JP2017078502A - ダンパ装置及びステアリング装置 - Google Patents

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【課題】ダンパ装置の衝撃吸収部材に用いる部材のうち、直接に衝撃を受ける衝撃受部材の曲げ強さを効率的に高めることができるダンパ装置及びステアリング装置を提供する。
【解決手段】ダンパ装置(50)において、大径部(51)の当接端面(51a)と規制面(52b)との軸線方向(A)の間に介装される衝撃吸収部材(53)は、当接端面(51a)に接触可能な円板状部(532)を備える衝撃受部材(53a)と、規制面(52b)と円板状部(532)との間に配置される弾性体(53b)とを備え、円板状部(532)は、大径部(51)が円板状部(532)に衝撃力を付与した場合に大径部(51)と接触する内周側領域(IN)と、内周側領域(IN)より径方向外方に位置し大径部(51)と接触しない外周側領域(OUT)とを備え、外周側領域(OUT)の厚みは、内周側領域と外周側領域の境界位置(B)の厚み(T)より薄く形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンパ装置、及びこのダンパ装置を用いたステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置では、タイロッドを介して転舵輪(タイヤ)に連結される転舵シャフトを軸線方向に往復移動させることにより、転舵輪の向きを変える。転舵シャフトは、ハウジングに摺動可能に収容されている。転舵シャフトがその往復移動範囲の限界に達すると、転舵シャフトの端部に形成された大径部がハウジングに衝突し、転舵シャフトの移動範囲が物理的に規制される。具体的には、運転者によるステアリングホイールの操作に伴って、転舵シャフトを軸線方向に移動させる力が(正)入力される。又は、転舵輪が縁石に乗り上げる等の作用により、転舵輪から転舵シャフトに対し、転舵シャフトを軸線方向に移動させる過大な力が(逆)入力される。正、逆の入力に伴って、大径部がハウジングに衝突するまで転舵シャフトが軸線方向に移動すると、「エンド当て」が生じる。
ステアリング装置では、エンド当て部にダンパ装置を用いてエンド当て時の衝撃を吸収する。係るダンパ装置としては、大径部の端面とハウジングとの軸線方向の間に、ハウジングに包囲された状態で介装される衝撃吸収部材を備えるものが知られている。
特許文献1のステアリング装置は、アキシャルジョイント(大径部)とハウジングとの間に介装されるストッパ手段(衝撃吸収部材)を備える。衝撃吸収部材は、大径部がハウジングに向けて衝突しようとする際に、大径部からの衝突を受けて弾性的追従材料(弾性部材)によって衝突衝撃を吸収する。衝撃吸収部材は、大径部に接触して衝突衝撃を受けるフランジ(衝撃受部材)を有する。
特許第4255832号公報
しかしながら、特許文献1のステアリング装置に係る衝撃吸収部材においては、L字状の衝撃受部材のフランジにアキシャルジョイント(大径部)が接触する。フランジとハウジングの規制面との間に介在される弾性部材が変形することにより、衝撃が吸収される。衝撃吸収力を大きくするためには、弾性部材の体積を大きくする必要がある。この場合、フランジの端面の内周側がアキシャルジョイント(大径部)に接触し、フランジの端面の外周側はアキシャルジョイント(大径部)に接触しない状態になる。このような場合において、弾性部材が圧縮変形することによって、フランジが弾性部材から受ける荷重によって曲げ変形するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされた発明であり、ダンパ装置の衝撃吸収部材に用いる部材のうち、直接に衝撃を受ける衝撃受部材の曲げ強さを効率的に高めることができるダンパ装置及びステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明のダンパ装置は、軸部及び大径部を備えるシャフトと、筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面に対して軸線方向に対向する規制面を備えるハウジングと、前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、を備えるダンパ装置であって、前記衝撃吸収部材は、前記大径部の端面に接触可能な円板状部を備える衝撃受部材と、前記規制面と前記円板状部との間に配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、を備え、前記円板状部は、前記大径部が前記円板状部に衝撃力を付与した場合に前記大径部と接触する内周側領域と、前記内周側領域より径方向外方に位置し前記大径部と接触しない外周側領域と、を備え、前記外周側領域の厚みは、前記内周側領域と前記外周側領域の境界位置の厚みより、薄く形成されている。
また、本発明のステアリング装置は、本発明のダンパ装置を備え、両端部がタイロッドを介して転舵輪に連結されると共に軸線方向に往復移動して前記転舵輪を転舵する転舵シャフトであり、前記タイロッドに揺動可能に連結される前記大径部を備える前記シャフトと、前記転舵シャフトを収容する前記ハウジングと、前記衝撃吸収部材と、を備える。
