JP2017072673A - 波長変換装置、照明装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】低コスト化及び高い冷却性能を実現できる、波長変換装置、照明装置およびプロジェクターを提供する。【解決手段】回転装置と、回転装置により回転する基材と、基材の第1の面に設けられた波長変換素子と、第1の面と対向する第2の面に設けられた、基材とは別体のヒートシンクと、を備え、ヒートシンクは、平板と複数のフィンとを含み、フィンの外径寸法は、基材の外径寸法以上に形成されている波長変換装置に関する。【選択図】図1
Description
本発明は、波長変換装置、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクター用の照明装置として、蛍光体が用いられている。
下記特許文献1の照明装置では、蛍光体を支持する基材の裏面に冷却フィンが設けられている。基材と冷却フィンは一体に形成されている。
ところで、基材には蛍光を反射する反射膜を成膜する必要があるため、基材の蛍光体を支持する面には高精度な平面粗さが要求されていた。さらに、蛍光体層を精度良く配置する必要上、基材には高い平面度も要求されていた。
基材と冷却フィンとを一体に形成する場合にはダイカスト等の製造方法を採用しなければならないため、必要な平面粗さ及び平面度を得るには研磨等の2次加工が必要である。そのため、コストが嵩んでしまうといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、低コスト化及び高い冷却性能を実現できる、波長変換装置、照明装置およびプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、回転装置と、前記回転装置により回転する基材と、前記基材の第1の面に設けられた波長変換素子と、前記第1の面と対向する第2の面に設けられた、前記基材とは別体のヒートシンクと、を備え、前記ヒートシンクは、平板と複数のフィンとを含み、前記フィンの外径寸法は、前記基材の外径寸法以上に形成されている波長変換装置が提供される。
第1態様に係る波長変換装置によれば、基材とヒートシンクとが別体であるため、ダイカスト等を用いて製造する必要が無い。よって、製造コストが抑えられ、コスト低減が図られた波長変換装置を提供することができる。
また、フィンの外形寸法が基材の外径寸法以上に形成されるため、フィンのサイズを大型化することができる。よって、ヒートシンクによる冷却性能を向上させることができる。
また、フィンの外形寸法が基材の外径寸法以上に形成されるため、フィンのサイズを大型化することができる。よって、ヒートシンクによる冷却性能を向上させることができる。
上記第1態様において、前記平板の外径寸法は、前記フィンの外形寸法より小さく形成されているのが好ましい。
この構成によれば、フィンによって基材の第1面及び第2面の両面側から空気を吸い込むことができる。これにより、波長変換素子をより冷却することができる。
この構成によれば、フィンによって基材の第1面及び第2面の両面側から空気を吸い込むことができる。これにより、波長変換素子をより冷却することができる。
上記第1態様において、前記波長変換素子と前記基材との間には、反射部材が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、低コスト化及び高い冷却性能を実現した反射型の光変調装置を実現できる。
この構成によれば、低コスト化及び高い冷却性能を実現した反射型の光変調装置を実現できる。
上記第1態様において、前記基材は、透光性部材で形成されているのが好ましい。
この構成によれば、低コスト化及び高い冷却性能を実現した透過型の光変調装置を実現できる。
この構成によれば、低コスト化及び高い冷却性能を実現した透過型の光変調装置を実現できる。
本発明の第2態様に従えば、第1の波長帯の光を射出する光源と、前記第1の波長帯の前記光を受けて第2の波長帯の光を射出する、上記第1態様に係る波長変換装置と、を備える照明装置が提供される。
第2態様に係る照明装置によれば、低コスト化及び高い冷却性能を実現した波長変換装置を備えるので、低コストで明るい照明光を生成することができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第2態様に係る照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターは、上記第2態様に係る照明装置を備えるので、明るく画像品質に優れた表示を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。本実施形態のプロジェクターは、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す上面図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、第1照明装置100、第2照明装置102、色分離導光光学系200、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した液晶光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投射光学系600を備える。
プロジェクター1は、図1に示すように、第1照明装置100、第2照明装置102、色分離導光光学系200、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した液晶光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投射光学系600を備える。
第1照明装置100は、第1光源10、コリメート光学系70、ダイクロイックミラー80、ピックアップ光学系90、回転蛍光板(波長変換装置)30、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150を備える。
第1光源10は、励起光としてレーザー光からなる第1の波長帯の青色光(発光強度のピーク:約445nm)Eを射出する半導体レーザー(発光素子)からなる。第1光源10は、1つの半導体レーザーからなるものであってもよいし、多数の半導体レーザーからなるものであってもよい。
