JP2017136780A - 画像形成装置及びその制御方法、画像形成装置のサポートシステム及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバプロパティを含む印刷ジョブを情報処理装置が取得できるようにする画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置において、印刷ジョブデータ転送要求受信部は、サポート端末からの印刷ジョブデータ転送要求を受け付け、印刷ジョブデータ取得処理部は、受け付けた印刷ジョブデータ転送要求に対応して、プリントサーバに保管されている印刷ジョブデータ(ドライバプロパティを含むもの)を取得する。印刷ジョブデータ送信部は、プリントサーバから取得した印刷ジョブデータを、要求元のサポート端末に送信する。
【選択図】図11
【解決手段】画像形成装置において、印刷ジョブデータ転送要求受信部は、サポート端末からの印刷ジョブデータ転送要求を受け付け、印刷ジョブデータ取得処理部は、受け付けた印刷ジョブデータ転送要求に対応して、プリントサーバに保管されている印刷ジョブデータ(ドライバプロパティを含むもの)を取得する。印刷ジョブデータ送信部は、プリントサーバから取得した印刷ジョブデータを、要求元のサポート端末に送信する。
【選択図】図11
Description
本発明は、画像形成装置の保守サービスの技術に関する。
従来、画像形成装置において、設定と成果物とが整合しない等の事象が発生した場合に、音声や動画通信、あるいは遠隔操作による保守サービスが行われている。特許文献1では、画像形成装置に障害が起きた時や画像形成装置の使い方に不慣れなユーザからの求めに応じてサポートセンタが画像形成装置と通信して対応する。これにより、画像形成装置側のユーザはサポートセンタにおけるサポート要員によるサポートを受けることができる。
しかしながら、従来の技術では、ユーザが操作するプリンタドライバ画面でのドライバプロパティをサポートセンタにおいてサポート要員が直接確認することは困難である。プリンタドライバ等で設定されたドライバプロパティは、印刷を行った画像形成装置にそのままの形では保存されず、内部処理用の形式に変換されて保管される。そのため、サポート要員が直接操作できる画像形成装置の情報からは、ユーザが操作するプリンタドライバ画面情報を正確に再現することは困難である。通常、ユーザにプリンタドライバ画面をファイルにしてもらい、それをサポートセンタに電子メールやファックスで別途送信してもらう等の煩雑な手間が必要となる。
本発明の目的は、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを情報処理装置が画像形成装置から取得できるようにすることである。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成装置であって、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを前記画像形成装置で処理可能な形式に変換したデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、情報処理装置からのジョブ転送要求を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段により受け付けられたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを情報処理装置が画像形成装置から取得できるようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置のサポートシステムの全体構成を示す図である。このサポートシステムは、ネットワークを介して、メンテナンス対象となる画像形成装置100を、情報処理装置としてのサポート端末102が支援する遠隔保守システムである。具体的には、遠隔保守においてサポートセンタがサポート端末102を用い、画像形成装置100が保守を受ける。サポート端末102は、音声や動画通信、あるいは遠隔操作等を使った遠隔保守機能を持ち、サポート端末102と画像形成装置100の互いが遠隔保守時の通信相手として動作する。画像形成装置100及びサポート端末102はいずれも、HTTPクライアントノードとしての通信機能を備える。画像形成装置100は印刷機能を有するプリンタであり、例えば、MFP(Multi Function Peripheral)である。以降、画像形成装置100をプリンタと略称することもある。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置のサポートシステムの全体構成を示す図である。このサポートシステムは、ネットワークを介して、メンテナンス対象となる画像形成装置100を、情報処理装置としてのサポート端末102が支援する遠隔保守システムである。具体的には、遠隔保守においてサポートセンタがサポート端末102を用い、画像形成装置100が保守を受ける。サポート端末102は、音声や動画通信、あるいは遠隔操作等を使った遠隔保守機能を持ち、サポート端末102と画像形成装置100の互いが遠隔保守時の通信相手として動作する。画像形成装置100及びサポート端末102はいずれも、HTTPクライアントノードとしての通信機能を備える。画像形成装置100は印刷機能を有するプリンタであり、例えば、MFP(Multi Function Peripheral)である。以降、画像形成装置100をプリンタと略称することもある。
画像形成装置100、サポート端末102はそれぞれ、ルータ108、ルータ109を経由してインターネット106に接続される。HTTP中継サーバ103がインターネット106に接続されている。画像形成装置100及びサポート端末102は互いのアドレスを知らない。クライアントノード同士である両者は、HTTP中継サーバ103から提供されるURI(Uniform Resource Identifier)を介してPOST/GETを実行することで両者間のデータ通信を実施する。クライアントノード同士は、プライベートアドレスを用いたネットワークを介しても、またルータ等のファイアーウォールに遮られていても、データ通信を行うことができる。本実施の形態では、画像形成装置100、サポート端末102は、HTTPクライアントノードとして動作する。
