JP2017129646A - 画像形成装置 - Google Patents

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琢磨 岩崎
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Abstract

【課題】装置が高コスト化、大型化することなく、像担持体の表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減することができる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】通常の画像形成動作がおこなわれるときには、帯電バイアスとしてDCバイアス(W0)のみが電源部35(バイアス出力手段)から出力される。そして、所定のタイミングで、画像形成動作が終了した後に、帯電バイアスとしてDCバイアス(W1)にACバイアスを重畳したものが電源部35から出力された状態で、感光体ドラム1(像担持体)が所定方向に所定時間だけ回転駆動される「空駆動モード」が実行される。
【選択図】図3

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム(像担持体)の表面にフィルミングが生じてしまう現象を防止することを目的として、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を設置したり、感光体ドラムの表面を研磨する研磨剤供給装置を設置したりする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献2、3等には、帯電装置から生じる放電生成物が感光体ドラム(像担持体)に付着することによる異常画像の発生を防止することを目的として、画像形成動作が開始される前のウォーミングアップ時に、感光体ドラムを空駆動する技術が開示されている。
従来の技術は、感光体ドラム(像担持体)の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を設置したり、感光体ドラムの表面を研磨する研磨剤供給装置を設置したりしているため、感光体ドラムの表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減できる効果が期待できる。
しかし、潤滑剤供給装置や研磨剤供給装置を設置することによって、装置が高コスト化、大型化してしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が高コスト化、大型化することなく、像担持体の表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減することができる、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、所定方向に回転駆動されて、トナー像が担持される像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電装置と、前記帯電装置に印加するための帯電バイアスが出力されるバイアス出力手段と、を備え、通常の画像形成動作がおこなわれるときには、前記帯電バイアスとしてDCバイアスのみが前記バイアス出力手段から出力されて、所定のタイミングで、画像形成動作が終了した後に、前記帯電バイアスとしてDCバイアスにACバイアスを重畳したものが前記バイアス出力手段から出力された状態で、前記像担持体が前記所定方向に所定時間だけ回転駆動される空駆動モードが実行されるものである。
本発明によれば、装置が高コスト化、大型化することなく、像担持体の表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減することができる、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の一部を拡大して示す構成図である。 (A)通常の画像形成動作時において帯電ローラに帯電バイアスが印加される制御を示すタイミングチャートと、(D)空駆動モード時において帯電ローラに帯電バイアスが印加される制御を示すタイミングチャートと、である。 帯電バイアスを印加する時間と、感光体ドラムの表面の削れ量と、の関係を示すグラフである。 空駆動モードにおいて、(A)ACバイアスのVppを可変したときの感光体ドラムの表面の削れ量の変化を示すグラフと、(B)ACバイアスの周波数を可変したときの感光体ドラムの表面の削れ量の変化を示すグラフと、である。 空駆動モードにおいて、感光体ドラムの累積走行距離に応じてACバイアスのVppを可変する制御を示す表図である。 空駆動モードを実行するときの制御を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1、図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1において、100は画像形成装置としてのプリンタ、1は像担持体としての感光体ドラム、4は感光体ドラム1の表面を帯電する帯電装置としての帯電ローラ、6は感光体ドラム1上にトナー像(画像)を形成するプロセスカートリッジ(作像部)、7はパソコンなどの入力装置から入力された画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム1上に照射する露光部(書込み部)、9は感光体ドラム1上に担持されたトナー像を転写ニップ部(転写位置)に搬送される用紙Pに転写する転写装置としての転写ローラ、12は用紙P(記録媒体)が収納された給紙部(給紙カセット)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、45は感光体ドラム1と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
