JP2017142767A - コントローラシステム、変数連携支援装置 - Google Patents

コントローラシステム、変数連携支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017142767A
JP2017142767A JP2016136084A JP2016136084A JP2017142767A JP 2017142767 A JP2017142767 A JP 2017142767A JP 2016136084 A JP2016136084 A JP 2016136084A JP 2016136084 A JP2016136084 A JP 2016136084A JP 2017142767 A JP2017142767 A JP 2017142767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory information
control device
data
address
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2016136084A
Other languages
English (en)
Inventor
東洋史 門崎
Toyoshi Kadosaki
東洋史 門崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Publication of JP2017142767A publication Critical patent/JP2017142767A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

【課題】制御装置が通信相手となる他の制御装置の所定のアドレスの格納データを取得するための通信プログラムの作成を容易にする。【解決手段】変数・通信プログラム生成部15は、シンボルテーブル入力部11が入力したシンボルテーブル23等に基づいて、任意の制御装置が他機種の制御装置の所定のアドレスの格納データを取得するための通信プログラム等を生成する。上記所定のアドレスは、シンボルテーブル23における任意のシンボルデータに係わるアドレスであり、このアドレスを上記2つの制御装置間の通信に用いられる通信プロトコルに応じたアドレスに変換して、この変換アドレスを用いて上記通信プログラムが生成される。【選択図】図3

Description

本発明は、制御装置間で通信ネットワークを介してデータ通信を行うためのプログラム作成を容易化する装置等に関するものである。
複数の制御装置間でのデータ送受信を行う通信プログラムの開発では、制御システムのプログラミング装置が持つシンボルデータをエクスポートする機能を用いて生成したシンボルテーブルを参照し、制御プログラム設計者がデータ通信プログラムを開発している。
特許文献1に開示されている従来技術では、制御装置内のシンボルデータを利用してデータ送信を行うことを目的としている。この従来技術では、制御装置とホスト装置間の通信、及び、制御装置と制御用表示装置間の通信を対象としており、これらの通信の制御を行うことで、異機種の制御装置との通信の統一化を図るものである。
特開2002-91516号公報
制御システム構築において、複数の制御装置の間を通信ネットワークにより繋げ、ある制御装置内のデータを別の制御装置がネットワークを介して取得して利用するような制御プログラムを作成する場合がある。例えば、安全規格制御装置とその制御装置に監視される通常の制御装置の間をネットワークで繋ぎ、安全規格制御装置側における安全処理のための監視状況を被監視側制御装置でもモニタするような場合がある。このようなデータ取得は、異常発生時に安全動作により生じたインターロックを解除するため、その要因データを判別して解除対応を速やかに行う場合などに利用される。尚、安全規格制御装置は、安全規格に準拠した(例えば国際安全規格の適合認証を取得した)、安全制御のための制御装置(シーケンサ等)である。
上記の従来技術にもあるように、通信により取得する対象データの情報を得るため、シンボルテーブルを利用することがある。しかし、このテーブルには、該当の制御装置内で利用されるさまざまなシンボルの情報が含まれており、この中からネットワークを介してデータを取得したい対象のシンボルを抽出する作業が必要である。更に、実際の通信プログラムの作成は設計者自身で開発する必要があり、設計者にとって大きな負担となっている。
通信プログラムのコード作成に当たっては、利用する通信プロトコルに依存したデータ取得対象データのアドレス算出などの通信パラメータの決定、ネットワーク通信を行うための機能ブロック(ファンクションブロック:FB)へ設定するパラメータの設定などが必要であり、煩雑な作業を行わなければならない。また、併せて、通信対象の制御装置からネットワークを介した通信により取得したデータを格納する変数の作成も行わねばならず、作業量が多い。
本発明の課題は、制御装置間で所定の通信プロトコルで通信を行えるシステム構成に関して、一方の制御装置が他方の制御装置の所定のアドレスの格納データを上記通信プロトコルの通信によって取得できるようにするための通信プログラムの作成を容易にする変数連携支援装置、該変数連携支援装置を有するコントローラシステム等を提供することである。
本発明のコントローラシステムは、第1の制御装置と第2の制御装置を有するシステムであって、変数連携支援装置を更に有する。
そして、該変数連携支援装置は、前記第1の制御装置における制御に係わるメモリアドレスに任意の識別子が対応付けられて成るメモリ情報が1以上格納された第1のテーブルに基づいて、前記第2の制御装置が、前記第1の制御装置と通信を行って該第1の制御装置から任意の前記メモリ情報に係わるメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラムの作成を支援する通信プログラム生成支援手段を有する。
前記通信プログラム生成支援手段は、少なくとも、前記第1制御装置−第2制御装置間の通信に用いる通信プロトコルに応じて、前記任意のメモリ情報に係るメモリアドレスを、該通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、前記通信プログラム生成の際には該変換後のアドレスを用いるものである。
本発明の変数連携支援装置、該変数連携支援装置を有するコントローラシステム等によれば、制御装置間で所定の通信プロトコルで通信を行えるシステム構成に関して、一方の制御装置が他方の制御装置の所定のアドレスの格納データを上記通信プロトコルの通信によって取得できるようにするための通信プログラムの作成を容易にすることができる。
本例の変数連携支援装置を含むシステム全体の概略構成図である。 変数連携支援装置を用いて通信プログラムを作成するプログラミング環境を示すブロック図である。 本システムの各装置の各種機能を示す図である。 本手法による通信プログラムと変数の生成プロセスを示す全体フローチャート図である。 制御プロジェクト設定部において設定される項目の具体例を示す図である。 シンボルテーブルの具体例を示す図である。 シンボルテーブル入力部の処理を示すフローチャート図である。 シンボルデータ型フィルタリングテーブルの具体例を示す図である。 通信設定情報の具体例を示す図である。 (a)、(b)は、通信パラメータ生成用設定情報の具体例を示す図である。 シンボルデータ編集画面の具体例である。 検査結果の表示例である。 変数・通信プログラム生成部の処理の一例を示すフローチャート図である。 生成される通信プログラムの一例を示す図である。 (a)、(b)は、概略的なシステム構成例を示す図である。 変形例のシンボルテーブル入力部の処理を示すフローチャート図である。 変形例の変数・通信プログラム生成部の処理の一例を示すフローチャート図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の変数連携支援装置を含むシステム全体の概略構成図である。
ここでは上述した一例に応じて、安全規格制御装置1と通常の制御装置2との間をネットワーク3で繋ぎ、安全規格制御装置1側における安全処理のための監視状況を被監視側の制御装置2でもモニタする場合に係わるシステム構成を示す。勿論、これは一例であり、この例に限らず、安全規格制御装置の代わりに通常の制御装置であってもよい。つまり、2台とも通常の制御装置であっても構わない。更に、2台の制御装置が同機種であっても構わない。但し、2台の制御装置の機種が異なる場合には、本手法によって、機種が異なることで生じる様々な相違に対して対応できるという効果も得られることになる。何れにしても、本手法によれば、後述する通信プログラム、変数データのユーザによる作成作業を支援することができ、以ってユーザの作業負担を軽減できる。
安全規格制御装置1(コントローラ)で実行される制御プログラムは、その機種に対応した“安全規格機種向けプログラミング装置”(プログラミングツール)20において作成されて、通信線を介して安全規格制御装置1にダウンロードされる。これに伴って、“安全規格機種向けプログラミング装置”20において、既存技術によって上述したシンボルテーブルを作成し保存しておく。シンボルテーブルには、上記制御プログラムによって実行される制御処理に係わる何等かのデータが格納されるメモリアドレス、このデータのデータ型、シンボル名等からなるシンボルデータが、複数、登録されている。シンボル名は、例えば、ユーザが任意に決めて設定しており、典型的には例えば「温度センサA」、「熱交換器入口温度」等のように、データの意味が分かるような名称を付ける。
また、制御装置2(コントローラ)で実行される制御プログラムは、その機種に対応したプログラミング装置(プログラミングツール)30において作成されて、通信線を介して制御装置2にダウンロードされる。
尚、安全規格制御装置1(コントローラ)や制御装置2(コントローラ)は、PLC(プログラマブルコントローラシステム)のコントローラであってもよいし、DCS(分散制御システム;distributed control system)のコントローラであってもよい。
尚、安全規格制御装置1とそのプログラミング装置20、通常の制御装置2とそのプログラミング装置30は、制御プログラムのダウンロードや制御装置の状態モニタを行えるように、それぞれ専用のネットワーク(不図示)で接続されている。
制御装置1−2間は、共通の通信プロトコルを用いてデータ通信を行えるネットワーク3により接続されている。本説明では、一例として、通信プロトコルがMODBUS-RTUプロトコルであるものとして説明するが、勿論、この例に限らない。
そして、上記制御装置2が上記モニタの為に安全規格制御装置1との通信処理を行ってデータ取得する必要があるが、この通信処理用の通信プログラムの作成は、従来では非常に手間が掛かっていた。本手法では、この様な通信プログラム作成を支援し、以ってユーザの作業負担が軽減できるようにする為、図示の変数連携支援装置10を設けている。
本例による変数連携支援装置10は、“安全規格機種向けプログラミング装置”20で生成された情報(特にシンボルテーブル)を利用して、制御装置2に、上記モニタの為に安全規格制御装置1と通信して所定のデータを取得する処理を実現させる為の通信プログラムや変数等を生成する。生成した通信プログラムや変数等は、プログラミング装置30内の所定の制御プロジェクトに対して、書込む。これを実現する為の変数連携支援装置10の機能は、図3に示し、後に説明する。
尚、変数連携支援装置10で生成された通信プログラムは、そのまま利用されない場合もあり得る。この場合、ユーザは、プログラミング装置30内の所定の制御プロジェクト(フォルダなど)内に書込まれた、上記変数連携支援装置10で生成された通信プログラムを利用して、通信プログラムを完成させる。例えば、生成された通信プログラムの実行制御処理の加工や設定などを行い、ユーザが望む処理とすることができる。完成した通信プログラムは、制御装置2にダウンロードされて実行される。
図2は、変数連携支援装置10を用いて通信プログラムを作成するプログラミング環境を示すブロック図である。
