JP2017159705A - Vehicular seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat.
特許文献1には、シートクッションの後部側を起こして垂直位置に保持させ、さらにシートバックを前倒させることで、シートバックの後面を荷室に利用する技術が開示されている。また、シートクッションを反転位置まで回動させることで、シートクッションの裏面も荷室となる構造が開示されている。特許文献2には、特許文献1と同様にシートクッションを反転させた状態でシートバックを前倒させることによって車両用シートをフラット化させる技術が開示されている。 Patent Document 1 discloses a technology that uses the rear surface of the seat back as a cargo compartment by raising the rear side of the seat cushion and holding it in a vertical position, and further tilting the seat back forward. Moreover, the structure by which the back surface of a seat cushion turns into a luggage compartment is also disclosed by rotating a seat cushion to an inversion position. Patent Document 2 discloses a technique for flattening a vehicle seat by moving the seat back forward in a state where the seat cushion is reversed, as in Patent Document 1.
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、車両用シートを荷室として利用するためにはシートクッションを回動させる動作と、シートバックを傾倒させる動作の2アクションが必要となり、手間が掛かる。 However, in the techniques disclosed in Patent Document 1 and Patent Document 2, in order to use the vehicle seat as a luggage compartment, two actions of rotating the seat cushion and tilting the seat back are required. ,Take the trouble.
本発明は、上記事実を考慮し、1アクションで荷室として利用することができる車両用シートを得ることを目的とする。 In view of the above facts, an object of the present invention is to obtain a vehicle seat that can be used as a luggage compartment in one action.
請求項1に記載の車両用シートは、シートバックからシート前方側へ延出され、荷物が載置可能な平面状の後側載置部を備えたクッションロアフレームと、前記クッションロアフレームの前端部に回動可能に連結され、前記クッションロアフレームの上方に位置して乗員が着座可能な通常位置と該通常位置からシート前方側へ回動された反転位置とで保持されると共に、前記通常位置で乗員が着座する座部と、前記反転位置で前記座部の上方かつ前記後側載置部の前方に位置して荷物が載置可能な平面状の前側載置部とを備えたクッション本体と、を有する。 The vehicle seat according to claim 1, wherein the cushion lower frame includes a planar rear-side placement portion that extends from the seat back to the front side of the seat, and on which luggage can be placed, and the front end of the cushion lower frame And is held in a normal position where the occupant can sit and a reversal position rotated from the normal position to the front side of the seat, and the normal position. A cushion comprising: a seat portion on which an occupant sits at a position; and a planar front placement portion on which a load can be placed by being positioned above the seat portion and in front of the rear placement portion at the reverse position. And a main body.
請求項1に記載の車両用シートによれば、シートバックからシート前方側へクッションロアフレームが延出されており、このクッションロアフレームは、荷物が載置可能な平面状の後側載置部を備えている。また、クッションロアフレームには、クッション本体が回動可能に連結されている。ここで、クッション本体は、クッションロアフレームの上方に位置する通常位置において、乗員が着座する座部を備えている。また、クッション本体は、通常位置からシート前方側へ回動された反転位置において、荷物が載置可能な平面状の前側載置部を備えている。これにより、クッション本体を通常位置から反転位置へ回動させることで、後側載置部及び前側載置部に荷物を置くことができる。 According to the vehicle seat of claim 1, the cushion lower frame extends from the seat back to the front side of the seat, and the cushion lower frame is a planar rear mounting portion on which a load can be placed. It has. Further, the cushion main body is rotatably connected to the cushion lower frame. Here, the cushion main body includes a seat portion on which an occupant sits at a normal position located above the cushion lower frame. In addition, the cushion body includes a planar front-side placement portion on which a load can be placed at a reverse position rotated from the normal position to the front side of the seat. Accordingly, the luggage can be placed on the rear placement portion and the front placement portion by rotating the cushion body from the normal position to the reverse position.
また、車両用シートを上記のように荷室として利用する場合、クッション本体を反転位置まで回動させるだけでよいため、シートバックを操作する必要がなく、1アクションで荷室として利用することができる。 In addition, when the vehicle seat is used as a cargo compartment as described above, it is only necessary to rotate the cushion body to the inverted position, so there is no need to operate the seat back and it can be used as a cargo compartment in one action. it can.