ここで、図1及び図2を参照して、プロセスカートリッジ6は、像担持体としての感光体ドラム1と、帯電装置としての帯電ローラ4と、現像装置5(現像部)と、クリーニング装置2(クリーニング部)と、リサイクルトナー経路3、29と、が一体的にユニットとして構成されている。このプロセスカートリッジ6は、画像形成装置本体100に対して、着脱可能(交換可能)に設置されている。
さらに詳しくは、像担持体としての感光体ドラム1は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。感光体ドラム1は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下地層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層が順次積層されている。また、感光体ドラム1は、駆動モータによる回転駆動によって、所定方向(図1の反時計方向である。)に回転駆動される。
帯電装置としての帯電ローラ4は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ部材であって、感光体ドラム1に長手方向で当接している。帯電ローラ4には、通常の画像形成動作時に、バイアス出力手段としての電源部35から所定の帯電バイアス(本実施の形態ではマイナス極性のDCバイアスである。)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム1の表面を一様に帯電する。
現像装置5は、主として、感光体ドラム1に対向する現像ローラ51と、仕切部材を介して並設された2つの現像搬送スクリュ53、現像ローラ51に対向するドクターブレード52と、で構成される。現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ51(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ51上に現像剤が担持されることになる。現像装置5内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。また、現像装置5の上方には、プロセスカートリッジ6とは別に着脱可能に設置されたトナー容器(新品のトナーが収容されている。)が接続されている。
このように構成された現像装置5は、次のように動作する。
現像ローラ51のスリーブは、図1の矢印方向(時計方向)に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51上を移動する。ここで、現像装置5内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される(トナー容器からトナー補給口を介して適宜にトナーが補給される)。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの現像搬送スクリュ53によって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、仕切部材によって幅方向の両端部以外が隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図1、図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51上に担持される。
現像ローラ51上に担持された現像剤は、図1中の時計方向に搬送されて、ドクターブレード52の位置に達する。そして、現像ローラ51上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像ローラ51に印加される現像バイアスと、感光体ドラム1上の潜像電位と、によって形成される電界である。)によって、感光体ドラム1の表面に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51から離脱される。
なお、現像装置5における現像ローラ51や現像搬送スクリュ53は、現像用駆動モータから駆動力を受けて、それぞれ回転駆動される。
