JP2017096100A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも優れた冷却効率を有するとともに、安価な構成でコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性に優れた内燃機関の排気浄化装置を提供すること。
【解決手段】EGRガスを吸気通路に還流するEGR管11と、EGR管11に設けられ、エンジンを冷却する機関冷却回路から導入した冷却水と熱交換させることでEGRガスを冷却するEGRクーラ12と、EGRクーラ12に形成された冷却水の導入口123及び排出口124と機関冷却回路とを接続するEGR冷却回路13と、を備え、EGR冷却回路13の少なくとも一部は、EGRクーラ12の還流方向下流側におけるEGR管11とEGRクーラ12との接続部を通って、EGR管11に沿って延びるとともにEGR管11と熱伝導性の分離壁を介して一体形成され、接続部には冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケット100が設けられる排気浄化装置1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。より詳しくは、EGR通路及びEGRクーラを備える内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流するEGR通路と、EGRガスを冷却するためのEGRクーラと、を備える内燃機関の排気浄化装置が知られている。EGRクーラは、EGR通路の途中に設けられ、内燃機関を冷却するための機関冷却回路から導入した冷却水と熱交換させることで、EGRガスを冷却する。
上記EGRクーラには、冷却水の導入口及び排出口が形成されるとともに、これら導入口及び排出口と機関冷却回路とを接続するEGR冷却回路が設けられる。このEGR冷却回路は、EGR通路とは別体として設けられていたところ、その周辺には例えば排気マニホールド等の高温部品が存在するため、成形が困難で高価な耐熱性部材を用いる必要があった。また、高温部品との近接を避け、高温部品とのクリアランスを確保する必要がありコンパクト化が困難であったため、パッケージング・レイアウト性に難があった。
その一方で、上記EGRクーラでは、EGRガスの冷却効率の向上が求められている。一案としては、EGRクーラを大型化することが考えられるが、その場合には、上記と同様にパッケージング・レイアウト性に悪影響を及ぼすため、好ましい対応策とは言えない。
そこで、冷却水が流通する複数のチューブを有する熱交換コア(本体)の上流側に、内側管にEGRガスが導入されるとともに外側管に冷却水が導入される二重管部を接続したEGRクーラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このEGRクーラによれば、熱交換コアに導入される前のEGRガスを二重管部で冷却できるため、従来よりもEGRガスの冷却効率を向上できるとともに、EGRクーラを小型化できるとされている。
特開2013−148334号公報
しかしながら、特許文献1のEGRクーラでは、二重管部が熱交換コアの上流側に設けられるため、熱交換コアに導入される前の高温のEGRガスがその内側管を流通する。そのため、アルミの鋳物等と比べて成形が困難な鋼管や鋳鉄等の高温耐熱部材で二重管部を成形する必要があるため実際にはコンパクト化が困難であり、パッケージング・レイアウト性に難があるとともに、重量及び製造コストが嵩むものとなっていた。また、二重管部と熱交換コアとの接続部に用いられるシール部材として、ゴム以外のOリングや積層ガスケット、ロウ付け等の高温耐熱性を有するものが必要となり、この点からも製造コストが嵩むものとなっていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも優れた冷却効率を有するとともに、安価な構成でコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性に優れた内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、内燃機関(例えば、後述のエンジン2)を冷却するための冷却水が循環する機関冷却回路(例えば、後述の機関冷却回路3)を備える内燃機関の排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置1)であって、前記内燃機関の排気通路(例えば、後述の排気マニホールド22)から排気の一部をEGRガスとして吸気通路(例えば、後述の吸気管)に還流するEGR通路(例えば、後述のEGR管11)と、前記EGR通路に設けられ、前記機関冷却回路から導入した冷却水と熱交換させることでEGRガスを冷却するEGRクーラ(例えば、後述のEGRクーラ12)と、前記EGRクーラに形成された冷却水の導入口(例えば、後述の導入口123)及び排出口(例えば、後述の排出口124)と前記機関冷却回路