JP2017037441A - プロセスシミュレータ、レイアウトエディタ及びシミュレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の設計を効率的に行うことができるプロセスシミュレータ、レイアウトエディタ及びシミュレーションシステムを提供する。
【解決手段】プロセスシミュレータ122は、レイアウト処理部213と、初期メッシュ生成部212と、シミュレータ部221〜225と、を備える。レイアウト処理部は、シミュレーションに用いられるレイアウトファイルに記述された半導体装置のレイアウトの第1図形の頂点の座標を抽出する。初期メッシュ生成部は、レイアウトの平面方向において、前記頂点の座標を通る第1初期メッシュを生成する。シミュレータ部は、半導体装置のプロセスフローが記述されたシミュレーションデータ、レイアウト及び第1初期メッシュに基づいて、半導体装置のプロセスシミュレーションを実行する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、プロセスシミュレータ、レイアウトエディタ及びシミュレーションシステムに関する。
半導体装置のシミュレーションシステムとして、TCAD(Technology CAD)システムが知られている。TCADシステムは、通常、プロセスシミュレータと、デバイスシミュレータと、それらの実行や機能をサポートするプログラム(電気特性抽出プログラムなど)と、を備える。
プロセスシミュレータは、半導体製造工程の各ユニット工程のシミュレーションを実行するシミュレータを集約したものである。プロセスシミュレータは、与えられた製造工程(POR(Process of Record)と呼ばれるプロセスフロー)と半導体装置のレイアウトとに基づいて、半導体装置の構造(形状および不純物分布などの物理量)を計算する。なお、半導体装置の形状のみを取り扱う形状シミュレータも存在するが、プロセスシミュレータの中から形状変化を伴う工程シミュレーションのみを集めたもので、プロセスシミュレータに包含されるため、ここではそれを含めて、プロセスシミュレータと呼ぶ。
デバイスシミュレータは、プロセスシミュレータで求められた半導体装置の構造と、半導体装置の電極に与える印加電圧と、半導体装置の動作モード(静特性、動特性など)とから、半導体装置の電気特性を計算する。なお、デバイスシミュレータは、回路シミュレータに実装される各素子のコンパクトモデルを用いたMixed-modeとよばれる計算で回路シミュレーションと同じ計算が可能となっているものもあり、ここではそれを含めてデバイスシミュレータと呼ぶ。
このようなTCADシステムを用いて、半導体装置の設計を効率的に行うことが望まれている。
特開2001−22963号公報
本発明が解決しようとする課題は、半導体装置の設計を効率的に行うことができるプロセスシミュレータ、レイアウトエディタ及びシミュレーションシステムを提供することである。
実施形態によれば、プロセスシミュレータは、レイアウト処理部と、初期メッシュ生成部と、シミュレータ部と、を備える。前記レイアウト処理部は、シミュレーションに用いられるレイアウトファイルに記述された半導体装置のレイアウトの第1図形の頂点の座標を抽出する。前記初期メッシュ生成部は、前記レイアウトの平面方向において、前記頂点の座標を通る第1初期メッシュを生成する。前記シミュレータ部は、前記半導体装置のプロセスフローが記述されたシミュレーションデータ、前記レイアウト、及び、前記第1初期メッシュに基づいて、前記半導体装置のプロセスシミュレーションを実行する。
第1の実施形態に係るTCADシステムの構成を示すブロック図である。 図1のプロセスシミュレータの構成を示すブロック図である。 図2の初期メッシュ生成・リファイン部の構成を示すブロック図である。 図1のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部の構成を示すブロック図である。 図1のプロセスシミュレーション入力データ、デバイスシミュレーション入力データ、及び、特性抽出入力データの内容を示す図である。 図3の初期メッシュ生成・リファイン部のアルゴリズムを示すフローチャートである。 3次元シミュレーションを実行するシミュレーション領域におけるMOSFETのレイアウトの一例を示す平面図である。 図6Bのレイアウトを用いて製造されるMOSFETの構造を示す斜視図である。 図6Aのアルゴリズムに従って生成された初期メッシュを示す図である。 深さ方向の初期メッシュ設定のアルゴリズムを示すフローチャートである。 1次元シミュレーション位置を示す図である。 図7Bの1次元シミュレーション位置を用いた全工程のシミュレーション結果を示す図である。 メッシュリファインのアルゴリズムを示すフローチャートである。 図形Aと図形Bの論理積の計算を説明する図である。 マスクAAとマスクGCとの論理積で計算される領域を示す図である。 比較例の初期メッシュ生成・リファイン部の構成を示すブロック図である。 比較例のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部の構成を示すブロック図である。 比較例の平面方向の初期メッシュ設定のアルゴリズムを示すフローチャートである。 比較例の初期メッシュの形状を示す図である。 比較例の平面方向の初期メッシュ設定の問題点を説明する図である。 第2の実施形態に係るプロセスシミュレータの初期メッシュ生成・リファイン部の構成を示すブロック図である。 図13の初期メッシュ生成・リファイン部の初期メッシュ生成のアルゴリズムを示すフローチャートである。 3次元シミュレーション領域、2次元シミュレーション領域、及び、1次元シミュレーション位置を示す図である。 3次元シミュレーション領域において3次元シミュレーションを実行した結果を示す斜視図である。 2次元シミュレーション領域において2次元シミュレーションを実行した結果を示す図である。 図15A中の1次元シミュレーション位置において、図14に示したアルゴリズムで生成した深さ方向のメッシュを示す図である。 MOSFETのレイアウトの一例を示す平面図である。 図16AのB−B線に沿った断面図である。 図16AのB−B線に沿った断面図におけるメッシュを示す図である。 第3の実施形態に係るプロセスシミュレータの初期メッシュ生成・リファイン部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るメッシュリファインのアルゴリズムを示すフローチャートである。 NANDセルアレイのシミュレーション用レイアウトに設定された3次元シミュレーション領域と1次元シミュレーション位置とを示す図である。 CMOSのインバータのレイアウトの一例を示す図である。 NANDセルアレイのレイアウトの一例を示す図である。 第4の実施形態に係るレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係るTCADシステムの構成を示すブロック図である。 MOSFETの通常特性などを抽出する際のメッシュリファインするべき領域を示す図である。 MOSFETのホットキャリア特性を抽出する際のメッシュリファインするべき領域を示す図である。 MOSFETのシリコン−絶縁膜起因リーク電流を抽出する際のメッシュリファインするべき線分を示す図である。 MOSFETのコンタクト抵抗を抽出する際のメッシュリファインするべき領域を示す図である。 MOSFETのゲート空乏化を抽出する際のメッシュリファインするべき領域を示す図である。 MOSFETの隣接素子の影響を抽出する際のメッシュリファインするべき領域を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、第1の実施形態に係るTCADシステム(シミュレーションシステム)の構成を示すブロック図である。TCADシステムは、マンマシンインターフェイス部(入出力部)10と、エディタ部20と、結果表示部30と、シミュレーション実行部40と、を備える。
マンマシンインターフェイス部10は、情報を入出力するためのものであり、表示装置101と、入力装置102と、出力装置103と、を備える。技術者は、表示装置101の表示を見ながら、入力装置102を用いて、システム制御指示及び入力データ作成などのインプットを行い、必要な場合、出力装置103からシステム内部の情報を出力させる。入力データ作成としては、例えば、プロセスフロー(POR)及びシミュレーション条件などの作成が挙げられる。
エディタ部20は、テキストファイルエディタ111と、レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部(レイアウトエディタ)112と、を備える。テキストファイルエディタ111に替えて、又は、加えて、GUI(Graphical User Interface)が設けられてもよい。レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112は、半導体装置の製造に用いるレイアウトデータの表示や加工を行う。
