JP2017168400A - 端子付電線及びその製造方法 - Google Patents

端子付電線及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017168400A
JP2017168400A JP2016055047A JP2016055047A JP2017168400A JP 2017168400 A JP2017168400 A JP 2017168400A JP 2016055047 A JP2016055047 A JP 2016055047A JP 2016055047 A JP2016055047 A JP 2016055047A JP 2017168400 A JP2017168400 A JP 2017168400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core wire
exposed portion
terminal
electric wire
wire exposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016055047A
Other languages
English (en)
Inventor
宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
博 須藤
Hiroshi Sudo
博 須藤
茂雄 松藤
Shigeo Matsufuji
茂雄 松藤
勇人 青井
Isato Aoi
勇人 青井
幸康 坂本
Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016055047A priority Critical patent/JP2017168400A/ja
Publication of JP2017168400A publication Critical patent/JP2017168400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】銅等により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線を含む第1電線と、第1素線とは異種金属で形成された第2芯線とを含む第2電線とを、端子で圧着接続する際に、接続信頼姓を向上させることを目的とする。【解決手段】端子付電線10は、銅等により形成された複数の第1素線23の集合体である第1芯線22と、第1被覆とを含み、第1芯線22の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部22aが形成されると共に、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で複数の第1素線23同士が接合された第1電線20と、第1素線23とは異種金属により形成された第2芯線32と、第2被覆とを含み、第2芯線32の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部32aが形成されている第2電線30と、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに圧着された端子40とを備える。【選択図】図3

Description

この発明は、複数の電線を、端子で圧着接続する技術に関する。
特許文献1は、銅電線とアルミニウム電線とが少なくとも一部が重ねられて配置されて、接続部材によって圧着されており、前記接続部材は、圧縮量の異なる多段で構成されている銅電線とアルミニウム電線との接続構造を開示している。
特許文献2は、端子金具の圧着部に、圧着に伴って芯線が喰い込むセレーションを形成する技術を開示している。
特開2015−133286号公報 特開2010−27463号公報
しかしながら、アルミニウム電線を構成する芯線の表面には、強固な酸化皮膜が形成されている。このため、特許文献1に開示の技術においても、銅電線とアルミニウム電線との接続が、アルミニウム芯線の酸化皮膜によって妨げられ、銅電線とアルミニウム電線との接続信頼性を確保することが困難となる。
また、特許文献2に開示の技術では、セレーションは、芯線のうち圧着部に接する部分で酸化皮膜を突破るに過ぎないため、銅電線とアルミニウム電線とが混在する場合等、両者の接続信頼性を確保することは困難である。
そこで、本発明は、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線を含む第1電線と、前記第1素線とは異種金属で形成された第2芯線とを含む第2電線とを、端子で圧着接続する際に、その接続信頼姓を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る端子付電線は、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成されると共に、前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士が接合されている第1電線と、前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線と、前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに圧着された端子と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係る端子付電線であって、前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士は超音波接合されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る端子付電線であって、前記第1芯線露出部の少なくとも一部の表面が凹凸形状に形成されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記第1芯線露出部の断面積が、前記第1芯線露出部の延在方向において変化しているものである。
第5の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記第2芯線はアルミニウム又はアルミニウム合金により形成されているものである。
