JP2017088321A - 搬送状態検出装置 - Google Patents

搬送状態検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017088321A
JP2017088321A JP2015220590A JP2015220590A JP2017088321A JP 2017088321 A JP2017088321 A JP 2017088321A JP 2015220590 A JP2015220590 A JP 2015220590A JP 2015220590 A JP2015220590 A JP 2015220590A JP 2017088321 A JP2017088321 A JP 2017088321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyance
different
speed
laser doppler
direction movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015220590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6365510B2 (ja
Inventor
光太郎 西村
Kotaro Nishimura
光太郎 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2015220590A priority Critical patent/JP6365510B2/ja
Publication of JP2017088321A publication Critical patent/JP2017088321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6365510B2 publication Critical patent/JP6365510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

【課題】計算機を用いて鋼板などの搬送物の干渉を判別することが可能な搬送状態検出装置を提供する。
【解決手段】コンピュータシステム8によって鋼板Sの搬送状態を検出するために、鋼板Sの外表面に設定された測定点Pに対し、夫々搬送平面と垂直で且つ測定点Pで交差する互いに異なる平面内を通るレーザ光Lを測定点Pに照射し且つレーザ光Lの散乱光を受光する受光部6が測定点Pを通る直線上に配置された2つのレーザドップラ速度計1、2でレーザドップラ速度検出装置7を構成する。そして、2つのレーザドップラ速度計1、2の出力から鋼板Sの実移動速度を算出し、実移動速度の搬送方向速度成分を積分して搬送方向移動量を算出すると共に蛇行方向速度成分を積分して蛇行方向移動量を算出し、蛇行方向移動量の最大値と最小値との差分値から蛇行変動量を算出し、蛇行変動量が規定値以上となったときの搬送方向移動量の記憶及び出力を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、搬送物の搬送状態検出装置に関し、例えば鋼板のように平坦で連続する外表面を有し且つ予め設定された搬送方向に搬送される搬送物の搬送状態を検出するのに好適なものである。
鋼板のように平坦で連続する外表面を有する搬送物の搬送状態は、例えば下記特許文献1に記載されるレーザドップラ速度計を用いて搬送方向への移動速度を検出することができる。このレーザドップラ速度計は、例えば搬送物の搬送方向に平行で且つ搬送物の平坦外表面と垂直な平面内を通るレーザ光を同じ照射角度で2方向から予め設定された搬送物の測定点に照射し、その測定点に照射されたレーザ光の散乱光を測定点垂直線上の受光部で受光し、ドップラシフトで生じる散乱光の干渉縞の周波数(ドップラ周波数)から搬送方向への移動速度を算出するものである。
特開平7−270436号公報
ところで、鋼板の搬送ラインでは、搬送方向と直交方向、搬送方向に対して異方向に鋼板が移動する、所謂蛇行が問題となる。蛇行量が大きくなると、鋼板の搬送ライン周辺の設備と干渉し、種々の問題が生じる。しかしながら、鋼板は相応に速い速度で搬送されており、鋼板の搬送速度を正確に検出する手段がないので、鋼板が搬送ライン内のどの位置にあるか分からない。そのため、どの箇所で鋼板と設備との干渉が生じたかは検出しにくい。このように鋼板の搬送状態、特に設備との干渉が生じたことを判別可能な搬送状態検出装置が望まれている。