JP2017048949A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ掃除中に室内熱交換器への塵埃の付着などを防ぐ空気調和機を提供する。【解決手段】室内ファン6および室内熱交換器5を含む室内機と、室外熱交換器を含む室外機とを備える空気調和機であって、空気吸入口3から吸入された空気中の塵埃を捕集するフィルタ11と、上記フィルタ11によって捕集された塵埃を除去する掃除機構20と、上記室内ファン6の回転を制御する回転制御部と、を備え、上記室内ファン6は、上記空気吸入口3から吸入した空気を吹出口8から吹き出す正方向、および該正方向と反対の方向である逆方向に回転可能であり、上記回転制御部は、掃除機構20がフィルタ11を掃除している期間中に、室内ファン6を通常運転時とは逆の方向に回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は空気調和機に関し、特に、室内機が吸入する空気から塵埃を捕集するフィルタを掃除する機構を備えた空気調和機の制御技術に関する。
室内の気温、湿度、および空気清浄度などを調節する空気調和機の室内機は、フィルタを備えている。室内機が備えるフィルタは、室内機が吸入する空気から塵埃を捕集し、室内熱交換器および室内ファンに塵埃が付着することを防止する。また、このフィルタは、室内機の内部を清潔に保ち、室内に向けて送風する空気の清潔さを維持するためにも重要である。
室内機のフィルタに捕集された塵埃がフィルタ上に堆積した場合、当該フィルタを目詰まりさせ、室内機が吸入する空気の流量を減少させるため、空気調和機の性能を低下させる。また、室内に向けて送風する空気の清潔さを維持することができなくなる虞がある。
そこで、近年では、室内機のフィルタを自動的に掃除する掃除機構を備え、フィルタを所定のタイミングで清掃する空気調和機が知られている。そのような自動掃除機能を備えた空気調和機として、下掲の特許文献1では、上記掃除機構を構成する回転ブラシに対してフィルタを動かしながら、フィルタに捕集された塵埃を掻き取るフィルタ清掃装置を備えた空気調和機が提案されている。また、下掲の特許文献2および3では、フィルタに対して掃除部を移動させながら、フィルタから塵埃を取り除くように構成された空気調和機が提案されている。
特開2014−70884号公報(2014年04月21日公開) 特開2010−19551号公報(2010年01月28日公開) 特開2013−53846号公報(2013年03月21日公開) 特開平5−196288号公報(1993年08月06日公開) 特開2004−36967号公報(2004年02月05日公開)
特許文献1に記載のフィルタ清掃装置を適用する空気調和機では、空気調和の通常運転(暖房、冷房、および空気清浄などの運転)時には室内熱交換器を覆っていたフィルタを、自動掃除を実行するときに動かして、室内熱交換器が露出状態になる。もし、この露出状態で空気調和の通常運転を行うと、室内熱交換器などの室内機の内部に塵埃を直接付着させることになる。したがって、特許文献1に記載のフィルタ清掃装置を適用する空気調和機では、フィルタの自動掃除を行うときには、空気調和の通常運転を停止させる制御が行われる。
また、特許文献2および3のタイプでは、自動掃除時に室内熱交換器が露出状態にはならないが、自動掃除時に空気調和の通常運転を行うと、塵埃がフィルタに吸い寄せられるため、フィルタから塵埃を除去しづらくなる。したがって、特許文献2および3のタイプでも同様に、フィルタの自動掃除を開始させるときには、空気調和の通常運転を停止させる制御が行われる。
しかしながら、フィルタの掃除を行うときに空気調和の通常運転を単に停止するのではなく、室内ファンの回転を適切に制御すれば、フィルタの掃除をより効率的に行うことが可能である。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、フィルタを掃除している期間中にも、室内熱交換器に空気を送り、室内熱交換器における熱交換を継続させつつ、塵埃が空気吸入口から室内機の内部へ侵入することを回避することができる空気調和機などを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空気調和機は、室内ファンおよび室内熱交換器を含む室内機と、室外熱交換器を含む室外機とを備える空気調和機であって、空気吸入口から吸入された空気中の塵埃を捕集するフィルタと、上記フィルタによって捕集された塵埃を除去する掃除機構と、上記室内ファンの回転を制御する回転制御部と、を備え、上記室内ファンは、上記空気吸入口から吸入した空気を吹出口から吹き出す正方向、および該正方向と反対の方向である逆方向に回転可能であり、上記回転制御部は、上記掃除機構が、掃除対象である上記フィルタ上の領域である掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンを上記逆方向に回転させる。
本発明の一態様によれば、フィルタを掃除している期間中に、室内ファンを逆方向に回転させているため、室内熱交換器に空気を送り、室内熱交換器における熱交換を継続させつつ、塵埃が空気吸入口から室内機の内部へ侵入することを回避することができる。