図1及び図2を参照して、クリーニング装置2には、感光体ドラム1に当接して感光体ドラム1の表面に付着した未転写トナーを除去するクリーニングブレード2aや、クリーニング装置2で除去・回収された未転写トナーを撹拌・搬送する撹拌部材2cや、クリーニング装置2で除去・回収された未転写トナーを幅方向(図1、図2の紙面垂直方向である。)に搬送する搬送スクリュ2b、などが設置されている。なお、未転写トナーには、用紙Pから生じる紙粉、未転写トナー同士が凝集したもの(凝集トナー)、帯電ローラ4による放電時に感光体ドラム1上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物が含まれている。
クリーニングブレード2aは、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料からなる板状のブレード本体が保持板に保持されたものであって、感光体ドラム1の表面に所定角度かつ所定圧力で長手方向に当接している。これにより、感光体ドラム1上に付着する未転写トナーが機械的に掻き取られてクリーニング装置2内に回収されることになる。なお、本実施の形態において、クリーニングブレード2aは、感光体ドラム1の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム1に当接している。
撹拌部材2cは、回転軸部に撹拌部が設置されたものであって、駆動モータからの駆動力を受けて所定方向に回転する。
搬送スクリュ2bは、回転軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装されたものであって、駆動モータからの駆動力を受けて所定方向に回転する。
そして、クリーニング装置2で回収された未転写トナーは、リサイクルトナーとしてリサイクルトナー経路3、29を経由して現像装置5に供給されることになる。
詳しくは、リサイクルトナー経路は、クリーニング装置2(プロセスカートリッジ6)の上方に配設されて搬送スクリュ2bが内設された搬送経路部29(水平搬送部)と、搬送経路部29と現像装置5とを中継する落下経路部3と、からなる。そして、クリーニング装置2の内部に回収された未転写トナーは、搬送経路部29の幅方向(図1、図2の紙面垂直方向である。)の一端側に形成された流入口から流入されて、搬送経路部29内で搬送スクリュ2bによって幅方向(回転軸方向)に搬送されて幅方向他端側の流出口から落下経路部3に向けて流出される。そして、落下経路部3に流入した未転写トナーは、落下経路部3を自重落下した後に、供給口から現像装置5内に供給されて、現像装置5内でリサイクルトナーとして用いられることになる。
図1、図2を参照して、画像形成装置100における、通常の画像形成動作について説明する。
まず、パソコン等の入力装置から画像形成装置1の露光部7に画像情報が送信されると、露光部7からその画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム1の表面に向けて発せられる。なお、本実施の形態では、露光部7として、公知のLD光源(レーザダイオード)を用いたものを使用している。具体的に、露光部7は、画像情報に基いてLD光源から射出された露光光Lを、高速回転するポリゴンミラーに反射させて主走査方向(幅方向)に走査させて、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成するものである。
一方、感光体ドラム1は、矢印方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム1の表面は、帯電装置としての帯電ローラ4との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム1上には、帯電電位(−900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム1の表面は、それぞれの露光光Lの照射位置に達する。そして、露光光Lが照射された部分の電位が潜像電位(0〜−100V程度である。)となって、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される(露光工程である。)。すなわち、感光体ドラム1の表面において、露光光Lが照射された部分は画像部(静電潜像)として潜像電位(画像部電位)が形成されて、それ以外の部分は非画像部(地肌部)として帯電電位(非画像電位)が維持される。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面は、現像装置5(現像ローラ51)との対向位置に達する。そして、現像装置5から感光体ドラム1上にトナーが供給されて、感光体ドラム1上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム1の表面は、転写装置としての転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に達する。そして、転写ローラ9との転写ニップ部で、転写用電源部から転写ローラ9に転写バイアス(トナーの極性とは異なる極性のバイアスであって、本実施の形態ではプラス極性のバイアスである。)が印加されることによって、レジストローラ45により搬送された用紙P(記録媒体)上に、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置2との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード2aによって感光体ドラム1上に残存する未転写トナー(紙粉、凝集トナー等の、その他の付着物も含まれる。)が機械的に除去されて、クリーニング装置2内に回収される(クリーニング工程である。)。