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、演算処理機能を有する計算機を用いて、鋼板などの搬送物の干渉を判別することが可能な搬送状態検出装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、平坦で連続する外表面を有し且つ予め設定された搬送方向に搬送される搬送物に対して、演算処理機能を有する計算機によって搬送物の搬送方向と異なる異方向への移動状態を検出する搬送状態検出装置であって、搬送方向及び異方向を含む搬送平面上で且つ搬送物の外表面に設定された測定点に対し、夫々搬送平面と垂直で且つ測定点で交差する互いに異なる平面内を通るレーザ光を測定点に照射し且つ測定点に照射したレーザ光の散乱光を受光する受光部が搬送平面に垂直で且つ測定点を通る直線上に配置された2つのレーザドップラ速度計を有するレーザドップラ速度検出装置と、レーザドップラ速度検出装置の2つのレーザドップラ速度計の出力から搬送方向及び異方向の2つの成分を有する搬送物の実移動速度を算出する実移動速度算出部と、搬送物の実移動速度の搬送方向速度成分を積分して搬送物の搬送方向移動量を算出する搬送方向移動量算出部と、搬送物の実移動速度の異方向速度成分を積分して搬送物の異方向移動量を算出する異方向移動量算出部と、搬送物の異方向移動量の最大値と最小値との差分値から搬送物の異方向移動変動量を算出する異方向移動変動量算出部と、搬送物の異方向移動変動量が予め設定された規定値以上となったときに、その時点における搬送物の搬送方向移動量の記憶及び出力の少なくとも何れか一方を行う搬送状態検出部と、を備えた搬送状態検出装置が提供される。
本発明によれば、演算処理機能を有する計算機を用いて、鋼板などの搬送物の干渉や蛇行量を判別することが可能となる。
本発明の搬送状態検出装置の一実施形態が適用された鋼板剪断ラインを示す概略構成図である。 図1の鋼板剪断ラインにおける搬送状態検出装置の配置説明図である。 図2に配置された搬送状態検出装置の概略構成図である。 レーザドップラ速度計の概略構成図である。 図4のレーザドップラ速度計による速度検出の説明図である。 図3の2つのレーザドップラ速度計による速度検出の説明図である。 図2の各レーザドップラ速度検出装置で検出される鋼板移動速度の説明図である。 図7の単一のレーザドップラ速度検出装置で検出される鋼板移動速度の説明図である。 図3のコンピュータシステムで実行される演算処理のフローチャートである。 図2の鋼板剪断ラインで発生するバリの説明図である。 図9の演算処理の作用の説明図である。
以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の実施形態に係る搬送状態検出装置について図面を参照しながら説明する。この実施形態の搬送状態検出装置は、例えば図1に示す鋼板剪断ラインに用いられる。この鋼板剪断ラインは、図の右方から左方に搬送される圧延後の鋼板Sを剪断するものであり、まずクロップシャー11で、鋼板Sの搬送方向先尾端のクロップ部と呼ばれる非定常部を剪断する。次に、幅剪断機12で、鋼板Sの幅方向の両端部及び幅方向中央部を剪断する。次に、レーザ板厚計13で鋼板Sの板厚を測定する。次に、エンドシャー14で鋼板Sを搬送方向に剪断して規定の長さとする。次に、走間検査機15でバリなどの外観検査を行って搬出する。幅剪断機12には、ダブルサイドシャーと呼ばれる鋼板Sの幅方向両端部剪断機と、ローリングスリットシャーと呼ばれる鋼板Sの幅方向中央部剪断機がある。なお、ダブルサイドシャーもローリングスリットシャーも、所謂ハサミ状に刃物を鋼板Sに押し当てて剪断する。これらの鋼板剪断時には、鋼板Sの搬送を停止して剪断を行う。
図2は、図1の鋼板剪断ライン、特に幅剪断機12に設けられた搬送状態検出装置の配置説明図である。この図では、鋼板Sは図の左方から右方に搬送される。図中の符号16は、幅剪断機12の入側に配置されたダブルサイドシャー、符号17は、ダブルサイドシャー16より出側に配置されたローリングスリットシャーである。ダブルサイドシャー16の入側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第1ピンチロール18が配置されている。また、ダブルサイドシャー16の出側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第2ピンチロール19が配置されている。また、第2ピンチロール19の出側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第2ピンチロール出側ガイドロール22が配置されている。また、ローリングスリットシャー17の鋼板搬送ライン幅方向両側にはローリングスリットシャーサイドガイド21が配置され、各ローリングスリットシャーサイドガイド21の入側部分にはサイドガイド入側ガイドロール23が、出側部分にはサイドガイド出側ガイドロール24が配置されている。また、ローリングスリットシャーサイドガイド21の出側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第3ピンチロール入側ガイドロール25が配置されている。また、第3ピンチロール入側ガイドロール25の出側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第3ピンチロール20が配置されている。また、第3ピンチロール20の出側には、鋼板搬送ラインの幅方向両側に第3ピンチロール出側ガイドロール26が配置されている。なお、鋼板搬送ラインの下方には図示しない多数のテーブルロールが配置されている。
