JP2017100170A - デブリ回収機構及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デブリがワーク上に付着するのを抑制し、且つレーザ光路上からデブリを効果的に除去する。【解決手段】デブリ回収機構170は、ワークWの表面とワークWの表面にレーザ光Lを照射してワークWを加工するレーザ加工部143との間に配置されるダクト300と、ダクト300の側部に配置され、送風機180から送風された気体をダクト300の内部に噴出する噴出部材400と、を有する。ダクト300には、側部において噴出部材400に対向する部分に、集塵機190に接続され、集塵機190に吸引されるダクト300の内部の気体及びデブリが通過する吸引口310が形成されている。ダクト300の天部301にはレーザ光Lが通過する開口部311が形成されている。底部302にはレーザ光Lが通過する開口部312が形成されている。側部において噴出部材400に対して天部301に近い側の部分には開口部313が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ光の照射により生じたデブリを回収するデブリ回収機構、及びデブリ回収機構を備えたレーザ加工装置に関する。
レーザ加工装置において、ガルバノスキャナにより走査され集光レンズで集光した高エネルギーのレーザ光をワークに照射することで、ワークを瞬時に溶融・蒸発させるアブレーション加工が広く用いられている。
アブレーション加工を行うレーザ加工装置では、加工時にデブリとよばれる微小な加工屑が飛散し、デブリがレーザ光を遮蔽したり、デブリがワークに付着したりする等により、加工精度が低下するという問題があった。このため、デブリをエアブロア等でレーザ光路上から除去する機構や、デブリがワークに付着しないようデブリを集塵機等で回収する機構が広く備えられている。
特許文献1には、エアで吹くことによりデブリをレーザ光路上から除去し、且つエアの吹付方向下流に設置した吸引ダクトによりデブリを回収する方法が記載されている。また、特許文献2には、吸引口を有するダクトをワーク上に設置し、吸引口の対向面から強い風速のエアと、その上下から弱い風速のエアとを吹くことにより、デブリを回収する方法が記載されている。
特開平10−99978号公報 特開2000−317670号公報
デブリがレーザ光を遮蔽することによる加工精度の低下を抑えるには、デブリをレーザ密度の高い加工点近傍でレーザ光路上から除去する必要がある。このため、特許文献1のように、加工点近傍に強い風速のエアを吹くことが有効である。しかし、特許文献1の手法では、レーザ加工により発生したデブリが拡散するため、デブリを確実に回収しきれず、デブリがワークに付着する問題があった。
一方、特許文献2の手法では、ワークから飛散するデブリをダクト内に閉じ込めて回収することで、ワークに付着するのを抑制することはできる。しかし、引用文献2のようなダクトをワーク上に設置する場合、ダクト内の気流により、レーザ光路上からデブリを十分に除去できなくなる問題があった。即ち、特許文献2の手法では、ワーク直上の風速を弱めているため、デブリがワーク上の近傍を対流しレーザ光を遮蔽することがあった。そのため、加工精度の低下を抑制する効果が低いものであった。
そこで、本発明は、デブリがワーク上に付着するのを抑制し、且つレーザ光路上からデブリを効果的に除去することを目的とする。
本発明のデブリ回収機構は、ワークの表面と、前記ワークの表面にレーザ光を照射して前記ワークを加工するレーザ加工部との間に配置されるダクトと、前記ダクトの側部に配置され、送風機から送風された気体を前記ダクトの内部に噴出する噴出部材と、を有し、前記ダクトには、前記レーザ加工部に対向する天部に、前記レーザ光が通過する第1開口部と、前記ワークの表面に対向する底部に、前記レーザ光が通過する第2開口部と、前記側部において、前記噴出部材に対し、前記第2開口部における前記レーザ光が通過する領域よりも遠い部分に、集塵機に接続され、前記集塵機に吸引される前記ダクトの内部の気体及びデブリが通過する吸引口と、前記側部において前記噴出部材に対して前記天部に近い側の部分に第3開口部と、が形成されている。
本発明によれば、デブリがワーク上に付着するのを抑制し、且つレーザ光路上からデブリを効果的に除去することができるので、加工精度が向上する。
第1実施形態に係るレーザ加工装置の構成を示す斜視図である。 (a)は、デブリの飛散の様子を説明するための図、(b)は、デブリを除去する様子を説明するための図である。 第1実施形態におけるデブリ回収装置を示す模式図である。 第1実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。 第1実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。 第1実施形態における噴出部材を示す斜視図である。 第2実施形態におけるデブリ回収装置を示す模式図である。 第2実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。 第2実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。 (a)は、第2実施形態における噴出部材を示す斜視図である。(b)は、第2実施形態における噴出部材を示す中央断面図である。 第2実施形態におけるダクトの底部の位置で、天部から底部に向かう方向に見た、エアの流れを示す説明図である。 比較例のデブリ回収装置を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るレーザ加工装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、レーザ加工装置1000は、加工機100と、搬送機200と、を備えている。搬送機200は、加工機100にワークWを搬送する。加工機100は、搬送されたワークWをレーザ加工(アブレーション加工)する。第1実施形態では、ワークWは、平板状の部材(ウェハ)である。
