JP2017091980A - 放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置 - Google Patents

放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置 Download PDF

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【課題】過大なパルス電流を流すことなく、特性ばらつきの少ない良好な焼結品を得ることが可能な放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置を提供する。【解決手段】チェンバー12とチェンバー内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室13とを備え、成形ダイと成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジ11を焼結室13内に配置し、成形ダイの中の原料を前記の上下パンチを使用して圧縮し、上下パンチ間にパルス状電流を流して焼結させる放電プラズマ焼結手段と、焼結室13の外側に成形ダイまたは原料を高周波誘導加熱する手段とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は粉末状の原料を焼結する焼結装置に関し、特に、放電プラズマ焼結手段を用いた放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置に関する。
放電プラズマ焼結は、圧縮された粉体粒子間に低電圧でパルス状の大電流を流したときに放電現象により瞬時に発生する放電プラズマを焼結に応用するものである。従来の加圧と加熱のみによる焼結方法に比べ、200〜500℃ほど低い温度で、しかも数分程度という短い時間で焼結できるという特徴がある。粒子表面のみの発熱による急速昇温が可能であるため、出発原料の粒成長を抑制することができ、短時間で緻密な焼結体を得ることができる。粉体の破壊を阻止できるため従来の一般的な焼結方法では難しい材料にも適用でき、熱電材料や磁性材料でも使われ始めている。
従来の放電プラズマ焼結装置は、成形ダイとその成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジを真空チェンバー内に配置し、成形ダイの中の粉末原料を上下パンチにより数トンの圧力を加えて圧縮し、上下パンチと成形ダイを通じてパルス状電流を流すことにより粉末原料を焼結させるものである。従来の放電プラズマ焼結装置の一例が特許文献1に記載されている。
特開2001−348277号公報
従来の放電プラズマ焼結装置では、パルス電流を流した場合、上パンチから粉末原料を経由して下パンチに流れる電流と、上パンチから成形ダイを経由して下パンチに流れる電流とが存在する。原料を経由した電流は放電プラズマ焼結に直接的に寄与し、成形ダイを経由した電流は原料温度を上げる役割をする。原料を経由する電流と成形ダイを経由する電流の割合は、粉末原料の抵抗率、成形ダイとパンチの形状によって決まるが、粉末原料の抵抗率はプレス状態で変わり、パンチの先端の形状は原料との反応などで損傷するため経時的に変形する。そのため、このように放電プラズマ焼結と加熱の両方の機能をパルス通電のみにより実現する従来の方法では、温度制御と放電プラズマ制御の両方を安定して行うことが難しく、品質にばらつきが生じていた。
また、従来の真空チェンバーは保温機能が無いため、パンチを経由してサーボプレスシャフトから逃げる熱と成形ダイから放熱する熱を補うために、更に余分な電力を必要とし、このため大きなパルス電流が必要となる。さらに、高温で長時間の焼結を行う場合は、パンチと成形ダイおよび焼結原料のみ温度が上がるわけではなく、パルス電流が流れる全ての部分で温度が上昇するため、余分な部分の過熱を押さえるため大掛かりな冷却システムが必要となる。
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたものであり、過大なパルス電流を流すことなく、特性ばらつきの少ない良好な焼結体を得ることが可能な放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の観点では、本発明の放電プラズマ焼結装置は、チェンバーと該チェンバー内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室とを備え、成形ダイと該成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジを前記焼結室内に配置し、前記成形ダイの中の原料を前記の上下パンチを使用して圧縮し、前記の上下パンチ間にパルス状電流を流して焼結させる放電プラズマ焼結手段と、前記焼結室の外側に前記成形ダイまたは前記原料を高周波誘導加熱する手段とを備えたことを特徴とする。このように、断熱材により構成した円筒状の焼結室を用いることで従来よりも保温性能が向上し、さらにパルス通電による加熱に加えて高周波誘導加熱することにより、パルス電流を最小限に抑えてパルス電源を小型化することができる。また、高周波誘導加熱を併用することで必要な部分のみ集中的に温度上昇させることが可能となり、パンチと粉末原料境界での異常発熱を抑えてパンチ先端の損傷を抑えることができる。断熱材の一例としてはカーボンフェルト等からなる成型断熱材を用いることができる。なお、上記のチェンバーは真空引きと水冷の機能が必要であり、例えばステンレス製の水冷チェンバーなどを用いることができる。石英製のチェンバーも考えられるが、金属製の方が機密性能が得やすく、製造も容易である。なお成形ダイに挿入される原料は粉末原料や粉末原料を成形プレスして作成した原料ペレットなどである。
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点のプラズマ焼結装置において、前記成形ダイは上下方向の中央部に絶縁体または高抵抗体からなる層状部分を有することを特徴とする。導電性粉末原料を焼結する場合には、これにより、粉末原料にほぼ集中して通電させることが可能となり、加熱を兼ねて成形ダイにも通電する場合よりもはるかに少ないパルス電流で焼結が得られるようになる。
第3の観点では、本発明は、前記第1または第2の観点のプラズマ焼結装置において、前記焼結室内に装着された前記カートリッジの上パンチまたは下パンチを押圧するプレスシャフトを有するプレス装置を前記焼結室の上方または下方に設置し、前記カートリッジを挟んで前記プレスシャフトと対峙する前記焼結室の下方または上方に前記カートリッジの下パンチまたは上パンチを保持するプレス台を設置し、前記プレスシャフトの先端の上パンチまたは下パンチと接する部分および前記プレス台の下パンチまたは上パンチと接する部分の材料はカーボンであることを特徴とする。本観点の発明では、プレス装置のプレスシャフトとプレス台の間にカートリッジを挟んで押圧する。この場合、プレスシャフトを上方から押しても、または下方から押してもよい。また、プレスシャフトおよびプレス台の上下パンチとの接触部分にカーボン材料を用いている。これにより、プレスシャフトおよびプレス台をすべて金属材料で構成する場合に比べて、カートリッジの熱による破損を防ぐことができる。一方、カーボンは導電材料であるが電流を流しやすくするためには金属の方が望ましい。本観点の発明では2つの材料の組み合わせを用いることができる。なお、プレス装置としては油圧プレス装置やサーボプレス装置などを使用できる。
第4の観点では、本発明は、チェンバーと該チェンバー内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室とを備え、成形ダイと該成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジを前記焼結室内に配置し、前記成形ダイの中の粉末原料を前記の上下パンチを使用して圧縮し、前記の上下パンチ間にパルス状電流を流して焼結させる放電プラズマ焼結手段と、前記焼結室の外側に前記成形ダイまたは前記粉末原料を高周波誘導加熱する手段とを備え、焼結前のカートリッジを収納する予備室と、焼結後のカートリッジを収納し冷却する冷却室と、少なくとも1つの装着室とを備え、前記装着室は、前記焼結前または焼結後のカートリッジを収納する少なくとも2つのカートリッジ収納部と、該カートリッジ収納部を、前記焼結前のカートリッジの前記予備室からの搬出位置から前記焼結室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構または前記焼結後のカートリッジの前記焼結室からの搬出位置から前記冷却室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構の少なくとも一方を備え、前記チェンバー、前記装着室、前記予備室および前記冷却室はそれぞれ独立して真空引きが可能であって、前記予備室と前記装着室との間、前記装着室と前記チェンバーとの間、および前記装着室と前記冷却室との間にはそれぞれ真空状態を保持して開閉可能なシャッターを有することを特徴とする連続型放電プラズマ焼結装置を提供する。
上記の第1乃至第3の観点のプラズマ放電焼結装置を用いて焼結作業を行う場合、粉末原料を入れたカートリッジをチェンバー内の焼結室に搬入した後、チェンバーを真空状態にして焼結を行う必要があり、焼結後にカートリッジを取り出す時は真空状態でカートリッジを十分に冷却した後に大気中に取り出す必要がある。そこで連続して焼結作業を行う場合、チェンバーの真空引きに要する作業時間と焼結後の冷却に要する作業時間が1回の焼結作業ごとに必要となるため、原料の焼結に必要な時間以外に多くの時間を要してしまう。
