JP2017137896A - 転がり軸受の固定支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定輪とハウジングの間でのクリープの発生を抑制すると共に、作業性を向上させる。
【解決手段】歯車を備える回転軸を、転がり軸受BBの固定輪BoをハウジングHに固定して回転自在に支持する転がり軸受の固定支持構造であって、歯車は、他の回転軸に備えられる他の歯車と噛合部Xにおいて噛み合い、ハウジングHには、転がり軸受の固定輪との嵌め合い面Hiのうち、噛合部Xから作用する反力荷重を受ける部位に、周方向に延び、嵌め合い面の全周の長さより短い周溝Mが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用トランスミッション、トランスアクスル等の動力伝達装置に用いられる転がり軸受の固定支持構造に関する。
転がり軸受は、一般に、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数のボール又はころなどの転動体とを備え、固定輪としての外輪がハウジングに支持固定されて、内輪に連結された回転軸を回転自在に支持している。そして、ハウジングへの組付けを容易にするために、通常、外輪はハウジングに対してすきま嵌めになっている。このように外輪とハウジングとがすきま嵌めに設定されているため、エンジン振動や、高速回転する回転軸のアンバランス荷重が大きい場合等にその荷重が外輪に作用することにより、固定輪である外輪とハウジングとの間でクリープが発生することが知られている。
そこで、従来、このような固定輪としての外輪とハウジングの間でクリープが発生することを防止ないしは抑制するため、外輪の外周面に周方向に延在する半周より短い周溝を設け、この周溝に油を供給する油供給路を設けた転がり軸受の固定支持構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−019738号公報
ところで、かかる転がり軸受によって回転自在に支持される回転軸においては、回転軸に設けられた駆動歯車に噛み合う被駆動歯車を備え、駆動歯車から伝達されるトルクが被駆動歯車を介して伝達される他の回転軸が存在する。このような場合、相互に噛み合う歯車を備える回転軸においては、駆動歯車と被駆動歯車とが噛み合う噛合部に作用するトルク荷重の反力荷重が回転軸に作用し、この反力荷重はさらに回転軸を支持している転がり軸受にも及ぶことになる。この結果、転がり軸受の転動体が固定輪である外輪を弾性変位させることからクリープが発生するおそれがある。
そこで、このようなクリープが発生することを防止するため、上記特許文献1に提案されている、外輪の外周面に周方向に延在する半周より短い周溝を設けた転がり軸受を用いることが考えられる。
しかしながら、上記特許文献1に提案されている転がり軸受の場合には、外輪の外周面に設けられた周溝の位置と、転がり軸受が支持する回転軸が転がり軸受を径方向に押し付ける反力荷重の作用位置とが一致しない場合があり、クリープ発生抑制性能が十分に発揮されないことがあった。また、転がり軸受の組み付けの際に反力荷重の作用位置と周溝の位置との位置合わせが困難であり、作業性が劣るという問題があった。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、固定輪とハウジングの間でのクリープの発生を抑制すると共に作業性を向上させる転がり軸受の固定支持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る転がり軸受の固定支持構造の一形態は、
歯車を備える回転軸を、転がり軸受の固定輪をハウジングに固定して回転自在に支持する転がり軸受の固定支持構造であって、
前記歯車は、他の回転軸に備えられる他の歯車と噛合部において噛み合い、
前記ハウジングには、前記転がり軸受の固定輪との嵌め合い面のうち、前記噛合部から作用する反力荷重を受ける部位に、周方向に延び、前記嵌め合い面の全周の長さより短い周溝が形成されていることを特徴とする。
上記の本発明に係る転がり軸受の固定支持構造の一形態によれば、ハウジングの転がり軸受の固定輪との嵌め合い面のうち、噛合部から作用する反力荷重を受ける部位に、周方向に延び、嵌め合い面の全周の長さより短い周溝が形成されているので、噛合部から高い反力荷重が及ぼされたとしても、この周溝が逃げ溝として作用し、固定輪とハウジングとの間でのクリープの発生が確実に抑制されるという効果を奏する。
