モータ制御部、70…トリガスイッチ、71…バッテリ側スイッチング素子、72…バッテリ制御部、81…U相電力線、82…V相電力線、83…W相電力線、84…センサ電源線、85…センサグランド線、86…第1センサ信号線、87…第2センサ信号線、88…第3センサ信号線、93,103,113,231…第1コネクタ、94,104,114,232…第2コネクタ、123…AND回路、134…センサ信号判定部、143…折曲検出部、163…回転位置特定部、168…押下部、169…スイッチ操作棒、201a,221a…スライダ、212…可動部、213…スイッチレバー、Ru…第1抵抗、Rv…第2抵抗、Rw…第3抵抗。

Claims (23)

  1. 折り曲げ可能に構成された操作棹と、
    前記操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載した先端ユニットと、
    前記操作棹の他端に設けられ、前記モータの駆動を制御する制御部を搭載した後端ユニットと、
    前記操作棹が折り曲げられていない伸長状態の場合に前記モータの駆動を許容し、前記操作棹が折り曲げられている折曲状態の場合は前記モータの駆動を禁止させるように構成された駆動許容部と、
    を備える作業機。
  2. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記駆動許容部は、前記モータを回転させるために当該作業機に設けられている複数本の電気配線における少なくとも1本を遮断対象として、前記操作棹が前記折曲状態の場合に前記遮断対象を遮断させることにより前記モータの駆動を禁止させるように構成された、配線遮断部を有する、作業機。
  3. 請求項2に記載の作業機であって、
    前記モータを駆動させるための駆動操作を受け付けるように構成された操作部と、
    前記操作部に対して前記駆動操作が行われている場合にその駆動操作されていることを示す操作信号を出力するように構成された操作信号出力部と、
    を備え、
    前記複数本の電気配線には、前記操作信号を前記制御部に入力させるための少なくとも1本の操作信号用配線が含まれており、
    前記制御部は、前記操作信号出力部から前記少なくとも1本の操作信号用配線を介して前記操作信号が入力された場合に前記モータを駆動させるように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の操作信号用配線のうちの少なくとも1本である、作業機。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の作業機であって、
    前記複数本の電気配線には、前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間において前記操作棹に沿うように敷設された複数本のユニット間配線が含まれており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記複数本のユニット間配線のうちの少なくとも1本である、作業機。
  5. 請求項4に記載の作業機であって、
    前記複数本のユニット間配線には、前記後端ユニットから前記モータへ前記モータ駆動用の電力を供給するための複数本のモータ給電用配線が含まれ、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記複数本のモータ給電用配線のうちの少なくとも1本である、作業機。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の作業機であって、
    前記先端ユニットは、前記モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、
    前記複数本のユニット間配線には、前記位置信号を前記制御部に入力させるための少なくとも1本の位置信号用配線が含まれており、
    前記制御部は、前記位置信号出力部から前記少なくとも1本の位置信号用配線を介して入力される前記位置信号に基づいて前記モータの駆動を制御し、前記位置信号が特定の信号異常状態の場合には前記モータを駆動しないように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の位置信号用配線のうちの少なくとも1本であり、
    前記遮断対象である前記位置信号用配線が前記配線遮断部により遮断されると前記制御部に入力される前記位置信号が前記信号異常状態となるように構成されている、作業機。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の作業機であって、
    前記先端ユニットは、前記後端ユニットから電源電力が供給されている間に作動して前記モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、
    前記複数本のユニット間配線には、前記後端ユニットから前記位置信号出力部へ前記電源電力を供給するための少なくとも1本の電源用配線が含まれており、
    前記制御部は、前記位置信号出力部から出力される前記位置信号に基づいて前記モータの駆動を制御し、前記位置信号が特定の信号異常状態の場合には前記モータを駆動しないように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の電源用配線のうちの少なくとも1本であり、
    前記遮断対象である前記電源用配線が前記配線遮断部により遮断されると前記制御部に入力される前記位置信号が前記信号異常状態となるように構成されている、作業機。
  8. 請求項1に記載の作業機であって、
