JP2017121874A - 自動運転車両 - Google Patents

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【課題】車両に路面状態を考慮した自動運転を行わせる。【解決手段】自動運転車両(1)は、走行計画を生成する生成手段(12)と、走行計画に基づいて自動走行を行う走行制御手段(14)と、車両の進路上前方の旋回区間が認識された場合に、車両を減速させる減速制御手段(13)と、減速制御手段による車両の減速時の車両挙動から路面の摩擦係数を推定する推定手段(11)と、を備える。生成手段は、認識された旋回区間の少なくとも一部を含む走行区間に係る走行計画を生成する際に、推定された摩擦係数が所定値より小さい場合は、該推定された摩擦係数が該所定値より大きい場合と比較して、認識された旋回区間走行時における旋回加速度が小さくなる走行計画を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、自動運転を行う自動運転車両の技術分野に関する。
この種の車両の制御装置として、例えば、カメラで得られた走行路前方の画像からカーブ係数を算出し、算出されたカーブ係数からカーブ路であると判定された場合には、カーブ路の進入時に、比較的低く設定された目標速度に車両の車速を追従させるべく、トランスミッションの低位への選択及びブレーキ踏力の増加により自車両を減速させる装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開昭63−314620号公報
特許文献1に記載の技術では、路面状態については考慮されていない。すると、特にカーブ路では、路面状態によっては、車両の速度を目標速度に追従させることが困難になったり、車両の進路を目標進路に制御することが困難になったりする可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、路面状態を考慮した自動運転を行うことができる自動運転車両を提供することを課題とする。
本発明の自動運転車両は、上記課題を解決するために、車両が所望地点に到達するまでの前記車両の目標速度を含む走行計画を生成する生成手段と、前記走行計画に基づいて前記車両が自動的に走行するように前記車両を制御する自動走行を行う走行制御手段と、前記車両の進路上前方の旋回区間が認識された場合に、前記車両を減速させる減速制御手段と、前記減速制御手段による前記車両の減速時の車両挙動から路面の摩擦係数を推定する推定手段と、を備え、前記生成手段は、前記認識された旋回区間の少なくとも一部を含む走行区間に係る走行計画を生成する際に、前記推定された摩擦係数が所定値より小さい場合は、前記推定された摩擦係数が前記所定値より大きい場合と比較して、前記認識された旋回区間走行時における旋回加速度が小さくなる走行計画を生成する。
ここで、「旋回区間」とは、カーブ路や、車両が右折又は左折を行う交差点等、転舵に起因して車両に旋回加速度が加わる走行区間を意味する。
本発明の自動運転車両では、当該車両が旋回区間に進入する前に路面の摩擦係数が推定され、該推定された摩擦係数が所定値より小さい場合は、推定された摩擦係数が該所定値より大きい場合に比べて、旋回区間走行時における旋回加速度が小さくなる走行計画が生成される。このため、特に、旋回区間における当該車両のスピンやスリップを好適に抑制することができる。このように、本発明の自動運転車両は、路面状態を考慮した自動運転を行うことができる。
本発明に係る「所定値」は、例えば認識された旋回区間の曲率と、当該車両の現在の車速とから求められる旋回加速度とすればよい。このように構成すれば、旋回加速度と路面の摩擦係数との関係から、当該車両を減速させる必要があるか否かを比較的容易に判定することができる。尚、推定された摩擦係数と所定値とが「等しい」場合には、どちらかの場合に含めて扱えばよい。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る車両の要部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る自動走行動作処理を示すフローチャートである。 実施形態に係る車両制御処理を示すフローチャートである。 実施形態に係る車両制御処理による車速変化の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態に係る車両制御処理による車両の進路の一例を示す概念図である。
