JP2017038930A - 脊椎インプラント - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化されたハウジングを骨スクリューの径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供する。【解決手段】脊椎インプラント1は、スクリュー頭部保持部材4とハウジング3とインサート5とを備えている。スクリュー頭部保持部材4は、スクリュー頭部2bを下側から支持する支持部27が形成された径方向に弾性変形可能な筒状部21を有している。ハウジング3は、スクリュー頭部2bを保持した状態のスクリュー頭部保持部材4を収容する。スクリュー頭部保持部材4は、係合部25がハウジング3の内周面側に係合するように筒状部21の径方向に弾性変形可能な弾性変形部22を更に有している。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の脊椎を互いに固定する固定ロッドを保持するための脊椎インプラントに関する。
従来より、複数の脊椎を互いに固定する固定ロッドを保持するための脊椎インプラントが知られている。このような脊椎インプラントとして、例えば特許文献1には、受容器部材(ハウジング)と、該ハウジングの上側から挿入される骨係合部材(スクリュー)とを備えた骨アンカー(脊椎インプラント)が開示されている。
特許第5437074号公報
ところで、上述した特許文献1のように、ハウジングの上側からスクリューを挿入する構成とすると、スクリュー径に応じた大きさのハウジングが必要となるため、ハウジングを共通化できない。また、ハウジングを共通化しようとした場合、ハウジングのサイズが大型化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、小型化されたハウジングを骨スクリューの径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供することである。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る脊椎インプラントは、脊椎に対してロッドを固定するための脊椎インプラントであって、外周面に雄ネジが形成されたスクリュー本体部が脊椎に螺合して固定される骨スクリューのスクリュー頭部を外側から保持する筒状に形成されるとともに、前記スクリュー頭部を基準とした前記スクリュー本体部が延びる方向を下側とした場合における、前記スクリュー頭部を下側から支持する支持部が形成され、径方向に弾性変形可能な筒状部、を有するスクリュー頭部保持部材と、前記スクリュー頭部を保持した状態の前記スクリュー頭部保持部材を内部に収容し、該スクリュー頭部保持部材に形成された係合部が内周面側に係合するハウジングと、前記ハウジング内における前記スクリュー頭部上方に配置され、前記ハウジングに螺合するセットスクリューによって押圧される前記ロッドの押圧力を受けて前記スクリュー頭部を下方へ押さえつけることにより前記ハウジングを前記スクリュー頭部に固定するインサートと、を備え、前記スクリュー頭部保持部材は、前記係合部が前記ハウジングの内周面側に係合するように前記筒状部の径方向に弾性変形可能な弾性変形部、を更に有している。
この構成では、スクリュー頭部保持部材、ハウジング、及びインサートが相互に力を及ぼし合し、これらが患者の各脊椎に固定された骨スクリューに対してロッドを固定することにより、患者の脊椎を互いに対して固定する。
具体的には、この構成では、スクリュー頭部を保持した状態のスクリュー頭部保持部材がハウジングに収容されて該ハウジングに係合している。また、この構成では、ハウジング内に配置されたインサートが、前記ハウジングに螺合するセットスクリューによってハウジングに固定されるロッドの押圧力を受けて前記スクリュー頭部を下方へ押圧することにより、ハウジングをスクリュー頭部に固定している。これにより、骨スクリューに対するロッドの位置及び姿勢を固定できる。そして、固定対象となる患者の複数の脊椎のそれぞれに対して固定された骨スクリューの全てに跨るように、上述のようにロッドを固定することで、患者の脊椎が互いに固定される。
また、この構成では、スクリュー頭部保持部材の筒状部に形成された支持部がスクリュー頭部を下側から支持している。これにより、スクリュー頭部がハウジングから抜けてしまうことを、スクリュー頭部保持部材によって防止できる。しかも、この構成では、支持部が形成された筒状部が拡径可能に構成されているため、脊椎インプラントの組立時においてスクリュー頭部をスクリュー頭部保持部材の下側から挿入することにより、スクリュー頭部を筒状部内に収容することができる。
例えば、骨スクリューをスクリュー頭部保持部(或いはハウジング)の上側から挿入することにより組み立てられる脊椎インプラントの場合、骨スクリューのスクリュー径の大きさに応じてハウジングの大きさを設定する必要があるため、ハウジングを共通化できない。また、ハウジングを共通化しようとした場合、ハウジングのサイズが大型化してしまう。
これに対して、この構成によれば、筒状部を径方向に弾性変形可能な(拡径及び縮径可能な)構成とすることにより、スクリュー頭部をスクリュー頭部保持部材の下側から挿入可能、且つ該スクリュー頭部を保持した状態のスクリュー頭部保持部材をハウジングの下側から挿入可能な組立工程とした。これにより、スクリュー径によらず小型化されたハウジングを共通化して使用することができる。
また、この構成によれば、スクリュー頭部をハウジング内で保持するための機能を有する部分と、スクリュー頭部がハウジングから離脱するのを防止する機能を有する部分とを、1つの部材(スクリュー頭部保持部材)で構成することができる。これにより、例えば上述した各機能を有する部分を別々の部材で構成する場合と比べて部品の点数を削減することができるため、組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、この構成のように、スクリュー頭部保持部材にハウジングの内部で弾性変形する弾性変形部を設けることで、脊椎インプラントの組立時においてスクリュー頭部を内部に保持した状態のスクリュー頭部保持部材をハウジング内部に収容する際、該スクリュー頭部保持部材をスムーズにハウジング内に挿入できるとともに、スクリュー頭部保持部材を容易にハウジングに係合することができる。これにより、組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
従って、この構成によると、小型化されたハウジングを骨スクリューの径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
(2)好ましくは、前記筒状部は、上下方向に延びるように形成された切り欠き部が該筒状部を周方向に分断することにより上下方向から視てC字状に形成されている。
この構成では、筒状部に切り欠き部を形成することで、縮径及び拡径が可能な筒状部を容易に形成することができる。
(3)好ましくは、前記筒状部には、下端部から上端部手前まで延びるスリット部が形成されている。
この構成では、筒状部に複数のスリット部を形成することで、縮径及び拡径が可能な筒状部を形成することができる。すなわち、この構成によれば、スクリュー頭部保持部材の形状の豊富化を図ることができる。
(4)好ましくは、前記脊椎インプラントは、前記スクリュー頭部保持部材に対する前記ハウジングの回転を規制するハウジング回転規制機構を更に有している。
この構成によれば、スクリュー頭部保持部材に対するハウジングの回転が規制される。こうすると、術時に、骨スクリューを患者の骨に埋め込んでハウジングを骨スクリューに対して所定姿勢にセットした後、そのハウジングが自重又は何等かの外力によって回転して姿勢が変化してしまうことを防止できる。すなわち、この構成によれば、骨に固定後の脊椎インプラントを所定姿勢で保持できるため、操作性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
(5)更に好ましくは、前記ハウジング回転規制機構は、前記弾性変形部から上方へ突出する突出部と、前記ハウジングの内側に形成され、前記突出部における少なくとも先端側の部分を上側から覆うように上方へ窪む窪み部と、を有している。
この構成によれば、ハウジング回転規制機構を、突出部及び窪み部という、比較的単純化された形状を有する要素で構成することができる。すなわち、この構成によれば、ハウジング回転規制機構を簡単な形状にできる。
