JP2017149521A - 記録装置 - Google Patents

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Shigehiro Oki
成弘 隠岐
田村 哲也
Tetsuya Tamura
哲也 田村
達也 白根
Tatsuya Shirane
達也 白根
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Abstract

【課題】媒体の幅方向に移動するエッジガイドの位置を保持するための付勢部材を省スペースで配置するとともに、エッジガイドの安定した動作を確保する。【解決手段】媒体Pをセットする媒体セット部33と、媒体セット部33に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向の両側縁をガイドし、互いに近接及び離間する方向に移動可能に構成される一対のエッジガイド部34a、34bと、一対のエッジガイド部34a、34bのそれぞれに設けられるラック部36a、36bと、ラック部36a、36bと係合するピニオン歯車部37とを有し、一方のエッジガイド部34aの移動に連動して他方のエッジガイド部34bを移動させるラックピニオン機構35と、ピニオン歯車部37と対向する歯車対向面33bと、ピニオン歯車部37と歯車対向面33bとの間で付勢力をもたらし、ピニオン歯車部37に対し回転抵抗を与える薄板状の付勢部材41とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、搬送される媒体の側縁をガイドするエッジガイドを備えた記録装置に関する。
インクジェットプリンターに代表される記録装置において、搬送される媒体の媒体セット部に、媒体搬送方向と交差する幅方向の側縁をガイドするエッジガイドを備え、前記媒体のサイズに応じてエッジガイドが前記幅方向にスライド移動可能に構成されるエッジガイド装置を備える場合がある(例えば、特許文献1〜特許文献3)。
このようなエッジガイド装置では、前記エッジガイドをスライド移動させる際に、エッジガイドに対し、摩擦部材を前記媒体セット部のスライド面(摺接面)側に向けて押し付ける付勢部材を設けることによって、当該エッジガイドをその停止位置に保持するように構成されるものがある。
特開2011−246252号公報 特開2011−246248号公報 特開2012−111631号公報
特許文献1及び特許文献2では、摩擦部材ホルダーに保持され、媒体収容部に設けられる摺接面に接触する摩擦部材が、付勢部材によって前記摺接面に押し付けられるように構成されている。 このような構成では、摩擦部材ホルダーを介して付勢部材の付勢力を摩擦部材に付与するため、前記付勢部材による付勢方向の厚みが大きくなり、装置の大型化に繋がる問題があった。また、前記付勢方向への厚みが十分に取れない場合には、前記付勢部材としてのバネのバネ定数を大きくすることが考えられるが、バネ定数を大きくすると、エッジガイドの操作力のばらつきが生じる虞がある。
また、前記摩擦部材と前記摺接面が接触して摺接すると、摩擦部材の表面が削れることがある。前記摺接面が媒体載置部の載置面である場合、前記摩擦部材の削れによって、前記載置面に摩擦部材の摺接痕が残る場合がある。
特許文献3(特に図4〜図6を参照)のエッジガイド装置(記録媒体ガイド装置)では、媒体載置部の載置面と交差する方向への装置の大型化を回避するため、媒体載置部の載置面を構成する第1の摺動面7と平行に並ぶ第2の摺動面8を備え、第2の摺動面8を給送方向に付勢する付勢部(板状当接部材21とコイルバネ5)を設ける構成が開示されている。
特許文献3の構成では、例えば、媒体の幅方向の両側縁をガイドする一対のエッジガイドを備え、一方のエッジガイドを移動させたときに他方が追従して移動する引用文献1または引用文献2のような構成である場合に、前記一方側にかかる負荷と他方側にかかる負荷が異なる構成となり、エッジガイドの安定した動作の確保が困難となる。
両方のエッジガイドにおける負荷を均一にするため、両エッジガイドに前記付勢部を設けることも可能であるが、部品点数の増加及びコストアップに繋がる。
