JP2017122122A - ヒアルロニダーゼ阻害剤、並びにこれを配合してなる化粧料組成物及び機能性食品 - Google Patents

ヒアルロニダーゼ阻害剤、並びにこれを配合してなる化粧料組成物及び機能性食品 Download PDF

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【課題】新規のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を提供する。【解決手段】白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹の成分を含有するヒアルロニダーゼ阻害剤。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒアルロニダーゼの活性阻害作用を有する新規のヒアルロニダーゼ活性阻害剤及びその応用品に関する。
ヒアルロン酸は、関節および真皮表層などに多く存在する成分であり、関節の潤滑、皮膚の柔軟化、保水性などに関与している物質である。
ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解することにより、結合組織の再構築における細胞活動の一環を担う酵素である。ヒアルロニダーゼは、加齢や炎症時に活性化され、これが過剰に作用するとヒアルロン酸の分解量が増加する。ヒアルロニダーゼが活性化しすぎると、ヒアルロン酸の合成より、分解される速度が大きくなり、結果として、炎症反応の亢進や、皮膚のシワ、関節痛等の原因となる。また、ヒアルロニダーゼはヒスタミンの放出に関与しており、花粉症等のアレルギーの発生にも関わっている。
そのため、ヒアルロニダーゼの酵素活性を阻害するヒアルロニダーゼ阻害剤は、炎症、皮膚の老化、関節痛等のヒアルロン酸の過剰分解に起因する疾患の予防や改善、アレルギー性疾患の予防や改善への利用が期待されている。
これまでにヒアルロニダーゼの活性阻害作用を有する成分として、様々な報告がなされている。例えば、特許文献1には、ブドウの抽出物を有効成分にすること、特許文献2には、低分子化サイリウムシードガム、特許文献3には、ワイルドタイム及びホップの抽出物がヒアルロニダーゼ阻害剤として報告されている。
また、ヒアルロニダーゼ阻害活性を有する麹菌発酵物として、特許文献4には大豆、小麦、柑橘類、果実及びこれらの加工品の麹菌発酵物、特許文献5には大豆胚芽の麹菌発酵物が開示されている。
特開2000−026306号公報 特開2012−193134号公報 特開2007−230915号公報 特開2003−327540号公報 特開2012−12367号公報
上述の特許文献4,5に開示されているように、麹菌発酵物の中にはヒアルロニダーゼ阻害活性があることが知られている。一方、麹菌発酵物は、発酵対象となる原料によって含有される成分が異なることが知られており、実際にどの成分が有効であるかよく分かっていないのが実状である。
かかる状況下、本発明の目的は、従来報告されていない麹菌発酵物由来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤およびその応用品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹から得られた加工物が、ヒアルロニダーゼ活性阻害を有することを見出した。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹加工物を含有するヒアルロニダーゼ阻害剤。
<2> 前記米麹加工物が、前記米麹の乾燥物である前記<1>に記載のヒアルロニダーゼ阻害剤。
<3> 前記米麹加工物が、前記米麹と、水、エタノール及び1,3−ブチレングリコールから選択される1種以上を主溶媒として含有する抽出溶媒とを接触させ、前記米麹に含有される成分を抽出して得られる抽出物である前記<1>に記載のヒアルロニダーゼ阻害剤。
<4> 前記抽出溶媒が、水を主体とする溶媒である前記<3>に記載のヒアルロニダーゼ阻害剤。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のヒアルロニダーゼ阻害剤を配合してなる化粧料組成物。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のヒアルロニダーゼ阻害剤を配合してなる機能性食品。
<1A> ヒアルロニダーゼに、白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹の溶媒抽出物を接触させる工程を含むことを特徴とするヒアルロニダーゼの活性を阻害する方法(但し、ヒトに対する医療行為を除く)。
本発明によれば、生体に対する安全性が高く、ヒアルロニダーゼ活性阻害に優れたヒアルロニダーゼ活性阻害剤及びその応用品が提供される。
