JP2017050912A - 中継ボックス - Google Patents

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一見 石川
Kazumi Ishikawa
一見 石川
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Abstract

【課題】ケーブルの接続前処理を中継ボックス外部で行うことを可能にし、かつ施工後にケーブルが強固に保持されるとともに、高い防水・防塵性能が得られる中継ボックスを提供する。
【解決手段】中継ボックス本体11は、ケーブルの長手方向とは直交する方向を分割方向とする端子台部21と蓋部22とによって分割形成される。ケーブル貫通部12は、筒状体13と雄ねじ14とを有する。シール材34は、ケーブル貫通部内に設けられた第1のシール部41と、端子台部と蓋部との合わせ面に沿う第2のシール部42とを有する。締付キャップ31は、分割方向にケーブルを出し入れ可能で、第1のシール部に押圧力を付与する。第1のシール部に押圧力が付与されてケーブル貫通部とケーブルとの間がシールされる。第2のシール部が端子台部と蓋部とにより挟まれることによって、端子台部と蓋部との間がシールされる。
【選択図】図4

Description

本発明は、防水機能および防塵機能を有する中継ボックスに関する。
従来、電線どうしを接続するにあたっては、端子台を備えた中継ボックスが用いられることが多い。この種の中継ボックスは、端子台を有する箱状部材と、この箱状部材の開口部を塞ぐ蓋部材とを備えている。
箱状部材の両端部には、ケーブルを通すためのケーブル貫通部が設けられている。ケーブル貫通部は、主に次の4つの機能を有していることが望ましい。第1の機能は、防塵機能である。第2の機能は、防水機能である。第3の機能は、端子台にケーブルから過大な張力が加えられることを防ぐ機能である。第4の機能は、ケーブル貫通部の開口縁にケーブルが擦り付けられて傷付けられることを防ぐ機能である。
これらの機能を中継ボックスに付与するためには、例えば特許文献1に記載されているケーブルクランプを箱状部材のケーブル貫通部に組み込むことが考えられる。この場合、ケーブル貫通部には、箱状部材と一体にまたは箱状部材とは別体に形成された筒状の雄ねじ部が設けられる。この雄ねじ部の中には、筒状のシール部材が嵌合される。このシール部材の中空部には、ケーブルが通される。
雄ねじ部には、締付キャップが螺着される。締付キャップは、シール部材を径方向の内側に押すためのものである。この締付キャップと上述したシール部材とは、ケーブルを長手方向とは直交する方向に出し入れ可能に形成されている。
このケーブルクランプにおいては、雄ねじ部に締付キャップをねじ込むことにより、雄ねじ部とケーブルとの間がシール部材によってシールされるとともに、ケーブルがクランプされる。
このケーブルには、端子台に取付けるために接続前処理が施される。この接続前処理とは、ケーブルに圧着端子やマークチューブを取付ける作業などである。ケーブルに圧着端子を取付ける作業は、工具を使用してケーブルの被覆を剥ぎ取って導体を露出させ、この導体に圧着端子を専用工具によって圧着して行われる。
従来の中継ボックスにおいては、ケーブルをケーブル貫通部に通す作業と、接続前処理とを行うにあたって、後述する第1〜第3の方法が採られている。
第1の方法においては、先ず、ケーブルをケーブル貫通部の穴に通す。次に、ケーブルに接続前処理を施す。
第2の方法においては、先ず、ケーブル貫通部の穴径がケーブル径に対しては大きめとなるような中継ボックスを選定する。次に、接続前処理が施されたケーブルをケーブル貫通部に通す。
第3の方法においては、先ず、ケーブル貫通部の穴径が必要最小限の中継ボックスを選定する。ここでいう必要最小限とは、ケーブルおよび圧着端子が通過可能な最小の穴径であることをいう。次に、接続前処理が施されたケーブルをケーブル貫通部の狭い穴に押し通す。
このようにケーブルの接続前処理と、ケーブルの挿通作業とが終了した後、圧着端子が取付用ボルトなどによって端子台に固定される。そして、締付キャップがケーブル貫通部の雄ねじ部にねじ込まれるとともに、蓋部材が箱状部材に固定される。
特許第5092062号公報
中継ボックスにケーブルを接続するにあたって、上述した第1の方法を採る場合は、接続前処理を行う際の作業スペースが狭いから、工具を扱うにあたって制約が大きくなり、著しく作業性が悪化するという問題があった。中継ボックスが機器や設備に既に設置されている場合は、接続前処理が設置環境で行われる。このため、圧着端子やマークチューブ、あるいは剥がされた被覆片や電線カスなどが機器や設備に混入するおそれもある。
第2の方法を採る場合は、ケーブル径に対して必要以上に大きい中継ボックスやケーブルクランプを選定することとなり、コストアップになる。また、中継ボックスの占有スペースが広くなるから、中継ボックスを設置する位置の自由度が小さくなる。さらに、ケーブル径に対してケーブルクランプの径が大きくなり、防塵、防水およびケーブルのクランプを十分に行うことができなくなるおそれがある。
第3の方法を採る場合は、ケーブルや圧着端子が損傷してしまうおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ケーブルの接続前処理を中継ボックス外部で行うことができるとともに、ケーブル貫通部の穴径が必要最小限の穴径であってもケーブルや圧着端子が損傷することがない中継ボックスを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る中継ボックスは、ケーブル貫通部が両端部に設けられるとともに端子台が内部に設けられた中継ボックス本体と、前記中継ボックス本体の中に設けられ、前記中継ボックス本体の内と外との間をシールするシール材と、前記ケーブル貫通部に螺着された締付キャップとを備え、前記中継ボックス本体は、前記ケーブル貫通部を含む位置でケーブルの長手方向とは直交する方向を分割方向として分割可能に形成された端子台部と蓋部とによって構成され、前記ケーブル貫通部は、ケーブルの長手方向に延びる筒状体と、この筒状体の外周部に形成された雄ねじとを有し、前記シール材は、前記ケーブルを前記分割方向に出し入れ可能な筒状に形成されて前記ケーブル貫通部の筒状体内に設けられた第1のシール部と、前記中継ボックス本体の一端部に位置する前記第1のシール部から他端部に位置する前記第1のシール部まで前記端子台部と前記蓋部との合わせ面に沿って延びる第2のシール部とを有し、前記締付キャップは、前記ケーブルを前記分割方向に出し入れ可能に構成されているとともに、前記ケーブル貫通部の前記雄ねじに螺着されることにより前記第1のシール部に押圧力を付与する構成が採られ、前記第1のシール部に前記押圧力が付与されることによって、前記ケーブル貫通部とケーブルとの間がシールされ、前記第2のシール部が前記端子台部と前記蓋部とにより挟まれることによって、前記中継ボックス本体の両端部間において前記端子台部と前記蓋部との間がシールされるものである。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記ケーブル貫通部の前記筒状体が、前記端子台部の他の部位と一体に形成された半円筒状の第1の雄ねじ部と、前記蓋部の他の部位と一体に形成された半円筒状の第2の雄ねじ部とから構成されているとともに、前記端子台部に前記蓋部が合わせられることによって、外周部に雄ねじを有する円筒となるものであり、前記締付キャップがこの筒状体の雄ねじに螺着されることにより、前記第1のシール部に前記押圧力が付与されるとともに、前記端子部と前記蓋部とに前記第2のシール材を挟む締結力が付与されるものでもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記ケーブル貫通部が、前記端子台部および前記蓋部とは別体に形成された筒状体と、前記端子台部および前記蓋部に形成され、前記筒状体が挿入される穴と、前記筒状体を前記穴に挿入された状態で前記端子台部および前記蓋部に固定する機能を有するとともに、前記筒状体と前記端子台部および前記蓋部との間をシールする機能を有する取付構造とによって構成され、前記端子台部と前記蓋部とに前記第2のシール部を挟む締結力を付与する締結部材を備えていてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記シール材の第1のシール部が、前記第2のシール部とは別体に形成されているとともに、ケーブルが通されるスリットを有する円筒体によって形成されていてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記シール材の第1のシール部が、一対の半円筒状の第1のシール部本体を組み合わせることにより円筒状に形成され、前記シール材の第2のシール部が、前記分割方向に2分割形成された端子台部側半部と蓋部側半部とを組み合わせることにより形成され、一方の第1のシール部本体と第2のシール部の端子台側半部が一体成形により一体に形成され、他方の第1のシール部本体と第2のシール部の蓋部側半部とが一体成形により一体に形成されていてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記端子台部と前記蓋部が、これら両部どうしを互いに結合された状態に保持する結合機能を有していてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記ケーブル貫通部が、さらに、前記筒状体の先端から突出して前記第1のシール部と前記締付キャップとの間に位置する複数の押圧片を有し、前記締付キャップの内周面には、前記押圧片の先端部に接触するテーパ面が形成され、前記押圧片と前記テーパ面が、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記第1のシール部には、前記ケーブル貫通部の前記筒状体より中継ボックス本体の外側に突出する筒状部が形成され、前記筒状部には、可撓性を有する材料によって形成されて周方向に並ぶ複数の押圧部と、これらの複数の押圧部からなる環体を周方向の1箇所で分断する分断部とを有する緊縛用リングが嵌合され、前記締付キャップの内周面には、前記緊縛用リングの押圧部に接触するテーパ面が形成され、前記押圧部と前記テーパ面が、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、第1のシール部には、前記ケーブル貫通部の前記筒状体より中継ボックス本体の外側に突出する筒状部が形成され、前記筒状部が、周方向へ延びる環状突起を有し、前記締付キャップの内周面には、前記環状突起の外周部に接触するテーパ面が形成され、前記環状突起と前記テーパ面が、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していてもよい。
本発明は、前記中継ボックスにおいて、前記蓋部が、前記端子台部に重ねられる枠部材と、この枠部材に重ねられる箱状部材と、これらの枠部材と箱状部材との間に挟まれる蓋部用シール部材とによって構成されていてもよい。
本発明に係る中継ボックス本体と、シール材と、締付キャップとは、それぞれケーブルの長手方向とは直交する方向からケーブルを挿入することができるものである。このため、この中継ボックスにおいては、圧着端子やマークチューブが取付けられたケーブルを容易に挿入することができる。したがって、ケーブルに圧着端子やマークチューブを取付ける接続前処理を中継ボックスとは別の場所で行うことができるから、接続前処理の作業性が高くなる。また、中継ボックスが取付けられる機器や設備にケーブルから剥がされた被覆片や電線カスが入ることもない。
この中継ボックスのケーブル貫通部の穴径は、圧着端子やマークチューブなどをケーブル貫通部に通す必要がないために、ケーブル径と同等の必要最小限の穴径とすることができる。このため、ケーブル貫通部をコンパクトに形成できるから、中継ボックスの小型化が図られて製造コストを低く抑えることができる。また、小型化が図られると占有スペースが狭くなるから、設置する位置の自由度が高い中継ボックスが得られる。さらに、ケーブル貫通部の穴径が最小限になるから、防塵、防水およびケーブルのクランプを十分に行うことが可能になる。加えて、ケーブルをケーブル貫通部に通すにあたってケーブルが長手方向に移動する必要がないから、ケーブル貫通部の穴径が最小限であるにもかかわらず、ケーブルが損傷することはない。
本発明に係る中継ボックスを示す中継ボックスを示す図で、図1(A)は平面図、図1(B)は(A)図におけるB−B線断面図、図1(C)は端子台部の平面図である。 中継ボックスのケーブル貫通部を拡大して示す断面図である。 ケーブルと圧着端子およびマークチューブを示す斜視図である。 本発明に係る中継ボックスの分解斜視図である。 第2のシール部が装着された端子台部および蓋部の斜視図である。 第1のシール部の変形例を示す斜視図で、図6(A)は相対的に太いケーブルを使用する場合の第1のシール部を示し、図6(B)は相対的に細いケーブルを使用する場合の第1のシール部を示す。 シール材の変形例を示す斜視図である。 中継ボックス本体の変形例を示す分解斜視図である。 中継ボックス本体の変形例を示す斜視図である。 中継ボックス本体の変形例を示す斜視図である。 締付キャップを示す図で、図11(A)は、斜め前側から見た分解斜視図、図11(B)は、斜め後ろ側から見た分解斜視図、図11(C)は、組立状態を示す斜視図である。 組立手順を示す斜視図で、図12(A)は端子台部に蓋部を対向させた状態を示し、図12(B)は外側キャップ本体の中に内側キャップ本体を嵌合させる過程を示し、図12(C)は完成状態を示す斜視図である。 中継ボックス本体の他の実施の形態を示す斜視図で、図13(A)は結合前の状態を示し、図13(B)は結合後の状態を示す。 中継ボックス本体の他の実施の形態を示す斜視図で、図14(A)は開いた状態を示し、図14(B)は組み合わせた状態を示す。 緊縛用リングを用いる中継ボックス本体の他の実施の形態を示す斜視図である。 緊縛用リングの斜視図である。 環状突起を有するシール材を使用した中継ボックスの斜視図である。 環状突起を有する第1のシール部を示す図で、図18(A)は斜視図、図18(B)は平面図である。 環状突起を有するシール材を使用した中継ボックスの断面図である。図19(A)は、締付キャップを締め付けていない状態の平面図を示し、図19(B)は締付キャップを締め付けていない状態の断面図を示し、図19(C)は、締付キャップを締め付けた状態の断面図を示す。図19(B),(C)の破断位置は、図19(A)中にB−B線で示す位置である。 中継ボックスの他の実施の形態を示す分解斜視図である。 他の実施の形態による蓋部の分解斜視図である。 蓋部の箱状部材が取外された中継ボックスの斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る中継ボックスの一実施の形態を図1〜図12によって詳細に説明する。
図1に示す中継ボックス1は、図1において左側に位置する第1のケーブル2と、図1において右側に位置する第2のケーブル3とを接続するとともにこの接続部の防水および防塵を図るものである。第1および第2のケーブル2,3は、図3に示すように、シース4の中に3本の芯線5を有するものである。図3に示す3本の芯線5の先端部は、被覆5a(絶縁体)が剥がされて導体5bが露出している状態である。これらの芯線5の先端部には、圧着端子6とマークチューブ7とが取付けられている。
圧着端子6は、芯線5の導体5bがかしめられる筒状部6aと、この筒状部6aから突出する平面視U字状の締結部6bとを有している。マークチューブ7は、芯線5を識別するためのもので、圧着端子6の筒状部6aを含めて芯線5の先端部を覆っている。この実施の形態による中継ボックス1は、このように圧着端子6とマークチューブ7とが取付けられた状態の第1および第2のケーブル2,3を接続することが可能なものである。
中継ボックス1は、図1(A),(B)に示すように、第1および第2のケーブル2,3の長手方向(図1においては左右方向)に長く形成された中継ボックス本体11に後述する複数の部材を取付けて構成されている。
中継ボックス本体11の両端部には、図1(B)に示すように、筒状のケーブル貫通部12がそれぞれ設けられている。これらのケーブル貫通部12は、図2に示すように、ケーブルの長手方向に延びる筒状体13と、この筒状体13の外周部に形成された雄ねじ14と、筒状体13の先端部に設けられた複数の押圧片15などを有している。第1および第2のケーブル2,3は、ケーブル貫通部12の中空部を経て中継ボックス本体11内に挿入されている。
中継ボックス本体11の内部には、図1(B)に示すように、上述した圧着端子6を取付けるための端子台16が設けられている。端子台16は、第1および第2のケーブル2,3の長手方向に延びる導通板17を有している。この導通板17は、図1(B)の紙面と直交する方向{図1(C)においては上下方向}に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられている。この実施の形態による端子台16は、第1および第2のケーブル2,3の3本の芯線5を全て接続するために、3枚の導通板17を有している。これらの導通板17どうしの間には、図1(C)に示すように、芯線5毎の絶縁距離を確保するために、仕切板18が設けられている。
