JP2017068977A - 電気ヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム状ヒータを用いてハニカム等の通路構造を有する電気ヒータにおいて、フィルム状ヒータの構成材料に対して要求される耐熱性の高まりを抑制する。
【解決手段】隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置された複数枚のフィルム状ヒータ1を備え、これらフィルム状ヒータ1は、2枚のフィルム状ヒータの一部同士が接合された複数個の接合部と、1枚のフィルム状ヒータの一部が他のフィルム状ヒータから離れて配置された複数個の単独部とを有するハニカム形状に形成されており、フィルム状ヒータ1の各々は、一対の電極5a、5bと、絶縁フィルム3に積層されて一対の電極間を導通させる発熱層13と、を備え、複数個の接合部の各々を構成する2枚のフィルム状ヒータは、当該接合部に通電抑制部15を有し、通電抑制部15における一対の電極間の距離D1は、単独部における一対の電極間の距離D2よりも長い。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚のフィルム状ヒータにて構成される電気ヒータに関する。
ハニカム状に形成した担体の表面に導電性発熱塗料を塗布して発熱層を形成したことにより、ハニカム内を通過する流体を加熱可能とした電気ヒータが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−35939号公報
ハニカム構造等を一体成形するのではなく、フィルム状ヒータを用いてハニカム等の通路構造を実現することが考えられる。その場合、複数枚のフィルム状ヒータを対面配置し、その対面し合うフィルム状ヒータの一部同士を接合させることで、隣接する2カ所の接合部の間に通路となる空洞を形成することになる。
すると、接合部では2枚のフィルム状ヒータが重なり合うことになり、その部分での発熱量が他の部分よりも大きくなる。このため、接合部の温度が他の部分よりも高くなり、フィルム状ヒータの構成材料(例えば電気絶縁性のフィルム)にも相応の耐熱性が要求されることになる。
本発明は、上記点に鑑み、フィルム状ヒータを用いてハニカム等の通路構造を有する電気ヒータを製造するに当たって、フィルム状ヒータの構成材料に対して要求される耐熱性の高まりを抑制可能な電気ヒータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置された複数枚のフィルム状ヒータ(1、33、47、61、65)を備え、前記複数枚のフィルム状ヒータは、2枚のフィルム状ヒータの一部同士が接合された複数個の接合部(17、62、66)と、1枚のフィルム状ヒータの一部が他のフィルム状ヒータから離れて配置された複数個の単独部(19)とを有し、前記複数枚のフィルム状ヒータは、前記複数の接合部の各々と前記複数の単独部の各々が交互に配置されることにより、加熱対象である流体が通る複数個の通路孔(18、63、67)を囲む形状に形成されており、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、電気絶縁性の絶縁フィルム(3)上に互いに離れて配設された一対の電極(5a、5b、35a、35b、49a、49b)と、前記絶縁フィルムに積層されて前記一対の電極間を導通させる発熱層(13、43、53)と、を備え、前記複数個の接合部の各々を構成する2枚のフィルム状ヒータのうち少なくとも1枚のフィルム状ヒータは、当該接合部に通電抑制部(15、37、45)を有し、前記通電抑制部における前記一対の電極間の、前記1枚のフィルム状ヒータの長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、前記複数個の単独部のうち当該少なくとも1枚のフィルム状ヒータに属する単独部における前記一対の電極間の、前記長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高いことを特徴とする電気ヒータである。
このようになっていることで、通電抑制部では一対の電極間の通電量が抑制されることによって発熱量も抑制されるから、接合部の温度が他の部分よりも高くなるのを抑制できる。従って、フィルム状ヒータの構成材料に対して要求される耐熱性の高まりを抑制可能である。
第1実施形態のフィルム状ヒータの平面図である。 第1実施形態の電気ヒータのハニカム構造の一部を示す平面図である。 第1実施形態の電気ヒータのハニカム構造を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態の電気ヒータの平面図である。 接着前のフィルム状ヒータ1の配置を示す図である。 第2実施形態のフィルム状ヒータ33を示す図である。 第3実施形態のフィルム状ヒータ47を示す図である。 第3実施形態のフィルム状ヒータ48を示す図である。 変形例のフィルム状ヒータ47を示す図である。 通路孔の変形例の説明図である。 通路孔の他の変形例の説明図である。
