JP2017160730A - 屋根裏換気構造及び通気部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 火災時に野地板への燃焼の広がりを抑え、燃焼の拡大を軽減させることができる屋根裏換気構造を提供する【解決手段】 屋根下地3と、前記屋根下地3に載置される野地板4と、前記屋根下地3に固定される縦板材6と、前記縦板材6と前記野地板4との間に設けられ屋根裏と外気とを連通する通気経路を備えた通気部材10とを備える屋根裏換気構造である。前記縦板材6は、前記野地板4との間に隙間を形成するように配置され、前記通気部材10は、前記通気経路を形成する通気部14と、前記野地板4に接触して前記野地板表面を被覆するように配置され、前記通気部14と仕切られて内部に耐火部材18を収納する耐火部15と、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、壁板と野地板の間の換気通路から屋根裏と外気との間の換気を行なう屋根裏換気構造及び当該通気構造に用いられる通気部材に関する。
従来の軒天井の取り付けなどに関する屋根裏換気構造として、屋根裏の劣化防止や法上の要請から、通気構造を備えた屋根裏換気構造が求められている。通気構造を有する屋根裏換気構造には、屋根裏と外気とを連通する通気経路が必要となるが、この通気経路を設ける位置として、野地板と鼻板との間とする構造が知られている。
特許文献1に記載された屋根裏換気構造は、垂木の上面に配置される野地板に対して隙間ができるように垂木の小口面に固定される鼻板下地材の表面に、その上面が野地板に接するように通気金具を固定し、当該通気金具の下側にシール部材を介して外装材を鼻板下地材の表面に固定する構造である。この構造によれば、通気金具により形成された隙間と鼻板下地材と野地板との間に形成された隙間が通気経路となり、野地板と鼻板との隙間から換気を行うことができる。
ところで、特許文献1に記載された屋根裏換気構造は、共に、野地板の表面に通気経路を有する通気金具を取り付ける構成であるが、火災の際には当該通気経路が空気の供給路となって燃焼の拡大につながるという問題が生じている。
このため、耐火性能を備えた屋根裏換気構造が求められており、特許文献2に記載された屋根裏換気構造は、野地板の下側に張り出すように通気金具を取り付け、外装材を通気金具の下側に接触するように鼻板下地材の表面に固定する通気構造において、通気金具の内壁に不燃性体積膨張材を設け、火災時には、当該膨張材が膨張して通気経路を閉塞することによって、天井裏に供給される空気を遮断するように構成されている。
特開2010−265651号公報 特開2013−36204号公報
ところで、屋根裏換気構造において耐火性能については、軒内への空気の遮断だけではなく、野地板自体の耐火性能が求められている。しかし、特許文献1及び2の構造では、野地板の耐火性向上については何ら考慮されておらず、高温の通気金具が野地板に当接することにより野地板の温度上昇を招き、耐火性能低下の原因となるおそれがある。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、火災時に野地板への燃焼の広がりを抑え、燃焼の拡大を軽減させることができる屋根裏換気構造及び通気部材を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の屋根裏換気構造及び通気部材を提供する。
本発明の第1態様によれば、屋根下地と、前記屋根下地に載置される野地板と、前記屋根下地の外側に配置される縦板材と、前記縦板材と前記野地板との間に設けられ屋根裏と外気とを連通する通気経路を備えた通気部材とを備える屋根裏換気構造であって、
前記縦板材は、前記野地板との間に隙間を形成するように配置され、
前記通気部材は、
前記通気経路を形成する通気部と、
前記野地板表面を被覆するように配置され、前記通気部と仕切られて内部に耐火部材を収納する耐火部と、
を備えることを特徴とする、屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記耐火部は、前記通気部と野地板との間に配置されていることを特徴とする、第1態様の屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記通気部材は、前記通気部を固定するための固定片を前記通気部の下方に有することを特徴とする、第1又は第2態様の屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記通気部材は、前記通気部の下方に前記縦板材の厚み幅に対応した離間距離を置いて並設された固定片を有し、