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートであって、前記クッションロアフレームは、前記シートバックの下端部に回動可能に連結されると共に、前記シートバック側へ折り畳まれた状態で保持される。 The vehicle seat according to claim 2 is the vehicle seat according to claim 1, wherein the cushion lower frame is rotatably connected to a lower end portion of the seat back, and the seat back side Is held in a folded state.
請求項2に記載の車両用シートによれば、クッション本体が通常位置にある状態でクッションロアフレームをシートバック側へ折り畳んで保持させれば、クッション本体の下方の空間を荷室として利用することができる。 According to the vehicle seat of claim 2, if the cushion lower frame is folded and held to the seat back side with the cushion main body in the normal position, the space below the cushion main body is used as a cargo compartment. Can do.
また、従来の車両用シートでは、荷室として利用するために、シートの土台部分に設けたヒンジを利用してシートクッションを反転させていたため、チップアップ(シートクッションの跳ね上げ)との両立が困難となっていた。これに対して、本発明では、シートバックに対して回動可能なクッションロアフレームを設け、このクッションロアフレームにクッション本体を回動可能に連結している。これにより、荷室としての利用とチップアップとの両立を図ることができる。 In addition, in the conventional vehicle seat, the seat cushion is inverted using a hinge provided on the base portion of the seat so that it can be used as a luggage compartment. It was difficult. On the other hand, in this invention, the cushion lower frame which can be rotated with respect to a seat back is provided, and the cushion main body is connected with this cushion lower frame so that rotation is possible. As a result, it is possible to achieve both the use as a luggage compartment and chip-up.
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1又は2に記載の車両用シートであって、前記クッションロアフレームと前記クッション本体との間にはリンク部材が設けられており、前記リンク部材の一端部が前記クッションロアフレームの前端部に回動可能に連結され、前記リンク部材の他端部が前記通常位置で前記クッション本体の前端部に回動可能に連結されている。 The vehicle seat according to claim 3 is the vehicle seat according to claim 1 or 2, wherein a link member is provided between the cushion lower frame and the cushion body, and the link member One end of the link member is rotatably connected to the front end of the cushion lower frame, and the other end of the link member is rotatably connected to the front end of the cushion body at the normal position.
請求項3に記載の車両用シートによれば、クッションロアフレームとクッション本体とがリンク部材で連結されている。これにより、クッションロアフレームとクッション本体とが直接連結された構造と比較して、後側載置部と前側載置部とが離間され、クッション本体の回動時に後側載置部と前側載置部とが干渉するのを抑制することができる。 According to the vehicle seat of the third aspect, the cushion lower frame and the cushion main body are connected by the link member. Thereby, compared with the structure where the cushion lower frame and the cushion main body are directly connected, the rear mounting portion and the front mounting portion are separated from each other, and the rear mounting portion and the front mounting portion are separated when the cushion main body is rotated. Interference with the mounting portion can be suppressed.
請求項4に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートであって、前記リンク部材には、前記クッション本体が前記反転位置に回動された状態で前記後側載置部と前記前側載置部との間の隙間を埋める平面状の連結板が設けられている。 The vehicular seat according to claim 4 is the vehicular seat according to claim 3, wherein the link member has the rear mounting portion in a state where the cushion body is rotated to the inversion position. And a planar connecting plate that fills the gap between the front mounting portion and the front mounting portion.
請求項4に記載の車両用シートによれば、連結板によって、後側載置部と前側載置部との間の隙間に荷物の一部が入り込むのを抑制することができる。 According to the vehicle seat of the fourth aspect, the connecting plate can prevent a part of the luggage from entering the gap between the rear mounting portion and the front mounting portion.
