JP2017168748A - 圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を実現できると共に圧電素子に供給されるバイアス電圧の降下を抑制することができる圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】複数の圧電素子150を有する圧電素子列150Aを2列備える流路形成基板10と、配線基板30と、バイアス電圧を供給する供給配線39を備え、各圧電素子列150Aの圧電素子150は第1電極60及び第2電極80を備え、配線基板30はコア部35とコア部35の一部を覆う個別用配線部36とコア部35の一部を覆う共通用配線部38と溝部330に設けられた補助配線33とを備え、補助配線33は共通用配線部38に接続され、第1電極60及び第2電極80は個別用配線部36及び共通用配線部38にそれぞれ接続されている。【選択図】図6

Description

本発明は、圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
液滴を吐出する液体噴射ヘッドの代表例としては、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。このインクジェット式記録ヘッドとしては、例えばノズル開口に連通する圧力発生室が形成された流路形成基板と、この流路形成基板の一方面側に設けられた圧電素子と、を具備し、圧電素子によって圧力発生室内のインクに圧力変化を生じさせることで、ノズル開口からインク滴を噴射するものが知られている。
流路形成基板に対向して配線基板が配置されており、配線基板に設けられた配線が各圧電素子に接続されている。具体的には、圧電素子は、能動部毎に個別に設けられた個別電極と、複数の能動部に共通して設けられた共通電極とを具備し、個別電極には駆動信号が供給され、共通電極にはバイアス電圧(vbs)が供給される(例えば、特許文献1参照)。
配線基板には、樹脂材料からなるコア部と該コア部の一部を覆う複数の配線部からなるバンプ配線が設けられている。配線基板側の配線部と流路形成基板の圧電素子の個別電極及び共通電極とは、コア部上で接続されている。また、このようなバンプ配線は、個別電極用と、共通電極用とで複数設けられている。
特開2012−171149号公報
しかしながら、一つの圧電素子列は、個別電極を接続するためのバンプ配線と、共通電極を接続するためのバンプ接続とで、計2つのバンプ配線を必要とする。つまり、一つの圧電素子列ごとに、少なくとも2つのバンプ配線を設けるためのスペースが必要となり、液体噴射ヘッドが大型化してしまう。
また、液体噴射ヘッドの小型化にともない、圧電素子列にバイアス電圧を印加する配線を設けるためのスペースは制約を受ける。このため、当該配線の長さや断面積を十分に確保して電気抵抗を下げることが難しくなり、バイアス電圧が降下する虞がある。
このような問題は、インクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッドに用いられる圧電デバイスに限定されず、他のデバイスに用いられる圧電デバイスにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑み、小型化を実現できると共に圧電素子に供給されるバイアス電圧の降下を抑制することができる圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、複数の圧電素子を有する圧電素子列を備えるアクチュエーター基板と、前記アクチュエーター基板に対向して配置される配線基板と、を備える圧電デバイスであって、前記圧電素子列は、前記圧電素子ごとに設けられた複数の個別電極、及び複数の前記圧電素子に共通の共通電極を備え、前記配線基板は、前記アクチュエーター基板側の面に設けられたコア部と、前記コア部の一部を覆う個別用配線部と、前記コア部の一部を覆う共通用配線部と、前記アクチュエーター基板とは反対側の第1主面又は前記アクチュエーター基板側の第2主面に設けられた溝部に設けられた補助配線と、を備え、前記補助配線は、前記共通用配線部に電気的に接続され、前記個別電極及び前記共通電極は、前記個別用配線部及び前記共通用配線部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする圧電デバイスにある。
かかる態様では、配線基板に設けられた共通のコア部上において、配線基板側の個別用配線部及び共通用配線部が、圧電素子列の個別電極及び共通電極に電気的に接続されている。これにより、配線基板上にコア部を設けるためのスペースを、圧電素子列ごとにコア部を設ける場合と比較して縮小することができ、圧電デバイスの平面方向における大きさを小型化することができる。また、共通用配線部には、補助配線が接続されている。このため、補助配線が接続された共通用配線部の電気抵抗値を低下させることができる。さらに、補助配線は、配線基板の溝部に埋設されている。したがって、溝部に埋設しないで配線基板に補助配線を形成する場合に比較して、アクチュエーター基板と配線基板との間隔を狭くすることができる。これにより、圧電デバイスの高さ方向における大きさを小型化することができる。
また、前記アクチュエーター基板は、前記個別電極に接続された第1個別配線、及び前記共通電極に接続された第1共通配線を備え、前記第1共通配線は、前記アクチュエーター基板の前記第1個別配線が設けられた領域を囲うように設けられていることが好ましい。これによれば、各第1個別配線同士の間を狭くし、これに対応する各圧電素子列の圧電素子同士の間隔を狭いピッチで形成することができる。
また、前記コア部に設けられた前記共通用配線部が前記個別用配線部よりも端部側に設けられていることが好ましい。これによれば、圧電素子列内の各圧電素子においてバイアス電圧のばらつきをより一層抑制することができる。
また、前記配線基板と前記アクチュエーター基板とを接着する接着剤を備え、前記接着剤は、前記コア部の両側に設けられていることが好ましい。これによれば、圧電素子列に2列のコア部を設けた場合に比較して、接着剤を設けるためのスペースを削減することができる。
また、前記配線基板は、第2個別配線及び第2共通配線を備え、前記第2個別配線は、前記個別用配線部、及び前記個別用配線部に接続されて前記配線基板の厚さ方向に貫通した貫通孔に形成された個別用貫通配線を備え、前記第2共通配線は、前記共通用配線部、及び前記共通用配線部に接続されて前記配線基板の厚さ方向に貫通した貫通孔に形成された共通用貫通配線を備えることが好ましい。これによれば、個別用配線部や共通用配線部を引き出すための配線を設ける必要がないので、アクチュエーター基板の大きさを小型化することができる。
また、一方向に並設された前記圧電素子列を2列備え、前記圧電素子列の前記コア部のそれぞれは、2列の前記圧電素子列の外側に配置されていることが好ましい。これによれば、圧電デバイスの前記一方向における大きさを小型化することができる。