本発明に係るヒアルロニダーゼ阻害剤(白麹水抽出物、黒麹水抽出物及び黄麹水抽出物)の実施例におけるヒアルロニダーゼ阻害率を示す図である。
以下、本発明について例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。なお、本明細書において、「〜」という表現を用いた場合、その前後の数値または物理値を含む意味で用いることとする。
<ヒアルロニダーゼ活性阻害剤>
本発明は、白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹加工物を含有するヒアルロニダーゼ活性阻害剤(以下、「本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤」、又は「本発明の阻害剤」と記載する場合がある。)に関する。
本発明の阻害剤は、米に麹菌を繁殖させた米麹のうち、麹菌として白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた下記で説明する米麹加工物を使用していることに特徴があり、優れたヒアルロニダーゼ阻害作用を発現する。
以下、本発明の阻害剤について詳細に説明する。
(米麹)
本発明の阻害剤に含有される米麹は、麹菌として白麹菌(Aspergillus kawachii)を繁殖させた米麹(以下、「米麹(白麹菌)」と記載する場合がある。)または、黒麹菌(Aspergillus awamori)を繁殖させた米麹(以下、「米麹(黒麹菌)」と記載する場合がある。)、及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)を繁殖させた米麹(以下、「米麹(黄麹菌)」と記載する場合がある。)が挙げられる。なお、以下、米麹(白麹菌)、米麹(黒麹菌)及び米麹(黄麹菌)を総称して「本発明の米麹」と記載する場合がある。
黒麹菌(Aspergillus awamori)は、焼酎の製造に使用されている麹菌であり、白麹菌(Aspergillus kawachii)は、黒麹菌(Aspergillus awamori)の突然変異株であり、これも焼酎の製造に使用されている。また、黄麹菌(Aspergillus oryzae)は、清酒製造に使用される麹菌である。本発明の米麹加工物は、いずれもヒアルロニダーゼ阻害作用を有する。
米麹の原料である米類としては、玄米、ウルチ米、精白米等が挙げられる。これらは必要に応じて、適当な大きさに粉砕して使用してもよい。米類は、固めに炊く、あるいは蒸したのちに、白麹菌、黒麹菌及び黄麹菌から選択される少なくとも1種を繁殖させて本発明に係る米麹とする。
好適な一例を挙げると、精白米を水で精米した後、冷水に浸漬する。その後、余計な水切りを行い、精白米を蒸しあげる。蒸しあがった精白米の水分を飛ばし、麹菌を混ぜ込んでいく。次に麹菌を混ぜた精白米を35〜40℃で18時間保温し、その後、麹菌が付着した精白米を均一に広げ34℃で6時間保温する。これを2回繰り返し、麹を製造する。
麹菌としては、白麹菌、黒麹菌及び黄麹菌から選択される少なくとも1種を使用できる。
(米麹加工物)
本発明に係る米麹加工物(以下、「本発明の米麹加工物」と記載する場合がある。)における「加工」の種類は、本発明の米麹加工物の効果を損なわないものであるならば、適宜のものが選択でき、例えば、抽出、粉砕、乾燥などが挙げられる。また、本発明の米麹加工物における「加工物」の形態としては、後述で説明する溶媒抽出物と、本発明の米麹を乾燥物にしたものが好適である。本発明の米麹加工物は、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有すると共に、人体に対する毒性や刺激性が少ない。そのため、化粧料組成物、機能性食品などの用途に使用することができる。
なお、本発明の阻害剤によるヒアルロニダーゼ阻害作用は、当該阻害剤が含有する米麹加工物の形態や量に依存し、ヒアルロニダーゼ阻害率が30%以上(好適には40%以上)となる範囲で決定される。
(乾燥物)
本発明に係る米麹の乾燥物(以下、単に「乾燥物」と記載する場合がある。)とは、本発明の米麹から水分を抜き取り乾燥させることにより得られるもののことである。この乾燥の方法や乾燥条件は、本発明の米麹加工物の効果を損なわないような一般的なものを適宜用いることができる。例えば、真空乾燥、天日乾燥、加熱乾燥、フリーズドライ、ドライヤーの温風を用いるなど公知の乾燥方法を使用すればよい。
得られた乾燥物は、粉末にして用いてもよい。粉末にすることで汎用性が向上し、機能性食品、化粧料組成物の原料として手軽に使用することができる。乾燥物を粉砕して粉末にする場合の粉砕方法としては、特に限定はなく、公知の粉砕器を使用すればよい。粉末の粒径は、その用途によって適宜決定できる。
(溶媒抽出物)
