JP2017083610A - 投射装置 - Google Patents

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健治 種橋
Kenji Tanehashi
健治 種橋
良造 細田
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良造 細田
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Abstract

【課題】調整工程及び部品点数を削減し、環境変動による投射光の偏光方位角の精度低下を抑制することもできる投射装置を提供する。【解決手段】入射される光を反射する走査ミラー部と、前記走査ミラー部上に配置されて、所定の方位角の偏光を抽出する偏光層と、を含む光走査デバイスを備える投射装置としている。【選択図】図5

Description

本発明は、投射装置に関する。
従来から様々な投射装置が開発されており、その中にはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを備えた投射装置も開発されている(例えば特許文献1)。
更にこのような投射装置には、車両に備え付けられる車載用のものも昨今、登場している。従来の車載用投射装置の光学系構成の一例を図12に示す。
図12に示すように、従来例に係る車載用の投射装置110は、RGB(赤色、緑色、青色)の各色が一つの光軸に合成された合成ビームを生成して出力する合成ビーム生成部101と、合成ビームを集光させる集光レンズ102と、1/4波長板103と、偏光子104と、偏向ミラー105と、水平走査ミラー106と、垂直走査ミラー107とから構成されている。
合成ビーム生成部101から出射された合成ビームは、集光レンズ102により集光され、1/4波長板103及び偏光子104を透過し、偏向ミラー105、水平走査ミラー106、及び垂直走査ミラーによって順次反射されることで、投射光として外部に出射される。投射装置110から出射された投射光は、車両のフロントガラス等に設けられたコンバイナ115に投射される。コンバイナ115に投射された画像は、車両の運転者などのユーザにとっては虚像として認識される。
車両の運転者などのユーザは、まぶしさを軽減させるために偏光メガネを着用することも多い。偏光メガネは、入射される光から所定の方位角の偏光を抽出するフィルタとしての機能を有する。そこで、偏光メガネの上記方位角が例えば45度の場合は、従来の投射装置110では、1/4波長板103によって円偏光を135度付近の直線偏光に変換し、偏光子104によって135度の直線偏光を抽出することで、45度の直線偏光としての投射光を出射させるようにして、偏光メガネを着用したユーザにも投射画像を認識させるようにしている。即ち、偏光メガネの抽出する偏光の方位角に投射光の偏光を限定させるためにフィルタとしての偏光子104を設けていた。
特開2006−189573号公報
ここで、従来の投射装置110では、コンバイナ115に対して適正な投射範囲となるように水平走査ミラー106及び垂直走査ミラー107の各駆動軸を回転調整していた。また、このような回転調整とは別に、偏光子104の回転調整による偏光方位角の調整も行っていた。
しかしながら、上記のように走査ミラーと偏光子104を別々に回転調整すると、調整工程が増え、偏光方位角の調整精度にバラツキが生じるという問題があった。また、環境変動によって走査ミラーの駆動軸がずれ、投射範囲が調整されたものからずれてしまった場合に、投射装置110自体の車両への取付を調整することで投射範囲を適正なものとすることができたが、このとき偏光方位角を良好に調整するよう回転調整された偏光子104の配置がずれてしまうので、結局、投射光の偏光方位角の精度が低下するという問題もあった。更に、走査ミラーと偏光子104が別々の部品であったので、部品点数の増加の問題もあった。
上記状況に鑑み、本発明は、調整工程及び部品点数を削減し、環境変動による投射光の偏光方位角の精度低下を抑制することもできる投射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る投射装置は、入射される光を反射する走査ミラー部と、前記走査ミラー部上に配置されて、所定の方位角の偏光を抽出する偏光層と、を含む光走査デバイスを備える構成としている(第1の構成)。
このような構成によれば、走査ミラー部と偏光層を光走査デバイスという一部品に含めて一体化させているので、部品点数の削減となる。また、光走査デバイスを用いた投射装置が投射する投射範囲を適正にすべく光走査デバイスを回転調整した場合に、偏光層は光走査デバイスと一体に回転されるので、偏光層の調整は不要となり、調整工程が削減されて投射光の偏光方位角の精度を向上させることができる。また、環境の変動により光走査デバイスにおける走査ミラー部の駆動軸がずれた場合でも偏光層も一体にずれるので、投射範囲を適正になるよう矯正すべく投射装置自体の取付を調整すれば、投射光の偏光方位角を精度良く調整できる。
