JP2017159757A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1回転軸と第2回転軸とが動力伝達可能に接続されている構造を備えた車両用動力伝達装置において、第1回転軸と第2回転軸との組付中に第1回転軸にかかる負荷を低減して耐久性低下を抑制できる構造を提供する。【解決手段】変速機入力軸32の小径円筒部94に軸方向切欠96および周方向切欠98が設けられることで、ロータ軸34の挿入前に予め変速機入力軸32の軸端部にロータガイド84を取り付け、ロータ軸34の挿入中は、取手86をロータ軸34の挿入方向と反対方向に引っ張ることで、ロータ軸34の挿入中に変速機入力軸32にかかる荷重を、ロータガイド84によって低減することができる。よって、ロータ軸34の挿入中に変速機入力軸32にかかる荷重が低減され、変速機入力軸32を支持する部材の耐久性低下を抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用動力伝達装置に係り、特に、組付中にかかる負荷を低減する技術に関するものである。
車両用動力伝達装置において、第1回転軸と第2回転軸とが互いにスプライン嵌合されることで、動力伝達可能に連結される構造がよく知られている。特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、第2電動機MG2のロータ軸と、自動変速機24の入力軸として機能する伝達部材22とが互いにスプライン嵌合されている。
国際公開第2013/080311号 特開2014−30345号公報 特開2011−214646号公報
特許文献1のような構造にあっては、一般に、変速機がケース内に組み付けられた後、変速機の入力軸に電動機のロータ軸が組み付けられる。ところで、未公知ではあるが、例えば変速機の入力軸と電動機のロータ軸とのスプライン嵌合部において、エンジンの爆発変動によって生じるスプライン嵌合部でのガラ音の発生を抑制するため、変速機の入力軸と電動機のロータ軸との間にトレランスリングや弾性リングを介挿することが考えられる。このような部材が介挿される場合、組付の際に電動機のロータ軸が変速機の入力軸に対して挿入されることとなり、変速機の入力軸には挿入中に反力がかかり、入力軸の支持部に負荷がかかって耐久性が低下する虞がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、第1回転軸と第2回転軸とが動力伝達可能に接続され、第1回転軸と第2回転軸との間に規制部材が設けられている構造を備えた車両用動力伝達装置において、第1回転軸と第2回転軸との組付中に第1回転軸にかかる負荷を低減して耐久性低下を抑制できる構造を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)一端側に設けられている治具保持部と、他端側に設けられている係合部とを有する長手状の治具を用いて、他の部材に固定された第1回転軸の外周側に第2回転軸が組み付けられる車両用動力伝達装置であって、(b)前記第1回転軸と前記第2回転軸とが動力伝達可能に嵌合し、その第1回転軸とその第2回転軸との径方向で重なる部位の間には、その第1回転軸とその第2回転軸との周方向の相対移動を抑制する規制部材が介挿され、(c)前記治具は、前記第1回転軸に前記第2回転軸を挿入する際、予め前記第1回転軸の軸端部に取り付けられて、挿入中にその第1回転軸を前記第2回転軸の挿入方向と反対側に引っ張るための部材であり、(d)前記第1回転軸の軸端部には、前記治具の前記係合部に係合可能に構成され、前記治具の取付後において、前記第1回転軸と前記治具との軸方向への相対移動を規制する軸側係合部が設けられていることを特徴とする。
第1発明の車両用動力伝達装置によれば、第1回転軸に軸側係合部が設けられることで、第2回転軸の挿入前に予め第1回転軸の軸端部に治具を取り付け、第2回転軸の挿入中は、治具保持部を第2回転軸の挿入方向と反対方向に引っ張ることで、第2回転軸の挿入中に第1回転軸にかかる荷重を、治具によって低減することができる。このように、第2回転軸の挿入中に第1回転軸にかかる荷重が低減されるため、第1回転軸を支持する部材の耐久性低下を抑制することができる。