本発明の自動運転車両に係る実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態に係る自動運転車両は、例えばカーブ路や右折又は左折交差点等の旋回区間を認識した場合に、路面の摩擦係数を推定し、該推定された摩擦係数が考慮された(即ち、路面状態が考慮された)走行計画を生成することにより、旋回区間におけるスピン等の発生を抑制することができる。
本実施形態では、先ず、「車両の構成」及び「自動走行動作処理」において、自動運転車両の概要について説明し、「車両が旋回する場合の走行計画の生成」において、自動運転車両の進路上前方に旋回区間が存在する場合の走行計画の生成処理について説明する。
尚、本実施形態に係る自動運転車両は、駆動源としてエンジンのみを備える車両(所謂コンベンショナル車)であってもよいし、ハイブリッド車両であってもよいし、或いは、電気自動車であってもよい。
(車両の構成)
本実施形態に係る自動運転車両の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る車両の要部構成を示すブロック図である。
図1において、自動運転車両1は、自動運転ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)10、外気温センサ21、油圧センサ22、加速度(G)センサ23、車速センサ24、カメラセンサ25、ブレーキ31、EPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)32、VGRS(Variable Gear Ratio Steering:ギア比可変ステアリング)33及びHUD(Head−Up Display)34を備えて構成されている。
自動運転車両1は、更に、ここでは図示しない、GPS(Global Positioning System)受信部、地図DB(DetaBase)及びナビゲーションシステムを備えて構成されている。
自動運転ECU10は、外気温センサ21、油圧センサ22、加速度センサ23、車速センサ24及びカメラセンサ25を含む各種センサからの出力信号に基づいて、ブレーキ31、EPS32及びVGRS33を含む各種機構を制御することにより、自動運転車両1の動作全体を制御することが可能に構成されている。本実施形態では特に、自動運転ECU10は、自動運転車両1を自動走行させるための自動走行動作処理を実行する。
尚、上述した、自動運転ECU10以外の各種センサ及び各種機構には、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
(自動走行動作処理)
次に、自動運転ECU10が実行する自動走行動作処理について、図1に加えて、図2のフローチャートを参照して説明する。
自動運転ECU10は、自動走行動作を実行するために、その内部に実現される論理的な処理ブロック又は物理的な処理回路として、状況認識部11、走行計画生成部12、減速制御部13及び走行制御部14を備えて構成されている。
状況認識部11は、GPS受信部の計測結果である車両位置情報(即ち、自動運転車両1の位置)、及び地図DBが格納する地図情報に基づいて、車両位置(特に、地図上での車両位置)を認識する。
状況認識部11は、更に、外気温センサ21及びカメラセンサ25を含む外部センサの検出結果に基づいて、自動運転車両1の外部状況を認識する。カメラセンサ25は、例えば自動運転車両1のフロントガラスの裏側(内側)に設置されているカメラを含む。
外部状況は、環境温度、及び、自動運転車両1の周囲の物体の状況(例えば、物体の動きの有無、自動運転車両1に対する物体の相対的な位置、自動運転車両1と物体との間の相対的な距離(相対距離)、自動運転車両1に対する物体の相対的な移動方向、及び、自動運転車両1に対する物体の相対的な速度(相対速度)等)を含む。
状況認識部11は、更に、油圧センサ22、加速度センサ23及び車速センサ24を含む内部センサの検出結果に基づいて、自動運転車両1の内部状況を認識する。内部状況は、ブレーキ31に係るブレーキ油圧、並びに、自動運転車両1の加速度及び車速を含む。
図2のフローチャートにおいて、自動運転ECU10は、搭乗者が自動走行動作の実行を要求しているか否かを判定する(ステップS101)。尚、搭乗者は、該搭乗者と自動運転車両1との間で情報の入力及び出力を行うためのインタフェースであるHMI(Human Machine Interface)(図示せず)を用いて自動走行動作の実行を要求することができる。従って、自動運転ECU10は、HMIを介した搭乗者の操作内容を監視することで、搭乗者が自動走行動作の実行を要求しているか否かを判定してよい。