上記課題を解決するため、第6の態様に係る端子付電線の製造方法は、(a)銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成された第1電線を準備する工程と、(b)前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士を接合する工程と、(c)前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線を準備する工程と、(d)前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに端子を圧着する工程と、を備える。
第1から第6の態様によると、第1芯線は、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体であり、この第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成されると共に、第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士が接合されている。このため、第1芯線露出部は、第1素線がばらばらな状態で存在する場合よりも、変形し難くなる。そして、この第1芯線露出部と第2芯線露出部とに端子を圧着すると、第1芯線露出部が第2芯線露出部の表面の酸化皮膜等を破壊することができ、両者を良好に電気的に接続することができる。これにより、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線を含む第1電線と、前記第1素線とは異種金属で形成された第2芯線とを含む第2電線とを、端子で圧着接続する際に、その接続信頼姓を向上させることができる。
第2の態様によると、複数の第1素線同士を簡易に接合することができる。
第3の態様によると、第1芯線露出部の凹凸形状によって、第2芯線露出部の表面の酸化皮膜等を有効に破壊することができる。
第4の態様によると、第1芯線露出部の断面積が、前記第1芯線露出部の延在方向において変化しているため、第1芯線露出部と第2芯線露出部とに端子を圧着する際に、その断面積の変化に応じて圧縮量を変更することができる。
第5の態様によると、少なくとも一部で複数の第1素線同士が接合された第1芯線露出部によって、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された第2芯線露出部の表面に形成された強固な酸化皮膜を破壊することができる。
実施形態に係る端子付電線を示す概略斜視図である。 図1のII−II線における概略断面図である。 図2のIII−III線における概略断面図である。 圧着前の端子を示す概略斜視図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 第1芯線露出部に形成された凹凸形状の一例を示す概略斜視図である。 第1芯線露出部に形成された凹凸形状の他の例を示す概略斜視図である。 第1芯線露出部に形成された凹凸形状のさらに他の例を示す概略斜視図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 端子付電線の製造方法例を示す説明図である。 変形例に係る第1芯線露出部を示す概略斜視図である。 同上の変形例に係る端子付電線を示す概略断面図である。 他の変形例に係る端子付電線を示す概略平面図である。 さらに他の変形例に係る端子付電線を示す概略平面図である。
以下、実施形態に係る端子付電線及びその製造方法について説明する。図1は端子付電線10を示す概略斜視図であり、図2は図1のII−II線における概略断面図であり、図3は図2のIII−III線における概略断面図である。
<端子付電線について>
端子付電線10は、第1電線20と、第2電線30と、端子40とを備える。
第1電線20は、第1芯線22と、第1被覆24とを備える。
第1芯線22は、複数の第1素線23の集合体により構成されている。通常、第1芯線22は、複数の第1素線23を撚り合せた撚り合せ線である。複数の第1素線23は、撚り合わされていなくてもよい。第1素線23は、銅又は銅合金によって形成された線状部材である。
第1被覆24は、第1芯線22の周囲を覆う絶縁性の部分である。第1被覆24は、例えば、樹脂等の絶縁材料を第1芯線22の周囲に押出被覆することによって形成される。
第1電線20の延在方向の一部、ここでは、第1電線20の端部で、第1被覆24が除去されており、この部分に、上記第1芯線22が露出した第1芯線露出部22aが形成されている。第1芯線露出部22aの少なくとも一部、ここでは、第1芯線露出部22aの先端寄りの部分で、複数の第1素線23同士が接合されている。第1素線23同士の接合は、超音波接合により行うことが好ましい。
第1芯線露出部22aの少なくとも一部の表面は凹凸形状に形成されている。凹凸形状は、第1芯線露出部22aの表面の一部が凹み、他の部分が相対的に凸形状をなしている場合、及び、第1芯線露出部22aの表面の一部が凸形状をなし、他の部分が相対的に凹んでいる場合を含む。ここでは、第1芯線露出部22aの表面のうち第2芯線露出部32aと接触する側の部分に、部分的に凹む凹部22bが複数形成されている。第1芯線露出部22aの表面に形成された凹凸形状の例については後でさらに詳細に説明する。なお、第1素線23同士の接合は、その他、抵抗溶接、半田付けにより行われていてもよい。
第2電線30は、第2芯線32と、第2被覆34とを備える。
第2芯線32は、複数の第2素線33の集合体により構成されている。通常、第2芯線32は、複数の第2素線33を撚り合せた撚り合せ線である。複数の第2素線33は、撚り合わされていなくてもよい。第2素線33は、第1素線23とは異種金属により形成された線状部材である。なお、ここで、2つの金属が異種金属であるとは、当該2つの金属に含まれる主成分の金属が異なる場合をいう。従って、第1素線23及び第2素線33の少なくとも一方が合金で形成されている場合を想定すると、第1素線23を形成する金属と、第2素線33を形成する金属との間で、主成分以外に添加された金属が共通していても、両者は異種金属である。ここでは、第2素線33は、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成されている。なお、第2素線は、複数の素線の集合体である必要は無く、単芯線によって構成されていてもよい。
第2被覆34は、第2芯線32の周囲を覆う絶縁性の部分である。第2被覆34は、例えば、樹脂等の絶縁材料を第2芯線32の周囲に押出被覆することによって形成される。
第2電線30の延在方向の一部、ここでは、第2電線30の端部で、第2被覆34が除去されており、この部分に、上記第2芯線32が露出した第2芯線露出部32aが形成されている。第2芯線露出部32aにおいて、複数の第2素線33は、上記第1芯線露出部22aと同様に、超音波接合等によって接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