また、好適には、第1発明の車両用動力伝達装置において、(a)前記軸側係合部は、円柱または円筒状に形成された本体と、その本体の外周面に形成され、前記第1回転軸の軸線方向と平行に切り欠かれた軸方向切欠と、その軸方向切欠の前記第1回転軸の軸線方向で前記第2回転軸と反対側の端部から周方向に切り欠かれた周方向切欠と、から構成され、(b)前記治具の係合部は、内径が前記本体の外径よりも大きい円筒状の円筒状部材と、その円筒状部材の開口側端部の内周面から内周側に突き出す爪部と、から構成され、(c)前記爪部は、前記軸方向切欠および前記周方向切欠に係合可能な大きさに形成されていることを特徴とする。このようにすれば、爪部を軸方向切欠に係合させた状態で、係合部を第1回転軸の軸端部を覆うように挿入し、爪部が軸方向切欠の軸方向端部に到達すると、治具を第1回転軸に対して相対回転させることで、爪部と周方向切欠とが係合し、治具が第1回転軸に対して軸方向に相対移動不能となる。よって、第2回転軸の挿入中に治具の治具保持部を引っ張ることで、第1回転軸を第2回転軸の挿入方向と反対方向に引っ張ることができる。
また、好適には、第1発明の車両用動力伝達装置において、(a)前記軸側係合部は、円筒状に形成された本体と、その本体の内周面に形成され、前記第1回転軸の軸線方向と平行に切り欠かれた軸方向切欠と、その軸方向切欠の前記第1回転軸の軸線方向で前記第2回転軸と反対側の端部から周方向に切り欠かれた周方向切欠と、から構成され、(b)前記治具の前記係合部は、外径が前記本体の内径よりも小さい円柱状の部材と、その部材の軸方向の端部から径方向外側に向かって突き出す爪部とから構成され、(c)前記爪部は、前記軸方向切欠および前記周方向切欠に係合可能な大きさに形成されていることを特徴とする。このようにすれば、爪部を軸方向切欠に係合させた状態で、係合部を軸側係合部の前記本体内部に挿入し、爪部が軸方向切欠の軸方向端部に到達すると、治具を第1回転軸に対して相対回転させることで、爪部と周方向切欠とが係合し、治具が第1回転軸に対して軸方向に相対移動不能となる。よって、第2回転軸の挿入中に治具の治具保持部を引っ張ることで、第1回転軸を第2回転軸の挿入方向と反対方向に引っ張ることができる。
本発明が適用されたハイブリッド車両の動力伝達装置を説明する骨子図である。 図1の自動変速機の係合作動表である。 図1の動力伝達装置の一部を示す断面図である。 図3のトレランスリングの全体構造を示す図である。 図1の動力伝達装置の組付に使用されるロータガイドの全体構造を示す図である。 本発明の他の実施例である動力伝達装置の一部を示す断面図である。 図6の動力伝達装置の組付に使用されるロータガイドの全体構造を示す図である。 本発明のさらに他の実施例である動力伝達装置の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両の動力伝達装置10(車両用動力伝達装置)を説明する骨子図である。図1において、動力伝達装置10は、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース12(以下、ケース12という)内において共通の軸線C上に配設された入力回転部材としての差動部入力軸14と、この差動部入力軸14に直接或いは図示しない脈動吸収ダンパー(振動減衰装置)などを介して間接的に連結された無段変速部としての差動部11(電気式差動部)と、その差動部11に直列に連結されている自動変速機20と、この自動変速機20に連結されている出力回転部材としての変速機出力軸22とを、直列に備えている。
この動力伝達装置10は、例えば車両において縦置きされるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両に好適に用いられるものであり、差動部入力軸14に直接に或いは図示しない脈動吸収ダンパーを介して直接的に連結された走行用の動力源として例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジン8と駆動輪との間に設けられる。そして、エンジン8からの動力を、動力伝達経路の一部を構成する図示しない差動歯車装置(終減速機)および車軸等を順次介して駆動輪へ伝達する。
差動部11は、エンジン8と駆動輪との間の動力伝達経路に連結されており、差動部入力軸14および伝達部材18(出力軸)の差動状態を制御する差動用電動機として機能する第1電動機MG1と、差動部入力軸14に入力されたエンジン8の出力を機械的に分配する機械的機構であってエンジン8の出力を第1電動機MG1および伝達部材18に分配する差動機構としての差動遊星歯車装置24と、出力軸として機能する伝達部材18と一体的に回転するように作動的に連結されている第2電動機MG2とを、備えている。本実施例の第1電動機MG1および第2電動機MG2は発電機能をも有する所謂モータジェネレータであるが、第1電動機MG1は反力を発生させるためのジェネレータ(発電)機能を少なくとも備え、第2電動機MG2は走行用の駆動力源として駆動力を出力する走行用電動機として機能するためモータ(電動機)機能を少なくとも備える。
