JP2017060329A - スイッチング電源装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源出力として2つの値の出力を有するスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】スイッチング電源装置10は、トランスT1と、スイッチング素子とを備え、スイッチング素子により、入力した直流電圧から高周波電流を生成して前記トランスの前記電源1次側に供給し、前記トランスの前記電源2次側に発生する高周波電流を整流して直流出力を得るスイッチング電源装置であって、前記第1の電源2次側に接続された出力電圧検出部と、前記電源1次側に接続され、スタンバイモードにおいて前記電圧検出部からのフィードバック信号により前記スイッチング素子のスイッチング周波数を決定する発振回路と、スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が所望の電圧値を超えたときに、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を開始させるように制御するスタンバイスイッチング機構とを備えた制御ICと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、本発明は、スイッチング電源装置及びその制御方法に関し、より詳細には、電流共振型のDC−DCコンバータであるスイッチング電源装置及びその制御方法に関する。
電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置は高効率化・薄型化に適しているため、液晶テレビ、及びAC−DCアダプタなどに広く採用されている。特に、近年の地球温暖化対策に対応するために、電気機器が使用されていないときに消費される電力を低減することを目的とした電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置が開発されている。このようなスイッチング電源装置は、消費電力を抑えるために、待機モード(スタンバイモード)を備えている。
スタンバイモードにおける動作時、スイッチング電源装置の消費電力をさらに低減するために、特許文献1には、スイッチングを一定期間行い、次に一定期間スイッチングを停止する、バースト動作(繰り返し間欠発振動作)を行うように構成された電流共振型のスイッチング電源装置が提案されている。バースト動作によれば、スイッチングの停止期間を設けることにより、スイッチング電源装置のスタンバイモード時の平均的な待機電力を大幅に削減することができる。特許文献1のスイッチング電源装置は、さらに、スタンバイモードのバースト動作においてスイッチングを開始する時は、ソフトスタート動作を行うように構成されている。ここで、ソフトスタート動作とは、スイッチング開始後、スイッチング周波数が時間経過と共に徐々に低くなって、ある一定の値に収束していくことを示し、ソフトスタートにより、共振回路の共振電流が徐々に上がり、トランスの1次側から2次側に供給されるエネルギーも徐々に上がっていく。
しかし、特許文献1のスイッチング電源装置は、バースト動作のスイッチング動作においてスイッチング開始時はソフトスタートを行っているが、スイッチング停止時はスイッチング周波数が低い1次側から2次側へのエネルギー供給が大きい状態でスイッチングが即時停止することになり、音鳴りが発生しやすい。スタンバイモードではない通常動作においては、スイッチング周波数は、人間の可聴周波数帯域まで低下することなく、トランスからの音鳴りは生じないが、スタンバイモードにおいてスイッチングが停止するときは、スイッチング動作が停止するときの共振電流に依存した音鳴りが生じる。すなわち、スイッチングを急激に停止すると共振電流が急激に減少するという過渡現象が生じ、この過渡現象により共振回路に流れている電流の周波数成分に可聴ノイズのものが発生する。スイッチング動作が停止するときの共振電流が大きいほどこの可聴ノイズの周波数成分が大きくなり、音鳴りが大きくなる。
音鳴りを防止すべく、特許文献2には、スイッチング周波数固定のPWM制御を行うスイッチング電源装置において、スタンバイモードのバースト動作におけるスイッチング期間に、ソフトスタートとともにソフトエンドを実施することが提案されている。しかし、特許文献2に記載のスイッチング電源装置において、制御回路6はスイッチング周波数一定でオン時比率を変えるPWM制御に使うものである。したがって、特許文献1に記載のような、スイッチング周波数を変えることにより出力を制御する電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置には、特許文献2に開示されている制御回路6による制御方法を適用することができない。
そこで、電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置のバースト動作中のスイッチング期間において、ソフトスタート及びソフトエンドを行い、さらには無効領域にも対処可能なように構成したスイッチング電源装置が提案されている。図1は、電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置のスタンバイモードのバースト動作におけるスイッチング期間に、ソフトスタートとともにソフトエンドを実施するように構成したスイッチング電源装置100を示す図である。また、図2は、図1のスイッチング電源装置100のスタンバイモードにおける出力電圧及び制御IC200の各端子における電圧の波形を示す図である。
図1のスイッチング電源装置100は、発振器周波数コントローラ227において、FB1端子の電圧VFB1とCS1端子の電圧VCS1とを比較して、電圧値が低い方の電圧により発振器周波数を指示する信号を生成して出力制御回路226に送信する。出力制御回路226は、スイッチング素子Q111及びQ112にこれに応じたスイッチング周波数の制御信号を送信して、スイッチングを行う。ここで、スイッチング電源装置100の制御IC200は、通常動作モード時には、スイッチング電源装置100の出力電圧からのフィードバック信号をFB1端子で受け、FB1端子の電圧VFB1に応じてスイッチング周波数をコントロールし、出力電圧を安定化する。通常動作モードにおいては、FB1端子の電圧VFB1はCS1端子の電圧VCS1よりも低いため、電圧VFB1によりスイッチング周波数が決定される。
