JP2017128032A - 印刷装置 - Google Patents

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Satoshi Chiba
悟志 千葉
中田 将範
Masanori Nakada
将範 中田
小池 良和
Yoshikazu Koike
良和 小池
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Abstract

【課題】媒体を静電吸着する搬送ベルトが印刷ヘッドに接触することを抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置10は、媒体Mを静電吸着するとともに、当該媒体Mを搬送方向Yに搬送させるべく回転する無端状の搬送ベルト73と、搬送ベルト73に静電吸着される媒体Mの印刷面に印刷を行う印刷ヘッド31と、印刷ヘッド31よりも搬送方向上流に配置され、搬送ベルト73に静電吸着された媒体Mの印刷面Mbに接触することで、媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する除電部92と、搬送ベルト73の内面73aに接触することで、当該搬送ベルト73を支持するバックアッププレート74と、を備える。そして、除電部92と搬送ベルト73を挟んで対向する位置を対向位置FPとしたとき、バックアッププレート74は、対向位置FP及び対向位置FPよりも搬送方向下流の位置に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットプリンターなどの印刷装置に関する。
従来から、用紙などの媒体を静電吸着した状態で搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトを帯電させる帯電部(帯電ローラ)と、搬送ベルトに搬送される媒体にインクを吐出することで印刷を行う印刷ヘッドと、を備えた印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2005−247479号公報
ところで、上記のような印刷装置において、搬送ベルトに弛みが生じていると、帯電した搬送ベルト及び印刷ヘッドの間で生じる静電吸着力によって、搬送ベルトが印刷ヘッドに向かって浮き上がる場合がある。この場合には、搬送ベルトが印刷ヘッドに接触して、搬送ベルトの回転速度が変化することで、正常に印刷を行うことができなくなり、印刷品質が低下するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものである。その目的は、媒体を静電吸着する搬送ベルトが印刷ヘッドに接触することを抑制できる印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、媒体を静電吸着するとともに、当該媒体を搬送方向に搬送させるべく回転する無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトに静電吸着される前記媒体の印刷面に印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向上流に配置され、前記媒体の印刷面に接触することで、前記媒体の印刷面から電荷を除去する除電部と、前記搬送ベルトの内面に接触することで、当該搬送ベルトを支持するベルト支持部と、を備え、前記除電部と前記搬送ベルトを挟んで対向する位置を対向位置としたとき、前記ベルト支持部は、前記対向位置及び前記対向位置よりも前記搬送方向下流の位置のうち少なくとも一方の位置に設けられる。
上記構成によれば、印刷ヘッドよりも搬送方向上流には、搬送ベルトに静電吸着された媒体の印刷面に接触することで当該印刷面から電荷を除去する除電部が設けられている。このため、搬送ベルトが媒体を搬送しない場合には、除電部が搬送ベルトに接触し、搬送ベルトによる印刷ヘッドに対する静電吸着力を弱まることで、搬送ベルトが印刷ヘッドに吸着しにくくなる。
さらに、上記構成では、対向位置及び対向位置よりも搬送方向下流の位置の少なくとも一方の位置にベルト支持部が設けられている。このため、こうしたベルト支持部及び除電部によって、搬送ベルトに搬送方向と交差する方向に荷重が作用することで当該搬送ベルトに搬送抵抗が付与される。したがって、除電部よりも搬送方向上流において搬送ベルトに弛みが生じることがあっても、除電部よりも搬送方向下流において搬送ベルトに弛みが生じにくくなる。こうして、搬送ベルト及び印刷ヘッドの接触を抑制することができる。
上記印刷装置において、前記ベルト支持部は、導電性材料から構成されるとともに、接地されていることが望ましい。
上記構成によれば、搬送ベルトの回転に伴うベルト支持部との摩擦によって、意図せずに搬送ベルトが帯電することを抑制し、搬送ベルトによる媒体に対する静電吸着力の低下を抑制することができる。
上記印刷装置において、前記除電部は、前記媒体の印刷面に接触するブラシを有することが望ましい。
上記構成によれば、簡易な構成で媒体の印刷面から電荷を除去する構成を実現することができる。
上記印刷装置において、前記搬送ベルトに対する前記除電部の接触圧は、前記搬送方向と交差する幅方向において一様とされることが望ましい。
除電部の接触圧が幅方向において不均一である場合、搬送ベルトの幅方向における一部に弛みが生じるおそれがある。この点、上記構成によれば、除電部の接触圧が幅方向において一様とされるため、上記事態の発生を抑制することができる。
上記印刷装置において、前記除電部の前記搬送ベルトに対する接触圧は調整可能であることが望ましい。
上記構成によれば、媒体に印刷を行う場合など当該媒体の印刷面から電荷を除去する必要がある場合には接触圧を高くする一方、媒体に印刷を行わない場合など当該媒体の印刷面から電荷を除去する必要がない場合には接触圧を低くすることができる。このため、媒体の印刷面を除電する必要がない場合に、接触圧が高い状態が継続されることで、除電部が劣化(例えば、変形)することを抑制することができる。
上記印刷装置は、前記搬送ベルトの帯電量を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記帯電量を多くする場合には当該帯電量を少なくする場合よりも、前記接触圧を高くすることが望ましい。
搬送ベルトの帯電量を多くする場合には、当該帯電量を少なくする場合よりも、当該搬送ベルトに接触する媒体の帯電量もまた多くなる。このため、この場合において、媒体の印刷面における除電が不十分だと、搬送ベルトによる媒体に対する静電吸着力が低下するおそれがある。
この点、上記構成によれば、搬送ベルトの帯電量を多くする場合には当該帯電量を少なくする場合よりも接触圧が高くされ、より多くの電荷が媒体の印刷面から除去される。したがって、搬送ベルトの帯電量を多くする場合であっても、搬送ベルトによる媒体に対する静電吸着力の低下を抑制することができる。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記搬送ベルトが、湾曲しやすい前記媒体を搬送する場合には、湾曲しにくい前記媒体を搬送する場合に比較して、前記帯電量を多くすることが望ましい。