加工機100は、複数のワークW(第1実施形態では2つのワークW)を同時に加工するものである。ここで、加工機100におけるワークWが搬送される面(後述するワークチャック115L,115Rの面)に対して水平な方向であって互いに交差(直交)する2方向をX軸方向、Y軸方向とし、垂直な方向をZ軸方向とする。
加工機100は、架台101、除振台102及び定盤103を有する。架台101は、床上に設置されている。架台101上には、除振台102が載置され、除振台102には、定盤103が載置されている。除振台102は、架台101を介し床から定盤103に伝わる振動を減衰させる。定盤103は、高い剛性を有し、定盤103上に搭載されるユニットに安定した面を提供する。なお、除振台102は、ゴムや空気バネなど、振動を減衰し伝達する性質を有したものであれば良く、特に限定するものではない。
加工機100は、定盤103の上に搭載された、フレーム104及びXYステージ110を有する。XYステージ110は、複数のワークWを同時にXY軸方向に移動させる移動機構である。XYステージ110は、Y軸ステージガイド111と、Y軸ステージスライダ112と、X軸ステージガイド113と、X軸ステージスライダ114とを有する。
X軸ステージスライダ114は、X軸ステージガイド113に搭載され、X軸方向に移動が可能である。X軸ステージガイド113は、Y軸ステージスライダ112に搭載されている。Y軸ステージスライダ112は、Y軸ステージガイド111に搭載され、Y軸方向に移動が可能である。
定盤103には、Y軸ステージスライダ112をY軸方向に移動させる不図示の駆動機構(例えば回転モータ、軸継手及びボールねじ)が搭載されている。更に定盤103には、Y軸ステージスライダ112のY軸方向の位置を計測する不図示のスケールが組み込まれている。
Y軸ステージスライダ112には、X軸ステージスライダ114をX軸方向に移動させる不図示の駆動機構(例えば回転モータ、軸継手及びボールねじ)が搭載されている。更にY軸ステージスライダ112には、X軸ステージスライダ114のX軸方向の位置を計測する不図示のスケールが組み込まれている。
X軸ステージスライダ114には、複数のワークチャック(保持部)、第1実施形態では、2つのワークチャック、即ちワークチャック115Lとワークチャック115Rとが搭載されている。ワークチャック115L及びワークチャック115Rには、それぞれ不図示の吸着穴が多数設けられており、不図示の内部溝で連通され、不図示の真空発生装置によって発生した負圧空気によって、ワークを真空吸着により保持することが可能である。
各ワークチャック115L,115Rの裏面には、不図示の冷却ジャケットが取り付けられている。冷却ジャケットは、不図示の内部溝を有し、不図示の冷却装置から圧送された冷却液を内部溝に通すことで、ワークチャック115L及びワークチャック115Rを冷却することが可能である。
また、各ワークチャック115L,115Rの裏面には、不図示のワークリフタが取り付けられている。ワークリフタは、駆動機構、例えばエアシリンダーを有している。ワークリフタにおける可動側の先端には、不図示のワークリフトピンが搭載されている。ワークチャック115L、ワークチャック115R及び不図示の冷却ジャケットには、それぞれ不図示の貫通穴が設けられている。そのため、ワークリフタによってワークリフトピンをワークチャック115L及びワークチャック115Rのワークチャック面に対して昇降させることが可能である。また、ワークリフトピンには、吸着穴が設けられており、不図示の真空発生装置によって発生した負圧空気によってワークを真空吸着により固定することが可能である。
また、加工機100は、ワークチャック115L,115Rに保持されたワークWを撮像する、精密測定用のカメラ138L,138Rを有する。また、加工機100は、フレーム104の上部に固定された、2つのワークチャック115L,115Rにそれぞれ対応する2つのZステージ130L,130Rを有する。
Zステージ130L(130R)は、Z軸ステージガイド132L(132R)と、Z軸ステージスライダ134L(134R)とを有する。Z軸ステージスライダ134L(134R)は、Z軸ステージガイド132L(132R)に搭載されており、Z軸方向に移動が可能である。
Zステージ130L(130R)には、Z軸ステージスライダ134L(134R)をZ軸方向に移動させるための不図示の駆動機構(例えば回転モータ、軸継手及びボールねじ)が搭載されている。さらにZステージ130L(130R)には、Z軸ステージスライダ134L(134R)のZ軸方向の位置を計測する不図示のスケールが組み込まれている。