また、ハウジングに周方向に延び、嵌め合い面の全周の長さより短い周溝が形成されるので、反力荷重の入力位置から周溝の位置及び形状が明確に確定可能であり、転がり軸受の組み付けの方向(回転位置)を気にすることなく、組み付けが可能であり作業性が向上する。さらに、転がり軸受が万が一回転したとしても、周溝が形成されている位置と反力荷重を受ける部位との相対位置は変わらないので、効果的にクリープ現象を抑制できる。
本発明の一実施形態による転がり軸受の固定支持構造の基本構成の一部を示す半断面図である。 図1に示した転がり軸受の固定支持構造の側断面説明図である。 本発明に係る転がり軸受の固定支持構造が適用可能な動力伝達装置の一例を示すスケルトン図である。 本発明に係る転がり軸受の固定支持構造が適用され組み込まれた動力伝達装置の一部分を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による転がり軸受の固定支持構造の基本構成を示す半断面図であり、BBは転がり軸受である。この転がり軸受BBは、例えば軸受鋼で形成された内輪Biと、例えば軸受鋼で形成された外輪Boと、内輪Biと外輪Boとの間に配置された複数の転動体である鋼、セラミックス等からなるボールBsとを備えている。Bhは複数のボールBsを周方向に一定間隔をあけて保持する保持器である。また、Bpは内輪Biと外輪Boとの間でボールBsの外側に位置された芯金付きの防塵用ゴムシールである。
また、Hは転がり軸受BBの外輪Boが嵌合されて支持される、例えばアルミ合金製のハウジングである。このハウジングHにおける転がり軸受BBの外輪Boとの内周面、換言すると、嵌め合い面Hiには、以下に詳述するように、周方向に延びる逃げ溝としての周溝Mが形成されている。
すなわち、周溝Mは、図2に示すように、噛合部Xからの反力荷重を受ける部位に対応して中央部が規定され、そこから周方向に延びる周溝として形成されている。具体的には、ハウジングHの嵌め合い面Hiを画成するハウジング穴の(O1を中心とする)半径R1よりも小さい(O2を中心とする)半径R2で、例えばハウジング穴の加工と同じボーリング加工によって形成されている。したがって、周溝Mは、図1に示すように、ボールBsが転動する軌道面の幅waよりも狭い溝幅wbを有し、図2に示すように、中央部における最大深さがdで端部にいくに従い次第に浅くなる断面三日月形状を有している。この形状の周溝Mは、上述のように、ハウジング穴の加工と同じボーリング加工によって形成されるので、加工が容易で加工コストが少なくて済む。
周溝Mの周方向長さLは、半径R1のハウジング穴の全周長さ(2πR1)の1/4程度(換言すると、約90°の夾角αに対応する周方向長さ)である。なお、周溝Mの最大深さd及び周方向長さLは、転がり軸受BBが設けられる部位が受ける噛合部Xからの反力荷重の大きさに応じて設定される。すなわち、図2に矢印で示すように、噛合部Xからの反力荷重(N)は、ハウジング穴の中心O1を通り噛合部Xの反対側(周方向で180°ずれた部位)に作用する。反力荷重は中央部付近で最大であり、この反力荷重による外輪Boの弾性変形量(mm)は、図2の下側に示すように、中央部で最大値をとる対称山形である。本実施形態では、中央部における最大深さdが、この中央部での最大弾性変形量以下に設定されている。なお、周溝Mの周方向長さLは、45°〜180°の範囲に対応する周方向長さに設定されてもよい。さらに、周溝Mの側面が嵌め合い面Hiと交わる縁部Me(図1参照)には、応力集中を避けるために面取りが施されるのが好ましい。
上記の実施形態によれば、ハウジングHの転がり軸受の外輪Boとの内周面、すなわち、嵌め合い面Hiのうち、噛合部Xからの反力荷重を受ける部位に、周方向に延びる周溝Mが形成されているので、噛合部Xから高い反力荷重が及ぼされたとしても、この周溝が逃げ溝として作用し、固定輪とハウジングとの間でのクリープの発生が確実に抑制される。
ここで、本発明に係る転がり軸受の固定支持構造が適用される動力伝達装置の一例を図3のスケルトン図を参照して説明する。
図3は、例えばハイブリッド車両用駆動装置に用いられる、エンジンEの動力を駆動輪DWに伝達する動力伝達装置であるトランスアクスル100のスケルトン図であり、
トランスアクスル100は、その筺体である不図示のハウジング内に互いに平行な4つの回転軸心(C1〜C4)を備えて構成されている。第1軸心C1はエンジンEの回転軸心と一致しており、第1軸心C1上には、インプットシャフト114、動力分配機構128、及び第1電動機MG1の第1ロータ回転軸116が回転可能に支持されている。第2軸心C2上には、カウンタ回転軸118が回転可能に配置されている。第3軸心C3上には、動力伝達回転軸120及び第2電動機MG2の第2ロータ回転軸122が回転可能に支持されている。また、第4軸心C4上には、差動歯車装置であるデフギヤ124が回転可能に支持されている。