画像形成装置100が属するプライベートアドレスには、プリントサーバ101とクライアントPC107が接続されている。クライアントPC107はプリンタドライバ等のジョブ投入機能によって印刷ジョブデータをプリントサーバ101へ投入する。ジョブ投入装置としてのプリントサーバ101は、投入された印刷ジョブデータを解析して印刷イメージ画像を生成する。プリントサーバ101は印刷イメージ画像を画像形成装置100に投入する事で印刷を実行させて印刷物を得る。画像形成装置100は、プリントサーバ101に対し専用I/F部を介して直結されている。しかし、プリントサーバ101はNAT(Network Address Translation)機能を搭載している。NAT機能によって、画像形成装置100は、プライベートアドレス上に接続されたノードへのアクセスや、インターネット106に接続されたHTTP中継サーバ103とも通信を行うことができる。サポート端末102にはプリントサーバ105がローカル接続され、プリントサーバ105に画像形成装置104が接続される。プリントサーバ105及び画像形成装置104の構成は、プリントサーバ101及び画像形成装置100と同様である。
図2は、サポートシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、プリンタコントローラ200を有する。プリンタコントローラ200において、CPU201は、ROM202またはハードディスク(HDD)204に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス206に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM202は、CPU201が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM203は、主としてCPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)204は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。なお、HDD204の他にSDカードやフラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。スキャナI/F208は、スキャナ213からの画像入力を制御する。プリンタI/F207は、印刷手段としてのプリント装置212への画像出力を制御する。操作部I/F209は、操作部214が備える表示部216の表示制御および、入力部215で設定される各種設定情報の入力を制御する。制御系I/F205は、画像形成に必要な情報を、プリントサーバ101から受信する。画像データ系I/F211は、プリント装置212へ送信するための画像データをプリントサーバ101から受信する。なお、画像形成装置100は、インターネット106との通信はプリントサーバ101を中継して行う。このとき、インターネット106と通信するデータの送受信は、制御系I/F205が行う。なお、ここでは画像形成装置100のハードウェア構成として説明したが、サポート端末102が属するローカルネットワークに存在する画像形成装置104も同じハードウェア構成を持つ。
プリントサーバ101において、プリントサーバコントローラ220は、投入された印刷ジョブデータの解析、画像データへの展開処理など、プリントサーバ101における印刷処理実行に必要な処理を行う。CPU221は、ROM222またはハードディスク(HDD)224に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス226に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM222は、CPU221が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM223は、主としてCPU221の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)224は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。なお、本実施例ではHDD224を用いたが、HDD224の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。
制御系I/F225は、画像形成に必要な情報を、画像形成装置100へ送信する。また、制御系I/F225は、後述の印刷ジョブデータファイルを画像形成装置100との送受信にも利用する。画像データ系I/F227は、プリント装置212から出力するする画像データを画像形成装置100へ送信する。ネットワークI/F228は、ネットワークケーブルを経由して、インターネット106とデータ通信を行う。なお、上述のとおり、プリントサーバ101は、画像形成装置100とインターネット106との通信を中継する。このとき、画像形成装置100とのデータ通信は制御系I/F225が、インターネット106とのデータ通信はネットワークI/F228がそれぞれ行う。プリントサーバ101はネットワークブリッジの様に振る舞う。
サポート端末102において、CPU241は、ROM242またはハードディスク(HDD)244に記憶された制御プログラムに基づいて、システムバス245に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM242は、CPU241が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM243は、主としてCPU241の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)244は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。なお、HDD244の他にSDカードやフラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F246は、ネットワークケーブルを経由してインターネット106とデータ通信を行う。キーボードI/F247は、キーボード251や図示しないポインティングデバイスからのキー入力を制御する。ディプレイI/F248は、ディスプレイ252の表示を制御する。画像入力I/F249は、カメラ等の画像入力装置253からの画像入力を制御する。なお、上述のとおり、サポート端末102は、画像形成装置100との通信はプリントサーバ101を中継して行うが、データ通信はネットワークI/F246が制御する。