本発明の阻害剤において、本発明の米麹の溶媒抽出物(以下、単に「抽出物」と記載する場合がある。)とは、抽出対象となる本発明の米麹を溶媒に接触させることにより、当該米麹に含まれる有効成分を抽出した形態のものを総括した概念である。本発明の阻害剤における抽出物は、具体的には、本発明の米麹を溶媒抽出して得られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。また、液状の抽出物を乾燥して得られる乾燥物も、本発明における抽出物に該当するものとする。
抽出物は、乾燥物を除くいずれの場合においても、必要に応じて、不溶分を除去するために、透析、限外ろ過、ろ過、カラムクロマトグラフィー等による前処理を行ってもよい。ろ過による除去の場合には、必要に応じて、不純物を除去するために活性炭、ベントナイト、セライト等の吸着剤やろ過助剤を添加してもよい。特に抽出液の状態で用いる場合には、メンブレンフィルター等による除菌ろ過を併せて行うことが好ましい。
抽出物は、必要に応じて任意の公知の方法で精製してもよく、必要に応じて、医薬および食品分野において許容される塩、誘導体または溶媒和物等に変換してもよい。
抽出物を溶媒抽出で得る場合、抽出溶媒としては、本発明の米麹に含有されるヒアルロニダーゼ阻害作用を発現する有効成分を抽出できるものであればよい。具体例としては、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられる。なお、抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
これらの抽出溶媒は単独又はこれら2種以上の混合物として使用することができ、2種以上の溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。
なお、抽出溶媒には、本発明の効果を損なわない範囲で添加剤を含んでいてもよい。例えば、pH調整剤、粘度調整剤などが挙げられる。
本発明に係る抽出物において、本発明の米麹と、抽出溶媒とを接触させ、前記米麹に含有される成分を抽出して得られる抽出物であることが好ましい。
抽出溶媒としては、水、エタノール及び1,3−ブチレングリコールから選択される1種以上を主溶媒として含有する抽出溶媒であることが好ましい。ここで、「主溶媒」とは溶媒全量の50体積%以上(100体積%含む)を占める溶媒を意味する。
化粧料組成物や機能性食品として配合する観点では、水を主溶媒とすることが好ましい。水以外の溶媒としては、上記の溶媒を使用することができ、抽出効率や、目的とする化粧料組成物、機能性食品等の応用用途等を考慮して適宜選択される。
本発明に係る抽出物として、本発明の米麹と水の混合物をろ過したもの、本発明の米麹と水の混合物を加温後濾過したものが好適な一例として挙げられる。また、本明細書において、米麹(白麹菌)、米麹(黒麹菌)及び米麹(黄麹菌)の水抽出物を、それぞれ白麹水抽出物、黒麹水抽出物及び黄麹水抽出物と記載する。
本発明の米麹に対する抽出溶媒の量は特に制限はないが、通常、米麹に対して重量比で3〜100倍量程度である。抽出溶媒が水の場合には、米麹に対して重量比で5〜20倍量であることが好ましい。
本発明の米麹から溶媒抽出物を抽出する方法は特に限定されず、常法に従って行なれる。例えば、米麹と、抽出溶媒とを互いに充分に攪拌し混合後、米麹から溶媒中に、有効成分が十分に抽出されるまで一定期間静置する。抽出時間は、抽出溶媒の種類や、米麹と抽出溶媒との割合を考慮し適宜選択されるが、抽出溶媒が水の場合は1〜3時間である。
また、抽出物に含まれる残渣を取り除くため、濾過や遠心分離を行ってもよい。また、得られた抽出液はそのまま利用してもよいが、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
加温により米麹のデンプンやタンパク質などが分解され豊富な栄養成分(アミノ酸・糖など)を抽出液中に含有させることができる。なお、抽出操作の温度としては、本発明の効果であるヒアルロニダーゼ阻害活性を損なわない限りは適宜のものを選択することができる。また、必要に応じて抽出物の割合を高めるため、減圧濃縮や凍結乾燥により溶媒除去してもよい。
また、本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、米麹の溶媒抽出物、希釈用溶媒以外にも本発明の効果を損なわない範囲で、防腐剤、pH調整剤等の任意の成分を含有していてもよい。任意成分の配合割合は、その目的に応じて適宜選択して決定することができる。
本発明の阻害剤としては、上記の米麹加工物である溶媒抽出物を、原液をそのまま用いても、濃縮して濃縮液として用いてもよく、原液あるいは濃縮液を希釈溶媒に溶解して使用してもよい。この希釈溶媒としては、ヒアルロニダーゼ阻害作用を損なわないものが選択され、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等を例示することができる。
