JP2017126516A - コネクタ及びキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに防水機能を有するキャップを取り付ける際の作業性向上を図る。【解決手段】コネクタAは、ハウジング10と、ハウジング10に対しその前方から取り付け可能なキャップ30と、キャップ30を構成し、ハウジング10の外周に対して気密状に外嵌される筒状部31と、キャップ30を構成し、筒状部31から前方へ突出した形態の箱部32と、箱部32の内部に形成され、筒状部31で囲まれた収容空間33と連通するエア溜まり空間35とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタ及びキャップに関するものである。
特許文献1には、コネクタの支持筒に防水キャップを取り付けて、支持筒内に配された接点ピンへの被水を防止する技術が開示されている。防水キャップは筒状部を有しており、防水キャップを支持筒に取り付ける際には、筒状部が支持筒に対し気密状に嵌合される。
また、特許文献2には、ハウジングの外周壁部の開口部分を、防塵カバーで塞ぐ技術が開示されている。防塵カバーを外周壁部に外嵌することにより、ハウジングの嵌合部内への異物の侵入を防止するようになっている。また、防塵カバーの外周は露出しているので、防塵カバーの外周面に粘着テープを巻き付けることにより、防塵カバーをワイヤーハーネスに固着しておくことができる。
特開平05−300870号公報 特開2005−158453号公報
特許文献1のものでは、防水キャップを支持筒に取り付ける過程で、防水キャップの筒状部とコネクタの支持筒とによって気密状に構成された閉塞空間の容積が減少していくため、この閉塞空間内の圧力が上昇し、防水キャップの取付け作業を行い難くなる。
また、特許文献2のものでは、防塵カバーが、ハウジングの外周壁部に単に被せられるだけであるため、ハウジングから外れてしまうことが懸念される。外れを防止する手段としては、防塵カバーと外周壁部の周面に形成したロック部を係止させることによって、防塵カバーとハウジングを嵌合状態に保持することが可能である。しかし、防塵カバーの周面にロック形状を形成すると、粘着テープによって防塵カバーをワイヤーハーネスに固着することができなくなる。
第1及び第2の発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングに防水機能を有するキャップを取り付ける際の作業性向上を図ることを目的とする。
第3及び第4の発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、キャップとハウジングを嵌合状態に保持し、且つキャップを粘着テープによって他部材へ固着することを可能にすることを目的とする。
第1の発明のコネクタは、
ハウジングと、
前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から取り付け可能なキャップと、
前記キャップを構成し、前記ハウジングの外周に対して気密状に外嵌される筒状部と、
前記キャップを構成し、前記筒状部から前方へ突出した形態の箱部と、
前記箱部の内部に形成され、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間とを備えているところに特徴を有する。
第2の発明のキャップは、
ハウジングの外周に対し、その前方から気密状に外嵌される筒状部と、
前記筒状部から前方へ突出した形態の箱部と、
前記箱部の内部に形成され、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間とを備えているところに特徴を有する。
第3の発明のコネクタは、
ハウジングと、
前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から取り付け可能なキャップと、
前記キャップを構成し、前記ハウジングに嵌合される筒状部と、
前記筒状部に形成され、前記ハウジングのロックアームと係止することで前記筒状部と前記ハウジングを嵌合状態に保持するロック部と、
前記キャップを構成し、前記筒状部から前方へ突出した形態のテープ巻き付け部とを備えているところに特徴を有する。
第4の発明のキャップは、
ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から嵌合される筒状部と、
前記筒状部に形成され、前記ハウジングのロックアームと係止することで前記筒状部と前記ハウジングを嵌合状態に保持するロック部と、
前記筒状部から前方へ突出した形態のテープ巻き付け部とを備えているところに特徴を有する。