本発明のダンパ装置又はステアリング装置によれば、大径部が衝撃受部に衝撃力を付与した場合に、大径部と接触しない円板状部の外周側領域において、圧縮される弾性体の内圧が作用する。つまり、大径部に接触する内周側領域と接触しない外周側領域との境界位置を支持点として、円板状部の外側側領域に弾性体の内圧による曲げモーメンントが作用する。この場合に、内周側領域と外周側領域との境界位置は、曲げモーメントの支持点に対応する。よって、外周側領域の板状部の厚みを内周側領域と外周側領域の境界位置の厚みより薄く形成する、すなわち、境界位置の厚みを相対的に厚く形成することで、曲げモーメントの支持点に対応する位置の円板状部の剛性を高めることができる。例えば、円板状部の厚みを全面に亘って厚く形成する曲げ強度対策と比較すれば、必要最小限の方法で、効率的に円板状部を備える衝撃受部材の曲げ強さを高められる。
本明細書において「弾性体」は、一般的に定義される「ゴム状弾性」を発現する材料素材で成形された部材を示し、その限りにおいて限定されるものでない。弾性体としては、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料を好適に用いることができる。
本実施形態のステアリング装置を示す概略図である。 本実施形態のダンパ装置を示す断面図である。 図2の衝撃受部材及び大径部の配置関係を径方向に沿って示す図である。 図3のX−X線断面であって、衝撃受部材及び大径部の配置関係を軸線方向に沿って示す図である。 「エンド当て」前後のダンパ装置を説明する断面図である。
以下、本発明のダンパ装置について、このダンパ装置を用いた本発明のステアリング装置の具体的な実施形態に基づいて、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明のステアリング装置は、電動パワーステアリング装置、後輪操舵装置、ステアバイワイヤ装置などに適用できる。図1において、ステアリング装置STは、操舵機構10、転舵機構20、及びダンパ装置50を有する。
(1.ステアリング装置の構成)
図1に示したとおり、操舵機構10は、ステアリングホイール11、及びステアリングシャフト12を備える。ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12の端部に固定される。ステアリングシャフト12は、転舵輪26を転舵するために、ステアリングホイール11に加えられる操舵トルクを伝達する。ステアリングシャフト12は、コラム軸13、中間軸14、及びピニオン軸15を連結して構成される。ピニオン軸15は、入力シャフト15a、出力シャフト15b、及びトーションバー15cを有する。入力シャフト15aの入力側部分には、中間軸14の出力側部分が接続され、出力シャフト15bの出力側部分には、ピニオン歯15dが形成される。
転舵機構20は、転舵シャフト21、及び略円筒状に形成されたハウジング22を有する。転舵シャフト21は、軸線方向Aに沿って直線往復移動可能にハウジング22に収容されて支持される。ハウジング22は、第1ハウジング22aと、第1ハウジング22aの図1中、軸線方向Aの左側に固定された第2ハウジング22bとを備える。
また、ピニオン軸15は、第1ハウジング22a内において回転可能に支持される。転舵シャフト21には、ラック歯21aが形成され、ラック歯21a及びピニオン歯15dは、互いに噛合されて、ラックアンドピニオン機構23を構成する。第1ハウジング22aには、ラックアンドピニオン機構23が収容される。
転舵シャフト21は、軸部211の両端部に大径部51,51を有する。大径部51,51は、転舵シャフト21の両端の軸部211が拡径されて形成される。大径部51には、ボールスタッド27が収容されており、ボールジョイントを形成する。ボールスタッド27,27の両端部には、タイロッド24,24が連結され、タイロッド24,24の先端は、転舵輪26が組み付けられたナックルに連結される。これにより、ステアリングホイール11が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト12に伝達され、ピニオン軸15が回転される。ピニオン軸15の回転は、ピニオン歯15d及びラック歯21aによって、転舵シャフト21の直線往復移動に変換される。そして、この軸線方向Aに沿った移動がタイロッド24,24を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪26,26が転舵され、車両の進行方向が変更される。なお、符号25は、ハウジング22の内部を含む転舵機構20の収容空間の気密性を保つためのブーツである。