(6)好ましくは、前記スクリュー頭部保持部材は、前記筒状部から該筒状部の筒軸方向に沿って延びるように形成されるとともに、それぞれの先端部分に前記係合部が形成された複数の片状部を更に有し、前記複数の片状部は、前記弾性変形部として設けられている。
この構成では、片状の部分である片状部を複数形成することで弾性変形部を構成することができるため、弾性変形部の構成を簡素化できる。
(7)更に好ましくは、前記複数の片状部は、前記筒状部から上側に延びるように形成されている。
この構成では、複数の片状部を、筒状部よりも上側の部分に設けている。このように、ハウジング内において比較的スペース的な制約が少ない筒状部よりも上側の部分に片状部を設けることで、ハウジング内のスペースを有効活用できる。その結果、ハウジングを小型化することができる。
(8)好ましくは、前記係合部は、前記片状部の先端部分から外側へ突出する爪部であり、前記ハウジングには、前記爪部が係合する溝部が形成されている。
この構成のように、片状部の先端部分から外側へ突出する爪部を係合部として設ける一方、ハウジング側には該爪部が係合する溝部を形成することで、係合部の形状を簡素化することができる。
(9)更に好ましくは、前記インサートの外周面は、前記片状部における前記爪部が設けられている部分の内側に設けられている。
この構成では、何らかの要因により爪部に径方向内側への力が作用して爪部が内側へ倒れ込もうとした場合であっても、その倒れ込みがインサートの外周面によって防止される。これにより、爪部がハウジングの溝部から外れてしまうことを防止できる。
(10)更に好ましくは、前記インサートにおける下側の部分は、当該部分よりも上側の部分である上側基部よりも外径が大きい下側基部として設けられ、前記下側基部の外周面は、前記片状部における前記爪部が設けられている部分の内側に設けられている。
この構成によれば、インサートの下側基部を比較的大きくできるため、それに伴い、インサートとスクリュー頭部との接触面積を大きくすることが可能となる。そうすると、ハウジングに螺合されるセットスクリューによってロッドが固定されたときに、スクリュー頭部に対してインサートが広い範囲で密着するため、骨スクリューに対するハウジングの固定力を向上することができる。
(11)更に好ましくは、前記複数の片状部における前記爪部が設けられている部分の内側は、上下方向に延びる円筒状に形成されている。
例えば、片状部における爪部が設けられている部分の内側が、上方へ向かって内側へ窄まるような形状を有している場合、その内側に配置されるインサートの下側基部の大きさが制約を受けてしまう。
この点につき、この構成では、片状部における爪部が設けられている部分が内側へ窄まっておらず、上下方向に延びる円筒状に形成されている。よって、インサートの下側基部の外径を大きくしても、下側基部とスクリュー頭部保持部材とが干渉しない。すなわち、この構成によれば、下側基部の外径が大きいインサートに適したスクリュー頭部保持部材を提供できる。
(12)好ましくは、前記ハウジングの内周面は、前記筒状部の外周面を囲むように設けられている。
この構成では、スクリュー頭部が筒状部から下方へ抜けようとしても、該筒状部の外周面が、ハウジングの内周面によって覆われているために大きく拡径しない。これにより、スクリュー頭部がハウジングから抜けてしまうことを防止できる。
(13)好ましくは、前記筒状部の内周面は、該内周面のうちの下側の部分として設けられ前記スクリュー頭部の下側を支持する下側凹状曲面と、前記下側凹状曲面から上方に延びるように形成される円筒内周面と、を有している。
この構成によれば、スクリュー頭部の下側が下側凹状曲面によって支持されている状態において、複数の片状部とスクリュー頭部との間に空間を形成することができる。そうすると、弾性変形部としての複数の片状部の背面側(スクリュー頭部側)に該片状部が弾性変形可能なスペースを確保できる。すなわち、この構成によれば、スクリュー頭部を内部に保持した状態のスクリュー頭部保持部材を下側からハウジングに挿入すると複数の片状部が弾性変形するため、スクリュー頭部保持部材をハウジングの下側から係合させることが可能となる。
(14)更に好ましくは、前記円筒内周面は、該円筒内周面の内径が前記スクリュー頭部の外径よりも小さくなるように形成されている。
この構成では、スクリュー頭部が筒状部の内側に収容された状態において、該スクリュー頭部が円筒内周面によって内側へ締めつけられた状態となる。すなわち、この構成によれば、スクリュー頭部を筒状部内で保持しやすくなる。
(15)好ましくは、前記インサートには、前記ハウジングの内周面側に係合するインサート側係合部が形成され、該インサート側係合部が前記ハウジングの内周面側に係合することにより、前記インサートの前記ハウジングに対する周方向の移動が規制される。
この構成では、ハウジング内におけるインサートの位置を、容易に固定することができる。
(16)更に好ましくは、前記ハウジングの内周面には、凸状に形成された前記インサート側係合部が係合する凹状のハウジング被係合部が形成され、前記ハウジングの内周面における前記ハウジング被係合部よりも上側の部分には、前記ハウジング内における前記インサート側係合部の回転を許容する円弧状の回転許容溝が形成されている。
この構成によれば、インサートをハウジングに対して下側から挿入する組立工程を含む脊椎インプラントにおいて、ハウジングに対するインサートの組立作業性を向上することができる。具体的には、ハウジングの下側からインサートを挿入する際、インサート側係合部を回転許容溝と同じ高さ位置まで挿入し、その後、ハウジング被係合部の上側まで回転させた後に下方へ押圧することにより、該インサート側係合部をハウジング被係合部へ係合させることができる。よって、この構成によれば、組立作業性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、この構成によれば、インサート、及び内部にスクリュー頭部を保持した状態のスクリュー頭部保持部材を、ハウジング内へ、該ハウジングの下側から挿入することが可能となる。すなわち、この構成によれば、ハウジング内へ収容される全ての部品を、同じ方向から挿入することができるため、より組立作業性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
(17)好ましくは、前記脊椎インプラントは、前記骨スクリューを更に備えている。
この構成では、スクリュー径の大きさに関係なく小型のハウジングを共通化可能であり、且つ組立性に優れた脊椎インプラントであって、骨スクリューを更に備えた脊椎インプラントを構成することができる。
本発明によると、小型化されたハウジングを骨スクリューの径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
本実施形態に係る脊椎インプラントの分解斜視図であって、該脊椎インプラントによって脊椎に固定される固定ロッドとともに示す図である。 図1に示す脊椎インプラントの使用態様を模式的に示す図である。 脊椎インプラントを縦方向に切断した部分断面図である。 脊椎インプラントを縦方向に切断した部分断面図であって、図3とは異なる位置で切断した部分断面図である。 ハウジングの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図5(C)のVD-VD線における断面図である。 ワッシャーの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図6(C)のVID-VID線における断面図である。 図6(D)の一部を拡大して示す部分拡大図であって、ワッシャーの内周面の形状について説明するための図である。 インサートの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図8(C)のVIIID-VIIID線における断面図である。 脊椎インプラントの組立工程を示すフローチャートである。 スクリュー頭部と、該スクリュー頭部が内部に収容された状態のワッシャーとを示す断面図である。 患者の脊椎に固定ロッドを固定する手順を示すフローチャートである。 変形例に係る脊椎インプラントのワッシャーの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。 変形例に係る脊椎インプラントの分解斜視図であって、該脊椎インプラントによって脊椎に固定される固定ロッドとともに示す図である。 脊椎インプラントを縦方向に切断した部分断面図である。 脊椎インプラントを縦方向に切断した部分断面図であって、図14とは異なる位置で切断した部分断面図である。 ハウジングの斜視図である。 図17(A)は、ハウジングを縦方向に切断した断面図である。