図3(a)は、画像形成装置100のソフトウエアモジュール構成を示すブロック図である。これらのソフトウエアモジュール群は、HDD204に格納されたプログラムがRAM203に読み出されて、CPU201によって実行されることで実現される。UI制御部301は、操作部I/F209を通して表示部216の表示制御を行うほか、入力部215を使って行われる入力処理を受け付ける。実行済印刷履歴管理部302は、画像形成装置100が実行した印刷処理の履歴を記録する。リモートメンテナンス通信制御部303は、サポート端末102との遠隔保守を実現するためのネットワーク通信処理を行う。ネットワーク通信処理には、画像形成装置100の制御系I/F205、さらにプリントサーバコントローラ220のネットワークI/F228が用いられる。印刷ジョブデータ転送要求受信部304(受け付け手段)は、サポート端末102からの印刷ジョブデータ転送要求を受け付ける。印刷ジョブデータ取得処理部305(取得手段)は、受け付けた印刷ジョブデータ転送要求に対応して、プリントサーバ101に保管されている印刷ジョブデータ(ドライバプロパティを含むもの)を取得する。印刷ジョブデータ送信部306(送信手段)は、プリントサーバ101から取得した印刷ジョブデータを、要求元のサポート端末102に送信する。印刷ジョブデータ取り込み要求受信部307は、サポート端末102からの印刷ジョブデータ取り込み要求を受け取る。印刷ジョブ受信部308は、サポート端末102からの印刷ジョブデータを受信する。印刷ジョブ取り込み依頼部309は、サポート端末102から受信した印刷ジョブデータをプリントサーバ101に取り込むようにプリントサーバ101に依頼する。
図3(b)は、プリントサーバ101のソフトウエアモジュール構成を示すブロック図である。これらのソフトウエアモジュール群は、HDD224に格納されたプログラムがRAM223に読み出されて、CPU221によって実行されることで実現される。UI制御部311は、プリントサーバ101の図示しないディスプレイの表示、さらにはキーボードなどの入力デバイスからの入力を制御する。印刷ジョブデータ受信部312は、クライアントPC107または画像形成装置100から送られる印刷ジョブデータを受信する。印刷ジョブ処理部313は、印刷ジョブデータ受信部312により受信された印刷ジョブデータを解析し、印刷ジョブデータを変換して制御コマンド及びイメージ画像を生成する。印刷ジョブ処理部313は、生成した制御コマンドとイメージ画像を使って、画像形成装置100に印刷動作を行わせる。印刷ジョブデータ管理部314は、受信した印刷ジョブデータをHDD224に保管して、再印刷やデータの取り出しが可能になるようにインデックスを作成して印刷ジョブデータを管理する。これにより印刷ジョブデータリストが作成される。印刷ジョブデータ転送要求受信部315は、画像形成装置100から送信された印刷ジョブデータ転送要求を受信する。印刷ジョブデータ送信部316は、印刷ジョブデータ管理部314が管理する印刷ジョブデータを画像形成装置100へ送信する。ネットワーク中継部317は、画像形成装置100がインターネット106にアクセスできるように、制御系I/F205から受信したネットワークデータを中継する。
図3(c)は、サポート端末102のソフトウエアモジュール構成を示すブロック図である。これらのソフトウエアモジュール群は、HDD244に格納されたプログラムがRAM243に読み出されて、CPU241によって実行されることで実現される。UI制御部325は、キーボードI/F247を通してキーボード251の入力処理を受け付けるほか、ディスプレイI/F248を通じてディスプレイ252に情報を表示させる。印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、リモートメンテナンス中の画像形成装置100に対して、画像形成装置100が印刷を実行した際に利用した印刷ジョブデータをサポート端末102に転送するように要求をする。印刷ジョブデータ受信部322は、画像形成装置100から転送される印刷ジョブデータを受信する。印刷ジョブデータ投入部323は受信した印刷ジョブデータを、サポート端末102の内部ネットワークに接続されている画像形成装置104に送る。リモートメンテナンス通信制御部324は、インターネット106とHTTP中継サーバ103を通じて、画像形成装置100とリモートメンテナンスを実行するための通信制御を行う。
以下に、サポート端末102による画像形成装置100のリモートメンテナンス処理について説明する。図4は、メンテナンス第1処理のフローチャートである。なお、このフローチャートに係わるサポート端末102のプログラムはHDD244に記憶されており、RAM243に読み出されCPU241によって実行される。
まず、サポート端末102は、キーボード251等の入力デバイスを使ってサポート要員からリモートメンテナンスの開始依頼がされるのを待つ(ステップS401)。ここでいう開始依頼は、印刷ジョブデータを転送するように保守中の画像形成装置100に要求する内容のものである。リモートメンテナンス依頼があると、サポート端末102のリモートメンテナンス通信制御部324は、既知のインターネット106上のHTTP中継サーバ103との通信を開始する(ステップS402)。HTTP中継サーバ103のURLアドレスについては、サポート端末102と画像形成装置100の両方がそのアドレス値を知っている。サポート端末102と画像形成装置100は互いに内部のネットワークに接続されていて、互いのIPアドレスを直接知ることはできないが、それぞれの装置がHTTP中継サーバ103を中継することで通信を行える。
続いて、ステップS403で、リモートメンテナンス通信制御部324は、メンテナンス対象である画像形成装置100とリモートメンテナンス通信を開始する。リモートメンテナンスを実現するために、HTTP中継サーバ103上の図示しない仮想の会議室が利用される。仮想会議室は一意の会議室番号によって識別される。サポート端末102を利用するサポート要員と、メンテナンス対象の画像形成装置100を利用するユーザは、予め電話等を使い、メンテナンスで使用する会議室番号を決めている。リモートメンテナンス通信制御部324は会議室番号を指定して、画像形成装置100とのリモートメンテナンス通信を確立する。