上記構成によれば、湾曲しやすい媒体を搬送する場合には湾曲しにくい媒体を搬送する場合よりも、搬送ベルトの帯電量が多くされるため、媒体が搬送ベルト上で湾曲することで当該搬送ベルトから浮き上がることを抑制できる。すなわち、搬送ベルトから浮き上がった媒体が印刷ヘッドに接触したり、搬送ベルトから浮き上がることで媒体の姿勢が変化する結果、本来とは異なる位置にインクが着弾したりすることを抑制できる。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記媒体に両面印刷を行う場合には、前記媒体に片面印刷を行う場合よりも、前記帯電量を多くすることが望ましい。
媒体の両方の面に印刷が行われている場合には、媒体の一方の面に印刷が行われている場合よりも、媒体が湾曲しやすくなることがある。この点、上記構成によれば、媒体に両面印刷を行う場合には片面印刷を行う場合よりも、搬送ベルトの帯電量を多くするので、両面印刷を行うときに、媒体が搬送ベルト上で湾曲することで当該搬送ベルトから浮き上がることを抑制できる。
上記印刷装置において、前記印刷ヘッドは、前記媒体にインクを吐出することで印刷を行うものであり、前記制御部は、前記媒体に対するインクの吐出量が多い場合には、当該インクの吐出量が少ない場合に比較して、前記帯電量を多くすることが望ましい。
媒体に対するインクの吐出量が多くなると、媒体に多くのインクが吸収されることで当該媒体が湾曲しやすくなることがある。この点、上記構成によれば、媒体に対するインクの吐出量が多い場合には当該インクの吐出量が少ない場合よりも、搬送ベルトの帯電量を多くされる。このため、媒体に対するインクの吐出量に関わらず、媒体が搬送ベルト上で湾曲することで当該搬送ベルトから浮き上がることを抑制できる。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記媒体の厚みが薄い場合には、当該厚みが厚い場合に比較して、前記帯電量を多くすることが望ましい。
媒体の厚みが薄くなるほど当該媒体の剛性が低くなるため、媒体の厚みが薄いほど当該媒体が搬送ベルト上で湾曲しやすい。この点、上記構成によれば、媒体の厚みが薄い場合には厚い場合よりも、搬送ベルトの帯電量を多くするので、媒体の厚みに関わらず、媒体が搬送ベルト上で湾曲することで当該搬送ベルトから浮き上がることを抑制できる。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記印刷ヘッド及び前記媒体の間隔が狭い場合には、当該間隔が広い場合に比較して、前記帯電量を多くすることが望ましい。
印刷ヘッド及び媒体の間隔が狭い場合には、搬送ベルトからの媒体の浮き上がり量が小さい場合であっても、搬送ベルトから浮き上がった媒体が印刷ヘッドに接触する可能性が高くなる。この点、上記構成によれば、上記間隔が狭い場合には広い場合よりも、搬送ベルトの帯電量を多くするので、搬送ベルトから浮き上がった媒体が印刷ヘッドに接触することを抑制することができる。
上記印刷装置は、前記搬送ベルトの周回経路のうち、前記媒体の搬送経路ではない経路において、前記搬送ベルトの外面を払拭する払拭部を備えることが望ましい。
上記構成によれば、媒体を搬送したり、印刷が行われたりすることで、搬送ベルトに付着した異物(以下、「付着物」とも言う。)を、払拭部によって除去することができる。こうして、付着物によって搬送ベルトによる媒体に対する静電吸着力が低下することを抑制することができる。
上記印刷装置は、前記払拭部による前記搬送ベルトの外面の払拭時において、前記搬送ベルトの内面に接触することで、前記払拭部とともに前記搬送ベルトを前記搬送方向と交差する幅方向に亘って挟持する挟持部を備える。
払拭部が搬送ベルトの外面を払拭するときに、当該搬送ベルトが払拭部から遠ざかる方向に変位すると、搬送ベルト及び払拭部が接触しない部位が生じるなどして、搬送ベルトの外面を正常に払拭できないおそれがある。この点、上記構成によれば、払拭部が搬送ベルトの外面を払拭するときに、挟持部が搬送ベルトの内面に接触することで、搬送ベルトが払拭部及び挟持部に挟持され、搬送ベルトが払拭部から遠ざかる方向に変位することが規制される。したがって、払拭部が搬送ベルトを払拭する場合に、当該搬送ベルトに対する付着物を除去しやすくすることができる。
一実施形態に係る印刷装置の概略構成を示す側面図。 上記印刷装置の静電搬送部の概略構成を示す側面図。 搬送ベルトによる媒体の静電吸着の様子を模式的に示す側面図。 上記印刷装置の電気的構成を示すブロック図。 帯電量と接触圧との関係を示すマップ。 インク吐出量と帯電量との関係を示すマップ。 媒体の厚みと帯電量との関係を示すマップ。 印刷ヘッド及び媒体の間隔と帯電量との関係を示すマップ。
以下、印刷装置の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態の印刷装置は、用紙などの媒体にインクを吐出することで、文字や画像を形成するインクジェットプリンターである。
図1に示すように、本実施形態の印刷装置10の筐体11内には、媒体Mを搬送経路に沿って搬送する搬送装置20と、搬送されている媒体Mに印刷を行う印刷ユニット30と、が設けられている。図1において紙面と直交する方向を媒体Mの幅方向Xとした場合、搬送経路は、媒体Mの幅方向Xと交差(直交)する方向に媒体Mを搬送するように形成されている。
なお、以降の説明では、媒体Mが搬送される方向を「搬送方向Y」とし、鉛直方向を「鉛直方向Z」とする。ここで、搬送方向Yは幅方向Xと交差(直交)する方向であり、鉛直方向Zは幅方向Xと交差(直交)する方向である。また、搬送方向Yの反対方向を搬送方向上流とも言い、搬送方向Yを搬送方向下流とも言う。
印刷ユニット30は、媒体Mの幅方向Xの略全域に亘って色材の一例であるインクを同時に吐出可能なラインヘッド型の印刷ヘッド31を備えている。そして、この印刷ヘッド31に形成されたノズル32(図2参照)から吐出されたインクが媒体Mに付着することにより、媒体Mの印刷面に対する印刷が行われる。因みに、複数色のインクを吐出可能な印刷ヘッド31においては、同色のインクを吐出する複数のノズル32からなるノズル列が幅方向Xに形成され、異色のインクを吐出するノズル列が搬送方向Yに並ぶように形成される。
搬送装置20は、印刷済みの媒体Mを筐体11外に排出する排出機構部40と、印刷前の媒体Mを搬送経路に沿って給送する給送機構部50と、を備えている。ここで、排出機構部40は搬送方向下流側に設けられ、給送機構部50は搬送方向上流側に設けられている。
排出機構部40は、搬送経路に沿って配置されている複数の排出ローラー41,42,43,44,45を有している。排出ローラー41〜45は、回転駆動することで媒体Mに搬送力を付与する駆動ローラー46と、媒体Mの搬送に伴って従動回転する従動ローラー47と、をそれぞれ備えている。駆動ローラー46及び従動ローラー47は、幅方向Xを回転軸方向とし、従動ローラー47は駆動ローラー46に向けて付勢されている。また、駆動ローラー46の幅方向Xと交差する断面形状は円形とされる一方、従動ローラー47の幅方向Xと交差する断面形状は略星形とされている。すなわち、従動ローラー47は、媒体Mの印刷が行われた面に接するローラーであるため、当該面に対する接触面積ができるだけ小さくなるような形態とされている。
そして、排出機構部40によって搬送される媒体Mは、筐体11に形成されている排出口48から筐体11外に排出される。つまり、この排出口48が、搬送経路の下流端、すなわち搬送経路の最下流となっている。そして、排出口48から排出された媒体Mは、図1に二点鎖線で示すように、載置台49上に積層状態で載置される。