そこで本発明の目的は、搬送される媒体の幅方向に移動可能なエッジガイドを備える記録装置において、前記エッジガイドの位置を保持するための付勢部材を省スペースで配置し、装置の小型化を実現することにある。また、エッジガイドの安定した動作を確保することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る記録装置は、搬送される媒体をセットする媒体セット部と、前記媒体セット部に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向の両側縁をガイドし、互いに近接及び離間する方向に移動可能に構成される一対のエッジガイド部と、前記一対のエッジガイド部のそれぞれに設けられるラック部と、前記ラック部と係合するピニオン歯車部と、を有し、一方のエッジガイド部の移動に連動して他方のエッジガイド部を移動させるラックピニオン機構と、前記ピニオン歯車部と対向する歯車対向面と、前記ピニオン歯車部と前記歯車対向面との間で付勢力をもたらし、前記ピニオン歯車部に対し回転抵抗を与える薄板状の付勢部材と、を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記ピニオン歯車部と前記歯車対向面との間で付勢力をもたらす薄板状の付勢部材により前記ピニオン歯車部に回転抵抗を与えるので、前記付勢部材を省スペースで配置することができる。 また、前記付勢部材をラックピニオン機構のピニオン歯車部に設けるので、連動して移動する両方のエッジガイド部に対して同時に付勢力を与えることが可能となり、両エッジガイドの均一で安定した動作の確保が可能となる。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記付勢部材が、中心に設けられる穴部と、前記穴部から径方向にテーパー状に広がる斜面部と、を備えて構成される皿ばねである、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記付勢部材として皿ばねを用い、第1の態様と同様の作用効果を奏する。また、付勢されるエッジガイド部に均一に付勢力を与えることができる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、第2の態様において、前記皿ばねが、前記歯車対向面と前記ピニオン歯車部との間で、外周部を前記歯車対向面に接触させるとともに、前記ピニオン歯車部と前記斜面部で接触した状態で配設されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記皿ばねが、前記歯車対向面と前記ピニオン歯車部との間で、外周部を前記歯車対向面に接触させるとともに、前記ピニオン歯車部が前記斜面部に接触した状態で配設されているので、前記ピニオン歯車の回転に際し、前記皿ばねは、外周部つまりエッジで接触している前記歯車対向面側が固定され、前記ピニオン歯車部と摺接する状態となる。しかも、前記ピニオン歯車部は、前記皿ばねの前記斜面部と接触している。以上の接触形態によって、前記皿ばねが前記歯車対向面と前記ピニオン歯車部のいずれをも削ることがなく、或いは削りの程度を抑制できる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記付勢部材に接触する摩擦部材を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、摩擦部材との接触負荷により、前記ピニオン歯車部に与える回転抵抗を高めることができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、第3の態様において、前記付勢部材と前記ピニオン歯車との間に摩擦部材が設けられている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記摩擦部材により、前記ピニオン歯車部に与える回転抵抗を高めることができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、第4の態様において、前記摩擦部材が、前記付勢部材と前記歯車対向面との間、及び前記付勢部材と前記ピニオン歯車部との間に設けられている、ことを特徴とする、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記付勢部材における付勢方向の両側に摩擦部材が設けられているので、前記付勢部材によってより高い付勢力を得ることができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、第1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記付勢部材の荷重を調整可能な荷重調整手段を備えている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記荷重調整手段によって前記付勢部材の荷重を容易に調整することができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 図1に示すプリンターにおいて手差しカバーを開いた状態を表す外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 装置本体の外装を外し、媒体セット部が現れた状態を示す斜視図。 媒体セット部を背面側から見た斜視図。 図5の分解斜視図。 図5のA−A矢視断面図。 エッジガイド部周辺の側断面図。 付勢部材の一例を示す斜視図。 実施例2に係るエッジガイド部周辺の側断面図。 実施例3に係るエッジガイド部周辺の側断面図