本観点の発明はこのような連続的な焼結作業に要する時間を大幅に削減することを可能にするものである。本観点の発明によれば、粉末原料を入れたカートリッジは先ず予備室に搬入され、搬入後、その予備室が真空引きされる。その後、真空状態に保たれた装着室のシャッターが開けられその中のカートリッジ収納部に搬入され、装着室のシャッターを閉じる。その後、カートリッジ収納部移動機構により焼結室への搬入位置に移動してチェンバーのシャッターが開けられチェンバー内の焼結室に搬入され、チェンバーのシャッターを閉じる。この搬入作業時は装着室、チェンバー共に真空状態に保たれているので、チェンバーのカートリッジ搬入ごとの真空引きは不要となる。また、焼結後の装着室への搬出も真空状態が保たれた状態で行い、その後、真空状態の冷却室に搬入されて、そこで冷却される。すなわち、焼結後のカートリッジの冷却と次のカートリッジの焼結作業を同時に行うことが可能となる。また、予備室への新たなカートリッジの搬入も同時に行うことが可能となる。これにより連続的な焼結作業に要する時間を大幅に削減することが可能となる。なお、カートリッジを予備室からチェンバー内の焼結室に搬入するための装着室と焼結後のカートリッジを焼結室から冷却室に搬出するための装着室を焼結室の上下に別々に設けてもよく、または、装着室は焼結室の上下の一方に1つ設け、その中で上記の搬入、搬出の両方を行うようにしてもよい。
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点の連続型放電プラズマ焼結装置において、前記成形ダイは上下方向の中央部に絶縁体または高抵抗体からなる層状部分を有することを特徴とする。導電性粉末原料を焼結する場合には、これにより、粉末原料にほぼ集中して通電させることが可能となり、加熱を兼ねて成形ダイにも通電する場合よりもはるかに少ないパルス電流で焼結が得られるようになる。
第6の観点では、本発明は、前記第4または第5の観点の連続型放電プラズマ焼結装置において、1つの前記装着室を有し、該装着室は、前記カートリッジ収納部を、前記焼結前のカートリッジの前記予備室からの搬出位置から前記焼結室への搬入位置に移動し、かつ、前記焼結後のカートリッジの前記焼結室からの搬出位置から前記冷却室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構を備え、前記焼結室内に装着された前記カートリッジの上パンチを押圧するプレスシャフトを有するプレス装置を前記焼結室の上方に設置し、前記焼結室の下方に前記カートリッジの下パンチを保持するプレス台を設置し、該プレス台は制御により前記焼結室と前記装着室間で前記カートリッジを移動させることが可能なプレス台移動機構を有することを特徴とする。
本観点の発明においては、装着室は1つであり、下パンチをプレス台で支えながらプレス装置のプレスシャフトにより上パンチを押圧して粉末原料を圧縮して放電プラズマにより焼結させ、焼結後プレス台を上下方向に移動して焼結後のカートリッジを装着室に戻すことができる。装着室が焼却室の上方に配置されているときは上方より搬入、搬出を行い、装着室が焼却室の下方に配置されているときは下方より搬入、搬出を行う。
第7の観点では、本発明は、前記第6の観点の連続型放電プラズマ焼結装置において、前記焼結室の上方に前記装着室が配置され、前記装着室の上方に前記予備室が配置され、前記装着室の下方に前記冷却室が配置されていることを特徴とする。本観点の発明では、例えば以下のような焼結作業を行う配置が可能となる。先ず、予備室にその上方から原料を入れたカートリッジを挿入して予備室を真空引きし、その位置からシャッターを開けてその真下の装着室内のカートリッジ収納部に移動させてシャッターを閉じ、水平面内でカートリッジ収納部を焼結室の真上に移動してシャッターを開けてカートリッジを焼結室内に移動させる。焼結後は、カートリッジを焼結室の真上の装着室内のカートリッジ収納部に移動させ、そのカートリッジ収納部を冷却室の真上にある搬入位置に移動させるとともにもう一つのカートリッジ収納部に収納された新しい原料を入れたカートリッジを焼却室の真上に移動する。その後、焼結後のカートリッジを冷却室に搬入し、焼結前のカートリッジを焼結室に搬入してシャッターを閉じる。
第8の観点では、本発明は、前記第7の観点の連続型放電プラズマ焼結装置において、前記カートリッジ収納部移動機構は回転機構であって、前記少なくとも2つのカートリッジ収納部は前記回転機構の回転軸に対象に配置されていることを特徴とする。例えば、予備室と冷却室を装着室を挟んで上下に配置し、回転軸に対して180度対称な位置に2つのカートリッジ収納部を設け、一方のカートリッジ収納部が焼結室の真上にあるとき、他方のカートリッジ収納部は予備室と冷却室の間に位置するようにすることができる。
第9の観点では、本発明は、前記第8の観点の連続型放電プラズマ焼結装置において、前記装着室は少なくとも4つのカートリッジ収納部を備えることを特徴とする。本観点の発明では、4つ以上のカートリッジ収納部を備え、それらを順次回転させて移動することにより予備室、冷却室との間でカートリッジの搬入搬出を複数個まとめて行うことが可能となり、1回の焼結ごとに行う必要がなくなるので、より効率的な連続した焼結作業が可能となる。なお、カートリッジ収納部の数は、例えば6個、8個、10個など、装置形状などが許容される範囲内で任意に設定できる。
以上のように、本発明では、過大なパルス電流を流すことなく、特性ばらつきの少ない良好な焼結体を得ることが可能な放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置が得られる。
実施例1に係る放電プラズマ焼結装置の焼結炉の概略を示す模式的な断面図。 カートリッジの構成を示す断面図。 中央に絶縁体層を設けた成形ダイからなるカートリッジの構成を示す断面図。 実施例2に係る連続型放電プラズマ焼結装置の焼結炉の概略を示す模式的な断面図。 カートリッジ収納部の配置を示す上面図。 焼結作業と同時に次の原料を入れたカートリッジを予備室に移動した状態の焼結炉の概略を示す模式的な断面図。 焼結作業終了後、次のカートリッジを焼結室上に移動した状態の焼結炉の概略を示す模式的な断面図。 連続型放電プラズマ焼結装置の焼結炉の変形例の概略を示す模式的な平面図。
以下、図面を参照して本発明の放電プラズマ焼結装置および連続型放電プラズマ焼結装置を実施例により詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図1は実施例1に係る放電プラズマ焼結装置の焼結炉の概略を示す模式的な断面図である。本実施例の放電プラズマ焼結装置は、電気制御盤と焼結炉1とから成り、図1は焼結炉1を示している。焼結炉1は放電プラズマ焼結手段と高周波誘導加熱手段の両方を備え、電気制御盤は、放電プラズマ焼結のためにパルス電流を発生するインバーター制御パルス電源と、高周波誘導加熱のための高周波発振器電源と、サーボプレス電源とで構成されている。焼結炉1は、チェンバー12とチェンバー12内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室13と、チャンバー12の内部に挿入される原料を保持したカートリッジ11に圧力を加えるためのシャフト17を備えたサーボプレス16、チャンバー12内の気体を排出するための真空ポンプ18、その他、図示を省略するが、アルゴンガスの導入部および流量計などを備えている。また、高周波誘導加熱のための誘導加熱コイル19を備えている。また、チャンバー12は、シャフト17をチャンバー12内に挿入した状態、および引き上げた状態のいずれも真空状態を保持可能となる構造を有している。また、カートリッジ11の下側には圧力を支えるプレス台20が配置され、プレス台20はプレス台シャフト21を介してプレス台20を上下に移動させるプレス台移動機構22に結合している。焼結後にそのプレス台20を上方に移動してチェンバー12の上部より焼結体を取り出す構成である。焼結室13の断熱材としてはカーボンフェルト等からなる成型断熱材を用いている。
シャフト17の先端の上パンチと接するシャフト下端部分23および前記プレス台の下パンチと接するプレス台上端部分24はカーボンを材料として構成されている。シャフトおよびプレス台の他の部分はステンレスなどの金属である。
図2はカートリッジ11の構成を示す断面図である。カートリッジ11は成形ダイ41と成形ダイ41に挿入される上パンチ42および下パンチ43とからなる。放電プラズマ焼結では、成形ダイ41の中の粉末原料44をサーボプレス16のシャフト17により上下パンチ42、43間に圧力を加えて圧縮し、その後上下パンチ42、43間にパルス状電流を流して焼結させる。
次に、本実施例の焼結装置を用いてMgSi(マグネシウムシリサイド)を焼結する場合について詳細に説明する。この場合、カートリッジ11は、外径50mm、内径20mm、高さ60mmの成形ダイ41と、外径20mm、高さ35mmの先端部と外径75mm、高さ8mmの基部を炭素材で一体に形成した上パンチ42、およびそれと同一の下パンチ43とで構成した。
切削粉状のMg(マグネシウム)とSi(シリコン)を所定の比率で3g秤量し、この粉末原料をカートリッジ11の成形ダイ41に充填して本装置で焼結を行った。
まず、粉末原料44を充填したカートリッジ11を本焼結装置の焼結炉1にセットして、真空ポンプ18で1Pa以下に排気した後Arガスで置換する。Arガスを5l/min流した状態で、サーボプレス16で加圧し、圧縮圧力を20MPa/cmに維持した。この状態で、高周波誘導加熱電源を入れ4KWで30秒加熱して450℃まで温度を上げた。その後、高周波誘導加熱電源の出力を3KWとし、放電プラズマ焼結のパルス通電を、電流1300A、パルス幅150msecのON状態と、電流0A、パルス幅10msecのOFF状態との繰り返しで850℃まで昇温させて3分間保持した。その後、加圧を開放して電源を切った。
上記のようなパルス通電と高周波誘導加熱による焼結により、外径20mm、高さ5mmのMgSi焼結体が得られた。得られた焼結体は密度が96%以上であった。同様な条件で、放電プラズマ焼結のパルス通電のみで実施した場合は得られた焼結体の密度は92%となり、高周波誘導加熱だけでは焼結体の密度は80%程しか得られなかった。この結果、パルス通電と高周波誘導加熱の両方を用いた本発明の効果が確認できた。