差動機構として機能する差動遊星歯車装置24は、所定のギヤ比を有するシングルピニオン型の差動遊星歯車装置24を主体として構成されている。この差動遊星歯車装置24は、差動サンギヤS0、差動遊星歯車P0、その差動遊星歯車P0を自転および公転可能に支持する差動キャリヤCA0、差動遊星歯車P0を介して差動サンギヤS0と噛み合う差動リングギヤR0を回転要素として備えている。
この差動遊星歯車装置24において、差動キャリヤCA0は差動部入力軸14すなわちエンジン8に連結され、差動サンギヤS0は第1電動機MG1に連結され、差動リングギヤR0は伝達部材18に連結されている。このように構成された差動遊星歯車装置24は、その差動遊星歯車装置24の3要素である差動サンギヤS0、差動キャリヤCA0、差動リングギヤR0がそれぞれ相互に相対回転可能とされて差動作用が作動可能すなわち差動作用が働く差動状態とされる。これより、エンジン8の出力が第1電動機MG1と伝達部材18に分配されると共に、分配されたエンジン8の出力の一部で第1電動機MG1から発生させられた電気エネルギで蓄電されたり第2電動機MG2が回転駆動される。従って、差動部11は電気的な差動装置として機能させられる。例えば差動部11は所謂無段変速状態とされて、エンジン8の所定回転に拘わらず伝達部材18の回転が連続的に変化させられる。すなわち、差動部11はその変速比(差動部入力軸14の回転速度Nin/伝達部材18の回転速度N18)が最小値γ0minから最大値γ0maxまで連続的に変化させられる電気的な無段変速機として機能する。
自動変速機20は、エンジン8と駆動輪との間の動力伝達経路の一部を構成しており、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置26、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置28、およびシングルピニオン型の第3遊星歯車装置30を備え、有段式の自動変速機として機能するよく知られた遊星歯車式の多段変速機である。
自動変速機20において、第1遊星歯車装置26の第1サンギヤS1は、自動変速機20の変速機入力軸32に連結されている。第1遊星歯車装置26の第1キャリヤCA1は、第1ブレーキB1を介してケース12に断接可能に構成されている。第1遊星歯車装置26の第1リングギヤR1は、第2遊星歯車装置28の第2リングギヤR2に連結され、且つ、第3ブレーキB3を介してケース12に断接可能に構成されている。
また、第2遊星歯車装置28の第2サンギヤS2は、第3遊星歯車装置30の第3サンギヤS3に連結され、且つ、第1クラッチC1を介して変速機入力軸32に断接可能に構成されている。第2遊星歯車装置28の第2キャリヤCA2は、第3遊星歯車装置30の第3リングギヤR3に連結され、且つ、第2クラッチC2を介して変速機入力軸32に断接可能に構成されるとともに、第2ブレーキB2を介してケース12に断接可能に構成されている。第2遊星歯車装置28の第2リングギヤR2は、第1遊星歯車装置26の第1リングギヤR1に連結され、且つ、第3ブレーキB3を介してケース12に断接可能に構成されている。
また、第3遊星歯車装置30の第3サンギヤS3は、第2遊星歯車装置28の第2サンギヤS2に連結され、且つ、第1クラッチC1を介して変速機入力軸32に断接可能に構成されている。第3遊星歯車装置30の第3キャリヤCA3は、変速機出力軸22に連結されている。第3遊星歯車装置の第3リングギヤR3は、第2遊星歯車装置28の第2キャリヤCA2に連結され、且つ、第2クラッチC2を介して変速機入力軸32に断接可能に構成されているとともに、第2ブレーキB2を介してケース12に断接可能に構成されている。
自動変速機20は、解放側係合装置の解放と係合側係合装置の係合とによりクラッチツウクラッチ変速が実行されて複数の変速段が選択的に成立させられることにより、略等比的に変化する変速比γ(=伝達部材18の回転速度N18/出力軸22の回転速度Nout)が各変速段毎に得られる。例えば、図2の係合作動表に示される係合装置(クラッチC1、C2、ブレーキB1〜B3)の組み合わせによって、第1速ギヤ段1st〜第6速ギヤ段6th、および後進ギヤ段Revが成立させられる。また、全ての係合装置が解放されることで、動力伝達が遮断されてニュートラルとなる。
図3は、動力伝達装置10の一部を示す断面図である。具体的には、動力伝達装置10のうち、差動部11の伝達部材18と自動変速機20の変速機入力軸32との連結部近傍の断面が示されている。
図3に示すように、差動部11の伝達部材18と自動変速機20の変速機入力軸32との間に、第2電動機MG2が配置されている。伝達部材18および変速機入力軸32は、何れも軸線Cを中心にして回転可能に設けられている。また、伝達部材18と変速機入力軸32とは、軸線C方向で離れた位置に配置されている。また、伝達部材18および変速機入力軸32の軸線C方向で互いに向かい合う軸端部が、第2電動機MG2のロータ軸34の軸端部にそれぞれスプライン嵌合されている。なお、変速機入力軸32が本発明の第1回転軸に対応し、ロータ軸34が本発明の第2回転軸に対応している。