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例において、記録装置の一例としてインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、図1に示すプリンターにおいて手差しカバーを開いた状態を表す外観斜視図である。図3は、本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図である。図4は、装置本体の外装を外し、媒体セット部が現れた状態を示す斜視図である。図5は、媒体セット部を背面側から見た斜視図である。図6は、図5の分解斜視図である。図7は、図5のA−A矢視断面図である。図8は、エッジガイド部周辺の側断面図である。図9は、付勢部材の一例を示す斜視図である。
<プリンターの全体構成について>
以下、図1〜図3を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。
本発明に係るプリンター1(図1)は、媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行う装置本体(記録部)2の上部にスキャナユニット3(図3)を備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナ機能を備える複合機として構成されている。
記録用紙としては、普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用シート、光沢紙、光沢フィルム等が用いられる。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が装置奥行き方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て右側を+X方向、左側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
また、以下において、プリンター1において記録用紙が搬送されていく搬送方向(+Y方向側)を「下流」といい、これと反対の方向(−Y方向側)を「上流」という。
スキャナユニット3(図3)は、装置本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、閉じた状態(図1または図3)と開いた状態(不図示)とをとり得る。
スキャナユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4(図1)を開放することにより、スキャナユニット3の原稿台3a(図3)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。
また、装置前面において符号9は下段側トレイ13(図3)に設けられた開閉可能なカバーである。そして図3に示すように、このカバー9を開くことにより、下段側トレイ13、上段側トレイ14、排紙受けトレイ8、のこれらが露呈する様に構成されている。
排紙受けトレイ8は、図示しないモーターによって装置本体2に収納された状態(図1)と、装置本体2の前方側に突出した状態(図3)と、を取り得る様に設けられており、装置本体2の前方側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される記録用紙を受けることができる。
下段側トレイ13と、その上部に設けられる上段側トレイ14は、複数枚の記録用紙を収容可能であり、それぞれが独立して装置本体2に対して着脱可能となっている。また、一方側が未装着状態であっても、他方側が装着されていれば、当該装着されているトレイから記録用紙を送り出すことができる様になっている。
また、装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を図2のように開くことにより、手差しトレイ7(図2、図3)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
手差しトレイ7は、複数枚の記録用紙を支持してセット可能な媒体セット部33と、媒体セット部33に設けられ、記録用紙の搬送方向と交差する幅方向の両側縁をガイドする一対のエッジガイド部34a、34b(図4も参照)とを備えている。尚、手差しトレイ7の構成については後で更に説明する。
続いて、図3を参照しつつプリンター1の用紙搬送経路について説明する。初めに、手差しトレイ7からの記録用紙の給送について説明し、その後、装置底部に設けられる下段側トレイ13或いは上段側トレイ14からの記録用紙の給送について説明する。
尚、図3おいて、手差しトレイ7からの用紙Pの給送経路T1を二点鎖線で示している。また、下段側トレイ13或いは上段側トレイ14から搬送駆動ローラー24の上流側までの用紙Pの給送経路T2を点線で示している。