以上説明したように、本発明の車両用シートによれば、1アクションで荷室として利用することができる。 As described above, according to the vehicle seat of the present invention, it can be used as a luggage compartment in one action.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRはシート前方側を示しており、矢印UPはシート上方側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下の方向を用いる場合は、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下を示すものとする。
Hereinafter, a
(車両用シート10の全体構成)
本実施形態の車両用シート10は一例として、三列シートにおける二列目に設けられた独立タイプのシートとされている。図2に示されるように、車両用シート10は、主として、乗員が着座するシートクッション11と、乗員の背中を支持するシートバック14とを含んで構成されている。
(Overall configuration of vehicle seat 10)
As an example, the
シートクッション11は、クッションロアフレーム15とクッション本体12とを含んで構成されており、クッション本体12は、骨格となるクッションアッパフレーム17を備えている。そして、クッションアッパフレーム17の上面側(表面側)には、パッド20が取り付けられており、このパッド20の上部は、乗員が着座する座部を構成している。また、クッションロアフレーム15とクッションアッパフレーム17とは、リンク部材22によって連結されている。さらに、クッションロアフレーム15、クッションアッパフレーム17及びリンク部材22にはそれぞれ、後側載置部としての後側樹脂ボード24、前側載置部としての前側樹脂ボード26及び連結板としての中間樹脂ボード30が取り付けられている。後側樹脂ボード24、前側樹脂ボード26及び中間樹脂ボード30の詳細については、クッションロアフレーム15、クッションアッパフレーム17及びリンク部材22と共に後述する。
The
シートクッション11の下方には、土台部32が設けられている。本実施形態の土台部32は、主として、前後スライド機構34、ベース部材40及び左右スライド機構42を含んで構成されている。前後スライド機構34は、図示しない車両フロアに対する車両用シート10の位置をシート前後方向に調節可能とする機構であり、車両用シート10の幅方向両端部に左右一対設けられている。
A
一対の前後スライド機構34はそれぞれ、車両フロアに固定されたロアレール36と、ロアレール36に対してシート前後方向にスライド可能に取り付けられたアッパレール38とを含んで構成されている。なお、各図にはシート左側の前後スライド機構34のみが図示されている。
Each of the pair of front and
ここで、前後スライド機構34は、図示しないスライドロック機構を備えており、ロアレール36に対してアッパレール38がスライド不能にロックされている。また、ロアレール36には、図示しないスライド解除レバーが設けられており、このスライド解除レバーを操作することで、アッパレール38をスライド可能な状態にできる。そして、アッパレール38をロアレール36に対してシート前方又はシート後方へスライドさせると、所定の位置までスライドしてロックされる。
Here, the front /
アッパレール38の上部には、ベース部材40が設けられており、このベース部材40は、アッパレール38と共にシート前後方向へスライドされる。また、ベース部材40の上部には、左右スライド機構42が設けられている。
A
左右スライド機構42は、図示しない車両フロアに対する車両用シート10の位置をシート幅方向に調節可能とする機構であり、ベース部材40の前端部及び後端部に前後一対設けられている。
The left /
一対の左右スライド機構42はそれぞれ、ベース部材40に固定されたロアレール44と、ロアレール44に対してシート幅方向にスライド可能に取り付けられたアッパレール46とを含んで構成されている。ここで、左右スライド機構42は、図示しないスライドロック機構を備えており、ロアレール44に対してアッパレール46がスライド不能にロックされている。また、ロアレール44には、図示しないスライド解除レバーが設けられており、このスライド解除レバーを操作することで、アッパレール46をスライド可能な状態にできる。そして、アッパレール46をロアレール44に対してシート幅方向へスライドさせると、所定の位置までスライドしてロックされる。
Each of the pair of left and right
アッパレール46の上部には、前側ブラケット50及び後側ブラケット52が設けられている。前側ブラケット50は、前側のアッパレール46のシート幅方向両端部にそれぞれ設けられており、クッションロアフレーム15を下方から支持している。一方、後側ブラケット52は、後側のアッパレール46のシート幅方向両端部にそれぞれ設けられており、シートバック14に連結されている。
A
一対の左右スライド機構42の間には、収納箱48が設けられている。収納箱48は、上部が開口された略箱状に形成されており、内部に荷物などを収納できるように構成されている。ここで、収納箱48は、図2に示されるように、乗員が車両用シート10に着座可能な通常モードでは、シートクッション11によってシート上方側から覆われている。また、図5に示されるように、シートクッション11が跳ね上げられたチップアップモードでは、荷物の出し入れが可能となっている。
A
