JP2017087934A - ブレーキチャンバーブラケットの取付構造およびドライブアクスル - Google Patents

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浩祐 川上
Kosuke Kawakami
浩祐 川上
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Abstract

【課題】保護カバーを設けず、ブレーキチャンバーの損傷を回避することができるブレーキチャンバーブラケットの取付構造およびドライブアクスルを提供する。
【解決手段】長尺形状を有し、長尺方向を車軸方向として配置され、長尺方向の中央部に車両後方に略半球形に膨らむドーム部を備えたアクスルケースに、溶接されるブレーキチャンバーブラケットの取付構造において、ブレーキチャンバーブラケットは、ブレーキチャンバーが装着される台座部と、台座部における車軸方向の両端部から延ばされた第1脚部および第2脚部と、を有し、台座部を、ドーム部の頂部の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置に設けるように、第1脚部および第2脚部をアクスルケースに溶接する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキチャンバーブラケットの取付構造およびドライブアクスルに関する。
例えば、後車軸に対して車両後方の位置にブレーキチャンバーが設けられる。このような位置に設けられたブレーキチャンバーは、路面から比較的に近いため、車両の後方移動により、路面上の突起物がブレーキチャンバーに衝突するときがある。また、車両の走行中に小石がブレーキチャンバーにぶつかり、あるいは、泥がブレーキチャンバーにかかるときがある。これらの原因により、ブレーキチャンバーに損傷を与える。ブレーキチャンバーの損傷を防ぐために、保護カバーが設けられる。
後輪二軸の場合に使われる懸架方式の一つとして、例えばトラニオン式サスペンションが用いられる。トラニオン式サスペンションは、車軸の駆動力を確実に路面に伝えるのに適しており、荷重の耐久性に優れており、大型トラックなどに採用される。例えば、トラニオン式サスペンションは、車軸を車体フレームに連結するVロッドおよびトルクロッド、並びに、車軸の上下動を吸収するリーフスプリングを有する。
後輪二軸におけるリアアクスルは、車両荷重を分担する役目と駆動力を車軸に伝達する役目を持つドライブアクスルと車両荷重を分担する役目のみを持つデッドアクスルに分けられる。例えば、二軸(前軸および後軸)に、ドライブアクスルが用いられる。また、前軸にドライブアクスルが用いられ、後軸にデッドアクスルが用いられる。
図1は、ドライブアクスル2のアクスルケース3を車両後方から見た図である。図1に示すように、アクスルケース3の長手方向の中央部に膨らみ部31が設けられる。一対の車体フレーム1,1間は、アクスルケース3の膨らみ部31の上方空間4になっている。
例えば、特許文献1には、アクスルケース3の膨らみ部31の上面に、サスペンションブラケット5、サスペンションブラケット5の右側にブレーキチャンバーブラケット6、および、左側にブレーキチャンバーブラケット7をそれぞれ溶接したものが開示されている。
サスペンションブラケット5にはトラニオン式サスペンションのVロッド(図示せず)の後端部が連結され、Vロッドの前端部が一対の車体フレーム1,1側の支持ブラケット12,12に連結される。以下、一対の車体フレーム1間であって、アクスルケースの中央部の上方の空間を、部品の取付スペースとして見たとき上方空間4といい、部品の取付作業をする際の作業スペースとして見たとき作業空間4という。なお、一般的に、車体フレーム1の上方には、ベセルやベセルを昇降させる装置などが設けられるため、リアアクスルに関係する部品は設けられない。
上方空間4の中央部は、Vロッドの後端部をサスペンションブラケット5に連結する際の作業空間4Aとなる。また、上方空間4の両端部は、Vロッドの前端部を支持ブラケット12,12に連結する際の作業空間4Bとなる。
特開2010−100248号公報