一方で、電源をスタンバイモードに移行する時は、外部からのスタンバイ信号をSTB1端子で受け、その時は、補助巻線P112から供給される制御IC200用の電圧であるVCC1電圧の上下に合わせて、電流源I223及びI224により、CS1端子に接続されたコンデンサC114への充放電を行う。CS1端子は発振器周波数コントローラ227に接続されており、発振器周波数コントローラ227はCS1端子の電圧VCS1に応じてスイッチング周波数をコントロールし、比較的短いスイッチング期間と長いスイッチング停止期間のバースト動作を作る。
特開2013−38857号公報 特開2009−17629号公報
スイッチング電源装置100は、CC1端子の電圧VCC1を検出制御する事により、ある程度の出力電圧値を保ちながら、軽負荷のスタンバイ時のバースト動作のスイッチング期間にソフトスタート及びソフトエンドを行って、スイッチング期間のスイッチング開始時と終了時とにおける音鳴りを防止しつつ、低待機電力化を実現できる機能を有している。
スイッチング電源装置100については、出力電圧は1つの値(16V)である。一方で、例えば電源出力として16V及び5Vの2つの出力が必要とされる場合、スイッチング電源装置100は、16Vの出力はトランスT111により生成し、5V出力については、16V出力をDC−DCコンバータ400により降圧して生成する。
ここで、DC−DCコンバータについては、安価で低消費電力のものは数W程度対応のものが多く、スタンバイ時にそれ以上の負荷を取りたい場合は、パワーの取れるDC−DCコンバータを使用する必要がある。そのため、別途DC−DCコンバータ(400)を設けずに、16V及び5Vの2つの出力電圧を有するスイッチング電源装置が望まれる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電源出力として2つの値の出力を有することのできるスイッチング電源装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は電源1次側と第1及び第2の電源2次側とを有するトランスと、スイッチング素子とを備え、前記スイッチング素子のON−OFFを切り替えることにより、直流入力電圧から高周波電流を生成して前記トランスの前記電源1次側に供給し、前記トランスの前記電源2次側に発生する高周波電流を整流して直流出力を得るスイッチング電源装置であって、前記第1の電源2次側に接続された出力電圧検出部と、前記電源1次側に接続され、スタンバイモードにおいて前記出力電圧検出部からのフィードバック信号により前記スイッチング素子のスイッチング周波数を決定する発振回路と、前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が所望の電圧値を超えたときに、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を開始させるように制御するスタンバイスイッチング機構とを備えた制御ICと、を備えること特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様のスイッチング電源装置であって、前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が入力される端子に接続される大容量のコンデンサと、前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が入力される端子に接続される大電流を流す電流源とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1または第2の態様のスイッチング電源装置であって、グラウンドとの間に抵抗が接続されるスタンバイ信号入力端子を備え、前記スタンバイスイッチング機構の所望の電圧値は、前記スタンバイ信号入力端子に接続された抵抗の分圧比で決まる電圧値であることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様のスイッチング電源装置であって、前記分圧比は、ヒステリシス特性を有することを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、電源1次側と第1及び第2の電源2次側とを有するトランスと、スイッチング素子とを備え、前記スイッチング素子のON−OFFを切り替えることにより、直流入力電圧から高周波電流を生成して前記トランスの前記電源1次側に供給し、前記トランスの前記電源2次側に発生する高周波電流を整流して直流出力を得るスイッチング電源装置の制御方法であって、スタンバイモードに移行したときに、出力電圧検出部からのフィードバック信号が上昇し、所望の電圧値を超えたときに、前記フィードバック信号の大きさに応じた周波数で前記スイッチング素子によるスイッチング動作を開始させるステップと、前記出力電圧検出部からのフィードバック信号が下降し、所望の電圧値を下回ったときに、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を停止させるステップとを含むこと特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第5の態様のスイッチング電源装置の制御方法であって、前記スタンバイモードに移行したとき、前記フィードバック信号が入力される端子に大容量のコンデンサと、大電流を流す電流源とが接続されるステップをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第5または第6の態様のスイッチング電源装置の制御方法であって、グラウンドとの間に抵抗が接続されるスタンバイ信号入力端子を備え、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を停止させるステップの所望の電圧値は、前記スタンバイ信号入力端子に接続された抵抗の分圧比で決まる電圧値であることを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第7の態様のスイッチング電源装置であって、前記分圧比は、ヒステリシス特性を有することを特徴とする。
