JP2017069711A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器が把持されているか否かをより正確に判定する。【解決手段】電子機器(1)は、筐体(2)の互いに対向する2面に少なくとも1つずつ設けられた赤外線センサ(15aおよび15b)と、各面の赤外線センサ(15aおよび15b)がそれぞれ近接を検出した場合に把持状態であると判定する把持判定部(22)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、近接センサを備えている電子機器に関する。
従来、グリップセンサにより自機がユーザに把持されたか否かを検知し、検知結果に応じて自機の機能を制御する電子機器が知られている(特許文献1)。上記電子機器において、グリップセンサは静電センサで実現されている。
特開2015−61296号公報(2015年3月30日公開)
しかしながら、静電センサを用いて上記把持の検出を行う場合、例えばユーザが手袋を着用している場合など、電子機器を把持する手が非導電体であった場合に、把持を検出できなかった。換言すると、静電センサを用いた場合、電子機器が把持されたことを正確に検出できない場合があった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子機器が把持されているか否かをより正確に判定可能な電子機器を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、赤外線式の複数の近接センサと、上記複数の近接センサからの検出信号に基づいて、電子機器が把持状態か否かを判定する把持判定部と、を備え、上記複数の近接センサは、上記電子機器の筐体の互いに対向する2面に少なくとも1つずつ設けられており、上記把持判定部は、上記互いに対向する2面それぞれにおいて、少なくとも1つの近接センサが近接を検出した場合に、上記電子機器が把持状態であると判定することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、電子機器が把持されているか否かをより正確に判定することができるという効果を奏する。
本発明に係る電子機器の要部構成を示すブロック図である。 上記電子機器における状態判定用センサおよび把持判定用センサの配置例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る電子機器における状態判定処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザが上記電子機器を片手で把持した場合に、上記電子機器の筐体背面および側面それぞれに対し、上記ユーザの手指が接触する確率を数値で示した図である。 (a)〜(d)は、実施形態1に係る電子機器の状態判定用センサの設置例を示す図である。 (a)〜(d)は、実施形態1に係る電子機器の利用シーンの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る電子機器における、赤外線センサの検出結果の組み合わせおよび当該検出結果の推移を示す図である。 上記電子機器の把持判定部における把持判定に係る処理の流れを示すフローチャートである。 上記検出状態の遷移例と把持判定の結果との関係を示す図である。 本発明の実施形態3に係る電子機器における状態判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず始めに、本発明に係る電子機器1の外観および機能の概要を、図2を用いて説明する。
≪電子機器の外観≫
図2は、電子機器1の外観を示す図である。電子機器1は、ユーザが片手または両手で把持可能な機器である。例えば、電子機器1は、スマートフォンまたはタブレット端末などである。電子機器1は図示の通り、近接センサ14aおよび14bと、赤外線センサ15aおよび15bと、表示部11とを備えている。電子機器1の筐体2の長手方向を上下方向とすると、近接センサ14aは筐体2の上半分のいずれかの面に設けられ、近接センサ14bは筐体2の下半分のいずれかの面に設けられる。また、赤外線センサ15aおよび15bは筐体2の互いに対向する2面にそれぞれ設けられる。なお、電子機器1は以降で説明する部材の他に、上記スマートフォンまたは上記タブレット端末などが一般的に備えている部材を含んでいてもよい。
近接センサ14aおよび14bは後述の状態判定用センサ14として、赤外線センサ15aおよび15bは後述の把持判定用センサ15として機能する。そして電子機器1は、状態判定用センサ14および把持判定用センサ15の少なくともいずれかからの検出信号に基づいて、電子機器1の状態を判定し、その判定結果に基づいて自機の各種部材を制御する。
≪要部構成≫
次に、本発明に係る電子機器1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る電子機器1の要部構成を示すブロック図である。電子機器1は図示の通り、状態判定用センサ14と、把持判定用センサ15と、制御部10と、記憶部13と、表示部11とを備えている。
状態判定用センサ14は、1以上の近接センサから成るセンサ群であって、例えば、近接センサ14aおよび14bを含む。近接センサ14aおよび近接センサ14bは電子機器1の筐体2に対する物体の近接を検出する。近接センサ14aおよび14bによって出力された検出信号は状態判定部20(後述)によって処理される。電子機器1上での近接センサ14aおよび14bの設置位置については、後で詳述する。
なお、近接センサ14aおよび14bは、物体の近接を検出可能であれば種類は特に限定されない。例えば、近接センサ14aおよび14bは赤外線式の近接センサであってもよいし、光学式の近接センサであってもよい。
把持判定用センサ15は、複数の近接センサから成るセンサ群であって、例えば、赤外線センサ15aおよび15bを含む。赤外線センサ15aおよび15bは、赤外線式の近接センサであり、電子機器1の筐体2に対する物体の近接を検出する。赤外線センサ15aおよび15bによって出力された検出信号は把持判定部22(後述)によって処理される。
制御部10は、電子機器1のCPU(Central Processing Unit)であり、電子機器1を統括的に制御する。制御部10は、機能ブロックとしての状態判定部20と、センサ制御部21と、把持判定部22と、モード制御部23とを含む。
状態判定部20は、状態判定用センサ14からの検出信号に基づいて、電子機器1が任意の収容主体(例えば、ユーザの衣服のポケットまたは鞄など)に収容されている状態(収容状態)であるか否かを判定する。具体的には、状態判定部20は、状態判定用センサ14のいずれか1つでも(すなわち、近接センサ14aおよび14bのうち少なくとも一方が)近接を検出した場合に、電子機器1が収容状態であると判定する。一方、状態判定部20は、状態判定用センサ14のすべてが(すなわち、近接センサ14aおよび14bがともに)近接を検出しなかった場合、電子機器1が収容状態でない(非収容状態である)と判定する。
センサ制御部21は、状態判定部20の判定結果に応じて把持判定用センサ15の駆動を制御する。具体的には、センサ制御部21は、状態判定部20が「電子機器1が非収容状態である」と判定した場合、把持判定用センサ15の検出機能(または把持判定用センサ15の電源)をオンにする。また、センサ制御部21は状態判定部20が「電子機器1が収容状態である」と判定した場合、把持判定用センサ15の検出機能(または上記電源)をオフにすることにより、把持判定用センサ15によって消費される電力を抑制する。