とを接続するEGR冷却回路(例えば、後述のEGR冷却回路13)と、を備え、前記EGR冷却回路の少なくとも一部(例えば、後述の排出側第2冷却管132b)は、EGRガスの還流方向において前記EGRクーラよりも下流側における前記EGR通路と前記EGRクーラとの接続部(例えば、後述の接続部10)を通って、該EGR通路に沿って延びるとともに、該EGR通路と熱伝導性の分離壁(例えば、後述の分離壁110)を介して一体形成され、前記接続部には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケット(例えば、後述のガスケット100)が設けられる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
本発明では、EGR冷却回路の少なくとも一部を、EGRガスの還流方向においてEGRクーラよりも下流側のEGR通路とEGRクーラとの接続部を通って、該EGR通路に沿って延びるように設けるとともに、該EGR通路と熱伝導性の分離壁を介して一体形成する。また、EGRクーラよりも下流側のEGR通路とEGRクーラとの接続部には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケットを設ける。
本発明によれば、EGR冷却回路の少なくとも一部をEGR通路と一体形成することで、排気浄化装置をコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性を向上できる。このとき、EGRクーラを通過してすでに十分冷却されたEGRガスが流通する下流側のEGR通路とEGR冷却回路を一体化するため、これらEGR通路とEGR冷却回路をアルミの鋳物等の安価な材料で成形でき、重量及び製造コストを低減できる。
また、EGR冷却回路の少なくとも一部を、熱伝導性の分離壁を介してEGR通路と一体形成することで、EGR冷却回路を流通する冷却水によりEGR通路内を流通するEGRガスをさらに冷却できるため、EGRガスの冷却効率を向上できる。
また、EGRクーラよりも下流側のEGR通路とEGRクーラとの接続部には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケットが設けられるが、この接続部を通過するEGRガスはすでにEGRクーラで十分に冷却された後のEGRガスであるため、ガスケットの構成部材として、高温耐熱性は必須ではなく安価な部材を用いることができる。
従って本発明によれば、従来よりも優れた冷却効率を有するとともに、安価な構成でコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性に優れた内燃機関の排気浄化装置を提供できる。
前記EGR冷却回路は、前記分離壁を介して前記EGR通路と一体形成された部分における前記EGR冷却回路の中心軸方向(例えば、後述の中心軸X)に対して垂直な方向の断面形状が、前記分離壁に対して略垂直な方向の長さ(例えば、後述の長さL1)よりも前記分離壁に対して略平行な方向の長さ(例えば、後述の長さL2)の方が長い楕円状又は略長方形状であることが好ましい。
この発明では、分離壁を介してEGR通路と一体形成された部分におけるEGR冷却回路の中心軸方向に対して垂直な方向の断面形状を、楕円状又は略長方形状とする。より詳しくは、上記断面形状を、分離壁に対して略垂直な方向の長さよりも、分離壁に対して略平行な方向の長さの方が長い楕円状又は略長方形状とする。
これにより、熱伝導性の分離壁を介したEGR通路とEGR冷却回路との接触面積を高めることができる。従って、熱伝導性の分離壁を介して、EGR通路を流通するEGRガスとEGR冷却回路を流通する冷却水との間における熱交換効率を高めることができ、EGR通路を流通するEGRガスの冷却効率をより向上できる。
前記EGRクーラの前記接続部には、フランジ面(例えば、後述のフランジ面121f)を有するEGRクーラフランジ部(例えば、後述のEGRクーラフランジ部121)が設けられ、前記EGR通路の前記接続部には、フランジ面(例えば、後述のフランジ面111f)を有するEGR通路フランジ部(例えば、後述のEGR管フランジ部111)が設けられ、前記EGRクーラフランジ部、前記EGR通路フランジ部及び前記ガスケットには、それぞれ対応する位置に、EGRガスが通過するEGR孔(例えば、後述のEGR孔111a,121a,100a)と、冷却水が通過する冷却水孔(例えば、後述の冷却水孔111b,121b,100b)と、が形成され、前記EGRクーラフランジ部及び前記EGR通路フランジ部のうち少なくとも一方の前記フランジ面における前記EGR孔と前記冷却水孔の間には、前記EGR孔と前記冷却水孔とを区画するとともに前記フランジ面の外縁まで延びて外部に開口する溝(例えば、後述の溝111g,121g)が形成されることが好ましい。