また、上記課題を解決する本発明の他の態様は、上記態様に記載する圧電デバイスを備えることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。これによれば、小型化を実現できると共に圧電素子に供給されるバイアス電圧の降下を抑制することができる液体噴射ヘッドが提供される。
また、上記課題を解決する本発明の他の態様は、上記態様に記載する液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする液体噴射装置にある。これによれば、小型化を実現できると共に圧電素子に供給されるバイアス電圧の降下を抑制することができる液体噴射装置が提供される。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの流路形成基板の平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの配線基板の底面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの配線基板の平面図である。 図3のA−A′線断面図である。 図6の拡大図である。 図3のB−B′線断面図である。 図8の拡大図である。 実施形態2に係る流路形成基板の平面図である。 実施形態2に係る配線基板の底面図である。 インクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
〈実施形態1〉
本発明の一実施形態について詳細に説明する。本実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)について説明する。
図1は記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は記録ヘッドの平面図であり、図3は記録ヘッドの流路形成基板の平面図であり、図4は記録ヘッドの配線基板の底面図であり、図5は記録ヘッドの配線基板の平面図であり、図6は図3のA−A′線断面図であり、図7は図6の拡大図であり、図8は図3のB−B′線断面図であり、図9は図8の拡大図である。図2及び図4は、記録ヘッド1の底面側(液体噴射面20a側)の平面図であり、図3及び図5は、記録ヘッド1の上面側(ケース部材40側)の平面図である。
記録ヘッド1は、流路形成基板10、連通板15、ノズルプレート20、配線基板30、コンプライアンス基板45等の複数の部材を備える。
流路形成基板10は、圧電素子が設けられたアクチュエーター基板の一例である。流路形成基板10の材料は、ステンレス鋼やニッケル(Ni)などの金属、ZrOあるいはAlを代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、MgO、LaAlOのような酸化物などである。本実施形態では、流路形成基板10は、シリコン単結晶基板からなる。この流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。
圧力室12の並設された方向を圧力室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力室12の列が複数設けられた方向を第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を本実施形態では、第3の方向Zと称する。各図に示した座標軸は第1の方向X、第2の方向Y、第3の方向Zを表しており、矢印の向かう方向を正(+)方向、反対方向が負(−)方向ともいう。なお、本実施形態では、各方向(X、Y、Z)の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるものではない。
流路形成基板10の一方面側(配線基板30とは反対側(−Z方向側))には、連通板15が設けられている。連通板15の流路形成基板10とは反対面側には、ノズル開口21を有するノズルプレート20が設けられている。
連通板15には、圧力室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力室12とを離せるため、圧力室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけでよいので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、インク滴が吐出される面(ノズルプレート20の−Z側の面)を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を厚さ方向(連通板15と流路形成基板10との積層方向)に貫通して設けられている。第2マニホールド部18は、連通板15を厚さ方向に貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、圧力室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力室12とを連通する。
連通板15の材料としては、ステンレス鋼やニッケル(Ni)などの金属、またはジルコニウムなどのセラミックなどを用いることができる。なお、連通板15は、流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましい。すなわち、連通板15として流路形成基板10と線膨張係数が大きく異なる材料を用いた場合、加熱や冷却されることで、流路形成基板10と連通板15との線膨張係数の違いにより反りが生じてしまう。本実施形態では、連通板15として流路形成基板10と同じ材料、すなわち、シリコン単結晶基板を用いることで、熱による反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
ノズルプレート20には、各圧力室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。このようなノズル開口21は、第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
ノズルプレート20の材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、又はシリコン単結晶基板等を用いることができる。なお、ノズルプレート20としてシリコン単結晶基板を用いることで、ノズルプレート20と連通板15との線膨張係数を同等として、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
流路形成基板10の連通板15とは反対面側(配線基板30側(+Z方向側))には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(連通板15が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力室12等の液体流路の他方面は、弾性膜51によって画成されている。もちろん、振動板50は、特にこれに限定されるものではなく、弾性膜51と絶縁体膜52との何れか一方を設けるようにしてもよく、その他の膜が設けられていてもよい。