ハウジング22の両端部には、後述する衝撃吸収部材53,53が設けられる。衝撃吸収部材53,53は、第1ハウジング22aの一方側端部と第2ハウジング22bの他方側端部に形成される大径部用ハウジング52,52に収容され、その規制面52b,52bに装着される(図2参照)。衝撃吸収部材53,53は、転舵シャフト21の直線移動を停止するための大径部51,51と対向するように、大径部51,51と規制面52b,52bとの間に介装される。そして、転舵シャフト21が軸線方向Aに移動し、転舵輪26,26が最大操舵角に達した場合、大径部51が、衝撃吸収部材53に衝突する「エンド当て」が生じる。衝撃吸収部材53は、このときの衝突の衝撃を吸収する。
(2.ダンパ装置)
上述したダンパ装置50について、図2を用いて更に説明する。ダンパ装置50は、運転者の操舵に伴う正入力、又は車両の外部から転舵輪26を介して逆入力が転舵シャフト21に入力されるのに伴って、大径部51が大径部用ハウジング52の規制面52bに衝突しようとする際の衝撃を、衝撃吸収部材53によって衝撃吸収するための装置である。図2に示すとおり、ダンパ装置50は、大径部51を備える転舵シャフト21と、大径部用ハウジング52と、衝撃吸収部材53とを備える。
なお、実施形態のダンパ装置50は、ステアリング装置STの軸線方向Aの左右両側2カ所において装着されている。以下の説明において、図1中、軸線方向Aに沿った右側を「一方」側、左側を「他方」側とし、特に断りが無ければ、2カ所に装着されるダンパ装置50のうち他方側のダンパ装置50の構成について、主に説明する。
転舵シャフト21は、軸部211及び該軸部211と接続する大径部51を備える。転舵シャフト21は、軸線方向Aに沿った一方側においてラック歯21aが形成された軸部211を接続すると共に、他方側において、大径部51を介してボールスタッド27の軸部271を連結する。
大径部51は、自身の軸線方向Aの一方側端部511において転舵シャフト21と接続し、大径部51の一方側端部511が、転舵シャフト21の軸部211よりも大径に形成される。転舵シャフト21の軸部211の端面212には、軸線方向Aの他方側に開口する雌ねじ部213が形成されている。大径部51の一方側端部511には、転舵シャフト21の雌ねじ部213と螺合する雄ねじ部51bが形成される。雄ねじ部51bは、軸線方向Aに沿って一方側に突出する。雄ねじ部51bと雌ねじ部213との螺合により、転舵シャフト21に対して大径部51の他方側にボールスタッド27を連結可能になる。
また、雄ねじ部51bの根元には、転舵シャフト21の端面212、すなわち軸部211の終端が当接する大径部の当接端面51aが形成される。当接端面51aは、雄ねじ部51bの根元から径方向に形成される。当接端面51aは、転舵シャフト21の終端面に相当し、いわゆるラックエンドとなる。当接端面51aは、衝撃吸収部材53の他方側の端面に配置する衝撃受部材53aに接触し、その円板状部532に係止可能に形成される。また、衝撃吸収部材53は、一方側端部においてハウジングの規制面52bに装着される。よって当接端面51aが円板状部532に係止することで、衝撃吸収部材53を介して、転舵シャフト21の直線往復移動が規制される。
大径部51の一方側端部511には、軸部211の雌ねじ部213に雄ねじ部51bを螺合する際に、一方側端部511を回動する工具を係合させるための、二面幅が形成される。よって、大径部51の外周縁部51eの形状は非真円形に形成される。図3に示すように、円板状部532に当接する当接端面51aの外周縁部51eの形状は、半径Rの円に二面幅に対応する一対の直線部51cが形成されており、平行配置する直線部51c間の対向距離が2×Rである。
大径部51は、他方側の端部512においてボールスタッド27を連結し、ボールスタッド27、タイロッド24、及びナックルを介して転舵輪26を連結する(図1参照)。ボールスタッド27の他方側にはその軸部271が形成される。この軸部271の他方側端部と、転舵輪26を連結するナックルとが、タイロッド24を介して連結される。これにより、転舵シャフト21が軸線方向Aに直線移動することによって、大径部51に装着されるボール部27bを回動中心としてタイロッド24が揺動される。当接端面51aが規制面52bに装着された衝撃吸収部材53に係止するまで、転舵輪26が転舵される。
大径部用ハウジング52は、筒状に形成され、転舵シャフト21を軸線方向Aに相対移動可能に挿通し、大径部51の当接端面51aに対して軸線方向Aに対向する規制面52bを備える。具体的には、大径部用ハウジング52は、第1及び第2の各ハウジング22a,22bの一方及び他方側の端部に接続されるハウジング22の一部分であり、軸線方向Aに沿って転舵輪26が配置される側に開口する略有底円筒状に形成される。
大径部用ハウジング52の内部には、転舵シャフト21の軸部211を挿通状態で収容するシャフト収容部52eと、軸線方向Aに沿って他方側に開口し、軸部211及び大径部51を収容可能な大径部収容部52aが形成される。大径部収容部52aは内径がほぼ一定に維持されるように形成されており、その底壁を形成する底面が、大径部51の当接端面51aと対向する規制面52bを形成する。規制面52bは、規制面52bに装着された衝撃吸収部材53に転舵シャフト21の終端となる当接端面51aを当接させ、その直線移動範囲を物理的に規制する面である。
