JP2017133868A - パターン検査装置およびパターン検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】虚報を低減しつつ、擬似欠陥の周囲の欠陥を精度よく検出する。
【解決手段】パターン検査装置1の撮像部213では、エッチング処理により設計データ48に基づく実パターンが形成された基板を撮像することにより、実パターンを示す実パターン画像が取得される。制限領域特定部412では、実パターン画像と設計データが示す設計パターンとを比較することにより抽出領域が取得され、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として設計パターンに基づいて設定された注目領域と、抽出領域とが重なる領域が制限領域として特定される。欠陥検出部413では、設計データに基づく実パターンが形成された他の基板の実パターン画像において、制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度を設定しつつ欠陥領域が検出される。これにより、虚報を低減しつつ擬似欠陥の周囲の欠陥を精度よく検出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査する技術に関する。
プリント基板の外観検査では、CAM(Computer Aided Manufacturing)データ等の設計データを基準として検査が行われる。例えば、設計データが示す設計パターンと、プリント基板の配線パターンを示す画像とを比較し、一定以上の相違がある場所が欠陥として抽出される。このような手法は、比較検査法と呼ばれる。
なお、特許文献1では、レチクルまたは半導体ウエハに形成されたパターンに対する欠陥検査手法が開示されている。当該手法では、基準パターン(設計パターン)の角部の数や、角部の角度に応じて検出感度が設定され、被検査パターンの画像と基準パターンとを比較しつつ、当該検出感度を使用してパターン欠陥が検出される。特許文献1の手法では、擬似欠陥の検出数を減少する、すなわち、虚報を低減することが実現される。
特許第4644210号公報
ところで、プリント基板の製造では、樹脂基板の表面に形成された銅膜においてエッチング処理により不要部分を除去することにより、配線パターンが形成される(サブトラクティブ工法と呼ばれる)。この場合に、配線パターンの凹凸部において、設計パターンとは形状が異なるが、欠陥ではない部分が発生することがある。具体的には、配線パターンのパターン凹部では、アンダーエッチングにより設計パターン通りに除去されない銅膜の部分が残り、配線パターンのパターン凸部では、オーバーエッチングにより設計パターンよりも過度に除去される銅膜の部分が生じる。このような配線パターンの画像と設計パターンとを比較すると、欠陥として検出する必要がない多数の疑似欠陥が検出される、すなわち、多数の虚報が発生する。アンダーエッチングまたはオーバーエッチングによる虚報を低減するために、配線パターンの全体の検出感度を下げることも考えられるが、真の欠陥を見逃しやすくなる。
プリント基板の検査において、特許文献1の手法を採用することにより、虚報を低減することも考えられる。しかしながら、この場合、パターン凸部およびパターン凹部における広範囲に対して、他の領域とは異なる検出感度が設定されるため、擬似欠陥の周囲に存在する真の欠陥を見逃してしまう。また、アンダーエッチングおよびオーバーエッチングの状態は、エッチング液の濃度や温度等のエッチング条件、あるいは、プリント基板上の位置(パターン領域の密度)等によっても異なるため、比較検査に用いられる設計パターンを予め修正することは困難である。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、虚報を低減しつつ、擬似欠陥の周囲の欠陥を精度よく検出することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査するパターン検査装置であって、設計パターンを示す設計データを記憶する記憶部と、エッチング処理により前記設計データに基づく実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す実パターン画像を取得する撮像部と、前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより取得される抽出領域と、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として前記設計パターンに基づいて設定された注目領域とが重なる領域を、制限領域として特定する制限領域特定部と、前記設計データに基づく実パターンが形成された他の基板の実パターン画像において、前記制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度を設定しつつ、欠陥領域を検出する欠陥検出部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパターン検査装置であって、前記設計パターンのパターン凹部における背景領域の一部が、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域として設定され、前記設計パターンのパターン凸部におけるパターン領域の一部が、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域として設定される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパターン検査装置であって、前記設計パターンに基づいて前記第1注目領域および前記第2注目領域を取得する注目領域取得部をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のパターン検査装置であって、前記制限領域特定部が、前記抽出領域のうち前記実パターン画像のパターン領域に含まれる部分である第1抽出領域と、前記第1注目領域とが重なる領域を第1制限領域として特定し、前記抽出領域のうち前記実パターン画像の前記パターン領域に含まれない部分である第2抽出領域と、前記第2注目領域とが重なる領域を第2制限領域として特定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のパターン検査装置であって、前記欠陥検出部が、前記他の基板の前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより、各欠陥候補領域を欠陥候補画素の集合として示す二値の候補領域画像を取得し、前記候補領域画像において所定のサイズのウィンドウを移動しつつ前記ウィンドウ内に含まれる欠陥候補画素の個数に基づいて前記欠陥領域に含まれる欠陥画素を特定する欠陥検出処理を行い、前記欠陥検出処理において、前記制限領域に含まれる欠陥候補画素に対して他の欠陥候補画素よりも低い重みが付与される。
請求項6に記載の発明は、基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査するパターン検査方法であって、a)設計パターンを示す設計データを準備する工程と、b)エッチング処理により前記設計データに基づく実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す実パターン画像を取得する工程と、c)前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより取得される抽出領域と、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として前記設計パターンに基づいて設定された注目領域とが重なる領域を、制限領域として特定する工程と、d)前記設計データに基づく実パターンが形成された他の基板の実パターン画像を取得する工程と、e)前記他の基板の前記実パターン画像において、前記制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度を設定しつつ、欠陥領域を検出する工程とを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のパターン検査方法であって、前記設計パターンのパターン凹部における背景領域の一部が、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域として設定され、前記設計パターンのパターン凸部におけるパターン領域の一部が、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域として設定される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のパターン検査方法であって、前記c)工程において、前記抽出領域のうち前記実パターン画像のパターン領域に含まれる部分である第1抽出領域と、前記第1注目領域とが重なる領域が第1制限領域として特定され、前記抽出領域のうち前記実パターン画像の前記パターン領域に含まれない部分である第2抽出領域と、前記第2注目領域とが重なる領域が第2制限領域として特定される。
請求項9に記載の発明は、請求項6ないし8のいずれかに記載のパターン検査方法であって、前記e)工程において、前記他の基板の前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより、各欠陥候補領域を欠陥候補画素の集合として示す二値の候補領域画像が取得され、前記候補領域画像において所定のサイズのウィンドウを移動しつつ前記ウィンドウ内に含まれる欠陥候補画素の個数に基づいて前記欠陥領域に含まれる欠陥画素を特定する欠陥検出処理が行われ、前記欠陥検出処理において、前記制限領域に含まれる欠陥候補画素に対して他の欠陥候補画素よりも低い重みが付与される。
本発明によれば、注目領域を実パターンに基づいて狭めた制限領域を用いることにより、虚報を低減しつつ、擬似欠陥の周囲の欠陥を精度よく検出することができる。
パターン検査装置の構成を示す図である。 コンピュータの構成を示す図である。 パターン検査装置における機能構成を示すブロック図である。 基板を検査する処理の流れを示す図である。 設計パターンの二値画像を示す図である。 第1注目領域を取得する処理を説明するための図である。 第1注目領域を取得する処理を説明するための図である。 第1注目領域を取得する処理を説明するための図である。 設計パターンの二値画像を示す図である。 第2注目領域を取得する処理を説明するための図である。 第2注目領域を取得する処理を説明するための図である。 第2注目領域を取得する処理を説明するための図である。 第1制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第1制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第1制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第1制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第2制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第2制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第2制限領域を特定する処理を説明するための図である。 