第1のケーブル2の芯線5毎の3個の圧着端子6は、これら3枚の導通板17の一端部に取付用ねじ19によってそれぞれ固定されている。第2のケーブル3の芯線5毎の3個の圧着端子6は、3枚の導通板17の他端部に取付用ねじ19によってそれぞれ固定されている。このため、第1のケーブル2の芯線5と第2のケーブル3の芯線5とが導通板17を介して電気的に接続されている。
中継ボックス本体11は、第1および第2のケーブル2,3の長手方向とは直交する方向を分割方向として分割可能に構成されている。詳述すると、中継ボックス本体11は、図4に示すように、端子台16を有する端子台部21と、この端子台部21と協働して端子台16を覆う蓋部22とによって構成されている。これらの端子台部21と蓋部22は、プラスチック材料によって所定の形状に成形されている。中継ボックス本体11の分割位置は、筒状のケーブル貫通部12が径方向に2分される位置である。このため、ケーブル貫通部12は、図2に示すように、端子台部21側の半円筒状の第1の雄ねじ部23と、蓋部22側の半円筒状の第2の雄ねじ部24とから構成されている。
第1の雄ねじ部23は、端子台部21における端子台16を支持する支持体25と一体に形成されている。第2の雄ねじ部24は、蓋部22における端子台部21の支持体25と合わせられる箱状体26と一体に形成されている。第1の雄ねじ部23と第2の雄ねじ部24は、図4に示すように、筒状体13の半部と、雄ねじ14の半部と、押圧片15の半部と、内周面27と、合わせ面28とを有する半円筒状に形成されている。
第1の雄ねじ部23の合わせ面28は、支持体25の合わせ面29と同一平面上に形成されている。第2の雄ねじ部24の合わせ面28(図5参照)は、箱状体26の合わせ面30と同一平面上に形成されている。これらの、第1の雄ねじ部23と第2の雄ねじ部24は、端子台部21に蓋部22が合わせられることによって、外周部に雄ねじ14を有する円筒になる。この雄ねじ14には、中継ボックス1を構成する部品の一つである締付キャップ31{図1(B)参照}が螺着される。
この実施の形態による箱状体26は、支持体25に向けて開口する箱状に形成されている。この箱状体26の開口部は、支持体25の凸壁25aと嵌合する形状に形成されている。
支持体25の合わせ面29と箱状体26の合わせ面30には、図1(C)および図5に示すように、第1および第2のケーブル2,3の長手方向に延びる凹溝32,33が形成されている。これらの凹溝32,33は、中継ボックス1を構成する部品の一つであるシール材34(図4参照)の一部を収容するためのもので、支持体25および箱状体26の一端部から他端部まで延びている。支持体25と箱状体26は、これらの部材の分割方向から見て長方形状に形成されている。
支持体25における上述した長方形の四隅となる部位には、ナット(図示せず)が埋設されているとともに、このナットに接続されたボルト孔35が形成されている。箱状体26の四隅となる部位には、貫通孔36がそれぞれ形成されている。
箱状体26は、支持体25に重ねられた状態で、これらの貫通孔36とボルト孔35とに通されて上述したナットに螺着した固定用ボルト37によって、支持体25に固定されている。支持体25における箱状体26とは反対側の端部には、この支持体25を図示していない被取付部材に取り付けるための取付片38(図4および図5参照)が設けられている。
中継ボックス本体11のケーブル貫通部12(第1および第2の雄ねじ部23,24)に設けられた複数の押圧片15は、詳細は後述するが、図2に示すように、締付キャップ31と協働して後述するシール材34の第1のシール部41を径方向の内側と中継ボックス本体11の他端側へ押すためのものである。この実施の形態による押圧片15は、第1および第2の雄ねじ部23,24の先端部分に他の部位と一体成形によって一体に形成されている。
これらの押圧片15は、それぞれ細い帯板状に形成されており、後述する第1のシール部41と締付キャップ31との間に位置するように筒状体13から突出している。また、これらの複数の押圧片15は、第1および第2の雄ねじ部23,24の周方向に所定の間隔をおいて並べられている。各押圧片15の先端部は、基部と較べて厚みが厚くなるように形成されている。
シール材34は、中継ボックス本体11の内と外との間をシールするためのもので、ゴムまたはエラストマーによって所定の形状に形成されている。この実施の形態によるシール材34は、図4に示すように、ケーブル貫通部12内に収容される円筒状の一対の第1のシール部41と、これらの第1のシール部41どうしの間に位置する第2のシール部42とから構成されている。第1のシール部41は、第2のシール部42とは別体に形成されている。
第1のシール部41は、第1、第2のケーブル2,3が貫通可能な円筒体によって形成されている。この第1のシール部41は、第1、第2のケーブル2,3の外径に適合した内径を有するものが使用される。第1のシール部41の内径は、第1、第2のケーブル2,3が嵌合する径であることが望ましい。また、この第1のシール部41には、第1、第2のケーブル2,3を長手方向とは直交する方向に出し入れできるように、第1、第2のケーブル2,3を通すためのスリット43が形成されている。
この第1のシール部41に対して第1、第2のケーブル2,3を出し入れするためには、スリット43の幅が拡がる方向に第1のシール部41を弾性変形させ、スリット43内に第1、第2のケーブル2,3を通して行うことができる。第1、第2のケーブル2,3の外径が図1に示す第1、第2のケーブル2,3の外径より大きい場合は、図6(A)に示すように、内径が相対的に大きい貫通孔41aを有する第1のシール部41が用いられる。また、第1、第2のケーブル2,3の外径が図1に示す第1、第2のケーブル2,3の外径より小さい場合は、図6(B)に示すように、内径が相対的に小さい貫通孔41bを有する第1のシール部41が用いられる。
第1のシール部41の外径は、第1および第2の雄ねじ部23,24の内周面27に嵌合する径である。第1のシール部41の軸線方向の長さは、図2に示すように、筒状体13と押圧片15とからなる第1、第2の雄ねじ部23,24の軸線方向の長さと同等以上である。すなわち、第1のシール部41は、第1、第2のケーブル2,3を上述した分割方向に出し入れ可能な筒状に形成されて中継ボックス本体11の両端部(第1および第2の雄ねじ部23,24)にそれぞれ嵌合するものである。
第2のシール部42は、図4に示すように、上述した分割方向に2分割可能に形成されている。すなわち、第2のシール部42は、端子台部21に装着される端子台部側半部44と、蓋部22に装着される蓋部側半部45とによって構成されている。端子台部側半部44と蓋部側半部45とは、それぞれ第1および第2のケーブル2,3の長手方向に延びる一対の第2のシール部本体46と、これらの第2のシール部本体46の両端部どうしを連結する半円状の連結片47とによって構成されている。
端子台部側半部44の第2のシール部本体46は、図5に示すように、端子台部21の支持体25に形成された凹溝32に嵌合する形状に形成されている。蓋部側半部45の第2のシール部本体46は、蓋部22の箱状体26に形成された凹溝33に嵌合する形状に形成されている。
端子台部側半部44の連結片47と蓋部側半部45の連結片47は、第1のシール部41の軸方向の一端面に接触するように、第1および第2の雄ねじ部23,24の内周面27に沿って延びる形状に形成されている。
端子台部21に装着された端子台部側半部44と、蓋部22に装着された蓋部側半部45とは、端子台部21に蓋部22が取付けられることによって、互いに密着するとともに、第1のシール部41に密着し、中継ボックス本体11の内と外との間をシールする。
シール材34は、図7に示すように構成することができる。図7に示すシール材34は、第1のシール部41と第2のシール部42とを一体に形成したものである。第1のシール部41は、一つの円筒を上述した分割方向に分割した形状に形成されており、端子台部21側の第1のシール部本体51と、蓋部22側の第1のシール部本体52とによって構成されている。端子台部21側の第1のシール部本体51は、第2のシール部42の端子台部側半部44と一体成形により一体に形成されている。蓋部22側の第1のシール部本体52は、第2のシール部42の蓋部側半部45と一体成形により一体に形成されている。このように形成されたシール材34であっても、端子台部21と蓋部22とを合わせることによって、図4に示したシール材34と同等の形状になり、同じシール効果が得られる。
