JP2017081393A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Hirota Itoi
大太 糸井
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【課題】リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とを良好に両立できる、空気入りタイヤを提供する。【解決手段】この発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部20に、空気入りタイヤに装着されるリムを保護するためのリムガード24を備え、リムガードは、それぞれタイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さを維持しながらタイヤ周方向に沿って延在するとともに、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分241からなり、複数のリムガード部分のタイヤ幅方向外側への突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う総長さが、突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの50%よりも長い。【選択図】図1

Description

この発明は、空気入りタイヤに関するものである。
従来の空気入りタイヤとして、タイヤに装着されるリムを保護するためのリムガード(リムプロテクトバー)を備え、リムガードが、タイヤ周方向に沿って連続して互いに対向する各曲線を縁としてタイヤ周方向に連続するように凸部と凹部とが交互に形成されたものが、知られている(例えば、特許文献1)。この場合、リムガードの突出高さがタイヤ周方向に沿って波状に変化することから、仮にリムガードの突出高さをタイヤ全周にわたって一定とした場合に比べて、ゴム量が低減される分、タイヤの転がり抵抗の低減が可能となる。
特開2015-57336号公報
しかしながら、特許文献1のような空気入りタイヤでは、タイヤの転動時においてタイヤのタイヤ幅方向一方側の側面が縁石や壁等に当たる際の衝撃に対して、リムの傷付きやタイヤのこすれ等を防止するというリムガードとしての機能を、十分に確保できないおそれがあった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とを良好に両立できる、空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
この発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部に、前記空気入りタイヤに装着されるリムを保護するためのリムガードを備え、前記リムガードは、それぞれタイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さを維持しながらタイヤ周方向に沿って延在するとともに、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分からなり、前記複数のリムガード部分のタイヤ幅方向外側への突出先端部のタイヤ周方向に沿う総長さが、前記突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円の全周長さの50%よりも長いことを特徴とする。
この発明の空気入りタイヤによれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とを良好に両立できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記各リムガード部分の前記突出先端部のタイヤ周方向に沿う長さaの最小値が、前記リムガード部分の前記突出先端部どうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bの最大値よりも、長い、と、好適である。
これによれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とをさらに良好に両立できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記リムガード部分のタイヤ周方向の少なくともいずれか一方側の端面が、仮想平面に沿って延在していると、好適である。
これによれば、リムガード機能をさらに向上できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記仮想平面は、タイヤ幅方向に沿って延在するとともに、タイヤ径方向とのなす角度が40°以下であると、好適である。
これによれば、リムガード機能をさらに向上できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記仮想平面は、タイヤ幅方向に沿って延在するとともに、タイヤ径方向とのなす角度が20°以下であると、好適である。
これによれば、リムガード機能をさらに向上できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記複数のリムガード部分の前記突出先端部のタイヤ周方向に沿う総長さが、前記突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う前記仮想円の全周長さの90%以下であると、好適である。
これによれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とをさらに良好に両立できる。
なお、本明細書において、「長さ」又は「角度」等の寸法や、形状等は、タイヤが適用リムに組み付けられ、規定内圧が充填され、かつ無負荷の状態にされたときのものである。ここで、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(The Tire and Rim Association, Inc.)のYEAR BOOK等に記載されている、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す。また、「規定内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧をいい、「最大負荷能力」とは、上記規格でタイヤに負荷されることが許容される最大の質量をいう。
この発明によれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とを良好に両立できる、空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を、タイヤ幅方向断面とともに示す、一部断面斜視図である。 図1に示す空気入りタイヤを、タイヤ幅方向一方側から観たときの様子を示す、側面図である。
以下に図面を参照しつつ、この発明の実施形態について例示説明する。
図1〜図2は、本発明の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)の一実施形態を示している。
なお、本実施形態のタイヤは、例えば乗用車用空気入りタイヤや重荷重用空気入りタイヤ等の任意の空気入りタイヤに好適に適用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを、タイヤ幅方向断面とともに示す、一部断面斜視図である。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部10と、トレッド部10からタイヤ幅方向外側に連続してタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部20と、各サイドウォール部20のタイヤ径方向内側にそれぞれ連続する一対のビード部30と、からなる。
図1では、タイヤ1が、適用リムRに組み付けられ、規定内圧が充填され、無負荷の状態にあるものとする。
図1の例におけるタイヤ1は、一対のビード部30間でトロイダル状に延びて、プライコードをコーティングゴムで被覆してなる1枚以上(図1の例では1枚)のカーカスプライからなるカーカス50と、カーカス50のクラウン部よりタイヤ径方向外側に設けられた1枚以上(図1の例では2枚)のベルト層からなるベルト40と、ベルト40よりもタイヤ径方向外側に設けられたトレッドゴム11と、ビード部30に埋設されたビードコア60と、ビード部30を補強するためのビードフィラー70と、空気不透過性に優れたインナーライナー80と、を備えている。
トレッドゴム11の外表面は、トレッド踏面12をなしており、トレッド踏面12にはトレッドパターンが形成されている。図1に示す例では、トレッド踏面12に複数本の周方向溝が形成されている。カーカス50は、トレッド部10、サイドウォール部20及びビード部30にわたって延びるカーカス本体部50aと、ビードコア60の周りでタイヤ幅方向内側から外側に巻き上げられたカーカス折り返し部50bとを有している。ビードフィラー70は、カーカス本体部50aとカーカス折り返し部50bとの間に配置されている。インナーライナー80は、カーカス50よりもタイヤ内側に設けられている。
本実施形態のタイヤ1の内部構造やトレッド踏面12に形成されるトレッドパターンは、図1に示す例のものに限られず、任意の構成を有していてよい。
図2は、図1に示す空気入りタイヤを、タイヤ幅方向一方側から観たときの様子を示す、側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態のタイヤ1は、サイドウォール部20に、タイヤ1に装着されるリム(図1の例では、適用リムR)を保護するためのリムガード24を備えている。リムガード24は、タイヤ1のタイヤ幅方向両側の一対のサイドウォール部20に設けられてもよいし、タイヤ幅方向のいずれか一方側(例えばタイヤ1の車両への装着時における車両外側)のサイドウォール部20のみに設けられてもよい。
図の例では、リムガード24のタイヤ内周側の端面が、適用リムRに接触している。ただし、リムガード24のタイヤ内周側の端面は、適用リムRに接触していなくてもよい。
リムガード24は、それぞれタイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さhを維持しながらタイヤ周方向に沿って延在するとともに、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分241からなる。
図2に示す例では、リムガード24は、タイヤ周方向に沿って等間隔に配置された3つのリムガード部分241からなり、それぞれのリムガード部分241のタイヤ周方向に沿う長さは同一である。