また、大径部用ハウジングの内周面52cの一部分であって、規制面52bから立設する底方の角部には、規制面52bと面一状をなすように、径方向外方に向けて凹設される環状凹溝52dが形成される。弾性体の環状凸部536と嵌合することにより、衝撃吸収部材53を規制面52bに装着するための凹部である。
(3.衝撃吸収部材)
衝撃吸収部材53は、軸部211を挿通し、大径部51の当接端面51aと大径部用ハウジング52の規制面52bとの軸線方向Aの間に介装される。衝撃吸収部材53は、大径部51の当接端面51aに接触可能な円板状部532を備える衝撃受部材53aと、規制面52bと円板状部532との間に配置される弾性体53bと、を備える。衝撃吸収部材53は、弾性体53bの貫通孔に衝撃受部材53aの筒部531を挿入した、略円環柱状の全体形状をなし、弾性体53bの他方側端面533aを衝撃受部材53aに接着して一体化される。衝撃吸収部材53は、衝撃受部材53aの他方側の被当接端面532aが大径部51の当接端面51aと対向配置するように、ハウジング52の規制面52bに装着される。衝撃吸収部材53は、「エンド当て」時の衝突衝撃を吸収する部材である。
衝撃受部材53aは、軸線方向Aに沿った断面視が略L字をなしており、L字の入隅部が円弧凹状をなし、L字の出隅部が直角状をなす。筒部531は、L字の軸線方向Aに沿った1辺をなし、円板状部532は、軸線方向Aと垂直に径方向に沿った他の1辺をなす。図4に示すように、衝撃受部材53aのL字の入隅部の円弧凹状の曲率半径は「r」である。曲率半径rは、後述する円板状部532の内端位置532eから径方向外方の境界位置Bに至るまでの長さよりも少し大きく形成されている。衝撃受部材53aは、円板状部532において大径部51の当接端面51aから当接ないし衝突による衝撃力を受け、弾性体53bに圧縮力を加えながら衝撃を伝えて減衰させる部材である。
筒部531は、内周面531aにおいて軸線方向Aに沿ってほぼストレート状であり、外周面531bにおいて一方側の端部531cではストレート状であり、他方側の端部において径方向外方に向けて円弧凹状をなして円板状部532に連続形成される。筒部531の内周面531aは、大径部用ハウジング52に取付けられた状態で、軸部211を挿通するための貫通孔を形成する。筒部531の外周面531bは、弾性体53bの内周面534を緩挿可能な外径に形成される。軸線方向Aに沿った筒部531の長さは、衝撃吸収部材53の後述する変位Xに対応して形成される。筒部531は、弾性体53bの内周面534の圧縮変形時のたわみを、軸線方向Aに沿うように規制するための部位であり、弾性体53bが、筒部531を超えて径方向内方にはみ出し変形するのを防止する。
円板状部532は、筒部531から径方向外方に延在する略円環板状をなし、大径部51の当接端面51aと軸線方向Aに沿って同軸上に配置される。円板状部532の外径は、大径部用ハウジング52の内周面52cの内径よりも僅かに小さく形成される。円板状部532は、円環板の他方側の表面(端面)が大径部51の当接端面51aに接触可能な、一様な平面状の被当接端面532aをなす。被当接端面532aの裏面532bは、筒部の外周面531bから連続して曲面状に形成された径方向内方側の面と、平面状に形成された径方向外方側の面とを、径方向に沿って有する。
衝撃受部材53aが大径部51と当接する面、すなわち円板状部532の被当接端面532aを表面とすると、衝撃受部材53aを裏面側から見て、仮に筒部531がストレート状に形成され、円板状部532が平板状に形成されるとした場合に、筒部に対して円板状部が径方向に拡径し、垂直に延在する付け根となる直角入隅の径方向位置を、円板状部の内端位置532eとする(図4参照)。円板状部の裏面532bには、軸線方向Aに沿って一方側に延長される内端位置532eに接して径方向外方側の平面と連続する曲率半径rの円弧凹状面部532rが形成される。よって、円板状部532は、内端位置532eを起点に径方向外方側に「r」を超えない円弧凹状面部532rの領域内では、径方向外方に向けて徐々に円板状部532の板厚が薄くなるように形成される。
次に、弾性体53bについて説明する。以下の弾性体の説明において、特に断りが無ければ、無変形状態の弾性体53bについて説明する。弾性体53bは、外周面535の軸線方向Aの中央部においてくびれた凹部535cが形成された略鼓筒状の本体部53cに、軸線方向Aの一方側端部においてフランジ状の環状凸部536が径方向外方に凸設された全体形状を形成する。弾性体53bの本体部53cは、環状凸部536を規制面52bから径方向外方に延在されたハウジングの環状凹溝52dに嵌合させ、且つハウジングの内周面52cに対して径方向に隙間Sを介した状態で、大径部用ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及び円板状部532により形成される初期空間S内に配置される。
弾性体53bの他方側端面533aは、円板状部の裏面532bの全面に亘って接着される。他方側端面533aは、裏面532bの円弧凹状面部532r、及び円弧凹状面部532rより径方向外方側の一様に平面な裏面に沿った端面をなす。弾性体の他方側端面533aと円板状部の裏面532bとの接着方法は、ゴム材料ならば、加硫接着できる。