また、本実施例においては、上下方向の中央部に絶縁体または高抵抗体からなる層状部分を有する成形ダイを用いたカートリッジを使用することができる。図3はこのように中央に絶縁体層45を設けた成形ダイ46からなるカートリッジの構成を示す断面図である。導電性粉末原料を焼結する場合に図3のカートリッジ11aを使用することにより、粉末原料にほぼ集中して通電させることが可能となり、加熱を兼ねて成形ダイにも通電する場合よりもはるかに少ないパルス電流で焼結が得られるようになる。
次に、本実施例の放電プラズマ焼結装置を用いてAl(酸化アルミニウム)を焼結する場合について詳細に説明する。この場合、カートリッジ11は、外径39mm、内径20mm、高さ68mmの成形ダイ41と、外径20mm、高さ35mmの先端部と外径50mm、高さ8mmの基部を炭素材で一体に形成した上パンチ42および下パンチ43とで構成した。
切削粉状のAl(アルミニウム)を3g秤量し、この粉末原料をカートリッジ11の成形ダイ41に充填して本装置で焼結を行った。
まず、粉末原料44を充填したカートリッジ11を本焼結装置の焼結炉1にセットして高周波誘導加熱部分に配置し、真空ポンプ18で1Pa以下に排気した後Arガスで置換する。Arガスを5l/min流した状態で、サーボプレス16で加圧し、圧縮圧力を20MPa/cmに維持した。この状態で、高周波誘導加熱電源を入れ4KWで30秒加熱して450℃まで温度を上げた。その後、高周波誘導加熱電源の出力を4KWとし、放電プラズマ焼結のパルス通電を、電流1700A、パルス幅150msecのON状態と、電流0A、パルス幅10msecのOFF状態との繰り返しで1200℃まで昇温させて3分間保持した。その後、加圧を開放して電源を切った。
上記のようなパルス通電と高周波誘導加熱による焼結により、外径20mm、高さ3mmのAl焼結体が得られた。得られた焼結体は密度が77%であり、放電プラズマ焼結のパルス通電のみで焼結した焼結体の密度や高周波誘導加熱だけで焼結した焼結体の密度に比べて高い密度が得られた。
図4は本発明の実施例2に係る連続型放電プラズマ焼結装置の焼結炉の概略を示す模式的な断面図である。本実施例の連続型放電プラズマ焼結装置は、実施例1と同様に電気制御盤等と焼結炉2とから成り、図4は焼結炉2を示している。本実施例の連続型放電プラズマ焼結装置の焼結を行う部分の基本的な構成は実施例1と同様である。すなわち、本実施例の焼結炉2も、チェンバー12とチェンバー12内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室13と、チャンバー12の内部に挿入される原料を保持したカートリッジに圧力を加えるためのシャフト17を備えたサーボプレス、チャンバー12内の気体を排出するための真空ポンプなどを備えている。また、高周波誘導加熱のための誘導加熱コイル19を備えている。また、チャンバー12は、シャフト17をチャンバー12内に挿入した状態、および引き上げた状態のいずれも真空状態を保持可能となる構造を有している。また、カートリッジの下側には圧力を支えるプレス台20が配置され、プレス台20はプレス台シャフト21を介してプレス台20を上下に移動させるプレス台移動機構に結合している。焼結後にそのプレス台20を上方に移動してチェンバー12の上部より焼結体を取り出す構成である。
但し、本実施例においては、図4に示すように、焼結炉2は、焼結前のカートリッジ11を収納する予備室31と、焼結後のカートリッジを収納し冷却する冷却室32と、1つの装着室33とを備え、装着室33は、焼結前および焼結後のカートリッジを収納する8個のカートリッジ収納部34a〜34hと、それらのカートリッジ収納部を、焼結前のカートリッジの予備室31からの搬出位置から焼結室13への搬入位置に移動し、かつ、焼結後のカートリッジの焼結室13からの搬出位置から冷却室32への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構を備えている。また、図4に示すように、焼結室13の上方に装着室33が配置され、装着室33の上方に予備室31が配置され、装着室33の下方に冷却室32が配置されている。カートリッジ収納部移動機構は回転機構であって、回転モータ35の回転軸36に対して8個のカートリッジ収納部34a〜34hを対象に配置している。図5はカートリッジ収納部の配置を示す上面図である。図4および図5は予備室31からの搬出位置のカートリッジ収納部34aにカートリッジ11が収納されている場合を示す。
チェンバー12、装着室33、予備室31および冷却室32は真空ポンプに接続され、それぞれに設けられた真空ポンプとの間の真空バルブを開閉することにより独立して真空引きが可能であるように設定されている。予備室31と装着室33との間にはシャッター26、装着室33とチェンバー12との間にはシャッター27、および装着室33と冷却室32との間にはシャッター28を備え、それらのシャッターは、それぞれの部屋の真空状態を保持して開閉可能なシャッターである。