なお、第1光源10は、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出する半導体レーザーを用いることもできる。
なお、第1光源10は、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出する半導体レーザーを用いることもできる。
本実施形態において、第1光源10は、光軸が照明光軸100axと直交するように配置されている。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と、第2レンズ74とを備え、第1光源10からの光を略平行化する。第1レンズ72及び第2レンズ74は、凸レンズからなる。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と、第2レンズ74とを備え、第1光源10からの光を略平行化する。第1レンズ72及び第2レンズ74は、凸レンズからなる。
ダイクロイックミラー80は、コリメート光学系70からピックアップ光学系90までの光路中に、第1光源10の光軸及び照明光軸100axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー80は、青色光を反射し、赤色光及び緑色光を含む黄色の蛍光を通過させる。
ピックアップ光学系90は、ダイクロイックミラー80からの青色光Eを略集光した状態で回転蛍光板30の蛍光体層42に入射させる機能と、回転蛍光板30から射出される蛍光を略平行化する機能とを有する。ピックアップ光学系90は、第1レンズ92及び第2レンズ94を備える。第1レンズ92及び第2レンズ94は、凸レンズからなる。
第2照明装置102は、第2光源710、集光光学系760、散乱板732及びコリメート光学系770と、を備える。
第2光源710は、上記第1照明装置100の第1光源10と同一の半導体レーザーから構成される。
集光光学系760は、第1レンズ762及び第2レンズ764を備える。集光光学系760は、第2光源710からの青色光を散乱板732付近に集光する。第1レンズ762及び第2レンズ764は、凸レンズからなる。
集光光学系760は、第1レンズ762及び第2レンズ764を備える。集光光学系760は、第2光源710からの青色光を散乱板732付近に集光する。第1レンズ762及び第2レンズ764は、凸レンズからなる。
散乱板732は、第2光源710からの青色光Bを散乱し、回転蛍光板30から射出される蛍光Yの配光分布に似た配光分布を有する青色光Bとする。散乱板732としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
コリメート光学系770は、第1レンズ772と、第2レンズ774とを備え、散乱板732からの光を略平行化する。第1レンズ772及び第2レンズ774は、凸レンズからなる。
本実施形態において、第2照明装置102からの青色光Bはダイクロイックミラー80で反射され、回転蛍光板30から射出されダイクロイックミラー80を透過した蛍光Yと合成されて白色光Wとなる。当該白色光Wは第1レンズアレイ120に入射する。
図2は、実施形態に係る回転蛍光板を説明するために示す図である。図2(a)は回転蛍光板30の正面図であり、図2(b)は図2(a)のA1−A1断面図である。
回転蛍光板30は、図1及び図2に示すように、モーター(回転装置)50と、円板(基材)40と、反射膜(反射部材)41と、蛍光体層(波長変換素子)42と、ヒートシンク51と、を備える。
円板40は、モーター50により回転可能である。蛍光体層42は、円板40の上面(第1の面)40aの周方向に沿って設けられている。ヒートシンク51は、円板40の下面(第2の面)40bに設けられている。
円板40は、モーター50により回転可能である。蛍光体層42は、円板40の上面(第1の面)40aの周方向に沿って設けられている。ヒートシンク51は、円板40の下面(第2の面)40bに設けられている。
モーター50は、回転軸50aと、ハブ55とを含む。ハブ55の一端側は、回転軸50aに取り付けられ、該回転軸50aとともに回転可能である。ハブ55の他端側は、円板40およびヒートシンク51各々に設けられた取付孔に嵌合されている。本実施形態において、ハブ55は、円板40およびヒートシンク51を固定する固定部材として機能している。このようにハブ55を固定部材として用いることで、回転蛍光板30の組み立て作業を容易なものとしている。また、円板40およびヒートシンク51がハブ55を介して確実に固定されるので、回転軸50aの回転に伴う面ブレの発生を抑制することができる。
本実施形態において、反射膜41および蛍光体層42は、リング形状を持つ。回転蛍光板30は、青色光Eが入射する側と同じ側に向けて蛍光Yを射出する。
円板40は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属製の円板から構成されている。
円板40は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属製の円板から構成されている。
蛍光体層42は、第1光源10からの青色光Eによって励起されて第2の波長帯の蛍光Yを射出する。蛍光体層42の青色光Eが入射する面は、蛍光Yが射出される射出面でもある。蛍光Yは、赤色光及び緑色光を含む黄色の光である。蛍光体層42は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ceを含有する層からなる。
反射膜(反射部材)41は、蛍光体層42と円板40との間に設けられており、蛍光Yを高い効率で反射するように設計されている。所望の特性の反射膜41を良好に形成するためには、円板40の上面40aは高い精度の平面粗さを持っている必要がある。つまり、平面粗さが所定の範囲に制御されている必要がある。本実施形態においては、高い精度の平面粗さを持つ上面40aに反射膜41が形成されているため、円板40側に向かう蛍光Yの大部分を図2(b)の上方向(円板40とは反対側)に向けて良好に反射することが可能である。