本発明に係る空気調和機の室内機の要部の構成を側面断面において示す説明図である。 空気調和機の室内機の外観を示す図であり、(a)は室内機を下方から見た斜視図、(b)は正面図である。 空気調和機の冷凍サイクルの一例を(a)暖房運転時、および(b)冷房運転時について示した模式図である。 自動掃除機能を有するフィルタユニットを備えた空気調和機の制御系の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図4に示す制御部が行う掃除制御の手順の例を示すタイムチャートである。 図4に示す制御部が、図5の(a)に示す掃除制御の手順を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。 図4に示す制御部が行う掃除制御の手順の別の例を示すタイムチャートである。 図4に示す制御部が、図7の(a)に示す掃除制御の手順を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る空気調和機の室内機の要部の別の構成を側面断面において示す説明図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(空気調和機の外観の構成)
はじめに、空気調和機1の室内機10の外観について、図2を用いて説明する。図2は、空気調和機1の室内機10の外観を示す図であり、(a)は室内機10を下方から見た斜視図、(b)は正面図である。空気調和機1は、室外機30が別に設けられた分離型の室内機10に相当し、かつ図2の(a)に示すように、壁掛け型に属する。なお、空気調和機1は天井内据え付け型でもよいし、床置き型でもよいし、室外機30を持たない室内専用機型でもよい。
空気調和機1の室内機10は、外側の構成部材として、オープンパネル2、空気吸入口3、気流パネル4、および吹出口8(図1参照)を備えている。図2の(b)に示すように、壁面に据え付けた空気調和機1を正面から見て、天井側を上、床側を下とし、さらに左右方向を空気調和機1の長手方向とする。上下方向は長手方向と十字に交差する。以降の説明において、上、下、上下方向および長手方向は、上記のように定義された意味を持つとする。空気吸入口3は、図2の(b)に示すように、空気調和機1の例えば上面に格子状に形成されている。空気吸入口3全体の概略的な開口形状は、上記長手方向に沿った細長い長方形状である。なお、オープンパネル2および気流パネル4は、空気調和機1のキャビネット7に開閉可能に支持されている。
なお、ユーザからの操作指示を受け付けるリモートコントローラから射出される赤外線などの光線を受光する受光部(図示せず)、およびユーザからの指示音声を受け付けるマイクなどの音声入力部などの入力部52(図4参照)がキャビネット7の正面に備えられていてもよい。また、ユーザに対して各種の情報を通知するための表示部(通知部)(図示せず)、ランプ(通知部)(図示せず)、スピーカなどの音声出力部57(通知部、図4参照)も、キャビネット7の正面に備えられていてもよい。
(空気調和機1の要部構成)
次に、室内機10の要部構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る空気調和機1の室内機10の要部の構成を側面断面において示す説明図である。図1に示すように、空気調和機1の室内機10は、空気吸入口3および前記吹出口8などの開口部を備えるキャビネット7、吹出口8に配されており、吹出口8から吹出される気流の方向を調節するための気流パネル4、フィルタ11、引込機構12、掃除機構20、室内熱交換器5、および室内ファン6を備えている。
室内ファン6は、例えば、クロスフローファン(ラインフローファンとも呼ばれる)であってもよい。室内ファン6は、空気吸入口3から吸入した空気を吹出口8から吹き出す正方向、および該正方向と反対の方向である逆方向に回転可能である。
フィルタ11は、空気調和機1の空気吸入口3(図2の(b)参照)から吸入される空気中の塵埃を捕集する。掃除機構20は、フィルタ11に付着した塵埃を除去する機構であり、これに限定されるものではないが、回転ブラシ21およびダストボックス22を備えている。例えば、回転ブラシ21が回転しながらフィルタ11に当接して、フィルタ11に付着している塵埃をかき取り、かき取られた塵埃はダストボックス22に回収される。
掃除機構20は、空気調和機1の制御部50(図4参照)から指令を受けて、フィルタ11(掃除対象領域)のうち、フィルタ11を分割した複数領域を構成する少なくとも1つの掃除対象領域に対して、空気調和の運転中に動作を開始し、フィルタ11の掃除を行う。ここで、掃除対象領域とは、掃除機構20の掃除対象であるフィルタ11上の領域である。
例えば、図1に示すように、掃除機構20が引込機構12の近傍に固定されている場合、室内熱交換器5を覆っていたフィルタ11が、引込機構12内に収容される前に掃除機構20の回転ブラシ21と当接する領域が掃除対象領域となる。掃除対象領域は、フィルタ11の全体であってもよいし、一部の領域であってもよい。
すなわち、図1に示す空気調和機1の室内熱交換器5は、掃除機構20が掃除対象領域を掃除している期間中に、室内熱交換器5を覆っていたフィルタ11が移動して(例えば、フィルタ11が引込機構12に引込まれて)、室内熱交換器5が露出状態になる。
本発明の一実施形態において、空気調和機1は、さらに室外熱交換器37を含む室外機30(図3参照)を備えており、室内熱交換器5と室外熱交換器37との間を冷媒が循環する冷凍サイクルを有している。