次に本実施例の連続型放電プラズマ焼結装置により焼結作業を連続して行う場合について説明する。先ず、粉末原料を入れたカートリッジ11aを予備室31の上に設けた外部ホルダー38にセットし、予備室31の上部に設けたシャッター25を開けてそのカートリッジ11aを予備室31の内部ホルダー39の中に移動する。次に予備室31を装着室31の真空度と同じ程度まで真空引きし、装着室31との間のシャッター26を開け、カートリッジ11aを内部ホルダー39よりその真下にある装着室33内のカートリッジ収納部34aに移動し、装着室31との間のシャッター26を閉じる。図3はこの時の状態を示している。
次にカートリッジ収納部移動機構の回転モータ35を180度回転させてカートリッジ収納部34aを回転軸37に対して対称な位置であって焼結室13への搬入位置であるカートリッジ収納部34eがあった位置に移動する。その後、装着室33とチェンバー12との間のシャッター27を開け、プレス台20を上方に移動してプレス台20の上にカートリッジ11aを載せ、焼却室13の焼結を行う所定の位置にカートリッジ11aが配置されるようにプレス台20を下に移動する。次に上からシャフト17を下げてカートリッジ収納部34aを貫通して焼却室13に挿入し、カートリッジ11aの上下パンチ間の粉末原料に所定の圧力を加える。この作業と同時に予備室31との間のシャッター26を開けて次の原料を入れたカートリッジ11bを装着室33内のカートリッジ収納部に移動する。
図6は、上記のように、焼結作業と同時に次の原料を入れたカートリッジを予備室に移動した状態の焼結炉の概略を示す模式的な断面図である。本実施例においても、焼結室13やチェンバー12、カートリッジの構成や形状を実施例1と同様に設定すれば、焼結の際のArガスの導入や圧力設定、高周波誘導加熱の条件設定、放電プラズマ焼結の圧力や通電などの条件はすべて実施例1と同じ条件に設定して焼結を行うことが可能である。
焼結終了後は、シャフト17を上げ、プレス台20を上昇させて装着室33内の元のカートリッジ収納部34aに焼結後のカートリッジ11aを収納する。次にカートリッジ収納部移動機構の回転モータ35を180度回転させて焼結後のカートリッジ11aを収納したカートリッジ収納部34aを焼結室13からの搬出位置から回転軸37に対して対称な位置であって装着室33の下方に配置した冷却室32への搬入位置に移動する。このとき、同時に次の原料を入れたカートリッジ11bが焼結室13への搬入位置に移動する。その後、予め装着室33と同程度に真空引きされた冷却室32と装着室33との間のシャッター28を開け、焼結後のカートリッジ11aを冷却室32内に搬入し、シャッター28を閉じる。次に、装着室33の真空度と同じ程度まで真空引きされた予備室31と装着室33との間のシャッター26を開け、次の原料を入れたカートリッジ11cをその真下にある装着室31内のカートリッジ収納部34aに移動し、装着室33との間のシャッター26を閉じる。図7はこのように焼結作業が終了後、次のカートリッジを焼結室上に移動した状態の焼結炉の概略を示す模式的な断面図である。この後、カートリッジ11bを焼結室13に搬入してカートリッジ11aと同様な上述の焼結作業により焼結を行う。なお、冷却室32内のカートリッジは所定時間の冷却後、冷却室32の下のシャッター29を開けて回収箱37に搬入される。
本実施例の連続型放電プラズマ焼結装置では、上記のような操作の繰り返しにより、焼結後のカートリッジの冷却、次のカートリッジの焼結作業、予備室への新たなカートリッジの搬入を同時に行うことが可能となり、連続的な焼結作業に要する時間を大幅に削減することが可能となる。
本実施例において、8個のカートリッジ収納部34a〜34hのすべてを有効に利用することができる。予備室31を8個のカートリッジを収納できるように設定し、装着室33との間のシャッター26を開けた時にカートリッジ収納部34a〜34hを回転させながら順に各カートリッジ収納部にカートリッジを収納することにより、8個の原料を入れたカートリッジをカートリッジ収納部に収納する。次に、1つを焼結室13の所定の位置に配置して焼結作業を行い、焼結後に元のカートリッジ収納部に戻して収納する。次にカートリッジ収納部移動機構の回転モータ35を1/8回転して次のカートリッジを焼結室13に入れ焼結する。これを順次繰り返すことにより、8個のカートリッジの焼結を終了させた後、冷却室32との間のシャッター28を開けて8個のカートリッジを冷却室32に搬入する。このような工程により、8個のカートリッジの装着室33への搬入および冷却室32への搬出をそれぞれ1回のシャッターの開閉により行うことができ、さらに作業の効率化が得られる。なお、8個のカートリッジ収納部のすべてにカートリッジを収納して、1回の焼結ごとにカートリッジを1個づつ装着室33への搬入および冷却室32への搬出を行ってもよい。