技術者は、マンマシンインターフェイス部10を介し、テキストファイルエディタ111を用いて、プロセスシミュレーション入力データ(シミュレーションデータ)161、デバイスシミュレーション入力データ162、及び、特性抽出入力データ163を作成する。
また、技術者は、レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112を用いて、レイアウトファイル(第1レイアウトファイル)152の入出力、レイアウト加工、シミュレーション領域設定、及び、シミュレーション用レイアウトファイル(第2レイアウトファイル)164の作成などを行う。シミュレーション用レイアウトファイル164は、半導体装置のシミュレーションに用いられる。
結果表示部30は、数値データの作図を行うと共にシミュレーション条件テーブル182及びシミュレーション結果テーブル174の処理を行うグラフィックス・テーブル処理部131を備える。技術者は、エディタ部20を用いて作成したプロセスシミュレーション入力データ161、デバイスシミュレーション入力データ162、及び、特性抽出入力データ163における条件変更をするパラメータの名前と数値の設定を、グラフィックス・テーブル処理部131で行う。また、後述するシミュレーション結果ファイル171〜173の集計をグラフィックス・テーブル処理部131が行った結果であるシミュレーション結果テーブル174の内容確認、及び、その外部への出力などの操作を行う。なお、この操作は後述するシミュレーション実行部40のコントローラ121を介して実施することもある。
シミュレーション実行部40は、コントローラ121と、1−3次元高精度プロセスシミュレータ(以下、プロセスシミュレータと称す)122と、1−3次元高精度デバイスシミュレータ(以下、デバイスシミュレータと称す)123と、電気特性抽出部124とを少なくとも含む。シミュレーション実行部40は、シミュレーション実行フロー181、シミュレーション結果ファイル171および172、抽出結果ファイル173などのデータを外部ファイルとして保持するよう構成される。技術者は、コントローラ121を介して、シミュレーション実行フロー181を作成し、シミュレーションおよび結果集計の実行指示を行う。
コントローラ121は、技術者の指示でシミュレーション実行フロー181、シミュレーション条件テーブル182、プロセスシミュレーション入力データ161、デバイスシミュレーション入力データ162、特性抽出入力データ163、及び、シミュレーション用レイアウトファイル164を取り込む。コントローラ121は、シミュレーション実行フロー181に記述された内容に従って、シミュレーション条件テーブル182に記載された条件変更などの処理を行い、プロセスシミュレータ122、デバイスシミュレータ123、及び、電気特性抽出部124用の入力データを用意して、シミュレーションを実行する。なお、プロセスシミュレーション入力データ161、デバイスシミュレーション入力データ162又は特性抽出入力データ163は、シミュレーション条件テーブル182に記載された変更条件と関係ない場合は、コントローラ121を介すことなく、直接、対象となるプロセスシミュレータ122、デバイスシミュレータ123又は電気特性抽出部124へ渡される場合もある。
プロセスシミュレータ122は、コントローラ121で用意されたプロセスシミュレーション入力データ161及びシミュレーション用レイアウトファイル164を用いてプロセスシミュレーションを実行し、シミュレーション結果をシミュレーション結果ファイル171へ保存する。
デバイスシミュレータ123は、コントローラ121で用意されたデバイスシミュレーション入力データ162と、シミュレーション結果ファイル171とを用いてデバイスシミュレーションを実行し、シミュレーション結果をシミュレーション結果ファイル172へ保存する。
電気特性抽出部124は、コントローラ121で用意された特性抽出入力データ163と、シミュレーション結果ファイル172とを用いて半導体装置中のデバイスの電気特性を抽出し、抽出された結果を抽出結果ファイル173へ保存する。
次に、図2を用いて、図1のプロセスシミュレータ122の構成を詳細に説明する。
図2は、図1のプロセスシミュレータ122の構成を示すブロック図である。プロセスシミュレータ122は、コントローラ201と、プログラム内部データ保持部202と、基本処理部210と、シミュレータ部220と、モデル・数値計算設定部230と、を有する。
コントローラ201は、全体の制御を行う。プログラム内部データ保持部202は、各部で共通して用いるデータを保持する。基本処理部210は、種々の工程のシミュレーションを実行するために必要な基本的処理を行う。シミュレータ部220は、種々の工程のシミュレーションを実行する。モデル・数値計算設定部230は、シミュレーションで用いられる物理・化学モデル、モデルパラメータ、及び、数値計算方法を設定する。
基本処理部210は、初期化部211と、初期メッシュ生成・リファイン部212と、レイアウト・図形処理部213と、ファイル入出力部(ファイルIO部)214と、を含む。初期化部211は、プロセスシミュレーションの初期設定を行う。初期メッシュ生成・リファイン部212は、半導体装置のシミュレーションに用いられる初期メッシュの生成およびメッシュのリファインを行う。レイアウト・図形処理部213は、レイアウトの情報処理およびレイアウトの図形データの処理を行う。ファイル入出力部214は、シミュレーション結果の読み込み及び書き出しを行う。
シミュレータ部220は、少なくとも、イオン注入シミュレーション部221と、酸化・拡散シミュレーション部222と、堆積シミュレーション部223と、エッチングシミュレーション部224と、CMP(Chemical Mechanical Polishing)シミュレーション部225と、を含む。
モデル・数値計算設定部230は、モデル設定部231と、モデルパラメータ部232と、数値計算設定部233と、を含む。モデル設定部231は、各シミュレーションで用いられる物理・化学モデルを設定及び変更する。モデルパラメータ部232は、その物理・化学モデルのモデルパラメータを設定及び変更する。数値計算設定部233は、各物理・化学モデルでどのように数値計算するか設定及び変更する。モデル設定部231、モデルパラメータ部232及び数値計算設定部233は、デフォルトの設定でよいものについては使用されない。
コントローラ201は、プロセスシミュレーション入力データ161を読み込み、その内容に従って、基本処理部210、シミュレータ部220、及び、モデル・数値計算設定部230の各部(各機能)を起動する。各部211〜214,221〜225,231〜233は、起動時にコントローラ201から渡されたデータを用い、プログラム内部データ保持部202から必要なデータを取り出して、各シミュレーションを実行し、結果をプログラム内部データ保持部202へ保存する。
次に、図3を用いて、図2のプロセスシミュレータの初期メッシュ生成・リファイン部212について説明する。
図3は、図2の初期メッシュ生成・リファイン部212の構成を示すブロック図である。初期メッシュ生成・リファイン部212は、初期メッシュ生成・リファイン制御部300と、初期メッシュ生成制御部310と、平面方向メッシュ設定処理部(メッシュ設定処理部)311と、深さ方向メッシュ設定処理部312と、1次元シミュレーション実行部313と、初期メッシュ生成部314と、シリコン中の接合位置抽出部315と、シミュレーション用レイアウト処理部(レイアウト処理部)316と、メッシュリファイン制御部320と、平面方向メッシュリファイン設定処理部321と、深さ方向メッシュリファイン設定処理部322と、図形演算部323と、メッシュリファイン部324と、を有する。
初期メッシュ生成・リファイン制御部300は、図2のコントローラ201から与えられる指示およびパラメータに従って、初期メッシュ生成制御部310又はメッシュリファイン制御部320を起動し、指示及び必要な情報を送る。また、初期メッシュ生成・リファイン制御部300は、必要な場合に、初期メッシュ生成制御部310を介してシミュレーション用レイアウト処理部316へシミュレーション用レイアウトファイル164の情報を送る。
初期メッシュ生成制御部310は、初期メッシュ生成・リファイン制御部300から受け取った指示および情報をもとに、平面方向メッシュ設定処理部311で平面方向のメッシュ設定処理を行う。平面方向とは、レイアウトの面と平行な平面、即ちシリコン基板表面と平行な平面の面内方向である。
シミュレーション用レイアウト処理部316は、シミュレーション用レイアウトファイル164を用いる指示がある場合に、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述された半導体装置のレイアウトの図形(第1図形)の頂点の座標を抽出する。
平面方向メッシュ設定処理部311は、抽出された頂点の座標を用いて平面方向のメッシュ設定処理を行う。