本手法において対象とするプログラミング環境は、制御装置2で動作させる制御プログラムの作成支援機能などを有するプログラミング装置30と、変数連携支援装置10から構成されている。そして、制御装置2は、プログラミング装置30と不図示の通信線により接続されており、プログラミング装置30は通信線を介して、制御装置2に対する制御プログラムのダウンロードや、制御装置2の動作状態モニタなどが行える。
尚、変数連携支援装置10とプログラミング装置30は、例えば一台のパソコン(PC)上で実現されてもよい。
図3は、本システムの各装置の各種機能を示す図である。
図3は、上記変数連携支援装置10を用いて、対象とするプログラミング装置30上の制御プロジェクトに対して、通信プログラムや変数を生成するための各種機能を示す図である。
まず、“安全規格機種向けプログラミング装置”20は、シンボルテーブル生成部21、通信ネットワーク設定部22などを有する。シンボルテーブル生成部21によるシンボルテーブル23の生成処理は、既存技術であり、上記特許文献1のようにシンボルデータを利用する従来技術も存在するが、本手法では利用方法が異なる。詳しくは後述する。尚、シンボルテーブル23の生成処理自体は、既存技術であるので特に説明しないが、本手法は既存のシンボルデータを利用するものであるので、シンボルテーブル23の具体例は後に図示・説明するものとする。
変数連携支援装置10は、シンボルテーブル入力部11、通信設定情報入力部12、シンボルデータ管理部13、シンボルデータ編集部14、変数・通信プログラム生成部15、シンボルデータ検査部16、制御プロジェクト設定部17等の各種処理機能部を有する。
本手法では、複数の制御装置の一方の制御装置内のデータを他方の制御装置がネットワークを介して取得して利用するような制御プログラム(通信プログラム)を、上記他方の制御装置側の制御プロジェクトに関して自動生成する。この自動生成を実現する為に、上記各種処理機能部を備える変数連携支援装置10を設けている。但し、本発明の課題を解決するために、上記各種処理機能部の全てが必要というわけではない。
尚、本例では上記一方の制御装置の一例が図1に示す安全規格制御装置1であり上記他方の制御装置の一例が通常の制御装置2であるが、この例に限らない。
また、変数連携支援装置10は、例えばパソコン(PC)などの一般的なコンピュータ装置上で実現される。このようなコンピュータ装置は、ハードウェア的には不図示のCPU、記憶装置(ハードディスク、メモリ等)、液晶ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス等の入力操作装置、通信機能部等を備えている。上記記憶装置には予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されており、上記CPUがこのアプリケーションプログラムを実行することで上記変数連携支援装置10の各種機能部が実現される。
尚、同様にして、“安全規格機種向けプログラミング装置”20は、不図示のCPU、記憶装置等を備えたコンピュータ装置上に実現されており、上記記憶装置には予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されており、上記CPUがこのアプリケーションプログラムを実行することで、上記シンボルテーブル生成部21、通信ネットワーク設定部22などの処理機能が実現される。
以下、これら各種機能部について、まず、簡単に説明する。
制御プロジェクト設定部17は、制御装置2がネットワークを介してデータ通信により安全規格制御装置1のデータを取得する、という通信処理を実現する通信プログラム、及び、取得したデータを格納する変数(変数名)を、書込む対象の制御プロジェクトを設定させる。これは、例えばユーザに任意に決定・設定させる。
シンボルテーブル入力部11は、“安全規格制御装置のプログラミング装置”20で生成された上記シンボルテーブル23を取込む。その際、データ型をキーとしたシンボルデータのフィルタリングと、データ型の変換を行うことで、データ取得対象シンボル選択を容易化するようにしてもよい。フィルタリングによって、シンボルテーブル23のシンボルデータのなかの一部だけを抽出して取込むようにしてもよい。
また、このような取込みをシンボルテーブル23に係わる機種別に切替えて行う。つまり、例えば、後述する図8のような各機種別のテーブル50のなかで対象となる機種用のテーブル50を用いて、上記フィルタリングやデータ型の変換等を行う。詳しくは後述する。
通信設定情報入力部12は、利用する通信プロトコルに対応した通信設定情報24を、本装置10内に設定させて(例えばユーザにより任意に設定させる)、通信プログラム生成の際に、通信パラメータ決定の際に利用できるようにする。尚、通信設定情報24は、「通信設定情報入力部12による設定情報+システム構成情報33」であっても構わないが、何れにしてもユーザにより任意に設定させた情報であり、システム構成情報33については特に説明しない。
尚、上記“利用する通信プロトコル”とは、本例の場合には、制御装置1−2間の通信の為の通信プロトコルであり、本説明で用いる具体例ではMODBUS-RTUプロトコルである。
シンボルデータ管理部13は、上記シンボルテーブル入力部11によって取得したシンボルデータの情報や上記通信設定情報を、変数・通信プログラム生成部15で利用できるように、本装置10内で記憶管理する。
シンボルデータ編集部14は、対象とする制御プロジェクト内に変数として書込みを行うシンボルデータ(換言すれば、制御装置2が安全規格制御装置1からデータ取得する対象とするシンボルデータ;対象シンボルデータと呼ぶ)の選択と、その変数情報(変数名など)の編集を、ユーザに任意に行わせる。
シンボルデータ検査部16は、上記選択させた対象シンボルデータの設定情報の検査を行い、自動生成して書込んだ内容が原因のビルドエラーが発生しないよう、事前の確認と設計者による修正を促す。
変数・通信プログラム生成部15は、上記シンボルデータ編集部14の編集結果などに基づいて、ネットワークを介して取得するデータを格納する変数データ31(変数名とデータ型など)、及びそれらデータ取得を行う通信プログラム32を自動生成し、対象の制御プロジェクトに書込む。自動生成された通信プログラム32は、上記対象シンボルデータに係わるメモリアドレスからデータを取得する処理を、制御装置2に実行させるものとなる。これを実現する処理方法は、後述する。
また、このような自動生成と書込みを、シンボルテーブル23の機種別に切替えて行う。これは、つまり、任意の機種に係わるシンボルテーブル23を上記のように取り込んで利用することで、この機種に応じた通信プログラム32などが自動生成されるものである。
以上の各種処理機能を用いることで、書込み対象とする制御プロジェクトに対し、「制御装置2がネットワークを介してデータ通信により安全規格制御装置1の所定のメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラム」及び「取得したデータを格納する変数」を、自動生成することができ、異なる機種の制御装置から所望のデータを取得して例えばモニタ等することを実現させる為の通信プログラムを、ほぼ自動的に生成することができる。
変数連携支援装置10は、データ通信の対象となる安全規格制御装置1用の“安全規格機種向けプログラミング装置”20における上記シンボルテーブル生成部21で生成された上記シンボルテーブル23、及び、通信ネットワーク設定部22によって設定されている通信設定情報24(ここでは例として通信プロトコルをMODBUS-RTUプロトコルとする)等を入力とする。
ここで、この通信設定情報24は、制御装置1−2間で通信を行うために共通して設定される情報(通信速度など)、プロトコル依存の設定情報(MODBUSアドレス算出用情報)、通信プログラムにおいて通信を行うための機能ブロック(ファンクションブロック:FB)へ設定に利用される情報、等から構成されている。通信設定情報24の具体例は、図9、図10に示し、後に説明する。
変数連携支援装置10は、プログラミング装置30側の対象とする制御プロジェクトに対し、制御装置2が通信ネットワークを介して安全規格制御装置1から取得したデータを格納するための変数データ31、及び通信してデータを取得するための通信プログラム32を、自動で生成して書込む。書込んだ通信プログラム32は、制御プロジェクトにおいて通信プログラムの実行制御処理など、プログラム実行に関わる設定を別に行ったうえでビルドしてから(これは例えばプロジェクト担当者等のユーザが行う)、制御装置2にダウンロードすることで実行される。また、これより、本手法の上記自動生成の処理に直接関係しない図9の情報については、特に詳細には説明しないものとする。一方、上記通信設定情報24のうち後述する図10に示す情報は、本手法の上記自動生成の処理に利用されるものであり、後に詳細に説明する。
図4は、本手法による通信プログラム32と変数データ31の生成プロセスを示す全体フローチャート図である。尚、図示の処理例では、制御装置2側のプログラミング装置30における該当制御プロジェクトに対して通信プログラム32と変数データ31の生成と書込みを行う。
この通信プログラムは、本例では、安全規格制御装置1内部のデータを別の制御装置2から通信ネットワークを介して参照する処理を実現するものであり、参照するデータ(これに対応するシンボルデータ)はユーザが任意に選択・指定することができる。
図4の処理について、以下、まず概略的に説明し、その後、各ステップの処理の詳細を説明する。
図4の処理では、まず、書込み対象とする(通信プログラム32と変数データ31の生成対象とする)制御プロジェクトの設定(ステップS11)、シンボルテーブル23のシンボルデータの入力(ステップS12)、通信設定情報24の入力(ステップS13)等を行う。尚、ステップS12で取り込むシンボルデータは、プログラミング装置20側で作成されているシンボルテーブル23の各シンボルデータの全部であってもよいが、その一部を取得するものであってもよい(後述するシンボルデータフィルタリング処理)。
尚、本説明では逐一述べないが、本手法における通信プログラム32と変数データ31の自動生成の為の処理で用いる情報(テーブル等)は、上記ステップS11で設定した制御プロジェクトに関係する制御装置2(その機種)に応じたものが、選択されて利用されるものであってもよい。
上記ステップS11〜S13に続いて、まず、ステップS12で取り込んだシンボルデータの編集作業を、ユーザに行わせる(ステップS14)。更に、ユーザに、制御装置2による安全規格制御装置1からのデータ取得処理の対象とするシンボルデータの選択を行わせる(ステップS15)。
これより、シンボルデータ検査部16により上記ステップS15で選択されたシンボルデータに関する所定の検査が実行された後(ステップS16)、変数・通信プログラム生成部15により、上記対象とするシンボルデータに係るデータ取得の為の通信プログラム32と変数データ31が生成されて、プログラミング装置30の該当プロジェクトに書込まれる。
以下、上記各処理ステップS11〜S17について、詳細に説明する。
(a)書込み対象プロジェクト設定(ステップS11)
変数連携支援装置10による通信プログラムの生成では、まず、制御プロジェクト設定部17により、変数データ31や通信プログラム32を書込む(生成する)対象の制御プロジェクトについての情報を設定する。
図5に、制御プロジェクト設定部17において設定される項目の具体例を示す。
ここでは、書込み先の制御プロジェクトが保存されている場所(フォルダ名など)、及び、コンフィグレーション名、リソース名を設定している。コンフィグレーション名、リソース名は、制御プロジェクト内部での書込み先を特定する情報として利用する。
(b)シンボルテーブル入力(ステップS12)
上記ステップS11の制御プロジェクト設定部17による設定の後、シンボルテーブル入力部11により、プログラミング装置20側で予め生成されたシンボルテーブル23のシンボルデータの全部または一部を読込み、これを変数連携支援装置10内にシンボルデータ管理部13の管理データとして格納する。
多くの制御装置向けプログラミング装置においては、制御プログラムでアクセスするメモリや変数などにシンボル名を付け、それらをテキストファイルなどにエクスポート(出力)する、シンボルテーブル作成機能を有している。この機能自体は既存の機能であるので、特に説明しない。