前記縦板材は、前記固定片の間に上端が挿入された状態で固定されることを特徴とする、第3態様の屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記通気部は、側壁に通気口を有する筒状に構成され、前記隙間に配置されることを特徴とする、第3態様の屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記通気部は、内面側に高温環境下において前記通気口を閉塞し空気の遮断をする熱膨張材が設けられていることを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つの屋根裏換気構造を提供する。
本発明の第7態様によれば、屋根下地と、前記屋根下地に載置される野地板と、前記野地板との間に隙間を形成するように前記屋根下地の外側に配置される縦板材とを備え、屋根裏と外気とを連通する通気経路が前記縦板材と前記野地板との間に設けられた屋根裏換気構造に使用される通気部材であって、
前記通気経路を形成する通気部と、
前記野地板に接触して前記野地板表面を被覆するように配置され、前記通気部と仕切られて内部に耐火部材を収納する耐火部と、
を備えることを特徴とする、通気部材を提供する。
本発明によれば、壁、鼻隠し、破風板などの縦板材と野地板との間に設けられた隙間を通気経路とし、当該通気経路を構成する通気金具を当該隙間に配置する場合において、通気金具に野地板の表面を被覆し、耐火材を内包する耐火部を備えることで、野地板の温度上昇や燃焼の広がりを防止することができる。
また、本発明の第2態様によれば、縦板材の上側に固定する通気部材によって通気路が確保されるとともに、野地板に通気部材を突き合わせるように縦板材を固定することができるため、縦板材の取り付け位置及び取り付け角度の精度合わせの手間を軽減することができ、組み立て作業を軽減することができる。
本発明の第3態様によれば、通気部が筒状に構成されているため、雨やゴミなどが入りにくく、また、縦板材に化粧板を取り付けることもできるため、美観を高めることができる。
さらに、筒状に構成された通気部の内面側に火災発生時などの高温環境下において通気口を閉塞し、空気の流れを遮断する熱膨張材を設けることで、取り付け作業などの邪魔になることなく、確実に熱膨張材の機能を確保することができる。
本発明の実施形態にかかる屋根裏換気構造の例を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋根裏換気構造の一部断面拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋根裏換気構造構成を模式的に示す断面図である。 図1の屋根裏換気構造に使用される通気金具の構成を示す斜視図である。 図4の通気金具の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋根裏換気構造の変形例を示す図である。 図1の屋根裏換気構造の通気経路を示す説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る通気部材及び当該通気部材を用いた屋根裏換気構造について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかる屋根裏換気構造の例を示す図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかる屋根裏換気構造の一部断面斜視図である。本実施形態にかかる屋根裏換気構造においては、図1に示すように、平側における屋根裏換気構造として説明するが、妻側においても同様に適用可能である。本実施形態にかかる屋根裏換気構造は、家屋100の天井101に用いられる破風102あるいは鼻隠し103と天井101との間に通気口を設けることによって屋根裏を換気するものである。
図2は、本発明の屋根裏換気構造の部分断面斜視図である。図3は本発明の第1実施形態にかかる軒先構造構成を模式的に示す断面図であり、図1のIII-III線における断面図に相当する。図2及び図3は、鼻隠しを用いた屋根裏換気構造を例として説明する。
本実施形態にかかる屋根裏換気構造1においては、上記の通り本発明にかかる縦板材を鼻隠しの下地板6として用いている。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1では、屋根下地の上に野地板4が載置される。なお、屋根下地としては通常、垂木3が用いられる。すなわち垂木3の上に野地板4を敷いて、瓦などの屋根化粧材5を載せる。野地板4の先端部分には水切り板(図示なし)が設けられる。
また、垂木3の先端には、本発明の縦板材の一例としての鼻板下地材6が通気金具10を介して設けられている。鼻板下地材6は、所定の間隔をおいて配置される複数の垂木3に交差する方向に配置される。なお、縦板材は屋根下地(垂木)に直接固定されることが多いが、縦板材は垂木の外側に配置されていればよく、垂木自身に固定されることを条件とするものではない。