また、図17(B)は、ハウジングを縦方向に切断した断面図であって、図17(A)とは異なる位置で切断した断面図である。 ワッシャーの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。 図18(B)のXIX−XIX線における拡大断面図である。 インサートの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図20(C)のXXD−XXD線における断面図である。 脊椎インプラントの組立工程を示すフローチャートである。 スクリュー頭部、及び該スクリュー頭部を内部に保持した状態のワッシャーの断面図である。 図21のステップS7で行われる工程を説明するための図であって、(A)はハウジングに挿入される前のインサートの状態を示す図、(B)はハウジングに挿入された後のインサートの状態を示す図、(C)はハウジング内で回転された状態のインサートを示す図である。 図21のステップS8及びステップS9で行われる工程を示す図であって、(A)はハウジングに挿入される前のスクリュー頭部及びワッシャーの状態を示す図、(B)はハウジングに挿入された後のスクリュー頭部及びワッシャーの状態を示す図、(C)はインサートの凸部がハウジングの凹部に係合した状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、複数の脊椎を互いに固定する固定ロッドを保持するための脊椎インプラントに広く適用できる。
図1は、本実施形態に係る脊椎インプラント1の分解斜視図であって、該脊椎インプラント1によって脊椎Lに固定される固定ロッドRとともに示す図である。また、図2は、図1に示す脊椎インプラント1の使用態様を模式的に示す図である。また、図3は、脊椎インプラント1を縦方向に切断した部分断面図である。また、図4は、脊椎インプラント1を縦方向に切断した部分断面図であって、図3とは異なる位置で切断した部分断面図である。
脊椎インプラント1は、脊椎固定術において用いられる器具である。脊椎インプラント1は、図1に示すように、スクリュー2と、ハウジング3と、ワッシャー4(スクリュー頭部保持部材)と、インサート5と、セットスクリュー6と、を備えている。脊椎インプラント1では、スクリュー2、ハウジング3、ワッシャー4、インサート5、及びセットスクリュー6が互いに組み合わせられて力を及ぼし合うことにより、固定ロッドRが脊椎インプラント1に対して固定される。
図2を参照して、各脊椎インプラント1は、隣接する複数の脊椎Lのそれぞれに対して各脊椎インプラント1のスクリュー2が螺合されることにより、各脊椎Lに対して固定される。そして、図2のように各脊椎Lに固定された脊椎インプラント1の全てに跨るように固定ロッドRが架け渡され、その状態において、セットスクリュー6がハウジング3に固定される。これにより、正常な位置及び状態に戻された各脊椎Lを互いに固定することができるため、患者の腰骨を所定の状態に維持し、腰にかかる負担を軽減することができる。
[脊椎インプラントを構成する各要素の構成]
スクリュー2は、図1を参照して、スクリュー本体部2a及びスクリュー頭部2bを有し、これらが一体に形成されている。スクリュー本体部2aは、その外周部分に雄ネジが形成されたネジ部として設けられている。スクリュー頭部2bは、略球状に形成された部分であって、スクリュー本体部2aの先端部(脊椎Lに埋設される側の部分)と反対側の部分(基端部)と一体に設けられている。
図5は、ハウジング3の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図5(C)のVD-VD線における断面図である。ハウジング3は、スクリュー頭部2bに対して回転自在に取り付けられる部材である。ハウジング3は、図1及び図5を参照して、略円筒状に形成された部分である基部11と、該基部11から上方に延びる一対のタブ部12とを有し、これらが一体に形成されている。一対のタブ部12の間には、内側に固定ロッドRが配置される一対のスリット部13が形成されている。
基部11には、該基部11の内周面におけるタブ部12側の部分を環状に延びる環状溝部14が形成されている。この環状溝部14には、詳しくは後述するワッシャー4の爪部25が係合する。
各タブ部12の内側面における上側の部分には、当該部分を上下方向に沿って螺旋状に延びる雌ネジ15が形成されている。この雌ネジ15には、セットスクリュー6が螺合する。
また、各タブ部12の内周面における、前記雌ネジ15が形成された部分よりもやや下側の部分には、凹部16が形成されている。この凹部16には、詳しくは後述するインサート5の凸部が係合する。
図6は、ワッシャー4の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図6(C)のVID-VID線における断面図である。
ワッシャー4は、ハウジング3からスクリュー頭部2bが離脱してしまうことを防止するための部材であって、ハウジング3内において該ハウジング3の内周面側と係合している。ワッシャー4は、筒状部21と複数の片状部22とを有し、これらが一体に形成されている。すなわち、本実施形態では、ワッシャー4は、1つの部材によって構成されている。
筒状部21は、ワッシャー4における下側の部分であって、上下方向に開口する略筒状の部分として形成されている。また、筒状部21には、該筒状部21の周壁部分における一部を上下方向に延びる切り欠き部23が形成されている。この切り欠き部23により、該筒状部21は周方向に分断され、上下方向から視てC字状に形成される。筒状部21の内径のうち最も大きい部分である最大内径D(図6(D)参照)は、スクリュー頭部2bの外径よりもやや小さい。
各片状部22は、筒状部21の上端部から上方に延びるように形成されている。各片状部22は、周方向に互いに間隔を隔てて形成されている。これにより、隣接する片状部22の間には、スリット部24が形成される。スリット部24は、ワッシャー4の上端から該ワッシャー4の上下方向中央部分まで延びるように形成されている。各片状部22は、詳しくは後述するが、内部にスクリュー頭部2bを保持した状態のワッシャー4がハウジング3に挿入される際に弾性変形する弾性変形部として設けられている。
各片状部22には、爪部25が形成されている。爪部25は、片状部22の先端部分から外側へ突出するように形成されている。各爪部25は、ハウジング3の環状溝部14に係合する係合部として設けられている。
また、ワッシャー4には、支持部27が形成されている。
支持部27は、筒状部21の内周の下端部分において該筒状部21の内周側へ窄まるように形成された部分である。支持部27は、ワッシャー4の内部にスクリュー頭部2bが保持された状態において、スクリュー頭部2bを下側から支持することにより、ワッシャー4がスクリュー頭部2bから抜けてしまうのを防止するためのものである。
図7は、図6(D)の一部を拡大して示す部分拡大図であって、ワッシャー4の内周面26の形状について説明するための図である。ワッシャー4の内周面26は、下側凹状曲面26aと、円筒内周面26bと、上側凹状曲面26cと、を有している。
下側凹状曲面26aは、凹状に形成された球面の一部であって、ワッシャー4の内周面26のうちの下側の部分として設けられている。この下側凹状曲面26aによって、スクリュー頭部2bの下側が支持される。下側凹状曲面26aの曲率半径は、スクリュー頭部の曲率半径よりも小さい。
円筒内周面26bは、ワッシャー4の内周面26のうち下側凹状曲面26aの上方に設けられた部分であって、下側凹状曲面26aの上端から上方へ延びるように形成されている。円筒内周面26bは、上下方向に垂直な方向から視ると、上下方向に延びる直線状に形成されている。具体的には、円筒内周面26bは、図7を参照して、下側凹状曲面26aの上端点Bと、詳しくは後述する上側凹状曲面26cの下端点Aとの間を上下方向に延びる直線状に形成されている。円筒内周面26bは、ワッシャー4の内周面26のうち内径が最も大きい部分である最大内径部として設けられている。円筒内周面26bの半径は、下側凹状曲面26aの曲率半径と同じである。すなわち、円筒内周面26bの内径は、スクリュー頭部2bの外径よりも小さい。
上側凹状曲面26cは、凹状に形成された球面の一部であって、ワッシャー4の内周面26のうちの上側の部分として設けられている。この上側凹状曲面26cの外側には、上述した爪部25が形成されている。また、上側凹状曲面26cの曲率半径は、下側凹状曲面26aの曲率半径と同じであり、スクリュー頭部2bの半径よりも小さい。
