JP2017098367A - 基板処理方法 - Google Patents

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真一路 川上
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宏 水之浦
松永 浩一
Koichi Matsunaga
浩一 松永
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Abstract

【課題】基板の表面に金属を含有する塗布膜を形成するにあたり、当該塗布膜による金属汚染の発生を防ぐことができる技術を提供すること。【解決手段】基板の表面に金属を含有する塗布膜を形成する工程と、次いで、当該基板の周縁部における前記塗布膜を除去するために、前記基板の周に沿って当該塗布膜の除去液を供給する工程と、その後、当該基板の周に沿って前記金属の除去液を供給する工程と、を含むように処理を行うことで、基板の周縁部に残留する前記金属を除去し、金属汚染の発生を防ぐ。【選択図】図18

Description

本発明は、基板の表面に塗布膜を形成する基板処理方法に関する。
半導体装置の製造プロセスにおいては、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)の表面にレジストなどの各種の薬液が塗布されて、塗布膜が形成される。近年、半導体装置の配線の微細化に伴い、例えば上記の塗布膜である下層膜上へのレジストパターンの形成と当該下層膜のエッチングとが複数回繰り返されるマルチパターニングなどの手法が用いられることなどにより、上記の半導体装置の製造プロセスは複雑化している。この製造プロセスの複雑化に伴い、例えばエッチング選択比を向上させるなどの目的から、金属を含有した薬液をウエハに塗布して上記の下層膜を形成することが検討されている。
さらに、例えば極端紫外線(EUV)を用いて露光を行う場合のレジストパターンの解像度が高くなること、及び高いエッチング耐性を持つことから、無機系の金属を含有するレジストを用いてレジスト膜を形成することが検討されている。また、露光時により多くの二次電子を発生させて露光の高感度化を図るために、有機系のレジストにおいても金属を含有させることが検討されている。このように金属を含有する各種の薬液(塗布液)を塗布して塗布膜を形成することが検討されている。上記の塗布膜形成後は、ウエハの周縁部に塗布膜の溶剤が供給されることにより、不要な塗布膜の周縁部がリング状に除去される。
ところで、半導体装置の製造工程におけるウエハの予定しない部位への金属の付着は、半導体装置の電気特性に大きく影響するため、そのような金属の付着が起らないように厳しく管理されている。しかし、上記のように塗布膜の周縁部が除去された後の当該塗布膜の下地面には、塗布膜を構成する金属が残留してしまうおそれがある。そして、そのように金属が残留したウエハの周縁部が露光装置やエッチング装置などのウエハの処理装置やウエハの搬送機構に接触することによって、これらの処理装置や搬送機構を介して当該ウエハの後に搬送及び処理されるウエハも金属汚染される、つまりクロスコンタミネーションが発生するおそれがある。
例えば、特許文献1には上記の金属を含有するレジストについて記載されている。しかし、上記のウエハに残留する金属についての問題を解決する手法については、記載されていない。また、特許文献2には基板の表面に形成された銅膜などの金属膜の周縁部を除去する手法について記載されているが、上記の塗布膜についての問題の解決手法については記載されていない。
特開2015−75500号公報 特開2007−318016号公報
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、基板の表面に金属を含有する塗布膜を形成するにあたり、当該塗布膜による金属汚染の発生を防ぐことができる技術を提供することである。
本発明の基板処理方法は、基板の表面に金属を含有する塗布膜を形成する工程と、
次いで、当該基板の周縁部における前記塗布膜を除去するために、前記基板の周に沿って当該塗布膜の除去液を供給する工程と、
その後、前記基板の周縁部に残留する前記金属を除去するために、当該基板の周に沿って前記金属の除去液を供給する工程と、
を含む。
本発明の他の基板処理方法は、基板の表面の中心部に金属を含有する塗布液を供給すると共に、前記塗布液を遠心力によって前記基板の周縁部に向けて展伸させるために当該基板を回転させる工程と、
前記基板の周縁部に前記塗布液が到達する前から当該基板の周縁部よりも内側で前記塗布液が乾燥して前記金属を含有する塗布膜が形成されるまでの間、回転する当該基板の周縁部に前記金属の付着を防止するための付着防止液を供給する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、金属を含有した塗布膜が除去された後の基板の周縁部に当該金属の除去液が供給されるため、基板の周縁部が当該基板の搬送機構や処理装置に接触することによる金属汚染の発生を抑えることができる。
また、本発明の他の発明によれば、基板の周縁部に金属を含有する塗布液が到達するまで、且つ塗布液が乾燥して塗布膜が形成されるまで、回転する当該基板の周縁部に金属の付着防止液が供給されるので、上記の金属汚染の発生を抑えることができる。
前記塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置の概略縦断側面図である。 前記塗布、現像装置に設けられるレジスト膜形成モジュールの縦断側面図である。 前記レジスト膜形成モジュールの縦断側面図である。 前記レジスト膜形成モジュールの平面図である。 処理液の吐出位置を示すためのウエハの縦断側面図である。 第1の実施形態に係る前記塗布、現像装置における処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 第2の実施の形態に係る処理液が供給される領域を示すためのウエハの縦断側面図である。 第2の実施の形態における処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 第3の実施の形態に係る処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの概略斜視図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。 前記処理工程を示すためのウエハの縦断側面図である。
(第1の実施形態)