第2制限領域を特定する処理を説明するための図である。 修正検査領域画像を示す図である。 候補領域画像を示す図である。 比較例の処理における実パターン画像を示す図である。 最初の基板の実パターン画像を示す図である。 他の基板の実パターン画像を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るパターン検査装置1の構成を示す図である。パターン検査装置1は、例えば、電子部品が実装される前のプリント基板(プリント配線基板とも呼ばれる。)の外観を検査する装置である。
ここで、プリント基板は、樹脂基板9(以下、単に「基板9」という。)の表面に、銅等の導電性材料により配線パターンが形成されたものである。プリント基板の製造では、基板9の表面に導電性材料の膜(導電膜)が設けられる。導電膜上には、感光材料であるレジスト膜が形成され、当該レジスト膜に設計データに基づくパターンの画像が描画装置(直描装置)により直接的に描画される。パターンが描画された基板9には、現像処理、エッチング処理、レジスト剥離処理等が施される。これにより、基板9上に配線パターンが形成される。基板9に対するエッチング処理は、例えば、基板9に対してエッチング液を付与することにより行われるウェットエッチングである。基板9に対するエッチング処理として、例えば、プラズマ等を利用したドライエッチングが行われてもよい。また、設計パターンを示すフォトマスクを用いてレジスト膜にパターンが形成(露光)されてもよい。
パターン検査装置1は、基板9を撮像する装置本体2、および、パターン検査装置1の全体動作を制御するとともに、後述の演算部等を実現するコンピュータ3を備える。装置本体2は、基板9を撮像して多階調の撮像画像(のデータ)を取得する撮像デバイス21、基板9を保持するステージ22、および、撮像デバイス21に対してステージ22を相対的に移動するステージ駆動部23を有する。撮像デバイス21は、照明光を出射する照明部211、基板9に照明光を導くとともに基板9からの光が入射する光学系212、および、光学系212により結像された基板9の像を電気信号に変換する撮像部213を有する。ステージ駆動部23はボールねじ、ガイドレール、モータ等により構成される。コンピュータ3がステージ駆動部23および撮像デバイス21を制御することにより、基板9上の所定の領域が撮像される。
図2は、コンピュータ3の構成を示す図である。コンピュータ3は各種演算処理を行うCPU31、基本プログラムを記憶するROM32および各種情報を記憶するRAM33を含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。コンピュータ3は、情報記憶を行う固定ディスク34、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ35、操作者からの入力を受け付けるキーボード36aおよびマウス36b、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置37、並びに、パターン検査装置1の他の構成との間で信号を送受信する通信部38をさらに含む。
コンピュータ3では、事前に読取装置37を介して記録媒体8からプログラム80が読み出されて固定ディスク34に記憶されている。CPU31は、プログラム80に従ってRAM33や固定ディスク34を利用しつつ演算処理を実行する。
図3は、パターン検査装置1における機能構成を示すブロック図であり、図3では、コンピュータ3のCPU31、ROM32、RAM33、固定ディスク34等により実現される機能構成を、符号3を付す破線の矩形にて囲んでいる。コンピュータ3は、演算部41および記憶部49を有する。演算部41は、注目領域取得部411、制限領域特定部412および欠陥検出部413を有する。記憶部49は、CAMデータ(またはCADデータ)等の設計データ48を記憶する。これらの構成が実現する機能の詳細については後述する。なお、これらの機能は専用の電気回路により構築されてもよく、部分的に専用の電気回路が利用されてもよい。
図4は、パターン検査装置1が基板9を検査する処理の流れを示す図である。ここでは、1つのロット(以下、「対象ロット」という。)として製造される複数の基板9が検査対象であるものとする。対象ロットに含まれる複数の基板9は同一の製品の製造に用いられ、同じ条件にて同じ配線パターンが形成される。
パターン検査装置1では、まず、基板9の表面の配線パターン(以下、実際の基板9上の配線パターンを「実パターン」という。)を形成する際に利用された設計データ48が記憶部49に入力されて準備される(ステップS11)。本実施の形態における設計データ48は、設計パターンを示すベクトルデータである。設計データ48は、ラスタデータであってもよい。対象ロットに含まれる複数の基板9上の実パターンは、設計データ48に基づいてエッチング処理により形成される。