その後、クリーニング工程後の感光体ドラム1の表面は、除電装置8の除電光が照射される位置に達する。そして、この位置で、除電装置8によって感光体ドラム1上の表面電位がほぼ0Vにリセットされる(除電工程である。)。
こうして、感光体ドラム1における一連の作像プロセスが終了する。
一方、感光体ドラム1と転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙ローラ41によって、搬送経路に向けて給送される。
その後、用紙Pは、レジストローラ45の位置に達する。そして、レジストローラ45の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム1上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ニップ部(転写ローラ9と感光体ドラム1との当接位置である。)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写ニップ部(転写ローラ9)の位置を通過した後に、転写ガイド板や定着ガイド板によって形成される搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体100から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
以下、本実施の形態において特徴的な、画像形成装置100の構成・動作について詳述する。
先に図2等を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100には、帯電装置としての帯電ローラ4に印加するための帯電バイアスが出力されるバイアス出力手段としての電源部35が設けられている。そして、通常の画像形成動作(プリント動作)がおこなわれるときには、図3(A)に示すように、帯電バイアスとしてDCバイアス(W0)のみが電源部35(バイアス出力手段)から出力されることになる。
ここで、本実施の形態では、所定のタイミングで、画像形成動作(プリント動作)が終了した後に、図3(B)に示すように、帯電バイアスとしてDCバイアス(W1)にACバイアスを重畳したものが電源部35(バイアス出力手段)から出力された状態で、感光体ドラム1(像担持体)が所定方向(図2の反時計方向である。)に所定時間(本実施の形態では。20秒間である。)だけ回転駆動される「空駆動モード」が実行される。すなわち、所定の条件が満たされたときに、プリント終了後に、「空駆動モード」として、DCバイアスにACバイアスを重畳した帯電バイアスを帯電ローラ4に印加しながら、感光体ドラム1の空回転が所定時間だけおこなわれることになる。
ここで、上述した「所定のタイミング」は、画像形成動作において所定の種類の用紙P(本実施の形態では、再生紙である。)が通紙された累積枚数が所定値(本実施の形態では、100枚である。)に達したときである。
すなわち、プリント動作をおこなう用紙Pとして再生紙を用いて、その累積枚数が100枚に達するたびに、一連のプリント動作が終了した後に、上述した「空駆動モード」が実行されることになる。
なお、図2を参照して、このような用紙Pの種類やプリント枚数に関する情報(「所定のタイミング」に関する情報)は、画像形成装置100の外装部に設置された操作パネル34(又は、画像形成装置1に接続された端末)にユーザーによって入力された情報や、実際の通紙枚数をカウントするカウンタ33の情報などに基づいて、制御部31のコントローラ部にて判別される。
このような制御をおこなうのは、用紙Pから生じる紙粉が転写ニップ部(転写位置)で感光体ドラム1の表面に付着して、紙粉に含まれる填料(カオリン、タルク、シリカ、二酸化チタンなどである。)が感光体ドラム1上のトナー(地汚れトナー)と混ざり合って、感光体ドラム1上に固着して「フィルミング」が生じてしまうためである。そして、そのように感光体ドラム1の表面にフィルミングが生じてしまうと、白抜け画像が形成されてしまったり、ハーフトーン画像において大きな濃度偏差が生じてしまったりすることになる。
特に、再生紙は、上質紙やOHPシートなどに比べて、填料が多く含まれるため、そのような用紙が転写位置を通過する回数(累積枚数)が多くなると、感光体ドラム1のフィルミングが生じやすくなる。
また、本実施の形態における画像形成装置100は、感光体ドラム1上のトナー像が転写位置で用紙Pに直接的に転写される直接転写方式のものであって、特に、感光体ドラム1と転写ローラ9との転写ニップ部にて用紙Pが挟まれるように搬送されるため、用紙Pから生じる紙粉が感光体ドラム1の表面に付着しやすく、このような問題が無視できないものになる。
なお、本実施の形態では、「所定の種類の用紙」を「再生紙」のみとしたが、再生紙の他に填料が多く含まれる用紙がある場合には、そのような用紙も「所定の種類の用紙」として設定することができる。