この実施の形態による中継ボックス1において、端子台部21と蓋部22との結合を行うにあたっては、上述した固定用ボルト37を用いることなく、図8〜図10に示すように、後述する締付キャップ31を用いて行うことができる。
図8および図9に示す端子台部21と蓋部22には、図1および図4に示すボルト孔35や貫通孔36などは形成されていない。
この形態による端子台部21と蓋部22は、互いに合わせられた状態でケーブル貫通部12の第1および第2の雄ねじ部23,24に後述する締付キャップ31がねじ込まれることによって、互いに結合される。
締付キャップ31を第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込むときには、蓋部22が端子台部21から外れることがない状態に保つ必要がある。
端子台部21と蓋部22とを互いに結合した状態に保つためには、例えば図10に示す構成を採ることが考えられる。
図10に示す支持体25の合わせ面29には、分割方向に突出する複数の突起53が形成されている。一方、箱状体26の合わせ面30には、突起53が嵌合する凹部54が形成されている。突起53は、凹部54に嵌合した状態から容易に外れることができないように、凹部54との嵌合部分に予め定めた大きさの摩擦抵抗が生じる形状に形成されている。
中継ボックス本体11の端子台部21と蓋部22は、図10に示す構成を採ることにより、これらの部材どうしを互いに結合された状態に保持する結合機能をもつことになる。
締付キャップ31は、図11(A)〜(C)に示すように、二つの部材を組み合わせて形成されている。二つの部材とは、図11(A)において左側に位置する外側キャップ本体61と、この外側キャップ本体61の内部に嵌合する内側キャップ本体62である。
外側キャップ本体61と内側キャップ本体62は、切り欠き63,64を有する断面C字状に形成されている。切り欠き63,64の開口幅は、第1、第2のケーブル2,3を挿通可能な幅である。この実施の形態による外側キャップ本体61と内側キャップ本体62は、それぞれプラスチック材料または金属によって形成されている。
外側キャップ本体61の内周部は、内側キャップ本体62の外周部が嵌合できるように形成されている。この内周部には、図11(B)に示すように、第1、第2のケーブル2,3の長手方向に延びる複数の凹溝65が周方向に所定間隔をおいて並ぶ状態で形成されている。また、外側キャップ本体61には、内側キャップ本体62の切り欠き64に嵌合する第1の凸部66が形成されている。
第1の凸部66は、外側キャップ本体61の切り欠き63とは締付キャップ31の軸心を挟んで反対側に配置されている。すなわち、外側キャップ本体61の切り欠き63と、内側キャップ本体62の切り欠き64とは、締付キャップ31の回転方向において互いに異なる位置に位置付けられている。
第1の凸部66には、図11(C)に示すように、後述する内側キャップ本体62の雌ねじ部67に接続される雌ねじ部68が形成されている。この実施の形態においては、外側キャップ本体61の切り欠き63の両側にも雌ねじ部68が形成されている。
内側キャップ本体62の外周部には、外側キャップ本体61の凹溝65に嵌合する複数の突条71が設けられている。また、内側キャップ本体62の外周部には、外側キャップ本体61の切り欠き63に嵌合する第2の凸部72が形成されている。すなわち、内側キャップ本体62は、外側キャップ本体61の内部に外側キャップ本体61に対して回転することがないように嵌合される。第2の凸部72の両側には、開口73が形成されている。この開口73には、外側キャップ本体61の切り欠き63の両側に位置する雌ねじ部68が挿入される。
内側キャップ本体62の内周部には、中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24に螺合する雌ねじ部67が形成されている。この実施の形態による締付キャップ31の雌ねじは、この雌ねじ部67と、第1の凸部66の雌ねじ部68および切り欠き63の両側に位置する雌ねじ部68とによって構成されている。
外側キャップ本体61に内側キャップ本体62を組み付けてなる締付キャップ31の内周部であって、中継ボックス本体11とは反対側に位置する先端部分には、図2に示すように、テーパ面74が形成されている。このテーパ面74は、締付キャップ31の先端から後端(中継ボックス本体11の支持体25や箱状体26に近接する方向の一端)に向かうにしたがって次第に内径が大きくなるように形成されている。また、このテーパ面74は、複数の押圧片15の先端部に径方向の外側から接触するように形成されている。すなわち、締付キャップ31が中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24に締め込まれることによって、テーパ面74が押圧片15を径方向の中央に向けて押圧し、第1のシール部41に押圧力が付与される。
次に、この実施の形態による中継ボックス1を組立てる手順を図1、図5および図12(A)〜(C)などを用いて説明する。ここでは中継ボックス本体11として図8および図9に示したものを用い、シール材34として第1のシール部41が第2のシール部42とは別体に形成されているもの(図4参照)を用いる場合について説明する。
中継ボックス1を組立てるにあたっては、先ず、図5に示すように、端子台部21に第2のシール部42の端子台側半部44を装着するとともに、蓋部22に第2のシール部42の蓋部側半部45を装着する。次に、図1(C)に示すように、端子台16に第1のケーブル2の3個の圧着端子6を取付用ねじ19によって取付けるとともに、第2のケーブル3の3個の圧着端子6を取付用ねじ19によって取付ける。なお、これらの圧着端子6やマークチューブ7を第1および第2のケーブル2,3に取付ける作業は、端子台部21から離れた場所で行うことが可能である。
その後、図12(A)に示すように、第1および第2のケーブル2,3を円筒体からなる第1のシール部41に嵌め込み、この第1のシール部41を端子台部21の第1の雄ねじ部23に嵌合させる。
このように第1のシール部41を端子台部21に装着した後、図12(B)に示すように、蓋部22を端子台部21に被せ、これら両部材を組み合わせる。図1に示したように固定用ボルト37を使用する場合は、蓋部22を端子台部21に被せた後に固定用ボルト37でこれら両部材を互いに結合させる。固定用ボルト37を使用して蓋部22を端子台部21に結合させることにより、端子台部21に蓋部22が強固に固定されるとともに、第2のシール部42の端子台側半部44と蓋部側半部45とが互いに密着し、端子台部21の支持体25と蓋部22の箱状体26との間がシールされる。
端子台部21に蓋部22が結合した後、締付キャップ31の外側キャップ本体61の切り欠き63と内側キャップ本体62の切り欠き64とにそれぞれ第1のケーブル2または第2のケーブル3を通す。そして、外側キャップ本体61の中に内側キャップ本体62を嵌合させて締付キャップ31を作り、図12(C)に示すように、この締付キャップ31を中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24に螺着させる。締付キャップ31は、中継ボックス本体11の両端部にそれぞれ螺着される。
このように締付キャップ31を中継ボックス本体11に螺着させると、図2に示すように、ケーブル貫通部12の複数の押圧片15が締付キャップ31のテーパ面74に接触する。この状態で締付キャップ31を第1および第2の雄ねじ部23,24に締め込むことによって、押圧片15が第1のシール部41を押し、第1のシール部41が第1のケーブル2または第2のケーブル3に密着する。
第1のシール部41が第1のケーブル2または第2のケーブル3に密着することにより、第1および第2のケーブル2,3が中継ボックス本体11に固定されるとともに、第1のシール部41の内周面と第1および第2のケーブル2,3との間がシールされる。
このとき、押圧片15は、第1のシール部41を中継ボックス本体11の他端側へも押す。すなわち、押圧片15とテーパ面74は、締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることにより第1のシール部41を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体11の他端側に向けて押すクランプ機構を構成している。