インプットシャフト114の外周側には、ダンパ装置126、及び遊星歯車装置から成る動力分配機構128が配置されている。ダンパ装置126は、エンジンEから伝達されるトルク変動を吸収する機能を有し、そのエンジンEとインプットシャフト114との間に動力伝達可能に介挿されている。ダンパ装置126の外周部が、エンジンEのクランクシャフト132に連結されている円盤状のフライホイールにボルトによって締結され、ダンパ装置126の内周部がインプットシャフト114の軸方向の一端にスプライン嵌合されている。
動力分配機構128は、第1軸心C1回りに回転可能なサンギヤSと、外周側に配置されるリングギヤRと、それらサンギヤS及びリングギヤRと噛み合うピニオンギヤPGを自転及び公転可能に支持するキャリヤCAとから主に構成されている。サンギヤSはスプライン嵌合によって第1電動機MG1の第1ロータ回転軸116に相対回転不能に連結され、キャリヤCAはインプットシャフト114から径方向に伸びる鍔部114aに相対回転不能に接続されている。また、リングギヤRは、後述するカウンタードライブギヤ138が形成されている複合ギヤ軸140の内周部に一体的に形成されている。従って、リングギヤRの回転は、カウンタードライブギヤ138に伝達される。
複合ギヤ軸140は、軸方向の両端に配置されている第1軸受142及び第2軸受146を介してハウジングに第1軸心C1の回りに回転可能に支持されている。また、第1ロータ回転軸116は、第3軸受148及び第4軸受150を介してハウジングに第1軸心C1の回りに回転可能に支持されている。
第1ロータ回転軸116の外周側には、第1電動機MG1が配置されている。第1電動機MG1は、ステータ152、ロータ154、及びステータ152から軸方向に突き出るコイルエンド156を主に備えて構成されている。第1電動機MG1はモータ機能と発電機能とを有する所謂モータジェネレータである。その第1電動機MG1のステータ152は、ボルトによってハウジングに回転不能に固定されている。ロータ154の内周部は、第1ロータ回転軸116に相対回転不能に固定されている。従って、第1電動機MG1の回転が第1ロータ回転軸116に伝達される。
第2軸心C2上に配置されているカウンタ回転軸118は、軸方向の両端に配置されている第5軸受160及び第6軸受162を介してハウジングに第2軸心C2の回りに回転可能に支持されている。
カウンタ回転軸118の軸方向においてエンジンE側(図3において右側)には、複合ギヤ軸140に形成されているカウンタードライブギヤ138、及び後述するリダクションギヤ172の各々と噛み合うカウンタードリブンギヤ164が設けられている。また、カウンタ回転軸118の軸方向において図2の左側には、デフギヤ124のデフケースに連結されているデフリングギヤ165と噛み合うデフドライブギヤ166が形成されている。
第3軸心C3上に配置されている動力伝達回転軸120は、第2電動機MG2に連結されており、第7軸受168及び第8軸受170を介してハウジングに第3軸心C3の回りに回転可能に支持されている。
動力伝達回転軸120には、カウンタードリブンギヤ164と噛み合うリダクションギヤ172が形成されている。また、動力伝達回転軸120の軸方向において図3の左側の端部が、第2ロータ回転軸122に相対回転不能にスプライン嵌合されている。第2ロータ回転軸122は、第9軸受174及び第10軸受176を介してハウジングに第3軸心C3の回りに回転可能に支持されている。
第2ロータ回転軸122の外周側には、動力源として機能する第2電動機MG2が配置されている。第2電動機MG2は、ステータ178、ロータ180、及びステータ178から軸方向に突き出るコイルエンド182を主に備えて構成されている。第2電動機MG2は、第1電動機MG1と同様に、モータ機能と発電機能とを有する所謂モータジェネレータである。その第2電動機MG2のステータ178は、ボルトによって
ハウジングに回転不能に固定されている。ロータ180の内周部は、第2ロータ回転軸122に相対回転不能に固定されている。従って、第2電動機MG2の回転が第2ロータ回転軸122に伝達される。また、第2ロータ回転軸122は動力伝達回転軸120にスプライン嵌合されていることから、第2ロータ回転軸122すなわち第2電動機MG2の回転がリダクションギヤ172に伝達される。
なお、デフギヤ124の具体的な構造及び作動は公知であるため、その詳細な説明は省略するが、デフリングギヤ165が連結されデフギヤ124を収容するデフケースは、その両側で第11転がり軸受184及び第12転がり軸受186を介してハウジングに第4軸心C4の回りに回転可能に支持されている。ここで、デフドライブギヤ166と噛み合うデフリングギヤ165が別体で示す図として記載されているのは、第1軸心C1〜第4軸心C4が、実際には一平面上に配置されていないためである。