本発明の基板処理方法に係る第1の実施形態を実施するための塗布、現像装置1について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1、図2、図3は夫々塗布、現像装置1の平面図、斜視図、概略縦断側面図である。この塗布、現像装置1は、キャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3と、を水平方向に直線状に、この順番で接続して構成されている。また、インターフェイスブロックD3には露光装置D4が、処理ブロックD2と反対側に接続されている。以降の説明ではブロックD1〜D3の配列方向を前後方向とし、ブロックD1側を前方側、ブロックD3側を後方側とする。
この塗布、現像装置1は、基板であるウエハWの表面に、金属を含有する薬液(塗布液)を塗布し、エッチング時のハードマスクとなる反射防止膜を形成する。また、この反射防止膜に積層されるようにウエハWの表面に金属を含有する薬液(塗布液)であるレジストを塗布して、レジスト膜を形成し、露光装置D4において露光された当該レジスト膜を現像してパターンを形成する。なお、金属を含有する薬液とは不純物として薬液に金属が混入しているという意味では無く、主成分または副成分として薬液に金属が含まれるという意味である。ウエハWは例えば直径が300mmの円形であり、その表面側、裏面側には当該ウエハWの周端に向かって夫々下降、上昇する傾斜面、いわゆるベベルが、垂直な周端面(側周面)に連続するように形成されている。
以下、塗布、現像装置1の各ブロックDについて説明する。キャリアブロックD1は、複数枚のウエハWが格納されたキャリアCを塗布、現像装置1に対して搬入出する。キャリアブロックD1は、キャリアCの載置台11と、開閉部12と、開閉部12を介してキャリアCからウエハWを搬送するための搬送機構13と、を備えている。
処理ブロックD2は、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックE1〜E6が下から順に積層されて構成されている。E1とE2とが互いに同じ単位ブロックであり、E3とE4とが互いに同じ単位ブロックであり、E5とE6とが互いに同じ単位ブロックである。同じ単位ブロックにおいて、互いに並行してウエハWの搬送及び処理が行われる。
ここでは単位ブロックのうち代表して単位ブロックE3を、図1を参照しながら説明する。単位ブロックE3には前後方向にウエハWの搬送領域14が形成されている。前方から後方に向かって見て、搬送領域14の左側には棚ユニットUが前後方向に複数配置されており、右側には2つのレジスト膜形成モジュール3が前後方向に並べて配置されている。レジスト膜形成モジュール3は、上記のレジストをウエハWに塗布してウエハWの表面全体にレジスト膜を形成し、然る後、ウエハWの周縁部に当該レジストの溶剤を供給して不要なレジスト膜を除去する。さらに、このレジスト膜形成モジュール3は、レジスト膜が除去されたウエハWの周縁部に残留する上記のレジストを構成する金属を除去するための金属除去液を供給し、その後、金属除去液をウエハWの周縁部から除去する洗浄液を供給する。このレジスト膜形成モジュール3の詳細な構成については後述する。
棚ユニットUは、ウエハWを加熱する加熱モジュール15を備えている。また、上記の搬送領域14には、ウエハWの搬送機構である搬送アームF3が設けられており、単位ブロックE3の各モジュール間でウエハWが搬送される。
単位ブロックE1、E2、E5、E6について、単位ブロックE3、E4との差異点を説明すると、単位ブロックE1、E2は、レジスト膜形成モジュール3及び裏面洗浄モジュール20の代わりに、反射防止膜形成モジュール16を備えており、反射防止膜形成モジュール16は、ウエハWに反射防止膜形成用の薬液を供給して、上記の反射防止膜を形成する。ウエハWに供給される薬液が異なることを除き、反射防止膜形成モジュール16は、レジスト膜形成モジュール3と同様に構成されている。単位ブロックE5、E6は、レジスト膜形成モジュール3及び裏面洗浄モジュール20の代わりに、現像モジュール17を備えている。現像モジュール17は、露光装置D4で露光されたレジスト膜に現像液を供給して現像し、レジストパターンを形成する。このような差違を除いて、単位ブロックE1〜E6は互いに同様に構成されている。また、図3では、搬送アームF3に相当する各単位ブロックE1、E2、E4〜E6の搬送アームについて、夫々F1、F2、F4〜F6として示している。
処理ブロックD2におけるキャリアブロックD1側には、各単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT1と、タワーT1に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な搬送機構18とが設けられている。タワーT1は互いに積層された複数のモジュールにより構成されており、単位ブロックE1〜E6の各高さに設けられるモジュールは、当該単位ブロックE1〜E6の各搬送アームF1〜F6との間でウエハWを受け渡すことができる。これらのモジュールとしては、各単位ブロックの高さ位置に設けられた受け渡しモジュールTRS、ウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPL、複数枚のウエハWを一時的に保管するバッファモジュール、及びウエハWの表面を疎水化する疎水化処理モジュールなどが含まれている。説明を簡素化するために、これら疎水化処理モジュール、温調モジュール及び前記バッファモジュールについての図示は省略している。
インターフェイスブロックD3は、単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT2、T3、T4を備えており、タワーT2とタワーT3とに対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な搬送機構であるインターフェイスアーム21と、タワーT2とタワーT4とに対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な搬送機構であるインターフェイスアーム22と、タワーT2と露光装置D4との間でウエハWの受け渡しを行うための搬送機構であるインターフェイスアーム23が設けられている。
タワーT2は、受け渡しモジュールTRS、露光処理前の複数枚のウエハWを格納して滞留させるバッファモジュール、露光処理後の複数枚のウエハWを格納するバッファモジュール、及びウエハWの温度調整を行う温調モジュールなどが互いに積層されて構成されているが、ここではバッファモジュール及び温調モジュールの図示は省略する。タワーT3には、裏面洗浄モジュール20が設けられており、洗浄液供給部によってウエハWの裏面に洗浄液として純水を供給すると共にブラシによって当該裏面を擦り、付着した異物が除去されるように洗浄する。なお、タワーT4にもモジュールが設けられているが、このモジュールについては説明を省略する。