そして、感光体ドラム1上に生じたフィルミングは、感光体ドラム1を空回転させてクリーニングブレード2aに摺接させることで、感光体ドラム1の表面を削りながら除去していくことができる。その際に、帯電ローラ4にマイナス極性のDCバイアスのみからなる帯電バイアスを印加することで、図4の実線R0に示すように、空回転させる時間の増加にともない感光体ドラム1の削れ量(フィルミング除去量)も増加していく。これは、感光体ドラム1の表面電位がマイナス極性に維持されることで、感光体ドラム1に固着するマイナス極性のトナー(紙粉が混合されている。)の固着力が下がってクリーニングブレード2aによって削りやすくなるためである。
しかし、帯電ローラ4にマイナス極性のDCバイアスにプラス・マイナスに反転するACバイアスを重畳させた帯電バイアスを印加することで、図4の実線R1に示すように、空回転させる時間の増加にともない感光体ドラム1の削れ量(フィルミング除去量)がさらに増加していく。すなわち、帯電ローラ4にDCバイアスのみを印加する場合に比べて、帯電ローラ4にDCバイアスにACバイアスを重畳したものを印加する方が、感光体ドラム1のフィルミングを除去する効果が大きくなる。これは、感光体ドラム1のマイナス極性に帯電された表面においてプラス極性側に交互に入れ替わるような表面電位が形成されることで、感光体ドラム1に固着するマイナス極性のトナーに加えて、転写位置でプラス極性に帯電された紙粉(トナーに混合された紙粉である。)の固着力も下げられて、クリーニングブレード2aによって削りやすくなるためである。
このように、本実施の形態では、感光体ドラム1にフィルミングが生じるタイミングを判断して、一連の画像形成動作が終了した直後に、タイミングよく「空駆動モード」を実行して、感光体ドラム1のフィルミングを除去しているため、フィルミングによる異常画像の発生を確実かつ効率的に軽減することができるとともに、無駄に「空駆動モード」が実行されてしまい感光体ドラム1の寿命が低下してしまったり画像形成装置100が動作時間が長くなってしまったりする不具合が防止されることになる。
特に、本実施の形態では、感光体ドラム1の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を設置したり、感光体ドラム1の表面を研磨する研磨剤供給装置を特別に設置したりすることなく、画像形成装置100の高コスト化、大型化を抑止しつつ、感光体ドラム1の表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減することができる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態において、電源部35(バイアス出力手段)は、空駆動モードがおこなわれるときのDCバイアス(W1)の絶対値が、通常の画像形成動作がおこなわれるときのDCバイアス(W0)の絶対値に比べて、小さくなるように制御している(|W0|>|W1|)。すなわち、空駆動モード時に帯電ローラ4に印加されるDCバイアスの絶対値が、プリント時に帯電ローラ4に印加されるDCバイアスの絶対値よりも小さくなるようにしている。具体的に、本実施の形態では、DCバイアスの印加によって感光体ドラム1の表面に形成される地肌ポテンシャル(帯電電位と現像バイアスとの電位差である。)が、プリント時のものに対して空駆動モード時のものが80%程度になるように設定されている。
このように制御することにより、空駆動モード時において感光体ドラム1の表面に付着するトナー(地汚れトナー)が増加することになるため、感光体ドラム1上の地肌汚れトナー量が少なくてクリーニングブレード2aが捲れてしまう不具合を防止することができる。
また、本実施の形態では、「空駆動モード」が実行されるときに、露光光Lを感光体ドラム1上に照射しないで現像装置5が駆動されるように制御している。具体的に、空駆動モード時には、帯電ローラ4にDCバイアスにACバイアスが重畳された状態で、感光体ドラム1が回転駆動されて、プリント時と同様に現像ローラ51に現像バイアスを印加しながら現像装置5(現像ローラ51、現像搬送スクリュ53)が回転駆動されることになる。
このように空駆動モード時に現像装置5を駆動することで、空駆動モード時において感光体ドラム1の表面にトナー(帯電不良による地汚れトナー)がより多く付着されることになるため、感光体ドラム1上の地肌汚れトナー量が少なくてクリーニングブレード2aが捲れてしまう不具合を防止することができる。また、感光体ドラム1に固着するトナーが、感光体ドラム1に固着する紙粉の固着力よりも大きい場合には、「空駆動モード」においても除電装置8の除電光を照射することにより、クリーニングブレード2aによって感光体ドラム1の表面をさらに削りやすくなる。
また、本実施の形態において、電源部35(バイアス出力手段)は、空駆動モードがおこなわれるときのACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧Vppが、感光体ドラム1の累積走行距離(又は、累積駆動時間)の増加にともない大きくなるように制御している。