(空気調和機1の冷凍サイクル)
次に、空気調和機1が有する冷凍サイクルについて図3を用いて説明する。図3は、空気調和機1の冷凍サイクルの一例を(a)暖房運転時、および(b)冷房運転時について示した模式図である。なお、図3では、冷媒の温度が高いことを太線で示し、冷媒の温度が低いことを細い線で示している。空気調和機1は、室内機10と室外機30との間を冷媒が循環するように、冷媒管40が室内機10と室外機30とに接続されている。なお以下の説明では、冷房機能および暖房機能を併せ持つ空気調和機1を例に挙げて説明するが、これに限定されず、圧縮機33による冷媒の圧縮過程を用いる空気調和機1であればよく、例えば、空気調和機1は、暖房機能のみまたは冷房機能のみを有していてもよいし、冷房機能および暖房機能の他に、除湿機能または空気清浄機能、あるいはこれら両機能を備えていてもよい。
空気調和機1の冷凍サイクルは、冷媒を凝縮させた後に吐出する、回転数が変更可能な圧縮機33、冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う室外熱交換器37、冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器5、室外熱交換器37に対して送風する室外ファン36、および室内熱交換器5に対して送風する室内ファン6を備えている。
室内ファン6が、長手方向に平行な軸の周りに正方向に回転した場合、空気吸入口3から室内の空気を吸入し、吹出口8から室内へ吹き出す気流を作り出す。その気流は、空気吸入口3、フィルタ11の天面および前面、室内熱交換器5、室内ファン6、および吹出口8を順に辿る経路を通る。室内ファン6が、室内機10に設けられた空気吸入口3から吸込んだ室内空気を室内熱交換器5に通すことによって、冷媒と室内の空気との間で熱交換が行われる。熱交換された空気は、室内ファン6によって室内機10に設けられた吹出口8から室内に吹き出される。室内ファン6の単位時間当たりの回転数(以下では、「室内ファンの回転数」と表す)を制御することにより、吹出口8から室内に吹き出される風量を調節することができる。
一方、室内ファン6が、長手方向に平行な軸の周りに、上記正方向と反対の方向である逆方向に回転した場合、主に吹出口8から室内の空気を吸入し、空気吸入口3およびキャビネット7の前面から室内へ吹き出す気流を作り出す。この気流は、吹出口8、室内ファン6、室内熱交換器5、フィルタ11の天面および前面、および空気吸入口3を順に辿る経路を通る。室内ファン6を逆方向に回転させた場合の回転数あたりに生じる気流の強さは、正方向に回転させた場合の回転数あたりに生じる気流に比べて概して弱い。これは室内ファン6の羽根構造に起因している。
空気調和機1は、冷凍サイクルを制御して、冷房機能、暖房機能などの空調運転を行う。具体的には、図3の(a)に示すように、暖房運転時では、冷媒は、「圧縮機33→四方弁38→三方弁41→室内熱交換器5→二方弁42→膨張弁39→室外熱交換器37→四方弁38→圧縮機33」の順に循環し、冷房運転時では、「圧縮機33→四方弁38→室外熱交換器37→膨張弁39→二方弁42→室内熱交換器5→三方弁41→四方弁38→圧縮機33」の順に循環する。
暖房運転時の冷凍サイクルにおいて循環する冷媒の状態について説明すれば、以下のようになる。圧縮機33で圧縮された高温高圧の状態の冷媒は室内熱交換器5において、室内ファン6の駆動により室内空気に熱を奪われて凝縮する。室内熱交換器5で凝縮した高温の冷媒は膨張弁39にて減圧、膨張して低温低圧の状態となり、室外熱交換器37に送られる。室外熱交換器37に流入する冷媒は室外ファン36の駆動により、室外空気から吸熱しながら蒸発して低温の冷媒(ガス状態)となり、圧縮機33に戻る。室内熱交換器5において熱交換された空気が室内に放出されることにより、室内の暖房が行われる。すなわち、暖房運転時の冷凍サイクルにおいて、室外熱交換器37が蒸発器として機能し、室内熱交換器5が凝縮器として機能する。
冷房運転時の冷凍サイクルについての詳細な説明は省略する。冷房運転時の冷凍サイクルにおいては、暖房運転時とは逆の方向に冷媒を循環させ、室内熱交換器5を蒸発器として機能させ、室外熱交換器37を凝縮器として機能させる。室内熱交換器5において熱交換された空気が室内に放出されることにより、室内の冷房が行われる。
空気調和機1は、膨張弁39と室外熱交換器37とを接続する冷媒管40と、圧縮機33とを繋ぐ流路を備え、この流路に冷媒を通過させる(開状態)か、冷媒を遮断する(閉状態)かの2つの状態を取り得る電磁弁35(キャピラリーチューブとも呼ばれる)を備えている。電磁弁35は、冷媒の流れを制限することによって、冷媒の温度や圧力を調節するための部材である。電磁弁35を開くことにより、冷媒を迅速に低温低圧の状態とすることが可能である。すなわち、暖房運転時(図3の(a))に電磁弁35を開くことによって、圧縮機33から吐出する冷媒の一部を、「圧縮機33→電磁弁35→室外熱交換器37→四方弁38→圧縮機33」と循環させる(誘導する)ことができる。これにより、圧縮機33の凝縮圧力を低減することができる。
(空気調和機の制御系の構成)