図8は、インサート5の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図8(C)のVIIID-VIIID線における断面図である。インサート5は、ハウジング3内に収容される部材であって、固定ロッドRによって上側から押えつけられることによりスクリュー頭部2bを上側から押圧する部材である。インサート5は、筒状に形成された基部31と、該基部31から上方に延びる一対の壁部32とを有し、これらが一体に形成されている。
基部31は、上下方向に貫通する貫通孔33が形成された部分である。基部31の下側には、スクリュー頭部2bの上側の部分が嵌まり込む曲面状に形成された下側曲面部34が形成されている。また、基部31の上側には、固定ロッドRの下側が嵌まり込む曲面状に形成された上側曲面部35が形成されている。
一対の壁部32は、互いに対向するように設けられている。該一対の壁部32の間の部分には、固定ロッドRが挟まれて保持される。また、各壁部32の上端部における外側の部分には、該部分から外側へ突出する凸部36が形成されている。これらの凸部36は、ハウジング3の凹部16と係合するインサート側係合部として設けられている。
セットスクリュー6は、図1を参照して、外周に雄ネジが形成された、上下方向に扁平なネジとして設けられている。セットスクリュー6は、ハウジング3に形成された雌ネジ15に螺合する。
[脊椎インプラントの組立工程について]
図9は、脊椎インプラント1の組立工程を示すフローチャートである。以下では、図9等を参照して、脊椎インプラント1の組立工程について説明する。
まず、ステップS1では、ワッシャー4がスクリュー頭部2bに係合される。具体的には、スクリュー頭部2bがワッシャー4の下側から上方へ挿入される。その際、スクリュー頭部2bが、筒状部21の下端部に形成された支持部27を押し広げながら筒状部21内に挿入される。その際、筒状部21に形成された切り欠き部23の隙間が大きくなることにより拡径する。そして、スクリュー頭部2bがワッシャー4内部に収容されると、切り欠き部23の隙間が元に戻ることにより筒状部21が復元する。これにより、支持部27がスクリュー頭部2bの下側に潜り込んで、該支持部27が下側からスクリュー頭部2bを支持する(図10参照)。
このとき、図10を参照して、スクリュー頭部2bの中心点Oと下側凹状曲面26aの上端点Bとが概ね同じ高さ位置となり、スクリュー頭部2bの上側の部分と上側凹状曲面26cとの間に空間Sが形成される。このように空間Sが形成されることにより、詳しくは後述するが、ワッシャー4の爪部25がハウジング3の内周面に係合する際、当該爪部25が内側へ撓むことができる。
また、図10を参照して、ワッシャー4の円筒内周面26bは、上述のように、その内径がスクリュー頭部2bの外径よりも小さい。よって、スクリュー頭部2bがワッシャー4内に収容された状態において、スクリュー頭部2bには、該スクリュー頭部2bを締め付ける方向への力(径方向内側への力、図10の太矢印方向への力)が作用する。これにより、スクリュー頭部2bに対するハウジング3の可動抵抗をある程度確保することができる。これにより、スクリュー頭部2bに対するハウジング3の姿勢をある程度保持した状態で固定ロッドRをハウジング3に対して設置することができるため、手術時における脊椎インプラント1の操作性を向上できる。
次に、ステップS2では、スクリュー頭部2bが内部に収容された状態のワッシャー4がハウジング3内に係合される。具体的には、ハウジング3の下側から、スクリュー頭部2bが内部に収容された状態のワッシャー4が挿入される。その際、片状部22の上端に形成された爪部25がハウジング3の内周面によって内側へ撓ませられた状態で、ワッシャー4がハウジング3内に挿入される。このとき、爪部25の背面側(内側)に空間Sが形成されているため、該爪部25を内側へ撓ませることができる。そして、爪部25がハウジング3の内周面に形成された環状溝部14に到達すると、弾性変形部として設けられた片状部22が復元し、爪部25が環状溝部14と係合する。これにより、ワッシャー4とハウジング3とが係合する。
次に、ステップS3では、インサート5がハウジング3内に挿入される。その際、インサート5は、インサート5に形成された各凸部36とハウジング3に形成された各凹部16とが上下方向に揃った状態で、各凸部36が各凹部16に到達するまで、ハウジング3内に挿入される。これにより、各凸部36と各凹部16とが係合するため、インサート5がハウジング3内において固定される。この状態において、インサート5の下側曲面部34は、スクリュー頭部2bの上側の部分と接触した状態となっている。また、この状態において、インサート5の外周面における下側の部分は、ワッシャー4の内周面における上側の部分と僅かな隙間をあけて対向しているか、又は当該部分と接触した状態となっている。
脊椎インプラント1は、上述のようにして組み立てられた状態において、ハウジング3、及び該ハウジング3内に収容された状態のワッシャー4及びインサート5は、スクリュー頭部2bに対して回転自在となっている。
[固定ロッドの固定手順について]
図11は、患者の脊椎Lに固定ロッドRを固定する手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS4では、骨スクリュー2のスクリュー本体部2aが、固定対象となる患者の複数の脊椎のそれぞれに対して、ドライバー等によってねじ込まれて固定される。
次に、ステップS5では、固定ロッドRが、ハウジング3内のインサート5上部に配置される。このとき、固定ロッドRは、ハウジング3に形成された一対のスリット部13を通過するように、ハウジング3内に挿入される。これにより、固定ロッドRは、インサート5における一対の壁部32の間の部分であって、インサート5の上側曲面部35に配置される。
最後に、ステップS6では、ハウジング3に対してセットスクリュー6が締め込まれる。その際、セットスクリュー6は、固定ロッドRを下方へ押圧する位置となるまで徐々に前進し、その下端部が固定ロッドRに当接し、該固定ロッドRを下方へ押圧する。このとき、スクリュー頭部2bは、固定ロッドR及びインサート5を介してセットスクリュー6に押圧された状態となっている。
上述のような状態において、セットスクリュー6を更に締め込むと、骨スクリュー2が脊椎Lに螺合して固定されているため、ハウジング3及びワッシャー4が、相対的な上下位置の関係が維持された状態のセットスクリュー6、固定ロッドR、インサート5、及び骨スクリュー2に対して、相対的に上方へ引き上げられる。このとき、ワッシャー4の支持部27がスクリュー頭部2bの下側に引っ掛かり、ハウジング3が、セットスクリュー6とスクリュー頭部2bとの間で挟まれて保持された状態となる。これにより、スクリュー頭部2bに対するハウジング3の抜けが防止されつつ、骨スクリュー2に対する固定ロッドRの位置及び姿勢が固定される。
そして、脊椎固定術では、各脊椎に固定された脊椎インプラント1のそれぞれに対して、上述したステップS4からステップS6の工程が行われることにより、複数の脊椎Lを固定ロッドRによって互いに固定することができる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る脊椎インプラント1では、ワッシャー4、ハウジング3、及びインサート5が相互に力を及ぼし合し、これらが患者の各脊椎Lに固定された骨スクリュー2に対してロッドRを固定することにより、患者の脊椎Lを互いに対して固定する。
具体的には、脊椎インプラント1では、スクリュー頭部2bを保持した状態のワッシャー4がハウジング3に収容されて該ハウジング3に係合している。また、脊椎インプラント1では、ハウジング3内に配置されたインサート5が、前記ハウジング3に螺合するセットスクリュー6によってハウジング3に固定される固定ロッドRの押圧力を受けて前記スクリュー頭部2bを下方へ押圧することにより、ハウジング3をスクリュー頭部2bに固定している。これにより、骨スクリュー2に対する固定ロッドRの位置及び姿勢を固定できる。そして、固定対象となる患者の複数の脊椎Lのそれぞれに対して固定された骨スクリュー2の全てに跨るように、上述のように固定ロッドRを固定することで、患者の脊椎Lが互いに固定される。
また、脊椎インプラント1では、ワッシャー4の筒状部21に形成された支持部27がスクリュー頭部2bを下側から支持している。これにより、スクリュー頭部2bがハウジング3から抜けてしまうことを、ワッシャー4によって防止できる。しかも、脊椎インプラント1では、支持部27が形成された筒状部21が拡径可能に構成されているため、脊椎インプラント1の組立時においてスクリュー頭部2bをワッシャー4の下側から挿入することにより、スクリュー頭部2bを筒状部21内に収容することができる。