手差しトレイ7の媒体セット部33にセットされた記録用紙は、最上位の記録用紙が第2給送ローラー21によってピックアップされて下流側に送られる。
第2給送ローラー21の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー24と、該搬送駆動ローラー24に接して従動回転する搬送従動ローラー25とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが記録ヘッド30の下へと送られる。
続いて液体としてのインクを吐出する記録ヘッド30は、キャリッジ29の底部に設けられ、当該キャリッジ29は図示しないモーターによって主走査方向(図2及び図3の紙面表裏方向:X軸方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド30と対向する位置には、搬送される用紙Pを支持する媒体支持部材28が設けられ、当該媒体支持部材28によって、用紙Pと記録ヘッド30との間の間隔(PG)が規定される。
そして媒体支持部材28の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー31と、当該排出駆動ローラー31に接して従動回転する排出従動ローラー32とが設けられている。記録ヘッド30によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
またプリンター1は、装置底部に下段側トレイ13及び上段側トレイ14を備え、当該下段側トレイ13或いは上段側トレイ14から記録用紙を1枚ずつ給送する。
上段側トレイ14は、給送可能位置(図3)と、装置前面側(図3において右方向:上段側トレイ14の引き抜き方向側)に移動した退避位置(不図示)との間をスライド(変位)可能に設けられており、図示しないモーターの動力を受けて、給送可能位置と退避位置とを変位する様に構成されている。
尚、図3においては、下段側トレイ13に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ14に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」と言う)。
図示しないモーターによって回転駆動される第1給送ローラー(ピックアップローラーとも呼ばれる)10は、回動軸12を中心に揺動するローラー支持部材11(ピックアップアームや揺動部材とも呼ばれる)に設けられており、上段側トレイ14が最も装置後方側(図3において左方向:上段側トレイ14の装着方向側であり、用紙送り出し方向側でもある)にスライドした突き当たり位置にあるとき、即ち上段側トレイ14の給送可能位置では、第1給送ローラー10が上段側トレイ14に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ14から送り出す。
一方、上段側トレイ14が装置前面側(+Y側)にスライドした状態、即ち上段側トレイ14が前述した退避位置にあるときは、ローラー支持部材11が回動軸12を中心に揺動し、第1給送ローラー10が下段側トレイ13に収容された用紙P1の最上位のものと接することができ、第1給送ローラー10が回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ13から送り出すようになっている。
尚、下段側トレイ13及び上段側トレイ14は、前述したように、いずれか一方側が装着されていない場合であっても、他方側から用紙を給送可能となっている。
第1給送ローラー10の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される中間ローラー17が設けられており、この中間ローラー17によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号19、20は従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも用紙Pは、従動ローラー19と中間ローラー17とによってニップされ、また従動ローラー20と中間ローラー17とによってニップされて、下流側へと送られる。
点線で示す給送経路T2に沿って送られた記録用紙は、搬送駆動ローラー24及び搬送従動ローラー25の手前において給送経路T1(二点鎖線)と合流し、それ以降下流側においては、手差しトレイ7から給送された記録用紙と同様に、搬送駆動ローラー24及び搬送従動ローラー25によって搬送され、記録ヘッド30による記録が行われた後に、排出駆動ローラー31及び排出従動ローラー32により排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