ロータ軸34は、円筒形状を有し、軸線C方向の外周一端がケース12に固定されたカバー12aに軸受42を介して回転可能に支持されている。また、ロータ軸34の軸線C方向の他端が、ケース12に固定された隔壁12bに軸受44を介して回転可能に支持されている。ロータ軸34の内周一端側に、伝達部材18が挿入され、ロータ軸34の内周歯46と伝達部材18の外周歯48とが動力伝達可能に互いにスプライン嵌合されている。また、ロータ軸34の内周他端側に、変速機入力軸32が挿入され、ロータ軸34の内周歯46と変速機入力軸32の外周歯50とが互いにスプライン嵌合されている。
ここで、ロータ軸34の内周歯46と伝達部材18の外周歯48との間には、ガタが形成されており、このガタの分だけロータ軸34と伝達部材18との間で相対回転が許容されている。また、ロータ軸34の内周歯46と変速機入力軸32の外周歯50との間には、ガタが形成されており、このガタの分だけロータ軸34と変速機入力軸32との間で相対回転が許容されている。
ロータ軸34の外周面には、第2電動機MG2を構成するロータ52が固定され、このロータ52の外周側に、第2電動機MG2を構成するステータ54が配置されている。ロータ52は複数枚の鋼板が積層されることで構成されている。また、ステータ54についても同様に、複数枚の鋼板が積層されることで構成され、ケース12に図示しないボルトによって回転不能に固定されている。
上記のように構成される動力伝達装置10において、伝達部材18にエンジン8のトルクが伝達されると、伝達部材18とロータ軸34との間のガタが詰まり、さらにロータ軸34と変速機入力軸32との間のガタが詰められる。従って、第2電動機MG2からトルクが出力されない場合であっても、ロータ軸34と伝達部材18および変速機入力軸32との間のガタが詰められる。ここで、ガタが詰められた状態とは、ロータ軸34の内周歯46と伝達部材18の外周歯48および変速機入力軸32の外周歯50とが回転方向の一方側で押圧し合い、回転方向の他方側にガタが寄せられた状態に対応する。
ところで、エンジン8のトルクがゼロであった場合には、ロータ軸34と変速機入力軸32との間のガタが詰まらないため、ロータ軸34の内周歯46と変速機入力軸32の外周歯50との衝突によるガラ音が発生する虞がある。このガラ音を抑制するため、ロータ軸34と変速機入力軸32との間に、トレランスリング56が介挿されている。なお、トレランスリング56が、本発明の規制部材に対応している。
トレランスリング56は、ロータ軸34と変速機入力軸32とが径方向で重なる部位の間に介挿されている。変速機入力軸32の外周面には、円環形状の環状溝58が形成され、この環状溝58によって形成される環状空間にトレランスリング56が収容されている。トレランスリング56が介挿されることで、エンジン8からトルクが入力されない状態において、ロータ軸34と変速機入力軸32との間の相対回転(周方向の相対移動)が抑制され、ロータ軸34の内周歯46と変速機入力軸32の外周歯50との衝突によるガラ音が抑制される。
図4は、トレランスリング56の形状を示している。トレランスリング56は、金属製の弾性材料から構成され、周方向の一部に切欠62が形成された略円環状に形成されている。トレランスリング56は、略円環状に形成されている基部64と、基部64から径方向外側に突設される複数個の外向突起66とを、備えている。基部64は、周方向の一部に切欠62が形成されていることから、弾性変形させることが可能となり、変速機入力軸32に予め嵌め付けることが可能となる。外向突起66は、基部64の幅方向(図4において左右方向)で略中央に配置されており、組付後においてロータ軸34の内周面に当接させられる。また、外向突起66は、周方向で等角度間隔に配置されており、周方向で隣り合う外向突起66の間に平坦面68が形成されている。外向突起66は、軸線C方向から見てそれぞれ台形状に形成されており、径方向の外側には、組付後においてロータ軸34の内周面と当接する当接面70が形成されている。また、トレランスリング56の硬さは、変速機入力軸32の外周表面およびロータ軸34の内周表面の硬さよりも低い値に設定されている。
図3に戻り、変速機入力軸32内には、軸線Cに平行な軸方向油路72、およびその軸方向油路72と環状溝58とを連通する径方向油路74が形成されている。この軸方向油路72および径方向油路74を経由して、図示しない油圧制御回路から環状溝58に配置されているトレランスリング56に潤滑油が供給される。潤滑油は、トレランスリング56を潤滑したり、トレランスリング56の摩耗による摩耗粉を洗浄したり、トレランスリング56と変速機入力軸32との摺動面を冷却したりする。なお、トレランスリング56は、その内周側の面と変速機入力軸32との間で滑りが生じるように設計されている。
