JP2017134908A - 車両用灯具 - Google Patents

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真也 星野
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Abstract

【課題】 傾斜したカットオフラインに沿ってマスクすることができる車両用灯具を提供する。【解決手段】 車両用灯具2は、第1,第2励起光源11,12、第1,第2光偏向器13,14を備える。第1,第2励起光源11,12から照射されたレーザ光により、楕円形状のレーザスポットが形成される。第1励起光源11は、楕円形状のレーザスポットの長手方向が横向きになるように配置されている。第2励起光源12は、楕円形状のレーザスポットの長手方向が水平方向及び垂直方向に対して傾斜し、カットオフラインに沿うように配置されている。第1励起光源11から照射されたレーザ光は、第1走査範囲SR1で走査される。第2励起光源12から照射されたレーザ光は第2走査範囲SR2で走査される。第2走査範囲SR2の中でレーザスポット単位でマスク処理を行うと、カットオフラインに沿ってマスクされる。【選択図】 図8

Description

本発明は、光を走査する光偏向器を備える車両用灯具に関する。
車両に搭載される車両用灯具として、レーザ等の光源からの光をMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の光偏向器によって走査して、蛍光板に二次元像を描画し、この二次元像を配光パターンとして前方に投影するものがある。
例えば、特許文献1に記載の照明装置では、光源から光を照射し、光偏向ミラーを回転して光を走査することで、照射領域を変更している。また、特許文献1の照明装置では、カメラと、カメラによって撮影された動画像を解析して、動画像中の物体を検出する物体検出部とを備え、物体検出部で物体が検出された領域をマスクして光源からの光が照射されないようにしている。
車両用灯具を搭載した車両での走行時には、対向車線の遠方にロービームが照射されないように、所定領域をマスクする処理を行う。この際、照射領域とマスク領域との境界線が、法規により定められたカットオフラインに沿うように、マスク処理を行う。一般的に、カットオフラインは水平方向(左右方向)に対して15°〜45°程度傾斜したラインとなっている。
特開2014−017094号公報
特許文献1の照明装置では、予め決められた領域のブロック毎に点灯及びマスク制御している。このブロックの形状は、水平方向及び垂直方向に平行な矩形状となっており、傾斜したカットオフラインに沿ってマスクすることができない。
本発明は、傾斜したカットオフラインに沿ってマスクすることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明の車両用灯具は、所定配光パターンを形成する車両用灯具であって、楕円形状のスポットとなる光を照射し、前記楕円形状のスポットの長手方向が、水平方向及び垂直方向に対して傾斜するように設けられた第1光源と、前記第1光源から照射された光を走査する第1光偏向器と、前記第1光偏向器により走査された光により前記所定配光パターンを形成する光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1光源から照射され、楕円形状のスポットの長手方向が水平方向及び垂直方向に対して傾斜した光を走査して、所定配光パターンを形成するので、光スポットの傾斜に合わせたカットオフラインを設定することができる。
本発明において、楕円形状のスポットとなる光を照射し、前記楕円形状のスポットの長手方向が、水平方向又は垂直方向に平行となるように設けられた第2光源と、前記第2光源から照射された光を走査する第2光偏向器とを備え、前記光学系は、前記第1光偏向器により走査された光と、前記第2光偏向器により走査された光とにより前記所定配光パターンを形成することが好ましい。
この構成によれば、傾斜したカットオフラインによってマスクする必要のない範囲は、楕円形状のスポットの長手方向が水平方向又は垂直方向に平行な光により形成することができる。これにより、例えば、所定配光パターンの左右端や下端等を、楕円形状のスポットの長手方向が水平方向又は垂直方向に平行な光により形成することができる。