第1のシール部41に中継ボックス本体11の他端側に向けて押圧力が付与されることによって、第1のシール部41における軸方向の一端面が第2のシール部42の連結片47に押し付けられて密着する。このように第1のシール部41が連結片47に密着することにより、第1のシール部41と連結片47との間がシールされる。このため、締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることにより、ケーブル貫通部12の内と外とがシールされる。
また、締付キャップ31が中継ボックス本体11に螺着されることにより、中継ボックス1の端子台部21と蓋部22とに互いに近接する方向へ押圧力が作用し、固定用ボルト37を用いていないにもかかわらず第2のシール部42の端子台側半部44と蓋部側半部45とが互いに密着する。締付キャップ31を中継ボックス本体11にねじ込むことにより生じる押圧力の大きさは、図4に示すように固定用ボルト37を使用する場合と較べると小さくなるが、第2のシール部42の端子台側半部44と蓋部側半部45とが互いに密着するためには必要十分な大きさとなる。このため、固定用ボルト37を使用しないにもかかわらず、固定用ボルト37を使用する場合と同様に、端子台部21の支持体25と蓋部22の箱状体26との間が第2のシール部42によってシールされる。
図8に示したように固定用ボルト37を使用しない場合は、固定用ボルト37を使用する場合と較べると、部品を削減できるとともに、組立作業の作業性が高くなる。
したがって、この実施の形態による中継ボックス1によれば、第1のシール部41と第2のシール部42とによって中継ボックス本体11の内と外との間の防水と防塵とを図ることができる。この実施の形態によれば、保護等級がIP67となるような防水/防塵性能を有する中継ボックス1を提供できる。
この実施の形態による中継ボックス本体11と、締付キャップ31と、シール材34とは、それぞれ第1および第2のケーブル2,3の長手方向とは直交する方向からケーブルを挿入することができるものである。このため、この実施の形態による中継ボックス1においては、圧着端子6やマークチューブ7が取付けられた第1、第2のケーブル2,3を容易に挿入することができる。したがって、第1、第2のケーブル2,3に圧着端子6やマークチューブ7を取付ける接続前処理を中継ボックス1とは別の場所で行うことができるから、接続前処理の作業性が高くなる。また、中継ボックス1が取付けられる機器や設備に第1、第2のケーブル2,3から剥がされた被覆片や電線カスが入ることもない。
この中継ボックス1のケーブル貫通部12の穴径(第1および第2の雄ねじ部23,24の内径)は、複数の圧着端子6やマークチューブ7などをケーブル貫通部12に通す必要がないために、第1のシール部41を挿入可能な必要最小限の穴径とすることができる。このため、ケーブル貫通部12をコンパクトに形成できるから、中継ボックス1の小型化が図られて製造コストを低く抑えることができる。また、小型化が図られると占有スペースが狭くなるから、設置する位置の自由度が高い中継ボックスが得られる。さらに、ケーブル貫通部12の穴径が不要に大きくならず、第1のシール部41の厚さを適切に設定できるため、防塵、防水およびケーブルのクランプを十分に行うことが可能になる。加えて、第1および第2のケーブル2,3をケーブル貫通部12に通すにあたってこれらの第1、第2のケーブル2,3が長手方向に移動する必要がないから、ストレスを加える作業がなくなり、ケーブル貫通部12の穴径が最小限であるにもかかわらず、第1および第2のケーブル2,3が損傷することはない。
この実施の形態によるケーブル貫通部12の筒状体13は、端子台部21の他の部位(支持体25)と一体に形成された半円筒状の第1の雄ねじ部23と、蓋部22の他の部位(箱状体26)と一体に形成された半円筒状の第2の雄ねじ部24とから構成されている。また、この筒状体13は、端子台部21に蓋部22が合わせられることによって、外周部に雄ねじ14を有する円筒となるものである。締付キャップ31がこの筒状体13の雄ねじ14に螺着されることにより、第1のシール部41に押圧力が付与されるとともに、端子台部21と蓋部22とに第2のシール部42を挟む締結力を付与することができる。このようにケーブル貫通部12と支持体25あるいは箱状体26とが一体に形成されていることにより、部品数を少なくすることができる。すなわち、支持体25や箱状体26とは別体に形成されたケーブル貫通部を使用する場合と較べて、部品数が少なくなり、組立工数を低減することができる。
特に、図8〜図10に示すように、締付キャップ31を第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込むだけで上述した締結力が生じる構成を採る場合は、締付キャップ31をねじ込むことによって、第1のシール部41によりケーブル貫通部12と第1および第2のケーブル2,3との間がシールされるとともに、第2のシール部42により中継ボックス1の両端部間において端子台部21と蓋部22との間がシールされる。
このため、端子台部21に対する蓋部22の固定と、第1、第2のケーブル2,3と端子台部21および蓋部22との間のシールと、端子台部21と蓋部22との間のシールとを一度に行うことができるから、組み立て作業がより一層容易な中継ボックスを提供することができる。
シール材34として、図4に示すように、第1のシール部41が第2のシール部42とは別体に形成されたものを使用する場合は、第1のシール部41を第1および第2のケーブル2,3の太さに適合するものと交換することができる。第1のシール部41の形状は単純な形状であるために、製造コストを低く抑えながら多くの種類のものを形成することができる。
このため、この実施の形態によれば、安価でありながら使用可能なケーブルの種類が多い中継ボックスを提供することができる。
シール材34として、図7に示すように、第1のシール部41が端子台16側の第1のシール部本体51と蓋部22側の第1のシール部本体52とに分割形成され、これらが第2のシール部42の半部と一体に形成されたものを使用する場合は、第1のシール部本体51と第2のシール部42の半部(端子台側半部44と蓋部側半部45)とを端子台部21および蓋部22に組付ける作業を容易に行うことができる。したがって、この形態を採ることにより、組立を容易に行うことが可能な中継ボックスを提供することができる。
図10に示すように、中継ボックス本体11が端子台部21と蓋部22とを結合する結合機能を有している場合は、端子台部21と蓋部22とを簡単に一つの組立体として保持することができる。このため、端子台部21と蓋部22の両端部に締付キャップ31をねじ込むときに、一方の部材が他方の部材から離れることはない。したがって、締付キャップ31を簡単にケーブル貫通部12の第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込むことができるから、組立がさらに容易な中継ボックスを提供することができる。
この実施の形態によるケーブル貫通部12は、筒状体13の先端から突出して第1のシール部41と締付キャップ31との間に位置する複数の押圧片15を有している。締付キャップ31の内周面には、押圧片15の先端部に接触するテーパ面74が形成されている。押圧片15とテーパ面74は、締付キャップ31が筒状体13の雄ねじ14にねじ込まれることにより第1のシール部41を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体11の他端側に向けて押すクランプ機構を構成している。
このため、締付キャップ31をケーブル貫通部12の雄ねじ14にねじ込むことによって、押圧片15が締付キャップ31に押されて第1のシール部41を径方向の内側と、中継ボックス本体11の他端側とに向けて押圧する。すなわち、押圧片15が第1のシール部41を押圧することにより防水、防塵効果と、ケーブルを保持する効果とが得られる。この実施の形態によれば、押圧片15に相当する部材がケーブル貫通部12とは別体に形成されている場合と較べると、部品数が少なくなるから、分解、組立が容易な中継ボックスを提供することができる。
(第2の実施の形態)