本発明においては、スタンバイモード中、出力電圧のフィードバック制御をしながらのバースト動作を行うため、スタンバイ時の出力電圧の低下、変動も限定的である。従ってスタンバイ時にも安定して出力電圧を生成でき、2つの電源出力をトランスの巻線から生成することができる。
電流共振型のDC−DCコンバータのスイッチング電源装置のスタンバイモードのバースト動作におけるスイッチング期間に、ソフトスタートとともにソフトエンドを実施するように構成したスイッチング電源装置を示す図である。 図1のスイッチング電源装置のスタンバイモードにおける出力電圧及び制御IC20の各端子における電圧の波形を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図3のスイッチング電源装置のスタートアップモードにおける出力電圧及び制御ICの各端子における電圧の波形を示す図である。 図3のスイッチング電源装置のスタンバイモードにおける制御ICの出力電圧及び各端子における電圧の波形を示す図である。 無効スイッチング期間の説明をするための図である。 図3のスイッチング電源装置のスタンバイスイッチング機構を示す回路構成図である。 図3のスイッチング電源装置のFB/STBコンパレータ21のヒステリシス機能についての説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
[スイッチング電源装置の構成]
図3は、本発明の一実施形態にかかるスイッチング電源装置10の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置10は、電流共振型のDC−DCコンバータであり、電源1次側と電源2次側とから構成される。スイッチング電源装置10は、1次巻線P1と、補助巻線P2と、2次巻線S1〜S4とから構成されるトランスT1を備える。1次巻線P1と、補助巻線P2とはスイッチング電源装置10の電源1次側を構成し、補助巻線P2の一端は接地されている。2次巻線S1及びS2はスイッチング電源装置10の第1の電源2次側を構成し、2次巻線S1と2次巻線S2とは一端が接続されている。第1の電源2次側は、16Vの電圧を出力する。また、第2の2次巻線S3及びS4はスイッチング電源装置10の第2の電源2次側を構成し、2次巻線S3と2次巻線S4とは一端が接続されている。第2の電源2次側は、5Vの電圧を出力する。
スイッチング電源装置10の電源1次側は、電源端子Vinにドレインが接続されたNチャネルMOSFETにより構成されるスイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q1のソースがドレインに接続され、ソースが接地されたNチャネルMOSFETにより構成されるスイッチング素子Q2とを備える。また、スイッチング電源装置10の電源1次側は、スイッチング素子Q1のドレインと1次巻線P1の一端との間に接続されたコンデンサC1と、スイッチング素子Q1のソース、スイッチング素子Q2のドレイン及び1次巻線P1の他端に一端が接続されたコンデンサC2とを備える。また、スイッチング電源装置10の電源1次側は、補助巻線P2の一端に一端が接続されたコンデンサC3と、補助巻線P2の他端にアノードが、コンデンサC3の他端にカソードが接続されたダイオードD1とを備える。また、スイッチング電源装置10の電源1次側は、コンデンサC3の他端に抵抗R1を介してアノードが、コンデンサC2の他端にカソードが接続されたダイオードD2とを備える。
また、スイッチング電源装置10の電源1次側は、スイッチング電源装置10の出力電圧を制御する制御IC20を備える。制御IC20は、VB、HO、VS、LO、CC、GND、STB、CS及びFBの9つの端子が備えられている。VB端子には、コンデンサC2の他端及びダイオードD2のカソードが接続される。HO端子には、スイッチング素子Q1のゲートが接続される。VS端子にはスイッチング素子Q1のソースが接続される。CC端子にはコンデンサC3の他端及びダイオードD1のカソードが接続される。端子GNDにはスイッチング素子Q2のソース、コンデンサC3の一端及び補助巻線P2の一端が接続される。STB端子には、NPNトランジスタN1のコレクタが接続される。CS端子は、コンデンサC4の一端が接続され、コンデンサC4の他端は接地されている。FB端子はコンデンサC6の一端及びコンデンサC7の一端がされ、コンデンサC6の他端はNPNトランジスタN2のコレクタが接続され、コンデンサC7の他端は接地されている。また、NPNトランジスタN1のエミッタは接地され、コレクタは、抵抗R2を介して接地され、NPNトランジスタN2のエミッタは接地されている。
また、スイッチング電源装置10の第1の電源2次側は、第1の2次巻線S1の他端にアノードが接続されたダイオードD3と、第1の2次巻線S2の他端にアノードが接続されたダイオードD4と、ダイオードD3及びD4のカソードに一端が接続され、2次巻線S1及びS2の一端に他端が接続されたコンデンサC8とを備える。ダイオードD3及びD4のカソードさらには出力端子Vout1に接続され、第1の2次巻線S1及びS2の一端はさらに出力端子Vout2に接続され、接地されている。また、スイッチング電源装置10の第2の電源2次側は、第2の2次巻線S3の他端にアノードが接続されたダイオードD5と、第2の2次巻線S4の他端にアノードが接続されたダイオードD6と、ダイオードD5及びD6のカソードに一端が接続され、第2の2次巻線S3及びS4の一端に他端が接続されたコンデンサC9とを備える。ダイオードD5及びD6のカソードさらには出力端子Vout3に接続され、第2の2次巻線S3及びS4の一端はさらに出力端子Vout4に接続され、接地されている。
また、スイッチング電源装置10の電源2次側は、出力端子Vout1に接続された出力電圧検出部30を備える。出力電圧検出部30は、アノードが抵抗R3を介して出力端子Vout1に接続されたフォトカプラPCの発光ダイオードと、フォトカプラPCの発光ダイオードカソードにカソードが接続されたシャントレギュレータSR1とを備える。また、出力電圧検出部30は、一端が抵抗R5を介してフォトカプラPC及びシャントレギュレータSR1のカソードに接続され、他端が抵抗R6を介して接地されるとともに抵抗R4を介して出力端子Vout1に接続されたコンデンサC10とを備える。シャントレギュレータSR1のリファレンスは抵抗R6と抵抗R4の接続部に接続され、フォトカプラPCのフォトトランジスタ側は、FB端子に接続されている。