以下、本発明の電気ヒータを車両用空調装置のヒータとして具体化した実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず第1実施形態について説明する。本実施形態では、図1に示すように、フィルム状ヒータ1は、絶縁フィルム3、電極5a、電極5b、発熱層13を有している。絶縁フィルム3は、例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の電気絶縁性かつ長方形のフィルムである。電極5a、5bは、絶縁フィルム3の片面上において、互いに離れて並行して配設されている。
電極5a、5bには、相手側の電極に向いた部分が凹となっている凹部7a、7bが複数箇所に設けられている。そして、隣り合う凹部7aと凹部7aの間は相対的に凸な凸部9aとなり、同様に隣り合う凹部7bと凹部7bの間は相対的に凸な凸部9bとなっている。
向かい合った凹部7a、7b間の距離D1は、向かい合った凸部9a、9bの距離D2の2倍である。また、電極5a、5bの長手方向に沿った凹部7a、7bの長さL1と凸部9a、9bの長さはL2は略等しい。
なお、電極5aの一端部(具体的には図1中左端部)には、リード線等をハンダ付け等により接続するためのランド11aが設けられている。また、電極5bの上記一端部とは反対側の一端部(具体的には図1中右端部)には、リード線等をハンダ付け等により接続するためのランド11bが設けられている。
本実施形態では電極5a、5bは絶縁フィルム3上に銅メッキにて設けられているが、例えば銅、アルミニウム等の金属箔の貼付、銀等の金属ペーストの塗布にて設けることもできる。
そして、それら電極5a、5bを覆うようにして発熱層13が絶縁フィルム3に積層されている。この発熱層13は、導電性発熱塗料(例えば、エブリオーム、バニーハイト:日本黒鉛工業株式会社製)の塗布により生成される。導電性発熱塗料は、導電性発熱材に相当する。生成された発熱層は、電極5a、5bの凹部7a、7bおよび凸部9a、9bの各々と導通する。このため、電極5a、5b間に電圧を印加すれば発熱層13が通電により発熱する。
ただし、向かい合った凹部7a、7b間の距離D1が凸部9a、9b間の距離D2よりも大きいので、発熱層13の電気抵抗は凹部7a、7b間の方が凸部9a、9b間よりも大きい(設計上は2倍である)。従って、発熱層13に通電した際の発熱量は、凹部7a、7b間の方が凸部9a、9b間よりも小さくなる。すなわち、向かい合った凹部7a、7b間の領域が通電抑制部15である。
図4に示すように、本実施形態に係る電気ヒータ27は、このようなフィルム状ヒータ1を複数枚有している。複数枚のフィルム状ヒータ1から電気ヒータ27を作成する手順は、以下の通りである。
まず、図6に示すように、複数枚のフィルム状ヒータ1を、互いに平行に間隔を空けて積層して並べて、複数枚のフィルム状ヒータ1の各々に、接着剤70を塗布する。このようにすることで、複数枚のフィルム状ヒータ1は、隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置される。各フィルム状ヒータ1における接着剤70の塗布位置は、当該フィルム状ヒータ1の同じ側の長手方向に、等間隔で複数個点在している。
また、図5に示すように、各フィルム状ヒータ1の長手方向における接着剤70の塗布位置は、隣り合う2つのフィルム状ヒータ1間で、に互い違いになっている。つまり、ある1枚のフィルム状ヒータ1における、当該長手方向における接着剤70の塗布位置は、隣のフィルム状ヒータ1において当該長手方向に隣り合う2つの接着剤70から等距離の位置となる。
次に、これら離れて積層された複数枚のフィルム状ヒータ1を接触させる。これにより、接着剤70の塗布位置において、隣り合う2枚のフィルム状ヒータ1が、当該接着剤70を介して接合される。
次に、これら複数枚のフィルム状ヒータ1のうち、積層方向一方側の端のフィルム状ヒータ1を積層方向当該一方側に引っ張り、積層方向他方側の端のフィルム状ヒータ1を積層方向当該他方側に引っ張る。この結果、複数枚のフィルム状ヒータ1は、図2、図3に示すようなハニカム形状となる。軽くかつ1枚では強度が低いフィルム状ヒータ1であっても、ハニカム形状となることで、複数枚のフィルム状ヒータ1全体としての強度が向上する。次に、ハニカム形状となった複数枚のフィルム状ヒータ1を、枠体21の内側に固定する。
このようにして製造された電気ヒータ27は、接着剤70で接合された複数の部分の各々が、接合部17となる。これら接合部17の各々では、2枚のフィルム状ヒータ1の一部同士が接合されている。つまり、各接合部17では、一方のフィルム状ヒータ1で波の頂部に相当する面と他方のフィルム状ヒータ1で波の谷部に相当する面とが接着される。これら接合部17の各々は、当該接合部17を構成する2枚のフィルム状ヒータ1の各々の、通電抑制部15を含んでいる。
また、このようにして製造された電気ヒータ27は、1枚のフィルム状ヒータ1の一部が他のフィルム状ヒータから離れて配置された単独部19を複数個有する。これら複数個の単独部19の各々は、通電抑制部15を含んでいない。
また、図2、図3に示すように、電気ヒータ27を構成する複数枚のフィルム状ヒータ1は、複数の接合部17の各々と複数の単独部19の各々が交互に配置されることにより、加熱対象である流体が通る複数個の通路孔18を囲む形状に形成されている。これら通路孔18は、六角柱形状を有している。これら通路孔18を、図2における紙面に垂直な方向に流体(本実施形態の場合は空気)が通過することで、当該流体が加熱される。