図2に示されるように、シートバック14は、シートクッション11のシート後端部にシートクッション11に対して傾倒可能に連結されており、図示しないシートバックフレームを備えている。また、シートバック14の上端部には、図示しないヘッドレストが取り付けられている。
As shown in FIG. 2, the seat back 14 is connected to the rear end portion of the
次に、本発明の要部であるクッションロアフレーム15、クッションアッパフレーム17及びリンク部材22について説明する。
Next, the cushion
クッションロアフレーム15は、平面視で略枠状に形成されており、シート幅方向の両側に設けられた左右一対のロアアーム16と、一対のロアアーム16の前部及び後部をそれぞれシート幅方向に連結する図示しない連結部材とを含んで構成されている。なお、各図では、シート左側のロアアーム16のみが図示されている。
The cushion
ロアアーム16はそれぞれ、シートバック14からシート前方側へ延出されている。詳細には、ロアアーム16の後端部16Aがシートバック14の下端部14Aに回動可能に連結されている。そして、ロアアーム16は、後端部16Aからシート前方側へ向かって斜め下方へ延在されており、クッションアッパフレーム17の後端部の下方の位置でシート前方側へ湾曲されている。また、ロアアーム16の前端部は、ロア側軸受け部16Bとされており、このロア側軸受け部16Bには回動軸56を介してリンク部材22の一端部が回動可能に連結されている。
Each of the
ここで、ロアアーム16の後端部16Aには、図示しないロック機構が設けられており、このロック機構によってシートバック14に対するロアアーム16の回動がロックされている。また、ロック機構のロック状態を解除すれば、ロアアーム16を後端部16Aを中心にシート左側から見て時計回りに回動させることができるように構成されている。そして、図5に示されるように、ロアアーム16が後端部16Aを中心に所定の角度だけ回動することで、ロック機構によってロアアーム16がロックされる。すなわち、ロアアーム16が折り畳まれた状態で保持されることとなり、この状態は、シートクッション11がシートバック側へ跳ね上げられたチップアップモードとなる。
Here, a locking mechanism (not shown) is provided at the
ここで、図2に示されるように、ロアアーム16には、シート前後方向に間隔をあけて二つの支持ブッシュ54が取り付けられており、この支持ブッシュ54を介してクッションロアフレーム15の上方に後側樹脂ボード24が取り付けられている。
Here, as shown in FIG. 2, two
後側樹脂ボード24は、樹脂によって平面状に形成されており、図2に示される通常モードでは、シート上下方向を板厚方向として配置されている。また、後側樹脂ボード24は、シート幅方向から見てシートバック14からリンク部材22までシート前後方向に延在されており、シート正面から見てシート左側のロアアーム16からシート右側のロアアーム16までシート幅方向に延在されている。ここで、後側樹脂ボード24は、通常モードでは、後述する前側樹脂ボード26と対向して配置されており、パッド20によってシート上方から覆われている。このため、乗員からは見えないようになっている。一方、図1に示されるように、クッション本体12がシート前方側へ回動された荷室モードでは、後側樹脂ボード24がシート上方側に露出されており、荷物などが載置可能となる。
The
図2に示されるように、通常モードにおいて、クッションロアフレーム15の上方にはクッションアッパフレーム17が設けられている。クッションアッパフレーム17は、パッド20及び前側樹脂ボード26と共にクッション本体12を構成している。また、クッションアッパフレーム17は、平面視で略枠状に形成されており、シート幅方向の両側に設けられた左右一対のアッパアーム18と、一対のアッパアーム18の前部及び後部をそれぞれシート幅方向に連結する図示しない連結部材とを含んで構成されている。なお、各図では、シート左側のアッパアーム18のみが図示されている。
As shown in FIG. 2, a cushion
アッパアーム18はそれぞれ、シート前後方向に延在されており、アッパアーム18の前端部は、アッパ側軸受け部18Aとされている。そして、このアッパ側軸受け部18Aは、回動軸58を介してリンク部材22の他端部と回動可能に連結されている。一方、アッパアーム18の後端部18Bには、図示しないロック機構が設けられており、このロック機構によってクッション本体12がクッションロアフレーム15にロックされている。また、ロック機構のロック状態を解除すれば、回動軸58を中心にクッション本体12が回動可能となる。そして、図1に示されるように、アッパアーム18は、クッション本体12が反転する反転位置まで回動軸58を中心に回動させることができ、この反転位置でアッパ側軸受け部18Aがロックされ、これ以上の回動ができない構造とされている。この状態は、クッション本体12が反転された荷室モードとなる。なお、図2におけるクッション本体12の位置は、乗員が着座可能な通常位置となっている。
Each of the
ここで、図2に示されるように、アッパアーム18の下面側(裏面側)には、前側樹脂ボード26が取り付けられている。前側樹脂ボード26は、樹脂によって平面状に形成されており、図2に示される通常モードでは、シート上下方向を板厚方向として後側樹脂ボード24の上に重ね合わされている。また、前側樹脂ボード26は、シート幅方向から見てシートバック14からリンク部材22までシート前後方向に延在されており、シート正面から見てシート左側のアッパアーム18からシート右側のアッパアーム18までシート幅方向に延在されている。ここで、前側樹脂ボード26は、通常モードでは、パッド20によってシート上方から覆われている。このため、乗員からは見えないようになっている。一方、図1に示されるように、クッション本体12がシート前方側へ回動された荷室モードでは、前側樹脂ボード26が後側樹脂ボード24よりもシート前方側でシート上方側に露出されており、荷物などが載置可能となる。