例えば、骨スクリューをワッシャー(或いはハウジング)の上側から挿入することにより組み立てられる脊椎インプラントの場合、骨スクリューのスクリュー径の大きさに応じてハウジングの大きさを設定する必要があるため、ハウジングを共通化できない。また、ハウジングを共通化しようとした場合、ハウジングのサイズが大型化してしまう。
これに対して、脊椎インプラント1によれば、筒状部21を径方向に弾性変形可能な(拡径及び縮径可能な)構成とすることにより、スクリュー頭部2bをワッシャー4の下側から挿入可能、且つ該スクリュー頭部2bを保持した状態のワッシャー4をハウジング3の下側から挿入可能な組立工程とした。これにより、組立時にスクリュー本体部2aをハウジング3に挿通させる必要がなくなるため、スクリュー径によらず小型化されたハウジング3を共通化して使用することができる。
また、脊椎インプラント1によれば、スクリュー頭部2bをハウジング3内で保持するための機能を有する部分と、スクリュー頭部2bがハウジング3から離脱するのを防止する機能を有する部分とを、1つの部材(具体的には、ワッシャー4)で構成することができる。これにより、例えば上述した各機能を有する部分を別々の部材で構成する場合と比べて部品の点数を削減することができるため、組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、脊椎インプラント1のように、ワッシャー4に該ハウジング3の内部で弾性変形する弾性変形部(片状部22)を設けることで、脊椎インプラントの組立時においてスクリュー頭部2bを内部に保持した状態のワッシャー4をハウジング3内部に収容する際、該ワッシャー4をスムーズにハウジング3内に挿入できるとともに、ワッシャー4を容易にハウジング3に係合することができる。これにより、組立性に優れた脊椎インプラント1を提供できる。
従って、脊椎インプラント1によると、小型化されたハウジング3を骨スクリュー2の径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、脊椎インプラント1では、筒状部21に切り欠き部23を形成することで、縮径及び拡径が可能な筒状部21を容易に形成することができる。
また、脊椎インプラント1では、片状の部分である片状部22を複数形成することで弾性変形部を構成することができるため、弾性変形部の構成を簡素化できる。
また、脊椎インプラント1では、複数の片状部22を、筒状部21よりも上側の部分に設けている。このように、ハウジング3内において比較的スペース的な制約が少ない筒状部よりも上側の部分に片状部22を設けることで、ハウジング3内のスペースを有効活用できる。その結果、ハウジング3を小型化することができる。
また、脊椎インプラント1のように、片状部22の先端部分から外側へ突出する爪部25を係合部として設ける一方、ハウジング3側には該爪部25が係合する環状溝部14を形成することで、係合部の形状を簡素化することができる。
また、脊椎インプラント1では、何らかの要因により爪部25に径方向内側への力が作用して爪部25が内側へ倒れ込もうとした場合であっても、その倒れ込みがインサート5の外周面によって防止される。これにより、爪部25がハウジング3の環状溝部14から外れてしまうことを防止できる。
また、脊椎インプラント1では、スクリュー頭部2bが筒状部21から下方へ抜けようとしても、該筒状部21の外周面が、ハウジング3の内周面によって覆われているために大きく拡径しない。これにより、スクリュー頭部2bがハウジング3から抜けてしまうことを防止できる。
また、脊椎インプラント1では、円筒内周面26bが、スクリュー頭部2bの下側を支持する下側凹状曲面26aから上方へ延びるように形成されている。こうすると、スクリュー頭部2bの下側が下側凹状曲面26aによって支持されている状態において、複数の片状部22とスクリュー頭部2bとの間に空間Sを形成することができる。そうすると、弾性変形部としての複数の片状部22の背面側(スクリュー頭部2b側)に該片状部22が弾性変形可能なスペースを確保できる。すなわち、脊椎インプラント1によれば、スクリュー頭部2bを内部に保持した状態のワッシャー4を下側からハウジング3に挿入すると複数の片状部22が弾性変形するため、ワッシャー4をハウジング3の下側から係合させることが可能となる。
また、脊椎インプラント1では、筒状部21の最大内径D(すなわち、円筒内周面26bの内径)がスクリュー頭部2bの外径よりも小さくなるように形成されている。そうすると、スクリュー頭部2bが筒状部21の内側に収容された状態において、該スクリュー頭部2bが筒状部21の円筒内周面26bによって内側へ締めつけられた状態となる。すなわち、脊椎インプラント1によれば、スクリュー頭部2bを筒状部21内で保持しやすくなる。
また、脊椎インプラント1では、ハウジング3内におけるインサート5の位置を、容易に固定することができる。
また、脊椎インプラント1では、スクリュー径の大きさに関係なく小型のハウジング3を共通化可能であり、且つ組立性に優れた脊椎インプラント1であって、骨スクリュー2を更に備えた脊椎インプラント1を構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
[変形例]
(1)図12は、変形例に係る脊椎インプラントのワッシャー4aの形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。本変形例に係る脊椎インプラントのワッシャー4aは、上記実施形態に係る脊椎インプラント1のワッシャー4と比べて、切り欠き部23が省略され、且つ複数のスリット部28が形成された構成となっている。以下では、本変形例のワッシャー4aについて、上記実施形態のワッシャー4と異なる点について説明し、その他の部分については説明を省略する。
複数のスリット部28は、ワッシャー4aの筒状部21aに形成されている。スリット部28は、ワッシャー4aの下端から該ワッシャー4aの上下方向中央部分まで延びるように形成されている。これにより、周方向に隣接するスリット部28の間の部分には、片状部29が形成される。
また、各スリット部28は、図12に示すように、周方向に隣接する2つのスリット部24の間に形成されている。すなわち、スリット部24及びスリット部28は、周方向に沿って交互に形成されている。
そして、筒状部21aでは、脊椎インプラントの組立時においてスクリュー頭部2bが下側から挿入される際、スクリュー頭部2bによって各片状部29が外側へ押し広げられてスリット部28の隙間が大きくなるため、筒状部21aが全体的に拡径する。そして、スクリュー頭部2bがワッシャー4内部に収容されると、片状部29が復元して元の位置に戻る。これにより、上記実施形態の場合と同様、支持部27がスクリュー頭部2bの下側に潜り込んで、該支持部27が下側からスクリュー頭部2bを支持する。
以上、本変形例のように筒状部21aに複数のスリット部28を形成することによっても、下側からスクリュー頭部2bが挿入される際に一旦拡径した後に復元して縮径する筒状部を構成することができる。すなわち、本変形例によれば、脊椎インプラント1の形状の豊富化を図ることができる。
(2)上記実施形態及びでは、筒状部の形状をC字状、或いは複数のスリット部28が形成された形状としたが、これらに限らない。具体的には、筒状部は、脊椎インプラント1の組立時にスクリュー頭部2bが下側から挿入される際に一旦拡径した後に復元して縮径するような構成であれば、どのような構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、弾性変形部を複数の片状部22で構成したが、これに限らない。具体的には、スクリュー頭部2bを内部に保持した状態で下側からハウジング3に挿入される際に、一旦弾性変形した後に復元することにより係合部がハウジングの内周面側に係合するような形状であれば、弾性変形部はどのような形状であってもよい。
(4)上記実施形態では、筒状部21の最大内径Dがスクリュー頭部2bの外径よりも小さいが、これに限らず、筒状部の内径がスクリュー頭部の外径と同等程度であってもよい。
(5)上記実施形態では、筒状部21の下側凹状曲面26aの曲率半径がスクリュー頭部2bの半径よりも小さいが、これに限らず、これらは互いに同じであってもよく、或いは、下側凹状曲面26aの曲率半径がスクリュー頭部2bの半径より大きくてもよい。
(6)図13は、変形例に係る脊椎インプラント1aの分解斜視図であって、該脊椎インプラント1aによって脊椎Lに固定される固定ロッドRとともに示す図である。また、図14は、脊椎インプラント1aを縦方向に切断した部分断面図である。また、図15は、脊椎インプラント1aを縦方向に切断した部分断面図であって、図14とは異なる位置で切断した部分断面図である。