弾性体53bの外周面535は、軸線方向Aに沿った外周面535の外径が他方側の角部535a及び一方側の隅部535bにおいて大きく形成され、中央部に向けて最小になるように漸次に縮径される、鼓状をなす。軸線方向Aの中央部において最もくびれた凹部535cが形成される。弾性体の外周面535と外周面535に対向するハウジングの内周面52cとの間には、隙間Sが形成される。
また、弾性体53bの内周面534は、僅かな隙間を開けて筒部531に緩挿される。つまり、弾性体53bの内周面534は、筒部531の外周面531bに接着されない。また、弾性体53bの内周面534のうち規制面52bに配置する側の角部には、規制面52bに向かって拡径する拡径部534aが形成される。拡径部534aは、筒部531の端部531cより少しだけ円板状部532側の位置から規制面52bに向かって拡径するように傾斜形成される。これにより、圧縮変形時の本体部53cが開口部53dにおいて咬み込まれないようにできる。
本発明に係る弾性体は、ゴム状弾性を発現するように成形された部材であれば特に限定されないが、架橋ゴム、熱硬化性又は熱可塑性の合成樹脂系エラストマー等の材料を用いて成形できる。架橋ゴムとしては、天然ゴム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,クロロプレンゴム,スチレン‐ブタジエンゴム,アクリロニトリル‐ブタジエンゴム(以下、NBRとも記す)等のジエン系ゴム及びこれらの不飽和結合部分に水素が添加されたゴム等を、熱硬化性合成樹脂系エラストマーとしては、エチレン‐プロピレンゴム等のオレフィン系ゴム、ブチルゴム,アクリルゴム,ウレタンゴム,シリコンゴム,フッ素ゴム等を、熱可塑性合成樹脂系エラストマーとしては、スチレン系,オレフィン系,ポリエステル系,ポリウレタン系,ポリアミド系,塩化ビニル系等のエラストマーを例示できる。
本実施形態では、ステアリング装置STの大径部用ハウジング52に装着する衝撃吸収部材53に用いる弾性体53bとしては、耐熱性、耐寒性、耐候性の観点から、NBR、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレン‐プロピレンゴム等を、更に耐油性の観点から、極性基を有するNBR、クロロプレンゴム等を好適に用いることができる。
(4.作用説明)
本実施形態に係るダンパ装置50は、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与した場合に、円板状部532が、大径部51と接触する内周側領域INと、内周側領域INより径方向外方に位置し大径部51と接触しない外周側領域OUTと、を備え、外周側領域OUTの厚みが、内周側領域INと外周側領域OUTの境界位置Bの厚みより、薄く形成される特徴構成を有している。この構成により、衝撃吸収部材53が衝撃を受けて圧縮変形する際に、弾性体53bによる内圧上昇に対して、円板状部532が抗する作用を有するものであり、以下説明する。
図3は、主に、大径部51の当接端面51aと、円板状部532の被当接端面532aとの径方向配置を説明する図であり、衝撃吸収部材53をY方向(図2参照)から見た配置を示す。図4は図3のX−X線断面図であり、主に円板状部532の径方向位置に応じた厚みを説明するための図である。なお、図3、4共に、各部材の配置及び作用位置等を示す図であるため、転舵シャフトやハウジング及びハッチング等の図示を省略する。
図示のとおり、大径部の当接端面51aの外周縁部51eの形状は、二面幅をなす一対の直線部51cを有する非真円形であり、太線Eで示すとおりである。外周縁部51eは、半径Rの外接円よりも径方向内方に配置し、且つ半径Rの内接円よりも径方向外方に配置する。
大径部51が円板状部532に衝撃力を付与する場合には、真円周に沿った外周縁部51eに対応する当接端面51aの部分と被当接端面532aとが当接して、境界位置Bを境に、当接端面51aに当接する内側の内周側領域INと、当接端面51aに当接しない外側の外周側領域OUTが形成される。境界位置Bは、半径Rの外接円の径方向位置Pに沿って一部分で重なり合い、太線E(外周縁部51e)に外接する。
また、直線部51cに沿った外周縁部51eに対応する当接端面51aの部分と被当接端面532aとが当接して、直線状の境界位置Bを境に、当接端面51aに当接する内周側領域INと、当接端面51aに当接しない外周側領域OUTが形成される。境界位置Bは、半径Rの内接円に内接される。境界位置Bは、真円周部分よりも狭い幅の内周側領域INと、真円周部分よりも広い幅の外周側領域OUTを区分けする。図3に示すように、外周縁部51eの全周は、境界位置B→B→B→Bが連続して形成され、外接円に沿った径方向位置Pより径方向内方であって、内接円に沿った径方向位置Pより径方向外方の領域内に配置される。太線Eを境界に、径方向外方が外周側領域OUTに、径方向内方が内周側領域INに区分けされる。