給送機構部50は、第1の媒体供給部51と、第2の媒体供給部52と、第3の媒体供給部53と、静電搬送部70と、を備えている。第1の媒体供給部51、第2の媒体供給部52及び第3の媒体供給部53は静電搬送部70に向けて媒体Mを搬送し、静電搬送部70は排出機構部40に向けて媒体Mを搬送する。
筐体11の一側面(図1では右側面)には開閉可能なカバー12が設けられており、このカバー12が開放されることにより挿入口13が露出される。第1の媒体供給部51は、挿入口13から筐体11内に挿入された媒体Mを挟持する第1の給送ローラー54を備えている。そして、この第1の給送ローラー54の回転によって、媒体Mが静電搬送部70に向けて搬送される。
また、筐体11の下部には、印刷前の媒体Mが積層状態でセットされる給送カセット55が設けられている。第2の媒体供給部52は、給送カセット55から媒体Mを給送するための供給部である。すなわち、第2の媒体供給部52は、給送カセット55内の最上位の媒体Mを給送カセット55外に送り出すピックアップローラー56と、複数枚の媒体Mが重なって搬送されることを抑制する分離ローラー57と、分離ローラー57を通過した1枚の媒体Mを挟持する第2の給送ローラー58と、を備えている。そして、ピックアップローラー56、分離ローラー57及び第2の給送ローラー58の回転によって、媒体Mが静電搬送部70に向けて搬送される。
第3の媒体供給部53は、媒体Mの両側の面に印刷する両面印刷を行うときに、片側の面が印刷済みとなった媒体Mを、再び静電搬送部70に導くための供給部である。第3の媒体供給部53は、静電搬送部70よりも搬送方向下流において、排出口48に至る第1の搬送路61又は当該第1の搬送路61から分岐する第2の搬送路62に、媒体Mの搬送経路を切り替える分岐機構64を備えている。また、第3の媒体供給部53において、第2の搬送路62には分岐搬送ローラー65が設けられ、第2の搬送路62から分岐する第3の搬送路63には複数の反転搬送ローラー66が設けられている。
そして、両面印刷を行う場合、片側の面が印刷済みとなった媒体Mは、静電搬送部70から分岐機構64によって第2の搬送路62に導かれる。このとき、分岐搬送ローラー65の正方向への回転によって、媒体Mが搬送方向下流に搬送される。そして、媒体Mの後端が第2の搬送路62に導かれると、分岐搬送ローラー65が逆方向に回転され、媒体Mが逆方向に搬送される。すると、媒体Mは、図1において印刷ユニット30よりも上方に位置する第3の搬送路63に導かれ、複数の反転搬送ローラー66の回転によって、媒体Mが第3の搬送路63に沿って搬送される。これにより、媒体Mが、静電搬送部70よりも搬送方向上流で第1の搬送路61に合流され、当該媒体Mが静電搬送部70に再び導かれる。
このように静電搬送部70に媒体Mが再び導かれると、印刷済みとなった面が静電搬送部70に接触し、印刷されていない面が印刷ヘッド31に対向することとなる。なお、以降の説明では、媒体Mの両面のうち、静電搬送部70に接触する面のことを「裏面Ma」とも言い、裏面Maの反対側の面を「印刷面Mb」とも言う。
また、本実施形態の印刷装置10では、第3の媒体供給部53により、媒体Mの両面のうち第1の面を印刷面Mbとした印刷が終了した後に、第2の面が印刷面Mbとなるように、媒体Mの表裏を反転させて当該媒体Mを静電搬送部70に導く「反転機構」が構成される。
次に、図2を参照し、静電搬送部70とその周辺部材の構成について説明する。
図2に示すように、静電搬送部70には、印刷ヘッド31よりも搬送方向上流に第1のベルトローラー71が配置され、印刷ヘッド31よりも搬送方向下流に第2のベルトローラー72が配置されている。第1のベルトローラー71及び第2のベルトローラー72は、幅方向Xを回転軸方向としている。また、第1のベルトローラー71は、不図示の駆動源に接続され回転駆動可能なローラーであり、第2のベルトローラー72は、駆動源に接続されない回転駆動不能なローラーである。
そして、第1のベルトローラー71及び第2のベルトローラー72には、無端状(環状)の搬送ベルト73が巻き掛けられている。搬送ベルト73は、弾性を有するゴム材料又は樹脂材料によって構成されている。ここで、図2に白抜矢印で示すように、第2のベルトローラー72は、第1のベルトローラー71から離れる方向(図中左方)に付勢されている。このため、搬送ベルト73には、第2のベルトローラー72によって、搬送ベルト73の回転方向に張力が作用している。
また、本実施形態では、搬送方向Yにおける搬送ベルト73の中間位置P1よりも搬送方向下流の位置に印刷ヘッド31が配置されている。詳しくは、印刷ヘッド31の搬送方向Yにおける中央位置、すなわち、印刷ヘッド31のノズル形成領域の搬送方向Yにおける中央位置P2が、搬送ベルト73の中間位置P1よりも搬送方向下流に位置している。
そして、第1のベルトローラー71が回転駆動されることにより、搬送ベルト73が回転し、媒体Mが搬送方向Yに搬送される。なお、搬送ベルト73が媒体を搬送する際には、搬送ベルト73の外面が、媒体Mの裏面Maに接触し当該媒体Mを支持する支持面として機能する。
以降の説明では、搬送ベルト73において第1のベルトローラー71及び第2のベルトローラー72に接触する面を「内面73a」とし、搬送ベルト73において媒体Mを支持する際に媒体Mの裏面Maに接触する面を「外面73b」とする。また、搬送ベルト73が回転する際に当該搬送ベルト73が移動する経路を「周回経路」とも言う。
図2に示すように、印刷ヘッド31の直下であって搬送ベルト73の周回経路の内側には、搬送ベルト73の内面に接触することで当該搬送ベルト73を支持するバックアッププレート74が設けられている。バックアッププレート74は、例えば、金属などの導電性材料から構成されるとともに、接地されていることが望ましい。また、図2に白抜矢印で示すように、バックアッププレート74は、当該搬送ベルト73を印刷ヘッド31側に付勢している。このため、搬送ベルト73には、バックアッププレート74によって、搬送ベルト73の回転方向に張力が作用している。こうした点で、本実施形態では、バックアッププレート74が「ベルト支持部」の一例に相当する。
図2に示すように、搬送ベルト73の鉛直下方には、搬送ベルト73の外面73bを払拭する払拭部75が設けられている。払拭部75は、搬送ベルト73の外面73bに接触するクリーニングブレード76と、クリーニングブレード76を支持するブレード支持部77と、を備えている。
クリーニングブレード76は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムなどの樹脂材料からなり、幅方向Xにおいて搬送ベルト73と略同様の長さを有している。ブレード支持部77は、クリーニングブレード76が第1のベルトローラー71と第2のベルトローラー72との間で巻き掛けられた搬送ベルト73の外面73bを当該搬送ベルト73の内側に向かって付勢できるように、クリーニングブレード76を支持している。そして、払拭部75は、搬送ベルト73の回転に伴う当該搬送ベルト73の外面73bとの摺動によって、搬送ベルト73の周回経路のうち媒体Mの搬送経路ではない経路において、搬送ベルト73の外面73bを払拭する。
なお、ブレード支持部77は、搬送ベルト73との間隔を変更すべく、昇降可能としてもよい。これによれば、搬送ベルト73に対するクリーニングブレード76の接触圧を変化させたり、搬送ベルト73にクリーニングブレード76を接触しない状態としたりすることができる。