なお、接合される2枚のフィルム状ヒータ1では、一方の絶縁フィルム3が相手方の発熱層13および電極5a、5bに当接させられているので、互いの発熱層13同士や電極5a、5b同士が短絡することはない。
図4に示すように、ハニカム構造に組まれたフィルム状ヒータ1は、プラスチック製の枠体21の内部に組み付けられている。この枠体21の側面には取り付け用のフランジ部23が設けられており、フランジ部23からは+端子25aと−端子25bが突出している。
枠体21の内部に組み付けられた各フィルム状ヒータ1のランド11a、11bは、一方(例えばランド11a)が+端子25aに接続され、他方(例えばランド11b)が+端子25bに接続されている。これにより、+端子25aと−端子25bをそれぞれ電源に接続して通電すれば各フィルム状ヒータ1を発熱させることができる。
フィルム状ヒータ1によるハニカム構造体を枠体21の内部に組み付けた構成の電気ヒータ27は、フランジ部23を介して車両の空調ダクト(図示は省略)に取り付けられ、車両用空調装置のヒータとして使用される。あるいは、この電気ヒータ27は、フランジ部23を介して車両の空調ケーシングの中、より具体的には、ヒータコアの空気流れ下流側に取り付けられる。ここで、空調ケーシングは、空気を導入して加熱または冷却し、上記空調ダクトを介して、上記のように加熱または冷却された空気を車室内に吹き出す。また、ヒータコアは、エンジン冷却水の熱を利用して空調ケーシング内を流れる空気を加熱する。
以上説明した通り、本実施形態の電気ヒータ27は、対面し合うフィルム状ヒータ1の一部同士を接合部17で接合させて、隣接する2カ所の接合部17、17の間に形成された六角柱状の空洞である通路孔18を備えており、各フィルム状ヒータ1の一対の電極5a、5bを経て発熱層13に通電することで発熱し、通路孔18内の流体(空気)を加熱できる。
また、接合部17にては、電極5a、5b間の電気抵抗が通路孔18部分に位置する電極5a、5b間の電気抵抗よりも高い通電抑制部15が設けられている。
より具体的には、各フィルム状ヒータ1において、通電抑制部15における一対の電極5a、5b間の、当該フィルム状ヒータ1の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、複数個の単独部19の各々における一対の電極5a、5b間の、上記長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高い。なお、フィルム状ヒータ1の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、電極5a、5b間の間隔に比例し、発熱層13を構成する導電性発熱塗料の電気抵抗率に比例し、発熱層13の厚みに反比例する。なお、本実施形態では、発熱層13の厚みおよび電気抵抗率はどのフィルム状ヒータ1のどの位置においても、同じである。
通電抑制部15では一対の電極5a、5b間の通電量が抑制されることによって発熱量も抑制されるから、接合部17の温度が単独部19の温度よりも高くなるのを抑制できる。従って、フィルム状ヒータ1の構成材料、特に絶縁フィルム3に対して要求される耐熱性が高くなるのを抑制でき、フィルム状ヒータ1の構成材料のハイグレード化を抑制できる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について、図6を用いて説明する。本実施形態の電気ヒータ27は、第1実施形態の電気ヒータ27に対して、複数枚のフィルム状ヒータ1を複数枚のフィルム状ヒータ33に置き換えることで得られる。また、本実施形態の各フィルム状ヒータ33は、第1実施形態のフィルム状ヒータ1に対して、電極5a、5bをそれぞれ電極35a、35bに置き換えることで得られる。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
第1実施形態では、電極5a、5bに凹部7a、7bを設けることによって通電抑制部37を形成しているが、本実施形態では、図6に示すように、電極35a、35bの幅が一定のまま、フィルム状ヒータ1の短手方向における電極35a、35bの位置が変化していることで、電極35a、35bの間隔がD1となる通電抑制部37と、電極35a、35bの間隔がD1より短いD2となる部分とが形成される。
したがって、本実施形態においても、各フィルム状ヒータ33において、通電抑制部37における一対の電極35a、35b間の、当該フィルム状ヒータ33の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、複数個の単独部19の各々における一対の電極35a、35b間の、上記長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高い。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様、間隔D1は間隔D2の2倍である。なお、電極35a、35bの形態及び通電抑制部37以外は第1実施例と同様であるから、図示と説明は省略する。このように構成した第2実施形態でも第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について説明する。上述の第1実施形態及び第2実施形態では、一対の電極5a、5b、35a、35b間の距離を他の部分に対して相対的に大きくすることで通電抑制部15、37が形成されている。これに対し、本実施形態の電気ヒータ27は、図7に示すように、発熱層43となる導電性発熱塗料を塗布しない領域を、通電抑制部45としている。ただし、この通電抑制部45は接合されている2枚のフィルム状ヒータ47のうちの一方にのみ設けられている。