注目領域取得部411では、設計パターン6を示す二値画像が図5に示すように生成される(図5では、設計パターン6の一部のみを示す。以下同様。)。設計パターン6を示す画像では、複数の画素が行方向および列方向に配列され、以下の説明では、パターン領域61(以下、「設計パターン領域61」という。)に含まれる各画素の値が1であり、背景領域62に含まれる各画素の値が0であるものとする(以下同様)。続いて、設計パターン6における設計パターン領域61に含まれない各画素、すなわち、背景領域62に含まれる各画素を対象画素として、45度間隔にて設定される8方向のそれぞれに関して、対象画素から設計パターン領域61のエッジまでの距離(以下、「背景測定距離」という。)が測定される。図5では、画素82を対象画素とする場合における8方向の背景測定距離を矢印81(1つの矢印に符号81aを付している。)にて示している。
対象画素において、1方向の背景測定距離のみが所定の判定距離以上であり、かつ、他の7方向の背景測定距離が判定距離未満である場合に、対象画素が凹部画素として特定される。図5中の画素82では、矢印81aにて示す背景測定距離のみが判定距離以上であるため、画素82は凹部画素である。実際には、互いに隣接する凹部画素の集合が、凹部領域として取得される。凹部領域は、設計パターン領域61の凹部63(以下、「パターン凹部63」という。)を示す。なお、背景測定距離の上限が予め定められており、図5中の矢印81aは上限の背景測定距離となっている。
図6Aないし図6Cは、凹部領域から後述の第1注目領域を取得する処理を説明するための図である。例えば、図6A中にて平行斜線を付す凹部領域83が取得される場合、凹部領域83に対して所定回数の膨張処理が施され、図6Bに示すように、膨張済み凹部領域84が取得される。そして、図6Cに示すように、膨張済み凹部領域84のうち設計パターン6の設計パターン領域61に含まれない部分、すなわち、膨張済み凹部領域84のうち背景領域62に含まれる部分が、第1注目領域85として取得される(ステップS12)。図6Cでは、第1注目領域85を実線にて示し、他の領域を破線にて示している。第1注目領域85は、設計パターン6のパターン凹部63における背景領域62の一部であり、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい領域である。実際には、実パターンにおいてアンダーエッチングが生じる領域が、第1注目領域85内にほぼ確実に存在するように、凹部領域83に対する膨張処理の回数等が決定される(後述の第2注目領域の取得において同様)。
注目領域取得部411では、さらに、図7に示す設計パターン6の画像において、設計パターン領域61に含まれる各画素を対象画素として、45度間隔にて設定される8方向のそれぞれに関して、対象画素から設計パターン領域61のエッジまでの距離(以下、「パターン測定距離」という。)が測定される。図7では、画素72,72Aを対象画素とする場合における8方向のパターン測定距離を矢印71(3個の矢印に符号71a,71b,71cを付している。)にて示している。
そして、対象画素において、1方向のパターン測定距離のみが所定の判定距離以上であり、かつ、他の7方向のパターン測定距離が判定距離未満である場合に、対象画素が凸部画素として特定される。図7中の画素72では、矢印71aにて示すパターン測定距離のみが判定距離以上であるため、画素72は凸部画素(図7では、パッドの先端を示す凸部画素)である。また、画素72Aでは、矢印71b,71cにて示す2つのパターン測定距離が判定距離以上であるため、画素72Aは凸部画素ではない。実際には、互いに隣接する凸部画素の集合が、凸部領域として取得される。凸部領域は、設計パターン領域61の凸部64(以下、「パターン凸部64」という。)を示す。なお、パターン測定距離の上限が予め定められており、図7中の矢印71a,71bは上限のパターン測定距離となっている。
図8Aないし図8Cは、凸部領域から後述の第2注目領域を取得する処理を説明するための図である。例えば、図8A中にて平行斜線を付す凸部領域73が取得される場合、凸部領域73に対して所定回数の膨張処理が施され、図8Bに示すように、膨張済み凸部領域74が取得される。そして、図8Cに示すように、膨張済み凸部領域74のうち設計パターン6の背景領域62に含まれない部分、すなわち、膨張済み凸部領域74のうち設計パターン領域61に含まれる部分が、第2注目領域75として取得される(ステップS13)。図8Cでは、第2注目領域75を実線にて示し、他の領域を破線にて示している。第2注目領域75は、設計パターン6のパターン凸部64における設計パターン領域61の一部であり、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい領域である。
装置本体2では、対象ロットに含まれる複数の基板9のうち最初の基板9がステージ22(図1参照)上に載置され、ステージ駆動部23により、基板9上の所定の領域が撮像部213による撮像領域に配置される。そして、撮像部213により実パターンを示す撮像画像(以下、「実パターン画像」という。)が取得され、演算部41に出力される(ステップS14)。実パターン画像では、設計パターン6の画像と同様に、複数の画素が行方向および列方向に配列される。
制限領域特定部412では、実パターン画像が所定に閾値にて二値化され、図9A中に実線にて示すように、実パターンを示す二値画像50(以下、「実パターン二値画像50」という。)が生成される。図9Aは、図6Aないし図6Cに示す設計パターン6と同じ部分を示す画像である。図9Aでは、設計パターン6も破線にて示している(後述の図10A、並びに、図13ないし図15において同様)。
続いて、実パターン二値画像50におけるパターン領域51(以下、「実パターン領域51」という。)のうち設計パターン6の設計パターン領域61と重ならない領域(すなわち、実パターン領域51のみが存在する領域)が、図9Bに示すように第1抽出領域55として抽出される。第1抽出領域55は、設計パターン6を示す二値画像と実パターン二値画像50との符号付差分画像における一方の符号の値を有する領域として、容易に抽出可能である(後述の第2抽出領域57において同様)。実パターン領域51のみが存在する領域である第1抽出領域55では、大部分が、対象ロットの最初の基板9において実際にアンダーエッチングが発生している実パターンの領域を示す。