その後、初期メッシュ生成制御部310は、深さ方向メッシュ設定処理部312で深さ方向のメッシュ設定処理を行い、初期メッシュ生成部314で初期メッシュを生成する。
深さ方向メッシュ設定処理部312は、深さ方向の1次元シミュレーションを実行する指示がある場合には1次元シミュレーション実行部313で1次元シミュレーションを実行する。その後、深さ方向メッシュ設定処理部312は、シリコン中の接合位置抽出部315で1次元シミュレーション結果に基づいてシリコン基板中の接合位置などを抽出し、抽出された接合位置などを用いて深さ方向のメッシュを設定する。
メッシュリファイン制御部320は、初期メッシュ生成・リファイン制御部300から受け取った指示および情報をもとに、平面方向メッシュリファイン設定処理部321で平面方向のメッシュリファイン関係の設定処理を行う。その後、メッシュリファイン制御部320は、深さ方向メッシュリファイン設定処理部322で深さ方向のメッシュリファイン関係の設定処理を行い、メッシュリファイン部324でメッシュをリファインする。
平面方向メッシュリファイン設定処理部321は、図形演算を実施する指示がある場合に、図形演算部323で図形演算を実施し、その結果を用いて平面方向のメッシュリファイン関係の設定処理を行う。
次に、図4を用いて、図1のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112の構成を説明する。
図4は、図1のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112の構成を示すブロック図である。レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112は、コントローラ401と、図形処理部412と、図形演算部413と、ファイル入出力部414と、メッシュ設定情報処理部415と、を有する。
コントローラ401は、画面表示を行う表示装置101及び技術者が行うキータイピング又はポインター移動を検出する入力装置102と連携して、各部の処理を制御する。つまり、コントローラ401は、半導体装置のレイアウトを作成するためのマンマシンインターフェイス部10から入力された情報を処理する。
図形処理部412は、入力装置102に入力された情報に基づいて、コントローラ401の制御により、加工前のレイアウトに対して、レイアウトの図形(点(Point),エッジ(Edge),ポリゴン(Polygon)など)の作成、当該図形の加工、及び、当該図形への識別子の付加を行うと共に、シミュレーションが行われるシミュレーション領域を示す図形を作成する。
図形演算部413は、コントローラ401の制御により、図形処理部412で作成された図形に対して図形演算を行うことにより新たな図形を作成する。
メッシュ設定情報処理部415は、入力装置102および表示装置101(マンマシンインターフェイス部10)を介した技術者の指示に従って、コントローラ401の制御により、初期メッシュのメッシュ設定情報を、識別子を用いてレイアウトの図形に対応付ける。メッシュ設定情報は、例えば、初期メッシュのスペース情報(メッシュ間隔の情報)を含む。具体的には、メッシュ設定情報処理部415は、レイアウトの図形の少なくとも一線分に対して、メッシュ設定情報を設定する。
ファイル入出力部414は、加工前のレイアウトが記述されたレイアウトファイル152を読み込むと共に、図形処理部412により加工されたレイアウトの情報と、識別子を用いてレイアウトの図形に対応付けられたメッシュ設定情報と、シミュレーション領域を示す図形とを、シミュレーション用レイアウトファイル164へ書き出す。
レイアウトファイル152は、半導体装置のレイアウト情報が保存されており、GDS形式などの一般的なフォーマットで記述されている。
シミュレーション用レイアウトファイル164は、レイアウト部と、シミュレーション領域部と、メッシュ設定情報部と、を含む。
レイアウト部は、プロセスシミュレーションのパターニング工程(リソグラフィ工程)に用いられるレイアウトを記述しており、レイアウトファイル152と同じ情報を保持する。レイアウト部は、レイアウトファイル152中のマスク名(マスクID)とレイヤー番号とに基づいて実際のシミュレーションに用いるレイアウトを抽出した図形を保持する。
シミュレーション領域部は、シミュレーション領域を示す図形(シミュレーション領域の頂点の座標)、及び、シミュレーション領域におけるレイアウト部と同じ情報(マスクID、レイヤー番号、図形情報)を保持している。マスクID及び必要に応じてレイヤー番号は、プロセスシミュレーション開始時に、複数のレイアウト情報から1つの図形情報を抽出してシミュレーション領域を特定するために用いられる。
メッシュ設定情報部は、シミュレーション領域の識別子と、メッシュ設定情報と、を複数組含む。
この様に、シミュレーション用レイアウトファイル164において、メッシュ設定情報は、シミュレーション領域の識別子によってレイアウト部及びシミュレーション領域部の各々の図形(点、エッジ、ポリゴン)に必要に応じて対応付けられている。そのため、どの図形に対してメッシュ設定情報が設定されているか、分かるようになっている。
次に、図5を用いて、図1のプロセスシミュレーション入力データ161、デバイスシミュレーション入力データ162、及び、特性抽出入力データ163の内容を説明する。
プロセスシミュレーション入力データ161は、初期設定部と、POR記述部と、後工程処理部と、を含む。初期設定部では、POR記述部で記述される各工程シミュレーション部で用いられるモデル設定、モデルパラメータ設定、数値計算設定、及び、初期メッシュ設定を必要に応じて記述する。つまり、初期設定部では、シミュレーションの初期化方法を記述する。初期メッシュ設定は、初期メッシュが設定されるシミュレーション領域を示す座標、及び、深さ方向のメッシュ設定に関する数値を含んでいてもよい。
POR記述部の各工程シミュレーション部では、半導体装置の製造工程(プロセスフロー)が記述されたPORに従って、対応する工程のシミュレーションに関する記述を行う。この際、特有の設定が必要な工程では、レイアウト処理、モデル設定、モデルパラメータ設定、数値計算設定、及び、メッシュリファイン設定に関する記述も行う。
後工程処理部では、後に行うデバイスシミュレーションのための電極設定、及び、表示のためのシミュレーション結果出力設定を記述する。
デバイスシミュレーション入力データ162は、計算設定部と、電気特性計算部と、後工程処理部と、を含む。
計算設定部では、プロセスシミュレーション結果入力設定、モデル設定、モデルパラメータ設定、数値計算設定、及び、メッシュ設定を記述する。メッシュ設定は、プロセスシミュレーションのメッシュと異なるメッシュをデバイスシミュレーションで設定する場合に用いられるメッシュリファインに関する情報を含んでいる。
電気特性計算部は、電極に印加する電圧(電流、電荷などの場合もある)を設定する電圧制御設定と、どのような解析方法(静特性解析、動特性解析など)を実施するか設定する解析方法設定&電気特性計算設定と、を記述する。
後工程処理部では、後に行う電気特性抽出や表示のためのシミュレーション結果出力設定を記述する。
特性抽出入力データ163は、デバイスシミュレーション結果を取り込む設定を記述するデバイスシミュレーション結果入力設定と、電気特性をどのように抽出するかを記述する電気特性抽出計算設定と、電気特性を実際に抽出する設定を記述する電気特性抽出設定と、を含む。
上述した構成のTCADシステムを用いて、半導体装置のシミュレーションは行われる。
次に、一例として、単一のMOSFET(Metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)の3次元シミュレーションを高精度に実行する場合のプロセスシミュレーションにおける初期メッシュ設定及びメッシュリファインについて、図6A〜図8Cを用いて詳細に説明する。
図6Aは、初期メッシュ生成・リファイン部212のアルゴリズムを示すフローチャートである。初期メッシュ設定は、プロセスシミュレーションの初期に行われる。
まず、ステップS1で、初期メッシュ生成制御部310により、シリコン基板情報の設定(シリコン基板の厚さ、不純物の種類と濃度など)を行う。
次に、ステップS2で、平面方向メッシュ設定処理部311により、プロセスシミュレーション入力データ161又はシミュレーション用レイアウトファイル164に記述されたシミュレーション領域を示す座標を、シミュレータのメッシュ設定情報(第2メッシュ設定情報)に加える。これにより、この座標を通るように平面方向の初期メッシュの外形(シミュレーション領域の境界)が生成される。
次に、ステップS3で、シミュレーション用レイアウト処理部316により、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述されたレイアウトの図形の頂点の座標を抽出する。そして、平面方向メッシュ設定処理部311により、抽出された頂点の座標をシミュレータのメッシュ設定情報に加える。