リモートメンテナンス通信が確立されると、サポート端末102のディスプレイ252には図5に示す遠隔保守サービス画面500が表示される。画面上部には利用中の会議室番号501が表示される。保守対象機器表示欄502には、保守中の画像形成装置100の具体的なプリンタ名称が表示される。保守対象機器操作画面欄503では、画像形成装置100の表示部216に表示中の内容の確認、操作を行うことが可能である。遠隔保守サービス一覧504には、遠隔保守をするための利用可能なサービスがボタンとして表示されている。サポート要員はこれらのボタンを押すことで所望の保守機能を実行することができる。プリンタからの印刷ジョブ取得ボタン506が押されると、画像形成装置100の実行済印刷履歴管理部302の情報を元に、図6に示す印刷ジョブデータ取得画面601が表示される。
続いて、サポート要員は、印刷ジョブデータ取得画面601(図6)に表示された印刷実行履歴リスト602の中から、保守中の画像形成装置100から取得したい印刷ジョブを選択する。そして、図6のジョブ取得ボタン603が押されたことを検出すると、印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、ドライバプロパティを含む印刷ジョブデータを転送するように画像形成装置100に対して依頼する(ステップS404)。印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、依頼に応答して画像形成装置100から送信されてきた印刷ジョブデータがすべて受信されるのを待つ(ステップS405)。この印刷ジョブデータは、後述する図11のステップS1107で送信されたものである。そして印刷ジョブデータがすべて受信されると、印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、受信した印刷ジョブデータを、ローカルネットワークに接続しているプリントサーバ105(または画像形成装置104)に投入する(ステップS406)。これにより、メンテナンス中の画像形成装置100と同じ環境を再現することができる。その後、図4の処理は終了する。
サポート端末102において、サポート要員は、印刷ジョブデータの問題を解析し、ドライバプロパティの書き換え等の適切な編集処理を反映させた対策後の印刷ジョブデータを生成する。対策後の印刷ジョブデータは、その後、図15のステップS1506で、メンテナンス中の画像形成装置100へ送信されることになる。
ここで、クライアントPC107から投入される印刷ジョブデータと画像形成装置100の内部に保存されるプリンタ制御コマンド及びイメージデータとの関係について図7〜図10を用いて説明する。図7は、プリントサーバ101を介してクライアントPC107と画像形成装置100との間で行われる印刷ジョブデータの変換処理を示す図である。
クライアントPC107では、ユーザの指示に従って、印刷ジョブが生成される。この印刷ジョブのファイルには、ドライバプロパティ111及び画像・文書データ112が含まれる。ドライバプロパティ111は、クライアントPC107を操作するユーザにより、図8に示すプリンタドライバ設定画面801を用いて指定される。画像・文書データ112は、ドライバを呼び出したアプリケーションにより生成される。具体的には画像・文書データ112はPDF等の文書ファイルで保存される。
図9(a)、(b)に、ドライバプロパティ111、画像・文書データ112の具体的なデータ例を示す。この例では、PostScriptで線を描画するデータが示されている。ドライバプロパティ111は、印刷の際にユーザが必要箇所を所望の値に編集するが、よく使うドライバプロパティをプリセットとして保管することも可能である。図9(a)には、ドライバプロパティ111をデータとして保存した場合の例が示されている。ここではXML形式のJDFとして各種設定値が記録されている。
プリントサーバ101は、クライアントPC107から、生成された印刷ジョブ(ドライバプロパティ111と画像・文書データ112)を受信する。そしてプリントサーバ101は、それらに基づいて、画像形成装置100が処理可能であるプリンタ制御コマンド113と印刷物として出力される結果に対応するイメージデータ114とを生成する(図7)。その際、ドライバプロパティ111を含んだ印刷ジョブデータが、印刷ジョブデータリストとして、プリントサーバ101の印刷ジョブデータ管理部314に保管される。このとき、ドライバプロパティ111とプリンタ制御コマンド113とが一対一に対応していれば、サポート要員はユーザがプリンタドライバ設定画面801で設定した内容を把握できる。しかし、様々な理由でドライバプロパティ111とプリンタ制御コマンド113とが一対一に対応しない場合がある。図10(a)、(b)に、ドライバプロパティ111、プリンタ制御コマンド113を例示し、両者を比較して説明する。
図10(a)、(b)に示すように、両者に類似する項目があるが、ドライバプロパティ111において、プリンタ制御コマンド113がすべて使われるわけではない。例えば、画像書き出し位置については、項目はプリンタ制御コマンド113とドライバプロパティ111の両者にある。しかし、ドライバプロパティ111の値がそのままプリンタ制御コマンド113に利用されず、イメージデータの余白を加工することでプリンタ制御コマンド113の値は使われないことがある。プリンタドライバは複数のプリンタに共通の設計を行うことが多く、特定のメーカのプリンタ制御コマンドを使用しないのがその理由の1つである。このほか、拡大縮小、部数指定等においても、両者間で同じ値が使用されない場合がある。そこで本実施の形態では、リモートメンテナンス機能によってサポート端末102から画像形成装置100を直接操作することが可能であるにもかかわらず、プリントサーバ101から印刷ジョブデータを取得する。ユーザがプリンタドライバでどのように設定を行ったのか、イメージデータがどのように加工されたのかをサポート端末102で把握するには、印刷を実行した元になったデータが必要となるからである。
図11は、画像形成装置100における印刷ジョブ転送要求受信処理のフローチャートである。この処理では、画像形成装置100は、サポート端末102からの印刷ジョブデータの転送要求を受け付け、それに対応して、ドライバプロパティを含む印刷ジョブデータをプリントサーバ101から取得してサポート端末102へ送信する。このフローチャートに係わる画像形成装置100のプログラムはHDD204に記憶されており、RAM203に読み出されCPU201によって実行される。