流路形成基板10の振動板50上には、本実施形態の圧力室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧電素子150が設けられている。
圧電素子150は、振動板50側から順次積層された導電性電極である第1電極60、圧電体層70及び導電性電極である第2電極80を有する。圧電素子150を構成する第1電極60は、圧力室12毎に切り分けられており、圧電素子150の実質的な駆動部である能動部151毎に独立する個別電極を構成する。第1電極60の材料は、金属材料であれば特に限定されず、例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)等が好適に用いられる。図3に示すように、各圧電素子列150Aの第1電極60は、第2の方向Yにおいて、2列の圧電素子列150Aの外側に向けて引き出されている。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧力室12の第2の方向Yの一端部側(マニホールド100とは反対側)における圧電体層70の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧力室12の第2の方向Yのマニホールド100側である他端側における圧電体層70の端部は、第1電極60の端部よりも内側(圧力室12側)に位置しており、第1電極60のマニホールド100側の端部は、圧電体層70に覆われていない。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト形酸化物からなることができる。圧電体層70に用いられるペロブスカイト形酸化物としては、例えば、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
圧電体層70には、圧力室12の間の各隔壁に対応する位置に凹部71が形成されている。このように圧電体層70に凹部71を設けることで、圧電素子150を良好に変位させることができる。
第2電極80は、圧電体層70の第1電極60とは反対面側に設けられており、複数の能動部151に共通する共通電極を構成する。第2電極80は、圧電体層70の凹部71内にも設けられているが、特にこれに限定されず、凹部71内に第2電極80を設けないようにしてもよい。
このような第1電極60、圧電体層70及び第2電極80で構成される圧電素子150は、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加することで変位が生じる。すなわち両電極の間に電圧を印加することで、第1電極60と第2電極80とで挟まれている圧電体層70に圧電歪みが生じる。両電極に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部151と称する。
上述したように、圧電素子150は、第1電極60を複数の能動部151毎に独立して設けることで個別電極とし、第2電極80を複数の能動部151に亘って連続して設けることで共通電極とした。もちろん、このような態様に限定されず、第1電極60を複数の能動部151に亘って連続して設けることで共通電極とし、第2電極を能動部151毎に独立して設けることで個別電極としてもよい。また、振動板50としては、弾性膜51及び絶縁体膜52を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電素子150自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
上述した圧電素子150が複数並設されることで圧電素子列150Aが形成されている。圧電素子列150Aとは、共通の第2電極80を有する複数の圧電素子150が並設されたものをいう。換言すれば、異なる圧電素子列150A同士では、第2電極80同士が接続されていない。
本実施形態の圧電素子列150Aは、共通の第2電極80を有する複数の圧電素子150が第1の方向Xに並設されたものである。そして、この圧電素子列150Aは、第2の方向Yに2列並設されている。圧電素子列150Aを構成する各圧電素子150の能動部151は、圧力室12に対応して第1の方向Xに並設されている。第1の方向Xに並設された能動部151の列は、第2の方向Yに2列設けられていることになる。
もちろん、圧電素子列150Aはこのように第1の方向Xに沿って圧電素子150が並設されたものに限定されない。任意の方向に沿って並設された圧電素子150から形成されていてもよい。
流路形成基板10は、第1個別配線91、及び第1共通配線92を備えている。
第1個別配線91は、各圧電素子150の第1電極60のそれぞれに接続されたリード電極である。本実施形態では、各圧電素子列150Aの圧電素子150に接続された第1個別配線91は、第2の方向Yにおいて2列の圧電素子列150Aの外側に設けられている。
第1共通配線92は、各圧電素子列150Aの圧電素子150に共通した第2電極80に接続されたリード電極である。本実施形態では、各圧電素子列150Aの第2電極80に2本の第1共通配線92が接続されている。2本の第1共通配線92は、第1の方向Xにおいて、複数の第1個別配線91の外側にそれぞれ配置されている。もちろん、各圧電素子列150Aに接続される第1共通配線92の本数に特に限定はない。各第1共通配線92は、各第2電極80から第2の方向Yにおいて圧電素子列150Aの外側に向けて引き出されている。さらに、一方の圧電素子列150Aの第1共通配線92と、他方の圧電素子列150Aの第1共通配線92とは、電気的に接続されていない。
流路形成基板10の圧電素子150側の面には、流路形成基板10に対向して配置される配線基板30が接合されている。配線基板30は、流路形成基板10と略同じ大きさを有する。
配線基板30は、流路形成基板10と同じ材料、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなる。配線基板30の流路形成基板10とは反対側の面(+Z)を第1主面301とし、流路形成基板10側の面(−Z)を第2主面302と称する。配線基板30の第1主面301には、圧電素子150を駆動するための信号を出力する駆動素子である駆動ICなどの駆動回路120が実装されている。
このような配線基板30は、圧電素子150の各列の能動部151の並設方向である第1の方向Xが長尺となるように設けられている。すなわち、配線基板30は、第1の方向Xが長手方向となり、第2の方向Yが短手方向となるように配置されている。
配線基板30は、第2主面302にコア部35と、個別用配線部36と、共通用配線部38と、補助配線33とを備えている。本実施形態では、これらのコア部35、個別用配線部36及び共通用配線部38は、第2個別配線31及び第2共通配線32の一部を構成している。
主に図4〜図7に示すように、第2個別配線31は、複数の第1個別配線91のそれぞれに接続された配線である。本実施形態の第2個別配線31は、個別用バンプ配線310、個別用貫通配線311及び個別用表面配線312を備えている。