また、用紙Pの両面を記録する場合には、表(おもて)面を記録ヘッド30で記録した後、スイッチバックさせることで、用紙Pを中間ローラー17の下側から給送経路に侵入させ、湾曲反転させることで、用紙Pの裏(うら)面に記録を行うことができる。尚、符号18は中間ローラー17の回転に従動回転可能な従動ローラーである。
<手差しトレイの構成について>
続いて、手差しトレイ7の構成について、図4〜図9を参照して以下に説明する。
手差しトレイ7(図4)は、前述したように、記録用紙をセットする媒体セット部33と、記録用紙の幅方向(X軸方向)の両側縁をガイドする一対のエッジガイド部34a、34bを備えている。
エッジガイド部34a、34bは、ラックピニオン機構35(図5)により互いに近接及び離間する方向に移動可能に構成されている。ラックピニオン機構35は、エッジガイド部34a、34bのそれぞれに設けられるラック部36a、36bと、ラック部36a、36bと係合するピニオン歯車部37を備え、エッジガイド部34a、34bの一方の移動に連動して他方を移動させるようになっている。すなわち、エッジガイド部34aを移動させるとエッジガイド部34bも連動して移動するように、または、エッジガイド部34bを移動させるとエッジガイド部34aも連動して移動するようになっている。
より具体的には、エッジガイド部34aのラック部36aは、図6に示すように、エッジガイド部34b側に向けて延びるアーム部38aと、ピニオン歯車部37と噛合する歯39aによって構成されている。また、エッジガイド部34bのラック部36bは、エッジガイド部34a側に向けて延びるアーム部38bと、ピニオン歯車部37と噛合する歯39bによって構成されている。
ピニオン歯車部37(図6、図7)は、媒体セット部33の媒体支持面33aの裏面に設けられる軸40(図6)に回転自在に設けられている。尚、以下において、ピニオン歯車部37が設けられる媒体支持面33aの裏面を、歯車対向面33bと称する。
エッジガイド部34a、34bは、図5、図7に示すように媒体セット部33の媒体支持面33a側に設けられ、歯車対向面33bにおいてラック部36aとラック部36bがピニオン歯車部37に係合している。
尚、ピニオン歯車部37には、図6における上側においてラック部36b(歯39b)が係合し、下側においてラック部36a(歯39a)が係合している(図5も参照)。
この構成により、エッジガイド部34aを図5の−X方向、すなわちエッジガイド部34bに近づく方向にスライド移動させると、エッジガイド部34bはエッジガイド部34aに同期してエッジガイド部34aに近づく方向(図5の+X方向)に変位する。また反対に、エッジガイド部34aを、エッジガイド部34bから離れる方向(図5の+X方向)にスライド移動させると、エッジガイド部34bはエッジガイド部34aに同期してエッジガイド部34aから離れる方向(図5の−X方向)に変位する。
ここで、ラックピニオン機構35には、エッジガイド部34a、34bを停止位置に保持するための付勢部材41が設けられている。 本実施例において付勢部材41は、ピニオン歯車部37と対向する歯車対向面33bと、ピニオン歯車部37との間に設けられている。付勢部材41は図6に示すように薄板状の部材であり、該ピニオン歯車部37と歯車対向面33bとの間で付勢力42(図7)をもたらす。このことにより、ピニオン歯車部37に対し回転抵抗が付与され、エッジガイド部34a、34bが停止位置に保持されるようになっている。
本実施例における付勢部材41としては、図9に示すような皿ばね41aを用いている。皿ばね41aは薄板によって形成され、中心に設けられる穴部43と、穴部43から径方向にテーパー状に広がる斜面部44とを備えている。
皿ばね41aの穴部43は、図8に示すようにピニオン歯車部37が設けられる軸40に挿入され、ピニオン歯車部37と同軸に設けられている。
以上のように、ラックピニオン機構35のピニオン歯車部37と歯車対向面33bとの間に薄板状の付勢部材41を備えることにより、以下の作用効果が得られる。 すなわち、ピニオン歯車部37と歯車対向面33bとの間において付勢力をもたらす薄板状の付勢部材41(皿ばね41a)によりピニオン歯車部37に回転抵抗を与えるので、付勢部材41を省スペースで配置することができる。
また、付勢部材41をラックピニオン機構35のピニオン歯車部37に設けるので、連動して移動する両方のエッジガイド部34a、34bに対して同時に付勢力を与えることが可能となり、両エッジガイド34a、34bの均一で安定した動作の確保が可能となる。 また、付勢部材41として、ピニオン歯車部37と同軸に設けることができる皿ばね41aを用いるので、エッジガイド部34a、34bに対して均一に付勢力を与えることができる。
また本実施例において皿ばね41aは、図8に示すように、歯車対向面33bとピニオン歯車部37との間で外周部45(図9も参照)を歯車対向面33bに接触させるとともに、ピニオン歯車部37と斜面部44で接触した状態で配設されている。