制御IC20は、FB端子に非反転入力端子が接続され、抵抗R21を介してSTB端子に反転入力端子が接続されたFB/STBコンパレータ21と、FB/STBコンパレータ21の出力が入力に接続されたバッファB21とをそなえる。FB/STBコンパレータ21とバッファB21は比較回路を構成している。また、制御IC20は、非反転入力端子がSTB端子に接続され、反転入力端子に基準電圧VSTBONが接続されたSTBスタンバイ検出コンパレータ22と、反転入力端子がCS端子に接続され、非反転入力端子に基準電圧VCSONが接続されたCSパルス停止コンパレータ23とを備える。また、制御IC20は、反転入力端子がFB端子に接続され、非反転入力端子に基準電圧VFBONが接続されたFBパルス停止コンパレータ24を備える。また、制御IC20は、電流源I1及びI2を備え、スイッチSW1によりいずれかの電流源がFB出力端子に接続され、スイッチSW1はSTBスタンバイ検出コンパレータ22からの信号により、FB出力端子と電流源との接続が制御される。また、制御IC20は、バッファB21の出力と、CSパルス停止コンパレータ23の反転入力端子との間にスイッチSW2が接続され、スイッチSW2はSTBスタンバイ検出コンパレータ22からの信号により、バッファB21の出力と、CSパルス停止コンパレータ23の反転入力端子との接続を制御する。
また、制御IC20は、ドレインが抵抗R22及びR21を介してFB/STBコンパレータ21の反転入力端子に接続され、ソースが接地され、ゲートがバッファB21の出力に接続されている、NチャネルMOSFETにより構成されるスイッチ素子Q21を備えている。スイッチ素子Q21のドレインは抵抗R23を介して接地されている。
また、制御IC20は、入力がCSパルス停止コンパレータ23及びFBパルス停止コンパレータ24の出力に接続されたOR回路25と、OR回路25の出力、VB端子とHO端子及びVS端子に接続されたハイサイドドライバ、およびLO端子に接続されたローサイドドライバが接続された出力制御回路26とを備える。また、制御IC20は、CSパルス停止コンパレータ23及びFBパルス停止コンパレータ24の反転入力端子と、出力制御回路26とが接続された発振器周波数コンロトーラ27とを備える。
[スイッチング電源装置の動作]
次に、スイッチング電源装置の動作について説明する。スイッチング電源装置10は、電源端子Vinから入力された直流電圧からスイッチングにより高周波電流を生成して、トランスT1に供給する。トランスT1により電源2次側に伝達された高周波電流は、電源2次側のダイオードD3及びD4と、コンデンサC8により整流・平滑され、電源2次側の出力端子Vout1から出力される。
スイッチング電源装置10の動作は、スタートアップモード、一定の負荷に電力を供給するときの通常動作モード、及び軽負荷時に消費電力を抑えるためのスタンバイモードとに分けて制御される。
(1.スタートアップモード)
図4は、スイッチング電源装置10のスタートアップモードにおける出力電圧及び制御IC20の各端子における電圧の波形を示す図である。スイッチング電源装置10の起動時は、電源としての入力のDC入力電圧が投入されると、制御IC20の内部の起動回路に接続されたCC端子を介してコンデンサC3に充電電流が蓄積され、制御IC20の電源電圧でもあるCC端子の電圧VCCが上昇する。この電圧VCCが制御IC20の基準電圧VCCONに達すると、スイッチング素子Q1及びQ2によるスイッチング動作が開始される。
スイッチング開始時において、フィードバック端子であるFB端子の電圧VFBは、出力電圧がまだ0Vなので一気に上昇する。電圧VFBが一気に上昇した場合、スイッチング素子Q1及びQ2によるスイッチング動作がすぐに開始され、スイッチング周波数は一気に低下するため、トランスに流れる電流が急激に増大する(後述のように、電流共振においては、スイッチング周波数が低いほど伝達比率(出力電圧/入力電圧)が高くなり、より多くのエネルギーが2次側に送られるようになる。)。このような場合、トランスなどの音鳴りにつながることがある。そこで、起動時はCS端子−GND間のコンデンサC4を図示しない定電流源により徐々に充電することにより、CS端子の電圧を徐々に上昇させていくソフトスタート起動を可能にしている。ソフトスタート起動においては、CS端子の電圧VCSがCSパルス停止基準電圧VCSON以上になるとスイッチング素子Q1及びQ2によるスイッチング動作が開始されるが、電圧VCSの緩やかな上昇に応じて、スイッチング周波数も徐々に低下していく。なお、ソフトスタートの期間は、CS端子−GND間のコンデンサによって調整することができる。
出力が規定の電圧まで上昇すると、出力電圧検出部30からのフィードバック信号(後述)により、FB端子の電圧VFBは低下し、後述の通常動作モードに入ると出力電圧を安定化するよう、出力電圧の変動に応じて電圧VFBが上下するようになる。また、出力の負荷が急激に軽くなった場合などの要因で、出力電圧が急に上昇すると、FB端子の電圧VFBは急激に低下して、出力電圧の上昇を抑えようとするが、電圧VFBが低下してスイッチング周波数を最大周波数まで上昇させても、まだ上昇を抑えきれない場合は、電圧VFBがパルス停止基準電圧VFBON以下まで低下し、スイッチング素子Q1及びQ2によるスイッチング動作を停止させて出力電圧の上昇を抑える。
(2.通常動作モード)