ステップS101の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していないと判定された場合(ステップS101:No)、自動運転ECU10は処理を終了する。その後、自動運転ECU10は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す処理を開始してもよい。
他方で、ステップS101の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していると判定された場合(ステップS101:Yes)、状況認識部11は、車両位置情報及び地図情報に基づいて、車両位置を認識する。更に、状況認識部11は、外部センサの検出結果に基づいて、自動運転車両1の外部状況を認識すると共に、内部センサの検出結果に基づいて、自動運転車両1の内部状況を認識する。(ステップS102)。
その後、走行生成部12は、ナビゲーションシステムが算出した目標ルート、状況認識部11が認識した車両位置、外部状況及び内部状況に基づいて、走行計画を生成する(ステップS103)。
ここで、目標ルートの算出は、車両位置情報及び地図情報に基づいて行われる。具体的には、ナビゲーションシステムは、自動運転車両1の現在位置(或いは、搭乗者が設定した所定の出発位置)から搭乗者によって設定された目的地に至るまでに自動運転車両1が走行するべき経路を示す目標ルートを算出する。ナビゲーションシステムは、複数車線が存在する走行区間において自動運転車両1が走行することが好ましい車線を特定可能な目標ルートを算出していてもよい。尚、ここで言う目標ルートには、特許第5382218号に記載された運転支援装置又は特開2011−162132号公報に記載された自動運転装置における道なり走行ルートが包含される。
走行計画生成部12は、目標ルート、車両位置、外部状況及び内部状況に基づいて、自動運転車両1の目標進路を生成し、該生成された目標進路に応じた走行計画を生成する。目標進路は、目標ルートにおいて自動運転車両1が進むべき軌跡を示す。走行計画のより具体的な生成方法には、自動運転車両1の挙動を特定することが可能な走行計画を生成可能である限り、既存の生成方法を採用可能である。
その後、走行制御部14は、走行計画生成部12が生成した走行計画に基づいて、自動運転車両1が自動走行するように、自動運転車両1を制御する(ステップS104)。具体的には、走行計画に基づいて自動運転車両1が加速する又は定常走行する場合には、走行制御部14は、エンジン及び/又は駆動用モータを制御することで、自動運転車両1を自動走行させる。走行計画に基づいて自動運転車両1が減速する場合には、走行制御部14は、液圧ブレーキ力を付与するようにブレーキ31を制御することで、自動運転車両1を減速させる。その結果、自動運転車両1は、走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を自動走行する。つまり、自動運転車両1は、搭乗者の操作がなくても、走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を走行する。
その後、自動運転ECU10は、搭乗者が自動走行動作の停止を要求しているか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していないと判定された場合(ステップS105:No)、自動運転ECU10は、第2所定期間(例えば10秒等)が経過する毎に、ステップS102からステップS104の処理を繰り返す。従って、自動運転車両1は、周期的に生成される走行計画に基づいて自動走行し続ける。
他方で、ステップS105の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していると判定された場合(ステップS105:Yes)、自動運転ECU10は処理を終了する。その後、自動運転ECU10は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す処理を開始してもよい。
尚、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していない場合であっても、自動運転車両1が目的地に到達した場合には、自動運転ECU10は処理を終了してよい。この場合、HMI又はHUD34は、搭乗者に対して、自動運転車両1が目的地に到達し且つ自動走行動作が終了する旨を通知してもよい。