まず、画像形成装置100は、画像形成装置100のオペレータからサポート依頼がされるのを待つ(ステップS1101)。サポート依頼があると、ステップS402でサポート端末102について説明したのと同様に、画像形成装置100のリモートメンテナンス通信制御部303は、HTTP中継サーバ103との通信を開始する(ステップS1102)。続いて、ステップS1103で、リモートメンテナンス通信制御部303は、サポート端末102とリモートメンテナンス通信を確立する。このリモートメンテナンスの実現のための処理は、ステップS403でサポート端末102について説明したのと同様である。
続くステップS1104では、画像形成装置100は、印刷ジョブデータ転送要求受信部304によりサポート端末102からの印刷ジョブ転送要求が受け付けられたか否かを判別し、印刷ジョブ転送要求を受け付けるまでその判別を繰り返す。この印刷ジョブ転送要求は、図4のステップS404で依頼されたものである。画像形成装置100は、印刷ジョブ転送要求を受け付けると、ステップS1105へ処理を進める。ステップS1105では、画像形成装置100は、自身が直接に接続しているプリントサーバ101に対し、保管されている印刷ジョブデータであって転送要求に対応するもの(ドライバプロパティを含むもの)を自身へ転送するよう依頼する。この依頼に応答してプリントサーバ101から転送される印刷ジョブデータを印刷ジョブデータ取得処理部305が受信する(ステップS1106)。この印刷ジョブデータは、後述する図12のステップS1204で返信されたものである。これにより、画像形成装置100が印刷する際にプリントサーバ101により利用された、ドライバプロパティを含む印刷ジョブデータが取得される。次に、印刷ジョブデータ送信部306は、受信により取得された印刷ジョブデータを、要求元のサポート端末102へ送信する(ステップS1107)。その後、図11の処理は終了する。
図12は、プリントサーバ101におけるプリントサーバ処理のフローチャートである。このフローチャートに係わるプリントサーバ101のプログラムはHDD224に記憶されており、RAM223に読み出されCPU221によって実行される。
まず、印刷ジョブデータ転送要求受信部315は、画像形成装置100から印刷ジョブデータ転送要求が来ているか否かを判別する(ステップS1201)。この印刷ジョブデータ転送要求は、図11のステップS1105で依頼されたものである。印刷ジョブデータ転送要求が来ていない場合は、処理はステップS1202以降の印刷ジョブ返信処理へ遷移する一方、印刷ジョブデータ転送要求が来た場合は、処理はステップS1206以降の同期処理へ遷移する。
ステップS1202では、印刷ジョブデータ管理部314は、以前に印刷を実行した印刷ジョブデータを保管している印刷ジョブデータリストの中から、転送要求に対応する印刷ジョブデータを検索し、該当する印刷ジョブデータファイルを取り出す。上述したように、画像形成装置100で印刷が実行されると、ユーザが操作を行うドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータが印刷ジョブデータ管理部314に保管されている。次に、印刷ジョブ処理部313は、取り出された印刷ジョブデータファイルに、再度印刷可能にするために必要な情報を付加することで、印刷ジョブデータファイルをパッケージファイルに変換する(ステップS1203)。そして、印刷ジョブデータ送信部316は、その印刷ジョブデータファイルを、パッケージファイルの形式で制御系I/F225を通して転送要求発行元である画像形成装置100へ返信する(ステップS1204)。次に、プリントサーバ101は、画像形成装置100へのパッケージファイルの返信がすべて終了するまで待ち(ステップS1205)、返信がすべて終了すると図12の処理を終了させる。
このようにして、画像形成装置100は、メンテナンスの対象となるユーザ所有の画像形成装置100に印刷を実行させた印刷ジョブデータファイルを、ジョブ投入装置であるプリントサーバ101から取得する。そして、それがプリントサーバ101へ送信される。前述の図4の処理を経て、サポート端末102にローカルネットワークで接続されているサポート用の画像形成装置104に、画像形成装置100と同じ環境で印刷を行わせることが可能となる。サポート要員が画像形成装置100のユーザの環境で使用された全ての情報を得ることで、発生した問題の対策を適切に行える。
従って、メンテナンス対象の画像形成装置100が実行した印刷に関連する環境が、ドライバプロパティも含めて、サポート端末102が属するローカルネットワークで再現される。しかし、サポート要員による問題の解決がなされた後は、サポート端末102が属するローカルネットワーク上でのドライバプロパティを含む印刷に関する環境を、画像形成装置100が属するローカルネットワーク上に再現させる必要がある。そこで、本実施の形態では、サポート端末102が属するローカルネットワーク上で使用された印刷ジョブデータファイルをメンテナンス対象の画像形成装置100が属するローカルネットワーク上に同期させる方法について、図13〜図16を加えて説明する。この同期は、図15、図13、図12のステップS1206以降の処理により実現される。概略としては、図15のステップS1506で、対策後の印刷ジョブデータがサポート端末102から画像形成装置100へ送信され、それが図13のステップS1302で受信される。そして、図13のステップS1305で、対策後の印刷ジョブデータが画像形成装置100からプリントサーバ101へ送信され、それが図12のステップS1207で受信される。
図12のステップS1206では、プリントサーバ101の印刷ジョブデータ受信部312は、画像形成装置100からの印刷ジョブデータ取り込み依頼があったか否かを判別する。この依頼は、後述する図13のステップS1304で依頼されたものである。その判別の結果、印刷ジョブデータ取り込み依頼がない場合は、処理はステップS1201に戻る。一方、印刷ジョブデータ取り込み依頼があった場合は、印刷ジョブデータ受信部312は、画像形成装置100から印刷ジョブデータの受信を開始する(ステップS1207)。この印刷ジョブデータはパッケージ化された対策後の印刷ジョブデータであって、後述する図13のステップS1305で送信されたものである。そして、印刷ジョブデータ管理部314は、全ての印刷ジョブデータ(パッケージ)の受信が完了するまで待ち(ステップS1208)、受信が完了すると、処理はステップS1209に進む。ステップS1209では、印刷ジョブデータ管理部314は、HDD224に保管される印刷可能ジョブリストに、今回受信した印刷ジョブデータを追加する(ステップS1209)。その際、印刷ジョブデータ管理部314は、印刷ジョブデータのパッケージを解凍して印刷ジョブ処理部313に投入する。これにより、対策を反映した印刷ジョブデータが得られる。なお、対策前の印刷ジョブデータを対策後の印刷ジョブデータに置き換えてもよい。その後、図12の処理は終了する。