本発明において、前記第2光源からの光は、前記楕円形状のスポットの長手方向が水平方向に平行であることが好ましい。
この構成によれば、所定配光パターンの左右端や下端等の端線をきれいな直線にすることができる。
本発明において、前記第1光源の駆動を制御する制御手段を備え、前記第1光源は、車両からロービームを照射するための光を照射し、前記制御手段は、光照射時に照射領域とマスクにより消灯するマスク領域とを形成するように前記第1光源の駆動を制御し、且つ、外部からの情報に基づいて、前記照射領域と前記マスク領域との境界線を設定することが好ましい。
この構成によれば、外部からの情報に基づいて、照射領域とマスク領域との境界線を形成することができる。
本実施形態の車両用灯具を示す斜視図。 車両用灯具を示す断面図。 車両用灯具の構成を示すブロック図。 光偏向器を示す斜視図。 ミアンダ構造を有する圧電アクチュエータの動作を説明する図。 仮想鉛直スクリーンSにおける第1,第2走査範囲を示す概略図。 仮想鉛直スクリーンSにおいてレーザスポットを第1,第2走査範囲で走査した状態を示す概略図。 直線道路での照射範囲を示す概略図。 道路のカーブした部分に差し掛かった状態での照射範囲を示す概略図。 傾斜したレーザスポットを全ての走査範囲で走査した状態を示す概略図。
図1に示すように、車両用灯具2は、投影レンズ3と、投影レンズ3を保持するレンズホルダ4と、レンズホルダ4の後端部に取り付けられた本体筒5と、本体筒5の後側の開口を塞ぐ底蓋6とを備える。本実施形態では、車両用灯具2は、例えば車両のヘッドライトとして用いられる。
図2に示すように、車両用灯具2は、第1,第2励起光源11,12と、第1励起光源11からの励起光を二次元的(水平方向及び垂直方向)に走査する第1光偏向器13と、第2励起光源12からの励起光を二次元的に走査する第2光偏向器14とを備える。第1,第2励起光源11,12及び第1,第2光偏向器13,14は、詳しくは後述する制御装置16(図3参照)により駆動が制御される。なお、励起光源及び光偏向器の数は、適宜変更可能である。
また、車両用灯具2は、第1,第2光偏向器13,14により走査された光により所定配光パターンに対応する二次元像が描画される蛍光体18(投影体)を備える。蛍光体18に描画された二次元像は、投影レンズ3により前方に投影される。
第1,第2励起光源11,12、第1,第2光偏向器13,14、及び蛍光体18は、本体筒5の内部に配置され、固定部材(図示せず)により固定されている。なお、本体筒5の外周面に放熱用のフィンを設けてもよい。
第1励起光源11は、例えば、励起光として青色域(例えば、発光波長が450nm)のレーザ光を放出するレーザダイオード(LD)等の半導体発光素子11aと、半導体発光素子11aからの光を集光(例えばコリメート)する集光レンズ11bとを備える。
第2励起光源12は、第1励起光源11と同様に、半導体発光素子12aと、集光レンズ12bとを備える。なお、各半導体発光素子11a,12aは、近紫外域(例えば、発光波長が405nm)のレーザ光を放出するレーザダイオード等の半導体発光素子であってもよい。また、各半導体発光素子11a,12aは、LEDであってもよい。さらに、RGBで混色させたレーザ光を照射するレーザ照射器でもよい。
第1励起光源11及び第2励起光源12は、詳しくは後述する第1,第2光偏向器13,14の光偏向ミラー20の回転中心に向けてレーザ光を照射する。
蛍光体18は、第1,第2光偏向器13,14により二次元的に走査されたレーザ光を受けて、当該レーザ光の少なくとも一部を異なる波長の光に変換するものであり、外形が矩形形状の板状(又は層状)で形成されている。蛍光体18は、投影レンズ3の焦点近傍に配置されている。なお、図2では、蛍光体18の厚みを誇張して描いている。
例えば、第1,第2励起光源11,12の半導体発光素子11a,12aとして、青色域のレーザ光を放出するレーザダイオード(LD)を用いる場合、蛍光体18としては、青色域のレーザ光によって励起されて黄色光を発光するものが用いられる。蛍光体18には、第1光偏向器13により二次元的に走査された青色域のレーザ光により、所定配光パターンに対応する二次元像が白色の像として描画される。二次元像が白色の像として描画されるのは、青色域のレーザ光が照射された場合、蛍光体18は、これを透過(通過)する青色域のレーザ光と青色域のレーザ光による発光(黄色光)との混色による白色光(疑似白色光)を放出することによるものである。