変数連携支援装置10のシンボルテーブル入力部11は、“安全規格機種向けプログラミング装置”20で上記既存機能によって作成されたシンボルテーブル23を、自装置10内に読み込む(シンボルテーブル23を読取る)。これはシンボルテーブル23の格納データ(シンボルデータ)の全部または一部を、入力データとして読取る。これより、ここでは、シンボルテーブル23を読取るとは、シンボルテーブル23の格納データの全部を読取る意味、シンボルテーブル23の格納データの一部を読取る意味のどちらの意味であってもよい。
図6に、“安全規格機種向けプログラミング装置”20で上記既存機能によって作成されたシンボルテーブル23の具体例を示す。
図6に示す例では、シンボルテーブル23は、例えば、シンボル名41、メモリ種別42、メモリアドレス43、データ型44、コメント45等の各データ項目の情報で構成されるシンボルデータが、複数記録されたものとなる。図示の各行が各シンボルデータである。
尚、シンボルデータは、例えば、安全規格制御装置1における制御処理に係る各割当てアドレス(メモリ種別42+メモリアドレス43)と、このアドレスに対して例えばユーザによって任意に作成されたシンボル名41、このアドレスの格納データのデータ型44等から成る。シンボル名41は、ここでは具体例は示さずに変数A1等として示すが、実際には、例えば「温度センサA」等のように、アドレスの格納データが何であるのかを人間が見て分かり易いものが記述される場合が多い。
図示の例では、シンボル名41=“変数A1”のシンボルデータは、アドレス“M0.0”で、データ型=“BOOL”のデータであることを示している。
また、コメント45には、シンボル名41を付与した上記ユーザが、割当てアドレスに関する何等かのコメント文(そのアドレスにどの様なデータが格納されるのか等)が格納されている。
ここで、変数連携支援装置10のシンボルテーブル入力部11は、シンボルテーブル23を入力データとして取込む際、通信データとして取得する対象と成り得るデータ型44のシンボルデータだけを取込む処理(シンボルデータフィルタリング処理)を行って、上記シンボルテーブル23に格納される複数のシンボルデータのなかから必要なシンボルデータのみを取込むようにしてもよい。つまり、データ型によって取捨選択してシンボルデータの取込みを行うようにしてもよい。
上記シンボルデータフィルタリング処理の際に参照されるテーブル(シンボルデータ型フィルタリングテーブル50)の具体例を図8に示し、後に説明する。
また、シンボルテーブル入力部11は、データ型としては対象とするが(取込む対象とするが)、制御装置2側でそのデータ型を直接取扱えない場合は、上記シンボルテーブル23を読取る際に、制御装置2側で取扱い可能なデータ型への変換処理を同時に行うようにしてもよい。尚、上記テーブル50はこの変換処理にも利用される。
更に、シンボルテーブル入力部11は、取込み対象のシンボルデータのシンボル名41が、制御装置2のプログラミング装置30において変数名として利用不可である文字を含むものであった場合、利用可能な文字に置き換えてシンボルデータを取込むようにしてもよい。
尚、シンボルテーブル入力処理の機種選択S21により制御装置2の機種は分かるので、この機種で取扱い可能なデータ型や、利用不可な文字とこれに応じた利用可能な文字は、分かるものとする。例えば、予め機種毎に、この様な情報が登録されており、そのなかから制御装置2の機種に応じた情報を取得して利用すればよい。
図7は、上述したシンボルテーブル入力部11の処理を示すフローチャート図である。
尚、シンボルテーブル入力部11は必ずしも上述した処理全て実行しなくても良く、一部の処理を実行するだけでも良い。従って、必ずしも図7に示す処理全てを実行するものではない。
また、図8には、図7の処理の際に参照されるシンボルデータ型フィルタリングテーブル50の具体例を示す。
ここで、まず、図8について説明しておく。
シンボルデータ型フィルタリングテーブル50は、各機種に対応して、予め作成されている。シンボルデータ型フィルタリングテーブル50は、変換後データ型52が、対象制御プロジェクトにおいて利用可能なデータ型であるように、予めユーザ等によってデータ型が設定されているものとする。
図示の例では、図8(a)はA機種用のシンボルデータ型フィルタリングテーブル50の例であり、図8(b)はB機種用のシンボルデータ型フィルタリングテーブル50の例である。ここでの機種とは、安全規格制御装置1の機種である。
シンボルデータ型フィルタリングテーブル50は、シンボルデータ型51、変換後データ型52から成る。シンボルデータ型51には、予め、その機種において利用可能なデータ型(特にシンボル情報のデータ型)のなかでユーザが任意に選択したデータ型が登録される。選択方法は、ユーザが任意に決めてよいが、例えば制御装置2において利用可能なデータ型のみを選択するようにしてもよい。勿論、この様な選択をすることなく、シンボルデータ型51には、その機種において利用可能なデータ型全てが登録されてもよい。
尚、ここでは、対象となる制御装置2の機種が、予め設定されており、この機種に応じたテーブル、データ等が用いられるものとする。よって、特に図示・説明しないが、図8(a)、(b)の各テーブルは、何れも、対象となる制御装置2の機種に対応したテーブルである。
上記取得する対象となるデータ型(対象データ型)と一致するシンボルデータ型51が、それに対応する変換後データ型52と異なる場合には、対象データを変換後データ型52に変換する必要がある。例えば、図8(b)に示すB機種の場合には、上記対象データ型がTIMERやCOUNTERである場合には、これを“BOOL”に変換する必要があることになる。これは、予めユーザが判断して設定しているものである。
以下、図7の処理例について説明する。
図7の処理では、まず、シンボルテーブル23に対応する機種を選ぶ(ステップS21)。これは、ユーザが任意に設定してもよいが、シンボルテーブル23自体に、対応する機種を示す情報が含まれている場合は、これを取得して機種判定するようにしてもよい(但し、この場合にはステップS22の処理を先に実行する)。図1の例では図示の安全規格制御装置1の機種が選ばれることになる。これにより、選択された機種用のシンボルデータ型フィルタリングテーブル50が、シンボルテーブル入力処理の際に参照されるテーブルとして選択されることになる。例えばB機種が選択された場合には、図8(b)に示すテーブル50が選択されることになる。
続いて、読込むべきシンボルテーブル23のファイルが選択される(ステップS22)。
その後は、ステップS22で選択されたシンボルテーブル23の各シンボルデータを順次取り込んで処理対象とする毎に(ステップS24)、この処理対象シンボルデータについてステップS25〜S28の処理を実行することを繰り返し、全てのシンボルデータについて処理実行したら(ステップS23,NO)、本処理を終了する。
ステップS25〜S28の処理は、処理対象シンボルデータについて、シンボルデータ型でのフィルタリング(取捨選択)(ステップS25)と、データ型の変換処理(ステップS26)、シンボル名変換処理(ステップS27)を行って、変数連携支援装置10の管理データとして格納する処理(ステップS28)である。
ステップS25では、処理対象シンボルデータのデータ型44が、ステップS21で選択されたフィルタリングテーブル50のシンボルデータ型51のなかにある場合には(ステップS25,YES)、この処理対象シンボルデータは取込み対象と判定され(ステップS25,YES)、ステップS26〜S28の処理が実行される。一方、シンボルデータ型51のなかにデータ型44と一致するものが無い場合には、この処理対象シンボルデータは取込み対象外と判定され(ステップS25,NO)、変数連携支援装置10のシンボルデータ管理部13の管理データとして取込まれることなく、ステップS23に戻り、次の処理対象シンボルデータについての処理に移る。
ステップS26では、処理対象シンボルデータのデータ型44を、これと一致するシンボルデータ型51に対応する変換後データ型52に、置き換える。但し、シンボルデータ型51が、対応する変換後データ型52と同じ場合には、置き換える必要はない。例えば、図8(b)に示すB機種の場合、処理対象シンボルデータのデータ型44がBOOLである場合には、データ型の置き換えは行われないが、データ型44がTIMERである場合にはBOOL型に置き換えられる。尚、後者の例の場合、この処理対象シンボルデータを管理データとして取込む際、後述する図11に示すシンボルデータ型85はTIMERとなり、データ型83はBOOLとなる。
また、この例においてデータ型44が例えばBYTEであった場合には、シンボルデータ型51にはBYTEが無いので、ステップS25がNO(対象外データ型)となり、取込まれない。
また、ステップS27の処理は、処理対象シンボルデータのシンボル名41に、制御装置2側で(例えば、プログラミング装置30において)変数名として利用不可の文字/記号等が、含まれている場合には、この利用不可の文字/記号を、制御装置2側で利用可能な文字/記号に変換する。これは、予め不図示の対応テーブルがユーザ等により作成されて設定されており、この対応テーブルを参照して行う。対応テーブルには、“利用不可の文字/記号”が、これと置き換えるべき任意の“利用可能な文字/記号”に予め対応付けて登録されている。
例えば、仮に、プログラミング装置30において変数名として“利用不可の文字/記号”として”.”(ピリオド)が、これと置き換えるべき任意の“利用可能な文字/記号”として”_”(アンダースコア)が登録されていた場合、シンボル名41の中に”.”(ピリオド)が含まれている場合には、これを”_”(アンダースコア)に変換する。
そして、上記ステップS26、S27の処理によって必要に応じて上記置き換えや変換が行われて成る、上記取込み対象の処理対象シンボルデータを、シンボルデータ管理部13により管理されるデータとして格納する(ステップS28)。
(c)通信設定情報の入力(ステップS13)
上述したシンボルテーブル入力部11によるシンボルデータの読取り処理(ステップS12)の次に、通信設定情報入力部12により、安全規格制御装置1と制御装置2の間のネットワーク通信に関わる通信設定情報の入力を行う。これは、例えばユーザが手作業により入力・設定してもよい。
ここで設定する通信設定情報、通信パラメータ生成用設定情報について、それぞれ、その具体例を図9、図10に示す。これらの設定情報も、シンボルデータ管理部13により管理されるデータとして格納する。
通信設定の項目としては、例えば、図9に示したように、ネットワークに参加する機器で共通の設定(伝送速度、パリティビット、ストップビットなど)や、通信プロトコルで必要となる情報(通信局番など)、その他、通信プログラムで必要な情報(レスポンス監視時間や、システム構成における通信モジュールの挿入位置、通信プログラム名に利用する装置名称の情報など)がある。これらについては、一般的な情報であるので、ここでは特に説明しない。
図9に示す例では、通信設定情報60は、予め決められた設定項目61毎に、ユーザが任意に設定入力した設定値62が格納される。図示のように、各設定項目61は、局番、伝送速度、パリティビット、ストップビット等の一般的な項目であり、特に説明しない。尚、これらの通信設定情報は、通信プログラム生成の際に、プログラミング装置におけるネットワーク通信機能(通信FB)へ渡す情報などに利用される。尚、通信設定情報60の利用方法自体は、本手法の特徴ではないので、特に説明しない。
上記通信設定情報60以外にも、例えば、通信FBへ渡す情報を作成するため、通信対象の制御装置における通信プロトコル設定に対応した機種依存の情報設定を行う。この一例が上記通信パラメータ生成用設定情報であり、その具体例を図10に示す。尚、上記の通り、ここでは通信プロトコルがMODBUS-RTUプロトコルであるとするので、図10には取得したいデータがMODBUS-RTUプロトコルではどんなアドレス値になるかを算出する際に必要となる情報の設定例を示す。
また、図10(a)、(b)に示すように、通信パラメータ生成用設定情報70は、各機種に対応して登録される。ここでは、図8と同様、A機種、B機種の2つの機種を例にする。つまり、図10(a)にはA機種用の通信パラメータ生成用設定情報70の具体例を示し、図10(b)にはB機種用の通信パラメータ生成用設定情報70の具体例を示す。尚、A機種、B機種は、データを取得される側(スレーブ側)の機種であり、本例では安全規格制御装置1の機種である。