図4は、空気調和機1の制御系の構成を概略的に示す機能ブロック図である。空気調和機1の種々の動作は、前記制御部50によって制御される。制御部50には、引込機構12、掃除機構20、室内ファン6、気流パネル4、メモリ51、入力部52、空調部53、タイマ部54、室内熱交換器温度センサ55、室外熱交換器温度センサ56、および音声出力部57の各被制御要素がバスを介して接続されている。
制御部50は、ファン回転制御部501(回転制御部)を含んでいる。ファン回転制御部501は、室内ファン6の回転の方向、速度、および回転を開始したり停止したりするタイミングを制御する。すなわち、ファン回転制御部501は、掃除機構20がフィルタ11の掃除対象領域を掃除している期間中に、室内ファン6を逆方向に回転させてもよい。または、ファン回転制御部501は、除霜運転を開始したときに合わせて、掃除機構20がフィルタ11を掃除している場合に、室内ファン6を逆方向または正方向に回転させてもよい。
入力部52は、ユーザが空気調和機1に各種指示を与えるリモートコントローラと通信を行う通信部(図示せず)を含んでいてもよい。空調部53内のより具体的な被制御要素には、空気調和機1の気流パネル4の駆動部および室内ファン6の駆動部と、室外機30に備えられた構成、すなわち圧縮機33、各種弁および室外ファン36などが含まれる。
室内熱交換器温度センサ55は、室内機10に設けられた、室内熱交換器5の温度をモニタしている温度センサである。室外熱交換器温度センサ56は、室外機30に設けられた、室外熱交換器37の温度をモニタしている温度センサである。
空気調和機1の電源がオンになると、制御部50はメモリ51から制御プログラムと各種動作の設定値とを読み出すことによって、上記各駆動部および上記被制御要素の動作を制御する。
なお、制御部50が、フィルタ11の掃除を実行するときに、室内ファン6の回転を制御する手順については、後に具体例を挙げて説明する。
(空気調和機1がフィルタ11の掃除を行う場合の、室内ファンの回転制御)
続いて、空気調和機1がフィルタ11の掃除を行う場合の、室内ファンの回転制御について、図5および図6を用いて説明する。図5は、図4に示す制御部50が行う掃除制御の手順の一例を示すタイムチャートである。図6は、図4に示す制御部50が、図5の(a)に示す掃除制御の手順を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
なお、ここでは暖房運転中にフィルタ11の掃除を行う場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。すなわち、冷房運転、空気清浄運転などの通常運転中に、フィルタ11の掃除を行う場合も同様である。
空気調和機1は、ユーザによる操作を受け付けたことや、予め設定された時刻になったことをトリガとして、暖房運転を開始する(図5の(a)における時点A)(ステップ11;以下、S11のように略記する)。制御部50は、タイマ部54から、積算運転時間Xの情報を受け取る。ここで、「積算運転時間X」とは、前回にフィルタ掃除を実行した日付や時刻から起算して、空気調和の運転を行った時間の合計である。また、メモリ51には、フィルタの掃除を実行すべき積算運転時間の閾値Y(フィルタを掃除する周期を規定する時間)が記憶されている。そこで、制御部50は、タイマ部54から受け取った積算運転時間Xと、メモリ51から読み出した閾値Yとを比較し、積算運転時間Xが閾値Yを超えたかどうかを判定する(S12)。なお、制御部50は、この判定を一定の時間が経過するごとに定期的に行ってもよい。
積算運転時間Xが閾値Yを超えた場合(S12にてYes)、制御部50は、暖房運転を継続したまま、掃除機構20および引込機構12に対して、フィルタ11の掃除を開始するよう指示する(図5の(a)における時点B)(S13)。掃除機構20がフィルタ11の掃除を実行中に、ファン回転制御部501は、室内ファン6を、暖房運転時の回転の方向(正回転)と反対の方向に回転(逆回転)させる(S14)。なお、室内ファン6を逆回転させ始めるタイミングは、掃除機構20がフィルタ11の掃除を開始すると同時であってもよいし、一定時間前であってもよいし、一定時間後であってもよい。
なお、制御部50は、フィルタ11の掃除動作と連動して暖房運転を停止させてもよい。この場合、フィルタ11の掃除を開始させたときに、その旨をユーザに知らせる音声データをメモリ51から読み出して、音声出力部57から出力してもよい。これにより、暖房運転が中断したときに、ユーザにエアコンが故障したと思われないようにすることができる。
なお、室内ファン6を逆回転させているときに、制御部50は気流パネル4が開くように制御してもよい。気流パネル4を開けるように制御すれば、室内ファンを逆回転させた場合に、吹出口8から室内機10の中に吸入される空気の量を増加させることができる。このため、室内熱交換器5により多くの空気を送り、室内熱交換器5における熱交換を継続させつつ、塵埃が空気吸入口3などから室内機10の内部へ侵入することをより効果的に回避することができる。加えて、室内ファン6の逆回転が作る気流は、塵埃をフィルタ11に吸い寄せない方向に流れるので、フィルタ11に付着している塵埃を除去しやすくすることができる。
掃除機構20による、フィルタ11の掃除が終了すると(S15)、ファン回転制御部501は、室内ファン6を逆回転から正回転に切り替える(図5の(a)における時点C)。制御部50は暖房運転を中断していた場合には、時点Cにおいて暖房運転を再開させる。