鼻板下地材6は、所定の耐火性能を有する平板状の繊維混入セメントけい酸カルシウム材により形成されている。鼻板下地材6の厚さは、それぞれ6mm〜25mmが好適に用いられる。本実施形態では、耐火性能の観点からは10〜20mm、さらには12〜16mmの厚さを有するものが好適である。ここで、軒天井部材2の所定の耐火性能とは、例えば、軒天井部材2を敷設した軒に対して所定の耐火試験を行った際に、当該軒の軒裏空間と壁との間に設けられる板(標準板という)裏面の温度を所定時間の間一定の温度以下の雰囲気に維持することを可能とする性能のことを示すが、建築基準法により規定されている性能についても当然に含み、将来規定されるあらゆる評価試験において規定される性能も含む。
本実施形態においては、鼻板下地材6の他の材料として、繊維混入セメントけい酸カルシウム板、繊維補強セメント板、石灰・けい酸カルシウム板、硬質木片セメント板等のセメント系材料を用いることができる。なお、耐火性能を問題としなければ木材等の木質系材料も用いることができる。
鼻板下地材6の表面には、鼻隠し化粧板7が設けられる。鼻隠し化粧板7は、比重が0.8〜1.5程度のセメント系押出成形体からなり、曲げ載荷に際して、好ましくは、引っ張り応力の作用に対しても、多重亀裂を生じて破壊する高い靱性を有するものが好適に使用される。さらに具体的には、繊維補強水硬性組成物の押出成形体を採用し、これにより曲げ載荷に際して、多重亀裂を生じて破壊する性質を持たせたものなどを好適に使用できる。
本実施形態において、鼻隠し化粧板7は、例えば、長手方向の寸法が3000mm、高さ方向寸法が180mm程度、厚み寸法が25mm程度の長尺平板上の部材である。なお、鼻隠し板7の大きさは、必ずしも上記サイズに限定されるものではなく、軒裏天井構造の大きさに応じて適宜変更することができる。
野縁8は、軒天井部材2を固定するための部材であり、垂木3と平行に所定の間隔をおいて配置される縦野縁8aと、それぞれの縦野縁8aの両端部分に連結して補強する横野縁8bとが設けられる。
軒天井部材2は、略水平方向となるように、野縁8及び壁9に固定される。壁9は、柱9aの外側表面に通気胴縁9bとサイディング材9cとが積層された構成となっている。柱9aの家屋内側には、図示しない内装材が設けられている。サイディング材9cは、例えば窯業系のものを好適に使用することができる。また、軒天井部材2の野縁8への固定には、釘やドリルビスなどの固定手段が用いられる。なお、軒天井部材2の固定方法は、上記に限られるものではない。
本実施形態に係る屋根裏換気構造では、屋根裏と外気との通気構造として、図3に示すように鼻板下地材6と野地板4との間に隙間が形成され、当該隙間を屋根裏と外気間との通気経路とする。通気経路には、通気金具10が設けられ、雨水などの浸入を防止する。
通気金具10は、図4及び図5に示すように、金属薄板によって構成されている。通気金具10は、筒状の本体部11と、本体部11の下方に設けられた一対の固定片13a,13bとを有する。
本体部11の上面11uは、垂木3の傾斜角度とほぼ同じに構成されており、図3に示すように、下地板6の垂木3への固定時に、ほぼ全面が野地板4の下面に当接する。
上記のように、本体部11は、仕切り壁12によって上下に区画され、下側が通気部14、上側が耐火部15となっている。
通気部14の外側及び垂木側の壁面には、多数のスリット状の通気口16が設けられている。両側面に設けられた通気口16を通じて、下地板の厚み方向に伸びる軒先と外気を繋ぐ通気経路を確保することができる。
通気部14の内壁には、火災時等において、通気経路を遮断するための熱膨張材17を設けることができる。熱膨張材17は、火災などによって周囲が高熱になると膨張して、通気部14の通気口16を閉塞し、屋根裏に高温の空気などが流れ込むことを防止する。
耐火部15は、仕切り壁12によって通気部14と区画された密閉された空間を有し、内部に耐火部材18を収納する。耐火部材18としては、不燃性で耐火材料として用いられているものを使用することができるが、建築現場に輸送する前にあらかじめ充填可能であり、しかも軽量である点でグラスウールやセラミックウールなどが好適に使用される。
耐火部15は、野地板4表面を被覆し、内部に収納されている耐火部材18によって、火災時において野地板4が高温になり燃焼することを防止する。また、耐火部材18は、金属で構成された耐火部15内に密封されているため、耐火性能を高く維持することができる。特に耐火部を、通気部と野地板との間に介在する位置に配置させるよう、すなわち
通気部と野地板とが接しない構造とすることで、より耐火性能を維持することができる。
耐火部15の大きさは、本体部11に対する通気部14と耐火部15との機能を考慮して決定すればよい。一例としては、野地板4と鼻板下地材6との隙間の大きさは決まっているため、耐火部15内の耐火部材18の耐火性能と通気部14の通気経路の有効面積とを比較して決定することができる。