また、上記第1の構成において、前記走査ミラー部に入射する光及び反射された光は、前記偏光層に入射されることとしてもよい(第2の構成)。このような構成によれば、偏光層に光は2回入射されることとなり、出射光の偏光方位角を限定する効果を向上することができる。
また、上記第1又は第2の構成において、前記偏光層と前記走査ミラー部との間に透光層を備えることとしてもよい(第4の構成)。このような構成によれば、透光層によって偏光層と走査ミラー部とが離間されるので、偏光層における偏光抽出をより確実なものとできる。
また、上記第1〜第3のいずれかの構成において、前記偏光層の厚みは、入射される複数の波長の光のうち所定波長以上としていることとしてもよい(第4の構成)。
このような構成によれば、入射される光が複数の波長(例えばRGBの3色)を有している場合でも、偏光層の厚みを所定波長以上としているので、上記厚みを残りの波長よりも長くすることができ、ほとんどの波長の光の偏光抽出効果を高めることができる。
また、上記第1〜第4のいずれかの構成において、前記偏光層が表面に配置されたこととしてもよい(第5の構成)。このような構成によれば、光走査デバイス表面において反射迷光成分が生じることを抑制できる。
また、上記第1〜第5のいずれかの構成において、水平走査ミラーと、垂直走査ミラーと、を備え、前記光走査デバイスは、前記水平走査ミラーと前記垂直走査ミラーのうち光路の後段側に配されるものを前記走査ミラー部として含むよう構成されることとしてもよい(第6の構成)。
このような構成によれば、投射光の偏光方位角の精度をより高めることが可能となる。
また、上記構成の投射装置を車載用とすれば、まぶしさの軽減のために車両の運転手等が偏光メガネを着用することが多いため、より効果的となる。
本発明の投射装置によると、調整工程及び部品点数を削減し、環境変動による投射光の偏光方位角の精度低下を抑制することもできる。
本発明の一実施形態に係る車載用のヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタのブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタに設けられる光学系の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光走査デバイスの光入出射側から視た概略の平面図である。 図4のA−A断面の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る光走査デバイスにおける光の入出射を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る光走査デバイスの回転調整を示す概略平面図である。 投射範囲が適正な場合の走査範囲の一例を示す図である。 光走査デバイスの回転による走査範囲の変化の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタにおける生産工程での調整及びユーザによる調整を示す図である。 本発明の変形実施例に係る光走査デバイスの概略断面を示す図である。 従来例に係る車載用の投射装置に設けられる光学系を示す図である。 従来例に係る車載用の投射装置における生産工程での調整及びユーザによる調整を示す図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。以下、車載用のヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置)による実施形態を一例として挙げて説明する。
本発明の一実施形態に係るHUD装置の概略構成を図1に示す。本実施形態のHUD装置50は、車両8に搭載されている。なお、HUD装置50は、車両に限らず、他の輸送機器(例えば船舶や航空機等)に搭載されてもよい。HUD装置50は、プロジェクタ(投射装置)1から走査レーザ光7(投射光)を車両8のフロントガラス81に向けて投射し、投射像をユーザPの視野内に重ねて表示する表示装置である。なお、図1において、一点鎖線の矢印6は車両8の運転席に座っているユーザの視線を示している。
図1に示すように、フロントガラス81の内面にはコンバイナ82が貼り付けられている。このコンバイナ82は、プロジェクタ1の投射像をユーザの視野内に表示するための投射部材であり、たとえばハーフミラーなどの半透過性の反射材料を用いて形成されている。コンバイナ82にプロジェクタ1から走査レーザ光7が投射されることによって、コンバイナ82の所定領域に虚像が形成される。このために、車両8の前方(すなわち視線6の方向)を見ているユーザは、車両8の前方の外界像と、プロジェクタ1から投射される投射像とを同時に視認することができる。なお、走査レーザ光7を直接的にフロントガラス81に投射させてもよい。