また、加工機100は、複数(第1実施形態では2つ)のレーザ光学系150L,150Rを有する。
レーザ光学系150Lは、レーザ光を出射するレーザ発振部であるレーザ発振器144Lと、ガルバノスキャナ140Lと、レーザ光を集光する集光レンズであるfθレンズ142Lと、を有する。レーザ発振器144Lは、不図示の装置カバーに固定されている。レーザ発振器144Lにより出射されたレーザ光は、光ファイバー、コリメータ及び折り返しミラー等の光学系を介してガルバノスキャナ140Lに導かれる。ガルバノスキャナ140Lは、Zステージ130LのZ軸ステージスライダ134Lに取り付けられている。ガルバノスキャナ140Lは、2枚のエンコーダー付きミラーを有し、レーザ光をXY軸方向に走査する。fθレンズ142Lは、ガルバノスキャナ140Lに取り付けられている。fθレンズ142Lを通過し集光されたレーザ光は、ワークチャック115L上に設置されたワークの加工面(表面)に焦点が位置するよう、Zステージ130Lによって焦点距離が調整される。その際にワーク加工面までの距離を、フレーム104に固定された変位計155Lによって測定することで、ワーク毎の厚みバラツキに対応した焦点距離の調整が可能となる。これらガルバノスキャナ140L及びfθレンズ142Lにより、ワークの表面にレーザ光を照射して、ワークを加工するレーザ加工部143Lが構成されている。
レーザ加工部143L(ガルバノスキャナ140L)の加工可能範囲、つまりレーザ光を走査可能な範囲は矩形状である。レーザ加工部143L(ガルバノスキャナ140L)により実際に加工を行う範囲(加工範囲)、つまりレーザ光を走査する範囲は、加工可能範囲以下であり、第1実施形態では矩形状である。レーザ加工部143Lは、この加工範囲内にレーザ光を照射して加工を行う。
レーザ光学系150Rについても、レーザ光学系150Lと同様の構成であり、レーザ発振器144Rと、ガルバノスキャナ140R及びfθレンズ142Rで構成されたレーザ加工部143Rとを有する。fθレンズ142Rを通過し集光されたレーザ光は、ワークチャック115R上に設置されたワークの加工面(表面)に焦点が位置するよう、Zステージ130Rによって焦点距離が調整される。その際にワーク加工面までの距離を、フレーム104に固定した変位計155Rによって測定することで、ワーク毎の厚みバラツキに対応した焦点距離の調整が可能となる。
以上の構成によりXYステージ110は、ワークチャック115L,115Rをガルバノスキャナ140L,140Rに対して移動させることで、ワークチャック115L,115Rとレーザ加工部143L,143Rとを相対的に移動させることができる。つまりXYステージ110は、各レーザ加工部143L,143Rの加工範囲を、各ワークチャック115L,115R(つまり、各ワーク)に対して同時に同じ方向に同じ量、相対的に移動させることができる。
なお、レーザ加工部143L,143Rに対してワークチャック115L,115Rを移動させる構成としたが、ワークチャック115L,115Rとレーザ加工部143L,143Rとが相対的に移動すればよい。したがって、移動機構により、ワークチャック115L,115Rに対してレーザ加工部143L,143Rを移動させる構成としてもよいし、両者を移動させる構成としてもよい。また、2つのレーザ発振器144L,144Rにて発振したレーザ光をレーザ加工部143L,143Rに導く場合について説明したが、1つのレーザ発振器で発振したレーザ光を、各レーザ加工部143L,143Rに導くように構成してもよい。
以上、第1実施形態では、各ワークチャック115L,115R上に搬送された各ワークWに対し、各レーザ発振器から出射されたレーザ光をfθレンズで集光し、エネルギーをワーク上の加工点に集中させて、ワークを瞬時に溶融・蒸発させて加工を行う。またXYステージ110による各ワークチャック115L,115R上のワークWの粗位置決めと各レーザ加工部143L,143Rによる各レーザ光の細位置決めを繰り返すことで、大径ワークに対し高精度な加工を可能にしている。つまり、ガルバノスキャナ140L,140Rによる狭範囲の高速加工と、XYステージ110によるステップ移動の組み合わせにより、広範囲の加工可能を可能にしている。なお、第1実施形態では、2つのワークを同時に加工する場合について述べているが、1つのワーク単体を加工することも可能である。
ここで、レーザ光によりアブレーション加工を行う際に発生するデブリについて説明する。図2(a)は、デブリの飛散の様子を説明するための図、図2(b)は、デブリを除去する様子を説明するための図である。
アブレーション加工を行うレーザ加工装置では、図2(a)に示すように、加工時にデブリDとよばれる微小な加工屑が飛散し、これがレーザ光Lを遮蔽したり、ワークWに付着したりすると加工精度が低下するという問題が存在する。このため、図2(b)に示すように、デブリDをエアAでレーザ光路上から除去する必要がある。また、デブリDがレーザ光Lを遮蔽することによる加工精度の低下を効果的に抑制するためには、図2(b)に示すように、レーザ密度の高い加工点Pの近傍に強いエアAを供給し、デブリDをレーザ光路上から除去することが有効である。
第1実施形態では、図1に示すように、加工機100は、複数(第1実施形態では2つ)のデブリ回収装置160L,160Rを有する。