図5(A)に示すように、空駆動モード時においてACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧Vpp(図3(B)をも参照できる。)を大きくすると、先に説明したACバイアスを重畳することによる効果が助長されて、感光体ドラム1の削れ量(フィルミング除去量)が増加していく。クリーニングブレード2aは、感光体ドラム1の累積走行距離(又は、累積駆動時間)の増加にともない、そのエッジ部の摩耗が増加するため、クリーニングブレード2a単体による感光体ドラム1の削り力が低下してしまう。本実施の形態では、そのような経時におけるクリーニングブレード2aの削り力の低下を補完するように、経時にACバイアスのVppを増加して削り力を高めているため、経時においても全体的に安定して感光体ドラム1のフィルミングを防止することができる。
具体的に、本実施の形態では、図6に示すように、感光体ドラム1の累積走行距離Dが30km未満であるときには空駆動モード時のACバイアスのVppが1.5kVになり、累積走行距離Dが30km以上で60km未満であるときには空駆動モード時のACバイアスのVppが2.0kVになり、累積走行距離Dが60km以上であるときには空駆動モード時のACバイアスのVppが2.5kVになるように制御している。
なお、感光体ドラム1の累積走行距離Dは、図2に示すタイマー32によって検知される時間に基いて、制御部31で求められる。
また、本実施の形態では、図3(B)を参照して、空駆動モード時におけるACバイアスの周波数Tが1.8kHzに固定して設定されている。
なお、本実施の形態において、電源部35(バイアス出力手段)を、空駆動モードがおこなわれるときのACバイアスの周波数Tが、感光体ドラム1の累積走行距離(又は、累積駆動時間)の増加にともない大きくなるように制御することもできる。
図5(B)に示すように、空駆動モード時においてACバイアスの周波数T(図3(B)をも参照できる。)を大きくすると、先に説明したACバイアスを重畳することによる効果が助長されて、感光体ドラム1の削れ量(フィルミング除去量)が増加していく。クリーニングブレード2aは、感光体ドラム1の累積走行距離(又は、累積駆動時間)の増加にともない、そのエッジ部の摩耗が増加するため、クリーニングブレード2a単体による感光体ドラム1の削り力が低下してしまう。そのため、そのような経時におけるクリーニングブレード2aの削り力の低下を補完するように、経時にACバイアスの周波数Tを増加して削り力を高めることで、経時においても全体的に安定して感光体ドラム1のフィルミングを防止することもできる。
なお、本実施の形態では、ACバイアスの周波数Tを増加したときに感光体ドラム1が共振して異常音が生じる不具合を未然に防止するために、空駆動モード時におけるACバイアスの周波数Tを可変することなく1.8kHzに固定して設定しているが、感光体ドラム1の共振を防止できる範囲内であれば、上述したような周波数Tを増加する制御をおこなってもよい。感光体ドラム1の共振を防止するためには、感光体ドラム1の線速度に対して空間周波数を7〜8(サイクル/mm)程度に設定することが好ましい。
最後に、まとめとして、図7のフローチャートを用いて、空駆動モードが実行されるときの制御について説明する。
一連のプリント動作が開始されて、そのプリント動作が終了すると、まず、そのプリント動作に関わる用紙Pとして再生紙が使用されたかが判別される(ステップS1〜S3)。その結果、再生紙が使用されていないものと判別された場合には、そのままプリント動作を終了して待機状態に移行する(ステップS8)。
これに対して、ステップS3にて、再生紙が使用されたものと判別された場合には、再生紙の累積枚数をカウントアップして(ステップS4)、制御部31の記憶部に記憶されたそれまでの再生紙の累積枚数が100枚に達したかが判別される(ステップS5)。その結果、再生紙の累積枚数が100枚に達していないものと判別された場合には、感光体ドラム1にフィルミングが生じていない状態であるものとして、そのままプリント動作を終了して待機状態に移行する(ステップS8)。
これに対して、ステップS5にて、再生紙の累積枚数が100枚に達しているものと判別された場合には、感光体ドラム1にフィルミングが生じているか状態かそれに近い状態であるものとして、プリント終了後に「空駆動モード」を実行する(ステップS6)。そして、制御部31の記憶部に記憶された再生紙の累積枚数をリセットして(ステップS7)、待機状態に移行する(ステップS8)。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置100は、通常の画像形成動作がおこなわれるときには、帯電バイアスとしてDCバイアス(W0)のみが電源部35(バイアス出力手段)から出力される。そして、所定のタイミングで、画像形成動作が終了した後に、帯電バイアスとしてDCバイアス(W1)にACバイアスを重畳したものが電源部35から出力された状態で、感光体ドラム1(像担持体)が所定方向に所定時間だけ回転駆動される「空駆動モード」が実行される。