なお、S12を実行するトリガとしては、例えば、制御部50が温度または風量の変更を示す制御信号を出力するとき、制御部50が冷房モードから除湿モードへのような運転モードを変更する制御信号を出力するとき、ユーザがタイマをセットしたとき、などであってもよい。すなわち、制御部50における何らかの信号の入出力が行われたことを、S12を実行するためのトリガとして用いることができる。
このように、空気調和機1は、掃除機構20がフィルタ11の掃除対象領域を掃除している期間中に、室内ファン6を逆回転させる。これにより、フィルタ11を掃除している期間中にも、室内熱交換器5に空気を送り続けることができる。したがって、冷房、暖房または除湿などの通常運転を継続することができる。また、塵埃が空気吸入口から室内機の内部へ侵入することを回避することができる。加えて、室内ファンを正方向に回転させながら空気調和機が通常運転を行っている最中にフィルタ掃除を行う場合に比べて、塵埃がフィルタに吸い寄せられないので、塵埃を除去しやすくなる。
なお、ファン回転制御部501は、掃除機構20が、フィルタ11を掃除している期間中に、室内ファン6の回転を逆回転させるモードの他に、室内ファン6の回転を停止させるモードを選択可能に構成されていてもよい。
図5の(b)は、フィルタ11の掃除を実行中に、室内ファン6の回転を停止させたり、逆回転させたりすることが可能なファン回転制御部501を備える制御部50が行う掃除制御における室内ファン6の回転制御の一例を示すタイムチャートである。
時点Aから暖房運転を行っていた空気調和機1は、時点Dにおいて掃除機構20がフィルタ11の掃除を開始する。フィルタ11が引込機構12に引込まれている間(時点E〜時点F)、室内熱交換器5が露出状態になる。その後、引込機構12からフィルタ11が引き出され、時点Gにフィルタ11の掃除が終了する。
そこで、図5の(b)に示すタイムチャートのように、ファン回転制御部501は、フィルタ11の掃除が行われている時点D〜時点Gまでの間のうち、室内熱交換器5が露出状態になっている時点E〜時点Fまでの間のみ室内ファン6を逆回転させる。一方、室内熱交換器5がフィルタ11に覆われており、塵埃が室内熱交換器5に付着する虞の無い時点D〜時点Eおよび時点F〜時点Gには、室内ファン6を停止させている。すなわち、ファン回転制御部501は、室内ファン6の回転を停止させる上記モードを選択する。
このように、フィルタを掃除している期間中に、室内ファン6を逆方向に回転させることが不要な動作状態、あるいは不適切な動作状態であれば、その回転を停止させるモードが選択されてもよい。
また、図5の(a)の場合、上記時点Bにおいて、制御部50が掃除機構20にフィルタ11の清掃を指示してから、フィルタ11が引込機構12によって動き始めるまでの間は、室内ファン6を逆方向に回転させることが不要な動作状態であるとして、室内ファン6の回転を停止させてもよい。
なお、制御部50が、室内熱交換器5がフィルタ11に覆われている状態か、露出している状態かを判断するために、引き込まれたフィルタ11の長さを検出するセンサ(図示せず)を引込機構12に配してもよい。このセンサにより検出された長さが所定の閾値を超えた場合、室内熱交換器5が露出している状態となったとして判断することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る空気調和機1は、通常運転の実行時にフィルタ11を掃除する場合に加えて、空気調和機1が室外熱交換器37の除霜を実行している期間を利用して、フィルタ11を掃除する。これにより、フィルタを掃除する回数(頻度)を、従来より増やすことができる。よって、フィルタの目詰まりを低減させることができるため、消費電力を低く抑えることができる。
(空気調和機1が除霜運転時にあわせてフィルタ11の掃除を行う場合の、室内ファンの回転制御)
以下に、空気調和機1がフィルタ11の掃除を行う場合の、室内ファン6の回転制御について、図7および図8を用いて説明する。図7は、図4に示す制御部50が行う掃除制御の手順の一例を示すタイムチャートである。図8は、図4に示す制御部50が、図7の(a)に示す掃除制御の手順を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、除霜運転の期間に比べ、フィルタ11の掃除を実行する期間が長い場合を例に挙げて説明するが、これに限定されず、それぞれの期間の長さは適切に調整すればよい。
空気調和機1は、ユーザによる操作を受け付けたことや、予め設定された時刻になったことをトリガとして、暖房運転を開始する(図7の(a)における時点A)(S21)。
制御部50が、前記室外熱交換器温度センサ56を介して取得した室外熱交換器37の温度を判定して、室外熱交換器37への着霜を検出すると(S22)、制御部50は、暖房運転を中断して除霜運転に切り替える(S23)。なお、室外熱交換器37への着霜の検出は、これに限定されるものではないが、例えば、以下のように判断することにより行うことができる。制御部50は、室外熱交換器37の温度が所定の温度(例えば−5℃)以下であることを検出するか、あるいは一定の時間(例えば1時間)所定の温度(例えば−5℃)以下が持続しているか、を検出した場合、室外熱交換器37への着霜を検出したと判断する。