軸線C方向で、伝達部材18と変速機入力軸32とのスプライン嵌合部とトレランスリング56との間に、第1インロー部80が設けられている。第1インロー部80は、ロータ軸34の内周面と、その内周面と嵌合する変速機入力軸32の外周面とから構成されている。また、トレランスリング56の第1インロー部80に対して軸線C方向で反対の方向に、第2インロー部82が設けられている。第2インロー部82は、ロータ軸34の内周面と、そのロータ軸34の内周面と嵌合する変速機入力軸32の外周面とから構成されている。
これより、軸線C方向で第1インロー部80と第2インロー部82との間に、トレランスリング56が挟まれた状態で配置される。これより、ロータ軸34および変速機入力軸32の回転軸の芯ズレが抑制されることで、トレランスリング56にかかる偏心荷重が低減される。また、第1インロー部80と第2インロー部82とは、それぞれ同じ寸法に設定されている。従って、組付の際には、第1インロー部80を形成する変速機入力軸32の外周面と、第2インロー部82を形成するロータ軸34の内周面とが嵌合し、組付中のロータ軸34と変速機入力軸32との芯ズレが抑制される。従って、組付中の圧入荷重(挿入荷重)が低減される。
次に、ロータ軸34と変速機入力軸32との組付について説明する。組付の際には、変速機入力軸32の環状溝58にトレランスリング56を予め嵌め付けた状態で、ロータ軸34が挿入される。ここで、変速機入力軸32は、予め別の組付ラインで自動変速機20の一部としてモジュール化されて組み付けられている。すなわち、変速機入力軸32が、ケース12内に組み付けられて支持された状態(固定された状態)でロータ軸34が挿入される。また、挿入過渡期において、トレランスリング56がロータ軸34の内周面に接触して変形させられることから、挿入中に変速機入力軸32に反力がかかる。この反力によって変速機入力軸32を支持する支持部(軸受等)にも負荷がかかり、支持部の耐久性が低下する虞もある。
そこで、変速機入力軸32にロータ軸34を挿入する際には、図5に示すロータガイド84を用いて、挿入中にロータ軸34の挿入方向と反対側に引っ張ることで、変速機入力軸32にかかる反力を低減する。図5は、ロータガイド84の全体構造を示している。ロータガイド84は、長手状に形成され、一端側に設けられている取手86と、他端側に設けられている係合部88と、取手86と係合部88とを連結する連結部材90と、から構成されている。係合部88は、一方が開口する有底円筒状に形成されているガイド部91(円筒状部材)と、そのガイド部91の開口側端部の内周面から内周側に突き出す一対の爪部92とから構成されている。一対の爪部92は、ガイド部91の内周面の周方向において、180度隔てた位置に配置されている。また、ガイド部91の外径は、ロータ軸34内に挿入した場合において、ロータ軸34内を移動できる程度に、ロータ軸34の内径の最小値よりも僅かに小さい寸法に設定されている。なお、ロータガイド84が本発明の治具に対応し、取手86が本発明の治具保持部に対応している。
図3に戻り、変速機入力軸32の軸端部には、外径がロータ軸34の内径よりも小径に形成された円筒形状の小径円筒部94(本体)が形成されている。小径円筒部94の外径は、ガイド部91を小径円筒部94の外周側に挿入できる程度に、ガイド部91の内径よりも僅かに小さい寸法に設定されている。言い換えれば、ガイド部91の内径は、小径円筒部94の外径よりも僅かに大きい値に設定されている。小径円筒部94の外周面には、軸線Cと平行に切り欠かれた断面が略矩形の軸方向切欠96が形成されている。さらに、軸方向切欠96の軸線C方向で伝達部材18から遠ざかる側(反対側)の端部から周方向に切り欠かれた周方向切欠98が形成されている。軸方向切欠96および周方向切欠98の周方向の位置は、爪部92に係合可能な位置に形成され、軸方向切欠96および周方向切欠98の形状についても、爪部92に係合可能な形状とされている。なお、図3にあっては、1つの軸方向切欠96および周方向切欠98が示されているが、実際には、爪部92と同じ数だけ形成されている。また、小径円筒部94、軸方向切欠96、および周方向切欠98によって、本発明の軸側係合部が構成される。