端子40は、金属等によって形成された部材であり、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが束ねられた状態で、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに圧着されている。
より具体的には、端子40は、図4に示すように、金属板を適宜打抜き屈曲加工等することにより形成された部材であり、底部42とその底部42の両側部に設けられた一対の圧着片44とを備えている。端子40を構成する金属板は、例えば、銅又は銅合金により形成される。端子40の表面には、錫メッキ等のメッキが形成される場合がある。
底部42は、湾曲した方形板状に形成されている。一対の圧着片44は、底部42の両側部から底部42の一方主面側に延出する方形板状に形成されている。そして、底部42上に第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aを配設した状態で、一対の圧着片44を内向きに塑性変形させると、底部42と一対の圧着片44との間で第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが圧着状態で保持される。また、端子40の延在方向において複数箇所で、圧縮量を変更してもよい。
また、端子40の内側の表面には凹凸形状が形成されていてもよい。
<端子付電線の製造方法について>
上記端子付電線10の製造方法例について説明する。
まず、図5に示すように、上記第1芯線22と、第1被覆24とを含み、第1芯線22の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部22aが形成された第1電線20を準備する(工程(a))。
次に、図6に示すように、超音波接合用のアンビル60、ホーン62間で、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で複数の第1素線23同士を接合する(工程(b))。
この際、アンビル60及びホーン62の少なくとも一方(抵抗溶接の場合には電圧印加用の一対のチップの少なくとも一方)として、第1芯線露出部22aに接触する部分に、当該第1芯線露出部22aに形成される凹凸形状に対して逆の凹凸形状が形成されたものを用いる。すると、第1芯線露出部22aの複数の第1素線23同士が超音波接合されつつ、アンビル60又はホーン62の凹凸形状が転写され、当該第1芯線露出部22aに凹凸形状として凹部22bが形成される。
ここでは、第1芯線露出部22aのうちアンビル60又はホーン62で押圧される面に、凹部22bが形成されている。図7に示す例では、扁平な角柱状に形成される第1芯線露出部の一方の面に、多角形(ここでは、平行四辺形)に凹む凹部22bが縦横に並ぶように形成されている。その他、図8に示すように、扁平な角柱状に形成される第1芯線露出部122aの一方の面に、その幅方向に対して斜め方向に沿った溝状の凹部122bが複数並列状に形成されていてもよい。また、図9に示すように、扁平な角柱状に形成される第1芯線露出部222aの一方の面に、その延在方向に沿った溝状の凹部222bが複数並列状に形成されていてもよい。第1芯線露出部の少なくとも一部の面に形成された凹凸形状は、その他、網目状又は網点状の凸部又は凹部が形成された構成等であってもよい。なお、第1芯線露出部22aの少なくとも一部に凹凸形状が形成されていればよいが、当該凹凸形状が形成される部分は、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとの端子40を圧着した状態で、第2芯線露出部32aに接触する部分である。
なお、複数の第1素線23同士を超音波接合、抵抗溶接又は半田等で接合した後に、別途プレス金型等で、第1芯線露出部22aに凹凸形状を形成してもよい。
これとは別に、図10に示すように、第2芯線32と、第2被覆34とを含み、第2芯線32の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部32aが形成された第2電線30を準備する(工程(c))。
なお、工程(a)、(b)の前に工程(c)が実施されてもよい。
この後、図11に示すように、端子圧着用のアンビル50上に、端子40を載置し、当該端子40内に第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aを配設する。この際、第1芯線露出部22aの凹部22bが第2芯線露出部32a側を向くようにする。そして、端子圧着用のクリンパ52をアンビル50上の端子40に向けて押して、一対の圧着片44を第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに向けてかしめ変形させる。これにより、第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに端子40が圧着される。この際、第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aも端子40を介して圧縮される。ここで、銅又は銅合金で形成された複数の第1素線23が接合された第1芯線露出部22aは、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成された第2芯線露出部32aよりも変形し難い。このため、第2芯線露出部32aの表面の被膜、特に、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成された被膜が、第1芯線露出部22aにより破壊され、特に、凹凸形状によって有効に破壊される。これにより、第2芯線露出部32aの表面の被膜が破壊された状態で、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとが接触した状態となる。これにより、第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとは低い電気抵抗で接触した状態となる。これにより、第1電線20の第1芯線露出部22aと第2電線30の第2芯線露出部32aとが端子40によって圧着接続された端子付電線10が製造される。
<効果等>