(車両が旋回する場合の走行計画の生成)
自動運転車両1がカーブ路を走行する場合や交差点を右左折する場合、旋回に伴い自動運転車両1に旋回加速度が加わる。例えば低温に起因する路面の凍結等により路面の摩擦係数(μ)が比較的低い場合に、何らの対策も採らなければ、旋回時に自動運転車両1がスピンしたりスリップしたりする可能性がある。本実施形態では、自動運転車両1の進路上前方にカーブ路が存在する場合や右左折する区間が存在する場合には、路面の摩擦係数が推定され、該推定された摩擦係数を考慮して走行計画が生成される。
進路上前方に自動運転車両1が旋回する区間(以降、適宜“旋回区間”と称する)が存在する場合に、自動運転ECU10が実行する車両制御処理について、図3のフローチャート、並びに図4及び図5にも動いて説明する。尚、図3に示す車両制御処理は、主に、図2に示した自動走行動作処理のステップS102からS104の処理と並行して実行される、いわゆるサブルーチンである。
図3において、自動運転ECU10の状況認識部11は、自動運転車両1が自動走行中である(即ち、ステップS102からS104の処理が実行されている)ことを条件に、外気温センサ21により検出された外気温度が0℃未満であるか否かを判定する(ステップS201)。尚、「0℃」は一例であり、外気温度が、路面凍結が生じる温度であるか否かを判定できれば、どのような値であってもよい。
ステップS201の判定の結果、外気温度が0℃以上であると判定された場合(ステップS201:No)、自動運転ECU10は処理を終了する。その後、自動運転ECU10は、第2所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
他方、ステップS201の判定の結果、外気温度が0℃未満であると判定された場合(ステップS201:Yes)、自動運転ECU10の状況認識部11は、例えばカーナビゲーションシステムが算出した目標ルート、状況認識部11により認識された車両位置情報等に基づいて、数十メートル先に自動運転車両1が旋回する予定があるか否か(即ち、数十メートル先にカーブ路や右左折区間等の旋回区間が存在するか否か)を判定する(ステップS202)。
尚、「数十メートル」は一例であり、次回の走行計画生成時に考慮される範囲内(例えば、現時点から10秒以内に到達可能な範囲)に旋回区間が存在するか否かを判定できれば、どのような値であってもよい。
ステップS202の判定の結果、自動運転車両1が旋回する予定がないと判定された場合(ステップS202:No)、自動運転ECU10は処理を終了する。その後、自動運転ECU10は、第2所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
他方、ステップS202の判定の結果、自動運転車両1が旋回する予定があると判定された場合(ステップS202:Yes)、自動運転ECU10の状況認識部11は、例えばカメラセンサ25により取得された自動運転車両1の前方画像から推定される旋回区間の曲率と、車速センサ24により検出された自動運転車両1の現在の車速とから、旋回区間を現在の車速で走行する場合に生じる旋回加速度を推測する(ステップS203)。
続いて、自動運転ECU10の状況認識部11は、推測された旋回加速度が、例えば0.05Gより大きいか否かを判定する(ステップS204)。この判定の結果、推測された旋回加速度が0.05G以下であると判定された場合(ステップS204:No)、自動運転ECU10は処理を終了する。この場合、旋回に起因して自動運転車両1がスピン等をする可能性が極めて低いからである。その後、自動運転ECU10は、第2所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
尚、「0.05G」は一例であり、推測された旋回加速度が、自動運転車両1がスピン等をする可能性がある旋回加速度であるか否かを判定できれば、どのような値であってもよい。
ステップS204の判定の結果、推測された旋回加速度が、0.05Gより大きいと判定された場合(ステップS204:Yes)、自動運転ECU10の減速制御部13は、微小時間(例えば0.1秒)、微小な制動力(例えば0.1G程度)が自動運転車両1に付与されるようにブレーキ31を制御する。自動運転ECU10の状況認識部11は、減速中に油圧センサ21により検出されたブレーキ油圧及び、減速中に加速度センサ23により検出された加速度に基づいて、自動運転車両1が現在走行している道路の路面の摩擦係数を推定する(ステップS205)。尚、摩擦係数の推定方法には、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