組付の際には、ロータガイド84が、変速機入力軸32の小径円筒部94に予め取り付けられる。ロータガイド84の取付の際には、係合部88の爪部92を小径円筒部94の軸方向切欠96に係合させた状態から、小径円筒部94の外周面を覆うようにして軸方向に挿入される。また、爪部92が軸方向切欠96の端部に突き当たると、ロータガイド84を小径円筒部94に対して相対回転させることで、爪部92と周方向切欠98とが係合させられる。上記のようにしてロータガイド84が変速機入力軸32に取り付けられると、変速機入力軸32とロータガイド84との軸方向への相対移動が規制され、ロータガイド84を軸方向に引っ張ると、爪部92が周方向切欠98に引っ掛かり、小径円筒部94(変速機入力軸32)がロータガイド84と同じ方向に引っ張られる。
ロータガイド84が小径円筒部94に取り付けられた状態でロータ軸34が変速機入力軸32に挿入される。このとき、ガイド部91の外周が、ロータ軸34の内周面に沿って滑るように挿入される。すなわち、ガイド部91がロータ軸34を挿入する際の挿入ガイドとして機能する。
ここで、ロータ軸34を変速機入力軸32に挿入する際に、変速機入力軸32にトレランスリング56等に起因する反力が発生する。これに対して、挿入中にロータガイド84の取手86を、ロータ軸34の挿入方向と反対方向(図4において左側)に引っ張ることで、反力と反対方向に力が作用し、結果として、変速機入力軸32にかかる荷重が低減され、挿入中に変速機入力軸32を支持する軸受等にかかる荷重も低減される。
ロータ軸34が変速機入力軸32に挿入されると、予め軸受42が取り付けられているカバー12aがロータ軸34に組み付けられ、ロータガイド84を取り外した後、ロータ軸34の軸線C方向の他方に伝達部材18が挿入される。なお、ロータガイド84を取り外す場合、ロータガイド84の取付と反対の方向にロータガイド84を回転させることで、爪部92と周方向切欠98との係合が解除されて爪部92が軸方向切欠96に係合し、ロータガイド84が変速機入力軸32に対して軸方向に相対移動可能となる。そして、爪部92が軸方向切欠96に係合した状態でロータガイド84を軸方向に移動させることで、ロータガイド84が変速機入力軸32から取り外される。
上記のように、ロータ軸34を変速機入力軸32に挿入する際には、予めロータガイド84を変速機入力軸32の小径円筒部94に取り付け、ロータガイド84を取手86側から引っ張ることで、小径円筒部94がロータガイド84によって引っ張られ、挿入中に変速機入力軸32にかかる反力に対して反対方向の力がかかることから、変速機入力軸32にかかる荷重が低減される。よって変速機入力軸32を支持する軸受などにかかる負荷が低減される。
上述のように、本実施例によれば、変速機入力軸32の小径円筒部94に軸方向切欠96および周方向切欠98が設けられることで、ロータ軸34の挿入前に予め変速機入力軸32の軸端部にロータガイド84を取り付け、ロータ軸34の挿入中は、取手86をロータ軸34の挿入方向と反対方向に引っ張ることで、ロータ軸34の挿入中に変速機入力軸32にかかる荷重を、ロータガイド84によって低減することができる。このように、ロータ軸34の挿入中に変速機入力軸32にかかる荷重が低減されるため、変速機入力軸32を支持する部材の耐久性低下を抑制することができる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の他の実施例である動力伝達装置120の一部であって、差動部11の伝達部材18と自動変速機122の変速機入力軸124との連結部近傍の断面図である。本実施例の動力伝達装置120を前述した実施例の動力伝達装置10と比較すると、ロータガイド126の形状およびロータガイド126が取り付けられる変速機入力軸124の形状が異なる。以下、前述の実施例と形状が異なるロータガイド126および変速機入力軸124の形状について説明する。
変速機入力軸124の軸端は、円筒状に形成された円筒部127(本体)が形成されている。円筒部127の外径は、円筒部127がロータ軸34内を移動できる程度に、ロータ軸34の内径の最小値よりも僅かに小さい寸法に設定されている。また、円筒部127の内径は、図7に示すロータガイド126が円筒部127内を移動できる程度に、ロータガイド126の後述するガイド部134の外径よりも僅かに小さい寸法に設定されている。なお、変速機入力軸124が、本発明の第1回転軸に対応している。
円筒部127の内周面には、軸線Cに平行に切り欠かれた軸方向切欠128が形成されている。軸方向切欠128は、軸線C方向から見ると径方向外側に突き出すように形成されている。また、軸方向切欠128の軸線C方向で伝達部材18から遠ざかる側(反対側)の端部から周方向に伸びる周方向切欠130が形成されている。軸方向切欠128および周方向切欠130の周方向の位置は、後述するロータガイド126の爪部138に係合可能な位置に形成され、軸方向切欠128および周方向切欠130の形状についても、爪部138に係合可能な形状とされている。なお、図6にあっては、1つの軸方向切欠128および周方向切欠130が示されているが、実際には、爪部138と同じ数だけ形成されている。また、円筒部127、軸方向切欠128、および周方向切欠130によって、本発明の軸側係合部が構成される。