また、払拭部75と搬送ベルト73を挟んで向かい合う位置には、払拭部75とともに搬送ベルト73を挟持する挟持部78が設けられている。挟持部78は、払拭部75に付勢された搬送ベルト73の内面73aに接触した状態で、当該内面73aに沿うように設けられている。このため、払拭部75による搬送ベルト73の払拭時には、挟持部78は払拭部75とともに搬送ベルト73を幅方向Xに亘って挟持することとなる。
図2に示すように、搬送ベルト73よりも搬送方向上流には、第1の媒体供給部51、第2の媒体供給部52又は第3の媒体供給部53から供給された媒体Mを搬送ベルト73に向かって搬送する供給ローラー81が設けられている。供給ローラー81は、駆動回転することで媒体Mに搬送力を付与する駆動ローラー82と、搬送される媒体Mに接触することで従動回転する従動ローラー83と、を備えている。従動ローラー83は、駆動ローラー82に向けて付勢されている。また、駆動ローラー82及び従動ローラー83は、幅方向Xを回転軸方向とし、幅方向Xと交差する断面形状が円形とされている。
そして、供給ローラー81は、回転駆動状態において前記媒体Mを搬送方向下流に搬送する一方、回転停止状態において媒体Mを搬送方向Yに搬送しない。詳しくは、回転停止状態の供給ローラー81においては、駆動ローラー82及び従動ローラー83が媒体Mを挟持した状態で駆動ローラー82が回転駆動されることで、媒体Mが搬送方向に搬送される。一方、回転停止状態においては、駆動ローラー82が回転されないことで、媒体Mが搬送方向Yに搬送されない。さらに、回転停止状態においては、駆動ローラー82及び従動ローラー83の間に媒体Mが通過する隙間が形成されないため、搬送方向上流から搬送方向Yに媒体Mを搬送しようとしても、当該媒体Mの搬送が制限される。
図2に示すように、第1のベルトローラー71よりも搬送方向上流(図中右側)には、帯電部の一例である帯電ローラー84が設けられている。帯電ローラー84は、幅方向Xを回転軸方向とし、搬送ベルト73の外面73bに接触している。また、帯電ローラー84には、当該帯電ローラー84に直流電圧を印加する電源装置85が接続されている。
そして、第1のベルトローラー71の回転が搬送ベルト73を通じて帯電ローラー84に伝達されることにより、帯電ローラー84が第1のベルトローラー71に対して従動回転する。このとき、帯電ローラー84は、搬送ベルト73の外面73bにおいて帯電ローラー84に接触している部位に電荷を供給する。なお、本実施形態の印刷装置10では、帯電ローラー84は搬送ベルト73に正の電荷を供給し、搬送ベルト73の外面73bを正の電荷で帯電させる。
また、印刷ヘッド31よりも搬送方向上流(図中右側)には、静電搬送部70に搬送された媒体Mを搬送ベルト73に押し付けるサポートローラー86が設けられている。サポートローラー86は、例えば、金属などの導電材料で構成されるとともに、接地されている。そして、第1のベルトローラー71の回転が搬送ベルト73を通じてサポートローラー86に伝達されることにより、サポートローラー86が第1のベルトローラー71に対して従動回転する。
図2に示すように、搬送方向Yにおいて、サポートローラー86と印刷ヘッド31との間には、除電装置90が設けられている。除電装置90は、搬送ベルト73に向かって突出するブラシ91を有する除電部92と、搬送ベルト73(媒体M)に対する除電部92の接触圧を調整する稼動部93と、を備えている。
ブラシ91は、媒体Mから電荷を除去できる材質(例えば、導電性ナイロンなどの樹脂材料)で形成すればよく、糸状のブラシであればよい。また、本実施形態では、ブラシ91は、搬送ベルト73(媒体M)に接触したときの当該搬送ベルト73(媒体M)に対する接触圧が幅方向Xにおいて一様になるように形成されている。
稼動部93は、例えば、ソレノイドなど、除電部92を直線移動させることのできる機構を有する。そして、稼動部93は、図2に両方向矢印で示すように除電部92の位置を変更することで、除電部92の搬送ベルト73(媒体M)に対する接触圧を調整する。例えば、稼動部93は、媒体Mの印刷面Mbを除電する必要がある場合には、搬送ベルト73の外面が撓む程度の接触圧で除電部92を搬送ベルト73に接触させる。一方、稼動部93は、媒体の印刷面Mbを除電する必要のないときは除電部92が搬送ベルト73から退避させる。
なお、図2に示すように、以上説明した除電装置90(除電部92)は、印刷ヘッド31よりも搬送方向上流側に配置されている。このため、上述した払拭部75は、搬送ベルト73の回転方向において、除電装置90(除電部92)から見て印刷ヘッド31とは反対側に設けられていると言えるし、帯電ローラー84は、搬送ベルト73の回転方向において、払拭部75及び除電部92の間に設けられていると言える。さらに、除電部92と搬送ベルト73を挟んで対向する位置を「対向位置FP」とすれば、上述したバックアッププレート74は、対向位置FP及び対向位置FPの搬送方向下流の位置に設けられていると言える。
次に、図3を参照し、搬送ベルト73による媒体Mの静電吸着について詳しく説明する。
図3に示すように、搬送ベルト73は、環状をなす導電層731と、この導電層731の外側に形成された環状の絶縁層732と、を有している。この絶縁層732は、導電層731よりも電気抵抗が大きくなるように構成されている。なお、絶縁層732の外面は搬送ベルト73の外面73bであり、導電層731の内面は搬送ベルト73の内面73aである。
第1のベルトローラー71の回転によって搬送ベルト73が回転されると、帯電ローラー84が従動回転することにより、搬送ベルト73の外面73b側、すなわち絶縁層732の外面側に正の電荷(+)が帯電し、絶縁層732の内面側に負の電荷(−)が帯電する。
そして、搬送ベルト73の外面73bにサポートローラー86によって媒体Mが押し付けられると、媒体Mが搬送ベルト73に密接し、媒体Mの内部で分極が起こる。つまり、媒体Mの裏面Ma側に負の電荷が帯電する一方、媒体Mの裏面Maの反対側となる印刷面Mb側に正の電荷が帯電する。その後、媒体Mの印刷面Mb側に帯電した正の電荷は、当該印刷面Mbに接触する除電部92(ブラシ91)によって除去されることで、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が発生する。
すなわち、本実施形態のように、搬送ベルト73を正の電荷のみで帯電(DC帯電)させる場合には、搬送ベルト73を正の電荷及び負の電荷を交互に帯電(AC帯電)させる場合と異なり、媒体Mの印刷面Mb側において搬送方向Yに隣り合う領域同士が同極の電荷で帯電しているため、当該隣り合う領域同士で電荷が自然に中和されることがない。このため、媒体Mの印刷面Mbにおける電荷を除去した後に、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が発生する。
その一方で、搬送ベルト73が回転されると、搬送ベルト73の導電層731及びバックアッププレート74が摺接することで、搬送ベルト73の導電層731が意図せずに摩擦帯電する場合がある。この場合には、導電層731の帯電態様が絶縁層732の帯電態様に影響を与えることで、搬送ベルト73の外面73bにおける正の電荷量が減少するおそれがある。