円板状部の裏面532bには、曲率半径rの円弧凹状面部532rが形成される。曲率半径rは、円板状部532の内端位置532eから径方向外方の境界位置Bに至るまでの長さよりも大きく形成されている。よって、内端位置532eを起点に、更に「r」だけ径方向外方に向けた領域であって、境界位置Bを通過した外周側領域OUTに至る範囲の領域内では、径方向外方に向かうに従って、円弧凹状面部532rに対応する円板状部532の厚みが徐々に薄くなっている(図3に「H」領域として径方向に沿った太い矢印で示した)。よって、境界位置Bよりも径方向外方の外周側領域OUTにおける円板状部532厚みTは、外周縁部51eに対応する全周の境界位置B,Bのうち半径Rの外接円の径方向位置Pにおける最薄の厚みTよりも薄くなっている。また、外周側領域OUTより径方向内方の境界位置B〜B全周を包含する領域内での円板状部532厚みは、外接円に沿った径方向位置Pにおける厚みが最薄になり、内接円に沿った径方向位置Pにおける厚みが最厚となる。つまり、境界位置B〜Bの円板状部532の厚みは、境界位置Bにおける内接円に沿った径方向位置Pの厚みTより、境界位置Bにおける外接円に沿った径方向位置Pの厚みT方が薄く形成される。
大径部51によって衝撃受部材53aに衝撃力が付与される際には、衝撃受部材53aを介して弾性体53bが圧縮され、圧縮された弾性体53bによる内圧Qが(図4参照)、円板状部532に対して、内端位置532eから径方向外方に向けて外周面532dに至るまでの領域(図3に濃淡のドットを付した領域)に作用する。また、大径部51の外周縁部51eに対応する境界位置B〜Bより外側の外周側領域OUT(図3に濃いドットで示した領域)は、円板状部532の曲げを妨げる当接端面51aと当接(接触)しない。よって、外周側領域OUTでは、弾性体53bの内圧Qが片持ちはり状に作用し、境界位置B,Bを支持点として、弾性体53bの圧縮方向とは反対方向に円板状部532を曲げる曲げモーメントMが作用する。曲げモーメントMは、自由端である円板状部の外周面532dから、所定位置までの径方向に沿った長さに比例して大きくなり、支持点である境界位置B,B(外周縁部51eに対応する太線E)で最大となる。更に、境界位置B,Bのうち、大径部51の直線部51cに対応する境界位置Bに沿い、且つ、内接円と接する径方向位置Pにおいて最も大きく作用する。
上述したとおり、内接円の径方向位置Pに対応する円板状部532の厚みTは、境界位置B,B全周を包含する領域内で最厚となっており、断面係数が大きく、曲げ強さが高められている。また、円板状部532の厚みは、内端位置532eから円弧凹状面部532rに沿って徐々に薄くなっており、径方向に沿って急変しないので、この間の曲げモーメントMによる応力が集中的に作用するのを妨げている。
なお、本実施形態では、円板状部532の裏面532bに円弧凹状面部532rが形成されている例を示したが、本発明は、円弧凹状面の形態に限定されない。円板状部の厚みが、円板状部の径方向内端から内周側領域と外周側領域の境界位置を超える径方向位置に至る範囲において、径方向外方に行くほど徐々に薄くなるように形成されていれば、円弧に限定されるものでない。また、大径部が工具を係合させるための二面幅を有する非真円である例について説明したが、二面幅に限定されるものでない。例えば、工具を係合させるための形状であれば、他に六角形状のものがある。また、衝撃受部材が筒部を有さない構成であっても構わず、同様の効果を得る。
また、本実施形態に係るダンパ装置50は、大径部51の衝突により所定長だけ圧縮され、剛性が高まり硬化した弾性体53bの体積によって、衝撃受部材53aのハウジング52に対する相対移動を規制可能な衝撃吸収部材53を用いる。衝撃受部材53a及び大径部用ハウジング52によって形成される圧縮空間S内に充満状態に圧縮され、介在する弾性体53bのゴム状弾性特性によって、金属同士の両者が衝突するのを妨げ、衝撃伝達抑制効果を得る衝撃吸収部材53を用いる。以下簡単に説明する。
例えば図5の上段に示したような衝撃吸収部材53が大径部用ハウジング52内に配置される無変形状態において、弾性体53bの本体部53cは、大径部用ハウジング52の内周面52c、ハウジング52の規制面52b、筒部531の外周面531b及び円板状部532により形成される初期空間Sの内部に配置される。また、この状態において、弾性体53b、筒部531、ハウジングの内周面52cは、それぞれ転舵シャフト21の中心軸線Cに対して、同心円状に配置される。また、ハウジングの規制面52b、円板状部532は、それぞれ転舵シャフト21の中心軸線Cと垂直方向に沿って平行配置される。また、衝撃力を受ける前の無変形状態では、筒部531の端部531cの端面と規制面52bとの間には、軸線方向Aに沿って、圧縮代(圧縮変位)Xより大きい間隔Dの開口部53dが形成されている。
大径部51が円板状部532に衝撃力を付与しない場合に、弾性体53bの本体部53cは、ハウジングの内周面52cとの間に隙間Sを介して配置される。また、本体部53cは、仮に筒部531の端部531cが規制面52bに当接するように延在するとした際の架空の筒部の外周面との間に、隙間Sを介して配置される。弾性体53bは、自身の本体部53cの体積と、隙間S、Sが中心軸線Cを回転軸とした回転体の体積との和である初期空間Sの内部に配置される。