本変形例に係る脊椎インプラント1aは、上記実施形態に係る脊椎インプラント1と比べて、スクリュー、ハウジング、ワッシャー、及びインサートの構成が異なっている。以下では、上記実施形態と異なっている部分について主に説明し、その他の点については、説明を省略する。なお、本変形例のスクリュー7は、上記実施形態のスクリュー2と比べて、スクリュー本体部7aのネジ山の数が異なる点、及びスクリュー頭部7bの外径が大きくなっている点を除いて、その他の概略構成は同じであるため、その説明を省略する。また、本実施形態に係る脊椎インプラント1aの使用態様も、上記実施形態の場合と同じであるため、その説明を省略する。
本変形例に係る脊椎インプラント1aに用いられるハウジング8、ワッシャー9(スクリュー頭部保持部材)、及びインサート10は、スクリュー頭部7bの外径が大きいスクリュー7に特に適した構成を有している。
[ハウジングの構成]
図16は、ハウジング8の斜視図である。また、図17(A)は、ハウジング8を縦方向に切断した断面図である。また、図17(B)は、ハウジング8を縦方向に切断した断面図であって、図17(A)とは異なる位置で切断した断面図である。
ハウジング8は、図16及び図17を参照して、略円筒状に形成された部分である基部11aと、該基部11aから上方に延びる一対のタブ部12aとを有し、これらが一体に形成されている。一対のタブ部12の間には、内側に固定ロッドRが配置される一対のスリット部13が形成されている。基部11a及びタブ部12aは、上記実施形態のそれらと比べて構成がやや異なっている。
基部11aには、上記実施形態の基部11と同様、該基部11aの内周面におけるタブ部12側の部分を環状に延びる環状溝部14が形成されている。この環状溝部14には、詳しくは後述するワッシャー4の爪部25が係合する。
また、基部11aにおける内側の部分には、2つの窪み部17,17が形成されている。各窪み部17は、図16及び図17を参照して、各タブ部12aの下方に設けられ、環状溝部14から上方へ窪むように形成されている。この窪み部17は、詳しくは後述するワッシャー9の突出部37とともに、ワッシャー9に対するハウジング8の回転を規制するハウジング回転規制機構19を構成する。
各タブ部12の内側面における上側の部分には、上記実施形態の場合と同様、セットスクリュー6が螺合する雌ネジ15が形成されている。なお、図14、図15、図17(A)及び図17(B)では、雌ネジ15を模式的に図示している。
また、各タブ部12の内周面における、前記雌ネジ15が形成された部分からやや下方へ間隔を空けた部分には、上記実施形態の場合と同様、凹部16が形成されている。この凹部16には、インサート10の凸部36が係合する。
そして、各タブ部12には、回転許容溝18が形成されている。回転許容溝18は、上下方向における雌ネジ15と凹部16との間の部分に形成された円弧状の溝である。本変形例に係る脊椎インプラント1aでは、詳しくは後述するが、ハウジング8にインサート10を組み込む際、この回転許容溝18によって組立作業性を向上することができる。
[ワッシャーの構成]
図18は、ワッシャー9の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。また、図19は、図18(B)のXIX−XIX線における拡大断面図である。
本変形例のワッシャー9は、筒状部21bと複数の片状部22aとを有し、これらが一体に形成されている。本変形例のワッシャー9と上記実施形態のワッシャー4との構造上の違いは、主に以下の3つである。1つ目は、上記実施形態の骨スクリュー2のスクリュー頭部2bよりも外径が大きなスクリュー頭部7bを内部で保持可能なように、筒状部21bの最大内径がやや大きく形成されている点である。2つ目は、ワッシャー9の内周面の形状が異なる点である。3つ目は、一部の片状部22aに突出部37が形成されている点である。以下では、上述した2つ目及び3つ目の相違点について主に説明し、それ以外の箇所については説明を省略する。
上述した実施形態のワッシャー4では、図7を参照して、ワッシャー4の内周面26が、下側凹状曲面26aと、円筒内周面26bと、上側凹状曲面26cと、を有している例を挙げて説明した。この点につき、本変形例のワッシャー9の内周面41は、図19に示すように、下側凹状曲面41aと、円筒内周面41bとを有している。
下側凹状曲面41aは、凹状に形成された球面の一部であって、ワッシャー9の内周面41のうちの下側の部分として設けられている。この下側凹状曲面41aによって、スクリュー頭部7bの下側が支持される。下側凹状曲面41aの曲率半径は、スクリュー頭部の曲率半径よりも小さい。
円筒内周面41bは、ワッシャー9の内周面41のうちの上側の部分として設けられていて、下側凹状曲面41aの上端から上方へ延びるように形成されている。円筒内周面41bは、上下方向に垂直な方向から視ると、上下方向に延びる直線状に形成されている。円筒内周面41bは、ワッシャー9の内周面41のうち内径が最も大きい部分である最大内径部として設けられている。円筒内周面41bの半径は、下側凹状曲面41aの曲率半径と同じである。すなわち、円筒内周面41bの内径は、スクリュー頭部7bの外径よりも小さい。
突出部37は、片状部22aの先端部分(上端部分)から上方へ突出する部分である。本変形例では、突出部37は2つ、形成されている。具体的には、突出部37は、図18(A)を参照して、切り欠き部23から時計回り方向に回った最初の片状部を1つ目の片状部とした場合、2つ目の片状部と5つ目の片状部とに設けられている。突出部37は、上下方向から視て、周方向に延びる略円弧状に形成されている。上述したように、突出部37は、ハウジング8に形成された窪み部17とともに、ハウジング回転規制機構19を構成する。
[ハウジング回転規制機構の構成]
ハウジング回転規制機構19は、上述したように、ハウジング8の窪み部17と、ワッシャー9の突出部37とを有している。図14,図16,及び図17を参照して(主に図14を参照して)、ハウジング回転規制機構19では、各窪み部17が、突出部37における先端側の部分を上側から覆っている。これにより、ハウジング8がワッシャー9に対して回転しようとしても、窪み部17が突出部37に引っ掛かって回転しないため、ワッシャー9に対するハウジング8の回転を規制できる。
[インサートの構成]
図20は、インサート10の形状を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は図20(C)のXXD−XXD線における断面図である。
本変形例のインサート10は、上記実施形態のインサート5と比べて、基部の構成が大きく異なっている。以下では、本変形例のインサート10に形成された基部31aの構成について説明し、その他の箇所の構成については、説明を省略する。
本変形例の基部31aは、上側基部42及び下側基部43を有し、これらが一体に形成されている。
上側基部42は、基部31aにおける上側の部分である。上側基部42は、上下方向に扁平な円筒状に形成された部分である。上側基部42の内側には、上下方向に延びる貫通孔33が形成されている。
下側基部43は、基部31aにおける下側の部分である。下側基部43は、上下方向に延びる略円筒状に形成された部分である。下側基部43の外径は、上側基部42の外径よりも大きい。また、下側基部43の外径は、上記実施形態の基部31の外径よりも大きい。下側基部43の外周面と上側基部42の外周面との間の部分は、R状に繋がっている。
また、下側基部43の下側には、曲面状に形成された下側曲面部34aが形成されている。下側曲面部34aは、スクリュー頭部7bの上側の部分が概ね隙間なく嵌まり込むような形状に形成されている。すなわち、下側曲面部34aの曲率半径は、上記実施形態の下側曲面部34の曲率半径よりも大きい。これにより、詳しくは後述するが、下側曲面部34aとスクリュー頭部7bとの接触面積は、上記実施形態における下側曲面部34とスクリュー頭部2bとの接触面積よりも大きくなる。
[脊椎インプラントの組立工程について]