本実施形態において、蛍光体層42にはレーザー光からなる青色光Eが入射するため、該蛍光体層42において熱が発生する。本実施形態では、円板40を回転させることで、蛍光体層42における青色光Eの入射位置を順次変化させている。これにより、蛍光体層42の同じ部分に青色光Bが集中的に照射されて劣化するといった不具合の発生を防止している。
また、本実施形態では、円板40を介して該円板40と別体のヒートシンク51に蛍光体層42の熱を伝達することで、蛍光体層42を効率良く放熱させている。
ところで、本実施形態では、ヒートシンク51が円板40と別体で構成されている。通常、ヒートシンク51および円板40を一体構造とした場合、ダイカスト等で製造する必要がある。そのため、円板40において、必要な平面粗さ及び平面度を得るには研磨等の2次加工が必要となってしまい、非常にコストが高くなってしまうおそれがあった。
本実施形態では、上述のように円板40と別体のヒートシンク51を備えるため、ダイカスト等を用いて製造する必要が無い。そのため、本実施形態の回転蛍光板30は、製造コストが抑えられ、コスト低減が図られたものとされている。
さらに、本実施形態では、ヒートシンク51と円板40との間に熱伝導性グリス(熱抵抗抑制部材)43を配置している(図2(b)参照)。熱伝導性グリス43は、例えば、熱伝導性フィラーを含有したグリスから構成される。熱伝導性グリス43は、円板40とヒートシンク51との間の熱抵抗の増大を抑えるものである。これにより、熱伝導性グリス43は、円板40上に設けられた蛍光体層42の熱をヒートシンク51側に効率良く伝達可能である。
図3はヒートシンク51の概略構成を示す図であり、図3(a)はヒートシンク51の構造を示す斜視図であり、図3(b)はヒートシンク51の構成を示す平面図である。
ヒートシンク51は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属材料から構成されている。ヒートシンク51は、図2(b)および図3(a)、(b)に示すように、複数のフィン52と、平板53とを含んでいる。
ヒートシンク51は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属材料から構成されている。ヒートシンク51は、図2(b)および図3(a)、(b)に示すように、複数のフィン52と、平板53とを含んでいる。
複数のフィン52は、平板53と一体に形成されている。複数のフィン52は、図3(a)、(b)に示すように、ハブ55の周囲を囲むように配置されている。複数のフィン52は、図3(b)に示すように、平面視した状態で、円板40の径方向外側から内側に向かって渦状となるように湾曲した突状部材から構成されている。このような突状部材からなるフィン52は、円板40の回転時に生じる空気抵抗を低減することが可能である。なお、複数のフィン52の外径寸法と平板53の外径寸法とは同等である。
上記複数のフィン52を備えた円板40が回転すると、円板40の径方向内側から外側に向かうようにフィン52の表面に沿った空気の流れが生じる。この空気の流れによって複数のフィン52が冷却されることで円板40の熱を放出することができる。
ところで、ヒートシンク51の冷却性能はフィン52の表面積の大きさに依存する。つまり、フィン52の外径寸法を大きくする程、ヒートシンク51の冷却性能を高くできる。
本実施形態では、複数のフィン52の外径寸法(平板53の外径寸法)が円板40の外径寸法と同等に形成されている。このように円板40の外径寸法とフィン52の外径寸法とを同等に形成することでフィン52の大きさを十分に確保することができる。これにより、ヒートシンク51として高い冷却性能を得ることができる。
また、フィン52が円板40の外周外側にはみ出すことが無いため、フィン52と回転蛍光板30の周囲に配置される部材との干渉を防止することができる。
また、フィン52が円板40の外周外側にはみ出すことが無いため、フィン52と回転蛍光板30の周囲に配置される部材との干渉を防止することができる。
図1に戻って、第1レンズアレイ120は、ダイクロイックミラー80からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する。複数の第1小レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる。複数の第2小レンズ132は照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を、直線偏光光に変換する。偏光変換素子140は、偏光分離層と、反射層と、位相差板とを有している。偏光分離層は、回転蛍光板30からの光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過させるとともに他方の直線偏光成分を反射層に向けて反射させる。反射層は、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する。位相差板は、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150は、回転蛍光板30からの光の面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、第1照明装置100および第2照明装置102からの白色光Wを赤色光R、緑色光G及び青色光Bに分離し、赤色光R、緑色光G及び青色光Bをそれぞれが対応する液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、フィールドレンズ300R,300G,300Bが配置されている。
色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、フィールドレンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
反射ミラー230は、赤色光成分を反射する反射ミラーである。
反射ミラー240,250は青色光成分を反射する反射ミラーである。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