通常動作モードでは、スイッチング電源装置10の出力電圧に応じてスイッチング素子Q1及びQ2をスイッチング制御する。この場合、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2は交互にON状態になる。具体的には、制御IC20が、スイッチング素子Q1をON状態にすると同時にスイッチング素子Q2をOFF状態にしたり、スイッチング素子Q1をOFF状態にすると同時にスイッチング素子Q2をON状態にしたりするように制御すると、1次巻線P1に高周波電流が供給され、磁束が発生する。1次巻線P1に発生した磁束は、補助巻線P2及び第1の2次巻線S1、S2、及び第2の2次巻線S3及びS4を貫く。従って、補助巻線P2、第1の2次巻線S1、S2、及び第2の2次巻線S3、S4には起電力が発生する。第1の2次巻線S1、S2に発生した起電力は、ダイオードD3、D4により整流されて、コンデンサC8により平滑化されて、出力端子Vout1、Vout2から出力される。また、第2の2次巻線S3、S4に発生した起電力は、ダイオードD5、D6により整流されて、コンデンサC9により平滑化されて、出力端子Vout3、Vout4から出力される。補助巻線P2に発生した起電力は、ダイオードD1により整流される。
ここで、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とのON−OFFの切替は、制御IC20の出力制御回路26によって行う。出力制御回路26は、ON−OFFの切替周波数(スイッチング周波数)を指示する信号を発振器周波数コントローラ27から受信する。スイッチング周波数は、発振器周波数コントローラ27において端子FBの電圧VFB及び端子CSの電圧VCSの値のいずれか小さい方に応じて決定される。スイッチング周波数は電圧VCS又はVFBが0の時に最大で、電圧VCS又はVFBのうちの低い方の電圧の上昇に伴い下降して、最後は一定の周波数(最低周波数)に収束する。電流共振型のDC−DCコンバータにおいては、伝達比率(出力電圧/入力電圧)はスイッチング周波数によって決まり、スイッチング周波数が高いほど伝達比率は低くなる。
ここで、通常動作モードにおけるCS端子の電圧VCSについて説明する。STB端子にはスタンバイ信号が入力されるが、通常動作モードにおいては、STB端子に接続されたNPNトランジスタN1をONにして、STB端子をGND電位にする。そのため、STB端子はSTBスタンバイ検出コンパレータ22の基準電圧VSTBONより低くなり、STBスタンバイ検出コンパレータ22の出力はLowとなる。そうすると、スイッチSW1はI1を選択してFB端子に接続させる状態となり、SW2は切断状態となる。
基準電圧VSTBONは、STB端子−GND間の抵抗R2に制御IC20の電流源I3から出力される定電流が流れたことにより発生する電圧以下の電圧に設定する。STB端子がGND電位の場合は、STBスタンバイ検出コンパレータの出力はLowとなり、スイッチSW1はI1を選択してFB端子に接続させる状態となり、SW2は切断状態となる。そうすると、CS端子は、ソフトスタート起動に使われる前述の図示しない定電流源により満充電状態となっているコンデンサ4の電位である内部電源電圧5Vに固定される。 また、FB端子については、外付けNPNトランジスタN2をOFFとすることにより、FB端子−GND間にコンデンサC6が接続されていない状態となる。端子FBの電圧VFBについては、スイッチング電源装置10の出力電圧に依存する。具体的には、以下の通りである。
スイッチング電源装置10の出力電圧は、出力端子Vout1に接続された出力電圧検出部30によって検出される。出力電圧検出部30は、検出したスイッチング電源装置10の出力電圧が高くなるに従って、フォトカプラPCを流れる電流を増加させて、フォトカプラPCのLEDから出射される光の光量を増加させる。
すなわち、出力電圧検出部30のシャントレギュレータSR1は、内蔵された基準電圧と、出力端子Vout1からの出力電圧を抵抗R4及びR6により分圧した電圧との誤差を増幅し、フォトカプラPCに流す電流を調整する。抵抗R3はフォトカプラPCの電流制限抵抗であり、抵抗R5とコンデンサC10は帰還定数を設定する。
すなわち、出力端子Vout1からの出力電圧が、シャントレギュレータSR1の基準電圧と抵抗R4とR6との分圧比で決まる所定の電圧より低下した場合は、フォトカプラPCに流す電流が減少し、フォトカプラPCのLEDから出射する光量が減少する。また、出力端子Vout1からの出力電圧が、シャントレギュレータSR1の基準電圧と抵抗R4とR6との分圧比で決まる所定の電圧より上昇した場合は、フォトカプラPCに流れる電流が増加し、フォトカプラPCのLEDから出射する光量が増加する。
フォトカプラPCのLEDから出射された光は、フォトカプラPCのフォトトランジスタにより受光される。フォトカプラPCのフォトトランジスタが受光した光量が増加するに従って、制御IC20の端子FBから引き抜かれる電流量が増加し、制御IC20内部の引き抜き電流による電圧ドロップが大きくなるため、電圧VFBが減少する。一方で、受光した光量が減少した場合、制御IC20のFB端子から引き抜かれる電流量が減少し、制御IC20内部の引き抜き電流による電圧ドロップが小さくなるため、電圧VFBが上昇する。すなわち、FB端子の電圧VFBは、スイッチング電源装置10の出力電圧が高くなるに従って、減少する。また、スイッチング電源装置10の出力電圧が減少するに従って、増加する。
制御IC20の発振器周波数コントローラ27は、前述の通り、FB端子の電圧VFBとCS端子の電圧VCSのうち、どちらか小さいほうの電圧値により発振器周波数を決定する構成となっている。しかしながら通常動作モードでは、FB端子の電圧VFBが、内部電源電圧5Vに固定されている端子CSの電圧VCSより高くなることはないので、FB端子の電圧VFBのみにより発振器周波数が決定される。制御IC20は、スイッチング素子Q1及びQ2を、FB端子の電圧VFBに応じてスイッチング制御することで、出力電圧を所望の値に制御することができる。
すなわち、出力電圧が所望の値よりが高くなるとFB端子の電圧VFBが低下し、電圧VFBの低下によりスイッチング周波数が高くなる。スイッチング周波数が高くなると、電流共振型のDC−DCコンバータの出力電圧が下がるように機能する。また、出力電圧が所望の値より低くなるとFB端子の電圧VFBが上昇し、電圧VFBの上昇によりスイッチング周波数が低くなる。スイッチング周波数が低くなると、電流共振型のDC−DCコンバータは出力電圧が上がるように機能して、出力電圧を所望の値に制御する。つまり、出力電圧検出部通常モード時では、電源の出力電圧をFB端子にフィードバックし、FB端子電圧に応じて、出力のスイッチングの周波数をコントロールすることで出力電圧を規定値に安定化する。