なお、制御部50は、除霜運転を開始させたときに、除霜運転の開始をユーザに知らせる音声データをメモリ51から読み出して、音声出力部57から出力してもよい。これにより、暖房運転が中断したときに、ユーザにエアコンが故障したと思われないようにすることができる。
制御部50は、冷凍サイクルを制御して、冷媒の流れを冷房運転時と同じ方向に切り替えることにより、除霜を行う。これにより、室外熱交換器37の温度を上昇させて、付着した霜を融かすことができる。一方、室内熱交換器5の温度は低下することになる。
S23にて、制御部50が除霜運転に切り替えたとき、制御部50は、掃除機構20および引込機構12に対して、フィルタ11の掃除を開始するよう指示する(図7の(a)における時点K)(S24)。なお、ここでは、除霜運転とフィルタ11の掃除とを時点Kにおいて同時に開始する場合を例に挙げているがこれに限定されない。例えば、除霜運転を開始した後にしばらく経過した後にフィルタ11の掃除を開始してもよい。
次に、掃除機構20がフィルタ11の掃除を実行中に、ファン回転制御部501は、室内ファン6を、暖房運転時の回転の方向(正回転)と反対の方向に回転(逆回転)させる(S25)。
なお、室内ファン6を逆回転させているときに、制御部50は気流パネル4が開くように制御してもよい。室内ファン6を逆方向に回転させた場合、空気は吹出口8から室内機10の中に吸入される。気流パネル4を開くことにより、吹出口8から吸入される空気の量を増加させることができるため、室内熱交換器5における熱交換量を増加させ、熱交換効率を上げることができる。よって、除霜運転中に温度が低下した室内熱交換器5の温度を迅速に上昇させ、暖房運転の再開を早めることができる。
制御部50は、室外熱交換器37の温度が所定の温度より高くなったことを検出すると、除霜運転を終了させる(図7の(a)における時点L)(S26)。この時点Lではフィルタ11の掃除は終了していない。
次に、S27においてフィルタ11の掃除が終了すると(図7の(a)における時点M)、制御部50は、室内熱交換器温度センサ55によって測定される室内熱交換器5の温度を参照する。室内熱交換器5の温度が所定の温度(例えば、10℃)以上に上昇したことを検出した場合(S29にてYes)、中断していた暖房運転を再開させる(図7の(a)における時点M)(S30)。この時、ファン回転制御部501は、室内ファン6を逆回転から正回転に切り替える。
なお、上記の例では、空気調和機1が室外熱交換器37の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間(図7の(a)の時点L〜時点M)、気流パネル4を閉じており、ファン回転制御部501は室内ファン6の逆方向の回転を継続している。しかし、室内ファン6の回転制御はこれに限定されず、例えば、下記のような制御も可能である。
図7の(c)に示すように、空気調和機1が室外熱交換器37の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間(図7の(c)の時点L〜時点M)、気流パネル4を閉じており、ファン回転制御部501は室内ファン6を、暖房運転中に比べて低速で、または暖房運転中と同じ速度で正方向に回転させてもよい。なお、室内ファン6を、暖房運転中に比べて低速で正方向に回転させると、気流パネル4を閉じた状態で空気が空気吸入口3から逆流した時に、フィルタ11上の埃を室内に飛ばすことを回避できる。室内ファン6を正方向に回転させることにより、室内機10の中に空気の流れを生じさせ、室内熱交換器5における熱交換量を増加させ、熱交換効率を上げることができる。このとき、気流パネル4が閉じているため、除霜運転中に温度が低下した室内熱交換器5の温度が上がる前に、冷えた風が吹出口8から室内に出るのを抑えることができる。ただし、時点L〜時点Mにおける室内ファン6の正方向の回転速度を暖房運転中に比べて遅くすることが望ましい。室内ファン6の回転速度を暖房運転中に比べて遅くすることにより、冷えた風が空気吸入口3から室内に出る風量を抑えることができる。
上記の他に、図7の(b)に示すように、空気調和機1が室外熱交換器37の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間(図7の(b)の時点L〜時点M)、気流パネル4を閉じており、ファン回転制御部501は室内ファン6を停止させてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空気調和機1aの要部構成)
本実施形態に係る空気調和機1の要部構成について、図9を用いて説明する。図9は、本発明に係る空気調和機1aの室内機10aの要部の別の構成を側面断面において示す説明図である。
図9に示す室内機10は、通常領域11A(フィルタ、掃除対象領域)に加えて余剰領域11B(フィルタ、掃除対象領域)を有するフィルタ11を備えている。通常領域11Aは、空気調和の運転中に集塵位置に展開される領域であり、余剰領域11Bは、通常領域11A以外の残り領域である。空気調和の通常の運転中には、余剰領域11Bは引込機構12B内に収納されている。通常領域11Aと余剰領域11Bとは上下に連続しており、構成上の区別は無い。通常領域11Aおよび余剰領域11Bは、それぞれ、室内ファン6の上方から前方にかけて配置された室内熱交換器5を十分に覆うことができる上下方向の長さを有している。したがって、本実施形態のフィルタ11は、フィルタを移動させない従来型のフィルタ11と比べて、上下方向に長く構成されたフィルタである。