続いて、レジスト膜形成モジュール3について、図4、図5の縦断側面図及び図6の横断平面図を参照しながら説明する。図4、図5は、後述する昇降自在な可動カップ40が上昇位置、下降位置に夫々位置した状態を夫々示している。図中31は、ウエハWの裏面中央部を吸着して当該ウエハWを水平に保持する回転保持部であるスピンチャックであり、垂直な軸部31Aを介して回転モータなどを含む回転駆動部32に接続されている。回転駆動部32は、スピンチャック31を鉛直軸周りに回転させる。図中33は昇降自在な3本の支持ピンであり(ただし、図4、図5では2本のみ表示している)、ウエハWの裏面を支持し、搬送アームF3、F4とスピンチャック31との間でウエハWを受け渡す。
図中34は円形のカップであり、スピンチャック31に保持されたウエハWの側方を囲むように設けられており、その上端部は内方側へ突出して突出部34Aを形成している。カップ34の底壁には各々起立した区画壁35A、35Bが、カップ34の外側に向かってこの順に、平面視同心円状に設けられている。そして、区画壁35A、35Bとカップ34の側壁とによって、3つの円環状の凹部36A、36B、36Cが、カップ34の外側に向かってこの順に、同心円状に形成されており、凹部36A、36B、36Cの底面には、排気口37A、排液口37B、排液口37Cが夫々開口している。
区画壁35A上には円形のリング板38が、軸部31Aに貫通されて水平に設けられている。このリング板38は、ウエハWからこぼれ落ちた液を当該リング板38の周端部に向けてガイドできるように、頂部がウエハWの下方に位置する縦断面視山型に構成されており、リング板38の周端部は下方へ引き出され、凹部36B内に進入するように形成されている。リング板38上には、ウエハWの裏面の周縁部へ各処理液を吐出する裏面側ノズル39A〜39Dが設けられている。これらの裏面側ノズル39A〜39Dは、例えば図6に示すようにカップ34の周方向に沿って配置されているが、図4、図5では、便宜上、図の左右に配列して示している。
裏面側ノズル39A、39B、39C、39Dは、夫々レジストの溶剤の供給源30A、SC2の供給源30B、SPMの供給源30C、純水の供給源30Dに夫々接続されており、接続された当該供給源から供給される処理液を、ウエハWの外側斜め上方に向けて吐出する。供給源30A〜30Dは、各処理液を貯留すると共に、貯留された処理液をノズル39A〜30Dへ圧送するポンプを備えている。また、供給源30B、30Cについては、貯留されたSC2、SPMを20℃〜90℃に温度調整可能に構成され、そのように温度調整されたSC2、SPMがノズル39B、39Cから夫々吐出される。
裏面側ノズル39Aは、ウエハWの裏面に付着したレジストを、当該レジストの溶剤を吐出することによって除去する。裏面側ノズル39B、39Cは、金属の除去液としてSC2、SPMを夫々吐出することにより、レジストを構成する金属をウエハWから除去する。裏面側ノズル39Dは、洗浄液である純水を吐出することで、ウエハWに供給されて付着したSC2、SPMを洗い流して除去する。ここでSC2、SPM、レジストの溶剤について夫々説明しておくと、SC2は塩酸と過酸化水素水と水との混合液であり、SPMは硫酸と過酸化水素水と水との混合液である。従って、SC2及びSPMは無機溶媒である。レジストの溶剤は、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、シクロヘキサノン、ガンマブチルラクトン、エチルラクテートなどの有機溶媒である。
塗布、現像装置1が設置される工場の要請に従って、無機溶媒の廃液及び有機溶媒の廃液が互いに混合されないようにカップ34外へ排出するために、カップ34内にて2つの個別の排液路を形成するための可動カップ40が設けられている。当該可動カップ40は、スピンチャック31に載置されたウエハWを囲むように、上下に間隔をおいて重ねて設けられた平面視円形の上側傾斜リング板41及び下側傾斜リング板42により構成されており、これら上側傾斜リング板41及び下側傾斜リング板42は、上方に向かうに従って開口径が小さくなるように傾斜している。下側傾斜リング板42は下方に向かう途中で屈曲され、その下端部は、垂直方向に伸びるように形成された円筒部43を構成し、当該円筒部43の内周面には、周方向に沿ってリング状の突起43Aが設けられている。図中40Aは、傾斜リング板41、42を上昇位置と下降位置との間で昇降させる昇降機構である。
図4に示すように可動カップ40が上昇位置に位置するときは、上側傾斜リング板41の上端とカップ34の突出部34Aとが近接し、下側傾斜リング板42の内周縁部の下面が、ウエハWから飛散する処理液を受けることができるように、当該ウエハWの表面の上方に位置する。また、円筒部43の突起43Aが、区画壁35Bの上方に位置する。図5に示すように、可動カップ40が下降位置にあるときは、円筒部43は凹部36C内に位置し、突起43Aが区画壁35Bの外周面に近接する。また、上側傾斜リング板41の上端がウエハWの表面と同じ、または略同じ高さに位置する。
図中44A、44B、44C、44Dは表面側ノズルであり、レジストの溶剤の供給源45A、SC2の供給源45B、SPMの供給源45C、純水の供給源45Dに夫々接続されており、ウエハWの外側下方斜めに向けて、各供給源45A〜45Dから供給される処理液を吐出する。供給源45A〜45Dは、上記の供給源30A〜30Dと同様に構成されている。従って、ノズル44B、44Cからは温度調整されたSC2、SPMを吐出することができる。また、図中46はレジスト供給ノズルであり、鉛直下方に金属を含有するレジストを吐出する。レジスト供給ノズル46は、レジストの供給源46Aに接続されている。レジストの供給源46Aは、レジストが貯留されていることを除いて供給源45A〜45Dと同様に構成されている。
表面側ノズル44Aは、ウエハWの表面の周縁部に溶剤を吐出することで不要なレジスト膜を除去する。表面側ノズル44B、44Cは、裏面側ノズル39B、39Cと同様に、SC2、SPMを吐出することによってレジスト膜に含まれる金属をウエハWから除去する。表面側ノズル44Dは、裏面側ノズル39Dと同様に、純水を吐出することによってウエハWからSC2及びSPMを除去する。