この発明では、上述の接続部におけるEGRクーラフランジ部及びEGR通路フランジ部とガスケットに対して、それぞれ対応する位置に、EGRガスが通過するEGR孔と、冷却水が通過する冷却水孔を形成する。また、EGRクーラフランジ部及びEGR通路フランジ部のうち少なくとも一方のフランジ面におけるEGR孔と冷却水孔の間に、EGR孔と冷却水孔とを区画するとともにフランジ面の外縁まで延びて外部に開口する溝を形成する。
これにより、上述の接続部において、EGR冷却回路を流通する冷却水が、EGR通路を流通するEGR通路内に混入するのを確実に回避でき、ウォーターハンマーの発生や内燃機関の失火等を確実に回避できる。また、EGR通路を流通するEGRガスが、EGR冷却回路内に混入して不具合が生じるのを確実に回避できる。
本発明によれば、従来よりも優れた冷却効率を有するとともに、安価な構成でコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性に優れた内燃機関の排気浄化装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の正面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の側面図である。 上記実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の分解斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 上記実施形態に係るEGR管フランジ部を示す図である。 上記実施形態に係るEGRクーラフランジ部を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1の正面図である。図2は、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1の側面図である。図3は、本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1の分解斜視図である。図1及び図2において、Uは上方、LWは下方、Rは運転者から見た右方向、Lは運転者から見た左方向、Frは車両前方、Rrは車両後方を表している。
図1及び図2に示すように、本実施形態の排気浄化装置1は、内燃機関(以下、「エンジン」という。)2の車両前方側に配置される。
エンジン2は、図2に示すように、タービン211及びコンプレッサ212から構成されるターボチャージャー21を備える過給式エンジンである(図1ではターボチャージャー21の図示は省略している)。このエンジン2は、エンジン2を冷却するための冷却水が循環する機関冷却回路3を備える。
機関冷却回路3は、シリンダブロック20内に設けられた図示しない冷却流路の他、機関冷却回路3内で冷却水を循環させるためのウォーターポンプ31等を含んで構成される。
排気浄化装置1は、EGR管11と、EGRクーラ12と、EGR冷却回路13と、を備える。
EGR管11は、一端側が後述するEGRクーラ12の下流側(EGRガスの還流方向下流側)に接続され、他端側が図示しない吸気管に接続される。このEGR管11は、排気通路を構成する排気マニホールド22内を流通する排気の一部を、EGRガスとして図示しない吸気管内に還流する。より詳しくは、本実施形態のEGR管11は、ターボチャージャー21を構成するタービン211の上流側に位置する排気マニホールド22から、排気の一部を取り出して図示しない吸気管に戻す高圧EGR通路を構成する。
EGRクーラ12は、一端側が排気マニホールド22に接続され、他端側が上述のEGR管11の上流側(EGRガスの還流方向上流側)に接続される。このEGRクーラ12は、上述の機関冷却回路3から導入した冷却水と熱交換させることで、EGRガスを冷却する。図1及び図3に示すように、EGRクーラ12は、上流側(EGRガスの還流方向上流側)に設けられた連結部120と、下流側(EGRガスの還流方向下流側)に設けられた熱交換コア部122と、を含んで構成される。
連結部120は、排気マニホールド22の下流側と熱交換コア部122とを連結する連結管で構成される。この連結部120は、排気マニホールド22側から大きく下方に湾曲した後、蛇腹部120aを介して下方に延び、熱交換コア部122に接続される。
熱交換コア部122は、左右方向に長い略直方体状のケース122aと、ケース122aの上流側(EGRガスの還流方向上流側)に設けられて冷却水が導入される導入口123と、ケース122aの下流側(EGRガスの還流方向下流側)に設けられて冷却水が排出される排出口124と(図3参照)、ケース122a内に収容されて導入口123と排出口124とを連結する図示しない冷却水管と、を有する。
以上の構成により、EGRクーラ12は、連結部120により排気マニホールド22から導入された排気の一部(EGRガス)を、熱交換コア部122にて冷却可能となっている。
EGR冷却回路13は、EGRクーラ12の熱交換コア部122に形成された上述の導入口123及び排出口124と、上述の機関冷却回路3とを接続する。本実施形態のEGR冷却回路13は、機関冷却回路3と上述の熱交換コア部122の導入口123とを接続する導入側冷却管131と、上述の熱交換コア部122の排出口124と機関冷却回路3とを接続する排出側冷却管132と、を含んで構成される。