ここで、比較例のデブリ回収装置について説明する。図12は、比較例のデブリ回収装置を示す模式図である。デブリ回収装置160Xは、デブリ回収機構170Xと、送風機180Xと、集塵機190Xと、を有する。デブリ回収機構170Xは、ダクト300Xと、噴出部材400Xとを有する。
噴出部材400Xは、ダクト300Xに取り付けられ、送風機180Xに接続管181Xを介して接続されている。これにより、噴出部材400Xは、送風機180Xから送風されたエアをダクト300Xの内部に噴出する。
ダクト300Xの天部301X及び底部302Xには、レーザ光Lが通過する開口部311X,312Xが形成されている。また、ダクト300Xにおいて噴出部材400Xに対向する部分には、集塵機190Xにフレキシブルホース191Xを介して接続される吸引口310Xが形成されている。集塵機190Xを動作させることにより、吸引口310Xからは、ダクト300X内のエア及びデブリが吸引される。
ここで、集塵機190Xによるエアの吸引により、ダクト300Xの開口部311X,312XからはエアA1X,A2Xがダクト300X内に流入する。このとき、開口部312Xから流入するエアA2Xにより、噴出部材400XからのエアB1Xの流れが妨げられる。これにより、デブリをレーザ光路上から十分に除去できなくなる。ダクト300X内の上部に飛散したデブリは、天部301Xの開口部311Xから流入したエアA1Xの流れに乗り、ダクト300X内をレーザ光を遮蔽しながら対流して吸引口310Xを介して集塵機190Xに回収される。このように、デブリがレーザ光を遮蔽することによって、加工精度が大きく低下する。
第1実施形態のデブリ回収装置160L,160Rについて説明する。図3は、第1実施形態におけるデブリ回収装置を示す模式図である。以下、デブリ回収装置160Lとデブリ回収装置160Rとは同一の構成であるため、デブリ回収装置160として説明する。また、レーザ加工部143Lとレーザ加工部143Rも同一の構成であるため、レーザ加工部143(ガルバノスキャナ140及びfθレンズ142)として説明する。図3において、ワークWは、ワークチャック115L,115Rに固定されている状態を示している。
デブリ回収装置160は、デブリ回収機構170と、送風機180と、集塵機190と、を有する。デブリ回収機構170は、ダクト300と、噴出部材400とを有する。デブリ回収機構170(即ち、ダクト300)は、フレーム104(図1)に固定されている。ダクト300は、箱形状に形成されている。
なお、第1実施形態では、2つのデブリ回収機構それぞれに対して個別に送風機180を設けているが、2つのデブリ回収機構で1つの送風機を共有してもよい。同様に、2つのデブリ回収機構それぞれに対して個別に集塵機190を設けているが、2つのデブリ回収機構で1つの集塵機を共有してもよい。
送風機180は、高圧の気体(エア)を送風するものである。集塵機190は、塵等を吸引する吸引装置であり、気体(エア)と共に塵を吸引する。なお、送風機180は、空気以外の気体を送風するように構成されていてもよい。
図4及び図5は、第1実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。ダクト300は、天部301、天部301に間隔をあけて対向する底部302、及び天部301と底部302とを接続する側部303を有する。天部301、底部302及び側部303で囲まれて、ダクト300の内部空間が形成される。ダクト300の内部空間は、天部301から底部302に向かって先細る台形状に形成されている。
ダクト300は、図3に示すように、天部301がレーザ加工部143のfθレンズ142に対向し、且つ底部302がワークチャックに搬送されたワークWの表面に対向するよう、fθレンズ142とワークW(ワークチャック)との間に配置される。
噴出部材400は、ダクト300の側部303の一部分(一側面)に取り付けられ、送風機180に接続管181を介して接続されている。これにより、噴出部材400は、送風機180から送風されたエアをダクト300の内部に噴出する。
天部301には、fθレンズ142を通過したレーザ光が通過する開口部(第1開口部)311が形成されている。底部302には、fθレンズ142を通過したレーザ光が通過する開口部(第2開口部)312が形成されている。図4及び図5中、領域Rは、底部302(開口部312)においてレーザ光が通過する領域である。開口部312は、レーザ光が通過する領域Rよりも僅かに(例えば1辺の長さが1mm程度)大きく形成されている。
ダクト300の側部303において、噴出部材400に対して領域Rよりも遠い部分、第1実施形態では噴出部材400に対向する部分(他側面)には、吸引口310が形成されている。吸引口310には、フレキシブルホース191を接続するフランジ320が取り付けられている。したがって、吸引口310は、フランジ320及びフレキシブルホース191を介して集塵機190に接続されている。集塵機190を動作させることにより、吸引口310からは、ダクト300内のエア及びデブリが吸引される。即ち、吸引口310においては、集塵機190に吸引されるダクト300の内部の気体及びデブリが通過する。
側部303(一側面)において、噴出部材400に対して天部301に近い側の部分には、開口部(第3開口部)313が形成されている。具体的に説明すると、側部303の開口の一部を塞ぐように噴出部材400を側部303に配置(固定)することにより、開口の残りの部分で開口部313が形成される。