続いて、図9Bの第1抽出領域55を示す画像に対して、図6Cの第1注目領域85が図9Cに示すように重ねられる。図9Cでは、第1注目領域85に平行斜線を付している。そして、第1抽出領域55に含まれ、かつ、第1注目領域85に含まれる画素を示す画像、すなわち、図9Bの画像と図6Cの画像の互いに対応する画素の論理積(AND)を示す画像が、図9Dに示すように取得される。図9Dの画像において特定される領域56を、以下、「第1制限領域56」という。このようにして、第1抽出領域55と第1注目領域85とが重なる領域である第1制限領域56が特定される(ステップS15)。
第1制限領域56は、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域85を、実パターンにおいて実際にアンダーエッチングが発生している領域を示す第1抽出領域55により制限した領域である。第1制限領域56では、エッチング液の濃度や温度等の実際のエッチング条件、および、基板9上の位置(パターン領域の密度)等によるアンダーエッチングへの影響(アンダーエッチングの状態の分布)が反映されていると捉えることができる。
制限領域特定部412では、さらに、図10Aに示す実パターン二値画像50において破線にて示す設計パターン6の設計パターン領域61のうち、実パターン領域51と重ならない領域(すなわち、設計パターン領域61のみが存在する領域)が、図10Bに示すように第2抽出領域57として抽出される。図10Aは、図8Aないし図8Cに示す設計パターン6と同じ部分を示す画像である。設計パターン領域61のみが存在する領域である第2抽出領域57では、大部分が、対象ロットの最初の基板9において実際にオーバーエッチングが発生している領域を示す。
ここで、既述の第1抽出領域55(図9B参照)および第2抽出領域57を「抽出領域」と総称すると、第2抽出領域57は、抽出領域のうち実パターン領域51に含まれない部分である。また、第1抽出領域55は、抽出領域のうち実パターン領域51に含まれる部分である。なお、抽出領域は、実パターン二値画像50と設計パターン6の二値画像との相違部分であり、例えば、両画像において各位置における値の排他的論理和(または差の絶対値)を求めることにより特定可能である。実際には、第1抽出領域55および第2抽出領域57は、設計パターン領域61と実パターン領域51との位置ずれにより生じる領域も含む。
続いて、図10Bの第2抽出領域57を示す画像に対して、図8Cの第2注目領域75が図10Cに示すように重ねられる。図10Cでは、第2注目領域75に平行斜線を付している。そして、第2抽出領域57に含まれ、かつ、第2注目領域75に含まれる画素を示す画像、すなわち、図10Bの画像と図8Cの画像の互いに対応する画素の論理積(AND)を示す画像が、図10Dに示すように取得される。図10Dの画像において特定される領域58を、以下、「第2制限領域58」という。このようにして、第2抽出領域57と第2注目領域75とが重なる領域である第2制限領域58が特定される(ステップS16)。
第2制限領域58は、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域75を、実パターンにおいて実際にオーバーエッチングが発生している領域を示す第2抽出領域57により制限した領域である。第2制限領域58では、実際のエッチング条件、および、基板9上の位置等によるオーバーエッチングへの影響(オーバーエッチングの状態の分布)が反映されていると捉えることができる。
本実施の形態では、欠陥検出部413による後述の欠陥検出において検査領域画像が利用される。検査領域画像は、基板9上の検査対象領域を示す画像である。検査領域画像の行方向および列方向の解像度は、実パターン画像の行方向および列方向の解像度と同じである。すなわち、検査領域画像の一の画素が示す基板9上の領域のサイズが、実パターン画像の一の画素が示す基板9上の領域のサイズと同じである。ステップS15,S16において第1制限領域56および第2制限領域58(以下、「制限領域」と総称する。)が特定されることにより、検査領域画像において制限領域に含まれる画素が検査対象領域から除外され、修正検査領域画像が取得される(ステップS17)。修正検査領域画像では、制限領域が非検査領域に含められる。図11では、修正検査領域画像91を示しており、ステップS17の処理にて非検査領域92に含められる領域を平行斜線を付して示している。
続いて、検査対象の基板9の実パターン画像が取得される(ステップS18)。ここでは、対象ロットの最初の基板9も検査対象であるため、ステップS18の処理は省略され、ステップS14にて取得された実パターン画像が利用される。
欠陥検出部413では、実パターン画像を所定に閾値にて二値化することにより取得される画像(ここでは、既述の実パターン二値画像50)と、設計パターン6を示す二値画像との相違を示す画像が、図12に示すように候補領域画像53として取得される。候補領域画像53は、位置が合わせられた両画像において互いに対応する画素の値の排他的論理和を示す二値画像であり、候補領域画像53において特定される画素は欠陥候補画素である。互いに隣接する欠陥候補画素の集合が欠陥候補領域54となる。すなわち、候補領域画像53は、各欠陥候補領域54を欠陥候補画素の集合として示す。