<ヒアルロニダーゼ阻害剤の応用用途>
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、ヒアルロニダーゼの活性を阻害できるので、ヒアルロニダーゼの活性が関与する疾患の予防、治療、症状の改善に寄与することができる。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤を配合した組成物は、各種化粧料組成物、機能性食品等の用途に使用することができる。
ヒアルロニダーゼの活性が関与する疾患として、ヒアルロン酸分解に起因する疾患として、炎症、皮膚の老化、関節痛、リウマチ、肝疾患等が挙げられる。なお、皮膚の老化とは、皮膚のしわ、たるみ、弾力低下、水分不足等を含む概念である。
(化粧料組成物)
本発明の化粧料組成物は、上述したヒアルロニダーゼ阻害剤を配合してなることを特徴とする。なお、本発明の化粧料組成物は、一般的な美容用途等の化粧品に使用できるほか、入浴剤やシャンプー、石鹸など皮膚を保護し、洗浄するボディーケア製品用にも使用することができる。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤を化粧料組成物に配合して用いる場合、化粧料組成物への本発明の阻害剤の配合割合は、米麹の抽出物の含有量として、化粧料組成物がヒアルロニダーゼ阻害作用を十分に発揮する範囲で適宜選択される。化粧料組成物には、慣用の化粧料基材を適宜配合し、所望の剤型とすることができる。その形態は特に制限はないが、ジェル、乳液、クリーム等の形態が挙げられる。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤を化粧料組成物に用いる際の化粧料基材としては、目的とする剤型に合わせて、水、水溶性有機溶媒、油脂、ロウ、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類等の従来公知の化粧料基材が適宜選択される。
また、本発明の化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意の成分を添加することができる。かかる任意成分の具体例としては、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素剤、金属封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、香料、ミツロウ等が挙げられる。これら任意成分の配合割合は、その目的に応じて適宜選択して決定することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、他の薬効植物抽出物を添加してもよい。
本発明の化粧料組成物を、入浴剤、ボディーソープ、シャンプー等の製品として用いる場合、剤型としては、一般に用いられる、水溶液、W/O型又はO/W型エマルション、適当な賦形剤等を用いて顆粒剤その他の粉末、錠剤等としてもよい。これらの形態にする際、さらに薬草や天然の精油など、化粧料組成物に使用できる公知のものを加えることができる。皮膚の保湿や美容のためになる適宜の成分、例えばヒアルロン酸や、コエンザイムQ10などをさらに加えてもよい。また、本発明の化粧料組成物は、ムースや育毛などのヘアケア剤として使用することもできる。
(機能性食品)
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、日常的に経口摂取しやいように、各種の食品、飲料と混ぜて機能性食品とすることで、長期的に摂取することも容易である。
ここでいう「機能性食品」とは、一般食品に加えて、健康の維持の目的で摂取する食品および/又は飲料を意味し、保健機能食品である特定保健用食品や栄養機能食品や、健康食品、栄養補助食品、栄養保険食品等を含む概念である。この中でも保健機能食品である特定保健用食品や栄養機能食品が好ましい機能性食品の態様である。なお、機能性食品として製品化する場合には、食品に用いられる様々な添加剤、具体的には、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、漂白剤、防菌防黴剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料等を添加していてもよい。
本発明の機能性食品の対象となる、食品、飲料は特に限定されるものではない。例えば、食品として、ソーセージ、ハム、魚介加工品、ゼリー、キャンディー、チューインガムなどの食品類が挙げられる。また、飲料としては、各種の茶類、清涼飲料水、酒類、栄養ドリンクなどが挙げられる。また、例えばゼリーや寒天などを固める前に本発明の米麹加工物を含有した汁を混ぜたものなどでもよい。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、このような食品、飲料に添加することにより、簡易に経口摂取することができる。