近年、製造コストや設計の自由度の観点から、車体フレーム1の形状を車両前後方向に沿ってストレートにする共に、一対の車体フレーム1間の幅を狭くすることが提案されている。これにより、上方空間4が狭くなる。また、より高荷重に耐え得る十分な剛性を確保するために、サスペンションブラケット5を大型にすることが提案され、これにより、上方空間4の中央部がサスペンションブラケット5で大きく占められる。上方空間4の中央部は、Vロッドの後端部をサスペンションブラケット5に連結する際の作業空間4Aでもある。さらに、Vロッドの前端部を車体フレーム1側の支持ブラケット12に連結する際の作業空間4Bを上方空間4の両端部に確保する必要もある。その結果、上方空間4の空きスペースがわずかとなり、アクスルケース3の上面に、サスペンションブラケット以外の部品を設けることができないという現状がある。
保護カバーを設けず、ブレーキチャンバーの損傷を回避するために、ブレーキチャンバーを地上高の高い位置に設けることが好ましい。そのために、例えば、特許文献1に示すように、ブレーキチャンバーブラケットをアクスルケースの上面に設ければよいが、上述する現状により、アクスルケースの上面にブレーキチャンバーブラケットを設けることができないという問題点がある。
本発明は、作業空間を確保した上で、保護カバーを設けず、ブレーキチャンバーの損傷を回避することができるブレーキチャンバーブラケットの取付構造およびドライブアクスルを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係るブレーキチャンバーブラケットの取付構造は、
長尺形状を有し、長尺方向を車軸方向として配置され、前記長尺方向の中央部に車両後方に略半球形に膨らむドーム部を備えたアクスルケースに、溶接されるブレーキチャンバーブラケットの取付構造において、
前記ブレーキチャンバーブラケットは、
ブレーキチャンバーが装着される台座部と、
前記台座部における車軸方向の両端部から延ばされた第1脚部および第2脚部と、
を有し、
前記台座部を、前記ドーム部の頂部の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置に設けるように、前記第1脚部および前記第2脚部を前記アクスルケースに溶接する。
また、本発明に係るドライブアクスルは、
長尺形状を有し、長尺方向における中央部に長尺方向とは直交する方向に略半球形に膨らむドーム部を備えたアクスルケースに、ブレーキチャンバーブラケットが溶接されたドライブアクスルにおいて、
前記ブレーキチャンバーブラケットは、
ブレーキチャンバーが装着される台座部と、
前記台座部の長手方向における両端部から延ばされた第1脚部および第2脚部と、
を有し、
前記第1脚部を前記ドーム部に溶接するとともに、前記第2脚部を前記ドーム部の外側において前記アクスルケースに溶接する。
本発明によれば、台座部をドーム部の頂部の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置に設けるように、第1脚部および第2脚部をアクスルケースに溶接する。これにより、ブレーキチャンバーを地上高のより高い位置に配置できるため、作業空間を確保した上で、保護カバーを設けず、ブレーキチャンバーの損傷を回避することができる。
また、ドーム部とアクスルケースをつなぐことで、ドーム部の変形に対する剛性を向上でき、アクスルケースとドーム部をつないでいる溶接部からの亀裂を防ぐことができる。
従来のアクスルケースを後方から見た部分図である。 本発明の実施の形態に係るアクスルケースを斜め後方から見た部分斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクスルケースを車両後方から見た図である。 本発明の実施の形態に係るアクスルケースを車両側方から見た図である。 本発明の実施の形態に係るドライブアクスルを車両後方から見た図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図2はアクスルケースを車両斜め後方から見た部分斜視図である。
図2に示すように、ドライブアクスル2の本体であるアクスルケース3は、長尺の筒形状をしており、長尺方向の中央部に膨らみ部31を有し、膨らみ部31に差動ギアボックス(図示せず)を収納する歯車収容部32を有し、膨らみ部31の両側に配置された車輪のドライブシャフトを収納するシャフト収容部33を有する。歯車収容部32には、車両後方に開放された開口部(図示せず)が設けられる。膨らみ部31は、アクスルケース3の上面を上方に円弧状に湾曲させた上面湾曲部34と、アクスルケース3の下面を下方に円弧状に湾曲させた下面湾曲部35と、車両後方に略半球形に膨らむドーム部36と、を有する。ドーム部36は、歯車収容部32の開口部を車両後方から覆うように取り付けられた蓋である。