この排出側冷却管132は、排出口124側から順に、排出側第1冷却管132aと、後述する排出側第2冷却管132bと、排出側第3冷却管132cと、を含んで構成される。
ここで、EGR冷却回路13及びEGRクーラ12を流通する冷却水の圧力は、シリンダブロック20内を流通する冷却水の圧力よりも低いため、シリンダブロック20内に直接戻すことは困難である。そのため、従来では、排出側冷却管132をシリンダブロック20に直接接続することはできず外廻りにせざるを得なかったため、多数の高温の周辺部品とのクリアランスを確保しなければならず、パッケージング・レイアウト性に悪影響を及ぼしていたところ、本実施形態では、後述するEGR管11との一体形成によって、これが回避されている。
そこで、EGR冷却回路13について、図4及び図5を参照してさらに詳しく説明する。ここで、図4は、図3のA−A線断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。
図3及び図4に示すように、本実施形態のEGR冷却回路13では、排出側冷却管132の少なくとも一部、具体的には排出側第2冷却管132bが、EGR管11とEGRクーラ12との接続部10を通って、EGR管11に沿って延びるとともに、EGR管11と熱伝導性の分離壁110を介して一体形成されている。なお、一体形成されたこれらEGR管11及び排出側第2冷却管132bは、アルミの鋳物により成形される。
また、図5に示すように、分離壁110を介してEGR管11と一体形成された排出側第2冷却管132bは、排出側第2冷却管132bの中心軸X方向(冷却水の流れ方向)に対して垂直な方向の断面形状が、分離壁110に対して略垂直な方向の長さL1よりも、分離壁110に対して略平行な方向の長さL2の方が長い楕円形状に形成されている。
図3に戻って、EGR管11とEGRクーラ12との接続部10には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケット100が設けられている。即ち、EGR管11とEGRクーラ12は、後述する各フランジ部がガスケット100を介して連結されている。
なお、本実施形態のガスケット100は、ゴム製の1枚のガスケットで構成される。また、ガスケット100には、後述するように所定の位置に、EGRガスが通過するEGR孔100aと、冷却水が通過する冷却水孔100bが形成されるとともに、EGR管フランジ部111及びEGRクーラフランジ部121と連結するための締結部材が挿通される3つの締結孔100c,100d,100eが形成される。
EGR管11とEGRクーラ12との接続部10の構造について、図6及び図7を参照してさらに詳しく説明する。
ここで、図6は、EGR管11の接続部10に設けられたEGR管フランジ部111を示す図である。図7は、EGRクーラ12の接続部10に設けられたEGRクーラフランジ部121を示す図である。これら図6及び図7はいずれも、各フランジ部を各フランジ面に直交する方向から見た図である。
図6に示すように、EGR管フランジ部111には、EGR孔111aと、冷却水孔111bが形成されている。これらEGR孔111a及び冷却水孔111bは、それぞれ、後述するEGRクーラフランジ部121及びガスケット100に形成されたEGR孔121a,100a及び冷却水孔121b,100bに対応する位置に形成される。即ち、ガスケット100を介してEGR管フランジ部111とEGRクーラフランジ部121が連結されると、EGR管フランジ部111、ガスケット100及びEGRクーラフランジ部121にそれぞれ形成されたEGR孔及び冷却水孔が連結される結果、EGRガス流路及び冷却水流路が形成されるようになっている。
EGR孔111aには、EGR管11を流通するEGRガスが通過する。冷却水孔111bには、EGR冷却回路13を流通する冷却水が通過する。
また、EGR管フランジ部111には、ガスケット100を介してEGRクーラフランジ部121と連結するための締結部材が挿通される3つの締結孔111c,111d,111eが形成されている。
また、EGR管フランジ部111のフランジ面111fには、EGR孔111aと冷却水孔111bとの間に、EGR孔111aと冷却水孔111bとを区画する溝111gが形成されている。この溝111gは、フランジ面111fの両外縁まで延び、外部に開口している。即ち、溝111gは、その延設方向の両端に外部に開口する開口111h,111iを有している。これにより、仮に溝111g内に冷却水が流れ込んだ場合であっても、冷却水が溝111g内を流れて開口111h,111iから外部へと排出される。その結果、冷却水がEGR孔111aを通過してEGR管11内に混入する事態が回避される。また、EGRガスが冷却水孔111bを通過してEGR冷却回路13内に混入する事態が回避される。