ダブルサイドシャー16は、鋼板Sの幅方向両端部を同時期に剪断するものである。ローリングスリットシャー17は、鋼板Sの幅方向中央部を剪断するものである。また、各ピンチロール18〜20は、鋼板Sの幅方向両端部を上下から挟んで駆動するものである。各ピンチロール18〜20の駆動とダブルサイドシャー16、ローリングスリットシャー17の剪断動作は電気制御的に独立しており、ピンチロール18〜20による鋼板搬送中は、ダブルサイドシャー16の刃先及びローリングスリットシャー17の刃先は鋼板Sと干渉しないように構成されている。幅剪断機12では、例えばテーブルロールによってダブルサイドシャー16の剪断位置まで鋼板Sを搬送して一時停止する。その状態で、ピンチロール18で鋼板Sを挟むとダブルサイドシャー16が剪断を開始する。剪断終了と同時に鋼板Sを一定量・一定速度で搬送する。この剪断と搬送を繰り返した後、鋼板はダブルサイドシャー16の出側に搬送される。ローリングスリットシャー17でも同様に剪断と搬送動作が行われる。鋼板Sのバリは、例えば図10に示すささくれのような断面不良である。この断面不良は、前述のようなシャーによる剪断・搬送動作の繰り返し中に、鋼板が搬送方向と異なる方向に動くことによって生じる剪断位置の位置ずれが原因で発生する。
この実施形態では、対をなす第1ピンチロール18の間、同じく対をなす第2ピンチロール19の間、及び同じく対をなす第3ピンチロール20の間の夫々に搬送状態検出装置のレーザドップラ速度検出装置7を配置している。図3には、レーザドップラ速度検出装置7を含む搬送状態検出装置の概略構成を示す。この搬送状態検出装置は、2つのレーザドップラ速度計1、2を組合せたレーザドップラ速度検出装置7と、高度な演算処理機能を有するコンピュータシステム(計算機)8を備えて構成される。このうちレーザドップラ速度検出装置7は、鋼板Sの搬送方向及び搬送方向と直交する蛇行方向、即ち異方向を含む搬送平面上で且つ鋼板Sの上表面に測定点Pを設定し、2つのレーザドップラ速度計1、2の夫々で、搬送平面と垂直で且つ測定点Pで交差する互いに異なる平面内を通るレーザ光Lを測定点Pに照射し、且つ測定点Pに照射したレーザ光Lの散乱光を、搬送平面に垂直で且つ測定点Pを通る直線上に配置された受光部6で受光する。
図4には、レーザドップラ速度計1、2の概略構成を、図5には、図4のレーザドップラ速度計1、2による速度検出の原理を示す。このレーザドップラ速度計1、2は、例えば半導体レーザなどのレーザ発光源3aを発光源とする発光部3を有する。発光部3では、レーザ発光源3aで発光されるレーザ光をコリメータレンズ3bで平行光束とし、このレーザ光束をビームスプリッタ4で2つのレーザ光束に分割する。この2つのレーザ光束は逆方向に向いているので、夫々、ミラー5で反射して、同一平面内を通る2つのレーザ光束(レーザ光)Lとして、搬送物、この場合は鋼板Sの上表面の測定点Pに同一入射角θで照射する。この照射されたレーザ光束Lの散乱光を、測定点Pの直上、即ち搬送平面に垂直で且つ測定点Pを通る直線上に配置された受光部6、具体的には集光レンズ6a及び光検出器6bで受光する。速度Vで搬送される鋼板Sに照射された2つのレーザ光束Lの散乱光は互いにドップラシフトを受けるので、受光部6で受光した2つのレーザ光束Lの散乱光には干渉縞が生じる。この干渉縞の周波数をドップラ周波数と呼ぶ。
例えば、鋼板Sの搬送方向がドップラシフトの方向に一致、つまり2つのレーザ光束Lの通る平面と平行であるとして、鋼板Sの搬送速度をV、レーザ光の照射入射角をθ、レーザ光Lの散乱光の夫々が受けるドップラシフト周波数を+Δf、−Δf、レーザ光Lの波長をλとすると、ドップラ周波数Fは下記1式で表れる。
Figure 2017088321
実際の鋼板Sの搬送方向とドップラシフトの方向、つまり2つのレーザ光束Lが通る平面のなす最小角、換言すれば本来の鋼板Sの搬送方向と実際の搬送方向とのずれ角がαであるとすると、ドップラ周波数Fは補正係数cosαを用いて、下記2式で表れる。
Figure 2017088321
この実施形態では、2つのレーザドップラ速度計1、2の夫々における2つのレーザ光束Lの通る平面が互いに直交するように2つのレーザドップラ速度計1、2を配置すると共に一方の(第1)レーザドップラ速度計1の2つのレーザ光束Lの通る平面を鋼板Sの搬送方向と平行になるように配置してレーザドップラ速度検出装置7を構成する。従って、図6に示すように、例えば鋼板Sの本来の搬送方向をX、この搬送方向Xと水平面内で直交する異方向、つまり蛇行方向をY、鉛直方向をZとし、第1レーザドップラ速度計1の2つのレーザ光束がXZ平面を通り、第2レーザドップラ速度計2の2つのレーザ光束がYZ平面を通るものとすると、第1レーザドップラ速度計1で検出される鋼板Sの搬送方向速度成分はV・cosΔα、第2レーザドップラ速度計2で検出される鋼板Sの蛇行方向速度成分はV・sinΔαとして得られる。