続いて、候補領域画像53において所定のサイズのウィンドウWを用いた欠陥検出処理が行われる。詳細には、ウィンドウWが候補領域画像53上に設定される。ウィンドウWでは、候補領域画像53における画素と同じサイズの複数の要素(図12中にて細い実線の矩形にて示す。)が行方向および列方向に配列される。そして、修正検査領域画像91の検査対象領域に対応する候補領域画像53の各画素を対象画素として、ウィンドウWの中央の要素(他の要素であってもよい。)が対象画素に重なるようにウィンドウWを配置した状態において、ウィンドウW内に含まれる欠陥候補画素の個数がカウントされる。なお、修正検査領域画像91の非検査領域92に対応する候補領域画像53の画素は、対象画素から除外される。図12では、非検査領域92(に対応する領域)に平行斜線を付している。
ここで、既述の制限領域に含まれる欠陥候補画素は、エッチング処理におけるアンダーエッチングまたはオーバーエッチングに起因する擬似欠陥を示すものであると捉えられる。したがって、ウィンドウW内に含まれる欠陥候補画素の個数のカウントでは、図11の修正検査領域画像91が参照され、非検査領域92に含まれる欠陥候補画素はカウントされない(無視される)。つまり、ウィンドウW内に含まれ、かつ、非検査領域92に含まれない欠陥候補画素の個数がカウントされ、対象画素に対する欠陥評価値として取得される。そして、欠陥評価値が所定の閾値以上である場合に、対象画素が欠陥画素として特定される。互いに隣接する欠陥画素の集合は、欠陥を示す欠陥領域となる。以上のように、欠陥検出部413では、候補領域画像53においてウィンドウWを移動しつつ、ウィンドウW内の制限領域に含まれない欠陥候補画素の個数をカウントすることにより、制限領域に対する欠陥の検出感度を他の領域よりも実質的に低くして欠陥領域が検出される(ステップS19)。
最初の基板9に対する検査が完了すると、対象ロットに含まれる2番目の基板9が撮像部213により撮像され、実パターン画像が取得される(ステップS20,S18)。そして、上記と同様に、当該実パターン画像からの候補領域画像53の取得、および、候補領域画像53におけるウィンドウWを用いた欠陥検出処理が行われる(ステップS19)。既述のように、対象ロットに含まれる複数の基板9は同じ条件にて製造されるため、2番目の基板9においても、実際にアンダーエッチングおよびオーバーエッチングが発生している領域(擬似欠陥の領域)は、最初の基板9と近似する。したがって、非検査領域92に含まれる欠陥候補画素を無視する(制限領域に対する検出感度を低くする)上記欠陥検出処理により、擬似欠陥の領域が欠陥領域として検出される虚報が抑制される。上記ステップS18,S19の処理が、対象ロットに含まれる全ての基板9に対して行われると、パターン検査装置1における処理が完了する(ステップS20)。
ここで、修正検査領域画像において第1注目領域85および第2注目領域75(以下、「注目領域」と総称する。)を非検査領域に含める比較例の処理について述べる。比較例の処理では、例えば、図13中に破線にて示す設計パターン6に対して、平行斜線を付して示す注目領域(第2注目領域)75が設定され、修正検査領域画像において注目領域75が非検査領域に含められる。実際には、他の注目領域も設定されるが、図13では、図示を省略している。図13中に実線にて示す実パターン画像5に対する欠陥検出処理では、注目領域75内の欠陥候補画素が無視されるため、擬似欠陥を示す擬似欠陥領域D0と共に、注目領域75に含まれる欠陥領域D1も検出されない。このように、比較例の処理では、擬似欠陥領域D0の周囲の欠陥領域D1を検出することが困難となる。
これに対し、パターン検査装置1では、最初の基板9の実パターン画像と設計パターン6とを比較することにより取得される抽出領域と、注目領域とが重なる領域が、制限領域として特定される。したがって、図14に示す最初の基板9の実パターン画像5の例では、注目領域75(図13参照)を狭めた制限領域58(平行斜線を付して示す。)が取得される。そして、他の基板9の欠陥領域の検出では、当該他の基板9の実パターン画像において、制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度が設定される。図15に示す他の基板9の実パターン画像5の例では、欠陥検出処理において制限領域58に含まれる擬似欠陥領域D0は検出されないが、制限領域58と重ならない欠陥領域D1は検出可能となる。このように、一の基板9の実パターンに基づいて注目領域を狭めた制限領域を、他の基板9に対する欠陥領域の検出に用いることにより、虚報を低減しつつ、擬似欠陥の周囲の欠陥を精度よく検出することが実現される。また、制限領域以外の領域における検出感度を高くすることもでき、欠陥をさらに精度よく検出することも可能となる。
第1制限領域56の取得では、設計パターン6のパターン凹部63における背景領域62の一部が、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域85として設定される。また、抽出領域のうち実パターン領域51に含まれる部分が第1抽出領域55として抽出される。そして、第1注目領域85と第1抽出領域55とが重なる領域が第1制限領域56として特定される。これにより、アンダーエッチングに係る第1制限領域56を精度よく取得することができる。
第2制限領域58の取得では、設計パターン6のパターン凸部64における設計パターン領域61の一部が、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域75として設定される。また、抽出領域のうち実パターン領域51に含まれない部分が第2抽出領域57として抽出される。そして、第2注目領域75と第2抽出領域57とが重なる領域が第2制限領域58として特定される。これにより、オーバーエッチングに係る第2制限領域58を精度よく取得することができる。