同様に、図7に示すように、EGRクーラフランジ部121には、上述した位置にそれぞれ、EGR孔121aと、冷却水孔121bが形成される。
また、EGRクーラフランジ部121にも、ガスケット100を介してEGR管フランジ部111と連結するための締結部材が挿通される3つの締結孔121c,121d,121eが形成されている。
また、EGR管フランジ部111と同様に、EGRクーラフランジ部121のフランジ面121fには、EGR孔121aと冷却水孔121bとの間に、EGR孔121aと冷却水孔121bとを区画する溝121gが形成されている。この溝121gは、フランジ面121fの両外縁まで延び、外部に開口している。即ち、溝121gは、その延設方向の両端に外部に開口する開口121h,121iを有している。この溝121gの作用については、上述した溝111gと同様である。
本実施形態によれば、以下の作用効果が奏される。
本実施形態では、EGR冷却回路13の少なくとも一部、具体的には排出側第2冷却管132bが、EGRガスの還流方向においてEGRクーラ12よりも下流側に位置するEGR管11とEGRクーラ12との接続部10を通って、EGR管11に沿って延びるように設けるとともに、EGR管11と熱伝導性の分離壁110を介して一体形成した。また、EGRクーラ12よりも下流側のEGR管11とEGRクーラ12との接続部10には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケット100を設けた。
本実施形態によれば、EGR冷却回路13の少なくとも一部、具体的には排出側第2冷却管132bをEGR管11と一体形成することで、排気浄化装置1をコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性を向上できる。このとき、EGRクーラ12を通過してすでに十分冷却されたEGRガスが流通する下流側のEGR管11とEGR冷却回路13を一体化するため、これらEGR管11とEGR冷却回路13をアルミの鋳物等の安価な材料で成形でき、重量及び製造コストを低減できる。
また、EGR冷却回路13の少なくとも一部、具体的には排出側第2冷却管132bを、熱伝導性の分離壁110を介してEGR管11と一体形成することで、EGR冷却回路13を流通する冷却水によりEGR管11内を流通するEGRガスをさらに冷却できるため、EGRガスの冷却効率を向上できる。
また、EGRクーラ12よりも下流側のEGR管11とEGRクーラ12との接続部10には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケット100が設けられるが、この接続部10を通過するEGRガスはすでにEGRクーラ12で十分に冷却された後のEGRガスであるため、ガスケット100の構成部材として、高温耐熱性は必須ではなく安価なゴム製等の部材を用いることができる。
従って本実施形態によれば、従来よりも優れた冷却効率を有するとともに、安価な構成でコンパクト化でき、パッケージング・レイアウト性に優れた内燃機関の排気浄化装置1を提供できる。
ここで、ガスケット100の構成部材として安価なゴム製部材を用いることができる効果について、以下に説明する。
本実施形態のEGRクーラ12によるEGRガスの冷却効率を調べるため、所定の温度及び流量のEGRガスを用いた場合、EGRクーラ12の入口側を通過するEGRガスの温度が400℃であった場合には、EGRクーラ12の出口側を通過するEGRガスの温度は150℃以下であることが確認されている。一方、上述した特許文献1のEGRクーラの上流側に設けられた二重管部については、二重管部の入口を通過するEGRガスの温度が400℃であった場合には、二重管部の出口を通過するEGRガスの温度は250℃以上であると想定される。
これらから、従来の二重管部の出口と熱交換コアとの接続部には高温のEGRガスが通過することが分かり、かかる接続部に用いるシール部材としては、ゴム以外のOリングや積層ガスケット、ロウ付け等の高温耐熱性を有するものが必要であることが分かる。これに対して、本実施形態のEGRクーラ12の下流側とEGR管11との接続部10を通過するEGRガスの温度は十分に低温化されているため、ゴム製のガスケットの使用が可能であることが分かる。従って、上述の効果が得られるようになっている。
また本実施形態では、分離壁110を介してEGR管11と一体形成された排出側第2冷却管132bにおけるEGR冷却回路13の中心軸X方向に対して垂直な方向の断面形状を、楕円形状とした。より詳しくは、上記断面形状を、分離壁110に対して略垂直な方向の長さL1よりも、分離壁110に対して略平行な方向の長さL2の方が長い楕円形状とした。
これにより、熱伝導性の分離壁110を介したEGR管11とEGR冷却回路13との接触面積を高めることができる。従って、熱伝導性の分離壁110を介して、EGR管11を流通するEGRガスとEGR冷却回路13を流通する冷却水との間における熱交換効率を高めることができ、EGR管11を流通するEGRガスの冷却効率をより向上できる。