一方、半導体発光素子11a,12aとして、近紫外域のレーザ光を放出するレーザダイオード(LD)を用いる場合、蛍光体18としては、近紫外域のレーザ光によって励起されて赤、緑、青の3色の光を発光するものが用いられる。蛍光体18には、第1光偏向器13により二次元的に走査され近紫外域のレーザ光により、所定配光パターンに対応する二次元像が白色の像として描画される。二次元像が白色の像として描画されるのは、近紫外域のレーザ光が照射された場合、蛍光体18は、近紫外域のレーザ光による発光(赤、緑、青の3色の光)の混色による白色光(疑似白色光)を放出することによるものである。なお、近紫外のレーザ光により、青色の蛍光体と黄色の蛍光体とを励起させて白色光を放出させてもよい。
投影レンズ3は、4枚のレンズ3a〜3dからなり、各レンズ3a〜3dは、レンズホルダ4に保持されている。各レンズ3a〜3dは、像面が平面になるように収差(像面湾曲)が補正され、且つ色収差が補正されている。この場合、蛍光体18は、平板形状のものが用いられ、像面(平面)に沿って配置される。
投影レンズ3の焦点は、蛍光体18近傍に位置している。この投影レンズ3により、一枚の凸レンズを用いる場合と比べ、所定配光パターンに対する収差の影響を除去することができる。また、蛍光体18が平板形状であるため、蛍光体18が曲面形状である場合と比べ、その製造が容易となる。さらに、蛍光体18が平板形状であるため、蛍光体18が曲面形状である場合と比べ、二次元像の描画が容易となる。
なお、投影レンズ3は、像面が平面になるように収差(像面湾曲)が補正されていない1枚の非球面レンズからなる投影レンズとして構成されていてもよい。この場合、蛍光体18は、像面湾曲に対応して湾曲した形状のものが用いられ、像面湾曲に沿って配置される。
投影レンズ3は、蛍光体18に描画された二次元像を前方に投影して、車両用灯具2に正対した仮想鉛直スクリーンS(車両用灯具2の前方約25mの位置に配置されている)上に、所定配光パターンとして、例えばロービーム用配光パターンを形成する。
第1,第2光偏向器13,14は、第1,第2励起光源11,12の集光レンズ11b,12bで集光された励起光を水平方向及び垂直方向に走査する。
第1励起光源11から照射されたレーザ光により、仮想鉛直スクリーンSに楕円形状のレーザスポットが形成される。第1励起光源11は、楕円形状のレーザスポットの長手方向が横向き(水平方向に平行)になるように配置されている(図6A参照)。なお、レーザスポットの楕円形状の長手方向が縦向き(垂直方向に平行)となるようにレーザ光を照射するようにしてもよい。
第2励起光源12から照射されたレーザ光により、仮想鉛直スクリーンSに楕円形状のレーザスポットが形成される。第2励起光源12は、楕円形状のレーザスポットの長手方向が水平方向及び垂直方向に対して傾斜するように配置されている(図6B参照)。本実施形態では、第2励起光源12からのレーザスポットは、楕円形状の長手方向が水平方向に対して45°傾斜している。この傾斜角度は適宜変更可能であり、法規で定められたカットオフラインの角度に合わせることが好ましく、15°〜45°程度である。
図3に示すように、第1,第2励起光源11,12及び第1,第2光偏向器13,14は、車両用灯具2を統括的に制御する制御装置16に接続され、制御装置16により駆動が制御される。
第1,第2光偏向器13,14は、例えば、MEMSスキャナである。光偏光器の駆動方式には大別して圧電方式、静電方式、電磁方式があるが、いずれの方式であってもよい。本実施形態では、圧電方式の光偏光器を代表して説明する。
図4Aに示すように、第1光偏向器13は、2軸型光偏向器であり、半導体プロセスやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して作製され、一定の方向から入射する光を回転するマイクロミラーとしての光偏向ミラー20で反射し、反射光(レーザ光)として出射する。
第1光偏向器13は第1支持部21を備え、この第1支持部21は、光偏向ミラー20、半環状圧電アクチュエータ23a,23b、及びトーションバー24a,24b等からなる。第1,第2励起光源11,12からのレーザ光は光偏向ミラー20で反射され、反射光(レーザ光)が蛍光体18及び投影レンズ3を介して仮想鉛直スクリーンS上を走査する。