次に、ステップS4で、平面方向メッシュ設定処理部311により、レイアウトの図形に対応付けられてシミュレーション用レイアウトファイル164に記述されたメッシュ設定情報(第1メッシュ設定情報)をシミュレータのメッシュ設定情報に加える。
その後、ステップS5で、初期メッシュ生成部314により、シミュレータのメッシュ設定情報に従って、シミュレーション領域内に平面方向の初期メッシュ(第1初期メッシュ)を生成する。具体的には、初期メッシュ生成部314は、レイアウトの平面方向(半導体装置のシリコン基板表面)において、レイアウトの図形の頂点の座標を通る平面方向の初期メッシュを生成する。
図6Bは、3次元シミュレーションを実行するシミュレーション領域R1におけるMOSFETのレイアウトの一例を示す平面図である。このレイアウトは、5枚のマスクAA,GC,V0,M0,WCで構成されている。また、図6Cは、図6Bのレイアウトを用いて製造されるMOSFETの構造を示す斜視図である。図6Cでは、構造を明確化するために絶縁膜を非表示にしている。
図6Dは、図6Aのアルゴリズムに従って生成された初期メッシュを示す図である。シミュレーション領域を示すX軸方向の座標Xmin, XmaxとY軸方向の座標Ymin, Ymaxとにより、3次元シミュレーションを実行する平面方向のシミュレーション領域R1が定義される。これらの座標Xmin, Xmaxと座標Ymin, Ymaxは、前述のようにプロセスシミュレーション入力データ161又はシミュレーション用レイアウトファイル164に記述されている。
図6Dでは、メッシュ生成方法としてスペースを指定する方法を用いて、図6BのMOSFETのレイアウトに対して初期メッシュを生成している。ここでは、理解を容易にするために、マスクGCの1つの線分1310のみにスペースSP1を設定した場合を示している。ステップS3でレイアウトの図形の頂点の座標がシミュレータのメッシュ設定情報に加えられているので、それら頂点の座標を通る直線(実線)1311がシミュレーション領域R1の内部に発生されている。また、ステップS4で、マスクGCの図形に対応付けられたスペースSP1のスペース情報を含むメッシュ設定情報がシミュレータのメッシュ設定情報に加えられているので、マスクGCの1つの線分1310の両側にスペースSP1を空けて、直線(破線)1312が加えられている。このように、レイアウトの図形毎に適切なスペース情報(メッシュ設定情報)を設定できるので、初期メッシュとレイアウトの線分(エッジ)とのスペースを適切に設定できる。
次に、深さ方向に関して説明する。図7Aは、深さ方向の初期メッシュ設定のアルゴリズムを示すフローチャートである。まず、ステップS11で、図6Aに示した初期メッシュ生成処理を行った後、ステップS12で、プロセスシミュレーション入力データ161に深さ方向のメッシュ設定に関する数値が記載されているか否か判定する。深さ方向のメッシュ設定に関する数値が記載されている場合(ステップS12;Yes)、ステップS13においてプロセスシミュレーション入力データ161に記載された数値を抽出して、ステップS16に進む。
一方、プロセスシミュレーション入力データ161に深さ方向のメッシュ設定に関する数値が記載されていない場合(ステップS12;No)、ステップS14において、技術者によって指定された1次元シミュレーション位置において全工程シミュレーションを実行する。1次元シミュレーション位置は、点又は微小領域である。そして、ステップS15において、1次元シミュレーション結果に基づいてシリコン基板中の接合位置の抽出を行った後、ステップS16に進む。
ここで、ステップS13とステップS14に分かれる理由を説明する。予めシリコン基板中の不純物濃度分布が分かっていれば、数値計算を正確且つ効率よく行うために、メッシュを細かくすべき位置と荒くすべき位置とを設定できるが、不純物濃度分布が分からない場合には設定できない。そこで、この解決手段として、3次元シミュレーションに比べて高速な1次元シミュレーションを実行し、不純物濃度分布を得る。これにより、例えば、図7Bの1次元シミュレーション位置P1を用いた全工程のシミュレーション結果は、図7Cのようになる。このシミュレーション結果から最大濃度位置や接合位置が分かり、メッシュの粗密をどのように設定したらよいか決定できる。
次に、ステップS16で、ステップS13又はS15で抽出された値に基づき、深さ方向のメッシュ設定を行う。最後に、ステップS17で深さ方向の初期メッシュ(第2初期メッシュ)を生成する。
そして、プロセスシミュレータ122のシミュレータ部220は、半導体装置のプロセスフローが記述されたプロセスシミュレーション入力データ161、シミュレーション用レイアウトファイル164のレイアウト、及び、平面方向の初期メッシュに基づいて、半導体装置のプロセスシミュレーションを実行する。
次に、図8A〜8Cを参照して、初期メッシュが生成された後の各工程シミュレーション中に必要に応じて実施されるメッシュリファインについて説明する。メッシュリファインは、例えば、プロセスシミュレーション入力データ161のPOR記述部にメッシュリファイン設定に関する記述が行われている工程において実施される。
なお、プロセスシミュレーションで必要となるメッシュとデバイスシミュレーションで必要となるメッシュとが異なる場合、メッシュリファインは、デバイスシミュレーションの実行時にも行われる。
図8Aは、メッシュリファインのアルゴリズムを示すフローチャートである。まず、ステップS21で、メッシュリファイン制御部320により、シミュレーション用レイアウトファイル164を取得する。
次に、ステップS22において、図形演算部323により、シミュレーション用レイアウトファイル164の図形情報に対して、プロセスシミュレーション入力データ161のメッシュリファイン設定に記述された図形演算処理を実施する。この図形演算処理では、例えば図8Bに示すように、図形Aと図形Bの論理積(AND)を計算するようにプロセスシミュレーション入力データ161に指定されている場合、図形Cを作り出す。例えば、図6BのレイアウトのMOSFETで、マスクAAとマスクGCとの論理積で計算される領域は、図8C中の破線で囲まれた領域810になる。この領域810は、MOSFETのチャネルとなる領域であり、細かいメッシュを設定すべき領域である。この演算によって、マスクの形状がどの様に変化しても、細かいメッシュを設定すべき領域、即ちメッシュリファインすべき領域を決定できる。
次に、ステップS23において、平面方向メッシュリファイン設定処理部321により、ステップS22で得られた図形から、シミュレーション領域の平面方向のメッシュリファイン領域を取得する。
次に、ステップS24において、深さ方向メッシュリファイン設定処理部322により、プロセスシミュレーション入力データ161に記述された深さ方向のメッシュリファイン領域を取得する。
次に、ステップS25において、メッシュリファイン部324により、ステップS23,S24で取得したメッシュリファイン領域と、プロセスシミュレーション入力データ161に記述されたメッシュリファイン方法とを用いて、メッシュリファインを実施する。
半導体装置のプロセスシミュレーションにおける初期メッシュ設定およびメッシュリファインは、上述したように行われる。
ここで、比較例のTCADシステムについて説明する。比較例のTCADシステムは、レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112X及び初期メッシュ生成・リファイン部212Xの機能が第1の実施形態と異なっている。その他の構成は、図1の第1の実施形態と同一である。
図9は、比較例の初期メッシュ生成・リファイン部212Xの構成を示すブロック図である。比較例の初期メッシュ生成・リファイン部212Xには、第1の実施形態のシミュレーション用レイアウト処理部316が設けられていない。そのため、後述する様に平面方向メッシュ設定処理部311Xの機能も第1の実施形態と異なる。
図10は、比較例のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112Xの構成を示すブロック図である。比較例のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112Xには、第1の実施形態のメッシュ設定情報処理部415が設けられていない。そのため、比較例のシミュレーション用レイアウトファイル164Xは、第1の実施形態のメッシュ設定情報部を含んでいない。
図11Aは、比較例の平面方向の初期メッシュ設定のアルゴリズムを示すフローチャートである。図11AのステップS1Xでは、図6Aの第1の実施形態のアルゴリズムのステップS1と同一の処理を行う。
次に、ステップS2Xにおいて、平面方向メッシュ設定処理部311Xにより、プロセスシミュレーション入力データ161に記述された座標、又は、シミュレーション用レイアウトファイル164Xに記述されたシミュレーション領域の座標を、平面方向の初期メッシュに設定する。