ここで、Z軸方向は、天部301から底部302に向かう方向(つまり、天部301又は底部302に対して垂直な方向)でもあり、ワークWにレーザ光を照射する方向でもある。XY軸方向は、天部301又は底部302に水平な方向でもあり、レーザ光の照射方向と直交する方向でもある。このXY軸方向のうち、Y軸方向は、開口部313から吸引口310に向かう方向であり、X軸方向は、このY軸方向に直交する方向である。
噴出部材400は、底部302に沿ってエアB1を噴出するように、側部303においてZ軸方向の中央よりも底部302に近い側、第1実施形態では底部302に接して配置されている。
図3に示すように、ダクト300の内部には、集塵機190により開口部311,312,313からエアA1,A2,A3が流入する。第1実施形態では、集塵機190の動作によりダクト300内に流入するエアのうち大半が、開口部313から流入するエアA3である。
また、開口部312から流入するエアA2の流量は、噴出部材400から噴出されるエアB1がエアカーテンとなり、極めて小さい。なお、開口部311から流入するエアA1の流量は、開口部312から流入するエアA2の流量よりも多い。
エアB1は、開口部312から流入するエアA2に妨げられることなく、方向及び流速を保ちながら、加工点Pの近傍を流れる。これにより、デブリはレーザ密度の高い加工点Pの近傍でレーザ光路上から除去される。また、ダクト300の内部に流入するエアは、開口部313から流入するエアA3が流量の大半占める。したがって、開口部311から流入するエアA1は、エアA3に巻き込まれ、吸引口310へ向かうY軸方向に整流化された流れとなる。
以上、第1実施形態によれば、噴出部材400により、加工点Pの近傍に強いエアB1を吹くことができる。さらに、開口部313から流入するエアA3により、ダクト300の内部には、開口部313から吸引口310に向かう整流化されたエアの流れを作り出すことができる。
よって、レーザ密度の高い加工点Pの近傍でレーザ光路上からデブリを除去し、レーザ光Lを遮蔽することなく集塵機190によりデブリを回収することができる。更に、デブリをワークに付着させることなく確実に回収することが可能となる。したがって、デブリによる加工精度の低下を大幅に抑制することができる。
ここで、ダクト300は、ワークWと非接触状態でワークWとの隙間がなるべく小さくなるよう配置されている。これにより、ダクト300の振動がワークWに伝搬するのを防止しながらも、噴出部材400から噴出させたエアB1を、ワークWの加工点Pの近傍に流すことができる。
ダクト300のZ軸方向の高さは、なるべく高くするのがよい。これにより、デブリが開口部311からダクト300の外に飛散するのを抑制することができる。
また、開口部311及び開口部312は、レーザ光Lの通過を遮らない面積を確保したうえで、なるべく小さく形成されている。集塵機190の吸引動作により開口部311,312からダクト300内に流入するエアA1,A2の流量を少なくしている。
一方、開口部313は、開口部311よりも開口面積が大きく形成されている。集塵機190の吸引動作により開口部313からダクト300内に流入するエアA3の流量を多くしている。したがって、集塵機190によりダクト300内に流入するエアの大半を開口部313から取り込むことが可能となる。
開口部313は、図4及び図5に示すように、ダクト300の内部空間に倣い、底部302に近い側の辺が天部301に近い側の辺より短い台形状に形成されている。これにより、開口部313の開口形状をレーザ集光形状に合わせたことになり、底部302側のダクト300内のエアの流速を速めることができる。ダクト300内のエアの流速を速めたことにより、デブリの回収能力が向上する。
図6は、第1実施形態における噴出部材を示す斜視図である。図6に示すように、噴出部材400には、エアを噴き出すノズル口401が複数(第1実施形態では16個)形成されている。これら複数のノズル口401は、Z軸方向に多段配置(第1実施形態では4段配置)され、X軸方向に多列配置(第1実施形態では4列配置)されている。
第1実施形態では、1つの大きなノズル口とせず、複数のノズル口401とすることにより、各ノズル口401から噴出されるエアの風速を高めている。また、多段配置された複数のノズル口401のうち、最下段のノズル口401から噴出されるエアは、ダクト300の底部302に沿って流れることとなり、開口部312にY軸方向の強風のエアを吹き付けることができる。また、ノズル口401をX軸方向の多列配置としたことで、レーザ加工部143によるレーザ走査範囲全域にエアを流すことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るレーザ加工装置について説明する。図7は、第2実施形態におけるデブリ回収装置を示す模式図である。図8及び図9は、第2実施形態におけるデブリ回収機構を示す斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、ダクトの底部において第2開口部を大きく開けて、噴出部材により噴出させた気体をワークの表面に吹き付ける構造としたものである。以下、具体的に説明する。