この実施形態では、各レーザドップラ速度検出装置7の2つのレーザドップラ速度計1、2の出力から鋼板Sの移動速度の2成分をコンピュータシステム8で算出する。コンピュータシステム8は、周知のように、高度な演算処理を行う演算処理部の他に、入出力部や記憶部、表示部などを備え、互いに高速通信バスで連絡されている。コンピュータシステム8の表示部には、画像や音声の表示装置、印刷装置などが挙げられる。この実施形態では、3箇所のレーザドップラ速度検出装置7に対してコンピュータシステム8を1つだけ配置した。例えば、2箇所の測定点P1、P2のレーザドップラ速度検出装置7で検出された鋼板搬送方向への移動速度成分及び鋼板蛇行方向への移動速度成分が図7(a)に示すようなものであった場合、鋼板搬送方向先方の測定点P2では測定点P1よりも鋼板蛇行方向への移動速度成分が大きくなっているから、2箇所の測定点P1、P2の間で鋼板Sの蛇行方向への移動速度が加速していることが分かる。また、この場合は、同一鋼板Sの搬送方向先方と後方が同方向に移動しているので、鋼板Sは所謂並進していることが分かる。一方、図7(b)に示すように、同一鋼板Sの搬送方向先方と後方が異なる方向に移動している場合には、鋼板Sは所謂回転していることが分かる。また、前述したように、シャーによる鋼板剪断時には鋼板Sの搬送を停止するので、例えば図8のように鋼板搬送方向速度成分と鋼板蛇行方向速度成分を組合せて鋼板Sの蛇行状態を評価することも可能である。なお、コンピュータシステムは、レーザドップラ速度検出装置毎に配置してもよいし、複数のレーザドップラ速度検出装置でまとめて1つだけ配置してもよい。また、各レーザドップラ速度計自体が鋼板の移動速度成分を算出し、コンピュータシステムは、各レーザドップラ速度計で算出された鋼板の移動速度成分を読込むようにしてもよい。
この実施形態では、読込まれたレーザドップラ速度検出装置7の2つのレーザドップラ速度計1、2の出力に対して、図9に示す演算処理を行って鋼板Sの搬送状態を評価する。この演算処理は、予め設定された規定サンプリング時間毎にタイマ処理され、まずステップS1で、第1レーザドップラ速度計1の出力から第1設定方向、この場合は搬送方向の移動速度(成分)を前述の1式から算出する。
次にステップS2に移行して、第2レーザドップラ速度計2の出力から第2設定方向、この場合は蛇行方向の移動速度(成分)を前述の1式から算出する。
次にステップS3に移行して、第1設定方向(搬送方向)移動速度(成分)及び第2設定方向(蛇行方向)移動速度(成分)から鋼板Sの実移動速度(ベクトル)を算出する。この場合は、ステップS1で算出された搬送方向移動速度成分及びステップS2で算出された蛇行方向移動速度成分がそのまま鋼板Sの実移動速度のベクトルを構成する。
次にステップS4に移行して、鋼板Sの実移動速度の搬送方向速度(成分)を積分して搬送方向移動量を算出する。
次にステップS5に移行して、鋼板Sの実移動速度の蛇行方向速度(成分)を積分して蛇行方向移動量を算出する。
次にステップS6に移行して、予め設定された規定時間T、例えば一枚の鋼板Sを処理する時間内における蛇行方向移動量の最大値と最小値の差分値から蛇行変動量(絶対値)を算出する。
次にステップS7に移行して、ステップS6で算出された蛇行変動量(の絶対値)が予め設定された蛇行変動量規定値以上であるか否かを判定し、蛇行変動量が蛇行変動量規定値以上である場合にはステップS8に移行し、そうでない場合には復帰する。
ステップS8では、蛇行変動量が蛇行変動量規定値以上となったときの搬送方向移動量を記憶し且つ出力してから復帰する。
この演算処理によれば、鋼板Sの搬送方向先端から搬送方向尾端まで、鋼板Sの搬送方向移動量と蛇行方向移動量が算出される。鋼板Sの蛇行方向移動量は、蛇行方向速度が同じ方向である限り増加し続けるが、例えば蛇行方向速度の方向が変化すれば、変化後、蛇行方向移動量は小さくなり、やがて逆方向に大きくなる。例えば、鋼板Sが設備と干渉し、蛇行方向速度が変化して蛇行方向移動量の蛇行変動量が大きくなり、この蛇行変動量が蛇行変動量規定値以上になると、そのときの搬送方向移動量が記憶され、出力される。
図2の幅剪断機12の実操業において、あるときからローリングスリットシャー17の剪断面に割り箸状のバリが発生するようになった。そこで、図9の演算処理を行いながら図11に示す鋼板Sの搬送状態を検出した。図9の演算処理では、レーザドップラ速度検出装置7の出力から求めた蛇行方向移動量が負値から正値に大きく変動し、その結果、規定時間T内の蛇行変動量が蛇行変動量規定値以上となった。このとき関連づけて記憶・出力された搬送方向移動量から、この蛇行変動量の急激な増大は、鋼板Sが第3ピンチロール入側ガイドロール25に到達するときに生じることが判明した。そこで、第3ピンチロール入側ガイドロール25の状態を調査すると、第3ピンチロール入側ガイドロール25が規定の位置よりも搬送ラインの幅方向内側に2mmずれていた。つまり、この第3ピンチロール入側ガイドロール25の位置ずれによって鋼板Sが第3ピンチロール入側ガイドロール25と干渉し、その前後で鋼板位置が特に幅方向にずれ、ローリングスリットシャー17による剪断位置がずれて割り箸状のバリが発生したことも判明した。