次に、ステップS3Xにおいて、平面方向メッシュ設定処理部311Xにより、プロセスシミュレーション入力データ161に記述されたスペース情報を用いて、上記平面方向の初期メッシュに内部メッシュを追加する。
図11Bは、第1の実施形態と同じMOSFETの場合において、図11Aに示すアルゴリズムで処理する具体的な情報及び初期メッシュの形状を示している。スペースspace01は座標Xminに関連付けされ、スペースspace02は座標Xmaxに関連付けされ、スペースspace11は座標Yminに関連付けされ、スペースspace12は座標Ymaxに関連付けされて、プロセスシミュレーション入力データ161に記述されている。これらのデータを用いて、初期メッシュ生成部314により図11Bの初期メッシュが生成される。初期メッシュの隣り合う直線の間隔は、スペースspace01, space02, space11又はspace12となる。
このような比較例の平面方向の初期メッシュ設定では、図12に示すように、初期メッシュM1とレイアウトの線分(エッジ)とがずれるため、レイアウトの線分の部分に新たなメッシュM2が追加される。新たなメッシュM2と初期メッシュM1との間の距離dが無視できない距離の場合、その部分に、深さ方向に扁平な矩形メッシュMa又は深さ方向に扁平な三角形メッシュMbが発生する。扁平な矩形メッシュMa又は扁平な三角形メッシュMbとは、平面方向の長さよりも深さ方向の長さが長いメッシュである。扁平な矩形メッシュMa又は扁平な三角形メッシュMbの部分では、数値計算精度が著しく低下するという問題点がある。
この扁平な矩形メッシュMaや扁平な三角形メッシュMbを改善するには、深さ方向のメッシュ間隔が距離dと同程度になるように新たにメッシュMa1,Mb1を生成すればよいが、これを行うと、細かいメッシュの数が増加するため数値計算速度が著しく低下する。また、そのメッシュ生成自体の時間も必要となる。このため、時間の制約により、特に3次元シミュレーションが必要な場合の半導体装置の設計を十分に行うことができないという問題点がある。
これに対して、第1の実施形態では、レイアウトの図形の頂点の座標を抽出し、抽出された頂点の座標を通る平面方向の初期メッシュを生成する。これにより、図6Dに示すように初期メッシュとレイアウトの線分(エッジ)とがずれないようにできる。このため、比較例の図12と比較して、深さ方向に扁平な矩形メッシュ又は深さ方向に扁平な三角形メッシュの発生が抑制され、数値計算精度の低下を抑制できる。
また、この扁平な矩形メッシュ等を改善するメッシュ生成を行う必要がないので、数値計算速度の低下も抑制できる。このため、特に3次元シミュレーションのように膨大な計算が必要な場合でも、半導体装置の設計を効率的に行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態の処理に加え、シリコン基板の上部構造にも適切な初期メッシュを生成する。
第2の実施形態のTCADシステムは、プロセスシミュレータ122の初期メッシュ生成・リファイン部212Aの機能が第1の実施形態と異なっている。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図13は、第2の実施形態に係るプロセスシミュレータの初期メッシュ生成・リファイン部212Aの構成を示すブロック図である。図3の第1の実施形態の初期メッシュ生成・リファイン部212の構成との相違点は、シリコン基板上部の物質境界位置抽出部(以下、物質境界位置抽出部と称す)317が加わっている点である。図13では、図3と共通する構成部分には同一の符号を付している。なお、図13において、メッシュリファインに関連するメッシュリファイン制御部320等は、図3の第1の実施形態と同一であるため図示を省略している。
本実施形態では、シミュレーション用レイアウトファイル164には、複数の1次元シミュレーション位置も記述されている。
1次元シミュレーション実行部313は、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述された複数の1次元シミュレーション位置において、深さ方向のプロセスシミュレーションを実行する。
物質境界位置抽出部317は、1次元シミュレーション実行部313による深さ方向のプロセスシミュレーションの結果から、半導体装置におけるシリコン基板上部(半導体基板上の構造)の深さ方向の物質境界位置を抽出する。
深さ方向メッシュ設定処理部312Aは、抽出された物質境界位置の情報を用いて、シリコン基板上部の物質境界位置にメッシュを生成するための設定を行う。
初期メッシュ生成・リファイン制御部300Aと初期メッシュ生成制御部310Aは、深さ方向メッシュ設定処理部312Aへ、必要な情報を送る。
プロセスシミュレータ122のシミュレータ部220は、プロセスシミュレーション入力データ161、レイアウト、平面方向の初期メッシュ、及び、深さ方向の初期メッシュに基づいてプロセスシミュレーションを実行する。
図14は、初期メッシュ生成・リファイン部212Aの初期メッシュ生成のアルゴリズムを示すフローチャートである。初めに、ステップS41で、第1の実施形態の図6AのステップS1〜S5の処理を行い、シミュレーション領域の平面方向の初期メッシュ生成を行う。
次に、ステップS42で、初期メッシュ生成制御部310Aにより、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述された複数の1次元シミュレーション位置の中から、対象となるシミュレーション領域内の複数の1次元シミュレーション位置をリストとして取得する。
次に、ステップS43で、1次元シミュレーション実行部313により、ステップS42で取得したリストの中の1つの1次元シミュレーション位置の深さ方向の全工程シミュレーション(プロセスシミュレーション)を実行する。
次に、ステップS44で、シリコン中の接合位置抽出部315により、1次元シミュレーションの結果から、シリコン基板中の接合位置の抽出を行う。このステップS44で、最大濃度位置なども抽出してもよい。
次に、ステップS45で、深さ方向メッシュ設定処理部312Aにより、抽出された接合位置に基づいてシリコン基板中の深さ方向のメッシュ設定を行う。
次に、ステップS46で、物質境界位置抽出部317により、1次元シミュレーションの結果から、シリコン基板上部の物質境界位置の抽出を行う。
次に、ステップS47で、深さ方向メッシュ設定処理部312Aにより、抽出された物質境界位置に基づいてシリコン基板上部の深さ方向のメッシュ設定を行う。
次に、ステップS48で、初期メッシュ生成制御部310Aにより、ステップS42で取得した1次元シミュレーション位置のリストの処理が終了したか否か判定する。そして、1次元シミュレーション位置のリストの処理が終了するまでステップS43〜ステップS48の処理を繰り返した後、ステップS49に進む。
ステップS49では、初期メッシュ生成部314により、ステップS45,S47で設定されたメッシュ設定に基づいて深さ方向の初期メッシュを生成する。即ち、抽出された物質境界位置を通る深さ方向の初期メッシュを生成する。その後、処理を終了する。
このように、第1の実施形態の図7Aとの主な差異は、シリコン基板上部に関する処理を行うステップS46,S47が加わっていることである。
図15A〜15Dは、第2の実施形態の処理により生成される深さ方向のメッシュを説明するための図である。図15Aは、3次元シミュレーションを実行する3次元シミュレーション領域R3、2次元シミュレーションを実行する2次元シミュレーション領域R2、及び、深さ方向のメッシュ設定のための1次元シミュレーション位置P11〜P15を示す図である。図15Bは、3次元シミュレーション領域R3において3次元シミュレーションを実行した結果を示す斜視図である。図15Cは、2次元シミュレーション領域R2において2次元シミュレーションを実行した結果を示す図である。
図15Dは、図15A中の1次元シミュレーション位置P11,P12,P14において、図14に示したアルゴリズムで生成した深さ方向のメッシュを示す図である。図14のステップS46,S47の処理により、図15Dに示すようにシリコン基板の上部構造の物質境界位置にメッシュが生成されている。つまり、メッシュと上部構造の物質境界位置とがずれていない。図15Dの例では、1次元シミュレーション位置P11での物質境界位置は、ビア(Via)と金属配線(M0)との境界位置である。1次元シミュレーション位置P12での物質境界位置は、層間絶縁膜(ILD)とゲート(Gate)との境界位置、及び、ゲート(Gate)とゲート酸化膜(Gox)との境界位置である。1次元シミュレーション位置P14での物質境界位置は、ビア(Via)と金属配線(M0)との境界位置、金属配線(M0)とゲート(Gate)との境界位置、及び、ゲート(Gate)とトレンチ(STI)との境界位置である。
なお、図面を明確化するため、図15Dにはシリコン基板中の接合位置によるメッシュは示していない。