以上のように構成された端子付電線10及びその製造方法によると、第1芯線22は、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線23の集合体であり、この第1芯線22の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部22aが形成されると共に、第1芯線露出部22aの少なくとも一部で複数の第1素線23同士が接合されている。このため、第1芯線露出部22aは、第1素線23がばらばらな状態で存在する場合よりも変形し難い。そして、この第1芯線露出部22aと第2芯線露出部32aとに端子40を圧着すると、第1芯線露出部22aが第2芯線露出部32aの表面の被膜を破壊することができ、両者を良好に電気的に接続することができる。これにより、銅又は銅合金により形成された複数の第1素線23の集合体である第1芯線22を含む第1電線20と、第1素線23とは異種金属で形成された第2芯線32を含む第2電線30とを、端子40で圧着接続する際に、その接続信頼姓を向上させることができる。
また、第1素線23同士が超音波接合されているため、それらの接合を簡易に行うことができる。
さらに、第1芯線露出部22aの表面の少なくとも一部は凹凸形状に形成されているため(ここでは凹部22bが形成されているため)、その凹凸形状によって第2芯線露出部32aの表面の酸化皮膜等を有効に破壊することができ、第1電線20と第2電線30との接続信頼姓を向上させることができる。
特に、第2芯線露出部32aがアルミニウム又はアルミニウム合金により形成されている場合には、その表面に強固な酸化皮膜が形成されるため、上記のように、第1芯線露出部22aによって当該酸化皮膜を破壊できる構成は有効である。
<変形例>
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
上記実施形態では、第1芯線露出部22aに凹凸形状が形成されている例で説明したが、かかる凹凸形状は形成されていなくてもよい。凹凸形状が形成されていなくても、複数の第1素線同士が接合されることにより、第1芯線露出部は、第2芯線露出部よりも変形し難くなるため、端子の圧着時に第2芯線露出部の表面に形成された被膜を破壊することができるからである。
また、図12及び図13に示す変形例では、上記第1芯線露出部22aに対応する第1芯線露出部322aの断面積(第1芯線露出部322aの延在方向に対して直交する方向における断面積)が、その延在方向において変化している。より具体的には、第1芯線露出部322a等に端子40を圧着する前の状態において、第1芯線露出部322aの先端側部分322apがその基端側部分322aqよりも細くなっている。なお、ここでは、先端側部分322ap及び基端側部分322aqの両方に凹凸形状として凹部346が形成されている。そして、当該第1芯線露出部322aと、第2芯線露出部32aに対応する第2芯線露出部332aとに端子40を圧着した状態で、第1芯線露出部322aの先端側部分322apの断面積は、その基端側部分322aqの断面積よりも小さい。ここで、端子40を圧着する前の状態では、第2芯線露出部332aの断面積は、その延在方向においてほぼ一定である。このため、端子40を圧着すると、第1芯線露出部322a及び第2芯線露出部332aの先端側では、第2芯線露出部332aの圧縮量は比較的小さい。一方、第1芯線露出部322a及び第2芯線露出部332aの基端側では、第2芯線露出部332aの圧縮量は比較的大きい。このため、端子40の延在方向において、第2芯線露出部332a等の圧縮量を変化させることができる。これにより、例えば、第2芯線露出部332aの基端側では、当該第2芯線露出部332aを大きく圧縮させて有効に酸化皮膜を破壊し電気抵抗を小さくする一方、第2芯線露出部332aの先端側では、当該第2芯線露出部332aの圧縮量を小さくすることで、そのダメージを少なくして引っ張り強度の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、端子40が第1芯線22と第2芯線32とを接続するためのスプライス専用の端子である例で説明したが、必ずしもその必要は無い。図14に示すように、端子440として、第1芯線露出部22a及び第2芯線露出部32aに接続される電線接続部442と、相手側に接続される相手側接続部448とが一体形成された構成のものを用いてもよい。なお、電線接続部442自体は、上記端子40と同様構成である。また、ここでは、相手側接続部448が車体の金属ボディ等にネジ等によって接続される丸形端子であることを想定している。
また、上記実施形態では、第1電線20の端部の第1芯線露出部22aと、第2電線30の端部の第2芯線露出部32aとを端子40で接続する例で説明したが、図15に示すように、第1電線20に対応する第1電線520の延在方向中間部に、第1芯線露出部522aが形成されると共に当該その第1素線523同士が接合され、この第1芯線露出部522aと第2芯線露出部32aとが、端子40で接続される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、1つの第1電線20と1つの第2電線30とに、端子40を圧着する例で説明したが、3つ以上の電線に端子が圧着される構成であってもよい。この場合、追加的な3本目以降の電線については、第1電線20と同様構成であってもよいし、第2電線30と同様構成であってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 端子付電線
20、520 第1電線
22 第1芯線
22a、122a、222a、322a、522a 第1芯線露出部
22b、122b、222b 凹部
23、523 第1素線
24 第1被覆
30 第2電線
32 第2芯線
32a、232a、332a 第2芯線露出部
34 第2被覆
40、440 端子
322ap 先端側部分
322aq 基端側部分
346 凹部
442 電線接続部

Claims (6)

  1. 銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成されると共に、前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士が接合されている第1電線と、
    前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線と、
    前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに圧着された端子と、
    を備える端子付電線。
  2. 請求項1に記載の端子付電線であって、