この機種依存設定により、例えば後の図13の処理の際には、取得したシンボルテーブル23に対応する機種に応じた通信パラメータ生成用設定情報70を選択して実施することになる。これは、例えば、取得したいデータの格納アドレス(安全規格制御装置1におけるメモリアドレス;モニタ対象シンボルのアドレス)が、MODBUSプロトコルではどんなアドレス値になるかを算出するものである。例えば、図10(a)のA機種向けの設定情報70を用いる場合、仮に、モニタ対象シンボルのアドレス(メモリ種別42+メモリアドレス43)がQ0.7であったとすると、MODBUSアドレスは135(=128+16*0+7)と算出される(尚、ここではQのアドレス値は16bit単位(1ワード)とする)。
尚、図10に示す例では、通信パラメータ生成用設定情報70は、ファンクションコード71、対象メモリ先頭アドレス72、MODBUSアドレス(先頭)73、MODBUSアドレス(上限)74の各データ項目から成る。例えばMODBUSアドレス(先頭)73とMODBUSアドレス(上限)74には、安全規格制御装置1における各メモリ種別でのMODBUSアドレスの上下限値が格納され、対象メモリ先頭アドレス72には、MOSBUSアドレス(先頭)に対応する各メモリ種別の先頭アドレスが格納される。
例えば、メモリ種別Qの先頭アドレス(Q0.0)に対応するMODBUSアドレスは、A機種では‘128’であるが、B機種では‘64’である。従って、例えばMODBUS-RTUプロトコルによる通信によって外部からA機種に対してメモリ種別Qの先頭アドレスのデータを要求する場合には、MODBUSアドレス=‘128’で要求すればよいことになる。同様にして、MODBUS-RTUプロトコルによる通信によって外部からB機種に対してメモリ種別Qの先頭アドレスのデータを要求する場合には、MODBUSアドレス=‘64’で要求すればよいことになる。
ここで、任意のメモリ種別について、その先頭アドレスに限らず、MODBUSアドレスの上下限値の範囲内の任意のアドレスに対応するMODBUSアドレスを、計算により求めることができる。この算出式は、より一般化するならば、下記の通りとなる。
まず、各メモリ種別に応じた1アドレスあたりのbit数が予め決まっており、登録されている(登録bit数と呼ぶものとする。上記一例ではメモリ種別Qに対応する登録bit数は16bit(1ワード)となる)。また、メモリアドレス43は、“.”より上位アドレスと下位アドレスとに分けられ、「上位アドレス.下位アドレス」の形式となっているものとする。上記一例では、上位アドレスがワードアドレス値、下位アドレスが該当ワードにおけるbitアドレスの意味となる。上記の通り、設定情報70から、メモリ種別42の先頭アドレスに対応するMODBUS先頭アドレスが分かる。よって、これらより、任意のモニタ対象シンボルのアドレス(メモリ種別42+メモリアドレス43)に対応するMODBUSアドレスは、下記の算出式により算出できる。
MODBUSアドレス=MODBUS先頭アドレス+(登録ビット数×上位アドレス+下位アドレス)
尚、MODBUSアドレス(上限)74はステップS16の処理の際に用いられるので、後述する。ファンクションコード71は、MODBUS-RTUプロトコルで規定されている通信コマンドであり、例えば図示のファンクションコード‘0x01’は、BOOL型のデータを読み出す際に指定される通信コマンドであり、上記例では、メモリ種別‘M’や‘Q’に該当する。
(d)取込みシンボルデータの編集(ステップS14)と通信対象シンボルデータの選択(ステップS15)
上記ステップS13による設定処理の次に、変数連携支援装置10の管理データとなっているデータ(例えば図11の各レコード)に対し、シンボルデータ編集部14により、取込みシンボルデータの編集(ステップS14)、及び、通信対象シンボルデータの選択を行う(ステップS15)。これらの処理により、対象とする制御プロジェクト内に変数として生成・書込みを行うシンボルデータの選択と、その変数情報の編集を行う。尚、“取込みシンボルデータ”とは、上記シンボルテーブル23のシンボルデータ群なかで本装置10が上記ステップS12で選択取得したシンボルデータ群を意味する。
シンボルデータ編集部14は、例えば図11に示すシンボルデータ編集画面を表示する。尚、図11には、シンボルデータ編集画面上でユーザに任意の編集作業を行わせた後の状態を示している。つまり、)取込みシンボルデータの編集(ステップS14)と通信対象シンボルデータの選択(ステップS15)とが実行された後の状態を示している。
尚、図示のシンボルデータ編集画面は、図示の内容のシンボルデータ編集テーブル80のデータを表示するものと見做してよい。これより、ここでは、シンボルデータ編集画面とシンボルデータ編集テーブル80は、実質的に同じものとして説明する。シンボルデータ編集テーブル80の初期状態がシンボルデータ入力S12完了後の管理データに相当すると見做してもよい。
シンボルデータ編集テーブル80は、図示のモニタ対象81、変数名82、データ型83、シンボル名84、シンボルデータ型85、シンボルアドレス86、コメント87、対象コントローラ88の各データ項目より成る。
シンボルデータ編集画面の初期状態は、上記“取込みシンボルデータ”を用いて生成される。尚、“取込みシンボルデータ”は、シンボルテーブル23のシンボルデータの全部または一部であるので、ここでは図6に示すシンボルテーブル23のデータ構成例を用いて説明する。
上記各データ項目のうちシンボル名84、シンボルデータ型85、シンボルアドレス86、コメント87には、“取込みシンボルデータ”が格納される。すなわち、シンボル名84には、“取込みシンボルデータ”のシンボル名41が格納される。シンボルデータ型85には、“取込みシンボルデータ”のデータ型44が格納される。シンボルアドレス86には、“取込みシンボルデータ”の「メモリ種別42+メモリアドレス43」が格納される。コメント87には“取込みシンボルデータ”のコメント45が格納される。
更に、一例としては、データ型83には、データ型44に対応する上記変換後データ型52が格納されるようにしてもよい。上記一例では、B機種に関してデータ型44がTIMERであるシンボルデータの場合には、シンボルデータ型85にはTIMERが格納され、データ型83にはBOOLが格納されることになる。一方で、B機種に関してデータ型44がWORDであるシンボルデータの場合には、シンボルデータ型85にはWORDが格納され、データ型83にもWORDが格納されることになる(この場合はデータ型変換されないので同じとなる)。
更に、一例としては、変数名82には基本的にはシンボル名41が格納されるが、シンボル名41に上記“利用不可の文字/記号”があった為に上記“利用可能な文字/記号”に置き換えられている場合(修正されている場合)には、修正後のシンボル名41を、変数82に格納する。例えば、仮にシンボル名41=“変数A.b”であった場合であって、“.”が“_”に置き換えられた場合には、シンボル名84には“変数A.b”が格納され、変数82には“変数A_b”が格納されることになる。
この様にしてシンボルデータ編集画面の初期状態が生成された後、ユーザは、入力・設定項目について所望の入力・設定・変更を行うことで、シンボルデータ編集結果を作成する。
入力・設定項目は、上記モニタ対象81、コメント87などであり、更に変数名82があっても構わない。
モニタ対象81は、各“取込みシンボルデータ”毎に(シンボルデータ編集テーブル80の各行毎に)、それが通信対象としてデータ取得するシンボルであるか否かを、手動で設定する項目である。
モニタ対象81では、図示のように表示される“取込みシンボルデータ”に係わるレコード一覧のなかから、ユーザに所望のレコード(取込みシンボルデータ)を“モニタ対象”として選択させる。ユーザが選択することでモニタ対象81の欄にチェックが入る。図示の例では、1行目、3行目、5行目、7行目にチェックが入っているので、これらの“取込みシンボルデータ”が“モニタ対象”として選択されていることになる。
変数名82には、上記制御プロジェクト内に設定する変数データ31の変数名が、任意に設定されるが、これは上記の通り初期状態ではシンボル名41または上記修正後のシンボル名41が、格納される。そして、変数名82は編集対象外(初期状態のままとする)としてもよいが、編集対象とすることで、ユーザが任意の名称に変更してもよいものとする。
データ型83には、変数名82に対するデータ型が設定される。尚、データ型83には、初期状態では上述したデータ型変換の結果が設定されている。通常はデータ型変換結果を使うため編集対象外(初期状態のままとする)とするが、これをユーザが更に任意の名称に変更可能とするために編集可能としてもよい。
また、コメント87には、上記の通り初期状態ではコメント45がそのままコピーされるが、ユーザが任意の内容に変更してよい。
尚、変数名82、コメント87については、通信プログラム生成対象(本例では制御装置2)が、通信対象(本例では制御装置1)から取得したデータを格納する為の変数の情報(変数データ31)とする為に、手動で編集可能とする項目であると見做してよい。
上記のように、シンボルデータ編集テーブル80には、例えば、元のシンボルテーブル23の項目(シンボル名84、シンボルデータ型85、シンボルアドレス86、コメント87)の他、後の変数・通信プログラム生成の際に利用される情報(モニタ対象81、変数名82、データ型83、対象コントローラ名88)などが生成されて格納される。
尚、モニタ対象として選択したシンボルが、複数データをまとめて一つのシンボルが割付けられたもの(例えば配列データ)であっても良いような場合、そのようなシンボル毎に、通信の際の実データサイズを設定する手段を持たせても良い。
(e)選択シンボルデータ定義の検査(ステップS16)
上述した取込みシンボルデータの編集、及び、通信対象シンボルデータ(“モニタ対象”のシンボルデータ)の選択の処理を行い(ステップS14,S15)、変数・通信プログラムの生成対象となるシンボルデータ(上記“モニタ対象”のシンボルデータ)が決定されたら、シンボルデータ検査部16によって、“モニタ対象”のシンボルデータの設定情報の検査を行う。
ここでは、例えば、制御プロジェクトに対し書込んだ変数データ31がビルドの際にエラーとならないための検査(変数名長さ、コメント長さ、利用不可文字、変数名重複、など)や、通信プログラムに反映される通信設定情報の不整合検査(局番範囲検査、など)や、通信プロトコル上の不整合検査(アドレス算出用パラメータ設定の矛盾検査、など)を行う。また、例えば、上記算出した通信プロトコル上のアドレスが、対応する上限値(上記MODBUSアドレス(上限)74を超えていないかをチェックするようにしてもよい。
これらの検査自体は、既存技術であるので、特に説明しないが、この検査により、変数・通信プログラムを書込んだ制御プロジェクトにおいて、変数連携支援装置10により書込んだ内容に関するビルドエラーの発生要因を事前検出して、例えば図12のように表示してユーザに修正を促すことで、実際に制御プロジェクトをビルドする際にエラー発生を未然に防ぐことが期待できる。
図12に、上記検査結果の表示例を示すが、これについては特に説明しない。
(f)変数自動生成・通信プログラム自動生成・プロジェクト書込み(ステップS17)
選択シンボルデータ定義の検査の後、変数・通信プログラム生成部15により、制御装置2が安全規格制御装置1における「“モニタ対象”のシンボルデータ」に係わるメモリアドレスの格納データを、ネットワーク3を介して取得する処理を行うための通信プログラムを自動生成すると共に、この取得データを格納する変数名等を含む変数データ31を、該当する制御プロジェクトに書込む。
図13は、変数・通信プログラム生成部15の処理の一例を示すフローチャート図である。
図13の処理例では、まず、制御装置2が通信で制御装置1から取得したデータを格納する為の変数等(変数データ31)や、それらデータを取得するための通信プログラム32の書込み先を決定する(ステップS31)。ここでは、上記制御プロジェクト設定部17で設定した値(例えば図5に示す設定値)が、書込み先となるので、この設定値を取得しておく。