通常領域11Aの掃除が行われている間、通常領域11Aが引込機構12Aに引き込まれた状態になっても、余剰領域11Bが引込機構12Aから引き出されるため、室内熱交換器5は常にフィルタ11によって覆われている。
このような構成を備える室内機10aにおいて、空気調和の通常運転を行いながら通常領域11Aを掃除している期間に、室内ファン6を逆回転させる。この場合、空気調和の通常運転を行いながら通常領域11Aを掃除している期間に、室内ファン6を正回転させる形態と比較して、既に説明したように塵埃がフィルタ11に引き寄せられないので、塵埃を除去しやすくなる。
一方、このような構成を備える室内機10aにおいて、余剰領域11Bに対する掃除運転は、年に1〜2回行う程度でよい。これは、集塵位置に常時展開される通常領域11Aに比べて、通常領域11Aの掃除運転中にのみ集塵位置に展開される余剰領域11Bには、少量の塵埃しか付着しないからである。また、余剰領域11Bに対する掃除運転の頻度は僅かなので、空気調和の運転停止に続けて、あるいはその運転停止後の期間に、余剰領域11Bの掃除運転を行うことができ、そのときの運転音が空気調和機の快適性を減じるまでには至らずに済む。
ただし、上記余剰領域11Bを掃除する場合、図1のフィルタ11と同様、室内熱交換器5が露出した状態になる。したがって、余剰領域11Bを掃除している期間にも、室内ファンを逆回転させることにより、室内熱交換器5に塵埃が付着することを回避することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る空気調和機1は、室内ファン6および室内熱交換器5を含む室内機10、10aと、室外熱交換器37を含む室外機30とを備える空気調和機であって、空気吸入口3から吸入された空気中の塵埃を捕集するフィルタ(フィルタ11、通常領域11A、余剰領域11B)と、上記フィルタによって捕集された塵埃を除去する掃除機構20と、上記室内ファンの回転を制御する回転制御部(ファン回転制御部501)と、を備え、上記室内ファンは、上記空気吸入口から吸入した空気を吹出口から吹き出す正方向、および該正方向と反対の方向である逆方向に回転可能であり、上記回転制御部は、上記掃除機構が、掃除対象である上記フィルタの領域である掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンを上記逆方向に回転させる。
上記の構成によれば、掃除対象である上記フィルタの領域である掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンを上記逆方向に回転させる。これにより、上記フィルタを掃除している期間中にも、室内熱交換器に空気を送り続けることができる。したがって、冷房、暖房または除湿などの通常運転を継続することができる。また、暖房運転期間において除霜運転を行った後、通常の暖房運転を再開する場合に、室内熱交換器における熱交換を促進させ、暖房運転の再開を早めることができる。さらに、塵埃が空気吸入口から室内機の内部へ侵入することを回避することができる。加えて、室内ファンを正方向に回転させながら空気調和機が通常運転を行っている最中にフィルタ掃除を行う場合に比べて、塵埃がフィルタに吸い寄せられないので、塵埃を除去しやすくなる。
本発明の態様2に係る空気調和機1は、上記態様1において、上記掃除機構が上記掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内熱交換器を覆っていた上記フィルタが移動して、該室内熱交換器が露出状態になってもよい。
これにより、フィルタの掃除をしている期間中に、室内熱交換器を覆っていたフィルタが移動して室内熱交換器が露出状態になっても、室内ファンが逆方向に回転しているため、塵埃が空気吸入口から室内機の内部へ侵入して、室内熱交換器に付着することを回避できる。
本発明の態様3に係る空気調和機は、上記態様1または2において、上記回転制御部は、上記掃除機構が、上記掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンの回転を停止させるモードを選択可能に構成されていてもよい。
例えば、フィルタの掃除を行うときに室内熱交換器がフィルタに覆われ、露出していない状態であれば、室内ファンを停止させても、塵埃が室内熱交換器に付着する虞は無い。それゆえ、フィルタを掃除している期間中に、室内ファンを逆方向に回転させることが不要な動作状態、あるいは不適切な動作状態であれば、その回転を停止させるモードが選択されてもよい。
本発明の態様4に係る空気調和機は、上記態様1から3のいずれかにおいて、上記空気調和機が室外熱交換器の除霜を実行している期間に、上記掃除機構が、上記掃除対象領域を掃除するように構成してもよい。
除霜運転のとき、空気調和機は通常の暖房運転を停止する。上記の構成によれば、空気調和機が室外熱交換器の除霜を実行している期間に、フィルタ上の領域である掃除対象領域を掃除する。これにより、フィルタを掃除する回数(頻度)を、従来より増やすことができる。よって、フィルタの目詰まりを低減させることができるため、消費電力を低く抑えることができる。