Here, as shown in FIG. 2, a
図2に示されるように、リンク部材22は、クッションロアフレーム15とクッションアッパフレーム17との間に設けられており、ロアアーム16とアッパアーム18とを連結している。詳細には、リンク部材22の一端部は、回動軸56を介してロアアーム16のロア側軸受け部16Bと回動可能に連結されており、リンク部材22の他端部は、回動軸58を介してアッパアーム18のアッパ側軸受け部18Aと回動可能に連結されている。
As shown in FIG. 2, the
ここで、リンク部材22には、樹脂によって平面状に形成された中間樹脂ボード30が設けられている。中間樹脂ボード30は、リンク部材22の前端部に設けられており、図1に示されるように、クッション本体12が反転された荷室モードでは、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間に中間樹脂ボード30が配置される。このようにして、中間樹脂ボード30によって後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間の隙間が埋められる。
Here, the
次に、通常モードから荷室モードへ移行させる手順、及び通常モードからチップアップモードへ移行させる手順について説明する。 Next, a procedure for shifting from the normal mode to the cargo compartment mode and a procedure for shifting from the normal mode to the tip-up mode will be described.
(荷室モードへの移行手順)
図2に示される通常モードから荷室モードへ移行させるには、先ず、アッパアーム18の後端部18Bの図示しないロック機構を操作し、クッション本体12のロック状態を解除する。そして、クッションアッパフレーム17におけるアッパアーム18の後端部を把持して持ち上げると、図3に示されるように、アッパアーム18がリンク部材22に対して回動軸58を中心に図中矢印の方向に回動され、クッション本体12を反転させる。
(Transition procedure to cargo room mode)
In order to shift from the normal mode shown in FIG. 2 to the luggage compartment mode, first, a lock mechanism (not shown) of the
アッパアーム18は、所定の角度(本実施形態では150度)だけ回動されると、回動軸58がロックされ、それ以上図中矢印の方向に回動できなくなる。そして、この状態では、前側樹脂ボード26と中間樹脂ボード30とが略直線状に配置され、前側樹脂ボード26と中間樹脂ボード30とで同一平面が構成される。
When the
続いて、図4に示されるように、リンク部材22がクッションロアフレーム15に対して回動軸56を中心に図中矢印の方向に所定の角度(本実施形態では30度)だけ回動される。そして、リンク部材22が所定の角度だけ回動されると、回動軸56がロックされ、それ以上図中矢印の方向に回動できなくなる。このようにして、図1に示される状態となり、荷室モードへの移行が完了する。この荷室モードの状態では、後側樹脂ボード24、中間樹脂ボード30及び前側樹脂ボード26が略直線状に配置され、同一平面が構成される。なお、本実施形態では一例として、アッパアーム18の回動後にリンク部材22が回動される構造としたが、これに限定されず、アッパアーム18とリンク部材22とが同時に回動される構造としてもよい。
Subsequently, as shown in FIG. 4, the
(チップアップモードへの移行手順)
次に、チップアップモードへの移行手順について説明する。図2に示される通常モードからチップアップモードへ移行させるには、先ず、クッションロアフレーム15におけるロアアーム16の前端部を把持して持ち上げる。このとき、ロアアーム16が土台部32の前側ブラケット50にロックされている場合は、ロック状態を解除してからロアアーム16の前端部を把持して持ち上げる。
(Procedure for transition to chip-up mode)
Next, a procedure for shifting to the chip-up mode will be described. In order to shift from the normal mode shown in FIG. 2 to the tip-up mode, first, the front end portion of the
図5に示されるように、ロアアーム16が持ち上げられることで、ロアアーム16が後端部16Aを中心に図中矢印の方向へ回動され、シートバック14側へ折り畳まれる。これにより、シートクッション11がシート後方側へ跳ね上げられる。そして、ロアアーム16が所定の位置まで折り畳まれることで、ロック機構によってロアアーム16がロックされ、シートクッション11が跳ね上げられた状態で保持される。このようにして、チップアップモードへの移行が完了する。
As shown in FIG. 5, when the
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
(Action and effect)
Next, the operation and effect of this embodiment will be described.