個別用バンプ配線310は、1つのコア部35、及びコア部35の表面の少なくとも一部を覆う複数の個別用配線部36を有する。
コア部35は、配線基板30の一方面上に、第1の方向に沿って直線状に連続して形成されている。1つのコア部35は、圧電素子列150Aごとに設けられている。本実施形態では、圧電素子列150Aは2列であるので、計2つのコア部35が設けられている。各コア部35は、第2の方向Yにおいて2列の圧電素子列150Aの外側にそれぞれ配置されている。
コア部35は、例えば、弾性を有する樹脂材料で形成されている。樹脂材料は、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などの感光性絶縁樹脂や熱硬化性絶縁樹脂などである。コア部35は、フォトリソグラフィー技術やエッチング技術によって形成することができる。
また、コア部35は、配線基板30と流路形成基板10とを接続する前において、ほぼ蒲鉾状に形成されている。ここで、蒲鉾状とは、配線基板30に接する内面(底面)が平面であると共に、非接触面である外面側が湾曲面となっている柱状形状をいう。具体的に、ほぼ蒲鉾状とは、横断面がほぼ半円状、ほぼ半楕円状、ほぼ台形状であるものなどが挙げられる。
コア部35は、配線基板30と流路形成基板10とが相対的に近接するように押圧されることで、その先端形状が第1個別配線91の表面形状に倣うように弾性変形している。これにより、配線基板30や流路形成基板10に反りやうねりがあっても、コア部35がこれに追従して変形することにより、個別用配線部36と第1個別配線91とを確実に接続することができる。
個別用配線部36は、配線基板30の第2主面302に、第2の方向Yに沿って延設されている。個別用配線部36の一部はコア部35を覆っており、コア部35を覆っていない一部は後述する個別用貫通配線311に接続されている。また、個別用配線部36は、第1の方向Xに沿って複数並設されており、各個別用配線部36は、第1個別配線91に対向するように配置されている。
個別用貫通配線311は、個別用バンプ配線310の各個別用配線部36に接続されている。具体的には、配線基板30には、個別用配線部36ごとに対応した貫通孔303が設けられており、各貫通孔303内に個別用貫通配線311が形成されている。そして、各個別用貫通配線311に各個別用配線部36が電気的に接続されている。
貫通孔303は、配線基板30をレーザー加工、ドリル加工、ICP(Inductively Coupled Plasma ;誘導結合プラズマ)加工、エッチング加工、サンドブラスト加工等を行うことで形成することができる。個別用貫通配線311は、銅(Cu)等の金属からなり、電解めっき、無電界めっきなどによって形成することができる。
個別用表面配線312は、配線基板30の第1主面301側に個別用貫通配線311ごとに複数設けられた配線である。各個別用表面配線312は、個別用貫通配線311と、駆動回路120に設けられた各端子121とを接続している。個別用表面配線312の材料は特に限定はなく導電材料で形成されていればよく、また、製法についても特に限定はないが、例えばスパッタリング法等によって形成することができる。
第2個別配線31は、このように電気的に接続された個別用バンプ配線310、個別用貫通配線311及び個別用表面配線312を備えている。この第2個別配線31は、複数の圧電素子150ごとに複数設けられている。一方の圧電素子列150Aに対応した各第2個別配線31はそれぞれ個別用バンプ配線310を備えており、各個別用バンプ配線310が覆うコア部35は共通している。他方の圧電素子列150Aでも同様に、他方の圧電素子列Aに対応した各第2個別配線31の個別用バンプ配線310が覆うコア部35は共通している。
主に図4〜図5、図8〜図9に示すように、第2共通配線32は、各圧電素子列150Aのそれぞれの第1共通配線92に接続された配線である。本実施形態の第2共通配線32は、共通用バンプ配線320、共通用貫通配線321及び共通用表面配線322を備えている。
共通用バンプ配線320は、1つのコア部35、及びコア部35の表面の少なくとも一部を覆う複数の共通用配線部38を有する。コア部35は、上述した個別用バンプ配線310のコア部35と共通である。
共通用配線部38は、配線基板30の第2主面302に、第2の方向Yに沿って延設されている。共通用配線部38の一部はコア部35を覆っており、コア部35を覆っていない一部は、後述する共通用貫通配線321及び補助配線33に接続されている。また、共通用配線部38は、第1の方向Xにおいて個別用配線部36の外側にそれぞれ1つずつ、計2つ設けられている。各共通用配線部38は、第1共通配線92に対向するように配置されている。また、一方の圧電素子列150Aに対応して設けられた共通用配線部38は、他方の圧電素子列150Aに対応して設けられた共通用配線部38とは接続されていない。
上述したように、コア部35は、個別用配線部36と共通用配線部38とに共通である。換言すれば、1列の圧電素子列150Aの第1個別配線91及び第1共通配線92に接続される個別用配線部36及び共通用配線部38は、1つのコア部35を覆うように設けられている。
このような共通用バンプ配線320においても、個別用バンプ配線310と同様の作用効果を有する。すなわち、コア部35は、配線基板30と流路形成基板10とが相対的に近接するように押圧されることで、その先端形状が第1共通配線92の表面形状に倣うように弾性変形している。これにより、配線基板30や流路形成基板10に反りやうねりがあっても、コア部35がこれに追従して変形することにより、共通用配線部38と第1共通配線92とを確実に接続することができる。
なお、個別用配線部36及び共通用配線部38の材料は、例えば金(Au)、TiW、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、タングステン(W)、NiV、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、鉛フリーハンダなどの金属や合金で形成されており、これらの単層であっても、複数種を積層したものであってもよい。また、製造方法に特に限定はないが、例えば、スパッタリング法により形成することができる。
共通用貫通配線321は、共通用バンプ配線320の各共通用配線部38に接続されている。具体的には、配線基板30には、当該共通用配線部38ごとに対応した貫通孔303が設けられており、各貫通孔303内に共通用貫通配線321が形成されている。そして、各共通用貫通配線321に各共通用配線部38が電気的に接続されている。なお、共通用貫通配線321や貫通孔303の材料や形成方法については個別用貫通配線311と同様である。
共通用表面配線322は、配線基板30の第1主面301側に、一つの圧電素子列150Aに接続された共通用貫通配線321に接続された配線である。本実施形態では2つの圧電素子列150Aに対応して、二つの共通用表面配線322が設けられている。各共通用表面配線322は、各圧電素子列150Aに設けられた共通用貫通配線321に接続されている。また、一方の共通用バンプ配線320の共通用配線部38と、他方の共通用バンプ配線320の共通用配線部38とは、電気的に接続されていない。