この点、本実施形態の印刷装置10では、バックアッププレート74が接地されているため、導電層731が摩擦帯電することが抑制される。したがって、搬送ベルト73において、導電層731の帯電態様が搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力に影響を与えることが抑制される。
こうして、本実施形態では、搬送ベルト73が媒体Mを静電吸着した状態で当該搬送ベルト73が回転することにより、媒体Mが搬送方向Yに向かって搬送される。
次に、図4を参照して、印刷装置10の電気的構成について説明する。なお、図4では、説明理解の容易のために、本実施形態の印刷装置10の作用効果を説明するにあたって要部となる構成に限って図示している。
図4に示すように、印刷装置10は、各構成を統括的に制御する制御部100を備えている。そして、制御部100の出力側インターフェースには、印刷ヘッド31、電源装置85、第1のベルトローラー71、供給ローラー81を構成する駆動ローラー82、排出ローラー41を構成する駆動ローラー46及び稼動部93が接続されている。
そして、制御部100は、搬送ベルト73などの媒体Mの搬送に係る構成部材を駆動することで、媒体Mを搬送方向Yに搬送させ、印刷ヘッド31の駆動を制御することで、媒体Mにインクを吐出させる。こうして、搬送方向Yに搬送される媒体Mの印刷面Mbに印刷が行われる。
また、制御部100は、電源装置85の駆動を制御することで、帯電ローラー84に印加する直流電圧の大きさを変更させる。例えば、帯電ローラー84に印加する直流電圧を高くすると、当該帯電ローラー84によって帯電される搬送ベルト73及び当該搬送ベルト73によって帯電される媒体Mに帯電する電荷もまた多くなる。その結果、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が高くなる。すなわち、制御部100は、電源装置85の駆動を制御することで、帯電ローラー84の帯電する電荷の量を調整し、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力を変化させる。
また、制御部100は、供給ローラー81と、当該供給ローラー81に媒体Mを搬送する第1の媒体供給部51、第2の媒体供給部52又は第3の媒体供給部53と、の駆動を制御して、搬送ベルト73に搬送する媒体Mの傾きを解消する斜行取り動作を行わせる。詳しくは、制御部100は、第1の媒体供給部51、第2の媒体供給部52又は第3の媒体供給部53に媒体Mを搬送方向Yに向けて搬送させた状態で、供給ローラー81を回転停止状態とする。こうして、媒体Mの先端が供給ローラー81を構成する駆動ローラー82及び従動ローラー83に接触してから、媒体Mが搬送方向Yにさらに搬送されることで、媒体Mが搬送方向Yに対して傾いている場合には当該傾きが解消される。その後、制御部100は、供給ローラー81を回転駆動状態とすることで、斜行が解消された媒体Mの搬送ベルト73に向かう搬送を許容する。
さて、媒体Mを静電吸着する搬送ベルト73によって当該媒体Mを搬送させる印刷装置10においては、搬送する媒体Mの種類及び状態などに応じて、媒体Mに対する静電吸着力を変化させる必要が生じる場合がある。本実施形態において、このような場合には、制御部100が、帯電ローラー84に印加される直流電圧を調整することで、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力を変化させることができる。
ところが、搬送ベルト73の帯電量CVを多くしたとしても、媒体Mの印刷面Mbにおける除電が不十分で、媒体Mの印刷面Mb側に電荷が残った状態であると、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が低下しかねない。そこで、本実施形態において、制御部100は、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする場合には当該帯電量CVを少なくする場合よりも、除電部92(ブラシ91)の媒体Mの印刷面Mbに対する接触圧を高くする。因みに、搬送ベルト73の帯電量CVは、電源装置85が帯電ローラー84に印加する直流電圧と相関関係があるため、電源装置85が帯電ローラー84に印加する電圧値に応じて除電部92の接触圧を変更する、と言い換えることもできる。
図5には、搬送ベルト73の帯電量CVと媒体Mに対する除電部92(ブラシ91)の接触圧CPとの関係を示すマップが図示されている。そして、図5に示すマップによれば、搬送ベルト73の帯電量CVが第1の帯電量CV1であるときの接触圧CPである第1の接触圧CP1は、第1の帯電量CV1よりも多い第2の帯電量CV2であるときの接触圧CPである第2の接触圧CP2よりも小さくされる。こうして、制御部100は、図5に示すマップを参照することで、搬送ベルト73の帯電量CVに応じた除電部92の接触圧CPを決定する。詳しくは、制御部100は、搬送ベルト73に対する除電部92の位置を決定する。
また、本実施形態の印刷装置10において、媒体Mが湾曲しやすい媒体Mであると、搬送ベルト73上において、媒体Mの一部が浮き上がることで当該媒体Mの一部が印刷ヘッド31に接触するおそれがある。もしくは、媒体Mの姿勢の変化に伴って、印刷ヘッド31が吐出したインクが本来とは異なる位置に着弾することで、印刷精度が低下するおそれがある。そこで、本実施形態において、制御部100は、搬送ベルト73が、湾曲しやすい媒体Mを搬送する場合には、湾曲しにくい媒体Mを搬送する場合に比較して、搬送ベルト73の帯電量CVを多くして、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力を高くすることとした。
具体的には、媒体Mの両側の面に印刷が行われている場合には、媒体Mの片側の面に印刷が行われている場合よりも、印刷が行われることで媒体Mに色材(本実施形態ではインク)が吸収されたり付着したりすることで、媒体Mが湾曲しやすくなることがある。そこで、本実施形態において、制御部100は、媒体Mに両面印刷を行う場合には、媒体Mに片面印刷を行う場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする。
ここで、両面印刷を行う場合とは、媒体Mの一方の面に印刷を行った後に他方の面に印刷を行う際の他方の面に印刷を行う場合としてもよい。この場合においては、両面印刷を行う場合において、他方の面に印刷を行うときの方が、一方の面に印刷を行うときよりも、搬送ベルト73の帯電量CVが多くされる。
もしくは、両面印刷を行う場合とは、当該両面印刷を行う場合において、媒体Mの一方の面に印刷を行う場合と、他方の面に印刷を行う場合の双方の場合としてもよい。この場合においては、両面印刷(一方の面の印刷及び他方の面の印刷)を行うときの方が、片面印刷を行うときよりも、搬送ベルト73の帯電量CVが多くされる。
また、媒体Mに対するインクの吐出量が多くなると、媒体Mに多くのインクが吸収されることで当該媒体Mが湾曲しやすくなる。そこで、本実施形態において、制御部100は、媒体Mに対するインクの吐出量が多い場合には当該インクの吐出量が少ない場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする。なお、ここで言う「インクの吐出量」は、1つの媒体Mに対して吐出されるインクの吐出量であればよく、印刷装置10に投入される印刷ジョブに基づき、印刷が開始される前に制御部100が演算すればよい。また、制御部100は、多量のインクを消費する印刷を行う場合には、少量のインクを消費する印刷を行う場合よりも、媒体Mの帯電量を多くする、と言い換えることもできる。