続いて、リモートメンテナンスの対象となっている画像形成装置100における印刷ジョブ受信処理を図13で説明する。図13は、印刷ジョブ受信処理のフローチャートである。このフローチャートに係わる画像形成装置100のプログラムはHDD204に記憶されており、RAM203に読み出されCPU201によって実行される。なお、図13の処理は、図11の処理と並行して実行される。
まず、印刷ジョブデータ取り込み要求受信部307は、サポート端末102から印刷ジョブデータを取り込むように依頼が来るのを待つ(ステップS1301)。この印刷ジョブデータの取り込み依頼は、後述する図15のステップS1506で、対策後の印刷ジョブデータの送信に先立ってなされたものである。そして、印刷ジョブデータの取り込み依頼が来ると、印刷ジョブ受信部308は、サポート端末102からの対策後の印刷ジョブデータの受信を開始し(ステップS1302)、印刷ジョブデータの全てが受信されるのを待つ(ステップS1303)。ここで受信される対策後の印刷ジョブデータは、後述する図15のステップS1506で送信されたものである。
対策後の印刷ジョブデータが全て受信されると、印刷ジョブ取り込み依頼部309は、プリントサーバ101に対して、受信した対策後の印刷ジョブデータをプリントサーバ101に取り込むように依頼する(ステップS1304)。次に、印刷ジョブデータ送信部306は、対策後の印刷ジョブデータのプリントサーバ101への送信を開始する(ステップS1305)。画像形成装置100は、対策後の印刷ジョブデータの送信が完了するまで待ち、送信が完了すると図13の処理が終了する。
図14、図15で、サポート端末102における同期のための処理について説明する。図14は、サポート端末102において表示される印刷ジョブデータ送信画面の例を示す図である。図15は、メンテナンス第2処理のフローチャートである。本フローチャートに係わるサポート端末102のプログラムはHDD244に記憶されており、RAM243に読み出されCPU241によって実行される。なお、図15の処理は、図4の処理と並行して実行される。
まず、図15のステップS1501では、サポート端末102は、サポート要員からリモートメンテナンスの開始依頼がされるのを待つ(ステップS401)。ここでいう開始依頼は、対策後の印刷ジョブデータを、保守中の画像形成装置100に送信するためのものである。ステップS1502、S1503では、図4のステップS402、S403と同様の処理が実行される。
リモートメンテナンス通信が確立されると、サポート端末102のディスプレイ252には図5に示す遠隔保守サービス画面500が表示される。プリンタへの印刷ジョブ送信ボタン505が押されると、図14に示す印刷ジョブデータ送信画面1401が表示される。サポート要員は、画像形成装置104の印刷実行履歴リスト602の中から、保守中の画像形成装置100に送信したい印刷ジョブを選択する。そしてジョブ送信ボタン1403が押されると、ステップS1504で、印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、ローカルネットワーク上に接続されているプリンタである画像形成装置104に対して、印刷ジョブデータを転送するように要求する。これに応答して、画像形成装置104から対策後の印刷ジョブデータが転送されてくるので、ステップS1505では、印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、印刷ジョブデータの受信が完了するまで待つ。そして、印刷ジョブデータの受信が完了すると、その印刷ジョブデータをリモートメンテナンス中の画像形成装置100へ投入する必要がある。そのため、印刷ジョブデータ転送要求送信部321は、画像形成装置100へ取り込み依頼を送ると共に印刷ジョブデータを送信する(ステップS1506)。その後、図5の処理は終了する。
このようにして、サポート要員がドライバプロパティの問題を解決した状態と同じ環境をリモートメンテナンス中の画像形成装置100が所属するローカルネットワーク上に再現することができ、確実且つ適切に解決策を伝えることが可能となる。
本実施の形態によれば、画像形成装置100は、サポート端末102から受け付けたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブをプリントサーバ101から取得し、サポート端末102へ送信する。これにより、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを情報処理装置(サポート端末102)がメンテナンス対象の画像形成装置100から取得できるようにすることができる。そして、サポート端末102は、取得した印刷ジョブを、ローカル接続された装置(画像形成装置104またはプリントサーバ105)へ投入することで、取得された印刷ジョブにおけるドライバプロパティを参照することができる。従って、サポートセンタにおいて顧客の画像形成装置に対して投入された印刷ジョブを正確に再現できる。特に、印刷を開始するためにユーザが操作するドライバ画面のドライバプロパティをサポートセンタで正確に表示することが可能となる。また、サポート端末102は、取得した印刷ジョブに対策を反映させた対策後の印刷ジョブを画像形成装置100へ返信し、画像形成装置100が、対策後の印刷ジョブに基づいて印刷を実行することで、問題が解決される。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータがプリントサーバ101の印刷ジョブデータ管理部314に保管されていた。画像形成装置100は、必要に応じて、印刷を実行した履歴に対応する印刷ジョブデータをプリントサーバ101に問い合わせて取得をすれば良い。一方、システム構成によってはプリントサーバを持たない場合もある。その場合であっても、次の方法を採用すれば、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータを取得できる。