ここで、図16A〜16Cを用いて、第1の実施形態における深さ方向の初期メッシュ設定の問題点を説明する。第1の実施形態における深さ方向の初期メッシュ設定では、シリコン基板中のメッシュ設定だけを行っており、シリコン基板より上層の上部構造を考慮していないという問題点がある。単一素子のアクティブ領域だけの2次元シミュレーションであれば、これで十分であるが、3次元シミュレーションの場合、上部構造も複雑になるため、シミュレーション精度を向上するには上部構造も考慮して初期メッシュを設定する必要がある。
ここで、第1の実施形態において、比較例の平面方向の初期メッシュ設定と同様にスペースを指定して、上部構造にも初期メッシュを生成することが考えられる。この場合、メッシュと上部構造の物質境界位置とがずれるため、ずれた部分にメッシュが新たに追加され、例えば、図16Aに示す単一MOSFETでは、図16Cに示すような品質の低いメッシュが上部構造で発生する。図16Cは、図16AのB−B線に沿った断面図におけるメッシュを示す図である。図16Bは、図16AのB−B線に沿った断面図である。品質の低いメッシュとは、本来は細かいメッシュが不要な絶縁膜100中などに発生した細かいメッシュを表す。このような場合、デバイスシミュレーションのシミュレーション精度低下、又は、シミュレーション速度低下が起こる問題点もある。
また、上部構造まで考慮するには、上部構造がそれぞれ異なる複数の点で1次元シミュレーションを実行する必要がある。つまり、2次元シミュレーションでは図16Aの点P1〜P4の少なくとも4点の1次元シミュレーションを実施し、3次元シミュレーションでは点P1〜P5の少なくとも5点の1次元シミュレーションを実行する必要がある。しかし、第1の実施形態では、1次元シミュレーションはシリコン基板中だけを取り扱うので、シリコン基板中の構造がそれぞれ異なる点P1,P2,P4の3点のシミュレーションに限定されるという問題点がある。
これに対して、第2の実施形態では、深さ方向のプロセスシミュレーションの結果から、シリコン基板上の構造の深さ方向の物質境界位置を抽出し、抽出された物質境界位置を通る深さ方向の初期メッシュを生成する。即ち、深さ方向の初期メッシュ設定において、第1の実施形態のようにシリコン基板中の接合位置を考慮するだけでなく、シリコン基板より上層の上部構造も考慮している。また、2次元シミュレーションでは図15A中の1次元シミュレーション位置P11〜P14の少なくとも4点の1次元シミュレーションを実行し、3次元シミュレーションでは1次元シミュレーション位置P11〜P15の少なくとも5点の1次元シミュレーションを実行する。
これにより、単一MOSFETの場合において、図16Bに示すような品質の低いメッシュがシリコン基板よりも上部の構造に発生しない。従って、3次元シミュレーションのように上部構造が複雑な場合でも、デバイスシミュレーションのシミュレーション精度の低下及びシミュレーション速度の低下を抑制できる。つまり、半導体装置の設計を効率的に行うことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第2の実施形態の処理に加え、選択された領域のメッシュリファインを行う。
第3の実施形態のTCADシステムは、プロセスシミュレータ122の初期メッシュ生成・リファイン部212Bの機能が第2の実施形態と異なっている。以下では、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図17は、第3の実施形態に係るプロセスシミュレータ122の初期メッシュ生成・リファイン部212Bの構成を示すブロック図である。図13の第2の実施形態の初期メッシュ生成・リファイン部212Aの構成との相違点は、1次元シミュレーション位置の包含判定部(図形選択部)325が加わっている点である。図17では、図13と共通する構成部分には同一の符号を付している。なお、図17において、初期メッシュ生成に関連する初期メッシュ生成制御部310A等は、図13と同一であるため図示を省略している。
技術者は、マンマシンインターフェイス部10を介して、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述された複数の1次元シミュレーション位置の何れかを指定する。
1次元シミュレーション位置の包含判定部325は、図形演算部323によって複数の図形が生成された場合、シミュレーション用レイアウトファイル164に記述された、技術者によって予め指定された1次元シミュレーション位置が複数の図形のそれぞれに包含されているか否か判定し、複数の図形の中から予め指定された1次元シミュレーション位置を含む図形を選択する。
平面方向メッシュリファイン設定処理部321は、1次元シミュレーション位置の包含判定部325で選択された図形の位置に平面方向のメッシュリファイン領域を設定する。
初期メッシュ生成・リファイン制御部300Bとメッシュリファイン制御部320Bは、平面方向メッシュリファイン設定処理部321へ、指示および必要な情報を送る。
図18Aは、第3の実施形態に係るメッシュリファインのアルゴリズムを示すフローチャートである。図18Aは、図8Aに対応する。
図8Aに示した第1の実施形態のメッシュリファインのアルゴリズムと同様に、まず、ステップS51で、シミュレーション用レイアウトを取得し、ステップS52でプロセスシミュレーション入力データ161に記述された図形演算処理を実施する。具体的には、ステップS52では、図形演算部323により、レイアウトの図形(第1図形)に対して、プロセスシミュレーション入力データ161に記述された図形演算を行い、新たな図形(第2図形)を生成する。図形演算は、例えば、論理積の演算を含む。
次に、ステップS53で、1次元シミュレーション位置の包含判定部325により、ステップS52の図形演算によって得られた図形(ポリゴン)が複数の場合、技術者によって予め指定されたシミュレーション用レイアウトファイル164中の1次元シミュレーション位置を含むか否か判断し、複数の図形から1つを選択する。
次に、ステップS54で、平面方向メッシュリファイン設定処理部321により、選択された図形を用いてシミュレーション領域内に平面方向のメッシュリファイン領域を設定する。ステップS52の図形演算によって得られた図形が1つの場合、得られた図形を用いてメッシュリファイン領域を設定すればよい。
次に、ステップS55で、メッシュリファイン部324により、プロセスシミュレーションの途中で、シミュレーション用レイアウトファイル164中のメッシュリファイン情報に基づいて、平面方向のメッシュリファイン領域において平面方向のメッシュをリファインする。
次に、ステップS56で、メッシュリファイン部324により、シミュレーション用レイアウトファイル164中のメッシュリファイン情報に基づいて深さ方向のメッシュをリファインする。
ここで、ステップS53〜ステップS56でシミュレーション用レイアウトファイル164から得る情報は、例外処理などを実施するような場合のために、プロセスシミュレーション入力データ161に記述されたものを用いるように構成してもよい。
図18Bは、NANDセルアレイのシミュレーション用レイアウトに設定された3次元シミュレーション領域1550と1次元シミュレーション位置1560,1571とを示している。マスクAAとマスクGCの図形演算だけでは複数の領域が生成される。しかし、例えば、ビット線BL2とワード線DWLD0との交点のセルトランジスタ1570のメッシュリファイン領域1572は、マスクAAとマスクGCの図形演算で得られる領域であり、且つ、1次元シミュレーション位置1571を含むという条件により、1つに決定できる。このように、1次元シミュレーション位置を予め指定することにより、メッシュリファイン領域を1つに決定できる。
ここで、図19A,19Bを用いて、第1の実施形態のメッシュリファインの問題点を説明する。図19Aは、CMOSのインバータのレイアウトの一例を示し、図19Bは、NANDセルアレイのレイアウトの一例を示している。前述のように、第1の実施形態のメッシュリファインでは、メッシュを細かくする領域を特定するためにマスクAAとマスクGCのAND図形演算を行うが、図19A,19Bに示したような例では、図形演算を行って得られる領域R10は複数であるため、領域R10を1つに特定できないという問題点がある。
図19Aの例では、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのチャネル幅が同じであるが、移動度の差や設計上の都合から、これらのチャネル幅は異なる場合が多い。チャネル幅が異なる場合、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとで異なるメッシュリファインを行う必要があるため、領域R10を1つに特定する必要がある。CMOSのインバータのレイアウトの場合は、マスクAAとマスクGCとのAND演算に加え、Nウェル用マスク又はコンタクト用マスクのAND演算を行えば領域R10を一つに特定できる。しかしながら、図19Bに示したNANDセルアレイのSG(セレクトゲート)部とセル部の差や、寸法ばらつきを取り扱う場合、又は、例えばSRAM(図示せず)のような場合には、存在するマスクだけでは領域R10を一つに特定できない。このような場合、第1の実施形態では、領域R10を一つに特定するための新たなマスクを定義する必要があるが、図19BのNANDセルアレイのような場合、非常に手間がかかるという問題点がある。