なお、本実施例において、外部ホルダー38や予備室31および冷却室32の内部ホルダー39は円筒状のケース等で構成でき、そのホルダー内でのカートリッジの下方向への移動は手動や電動の移動機構などを用いて行うことができる。予備室31から装着室33内へのカートリッジの移動や装着室33から冷却室32内へのカートリッジの移動も同様に手動や電動の移動機構などを用いて行うことができる。
次に、本実施例の連続型放電プラズマ焼結装置を用いてMgSi(マグネシウムシリサイド)を焼結する場合について詳細に説明する。成形ダイの形状は外径50mm、内径22mm、高さ60mmである。上下パンチはそれぞれ外径22mm、高さ35mmであり、炭素材で形成した。
粉末原料をチャージすることが難しいのと、成形時に横方向に押しつぶされて成形ダイ内で詰まることがあるため、切削粉状のMgとSiを所定の比率で3g秤量し、この粉末原料を黒鉛シートで覆った状態で外径21mm、厚さ7mm程度の形状になるよう予め成形プレスした原料ペレットを準備し、成形ダイ内の上下パンチ間に充填してカートリッジを構成し本装置で焼結を行った。
まず、原料ペレットを充填した1個目のカートリッジを本焼結装置の焼結炉2にセットして、真空ポンプで1Pa以下に排気した後Arガスで置換する。Arガスを5l/min流した状態で、サーボプレスで加圧し、圧縮圧力を20MPa/cmに維持した。この状態で、高周波誘導加熱電源を入れ4KWで30秒加熱して450℃まで温度を上げた。その後、高周波誘導加熱電源の出力を3KWとし、放電プラズマ焼結のパルス通電を、電流800A、パルス幅150msecのON状態と、電流0A、パルス幅10msecのOFF状態との繰り返しで850℃まで昇温させて3分間保持した。その後、加圧を開放して電源を切って1個目の焼結を終了した。
次に、シャフト17を焼結室13から抜いてプレス台20を移動して焼結後のカートリッジを装着室33内のカートリッジ収納部に戻し、カートリッジ収納部移動機構を回転し、原料ペレットを挟んだ次のカートリッジを焼結室13に挿入した。これを繰り返し同じ条件で装着室に収納した8個のカートリッジの焼結を行った。
上記の連続的な焼結作業により、外径20mm、高さ5mmの焼結体が8個得られ、得られた8個の焼結体はすべて密度が96%以上であった。
(変形例)
図8は本発明の実施例2に係る連続型放電プラズマ焼結装置の焼結炉の変形例の概略を示す模式的な平面図である。図8に示す焼結炉3は、図4に示した焼結炉2とチェンバーや焼結室などの構成は同じであるが、装着室、予備室、冷却室の配置やカートリッジ収納部移動機構、カートリッジ収納部の数などが異なっている。図7において、チェンバー50の両側に予備室51と冷却室52が配置され、それらの両方のカートリッジの搬入口を覆うような形状の装着室53が配置される。装着室53はチェンバー50の上方に配置されるが、予備室51、冷却室52は装着室53の上方または下方のいずれに配置してもよい。2つのカートリッジ収納部54a、54bを保持するカートリッジ収納部移動機構55は、横に平行移動し、カートリッジ収納部54aが予備室51からのカートリッジの搬出口にあるときカートリッジ収納部54bは焼結室への搬入口に位置し、カートリッジ収納部54aが焼結室への搬入口に移動したときにはカートリッジ収納部54bは冷却室52への搬入口に位置するように設定されている。
原料を入れたカートリッジを予備室51からカートリッジ収納部54aに搬入し、同時に焼結後のカートリッジを焼結室からカートリッジ収納部54bに搬入し、その後カートリッジ収納部移動機構55を左に移動させることにより焼結後のカートリッジを冷却室に搬入し、新たなカートリッジを焼結室に搬入する。その後、サーボプレスのシャフトをカートリッジ収納部54aを貫通させて下げて焼結室に挿入し焼結作業を行う。焼結後、シャフトを上げ、カートリッジ収納部移動機構55を右に移動させて図8の配置に戻し、上記のように焼結後のカートリッジの搬出と、かつ新たなカートリッジの搬入を行う。以上の作業を繰り返し連続的な焼結を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではないことは言うまでもなく、目的とする焼結体の種類や形状などに応じて変更可能である。例えば、焼結室を構成する断熱材としてはカーボンフェルト以外にもグラスファイバー、アルミナフェルト、ジルコニアフェルトなどによる成型断熱材を用いることができる。焼結装置の各部の構造、形状、材質なども目的とする焼結体の種類や形状に合わせて変更可能である。また、焼結体の種類や使用する焼結装置の各部の構造や形状などによって、温度などの焼結条件も最適化することが望ましい。
1、2 焼結炉
11、11a、11b、11c カートリッジ
12、50 チャンバー
13 焼結室
16 サーボプレス
17 シャフト
18 真空ポンプ
19 誘導加熱コイル
20 プレス台
21 プレス台シャフト
22 プレス台移動機構
23 シャフト下端部分
24 プレス台上端部分
25、26、27、28 シャッター
31、51 予備室
32、52 冷却室
33、53 装着室
34a〜34h、54a、54b カートリッジ収納部