中継ボックス本体は図13(A),(B)に示すように形成することができる。図13(A),(B)において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図13(A)に示す端子台部21には、第1、第2のケーブル2,3の長手方向に延びる可動式の掛止片81が設けられている。この掛止片81は、支持体25の両側部に第1、第2のケーブル2,3の長手方向を軸線方向として回動自在に支持されている。この掛止片81は、その回動端部が端子台部21から離れる解放位置{図13(A)参照}と、回動端部が蓋部22に近接する掛止位置{図13(B)参照}との間で回動できる。
この掛止片81の回動端部には、爪82が設けられている。この爪82は、掛止片81の長手方向の一端部から他端部まで延びている。
蓋部22には、上述した掛止片81が掛止位置に位置する状態で爪82が掛止される突条83が形成されている。
この実施の形態によれば、端子台部21に蓋部22を被せて掛止片81を掛止位置に位置付け、爪82を突条83に掛止させることにより、蓋部22を端子台部21に押し付ける押圧力が生じる。この押圧力の大きさは、図4に示すように固定用ボルト37を使用する場合と同等である。このため、端子台部21に蓋部22が強固に固定され、固定用ボルト37を使用する場合と同様に、端子台部21の支持体25と蓋部22の箱状体26との間が第2のシール部42によってシールされる。
また、この実施の形態を採ることにより、固定用ボルト37を使用する場合と較べて組立・分解の作業性が高くなる。
(第3の実施の形態)
中継ボックス本体は図14に示すように形成することができる。図14において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図14に示す中継ボックス本体11は、端子台部21の一側部と蓋部22の一側部とを接続するヒンジ84を有している。この実施の形態による端子台部21および蓋部22とヒンジ84は、プラスチック材料によって形成されている。また、この実施の形態によるヒンジ84は、端子台部21と蓋部22とに一体成形により一体に形成されている。
端子台部21と蓋部22は、ヒンジ84を中心にして開閉可能であり、図14(A)に示す開いた形態と、図14(B)に示す閉じた形態とを採ることができる。端子台部21に対して開閉可能な蓋部22は、実質的に、第1および第2のケーブル2,3(図示せず)の長手方向とは直交する方向を分割方向として端子台部21から分割されたものといえる。この実施の形態による端子台部21と蓋部22は、図14(B)に示すように閉じた形態を採ることによって、第1および第2のケーブル2,3の長手方向とは直交する方向に端子台16を挟むことになる。
端子台部21におけるヒンジ84とは反対側の側部には、上述した閉じた形態を維持するために掛止片81が設けられている。蓋部22におけるヒンジ84とは反対側の側部には、掛止片81が係合する突条(図示せず)が設けられている。これらの掛止片81と突条は、図13で示したものと同等のものである。
中継ボックス本体11をこのようにヒンジ84を使用する開閉式に形成したとしても、上述した実施の形態を採る場合と同等の効果が得られる。
(第4の実施の形態)
第1のシール部を締め付けるクランプ機構は、図15および図16に示すように構成することができる。図15および図16において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図15に示す中継ボックス本体11の端子台部21と蓋部22は、第1の実施の形態で示した複数の押圧片15を備えていない。このため、図15に示すように、シール材34の第1のシール部41が端子台部21および蓋部22の第1および第2の雄ねじ部23,24より長手方向に突出している。すなわち、第1のシール部41には、第1および第2の雄ねじ部23,24より中継ボックス本体11の外側に突出する筒状部85が形成されている。
この筒状部85には、後述する緊縛用リング86が嵌合される。この緊縛用リング86は、締付キャップ31のテーパ面74(図2参照)と協働してクランプ機構を構成するものである。この実施の形態によるテーパ面74は、緊縛用リング86の外周部に接触するように締付キャップ31の内周部に形成されている。
緊縛用リング86は、可撓性を有するプラスチック材料によって所定の形状に形成されている。
この緊縛用リング86は、図16に示すように、周方向に並ぶ複数の押圧部87と、これらの複数の押圧部87からなる環体を周方向の1箇所で分断する分断部88とを有している。複数の押圧部87は、分断部88を除く範囲で互いに結合されている。
押圧部87は、第1および第2のケーブル2,3の長手方向に延びるとともに周方向の一方に向けて傾斜する第1の押圧片87aと、第1および第2のケーブル2,3の長手方向に延びるとともに周方向の他方に向けて傾斜する第2の押圧片87bとからなるV字状に形成されている。押圧部87における中継ボックス本体11とは反対側の端部には、締付キャップ31のテーパ面74に接触する傾斜面89が形成されている。
このように構成された緊縛用リング86が第1のシール部41の筒状部85に嵌合された状態で締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることによって、緊縛用リング86の径が小さくなり、シール材34の第1のシール部41がケーブル3,4に押し付けられて密着するとともに中継ボックス本体11の他端側に向けて押される。すなわち押圧部87とテーパ面74は、締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることにより第1のシール部41を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体11の他端側に向けて押すクランプ機構を構成している。
したがって、この実施の形態によれば、締付キャップ31に加えた力を緊縛用リング86によって効率よくシール材34に伝えることができるから、締付キャップ31を締め込む力が小さくてよいにもかかわらず高いシール性が得られる。
(第5の実施の形態)
第1のシール部を締め付けるクランプ機構は、図17〜図19(A)〜(C)に示すように構成することができる。図17〜図19(A)〜(C)において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図17に示す中継ボックス本体11の端子台部21と蓋部22は、第1の実施の形態で示した複数の押圧片15を備えていない。
この実施の形態によるシール材34の第1のシール部41は、図18に示すように、中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24内に嵌合する筒状部91と、中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24より中継ボックス本体11の外側に突出する二つの環状突起92,93を有している。これらの環状突起92,93は、第1および第2のケーブル2,3の長手方向に並んでおり、第1のシール部41の筒状部91と一体に形成されている。
また、これらの環状突起92,93は、周方向へ途切れることなく一連に延びるように形成されている。この実施の形態による第1のシール部41にも、第1および第2のケーブル2,3を通すためにスリット43が形成されている。
これらの環状突起92,93は、締付キャップ31のテーパ面74{図19(B)参照}と協働してクランプ構造を構成するものである。テーパ面74は、二つの環状突起92,93のうちシール材34の先端側に位置する第1の環状突起92の外周部に接触するように、締付キャップ31の内周部に形成されている。
二つの環状突起92,93のうち、他方の第2の環状突起93は、中継ボックス本体11の第1および第2の雄ねじ部23,24の先端面と対向するように形成されている。
この実施の形態によれば、締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることによって、二つの環状突起92,93がテーパ面74と第1および第2の雄ねじ部23,24との間に挟まれるとともに、第1の環状突起92,93が径方向の内側に向けて押圧される。
この結果、図19(C)に示すように、二つの環状突起92,93の間に位置する小径部94が径方向の内側に弾性変形する。このように小径部94が弾性変形することにより、第1および第2のケーブル2,3を中継ボックス本体11に固定することができ、しかも、中継ボックス本体11のケーブル貫通部12をシールすることができる。すなわち、環状突起92,93とテーパ面74は、締付キャップ31が第1および第2の雄ねじ部23,24にねじ込まれることにより第1のシール部41を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体11の他端側に向けて押すクランプ機構を構成している。