そして、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与した場合に、本体部53cは、規制面52b及び円板状部532によって軸線方向Aに押し付けられることにより、隙間S,Sが占めていた空間を充填するように圧縮変形する。図5の下段に示すように、最終的には、本体部53cは、大径部用ハウジング52の内周面52c、ハウジングの規制面52b、筒部の外周面531b及び軸線方向AにXだけ変位した後の円板状部532の全てに接触した状態に圧縮変形する。この際、開口部53dが閉口する。つまり、圧縮変形後の本体部53cは、軸線方向AにXだけ変位した圧縮変形後の圧縮空間Sの内部に充満状態で配置される。圧縮変形後の本体部53cの体積は、弾性体53bがゴム状弾性を有することから非圧縮性流体の特性を有し、本体部53cの体積と等しい。
圧縮空間S内に充満する本体部53cは、圧縮変形するための残余の空間を有さず飽和している。また、大径部用ハウジング52と衝撃受部材53aとで形成される、基本的に外部と連通する間隙を有さない圧縮空間S内に密着状態で内接しており、圧縮変形するための圧縮空間S外部への逃げ場を有さない。また、所定の変位Xだけ圧縮することで、ゴム状弾性を抑制し、剛性を高めて硬化した状態で圧縮することができる。弾性体53bは、圧縮空間S内において、充満された状態で円板状部532と規制面52bとの間で介在し続け、衝撃力を受けた衝撃吸収部材53が変位X以上に軸線方向Aに変位するのを妨げる。衝撃吸収部材53の衝撃受部材53aは、その端部531cが規制面52bに対して衝突しない非接触状態の配置を維持しており、大径部用ハウジング52に対する相対移動を規制される。金属同士の両者が衝突するのを回避できる。
このように、所定の変位Xだけ圧縮させて剛性を高めた弾性体が充満状態で圧縮空間S内に配されている状態では、弾性体が円板状部532に及ぼす内圧Qが一層大きくなる傾向がある。円板状部532の外周側領域OUTの曲げ強さを大きくする必要性が高まる。よって、本実施形態によるダンパ装置50によって、円板状部532の曲げ強さ対策を行うことが好ましい。
(5.実施形態の効果)
上記実施形態によれば、衝撃吸収部材53は、大径部51の当接端面51aに接触可能な円板状部532を備える衝撃受部材53aと、規制面52bと円板状部532との間に配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体53bと、を備え、円板状部532は、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与した場合に大径部51と接触する内周側領域INと、内周側領域INより径方向外方に位置し大径部51と接触しない外周側領域OUTと、を備え、外周側領域OUTの厚みは、内周側領域INと外周側領域OUTの境界位置B,Bの厚みより、薄く形成されている。
よって、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与した場合に、大径部51と接触しない外周側領域OUTにおいて圧縮される弾性体53bの内圧Qによって、大径部51の外周縁部51eに対応する境界位置B,B(図3中太線Eで示す)を支持点として円板状部532が折れ曲がる曲げモーメントMが作用する際に、この支持点に沿った断面係数を大きくできる。曲げ強さ対策が必要な部位に応じて効率的に曲げ強度を高められる。
また、上記実施形態によれば、大径部51と円板状部532とは、軸線方向Aに同軸上に配置されており、円板状部532に接触する大径部51の外周縁部の形状は、非真円形に形成されており、円板状部532の内周側領域INと外周側領域OUTの境界位置B,Bは、大径部51の外周縁部51eの形状に対応して非真円形をなし、境界位置B,Bの厚みは、境界位置Bにおける内接円の径方向位置Pよりも、境界位置Bにおける外接円の径方向位置Pの方が薄く形成される。よって、円板状部532が真円でない場合に、内圧Qを有する弾性体53bによる曲げモーメントMが大きい部位に対して、的確に応じて断面係数を大きくできる。よって、的確な曲げ強度対策を行える。
また、上記実施形態によれば、円板状部532の厚みは、円板状部532の径方向の内端位置532eから、外周側領域OUTとの境界位置B、Bを超える範囲において、径方向外方に行くほど徐々に薄くなるように形成される。よって、円板状部532の厚みが徐々に異なり急激に変化することが無いので、急変することに起因して急変部位に集中的に応力が作用することを回避できる。
また、上記実施形態によれば、衝撃受部材53aは、ハウジングの内周面52cに対向する筒部531、及び、筒部531から径方向外方に延在し、規制面52bに対向する円板状部532を有しており、弾性体53bは、ハウジングの内周面52c、規制面52b、筒部の外周面531b及び円板状部532により形成される初期空間Sに配置され、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与しない場合に、弾性体53bは、ハウジングの内周面52c及び筒部の外周面531bの間に隙間S,Sを介して配置され、大径部51が円板状部532に衝撃力を付与した場合に、弾性体53bは、隙間S,Sを充填するように、規制面52b、円板状部532、ハウジングの内周面52c及び筒部の外周面531bの全てに接触した状態に圧縮変形し、衝撃受部材53aは、規制面52bに対して非接触状態を維持したまま、変形した弾性体53bによって大径部用ハウジング52に対する相対移動を規制される。よって、弾性体53bが充満状態で圧縮空間S内に配されており、円板状部532に及ぼす内圧Qがより大きくなる場合であっても、効果的に、円板状部532の曲げ強さを大きくできる。