次に、“モニタ対象”のシンボルデータに対応する変数情報生成を行う(ステップS32)。ここでは、シンボルデータ編集部14の上述した処理によってモニタ対象として選択されたシンボルデータについて、変数名82やデータ型83、コメント87などの情報を元に、書込み変数情報としてリスト(変数情報リスト)を生成しておく。尚、上記のように、変数名82やデータ型83は、元々のシンボル名41やデータ型44に対して自動で修正が加えられたものである場合もあり、制御装置2側に適合したものとなっている。
ステップS32の処理は、例えば図11に示すような編集完了した状態のシンボルデータ編集テーブル80から、モニタ対象81にチェックが入っているレコード全てを抽出することで、モニタ対象として選択されたシンボルデータを全て抽出する。その際、これら各レコードから、予め決められた所定のデータ項目を抽出する。この抽出結果一覧が上記変数情報リストである。
予め決められた所定のデータ項目とは、例えば、変数名82、データ型83、コメント87、対象コントローラ88等である。尚、対象コントローラ88には、通信相手(本例では制御装置1)を示す情報などが格納される。これは例えばプログラミング装置20から取得できるが、通信設定情報24から分かるようにしてもよい。
次に、生成した変数情報リストに基づいて、制御装置2においてネットワークを介して制御装置1から取得したデータを格納する為の変数情報(変数名82などの変数データ31)を、制御プロジェクトに書込む(ステップS33)。例えば、対象制御プロジェクトのグローバル変数として、変数情報リストの変数名82とデータ型83などを上記変数データ31として該当する制御プロジェクトに書込む。尚、この書込み先制御プロジェクトは、ステップS31で決定された書込み先と同じである。
次に、選択シンボルデータとの通信用パラメータの生成を行う(ステップS34)。ここでは、通信プログラム32を生成するにあたり、上記“モニタ対象”となる各シンボルデータに係わるメモリアドレスの格納データを取得するために、これらシンボルデータ毎に通信プロトコルに依存した通信パラメータを生成する。例えば、MODBUS-RTUプロトコルを使う場合、通信設定情報入力部12にて設定した情報を用いて(例えば図9、図10に示す情報を用いて)“モニタ対象”のシンボルデータ毎の通信パラメータとして、MODBUSアドレス、ファンクションコード、データ長などを決定する。
“モニタ対象”のシンボルデータ毎に、そのシンボルアドレス86から、これに対応するMODBUSアドレスを求める。求める方法は、既に説明した通りであるが、一例として仮に図11はB機種のシンボルテーブル23に基づいて生成されたものとし、この図11に示すシンボルアドレス86=“Q2.0”のシンボルデータを例にした場合、これに対応するMODBUSアドレスは、上記算出式『MODBUSアドレス=MODBUS先頭アドレス+(登録ビット数×上位アドレス+下位アドレス)』を用いて、下記のように算出できる。尚、上記と同様にQの登録bitは16bitとする。
MODBUSアドレス=64+(16×2+0)=96
また、この“Q2.0”ではメモリ種別はQでありデータ型はBOOLであるので、図10(b)に示す例では対応するファンクションコードは‘0x01’である。尚、図10ではデータ型については省略して示しているが、ファンクションコードは基本的にメモリ種別及びデータ型によって決まる命令コードである。
また、データ長は、ここでは一例として予め設定された固定長(=‘1’)とする。
以上のことから、上記シンボルアドレス86=“Q2.0”のシンボルデータに関する通信パラメータとして、MODBUSアドレス=‘96’、ファンクションコード=‘0x01’、データ長=‘1’と決定されることになる。
そして、上記ステップS34で生成された通信パラメータ等を用いて、モニタ対象シンボルデータに関する通信プログラム32を生成する(ステップS35)。
ここでは、制御装置2に、ネットワークを介して通信により安全規格制御装置1から、モニタ対象のシンボルデータに係わるメモリアドレスの格納データを取得する処理を実現させる為の通信プログラム32(そのソースコード)を生成する。ここでは、例えば、通信プログラム32は、上記ステップS34でモニタ対象のシンボルデータ毎(該当シンボル毎に)に決められた通信パラメータを用いたデータ通信により、該当シンボルに係わるデータを取得し、該当シンボルのデータ格納用変数(変数データ31)に取得データをセットする処理を行うものとなる。
尚、複数シンボルデータのデータ取得を行う場合は、該当シンボル毎に通信パラメータを切替えて連続的にデータ取得を行うプログラムコードを生成する。
図14に、上記生成される通信プログラム32の一例を示す。
本例では、通信プログラム32の雛形が予め開発者等によって作成されているものとする。図14に示す“プログラム本文”は、この雛形で記述されているプログラムであり、特に具体例は示さないが、通信パラメータに従ったデータ取得処理を実現するプログラムである。この通信パラメータの値は、雛形には記述されておらず、ステップS35の処理で設定される。これによって、通信プログラム32が完成する。
雛形では、ケース文CASEに係る通信パラメータの項目名が記述されている。この項目名は、図示の例では「 F_CODE_I := 」、「ADD_I := 」、「LEN_I := 」となっている。そして、ステップS35では、これら各項目に係わるパラメータ値として、上記ステップS34で生成された通信パラメータの値が記述される。
図14には、一例として、A機種に関して図11においてシンボルアドレス86が‘I1_0’のシンボルデータについてパラメータ値が設定された例を示してある。
ここで、図14には、通信プログラム32には存在しないデータも示されている。つまり、図14の上側3行分には、‘I1_0’のシンボルデータについてパラメータ値が決定される様子を示している。この例の場合、ステップS34の処理では、図10(a)やデータ型83を用いて、通信パラメータとして、例えば図14の上側3行分に示すように、MODBUSアドレス=256+16×1+0(=272)、ファンクションコード=‘0x02’、データ長=‘1’が決定される。
尚、ファンクションコードは、図10では、一見、メモリ種別のみによって決まるように見えるかもしれないが、実際には例えば「メモリ種別+データ型」によって決まる。よって、図10には示していないが、メモリ種別=Iであっても、ファンクションコードが‘0x02’以外となるケースもあり得るが、ここでは‘0x02’になったものとする。尚、図10を用いずに、予め設定されている不図示の「メモリ種別+データ型」−ファンクションコード対応付けテーブルを参照して、該当するファンクションコードを決定するようにしてもよい。
尚、「メモリ種別+データ型」におけるデータ型は、上記の通りデータ型83であり、従ってデータ型が変換されている場合もあり得る。
また、上記のことから、データ長=‘1’と決定される。また、この例の場合、変数名82=「変数C1」である。
以上のパラメータ値等から、図14に示すように、下記のようなCASE文が生成される。
Case 変数C1
F_CODE_I := 0x02
ADD_I := 272
LEN_I := 1
図示のように、F_CODE_Iに対してはファンクションコードが設定され、ADD_Iに対してはMODBUSアドレスが設定され、LEN_Iに対してはデータ長が設定される。
制御装置2において、この様な通信パラメータを用いた通信プログラム32が実行されることで、制御装置2は制御装置1に対して、ADD_Iで指定されたアドレスに対してF_CODE_Iで指定された命令を実行してLEN_Iで指定されたデータ長のデータを取得して返信することを要求する要求フレームを、送信することになる。勿論、制御装置1は、ADD_Iで指定されたアドレス(MODBUSアドレス)に対応する自装置内のメモリアドレスを、算出等して認識することができる。
最後に、生成した通信プログラムを上記通信プログラム32として該当する制御プロジェクトに書込む(ステップS36)。
変数連携支援装置10によれば、例えば、上記のようにして、最終的には変数・通信プログラム生成部15が、変数データ31、通信プログラム32を生成するので、従来はユーザが手作業で行っていたことの殆どを自動化でき、ユーザの作業負担を軽減できる。例えば変数データ31に関して、シンボルデータのシンボル名とデータ型をそのまま変数名とデータ型として流用してもよく、更にその際に制御装置2側で扱えない文字、記号は自動的に扱える文字、記号に置き換えられるので、従来は手作業で行っていた変数名の設定作業負担が軽減できる。
また、通信プログラム32に関しては、どのメモリアドレスのデータを取得すべきであるのかをシンボルデータに基づいて判断し易くなると共に、このメモリアドレスに対応する“通信プロトコル上のアドレス”(本例ではMODBUSアドレス)やファンクションコードを、ユーザが判断する必要なく自動的に決定されて通信プログラム23が生成されるので、ユーザの作業負担が大幅に軽減される。
以上、安全規格制御装置1内部のデータを、別の制御装置2から通信ネットワーク3を介して取得するための変数データや通信プログラムを生成し、制御プロジェクト内へ自動で書込む構成の一例を示したが、この例に限るものではない。
以上の実施例は、安全規格制御装置1と通常の制御装置2の間でデータ取得を行う通信プログラムを対象に示したが、一方の制御装置が安全規格制御装置に限られるものではなく、通常の制御装置の間の通信プログラムを対象とすることも可能である。
また、上記制御プロジェクト設定部17は必須ではなく、従って図5のような情報は必須ではない。この場合、生成した変数データ31と通信プログラム32の書込み先制御プロジェクトが分からないが、これら31,32は変数連携支援装置10内の予め決められた所定の記憶領域に書込むようにすればよい。そして、後にユーザが手作業で、所定の記憶領域に格納された変数データ31と通信プログラム32を、書込み先制御プロジェクト(所定のフォルダ内など)に転送すればよい。勿論、この場合でも、少なくとも対象となる制御装置2の機種などの情報は、変数連携支援装置10に入力すべきである。
また、シンボルテーブル入力部11がシンボルテーブル23を取得する方法は、必ずしも上記1実施例のような“安全規格機種向けプログラミング装置”20に接続して直接的に当該装置20から取得する方法に限らない。例えば、任意の“安全規格機種向けプログラミング装置”20で生成された任意の安全規格制御装置1に係わるシンボルテーブル23を、例えばメモリカード等の可搬型記憶媒体に記憶させて、この可搬型記憶媒体を変数連携支援装置10に接続したときにシンボルテーブル入力部11が可搬型記憶媒体からシンボルテーブル23を読み込むようにしてもよい。尚、このシンボルテーブル23に係わる安全規格制御装置1に関する情報(例えば機種など)は、例えばシンボルテーブル23内に付与されている場合はその情報を利用してもよいし、シンボルテーブル入力S12においてユーザによる設定により付与してもよいものとする。
何れにしても、変数連携支援装置10が上述した処理を実行する為に必要な情報全てが、何等かの形で変数連携支援装置10に入力されればよいのであり、その為の方法は特に上述した1実施例の方法に限定されない。
あるいは、上記シンボルデータ編集部14も必須ではない。ユーザによる任意の編集を行わずにシンボルテーブル23から取得したシンボルデータをそのまま用いて、変数・通信プログラム生成部15が変数データ31、通信プログラム32を生成する構成であっても構わない。尚、編集は行わなくても、シンボルテーブル23から取得したシンボルデータの中から一部をユーザに選択させて、変数・通信プログラム生成部15が選択されたシンボルデータを用いて変数データ31、通信プログラム32を生成するようにしてもよい。勿論、上記1実施例のように、編集した各シンボルデータ(たとえば図11に示す各レコード;編集シンボルデータと呼ぶものとする)を用いて、変数・通信プログラム生成部15が変数データ31、通信プログラム32を生成するようにしてもよい。
次に、以下、変形例について説明する。
上述した一実施例は、例えば図15(a)に示すような1対1の関係のシステムを想定していた。つまり、図示のように、1台の制御装置2が、1台の安全規格制御装置1をモニタする構成を想定していた。しかし、本手法は、この様な例に限るものではなく、例えば図15(b)に示すように、1台の制御装置2が、複数台(図示の例では3台)の安全規格制御装置1をモニタする構成であっても適用できる。これが、以下に説明する変形例である。