この実施の形態による中継ボックス1は、専ら第1のシール部41を押圧するための部材(第1の実施の形態で示した押圧片15や第3の実施の形態で示した緊縛用リング86)を使用する場合と較べて、構造が簡単になる。また、この実施の形態によれば、環状突起92,93の周方向の全域が締付キャップ31のテーパ面74によって直接押圧され、第1のシール部41と第1および第2のケーブル2,3との接触部の面圧が周方向の全域にわたって略均等になるから、シールをより確実に行うことができるという利点もある。
この実施の形態によるシール材34の第1のシール部41は、第1の環状突起92と第2の環状突起92とを備えている。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、第1のシール部41に第1の環状突起92のみを設けて構成することができる。
(第6の実施の形態)
中継ボックス本体のケーブル貫通部は、図20に示すように、端子台部21および蓋部22とは別体に形成することができる。図20に示す中継ボックス1は、請求項3に記載した発明を構成するものである。
図20において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図20に示す中継ボックス本体11のケーブル貫通部12は、端子台部21および蓋部22とは別体に形成された筒状体101を用いて構成されている。この筒状体101は、特許文献1(特許第5092062号公報)に記載されたケーブルクランプと同等のものである。このため、この実施の形態においては、筒状体101の主要な構成のみについて説明する。
筒状体101は、一対の半円筒状の筒状体半部102,103によって構成されている。これらの筒状体半部102,103の軸線方向の中央部には、工具(図示せず)を掛けるためのフランジ104が設けられている。筒状体半部102,103の先端側には、先端側の雄ねじ14と、複数の押圧片15とが設けられている。先端側の雄ねじ14は、締付キャップ31がねじ込まれるものである。押圧片15は、締付キャップ31によって径方向内側に押されるものである。
筒状体半部102,103の他端側である基部側には、基部側の雄ねじ105が設けられている。この基部側の雄ねじ105は、端子台部21と蓋部22の穴106,107に設けられた雌ねじ108に螺合するものである。この穴106,107と雌ねじ108は、端子台部21および蓋部22の両端部にそれぞれ形成されている。この実施の形態による端子台部21と蓋部22は、固定用ボルト37によって互いに結合されるものである。この固定用ボルト37が請求項3記載の発明でいう「締結部材」に相当する。
この実施の形態によるシール材34の第1のシール部41は、第1および第2のケーブル2,3の長手方向とは直交する方向に2分割可能に形成されたもので、半円筒状の半円筒部111と、この半円筒部111の一端部に接続された半円状のOリング部112とにによって構成されている。半円筒部111は、筒状体半部102,103の内周面113に嵌合する形状に形成されている。Oリング部112は、基部側の雄ねじ105の外周側に位置付けられ、フランジ104の一端部に配置されている。この一端部とは、端子台部21または蓋部22と対向する端部である。
シール材34の第2のシール部42は、図4に示したものと同等のものである。この実施の形態において、第2のシール部42の連結片47は、穴106,107の開口縁部に配置される。第1のシール部41のOリング部112は、筒状体101の基部側の雄ねじ105が端子台部21と蓋部22の雌ねじ108にねじ込まれることによって、連結片47に中継ボックス本体11の外側から密着する。この実施の形態においては、この基部側の雄ねじ105および雌ねじ108と、第1のシール部41のOリング部112および第2のシール部42の連結片47とが請求項3記載の発明でいう取付構造114を構成している。この取付構造114は、筒状体101を穴106,107に挿入された状態で端子台部21および蓋部22に固定する機能と、筒状体101と端子台部21および蓋部22との間をシールする機能とを有している。
このため、この実施の形態によるケーブル貫通部12は、上述した一対の筒状体半部102,103からなる筒状体101と、端子台部21および蓋部22に形成されて筒状体101が挿入される穴106,107と、筒状体101を端子台部21および蓋部22にシールしながら固定する取付構造114とによって構成されることになる。
この実施の形態においては、中継ボックス本体11が両端部の筒状体101と、これらの筒状体101の間に位置する端子台部21および蓋部22とに分けて形成される。このため、使用可能なケーブル径が異なる複数種類の筒状体101と、第1のシール部41および締付キャップ31とを用意しておくことにより、1種類の端子台16に複数種類のケーブルを接続することが可能になる。したがって、この実施の形態によれば、汎用性が高い中継ボックスを提供することができる。
(第7の実施の形態)
中継ボックス本体の蓋部は、図21および図22に示すように構成することができる。図21および図22において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図21に示す蓋部22は、第2の雄ねじ部24を有する枠部材121と、この枠部材121に重ねられる箱状部材122と、これらの枠部材121と箱状部材122との間に挟まれる蓋部用シール材123とによって構成されている。
枠部材121は、図22に示すように端子台部21に重ねられるものである。この実施の形態による枠部材121は、図21に示すように、穴124を有する平面視四角形状の枠部125と、この枠部125の両端部に一体成形により一体に形成された一対の第2の雄ねじ部24,24とによって構成されている。枠部125の四隅となる部位には、固定用ボルト37を通すための貫通孔126がそれぞれ形成されている。
枠部125における端子台部21と対向する下端面(図示せず)は、端子台部21の合わせ面29に密着可能な形状に形成されている。また、枠部125における端子台部21とは反対側に位置する上端面127には、蓋部用シール材123を収容する凹溝128が形成されている。凹溝128は、枠部125の4辺となる部位に途切れることなく一連に延びる状態に形成されている。蓋部用シール材123は、枠部125の凹溝128に嵌合する形状に形成されており、枠部材121に箱状部材122が取付けられることによってこれら両者の間をシールする構造が採られている。この蓋部用シール材123の材料は、第1の実施の形態を採るときに用いたシール材34の材料と同等のものである。
箱状部材122は、枠部材121の穴124を塞ぐためのもので、枠部材121に被せられる箱状に形成されている。この箱状部材122における枠部材121と対向する下端面(図示せず)は、枠部材121の上端面127に密着可能な形状に形成されている。この箱状部材122の四隅となる部位には、固定用ボルト37を通すための貫通孔129が形成されている。箱状部材122は、4本の固定用ボルト37によって枠部材121とともに端子台部21に固定される。すなわち、固定用ボルト37が箱状部材122の貫通孔129と枠部材121の貫通孔126とを通されて端子台部21のボルト孔35にねじ込まれることによって、枠部材121と箱状部材122とが固定用ボルト37によって端子台部21に共締めされる。
このように枠部材121と箱状部材122とが端子台部21に固定されることにより、蓋部用シール材123が枠部材121と箱状部材122とによって挟まれ、枠部材121と箱状部材122との間の隙間がシールされる。また、このように枠部材121と箱状部材122とが端子台部21に固定された状態においては、上述したように第2シール部42によって端子台部21の支持体25と枠部材121との間がシールされる。
この実施の形態による蓋部22を備えた中継ボックス1は、施工時の動作確認やメンテナンス等を行うときに締付キャップ31を緩めて中継ボックス本体11を分解する必要がないものである。すなわち、図22に示すように、第1および第2のケーブル2,3が接続されている状態で箱状部材122を枠部材121から外すことにより、芯線5と端子台16との接続部分が露出するから、この状態で導通チェック等の内部点検を実施することができる。