図21は、脊椎インプラント1aの組立工程を示すフローチャートである。また、図22は、スクリュー頭部7b、及び該スクリュー頭部7bを内部に保持した状態のワッシャー9の断面図である。また、図23(A)から図23(C)は、図21のステップS7で行われる工程を説明するための図であって、図23(A)はハウジング8に挿入される前のインサート10の状態を示す図、図23(B)はハウジング8に挿入された後のインサート10の状態を示す図、図23(C)はハウジング8内で回転された状態のインサート10を示す図である。また、図24(A)から図24(C)は、それぞれ、図21のステップS8及びステップS9で行われる工程を示す図であって、図24(A)はハウジング8に挿入される前のスクリュー頭部7b及びワッシャー9の状態を示す図、図24(B)はハウジング8に挿入された後のスクリュー頭部7b及びワッシャー9の状態を示す図、図24(C)はインサート10の凸部36がハウジング8の凹部16に係合した状態を示す図である。以下では、図21から図24を参照して、脊椎インプラント1aの組立工程について説明する。
まず、ステップS1では、ワッシャー9がスクリュー頭部7bに係合される(図22参照)。具体的には、上記実施形態の場合と同様、スクリュー頭部7bがワッシャー9の下側から上方へ挿入される。これにより、支持部27がスクリュー頭部7bの下側に潜り込んで、該支持部27が下側からスクリュー頭部7bを支持する。
この状態において、図22を参照して、スクリュー頭部7bの上側の部分と円筒内周面41bにおける上側の部分との間に空間が形成される。このように空間が形成されることにより、ワッシャー9の爪部25がハウジング8の内周面に係合する際、当該爪部25が内側へ撓むことができる。
また、図22を参照して、ワッシャー9の円筒内周面41bは、上述のように、その内径がスクリュー頭部7bの外径よりも小さい。よって、スクリュー頭部7bがワッシャー9内に収容された状態において、スクリュー頭部7bには、該スクリュー頭部7bを締め付ける方向への力(径方向内側への力、図22の太矢印方向への力)が作用する。これにより、スクリュー頭部7bに対するハウジング8の可動抵抗をある程度確保することができる。これにより、スクリュー頭部7bに対するハウジング8の姿勢をある程度保持した状態で固定ロッドRをハウジング8に対して設置することができるため、手術時における脊椎インプラント1aの操作性を向上できる。
一方、ステップS1よりも前若しくは後に、又はステップS1と平行して、ステップS7では、インサート10がハウジング8内に挿入されて固定される。
具体的には、まずステップS7では、図23を参照して、インサート10の各壁部32がハウジング8の各スリット部13と上下方向に揃った状態で、インサート10がハウジング8内へ挿入される(図23(A)参照)。これにより、インサート10がハウジング8内へ収容される(図23(B)参照)。このとき、インサート10に形成された凸部36と、ハウジング8に形成された回転許容溝18との上下方向における位置が同じになる。
そして、ステップS7では、図23(B)に示す状態のインサート10がハウジング8内で90度程度、回転される。そうすると、インサート10の凸部36がハウジング8の回転許容溝18に沿って移動する。これにより、凸部36が回転許容溝18に引っ掛かるため、インサート10がハウジング8から下方へ抜けてしまうことなく、インサート10をハウジング8内で固定できる(図23(C)参照)。
上述したステップS1及びステップS7が行われた後、ステップS8が行われる。
ステップS8では、スクリュー頭部7bが内部に保持された状態のワッシャー9が、ハウジング8内に係合される。具体的には、まずステップS8では、図24を参照して、スクリュー頭部7bが内部に保持された状態のワッシャー9が、ハウジング8の下側からハウジング8内へ移動させられる(図24(A)参照)。このとき、ワッシャー9の各突出部37の位置と、ハウジング8の各窪み部17の位置とが上下方向に揃った状態で、ワッシャー9がハウジング8内に挿入される。その際、ワッシャー9の各爪部25がハウジング8の下側内周面によって内側へ撓んだ状態でワッシャー9がハウジング8内を上昇し、爪部25が環状溝部14に到達すると、弾性変形部として設けられた片状部22aが復元し、爪部25が環状溝部14と係合する(図24(B)参照)。これにより、ワッシャー9とハウジング8とが係合する。また、このとき、ワッシャー9の各突出部37が、ハウジング8の各窪み部17によって上側から覆われた状態となる(図24(B)参照)。
次に、ステップS9では、インサート10の凸部36がハウジング8の凹部16に係合される。具体的には、インサート10が下方へ(図24(B)の太線矢印方向へ)押圧される。そうすると、インサート10の壁部32がやや内側へ撓みながら、インサート10の凸部36が回転許容溝18と凹部16との間の壁部を乗り越えて、凸部36が凹部16へ到達する。これにより、インサート10の凸部36がハウジング8の凹部16に係合する(図24(C)参照)。そしてこのとき、図24(C)に示すように、インサート10の下側曲面部34aが、スクリュー頭部7bに密着するように接触する。
以上説明した各ステップにより、脊椎インプラント1aが組み立てられる。なお、脊椎インプラント1aの組立手順は上述した手順に限らない。例えばステップS7におけるハウジング8に対するインサート10の挿入を行った後(図23(B)参照)、スクリュー頭部7bが内部に保持された状態のワッシャー9をハウジング8内に係合し、その後、インサート10をハウジング8内で回転させてもよい。なお、患者の脊椎Lに固定ロッドRを固定する手順については、上記実施形態の場合と同じであるため、その説明を省略する。
[効果]
以上のように、本変形例に係る脊椎インプラント1aによれば、上記実施形態の場合と同様、小型化されたハウジング8を骨スクリュー7の径によらず共通化でき、且つ組立性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、脊椎インプラント1aでは、ハウジング回転規制機構19によって、ワッシャー9に対するハウジング8の回転が規制される。こうすると、術時に、骨スクリュー7を患者の骨に埋め込んでハウジング8を骨スクリュー7に対して所定姿勢にセットした後、そのハウジング8が自重又は何等かの外力によって回転して姿勢が変化してしまうことを防止できる。すなわち、脊椎インプラント1aによれば、骨に固定後の脊椎インプラントを所定姿勢で保持できるため、操作性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、脊椎インプラント1aでは、ハウジング回転規制機構19を、突出部37及び窪み部17という、比較的単純化された形状を有する要素で構成することができる。すなわち、脊椎インプラント1aによれば、ハウジング回転規制機構19を簡単な形状にできる。
なお、本変形例では、ハウジング回転規制機構19を、ハウジング8に形成された窪み部17及びワッシャー9に形成された突出部37で構成する例を挙げて説明したが、これに限らない。ハウジング回転規制機構は、ワッシャーに対するハウジングの回転を規制できる機構であれば、どのような機構であってもよい。例えば一例として、図14を参照して、ハウジング8における窪み部17が形成されている箇所に当該箇所から下方へ突出する突出部を形成するとともに、ワッシャー9における突出部37が形成されている箇所に当該箇所から下方へ窪む窪み部を形成し、それらの突出部及び窪み部によってハウジング回転規制機構を構成してもよい。或いは、図18を参照して、ワッシャー9のスリット部24を窪み部として利用することも可能である。この場合、ハウジング8における該窪み部が形成されている箇所に当該箇所から下方へ突出する突出部を形成することにより、ハウジング回転規制機構を構成することができる。
また、脊椎インプラント1aでは、インサート10の下側基部43を比較的大きくできるため、それに伴い、インサート10とスクリュー頭部7bとの接触面積を大きくすることが可能となる。そうすると、ハウジング8に螺合されるセットスクリュー6によってロッドRが固定されたときに、スクリュー頭部7bに対してインサート10が広い範囲で密着するため、骨スクリュー7に対するハウジング8の固定力を向上することができる。
ところで、例えば、本変形例の場合と異なり、ワッシャーの片状部における爪部が設けられている部分の内側が上方へ向かって内側へ窄まるような形状を有している場合、その内側に配置されるインサートの下側基部の大きさが制約を受けてしまう。
この点につき、脊椎インプラント1aでは、片状部22aにおける爪部25が設けられている部分が内側へ窄まっておらず、上下方向に延びる円筒状に形成されている。よって、インサート10の下側基部43の外径を大きくしても、下側基部43とワッシャー9とが干渉しない。すなわち、脊椎インプラント1aによれば、下側基部43の外径が大きいインサート10に適したワッシャー9を提供できる。