    バッテリが収容され、前記後端ユニットに着脱可能に構成されたバッテリパックを備え、
    前記バッテリパックが前記後端ユニットに装着されている場合に、前記バッテリから供給される電力であるバッテリ電力によって前記モータが駆動可能に構成されており、
    前記駆動許容部は、
    前記バッテリから前記モータへの前記バッテリ電力の供給経路に設けられ、遮断信号が入力された場合に前記供給経路を遮断するように構成された少なくとも1つのバッテリ電力遮断部と、
    前記操作棹が前記折曲状態である場合に前記バッテリ電力遮断部へ前記遮断信号を出力するように構成された遮断信号出力部と、
    を有する作業機。
  9. 請求項8に記載の作業機であって、
    前記バッテリ電力遮断部は、バッテリパック及び後端ユニットの少なくとも一方に設けられている、作業機。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の作業機であって、
    前記後端ユニットは、前記操作棹が前記折曲状態か否かを示す折曲関連情報を前記バッテリパックへ出力する情報出力部を備え、
    前記遮断信号出力部は、バッテリパックに設けられ、前記情報出力部から出力された前記折曲関連情報が前記折曲状態を示している場合に前記バッテリ電力遮断部へ前記遮断信号を出力する、作業機。
  11. 請求項10に記載の作業機であって、
    前記先端ユニットは、前記モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、
    前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間には、前記位置信号を前記制御部に入力させるための少なくとも1本の位置信号用配線が、前記操作棹に沿うように敷設され、
    さらに、前記少なくとも1本の位置信号用配線のうちの少なくとも1本を遮断対象として、前記操作棹が前記折曲状態の場合に前記遮断対象を遮断させるように構成された配線遮断部を備え、
    前記遮断対象が前記配線遮断部により遮断されると前記制御部に入力される前記位置信号が特定の信号異常状態となるように構成されており、
    前記情報出力部は、前記制御部に入力される前記位置信号の内容を示す情報を前記折曲関連情報として出力し、
    前記遮断信号出力部は、前記折曲関連情報に基づき、前記位置信号が前記信号異常状態となっている場合に、前記バッテリ電力遮断部へ前記遮断信号を出力する、作業機。
  12. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記後端ユニットは、前記制御部の動作用の電源電力を生成して前記制御部へ供給する電源部を備え、
    前記制御部は、前記電源部から供給される前記電源電力によって動作するよう構成されており、
    前記電源部は、前記駆動許容部として機能し、前記操作棹が前記折曲状態である場合は前記制御部へ前記電源電力を供給しないように構成されている、作業機。
  13. 請求項12に記載の作業機であって、
    前記操作棹が前記折曲状態であるか否かを検出する棹状態検出部を備え、
    前記電源部は、前記棹状態検出部によって前記操作棹が前記折曲状態であることが検出されている場合は前記制御部への前記電源電力の供給を停止するように構成されている、作業機。
  14. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間には、前記モータを回転させるための複数本の電気配線が前記操作棹に沿うように敷設されており、
    前記駆動許容部は、
    前記複数本の電気配線のうちの少なくとも1本を遮断対象として、前記操作棹が前記折曲状態の場合に前記遮断対象を遮断させるように構成された配線遮断部と、
    前記遮断対象が遮断されているか否か判断する遮断判断部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記遮断判断部によって前記遮断対象が遮断されていると判断された場合には前記モータを駆動させないように構成されている、作業機。
  15. 請求項2〜請求項7、請求項11、請求項14の何れか1項に記載の作業機であって、
    前記配線遮断部は、
    前記遮断対象に設けられてその遮断対象を導通、遮断させるためのスイッチ部と、
    前記スイッチ部を操作するスイッチ操作部であって、前記操作棹が前記伸長状態のときは前記スイッチ部に前記遮断対象を導通させ、前記操作棹が前記折曲状態のときは前記スイッチ部に前記遮断対象を遮断させるように構成されたスイッチ操作部と、
    を有する、作業機。
  16. 請求項2〜請求項7、請求項11、請求項14の何れか1項に記載の作業機であって、
    前記配線遮断部は、前記遮断対象に設けられた一対のコネクタを有し、前記操作棹が前記伸長状態のときは前記一対のコネクタが嵌合されることにより前記遮断対象が導通し、前記操作棹が前記折曲状態のときは前記一対のコネクタが離間することにより前記遮断対象が遮断されるように構成されている、作業機。
  17. 長尺筒状の部材であって、全体として長手方向に伸びた伸長状態と、その伸長状態よりも前記長手方向における長さが短い非伸長状態とに形状を切り替え可能に構成された操作棹と、
    前記操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載した先端ユニットと、
    前記操作棹の他端に設けられ、前記モータの駆動を制御する制御部を搭載した後端ユニットと、