図6には、媒体Mに対するインクの吐出量DAと搬送ベルト73の帯電量CVとの関係を示すマップが図示されている。そして、図6に示すマップによれば、媒体Mに対するインクの吐出量DAが第1の吐出量DA1であるときの帯電量CVである第1の帯電量CV1は、第1の吐出量DA1よりも多い第2の吐出量DA2であるときの帯電量CVである第2の帯電量CV2未満となっている。こうして、制御部100は、図6に示すマップを参照することで、媒体Mに対するインクの吐出量DAに応じた搬送ベルト73の帯電量CVを決定する。
また、媒体Mの湾曲しやすさは当該媒体Mの厚みに比例するため、媒体Mが薄い場合には媒体Mが厚い場合よりも搬送ベルト73上で湾曲しやすい。そこで、本実施形態において、制御部100は、媒体Mの厚みが薄い場合には厚い場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする。
図7には、媒体Mの厚みThと搬送ベルト73の帯電量CVとの関係を示すマップが図示されている。そして、図7に示すマップによれば、媒体Mの厚みThが第1の厚みTh1であるときの帯電量CVである第1の帯電量CV1は、第1の厚みTh1よりも厚い第2の厚みTh2であるときの帯電量CVである第2の帯電量CV2よりも多くなっている。こうして、制御部100は、図7に示すマップを参照することで、媒体Mの厚みThに応じた搬送ベルト73の帯電量CVを決定する。
なお、例えば、媒体Mが紙製である場合と樹脂製である場合など、媒体Mの種類が異なる場合には、媒体Mの厚みThに対する媒体Mの湾曲しやすさの傾向が異なる場合がある。そこで、この場合には、媒体Mの種類に応じて、異なるマップを使い分けてもよい。
また、印刷ヘッド31及び媒体Mの間隔(ペーパーギャップ)が狭い場合には、搬送ベルト73からの媒体Mの浮き上がり量が小さい場合であっても、搬送ベルト73から浮き上がった媒体Mが印刷ヘッド31に接触する可能性が高くなる。そこで、本実施形態において、制御部100は、上記間隔が狭い場合には当該間隔が広い場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする。
図8には、印刷ヘッド31及び媒体Mの間隔PGと搬送ベルト73の帯電量CVとの関係を示すマップが図示されている。そして、図8に示すマップによれば、印刷ヘッド31及び媒体Mの間隔PGが第1の間隔PG1であるときの帯電量CVである第1の帯電量CV1は、第1の間隔PG1よりも広い第2の間隔PG2であるときの帯電量CVである第2の帯電量CV2よりも多くなっている。こうして、制御部100は、図8に示すマップを参照することで、印刷ヘッド31及び媒体Mの間隔PGに応じた搬送ベルト73の帯電量CVを決定する。
なお、図5〜図8に示すマップは、横軸の変数及び縦軸の変数が線形関係を示すものであるが、非線形の関係を有するマップであってもよい。
次に、本実施形態の印刷装置10の作用について説明する。
図1に示すように、印刷装置10において、印刷を行う場合には、第1の媒体供給部51、第2の媒体供給部52又は第3の媒体供給部53から静電搬送部70に媒体Mが供給される。そして、静電搬送部70では、供給ローラー81及び搬送ベルト73によって媒体Mが搬送され、搬送ベルト73が搬送する媒体Mに対して、印刷ヘッド31からインクが吐出され印刷が行われる。
ここで、本実施形態では、第1のベルトローラー71を回転駆動させることで、第1のベルトローラー71及び第2のベルトローラー72に巻き掛けられた搬送ベルト73を回転させている。このため、第1のベルトローラー71から見て、図2に実線矢印で示す回転方向において、上流側(払拭部75側)の搬送ベルト73に作用する張力が大きくなりやすい一方で、下流側(除電部82側)の搬送ベルト73に作用する張力が小さくなりやすい。
ただし、本実施形態では、図3に示すように、搬送ベルト73の周回経路のうち、搬送経路を構成する経路であって、印刷ヘッド31よりも搬送方向上流にバックアッププレート74及び除電部92が設けられている。そして、バックアッププレート74は、搬送ベルト73を内側から外側に向けて付勢する一方、除電部92は、搬送ベルト73を外側から内側に向けて付勢している。
その結果、搬送ベルト73において印刷ヘッド31よりも搬送方向上流部位に搬送抵抗が付与されることで、搬送ベルト73において除電部92よりも搬送方向下流部位に張力が作用し当該搬送ベルト73に弛みが生じにくくなる。また、本実施形態では、除電部92の搬送ベルト73に対する接触圧CPが幅方向Xにおいて一様とされるため、上記搬送抵抗が媒体Mに幅方向Xにおいて一様に作用し、幅方向Xにおいて部分的に弛みが発生することが抑制される。
このため、搬送ベルト73が媒体Mを搬送する場合には、弛みが生じた搬送ベルト73に搬送されることで姿勢が変化した媒体Mが印刷ヘッド31に接触したり、印刷ヘッド31が吐出したインクが本来とは異なる位置に着弾したりすることが抑制される。
また、搬送ベルト73が媒体Mを搬送しない場合には、除電部92によって、搬送ベルト73の外面73b側から電荷が除去されることで、搬送ベルト73による印刷ヘッド31に対する静電吸着力が弱くされる。このため、弛みが生じた搬送ベルト73が静電吸着力によって、印刷ヘッド31のノズル形成面に吸着することが抑制される。
さらに、本実施形態によれば、媒体Mの湾曲しやすさに応じて、搬送ベルト73の帯電量CVが変更されたり、除電部92の接触圧CPが変更されたりする。このため、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が不足して、搬送ベルト73から媒体Mが浮き上がることが抑制されるとともに、過剰な静電吸着力の発生が抑制される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)印刷ヘッド31よりも搬送方向上流に、搬送ベルト73に静電吸着された媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する除電部92を設けることとした。このため、搬送ベルト73が媒体Mを搬送する場合には、媒体Mの印刷面Mbを除電して、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力を高めることで当該媒体Mの搬送時の姿勢を安定させることができる。また、搬送ベルト73が媒体Mを搬送しない場合には、搬送ベルト73の外面73bを除電して、搬送ベルト73による印刷ヘッド31に対する静電吸着力を弱めることで、搬送ベルト73が印刷ヘッド31に吸着することを抑制できる。
さらに、本実施形態では、帯電ローラー84の対向位置FP及び対向位置FPよりも搬送方向下流の位置にバックアッププレート74が設けられている。このため、こうしたバックアッププレート74及び除電部92によって、搬送ベルト73に搬送方向Yと交差する方向に荷重が作用させることで当該搬送ベルト73に搬送抵抗を作用させることができる。したがって、除電部92よりも搬送方向上流において搬送ベルト73に弛みが生じることがあったとしても、除電部92よりも搬送方向下流において搬送ベルト73に弛みが生じにくくなる。こうして、搬送ベルト73に弛みが生じにくくなる分、搬送ベルト73が静電吸着力によって印刷ヘッド31に吸着されることを抑制できる。