ここで、リムガード部分241の「突出高さh」(図1参照。)とは、タイヤ幅方向断面において、リムガード部分241のタイヤ幅方向外側への突出先端部241aから、サイドウォール部20の外表面の輪郭線(以下、「サイド外輪郭線SC」ともいう。)へ立てた法線に沿った、突出先端部241aからサイド外輪郭線SCまでの距離を指す。また、「サイド外輪郭線SC」は、タイヤ幅方向断面において、サイドウォール部20の外表面を、図示しない規格表示、文字、図形、記号、タイヤ周方向に延びる突条22、リムガード24、及びその他の局所的な凹凸を除いて観たときの、滑らかな曲線を描くサイドウォール部20の外表面の輪郭線を指す。
なお、本例では、各リムガード部分241のタイヤ幅方向断面での断面形状や突出高さhどうしは、同一である。また、リムガード部分241どうしの間の間隙に対応するタイヤ周方向領域では、サイドウォール部20の外表面が、サイド外輪郭線SCに沿って延在している。
図1の例では、タイヤ幅方向断面内における各リムガード部分241の断面形状が、タイヤ幅方向外側に向かって先鋭となった略三角形状であるとともに、タイヤ周方向に沿って変化せず一定である。なお、リムガード部分241のタイヤ幅方向断面内における断面形状は、リムを保護できるようなタイヤ幅方向外側に向かって突出した形状である限り、略三角形状以外にも、略台形状や、略ガウス形状等でもよい。
本実施形態では、図2に示すように、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaの合計(すなわち各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う総長さ)が、各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの50%よりも長くされている。言い換えれば、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaの合計が、各リムガード部分241の突出先端部241aどうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bの合計よりも、長くされている。
なお、「リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さa」は、リムガード部分241のタイヤ周方向に沿う長さを、突出先端部241aのタイヤ径方向位置で測って得られる値となる。同様に、「各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さ」とは、言い換えれば、タイヤ回転軸線Oを中心とする、突出先端部241aのタイヤ径方向位置での仮想円VCの、全周長さとなる。
本実施形態によれば、リムガード24が、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分241からなるので、仮にリムガード24がタイヤ全周にわたって突出高さを一定に維持しながら延在している場合に比べて、ゴム量が低減される分、タイヤの転がり抵抗を低減できる。また、各リムガード部分241が、それぞれの全長にわたってその突出高さhが一定に維持され、かつ、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う総長さが、各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの50%よりも長くされているので、例えば上述した特許文献1の場合のようにリムガードの突出高さがタイヤ周方向に沿って波状に変化する場合に比べて、タイヤの転動時においてタイヤのタイヤ幅方向一方側の側面が縁石や壁等に当たる際の、縁石や壁等との接触面積を増大でき、ひいては、リムの傷付きや、リムガード24を除くタイヤ部分のこすれ等を防止するという、リムガード機能を、十分に確保できる。
同様の観点から、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う総長さが、各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの70%以上であると、好ましい。
一方、リムガード部分241の突出先端部241aどうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bの合計が短すぎると、ゴム量をさほど低減できず、ひいては、タイヤの転がり抵抗を十分良好に低減できないおそれがある。よって、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う総長さが、各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの90%以下であると、好適である。
ここで、図2の例のように、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaが、リムガード部分241の突出先端部241aどうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bよりも、長くされていると、好適である。なお、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaどうしが異なる場合や、各リムガード部分241の突出先端部241a間のタイヤ周方向に沿う間隔bどうしが異なる場合は、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaの最小値が、リムガード部分241の突出先端部241aどうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bの最大値よりも、長くされていると、好適である。
これによれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とをさらに良好に両立できる。
同様の観点から、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さa(又はその最小値)が、リムガード部分241の突出先端部241aのどうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔b(又はその最大値)の2.5〜9.0倍であると、さらに好適である。
また、同様の観点から、各リムガード部分241の突出先端部241aのタイヤ周方向に沿う長さaが、それぞれ、各リムガード部分241の突出先端部241aを通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さの20〜30%であると、好適である。
リムガード機能の向上の観点からは、リムガード24は、リムガード部分241を2〜20個有していると好適であり、3〜10個有しているとさらに好適である。
また、リムガード機能の向上の観点、及び、タイヤ1のユニフォミティの低下抑制の観点からは、本例のように、複数のリムガード部分241がタイヤ周方向に等間隔に配置されているのが好ましい。
また、図示する例のように、リムガード部分241のタイヤ周方向の少なくともいずれか一方側の端面(本例ではタイヤ周方向両側の端面)241bが、仮想平面VPに沿って延在していると、好適である。なお、端面241bが「仮想平面VPに沿って延在している」とは、すなわち、端面241bが、湾曲又は屈曲しておらず、その全体にわたって平坦であることを指している。この仮想平面VPは、タイヤ径方向に平行でもよいしタイヤ径方向に対して傾斜していてもよい。また、仮想平面VPは、タイヤ幅方向に平行でもよいしタイヤ幅方向に対して傾斜していてもよい。ここで、仮想平面VPが「タイヤ幅方向に平行」であるとは、すなわち、仮想平面VPがタイヤ回転軸線Oを含む場合又はタイヤ回転軸線Oと平行である場合を指しており、このとき、図2のようなタイヤ1の側面視において、仮想平面VPは直線状に見えることとなる。
これにより、仮にリムガード部分241のタイヤ周方向の端面241bが仮想平面VPに沿って延在していない場合に比べて、リムガード部分241のタイヤ周方向端部によって発揮されるリムガード機能を向上できる。
なお、図2に示すように、リムガード部分241のゴム量(体積)が、リムガード部分241のタイヤ周方向に沿ってほぼ一定であるのが好ましい。これにより、リムガード部分241の剛性をタイヤ周方向に沿ってほぼ一定に維持できるので、リムガード機能を向上できる。
このような観点から、リムガード部分241のタイヤ周方向端面の沿う上記仮想平面VPは、図2の例のように、タイヤ幅方向に沿って延在していると、好適である。これにより、リムガード部分241のゴム量がそのタイヤ周方向端部で小さくなることが抑制され、ひいては、リムガード部分241のタイヤ周方向端部でもリムガード機能を効果的に発揮させることができる。
さらに、同様の観点から、上記仮想平面VPは、なるべくタイヤ径方向に対する傾斜角度が小さいほうがよい。これにより、リムガード部分241のタイヤ径方向での幅がそのタイヤ周方向端部で小さくなることが抑制され、ひいては、リムガード部分241のタイヤ周方向端部でもリムガード機能を効果的に発揮させることができる。
より具体的に、仮想平面VPは、タイヤ幅方向に沿って延在するとともに、タイヤ径方向とのなす角度θ(図2参照。)が40°以下であると、好適であり、タイヤ径方向とのなす角度θが20°以下であると、さらに好適である。
この「なす角度θ」は、タイヤ1の側面視において、リムガード部分241のタイヤ周方向端面における突出先端部241aとタイヤの回転軸線Oとを通る、タイヤ径方向の仮想線と、上記仮想平面VPとの、鋭角側のなす角度を指すものとする。
なお、リムガード部分214のタイヤ周方向端面214bの沿う仮想平面VPがタイヤ径方向に対して傾斜する場合は、タイヤ1の側面視において、リムガード部分214のうち、リムガード部分214のタイヤ周方向端面214bとリムガード部分214のタイヤ内周側端縁とによって区画されるコーナ部分の角度が、鋭角よりも鈍角となる側に、仮想平面VPがタイヤ径方向に対して傾斜するほうが、好ましい。これにより、このコーナ部分の剛性が低下するのを抑制し、ひいては、リムガード部分241のタイヤ周方向端部でのリムガード機能が低下するのを抑制できる。
なお、タイヤの加硫成型時における離型性を向上させる観点からは、リムガード部分241のタイヤ周方向端面の沿う上記仮想平面VPは、リムガード部分241間のタイヤ周方向に沿う間隔が、タイヤ幅方向内側へ向かうにつれて徐々に狭くなるように、タイヤ幅方向に対して傾斜していてもよい。
本発明の効果を確かめるため、比較例1〜2及び実施例1〜5のタイヤを試作し、それぞれのタイヤについて、リム保護性と転がり抵抗を評価した。比較例1〜2及び実施例1〜5のタイヤのタイヤサイズ、内部構成、及びトレッドパターンは、互いに同一であった。比較例1及び実施例1〜8のタイヤには、それぞれ、サイドウォール部20に、リムガードをタイヤ周方向に沿って設けた。