第1の実施の形態においては、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータがプリントサーバ101の印刷ジョブデータ管理部314に保管されていた。画像形成装置100は、必要に応じて、印刷を実行した履歴に対応する印刷ジョブデータをプリントサーバ101に問い合わせて取得をすれば良い。一方、システム構成によってはプリントサーバを持たない場合もある。その場合であっても、次の方法を採用すれば、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータを取得できる。
図16(a)は、第2の実施の形態におけるサポートシステムの全体構成を示す図である。このシステムは、第1の実施の形態(図1)に対してプリントサーバ101、105を廃止した点が異なる。本実施の形態では、第1の実施の形態に対して、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータの取得先が異なり、画像形成装置100は、印刷ジョブデータをクライアントPC107から取得する。
図16(a)に示すように、画像形成装置100に印刷を実行させる際のドライバプロパティ111と画像・文書データ112が、クライアントPC107の印刷ジョブデータデータベース110内に保存される。すなわち、画像形成装置100へ投入した印刷ジョブがプリンタドライバ部に保存される。画像形成装置100は、サポート端末102から印刷ジョブデータが要求されると、プリントサーバではなくクライアントPC107に問い合わせる。そして、画像形成装置100は、クライアントPC107に保管されているドライバプロパティ111と画像・文書データ112を印刷ジョブデータとして取得し、それをサポート端末102に転送する。
本実施の形態によれば、ドライバプロパティを含む印刷ジョブをサポート端末102が画像形成装置100から取得できるようにすることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
ところで、第1、第2の実施の形態において、リモートメンテナンスの対象となっている画像形成装置100から印刷ジョブデータがサポート端末102へ送信される際には、特にデータの加工は施されていなかった。しかし、メンテナンスの対象であっても印刷対象の画像をサポート要員に見せたくない場合がある。画像に関係しない範囲でのサポートが目的であれば、印刷ジョブデータ中の画像・文書データ112の部分を加工することで、画像を見られることなくサポートが可能となる。
図16(b)は、画像形成装置100における印刷ジョブ転送要求受信処理のフローチャートの一部である。図16(b)において、図11のステップS1101〜S1105の図示は省略されている。この処理は図11のフローチャートにおいて、ステップS1106とステップS1107との間にステップS1601を挿入した点だけが相違するので、相違部分を説明する。ステップS1601では、プリントサーバ101から転送されてきた印刷ジョブデータを送信するにあたって、印刷ジョブデータ取得処理部305は印刷ジョブデータの中の画像部分を加工する。すなわち、取得した印刷ジョブにおける画像情報の少なくとも一部がサポート端末102で適切に表示されないように印刷ジョブを加工した上で送信する。
具体的には、例えば、PDLの描画コマンドやイメージデータ等の画像を生成するデータ部分の削除や、画像生成するデータ部分に塗りつぶしの描画コマンドを追加する等によって、印刷結果を現画像とは異なるものにする。図9(b)に示した画像・文書データ112には、線を描画する命令が列挙されているが、これを削除することで描画がされなくなる。逆に任意の塗りつぶし命令を加えることで元の描画を消すことも可能である。結果として、リモートメンテナンスを可能としながらも、不必要な印刷画像の公開を防ぐことができる。この処理は第1、第2の実施の形態のいずれにも適用可能である。
ところで、第2の実施の形態では、クライアントPC107にドライバプロパティ111と画像・文書データ112を記録させ印刷ジョブデータデータベース110内に保存させていた。しかし、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータの取得先を、画像形成装置100自身とする構成も考えられる。例えば、プリンタドライバが、ドライバ設定(ドライバプロパティ111と画像・文書データ112)を、参考情報として画像形成装置100に送信するようにしてもよい。そして、画像形成装置100は、ドライバ設定を内部ジョブデータと一緒に保存する。画像形成装置100には印刷ジョブデータデータベース110に相当する記録領域を設けておき、サポート端末102からの転送要求を受け付けたとき、ドライバプロパティを含んだ印刷ジョブデータが記録領域から取得されるようにしてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
100 画像形成装置
101 プリントサーバ
102 サポート端末
212 プリント装置
304 印刷ジョブデータ転送要求受信部
305 印刷ジョブデータ取得処理部
306 印刷ジョブデータ送信部
101 プリントサーバ
102 サポート端末
212 プリント装置
304 印刷ジョブデータ転送要求受信部
305 印刷ジョブデータ取得処理部
306 印刷ジョブデータ送信部
Claims (15)
- 画像形成装置であって、
ドライバプロパティを含む印刷ジョブを前記画像形成装置で処理可能な形式に変換したデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、
情報処理装置からのジョブ転送要求を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段により受け付けられたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信する送信手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記取得手段は、印刷ジョブに基づき前記画像形成装置に印刷を実行させるジョブ投入装置から、前記ドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記取得手段は、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを生成して該生成した印刷ジョブに基づき前記画像形成装置に印刷を実行させるクライアント装置から、前記ドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記取得手段は、前記取得した印刷ジョブにおける画像情報の少なくとも一部が前記情報処理装置で適切に表示されないように前記取得した印刷ジョブを加工し、前記送信手段は、前記取得手段により加工された後の印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記取得された印刷ジョブが前記送信手段により前記情報処理装置へ送信されたことに応答して前記情報処理装置から返信された対策後の印刷ジョブを受信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置と情報処理装置とがネットワークで接続されて構成される画像形成装置のサポートシステムであって、