パターン検査装置1では、注目領域取得部411により設計パターン6に基づいて注目領域(第1注目領域85および第2注目領域75)が取得され、制限領域特定部412により制限領域(第1制限領域56および第2制限領域58)が取得される。これにより、操作者の入力に従って注目領域または制限領域を取得する場合に比べて、作業性を向上することができる。
上記パターン検査装置1では様々な変形が可能である。
設計パターン6に基づく注目領域は、他の手法により取得されてもよい。例えば、市販のエッチングシミュレーション用のソフトにより、注目領域が特定されてもよく、また、操作者によりマウス36b等を介して特定されてもよい。注目領域は、実パターンにおいてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが生じる領域をほぼ確実に含む大雑把な領域であってよい。
上記実施の形態では、実パターン画像と設計パターン6とを比較して抽出領域を取得する際に、実パターン二値画像50が生成されるが、多階調の実パターン画像がそのまま設計パターン6と比較されてもよい。例えば、設計パターン領域61および背景領域62に、実パターン画像におけるパターン領域の平均的な値および背景領域の平均的な値がそれぞれ付与された設計パターン6の画像と、実パターン画像との差分画像が求められ、当該差分画像を所定に閾値にて二値化することにより抽出領域が取得されてもよい(候補領域画像53の取得において同様)。
欠陥検出処理では、必ずしも制限領域が非検査領域に含められる必要はなく、例えば、制限領域に含まれる画素に対して、0よりも大きく、かつ、1未満の重み(係数)が掛けられて、ウィンドウW内に含まれる欠陥候補画素の個数がカウントされてもよい。一方、制限領域が非検査領域に含められる上記処理例では、重みが0であると捉えられる。このように、欠陥検出処理において、制限領域に含まれる欠陥候補画素に対して他の欠陥候補画素よりも低い重みが付与されることにより、制限領域に対して他の領域よりも低い検出感度を設定しつつ、欠陥領域を検出することが容易に可能となる。
上記実施の形態では、候補領域画像53においてウィンドウWを移動しつつウィンドウW内に含まれる欠陥候補画素の個数に基づいて欠陥領域に含まれる欠陥画素が特定されるが、欠陥領域は、ウィンドウWを用いることなく検出されてもよい。例えば、候補領域画像53において各欠陥候補領域54をラベリング処理により抽出し、当該欠陥候補領域54の幅や高さ等を用いた評価値と判定閾値とを比較することにより、当該欠陥候補領域54が欠陥領域であるか否かが判定される。このとき、当該欠陥候補領域54が制限領域と重なる場合に、判定閾値が他の領域よりも低く設定される。すなわち、制限領域に対して他の領域よりも低い検出感度が設定される。また、第1制限領域56および第2制限領域58において互いに異なる検出感度が設定されてもよい。
基板9の用途によっては、第1制限領域56または第2制限領域58の一方のみが特定されてもよい。すなわち、制限領域は、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として設計パターン6に基づいて設定された注目領域と、抽出領域とが重なる領域であればよい。
アンダーエッチングおよびオーバーエッチングの状態は、エッチング液の濃度や温度等のエッチング条件に大きく依存するため、ロットが異なると、アンダーエッチングおよびオーバーエッチングの状態も相違する場合がある。したがって、上記手法は、同一のロットにて製造される複数の基板9のうち最初の基板9を用いて制限領域を特定し、当該制限領域を利用して当該ロットの他の基板9の欠陥領域を検出する場合に特に適しているといえる。エッチング条件が一定に保たれている場合等には、対象ロットに対して取得された制限領域が他のロットの基板9の検査に用いられてもよい。
パターン検査装置1における検査対象の基板は、半導体基板やガラス基板等であってもよい。パターン検査装置1では、様々な基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査することが可能である。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 パターン検査装置
5 実パターン画像
6 設計パターン
9 基板
48 設計データ
49 記憶部
51 実パターン領域
53 候補領域画像
54 欠陥候補領域
55 第1抽出領域
56 第1制限領域
57 第2抽出領域
58 第2制限領域
61 設計パターン領域
62 背景領域
63 パターン凹部
64 パターン凸部
75 第2注目領域
85 第1注目領域
213 撮像部
411 注目領域取得部
412 制限領域特定部
413 欠陥検出部
D1 欠陥領域
S11〜S20 ステップ
W ウィンドウ

Claims (9)

  1. 基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査するパターン検査装置であって、
    設計パターンを示す設計データを記憶する記憶部と、
    エッチング処理により前記設計データに基づく実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す実パターン画像を取得する撮像部と、