デブリ回収装置160Aは、デブリ回収機構170Aと、送風機180Aと、集塵機190Aと、を有する。デブリ回収機構170Aは、ダクト300Aと、噴出部材400Aとを有する。デブリ回収機構170A(即ち、ダクト300A)は、フレーム104(図1参照)に固定されている。ダクト300Aは箱形状に形成されている。
なお、第2実施形態では、2つのデブリ回収機構それぞれに対して個別に送風機180Aを設けているが、2つのデブリ回収機構で1つの送風機を共有してもよい。同様に、2つのデブリ回収機構それぞれに対して個別に集塵機190Aを設けているが、2つのデブリ回収機構で1つの集塵機を共有してもよい。
送風機180Aは、高圧の気体(エア)を送風するものである。集塵機190Aは、塵等を吸引する吸引装置であり、気体(エア)と共に塵を吸引する。なお、送風機180Aは、空気以外の気体を送風するように構成されていてもよい。
ダクト300Aは、天部301A、天部301Aに間隔をあけて対向する底部302A、及び天部301Aと底部302Aとを接続する側部303Aを有する。天部301A、底部302A及び側部303Aで囲まれて、ダクト300Aの内部空間が形成される。
ダクト300Aは、天部301Aがレーザ加工部143のfθレンズ142に対向し、且つ底部302Aがワークチャックに搬送されたワークWの表面(加工面)に対向するよう、fθレンズ142AとワークW(ワークチャック)との間に配置される。
噴出部材400Aは、ダクト300Aの側部303Aの一部分(一側面)に取り付けられ、送風機180Aに接続管181Aを介して接続されている。これにより、噴出部材400Aは、送風機180Aから送風された気体(エア)をダクト300Aの内部に噴出する。
天部301Aには、fθレンズ142を通過したレーザ光が通過する開口部(第1開口部)311Aが形成されている。底部302Aには、fθレンズ142を通過したレーザ光が通過する開口部(第2開口部)312Aが形成されている。図9中、領域Rは、底部302A(開口部312A)においてレーザ光が通過する領域である。
ダクト300Aの側部303Aにおいて、噴出部材400Aに対して領域Rよりも遠い部分、第2実施形態では噴出部材400Aに対向する部分(他側面)には、吸引口310Aが形成されている。吸引口310Aには、フレキシブルホース191Aを接続するフランジ320Aが取り付けられている。したがって、吸引口310Aは、フランジ320A及びフレキシブルホース191Aを介して集塵機190Aに接続されている。集塵機190Aを動作させることにより、吸引口310Aからは、ダクト300A内のエア及びデブリが吸引される。即ち、吸引口310Aにおいては、集塵機190Aに吸引されるダクト300Aの内部の気体及びデブリが通過する。
側部303A(一側面)において、噴出部材400Aに対して天部301Aに近い側の部分には、開口部(第3開口部)313Aが形成されている。
噴出部材400Aは、底部302Aに沿ってエアを噴出するように、側部303AにおいてZ軸方向の中央よりも底部302Aに近い側、第2実施形態では底部302Aに接して配置されている。
第2実施形態では、デブリ回収機構170Aは、補助噴出部材410Aと、調整部材であるパンチングメタル420Aとを更に有している。
補助噴出部材410Aは、接続管181Aで送風機180Aに接続されている。補助噴出部材410Aは、側部303A(一側面)において開口部313Aに対して天部301Aに近い側の部分に配置され、送風機180Aから送風された気体をダクト300Aの内部に噴出する。補助噴出部材410Aは、天部301Aに沿ってエアを噴出するように、側部303AにおいてZ軸方向の中央よりも天部301Aに近い側、第2実施形態では天部301Aに接して配置されている。
なお、補助噴出部材410Aは、送風機180Aに接続される場合について説明したが、送風機180Aとは別の送風機(不図示)に接続されて、噴出部材400Aとは独立してエアを噴出するようにしてもよい。
パンチングメタル420Aは、開口部313Aに配置され、通気量を調整する部材である。つまり、パンチングメタル420Aにより、開口部313Aにおける開口率が制限される。なお、調整部材はパンチングメタル420Aに限定するものではなく、フィルタやグレーチング、メッシュなどでも良く、開口率を制限(調整)できるものであれば特に制限するものではない。
開口部312Aは、底部302Aにおいて、レーザ光が通過する領域Rから噴出部材400Aに向かって開口するように形成されている。具体的には、開口部312Aは、Y軸方向において、領域Rと噴出部材400Aとの間の中央地点よりも噴出部材400側に延びるように開口して形成されている。
第2実施形態では、開口部312Aは、噴出部材400Aまで開口して形成されている。したがって、開口部312Aは、少なくとも図9中の一点鎖線で示す領域R1を包含して形成されている。
更に、開口部312Aは、底部302Aにおいて、領域Rから吸引口310Aに向かって開口するように形成されている。具体的には、開口部312Aは、Y軸方向において、領域Rと吸引口310Aとの間の中央地点よりも吸引口310A側に延びるように開口して形成されている。第2実施形態では、開口部312Aは、吸引口310Aまで開口して形成されている。即ち、開口部312Aは、底部302Aの全体が開口するように形成されている。