    前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士は超音波接合されている、端子付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子付電線であって、
    前記第1芯線露出部の少なくとも一部の表面が凹凸形状に形成されている、端子付電線。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記第1芯線露出部の断面積が、前記第1芯線露出部の延在方向において変化している、端子付電線。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記第2芯線はアルミニウム又はアルミニウム合金により形成されている、端子付電線。
  6. (a)銅又は銅合金により形成された複数の第1素線の集合体である第1芯線と、前記第1芯線の周囲を覆う第1被覆とを含み、前記第1芯線の延在方向の一部が露出されて第1芯線露出部が形成された第1電線を準備する工程と、
    (b)前記第1芯線露出部の少なくとも一部で前記複数の第1素線同士を接合する工程と、
    (c)前記第1素線とは異種金属により形成された第2芯線と、前記第2芯線の周囲を覆う第2被覆とを含み、前記第2芯線の延在方向の一部が露出されて第2芯線露出部が形成されている第2電線を準備する工程と、
    (d)前記第1芯線露出部と前記第2芯線露出部とに端子を圧着する工程と、
    を備える端子付電線の製造方法。
JP2016055047A 2016-03-18 2016-03-18 端子付電線及びその製造方法 Pending JP2017168400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055047A JP2017168400A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 端子付電線及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055047A JP2017168400A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 端子付電線及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017168400A true JP2017168400A (ja) 2017-09-21

Family

ID=59910012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016055047A Pending JP2017168400A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 端子付電線及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017168400A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225492A1 (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線の接続構造、および、電線の接続方法
JP2020089120A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 矢崎総業株式会社 アルミ電線の接続方法及びアルミ電線の接続構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225492A1 (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線の接続構造、および、電線の接続方法
JPWO2019225492A1 (ja) * 2018-05-24 2021-02-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線の接続構造、および、電線の接続方法
US11462842B2 (en) 2018-05-24 2022-10-04 Autonetworks Technologies, Ltd. Wire connection structure and wire connection method
JP2020089120A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 矢崎総業株式会社 アルミ電線の接続方法及びアルミ電線の接続構造
JP7244262B2 (ja) 2018-11-28 2023-03-22 矢崎総業株式会社 アルミ電線の接続方法及びアルミ電線の接続構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5024948B2 (ja) アルミ電線と端子との圧着構造
JP2009009736A (ja) アルミニウム電線への端子接続構造
JP2009123624A (ja) アルミ電線用圧着端子
JP2009123622A (ja) アルミ電線用圧着端子
JP2014032794A (ja) 圧着治具
JP2017216122A (ja) 端子付き電線の製造方法
JP2015041509A (ja) 導電路及び電線
JP5376639B2 (ja) 圧着端子の端子構造およびハーネス
JP2017220392A (ja) 端子付き電線
JPWO2013146640A1 (ja) 端子付き電線
JP2017168400A (ja) 端子付電線及びその製造方法
JP5979427B2 (ja) 導電体
JP2017201577A (ja) 端子付電線
WO2015053182A1 (ja) 圧着端子
WO2018092597A1 (ja) 圧着端子および端子付き電線
JP5757226B2 (ja) 端子及び端子付き電線
JP5151936B2 (ja) 端子金具及びその製造方法
JP2017130330A (ja) 端子付き電線、ワイヤハーネス
KR102382776B1 (ko) 모터의 스테이터 조립방법, 모터의 스테이터 구조, 및 압착단자
JP2017168398A (ja) 端子付電線及びその製造方法
JP2003007361A (ja) 圧着端子
JP6123739B2 (ja) 端子付き電線の製造方法、端子付き電線および圧着治具
JP5838938B2 (ja) 端子付き電線
JP2014022143A (ja) 端子付き導電体及び端子付き導電体の製造方法
JP5011173B2 (ja) 端子圧着装置、及びワイヤーハーネスの製造方法