機能性食品への本発明の阻害剤の配合割合は任意であり、機能性食品の種類に応じて適宜選択できる。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。そのため、ペットフード等の動物用機能性食品へ添加することもできる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。なお、上述のように本発明の米麹加工物としては、粉末など適宜の形態を選択することができ、本発明に係る米麹加工物は、以下のような水溶媒抽出物の実施例に限定されない。
1.使用した米麹
<米麹(白麹菌)>
白麹菌(Aspergillus kawachii)を繁殖させた米麹は、株式会社ビオックから入手した白麹K型菌を用いて製造した。
<米麹(黒麹菌)>
黒麹菌(Aspergillus awamori)を繁殖させた米麹は、株式会社ビオックから入手した泡盛用黒麹種菌を用いて製造した。
<米麹(黄麹菌)>
黄麹菌(Aspergillus oryzae)を繁殖させた米麹は、株式会社ビオックから入手した清酒用黄麹種菌を用いて製造した。
2.米麹の水抽出物の調製
抽出溶媒としての水(50mL)に、米麹(白麹菌)(5g)を浸漬し、室温で3時間静置した。遠心分離後、上澄みを濾過して白麹水抽出物を得、後述のヒアルロニダーゼ阻害活性の評価に供した。
米麹(白麹菌)に代えて、米麹(黒麹菌)を使用した以外は、上記白麹水抽出物の調製と同様にして黒麹水抽出物を得、後述のヒアルロニダーゼ阻害活性の評価に供した。
米麹(白麹菌)に代えて、米麹(黄麹菌)を使用した以外は、上記白麹水抽出物の調製と同様にして黄麹水抽出物を得、後述のヒアルロニダーゼ阻害活性の評価に供した。
3.ヒアルロニダーゼ活性阻害率の評価方法
0.1Mの酢酸緩衝液(pH4.0)で4mg/mLの濃度になるように調製したウシ精巣由来ヒアルロニダーゼ(SIGMA−ALDRICH社製)溶液50μLを、米麹の抽出物100μLに添加し、撹拌後、37℃で20分間インキュベートした。
次に、ヒアルロニダーゼ溶液に米麹の抽出物を添加したこの溶液に、同緩衝液で0.5mg/mLの濃度になるように調製したCompound48/80溶液を100μL添加し、37℃で20分間インキュベートし、ヒアルロニダーゼを活性化させた。
さらに、ヒアルロニダーゼを活性化させたこの溶液に、同緩衝液で0.8mg/mLの濃度になるように調製した鶏冠由来ヒアルロン酸(和光純薬社製)溶液を250μL添加し、37℃で40分間反応させた。
この酵素反応をさせた反応液に、0.4NのNaOH溶液を100μL添加し、反応を停止させた。次に、0.8Mのホウ酸溶液(pH9.1)を100μL添加し、95℃で3分間加温した後、水冷した。水冷したこの溶液に対して1%p-ジメチルアミノベンズアルデヒド試薬を3mL添加し、37℃で20分間反応後、585nmにおける吸光度を測定した(A)。さらに酵素を添加せずに緩衝液を加えて同様の操作と測定を行った(B)。(A),(B)と同様の操作と測定を、試料を添加せずに水を加えてそれぞれ実施した(C、D)。上記方法で吸光度を求め、次式により、阻害率を算出した。

ヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−D)] × 100
評価1:米麹の種類とヒアルロニダーゼ阻害作用の関係
白麹水抽出物、黒麹水抽出物及び黄麹水抽出物について、上述の方法でヒアルロニダーゼの阻害率を評価した。結果を図1に示す。
図1に示されるように、白麹水抽出物、黒麹水抽出物及び黄麹水抽出物のいずれもがヒアルロニダーゼ阻害活性を有していた。
本発明のヒアルロニダーゼ阻害剤は、優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用を示すため、各種化粧料組成物、機能性食品等の用途に使用することができる。

Claims (3)

  1. 白麹菌(Aspergillus kawachii)、黒麹菌(Aspergillus awamori)及び黄麹菌(Aspergillus oryzae)から選択される少なくとも1種を繁殖させた米麹加工物を含有することを特徴とするヒアルロニダーゼ阻害剤。
  2. 請求項1に記載のヒアルロニダーゼ阻害剤を配合してなることを特徴とする化粧料組成物。
  3. 請求項1に記載のヒアルロニダーゼ阻害剤を配合してなることを特徴とする機能性食品。
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