上記のレジスト供給ノズル46は、図6に示すノズルアーム47Aを介して駆動機構47Bに接続されている。当該駆動機構47Bによってレジスト供給ノズル46は、昇降自在且つ水平方向に移動自在に構成され、カップ34の外側の待機領域とウエハWの中心部上との間を移動することができる。表面側ノズル44A〜44Dは、ノズルアーム48Aを介して駆動機構48Bに接続されている。当該駆動機構48Bによって、表面側ノズル44A〜44Dは、昇降自在且つ水平方向に移動自在に構成され、カップ34の外側の待機領域とウエハWの周縁部上との間を移動し、後述するように設定された吐出位置に処理液を各々吐出することができる。図中47C、48Cは、駆動機構47B、47Cの水平移動のガイドである。
カップ34の上方には図示しないエア供給部が設けられ、下方に向けてエアを供給する。このエアの供給と上記のカップ34の排気口37Aからの排気とが、例えばモジュール3の稼働中、常時行われ、エア供給部から供給されたエアはカップ34へ向かう下降気流を形成し、当該排気口37Aから排気される。図4、図5中の実線の矢印は、カップ34内におけるエアの主な流れを示している。
可動カップ40が上昇位置に位置するとき、カップ34上からウエハW表面に供給されたエアは、リング板38と下側傾斜リング板42の下面との間に比較的大きく形成された空間へ流れ、突起43Cによって、リング板38の外周面と区画壁35Aの内周面との間に向けてガイドされて凹部36B内に導入される一方で、凹部36Bの外側の凹部36C内へ流れ込むことが抑制される。そして、凹部36B内へ流れ込んだエアは、区画壁35Aを乗り越えて凹部36Aの排気口37Aに流入して排気される。可動カップ40が下降位置に位置するとき、カップ34上からウエハW表面に供給されたエアは、カップ34の突出部34Aと上側傾斜リング板41の上面との間の比較的大きく形成された空間へと流れ、下側傾斜リング板42の円筒部43の外周面とカップ34の側壁の内周面との間を通過して凹部36C内に流入する。そして、区画壁35B、35Aを順に乗り越えて、排気口37Aに流入して排気される。
レジスト供給ノズル46、表面側ノズル44A及び裏面側ノズル39Aから、溶剤、レジストが夫々吐出されるときには、可動カップ40が上昇位置に配置され、ウエハWから飛散したこれらの液が、凹部36Bの排液口37Bにガイドされる。図4にて点線の矢印により、カップ34内におけるこの液の流れを示している。具体的に説明すると、可動カップ40が上昇位置に配置されることで、当該液はリング板38と下側傾斜リング板42の下面との間へ飛散し、上記のエアの気流に押し流されて凹部36Bへと導入され、上記排液口37Bからからカップ34外に排出される。
また、表面側ノズル44A、44C、44D及び裏面側ノズル39B、39C、39DからSC2、SPM、純水が夫々供給されるときには、可動カップ40が下降位置に配置され、ウエハWから飛散したこれらの液が凹部36Cの排液口37Cにガイドされる。図5にて点線の矢印により、カップ34内におけるこの液の流れを示している。具体的に説明すると、可動カップ40が下降位置に配置されることで、当該液はカップ34の突出部34Aと上側傾斜リング板41の上面との間、及び下側傾斜リング板42と上側傾斜リング板41との間に飛散して、カップ34の側壁の内周面と円筒部43の外周面との間に導入される。そして、上記のエアの気流に押し流されて、凹部36Cへと導入され、上記排液口37Cからカップ34外に排出される。
続いて、表面側ノズル44A〜44D及び裏面側ノズル39A〜39Dから吐出される各処理液の吐出位置について、ウエハWの周縁部の縦断側面を示す図7を用いて説明する。ここで吐出位置とは、各ノズルからウエハWに処理液が吐出される領域のウエハWの中心寄りの端部であるものとし、さらに言い換えると、各ノズルの吐出口の吐出方向に向かうウエハWへの投影領域において、ウエハWの中心寄りの端部である。なお、図7ではレジスト膜を4Aとして示している。
図中A1は表面側ノズル44Aからの溶剤の吐出位置であり、吐出位置A1とウエハWの側端面との距離A2は例えば1.0mm〜5.0mmである。図中A3は、表面側ノズル44B、44CからのSC2及びSPMの吐出位置であり、吐出位置A3とウエハWの側端面との距離をA4とすると、距離A2>距離A4である。つまり、SC2及びSPMは、ウエハWの表面において溶剤により周縁部が除去されたレジスト膜4Aの周端よりも当該ウエハWの外側寄りの位置(第1の位置)に供給される。また、表面側ノズル44Dからの純水の吐出位置は、吐出位置A3よりもウエハWの中心部寄りであり、吐出位置A1に一致するかあるいは吐出位置A1よりもウエハWの周端寄りの位置(第2の位置)である。
図中B1は裏面側ノズル39Aからの溶剤の吐出位置であり、この吐出位置B1とウエハWの側端面との距離をB2とする。図中B3は裏面側ノズル39B、39CからのSC2及びSPMの吐出位置であり、この吐出位置B3とウエハWの側端面との距離をB4とすると、距離B2>距離B4である。また、裏面側ノズル39Dからの吐出位置は、吐出位置B3よりもウエハWの中心部寄りである。上記のように距離A2、B2によって距離A4、B4の設定可能な範囲が決められるが、具体的には例えば距離A4及びB4は1.0mm以上である。このように各処理液の吐出位置が設定される理由については、レジスト膜形成モジュール3におけるウエハWの処理手順と共に後述する。なお、表面側ノズル44A〜44D及び裏面側ノズル39A〜39Dは、このように設定された吐出位置に供給された処理液がウエハWの中心寄りに移動することを確実に抑えるために、既述したようにウエハWの外側斜め方向に処理液を吐出するように構成されるが、鉛直方向に処理液を吐出するように構成してもよい。
続いて、図1に示す塗布、現像装置1に設けられる制御部100について説明する。制御部100は例えばコンピュータからなり、不図示のプログラム格納部を有している。このプログラム格納部には、各モジュールでのウエハWの処理と、各搬送機構によるモジュール間におけるウエハWの搬送と、既述の画像データに基づいた判定と、が行えるように、命令(ステップ群)が組まれたプログラムが格納されている。そして、当該プログラムによって制御部100から塗布、現像装置1の各部に制御信号が出力されることで、当該塗布、現像装置1の各部の動作が制御される。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
上記の塗布、現像装置1及び露光装置D4からなるシステムにおけるウエハWの搬送経路及び処理について説明する。以降の説明では、ウエハWの表面状態及びレジスト膜形成モジュール3における各ノズルの動作を示す概略斜視図である図8〜図14とウエハWの縦断側面図である図15〜図21とを参照して説明する。なお、図示の便宜上、図10〜図14ではレジスト膜4Aの表面にハッチングを付して示す。従って、当該ハッチングは、断面を示すものではない。また、表面側ノズル44A〜44Dは、上記のようにウエハWの外側下方へ向けて斜めに処理液を吐出するように構成されているが、図17〜図21では図を見やすくするために、鉛直下方に処理液を吐出するように示している。