各共通用表面配線322は、配線基板30の端部側に引き出され、外部配線125に接続される端子部322aを備えている。なお、共通用表面配線322の材料や形成方法については個別用表面配線312と同様である。
第2共通配線32は、このように電気的に接続された共通用バンプ配線320、共通用貫通配線321及び共通用表面配線322を備えている。第2共通配線32は、2つの圧電素子列150Aごとに複数設けられている。
上述した第2個別配線31及び第2共通配線32を備える配線基板30は、接着剤の一例である接着層140により流路形成基板10に接合されている。接着層140は、第2の方向Yにおいてコア部35の両側に設けられている。これにより、個別用配線部36と第1個別配線91、及び共通用配線部38と第1共通配線92との接続状態が維持されている。このようにして、本実施形態では、個別用配線部36は、第1個別配線91を介して第1電極60に電気的に接続され、共通用配線部38は、第1共通配線92を介して第2電極80に電気的に接続されている。
配線基板30が流路形成基板10に接合されることで、第1個別配線91と第2個別配線31とが接続された駆動配線37が形成されている。駆動配線37は、圧電素子150ごとに設けられている。駆動配線37は、駆動回路120から各圧電素子150に駆動信号を供給するための配線である。
配線基板30が流路形成基板10に接合されることで、第1共通配線92と第2共通配線32とが接続された供給配線39が形成されている。供給配線39は、圧電素子列150Aごとに設けられている。本実施形態では、2列の圧電素子列150Aに対応して2つの供給配線39が形成されている。供給配線39は、各圧電素子列150Aの圧電素子150に共通する第2電極80にバイアス電圧を供給するための配線である。
これらの供給配線39同士は、互いに接続されていない。供給配線39同士が互いに接続されていないとは、少なくとも記録ヘッド1内では接続されていない構成をいう。供給配線39には外部配線125が接続されるが、外部配線に含まれる配線のうち供給配線39に接続される配線同士についても、互いに接続されていないことが好ましい。
配線基板30の第1主面301の一端部側には、共通用表面配線322の端子部322aが配置されている。また、駆動回路120から配線基板30の一端部側に接続配線122が引き出されている。これらの端子部322aや接続配線122の端子部122aは、外部配線125に接続されている。
外部配線125は、共通用表面配線322及び接続配線122と、図示しない制御回路とを接続する配線である。制御回路から外部配線125及び接続配線122を介して駆動回路120に、駆動回路120の電源、グランド(GND)、制御信号及び圧電素子150を駆動する駆動信号等が供給される。また、制御回路から外部配線125を介して共通用表面配線322(供給配線39)にバイアス電圧が供給される。
補助配線33は配線基板30の第2主面302に設けられ、第2共通配線32のそれぞれに接続された配線である。第2共通配線32は、圧電素子列150Aごとに設けられているので、補助配線33も圧電素子列150Aごとに設けられている。本実施形態では、1つの第2共通配線32に対して1本の補助配線33が設けられている。また、補助配線33は、配線基板30の第2主面302に設けられた溝部330に埋設されている。
溝部330は、第2主面302において、第1の方向Xに沿って形成されている。また、各溝部330は、2列のコア部35よりも内側にそれぞれ配置されている。
このような溝部330内に、補助配線33が埋設されている。補助配線33は、銅(Cu)等の金属からなり、例えば、電解めっき、無電界めっき、導電性ペーストの印刷などの方法によって形成することができる。
各補助配線33には、第2共通配線32を構成する共通用バンプ配線320の各共通用配線部38が接続されている。本実施形態では、一本の補助配線33の両端部に、1つの共通用バンプ配線320が備える2つの共通用配線部38が接続されている。もう一本の補助配線33についても同様である。
また、補助配線33同士は互いに接続されていない。補助配線33同士が接続されていないとは、圧電素子列150Aごとに設けられた補助配線33同士が接続されていないことをいう。すなわち、一方の圧電素子列150Aに対応した補助配線33と、他方の圧電素子列150Aに対応した補助配線33とは接続されていない。一つの圧電素子列150Aについて複数本の補助配線33を設けた場合では、それらの補助配線33は互いに接続されていてもよい。
上述した第2個別配線31、第2共通配線32及び補助配線33が設けられた配線基板30は、接着層140により流路形成基板10に接合されている。流路形成基板10と配線基板30との間には、内部に圧電素子150が配置された空間である保持部160が形成されている。
本実施形態に係る記録ヘッド1は、保持部160内に圧電素子150が収容され、配線基板30の第1主面301側に駆動回路120が設けられている。駆動回路120は、圧電素子150とは反対側に面した、いわゆるフェイスアップ配置である。そして、これらの圧電素子150と駆動回路120とは、配線基板30を貫通する個別用貫通配線311及び共通用貫通配線321により電気的に接続されている。このため、配線基板30の第1主面301に実装された駆動回路120と、配線基板30の第2主面302側に配置された圧電素子150とを接続する配線の引き回しのために、配線基板30及び流路形成基板10が大型化するのを抑制して記録ヘッド1の小型化を図ることができる。
このような流路形成基板10、配線基板30、連通板15及びノズルプレート20の接合体には、図1〜図3に示すように、複数の圧力室12に連通するマニホールド100を形成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、配線基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、配線基板30側に流路形成基板10及び配線基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、配線基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。また、ケース部材40には、凹部41の第2の方向Yの両側に凹形状を有する第3マニホールド部42が形成されている。この第3マニホールド部42と、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18とによって本実施形態のマニホールド100が構成されている。
ケース部材40の材料としては、例えば、樹脂や金属等を用いることができる。ちなみに、ケース部材40として、樹脂材料を成形することにより、低コストで量産することができる。