把持判定部22は、把持判定用センサ15からの検出信号に基づいて、電子機器1がユーザに把持されている状態(把持状態)か否かを判定する。具体的には、把持判定部22は、筐体2の互いに対向する2面それぞれにおいて、少なくとも1つの把持判定用センサ15が(図2の例では、赤外線センサ15aおよび15bの両方が)近接を検出した場合は電子機器1が把持状態であると判定する。また、把持判定部22は、いずれの把持判定用センサ15も(図2の例では、赤外線センサ15aおよび15bのいずれも)近接を検出していない場合は電子機器1が把持状態でない(非把持状態である)と判定する。また、把持判定部22は、上記2面のうちいずれか片面の把持判定用センサ15が(図2の例では、赤外線センサ15aおよび15bのいずれか一方が)近接を検出した場合は、前回の把持判定の結果を維持する。
モード制御部23は、状態判定部20および把持判定部22の少なくともいずれかの判定結果に基づいて、電子機器1の制御モードを決定する。ここで、制御モードとは、電子機器1に内蔵または外付けされた各種機器の制御方法を規定するものであり、「通常モード」および「スリープモード」の2種類のモードのいずれかである。
「通常モード」は、電子機器1の各種機器を制御部10の制御に従って駆動させるモードである。「スリープモード」は、電子機器1の各種機器の駆動を停止する(スリープ状態にする、もしくは電源をオフにする)ことで消費電力を低減するモードである。なお、以降の各実施形態では、一例として、制御部10は制御モードがスリープモードである場合、表示部11の駆動を停止させて省電力を実現する。しかしながら、制御部10は表示部11の代わりに、または表示部11とともに、自機に備えたカメラ、スピーカ、マイク、およびタッチパネルなどのモード制御を行って省電力を実現してもよい。
記憶部13は、制御部10の処理制御に必要なデータを格納するメモリである。表示部11は、制御部10の制御に従って画像を表示する。なお、表示部11はタッチパネル(図示せず)と一体に構成されていてもよい。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1および図2、ならびに、図3〜図6を参照して、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1および図2を参照して既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(電子機器の構成)
図1および図2を参照して、本実施形態における電子機器1の要部構成について説明する。本実施形態では、電子機器1は、状態判定用センサ14(第1のセンサ群)として、少なくとも2つの近接センサ(例えば、近接センサ14aおよび近接センサ14b)を備えている。状態判定用センサ14のそれぞれが設けられる位置について、電子機器1の筐体2の長手方向を上下方向としたとき、状態判定用センサ14としての複数の近接センサのうち、少なくとも1つは筐体2の上半分のいずれかの面に設けられ(例えば、図2の(a)に示す近接センサ14aの位置)、少なくとも別の1つは筐体2の下半分のいずれかの面に設けられている(例えば、図2の(b)に示す近接センサ14b)。これは、状態判定用センサ14の設置例の一例にすぎない。状態判定用センサ14の設置例の詳細については、図4および図5を参照して後述する。
本実施形態では、電子機器1は、把持判定用センサ15(第2のセンサ群)を備えていることを必須としない。なお、電子機器1が把持判定用センサ15を備えている場合には、把持判定用センサ15は、例えば、上述した赤外線式の近接センサ(赤外線センサ)であってもよい。また、本実施形態に限れば、把持判定用センサ15は、加速度センサなどの、把持判定のための従来の任意のセンサで実現されてもよい。また、把持判定用センサ15は、複数のセンサを含んでいる必要はなく、1つのセンサで構成されていてもよい。
本実施形態では、制御部10は、必須の構成として、少なくとも状態判定部20を含んでいる。必要に応じて、さらに、把持判定部22、モード制御部23(動作制御部)、および、センサ制御部21を含んでいてもよい。なお、本実施形態の電子機器1において、把持判定用センサ15が設けられている場合には、把持判定用センサ15の検出信号に基づいて、電子機器1の把持状態または非把持状態を判定するための把持判定部22が設けられる。ただし、本実施形態における把持判定部22の機能は、上述のように、複数の赤外線センサの検出信号を処理するものである必要はなく、把持判定用センサ15がどのようなセンサで構成されるのかに応じて適宜設計される。例えば、把持判定用センサ15が1つの加速度センサで構成されている場合、当該加速度センサが、電子機器1において持ち上げられるような動きを検出した場合に、把持判定部22は、電子機器1が把持状態であると判定してもよい。
状態判定部20は、少なくとも2つの近接センサで構成される状態判定用センサ14からの検出信号に基づいて、電子機器1の状態を判定する。具体的には、近接センサ14aおよび近接センサ14bのうち、1つでも、近接を検出した場合には、電子機器1が何らかの収容主体に収容されている収容状態であると判定する。反対に、状態判定用センサ14を構成するすべての近接センサが(図1に示す例では、近接センサ14aおよび近接センサ14bがともに)非近接を検出した場合には、電子機器1が収容されている状態にない(非収容状態である)と判定する。ここで、「近接を検出する」とは、電子機器1の筐体2に対して、任意の物体が接触または所定距離以下まで接近していることを検出することを意味する。反対に「非近接を検出する」とは、何らの物体も筐体2に対して所定距離以下まで接近していないことを検出することを意味する。すなわち、状態判定用センサ14が出力する検出信号は、「近接(例えば、1)」および「非近接(例えば、0)」のいずれかを表す信号であり、連続してあるいは周期的に状態判定部20へと入力される。
上記の構成によれば、任意の収容主体に収容されている電子機器の一部が、当該収容主体からはみ出す場合であっても、また、電子機器がどちら向きに収容された場合でも、いずれか一方の近接センサが、収容主体に近接するという状態を収容時に維持できる。そして、状態判定部20は、状態判定用センサ14のいずれか1つでも近接を検出した場合には、電子機器1が収容状態であると判定するので、電子機器1が収容されている場合に、確実に、電子機器1の収容状態を判定することができる。
さらに、電子機器1が把持判定用センサ15および把持判定部22を備えている場合、把持判定部22が、把持判定用センサ15からの検出信号に基づいて、電子機器1が把持状態であると判定したとき、上記複数の近接センサ14aおよび近接センサ14bのうち1つでも近接を検出した場合には、状態判定部20は、把持判定部22による上記把持状態の判定を誤りであると判定する。
上記のように、電子機器1が把持判定用センサ15を備えている構成によれば、以下の問題を解決することができる。電子機器1が把持されていないのに、把持判定用センサ15が、電子機器1の把持状態を意味する検出信号を検出してしまい、把持判定部22が誤って電子機器1の状態を把持状態であると判定してしまう事態が起こり得る。