第1及び第2の発明によれば、キャップをハウジングに嵌合する過程では、ハウジングの前面で封止されたキャップの内部空間が、容積減少に伴って圧力上昇する。しかし、キャップは、筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間を備えているので、キャップの内部空間の圧力上昇が抑えられる。したがって、ハウジングのキャップを取り付ける際の作業性が良い。
第3及び第4の発明によれば、ロック部とロックアームの係止により、キャップとハウジングを嵌合状態に保持できる。また、ハウジングに嵌合される筒状部とは別に、テープ巻き付け部を設けたので、このテープ巻き付け部に粘着テープを巻き付けることにより、キャップを他部材に固着することが可能である。
実施例1のコネクタを粘着テープによってワイヤーハーネスに取り付けた状態をあらわす断面図 ワイヤーハーネスに固着したキャップとハウジングを組み付ける過程をあらわす断面図 コネクタをブラケット(他部材)に取り付けた状態をあらわす断面図 ハウジングとキャップを組み付けた状態をあらわす斜視図 キャップを斜め前方から見た斜視図 キャップを斜め後方から見た斜視図 キャップの背面図 キャップを粘着テープによってワイヤーハーネスに固着した状態をあらわす正面図
第1及び第2の発明は、前記エア溜まり空間の内面同士を連結した形態の補強部を備えていてもよい。この構成によれば、エア溜まり空間の容積が増減しないので、キャップをハウジングに取り付ける際の作業性が安定する。
第1及び第2の発明は、前記箱部の外周面に形成され、他部材に係止可能な取付部を備えていてもよい。この構成によれば、取付部を係止させることにより、キャップを他部材に取り付けることができる。
第1及び第2の発明は、前記箱部の外周面に形成された突起状の変位規制部を備えていてもよい。この構成によれば、箱部の外周周に粘着テープを巻き付けてキャップをワイヤーハーネス等に固着する場合に、粘着テープを突起状の変位規制部にも巻き付けることにより、粘着テープが周方向に位置ずれすることを防止できる。
第1及び第2の発明は、前記筒状部の外周における前記箱部との境界部に形成され、前記箱部の外周面に対し段差状に突出した形態のストッパを備えていてもよい。この構成によれば、箱部の外周に粘着テープを巻き付けてキャップをワイヤーハーネス等に固着する場合に、粘着テープをストッパに沿うように巻き付けることにより、粘着テープが筒状部側へ位置ずれすることを防止できる。
第3及び第4の発明は、前記テープ巻き付け部の外周面に形成された突起状の変位規制部を備えていてもよい。この構成によれば、テープ巻き付け部の外周周に粘着テープを巻き付けてキャップをワイヤーハーネス等に固着する場合に、粘着テープを突起状の変位規制部にも巻き付けることにより、粘着テープが周方向に位置ずれすることを防止できる。
第3及び第4の発明は、前記筒状部の外周における前記テープ巻き付け部との境界部に形成され、前記テープ巻き付け部の外周面に対し段差状に突出した形態のストッパを備えていてもよい。この構成によれば、テープ巻き付け部の外周に粘着テープを巻き付けてキャップをワイヤーハーネス等に固着する場合に、粘着テープをストッパに沿うように巻き付けることにより、粘着テープが筒状部側へ位置ずれすることを防止できる。
第3及び第4の発明は、前記筒状部が、前記ハウジングの外周に対して気密状に外嵌されるようになっており、前記テープ巻き付け部の内部には、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間が形成されていてもよい。この構成によれば、キャップをハウジングに嵌合する過程では、ハウジングの前面で封止されたキャップの内部空間が、容積減少に伴って圧力上昇する。しかし、テープ巻き付け部の内部が、筒状部で囲まれた空間と連通するエア溜まり空間となっているので、キャップの内部空間の圧力上昇が抑えられる。したがって、ハウジングのキャップを取り付ける際の作業性が良い。
第3及び第4の発明は、前記エア溜まり空間の内面同士を連結した形態の補強部を備えていてもよい。この構成によれば、テープ巻き付け部に粘着テープを強く巻き付けても、エア溜まり空間の容積が減少しないので、キャップをハウジングに取り付ける際の作業性が安定する。
第3及び第4の発明は、前記テープ巻き付け部の外周面に形成され、他部材に係止可能な取付部を備えていてもよい。この構成によれば、取付部を係止させることにより、キャップを他部材に取り付けることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図8を参照して説明する。本実施例1のコネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、複数の端子金具16と、合成樹脂製のキャップ30とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前記後の方向については、図1〜3における左方を前方と定義する。また、上下の方向については、図1〜8にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