次に、自動制御ECU10の状況認識部11は、推定された摩擦係数が、上記ステップS203の処理で推測された旋回加速度より小さいか否かを判定する(ステップS206)。路面の摩擦係数が旋回加速度より小さい場合は、自動運転車両1がスピン等する可能性があるからである。
ステップS206の判定の結果、推定された摩擦係数が推測された旋回加速度より小さいと判定された場合(ステップS206:Yes)、自動運転ECU10は、搭乗者に注意を促すようにHUD34を制御する(ステップS207)。具体的には、自動運転ECU10は、例えば「<注意>路面が滑りやすい状態です」等のメッセージが表示されるようにHUD34を制御する。
続いて、自動運転ECU10の走行計画生成部12は、低μ路(即ち、滑りやすい道路)用の走行計画を生成する(ステップS208)。ここでは特に、走行計画生成部12は、上記ステップS205の処理で推定された摩擦係数よりも旋回加速度が小さくなるように、目標進路を生成したり目標速度を設定したりする。尚、ステップS208の処理により生成された走行計画は、上述したステップS103の処理(図2参照)により生成された走行計画として扱われる。
続いて、自動運転ECU10の走行制御部14は、生成された低μ路用の走行計画に基づいて、自動運転車両1が自動走行するように、自動運転車両1を制御する(ステップS209)。このステップS209の処理は、上述したステップS104の処理(図2参照)に相当する処理であるが、説明の便宜上、図3に含めている。
次に、自動運転ECU10の状況認識部11は、自動運転車両1が旋回区間に進入したか否かを判定する(ステップS210)。この判定の結果、自動運転車両1が旋回区間に進入していないと判定された場合(ステップS210:No)、自動運転ECU10は、ステップS209の処理を行う。
他方、ステップS210の判定の結果、自動運転車両1が旋回区間に進入したと判定された場合(ステップS201:Yes)、自動運転ECU10は、搭乗者に注意を促すようにHUD34を制御すると共に、例えばブザーを鳴らす、及び/又は、スピーカから注意を促す音声を出力する(ステップS211)。このステップS211の処理における注意通知は、上述したステップS207の処理に比べ、搭乗者に強く注意を促すような態様となっている。
ステップS211の処理は、搭乗者が車両前方を向き、ハンドルを握るまで継続されてよい。このように構成すれば、搭乗者が迅速に状況に対応することができ、安全の観点から非常に有利である。
また、上述したステップS209の処理では、搭乗者によるハンドル操作やブレーキ操作に対するハンドルギア比やブレーキ力が通常より大きく設定されてよい。このように構成すれば、旋回区間において搭乗者の操作入力があった場合に、自動運転車両1の応答性を向上させることができ、搭乗者自身の操作により危険を比較的容易に回避することができる。
自動運転車両1の後続車が存在する場合であって、例えば車車間通信等により後続車と通信可能である場合、自動運転ECU10は、後続車にも滑りやすい状態であることを示す信号を送信してもよい。このように構成すれば、後続車が、自動運転車両1との車間距離を十分な安全な距離に保って走行することが期待できる。
上述したステップS206の判定の結果、推定された摩擦係数が推測された旋回加速度より大きいと判定された場合(ステップS206:No)、自動運転ECU10の状況認識部11は、例えば「路面の摩擦係数が旋回加速度より大きい」旨を示す値を、メインルーチン(図2のフローチャートにより示される処理)に返す。この場合、旋回に起因して自動運転車両1がスピン等をする可能性が極めて低いからである。
この結果、自動運転ECU10の走行計画生成部12は、通常の走行計画を生成する(ステップS103)。その後、自動運転ECU10の走行制御部14は、生成された走行計画に基づいて、自動運転車両1が自動走行するように、自動運転車両1を制御する(ステップS104)。
次に、図3のフローチャートにより示される処理について、図4及び図5を参照して説明を加える。図4は、実施形態に係る車両制御処理による車速変化の一例を示すタイミングチャートである。図5は、実施形態に係る車両制御処理による車両の進路の一例を示す概念図である。
図4の時刻t1に、N回目の走行計画の生成が開始されるものとする。上述したステップS201〜S204の処理の結果、推測された旋回加速度が0.05Gより大きいと判定されたものとする(ステップS204:Yes)。この結果、時刻t1から時刻t2までの間、路面の摩擦係数を推定するために、自動運転ECU10の減速制御部13により自動運転車両1が減速される(図5の“減速”区間も参照)。