また、上記実施形態によれば、上記の実施形態の何れかのダンパ装置50を備えるステアリング装置STであって、両端部がタイロッド24を介して転舵輪26に連結されると共に軸線方向Aに往復移動して転舵輪26を転舵する転舵シャフト21であり、タイロッド24に揺動可能に連結される大径部51を備える転舵シャフト21と、転舵シャフト21を収容する大径部用ハウジング52と、衝撃吸収部材53と、を備える。よって、上述したダンパ装置の効果を有するステアリング装置STを得ることができる。
ST…ステアリング装置、S…初期空間、S…圧縮空間、S、S…隙間、IN…内周側領域、OUT…外周側領域、B,B…境界位置、21…転舵シャフト(シャフト)、50…ダンパ装置、51…大径部、51a…当接端面、51e…外周縁部、52…大径部用ハウジング(ハウジング)、52b…規制面、52c…(ハウジングの)内周面、53…衝撃吸収部材、53a…衝撃受部材、532…円板状部、532e…内端位置(径方向内端)、53b…弾性体

Claims (5)

  1. 軸部及び大径部を備えるシャフトと、
    筒状に形成され、前記シャフトを軸線方向に相対移動可能に挿通し、前記大径部の端面に対して軸線方向に対向する規制面を備えるハウジングと、
    前記軸部に挿通され、前記大径部の端面と前記規制面との軸線方向の間に介装される衝撃吸収部材と、
    を備えるダンパ装置であって、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記大径部の端面に接触可能な円板状部を備える衝撃受部材と、
    前記規制面と前記円板状部との間に配置され、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形される弾性体と、
    を備え、
    前記円板状部は、前記大径部が前記円板状部に衝撃力を付与した場合に前記大径部と接触する内周側領域と、前記内周側領域より径方向外方に位置し前記大径部と接触しない外周側領域と、を備え、
    前記外周側領域の厚みは、前記内周側領域と前記外周側領域の境界位置の厚みより、薄く形成されている、ダンパ装置。
  2. 前記大径部と前記円板状部とは、軸線方向に同軸上に配置されており、
    前記円板状部に接触する前記大径部の外周縁部の形状は、非真円形に形成されており、
    前記円板状部の前記内周側領域と前記外周側領域の境界位置は、前記大径部の外周縁部の形状に対応して非真円形をなし、
    前記境界位置の厚みは、前記境界位置における内接円の径方向位置より前記境界位置における外接円の径方向位置の方が薄く形成される、請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記円板状部の厚みは、前記円板状部の径方向内端から前記内周側領域と前記外周側領域の境界位置を超える径方向位置に至る範囲において、径方向外方に行くほど徐々に薄くなるように形成される、請求項1又は2に記載のダンパ装置。
  4. 前記衝撃受部材は、前記ハウジングの内周面に対向する筒部、及び、前記筒部から径方向外方に延在し、前記規制面に対向する前記円板状部を有しており、
    前記弾性体は、前記ハウジングの内周面、前記規制面、前記筒部の外周面及び前記円板状部により形成される空間に配置され、
    前記大径部が前記円板状部に衝撃力を付与しない場合に、
    前記弾性体は、前記ハウジングの内周面及び前記筒部の外周面の少なくとも一方との間に隙間を介して配置され、
    前記大径部が前記円板状部に衝撃力を付与した場合に、
    前記弾性体は、前記隙間を充填するように、前記規制面、前記円板状部、前記ハウジングの内周面及び前記筒部の外周面の全てに接触した状態に圧縮変形し、
    前記衝撃受部材は、前記規制面に対して非接触状態を維持したまま、変形した前記弾性体によって前記ハウジングに対する相対移動を規制される、請求項1‐3の何れか一項に記載のダンパ装置。
  5. 請求項1‐4の何れか一項に記載のダンパ装置を備えるステアリング装置であって、
    両端部がタイロッドを介して転舵輪に連結されると共に軸線方向に往復移動して前記転舵輪を転舵する転舵シャフトであり、前記タイロッドに揺動可能に連結される前記大径部を備える前記シャフトと、
    前記転舵シャフトを収容する前記ハウジングと、
    前記衝撃吸収部材と、
    を備える、ステアリング装置。
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