例えば図15(b)に示すような構成の場合、上述したような煩雑な作業を複数台分実施する必要があり、さらに作業量が増大することになる。変形例では、この様な課題を解決できる。
まず、上記シンボルテーブル入力部11は、複数台の安全規格制御装置1の各シンボルデータを取込み可能である。取込みの際に、各安全規格制御装置1の機種や名称などの属性情報を付加して取込むことで、これらのシンボルデータを装置1毎に区別してシンボルデータ管理部13の管理下に置く。シンボルデータ管理部13は、現在何台分のシンボルデータが管理されているかを“対象装置台数”の情報として管理する。つまり、新たなシンボルテーブルの取込みを行う毎に、“対象装置台数”を+1インクリメントする(尚、“対象装置台数”は初期値=‘0’とする)。
変形例では、上記シンボルテーブル入力部11は、上記図7の処理の代わりに図16の処理を実行する。図16において、図7と同一の処理には同一のステップ番号を付してあり、その説明は省略する。これより、図示の通り、図16の処理が図7と異なる点は、ステップS21とS22の間にステップS41の処理を実行する点のみである。
ステップS41の処理は、図16の処理でシンボルデータを取込む対象の安全規格制御装置1の識別情報(装置の名称等)を設定・入力させる処理であるが、これはユーザ等に任意の装置名を設定させるものであって構わない。シンボルテーブル入力部11は、図16の処理で取り込んだシンボルデータ(シンボルテーブル)に対して、属性情報としてステップS41で設定された識別情報(装置名等)を付加する。
変形例では、上記変数・通信プログラム生成部15は、複数台分のシンボルデータが管理されている場合は、装置1毎にその装置1から取込んだシンボルデータを用いて、上記通信プログラムの自動生成と書込みを行う。尚、自動生成した通信プログラムのファイル名として、上記取込んだシンボルデータに付与されている装置名(上記ステップS41で設定したもの)を使用するようにしてもよい。
変形例では、上記変数・通信プログラム生成部15は、上記図13の処理の代わりに図17の処理を実行する。
図17において、図13と同一の処理には同一のステップ番号を付してあり、その説明は省略する。これより、図示の通り、図17の処理が図13と異なる点は、ステップS31とS32の間にステップS51、S52の処理が追加され、且つ、ステップS36の後にステップS53の処理が追加されると共にステップS52に戻るようにし、ステップS52がNOになったら本処理を終了する点である。
図17の処理では、上記ステップS31の処理を実行したら、上記“対象装置台数”を繰返しカウンタの初期値に設定して(ステップS51)、その後は繰返しカウンタが‘0’になるまで、上記ステップS32〜S36の処理を繰り返し実行する。
上記ステップS32〜S36の処理を実行完了する毎に、上記繰返しカウンタをー1デクリメントし(ステップS53)、繰返しカウンタが‘0’より大きければ(1以上であれば)(ステップS52,YES)再びステップS32〜S36の処理を実行する。そして、繰返しカウンタが‘0’になったら(ステップS52,NO)本処理を終了する。
以上説明したように、変形例においては、シンボルテーブル入力部11では、シンボルテーブル取込みの際に、それがどの安全規格制御装置1からのシンボルデータであるかを区別できるように、その安全規格制御装置1の名称(装置名)などを属性情報として付加する。名称はユーザ等が任意に設定するものであっても構わない。これにより、複数の安全規格制御装置1からシンボルデータを取込んでも、シンボルデータ管理部13において、それぞれを区別して管理できる。また、シンボルデータ取込み実施毎に“対象装置台数”情報を更新し、何台分のシンボルデータが取込まれているかを判別できるようにしておく。
また、上記属性情報(装置の名称)は、例えば上述した通信設定情報の一部(例えば図9に示す“安全制御装置側名称”)として記憶されてもよい。通信設定情報は、シンボルデータを取込んだ装置1毎にそれぞれ対応して設定する。また、上記通信設定情報入力部12は、この様な通信設定情報の設定変更が可能である。
上述した変形例では、データ取得先の安全規格制御装置1が複数台ある場合は、対象装置1毎の通信プログラムを自動生成できるので、エンジニアリング作業の負担を更に減少させることができる。
尚、上記一例に限るものではなく、例えば繰返しカウンタの初期値を、ユーザが任意の値を設定するようにしてもよい。これは、例えば、5台の安全規格制御装置1からシンボルデータ取込みを実施済みであるが(よって“対象装置台数”=5となっている)、ユーザがその中で3台についてのみ図17の処理を実施したいと考えた場合には、繰返しカウンタの初期値を‘3’に設定する。また、これに伴って、例えば上記ステップS41で設定された装置名を一覧表示して、ユーザが図17の処理対象とする装置名を選択指定するようにしてもよい(上記一例では任意の3台分、装置名を選択指定する)。
変数連携支援装置10の各種処理機能は、図3に一例を示して説明したが、この例に限らない。変数連携支援装置10は、特に図示しないが下記の処理機能を有するものと言うこともできる。
変数連携支援装置10は、第1の制御装置と第2の制御装置とを有するシステムに係わり、上記第2の制御装置が、上記第1の制御装置と通信を行って該第1の制御装置から任意のメモリ情報に係わるメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラムの作成を支援する装置であると言える。
第1の制御装置の一例が上記安全規格制御装置1であり、第2の制御装置の一例が上記(通常の)制御装置であるが、これらの例に限らない。特に、第1の制御装置に関して安全規格の制御装置の例に限るものではない。
変数連携支援装置10は、概略的には、不図示の通信プログラム生成支援機能部を有するものと言うこともできる。
不図示の通信プログラム生成支援機能部は、概略的には、例えば、上記第1の制御装置における制御に係わるメモリアドレスに任意の識別子が対応付けられて成るメモリ情報が1以上格納された第1のテーブル(一例が上記シンボルテーブル23)に基づいて、上記第2の制御装置が、上記第1の制御装置と通信を行って該第1の制御装置から任意の上記メモリ情報に係わるメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラムの作成を支援する処理機能部であると言うこともできる。
そして、上記不図示の通信プログラム生成支援機能部は、少なくとも、上記第1制御装置−第2制御装置間の通信に用いる通信プロトコルに応じて、上記任意のメモリ情報に係るメモリアドレスを、該通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、上記通信プログラム生成の際には該変換後のアドレスを用いるものである。
ここで、上記第1のテーブルの一例が上記シンボルテーブル23であり、その上記シンボルデータが上記メモリ情報の一例であるが、これらの例に限らない。また、上記通信プロトコルの一例が上述したMODBUS-RTUプロトコルであるが、この例に限らない。
上記不図示の通信プログラム生成支援機能部は、以下に説明する各種処理機能のうちの少なくとも1以上を有する。
すなわち、上記不図示の通信プログラム生成支援機能部は、例えば、アドレス対応情報記憶機能部(不図示)と、プログラム生成機能部(不図示)を有する。
アドレス対応情報記憶機能部は、該メモリ情報におけるアドレス体系と上記通信プロトコルに係るアドレス体系との対応関係を示すアドレス対応情報を記憶する。
このアドレス対応情報の一例が、例えば図10に具体例を示す通信パラメータ生成用設定情報70であるが、この例に限らない。
プログラム生成機能部は、例えば、上記第1のテーブルの1以上のメモリ情報の一部または全部あるいは該メモリ情報が任意に編集されてなる編集メモリ情報の一部または全部を対象メモリ情報として、該対象メモリ情報毎に、その対象メモリ情報に係わる上記メモリアドレスを上記アドレス対応情報に基づいて上記通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、該変換したアドレスを用いて上記通信プログラムの生成を行う。
プログラム生成機能部の一例が、上記変数・通信プログラム生成部15であるが、この例に限らない。
上記プログラム生成機能部が生成する上記通信プログラムは、上記第2の制御装置で実行されると、該第2の制御装置に、上記第1の制御装置と上記通信プロトコルに従った通信を行って上記第1の制御装置内の上記対象メモリ情報に係わる上記メモリアドレスの格納データを取得する処理を実行させるものである。
上記プログラム生成機能部は、更に、上記各対象メモリ情報に基づいて、上記取得した上記対象メモリ情報に係わるメモリアドレスの格納データを格納するための変数データ(一例が上記変数データ31)を生成する。
また、上記不図示の通信プログラム生成支援機能部は、上記第1のテーブルの上記1以上のメモリ情報の一部または全部を取得するメモリ情報入力機能部(不図示)、または/及び、該メモリ情報入力機能部により取得したメモリ情報に対して、任意の編集を行わせて上記編集メモリ情報を作成させるメモリ情報編集機能部(不図示)を、を更に有するものであってもよい。
メモリ情報入力機能部の一例が上記シンボルテーブル入力部11であり、メモリ情報編集機能部の一例が上記シンボルデータ編集部14であるが、これらの例に限らない。
そして、上記のことから、メモリ情報入力機能部は、上述したシンボルテーブル入力部11の各種機能の一部または全部と、同様の機能を有するものであってもよい。すなわち、上記メモリ情報入力機能部は、例えば、上記第1のテーブルの各メモリ情報のなかから、予め登録されているデータ型のメモリ情報を、取得するものであってもよい。これは、上記の通り、シンボルテーブル入力部11の例では、例えば図8に具体例を示すシンボルデータ型フィルタリングテーブル50を用いて、データ型に応じてシンボルデータの取捨選択を行って該当するシンボルデータを取り込む。尚、上記の通り、シンボルデータはメモリ情報の一例である。
また、上記メモリ情報入力機能部は、例えば、上記取得した各メモリ情報におけるデータ型を、上記第2の制御装置側で利用可能なデータ型に変換したうえで、該取得した各メモリ情報を取り込むようにしてもよい。第2の制御装置側とは、上記1実施例では、制御装置2や、制御装置2に係わるプログラミング装置30等である。
また、上記メモリ情報入力機能部は、例えば、上記取得した各メモリ情報におけるシンボル名に、上記第2の制御装置側で変数名として利用不可である文字/記号が含まれている場合には、これを上記第2の制御装置側で変数名として利用可能な文字/記号に置き換えたうえで、該取得した各メモリ情報を取り込むようにしてもよい。
あるいは、上記メモリ情報編集機能部(不図示)は、取り込んだ各メモリ情報に対して任意の編集を行わせることで上記編集メモリ情報を作成させると共に、該各編集メモリ情報のなかから任意の1以上の編集メモリ情報を選択させて、これを上記対象メモリ情報とするようにしてもよい。
また、上記通信プログラム生成支援機能部は、上記対象メモリ情報に関する所定の検査を実行するメモリ情報検査機能部を更に有するものであってもよい。メモリ情報検査機能部の一例が上記シンボルデータ検査部16であるが、この例に限らない。
また、例えば、上記第1の制御装置は複数台あってもよく、1台の上記第2の制御装置が該複数台の第1の制御装置それぞれをモニタする構成であってもよい。
この場合、変数連携支援装置10の上記通信プログラム生成支援機能部は、例えば、複数の第1の制御装置それぞれの上記第1のテーブルに基づいて、該複数の第1の制御装置それぞれの通信プログラムの作成を支援するものであってもよい。
また、この場合、上記通信プログラム生成支援機能部は、上記第1のテーブルの上記1以上のメモリ情報の一部または全部を取得すると共に、任意に設定させた取得元の第1の制御装置の識別情報(上記名称/装置名など)を、該取得したメモリ情報の属性情報として記憶するメモリ情報入力機能部を有するものであってもよい。
また、この場合、上記通信プログラム生成支援機能部は、上記属性情報を用いて、上記複数の第1の制御装置それぞれのメモリ情報を区別して上記通信プログラムの作成を支援するものであってもよい。これは、例えば図15、図16、図17で説明したことに相当するものである。