図3はアクスルケース3を車両後方から見た図である。図3に示すように、アクスルケース3は長尺方向を車軸方向にして配置される。上面湾曲部34にはサスペンションブラケット5が溶接される。これにより、上方空間4の中央部がサスペンションブラケット5で占められる。仮に、上方空間4の両端部、ここでは、上面湾曲部34の両側に何らかの部品を取り付けた場合、その部品の大きさに応じて、上方空間4の両端部が狭くなり、Vロッドの前端部を支持ブラケット12に連結する際の作業空間4Bも狭くなる。このため、上方空間4の両端部に取り付けられる部品は、大きさの制限を受ける。
本実施の形態では、ブレーキチャンバー8(図5参照)およびブレーキチャンバーブラケット6,7は、その大きさが制限を超えるため、上方空間4の両端部に設けることができない。つまり、ブレーキチャンバー8等は、上方空間4のいずれにも設けることができない。そこで、ブレーキチャンバー8等を上方空間4から車両後方に離れた位置に設けることが考えられる。ただし、単に、ブレーキチャンバー8等を上方空間4の車両後方の位置に設けると、作業空間4を車両後方から遮るおそれがあるため、ブレーキチャンバー8等の地上高の位置および車軸方向の位置に配慮する必要がある。
図3に示すように、車軸方向の中心位置41と上方空間4の中心位置とは一致している。一方、車軸方向の中心位置41から左方向に長さLずれた位置に差動ギアボックスが配置される。このため、上面湾曲部34、下面湾曲部35、およびドーム部36は、中心位置41から左方向に長さLずれた位置に設けられる。
中心位置41の右側の位置にブレーキチャンバーブラケット6が設けられる。中心位置41の左側の位置にブレーキチャンバーブラケット7が設けられる。ブレーキチャンバーブラケット6の貫通穴605の中心位置605a(図4参照)から中心位置41までの距離は、ブレーキチャンバーブラケット7の貫通穴705の中心位置705a(図4参照)から中心位置41までの距離と等しい。貫通穴605,705は、ブレーキチャンバー8のプッシュロッド81(図4参照)が通る穴である。ドーム部36が中心位置41から左方向に長さLずれた位置に設けられるため、ドーム部36の頂部37の位置までの距離は、右側のブレーキチャンバーブラケット6の貫通穴605の中心位置605a(図4参照)からの方が左側のブレーキチャンバーブラケット7の貫通穴705の中心位置705a(図4参照)からの方より長い。ここで、頂部37とは、ドーム部36において、開口部を平面で塞いだとき、その平面から最も遠い距離にある位置およびその近傍をいう。
先ず、右側のブレーキチャンバーブラケット6について図2から図4を参照して説明し、続いて、左側のブレーキチャンバーブラケット7について説明する。
図3に示すように、ブレーキチャンバーブラケット6は、台座部60と第1脚部61と第2脚部62とを有する。台座部60、第1脚部61および第2脚部62は、例えば、所定厚のスチール製平板にピアス、トリム、曲げなどのプレス加工をすることより一体的に成形される。
台座部60は、ブレーキチャンバー8(図5参照)が装着されるもので、第1脚部61と第2脚部62とにより、ドーム部36の頂部37の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側(右側)の位置に設けられる。車軸から貫通穴605の中心位置605aまでの高さは、150[mm]から210[mm]であることが好ましく、さらに、170[mm]から190[mm]であることが好ましい。ここで、150[mm]以上としたのは、150[mm]未満では、ブレーキチャンバー8の取付位置が下がってしまい、ブレーキチャンバー8を地上高のより高い位置に配置することに反するためである。200[mm]以下としたのは、200[mm]を超えると、作業空間4をブレーキチャンバー8が車両後方から遮るようになるためである。なお、貫通穴605の中心位置605aをブレーキチャンバー8の「取付位置」という場合がある。
図4は、アクスルケース3を側方から見た図である。手前側にブレーキチャンバーブラケット7が表わされ、奥側にブレーキチャンバーブラケット6が表されている。以下、ブレーキチャンバーブラケット6を代表して説明する。図4に示すように、台座部60は、車両後方に向かって斜め上方に傾斜している。台座部60の水平面に対する傾斜角度θは、0°〜20°が好ましく、さらに、5°〜15°が好ましい。ここで、傾斜角度θを0°以上としたのは、0°未満の傾斜角度θでは、ブレーキチャンバー8の取付位置が下がってしまい、ブレーキチャンバー8を地上高のより高い位置に配置することに反するためである。傾斜角度θを20°以下としたのは、20°を超える傾斜角度θでは、ブレーキチャンバー8の取付位置が高くなって、作業空間4をブレーキチャンバー8が車両後方から遮るようになるためである。