これにより、装置が高コスト化、大型化することなく、感光体ドラム1の表面にフィルミングが生じてしまう現象を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム1が設置された画像形成装置100に対して本発明を適用した。これに対して、像担持体としての感光体ベルトが設置された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、転写装置として転写ローラ9が設置された画像形成装置100に対して本発明を適用した。これに対して、転写装置として転写ベルトが設置された画像形成装置や、転写装置としてコロナ放電方式の転写器が設置された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、帯電装置として感光体ドラム1に当接する接触式の帯電ローラ4が設置された画像形成装置100にして本発明を適用した。これに対して、帯電装置として、感光体ドラム1に所定のギャップをあけて対向する非接触式の帯電ローラや、コロナ放電方式の帯電器、が設置された画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
ただし、接触式の帯電ローラ4を用いた場合には、先に図4を用いて説明した空駆動モード時においてDCバイアスにACバイアスを重畳させた帯電バイアスを印加することによるフィルミング除去効果が発揮されやすい。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 感光体ドラム(像担持体、感光体)、
2 クリーニング装置、 2a クリーニングブレード、
4 帯電ローラ(帯電装置)、
5 現像装置、
6 プロセスカートリッジ(作像部)、
9 転写ローラ(転写装置)、
32 タイマー(時間検知手段)、
33 カウンタ(枚数検知手段)、
34 操作パネル(用紙検知手段)、
35 電源部(バイアス出力手段)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、 P 用紙(記録媒体)。
特開2011−7848号公報 特開2010−156745号公報 特許第5267120号公報

Claims (7)

  1. 所定方向に回転駆動されて、トナー像が担持される像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電装置と、
    前記帯電装置に印加するための帯電バイアスが出力されるバイアス出力手段と、
    を備え、
    通常の画像形成動作がおこなわれるときには、前記帯電バイアスとしてDCバイアスのみが前記バイアス出力手段から出力されて、
    所定のタイミングで、画像形成動作が終了した後に、前記帯電バイアスとしてDCバイアスにACバイアスを重畳したものが前記バイアス出力手段から出力された状態で、前記像担持体が前記所定方向に所定時間だけ回転駆動される空駆動モードが実行されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定のタイミングは、画像形成動作において所定の種類の用紙が通紙された累積枚数が所定値に達したときであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の種類の用紙は、再生紙であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記バイアス出力手段は、前記空駆動モードがおこなわれるときの前記ACバイアスのピーク・ツー・ピーク電圧Vppが、前記像担持体の累積走行距離又は累積駆動時間の増加にともない大きくなるように制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記バイアス出力手段は、前記空駆動モードがおこなわれるときの前記ACバイアスの周波数が、前記像担持体の累積走行距離又は累積駆動時間の増加にともない大きくなるように制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記バイアス出力手段は、前記空駆動モードがおこなわれるときの前記DCバイアスの絶対値が、前記通常の画像形成動作がおこなわれるときの前記DCバイアスの絶対値に比べて、小さくなるように制御することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体に形成された潜像を現像する現像装置と、
    前記像担持体に当接又は対向して、その転写位置に搬送される用紙に前記像担持体に形成されたトナー像を転写する転写装置と、
    前記像担持体に当接して、前記像担持体に付着した未転写トナーを除去するクリーニングブレードと、
    を備え、
    前記像担持体は、感光体ドラム又は感光体ベルトであって、
    前記帯電装置は、前記像担持体に当接する帯電ローラであって、
    前記空駆動モードが実行されるときに、前記現像装置も駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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