次に、本発明の一実施形態による転がり軸受の固定支持構造が適用されて組み込まれた動力伝達装置について、図4を参照してさらに説明する。図4は、図3におけるスケルトン図に対して、転がり軸受が固定支持されるハウジングの構成を符合110として加えて示す一部断面図である。図4おいては、上述の動力伝達装置としてのトランスアクスル100における軸心C2及びC3に対応する部位の一部分が示されている。
図示の実施形態では、歯車としてのリダクションギヤ172を備える回転軸であるリダクションシャフト120が、第7転がり軸受168及び第8転がり軸受170を介してハウジング110に回転自在に支持されている。そして、このリダクションギヤ172に他の歯車であるカウンタードリブンギヤ164が噛合部Xにおいて噛み合い、カウンタードリブンギヤ164を備える他の回転軸であるカウンターシャフト118が、第5転がり軸受160及び第6転がり軸受162を介してハウジング110に回転自在に支持されている。なお、このカウンターシャフト118には、カウンタードリブンギヤ164以外に上述のデフリングギヤ165と噛み合うデフドライブギヤ166が設けられている。
そして、この図示の実施形態においては、リダクションギヤ172とカウンタードリブンギヤ164との噛合部Xとリダクションシャフト120の回転中心(すなわち、軸心C3)とを含む平面内において、噛合部Xに対して回転中心を挟んで反対側の部位(図4において矢印で示されている)のハウジング110の内周面に周溝Mが設けられている。より詳しくは、第7転がり軸受168及び第8転がり軸受170のそれぞれの固定輪である外輪168Bo及び170Boとのハウジング嵌め合い面Hiにそれぞれ周溝Mが設けられている。
この実施の形態によれば、ハウジング110の嵌め合い面Hiのうち、噛合部Xからの反力荷重を受ける部位である第7転がり軸受168及び第8転がり軸受170のそれぞれの固定輪である外輪168Bo及び170Boとのハウジング嵌め合い面Hiにそれぞれ周溝Mが設けられているので、噛合部Xから高い反力荷重が及ぼされたとしても、この周溝Mが逃げ溝として作用し、外輪とハウジングの間でのクリープの発生が確実に抑制される。
なお、上述の別の実施形態として、例えば図4に示すような、この周溝Mに油を供給する油供給路Osが設けられてもよい。この別の実施形態によれば、油供給路Osを介して周溝M内に油が供給され、そこにある程度の油が保持されるので、油膜切れが発生し易い高荷重部位での油の供給と保持が可能となり、クリープを抑制するのみならず耐久性にも優れたものとなる。
以上、本発明に係る転がり軸受の固定支持構造が、図3のスケルトン図で示されたトランスアクスル100において、カウンタードリブンギヤ164を備えるカウンターシャフト118とカウンタードリブンギヤ164に噛み合うリダクションギヤ172を備えるリダクションシャフト120をそれぞれ含む軸心C2及びC3に対応する部位における転がり軸受に関連して適用された動力伝達装置について説明したが、本発明に係る転がり軸受の固定支持構造は、他の部位にも適用できることは言うまでもない。例えば、デフドライブギヤ166を備えるカウンターシャフト118とデフドライブギヤ166に噛み合うデフリングギヤ165が連結されるデフケースをそれぞれ含む軸心C2及びC4に対応する部位や、カウンタードライブギヤ138を備える複合ギヤ軸140とカウンタードライブギヤ138に噛み合うカウンタードリブンギヤ164を備えるカウンターシャフト118をそれぞれ含む軸心C1及びC2に対応する部位において、歯車の噛み合いに起因して反力荷重が作用する箇所に適用され得る。
さらに、本発明に係る転がり軸受において、転動体は、ボールに限られることなく「ころ」の場合にも適用可能である。
BB 転がり軸受
Bi 内輪
Bo 外輪
Bs ボール
Bh 保持器
H ハウジング
Hi 内周面(嵌め合い面)
M 周溝
X 噛合部

Claims (1)

  1. 歯車を備える回転軸を、転がり軸受の固定輪をハウジングに固定して回転自在に支持する転がり軸受の固定支持構造であって、
    前記歯車は、他の回転軸に備えられる他の歯車と噛合部において噛み合い、
    前記ハウジングは、前記転がり軸受の固定輪との嵌め合い面のうち、前記噛合部から作用する反力荷重を受ける部位に、周方向に延び、前記嵌め合い面の全周の長さより短い周溝が形成されていることを特徴とする転がり軸受の固定支持構造。
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