先ず、ウエハWはキャリアCから搬送機構13により、処理ブロックD2におけるタワーT1の受け渡しモジュールTRS0に搬送される。この受け渡しモジュールTRS0からウエハWは、単位ブロックE1、E2に振り分けられて搬送される。例えばウエハWを単位ブロックE1に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE1に対応する受け渡しモジュールTRS1(搬送アームF1によりウエハWの受け渡しが可能な受け渡しモジュール)に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。またウエハWを単位ブロックE2に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE2に対応する受け渡しモジュールTRS2に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。これらのウエハWの受け渡しは、搬送機構18により行われる。
このように振り分けられたウエハWは、TRS1(TRS2)から反射防止膜形成モジュール16に搬送されて反射防止膜が形成される。この反射防止膜の形成処理は、後述のレジスト膜の形成処理と同様のため、詳細な説明を省略する。反射防止膜形成後のウエハWは、加熱モジュール15に搬送された後、TRS1(TRS2)に搬送され、続いて搬送機構18により単位ブロックE3に対応する受け渡しモジュールTRS3と、単位ブロックE4に対応する受け渡しモジュールTRS4とに振り分けられる。
このようにTRS3、TRS4に振り分けられたウエハWは、TRS3(TRS4)から、レジスト膜形成モジュール3に搬送され、スピンチャック31に載置される(図8、図15)。そして、ウエハWが所定の回転数で回転し、レジスト供給ノズル46からレジストがウエハWの中心部に吐出され(図9)、遠心力によってウエハWの周縁部に向けてレジストが展伸されるスピンコーティングが行われて、ウエハW表面全体がレジストに被覆される。そして、当該レジストが乾燥し、レジスト膜4Aが形成される(図16)。
然る後、ウエハWの回転が続けられたまま、表面側ノズル44A、裏面側ノズル39Aから、図7で説明したウエハWの周縁部における表面の吐出位置A1、裏面の吐出位置B1に溶剤が夫々吐出される。吐出された溶剤は、遠心力によって吐出位置A1、B1から当該ウエハWの周端へ向けて広がり、ウエハWの周端面へ回り込んで液膜51を形成した後、振り切られてウエハWから除去される。このレジストの溶剤の液膜51により、ウエハWの全周に亘って当該ウエハWの表面の周縁部における不要なレジスト膜4Aが除去される。また、ウエハWの表面から周端面及び裏面にレジストが回り込むことによって、当該周端面及び裏面に形成されたレジスト膜4Aも除去される(図10、図17)。ウエハWにおいて、このようにレジスト膜4Aが除去された領域には、レジスト膜4Aを構成する金属50が残留している。
表面側ノズル44A及び裏面側ノズル39Aからの溶剤の吐出が停止した後、表面側ノズル44B、裏面側ノズル39Bから図7で説明したウエハWの表面の吐出位置A3、ウエハWの裏面の吐出位置B3に、夫々SC2が吐出される。このように吐出されたSC2は、遠心力によってウエハWの周端へ向けて広がり、ウエハWの表面、裏面から夫々周端面へと回り込んで液膜52を形成した後、振り切られてウエハWから除去される。このSC2の液膜52によって、ウエハWに残留していた金属50が除去される(図11、図18)。ウエハWの表面におけるSC2の吐出位置A3は、レジスト膜4Aの周端よりもウエハWの周端寄りであるため、液膜52はレジスト膜4Aには接触しない。従って、レジスト膜4Aに含まれる金属がSC2によって溶解して当該レジスト膜が変質することを防ぐことができる。
ウエハWの全周に亘って液膜52による金属50の除去が行われた後、表面側ノズル44B及び裏面側ノズル39BからのSC2の吐出が停止し、表面側ノズル44C、裏面側ノズル39CからウエハWの表面の吐出位置A3、ウエハWの裏面の吐出位置B3に、夫々SPMが吐出される。吐出されたSPMは、SC2の液膜52が形成された位置と同じ位置に液膜53を形成し、ウエハWに残留していた金属50がさらに除去される(図12、図19)。このSPMの液膜53もレジスト膜4Aに接触しないため、当該SPMによってレジスト膜4Aが変質することを防ぐことができる。
ウエハWの全周に亘って液膜53による金属50の除去が行われた後、表面側ノズル44C及び裏面側ノズル39CからのSPMの吐出が停止し、表面側ノズル44D、裏面側ノズル39Dから、ウエハWの表面、裏面に純水が夫々吐出される。吐出された純水は、遠心力によってウエハWの周端へ向けて広がり、ウエハWの表面、裏面から夫々周端面へと回り込んで液膜54を形成し、当該周端面から振り切られて除去される。この液膜54によってウエハWが洗浄され、ウエハWに残留したSC2及びSPMが除去される。
図7で説明したように、ウエハWの表面において純水の吐出位置は、SC2及びSPMの吐出位置A3よりウエハWの中心寄り且つレジスト膜4Aの外側の位置である。また、ウエハWの裏面において、純水の吐出位置はSC2及びSPMの吐出位置B3よりもウエハWの中心寄りである。従って、ウエハWの表面及び裏面においてSC2及びSPMが供給された領域を含み、且つ当該領域よりも広い範囲に純水が供給されるので、SC2及びSPMがウエハWから確実に除去される。
然る後、表面側ノズル44D及び裏面側ノズル39Dからの純水の吐出が停止し、ウエハWの回転により純水が当該ウエハWから振り切られた後、当該回転が停止し、レジスト膜形成モジュール3による処理が終了する(図14、図21)。なお、上記したレジスト膜形成モジュール3による処理中、既述したように使用する液に応じて、可動カップ40の位置が切り替わる。
その後、ウエハWは、加熱モジュール15→タワーT2の受け渡しモジュールTRS31(TRS41)の順で搬送される。然る後、このウエハWは、インターフェイスアーム21によりタワーT3の裏面洗浄モジュール20に搬送されて裏面洗浄された後、インターフェイスアーム21、23を介して露光装置D4へ搬入されて、レジスト膜4Aが所定のパターンに沿って露光される。露光後のウエハWは、インターフェイスアーム22、23によりタワーT2、T4間を搬送されて、単位ブロックE5、E6に対応するタワーT2の受け渡しモジュールTRS51、TRS61に夫々搬送される。然る後、ウエハWは加熱モジュール15に搬送されて加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)を受けた後、現像モジュール17に搬送されて現像液の供給を受けて、露光装置D4で露光されたパターンに沿ってレジスト膜4Aが溶解し、ウエハWにレジストパターンが形成される。然る後、ウエハWは、タワーT1の受け渡しモジュールTRS5(TRS6)に搬送された後、搬送機構13を介してキャリアCに戻される。