一対の固定片13a,13bは、通気部14の側面と同一平面をなし、通気部14の下方に伸びるように設けられる。固定片13a,13bは、鼻板下地材6の厚み寸法に対応した距離T1をおいて平行に設けられている。1組の固定片13a,13bの間に形成される隙間13sには、鼻板下地材6の上端が挿入される。本実施形態では、一対の固定片13a,13bは、鼻板下地材6の表面形状に合わせて互いに平行に設けられた平板で構成されているが、表面にリブや凹溝などの脱落防止用の手段などを設け、鼻板下地材と係合するように構成してもよい。
また、固定片13a,13bは、通気金具10の全長にわたって設けられている必要はなく、鼻板下地材6に取り付け可能であれば、部分的に設けられていてもよい。また、垂木側の固定片13aは、外側の固定片13bに較べて長く構成されており、垂木3の小口面への取り付け時に固定片13aが小口面3aの下端よりも下側にくるように構成することで、取り付け時のガタツキを防止する。
通気金具10は、固定片13aにそれぞれ設けられているビス孔にビス19を挿通し、垂木3の小口面3aに固定される。鼻板下地材6は、固定片13a,13bの間に形成される隙間13sに挿入し固定される。
また、鼻隠し化粧板7は、例えば、図3に示すように、外側の固定片13bの下端に上面を突き合わせて、取り付け位置を決定することができる。
なお、図6の変形例に示すように、通気金具10の外側の面に、鼻隠し化粧板7の位置決め用の位置決め部材20を別途設けてもよい。本変形例では、位置決め部材20は、通気金具10の本体部11から外側に突出する平板状の部材で構成されている。鼻隠し化粧板7は、その上端をガイド部材16の下端に当接させて、取り付け高さ位置と方向を決定することができる。
次に、本実施形態にかかる屋根裏換気構造の施工方法について説明する。軒下構造の骨組みである垂木3を組みあげる。次いで、垂木3の上面と通気金具の上面11uが略同一平面になるように、通気金具10を垂木3の小口面3aに固定する。
次に、垂木3の上面に野地板4を載置する。野地板4は、通気金具10の上面11uに接触して被覆された状態となる。
次いで、軒天井部材2と鼻板下地材6の寸法を決定し、軒天井部材2と鼻板下地材6を建築物に合わせた大きさに適宜切断する。鼻板下地材6のサイズ調整は、鼻板下地材6の上端を固定片13a,13bの間に形成される隙間13sに挿入して鼻板下地材6を通気金具10に組みつけた状態で軒天井部材2の高さ位置に合うように行われる。
また、軒天井部材2の寸法は、その軒先側先端が鼻板下地材6の垂木側の表面又は下端に接するように軒天の寸法を決定する。その後、軒天井部材2が横野縁8b及び壁9に当接するように、軒天井部材2を位置あわせする。
寸法合わせされた鼻板下地材6は、隙間13sに挿入した状態に垂木3の小口面3aに固定される。次いで、野縁8に軒天井部材2を用いて取り付ける。軒天井部材2を取り付けた後、軒天井部材2と鼻板下地材6との隙間をシール材で密閉する。
その後、鼻隠し化粧板7の高さ位置を調整し、ビスや釘などを用いて鼻板下地材6に鼻隠し化粧板7を固定する。
上記のようにして構成された本実施形態にかかる軒裏天井構造においては、図7に示すように、鼻板下地材6の上端部分に通気金具10が配置されているため、垂木3の間の隙間21の領域において、外気と軒下内とを繋ぐ通気経路を確保することができる。また、当該通気経路には、通気部14が設けられているため、雨水などの侵入を効果的に防止することができる。
また、鼻板下地材6の上側に位置する通気金具10によって通気路が確保されるとともに、通気金具10は、内部に耐火部材18を収納した耐火部15で野地板4の下面を被覆するため、火災時に野地板4の温度上昇を防止し、野地板4の燃焼を防止する。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態にかかる屋根裏換気構造について説明する。図8は、本発明の第2実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1aでは、軒天井を設けず、壁9が垂木3に固定されており、壁9と天井の間に通気経路を設ける構成である。
本実施形態にかかる屋根裏換気構造1aにおいては、上記の通り本発明にかかる縦板材として壁9を使用する。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1aでは、垂木3の上に野地板4を敷いて、瓦などの屋根化粧材5を載せる。野地板4の先端部分には水切り板(図示なし)が設けられる。また、垂木3の先端部分には野縁8及び柱8cが設けられる。
また、垂木3の先端には、上端に通気金具21を固定した壁9が設けられている。壁9は、柱8cの外側表面に設けられた合板9aと、通気胴縁9bと、サイディング材9cとが積層された構成となっている。柱8cの家屋内側には、図示しない内装材が設けられている。サイディング材9cは、例えば窯業系のものを好適に使用することができる。