反射ミラー230は、赤色光成分を反射する反射ミラーである。
反射ミラー240,250は青色光成分を反射する反射ミラーである。
ダイクロイックミラー210を通過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、フィールドレンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、フィールドレンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、フィールドレンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、フィールドレンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、フィールドレンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
液晶光変調装置400R,400G,400B各々は、入射された色光を画像情報に応じて変調して各色光に対応する画像を形成するものである。なお、図示を省略したが、各フィールドレンズ300R,300G,300Bと各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。
クロスダイクロイックプリズム500は、各液晶光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する光学素子である。
このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
以上述べたように、本実施形態によれば、円板40とヒートシンク51とが別体で構成されているため、回転蛍光板30の低コスト化を実現できる。また、蛍光体層42の放熱性が優れている。よって、回転蛍光板30を備えた第1照明装置100は、信頼性が高く、かつ低コストで明るい照明光(白色光W)を生成できる。また、この第1照明装置100を備えたプロジェクター1は、低コストで品質に優れた画像を表示することができる。
例えば、上記実施形態では、円板40とヒートシンク51との間に熱伝導性グリス43を配置する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ヒートシンク51の平板53および円板40の接触面の平面度が高い場合、平板53と円板40の下面40bとを面接触させるようにしてもよい。
図4は平板53と円板40とを面接触させた場合の分解斜視図であり、図5は平板53と円板40とを面接触させた場合の断面構成図である。
図4、5に示すように、ヒートシンク51は、例えば、ネジ部材(固定部材)56により円板40に固定されている。このようにすれば、平板53および円板40が広い面積で接触した状態で強固に固定されるので、円板40からヒートシンク51(平板53)へと熱が効率良く伝達し高い放熱性を得ることができる。また、ヒートシンク51がネジ部材56により円板40に強固に固定されるので、回転軸50aの回転に伴う面ブレの発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、ヒートシンクの構造であり、それ以外の構造は共通である。以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、ヒートシンクの構造であり、それ以外の構造は共通である。以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図6は本実施形態の回転蛍光板の構成を示す平面図である。
図6に示すように、本実施形態の回転蛍光板30Aにおいて、複数のフィン52の外径寸法は円板40の外径寸法よりも大きく形成される。フィン52の外径寸法の最大サイズは、回転蛍光板30の周囲に配置される部材との関係で規定される。
なお、本実施形態においても、複数のフィン52の外径寸法と平板53の外径寸法とは同等であるため、平板53の外径寸法は円板40の外径寸法よりも大きくなっている。
図6に示すように、本実施形態の回転蛍光板30Aにおいて、複数のフィン52の外径寸法は円板40の外径寸法よりも大きく形成される。フィン52の外径寸法の最大サイズは、回転蛍光板30の周囲に配置される部材との関係で規定される。
なお、本実施形態においても、複数のフィン52の外径寸法と平板53の外径寸法とは同等であるため、平板53の外径寸法は円板40の外径寸法よりも大きくなっている。
本実施形態によれば、フィン52の外径寸法が上記実施形態の構成に比べて大きくなるので、ヒートシンク51の冷却性能をより向上させることができる。また、ヒートシンク51の冷却性能が高くなったことで蛍光体層42の熱を効率良く放出することが可能である。そのため、円板40のサイズを小さくしたとしても蛍光体層42からヒートシンク51により効率良く放熱することができる。よって、円板40のサイズが小型化されたことによって回転蛍光板30Aのコストを低減することができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、ヒートシンクの構造であり、それ以外の構造は共通である。以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、ヒートシンクの構造であり、それ以外の構造は共通である。以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図7は本実施形態の回転蛍光板30Bの構成を示す図であり、図7(a)は回転蛍光板30Bの構成を示す平面図であり、図7(b)は回転蛍光板30Bの断面図である。
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態の回転蛍光板30Bにおいて、複数のフィン52の外径寸法は円板40の外径寸法よりも大きく形成される。本実施形態においては、複数のフィン52の外径寸法よりも平板53の外径寸法の方が小さく形成される点が上記第2実施形態と異なっている。具体的に平板53の外径寸法は円板40の外径寸法と同等となっている。