上記の塗布、現像装置1によれば、レジスト膜形成モジュール3及び反射防止膜形成モジュール16において、ウエハWの表面全体に金属を含有する薬液を塗布して塗布膜を塗布した後、回転するウエハWの周縁部に当該ウエハWの周に沿って溶剤を供給して不要な塗布膜を除去し、然る後、回転するウエハWの周縁部に当該ウエハWの周に沿ってSC2及びSPMを供給して、ウエハWの周縁部に残留する金属を除去している。従って、塗布、現像装置1に設けられるウエハWの搬送機構及びモジュールと露光装置D4とが、当該ウエハWの周縁部に残留した金属と接触し、汚染されてしまうことを防ぐことができる。その結果として、後続のウエハWが、これらのモジュールや搬送機構に接触して金属汚染されることも防ぐことができる。従って、ウエハWから製造される半導体装置の歩留りの低下を抑えることができる。
ところで、上記のレジスト膜形成モジュール3では、ウエハWの裏面にレジストが回り込んでレジスト膜4Aが形成された場合であっても、当該レジスト膜の除去、金属50の除去、純水による洗浄を行えるように裏面側ノズル39A〜39Dを設けている。ウエハWの回転数を適切に設定し、且つ適切な粘度のレジストを用いることで、そのレジストの裏面への回り込みを防ぎ、レジスト膜形成モジュール3について裏面側ノズル39A〜39Dを設けない構成としてもよい。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施の形態について、第1の実施形態との差異点を中心に説明する。この第2の実施形態では、レジスト膜形成モジュール3における処理が、第1の実施形態におけるレジスト膜形成モジュール3の処理と異なっており、表面側ノズル44A〜44Dが使用されず、裏面側ノズル39A〜39Dから吐出された処理液をウエハWの周端面を介してウエハWの表面側のベベルへ回り込ませて、当該処理液による液膜を形成して処理を行う。
図22のウエハWの周縁部の縦断側面図を参照しながら、レジスト膜形成モジュール3における処理について説明する。各裏面側ノズル39A〜39DのウエハWの裏面における吐出位置は、例えば第1の実施形態と同様である。図中C1は、レジストの溶剤を上記のようにウエハWの表面側のベベルに回り込ませて液膜を形成した際に、当該ベベルにおける当該液膜に接する上端の高さを示しており、例えばウエハWの表面側のベベルの上端の高さに一致する。
図中C2は、SC2及びSPMを上記のようにウエハWの表面側のベベルに回り込ませて液膜を形成した際に、当該ベベルにおける当該液膜に接する上端の高さを示しており、上記の高さC1よりも下方に位置する。従って、水平方向に見れば、当該表面側のベベルにおいて、高さC2に対応する位置(第3の位置)は高さC1に対応する位置よりもウエハWの外側に離れている。また、純水をウエハWの表面側のベベルに回り込ませて液膜を形成した際には、ウエハWの表面側のベベルにおいて当該液膜に接する領域の上端は、C1と同じ高さか、あるいはC1よりも低く且つC2よりも高い高さである。このようなウエハWの処理液に接する領域の制御は、各ノズルから吐出される処理液の流量とウエハWの回転数とを適切に設定することにより行う。
続いて、ウエハWの縦断側面図である図23〜図27を参照しながら、レジスト膜形成モジュール3で行われる処理について、第1の実施形態の処理との差異点を中心に、順を追って説明する。上記の図9、図16で説明したようにレジスト膜4Aが形成された後、回転するウエハWの裏面周縁部に裏面側ノズル39Aから溶剤が吐出される。当該溶剤は、遠心力によってウエハWの裏面をウエハWの周端へ移動し、裏面側のベベル及び側端面を介してウエハWの表面側のベベルへ乗り上げて液膜61を形成し、ウエハWから振り切られる。表面側のベベルにおいては、下端から上端(図22で説明した高さC1)に亘って当該液膜61に接する。この液膜61によってレジスト膜4Aが除去され、レジスト膜4Aが除去された領域には金属50が残留する(図23)。
その後、回転するウエハWの裏面周縁部に、裏面側ノズル39BからSC2が吐出される。当該SC2は、遠心力によってウエハWの裏面をウエハWの周端へ移動し、側端面を介してウエハWの表面側のベベルへ乗り上げて液膜62を形成し、ウエハWから振り切られる。表面側のベベルにおいては、下端から図22で説明した高さC2に至るまで当該液膜62に接する(図24)。つまり、ウエハWの表面にSC2が回り込んで形成される液膜62の端部は、レジスト膜4Aの周端よりもウエハWの周端寄りの位置に位置すると共に、当該位置からレジスト膜4A寄りには移動しないように形成される。つまりSC2のレジスト膜4Aの接触が防がれた状態で、当該SC2により金属50が除去される。
続いて、回転するウエハWの裏面周縁部に、裏面側ノズル39CからSPMが吐出され、ウエハWの周縁部において上記のSC2の液膜62が形成された位置と同様の位置にSPMの液膜63が形成される(図25)。従って当該液膜63もレジスト膜4Aに接触しない。この液膜63によって、レジスト膜4AのSC2による変質を防ぎ、且つ溶剤の液膜61によってレジスト膜4Aが除去された領域から金属50がさらに除去される。
然る後、回転するウエハWの裏面周縁部に、裏面側ノズル39Dから純水が吐出される。第1の実施形態と同様に、この純水の吐出位置は、SC2及びSPMの吐出位置よりもウエハWの中心部寄りである。そして、吐出された当該純水は、遠心力によってウエハWの裏面をウエハWの周端へ移動し、側端面を介してウエハWの表面側のベベルへ乗り上げて液膜64を形成し、ウエハWから振り切られる。既述したように表面側のベベルにおいてはその下端から高さC1、またはC1より低くC2より高い位置に至るまで液膜64に接する。つまり、ウエハWにおいてSC2及びSPMが供給された領域を含み、且つ当該領域よりも広い範囲に純水が供給されるので、確実にこれらSC2及びSPMがウエハWから除去される。純水の供給停止後は、ウエハWの回転によって純水が振り切られ、レジスト膜形成モジュール3における処理が終了する(図27)。