このように、この実施形態の搬送状態検出装置では、平坦で連続する外表面を有し且つ予め設定された搬送方向に搬送される搬送物、この場合は鋼板Sに対して、演算処理機能を有するコンピュータシステム(計算機)8によって鋼板Sの搬送方向と異なる異方向、つまり蛇行方向への移動状態を検出する。そのために、搬送方向及び蛇行方向を含む搬送平面上で且つ鋼板Sの外表面に設定された測定点Pに対し、夫々搬送平面と垂直で且つ測定点Pで交差する互いに異なる平面内を通るレーザ光Lを測定点Pに照射し且つ測定点Pに照射したレーザ光Lの散乱光を受光する受光部6が搬送平面に垂直で且つ測定点Pを通る直線上に配置された2つのレーザドップラ速度計1、2でレーザドップラ速度検出装置7を構成する。一方、コンピュータシステム8では、レーザドップラ速度検出装置7の2つのレーザドップラ速度計1、2の出力から搬送方向及び蛇行方向の2つの成分を有する鋼板Sの実移動速度を実移動速度算出ステップS1〜S3で算出する。また、鋼板Sの実移動速度の搬送方向速度成分を積分して鋼板Sの搬送方向移動量を搬送方向移動量算出ステップS4で算出する。また、鋼板Sの実移動速度の蛇行方向速度成分を積分して鋼板Sの蛇行方向移動量を蛇行方向移動量算出ステップS5で算出する。また、鋼板Sの蛇行方向移動量の最大値と最小値との差分値から鋼板Sの蛇行(異方向移動)変動量を蛇行変動量算出ステップS6で算出する。そして、鋼板Sの蛇行変動量が予め設定された規定値以上となったときに、その時点における鋼板Sの搬送方向移動量の記憶及び出力を搬送状態検出ステップS7〜S8で行う。これにより、鋼板Sなどの搬送物が設備と干渉したことを判別することができる。
また、蛇行変動量算出ステップS7〜S8は、予め設定された規定時間T内における鋼板Sの蛇行方向移動量の最大値と最小値との差分値から鋼板Sの蛇行変動量を算出する。これにより、比較的短時間に生じる鋼板Sなどの搬送物と設備との干渉を確実に判別することができる。
また、2つのレーザドップラ速度計1、2のレーザ光が通る互いに異なる平面内を互いに直交する平面とすることで、鋼板Sの実移動速度の搬送方向及び蛇行方向の2成分を容易に算出することができる。
また、互いに直交する平面のうちの一方の平面を鋼板Sの搬送方向と平行な平面とすることで、鋼板Sの実移動速度の搬送方向及び蛇行方向の2成分をより一層容易に算出することができる。
なお、前述の実施形態では、レーザドップラ速度検出装置7を構成する2つのレーザドップラ速度計1、2のレーザ光が通る互いに異なる平面内を互いに直交する平面とし且つ互いに直交する平面のうちの一方の平面を鋼板の搬送方向と平行な平面とした。これにより、搬送方向移動速度(成分)や蛇行方向(異方向)移動速度(成分)の算出が容易になった。しかし、前述の説明からも推察されるように、2つのレーザドップラ速度計1、2のレーザ光が通る互いに異なる平面のうちの一方の平面を鋼板の搬送方向と平行な平面としなくともよいし、それらの平面が直交しなくともよい。つまり、このような場合には、例えば三角関数などを用いて、2つのレーザドップラ速度計1、2で検出される2つの移動速度成分を搬送方向移動速度(成分)や蛇行方向(異方向)移動速度(成分)に置き換えればよいだけである。
本発明がここに記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 第1レーザドップラ速度計
2 第2レーザドップラ速度計
3 発光部
4 ビームスプリッタ
5 ミラー
6 受光部
7 レーザドップラ速度検出装置
8 コンピュータシステム(計算機)
11 クロップシャー
12 幅剪断機
13 レーザ板厚計
14 エンドシャー
15 走間検査機
16 ダブルサイドシャー
17 ローリングスリットシャー
18 第1ピンチロール
19 第2ピンチロール
20 第3ピンチロール
21 ローリングスリットシャーサイドガイド
22 第2ピンチロール出側ガイドロール
23 サイドガイド入側ガイドロール
24 サイドガイド出側ガイドロール
25 第3ピンチロール入側ガイドロール
26 第3ピンチロール出側ガイドロール
S 鋼板(搬送物)

Claims (4)

  1. 平坦で連続する外表面を有し且つ予め設定された搬送方向に搬送される搬送物に対して、演算処理機能を有する計算機によって前記搬送物の搬送方向と異なる異方向への移動状態を検出する搬送状態検出装置であって、
    前記搬送方向及び前記異方向を含む搬送平面上で且つ前記搬送物の前記外表面に設定された測定点に対し、夫々前記搬送平面と垂直で且つ前記測定点で交差する互いに異なる平面内を通るレーザ光を前記測定点に照射し且つ前記測定点に照射したレーザ光の散乱光を受光する受光部が前記搬送平面に垂直で且つ前記測定点を通る直線上に配置された2つのレーザドップラ速度計を有するレーザドップラ速度検出装置と、
    前記レーザドップラ速度検出装置の2つのレーザドップラ速度計の出力から前記搬送方向及び前記異方向の2つの成分を有する搬送物の実移動速度を算出する実移動速度算出部と、
    前記搬送物の実移動速度の搬送方向速度成分を積分して搬送物の搬送方向移動量を算出する搬送方向移動量算出部と、
    前記搬送物の実移動速度の異方向速度成分を積分して搬送物の異方向移動量を算出する異方向移動量算出部と、