(2)バックアッププレート74は、導電性材料から構成されるとともに、接地されているため、搬送ベルト73及びバックアッププレート74の摩擦による搬送ベルト73の帯電を抑制することができる。その結果、搬送ベルト73の摩擦帯電に起因する当該搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力の低下を抑制することができる。
(3)除電部92は、搬送ベルト73に静電吸着された媒体Mの印刷面Mbに接触するブラシ91を有するため、簡易な構成で媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する構成を実現することができる。また、除電部92をローラーなどで構成する場合に比較して、媒体Mの印刷面Mbに対する接触面積を大きくしやすく、除電効率を高めることができる。
(4)除電部92の接触圧CPが幅方向Xにおいて不均一である場合には、搬送ベルト73の幅方向Xにおける一部に弛みが生じるおそれがある。この点、本実施形態によれば、除電部92の接触圧CPが幅方向Xにおいて一様とされるため、上記事態の発生を抑制することができる。
(5)稼動部93により除電部92の接触圧CPを調整することで、媒体Mに印刷を行う場合など当該媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する必要がある場合には接触圧CPを高くする一方、媒体Mに印刷を行わない場合など当該媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する必要がない場合には接触圧CPを低くすることができる。このため、媒体Mの印刷面Mbから電荷を除去する必要がない場合に、接触圧CPが高い状態が継続されることで、除電部92が劣化(例えば、変形)することを抑制することができる。
(6)搬送ベルト73の帯電量CVを多くする場合には、当該帯電量CVを少なくする場合よりも、当該搬送ベルト73に接触する媒体Mの帯電量もまた多くなる。このため、この場合において、媒体Mの印刷面Mbにおける除電が不十分だと、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が低下するおそれがある。
この点、本実施形態では、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする場合には当該帯電量CVを少なくする場合よりも接触圧CPが高くされ、より多くの電荷が媒体Mの印刷面Mbから除去される。したがって、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする場合であっても、搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力の低下を抑制することができる。
また、接触圧CPを高くすることで、搬送ベルト73に作用する搬送抵抗が増大するため、搬送ベルト73に弛みが生じにくく、媒体Mを搬送しない場合において、静電吸着力によって搬送ベルト73が印刷ヘッド31に吸着されることを抑制することができる。
(7)湾曲しやすい媒体Mを搬送する場合には湾曲しにくい媒体Mを搬送する場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVが多くすることで、媒体Mが搬送ベルト73上で湾曲して当該搬送ベルト73から浮き上がることを抑制できる。すなわち、媒体Mが印刷ヘッド31に接触したり、媒体Mの姿勢が変化に伴ってインクが本来とは異なる位置に着弾したりすることを抑制できる。
(8)媒体Mの両側の面に印刷が行われている場合には、媒体Mの片側の面に印刷が行われている場合よりも、媒体Mが湾曲しやすくなることがある。この点、本実施形態によれば、媒体Mに両面印刷を行う場合には片面印刷を行う場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くするので、両面印刷を行うときに、媒体Mが搬送ベルト73から浮き上がることを抑制できる。
(9)媒体Mに対するインクの吐出量DAが多くなると、媒体Mに多くのインクが吸収されることで当該媒体Mが湾曲しやすくなることがある。この点、本実施形態によれば、媒体Mに対するインクの吐出量DAが多い場合には当該インクの吐出量DAが少ない場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くする。このため、媒体Mに対するインクの吐出量DAに関わらず、媒体Mが搬送ベルト73から浮き上がることを抑制できる。
(10)媒体Mの厚みThが薄くなるほど当該媒体Mの剛性が低くなるため、媒体Mが薄い場合には媒体Mが厚い場合よりも搬送ベルト73上で湾曲しやすい。この点、本実施形態によれば、媒体Mの厚みThが薄い場合には厚い場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くするので、媒体Mの厚みThに関わらず、媒体Mが搬送ベルト73から浮き上がることを抑制できる。
(11)印刷ヘッド31及び媒体Mの間隔PGが狭い場合には、搬送ベルト73からの媒体Mの浮き上がり量が小さい場合であっても、搬送ベルト73から浮き上がった媒体Mが印刷ヘッド31に接触する可能性が高くなる。この点、本実施形態によれば、上記間隔PGが狭い場合には広い場合よりも、搬送ベルト73の帯電量CVを多くするので、搬送ベルト73から浮き上がった媒体Mが印刷ヘッド31に接触することを抑制することができる。
(12)搬送ベルト73の周回経路のうち、媒体Mの搬送経路ではない経路において、搬送ベルト73の外面73bを払拭する払拭部75を備えたことで、搬送ベルト73に付着した異物(付着物)を、払拭部75によって除去することができる。こうして、付着物によって搬送ベルト73による媒体Mに対する静電吸着力が低下することを抑制することができる。
(13)払拭部75が搬送ベルト73の外面73bを払拭するときに、当該搬送ベルト73が払拭部75から遠ざかる方向に変位すると、搬送ベルト73及び払拭部75が接触しない部位が生じるなどして、搬送ベルト73の外面73bを正常に払拭できないおそれがある。この点、本実施形態によれば、払拭部75が搬送ベルト73の外面73bを払拭するときに、挟持部78が搬送ベルト73の内面73aに接触することで、搬送ベルト73が払拭部75及び挟持部78に挟持され、搬送ベルト73が払拭部75から遠ざかる方向に変位することが規制される。したがって、払拭部75が搬送ベルト73を払拭する場合に、当該搬送ベルト73に対する付着物を除去しやすくすることができる。
なお、上記実施形態は、以下に示すように変更してもよい。
・媒体Mの湾曲のしやすさに応じて、搬送ベルト73の帯電量CVを変更しなくてもよい。この場合、印刷装置10が印刷の対象とする全ての媒体Mが搬送ベルト73に吸着できるように、搬送ベルト73の帯電量CVを設定することが望ましい。
・稼動部93を設けなくてもよい。すなわち、搬送ベルト73(媒体Mの印刷面Mb)に対する除電部92の接触圧CPを調整可能としなくてもよい。
・除電部92は、幅方向Xを回転軸方向とする除電ローラーとしてもよい。