以下、本実施形態の電気ヒータ27に用いられるフィルム状ヒータ1について説明する。本実施形態で用いられる複数枚のフィルム状ヒータ1としては2種類ある。1種類目は、図7に示す構成のフィルム状ヒータ47であり、2種類目は、図8に示す構成のフィルム状ヒータ48である。
図7に示す構成のフィルム状ヒータ47は、第1実施形態のフィルム状ヒータ1に対して、電極5a、5bをそれぞれ電極49a、49bに置き換え、発熱層13を複数個の発熱層43に置き換えることで実現される。
電極49a、49bは、第1、第2実施形態と異なり、電極間の距離がフィルム状ヒータ47の長手方向のどの位置でも一定である。また、発熱層43は、第1、第2実施形態と異なり、フィルム状ヒータ47の長手方向に等間隔に複数個点在している。各発熱層43の材質は、第1、第2実施形態の発熱層13と同じである。したがって、各発熱層43を介して電極49a、49b間に電流が流れる。そして、フィルム状ヒータ47の長手方向に隣り合う発熱層43と発熱層43の間の複数の領域、すなわち、発熱層43が存在しない複数の領域が、通電抑制部45となる。この通電抑制部45の全部の範囲で、発熱層43が、絶縁フィルム3に積層されていない。したがって、通電抑制部45の全部の範囲で、電極49a、49b間に電流が流れない。したがって、この部分における電極49a、49b間の電気抵抗は、無限大である。
それ故、当然に、本実施形態においても、各フィルム状ヒータ47において、通電抑制部45における一対の電極49a、49b間の、当該フィルム状ヒータ47の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、複数個の単独部19の各々における一対の電極49a、49b間の、上記長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高い。したがって、通電抑制部45は、他の部分に比べて殆ど発熱しない。
図9に示す構成のフィルム状ヒータ48は、第1実施形態のフィルム状ヒータ1に対して、電極5a、5bをそれぞれ電極49a、49bに置き換えることで実現する。したがって、フィルム状ヒータ48は、フィルム状ヒータ47に対して、複数の発熱層43を1つの繋がった発熱層13に置き換えたものとなる。このフィルム状ヒータ48では、長手方向のどの部分においても、電極49aから電極49bに同量の電流が流れ、発熱量が同じになる。
本実施形態では、これら複数枚のフィルム状ヒータ47および複数枚のフィルム状ヒータ48が、全体としてハニカム形状を形成する。これは、フィルム状ヒータ47とフィルム状ヒータ48を、一枚ずつ交互に積層することで実現される。ただしその際、接合部17の各々がフィルム状ヒータ47の通電抑制部45を1つ含み、単独部は、フィルム状ヒータ47の通電抑制部45を含まないように、隣り合うフィルム状ヒータ47、48を接合する。
このようになっていることで、本実施形態の接合部17では、当該接合部17に属するフィルム状ヒータ47の一部は殆ど発熱せず、当該接合部17に属するフィルム状ヒータ48の一部は各単独部19と同じ程度に発熱する。したがって、全体として、接合部17と単独部19の発熱量波動程度になり、各フィルム状ヒータ47、48の各部の温度が均一化される。
このように、本実施形態では、通電抑制部45では電極49a、49b間に電流が流れないから第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。また、電極49a、49b間の間隔は一定でよいので、電極49a、49bの構成が複雑化しない利点がある。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記第3実施形態では、通電抑制部45におけるフィルム状ヒータ47の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は無限大であり、通電抑制部45を流れる電流は0であった。しかし、通電抑制部45におけるフィルム状ヒータ47の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、無限大ではなくとも、フィルム状ヒータ47の通電抑制部45以外の長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも小さければよい。したがって、例えば、第3実施形態において、各通電抑制部45に、発熱層43を構成する導電性発熱塗料よりも電気抵抗率の高い導電性発熱塗料を、発熱層43を構成する導電性発熱塗料と同じ厚みで、塗布してもよい。
(変形例2)