上述した変数連携支援装置10を含むシステムの仕組みを用いれば、異なる機種である場合を含む制御装置の間でデータの送受信を行うための通信プログラムを作成するエンジニアリング作業が大幅に自動化されるので、設計者が“制御装置間で所定のデータを取得する処理を実現させる通信プログラム”を作成する負担を、大幅に減少させることができる。これは、上記第1の制御装置と第2の制御装置とが異なる機種である場合に、特に顕著な効果を奏するものである。
本例の変数連携支援装置、該変数連携支援装置を有するコントローラシステム等によれば、制御装置間で所定の通信プロトコルで通信を行えるシステム構成に関して、一方の制御装置が他方の制御装置の所定のアドレスの格納データを上記通信プロトコルの通信によって取得できるようにするための通信プログラムの作成を容易にすることができる。
1 安全規格制御装置
2 (通常の)制御装置
3 ネットワーク
10 変数連携支援装置
11 シンボルテーブル入力部
12 通信設定情報入力部
13 シンボルデータ管理部
14 シンボルデータ編集部
15 変数・通信プログラム生成部
16 シンボルデータ検査部
17 制御プロジェクト設定部
20 “安全規格機種向けプログラミング装置”
21 シンボルテーブル生成部
22 通信ネットワーク設定部
23 シンボルテーブル
24 通信設定情報
30 プログラミング装置
31 変数
32 通信プログラム
33 システム構成情報
41 シンボル名
42 メモリ種別
43 メモリアドレス
44 データ型
45 コメント
50 シンボルデータ型フィルタリングテーブル
51 シンボルデータ型
52 変換後データ型
60 通信設定情報
61 設定項目
62 設定値
70 通信パラメータ生成用設定情報
71 ファンクションコード
72 対象メモリ先頭アドレス
73 MODBUSアドレス(先頭)
74 MODBUSアドレス(上限)
80 シンボルデータ編集テーブル
81 モニタ対象
82 変数名
83 データ型
84 シンボル名
85 シンボルデータ型
86 シンボルアドレス
87コメント
88対象コントローラ

Claims (17)

  1. 第1の制御装置と第2の制御装置を有するシステムであって、
    変数連携支援装置を更に有し、
    該変数連携支援装置は、
    前記第1の制御装置における制御に係わるメモリアドレスに任意の識別子が対応付けられて成るメモリ情報が1以上格納された第1のテーブルに基づいて、前記第2の制御装置が、前記第1の制御装置と通信を行って該第1の制御装置から任意の前記メモリ情報に係わるメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラムの作成を支援する通信プログラム生成支援手段を有し、
    前記通信プログラム生成支援手段は、少なくとも、前記第1制御装置−第2制御装置間の通信に用いる通信プロトコルに応じて、前記任意のメモリ情報に係るメモリアドレスを、該通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、前記通信プログラム生成の際には該変換後のアドレスを用いることを特徴とするコントローラシステム。
  2. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    該メモリ情報におけるアドレス体系と前記通信プロトコルに係るアドレス体系との対応関係を示すアドレス対応情報を記憶するアドレス対応情報記憶手段と、
    前記第1のテーブルの1以上のメモリ情報の一部または全部あるいは該メモリ情報が任意に編集されてなる編集メモリ情報の一部または全部を対象メモリ情報として、該対象メモリ情報毎に、その対象メモリ情報に係わる前記メモリアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて前記通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、該変換したアドレスを用いて前記通信プログラムの生成を行うプログラム生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のコントローラシステム。
  3. 前記プログラム生成手段が生成する前記通信プログラムは、前記第2の制御装置で実行されると、該第2の制御装置に、前記第1の制御装置と前記通信プロトコルに従った通信を行って前記第1の制御装置内の前記対象メモリ情報に係わる前記メモリアドレスの格納データを取得する処理を実行させるものであることを特徴とする請求項2記載のコントローラシステム。
  4. 前記プログラム生成手段は、更に、前記各対象メモリ情報に基づいて、前記取得した前記対象メモリ情報に係わるメモリアドレスの格納データを格納するための変数データを生成することを特徴とする請求項3記載のコントローラシステム。
  5. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    前記第1のテーブルの前記1以上のメモリ情報の一部または全部を取得するメモリ情報入力手段を更に有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコントローラシステム。
  6. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    前記第1のテーブルの前記1以上のメモリ情報の一部または全部を取得するメモリ情報入力手段と、
    該メモリ情報入力手段により取得したメモリ情報に対して、任意の編集を行わせて前記編集メモリ情報を作成させるメモリ情報編集手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のコントローラシステム。
  7. 前記メモリ情報入力手段は、前記第1のテーブルの各メモリ情報のなかから、予め登録されているデータ型のメモリ情報を、取得することを特徴とする請求項5記載のコントローラシステム。
  8. 前記メモリ情報入力手段は、前記取得した各メモリ情報におけるデータ型を、前記第2の制御装置側で利用可能なデータ型に変換したうえで、該取得した各メモリ情報を取り込むことを特徴とする請求項5記載のコントローラシステム。
  9. 前記メモリ情報入力手段は、前記取得した各メモリ情報におけるシンボル名に、前記第2の制御装置側で変数名として利用不可である文字/記号が含まれている場合には、これを前記第2の制御装置側で変数名として利用可能な文字/記号に置き換えたうえで、該取得した各メモリ情報を取り込むことを特徴とする請求項5記載のコントローラシステム。
  10. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    前記取り込んだ各メモリ情報に対して任意の編集を行わせることで前記編集メモリ情報を作成させると共に、該各編集メモリ情報のなかから任意の1以上の編集メモリ情報を選択させるメモリ情報編集手段を更に有し、
    該選択された編集メモリ情報に係る各アドレスからデータを取得するための通信プログラムの作成を支援させることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のコントローラシステム。
  11. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    前記対象メモリ情報に関する所定の検査を実行するメモリ情報検査手段を更に有することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のコントローラシステム。
  12. 前記第1の制御装置は複数台あり、
    前記変数連携支援装置の前記通信プログラム生成支援手段は、前記複数の第1の制御装置それぞれの前記第1のテーブルに基づいて、該複数の第1の制御装置それぞれの前記通信プログラムの作成を支援することを特徴とする請求項1〜4の何れか記載のコントローラシステム。
  13. 前記通信プログラム生成支援手段は、前記第1のテーブルの前記メモリ情報の一部または全部を取得すると共に、任意に設定させた取得元の第1の制御装置の識別情報を、該取得したメモリ情報の属性情報として記憶するメモリ情報入力手段を有することを特徴とする請求項12記載のコントローラシステム。
  14. 第1の制御装置と第2の制御装置を有するシステムに係わる装置であって、
    前記第1の制御装置における制御に係わるメモリアドレスに任意の識別子が対応付けられて成るメモリ情報が1以上格納された第1のテーブルに基づいて、前記第2の制御装置が、前記第1の制御装置と通信を行って該第1の制御装置から任意の前記メモリ情報に係わるメモリアドレスのデータを取得するための通信プログラムの作成を支援する通信プログラム生成支援手段を有し、
    前記通信プログラム生成手段は、少なくとも、前記第1制御装置−第2制御装置間の通信に用いる通信プロトコルに応じて、前記任意のメモリ情報に係るメモリアドレスを、該通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、前記通信プログラム生成の際には該変換後のアドレスを用いることを特徴とする変数連携支援装置。
  15. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    該メモリ情報におけるアドレス体系と前記通信プロトコルに係るアドレス体系との対応関係を示すアドレス対応情報を記憶するアドレス対応情報記憶手段と、
    前記第1のテーブルの1以上のメモリ情報の一部または全部あるいは該メモリ情報が任意に編集されてなる編集メモリ情報の一部または全部を対象メモリ情報として、該各対象メモリ情報毎に、その対象メモリ情報に係わる前記メモリアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて前記通信プロトコルで対応するアドレスに変換して、該変換したアドレスを用いて前記通信プログラムの生成を行うプログラム生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項14記載の変数連携支援装置。
  16. 前記プログラム生成手段が生成する前記通信プログラムは、前記第2の制御装置で実行されると、該第2の制御装置に、前記第1の制御装置と前記通信プロトコルに従った通信を行って前記第1の制御装置内の前記対象メモリ情報に係わる前記メモリアドレスの格納データを取得する処理を実行させるものであることを特徴とする請求項15記載の変数連携支援装置。
  17. 前記通信プログラム生成支援手段は、
    前記第1のテーブルの前記1以上のメモリ情報の一部または全部を取得するメモリ情報入力手段と、
    該メモリ情報入力手段により取得したメモリ情報に対して、任意の編集を行わせて前記編集メモリ情報を作成させるメモリ情報編集手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項15記載の変数連携支援装置。

JP2016136084A 2016-02-09 2016-07-08 コントローラシステム、変数連携支援装置 Withdrawn JP2017142767A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016023142 2016-02-09
JP2016023142 2016-02-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017142767A true JP2017142767A (ja) 2017-08-17

Family

ID=59627379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016136084A Withdrawn JP2017142767A (ja) 2016-02-09 2016-07-08 コントローラシステム、変数連携支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017142767A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110720081A (zh) * 2018-05-11 2020-01-21 三菱电机株式会社 编译器及编程辅助装置