このとき、制御装置16は、第1光偏向器13及び第1励起光源11に制御信号を送信する。当該制御信号により第1光偏向器13の半環状圧電アクチュエータ23a,23bが駆動され、半環状圧電アクチュエータ23a,23bと結合したトーションバー24a,24bがねじれることで、光偏向ミラー20を回動させる。また、当該制御信号により、第1,第2励起光源11,12において、レーザ光のオン・オフ及び輝度が制御される。
本実施形態では、2軸直交座標系において、円形の光偏向ミラー20の中心を通る水平方向の回転軸をX軸、垂直方向の回転軸をY軸と定義する。また、図4においては、X軸を左右方向、Y軸を上下方向、光偏向ミラー20の厚み方向を前後方向としている。
第1光偏向器13は矩形環状の第2支持部22を備え、この第2支持部22の中央に第1支持部21が配設されている。また、第1支持部21の中心を通るY軸に対して線対称に、蛇腹状の圧電アクチュエータ31a,31bが配設され、第1支持部21の辺部下端及び第2支持部22と結合している。なお、図3では、第1,第2支持部21,22及び圧電アクチュエータ31a,31bをまとめてMEMSと称している。
圧電アクチュエータ31a,31bは、複数のカンチレバーを長手方向が隣り合う向きに並べて、上下方向端部で折り返して直列結合したミアンダ構造に形成されている。詳細は後述するが、上記制御信号により圧電アクチュエータ31a,31bを駆動させることで、第1支持部21が水平方向、すなわち、図中の光偏向ミラー20の中心を通るX軸線回りを往復回動する。
また、上述したように、半環状圧電アクチュエータ23a,23bを駆動させることにより、光偏向ミラー20がトーションバー24a,24bの軸と一致し、図中の光偏向ミラー20の中心を通るY軸線回りを往復回動する。
この結果、第1光偏向器13は、レーザ光を光偏向ミラー20で反射する際、光を第1光偏向器13の前方に出射して、さらにX軸方向とY軸方向の2方向に走査することができる。
第2支持部22の下方には、電極パッド32a〜32e(以下、電極パッド32という)と、電極パッド33a〜33e(以下、電極パッド33という)とが配設されている。電極パッド32,33は、圧電アクチュエータ31a,31b及び半環状圧電アクチュエータ23a,23bの各電極に駆動電圧を印加できるように電気的に接続されている。
なお、圧電アクチュエータ31a,31bの部分がなくても光偏向器として機能させることができる。この場合、第1支持部21の部分が支持体の役割を果たし、光偏向ミラー20がY軸線回りを往復回動する1軸型光偏向器を構成する。
図4Bは、第2光偏向器14を示す図である。第2光偏向器14は、第1光偏向器13と同様に構成されており、その詳細な説明を省略する。図4A及び図4Bでは、光偏向ミラー20の楕円状の点線が、第1,第2励起光源11,12から出力されたレーザスポットを示している。第2光偏向器14では、光偏向ミラー20でのレーザスポットの向きのみ、第1光偏向器13と異なる。第1光偏向器13ではレーザスポットの長手方向がX軸に沿っているが、第2光偏向器14では、X軸及びY軸に対して斜めになっている。
次に、図5を参照して、圧電アクチュエータ31aを例に動作を説明する。上述したように、第1光偏向器13は、圧電アクチュエータ31a,31bを動作させることにより、光偏向ミラー20のX軸線回りの往復回動を可能としている。
図5Aは、第1光偏向器13を表側から見たとき、左側に配設される圧電アクチュエータ31aを切り出した図である。圧電アクチュエータ31aは、圧電カンチレバーを4つ並べた形状であり、第1支持部21から離れた方より順に、圧電カンチレバー31a(1)、31a(2)、31a(3)、31a(4)である。
例えば、圧電アクチュエータ31aにおいて、奇数番目の圧電カンチレバー31a(1)、31a(3)に第1の電圧を印加する。また、偶数番目の圧電カンチレバー31a(2)、31a(4)に、第1の電圧とは逆位相の第2の電圧を印加する。
このように電圧を印加することで、図5Bに示すように、奇数番目の圧電カンチレバー31a(1)、31a(3)を図5B中の上方向に屈曲変位させ、偶数番目の圧電カンチレバー31a(2)、31a(4)を図5B中の下方向に屈曲変位させることができる。
圧電アクチュエータ31bは、圧電アクチュエータ31aと同様に4個の圧電カンチレバーから構成され、第1支持部21に近い方より順に、1番目,2番目,3番目,4番目の圧電カンチレバーであり、奇数番目の2個の圧電カンチレバーを図4中の後側に屈曲変位させ、偶数番目の2個の圧電カンチレバーを図4中の前側に屈曲変位させることができる。