連通板15のノズルプレート20側の面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18のノズルプレート20側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、封止膜46と、固定基板47と、を具備する。封止膜46は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された厚さが20μm以下の薄膜)からなり、固定基板47は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、配線基板30が露出し、外部配線が挿通される接続口43が設けられており、接続口43に挿入された外部配線125が配線基板30の共通用表面配線322及び接続配線122と接続されている。
このような構成の記録ヘッド1では、インクを噴射する際に、インクが貯留された液体貯留手段から導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路120からの信号に従い、圧力室12に対応する各圧電素子150に電圧を印加することにより、圧電素子150と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
以上に説明した記録ヘッド1は、圧電素子列150Aごとに配線基板30に設けられた共通のコア部35上において、配線基板30側の個別用配線部36及び共通用配線部38が、流路形成基板10側の第1個別配線91及び第1共通配線92に接続されている。
このように、各圧電素子列150Aは、流路形成基板10側の各配線部と、配線基板30側の各配線を接続させるコア部35は共通である。したがって、第1個別配線91と第2個別配線31とを接続するためのコア部35と、第1共通配線92と第2共通配線32とを接続するためのコア部35とを個別に設ける必要がない。これにより、配線基板30の第2主面302上にコア部35を設けるためのスペースを、コア部35を個別に設ける場合と比較して縮小することができ、記録ヘッド1の平面方向における大きさを小型化することができる。また、コア部35の数を上記場合に比較して少なくすることができるので、流路形成基板10を形成するシリコンウェハの反りを抑えることができる。これにより、流路形成基板10に配線基板30を接着した際に、その反りを矯正するために掛ける荷重を抑えることができる。
また、共通用配線部38のそれぞれには、補助配線33が接続されている。このため、補助配線33が接続された共通用配線部38(供給配線39)の電気抵抗値を低下させることができる。一つのコア部35には、多数の個別用配線部36が接続されることになり、共通用配線部38を接続できる箇所は限られてくる。
つまり、共通用配線部38及び第1共通配線92を介して第2電極80に対して接続できる箇所が限られている。単にコア部35を個別用配線部36及び共通用配線部38に共通とした構成では、共通用配線部38を含む第2共通配線32の電気抵抗の影響は大きくなり、バイアス電圧が降下する虞がある。
しかしながら、本実施形態の記録ヘッド1では、第2共通配線32の共通用配線部38に補助配線33を接続したので、第2共通配線32の電気抵抗を下げることができ、バイアス電圧の降下を抑制することができる。
さらに、補助配線33は、配線基板30の溝部330に埋設されており、第2主面302とほぼ面一となっている。したがって、第2主面302上に補助配線33を形成する場合に比較して、流路形成基板10と配線基板30との間隔を狭くすることができる。これにより、記録ヘッド1の高さ方向における大きさを小型化することができる。
本実施形態では、補助配線33は、配線基板30の第2主面302に設けられていたが、第1主面301に溝部を設け、当該溝部に補助配線を形成してもよい。この場合においても、補助配線は第1主面301とほぼ面一となる。したがって、第1主面301上に補助配線を形成する場合に比較して、配線基板30と駆動回路120との間隔を狭くすることができる。これにより、記録ヘッド1の高さ方向における大きさを小型化することができる。
なお、第1主面301又は第2主面302上に溝部を設けずに補助配線を形成する場合、配線基板30と流路形成基板との間隔、配線基板30と駆動回路120との間隔に制約があるため、補助配線の厚さを厚くすることができない。このため、補助配線の断面が小さくなり、電気抵抗値が高くなってしまう。また、補助配線の電気抵抗値を下げるために補助配線の幅を広げると、配線基板30が大型化してしまう。
本実施形態においては、溝部330に補助配線33を埋設したので、第1主面又は第2主面302上に補助配線を形成する場合と比較して、配線基板30を小型化し、かつ供給配線39の電気抵抗値をより効果的に下げることができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、圧電素子列150Aから引き出された第1共通配線92は、流路形成基板10の第1個別配線91が設けられた領域を囲うように設けられている。第1共通配線92が当該領域を囲うとは、当該領域の周囲を全て囲む構成だけではなく、当該領域の周囲の一部を囲む場合も含む。
例えば、図3に示すような平面視において、一本のコア部35により個別用配線部36及び共通用配線部38に接続される第1個別配線91及び第1共通配線92は、少なくとも2つの第1共通配線92の間に各第1個別配線91が配置されている。このような構成についても、当該領域の周囲の一部を囲む構成に含まれる。
換言すれば、各第1個別配線91同士の間に第1共通配線92が設けられていない。このような構成とすることで、各第1個別配線91同士の間は、第1共通配線92を設けるために広げる必要がない。
このような記録ヘッド1によれば、各第1個別配線91同士の間を狭くし、これに対応する各圧電素子列150Aの圧電素子150同士の間隔を狭いピッチで形成することができる。このように圧電素子150が高密度で配置された圧電素子列150Aにより、高解像度でインク滴を噴射することができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、コア部35に設けられた共通用配線部38は、個別用配線部36よりも端部側に設けられている。例えば、図4に示した例では、第1の方向Xに沿って複数の個別用配線部36がコア部35に設けられており、これらの個別用配線部36よりも端部側に、共通用配線部38が設けられている。
換言すれば、各個別用配線部36同士の間に共通用配線部38が設けられていない。このような構成とすることで、各個別用配線部36同士の間は、共通用配線部38を設けるために広げる必要がない。