これに対して、第3の実施形態では、複数の図形が生成された場合、予め指定された1次元シミュレーション位置を含む図形を選択する。これにより、図19Bに示すNANDセルアレイのレイアウトのように、マスクAAとマスクGCのAND図形演算により複数の領域(図形)が得られる場合でも、メッシュリファイン領域を一つに特定することが可能となり、メッシュリファイン領域毎に異なるメッシュリファイン設定が可能となる。このため、図19Bに示したNANDセルアレイのセレクトゲート部とセル部の差や、セルトランジスタ等の寸法ばらつきを取り扱う場合でも、良好なメッシュ生成が可能となる。
また、技術者は1点の1次元シミュレーション位置を指定するだけなので手間もかからず、半導体装置の設計を効率的に行うことができる。
さらに、領域を一つに特定するためにマスクを追加する場合と比較して、1次元シミュレーション位置はデータ量が少なく、且つ、判定も容易である。
なお、第3の実施形態において、第2の実施形態の物質境界位置抽出部317を設けなくても良い。つまり、第1の実施形態の処理に加えて、選択された領域のメッシュリファインを行ってもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、第1の実施形態の処理に加え、選択された電気特性を精度良く抽出する。
図20は、第4の実施形態に係るレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112Cの構成を示すブロック図である。図20では、図4と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112Cは、図4の第1の実施形態の構成に加え、デバイス情報処理部416と、デバイス名・特性名リストファイル1613と、電圧印加条件リストファイル1614と、を備える。
デバイス名・特性名リストファイル1613は、半導体装置における電気特性の抽出対象のデバイス名及びデバイス特性名のリストを含んでいる。
例えば、デバイス名・特性名リストファイル1613は、図22A〜22Fに示した、MOSFETの通常特性、MOSFETのコンタクト抵抗、MOSFETのホットキャリア特性、MOSFETのゲート空乏化、MOSFETのシリコン絶縁膜起因リーク電流、及び、MOSFETの隣接素子の影響等のリストを含んでいる。図22A〜22Fに示すように、デバイス特性によってメッシュリファインするべき領域R20又は線分L1が異なっている。
デバイス情報処理部416は、入力装置102および表示装置101を介した技術者の指示(マンマシンインターフェイス部10に入力された情報)に従って、コントローラ401の制御により、半導体装置のシミュレーションに必要な情報を対応付ける。具体的には、デバイス情報処理部416は、デバイス名・特性名リストファイル1613のデバイス名及びデバイス特性名と、電圧印加条件リストファイル1614の当該デバイス特性の電圧印加条件と、メッシュ設定情報(メッシュリファイン設定)と、図形演算の情報と、1次元シミュレーション位置の情報と、デバイス特性の電気特性抽出設定と、を対応付ける。図形演算は、メッシュをリファインするメッシュリファイン領域を設定するためのものであり、レイアウトの図形の論理積等の演算である。1次元シミュレーション位置は、図形演算により複数の図形が生成された場合に1つの図形を選択するために用いられる。
ファイル入出力部414Cは、半導体装置のレイアウトの情報と、デバイス情報処理部416で対応付けられた情報とを、シミュレーション用レイアウトファイル164Cへ書き出す。
シミュレーション用レイアウトファイル164Cは、第1の実施形態のレイアウト部、シミュレーション領域部及びメッシュ設定情報部に加え、デバイスシミュレーション条件部と、特性抽出部と、を更に含む。
メッシュ設定情報部は、第1の実施形態のシミュレーション領域の識別子及びメッシュ設定情報(図示せず)に加え、識別子と、メッシュ設定情報(メッシュリファイン設定)と、図形演算の情報と、1次元シミュレーション位置の情報と、を複数組含む。デバイスシミュレーション条件部は、識別子と、電圧印加条件と、を複数組含む。特性抽出部は、識別子と、電気特性抽出設定と、を複数組含む。
識別子を用いることにより、複数のデバイス名及びデバイス特性名のそれぞれに対して、メッシュ設定情報と、電圧印加条件と、図形演算の情報と、1次元シミュレーション位置の情報と、電気特性抽出設定と、が対応付けられている。
図21は、第4の実施形態に係る半導体装置のTCADシステムの構成を示すブロック図である。図21では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。TCADシステムは、エディタ部20Cに図20のレイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部112Cを備えている。
シミュレーション実行部40Cのプロセスシミュレータ122は、第1の実施形態のプロセスシミュレータ122であるとして説明するが、第2又は第3の実施形態のプロセスシミュレータ122であってもよい。
シミュレーション実行部40Cのコントローラ121Cは、プロセスシミュレーション入力データ161、及び、シミュレーション用レイアウトファイル164Cの2つのファイルを読み込み、シミュレーションを実行するように構成されている。つまり、第1の実施形態のデバイスシミュレーション入力データ162および特性抽出入力データ163は設けられていない。
技術者は、入力装置102および表示装置101を介して、デバイス名及びデバイス特性名を指定する。
プロセスシミュレータ122は、第1の実施形態と同様に、シミュレーション用レイアウトファイル164Cに記述されたレイアウトと、半導体装置のプロセスフローが記述されたプロセスシミュレーション入力データ161と、初期メッシュと、に基づいて、プロセスシミュレーションを実行する。
シミュレーション実行部40Cは、プロセスシミュレーション後、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられたシミュレーション用レイアウトファイル164Cのメッシュ設定情報、図形演算、1次元シミュレーション位置、電圧印加条件、及び、電気特性抽出設定に従って、デバイスシミュレーション及び電気特性抽出を行う。
具体的には、デバイスシミュレータ123Cは、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられた図形演算の情報に基づいて、半導体装置のシミュレーションに用いられるメッシュをメッシュリファイン領域(所定の領域)においてリファインする。即ち、デバイスシミュレータ123Cは、レイアウトの図形(第1図形)に対して、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられた図形演算を行い、新たな図形(第2図形)を生成し、新たな図形の位置にメッシュリファイン領域を設定する。デバイスシミュレータ123Cは、複数の図形が生成された場合、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられた1次元シミュレーション位置を含む図形の位置に、メッシュリファイン領域を設定する。デバイスシミュレータ123Cは、メッシュリファイン領域において、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられたメッシュ設定情報に応じてメッシュをリファインする。次に、デバイスシミュレータ123Cは、リファインされたメッシュと、プロセスシミュレーションの結果と、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられた電圧印加条件とに基づいて、デバイスシミュレーションを実行する。
最後に、電気特性抽出部124は、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられた電気特性抽出設定に従って、デバイスシミュレーションの結果からデバイスの電気特性を抽出する。
これにより、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に応じて、適切な領域でメッシュをリファインした上で、より正確な電気特性を抽出できる。
なお、プロセスシミュレータ122も、デバイスシミュレータ123Cと同様に、指定されたデバイス名及びデバイス特性名に対応付けられたシミュレーション用レイアウトファイル164Cのメッシュ設定情報、図形演算、及び、1次元シミュレーション位置に従って、メッシュをリファインしてもよい。