円板40の回転に伴って、フィン52の表面に沿って円板40の径方向内側から外側に向かう空気の流れが生じる。これにより、複数のフィン52を備えたヒートシンク51は、高い冷却性能を得ることができる。
円板40の下面40b側では、上述の空気がモーター50の周辺を通過することでモーター50自体を冷却することが可能である。
円板40の下面40b側では、上述の空気がモーター50の周辺を通過することでモーター50自体を冷却することが可能である。
本実施形態において、複数のフィン52の外周縁部は円板40の外側に突出した状態に形成される。フィン52のうち円板40の外側に突出した部分は、円板40の上面40a側と下面40b側とを連通した状態に形成されている。そのため、円板40の上面40a側においても、フィン52のうち円板40の外側に突出した部分では上述した空気の流れが生じる。つまり、円板40の上面40a側においては該円板40の外周部分に径方向外側に向かう空気の流れが生じる。これにより、上述した空気の流れが蛍光体層42を冷却することで該蛍光体層42の冷却効率を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、回転蛍光板30,30A,30Bとして、青色光Eが入射する側と同じ側に向けて蛍光Yを射出する、所謂反射型の蛍光板を例示したが、本発明はこれに限定されない。回転蛍光板30,30A,30Bは、青色光Eが入射する側と反対側に向けて蛍光Yを射出する、所謂透過型の蛍光板であっても良い。この場合、円板40は、ガラスや石英などの透光性部材から構成すればよい。また、円板40の下面40b側に青色光Eを入射させる場合、ヒートシンク51は下面40bのうち青色光Eの入射領域を除いた領域に配置されるように形成されていれば良い。
また、上記実施形態では、3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
B…青色光(第1の波長帯の光)、Y…蛍光(第2の波長帯の光)、1…プロジェクター、10…第1光源(光源)、30,30A,30B…回転蛍光板(波長変換装置)、40…円板(基材)、40a…上面(第1の面)、40b…下面(第2の面)、41…反射膜(反射部材)、42…蛍光体層(波長変換素子)、50…モーター(回転装置)、51…ヒートシンク、52…フィン、53…平板、100…第1照明装置(照明装置)、400R,400G,400B…液晶光変調装置(光変調装置)、600…投射光学系。
Claims (6)
- 回転装置と、
前記回転装置により回転する基材と、
前記基材の第1の面に設けられた波長変換素子と、
前記第1の面と対向する第2の面に設けられた、前記基材とは別体のヒートシンクと、
を備え、
前記ヒートシンクは、平板と複数のフィンとを含み、
前記フィンの外径寸法は、前記基材の外径寸法以上に形成されている
波長変換装置。 - 前記平板の外径寸法は、前記フィンの外形寸法より小さく形成されている
請求項1に記載の波長変換装置。 - 前記波長変換素子と前記基材との間には、反射部材が設けられている
請求項1又は2に記載の波長変換装置。 - 前記基材は、透光性部材で形成されている
請求項1又は2に記載の波長変換装置。 - 第1の波長帯の光を射出する光源と、
前記第1の波長帯の前記光を受けて第2の波長帯の光を射出する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の波長変換装置と、を備える
照明装置。 - 請求項5に記載の照明装置と、
前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
プロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015198269A JP2017072673A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 波長変換装置、照明装置およびプロジェクター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015198269A JP2017072673A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 波長変換装置、照明装置およびプロジェクター |
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---|---|
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Family
ID=58538691
Family Applications (1)
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JP2015198269A Pending JP2017072673A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 波長変換装置、照明装置およびプロジェクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017072673A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020105336A1 (ja) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | ソニー株式会社 | 波長変換素子および光源モジュールならびに投射型表示装置 |
US12032277B2 (en) | 2021-07-21 | 2024-07-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Phosphor wheel, light source device, and projection image display device |
-
2015
- 2015-10-06 JP JP2015198269A patent/JP2017072673A/ja active Pending
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