    前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより取得される抽出領域と、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として前記設計パターンに基づいて設定された注目領域とが重なる領域を、制限領域として特定する制限領域特定部と、
    前記設計データに基づく実パターンが形成された他の基板の実パターン画像において、前記制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度を設定しつつ、欠陥領域を検出する欠陥検出部と、
    を備えることを特徴とするパターン検査装置。
  2. 請求項1に記載のパターン検査装置であって、
    前記設計パターンのパターン凹部における背景領域の一部が、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域として設定され、前記設計パターンのパターン凸部におけるパターン領域の一部が、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域として設定されることを特徴とするパターン検査装置。
  3. 請求項2に記載のパターン検査装置であって、
    前記設計パターンに基づいて前記第1注目領域および前記第2注目領域を取得する注目領域取得部をさらに備えることを特徴とするパターン検査装置。
  4. 請求項2または3に記載のパターン検査装置であって、
    前記制限領域特定部が、前記抽出領域のうち前記実パターン画像のパターン領域に含まれる部分である第1抽出領域と、前記第1注目領域とが重なる領域を第1制限領域として特定し、前記抽出領域のうち前記実パターン画像の前記パターン領域に含まれない部分である第2抽出領域と、前記第2注目領域とが重なる領域を第2制限領域として特定することを特徴とするパターン検査装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のパターン検査装置であって、
    前記欠陥検出部が、前記他の基板の前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより、各欠陥候補領域を欠陥候補画素の集合として示す二値の候補領域画像を取得し、前記候補領域画像において所定のサイズのウィンドウを移動しつつ前記ウィンドウ内に含まれる欠陥候補画素の個数に基づいて前記欠陥領域に含まれる欠陥画素を特定する欠陥検出処理を行い、
    前記欠陥検出処理において、前記制限領域に含まれる欠陥候補画素に対して他の欠陥候補画素よりも低い重みが付与されることを特徴とするパターン検査装置。
  6. 基板上にエッチング処理により形成されたパターンを検査するパターン検査方法であって、
    a)設計パターンを示す設計データを準備する工程と、
    b)エッチング処理により前記設計データに基づく実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す実パターン画像を取得する工程と、
    c)前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより取得される抽出領域と、エッチング処理においてアンダーエッチングまたはオーバーエッチングが発生しやすい領域として前記設計パターンに基づいて設定された注目領域とが重なる領域を、制限領域として特定する工程と、
    d)前記設計データに基づく実パターンが形成された他の基板の実パターン画像を取得する工程と、
    e)前記他の基板の前記実パターン画像において、前記制限領域に対して他の領域とは異なる検出感度を設定しつつ、欠陥領域を検出する工程と、
    を備えることを特徴とするパターン検査方法。
  7. 請求項6に記載のパターン検査方法であって、
    前記設計パターンのパターン凹部における背景領域の一部が、エッチング処理においてアンダーエッチングが発生しやすい第1注目領域として設定され、前記設計パターンのパターン凸部におけるパターン領域の一部が、エッチング処理においてオーバーエッチングが発生しやすい第2注目領域として設定されることを特徴とするパターン検査方法。
  8. 請求項7に記載のパターン検査方法であって、
    前記c)工程において、前記抽出領域のうち前記実パターン画像のパターン領域に含まれる部分である第1抽出領域と、前記第1注目領域とが重なる領域が第1制限領域として特定され、前記抽出領域のうち前記実パターン画像の前記パターン領域に含まれない部分である第2抽出領域と、前記第2注目領域とが重なる領域が第2制限領域として特定されることを特徴とするパターン検査方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれかに記載のパターン検査方法であって、
    前記e)工程において、前記他の基板の前記実パターン画像と前記設計パターンとを比較することにより、各欠陥候補領域を欠陥候補画素の集合として示す二値の候補領域画像が取得され、前記候補領域画像において所定のサイズのウィンドウを移動しつつ前記ウィンドウ内に含まれる欠陥候補画素の個数に基づいて前記欠陥領域に含まれる欠陥画素を特定する欠陥検出処理が行われ、
    前記欠陥検出処理において、前記制限領域に含まれる欠陥候補画素に対して他の欠陥候補画素よりも低い重みが付与されることを特徴とするパターン検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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