    前記搬送物の異方向移動量の最大値と最小値との差分値から搬送物の異方向移動変動量を算出する異方向移動変動量算出部と、
    前記搬送物の異方向移動変動量が予め設定された規定値以上となったときに、その時点における前記搬送物の搬送方向移動量の記憶及び出力の少なくとも何れか一方を行う搬送状態検出部と、
    を備えた搬送状態検出装置。
  2. 前記異方向移動変動量算出部は、予め設定された規定時間内における前記搬送物の異方向移動量の最大値と最小値との差分値から搬送物の異方向移動変動量を算出する請求項1に記載の搬送状態検出装置。
  3. 前記2つのレーザドップラ速度計のレーザ光が通る互いに異なる平面内が互いに直交する平面である請求項1又は2に記載の搬送状態検出装置。
  4. 前記互いに直交する平面のうちの一方の平面が前記搬送物の搬送方向と平行な平面である請求項3に記載の搬送状態検出装置。
JP2015220590A 2015-11-10 2015-11-10 搬送状態検出装置 Active JP6365510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220590A JP6365510B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 搬送状態検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220590A JP6365510B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 搬送状態検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017088321A true JP2017088321A (ja) 2017-05-25
JP6365510B2 JP6365510B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=58771560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015220590A Active JP6365510B2 (ja) 2015-11-10 2015-11-10 搬送状態検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6365510B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5672308A (en) * 1979-11-19 1981-06-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Detector for shape of strip
JPS61149804A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Toshiba Corp 軸流タ−ボ機械の動翼位置検出方法
JPS61247903A (ja) * 1985-04-26 1986-11-05 Hitachi Ltd レ−ザスペツクルを利用した二次元変位・速度測定装置
JPH0293391A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Suzuki Motor Co Ltd レーザドップラ速度計
JPH07270436A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Nkk Corp 移動物体の測長装置
JP2001280919A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Kawasaki Steel Corp 圧延材の板幅測定装置及び板幅測定方法
JP2005189169A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Olympus Corp 速度検出装置、搬送速度検出装置並びに画像形成装置
JP2005227077A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sharp Corp 光学式移動情報検出装置および移動情報検出システムおよび電子機器およびエンコーダ
JP2007031098A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP2013174456A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Tokai Univ レーザドップラ速度計
JP2016095167A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 株式会社竹中工務店 レーザ測定装置、及び除振システム