本実施形態に係る車両用シートでは、図2に示されるように、通常モードでは、クッション本体12が通常位置にあり、乗員が着座可能とされている。そして、この通常モードからクッション本体12を反転位置まで回動させることで、図1に示される荷室モードへ移行する。このようにして、シートバック14を操作する必要がなく、1アクションで車両用シート10を荷室モードとして利用することができる。
In the vehicle seat according to the present embodiment, as shown in FIG. 2, in the normal mode, the cushion
また、本実施形態では、クッションロアフレーム15のロアアーム16とクッション本体12のアッパアーム18とがリンク部材22で連結されている。これにより、ロアアーム16(クッション本体12)とアッパアーム18(クッションロアフレーム15)とが直接連結された構造と比較して、クッション本体12の回動時に後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26とが干渉するのを抑制することができる。すなわち、リンク部材22が無い比較例の構造について考えると、この比較例では、回動軸56でロアアーム16とアッパアーム18とが直接連結された構造となる。この場合、後側樹脂ボード24や前側樹脂ボード26を本実施形態と同様の長さで形成すれば、クッション本体12の回動時に干渉する可能性がある。これに対して、リンク部材22を介在させることにより、クッション本体12の回動時に後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26とが干渉するのを抑制することができる。
In the present embodiment, the
さらに、本実施形態では、図1に示されるように、荷室モードにおいて、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間に中間樹脂ボード30が設けられている。これにより、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間の隙間に荷物の一部が入り込むのを抑制することができる。
Furthermore, in the present embodiment, as shown in FIG. 1, an
さらにまた、本実施形態では、通常モードからロアアーム16の前端部を把持して持ち上げることで、図5に示されるチップアップモードへ移行させることができる。ここで、チップアップモードでは、クッション本体12の下方の空間を荷室として利用することができ、本実施形態のように収納箱48を設けることで、収納箱48に荷物などを収納することができる。これにより、例えば、荷物が多い場合は、荷室モードに移行させ、荷物が少ない場合は、チップアップモードに移行させるなど、状況に応じて簡単な作業でモードを移行させることができる。ところで、従来の車両用シートでは、荷室として利用するために、シートの土台部分に設けたヒンジを利用してシートクッションを反転させていたため、チップアップとの両立が困難となっていた。本実施形態では、シートバック14に対して回動可能なクッションロアフレーム15を設け、このクッションロアフレーム15にクッション本体12を回動可能に連結している。これにより、荷室としての利用とチップアップとの両立を図ることができる。
Furthermore, in the present embodiment, it is possible to shift to the tip-up mode shown in FIG. 5 by grasping and lifting the front end portion of the
また、チップアップモードでは、前後スライド機構34及び左右スライド機構42によって車両用シート10を前後左右に移動させることで、車内空間を有効活用することができる。
In the tip-up mode, the vehicle interior space can be effectively utilized by moving the
以上、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、後側樹脂ボード24によって後側載置部を構成し、前側樹脂ボード26によって前側載置部を構成したが、これに限定されない。一例として、クッションアッパフレーム17のアッパアーム18をシート幅方向に連結する連結部材を平面状に形成し、この連結部材を前側載置部としてもよい。また、同様にして、クッションロアフレーム15のロアアーム16をシート幅方向に連結する連結部材を平面状に形成し、この連結部材を後側載置部としてもよい。
As mentioned above, although the vehicle seat which concerns on embodiment of this invention was demonstrated, in the range which does not deviate from the summary of this invention, of course, it can implement in a various aspect. For example, in the above-described embodiment, the rear mounting portion is configured by the
また、上記実施形態では、リンク部材22に中間樹脂ボード30を設けたが、これに限定されず、中間樹脂ボード30が無い構成としてもよい。この場合、中間樹脂ボード30に代えて後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26とを布などで繋ぐことで、荷室モードにける後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間の隙間を埋めることができる。
Moreover, in the said embodiment, although the
さらに、リンク部材22を設けずに、回動軸56でロアアーム16とアッパアーム18とが直接連結された構造としてもよい。この場合、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26とが干渉するのを抑制するために、少なくとも一方の樹脂ボードを短く形成してもよい。また、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26とを布などで繋ぐことにより、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間の隙間を埋めることができる。ただし、後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間に荷物の一部が入り込むのを抑制する観点から、リンク部材22を設けるのが好ましい。