台座部60の傾斜角度θと中心位置605aの高さを組み合わせることで、ブレーキチャンバー8を所望の位置に設けることができる。例えば、傾斜角度θが20°のとき、中心位置605aの高さを210[mm]とし、傾斜角度θが10°のとき、中心位置605aの高さを180[mm]とし、傾斜角度θが0°のとき、中心位置605aの高さを150[mm]とすることで、ブレーキチャンバー8を所望の位置に設ける。
図4に示すように、ブレーキチャンバー8のブッシュロッド81がA1方向に所定のストロークで作動すると、スラックアジャスタ82がブレーキカムシャフト83回りにA2方向に回転する。これにより、ブレーキカムシャフト83の回転力がブレーキ部に伝わり、制動力を発生させる。
図2に示すように、台座部60の外周縁は、前縁601、左端縁602、右端縁603、および、後縁604からなる。
台座部60の前縁601がドーム部36の外側においてアクスルケース3の後壁39に溶接される。台座部60の左端縁602側に第1脚部61が設けられる。台座部60の右端縁603側に第2脚部62が設けられる。
先ず、第1脚部61について説明する。第1脚部61は、ドーム部36の周縁部38の位置であって、頂部37の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置(図2に示す台座部60の左端縁602の位置)からドーム部36に沿って頂部37の右近傍位置に延ばされた傾斜部611を有する。傾斜部611がドーム部36に溶接される。
図2および図3に示すように、傾斜部611を台座部60の左端縁602から斜め下方の位置(頂部37の右近傍位置)に延ばすことで、溶接長を十分に確保することができる。また、仮に、傾斜部611を設けない場合、例えば、台座部60の左端縁602を頂部37の上方に位置するように、台座部60の左端縁602と右端縁603との間の幅を広げると、ブレーキチャンバーブラケット6の重量を増加させてしまう。これに対し、本実施の形態のように、傾斜部611を設けることで、ブレーキチャンバーブラケット6を軽量化することができる。
さらに、第1脚部61に傾斜部611を設けることで、第1脚部61と、左側のブレーキチャンバーブラケット7の第1脚部71(後述する)との間に十分な空間ができ、傾斜部611をドーム部36に溶接し、また、第1脚部71の前縁711をドーム部36に溶接するときに、両者間に十分な空間ができているため、溶接作業をし易くすることができる。
第1脚部61は、傾斜部611を一辺とする略逆三角形状を有する。略逆三角形状の他の二辺のうちの一辺は、台座部60の左端縁602に沿った辺縁612であり、二辺のうちの他の一辺は、傾斜部611の下端から辺縁612の後端に延ばされた辺縁613である。第1脚部61を略逆三角形状とし、その一辺を傾斜部611とすることにより、溶接長を十分に確保することができるとともに、軽量化を図ることができる。
次に、第2脚部62について説明する。第2脚部62は、台座部60の右端縁603側に設けられる。第2脚部62の前縁621は、ドーム部36の外側にあってアクスルケース3の後壁39に溶接される。第2脚部62の後縁622は、前縁621から台座部60の右端縁603の後端に沿って設けられ、所定長以上の幅を有するフランジ部623である。フランジ部623の一部にはブレーキカムシャフト83(図5参照)を通すための凹部624が設けられる。なお、ブレーキチャンバーブラケット6の剛性を上げるために、台座部60の後縁604にフランジ部を設け、フランジ部を介して辺縁613とフランジ部623とが連続するようにしてもよい。
次に、ドーム部36の頂部37の位置までの距離が短い方の左側のブレーキチャンバーブラケット7について図2から図4を参照して説明する。なお、ブレーキチャンバーブラケット7については、ブレーキチャンバーブラケット6と異なる構成を主に説明し、同じ構成の説明を省略する。
ブレーキチャンバーブラケット7は、台座部70と第1脚部71と第2脚部72とを有する。
台座部70は、ブレーキチャンバー8(図5参照)が装着されるもので、第1脚部71と第2脚部72とにより、ドーム部36の頂部37の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側(左側)の位置に設けられる。