上述の第3実施形態では、発熱層43となる導電性発熱塗料を積層しない領域を通電抑制部45となしているが、図9に示すように、通電抑制部45において、発熱層53となる導電性発熱塗料をストライプ状に設けてもよい。この場合、発熱層43を形成する導電性発熱材が、通電抑制部45の一部の範囲で前記絶縁フィルム3に積層されていない。このようになっていても、通電抑制部45ではストライプ状に設けられた発熱層53が電極49a、49b間に流れる電流を抑制するので第3実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例3)
上述の第1実施形態では通路孔18の形状が六角柱状となるハニカム構造を、複数枚のフィルム状ヒータが形成している。しかし、通路孔の形状等はこれに限定されるわけではなく適宜に変更できる。
例えば、図10に示すようにフィルム状ヒータ61の凹凸形状を矩形波状として、接合部62間に形成される通路孔63を長方形状にしたり、図11に示すように、フィルム状ヒータ65の凹凸形状を波板状として接合部66間に形成される通路孔67を略長円状にする等も可能である。
(変形例4)
上記各実施形態では、各通電抑制部における一対の電極間の、1枚のフィルム状ヒータの長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、どの単独部に対しても、その単独部における一対の電極間の、1枚のフィルム状ヒータの長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高い。
しかし、必ずしもこのようになっておらずともよい。各通電抑制部における一対の電極間の、1枚のフィルム状ヒータの長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、電気ヒータ27を構成する複数個の単独部のうち当該少なくとも1枚のフィルム状ヒータに属する単独部における一対の電極間の、1枚のフィルム状ヒータ長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高ければよい。そのようなっていれば、少なくともその1枚のフィルム状ヒータにおいては、単独部と接合部の温度ばらつきが抑えられるからである。
1、33、47、48、61、65 フィルム状ヒータ
3 フィルム
5a、5b、35a、35b、49a、49b 電極
13、43、53 発熱層
15、37、45 通電抑制部
19 単独部
17、62、66 接合部
18、63、67 通路孔
27 電気ヒータ

Claims (4)

  1. 隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置された複数枚のフィルム状ヒータ(1、33、47、48、61、65)を備え、
    前記複数枚のフィルム状ヒータは、2枚のフィルム状ヒータの一部同士が接合された複数個の接合部(17、62、66)と、1枚のフィルム状ヒータの一部が他のフィルム状ヒータから離れて配置された複数個の単独部(19)とを有し、
    前記複数枚のフィルム状ヒータは、前記複数の接合部の各々と前記複数の単独部の各々が交互に配置されることにより、加熱対象である流体が通る複数個の通路孔(18、63、67)を囲む形状に形成されており、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、電気絶縁性の絶縁フィルム(3)上に互いに離れて配設された一対の電極(5a、5b、35a、35b、49a、49b)と、前記絶縁フィルムに積層されて前記一対の電極間を導通させる発熱層(13、43、53)と、を備え、
    前記複数個の接合部の各々を構成する2枚のフィルム状ヒータのうち少なくとも1枚のフィルム状ヒータは、当該接合部に通電抑制部(15、37、45)を有し、
    前記通電抑制部における前記一対の電極間の、前記1枚のフィルム状ヒータの長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗は、前記複数個の単独部のうち当該少なくとも1枚のフィルム状ヒータに属する単独部における前記一対の電極間の、前記長手方向の単位長さ当たりの電気抵抗よりも、高いことを特徴とする電気ヒータ。
  2. 前記通電抑制部における前記一対の電極間の間隔は、前記複数個の単独部のうち当該少なくとも1枚のフィルム状ヒータに属する単独部における前記一対の電極間の間隔よりも、大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
  3. 前記発熱層を形成する導電性発熱材が、前記通電抑制部の一部または全部の範囲で前記絶縁フィルムに積層されていないことを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
  4. 前記発熱層のうち、前記通電抑制部において前記一対の電極間に配置された部分を構成する発熱層の電気抵抗率は、前記複数個の単独部のうち当該少なくとも1枚のフィルム状ヒータに属する単独部における前記一対の電極間に配置された発熱層の電気抵抗率よりも高いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
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