また、脊椎インプラント1aによれば、インサート10をハウジング8に対して下側から挿入する組立工程を含む脊椎インプラント1aにおいて、ハウジング8に対するインサート10の組立作業性を向上することができる。具体的には、ハウジング8の下側からインサート10を挿入する際、インサート10の凸部36を回転許容溝18と同じ高さ位置まで挿入し、その後、ハウジング8の凹部16の上側まで回転させた後に下方へ押圧することにより、凸部36を凹部16へ係合させることができる。よって、脊椎インプラント1aによれば、組立作業性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
また、脊椎インプラント1aによれば、インサート10、及び内部にスクリュー頭部7bを保持した状態のワッシャー9を、ハウジング8内へ、該ハウジング8の下側から挿入することが可能となる。すなわち、脊椎インプラント1aによれば、ハウジング8内へ収容される全ての部品を、同じ方向から挿入することができるため、より組み立て作業性に優れた脊椎インプラントを提供できる。
本発明は、複数の脊椎を互いに固定する固定ロッドを保持するための脊椎インプラントとして、広く適用することができる。
1,1a 脊椎インプラント
2,7 骨スクリュー
2a,7a スクリュー本体部
2b,7b スクリュー頭部
3,8 ハウジング
4,4a,9 ワッシャー(スクリュー頭部保持部材)
5,10 インサート
6 セットスクリュー
21,21a,21b 筒状部
22,22a 片状部(弾性変形部)
25 爪部(係合部)
27 支持部
L 脊椎
R 固定ロッド(ロッド)

Claims (17)

  1. 脊椎に対してロッドを固定するための脊椎インプラントであって、
    外周面に雄ネジが形成されたスクリュー本体部が脊椎に螺合して固定される骨スクリューのスクリュー頭部を外側から保持する筒状に形成されるとともに、前記スクリュー頭部を基準とした前記スクリュー本体部が延びる方向を下側とした場合における、前記スクリュー頭部を下側から支持する支持部が形成され、径方向に弾性変形可能な筒状部、を有するスクリュー頭部保持部材と、
    前記スクリュー頭部を保持した状態の前記スクリュー頭部保持部材を内部に収容し、該スクリュー頭部保持部材に形成された係合部が内周面側に係合するハウジングと、
    前記ハウジング内における前記スクリュー頭部上方に配置され、前記ハウジングに螺合するセットスクリューによって押圧される前記ロッドの押圧力を受けて前記スクリュー頭部を下方へ押さえつけることにより前記ハウジングを前記スクリュー頭部に固定するインサートと、
    を備え、
    前記スクリュー頭部保持部材は、前記係合部が前記ハウジングの内周面側に係合するように前記筒状部の径方向に弾性変形可能な弾性変形部、を更に有していることを特徴とする、脊椎インプラント。
  2. 請求項1に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記筒状部は、上下方向に延びるように形成された切り欠き部が該筒状部を周方向に分断することにより上下方向から視てC字状に形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  3. 請求項1に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記筒状部には、下端部から上端部手前まで延びるスリット部が形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記スクリュー頭部保持部材に対する前記ハウジングの回転を規制するハウジング回転規制機構を更に有していることを特徴とする、脊椎インプラント。
  5. 請求項4に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記ハウジング回転規制機構は、
    前記弾性変形部から上方へ突出する突出部と、
    前記ハウジングの内側に形成され、前記突出部における少なくとも先端側の部分を上側から覆うように上方へ窪む窪み部と、
    を有していることを特徴とする、脊椎インプラント。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記スクリュー頭部保持部材は、前記筒状部から該筒状部の筒軸方向に沿って延びるように形成されるとともに、それぞれの先端部分に前記係合部が形成された複数の片状部を更に有し、
    前記複数の片状部は、前記弾性変形部として設けられていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  7. 請求項6に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記複数の片状部は、前記筒状部から上側に延びるように形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記係合部は、前記片状部の先端部分から外側へ突出する爪部であり、
    前記ハウジングには、前記爪部が係合する溝部が形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  9. 請求項8に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記インサートの外周面は、前記片状部における前記爪部が設けられている部分の内側に設けられていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  10. 請求項9に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記インサートにおける下側の部分は、当該部分よりも上側の部分である上側基部よりも外径が大きい下側基部として設けられ、
    前記下側基部の外周面は、前記片状部における前記爪部が設けられている部分の内側に設けられていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  11. 請求項10に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記複数の片状部における前記爪部が設けられている部分の内側は、上下方向に延びる円筒状に形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  12. 請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記ハウジングの内周面は、前記筒状部の外周面を囲むように設けられていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  13. 請求項6から請求項12のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記筒状部の内周面は、
    該内周面のうちの下側の部分として設けられ前記スクリュー頭部の下側を支持する下側凹状曲面と、
    前記下側凹状曲面から上方に延びるように形成される円筒内周面と、
    を有していることを特徴とする、脊椎インプラント。
  14. 請求項13に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記円筒内周面は、該円筒内周面の内径が前記スクリュー頭部の外径よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記インサートには、前記ハウジングの内周面側に係合するインサート側係合部が形成され、該インサート側係合部が前記ハウジングの内周面側に係合することにより、前記インサートの前記ハウジングに対する周方向の移動が規制されることを特徴とする、脊椎インプラント。
  16. 請求項15に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記ハウジングの内周面には、凸状に形成された前記インサート側係合部が係合する凹状のハウジング被係合部が形成され、
    前記ハウジングの内周面における前記ハウジング被係合部よりも上側の部分には、前記ハウジング内における前記インサート側係合部の回転を許容する円弧状の回転許容溝が形成されていることを特徴とする、脊椎インプラント。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の脊椎インプラントにおいて、
    前記骨スクリューを更に備えていることを特徴とする、脊椎インプラント。
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