図10(a)は、第2実施形態における噴出部材を示す斜視図である。図10(b)は、第2実施形態における噴出部材を示す中央断面図である。図10(a)に示すように、噴出部材400Aには、複数のノズル口401A,402Aが形成されている。第2実施形態では第1ノズル口であるノズル口401Aは、16個形成され、第2ノズル口であるノズル口402Aは、4個形成されている。
ノズル口401Aは、Z軸方向に多段配置されている。ノズル口402Aは、Z軸方向に1段だけ配置されており、Z軸方向において、ノズル口401Aの最下段と同じ位置に形成されている。即ち、ノズル口402Aは、複数のノズル口のうち少なくとも底部302Aに最も近い段に位置するように形成されている。なお、ノズル口402Aについても、ノズル口401Aと同様、多段配置してもよい。
また、ノズル口401Aは、X軸方向に多列配置(例えば4列配置)されている。ノズル口402Aについては、複数のノズル口401AのX軸方向の両側に配置されており、各々の位置でX軸方向に多列配置(例えば2列配置)されている。
図10(b)に示すように、噴出部材400Aの内部は中空構造となっている。そして、ノズル口401Aと対応する面に設けられた給気穴415Aから高圧のエアが供給されることで各ノズル口401A,402Aからエアを噴出する。
複数のノズル口401A,402Aのうち、少なくとも底部302Aに最も近い段に位置するノズル口401Aは、底部302Aに向かってガスを噴き出すよう傾斜して形成されている。なお、図示は省略するが、ノズル口402Aについても、底部302Aに向かってガスを噴き出すよう傾斜して形成されている。第2実施形態では最下段以外の段についてもノズル口401Aが傾斜して形成されている。そして、下段のノズル口ほど勾配が大きくなっている。
第2実施形態においても、ダクト300Aは、ワークWと非接触状態でワークWとの隙間がなるべく小さくなるよう配置されている。これにより、ダクト300Aの振動がワークWに伝搬するのが防止される。
ここで、図8に示すように、ワークWの周囲には、ワークWの表面(加工面)と同じ高さとなる板部材(同面板)118AがXYステージ110上に設置される。この同面板118Aは、レーザ加工時にワークWをXYステージ110で移動させても、開口部312Aの全てがワークWおよび同面板118A上に位置する面積を有するように形成されている。これにより、ダクト300Aの内部に吸い込まれる気流が安定する。
図11は、第2実施形態におけるダクト300Aの底部302Aの位置で、天部301Aから底部302Aに向かう方向に見た、エアA12,B11,B12の流れを示す説明図である。
ノズル口401A(図10(a))からは、図11に示すように、エアB11が噴出され、ノズル口402A(図10(a))からは、エアB12が噴出される。Z軸方向に見て、ノズル口401Aは、加工範囲(走査範囲)に対応する領域Rに向かってガスを噴き出すように配置されている。また、ノズル口402Aは、Z軸方向に見て、領域RのX軸方向の側方の領域に向かってガスを噴き出すように配置されている。したがって、領域Rにはノズル口401Aから噴き出された高速のエアB11が流れる。
図11中の破線は、エアB11の風速分布を表したものであり、この分布のようにエアB11は中央の風速が速くなる。なお、噴出部材400Aのノズル口401Aは、領域(走査範囲上)Rに所望の風速を流せるようX軸方向のノズル口数、ノズル口間隔、噴出部材400Aに供給するエア圧力等を決定する。
噴出部材400Aの両端に位置するノズル口402Aから噴き出されるエアB12は、開口部312Aからダクト300Aの内部に流入するエアA12がエアB11の流れを妨げるのを防ぐ役割を果たしている。なお、エアB12はエアA12の流れに押されダクト300Aの内向きに流れ、ダクト300Aの外に漏れることがないよう、ノズル位置や噴出部材400Aに供給するエア圧力等を決定する。これにより、デブリはダクト300Aの外に漏れず、ワークWに付着することなく回収することが可能となる。
続いて、ダクト300AのX軸方向中心を通るYZ平面上のエア流れについて説明する。図10(a)に示すノズル口401Aから噴き出された高速のエアB11は、図7に示すように、ワークWの表面に沿ってY軸方向に流れて、加工点Pの近傍を流れる。エアB11は、加工点Pのエア吹付方向下流で開口部312Aの奥側からダクト内に流入するエアA15に持ち上げられ、ダクト300A内に流れる。
これによりデブリはダクト300Aの外に漏れず、ワークWに付着することなく回収することが可能となる。なお、エアA15は、集塵機190Aがダクト300A内のエアを排気する際、ダクト300A内に流入するエアである。
加工点Pの近傍に所望の風速を流せるように、噴出部材400AにおけるZ軸方向のノズル口数、ノズル口間隔、噴出部材400Aに供給するエア圧力、図10(b)に示すノズル口401Aの下向き傾斜角度等が決定されている。
開口部312AのY軸方向の奥側にてエアB11の流れがエアA15の流れよりも強くダクト300Aの外に漏れる場合は、開口部312Aの奥行きを広げ、エアA15と衝突する位置をエア吹出方向下流にシフトさせることで流れを改善することができる。
また、パンチングメタル420Aにより開口部313Aの開口率を下げ、ダクト300Aの前面からダクト300Aの内部に流入するエアA13の流量を下げることで、エアA15の流量を上げ、流れを改善することもできる。