・印刷装置10は、幅方向Xに往復移動するキャリッジに支持された印刷ヘッド31から媒体Mに向けてインクを吐出させることで、印刷を行うシリアル式のインクジェットプリンターとしてもよい。
・搬送ベルト73は、3以上のベルトローラーに巻き掛けてもよい。
・払拭部75及び挟持部78を設けなくてもよい。
・バックアッププレート74は、導電性材料から構成しなくてもよいし、接地しなくてもよい。
・帯電ローラー84(帯電部)は、搬送ベルト73をAC帯電させてもよい。この場合、媒体Mの印刷面Mb側の電荷は自然に中和するため、除電部92を設けなくてもよい。
・印刷に用いられる記録材は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)ものであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
また、印刷装置10は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・印刷装置10は、媒体Mを加熱するプリンターであれば、インクなどの流体を噴射することで記録を行うプリンターに限らず、例えばレーザープリンター、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクトプリンターなどのインパクトプリンターでもよい。
・媒体Mは用紙に限らず、プラスチックフィルムや捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
10…印刷装置、11…筐体、12…カバー、13…挿入口、20…搬送装置、30…印刷ユニット、31…印刷ヘッド、32…ノズル、40…排出機構部、41〜45…排出ローラー、46…駆動ローラー、47…従動ローラー、48…排出口、49…載置台、50…給送機構部、51…第1の媒体供給部、52…第2の媒体供給部、53…第3の媒体供給部、54…第1の給送ローラー、55…給送カセット、56…ピックアップローラー、57…分離ローラー、58…第2の給送ローラー、61…第1の搬送路、62…第2の搬送路、63…第3の搬送路、64…分岐機構、65…分岐搬送ローラー、66…反転搬送ローラー、70…静電搬送部、71…第1のベルトローラー、72…第2のベルトローラー、73…搬送ベルト、731…導電層、732…絶縁層、73a…内面、73b…外面、74…バックアッププレート(ベルト支持部の一例)、75…払拭部、76…クリーニングブレード、77…ブレード支持部、78…挟持部、81…供給ローラー、82…駆動ローラー、83…従動ローラー、84…帯電ローラー(帯電部の一例)、85…電源装置、86…サポートローラー、90…除電装置、91…ブラシ、92…除電部、93…稼動部、100…制御部、CP…接触圧、CP1…第1の接触圧、CP2…第2の接触圧、CV…帯電量、CV1…第1の帯電量、CV2…第2の帯電量、DA…吐出量、DA1…第1の吐出量、DA2…第2の吐出量、FP…対向位置、M…媒体、Ma…裏面、Mb…印刷面、P1…中間位置、P2…中央位置、PG…間隔、PG1…第1の間隔、PG2…第2の間隔、厚み…Th、第1の厚み…Th1、第2の厚み…Th2、X…幅方向、Y…搬送方向、Z…鉛直方向。

Claims (13)

  1. 媒体を静電吸着するとともに、当該媒体を搬送方向に搬送させるべく回転する無端状の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに静電吸着される前記媒体の印刷面に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向上流に配置され、前記媒体の印刷面に接触することで、前記媒体の印刷面から電荷を除去する除電部と、
    前記搬送ベルトの内面に接触することで、当該搬送ベルトを支持するベルト支持部と、を備え、
    前記除電部と前記搬送ベルトを挟んで対向する位置を対向位置としたとき、
    前記ベルト支持部は、前記対向位置及び前記対向位置よりも前記搬送方向下流の位置のうち少なくとも一方の位置に設けられる
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ベルト支持部は、導電性材料から構成されるとともに、接地されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記除電部は、前記媒体の印刷面に接触するブラシを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記搬送ベルトに対する前記除電部の接触圧は、前記搬送方向と交差する幅方向において一様とされる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記除電部の前記搬送ベルトに対する接触圧は調整可能である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記搬送ベルトの帯電量を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記帯電量を多くする場合には当該帯電量を少なくする場合よりも、前記接触圧を高くする
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記搬送ベルトが、湾曲しやすい前記媒体を搬送する場合には、湾曲しにくい前記媒体を搬送する場合に比較して、前記帯電量を多くする
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記媒体に両面印刷を行う場合には、前記媒体に片面印刷を行う場合よりも、前記帯電量を多くする
    ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記印刷ヘッドは、前記媒体にインクを吐出することで印刷を行うものであり、
    前記制御部は、前記媒体に対するインクの吐出量が多い場合には、当該インクの吐出量が少ない場合に比較して、前記帯電量を多くする
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記制御部は、前記媒体の厚みが薄い場合には、当該厚みが厚い場合に比較して、前記帯電量を多くする
    ことを特徴とする請求項7〜請求項9のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  11. 前記制御部は、前記印刷ヘッド及び前記媒体の間隔が狭い場合には、当該間隔が広い場合に比較して、前記帯電量を多くする
    ことを特徴とする請求項7〜請求項10のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  12. 前記搬送ベルトの周回経路のうち、前記媒体の搬送経路ではない経路において、前記搬送ベルトの外面を払拭する払拭部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  13. 前記払拭部による前記搬送ベルトの外面の払拭時において、前記搬送ベルトの内面に接触することで、前記払拭部とともに前記搬送ベルトを前記搬送方向と交差する幅方向に亘って挟持する挟持部を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
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