JP2020057332A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
WO2020195195A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 オムロン株式会社 開発支援装置、開発支援装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
WO2021038930A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 オムロン株式会社 サポート装置、サポートプログラムおよび設定方法
CN113064376A (zh) * 2019-12-16 2021-07-02 株式会社安川电机 生产***、生产方法以及信息存储介质
JP2022162084A (ja) * 2018-10-04 2022-10-21 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
WO2023145062A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 ファナック株式会社 シーケンスプログラム表示装置、及びコンピュータが読み取り可能な記憶媒体

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01287740A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 文字列変換装置
JP2004046618A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd プログラマブルコントローラ、そのシーケンス制御プログラムの生成方法及びWeb文書
JP2007265252A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mitsubishi Electric Corp プログラム作成支援装置およびその方法
JP2008276526A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Omron Corp 産業用機器のプログラム開発支援装置
JP2008293138A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Fuji Electric Assets Management Co Ltd ソフトウェア開発支援プログラム、ソフトウェア開発支援方法
JP2009104283A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Koyo Electronics Ind Co Ltd Modbusでデータを送受処理する方式およびプログラマブルコントローラ等の制御機器
JP2015053022A (ja) * 2013-08-08 2015-03-19 株式会社ジェイテクト Plc用のプログラミングツール

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01287740A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 文字列変換装置
JP2004046618A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd プログラマブルコントローラ、そのシーケンス制御プログラムの生成方法及びWeb文書
JP2007265252A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mitsubishi Electric Corp プログラム作成支援装置およびその方法
JP2008276526A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Omron Corp 産業用機器のプログラム開発支援装置
JP2008293138A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Fuji Electric Assets Management Co Ltd ソフトウェア開発支援プログラム、ソフトウェア開発支援方法
JP2009104283A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Koyo Electronics Ind Co Ltd Modbusでデータを送受処理する方式およびプログラマブルコントローラ等の制御機器
JP2015053022A (ja) * 2013-08-08 2015-03-19 株式会社ジェイテクト Plc用のプログラミングツール

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110720081A (zh) * 2018-05-11 2020-01-21 三菱电机株式会社 编译器及编程辅助装置
CN110720081B (zh) * 2018-05-11 2022-05-03 三菱电机株式会社 编译器及编程辅助装置
JP7276581B2 (ja) 2018-10-04 2023-05-18 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
WO2020071439A1 (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
KR102553315B1 (ko) * 2018-10-04 2023-07-07 오므론 가부시키가이샤 프로그램 생성 장치, 프로그램 생성 장치의 제어 방법, 제어 프로그램, 및 기록 매체
CN112654940A (zh) * 2018-10-04 2021-04-13 欧姆龙株式会社 程序生成装置、程序生成装置的控制方法、控制程序以及记录介质
KR20210042971A (ko) * 2018-10-04 2021-04-20 오므론 가부시키가이샤 프로그램 생성 장치, 프로그램 생성 장치의 제어 방법, 제어 프로그램, 및 기록 매체
JP2022162084A (ja) * 2018-10-04 2022-10-21 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
JP2020057332A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 オムロン株式会社 プログラム生成装置、プログラム生成装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体。
WO2020195195A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 オムロン株式会社 開発支援装置、開発支援装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
JP2020166414A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 オムロン株式会社 開発支援装置、開発支援装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
EP3951519A4 (en) * 2019-03-28 2022-12-07 Omron Corporation DEVELOPMENT MEDIA DEVICE, METHOD FOR ORDERING DEVELOPMENT MEDIA DEVICE, INFORMATION PROCESSING PROGRAM AND RECORDING MEDIA
JP7067520B2 (ja) 2019-03-28 2022-05-16 オムロン株式会社 開発支援装置、開発支援装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
WO2021038930A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 オムロン株式会社 サポート装置、サポートプログラムおよび設定方法
CN114127646A (zh) * 2019-08-30 2022-03-01 欧姆龙株式会社 支持装置、支持程序及设定方法
JP2021039407A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 オムロン株式会社 サポート装置、サポートプログラムおよび設定方法
JP7379948B2 (ja) 2019-08-30 2023-11-15 オムロン株式会社 サポート装置、サポートプログラムおよび設定方法
CN113064376A (zh) * 2019-12-16 2021-07-02 株式会社安川电机 生产***、生产方法以及信息存储介质
CN113064376B (zh) * 2019-12-16 2024-05-31 株式会社安川电机 生产***、生产方法以及信息存储介质
WO2023145062A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 ファナック株式会社 シーケンスプログラム表示装置、及びコンピュータが読み取り可能な記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017142767A (ja) コントローラシステム、変数連携支援装置
JP5850033B2 (ja) フィールド機器管理装置、機器情報表示方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体
WO2015136959A1 (ja) 制御システム、方法、プログラムおよび情報処理装置
CN108009081B (zh) 工程设计工具协同装置及工程设计工具协同方法
KR101860252B1 (ko) 작화 장치 및 제어 시스템
JP2007265252A (ja) プログラム作成支援装置およびその方法
JP2005327263A (ja) 制御システム設定装置
JP4619995B2 (ja) プラント監視装置及びプラント監視システム
US10417836B2 (en) Device maintenance apparatus, device maintenance method, device maintenance program, and recording medium
JP6442131B2 (ja) 制御システムおよび制御装置
JP5026925B2 (ja) 制御プログラム作成装置および制御プログラム作成方法
CN103034917A (zh) 一种物料跟踪***设计装置及方法
CN103339573B (zh) 运动sfc程序部件生成装置
JP4656336B2 (ja) Plcネットワークシステムの開発支援装置
JP2007293409A (ja) シミュレーション方法およびその装置
JP2007286960A (ja) 数値制御装置
JP2008165324A (ja) プログラム作成支援装置
JP6794668B2 (ja) プログラミング装置
CN109117431A (zh) 用于将来自源应用的源数据合并至目标应用的目标数据的***和方法
JP6566859B2 (ja) エンジニアリングツール
JP6566151B2 (ja) システム設計支援装置およびシステム設計支援方法
JP2018005545A (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2009075788A (ja) ソフトウェア開発支援装置
JP6139389B2 (ja) プラント制御ロジック設計支援システム、プラント制御ロジック設計支援方法、及びプログラム
JP6779418B1 (ja) 設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20200924