この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に金属50によるモジュール、搬送機構、露光装置D4及び後続のウエハWにおける金属汚染を防ぐことができる。また、この第2の実施形態については、ウエハWに処理液を裏面から表面側へ回り込ませることで、第1の実施形態に比べてレジスト膜4Aの周縁部の除去される幅を小さくすることができるので、1枚のウエハWから多くの半導体製品を製造することができる。なお、レジスト膜形成モジュール3の処理を説明したが、反射防止膜形成モジュール16においても、図23〜図27で説明したように処理を行なってよい。
ところで上記の裏面洗浄モジュール20は、ブラシ及び裏面に洗浄液(純水)を供給する洗浄液供給部の他に、スピンチャック31と、カップ34とを備えている。カップ34には可動カップ40が設けられておらす、カップ34内の処理液の排液路は1系統となっている。例えばこの裏面洗浄モジュール20に、裏面側ノズル39B〜39D及び表面側ノズル44B〜44Dをさらに設けて金属除去液によるウエハWに残留する金属の除去、及び洗浄液による金属除去液の除去を行い、反射防止膜形成モジュール16及びレジスト膜形成モジュール3では薬液の塗布及び溶剤による不要な塗布膜の除去のみを行うようにしてもよい。その場合、裏面洗浄モジュール20においては、例えばブラシの金属汚染を防ぐために、各ノズル39B〜39D、44B〜44Dを用いて上記の各処理を行った後に、洗浄液供給部による洗浄液の供給と当該ブラシによる擦動とによる裏面洗浄を行い、然る後、スピンチャック31によるウエハWの回転によって洗浄液を振り切ってウエハWを乾燥させる。
このように裏面洗浄モジュール20においてウエハWに残留する金属の除去、金属除去液の除去を行う場合、反射防止膜形成モジュール16及びレジスト膜形成モジュール3においてSC2及びSPMを用いなくてよいため、これらのモジュール3、16のカップ34に、薬液及び溶剤の排液路とは別に、SC2及びSPMの排液路を設けなくてよい。つまり、可動カップ40を設けず、排液路を1系統とすることができる。そして、裏面洗浄モジュール20において用いられる処理液は、純水、SC2及びSPMであるため、この裏面洗浄モジュール20のカップ34においても排液路は1系統でよい。従って、装置構成を簡素化することができる利点が有る。さらに、このように処理を行う場合、反射防止膜形成モジュール16及びレジスト膜形成モジュール3で、夫々ウエハWに残留する金属の除去、及び洗浄液による金属除去液の除去が行われず、この裏面洗浄モジュール20においてのみ、これら金属の除去及び金属除去液の除去が行われるので、塗布、現像装置1による処理コストの低減を図ることができる。ただし、裏面洗浄モジュール20にウエハWを搬送するまでに、ウエハWが経由する搬送アームFや受け渡しモジュールTRSなどが金属に汚染されるおそれがあるため、この汚染を確実に防ぐ観点から、既述のように反射防止膜形成モジュール16、レジスト膜形成モジュール3で夫々金属の除去を行うことが好ましい。
このようにレジストの塗布、溶剤による不要なレジスト膜の周縁部の除去、金属除去液による金属の除去、及び金属除去液の除去の全ての工程を、レジスト膜形成モジュール3、反射防止膜形成モジュール16で夫々行うことには限られない。上記の例の他には、例えば、金属除去液の除去の工程のみ、裏面洗浄モジュール20で行うようにしてもよい。
ところで、第1及び第2の実施形態においては、より確実に金属を除去するためにSC2、SPMの2種類の金属除去液を供給しているが、供給する金属除去液は1種類であってもよい。また金属除去液としては、SC2、SPMの他にフッ酸などの酸を含む溶液を用いてもよい。さらに、上記の例では各ノズルに対してウエハWを回転させることで、ウエハWの周縁部に処理液を供給しているが、ノズルをウエハWに対して移動させることで周縁部に処理液を供給してもよい。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施形態においても、レジスト膜形成モジュール3及び反射防止膜形成モジュール16における処理について第1の実施形態の処理と異なっている。ウエハWの概略斜視図である図28〜図30及びウエハWの縦断側面図である図31〜図33を参照しながら、レジスト膜形成モジュール3で行われる処理について、第1の実施形態の処理との差異点を中心に説明する。先ずレジスト供給ノズル46からレジストがウエハWの中心部に吐出されると共にウエハWが回転し、遠心力によってレジストがウエハWの周縁部へ向けて展伸される。そして、レジストがウエハWの周縁部に到達する前に、表面側ノズル44A、裏面側ノズル39AからウエハWの周縁部に溶剤が吐出される(図28、図31)。
ウエハWの周縁部に到達したレジストは溶剤によって希釈され、当該溶剤と共に遠心力によってウエハWから振り切られる(図32)。レジスト供給ノズル46からのレジストの吐出停止後、ウエハWの周縁部よりも内側の領域ではレジストに含まれる溶剤が揮発する一方、ウエハWの周縁部には引き続き溶剤が供給され、レジストが振り切られる。それによって、レジストを構成する金属50が、レジストに付着してウエハWの周縁部に留まることが抑制される(図29、図32)。
ウエハWの周縁部よりも内側の領域においてレジストが乾燥してレジスト膜が形成されるまで、表面側ノズル44A及び裏面側ノズル39Aから溶剤の吐出が行われる。ここでレジストが乾燥するとは、レジストの流動性が低下することによって上記の内側の領域から周縁部へ向けてレジストが移動しない状態になることを言う。溶剤の吐出停止後、ウエハWの周縁部から溶剤が振り切られて当該周縁部が乾燥して処理が終了する(図30、図33)。説明は省略するが、反射防止膜形成モジュール16においても同様の処理が行われる。
この第3の実施形態の手法によっても第1の実施形態と同様に、モジュール、搬送機構及び後続のウエハWの金属汚染を防ぐことができる効果が得られる。また、この第3の実施形態によれば、SC2及びSPMを供給する必要が無いので、上記のノズル39B〜39D及び45B〜45Dを設ける必要が無いし、カップ34にSC2及びSPMの排液路を設ける必要も無い。従って、装置の製造コストを低減することができる。
ところで、この第3の実施形態においてもウエハWの裏面へのレジストの回り込みを抑えることができるように設定を行うことで、ウエハWの裏面への溶剤の供給を行なわなくてもよい。なお、第1〜第3の実施形態において、ウエハWにレジストを供給するタイミングは、ウエハWの回転中であっても回転を開始する前であってもよい。
(評価試験)
続いて、本発明に関連して行われた評価試験について説明する。
評価試験1