プロジェクタ(投射装置)1のブロック構成を図2に示す。図2に示すようにプロジェクタ1は、光学系として、RGB(赤色、緑色、青色)の各色のレーザ光をそれぞれ発光するレーザ光源11A〜11Cと、各レーザ光源11A〜11Cに対応して配されたコリメータレンズ12A〜12Cと、合成プリズム13Aと、整形プリズム13Bと、集光レンズ14と、1/4波長板15と、偏向ミラー16と、水平走査ミラー17と、光走査デバイス18を備えている。
プロジェクタ1は、図2に示すように他にも表示制御部30と、メイン制御部31と、操作部32も備えている。表示制御部30は、映像処理部21、光源制御部22、LDドライバ23、ミラー制御部24、及びミラードライバ25を有している。
映像処理部21は、外部から入力される映像信号に基づいて、画像投射を制御するように構成されている。具体的には、映像処理部21は、外部から入力される映像信号に基づいて、ミラー制御部24を介して、水平走査ミラー17及び光走査デバイス18の駆動を制御するとともに、光源制御部22を介して、レーザ光源11A〜11Cによるレーザ光の発光を制御するように構成されている。
光源制御部22は、映像処理部21による制御に基づいて、LDドライバ23を制御して、レーザ光源11A〜11Cによるレーザ光の発光を制御するように構成されている。具体的には、光源制御部22は、水平走査ミラー17及び光走査デバイス18が走査するタイミングに合せて画像の各画素に対応する色のレーザ光をレーザ光源11A〜11Cから発光させる制御を行うように構成されている。
ミラー制御部24は、映像処理部21による制御に基づいて、ミラードライバ25を制御して、水平走査ミラー17及び光走査デバイス18の駆動を制御するように構成されている。
メイン制御部31は、プロジェクタ1の各部を制御するように構成されている。操作部32は、プロジェクタ1の電源を入れる操作、画像の解像度を変更する操作などを受け付けるために設けられている。
ここで、プロジェクタ1における上記光学系のより具体的な構成を示す斜視図を図3に示す。図3に示すように、各レーザ光源11A〜11Cから出射されて各コリメータレンズ12A〜12Cによって平行光にされたRGB各色のレーザ光は、合成プリズム13Aによって一つの光軸の光ビームに合成される。合成プリズム13Aを出射したレーザ光(上記合成後の光ビーム)は、整形プリズム13Bを透過することで、より真円の円偏光に変換される。
整形プリズム13Bから出射されたレーザ光は、集光レンズ14によって集光され、1/4波長板15を透過することで円偏光から直線偏光に変換される。直線偏光に変換後のレーザ光は、偏向ミラー16によって反射され、水平走査ミラー17に入射される。
水平走査ミラー17は、MEMSミラーによって構成され、入射されたレーザ光の反射光を水平方向に走査する。水平走査ミラー17によって反射されたレーザ光は、光走査デバイス18に入射される。光走査デバイス18は、後述するように入射される光の反射光を垂直方向に走査する垂直走査ミラー部を備えており、垂直走査ミラー部によって反射された光は投射光として投射装置1の外部へ出射される。出射された投射光は、コンバイナ82に投射される。
ここで、光走査デバイス18について説明する。光走査デバイス18の光入出射側から視た概略の平面図を図4に示し、図4におけるA−A断面の概略断面図を図5に示す。
図5に示すように、光走査デバイスは、レーザ光の入射側から順に、樹脂などによるコート層181、偏光層182、樹脂などによる透光層183、及び垂直走査ミラー部184を積層されて有している。
垂直走査ミラー部184は、MEMSミラーによって構成され、図4に示すように、基台部184Aと、トーションバー(接続部)184B及び184Cと、その両端がトーションバー184Bとトーションバー184Cを介して基台部184Aに支持されるミラー184Dを有している。垂直走査ミラー部184は、静電型又は圧電型等のミラーデバイスであり、例えば静電型の場合は、基台部184Aとトーションバー184Bの各々に設けられる櫛歯部(不図示)が互いに対応する位置に配され、基台部184Aとトーションバー184Cについても同様の櫛歯部が設けられる。そして、ステータとしての基台部184Aと、トーションバー184B、184C及びミラー184Dからなるロータの間に駆動電圧が印加されることにより、櫛歯部での静電作用によりミラー184Dが回動しながら振動するよう駆動される。
そして、ミラー184Dの入射側を覆うように偏光層182が配される。偏光層182は、入射されるレーザ光から所定の方位角の偏光を抽出するフィルタとしての機能を有する。