台座部70の外周縁は、前縁701、左端縁702、右端縁703、および、後縁704からなる。台座部70の前縁701がドーム部36に溶接される。
先ず、第1脚部71について説明する。第1脚部71は、台座部70の右端縁703側に設けられる。ドーム部36の周縁部38の位置であって、頂部37の位置に対し上側の位置からドーム部36に沿って頂部37の左近傍位置に延ばされた前縁711を有する。第1脚部71の前縁711がドーム部36に溶接される。なお、ブレーキチャンバーブラケット7は、頂部37の位置までの距離が右側のブレーキチャンバーブラケット6より短く、台座部70の右端縁703が頂部37の左近傍位置の上方に位置しているため、第1脚部71は、台座部70の右端縁703側からほぼ真下に延ばされ、前述する傾斜部611のようなものを設ける必要がない。
第1脚部71は、前縁711を一辺とする略逆三角形状を有する。略逆三角形状の他の二辺のうちの一辺は、台座部70の右端縁703に沿った辺縁712であり、二辺のうちの他の一辺は、前縁711の下端から辺縁712の後端に延ばされた辺縁713である。
次に、第2脚部72について図2から図4を参照して説明する。第2脚部72は、台座部70の左端縁702側に設けられる。第2脚部72の構成は、第2脚部62と基本的に同じである。すなわち、第2脚部72の前縁721は、ドーム部36の外側にあってアクスルケース3の後壁39に溶接される。第2脚部72の後縁722は、前縁721から台座部70の左端縁702の後端に沿って設けられ、所定長以上の幅を有するフランジ部723である。フランジ部723の一部にはブレーキカムシャフト83を通すための凹部724が設けられる(図4参照)。なお、ブレーキチャンバーブラケット7の剛性を上げるため、台座部70の後縁704にフランジ部を設け、フランジ部を介して辺縁713とフランジ部723とが連続するようにしてもよい。
次に、アクスルケース3に組み付けられる他の部品について図5を参照して説明する。図5は、ドライブアクスル2を車両後方から見た図である。
図5に示すように、Vロッド9の後端部91がサスペンションブラケット5に連結される。Vロッド9の前端部92が車体フレーム1の支持ブラケット12に連結される。一対の車体フレーム1の間の上方空間4の両端部には、Vロッド9の前端部92を支持ブラケット12に車両後方からボルトで連結するための作業空間4Bが設けられる。また、上方空間4の中央部には、Vロッド9の後端部91サスペンションブラケット5に車両後方からボルトで連結するための作業空間4Aが設けられる。作業空間4Aを車両後方から遮らない位置にブレーキチャンバー8,8がチャンバーブラケット6,7により設けられる。
この構成によれば、第1脚部61,71、第2脚部62,72の脚の長さの調整により、また、台座部60,70の水平面に対する傾斜角度θの調整などにより、ブレーキチャンバー8,8を地上高のより高い所望の位置に設けることができる。
アクスルケース3の端部の上面には、リーフスプリング93の端部を支えるためのハンガーブラケット94が溶接される。アクスルケース3の端部の下面には、トルクロッド95の後端部が連結されるトルクロッドブラケット96が溶接される。
本実施の形態に係るブレーキチャンバーブラケット6,7の取付構造によれば、第1脚部61,71、第2脚部62,72により台座部60,70を介してブレーキチャンバー8を地上高のより高い位置に、かつ、作業空間4を後方から遮らない位置に設けることができるため、作業空間4を確保して上で、保護カバーを設けずに、ブレーキチャンバー8,8の損傷を回避することができる。
また、アクスルケース3は上下入力(リーフスプリング(図示略)から鉛直下方に押される力)を受ける。これにより、ドーム部36が変形し、ドーム部36とアクスルケース3とを溶接している溶接部に亀裂が発生するおそれがある。本実施の形態では、第1脚部61,71をドーム部36に溶接するとともに、第2脚部62,62をドーム部36の外側においてアクスルケース3に溶接することにより、ブレーキチャンバーブラケット6,7によりドーム部36とアクスルケース3とがつながれる。これにより、ドーム部36の剛性を向上させることができ、ドーム部36の変形を抑え、溶接部に亀裂が発生するのを防止することができる。