しかし、本発明の電子機器1によれば、状態判定部20は、状態判定用センサ14からの検出信号に基づいて、正確に、電子機器1の収容状態または非収容状態を判定しているので、電子機器1が収容状態である場合に、把持判定部22による把持状態の判定が誤りであると判定することが可能である。結果として、電子機器1が把持判定用センサ15および把持判定部22を備えている場合に、自機の状態判定をより一層精度良く行うことが可能となる。
なお、上述の把持判定部22が誤判定を起こしてしまう事態は、把持判定用センサ15がとりわけ加速度センサである場合に、以下のようにして起こり得る。具体的には、電子機器1がポケットに収容されているとき、ユーザが歩行したことによって電子機器1に振動が加えられたときに当該振動を加速度センサである把持判定用センサ15が検出するために起こり得る。加速度センサとしての把持判定用センサ15から、上記振動を検出した信号が把持判定部22に入力されると、把持判定部22は、電子機器1がポケットに収容されているにもかかわらず、電子機器1が持ち上げられたと判断し、誤って電子機器1が把持状態にあると判定してしまう。しかし、本発明の電子機器1は、状態判定用センサ14からの検出信号に基づいて状態判定部20が、収容/非収容を正確に判定できる。そのため、把持判定部22が、加速度センサが検出した振動に基づいて電子機器1が把持されたと判断したとしても、電子機器1が収容状態である場合には、状態判定部20は、上記把持されたとの判断が誤りであると正しい判定を行うことが可能である。
(状態判定処理の流れ)
図3は、実施形態1の電子機器1における状態判定処理の流れを示すフローチャートである。図3には、一例として、電子機器1が把持判定用センサ15および把持判定部22を備えている場合の状態判定処理の流れを示す。
把持判定部22が、把持判定用センサ15の検出信号に基づいて、電子機器1が把持状態であると判定したとする(S1においてYES)。このとき、状態判定部20は、状態判定用センサ14を構成する各近接センサ14a、14bから検出信号を取得する(S2)。なお、状態判定用センサ14からの検出信号は、常時、状態判定部20へ入力されている構成であってもよい。
状態判定部20は、近接センサ14aおよび14bのいずれか一方でも近接を検出した場合(S3でYES)、電子機器1の状態は収容状態であると判定する(S4)。電子機器1が収容状態であるならば、ユーザは電子機器1を使用していない、すなわち、把持していない可能性が高い。したがって、状態判定部20は、S1で把持判定部22によって出力された判定結果、すなわち、電子機器1が把持状態にあるとの判定結果について、誤りであると判定する(S5)。
一方、近接センサ14aおよび14bのいずれも非近接を検出した場合(S3でNO)、状態判定部20は、電子機器1の状態は非収容状態であると判定する(S6)。電子機器1が非収容状態であるならば、ユーザが電子機器1を使用している、すなわち、把持している可能性がある。したがって、状態判定部20は、S1における把持判定部22の判定結果、すなわち、電子機器1の状態が把持状態であるとの判定結果が妥当であると判定する(S7)。
なお、図示しないが、S5またはS7の判定結果は、例えば、以下のように利用される。状態判定部20は、把持状態が誤りであるという判定結果をモード制御部23に通知する。モード制御部23は、この判定結果に基づいて、非把持状態に基づくモード制御を行う。すなわち、通常モードからスリープモードに移行したり、スリープモードを引き続き維持したりして、電子機器1における省電力を実現する。あるいは、状態判定部20は、把持状態が誤りであるという判定結果を把持判定部22に通知する。把持判定部22は、この通知にしたがって、把持状態との判定結果を非把持状態に修正(変更)し、この修正後の判定結果をモード制御部23に通知する。モード制御部23は、修正後の上記判定結果に基づいて、上述と同様に省電力を実現する。あるいは、把持判定部22が把持状態の判定結果をモード制御部23に出力する一方、状態判定部20は収容状態の判定結果をモード制御部23に出力する。モード制御部23は、把持判定部22の判定結果がいずれであっても、状態判定部20から取得した判定結果が収容状態である場合には、該判定結果を優先させて、上述の非把持状態に基づくモード制御を行う。一方、モード制御部23は、状態判定部20の判定結果が非収容状態であって(あるいは、把持状態との判定は妥当であるという判定)であって、把持判定部22の判定結果が把持状態である場合に、把持状態に基づくモード制御を行う。すなわち、スリープモードから通常モードに移行したり、通常モードを維持したりする。
(状態判定用センサの設置推奨位置および設置例)
図4は、本発明に係る状態判定用センサ14の設置推奨位置を説明する図である。なお、以下では、電子機器1の表示部11が設けられている面を正面として、同図に示すとおり、筐体2の背面2a、右側面2bおよび左側面2cの各面を定義する。
状態判定用センサ14は、例えば、図4の破線で示すとおり、ユーザが片手で筐体2の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れない場所に設けられていることが好ましい。そこで、以下では、下記の測定対象電子機器において、下記の要領で、手の接触領域に関するデータを収集し、状態判定用センサ14の設置推奨位置を検討した。
対象電子機器の大きさ:
電子機器長手方向の長さ(H)約140mm×短手方向の長さ(W)約75mm×厚さ(D)約10mm(なお、電子機器のサイズが大きいほど、人によって手が接触する位置に差が出やすいため、より有効なデータを取るために、サイズが大きめの電子機器を測定対象として使用した。)
データ取得手順:
電子機器の筐体2の背面2a、右側面2bおよび左側面2cの各面を、所定の区域に分割し、被験者に上記電子機器の筐体2を片手で把持してもらい、手が触れた区域に加点をする。
被験者人数:
右手持ち47人、左手持ち56人(合計103人)
こうして、より多くのユーザが把持したときに手が触れやすい区域および手が触れにくい区域を調査した。
図4に示すそれぞれ面における各区域のうち、0点の区域は、103人の被験者のいずれも手が触れなかった区域を示す。すなわち、当該区域は、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が0%の区域または1%未満の区域である。1〜5点の区域は、103人中1〜5人の被験者の手が触れた区域を示す。すなわち、当該区域は、ユーザの手が触れる確率が5%未満の区域である。6〜10点の区域は、103人中6〜10人の被験者の手が触れた区域を示す。すなわち、当該区域は、ユーザの手が触れる確率が10%未満の区域である。
なお、本実施形態において、電子機器の正面は、表示部11を備えているため、ユーザが電子機器を使用しようとして該電子機器を把持するときには、その把持している方の手が正面に触れることはほぼない(すなわち、正面の全区域は、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が0%の区域または1%未満の区域)と想定している。