このような記録ヘッド1によれば、各個別用配線部36同士の間を狭くし、これに対応する各圧電素子列150Aの圧電素子150同士の間隔を狭いピッチで形成することができる。このように圧電素子150が高密度で配置された圧電素子列150Aにより、高解像度でインク滴を噴射することができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、流路形成基板10と配線基板30とを接着する接着層140は、コア部35の両側の外側に設けられている。上述したように、各圧電素子列150Aに対して一つのコア部35を備えているので、コア部35の両側に設けられる接着層140は2列分でよい。このため、1つの圧電素子列150Aに2列のコア部35を設けた場合に比較して、接着層140を設けるためのスペースを削減することができ、記録ヘッド1の平面方向における大きさを更に小型化することができる。また、接着層140の列数が上記場合に比較して少なくすることができるので、流路形成基板10を形成するシリコンウェハの反りを抑えることができる。これにより、流路形成基板10に配線基板30を接着した際に、その反りを矯正するために掛ける荷重を抑えることができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、第2共通配線32は、第2主面302側の共通用バンプ配線320と、第1主面301側の共通用表面配線322とを、共通用貫通配線321により接続された構成となっている。第2個別配線31についても同様に個別用貫通配線311により個別用表面配線312と接続されている。これにより、個別用配線部36や共通用配線部38を保持部160から外部に引き出すための配線を設ける必要がない。したがってそのような配線を形成するためのスペースを削減することができ、XY平面の大きさを小型化することができる。また、そのような配線が不要であるので保持部160を外部から遮断した閉鎖空間とすることができる。これにより、保持部160に保持された圧電素子150を水分などから保護することができる。
本実施形態の記録ヘッド1は、圧電素子列150Aを2列備えており、2列の圧電素子列150Aのそれぞれに対応して2つのコア部35が設けられている。2つのコア部35は、第2の方向Yにおいて2列の圧電素子列150Aの外側に配置されている。
このようにコア部35を配置することで、コア部35を設置するスペースを第1の方向X(一方向)における圧電素子列150Aの外側に設ける必要がない。したがって、記録ヘッド1の第1の方向Xにおける大きさを小型化することができる。
本実施形態の記録ヘッド1は、バイアス電圧が印加される第2電極80を共通にする複数の圧電素子150からなる圧電素子列150Aごとに、第2電極80に接続される供給配線39が設けられている。この供給配線39同士は互いに接続されていないため、圧電素子列150A間でエレキクロストークの発生を抑制し、インク滴の噴射特性のばらつきを抑制することができる。
また、補助配線33は圧電素子列150Aごとの共通用配線部38に接続されている。すなわち、補助配線33同士は互いに接続されていないので、補助配線33を介して圧電素子列150A間でエレキクロストークが発生することを抑制することができる。これにより、インク滴の噴射特性のばらつきを抑制することができる。
本実施形態では、供給配線39は、共通用配線部38を介して補助配線33に接続されている。この共通用配線部38は、第1共通配線92にも接続される。すなわち、共通用配線部38は、第1共通配線92と第2共通配線32とを接続する他に、補助配線33と供給配線39とを接続させる機能も兼ねている。これにより、補助配線33を供給配線39に接続させるための別途の配線を設ける必要がなく、製造や部材に掛かるコストを削減することができる。
〈実施形態2〉
実施形態1の記録ヘッド1は、流路形成基板10上に第1の方向Xに沿って設けられた複数の第1個別配線91の外側に、第1共通配線92が設けられていたが(図3参照)、このような態様に限定されない。第1個別配線91の間に第1共通配線92が設けられていてもよい。
図10は流路形成基板の平面図であり、図11は配線基板の底面図である。なお、実施形態1と同じものには同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、流路形成基板10には、各圧電素子列150Aにおいて、複数の第1個別配線91に対して一つの割合で第1共通配線92Aが設けられ、その第1共通配線92Aは、第1個別配線91の間に設けられている。本実施形態では、複数個の第1個別配線91に対して1つの第1共通配線92Aを設けたが、個数は任意であり、また、隣接する第1個別配線91の間に第1共通配線92Aを配置してもよい。
図11に示すように、配線基板30には、第1共通配線92Aに対向するように設けられた共通用配線部38Aが設けられている。具体的には、個別用配線部36の間に、各共通用配線部38Aが設けられている。各共通用配線部38Aは、何れも、コア部35の一部を覆うように設けられている。また、各共通用配線部38Aは、圧電素子列150Aに対応して設けられた何れか一方の補助配線33にも接続されている。
配線基板30には、共通用配線部38Aのそれぞれに対応して、共通用貫通配線321が設けられている。そして、特に図示しないが、配線基板30の第1主面301側には、共通用表面配線322が設けられており、共通用貫通配線321が接続されている。実施形態1と同様に、共通用表面配線322は、2列の圧電素子列150Aに対応して2本設けられている。
このような流路形成基板10と配線基板30とが接合された状態では、コア部35上において共通用配線部38Aが第1共通配線92Aに接続される。
本実施形態の記録ヘッド1では、第2電極80には、第1の方向Xに所定間隔を空けて複数の第1共通配線92Aが接続される。そして、各第1共通配線92Aは、共通用配線部38Aを介して補助配線33に接続されている。これにより、第2電極80において、第1の方向Xにおける電圧降下が抑制され、各圧電素子150へのバイアス電圧のばらつきを抑制することができる。つまり、圧電素子列150A内の各圧電素子150においてバイアス電圧のばらつきをより一層抑制することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
実施形態1の記録ヘッド1は、2列の圧電素子列150Aを備えているが、これに限定されず、少なくとも1列の圧電素子列150Aを備えていればよい。
実施形態1の記録ヘッド1は、2列の圧電素子列150Aのそれぞれに、独立した供給配線39によりバイアス電圧が供給されるが、このような態様に限定されない。例えば、記録ヘッド1内で、2本の供給配線39を任意の場所で接続してもよい。
実施形態1の記録ヘッド1は、溝部330に埋設された補助配線33は、第2主面302に設けられていたが、第1主面301に設けられていてもよいし、第1主面301及び第2主面302の両面に設けられていてもよい。補助配線33は、第2共通配線32のうち、共通用配線部38に接続されていたが、このような態様に限定されない。例えば、第1主面301に補助配線を設け、当該補助配線を、第2共通配線32のうち共通用表面配線322に接続させてもよい。
実施形態1の記録ヘッド1は、配線基板30には、2列の圧電素子列150Aの外側に対向する位置にコア部35が設けられているが、このような配置に限定されない。コア部35は、配線基板30の任意の位置に設けられていてもよい。この場合は、配線基板30に設けられたコア部35上で、第1個別配線91と第2個別配線31とが接続され、第1共通配線92と第2共通配線32とが接続されるように、それらの配線を引き回すようにすればよい。