本発明の態様5に係る空気調和機は、上記態様4において、上記吹出口には、吹き出す気流の方向を調節するための気流パネルが配されており、上記空気調和機が室外熱交換器の除霜を実行している期間に、上記回転制御部が室内ファンを逆方向に回転させる場合、上記空気調和機は、上記気流パネルを開くように構成してもよい。
上記の構成によれば、空気調和機は、室外熱交換器の除霜を実行している期間に室内ファンを逆方向に回転させる場合、気流パネルを開く。室内ファンを逆方向に回転させた場合、空気は吹出口から室内機の中に吸入される。気流パネルを開くことにより、吹出口から吸入される空気の量を増加させることができるため、室内熱交換器における熱交換量を増加させ、熱交換効率を上げることができる。よって、除霜運転中に温度が低下した室内熱交換器の温度を迅速に上昇させ、暖房運転の再開を早めることができる。
本発明の態様6に係る空気調和機は、上記態様4において、上記空気調和機が上記室外熱交換器の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間、上記空気調和機は上記気流パネルを閉じており、上記回転制御部は上記室内ファンの逆方向の回転を継続してもよい。
上記の構成によれば、室外熱交換器の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間、気流パネルを閉じた状態で室内ファンの逆方向の回転を継続する。室内ファンを逆方向に回転させることにより、室内機の中に空気の流れを生じさせ、室内熱交換器における熱交換量を増加させ、熱交換効率を上げることができる。また、気流パネルを閉じておくことにより、除霜運転中に温度が低下した室内熱交換器の温度が上がる前に、冷えた風が吹出口から室内に出るのを抑えることができる。
本発明の態様7に係る空気調和機は、上記態様4において、上記空気調和機が上記室外熱交換器の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間、上記空気調和機は上記気流パネルを閉じており、上記回転制御部は上記室内ファンを正方向に回転させてもよい。
上記の構成によれば、室外熱交換器の除霜を終了してから暖房運転を再開するまでの間、気流パネルを閉じた状態で室内ファンを正方向に回転させる。室内ファンを正方向に回転させることにより、室内機の中に空気の流れを生じさせ、室内熱交換器における熱交換量を増加させ、熱交換効率を上げることができる。気流パネルが閉じているため、除霜運転中に温度が低下した室内熱交換器の温度が上がる前に、冷えた風が吹出口から室内に出るのを抑えることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 空気調和機
3 空気吸入口
4 気流パネル
5 室内熱交換器
6 室内ファン
8 吹出口
10、10a 室内機
11 フィルタ(掃除対象領域)
11A 通常領域(フィルタ、掃除対象領域)
11B 余剰領域(フィルタ、掃除対象領域)
20 掃除機構
30 室外機
37 室外熱交換器
501 ファン回転制御部(回転制御部)

Claims (5)

  1. 室内ファンおよび室内熱交換器を含む室内機と、室外熱交換器を含む室外機とを備える空気調和機であって、
    空気吸入口から吸入された空気中の塵埃を捕集するフィルタと、
    上記フィルタによって捕集された塵埃を除去する掃除機構と、
    上記室内ファンの回転を制御する回転制御部と、を備え、
    上記室内ファンは、上記空気吸入口から吸入した空気を吹出口から吹き出す正方向、および該正方向と反対の方向である逆方向に回転可能であり、
    上記回転制御部は、上記掃除機構が、掃除対象である上記フィルタ上の領域である掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンを上記逆方向に回転させることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記掃除機構が上記掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内熱交換器を覆っていた上記フィルタが移動して、該室内熱交換器が露出状態になることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 上記回転制御部は、上記掃除機構が、上記掃除対象領域を掃除している期間中に、上記室内ファンの回転を停止させるモードを選択可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 上記空気調和機が上記室外熱交換器の除霜を実行している期間に、上記掃除機構が、上記掃除対象領域を掃除することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 上記吹出口には、吹き出す気流の方向を調節するための気流パネルが配されており、
    上記空気調和機が室外熱交換器の除霜を実行している期間に、上記回転制御部が室内ファンの回転を逆回転させる場合、上記空気調和機は、上記気流パネルを開くことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
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