また本実施形態では、上述の接続部10におけるEGRクーラフランジ部121及びEGR管フランジ部111とガスケット100に対して、それぞれ対応する位置に、EGRガスが通過するEGR孔111a,121a,100aと、冷却水が通過する冷却水孔111b,121b,100bを形成した。また、EGRクーラフランジ部121及びEGR管フランジ部111の各フランジ面111f,121fにおけるEGR孔111a,121aと冷却水孔111b,121bの間に、EGR孔111a,121aと冷却水孔111b,121bとを区画するとともにフランジ面111f,121fの両外縁まで延びて外部に開口する溝111g,121gを形成した。
これにより、上述の接続部10において、EGR冷却回路13を流通する冷却水が、EGR管11を流通するEGR管11内に混入するのを確実に回避でき、ウォーターハンマーの発生やエンジン2の失火等を確実に回避できる。また、EGR管11を流通するEGRガスが、EGR冷却回路13内に混入して不具合が生じるのを確実に回避できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
上記実施形態では、EGR冷却回路13内を流通する冷却水の流れ方向は限定されず、上流側と下流側とを逆転させて逆方向に冷却水が流通する構成としてもよい。この場合であっても、同様の冷却効率が得られる。
また上記実施形態では、EGR管11と一体形成された排出側第2冷却管132bにおける中心軸X方向に対して垂直な方向の断面形状を楕円形状としたが、これに限定されない。例えば、上記断面形状を、分離壁110に対して略垂直な方向の長さL1よりも分離壁110に対して略平行な方向の長さL2の方が長い長方形状としてもよい。
1…排気浄化装置
2…エンジン(内燃機関)
3…機関冷却回路
10…接続部
11…EGR管(EGR通路)
12…EGRクーラ
13…EGR冷却回路
22…排気マニホールド(排気通路)
100…ガスケット
110…分離壁
111…EGR管フランジ部(EGR通路フランジ部)
111a,121a,100a…EGR孔
111b,121b,100b…冷却水孔
111f,121f…フランジ面
111g,121g…溝
121…EGRクーラフランジ部
123…導入口
124…排出口
X…中心軸
L1…分離壁に対して略垂直な方向の長さ
L2…分離壁に対して略平行な方向の長さ

Claims (3)

  1. 内燃機関を冷却するための冷却水が循環する機関冷却回路を備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記内燃機関の排気通路から排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流するEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられ、前記機関冷却回路から導入した冷却水と熱交換させることでEGRガスを冷却するEGRクーラと、
    前記EGRクーラに形成された冷却水の導入口及び排出口と前記機関冷却回路とを接続するEGR冷却回路と、を備え、
    前記EGR冷却回路の少なくとも一部は、EGRガスの還流方向において前記EGRクーラよりも下流側における前記EGR通路と前記EGRクーラとの接続部を通って、該EGR通路に沿って延びるとともに、該EGR通路と熱伝導性の分離壁を介して一体形成され、
    前記接続部には、冷却水及びEGRガスをシールするためのガスケットが設けられる内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記EGR冷却回路は、前記分離壁を介して前記EGR通路と一体形成された部分における前記EGR冷却回路の中心軸方向に対して垂直な方向の断面形状が、前記分離壁に対して略垂直な方向の長さよりも前記分離壁に対して略平行な方向の長さの方が長い楕円状又は略長方形状である請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記EGRクーラの前記接続部には、フランジ面を有するEGRクーラフランジ部が設けられ、
    前記EGR通路の前記接続部には、フランジ面を有するEGR通路フランジ部が設けられ、
    前記EGRクーラフランジ部、前記EGR通路フランジ部及び前記ガスケットには、それぞれ対応する位置に、EGRガスが通過するEGR孔と、冷却水が通過する冷却水孔と、が形成され、
    前記EGRクーラフランジ部及び前記EGR通路フランジ部のうち少なくとも一方の前記フランジ面における前記EGR孔と前記冷却水孔の間には、前記EGR孔と前記冷却水孔とを区画するとともに前記フランジ面の外縁まで延びて外部に開口する溝が形成される請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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