以上の測定結果を踏まえて、本発明の電子機器1において、好ましくは、状態判定用センサ14を構成する複数の近接センサは、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が10%未満の区域に設けられている。より好ましくは、状態判定用センサ14を構成する複数の近接センサは、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が5%未満の区域に設けられている。さらにより好ましくは、状態判定用センサ14を構成する複数の近接センサは、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が1%未満の区域に設けられている。最も好ましくは、状態判定用センサ14を構成する複数の近接センサは、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が0%の区域に設けられている。
上記の構成によれば、「ユーザが電子機器1を把持した状態」を誤って「収容状態」と判定することを防止することができ、結果として、自機の状態判定をより一層精度良く行うことが可能となる。
図2の(a)、(b)および図5の(a)〜(d)は、状態判定用センサ14の設置例を示す図である。電子機器1の筐体2の長手方向を上下方向としたとき、状態判定用センサ14としての複数の近接センサのうち、少なくとも1つは筐体2の上半分のいずれかの面に設けられ(例えば、図2の(a)に示す近接センサ14aの位置)、少なくとも別の1つは筐体2の下半分のいずれかの面に設けられている(例えば、図5の(a)または(b)に示す近接センサ14a)。
上記の構成によれば、任意の収容主体に収容されている電子機器1の一部が、当該収容主体からはみ出す場合であっても、また、電子機器1が上端下端のどちらを下向きにして収容された場合でも、いずれか一方の近接センサが、収容主体に近接するという状態を収容時に維持できるので、正確に、電子機器1の収容状態を判定することができるという効果を奏する。
また、以上のとおり、状態判定用センサ14は、筐体2の各面の上半分のいずれかの領域に少なくとも1つ、下半分のいずれかの領域に少なくとも1つ設けられていればよく、同じ面(正面のみまたは背面のみ)に状態判定用センサ14を設ける構成も、上述と同様の効果を奏することができ、したがって、本発明の範疇に入る。あるいは、状態判定用センサ14の少なくとも1つは筐体2の上半分のいずれかの面に設けられ(図5の(d)の近接センサ14b’の位置)、少なくとも別の1つは筐体2の下半分のいずれかの面に設けられていてもよい(例えば、図5の(a)または(b)に示す近接センサ14a)。以上のとおり、状態判定用センサ14は、筐体2の各面の上半分のいずれかの領域に少なくとも1つ、下半分のいずれかの領域に少なくとも1つ設けられていればよく、電子機器1の短手方向を左右方向としたとき、複数の状態判定用センサ14を共に左半分(または右半分)に設ける構成も、上述と同様の効果を奏することができ、したがって、本発明の範疇に入る。
好ましくは、状態判定用センサ14としての少なくとも2つ近接センサ(近接センサ14aおよび近接センサ14b)は、互いに対向する2面に設けられている。例えば、近接センサ14aが図5の(a)または(c)に示す位置(正面の下半分)に設けられている場合、もう1つの近接センサ14bは、対向する背面2aの上半分(図5の(b)または(d)に示す位置)に設けられる。上記の構成によれば、状態判定用センサ14が指向性を有する赤外線近接センサである場合において、1つの近接センサでカバーしきれない反対の面の近接をもう1つの近接センサによって検出できる。そのため、同じ面に2つ設ける構成と比較して、より精度良く電子機器1の収容状態を判定することができる。
さらに好ましくは、電子機器1の筐体2の長手方向を上下方向、すなわち、短手方向を左右方向としたとき、互いに対向する2面に設けられている少なくとも2つ近接センサ(近接センサ14aおよび近接センサ14b)のうち、少なくとも1つは筐体2の右半分のいずれかの面に設けられ(例えば、図5の(c)に示す近接センサ14aの位置)、少なくとも別の1つは筐体2の左半分のいずれかの面に設けられている(例えば、図5の(d)に示す近接センサ14b)。上記の構成によれば、任意の収容主体に収容されている電子機器1の一部が、当該収容主体からはみ出す場合であって、また、電子機器1が上下左右の端のいずれを下向きにして収容された場合でも、いずれか一方の近接センサが、収容主体に近接するという状態を収容時に維持できるので、より一層正確に、電子機器1の収容状態を判定することができるという効果を奏する。
あるいは、さらに好ましくは、上述の構成に加えて、筐体2の残りの4面のそれぞれにも、少なくとも1つの近接センサ(図示しない近接センサ14c、14d、14eおよび14f)を設けてもよい。上記のとおり、筐体2の全6面を近接センサでカバーすることにより、状態判定用センサ14が指向性を有する赤外線近接センサである場合において、筐体2の全方向をカバーできるので、より一層精度良く、電子機器1の収容状態を判定することができる。
(利用シーン)
図6の(a)〜(d)は、本実施形態に係る電子機器1の利用シーンの一例を示す図である。図6の(a)および(b)は、図5の(a)および(b)に示す位置に、近接センサ14aおよび近接センサ14bがそれぞれ設けられている電子機器1が、衣服等のポケット(収容主体)に収容されている状態を示す図である。図6の(a)に示す例では、電子機器1の長手方向を上下方向としたとき、電子機器1はその上端を下にしてポケットに収容されており、ポケットの深さが、電子機器1の長手方向の長さ(H)に満たないために、電子機器1の下端が該ポケットからはみ出している。そのため、下端に設けられた近接センサ14aが筐体2に近接する物体を検出できない。したがって、近接センサ14aのみが設けられている構成では、電子機器1が実際にはポケットに収容されているにもかかわらず、その収容状態を判定できないという問題がある。しかし、本発明の構成によれば、図5の(a)に示すとおり、電子機器1の上半分に近接センサ14bがさらに設けられており、近接センサ14bが物体の近接を検出できるため、正しく、電子機器1の収容状態を判定することができる。反対に、図6の(b)に示すとおり、電子機器1の下端を下にして、電子機器1がポケットに収容された場合も、同様に、近接センサ14bが近接を検出できなくとも、近接センサ14aが近接を検出できるので、正しく、電子機器1の収容状態を判定することができる。すなわち、少なくとも2つの状態判定用センサ14が、筐体2の各面の上半分のいずれかの領域に少なくとも1つ、下半分のいずれかの領域に少なくとも1つ設けられていることにより、電子機器1がどの向きにポケットに収容されても、正確にその収容状態を判定することが可能となる。
図6の(c)および(d)は、図5の(c)および(d)に示す位置に、近接センサ14aおよび近接センサ14bがそれぞれ設けられている電子機器1が、鞄(収容主体)に収容されている状態を示す図である。鞄の幅が、電子機器1の長手方向の長さ(H)に満たないために、電子機器1の右下端(図6の(c))あるいは左上端(図6の(d))が該鞄からはみ出している。はみ出した部分に設けられた近接センサ14a(近接センサ14b)は、物体の近接を検出できないが、筐体2の中心点を基準として、上記近接センサと点対称の位置に設けられた近接センサ14b(近接センサ14a)は、確実に、鞄に収容されている部分にあるので、物体の近接を検出することができる。したがって、電子機器1がどの向きにポケットに収容されても、正確にその収容状態を判定することが可能となる。
〔実施形態2〕