同様に、補助噴出部材410Aから噴き出されるエアB21を開口部311Aのエアカーテンとして機能させ、天部301Aからダクト300Aの内部に流入するエアA11の流量を下げることでエアA15の流量を上げ、流れを改善することもできる。
なお、この際、エアA21がダクト300Aの外部に漏れないよう、風速等が設定されている。加工点Pの近傍に所望の風速のエアを流すことができ、エアB11が開口部312の奥からダクト300Aの外に漏れない流れを作り出せれば、パンチングメタル420A及び補助噴出部材410Aはなくても構わない。
以上、第2実施形態のデブリ回収機構170Aによれば、ワークW上に高速のエアを流すことができるため、レーザ密度の高い加工点Pの近傍でデブリをレーザ光路上から除去することができる。また、デブリをダクト300Aの内部に閉じ込めて、デブリがワークWに付着するのを抑制しながら、デブリを回収することができる。ゆえに、デブリによる加工精度の低下を大幅に抑えることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、レーザ加工装置が送風機及び集塵機を備えている場合について説明したが、これに限定するものではなく、レーザ加工装置に送風機及び集塵機を接続するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、レーザ加工部143がスキャン光学系を採用した場合(即ち、ガルバノスキャナを有する場合)について説明したが、スキャン光学系を採用しない場合であってもよい。
143…レーザ加工部、170…デブリ回収機構、180…送風機、190…集塵機、300…ダクト、301…天部、302…底部、303…側部、310…吸引口、311…開口部(第1開口部)、312…開口部(第2開口部)、313…開口部(第3開口部)、400…噴出部材、1000…レーザ加工装置

Claims (13)

  1. ワークの表面と、前記ワークの表面にレーザ光を照射して前記ワークを加工するレーザ加工部との間に配置されるダクトと、
    前記ダクトの側部に配置され、送風機から送風された気体を前記ダクトの内部に噴出する噴出部材と、を有し、
    前記ダクトには、
    前記レーザ加工部に対向する天部に、前記レーザ光が通過する第1開口部と、
    前記ワークの表面に対向する底部に、前記レーザ光が通過する第2開口部と、
    前記側部において、前記噴出部材に対し、前記第2開口部における前記レーザ光が通過する領域よりも遠い部分に、集塵機に接続され、前記集塵機に吸引される前記ダクトの内部の気体及びデブリが通過する吸引口と、
    前記側部において前記噴出部材に対して前記天部に近い側の部分に第3開口部と、が形成されているデブリ回収機構。
  2. 前記噴出部材は、前記側部において前記天部から前記底部に向かう方向の中央よりも前記底部に近い側に配置されている請求項1に記載のデブリ回収機構。
  3. 前記底部と前記ワークの表面とが非接触となるように前記ダクトが配置されている請求項1又は2に記載のデブリ回収機構。
  4. 前記第2開口部は、前記底部において、前記レーザ光が通過する領域から前記噴出部材に向かって開口するように形成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデブリ回収機構。
  5. 前記第2開口部は、前記底部において、更に、前記レーザ光が通過する領域から前記吸引口に向かって開口するように形成されている請求項4に記載のデブリ回収機構。
  6. 前記第3開口部に配置され、通気量を調整する調整部材を更に備えた請求項4又は5に記載のデブリ回収機構。
  7. 前記噴出部材には、前記天部から前記底部に向かう方向に多段配置された複数のノズル口が形成されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデブリ回収機構。
  8. 前記複数のノズル口は、前記天部から前記底部に向かう方向に見て、前記レーザ光が通過する領域に向かってガスを噴き出す第1ノズル口と、前記レーザ光が通過する領域の側方の領域に向かってガスを噴き出す第2ノズル口とを含む請求項7に記載のデブリ回収機構。
  9. 前記第2ノズル口は、前記複数のノズル口のうち前記底部に最も近い段に位置する請求項8に記載のデブリ回収機構。
  10. 前記複数のノズル口のうち前記底部に最も近い段に位置するノズル口は、前記底部に向かってガスを噴き出すよう傾斜して形成されている請求項7乃至9のいずれか1項に記載のデブリ回収機構。
  11. 前記側部において前記第3開口部に対して前記天部に近い側の部分に配置され、送風機から送風された気体を前記ダクトの内部に噴出する補助噴出部材を更に備えた請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデブリ回収機構。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデブリ回収機構と、
    レーザ光を前記ワークの表面に照射して、前記ワークを加工するレーザ加工部と、を備えたレーザ加工装置。
  13. 前記ワークの周囲に配置され、前記ワークの表面と同じ高さの板部材を更に備えた請求項12に記載のレーザ加工装置。
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