図1〜3に示すように、ハウジング10は、ブロック状をなす本体部11と、本体部11の上面、下面、左右両側面を覆う形態の筒状嵌合部12とを備えている。本体部11の内部には、複数の端子収容室13が形成されている。各端子収容室13は前後方向に細長く、複数の端子収容室13は左右方向に並ぶように配されている。端子収容室13の後端部は、ハウジング10の後端面において端子挿入口14として開口している。端子収容室13の前端部は、ハウジング10の前端面にタブ挿入口15として開口している。タブ挿入口15には、ハウジング10に対し前方から相手側コネクタ(図示省略)を嵌合したときに、相手側コネクタに取り付けた雄形の端子金具(図示省略)のタブが、挿入されるようになっている。
各端子収容室13の内部には、夫々、ハウジング10の後方から雌形の端子金具16が挿入されている。端子金具16の後端部にはオープンバレル状の圧着部17が形成され、圧着部17には、電線18の前端部と円筒状のゴム栓19が、一括して固着されている。端子収容室13に端子金具16を挿入した状態では、端子収容室13の内周面のうち端子挿入口14に近い後端部領域に対し、ゴム栓19の外周のリップ部が液密状(気密状)に密着するようになっている。したがって、端子収容室13のうちゴム栓19よりも前方の空間と、ハウジング10の後方の外部空間とは気密状に区画される。
筒状嵌合部12の後端部は、本体部11の外周後端部に連なっている。本体部11の外周と筒状嵌合部12の内周とで区画された空間は、ハウジング10の前面に開口し、キャップ30の筒状部31や相手側コネクタを嵌入させるための嵌入空間20となっている。嵌入空間20内には、本体部11の外周に取り付けられたリング状のシール部材21が取り付けられている。シール部材21は、ハウジング10の前方から筒状嵌合部12内に収容され、本体部11の外周の前端側領域に外嵌されたフロント部材22によって抜止めされている。
本体部11の上面(外面)には、前後方向に細長い形状であって、側面視において上下方向へシーソー状に弾性変形可能なロックアーム23が形成されている。ロックアーム23の前端部には、上下方向に貫通した形態のロック孔24が形成されている。筒状嵌合部12のうちロックアーム23と対応する上面領域は、ロック解除操作を容易にすること等を目的として切欠した形態となっている。
キャップ30は、筒状部31と箱部32(請求項7〜13に記載のテープ巻き付け部)とを有する単一部品である。筒状部31は、前後方向に貫通した形態であり、上下の壁部と左右の壁部を有する略角筒状をなしている。筒状部31で包囲された空間は、前後両面が開放され、ハウジング10の本体部11を収容する収容空間33となっている。筒状部31を構成する上壁部の外面(上面)には、突起状をなすロック部34が形成されている。
箱部32は、後面(ハウジング10と対向する面)のみが開口した形態であり、筒状部31の前端部に連なっている。つまり、箱部32は、筒状部31の前端部から前方へ突出した形態である。箱部32の内部は、エア溜まり空間35となっている。エア溜まり空間35は、箱部32の後面のみに開放されており、エア溜まり空間35の後端部と収容空間33の前端部とが連通している。エア溜まり空間35の内部には、その上面と下面とを連結した形態の板状をなす補強部36が形成されている。補強部36は、その板面が左右両側方に面する向きに配され、エア溜まり空間35を左右2つに区画している(図6参照)。前後方向における補強部36の形成領域は、エア溜まり空間35の全長に亘って連続した範囲である。
図1〜5に示すように、箱部32を構成する上面壁の高さは、筒状部31を構成する上壁部に対して段差状に低くなっている。この上面壁と上壁部との高低差により、筒状部31の前端部は、箱部32の上面に対し相対的に高くなったストッパ37となっている。また、箱部32を構成する左右両側面壁には、左右対称な三対の変位規制部38が形成されている。各変位規制部38は、側壁面の外面から前後方向に細長くリブ状に突出した形態である。また、各変位規制部38の前後方向における形成領域は、箱部32の全長に亘る範囲である。