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5672308A (en) * 1979-11-19 1981-06-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Detector for shape of strip
JPS61149804A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Toshiba Corp 軸流タ−ボ機械の動翼位置検出方法
JPS61247903A (ja) * 1985-04-26 1986-11-05 Hitachi Ltd レ−ザスペツクルを利用した二次元変位・速度測定装置
JPH0293391A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Suzuki Motor Co Ltd レーザドップラ速度計
JPH07270436A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Nkk Corp 移動物体の測長装置
JP2001280919A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Kawasaki Steel Corp 圧延材の板幅測定装置及び板幅測定方法
JP2005189169A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Olympus Corp 速度検出装置、搬送速度検出装置並びに画像形成装置
JP2005227077A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sharp Corp 光学式移動情報検出装置および移動情報検出システムおよび電子機器およびエンコーダ
JP2007031098A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP2013174456A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Tokai Univ レーザドップラ速度計
JP2016095167A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 株式会社竹中工務店 レーザ測定装置、及び除振システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6365510B2 (ja) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3802774A (en) Method and apparatus for determining the thickness or width of work pieces
EP2184578B1 (en) Apparatus and method for measuring three-dimensional shape of a wood block
US8643851B2 (en) Scanning device
JP6733379B2 (ja) 鋼片断面形状測定装置及び鋼片断面形状測定方法
TWI295600B (ja)
JP6213595B2 (ja) 切屑が載った金属体の表面位置検出方法および装置
JP6365510B2 (ja) 搬送状態検出装置
JP2013174456A (ja) レーザドップラ速度計
JP6596149B2 (ja) 寸法測定装置および方法
JP4619865B2 (ja) シート長計測装置、シート振分ライン、シート切断ライン、およびシート長計測方法
KR101389428B1 (ko) 엘디브이 시스템을 이용한 핵융합장치의 진동 측정 시스템
KR101253909B1 (ko) 레이저 초음파를 이용한 소성 변형률 측정 방법 및 장치
JP3494580B2 (ja) 走行切断/加工装置の同期制御装置
JPH08313243A (ja) 形状計測装置
KR20190075642A (ko) 판재 길이 측정 시스템 및 이를 이용한 측정 방법
JP2015184263A (ja) パンタグラフすり板の検査システムおよび検査方法
JP2009294012A (ja) 板厚の測定装置および板厚の測定方法
JP2011242298A (ja) 帯状体の形状測定装置、方法及びプログラム
KR20130027297A (ko) 이송계측시스템 및 이송계측방법
JP2000176883A5 (ja)
JPH0545128A (ja) 移動物体の測長方法
JPH032993A (ja) 棒材の検数方法
JP2006284284A (ja) 鋼板長さの補正方法及びその装置
JP2000126926A (ja) せん断装置及びせん断方法
JP6393666B2 (ja) 搬送鋼板挙動検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6365510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250