前記画像形成装置は、
ドライバプロパティを含む印刷ジョブを前記画像形成装置で処理可能な形式に変換したデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、
前記情報処理装置からのジョブ転送要求を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段により受け付けられたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信する送信手段と、を有し、
前記情報処理装置は、
ジョブ転送要求を前記画像形成装置へ送る要求手段と、
前記要求手段により送られたジョブ転送要求に応答して前記画像形成装置から返信された、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを受信する受信手段と、を有することを特徴とする画像形成装置のサポートシステム。 - 前記情報処理装置は、前記取得手段により取得された印刷ジョブを前記情報処理装置にローカル接続された装置へ投入することで、前記取得された印刷ジョブにおけるドライバプロパティを参照することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 前記情報処理装置は、前記取得手段により取得された印刷ジョブに対策を反映させた対策後の印刷ジョブを前記画像形成装置へ返信することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 前記画像形成装置の前記取得手段は、印刷ジョブに基づき前記画像形成装置に印刷を実行させるジョブ投入装置から、前記ドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 前記画像形成装置の前記取得手段は、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを生成して該生成した印刷ジョブに基づき前記画像形成装置に印刷を実行させるクライアント装置から、前記ドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 前記取得手段は、前記取得した印刷ジョブにおける画像情報の少なくとも一部が前記情報処理装置で適切に表示されないように前記取得した印刷ジョブを加工し、前記送信手段は、前記取得手段により加工された後の印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信することを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 前記画像形成装置は、前記取得された印刷ジョブが前記送信手段により前記情報処理装置へ送信されたことに応答して前記情報処理装置から返信された対策後の印刷ジョブを受信することを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置のサポートシステム。
- 画像形成装置の制御方法であって、
ドライバプロパティを含む印刷ジョブを前記画像形成装置で処理可能な形式に変換したデータに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、
情報処理装置からのジョブ転送要求を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップにより受け付けられたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 画像形成装置と情報処理装置とがネットワークで接続されて構成される画像形成装置のサポートシステムの制御方法であって、
前記画像形成装置において、ドライバプロパティを含む印刷ジョブを前記画像形成装置で処理可能な形式に変換したデータに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、
前記情報処理装置において、ジョブ転送要求を前記画像形成装置へ送る要求ステップと、
前記画像形成装置において、前記情報処理装置からのジョブ転送要求を受け付ける受け付けステップと、
前記画像形成装置において、前記受け付けステップにより受け付けられたジョブ転送要求に対応する印刷ジョブであってドライバプロパティを含む印刷ジョブを取得する取得ステップと、
前記画像形成装置において、前記取得ステップにより取得された印刷ジョブを前記情報処理装置へ送信する送信ステップと、
前記情報処理装置において、前記要求ステップにより送られたジョブ転送要求に応答して前記画像形成装置から返信された、前記ドライバプロパティを含む印刷ジョブを受信する受信ステップと、を有することを特徴とする画像形成装置のサポートシステムの制御方法。 - 請求項13に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2016020747A JP2017136780A (ja) | 2016-02-05 | 2016-02-05 | 画像形成装置及びその制御方法、画像形成装置のサポートシステム及びその制御方法、並びにプログラム |
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WO2022019175A1 (ja) * | 2020-07-22 | 2022-01-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像処理システム |
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