Further, the
さらにまた、上記実施形態では、支持ブッシュ54を介してクッションロアフレーム15の上方に後側樹脂ボード24を取り付けたが、これに限定されない。例えば、ロアアーム16に直接後側樹脂ボード24を取り付けてもよい。この場合、図1に示される荷室モードにおいて後側樹脂ボード24と前側樹脂ボード26との間に段差が生じないように、後側樹脂ボード24の厚みを厚くしてもよい。
Furthermore, in the above embodiment, the
また、上記実施形態では、土台部32に前後スライド機構34及び左右スライド機構42を設けたが、これに限定されず、スライド機構を備えていない車両用シートに本発明を適用してもよい。
Moreover, in the said embodiment, although the back-and-
さらに、クッションロアフレーム15やクッションアッパフレーム17の形状は特に限定せず、他の形状としてもよい。例えば、図2において、クッションアッパフレーム17を構成するアッパアーム18の後端部18Bに取手などを形成して、荷室モードへの移行時にアッパアーム18を把持しやすくしてもよい。
Further, the shapes of the cushion
10 車両用シート
12 クッション本体
14 シートバック
15 クッションロアフレーム
17 クッションアッパフレーム
20 パッド(座部)
22 リンク部材
24 後側樹脂ボード(後側載置部)
26 前側樹脂ボード(前側載置部)
30 中間樹脂ボード(連結板)
DESCRIPTION OF
22
26 Front resin board (front mounting part)
30 Intermediate resin board (connection plate)
Claims (4)
前記クッションロアフレームの前端部に回動可能に連結され、前記クッションロアフレームの上方に位置して乗員が着座可能な通常位置と該通常位置からシート前方側へ回動された反転位置とで保持されると共に、前記通常位置で乗員が着座する座部と、前記反転位置で前記座部の上方かつ前記後側載置部の前方に位置して荷物が載置可能な平面状の前側載置部とを備えたクッション本体と、
を有する車両用シート。 A cushion lower frame provided with a flat rear mounting portion that extends from the seat back to the front side of the seat and on which a load can be placed;
The cushion lower frame is pivotally connected to the front end of the cushion lower frame, and is held at a normal position where the occupant can sit on the cushion lower frame and an inverted position rotated from the normal position to the front of the seat. A seat on which an occupant sits at the normal position, and a flat front-side placement on which the load can be placed by being positioned above the seat and in front of the rear-side placement portion at the reverse position. A cushion body comprising a portion,
A vehicle seat having:
前記リンク部材の一端部が前記クッションロアフレームの前端部に回動可能に連結され、前記リンク部材の他端部が前記通常位置で前記クッション本体の前端部に回動可能に連結されている請求項1又は2に記載の車両用シート。 A link member is provided between the cushion lower frame and the cushion body,
One end portion of the link member is rotatably connected to a front end portion of the cushion lower frame, and the other end portion of the link member is rotatably connected to a front end portion of the cushion body at the normal position. Item 3. The vehicle seat according to Item 1 or 2.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043678A JP2017159705A (en) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | Vehicular seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043678A JP2017159705A (en) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | Vehicular seat |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017159705A true JP2017159705A (en) | 2017-09-14 |
Family
ID=59854700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016043678A Pending JP2017159705A (en) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | Vehicular seat |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017159705A (en) |
-
2016
- 2016-03-07 JP JP2016043678A patent/JP2017159705A/en active Pending
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