図7は、本実施例のロータガイド126の形状を示している。ロータガイド126は、長手状に形成され、一端側に設けられている取手132と、他端側に設けられている係合部133と、取手132と係合部133とを連結する連結部材136と、から構成されている。なお、ロータガイド126が本発明の治具に対応し、取手132が本発明の治具保持部に対応している。
係合部133は、大径円柱部134aおよび小径円柱部134bからなる段付の円柱形状のガイド部134と、ガイド部134の長手方向で取手132と反対側の端部に設けられている爪部138とから構成されている。大径円筒部134aの外径は、ロータ軸34の内径の最小値よりも僅かに小さい寸法に設定されている。また、小径円筒部134bの外径は、円筒部127内を移動できる程度に、円筒部127の内径よりも小さい値に設定されている。さらに小径円筒部134bの軸方向の長さは、円筒部127の軸方向の寸法以上に設定されている。
爪部138は、ガイド部134(小径円柱部134b)の軸方向の端部に設けられ、ロータガイド126の長手方向から見ると、径方向外側に向かって突き出している。爪部138の両端は、長手方向から見ると、小径円筒部134bの外周面よりも径方向外側に突き出している。爪部138は、円筒部127の軸方向切欠138および周方向切欠130に係合可能な形状に形成されている。
次に、ロータ軸34と変速機入力軸124との組付について説明する。組付の際には、ロータガイド126が変速機入力軸124の円筒部127に予め取り付けられる。ロータガイド126の取付の際には、爪部138を円筒部127の軸方向切欠128に係合させた状態から、ロータガイド126が円筒部127内に挿入される。また、爪部138が軸方向切欠128の端部に突き当たると、ロータガイド126を円筒部127に対して相対回転させることで、爪部138と周方向切欠130とが係合させられる。この状態でロータガイド126を軸方向に引っ張ると、爪部138が周方向切欠130に引っ掛かり、円筒部127(変速機入力軸124)がロータガイド126と同じ方向に引っ張られる。
ロータガイド126が円筒部127に取り付けられた状態でロータ軸34が変速機入力軸124に挿入される。このとき、大径円柱部134aの外周が、ロータ軸34の内周面に沿って挿入される。また、ロータ軸34を変速機入力軸124に挿入する際に、変速機入力軸124に反力がかかる。これに対して、挿入中にロータガイド126の取手132を、ロータ軸34の挿入方向と反対方向(図6において左側)に引っ張ることで、反力と反対方向に力が作用し、結果として、変速機入力軸124にかかる荷重が低減され、挿入中に変速機入力軸124を支持する軸受等にかかる荷重も低減される。
ロータ軸34が変速機入力軸124に挿入されると、予め軸受42が取り付けられているカバー12aがロータ軸34に組み付けられ、ロータ軸34が軸受42によって支持される。そして、ロータガイド126を取り外し、ロータ軸34の軸線C方向で変速機入力軸124と反対側に伝達部材18が挿入される。なお、ロータガイド126を取り外す場合には、ロータガイド126を取付時と反対の方向に回転させることで、爪部138と周方向切欠130との係合が解除されて爪部138が軸方向切欠128に係合し、ロータガイド126が変速機入力軸124に対して軸方向に相対移動可能となる。そして、爪部138が軸方向切欠128に係合した状態でロータガイド126を軸方向に移動させることで、ロータガイド126が変速機入力軸124から取り外される。
上記のように、ロータ軸34を変速機入力軸124に挿入する際には、予めロータガイド126を変速機入力軸124の円筒部127に取り付け、ロータガイド126を取手132側から引っ張ることで、円筒部127がロータガイド126によって引っ張られ、変速機入力軸124にかかる反力に対して反対方向の力がかかることから、変速機入力軸124にかかる荷重が低減される。よって変速機入力軸124を支持する軸受などにかかる荷重が低減される。このように、本実施例によっても前述の実施例と同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明のさらに他の実施例である動力伝達装置160の断面図であって、ロータ軸34と変速機入力軸162の軸端部との接続部の拡大断面図である。前述した実施例の動力伝達装置10にあっては、変速機入力軸32の小径円筒部94の軸端部(小径円筒部94)が中空となっていた。これに対して、本実施例では、変速機入力軸162の軸端部が円柱状に形成されている。なお、変速機入力軸162が、本発明の第1回転軸に対応している。