通気金具21は、図8に示すように、金属薄板によって構成されている。通気金具21は、野地板4の下面に接触し、野地板を被覆する耐火部22と、耐火部22の下方に位置し、仕切り壁12で仕切られた筒状の通気部23と、通気部23の下方に設けられた固定片24bとを有する。
耐火部22は、通気部23に対して区画されており、通気部23よりも外側へ張り出すように構成されている。耐火部22の内部には、耐火材18が収納されている。耐火部22を大きく構成することで野地板4を被覆する面積を大きくし、広い範囲で野地板4の温度上昇や燃焼の広がりを防止することができる。
通気部23の外側及び垂木側の壁面には、多数のスリット状の通気口16が設けられている。両側面に設けられた通気口16を通じて、天井裏と外気を繋ぐ通気経路を確保することができる。外側の壁面は、通気口16が下側に設けられており、通気部23内に侵入した雨水などが当該通気口16を通して排出される。
通気部23には、雨水の侵入を防止するための邪魔板25が設けられている。
また、固定片24bは、対応する位置にビス孔が設けられ、当該ビス孔にビス19を挿通して合板9aの表面から通気金具21を野縁8に固定する。その後、通気胴縁9bと、サイディング材9cを合板9aの表面に設置する。
なお、壁9への通気金具21の取り付け構造は、壁9の厚み方向に対向して配置された一対の固定片を備え、壁9全体を挟むようにして構成されていてもよい。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1bでは、軒天井を設けず、壁9と天井の間に通気経路を設ける構成である。
本実施形態にかかる屋根裏換気構造1bにおいては、上記の通り本発明にかかる縦板材として壁9を使用する。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1bでは、垂木3の上に野地板4を敷いて、瓦などの屋根化粧材5を載せる。野地板4の先端部分には水切り板(図示なし)が設けられる。また、垂木3の先端部分には野縁8及び柱8cが設けられる。
柱の外側表面には壁9が設けられている。壁9は、野地板4との間に隙間が形成されるような高さに構成されており、柱8cの外側表面に設けられた合板9aと、通気胴縁9bと、サイディング材9cとが積層された構成となっている。柱8cの家屋内側には、図示しない内装材が設けられている。サイディング材9cは、例えば窯業系のものを好適に使用することができる。
通気金具26は、金属薄板によって構成されており、図9に示すように野地板4と壁9の間の隙間に設けられる。通気金具26は、筒状に構成された本体部11aと、本体部11aの下方に設けられた固定片29aとを有する。本体部11aは、区画壁12で上下に仕切られて、上側に耐火部27が下側に通気部28が設けられる。本実施形態では、本体部11aは壁9よりも厚さ方向に大きく構成され、野地板4と接触する面積を大きくしている。
耐火部27は、野地板4の下面に接触し、上面で野地板4を被覆する。耐火部27の内部には、耐火材18が収納されている。本体部11aを大きく構成することで野地板4を被覆する面積を大きくし、広い範囲で野地板4の温度上昇や燃焼の広がりを防止することができる。
通気部28の外側及び垂木側の壁面には、多数のスリット状の通気口16が設けられている。両側面に設けられた通気口16を通じて、天井裏と外気を繋ぐ通気経路を確保することができる。外側の壁面は、通気口16が下側に設けられており、通気部28内に侵入した雨水などが当該通気口16を通して排出される。
通気部28には、雨水の侵入を防止するための邪魔板25が設けられている。
また、固定片24aは、ビス孔が設けられ、当該ビス孔にビス19を挿通して通気金具26を壁9及び野縁8に固定する。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態にかかる屋根裏換気構造の構成を模式的に示す断面図である。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1cでは、軒天井を設けず、壁9と天井の間に通気経路を設ける構成である。
本実施形態にかかる屋根裏換気構造1cにおいては、通気金具29を野地板4に固定する。本実施形態にかかる屋根裏換気構造1cでは、垂木3の上に野地板4を敷いて、瓦などの屋根化粧材5を載せる。野地板4の先端部分には水切り板(図示なし)が設けられる。また、垂木3の先端部分には野縁8及び柱8cが設けられる。
柱の外側表面には壁9が設けられている。壁9は、野地板4との間に隙間が形成されるような高さに構成されており、柱8cの外側表面に設けられた合板9aと、通気胴縁9bと、サイディング材9cとが積層された構成となっている。柱8cの家屋内側には、図示しない内装材が設けられている。サイディング材9cは、例えば窯業系のものを好適に使用することができる。