また、FB端子、CS端子にはそれぞれパルス停止コンパレータが取り付けられている。FB端子はFBパルス停止コンパレータ24の反転入力端子に接続され、FBパルス停止コンパレータ24の非反転入力端子には基準電圧VFBONが接続され、電圧VFBが基準電圧VFBONを下回るとHighの信号が出力される。CS端子はCSパルス停止コンパレータ23の反転入力端子に接続され、CSパルス停止コンパレータ23の非反転入力端子には基準電圧VCSONが接続され、電圧VCSが基準電圧VCSONを下回るとHighの信号が出力される。いずれかのパルス停止コンパレータからHighの信号が出力されると,スイッチング電源装置10のスイッチングが停止される。従って、負荷が極端に軽くなった場合、FB端子の電圧VFBを低下させて周波数が高くなっても、まだ供給エネルギーが多い場合は、さらにFB端子の電圧VFBが低下してFBパルス停止コンパレータ24の働きによりスイッチングを断続的に停止させながら出力を安定化する機能となっている。
(3.スタンバイモード)
次に、スイッチング電源装置10のスタンバイモードの動作について説明する。スタンバイモードにおいて、スイッチング電源装置10はバースト動作を行うように制御する。スタンバイモードにおけるバースト動作により、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とが交互にON状態となるスイッチング期間と、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2双方がOFFになり、スイッチングが一時停止するスイッチング休止期間とが交互に繰り返される。ここで、図5は、スイッチング電源装置10のスタンバイモードにおける制御IC20の出力電圧及び各端子における電圧の波形を示す図である。
スタンバイモードに移行すると、STB端子の外付けNPNトランジスタN1をOFFにすることにより、STB端子−GND間の外付け抵抗R2に制御IC20から出力される定電流が流れる。そうすると、STBスタンバイ検出コンパレータ22の出力は、抵抗R2に流れる電流を感知して、Highとなる。STBスタンバイ検出コンパレータ22のHighの出力により、スイッチSW1は電流源I2を選択してFB端子に接続させる状態に切り替わる。またスイッチSW2は導通状態となり、CS端子の電圧はバッファB21の出力となる。
また、FB端子の外付けNPNトランジスタN2をONとすることにより、FB端子−GND間にコンデンサC6が接続された状態となる。コンデンサC6は1μF〜数μF程度の容量を有しており、1000pF〜0.1μF程度の容量を有するコンデンサC7からの電荷が分配されるため、FB端子の電圧VFBはほとんど0になる。なお、コンデンサC7の容量は、フォトカプラPCのフォトトランジスタのドライブ能力との関係で大きさが決定されるため、コンデンサC6の容量はコンデンサC7の容量に対して約103倍のオーダであれば、1μF〜数μFに限られない。
スタンバイモードにおいても、FB端子は、通常動作モードと同様に、出力電圧検出部30からのフィードバック信号により制御される。このとき、出力端子に接続された負荷が軽負荷になり出力電圧が上昇し、FB端子電圧が通常動作モードのときの電圧から低下してFBパルス停止用の基準電圧VFBON付近の動作になると、大容量のコンデンサC6により、出力リップル電圧に対してFB端子の電圧VFBが高速に対応できず、オーバーシュート、アンダーシューとして大きく揺れた波形になる(三角形に似た波形になる)。
また、通常動作時は少しでも低消費電力化するために、FB端子の電圧VFBの出力電流は数10μA〜数100μAと小さい。しかし、FB端子の電圧VFBを大きく揺らすために追加したコンデンサC6はコンデンサC7よりも容量が大きいために、FB端子から流れ出る電流が小さいと逆にFB端子の電圧VFBが揺れがたくなる。そこで、スタンバイモードにおいては、FB端子に接続される電流源を数100μAのI1から1〜数mAのI2に切り替えて、大きな外付けコンデンサでも電圧VFBを揺らすだけの電流(1〜数mA)をFB端子に引加する。本実施形態の構成により、出力に接続されている負荷によって、出力電圧が低下して、ある一定の電圧以下になると、フォトカプラPCによる放電電流より、コンデンサC6による充電電流が大きくなる。そうするとFB端子の電圧VFBが低い電圧(本実施形態においては約0V)から高い電圧に変動し始め、スイッチング素子Q1及びQ2のスイッチング周波数は高い周波数から低い周波数に変化する。その後、FB端子の電圧VFBが上昇して低い周波数の領域の出力にエネルギー供給ができる状態になると、低下傾向にあった出力は上昇し、FB端子の電圧VFBが低下する。
上記構成においては、出力の安定化を図りながらバースト動作が可能となるため、軽負荷時に通常モードの連続スイッチング動作した状態よりも待機電力を低くし、効率を高くできる。しかし、FB端子の電圧VFBが大まかな三角形状となっており、スイッチング周波数が出力へのエネルギー供給に寄与できない高い周波数から、エネルギー供給に寄与できる低い周波数へと変化するまでの間は、スイッチングにロスが生じる無効スイッチング期間となり、効率を低下させている。したがって、本実施形態においてはさらに無効スイッチング期間を排除する機構を設けている。
図6は、無効スイッチング期間の説明をするための図であり、図6(a)は無効スイッチング期間の説明図を示し、図6(b)は無効スイッチング期間を排除した場合の説明図を示している。すなわち、スイッチング周波数はFB端子の電圧VFBによって決まり、電圧VFBが低いほどスイッチング周波数が高くなる。電流共振においては、スイッチング周波数が高いと伝達比率(出力電圧/入力電圧)は低く、この伝達比率で得られる出力電圧が現状の出力電圧より低いと1次側から2次側へのエネルギー供給が行われず、このときのスイッチングは無効なスイッチングとなる。FB端子の電圧VFBの揺れ幅を大きくし、バースト周波数動作を低くするために、FB端子−GND間のコンデンサC6をコンデンサC7に対して大きくすればするほど、FB端子電圧の上昇、下降波形もゆっくりとなる。そうすると、FB端子の電圧VFBの上昇及び下降中に発生する無効スイッチング期間が長くなるため、このままではあまりコンデンサを大きくすることはできない(図6(a))。