ここで、例えば1/4波長板15は、入射される円偏光のレーザ光を135度付近の直線偏光の合成波に変換する。そして、偏向ミラー16及び水平走査ミラー17を介して図6のように光走査デバイス18に入射される135度付近の直線偏光の合成波であるレーザ光Lは、コート層181を透過した後、偏光層182に入射されて135度の直線偏光が抽出される。そして、抽出されたレーザ光は、垂直走査ミラー部184におけるミラー184Dによって反射された後、偏光層182に再度入射されて45度の直線偏光が抽出される。そして、抽出されたレーザ光は、コート層181を透過して投射光として出射される。1回目に偏光層182を通過してミラー184Dによって反射されたレーザ光には、45度以外の不要な直線偏光も含まれるが、レーザ光を更に2回目に偏光層182を通過させることで上記不要な偏光を除去することができる。従って、偏光層182を1回だけ通過させる構成に比して、出力される光の偏光方位角を高精度に揃えることが可能となる。
これにより、まぶしさの軽減のためユーザPが偏光メガネGを着用している場合でも(図1)、偏光メガネGの抽出する偏光の方位角が45度であれば、投射光の偏光方位角は45度であるので、ユーザは投射画像を認識することが可能となる。
なお、透光層183を仮に設けないで垂直走査ミラー部184上に直接的に偏光層182を設ける構成の場合、偏光抽出と反射とが同時に行われるため、偏光抽出が確実に行われないことが予想される。そこで、本実施形態では、透光層183を設けて垂直走査ミラー部184と偏光層182とを離間させることで、偏光抽出をより確実に行わせることとしている。
ここで、光走査デバイス18は、図7に示すように、光の入出射面の面内における回転調整が可能となっており、垂直走査ミラー部184の回転調整により、図9に示すように投射面における走査範囲R1が回転する。そして、光走査デバイス18の回転調整によって、図8に示すような走査範囲R1に含まれる適切な投射範囲R2に投射範囲を調整できる。なお、投射範囲が実際にレーザ光が出射される領域となる。
光走査デバイス18を回転調整すると垂直走査ミラー部184と一体で偏光層182も回転調整される。図8のように適切な投射範囲に調整されたときに偏光層182が135度(及び45度)の方位角の偏光を抽出するように偏光層182の偏光軸S(図4)は設定される。
これにより、投射範囲を適正に調整すべく光走査デバイス18を回転調整すれば、別途の調整なしで偏光メガネGの抽出する偏光方位角に対応した投射光を得ることができる。即ち、従来よりも調整工程を削減し、投射光の偏光方位角の調整精度を向上させることができる。また、垂直走査ミラー部184と偏光層182を共通の部品に含めることができるので、部品点数の削減効果も奏される。
ここで、本実施形態の特に大きな効果である環境変化への対応について、図10及び図13を用いて説明する。図13は、先述した図12に示した従来の投射装置110における光学系での調整を本実施形態との比較例として示したものである。図13の最上段に示すように、生産工程においては、水平走査ミラー106と垂直走査ミラー107をそれぞれ回転調整してコンバイナ115における投射範囲が図8の投射範囲R2のように適切(出力画角が水平及び垂直)となるように調整される(図13の矢印S1及びS2)。そしてこの状態で、投射光の偏光方位角が偏光メガネの抽出する偏光方位角(例えば45度)となるように、偏光子104が回転調整される(図13の矢印S3)。
しかしながら、その後、図13の中段に示すように、温度変化等の環境変化により、例えば垂直走査ミラー107の部品取付け姿勢が変化する場合がある(図13の矢印S4)。この場合、投射画像の出力画角が水平から傾き、垂直走査ミラー107と偏光子104との相対姿勢もずれる。すると、ユーザは出力画角を水平に矯正しようとして、図13の下段に示すように投射装置110の光学系全体の取付け姿勢を調整する(図13の矢印S5)。これにより、出力画角は水平に矯正されるが、垂直走査ミラー107と偏光子104との相対姿勢がずれたままであるので、投射光の偏光方位角が偏光メガネに設定されているものからずれてしまうという問題があった。
例えば車両の運転者は、運転席に座って、バックミラーなどを自分の視線に合わせて調整するのと同様に、HUD装置による表示画像が認識し易いよう投射装置110全体を傾けて調整を行う。これは、運転者が装着している偏光メガネの偏光方位角と投射装置110による投射光の偏光方位角が一致するように調整するのである。こうして運転者の視点で偏光メガネの偏光方位角に合わせて表示位置が固定される。しかしながら、1時間、2時間などと運転を継続すると、車内の温度が上昇し、更に投射装置110自体の温度も上昇すると、例えば垂直走査ミラー107の取付け姿勢が変化する場合がある。その結果、出力画角がずれる。そこで画角を元に戻そうと投射装置110の姿勢を調整すると、投射光の偏光方位角が変化するので、結果的に偏光メガネの偏光方位角と一致しなくなり、運転者は首をかしげないと画像が見えにくいという状況が生まれる。
これに対して本実施形態では、図10の最上段に示すように、生産工程においては、水平走査ミラー17と光走査デバイス18が回転調整されることにより、投射画像の出力画角が適切に調整されると共に、投射光の偏光方位角が偏光メガネGの抽出する偏光方位角に一致される(図10の矢印S11及びS12)。その後、温度変化等の環境変化により光走査デバイス18の部品取付け姿勢が変化した場合(図10の矢印S13)、出力画角が水平からずれると共に、投射光の偏光方位角もずれる。