通気金具29は、金属薄板によって構成されており、図10に示すように野地板4の先端部に設けられる。通気金具29は、野地板の先端部分に取り付ける固定片30と、固定片に接続され野地板4の下面側に配置される耐火部31と、耐火部31と区画されその下方に設けられた通気部32とを備える。
固定片30は、鈎状に構成され、野地板4の先端側から上面にわたって伸び、野地板4に係合する。固定片30には、ビス孔が設けられ、ビス19によって野地板4にビス止めされる。
耐火部31は、上方が開口した箱状の部材であり、野地板4の下面に接触することによって内部に設けられた耐火材18が密封される。
耐火部31の下方に設けられている通気部は、壁9の外側に位置し、壁9と野地板4との隙間を閉塞する断面略コの字状の部材である。端部は壁9の表面に接触し、図示しないシール部材などで密閉されている。
また、外側の壁面に多数のスリット状の通気口16を備えており、天井裏と外気を繋ぐ通気経路を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態の軒裏天井構造によれば、鼻隠しや壁などの縦板材と野地板との上端に位置する隙間を通気経路とし、当該隙間に通気金具を設けることで、雨水などの侵入を防止する。また、金具の上側部分は、耐火材を収納した耐火部で構成され、当該正面が野地板4に接触し表面を被覆しているため、野地板4の温度上昇や燃焼の広がりなどを防止することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。たとえば、本発明の通気金具は、燃焼防止の観点から金属で構成されているが、例えば窯業系の材料で構成することも可能である。
1,1a,1b,1c 屋根裏換気構造
2 軒天井部材
3 垂木
3a 垂木小口面
4 野地板
5 屋根化粧材
6 鼻板下地材
7 鼻隠し化粧板
8 野縁
8c柱
9 壁
10,21,26 通気金具
11,11a 本体部
11u 通気金具上面
12 仕切り壁
13a,13b,24b,29a,30 固定片
14,23,28,32 通気部
15,22,27,31 耐火部
16 通気口
17 熱膨張材
18 耐火部材
19 ビス
20 位置決め部材
25 邪魔板
100 家屋
101 天井
102 破風
103 鼻隠し

Claims (7)

  1. 屋根下地と、前記屋根下地に載置される野地板と、前記屋根下地の外側に配置される縦板材と、前記縦板材と前記野地板との間に設けられ屋根裏と外気とを連通する通気経路を備えた通気部材とを備える屋根裏換気構造であって、
    前記縦板材は、前記野地板との間に隙間を形成するように配置され、
    前記通気部材は、
    前記通気経路を形成する通気部と、
    前記野地板表面を被覆するように配置され、前記通気部と仕切られて内部に耐火部材を収納する耐火部と、
    を備えることを特徴とする、屋根裏換気構造。
  2. 前記耐火部は、前記通気部と野地板との間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の屋根裏換気構造。
  3. 前記通気部材は、前記通気部を固定するための固定片を前記通気部の下方に有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の屋根裏換気構造。
  4. 前記固定片は、前記縦板材の厚み幅に対応した離間距離を置いて並設され
    前記縦板材は、前記固定片の間に上端が挿入された状態で固定されることを特徴とする、請求項3に記載の屋根裏換気構造。
  5. 前記通気部は、側壁に通気口を有する筒状に構成され、前記隙間に配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の屋根裏換気構造。
  6. 前記通気部は、内面側に高温環境下において前記通気口を閉塞し空気の遮断をする熱膨張材が設けられていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の屋根裏換気構造。
  7. 屋根下地と、前記屋根下地に載置される野地板と、前記野地板との間に隙間を形成するように前記屋根下地の外側に配置される縦板材とを備え、屋根裏と外気とを連通する通気経路が前記縦板材と前記野地板との間に設けられた屋根裏換気構造に使用される通気部材であって、
    前記通気経路を形成する通気部と、
    前記野地板に接触して前記野地板表面を被覆するように配置され、前記通気部と仕切られて内部に耐火部材を収納する耐火部と、
    を備えることを特徴とする、通気部材。
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