以下、本発明の実施形態2について、図7〜図9を用いて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器1は、把持判定用センサ15の検出結果に応じて把持判定部22が把持状態か否かの判定(把持判定)を行い、把持判定の結果に応じてモード制御部23が制御モードを決定する。換言すると、本実施形態に係る電子機器1においては、状態判定用センサ14による近接の検出、状態判定部20による収容状態の判定、およびセンサ制御部21による把持判定用センサ15の電源の制御は必須ではない。つまり、本実施形態に係る電子機器1においては、図1に示した状態判定用センサ14、状態判定部20、およびセンサ制御部21の機能ブロックは必須ではない。
≪赤外線センサの配置≫
ここで、本実施形態に係る電子機器1における把持判定用センサ15の望ましい配置について、図2および図4を再び用いて詳述する。
図2には、上述した把持判定用センサ15(赤外線センサ15aおよび15b)の望ましい配置例が示されている。上述の通り、把持判定用センサ15は筐体2の互いに対向する2面にそれぞれ設けられる。ここで、把持判定用センサ15は図示の通り、筐体2を正面から見た場合の左右側面(右側面2bおよび左側面2c)に少なくとも1つずつ設けられることが望ましい。これは、電子機器1を使用するとき、筐体の左右側面を挟むように握る可能性が高いからである。より具体的に言えば、ユーザは片手の親指側で左側面2cを、その他の4指の側で右側面2bを握る可能性が高いからである(図4)。
また、把持判定用センサ15は図示の通り、筐体2の長手方向を上下方向とした場合に、上記左右側面それぞれの下半分の面に設けられることが望ましい。これは、ユーザが表示部11を見ながら電子機器1を使用するとき、筐体の下寄りの部分を把持する可能性が高いからである。
このように、ユーザが電子機器1を使用するときに手が触れる可能性の高い箇所に把持判定用センサ15を配置することにより、把持判定用センサ15は電子機器1を把持する手の接触(または近接)を正確に検出することができる。したがって、把持判定部22はより正確に把持判定を行うことができる。
さらに、把持判定用センサ15のうち1対のセンサ(図2の例では赤外線センサ15aと赤外線センサ15b)は、筐体を正面から見て上下方向に、かつ左右対称に両断する面に対して面対称な位置に設けられることが望ましい。これは、電子機器を安定した状態で把持するためには、ユーザは筐体の対向する2面を均等な力で持つ可能性が高いからである。したがって、把持判定用センサ15を上記面対称な位置に設けることにより、把持判定部22はより正確に把持判定を行うことができる。
さらに、図4を用いて、把持判定用センサ15を配置する位置について具体的に説明する。把持判定用センサ15は、ユーザが片手で筐体2の右側面2bおよび左側面2cを挟むように把持したときにユーザの手が触れる確率が所定値以上である区域に設けられることが望ましい。これは、「片手で筐体2の右側面2bおよび左側面2cを挟むように把持する」という持ち方が、電子機器1を使用するときの、筐体2の最も一般的な持ち方であるからである。なお、上記所定値は、把持判定用センサ15の数、配置パターン、ならびに把持判定用センサ15それぞれの検出範囲および検出精度などに応じて適宜定められればよい。
具体例を挙げると、上記所定値は60%以上であることが好ましい。図4に示すような測定結果が得られた場合、103人の被験者のうち60%以上の被験者が触れた区域、すなわち点数が62点以上の区域が、上記所定値が60%以上の区域である。したがって、把持判定用センサ15は右側面2bおよび左側面2cそれぞれの、点数が62点以上の区域に少なくとも1つずつ設けられることが望ましい。具体的には、把持判定用センサ15(例えば赤外線センサ15b)は右側面2bの背側ク〜サ、中側ク〜サ、および正面側ク〜サのいずれかの区域に1つ以上設けられることが望ましい。また、把持判定用センサ15(例えば赤外線センサ15a)は、左側面2cの背側ク〜サ、中側ク〜サ、および正面側ク〜コのいずれかの区域に1つ以上設けられることが好ましい。
さらに言えば、上記所定値は65%以上であることがより好ましい。つまり、図4の測定結果によれば、把持判定用センサ15は右側面2bの背側ケ〜サ、中側ケ〜サ、および正面側ケ〜コのいずれかの区域と、左側面2cの背側ケ〜サ、中側ク〜サ、および正面側ケ〜コのいずれかの区域とに、それぞれ1つ以上設けられることがより好ましい。
さらに言えば、上記所定値は70%以上であることがより好ましい。つまり、図4の測定結果によれば、把持判定用センサ15は右側面2bの背側コ、中側コ、および正面側コのいずれかの区域と、左側面2cの背側ケ、コ、およびサ、中側ケ、およびコのいずれかの区域とに、それぞれ1つ以上設けられることがより好ましい。
このように、筐体2において把持判定用センサ15を設ける位置を工夫することにより、把持判定用センサ15をユーザの手が触れる確率が高い区域に設けることができる。そのため、把持判定部22はより正確に把持判定を行うことができる。
≪把持判定用センサの検出状態≫
本実施形態において、把持判定部22は、電子機器1が把持状態であると判定した後、互いに対向する2面(例えば右側面2bおよび左側面2c)のいずれかにおいて把持判定用センサ15が近接を検出している間は、電子機器1が把持状態である旨の判定を維持することが望ましい。以下、図7〜9を用いて、本実施形態に係る電子機器1における把持判定用センサ15の検出結果の状態(検出状態)の遷移と、把持判定部22の把持判定の結果とについて説明する。なお、以下の説明では、電子機器1が、把持判定用センサ15として赤外線センサ15aおよび15bを図2に示した配置で備えている場合について説明する。
図7は、電子機器1における赤外線センサの検出状態の遷移を示す図である。図中の「ON」および「OFF」は赤外線センサ15aまたは15bの検出信号を示しており、「ON」は、近接を検出した場合の検出信号、「OFF」は近接を検出しなかった場合の検出信号を示している。本実施形態において、把持判定用センサ15の検出状態は3種類存在する。すなわち、赤外線センサ15aおよび15bの両方とも近接を検出していない(すなわち、非近接を検出している)状態(図7の(a))と、赤外線センサ15aおよび15bのいずれか一方が近接を検出している状態(図7の(b)および(c))と、赤外線センサ15aおよび15bの両方ともが近接を検出している状態(図7の(d))との3種類である。また、上記3種類の検出状態は、白抜き矢印が示す通りに遷移する。なお、図7の(a)に示す状態から(d)に示す状態に遷移しても構わないが、通常電子機器1を把持した場合、右側面2bおよび左側面2cのいずれかに先にユーザの手が触れることがほとんどであると予測できるため、図7において(a)から(d)への遷移についての記載は省略している。
≪把持判定の処理の流れ≫
図8は、把持判定に係る処理の流れを示すフローチャートである。把持判定部22は把持判定用センサ15(赤外線センサ15aおよび15b)から出力された検出信号を取得すると(S20)、検出結果の組み合わせに応じて把持判定を行う。具体的には、図7の(d)に示したように、赤外線センサ15aおよび15b両方が近接を検出した場合(S22でYES)、把持判定部22は電子機器1が把持状態であると判定する(S24)。
一方、図7の(b)または(c)に示したように、赤外線センサ15aおよび15bのいずれか一方が近接を検出した場合(S22でNOかつS26でYES)、把持判定部22は前回の把持判定の結果を維持する(S28)。また、図7の(a)に示すように、赤外線センサ15aおよび赤外線センサ15bのいずれも近接を検出していない場合(S22でNOかつS26でNO)、把持判定部22は電子機器1が非把持状態であると判定する(S30)。