中継ボックス本体11が分解されないことは、シール材34を組立時の状態に保持できることを意味する。このため、この実施の形態によれば、動作確認やメンテナンス等を行ってもシール材34の機能、すなわち防水、防塵およびケーブル2,3の保持を行う機能が損なわれることはない。
上述した各実施の形態で示したシール材34は、端子台部21および蓋部22や筒状体101(図20参照)に装着して使用するものである。また、第7の実施の形態で示した蓋部用シール材123は、枠部材121に装着して使用するものである。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。シール材34は、端子台部21および蓋部22や筒状体101などに二色成形やインサート成形などによって一体に形成することができる。蓋部用シール材123は、枠部材121や箱状部材122に二色成形やインサート成形などによって一体に形成することができる。
1…中継ボックス、2…第1のケーブル、3…第2のケーブル、11…中継ボックス本体、12…ケーブル貫通部、13…筒状体、14…雄ねじ、15…押圧片、16…端子台、21…端子台部、22…蓋部、23…第1の雄ねじ部、24…第2の雄ねじ部、28〜30…合わせ面、31…締付キャップ、34…シール材、37…固定用ボルト(締結部材)、41…第1のシール部、42…第2のシール部、43…スリット、44…端子台部側半部、45…蓋部側半部、51,52…第1のシール部本体、53…突起、54…凹部、74…テーパ面、81…掛止片、83…突条、86…緊縛用リング、87…押圧部、88…分断部、92…第1の環状突起、93…第2の環状突起、101…筒状体、106,107…穴、114…取付構造、121…枠部材、122…箱状部材、123…蓋部用シール材。

Claims (10)

  1. ケーブル貫通部が両端部に設けられるとともに端子台が内部に設けられた中継ボックス本体と、
    前記中継ボックス本体の中に設けられ、前記中継ボックス本体の内と外との間をシールするシール材と、
    前記ケーブル貫通部に螺着された締付キャップとを備え、
    前記中継ボックス本体は、前記ケーブル貫通部を含む位置でケーブルの長手方向とは直交する方向を分割方向として分割可能に形成された端子台部と蓋部とによって構成され、
    前記ケーブル貫通部は、ケーブルの長手方向に延びる筒状体と、この筒状体の外周部に形成された雄ねじとを有し、
    前記シール材は、
    前記ケーブルを前記分割方向に出し入れ可能な筒状に形成されて前記ケーブル貫通部の筒状体内に設けられた第1のシール部と、
    前記中継ボックス本体の一端部に位置する前記第1のシール部から他端部に位置する前記第1のシール部まで前記端子台部と前記蓋部との合わせ面に沿って延びる第2のシール部とを有し、
    前記締付キャップは、前記ケーブルを前記分割方向に出し入れ可能に構成されているとともに、前記ケーブル貫通部の前記雄ねじに螺着されることにより前記第1のシール部に押圧力を付与する構成が採られ、
    前記第1のシール部に前記押圧力が付与されることによって、前記ケーブル貫通部とケーブルとの間がシールされ、
    前記第2のシール部が前記端子台部と前記蓋部とにより挟まれることによって、前記中継ボックス本体の両端部間において前記端子台部と前記蓋部との間がシールされることを特徴とする中継ボックス。
  2. 請求項1記載の中継ボックスにおいて、
    前記ケーブル貫通部の前記筒状体は、
    前記端子台部の他の部位と一体に形成された半円筒状の第1の雄ねじ部と、前記蓋部の他の部位と一体に形成された半円筒状の第2の雄ねじ部とから構成されているとともに、前記端子台部に前記蓋部が合わせられることによって、外周部に雄ねじを有する円筒となるものであり、
    前記締付キャップがこの筒状体の雄ねじに螺着されることにより、前記第1のシール部に前記押圧力が付与されるとともに、前記端子部と前記蓋部とに前記第2のシール材を挟む締結力が付与されることを特徴とする中継ボックス。
  3. 請求項1記載の中継ボックスにおいて、
    前記ケーブル貫通部は、
    前記端子台部および前記蓋部とは別体に形成された筒状体と、
    前記端子台部および前記蓋部に形成され、前記筒状体が挿入される穴と、
    前記筒状体を前記穴に挿入された状態で前記端子台部および前記蓋部に固定する機能を有するとともに、前記筒状体と前記端子台部および前記蓋部との間をシールする機能を有する取付構造とによって構成され、
    前記端子台部と前記蓋部とに前記第2のシール部を挟む締結力を付与する締結部材を備えていることを特徴とする中継ボックス。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記シール材の第1のシール部は、前記第2のシール部とは別体に形成されているとともに、ケーブルが通されるスリットを有する円筒体によって形成されていることを特徴とする中継ボックス。
  5. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記シール材の第1のシール部は、一対の半円筒状の第1のシール部本体を組み合わせることにより円筒状に形成され、
    前記シール材の第2のシール部は、前記分割方向に2分割形成された端子台部側半部と蓋部側半部とを組み合わせることにより形成され、
    一方の第1のシール部本体と第2のシール部の端子台側半部が一体成形により一体に形成され、他方の第1のシール部本体と第2のシール部の蓋部側半部とが一体成形により一体に形成されていることを特徴とする中継ボックス。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記端子台部と前記蓋部は、これら両部どうしを互いに結合された状態に保持する結合機能を有していることを特徴とする中継ボックス。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記ケーブル貫通部は、さらに、前記筒状体の先端から突出して前記第1のシール部と前記締付キャップとの間に位置する複数の押圧片を有し、
    前記締付キャップの内周面には、前記押圧片の先端部に接触するテーパ面が形成され、
    前記押圧片と前記テーパ面は、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していることを特徴とする中継ボックス。
  8. 請求項1ないし請求項6のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記第1のシール部には、前記ケーブル貫通部の前記筒状体より中継ボックス本体の外側に突出する筒状部が形成され、
    前記筒状部には、可撓性を有する材料によって形成されて周方向に並ぶ複数の押圧部と、これらの複数の押圧部からなる環体を周方向の1箇所で分断する分断部とを有する緊縛用リングが嵌合され、
    前記締付キャップの内周面には、前記緊縛用リングの押圧部に接触するテーパ面が形成され、
    前記押圧部と前記テーパ面は、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していることを特徴とする中継ボックス。
  9. 請求項1ないし請求項6のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    第1のシール部には、前記ケーブル貫通部の前記筒状体より中継ボックス本体の外側に突出する筒状部が形成され、
    前記筒状部は、周方向へ延びる環状突起を有し、
    前記締付キャップの内周面には、前記環状突起の外周部に接触するテーパ面が形成され、
    前記環状突起と前記テーパ面は、前記締付キャップが前記筒状体の雄ねじにねじ込まれることにより前記第1のシール部を径が小さくなる方向に押すとともに中継ボックス本体の他端側に向けて押すクランプ機構を構成していることを特徴とする中継ボックス。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちいずれか一つに記載の中継ボックスにおいて、
    前記蓋部は、
    前記端子台部に重ねられる枠部材と、
    この枠部材に重ねられる箱状部材と、
    これらの枠部材と箱状部材との間に挟まれる蓋部用シール部材とによって構成されていることを特徴とする中継ボックス。
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