これにより、光偏向ミラー70の図4中の上側(トーションバー24a側)より光偏向ミラー70の図4中の下側(トーションバー24b側)が図4中の前側になる(上側が図5中のU方向に動く)ように、光偏向ミラー20を変位させることができる。
また、奇数番目の圧電カンチレバー31a(1)、31a(3)に第2の電圧を印加し、偶数番目の圧電カンチレバー31a(2)、31a(4)に、第1の電圧を印加することで、光偏向ミラー20の図4中の下側(トーションバー24b側)より光偏向ミラー20の図4中の上側(トーションバー24a側)が図4中の前側になるように、光偏向ミラー20を変位させることができる。これらの制御を連続して行うことで、光偏向ミラー20をX軸線回りに回動(揺動)させることができる。
第1の電圧、第2の電圧の印加方法として、サインカーブや櫛歯上に変化する逆位相の電圧を、奇数番目の圧電カンチレバーと、偶数番目の圧電カンチレバーに印加する方法がある。また、カンチレバーを上下方向に交互に屈曲させる場合に限らず、上下のいずれかの屈曲と屈曲しない状態とを交互に繰り返してもよい。
車両用灯具2を駆動して、仮想鉛直スクリーンS上にロービーム用配光パターンを形成する場合、先ず、制御装置16は、第1,第2励起光源11,12及び第1,第2光偏向器13,14に向けて制御信号を送信する。
制御信号により、第1,第2励起光源11,12からレーザ光が出力され、且つ、第1,第2光偏向器13,14が駆動して各々の光偏向ミラー20が、X軸周り及びY軸周りに回動する。
図2に示すように、第1励起光源11から出力されたレーザ光は、第1光偏向器13の光偏向ミラー20の回転中心に入射して、回動する光偏向ミラー20により水平方向及び垂直方向に走査される。
第2励起光源12から出力されたレーザ光は、第2光偏向器14の光偏向ミラー20の回転中心に入射して、回動する光偏向ミラー20により水平方向及び垂直方向に走査される。
図6Aに示すように、第1励起光源11から照射されたレーザ光は、第1光偏向器13、蛍光体18及び投影レンズ3を介して仮想鉛直スクリーンSの第1走査範囲SR1で走査される(二次元像が投影される)。第1走査範囲SR1では、中央上部は、光が照射されないマスク領域となる。このマスク領域を形成するために、制御装置16は、マスク領域を走査する際に第1励起光源11から光を照射しないように制御する。上記制御信号には、マスク領域の情報も含まれており、制御信号により第1励起光源11を駆動すると、第1励起光源11から照射されたレーザ光は第1走査範囲SR1で走査される。
図6Bに示すように、第2励起光源12から照射されたレーザ光は、第2光偏向器14、蛍光体18及び投影レンズ3を介して仮想鉛直スクリーンSの中央上部の第2走査範囲SR2で走査される。なお、第1走査範囲SR1及び第2走査範囲SR2の各範囲は、適宜変更可能である。また、図6〜図9では、レーザスポットの大きさを誇張して描いている。
図7に示すように、第1光偏向器13により第1走査範囲SR1で走査されたレーザ光と、第2光偏向器14により第2走査範囲SR2で走査されたレーザ光とを合わせた光が、車両用灯具2から照射可能となっている。
車両用灯具2を車両に搭載して駆動する場合、制御装置16は、車両に搭載されたカメラ(図示せず)や車両のハンドル操作量等に基づいて道路情報を取得し、取得した道路情報によりカーブに差し掛かっているか否かを判定する。そして、制御装置16は、カーブに差し掛かっていないと判定(車両が直線道路を走行していると判定)した場合には、図8に示すように、対向車線の遠方にロービームが照射されないように、第1,第2励起光源11,12の駆動を制御する。この場合、制御装置16は、第1走査範囲SR1の一部と、第2走査範囲SR2の一部とをマスクする。このマスク処理により、第2走査範囲SR2においては、水平方向及び垂直方向に対して傾斜したカットオフライン(照射領域とマスク領域との境界線)が形成される。なお、図8及び図9において、レーザスポットが描かれていない部分がマスク領域である。また、図8及び図9は、ロービーム照射時の照射範囲を示している。
第1励起光源11から照射され、レーザスポットが横向きであるレーザ光に対して、傾斜したカットオフラインに沿ってマスク処理する場合に比べ、第2走査範囲SR2は、傾斜したカットオフラインに沿った方向に長手方向を有するレーザスポットのレーザ光を走査しているので、カットオフラインをより鮮明にすることができる。