比較例1〜2及び実施例1〜5のタイヤに設けたリムガードは、いずれも、それぞれタイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さを維持しながらタイヤ周方向に沿って延在するとともに、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分からなるものとし、それぞれのタイヤのリムガードの寸法を、表1のとおりに互いに異ならせた。
比較例2のタイヤに設けたリムガードは、タイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さを維持しながら、タイヤ周方向に沿ってタイヤ全周にわたって延在するものとした。言い換えれば、比較例2のタイヤのリムガードは、1つのリムガード部分がタイヤ全周にわたって延在するものである。
なお、表1における「仮想円の全周長さに対する突出先端部の総長さの割合(%)」とは、リムガード部分の突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円VCの全周長さに対する、リムガード部分の突出先端部のタイヤ周方向に沿う総長さの割合を指す。
表1に示すリムガードの寸法以外のリムガードの構造は、各タイヤで共通であった。
<リム保護性>
各タイヤに設けたリムガードによるリムを保護する機能を評価するため、各タイヤを適用リムに組み付け、内圧を0kPaとした状態で、各タイヤについて、つぎに説明するリム保護性試験を実施した。まず、水平な平板上に、タイヤのタイヤ幅方向一方側の面が下になるようにタイヤを横倒しにして、タイヤのタイヤ幅方向他方側の面に、上から鉄板を載せた。そして、アムスラー試験機を用いて、鉄板の上から荷重を掛け、タイヤのタイヤ幅方向一方側でリムのリムフランジが平板に接触するまでに要したエネルギーを算出し、算出した結果に基づいて、リム保護性を相対的な指数で評価した。表1に示すリム保護性の指数は、その値が高いほどリム保護性に優れることを表している。
<転がり抵抗>
各タイヤの転がり抵抗を評価するため、各タイヤを、適用リムに組み付け、内圧を付与し、荷重を掛けた状態で、各タイヤについて、つぎに説明する転がり抵抗試験を実施した。まず、ドラム試験機を用いて、タイヤを鉄板上で所定速度で走行させ、その後、タイヤを慣性走行させたときのタイヤの減速度を測定し、その測定した結果に基づいて、転がり抵抗の逆数を相対的な指数で評価した。表1に示す転がり抵抗の指数は、その値が高いほど転がり抵抗が低く、燃費性に優れることを表している。
表1から判るように、比較例1〜2のタイヤでは、リム保護性又は転がり抵抗の一方しか良好な結果が得られなかったのに対し、実施例1〜5のタイヤでは、リム保護性と転がり抵抗との両方について良好な結果が得られた。このように、本発明のタイヤによれば、リムガード機能の確保とタイヤの転がり抵抗の低減とを良好に両立できる。
本発明は、乗用車用空気入りタイヤや重荷重用空気入りタイヤ等の任意の空気入りタイヤに好適に適用できる。
1:空気入りタイヤ、 10:トレッド部、 11:トレッドゴム、 12:トレッド踏面、 20:サイドウォール部、 22:突条、 24:リムガード、 30:ビード部、 40:ベルト、 50:カーカス、 50a:カーカス本体部、 50b:カーカス折り返し部、 60:ビードコア、 70:ビードフィラー、 80:インナーライナー、 241:リムガード部分、 241a:リムガード部分の突出先端部、 241b:リムガード部分のタイヤ周方向の端面、 O:タイヤ回転軸線、 R:適用リム、 SC:サイド外輪郭線、 VC:仮想円、 VP:仮想平面

Claims (6)

  1. 空気入りタイヤであって、
    サイドウォール部に、前記空気入りタイヤに装着されるリムを保護するためのリムガードを備え、
    前記リムガードは、それぞれタイヤ幅方向外側へ突出して一定の突出高さを維持しながらタイヤ周方向に沿って延在するとともに、タイヤ周方向に沿って互いから間隔を空けて配置された、複数のリムガード部分からなり、
    前記複数のリムガード部分のタイヤ幅方向外側への突出先端部のタイヤ周方向に沿う総長さが、前記突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う仮想円の全周長さの50%よりも長いことを特徴とする、空気入りタイヤ。
  2. 前記各リムガード部分の前記突出先端部のタイヤ周方向に沿う長さaの最小値が、前記リムガード部分の前記突出先端部どうしの間のタイヤ周方向に沿う間隔bの最大値よりも、長い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記リムガード部分のタイヤ周方向の少なくともいずれか一方側の端面が、仮想平面に沿って延在している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記仮想平面は、タイヤ幅方向に沿って延在するとともに、タイヤ径方向とのなす角度が40°以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記仮想平面は、タイヤ幅方向に沿って延在するとともに、タイヤ径方向とのなす角度が20°以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記複数のリムガード部分の前記突出先端部のタイヤ周方向に沿う総長さが、前記突出先端部を通るとともにタイヤ周方向に沿う前記仮想円の全周長さの90%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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