ユーザは電子機器1を把持するとき、筐体2の互いに対向するいずれかの2面(例えば右側面2bおよび左側面2c)に触れて筐体2を握り込むと考えられる。したがって、上記の処理によると、ユーザが電子機器を把持した場合、上記2面にそれぞれ配置された赤外線センサ15aおよび15bの両方が近接を検出するので(S22でYES)、把持判定部22は電子機器1が把持状態であると判定することができる。また、赤外線センサ15aおよび15bは赤外線式の近接センサである。そのため、ユーザが手袋を着用している場合など、電子機器1を把持する手が非導電体である場合でも近接を検出することができる。したがって、把持判定部22は把持判定をより正確に行うことができる。
また、電子機器の筐体が金属などの導電物である場合に、把持判定用センサ(グリップセンサ)として静電センサを用いるためには、筐体に穴をあけるとともに、当該筐体に電荷が逃げないよう、筐体と静電センサとの間に仕切りを設ける必要がある。このように、把持判定用センサとして静電センサを用いるのは、電子機器の使い勝手およびデザイン面で不利な点があった。一方、本発明に係る電子機器1のように、把持判定用センサ15として赤外線式の近接センサを使用する場合、静電センサを利用する場合に比べ、筐体にあける穴を小さくすることができるので、デザイン面での自由度が増すという利点がある。
≪検出状態の遷移と把持判定の結果≫
最後に、図7に示した検出状態の遷移と、図8に示した把持判定部22の把持判定の結果との関係について、図9を用いて説明する。図9は、検出状態の遷移例と把持判定の結果との関係を示す図である。なお、図9の左列の(a)、(b)、(c)および(d)の記載は、図7の(a)、(b)、(c)、(d)の検出状態を示す。また、図9においても図7と同様、(a)の状態から(d)の状態へ直接遷移する場合についての説明は省略する。
上述の通り、検出状態が(a)の状態の場合、把持判定部22は電子機器1が非把持状態であると判定する(図8のS30)。また、検出状態が(b)または(c)の状態の場合、把持判定部22は前回の把持判定の結果を維持する(図8のS28)。また、検出状態が(d)の場合、把持判定部22は電子機器1が把持状態であると判定する(図8のS4)。
そのため、例えば図9に示すように、(a)の状態から(b)または(c)の状態に遷移した場合(例1および2)、把持判定部22は前回の判定、すなわち(a)の状態のときの判定を維持する。つまり、制御部10において、電子機器1は非把持状態のままであると判定される。なお、例1または例2に示す状態遷移の後、再び(a)の状態に戻った場合(例3および4)、把持判定部22は(a)の状態に戻った時点で、電子機器1が非把持状態であると判定する。上述の通り、電子機器1は判定前から非把持状態であるので、この場合も電子機器1は非把持状態のままであると判定されるといえる。
一方、例1または例2に示す状態遷移の後、(d)の状態に遷移した場合(例5および6)、把持判定部22は検出状態が(d)の状態に変化した時点で、電子機器1が把持状態であると判定する。つまり、電子機器1は非把持状態から把持状態に変化したと判定される。なお、例1または例2に示す状態遷移の後、検出状態が(b)の状態と(c)の状態との間を行き来している場合(例7および8)、把持判定部22は(a)の状態のときの判定を維持するので、電子機器1は非把持状態のままであると判定される。
逆に、(d)の状態から(b)または(c)の状態に遷移した場合(例9および10)、把持判定部22は前回の判定、すなわち(d)の状態のときの判定を維持する。つまり、制御部10において、電子機器1は把持状態のままであると判定される。なお、例9または例10に示す状態遷移の後、再び(d)の状態に戻った場合(例11および12)、把持判定部22は(d)の状態に戻った時点で、電子機器1が把持状態であると判定する。上述の通り、電子機器1は判定前から把持状態であるので、この場合も電子機器1は把持状態のままであると判定されるといえる。
一方、例9または例10に示す状態遷移の後、(a)の状態に遷移した場合(例13および14)、把持判定部22は検出状態が(a)の状態に変化した時点で、電子機器1が非把持状態であると判定する。つまり、電子機器1は把持状態から非把持状態に変化したと判定される。なお、例9または例10に示す状態遷移の後、検出状態が(b)の状態と(c)の状態との間を行き来している場合(例15および16)、把持判定部22は(d)の状態のときの判定を維持するので、電子機器1は把持状態のままであると判定される。
このように、把持判定部22は、一度把持状態であると判定した後は、赤外線センサ15aおよび15bのいずれもが近接を検出しなくなるまでは、把持状態であるという判定を維持する。これにより、把持判定部22は、例えばユーザが一旦電子機器1を把持してから、操作のためなどで電子機器1を持ち直した場合(例えば一度筐体2を握ってから、親指で操作を行い残りの4本の指で電子機器を支えているような状態に移行した場合)についても、把持状態であると適切に判定することができる。
また、把持判定部22は一度非把持状態であると判定した後は、赤外線センサ15aおよび15bの両方ともが近接を検出するようになるまで、非把持状態であるという判定を維持する。これにより、例えばユーザが電子機器1の1側面に単に触れただけであった場合に、誤って把持状態であると判定してしまうことを防ぐことができる。
なお、図示しないが、把持判定の結果は、例えば、以下のように利用される。把持判定部22は、把持判定の結果をモード制御部23に通知する。モード制御部23は、把持判定の結果に基づいて、モード制御を行う。具体的には、把持判定部22から「電子機器1が非把持状態になった(または前回の判定と同様、非把持状態である)」旨の判定結果が通知された場合、モード制御部23は非把持状態に基づくモード制御を行う。すなわち、通常モードからスリープモードに移行する(またはスリープモードを引き続き維持する)。一方、把持判定部22から「電子機器1が把持状態になった(前回の判定と同様、把持状態である)」旨の判定結果が通知された場合、モード制御部23は把持状態に基づくモード制御を行う。すなわち、スリープモードから通常モードに移行する(または通常モードを維持する)。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図1および図2、ならびに、図10を参照して、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1および図2を参照して既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(電子機器の構成)
図1および図2を参照して、本実施形態における電子機器1の要部構成について説明する。本実施形態では、電子機器1は、状態判定用センサ14(第1のセンサ群)として、少なくとも1つのセンサを備えている。状態判定用センサ14としてのセンサは、電子機器1の収容状態または非収容状態を判定する目的を達成できるものであれば何でもよく、例えば、赤外線センサ、照度センサなどの近接センサで実現される。以下の説明では、一例として、電子機器1は、状態判定用センサ14は、赤外線センサである近接センサ14aおよび近接センサ14bを備えているものとして説明する。なお、状態判定用センサ14が赤外線センサで実現される場合には、状態判定用センサ14が設けられる位置は、実施形態1の状態判定用センサ14と同様に、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が所定値未満の区域(図4参照)であることが望ましい。