そこで、本実施形態においては、コンデンサC6の容量値を大きなものにできるように、さらに、出力へのエネルギー供給ができる周波数タイミングになる、FB端子の電圧VFBの三角形の波形の頂点付近を検出して、その頂点付近でのみスイッチング素子Q1及びQ2のスイッチングをさせる機構を設けている。スタンバイモードにおいては、負荷は軽いので、三角形の波形の頂点付近でのみスイッチングを行っても、出力電圧は上昇する。この機構は、別に用意されているCS端子のCSパルス停止コンパレータ23の動きを利用して、CS端子の電圧VCSをプルアップして、三角形の波形の頂点付近でのみスイッチング素子Q1及びQ2のスイッチングをさせている(図6(b))。CS端子の電圧VCSは外付けコンデンサの充電によるソフトスタート動作にも使用されているため、それなりの容量を持つコンデンサC4が接続されている。そこでFB端子の電圧VFBが三角形の波形の頂点付近になったときに高速にCS端子の電圧VCSをプルアップする必要があるため、バッファ回路B1によりCS端子の電圧VCSをプルアップする。
ここで、スイッチング素子Q1及びQ2のスイッチングをさせる機構(スタンバイスイッチング機構)について説明する。図7は、スタンバイスイッチング機構を示す回路構成図である。スタンバイスイッチング機構においては、FB/STBコンパレータ21を使用するが、FB端子の電圧VFBがどの程度の電圧になったときに、CS端子の電圧VCSを引き上げるかを調整するために、STB端子からは定電流を出力し、STB端子−GND間の外付け抵抗R2と抵抗R21〜R23とで調整した電圧を基準電圧として、FB端子の電圧VFBをコンパレータにより比較することにより調整可能としている。
FB/STBコンパレータ21は、FB端子の電圧VFBとSTB端子の電圧VSTBの分圧電圧とを比較している。STB端子―GND間の抵抗R2に電流現I3から定電流を流すことにより、STB端子の電圧VSTBを作る。このSTB端子の電圧VSTBをある比率の抵抗で分圧して、その電圧をFB/STBコンパレータ21に入力することで、FB端子の電圧VFBの基準電圧としている。なお、
抵抗R21〜R23の抵抗値>>抵抗R2の抵抗値
として、後述のスイッチ素子Q21の動作による分圧比の変更にかかわらず、STB端子の電圧VSTBがほぼ一定となるようにしている。
通常の分圧抵抗だけなら、抵抗R21及びR22の2つだけでよいが、本実施形態においては、基準電圧にヒステリシスをもたせたいので、MOSFETにより構成されるスイッチ素子Q21をさらに追加して、基準電圧を作っている。ここで、図8は、FB/STBコンパレータ21のヒステリシス機能についての説明図である。FB端子の電圧VFBは、FB端子−GND間のコンデンサC6を大きくした場合、図8(a)のように波形の頂点付近がフラットになる。この場合、FB/STBコンパレータ21にヒステリシス機能がないと、CS端子の電圧VCSがばたつき、余計なスイッチングパルスの発生、スイッチング周波数の変化等が発生して損失が増加する可能性がある。従って、STB端子の電圧VSTBの分圧抵抗値を切り替える回路を設けて、ヒステリシス機能を実現する(図8(b))。
STB端子の電圧VSTBは、定電流とSTB端子−GND端子間の抵抗値で決まる。定電流の電流値は、消費電流やある程度耐ノイズ性が必要なことから適度な値に決まり、外付け抵抗R2は、STBスタンバイ検出コンパレータ22の基準電圧VSTBONとの関係などで、大体適当な抵抗範囲が決まる。一方、スタンバイ時の動作を適当なものにするためのFB/STBコンパレータ21の基準電圧範囲もあるが、この電圧範囲がこのままSTB端子の電圧VSTBと合致するとは限らないので、外付け抵抗R2と定電流の電流源I3により作られたSTB端子の電圧VSTBから、適当なFB/STBコンパレータ21の基準電圧を作るために、抵抗分圧比率やヒステリシス比率を調整できるように、制御IC20内部に3つの抵抗を内蔵している。
本機構は、FB端子の電圧VFBが、抵抗R21とR22及びR23との分圧比で決まる基準電圧を超えると、FB/STBコンパレータ21の出力はHighとなり、バッファB21に出力される。バッファB21からの信号はCSパルス停止コンパレータ23の反転入力端子に入力されるが、バッファB21からの信号電圧は基準電圧VCSONより十分高いため、CSパルス停止コンパレータ23の出力はLowとなる。このとき、FBパルス停止コンパレータ24からの出力もLowであるため、OR回路25からの出力停止信号もLowとなり、スイッチング素子Q1及びQ2のスイッチングが開始される。
一方で、バッファB21からの信号は、スイッチ素子Q21のゲートに入力され、スイッチ素子Q21がONして抵抗R22の一端が接地される。そうすると、FB/STBコンパレータ21の基準電圧は抵抗R21とR22との分圧比で決まる電圧(<スイッチ素子Q21がONする前の電圧)となる。ここで、FB端子の電圧VFBが下降し、抵抗R21とR22との分圧比で決まる基準電圧を下回ると、FB/STBコンパレータ21の出力はLowとなり、バッファB21に出力される。バッファB21からの信号はCSパルス停止コンパレータ23の反転入力端子に入力され、CSパルス停止コンパレータ23の出力はHighとなる。そうすると、OR回路25からの出力停止信号もHighとなり、スイッチング素子Q1及びQ2のスイッチングが停止する。
このようにして、FB/STBコンパレータ21にヒステリシス特性を持たせている。
図1のスイッチング電源装置100においては、制御IC200のスタンバイモード時は、スイッチング周波数は、CS1端子の電圧VCS1により制御し、出力電圧をフィードバックする制御はしていない。そのため、5Vの負荷を大きくすると、16Vの出力電圧が極端に低下して5V以下になった場合、DC−DCコンバータ400の5V出力を保てなくなる。しかし、本実施形態においては、スタンバイモード中、出力電圧のフィードバック制御をしながらのバースト動作を行うため、スタンバイ時の出力電圧の低下、変動も限定的であり、スタンバイ時に必要とする5V出力などの出力電圧もトランスT1の巻線から作る事ができる。したがって、5Vの出力電圧を生成するためのDC−DCコンバータ400も削減可能となる。