    前記モータを回転させるために当該作業機に設けられている複数本の電気配線における少なくとも1本を遮断対象として、前記操作棹が前記伸長状態の場合は前記遮断対象を導通させ、前記操作棹が前記非伸長状態の場合は前記遮断対象を遮断させることにより前記モータの駆動を禁止させるように構成された配線遮断部と、
    を備える、作業機。
  18. 請求項17に記載の作業機であって、
    前記モータを駆動させるための駆動操作を受け付けるように構成された操作部と、
    前記操作部に対して前記駆動操作が行われている場合にその駆動操作されていることを示す操作信号を出力するように構成された操作信号出力部と、
    を備え、
    前記複数本の電気配線には、前記操作信号を前記制御部に入力させるための少なくとも1本の操作信号用配線が含まれており、
    前記制御部は、前記操作信号出力部から前記少なくとも1本の操作信号用配線を介して前記操作信号が入力された場合に前記モータを駆動させるように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の操作信号用配線のうちの少なくとも1本である、作業機。
  19. 請求項17又は請求項18に記載の作業機であって、
    前記先端ユニットは、前記モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、
    前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間には、前記位置信号を前記制御部に入力させるための少なくとも1本の位置信号用配線が、前記操作棹に沿うように敷設され、
    前記制御部は、前記位置信号出力部から前記少なくとも1本の位置信号用配線を介して入力される前記位置信号に基づいて前記モータの駆動を制御し、前記位置信号が特定の信号異常状態の場合には前記モータを駆動しないように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の位置信号用配線のうちの少なくとも1本であり、
    前記遮断対象である前記位置信号用配線が前記配線遮断部により遮断されると前記制御部に入力される前記位置信号が前記信号異常状態となるように構成されている、作業機。
  20. 請求項17又は請求項18に記載の作業機であって、
    前記先端ユニットは、前記後端ユニットから電源電力が供給されている間に作動して前記モータの回転位置を示す位置信号を出力するように構成された位置信号出力部を備え、
    前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間には、前記後端ユニットから前記位置信号出力部へ前記電源電力を供給するための少なくとも1本の電源用配線が、前記操作棹に沿うように敷設され、
    前記制御部は、前記位置信号出力部から出力される前記位置信号に基づいて前記モータの駆動を制御し、前記位置信号が特定の信号異常状態の場合には前記モータを駆動しないように構成されており、
    前記遮断対象の少なくとも1本は、前記少なくとも1本の電源用配線のうちの少なくとも1本であり、
    前記遮断対象である前記電源用配線が前記配線遮断部により遮断されると前記制御部に入力される前記位置信号が前記信号異常状態となるように構成されている、作業機。
  21. 長尺筒状の部材であって、全体として長手方向に伸びた伸長状態と、その伸長状態よりも前記長手方向における長さが短い非伸長状態とに形状を切り替え可能に構成された操作棹と、
    前記操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載した先端ユニットと、
    前記操作棹の他端に設けられ、前記モータの駆動を制御する制御部を搭載した後端ユニットと、
    を備え、
    前記後端ユニットは、前記制御部の動作用の電源電力を生成して前記制御部へ供給する電源部を備え、
    前記制御部は、前記電源部から供給される前記電源電力によって動作するよう構成されており、
    前記電源部は、前記操作棹が前記非伸長状態である場合は前記制御部へ前記電源電力を供給しないように構成されている、作業機。
  22. 請求項21に記載の作業機であって、
    前記操作棹が前記非伸長状態であるか否かを検出する棹状態検出部を備え、
    前記電源部は、前記棹状態検出部によって前記操作棹が前記非伸長状態であることが検出されている場合は前記制御部への前記電源電力の供給を停止するように構成されている、作業機。
  23. 長尺筒状の部材であって、全体として長手方向に伸びた伸長状態と、その伸長状態よりも前記長手方向における長さが短い非伸長状態とに形状を切り替え可能に構成された操作棹と、
    前記操作棹の一端に設けられ、作業要素を駆動するためのモータを搭載した先端ユニットと、
    前記操作棹の他端に設けられ、前記モータの駆動を制御する制御部を搭載した後端ユニットと、
    を備え、
    前記後端ユニットと前記先端ユニットとの間には、前記モータを回転させるための複数本の電気配線が前記操作棹に沿うように敷設されており、
    さらに、
    前記複数本の電気配線のうちの少なくとも1本を遮断対象として、前記操作棹が前記非伸長状態の場合に前記遮断対象を遮断させるように構成された配線遮断部と、
    前記遮断対象が遮断されているか否か判断する遮断判断部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記遮断判断部によって前記遮断対象が遮断されていると判断された場合には前記モータを駆動させないように構成されている、作業機。
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