皿ばね41aがこのように配設されていることにより、ピニオン歯車37の回転に際し、皿ばね41aは、外周部45つまりエッジで接触している歯車対向面33b側が固定され、ピニオン歯車部37と摺接する状態となる。しかも、ピニオン歯車部37は、皿ばね41aの斜面部44と接触している。以上の接触形態によって、皿ばね41aが歯車対向面33bとピニオン歯車部37のいずれをも削ることがなく、或いは削りの程度を抑制できる。
尚、皿ばね41aにおけるピニオン歯車部37側の接触部は、斜面部44で接触した状態であることが上記の理由により好ましいが、穴部周縁46(図9)であってもよい。
また、軸40には、ピニオン歯車37の抜け止めとしてのねじ47(図5、図8)が設けられている。ねじ47は、ピニオン歯車37が軸40から抜ける方向への移動を規制する他、付勢部材41の荷重を調整可能な荷重調整手段としての役割を果たす。本実施例ではねじ47の締緩によって、付勢部材41の荷重を調整することができるように構成されている。
尚、皿ばね41aは、複数を重ねて配置してもよい。複数の皿ばね41aを重ねることによって、付勢力を高めることができる。
また付勢部材41としては、皿ばね41aの他、薄板状のばね部材、例えば曲げワッシャー、波ワッシャー、スプリングワッシャー等のような、ばね性を有するリング状の薄板部材を用いることもできる。
また、円錐形状のコイルを用いることもできる。円錐形状のコイル(円錐コイル、円錐ばね等と称される)は、圧縮時の厚みが通常のコイル(コイル径が一定のコイル)よりも小さくなるので、省スペースで配置することができる。
また、付勢部材41によってピニオン歯車部37の回転に摩擦抵抗を与える構成の他、例えば、アーム部38bに設けられる接触部48(図5、図6)が接触するガイド部49に摩擦手段を設け、エッジガイド部34bのスライドに摩擦抵抗が与えるように構成してもよい。もちろん、エッジガイド部34a側のアーム部38aが接触するガイド部50に摩擦手段を設けることも可能である。
また、エッジガイド部34a、34bに設けられる凸部51(図8にエッジガイド部34b側のみ開示)が係合してガイドされるスライド溝52(図4)との間に前記摩擦手段を設けることもできる。
[実施例2]
実施例2では図10に基づき、エッジガイド部を付勢する構成についての他の実施例について説明する。図10は、実施例2に係るエッジガイド部周辺の側断面図である。
本実施形態において実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
本実施例は、媒体セット部33に設けられるエッジガイド部34a、34bの移動機構であるラックピニオン機構35において、付勢部材41に接触する摩擦部材55を備えている点が特徴である。尚、本実施例においても付勢部材41は皿ばね41aである。
付勢部材41に接触する摩擦部材55を設けることにより、摩擦部材55との接触負荷、すなわち、付勢部材41と摩擦部材55との間の接触負荷、或いは、ピニオン歯車部37と摩擦部材55との間の接触負荷により、ピニオン歯車部37に与える回転抵抗を高めることができる。
実施例2において摩擦部材55は、付勢部材41とピニオン歯車37との間に設けられている。摩擦部材55がこの位置に設けられていることにより、ピニオン歯車部37に与える回転抵抗を効果的に高めることができる。
尚、付勢部材41として皿ばね41aを用いる場合、皿ばね41aの外周部45(図9)を歯車対向面33bに接触させるとともに、摩擦部材55と斜面部44を接触させた状態(図10)で配設することが望ましい。もちろん、皿ばね41aの穴部周縁46(図9)が摩擦部材55と接触するように配設することもできる。
摩擦部材55はリング状に形成し、皿ばね41aと同様にピニオン歯車部37が設けられる軸40に挿入し、ピニオン歯車部37と同軸に配置ことができる。
[実施例3]
実施例3では図11に基づき、エッジガイド部を付勢する構成についての更に他の実施例について説明する。図11は、実施例3に係るエッジガイド部周辺の側断面図である。
本実施形態において実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
本実施例においては、摩擦部材56a、56bが、付勢部材41(皿ばね41a)と歯車対向面33bとの間、及び付勢部材41とピニオン歯車部37との間に設けられている。すなわち、2つの摩擦部材56a、56bが付勢部材41の両側に設けられ、付勢部材41が摩擦部材56a、56bによって挟まれた状態になっている。
このように、付勢部材41における付勢方向の両側に摩擦部材56a、56bが設けられていることにより、歯車対向面33bと摩擦部材56aとの間、皿ばね41aと摩擦部材56aとの間、皿ばね41aと摩擦部材56bとの間、ピニオン歯車部37と摩擦部材56bとの間のそれぞれにおける接触負荷によって、ピニオン歯車部37に与える回転抵抗を効果的に高めることができる。