また、本実施形態においては、FB端子−GND間に比較的大きい容量のコンデンサC6を付けることにより、バースト動作波形を作り、出力電圧もFB端子にフィードバックして制御している。従って、ある程度の負荷までバースト動作した後、さらに負荷が重くなった場合でも、スタンバイモードに入ったまま、自然にバースト動作から抜け、通常の連続スイッチング動作になる。よって、スタンバイモード時に、例えばUSBメモリーなど使うなどの、通常のスタンバイ時の負荷に対して、ある程度重い負荷に増加することに対しても、出力を安定化させる事が可能である。
また、本発明ではFB端子−GND間にコンデンサC6を付けることで、FB端子電圧を大きく揺らしバースト動作波形を作るが、バースト周波数はこの外付けコンデンサ容量により任意に調整できる。また、バースト周波数を低く調整することにより発生する無効スイッチングのカット領域は、STB端子−GND間の抵抗により別途調整できるため、スタンバイ時の負荷と目標とする待機電力に応じて、最適なバースト動作波形を得ることができる。
10、100 スイッチング電源装置
20、200 制御IC
21、22、23、24、222〜224 コンパレータ
25、225 OR回路
26、226 出力制御回路
27、227 発振器周波数コントローラ
30、300 出力電圧検出部
400 DC−DCコンバータ
Q1、Q2、Q111、Q112 スイッチング素子
Q21 スイッチ素子
C1〜C10、C111〜C118 コンデンサ
R1〜R6、R21〜R23、R111〜R116 抵抗
D1〜D6、D111〜D114 ダイオード
P1、P2、P111、P112、S1〜S4、S111、S112 巻線
PC、PC111 フォトカプラ
SR1、SR111 シャントレギュレータ
SW1、SW2 スイッチ
N1、N2 NPNトランジスタ
Vin、VB、HO、VS、CC、GND、FB、CS、STB、VB1、HO1、VS1、CC1、FB1、CS1、STB1 端子
VCC、VFB、VCS、VSTB、VCC1、VFB1、VCS1 電圧
VFBON、VCSON、VSTBON、VCCON 基準電圧

Claims (8)

  1. 電源1次側と第1及び第2の電源2次側とを有するトランス(T1)と、スイッチング素子(Q1、Q2)とを備え、前記スイッチング素子のON−OFFを切り替えることにより、直流入力電圧から高周波電流を生成して前記トランス(T1)の前記電源1次側に供給し、前記トランスの前記電源2次側に発生する高周波電流を整流して直流出力を得るスイッチング電源装置(10)であって、
    前記第1の電源2次側に接続された出力電圧検出部(30)と、
    前記電源1次側に接続され、スタンバイモードにおいて前記出力電圧検出部からのフィードバック信号により前記スイッチング素子のスイッチング周波数を決定する発振回路(27)と、前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が所望の電圧値を超えたときに、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を開始させるように制御するスタンバイスイッチング機構とを備えた制御IC(20)と、
    を備えること特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が入力される端子に接続される大容量のコンデンサ(C6)と、
    前記スタンバイモードにおいて、前記フィードバック信号が入力される端子に接続される大電流を流す電流源(I2)と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. グラウンドとの間に抵抗が接続されるスタンバイ信号入力端子(STB)を備え、
    前記スタンバイスイッチング機構の所望の電圧値は、前記スタンバイ信号入力端子に接続された抵抗の分圧比で決まる電圧値である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記分圧比は、ヒステリシス特性を有することを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 電源1次側と第1及び第2の電源2次側とを有するトランス(T1)と、スイッチング素子(Q1、Q2)とを備え、前記スイッチング素子のON−OFFを切り替えることにより、直流入力電圧から高周波電流を生成して前記トランス(T1)の前記電源1次側に供給し、前記トランスの前記電源2次側に発生する高周波電流を整流して直流出力を得るスイッチング電源装置(10)の制御方法であって、
    スタンバイモードに移行したときに、
    出力電圧検出部(30)からのフィードバック信号(VFB)が上昇し、所望の電圧値を超えたときに、前記フィードバック信号の大きさに応じた周波数で前記スイッチング素子によるスイッチング動作を開始させるステップと、
    前記出力電圧検出部(30)からの前記フィードバック信号(VFB)が下降し、所望の電圧値を下回ったときに、前記スイッチング素子によるスイッチング動作を停止させるステップと、
    を含むこと特徴とするスイッチング電源装置の制御方法。
  6. 前記スタンバイモードに移行したとき、
    前記フィードバック信号が入力される端子に大容量のコンデンサ(C6)と、大電流を流す電流源(I2)とが接続されるステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置の制御方法。
  7. グラウンドとの間に抵抗が接続されるスタンバイ信号入力端子(STB)を備え、
    前記スイッチング素子によるスイッチング動作を停止させるステップの所望の電圧値は、前記スタンバイ信号入力端子に接続された抵抗の分圧比で決まる電圧値である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチング電源装置の制御方法。
  8. 前記分圧比は、ヒステリシス特性を有することを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置の制御方法。
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