35 モーター
36 回転軸
37 回収箱
38 外部ホルダー
39 内部ホルダー
41、46 成形ダイ
42 上パンチ
43 下パンチ
44 粉末原料
45 絶縁層
55 カートリッジ収納部移動機構

Claims (9)

  1. チェンバーと該チェンバー内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室とを備え、成形ダイと該成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジを前記焼結室内に配置し、前記成形ダイの中の原料を前記の上下パンチを使用して圧縮し、前記の上下パンチ間にパルス状電流を流して焼結させる放電プラズマ焼結手段と、前記焼結室の外側に前記成形ダイまたは前記原料を高周波誘導加熱する手段とを備えたことを特徴とする放電プラズマ焼結装置。
  2. 前記成形ダイは上下方向の中央部に絶縁体または高抵抗体からなる層状部分を有することを特徴とする請求項1に記載の放電プラズマ焼結装置。
  3. 前記焼結室内に装着された前記カートリッジの上パンチまたは下パンチを押圧するプレスシャフトを有するプレス装置を前記焼結室の上方または下方に設置し、前記カートリッジを挟んで前記プレスシャフトと対峙する前記焼結室の下方または上方に前記カートリッジの下パンチまたは上パンチを保持するプレス台を設置し、前記プレスシャフトの先端の上パンチまたは下パンチと接する部分および前記プレス台の下パンチまたは上パンチと接する部分の材料はカーボンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電プラズマ焼結装置。
  4. チェンバーと該チェンバー内に設置された断熱材により構成した円筒状の焼結室とを備え、成形ダイと該成形ダイに挿入される上パンチおよび下パンチとからなるカートリッジを前記焼結室内に配置し、前記成形ダイの中の原料を前記の上下パンチを使用して圧縮し、前記の上下パンチ間にパルス状電流を流して焼結させる放電プラズマ焼結手段と、前記焼結室の外側に前記成形ダイまたは前記原料を高周波誘導加熱する手段とを備え、焼結前のカートリッジを収納する予備室と、焼結後のカートリッジを収納し冷却する冷却室と、少なくとも1つの装着室とを備え、前記装着室は、前記焼結前および焼結後のカートリッジを収納する少なくとも2つのカートリッジ収納部と、該カートリッジ収納部を、前記焼結前のカートリッジの前記予備室からの搬出位置から前記焼結室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構または前記焼結後のカートリッジの前記焼結室からの搬出位置から前記冷却室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構の少なくとも一方を備え、前記チェンバー、前記装着室、前記予備室および前記冷却室はそれぞれ独立して真空引きが可能であって、前記予備室と前記装着室との間、前記装着室と前記チェンバーとの間、および前記装着室と前記冷却室との間にはそれぞれ真空状態を保持して開閉可能なシャッターを有することを特徴とする連続型放電プラズマ焼結装置。
  5. 前記成形ダイは上下方向の中央部に絶縁体または高抵抗体からなる層状部分を有することを特徴とする請求項4に記載の連続型放電プラズマ焼結装置。
  6. 1つの前記装着室を有し、該装着室は、前記カートリッジ収納部を、前記焼結前のカートリッジの前記予備室からの搬出位置から前記焼結室への搬入位置に移動し、かつ、前記焼結後のカートリッジの前記焼結室からの搬出位置から前記冷却室への搬入位置に移動するカートリッジ収納部移動機構を備え、前記焼結室内に装着された前記カートリッジの上パンチを押圧するプレスシャフトを有するプレス装置を前記焼結室の上方に設置し、前記焼結室の下方に前記カートリッジの下パンチを保持するプレス台を設置し、該プレス台は制御により前記焼結室と前記装着室間で前記カートリッジを移動させることが可能なプレス台移動機構を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の連続型放電プラズマ焼結装置。
  7. 前記焼結室の上方に前記装着室が配置され、前記装着室の上方に前記予備室が配置され、前記装着室の下方に前記冷却室が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の連続型放電プラズマ焼結装置。
  8. 前記カートリッジ収納部移動機構は回転機構であって、前記少なくとも2つのカートリッジ収納部は前記回転機構の回転軸に対象に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の連続型放電プラズマ焼結装置。
  9. 前記装着室は少なくとも4つのカートリッジ収納部を備えることを特徴とする請求項8に記載の連続型放電プラズマ焼結装置。
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