尚、付勢部材41として皿ばね41aを用いる場合、皿ばね41aの外周部45(図9)を歯車対向面33b側に設けられる摩擦部材56aに接触させるとともに、ピニオン歯車部37側の摩擦部材56bと斜面部44を接触させた状態(図11)で配設することが望ましい。もちろん、皿ばね41aの穴部周縁46(図9)が摩擦部材56bと接触するように配設することもできる。
摩擦部材56a、56bも実施例2の摩擦部材55と同様にリング状に形成し、ピニオン歯車部37が設けられる軸40に挿入して配置ことができる。
また、摩擦部材は、実施例2のように付勢部材41と前記ピニオン歯車部37との間に摩擦部材55が設けられている場合や、実施例3のように付勢部材41の付勢方向の両側に摩擦部材56a、56bが設けられている場合の他、付勢部材41と歯車対向面33bとの間のみに設けられていてもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば、実施例1〜実施例3では、手差しトレイ7の媒体セット部33におけるエッジガイド部34a、34bの付勢構成を例に挙げたが、装置本体2内の下段側トレイ13、上段側トレイ14に対して設けられるエッジガイド部(不図示)に対して採用することもできる。
1…プリンター、2…装置本体、3…スキャナユニット、4…カバー、
5…操作パネル、6…手差しカバー、7…手差しトレイ、8…排紙受けトレイ、
9…カバー、10…第1給送ローラー、11…ローラー支持部材、
12…回動軸、13…下段側トレイ、14…上段側トレイ、
17…中間ローラー、18…従動ローラー、19…従動ローラー、
20…従動ローラー、21…第2給送ローラー、24…搬送駆動ローラー、
25…搬送従動ローラー、28…媒体支持部材、29…キャリッジ、
30…記録ヘッド、31…排出駆動ローラー、32…排出従動ローラー、
33…媒体セット部、33a…媒体支持面、33b…歯車対向面、
34a、34b…エッジガイド部、35…ラックピニオン機構、
36a、36b…ラック部、37…ピニオン歯車部、38a、38b…アーム部、
39a、39b…歯、40…軸、41…付勢部材、41a…皿ばね、42…付勢力、
43…穴部、44…斜面部、45…外周部、46…穴部周縁、47…ねじ、
48…接触部、49…ガイド部、50…ガイド部、51…凸部、52…スライド溝、
55…摩擦部材、56a、56b…摩擦部材、
P、P1、P2 記録用紙(媒体)

Claims (7)

  1. 搬送される媒体をセットする媒体セット部と、
    前記媒体セット部に設けられ、媒体搬送方向と交差する幅方向の両側縁をガイドし、互いに近接及び離間する方向に移動可能に構成される一対のエッジガイド部と、
    前記一対のエッジガイド部のそれぞれに設けられるラック部と、前記ラック部と係合するピニオン歯車部と、を有し、一方のエッジガイド部の移動に連動して他方のエッジガイド部を移動させるラックピニオン機構と、
    前記ピニオン歯車部と対向する歯車対向面と、
    前記ピニオン歯車部と前記歯車対向面との間で付勢力をもたらし、前記ピニオン歯車部に対し回転抵抗を与える薄板状の付勢部材と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記付勢部材が、中心に設けられる穴部と、前記穴部から径方向にテーパー状に広がる斜面部と、を備えて構成される皿ばねである、ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記皿ばねが、前記歯車対向面と前記ピニオン歯車部との間で、外周部を前記歯車対向面に接触させるとともに、前記ピニオン歯車部と前記斜面部で接触した状態で配設されている、ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記付勢部材に接触する摩擦部材を備える、ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項3に記載の記録装置において、前記付勢部材と前記ピニオン歯車との間に摩擦部材が設けられている、ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項4に記載の記録装置において、前記摩擦部材が、前記付勢部材と前記歯車対向面との間、及び前記付勢部材と前記ピニオン歯車部との間に設けられている、ことを特徴とする、ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記付勢部材の荷重を調整可能な荷重調整手段を備えている、ことを特徴とする記録装置。
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