金属を含有するレジスト膜として、Ti(チタン)を含有する第1のレジスト膜、Zr(ジルコニウム)を含有する第2のレジスト膜、Zrを含有する第3のレジスト膜を夫々異なるウエハWの表面に成膜した。なお、第2のレジスト膜と、第3のレジスト膜とはZr以外の主成分が異なる。そして、評価試験1−1として、第1のレジスト膜に溶剤を供給して当該第1のレジスト膜を除去し、溶剤供給後のウエハWの表面に残留するTiの濃度を測定した。また、評価試験1−2として、第1のレジスト膜に溶剤を供給して当該第1のレジスト膜を除去し、レジスト膜が除去されたウエハWの表面にSC2を供給して、その後にウエハWの表面に残留するTiの濃度を測定した。
また、評価試験1−3として第2のレジスト膜に溶剤を供給して当該第2のレジスト膜を除去し、溶剤供給後のウエハWに残留するZrの濃度を測定した。また、評価試験1−4として第2のレジスト膜に溶剤を供給して当該第2のレジスト膜を除去し、然る後ウエハWの表面にSC2を供給して、残留するZrの濃度を測定した。さらに、評価試験1−5として、第3のレジスト膜が形成されたウエハWを用いて評価試験1−3と同様の試験を行い、評価試験1−6として、第3のレジスト膜が形成されたウエハWを用いて評価試験1−4と同様の試験を行った。
評価試験1−1のTiの残留濃度と評価試験1−2のTiの残留濃度とを比較すると、評価試験1−2の方が低かった。評価試験1−3のZrの残留濃度と評価試験1−4のZrの残留濃度とを比較すると、評価試験1−4の方が低かった。また、評価試験1−5ではZrの濃度が高すぎて計測不能であったが、評価試験1−6では計測が可能であり、評価試験1−5と評価試験1−6との間では、評価試験1−6の方がZrの残留濃度が低いことが確認された。このようにSC2を供給した場合は、SC2を供給しない場合に比べてウエハWに残留する各金属の濃度を抑えることができることが確認された。従って、上記の第1及び第2の実施形態のように処理を行うことで、ウエハWの周縁部の金属を除去することができることが確認された。
評価試験2
評価試験2−1として、上記の第3の実施形態で説明したようにウエハWへのレジスト膜の形成を行い、ウエハWの周縁部に残留する金属濃度を測定した。評価試験2−2として、第1の実施形態と同様にレジストのスピンコーティングを行い、レジストがウエハWの表面全体を被覆した後、回転するウエハWの周縁部に溶剤を5秒間供給し、ウエハWの周縁部に残留する金属濃度を測定した。なお、この評価試験2−2では、第1の実施形態のような溶剤供給後の金属除去液の供給は行っていない。また、評価試験2−3として、溶剤を供給する時間を120秒とした他は、評価試験2−2と同様に試験を行った。
評価試験2−1、2−2、2−3で測定された金属濃度を比較すると、評価試験2−2、2−3では大きな差は見られなかったが、評価試験2−1の金属濃度は、評価試験2−2、2−3の金属濃度に比べて大きく低下していた。従って、この評価試験2の結果から、第3の実施形態の効果が確認された。
W ウエハ
1 塗布、現像装置
3 レジスト膜形成モジュール
31 スピンチャック
39A〜39D 裏面側ノズル
44A〜44D 表面側ノズル
46 レジスト供給ノズル

Claims (9)

  1. 基板の表面に金属を含有する塗布膜を形成する工程と、
    次いで、当該基板の周縁部における前記塗布膜を除去するために、前記基板の周に沿って当該塗布膜の除去液を供給する工程と、
    その後、前記基板の周縁部に残留する前記金属を除去するために、当該基板の周に沿って前記金属の除去液を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記金属の除去液を供給する工程は、
    前記基板を回転させると共に当該基板の表面において前記塗布膜の周端よりも前記基板の外側寄りの第1の位置に除去液を供給し、当該第1の位置から基板の周端に亘って液膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記金属の除去液を供給する工程の後に行われ、当該基板の周縁部に残留する前記金属の除去液を除去するために、当該基板の表面において前記第1の位置よりも基板の中心部寄りの第2の位置に前記基板を洗浄する洗浄液を供給すると共に当該基板を回転させ、前記第2の位置から前記基板の周端に亘って液膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項2記載の基板処理方法。
  4. 前記金属の除去液を供給する工程は、
    前記基板の裏面に前記金属の除去液を供給する工程と、
    前記塗布膜の周端から前記基板の外側に離れた当該基板の表面の第3の位置に基板の側端面を介して前記金属の除去液を回り込ませると共に当該第3の位置よりも塗布膜寄りに移動しないように当該基板を回転させて、前記基板の裏面から前記第3の位置に亘って液膜を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  5. 前記金属の除去液を供給する工程の後に行われ、当該基板に残留する前記金属の除去液を除去するために前記基板の裏面において、前記金属の除去液を供給した位置よりも基板の中心部寄りの位置に前記基板を洗浄する洗浄液を供給する工程と、
    前記基板の側端面を介して前記基板の表面における前記第3の位置よりも前記塗布膜寄りの位置に前記洗浄液が回り込むように、当該基板を回転させて液膜を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の基板処理方法。
  6. 前記金属の除去液、前記塗布膜の除去液を、前記基板を囲むカップ内において個別に形成された第1の排液路、第2の排液路から夫々当該カップの外側へと除去する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  7. 基板の表面の中心部に金属を含有する塗布液を供給すると共に、前記塗布液を遠心力によって前記基板の周縁部に向けて展伸させるために当該基板を回転させる工程と、
    前記基板の周縁部に前記塗布液が到達する前から当該基板の周縁部よりも内側で前記塗布液が乾燥して前記金属を含有する塗布膜が形成されるまでの間、回転する当該基板の周縁部に前記金属の付着を防止するための付着防止液を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  8. 前記塗布液の前記基板への供給を停止した後に、前記基板への前記付着防止液の供給を停止する工程を含むことを特徴とする請求項7記載の基板処理方法。
  9. 前記付着防止液は前記塗布膜の溶剤であることを特徴とする請求項7または8記載の基板処理方法。
JP2015227817A 2015-11-20 2015-11-20 基板処理方法 Pending JP2017098367A (ja)

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