また、マスク領域の下端とにより境界線を形成する照射領域は、レーザスポットが横向きであるレーザ光(第1励起光源11からのレーザ光)により形成されているので、照射範囲の端線がきれいな直線となる。なお、道路情報を取得せずに、第1走査範囲SR1の予め決められた一部と、第2走査範囲SR2の予め決められた一部とをマスクして、傾斜したカットオフラインを形成するようにしてもよい。
制御装置16は、道路情報に基づいてカーブに差し掛かっていると判定した場合には、図9に示すように、カーブに合わせてロービームを照射するように、第1,第2励起光源11,12の駆動を制御する。この場合、制御装置16は、第2走査範囲SR2において、直線道路走行時よりカットオフラインが右方にシフトするように制御する。これは、右カーブに差し掛かった場合の制御であり、左カーブに差し掛かった場合には、第2走査範囲SR2において、直線道路走行時よりカットオフラインを左方にシフトさせる。
なお、図10に示すように、第2励起光源12から出力されるレーザ光により、全ての走査範囲を走査するようにしてもよい。この場合には、第1励起光源11及び第1光偏向器13は不要となる。この実施形態では、上記実施形態と同様のマスク処理を行うことで、全ての走査範囲において、水平方向及び垂直方向に対して傾斜したカットオフラインを容易に形成することができる。
なお、上記実施形態では、励起光源を用いているが、光源の色そのものを照射するような光源を用いてもよい。この場合、蛍光体(投影体)は不要となり、光源からの光がそのまま照射される。また、蛍光体に代えて、透光性の拡散板を用いてもよい。さらに、光源は、1つのまとまった光線を照射すればよく、例えば、ファイバで光を導くようにしてもよい。ファイバに導く光は、RGBで混色された白色光でもよい。
また、上記実施形態では、矩形状の蛍光体を用いているが、これに限らず、例えば楕円形でもよい。
2…車両用灯具、3…投影レンズ、4…レンズホルダ、5…本体筒、6…底蓋、11,12…第1,第2励起光源、11a,12a…半導体発光素子、11b,12b…集光レンズ、13,14…第1,第2光偏向器、16…蛍光体、18…制御装置、20…光偏向ミラー、21,22…第1,第2支持部、23a,23b…半環状圧電アクチュエータ、24a、24b…トーションバー、31a,31b…圧電アクチュエータ、32a〜32e…電極パッド、33a〜33e…電極パッド

Claims (4)

  1. 所定配光パターンを形成する車両用灯具であって、
    楕円形状のスポットとなる光を照射し、前記楕円形状のスポットの長手方向が、水平方向及び垂直方向に対して傾斜するように設けられた第1光源と、
    前記第1光源から照射された光を走査する第1光偏向器と、
    前記第1光偏向器により走査された光により前記所定配光パターンを形成する光学系と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具において、
    楕円形状のスポットとなる光を照射し、前記楕円形状のスポットの長手方向が、水平方向又は垂直方向に平行となるように設けられた第2光源と、
    前記第2光源から照射された光を走査する第2光偏向器とを備え、
    前記光学系は、前記第1光偏向器により走査された光と、前記第2光偏向器により走査された光とにより前記所定配光パターンを形成することを特徴とする車両用灯具。
  3. 請求項2に記載の車両用灯具において、
    前記第2光源からの光は、前記楕円形状のスポットの長手方向が水平方向に平行であることを特徴とする車両用灯具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具において、
    前記第1光源の駆動を制御する制御手段を備え、
    前記第1光源は、車両からロービームを照射するための光を照射し、
    前記制御手段は、光照射時に照射領域とマスクにより消灯するマスク領域とを形成するように前記第1光源の駆動を制御し、且つ、外部からの情報に基づいて、前記照射領域と前記マスク領域との境界線を設定することを特徴とする車両用灯具。
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