図4の時刻t2から時刻t3までの間に、上述したステップS205〜S207の処理又はステップS205、S206及びS102の処理が行われ、走行計画が生成される。図4の時刻t5に、N+1回目の走行計画の生成が開始されるとすると、時刻t3から時刻t6までの間は、N回目に生成された走行計画に基づいて、自動運転ECU10の走行制御部14が、自動運転者1を制御している期間である。
通常の走行計画が生成された場合(図4の破線参照)、旋回区間(ここでは、カーブ路)の曲率等に応じた車速で、自動運転車両1が該旋回区間に進入できるように、時刻t3から時刻t4までの間、自動運転車両1は減速される。また、交通の流れを乱さないように、時刻t5から時刻t6までの間、自動運転車両1は加速される。
低μ路用の走行計画が生成された場合(図4の実線参照)、路面の摩擦係数よりも旋回加速度が小さくなるような車速で、自動運転車両1が該旋回区間に進入できるように、時刻t3から時刻t4までの間、自動運転車両1が十分に減速される。図4からわかるように、カーブ路進入時(即ち、時刻t4)の目標速度は、通常の走行計画に比べて低い値に設定される。
ただし、減速し過ぎると交通の流れを乱してしまうので、通常の走行計画に比べて低い目標速度の設定とは別に、例えば図5の進路(i)や進路(ii)のような、旋回区間を直線的に走行する目標進路が設定されてもよい。このように構成すれば、図5の進路(iv)のように、常に旋回加速度が生じる進路に比べて、減速の程度を抑制しつつ、スピン等が生じる可能性を低減することができる。
ここで「旋回区間を直線的に走行する目標進路」は、図5に示すように、路面の摩擦係数が比較的大きい場合の目標進路(例えば、図5の進路(iv))に比べて、自動運転車両1の旋回方向の外側(右旋回であれば自動運転車両1の左側、左旋回であれば自動運転車両1の右側)寄りから旋回区間に進入する進路となる。
尚、進路(ii)(即ち、隣の車線にはみ出すような進路)は、当初の走行車線の隣の車線に、他の車両が存在しないことが事前に確認されている場合に限り設定される。「隣の車線」は、同じ進行方向の他の車線に限らず、対向車線も含む概念である。
自動運転車両1が十分に減速してもなおスピン等が生じる可能性があり、且つ、目標ルートを変更しても所望地点にたどり着ける場合には、図5の進路(iii)のように、旋回区間に進入せずに、自動運転車両1が直進するような走行計画が生成されてもよい。
実施形態に係る「状況認識部11」、「走行計画生成部12」、「減速制御部13」及び「走行制御部14」は、夫々、本発明に係る「推定手段」、「生成手段」、「減速制御手段」及び「走行制御手段」の一例である。
上述した実施形態では、路面凍結による摩擦係数の減少が想定されているが、自動運転車両は、例えば降雨や降雪を認識し、降雨や降雪による路面の摩擦係数の減少にも対応可能に構成されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う自動運転車両もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…自動運転車両、10…自動運転ECU、11…状況認識部、12…走行計画生成部、13…減速制御部、14…走行制御部、21…外気温センサ、22…油圧センサ、23…加速度センサ、24…車速センサ、25…カメラセンサ、31…ブレーキ、32…EPS、33…VGRS、34…HUD

Claims (1)

  1. 車両が所望地点に到達するまでの前記車両の目標速度を含む走行計画を生成する生成手段と、
    前記走行計画に基づいて前記車両が自動的に走行するように前記車両を制御する自動走行を行う走行制御手段と、
    前記車両の進路上前方の旋回区間が認識された場合に、前記車両を減速させる減速制御手段と、
    前記減速制御手段による前記車両の減速時の車両挙動から路面の摩擦係数を推定する推定手段と、
    を備え、
    前記生成手段は、前記認識された旋回区間の少なくとも一部を含む走行区間に係る走行計画を生成する際に、前記推定された摩擦係数が所定値より小さい場合は、前記推定された摩擦係数が前記所定値より大きい場合と比較して、前記認識された旋回区間走行時における旋回加速度が小さくなる走行計画を生成する
    ことを特徴とする自動運転車両。
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