本実施形態では、電子機器1は、把持判定用センサ15(第2のセンサ群)として、少なくとも1つの近接センサを備えている。以下では、一例として、電子機器1は、赤外線センサ15aおよび赤外線センサ15bを備えているものとして説明する。なお、把持判定用センサ15が赤外線センサで実現される場合には、把持判定用センサ15が設けられる位置は、実施形態2の把持判定用センサ15と同様に、ユーザが片手で筐体の両側面を挟むように把持したとき、ユーザの手が触れる確率が所定値以上の区域(図4参照)であることが望ましい。
本実施形態では、制御部10は、必須の構成として、少なくともセンサ制御部21を含んでいる。必要に応じて、さらに、状態判定部20、把持判定部22、および、モード制御部23を含んでいてもよい。本実施形態では、センサ制御部21は、状態判定用センサ14から出力される検出信号、または、状態判定部20から出力される判定結果に基づいて、把持判定用センサ15の動作を抑制するものである。具体的には、近接センサ14aおよび近接センサ14bの1つでも近接を検出した場合には、センサ制御部21は、赤外線センサ15aおよび赤外線センサ15bの動作を抑制する。より詳細には、センサ制御部21は、赤外線センサ15aおよび15bの電源をオフにしたり、赤外線センサ15aおよび15bに対して近接物体の検出を禁止したり、検出信号の出力を禁止したりすることによって、赤外線センサ15aおよび15bの機能を停止する。このようにして、センサ制御部21によって、把持判定用センサ15の動作が抑制されている間は、把持判定用センサ15が稼働している場合と比較して、電子機器1の消費電力を抑えることが可能となる。
本実施形態では、状態判定部20は、状態判定用センサ14が検出した検出信号に変化が生じる度に、電子機器1の収容状態または非収容状態を判定し、その判定結果をセンサ制御部21および把持判定部22に通知する。センサ制御部21は、通知された判定結果に応じて、把持判定用センサ15を制御する。すなわち、必要に応じて、把持判定用センサ15の動作を抑制する。
本実施形態では、把持判定部22は、状態判定部20から収容/非収容に係る上記判定結果を受け付ける度に、把持状態/非把持状態を判定する。具体的には、実施形態2と同様に状態判定処理を実行することに加えて、センサ制御部21によって把持判定用センサ15の動作が抑制されているために、把持判定用センサ15からの検出信号を取得できない間は、電子機器1の状態を、非把持状態であると判定する。
(状態判定処理の流れ)
図10は、実施形態3の電子機器1における状態判定処理の流れを示すフローチャートである。図10には、一例として、電子機器1が、状態判定用センサ14として近接センサ14aおよび14b、把持判定用センサ15として赤外線センサ15aおよび15bを備えており、制御部10が、状態判定部20、把持判定部22をさらに含んでいる場合の状態判定処理の流れを示す。
近接センサ14aおよび14b、ならびに、赤外線センサ15aおよび15bのうちのの少なくともいずれかのセンサからの検出信号に変化(近接「1」から非近接「0」へ、または、非近接「0」から近接「1」への変化)が生じた場合(S41でYES)、電子機器1は、S42以降の状態判定処理を開始する。
具体的には、まず、状態判定部20は、近接センサ14aおよび14bの検出信号に基づいて収容/非収容の判定を行う(S42)。近接センサ14aおよび14bがともに非近接を検出した場合(S42でNO)、状態判定部20は、電子機器1の状態を非収容状態であると判定し、その判定結果をセンサ制御部21および把持判定部22に通知する。この通知を受けたセンサ制御部21は、把持判定用センサ15の電源が入っていない場合に(S43でNO)、その電源をオンにする(S44)。すでに上記電源が入っている場合には(S43でYES)、センサ制御部21は、そのオン状態を維持する。
上記通知を受けた把持判定部22は、電源がオンになっている把持判定用センサ15から検出信号を取得し、それに基づいて把持/非把持の判定を行う(S45)。具体的には、赤外線センサ15aおよび15bがすべて近接を検出した場合(S45でYES)、把持時にユーザの手があたるべき箇所すべてに物体(手指)があたっているとみなされるので、把持判定部22は、電子機器1の状態を把持状態と判定する(S46)。
一方、赤外線センサ15aおよび15bのすべてではないが、1つでも近接を検出した場合(S47でNO)、把持判定部22は、実施形態2と同様に、前回の判定結果を維持する(S48)。これは、把持時にユーザの手があたるべき箇所に部分的に物体があたっているということは、ユーザが使用中に一部指が筐体2からはずれてしまったと考えられるため、このような状況の変化に左右されて、把持/非把持の判定が必要以上に頻繁に覆らないようにするためである。なお、前回の判定結果を維持するとは、今回の状態判定処理のトリガとなるS41が起こる前に、S46、S48またはS51で出力された、把持/非把持の判定結果を継承するということを意味する。
これに対し、赤外線センサ15aおよび15bのすべてが非近接を検出した場合(S47でYES)、把持時にユーザの手があたるべき箇所のどこにも物体(手指)があたっていないとみなされるので、把持判定部22は、電子機器1の状態を非把持状態と判定する(S51)。なお、図示しないが、S46、S48またはS51の把持/非把持の判定結果は、モード制御部23に通知され、モード制御部23がモード制御を行うために利用される。
具体的に、一方で、近接センサ14aおよび14bの少なくともいずれか1つでも近接を検出した場合(S42でYES)、状態判定部20は、電子機器1の状態を収容状態であると判定し、その判定結果をセンサ制御部21および把持判定部22に通知する。この通知を受けたセンサ制御部21は、把持判定用センサ15の電源が入っている場合に(S49でYES)、その電源をオフにする(S50)。すでに上記電源が入っていない場合には(S49でNO)、センサ制御部21は、そのオフ状態を維持する。
上記通知を受けた把持判定部22は、把持判定用センサ15の動作がセンサ制御部21によって抑制されているために、把持判定用センサ15から検出信号を取得できない場合には、そのことに基づいて、電子機器1の状態を非把持状態と判定する(S51)。
こうして、1回分の状態判定処理が完了すると、S41にて、状態判定部20が、状態判定用センサ14からの検出信号の変化を監視する状態に戻る。
上記の構成および方法によれば、まず、状態判定用センサ14からの検出信号に基づいて(例えば、実施形態1と同様の構成および手順で)、電子機器1が収容状態であるのか否かが判定される。ここで、状態判定用センサ14が1つでも近接を検出すれば、電子機器1が収容されている(すなわち、ユーザが使用していない可能性が高い)ことが分かる。したがって、電子機器1が収容されている期間は、ユーザが電子機器1を把持しているか否かを判定する必要がない。よって、このような期間に、センサ制御部21が、把持判定用センサ15の不必要な動作を抑制する。これにより、把持判定用センサ15の誤検出を防止するとともに、把持判定用センサ15によって消費される電力を抑えることができ、電子機器1における省電力を実現することが可能となる。結果として、近接センサをグリップセンサとして採用する際の不利な点を解消し、近接センサを用いて自機の把持判定を行う電子機器を実現することが可能となる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