図8において、変速機入力軸162の軸線C方向で伝達部材18側の軸端部には、円柱状に形成された小径円柱部164が設けられている。小径円柱部164の内部には、油路166が形成されている。また、小径円柱部164の外周面には、軸線Cに平行に切り欠かれた断面が略矩形の軸方向切欠168が形成されている。さらに、軸方向切欠168の軸線C方向で伝達部材18から遠ざかる側(反対側)の端部から周方向に切り欠かれた周方向切欠170が形成されている。なお、小径円柱部164、軸方向切欠168、および周方向切欠170によって、本発明の軸側係合部が構成される。
本実施例においても、ロータ軸34を挿入する際には、前述したロータガイド84が使用される。組付の際には、ロータガイド84が、変速機入力軸162の小径円柱部164に予め取り付けられる。ロータガイド84の取付の際には、係合部88の爪部92を、小径円柱部164の軸方向切欠168に係合させた状態で、ロータガイド84が小径円柱部164の外周面に沿って軸方向移動させられる。爪部92が、軸方向切欠168の端部に突き当たると、ロータガイド84を小径円柱部164に対して相対回転させることで、爪部92と周方向切欠170とが係合させられる。この状態でロータガイド84を小径円柱部164の軸方向に移動させると、爪部92が周方向切欠170に引っ掛かり、小径円柱部164(変速機入力軸162)がロータガイド84と同じ方向に引っ張られる。
ロータガイド84が小径円柱部164に取り付けられた状態でロータ軸34が変速機入力軸162に挿入される。このとき、ガイド部91の外周が、ロータ軸34の内周面に沿って挿入される。また、ロータ軸34が変速機入力軸162に挿入される際に反力が発生するが、挿入中にロータガイド84の取手86をロータ軸34の挿入方向と反対方向に引っ張ることで、反力と反対方向の力が加わり、結果として、変速機入力軸162にかかる荷重が低減され、変速機入力軸162を支持する軸受等にかかる荷重も低減される。上述のように、本実施例によっても前述した実施例と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、ロータ軸34と変速機入力軸32、124との間にトレランスリング56が介挿されていたが、本発明は必ずしもトレランスリングに限定されない。例えば、Oリングなどの弾性部材であっても構わない。
また、前述の実施例では、自動変速機24の変速機入力軸32と第2電動機MG2のロータ軸34との組付において、本発明が適用されていたが、必ずしも変速機入力軸32とロータ軸34に限定されない。本発明は、互いにスプライン嵌合される回転軸であれば適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、爪部92、138は、何れも2個形成されていたが、爪部92、138の数は特に限定されず、1個または3個以上形成されていても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、120、160:動力伝達装置(車両用動力伝達装置)
32、124、162:変速機入力軸(第1回転軸)
34:ロータ軸(第2回転軸)
56:トレランスリング(規制部材)
84、126:ロータガイド(治具)
86、132:取手(治具保持部)
88、133:係合部
94:小径円筒部(軸側係合部)
96、128、168:軸方向切欠(軸側係合部)
98、130、170:周方向切欠(軸側係合部)
127:円筒部(軸側係合部)
164:小径円柱部

Claims (1)

  1. 一端側に設けられている治具保持部と、他端側に設けられている係合部とを有する治具を用いて、他の部材に固定された第1回転軸の外周側に第2回転軸が組み付けられる車両用動力伝達装置であって、
    前記第1回転軸と前記第2回転軸とが動力伝達可能に嵌合し、該第1回転軸と該第2回転軸との径方向で重なる部位の間には、該第1回転軸と該第2回転軸との周方向の相対移動を抑制する規制部材が介挿され、
    前記治具は、前記第1回転軸に前記第2回転軸を挿入する際、予め前記第1回転軸の軸端部に取り付けられて、挿入中に該第1回転軸を前記第2回転軸の挿入方向と反対側に引っ張るための部材であり、
    前記第1回転軸の軸端部には、前記治具の前記係合部に係合可能に構成され、前記治具の取付後において、前記第1回転軸と前記治具との軸方向への相対移動を規制する軸側係合部が設けられている
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置。
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