また、図4に示すように、ブレーキチャンバー8のプッシュロッド81がA1方向に作動すると、台座部60にR1方向(面直方向)の反力がかかる。ここで、第1脚部61において、傾斜部611がドーム部36に溶接され、および、前縁621が外壁39に溶接されているため、並びに、第1脚部61の辺縁613により第1脚部61の剛性が高くなり、第2脚部62のフランジ部623により第2脚部62の剛性が高くなるため、反力による台座部60の変位、変形を抑えることができる。また、図4に示すように、ドーム部36に溶接された傾斜部611の溶接箇所の位置(溶接位置)は、反力が作用するR1方向の線からの距離が約50mmから約100mmであって、比較的近く、溶接位置にR1方向の線に沿ってR1方向とは反対のR2方向へ引っ張る力が生じる。これによっても、反力による台座部60の変位、変形を抑えることができる。
同様に、第2脚部71において、前縁711がドーム部36に溶接され、および、前縁721が外壁39に溶接されているため、並びに、第2脚部71の辺縁713により第2脚部71の剛性が高くなり、第2脚部72のフランジ部723により第2脚部72の剛性が高くなるため、反力による台座部70の変位、変形を抑えることができる。また、図4に示すように、ドーム部36に溶接された前縁711の溶接箇所の位置(溶接位置)は、反力が作用する方向の線からの距離が約50mmから約75mmであって、比較的近く、溶接位置に反力方向の線に沿って反力方向とは反対の方向へ引っ張る力が生じる。これによっても、反力による台座部70の変位、変形を抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、ブレーキチャンバーブラケット6等を、後輪二軸の後軸に用いられたドライブアクスル2のアクスルケース3に溶接されるものとして説明したが、これに限らない。例えば、ブレーキチャンバーブラケット6等を、後輪二軸の前軸に用いられたドライブアクスル2のアクスルケース3に溶接されるものであってもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 車体フレーム
2 ドライブアクスル
3 アクスルケース
4 上方空間
5 サスペンションブラケット
6,7 ブレーキチャンバーブラケット
8 ブレーキチャンバー
36 ドーム部
37 頂部
60,70 台座部
61,71 第1脚部
62,72 第2脚部
611 傾斜部

Claims (5)

  1. 長尺形状を有し、長尺方向を車軸方向として配置され、前記長尺方向の中央部に車両後方に略半球形に膨らむドーム部を備えたアクスルケースに、溶接されるブレーキチャンバーブラケットの取付構造において、
    前記ブレーキチャンバーブラケットは、
    ブレーキチャンバーが装着される台座部と、
    前記台座部における車軸方向の両端部から延ばされた第1脚部および第2脚部と、
    を有し、
    前記台座部を、前記ドーム部の頂部の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置に設けるように、前記第1脚部および前記第2脚部を前記アクスルケースに溶接する、
    ブレーキチャンバーブラケットの取付構造。
  2. 前記第1脚部を、前記ドーム部に溶接し、
    前記第2脚部を、前記ドーム部の外側における前記アクスルケースに溶接する、請求項1に記載のブレーキチャンバーブラケットの取付構造。
  3. 前記第1脚部は、前記ドーム部の周縁部の位置であって、前記頂部の位置に対し上側かつ車軸方向の端部側の位置から前記ドーム部に沿って前記頂部の近傍位置に延ばされ、前記ドーム部に溶接される傾斜部を有する、請求項1または2に記載のブレーキチャンバーブラケットの取付構造。
  4. 前記第1脚部は、前記傾斜部を一辺とする略逆三角形状を有する、請求項3に記載のブレーキチャンバーブラケットの取付構造。
  5. 長尺形状を有し、長尺方向における中央部に長尺方向とは直交する方向に略半球形に膨らむドーム部を備えたアクスルケースに、ブレーキチャンバーブラケットが溶接されたドライブアクスルにおいて、
    前記ブレーキチャンバーブラケットは、
    ブレーキチャンバーが装着される台座部と、
    前記台座部の長手方向における両端部から延ばされた第1脚部および第2脚部と、
    を有し、
    前記第1脚部を前記ドーム部に溶接するとともに、前記第2脚部を前記ドーム部の外側において前記アクスルケースに溶接する、
    ドライブアクスル。
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