対をなす2つの変位規制部38は、左側面壁と右側面壁とに分かれ、且つ同じ高さに配されている。また、三対の変位規制部38は、互いに異なる高さに配されている。即ち、最も高い位置にある一対の変位規制部38は、側面壁の上端縁に沿うように配されている。最も低い位置にある一対の変位規制部38は、側面壁の下端縁に沿うように配されている。残りの一対の変位規制部38は、側面壁の概ね中央高さ(詳しくは、中央よりも少し上方)に配されている。この中間高さに位置する一対の変位規制部38の前端部には、離脱規制突起39が形成されている。
箱部32には、キャップ30をブラケット50(請求項に記載の他部材)に取り付けるための取付部40が一体形成されている。取付部40は、箱部32の下面(外面)から下方へ突出した左右一対の側壁部41と、両側壁部41の下端縁同士を連結する支持壁部42と、箱部32の下面の後端縁部から支持壁部42の正面との間に間隔を空けて前方へ片持ち状に延出した形態の係止アーム43とを備えている。係止アーム43の下面には係止突起44が形成され、係止アーム43の前端部には、下方へ突出した形態の前止まり部45が形成されている。図3に示すように、ブラケット50は、水平な板状をなし、自動車のボディ(図示省略)等から前方へ片持ち状に延出した形態である。ブラケット50には係止孔51が形成されている。
ブラケット50にキャップ30を取り付ける際には、ブラケット50に対しその前方から取付部40を水平に接近させ、支持壁部42の上面と係止アーム43の下面との隙間にブラケット50を挿入させるようにする。挿入過程では、係止突起44がブラケット50に干渉することにより、係止アーム43が上方へ弾性撓みする。そして、キャップ30がブラケット50に対し正規の取付け位置に到達すると、図3に示すように、ブラケット50の前端部が前止まり部45に突き当たることにより、キャップ30の後方への移動が規制される。これと同時に、係止アーム43が弾性復帰して係止孔51と係止突起44が係止し、この係止作用により、キャップ30がブラケット50に対して前方へ離脱することが規制される。
また、キャップ30とブラケット50を組み付けない場合、図1,2,8に示すように、キャップ30は、ワイヤーハーネス52の外周に対し、箱部32(取付部40)の下面を当接させた状態で粘着テープ53により固着することもできる。粘着テープ53は、箱部32の外周とワイヤーハーネス52の外周とに巻き付けられる。粘着テープ53が巻き付けられた箱部32と、ロック部34が形成されている筒状部31とは、前後方向に離間した異なる位置に配されている。したがって、ロック部34に粘着テープ53が巻き付けられる虞はなく、ロック部34とロックアーム23とによるロック機能が損なわれることはない。
箱部32の外周面上では、粘着テープ53が変位規制部38に対し横切るように密着する。粘着テープ53には周方向(巻き付け方向)の張力が作用しているのであるが、変位規制部38か前後方向に細長いので、粘着テープ53が変位規制部38に対して周方向に位置ずれしようとしても、周方向の抵抗が生じる。これにより、粘着テープ53が箱部32に対して周方向に位置ずれすることが防止される。
また、筒状部31の前端部には、箱部32の後端部上面に対して段差状に高くなったストッパ37が形成されている。したがって、箱部32に巻き付けられた粘着テープ53がキャップ30に対して後方へ位置ずれしようとしても、ストッパ37に当接することにより、粘着テープ53の後方への位置ずれが防止される。さらに、変位規制部38の前端部には、変位規制部38の外面から幅方向外方へ突出した離脱規制突起39が形成されている。したがって、箱部32に巻き付けられた粘着テープ53がキャップ30に対して前方へ位置ずれしようとしても、離脱規制突起39に当接することにより、粘着テープ53の前方への位置ずれが防止される。
ハウジング10から相手側コネクタが外されている状態では、端子金具16やシール部材21への異物の付着等を防止するため、ハウジング10の前端部にはキャップ30が組み付けられる。キャップ30を組み付ける過程では、筒状部31が嵌入空間20内に挿入され、ロックアーム23がロック部34と干渉して上方へ弾性撓みする。そして、キャップ30がハウジング10に対して正規の組付け状態になると、ロックアーム23が弾性復帰してロック孔24がロック部34に係止する。この係止作用により、キャップ30とハウジング10が組付け状態にロックされる。
キャップ30を組み付けた状態では、筒状部31内に本体部11が収容され、本体部11の前面のタブ挿入口15がキャップ30によって塞がれる。また、嵌入空間20の奥端部では、筒状部31の後端部がシール部材21の外周に密着して、本体部11の外周面と筒状部31の内周面との隙間が、シール部材21により全周に亘って液密状態にシールされる。したがって、嵌入空間20の奥端部に水が浸入したとしても、その水が本体部11の外周面や筒状部31の内周面を伝ってタブ挿入口15まで到達することはない。