実施形態1の記録ヘッド1では、個別用配線部36及び共通用配線部38は、第1個別配線91及び第1共通配線92を介して第1電極60及び第2電極80に接続されていたが、このような態様に限定されない。例えば、第1個別配線91及び第1共通配線92を設けずに、個別用配線部36及び共通用配線部38が第1電極60及び第2電極80に電気的に接続されていてもよい。
実施形態1及び実施形態2の記録ヘッド1は、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置に搭載される。図12は、インクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
インクジェット式記録装置Iにおいて、記録ヘッド1は、インク供給手段を構成するカートリッジ2が着脱可能に設けられ、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動可能に設けられている。
駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
なお、インクジェット式記録装置Iとして、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、その構成は特に限定されるものではない。インクジェット式記録装置Iは、例えば、記録ヘッド1を固定し、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させることで印刷を行う、いわゆるライン式の記録装置であってもよい。
また、インクジェット式記録装置Iは、液体貯留手段であるカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されない。例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、液体貯留手段と記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置Iに搭載されていなくてもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
また、本発明は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドのみならず、超音波発信機等の超音波デバイス、超音波モーター、圧力センサー、焦電センサー等他の圧電デバイスにも適用することができる。このような圧電素子デバイスにおいても、エレキクロストークが抑制されて小型化を実現することができる。
I…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、1…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、10…流路形成基板(アクチュエーター基板)、30…配線基板、31…第2個別配線、32…第2共通配線、33…補助配線、35…コア部、36…個別用配線部、37…駆動配線、38、38A…共通用配線部、39…供給配線、60…第1電極、80…第2電極、91…第1個別配線、92、92A…第1共通配線、120…駆動回路、125…外部配線、150…圧電素子、150A…圧電素子列、301…第1主面、302…第2主面、330…溝部

Claims (8)

  1. 複数の圧電素子を有する圧電素子列を備えるアクチュエーター基板と、前記アクチュエーター基板に対向して配置される配線基板と、を備える圧電デバイスであって、
    前記圧電素子列は、前記圧電素子ごとに設けられた複数の個別電極、及び複数の前記圧電素子に共通の共通電極を備え、
    前記配線基板は、
    前記アクチュエーター基板側の面に設けられたコア部と、
    前記コア部の一部を覆う個別用配線部と、
    前記コア部の一部を覆う共通用配線部と、
    前記アクチュエーター基板とは反対側の第1主面又は前記アクチュエーター基板側の第2主面に設けられた溝部に設けられた補助配線と、を備え、
    前記補助配線は、前記共通用配線部に電気的に接続され、
    前記個別電極及び前記共通電極は、前記個別用配線部及び前記共通用配線部にそれぞれ電気的に接続されている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 請求項1に記載する圧電デバイスにおいて、
    前記アクチュエーター基板は、前記個別電極に接続された第1個別配線、及び前記共通電極に接続された第1共通配線を備え、
    前記第1共通配線は、前記アクチュエーター基板の前記第1個別配線が設けられた領域を囲うように設けられている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  3. 請求項2に記載する圧電デバイスにおいて、
    前記コア部に設けられた前記共通用配線部が前記個別用配線部よりも端部側に設けられていることを特徴とする圧電デバイス。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載する圧電デバイスにおいて、
    前記配線基板と前記アクチュエーター基板とを接着する接着剤を備え、
    前記接着剤は、前記コア部の両側に設けられている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  5. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載する圧電デバイスにおいて、
    前記配線基板は、第2個別配線及び第2共通配線を備え、
    前記第2個別配線は、前記個別用配線部、及び前記個別用配線部に接続されて前記配線基板の厚さ方向に貫通した貫通孔に形成された個別用貫通配線を備え、
    前記第2共通配線は、前記共通用配線部、及び前記共通用配線部に接続されて前記配線基板の厚さ方向に貫通した貫通孔に形成された共通用貫通配線を備える
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載する圧電デバイスにおいて、
    一方向に並設された前記圧電素子列を2列備え、
    前記圧電素子列の前記コア部のそれぞれは、2列の前記圧電素子列の外側に配置されている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載する圧電デバイスを備えることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  8. 請求項7に記載する液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする液体噴射装置。
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