そこで、ユーザが出力画角を水平に矯正すべく、図10の下段に示すようにプロジェクタ1の光学系全体の取付け姿勢を調整する(図10の矢印S14)。上記温度変化等により光走査デバイス18の取付け姿勢がずれた際には偏光層182と垂直走査ミラー部184とは一体としてずれるので、上記のように光学系全体を調整した場合、投射光の偏光方位角は偏光メガネGに設定されたものに戻る。このように本実施形態によれば、温度変化等の環境変化への対応が可能となる。
<その他の変形実施例>
上述した実施形態では、光走査デバイスを垂直走査側に配しているが、逆に水平走査ミラー部を備えた光走査デバイスとして、垂直走査については通常のMEMSミラーとしてもよい。しかしながら、水平走査より垂直走査のほうが投射面側に近い構成としているので、先述したように垂直走査側を偏光層を含んだ光走査デバイスとしたほうが、投射光の偏光方位角の精度を高めることができる。
また、光走査デバイス18において透光層183を設けずに、偏光層182を直接的に垂直走査ミラー部184上に配置するようにすることも本発明の範囲内である。
なお、RGBの各色のレーザ光について共通の偏光層182を使用するので、偏光層182の厚みとしては、RGBのレーザ光のうち最も波長の長い赤色(R)のレーザ光における所定波長以上とすることがフィルタの機能として望ましい。例えば赤色レーザ光が波長650nm〜660nmの範囲で分布し、強度がピークとなる波長が655nmであった場合、偏光層182の厚みは、強度がピーク値の数%となる所定波長(最長波長の660nmに近い波長)以上とすればよい。但し、あまり厚みを厚くすると輝度が低下してしまうので、そのようなトレードオフを考慮するとなおよい。
また、上記実施形態では、水平走査と垂直走査について別個のデバイスを用いる構成としたが、水平走査と垂直走査を2軸駆動される一つのミラーによって行うMEMSミラーにより構成された走査ミラー部を偏光層と一体化させて光走査デバイスを構成してもよい。これにより、より部品点数を削減することができる。
また、偏光層を走査ミラー部上の一部を覆うように形成し、走査ミラー部により反射された光が偏光層は透過せずに光走査デバイスから外部へ出射されるよう構成してもよい。
また、図11の上段に示すように、上記光走査デバイス18は表面にコート層181を設けているので、コート層181にて反射迷光成分Lsが生じるが、図11の下段に示すようにコート層181を設けずに光走査デバイス18’の表面を偏光層182とする構成にすれば、上記のような反射迷光成分の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
1 プロジェクタ
11A〜11C レーザ光源
12A〜12C コリメータレンズ
13A 合成プリズム
13B 整形プリズム
14 集光レンズ
15 1/4波長板
16 偏向ミラー
17 水平走査ミラー
18 光走査デバイス
181 コート層
182 偏光層
183 透光層
184 垂直走査ミラー部
21 映像処理部
22 光源制御部
23 LDドライバ
24 ミラー制御部
25 ミラードライバ
30 表示制御部
31 メイン制御部
32 操作部
50 HUD(ヘッドアップディスプレイ)装置
81 フロントガラス
82 コンバイナ
G 偏光メガネ

Claims (7)

  1. 入射される光を反射する走査ミラー部と、前記走査ミラー部上に配置されて、所定の方位角の偏光を抽出する偏光層と、を含む光走査デバイスを備える投射装置。
  2. 前記走査ミラー部に入射する光及び反射された光は、前記偏光層に入射されることを特徴とする請求項1に記載の投射装置。
  3. 前記偏光層と前記走査ミラー部との間に透光層を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投射装置。
  4. 前記偏光層の厚みは、入射される複数の波長の光のうち所定波長以上としていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の投射装置。
  5. 前記偏光層が表面に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の投射装置。
  6. 水平走査ミラーと、垂直走査ミラーと、を備え、
    前記光走査デバイスは、前記水平走査ミラーと前記垂直走査ミラーのうち光路の後段側に配されるものを前記走査ミラー部として含むよう構成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の投射装置。
  7. 車載用であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の投射装置。
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