さて、キャップ30をハウジング10に組み付ける過程において、図2に示すように、筒状部31の後端部がシール部材21に到達すると、筒状部31内の収容空間33と端子収容室13とを含む封止空間46の内部が気密状に封止される。キャップ30とハウジング10の嵌合動作が進むのに伴って、収容空間33の容積が減少するため、封止空間46の容積も減少していく。これにより、封止空間46内の圧力が上昇するが、この圧力上昇はキャップ30とハウジング10を組み付ける際の抵抗となる。
しかし、キャップ30内には、収容空間33の前端と連通して封止空間46を構成するエア溜まり空間35が形成されているので、このエア溜まり空間35の分だけ、封止空間46の容積が大きく確保されている。したがって、キャップ30とハウジング10が正規嵌合して収容空間33の容積が大幅に減少しても、封止空間46の全体としての容積の減少は、エア溜まり空間35が形成されていない場合に比べて小さく抑えられる。これにより、キャップ30とハウジング10の組付け過程における封止空間46の圧力上昇が抑制されるので、キャップ30とハウジング10を組み付ける際の抵抗が低減されている。
上述のように本実施例1のコネクタAは、ハウジング10と、ハウジング10に対しその前方から取り付け可能なキャップ30とを備えている。キャップ30は、ハウジング10の外周に対して気密状に外嵌される筒状部31と、筒状部31から前方へ突出した形態の箱部32とを備えている。そして、箱部32の内部には、筒状部31で囲まれた空間と連通するエア溜まり空間35が形成されている。
この構成によれば、キャップ30をハウジング10に嵌合する過程で、ハウジング10の前面で封止されたキャップ30の内部の収容空間33及び収容空間33を含む封止空間46が、その容積の減少に伴って圧力上昇する。しかし、キャップ30は、筒状部31で囲まれた収容空間33と連通するエア溜まり空間35を備えているので、キャップ30内の収容空間33を含む封止空間46内の圧力上昇が抑えられる。したがって、ハウジング10のキャップ30を取り付ける際の作業性が良い。
また、キャップ30には、エア溜まり空間35の内面同士を連結した形態の補強部36が形成されている。この構成によれば、エア溜まり空間35の容積が増減しないので、キャップ30をハウジング10に取り付ける際の作業性が安定する。また、箱部32の外周面には、ブラケット50に係止可能な取付部40が形成されているので、取付部40を係止させることにより、キャップ30をブラケット50に取り付けることができる。
また、本実施例のコネクタAは、ハウジング10及びキャップ30を備えた上で、筒状部31には、ハウジング10のロックアーム23と係止することで筒状部31とハウジング10を嵌合状態に保持するロック部34が形成されている。この構成によれば、ロック部34とロックアーム23の係止により、キャップ30とハウジング10を嵌合状態に保持できる。そして、筒状部31から前方へ突出した箱部32は、粘着テープ53を巻き付けるためのテープ巻き付け部としての機能も兼ね備えている。つまり、キャップ30は、ハウジング10に嵌合される筒状部31とは別に、テープ巻き付け部としての機能を有する箱部32を備えている。この構成によにれば、箱部32(テープ巻き付け部)に粘着テープ53を巻き付けることにより、キャップ30をワイヤーハーネス52等の別の部材に固着することが可能である。
また、箱部32の外周面には突起状の変位規制部38が形成されている。この構成によれば、箱部32の外周周に粘着テープ53を巻き付けてキャップ30をワイヤーハーネス52等に固着する場合に、粘着テープ53を突起状の変位規制部38にも巻き付けることにより、粘着テープ53が周方向に位置ずれすることを防止できる。
また、筒状部31の外周における箱部32との境界部には、箱部32の外周面に対し段差状に突出した形態のストッパ37が形成されている。この構成によれば、箱部32の外周に粘着テープ53を巻き付けてキャップ30をワイヤーハーネス52等に固着する場合に、粘着テープ53をストッパ37に沿うように巻き付けることにより、粘着テープ53が筒状部31側へ位置ずれすることを防止できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、箱部(テープ巻き付け部)の外周に取付部を形成したが、第1〜第4の発明によれば、箱部(テープ巻き付け部)の外周に取付部を形成しない形態としてもよい。
(2)上記実施例1では、箱部(テープ巻き付け部)の外周面に変位規制部を形成したが、第1〜第4の発明によれば、箱部(テープ巻き付け部)の外周面に変位規制部を形成しない形態としてもよい。
(3)上記実施例1では、筒状部の外周における箱部(テープ巻き付け部)との境界部にストッパを形成したが、第1〜第4の発明によれば、筒状部の外周における箱部(テープ巻き付け部)との境界部にストッパを形成しない形態としてもよい。