電子機器1の制御ブロック(特に、状態判定部20、センサ制御部21、把持判定部22、および、モード制御部23)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、電子機器1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(電子機器1)は、赤外線式の複数の近接センサ(把持判定用センサ15)と、上記複数の近接センサからの検出信号に基づいて、電子機器が把持状態か否かを判定する把持判定部(把持判定部22)と、を備え、上記複数の近接センサは、上記電子機器の筐体(筐体2)の互いに対向する2面に少なくとも1つずつ設けられており、上記把持判定部は、上記互いに対向する2面それぞれにおいて、少なくとも1つの近接センサが近接を検出した場合に、上記電子機器が把持状態であると判定する。
ユーザは電子機器を把持するとき、筐体の互いに対向するいずれかの2面に触れて筐体を握り込むと考えられる。したがって、上記の構成によると、ユーザが電子機器を把持した場合、上記2面に配置された近接センサのうち、各面において1つ以上の近接センサが近接を検出するので、把持判定部は電子機器が把持状態であると判定することができる。
さらに、上記の構成によると、近接センサは赤外線式の近接センサであるため、ユーザが手袋を着用している場合など、電子機器を把持する手が非導電体である場合でも近接を検出できる。したがって、把持判定部は電子機器が把持状態か否かをより正確に判定することができる。
本発明の態様2に係る電子機器は、上記態様1において、上記互いに対向する2面は上記筐体を正面から見た場合の左右側面(右側面2bおよび左側面2c)であり、上記左右側面の長手方向を上下方向としたとき、上記複数の近接センサは、上記左右側面それぞれの下半分に少なくとも1つずつ設けられていることが望ましい。
ユーザは電子機器を使用するとき、筐体の左右側面を挟むように握る可能性が高い。また、筐体の下寄りの部分を把持する可能性が高い。したがって、上記の構成によると、近接センサをユーザが触れる可能性の高い2側面にそれぞれ1つ以上設けることができる。そのため、把持判定部は電子機器が把持状態であるか否かをより正確に判定することができる。
本発明の態様3に係る電子機器は、上記態様2において、上記複数の近接センサのうち少なくとも1対は、上記筐体を正面から見て上記上下方向に、かつ左右対称に両断する面に対して面対称な位置に設けられることが望ましい。
電子機器を安定した状態で把持するために、ユーザは片手または両手で、筐体の対向する2面を均等な力で持つ可能性が高い。したがって、上記の構成によると、近接センサをユーザが触れる可能性の高い2側面にそれぞれ1つ以上設けることができる。そのため、把持判定部は電子機器が把持状態であるか否かをより正確に判定することができる。
本発明の態様4に係る電子機器は、上記態様1から3のいずれか一態様において、上記複数の近接センサは、ユーザが片手で上記筐体の両側面を挟むように把持したとき、上記ユーザの手が触れる確率が所定値以上の区域に設けられていることが望ましい。
上記の構成によると、近接センサをユーザの手が触れる確率が高い区域に設けることができる。そのため、把持判定部は電子機器が把持状態であるか否かをより正確に判定することができる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様1から4のいずれか一態様において、上記把持判定部は、上記電子機器が把持状態であると判定した後、上記互いに対向する2面のいずれかにおいて上記近接センサが近接を検出している間は、上記電子機器が把持状態である旨の判定を維持してもよい。
上記の構成によると、把持判定部は一度把持状態であると判定した後は、2面に配置された近接センサのいずれもが近接を検出しなくなるまでは、把持状態であるという判定を維持する。これにより、把持判定部は、例えばユーザが一旦電子機器を把持してから、当該電子機器の操作などのため電子機器を持ち直した場合(例えば一度筐体を握ってから、親指で操作を行い残りの4本の指で電子機器を支えるような把持状態に移行した場合)についても、把持状態であると適切に判定することができる。
本発明の各態様に係る電子機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記電子機器が備える各部(ソフトウェア要素である、状態判定部20、センサ制御部21、把持判定部22、モード制御部23)として動作させることにより上記電子機器をコンピュータにて実現させる電子機器の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 電子機器
2 筐体
10 制御部
11 表示部
13 記憶部
14 状態判定用センサ
14a、14b、14b’ 近接センサ
15 把持判定用センサ(近接センサ)
15a、15b 赤外線センサ
20 状態判定部
21 センサ制御部
22 把持判定部
23 モード制御部

Claims (5)

  1. 赤外線式の複数の近接センサと、
    上記複数の近接センサからの検出信号に基づいて、電子機器が把持状態か否かを判定する把持判定部と、を備え、
    上記複数の近接センサは、上記電子機器の筐体の互いに対向する2面に少なくとも1つずつ設けられており、
    上記把持判定部は、上記互いに対向する2面それぞれにおいて、少なくとも1つの近接センサが近接を検出した場合に、上記電子機器が把持状態であると判定することを特徴とする電子機器。
  2. 上記互いに対向する2面は上記筐体を正面から見た場合の左右側面であり、
    上記左右側面の長手方向を上下方向としたとき、上記複数の近接センサは、上記左右側面それぞれの下半分に少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記複数の近接センサのうち少なくとも1対は、上記筐体を正面から見て上記上下方向に、かつ左右対称に両断する面に対して面対称な位置に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の電子機器。
  4. 上記複数の近接センサは、ユーザが片手で上記筐体の両側面を挟むように把持したとき、上記ユーザの手が触れる確率が所定値以上の区域に設けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 上記把持判定部は、上記電子機器が把持状態であると判定した後、上記互いに対向する2面のいずれかにおいて上記近接センサが近接を検出している間は、上記電子機器が把持状態である旨の判定を維持することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018194285A1 (ko) * 2017-04-19 2018-10-25 삼성전자 주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 동작을 제어하는 방법
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