(4)上記実施例1では、エア溜まり空間の内部に補強部を形成したが、第1〜第4の発明によれば、エア溜まり空間の内部に補強部を形成しない形態としてもよい。
(5)上記実施例1では、箱部(テープ巻き付け部)の内部にエア溜まり空間を形成したが、第3及び第4の発明によれば、箱部(テープ巻き付け部)の内部にエア溜まり空間を形成しない形態としてもよい。
A…コネクタ
10…ハウジング
23…ロックアーム
30…キャップ
31…筒状部
32…箱部(テープ巻き付け部)
33…収容空間
34…ロック部
35…エア溜まり空間
36…補強部
37…ストッパ
38…変位規制部
40…取付部
50…ブラケット(他部材)

Claims (13)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から取り付け可能なキャップと、
    前記キャップを構成し、前記ハウジングの外周に対して気密状に外嵌される筒状部と、
    前記キャップを構成し、前記筒状部から前方へ突出した形態の箱部と、
    前記箱部の内部に形成され、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記エア溜まり空間の内面同士を連結した形態の補強部を備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記箱部の外周面に形成され、他部材に係止可能な取付部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記箱部の外周面に形成された突起状の変位規制部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記筒状部の外周における前記箱部との境界部に形成され、前記箱部の外周面に対し段差状に突出した形態のストッパを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. ハウジングの外周に対し、前記ハウジングの前方から気密状に外嵌される筒状部と、
    前記筒状部から前方へ突出した形態の箱部と、
    前記箱部の内部に形成され、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間とを備えていることを特徴とするキャップ。
  7. ハウジングと、
    前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から取り付け可能なキャップと、
    前記キャップを構成し、前記ハウジングに嵌合される筒状部と、
    前記筒状部に形成され、前記ハウジングのロックアームと係止することで前記筒状部と前記ハウジングを嵌合状態に保持するロック部と、
    前記キャップを構成し、前記筒状部から前方へ突出した形態のテープ巻き付け部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  8. 前記テープ巻き付け部の外周面に形成された突起状の変位規制部を備えていることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
  9. 前記筒状部の外周における前記テープ巻き付け部との境界部に形成され、前記テープ巻き付け部の外周面に対し段差状に突出した形態のストッパを備えていることを特徴とする請求項7又は請求項8記載のコネクタ。
  10. 前記筒状部が、前記ハウジングの外周に対して気密状に外嵌されるようになっており、
    前記テープ巻き付け部の内部には、前記筒状部で囲まれた収容空間と連通するエア溜まり空間が形成されていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項記載のコネクタ。
  11. 前記エア溜まり空間の内面同士を連結した形態の補強部を備えていることを特徴とする請求項10記載のコネクタ。
  12. 前記テープ巻き付け部の外周面に形成され、他部材に係止可能な取付部を備えていることを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか1項記載のコネクタ。
  13. ハウジングに対し、前記ハウジングの前方から嵌合される筒状部と、
    前記筒状部に形成され、前記ハウジングのロックアームと係止することで前記筒状部と前記ハウジングを嵌合状態に保持するロック部と、
    前記筒状部から前方へ突出した形態のテープ巻き付け部とを備えていることを特徴とするキャップ。
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