ここで、第1の実施形態のTCADシステムの問題点を説明する。第1の実施形態のTCADシステムでは、プロセスシミュレーション入力データ161と、デバイスシミュレーション入力データ162と、特性抽出入力データ163とが分離しており、一つのプロセスシミュレーションの結果に対して複数のデバイスシミュレーションおよび特性抽出を実施できる。また、図22A〜22Fに示すように、デバイスシミュレーションを実行するデバイス特性によってメッシュリファインするべき領域R20又は線分L1が異なるため、一つのプロセスシミュレーション入力データ161に対して複数組のデバイスシミュレーション入力データ162及び特性抽出入力データ163を用意する必要がある。
入力データセットを用意する技術者と、それを用いてシミュレーションを実行する技術者とが同じ場合は、この形態も比較的問題にはならないが、デバイスの種類及び世代が増え、入力データセットの数が増大するに伴い、入力データセットの維持及び管理に要する時間が増大するという問題点がある。
更に、入力データセットを用意する技術者と、それを用いてシミュレーションを実行する技術者とが異なる場合、維持及び管理の問題に加え、情報伝達の問題が発生し、単純なミス、想定外及び保証外の条件における使用などが起こり、それらに気付かず半導体装置開発に適用するなどの問題が発生する可能性がある。このことは、半導体装置の開発効率の低下につながり、場合によっては、その半導体装置を開発すること自体が意味を持たなくなる可能性もある。
これに対して、第4の実施形態では、デバイス名及びデバイス特性名と、電圧印加条件と、メッシュ設定情報と、図形演算の情報と、1次元シミュレーション位置の情報と、デバイス特性の電気特性抽出設定と、を対応付け、対応付けられた情報をシミュレーション用レイアウトファイル164Dへ書き出している。これにより、図22A〜22Fに示すようにシミュレーションを実行するデバイス特性に応じてメッシュリファインするべき領域が異なっていても、デバイスシミュレーション入力データ162および特性抽出入力データ163を一つのプロセスシミュレーション入力データ161に対して複数用意する必要がない。このため、入力データセットを用意する技術者と、それを用いてシミュレーションを実行する技術者とが同じ場合において、デバイスの種類及び世代が増えて入力データセットの数が増大しても、維持及び管理を効率的に行うことが可能となる。
また、入力データセットを用意する技術者と、それを用いてシミュレーションを実行する技術者とが異なる場合でも、デバイス名及びデバイス特性名と、メッシュリファイン領域(図形演算)と、メッシュ設定情報(メッシュリファイン設定)と、の関連付けが完了しているので、誤った入力データセットの利用などの想定外及び保証外の条件における使用上のミスが発生しないようにできる。そのため、効率よく高精度なシミュレーションを実行することができる。
上述したことから、他の技術者が用意した入力データを利用するだけの技術者が、最小限の手間で効率よく高精度にシミュレーションを実行することが可能となるので、半導体装置の設計を効率的に行うことができる。
なお、第1から第4の実施形態で説明したTCADシステムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、TCADシステムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、TCADシステムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
TCADシステムの一部の機能を実現するプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納した一例として、次の態様が考えられる。
(付記1)
コンピュータ読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体であって、
シミュレーションに用いられるレイアウトファイルに記述された半導体装置のレイアウトの第1図形の頂点の座標を抽出し、
前記レイアウトの平面方向において、前記頂点の座標を通る第1初期メッシュを生成し、
前記半導体装置のプロセスフローが記述されたシミュレーションデータ、前記レイアウト、及び、前記第1初期メッシュに基づいて、前記半導体装置のプロセスシミュレーションを実行する、
ことを含むシミュレーションプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記2)
前記シミュレーションプログラムは、抽出された前記頂点の座標と、前記第1図形に対応付けられて前記レイアウトファイルに記述された第1メッシュ設定情報と、前記シミュレーションデータ又は前記レイアウトファイルに記述されたシミュレーション領域を示す座標と、を第2メッシュ設定情報に加えることを含み、
前記第2メッシュ設定情報に従って、前記シミュレーション領域内に前記第1初期メッシュを生成し、
前記第1メッシュ設定情報は、前記第1初期メッシュのスペース情報を含む、付記1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記3)
前記シミュレーションプログラムは、
前記レイアウトファイルに記述された複数のシミュレーション位置において、深さ方向のプロセスシミュレーションを実行し、
前記深さ方向のプロセスシミュレーションの結果から、前記半導体装置における前記半導体基板上の構造の深さ方向の物質境界位置を抽出し、
抽出された前記物質境界位置を通る第2初期メッシュを生成し、
前記シミュレーションデータ、前記レイアウト、前記第1初期メッシュ、及び、前記第2初期メッシュに基づいて前記プロセスシミュレーションを実行する、ことを含む付記1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記4)
前記シミュレーションプログラムは、
前記第1図形に対して、前記シミュレーションデータに記述された論理積の演算を含む図形演算を行い、第2図形を生成し、
前記図形演算部によって複数の第2図形が生成された場合、前記複数の第2図形の中から、前記レイアウトファイルに記述された予め指定されたシミュレーション位置を含む前記第2図形を選択し、
前記図形選択部で選択された前記第2図形の位置にメッシュリファイン領域を設定し、
前記プロセスシミュレーションの途中で、前記メッシュリファイン領域において前記第1初期メッシュをリファインする、ことを含む付記1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記5)
前記シミュレーションプログラムは、
前記第1図形に対して、前記シミュレーションデータに記述された図形演算を行い、第2図形を生成し、
前記図形演算部によって複数の第2図形が生成された場合、前記複数の第2図形の中から、前記レイアウトファイルに記述された前記複数のシミュレーション位置の中の予め指定されたシミュレーション位置を含む前記第2図形を選択し、
前記図形選択部で選択された前記第2図形の位置にメッシュリファイン領域を設定し、
前記プロセスシミュレーションの途中で、前記メッシュリファイン領域において前記第1初期メッシュをリファインする、ことを含む付記3に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 マンマシンインターフェイス部(入出力部)
20,20C エディタ部
30 結果表示部
40,40C シミュレーション実行部
112,112C レイアウトエディタ・シミュレーション領域設定部(レイアウトエディタ)
121,121C コントローラ
122 1−3次元高精度プロセスシミュレータ(プロセスシミュレータ)
123,123C 1−3次元高精度デバイスシミュレータ(デバイスシミュレータ)
124 電気特性抽出部
212,212A,212B 初期メッシュ生成・リファイン部
220 シミュレータ部
311 平面方向メッシュ設定処理部(メッシュ設定処理部)
312,312A 深さ方向メッシュ設定処理部
313 1次元シミュレーション実行部
314 初期メッシュ生成部
315 シリコン中の接合位置抽出部
316 シミュレーション用レイアウト処理部(レイアウト処理部)
317 シリコン基板上部の物質境界位置抽出部(物質境界位置抽出部)
321 平面方向メッシュリファイン設定処理部
322 深さ方向メッシュリファイン設定処理部
323 図形演算部
324 メッシュリファイン部
325 1次元シミュレーション位置の包含判定部(図形選択部)
401 コントローラ
412 図形処理部
413 図形演算部
414,414C ファイル入出力部
415 メッシュ設定情報処理部
416 デバイス情報処理部

Claims (6)

  1. シミュレーションに用いられるレイアウトファイルに記述された半導体装置のレイアウトの第1図形の頂点の座標を抽出するレイアウト処理部と、
    前記レイアウトの平面方向において、前記頂点の座標を通る第1初期メッシュを生成する初期メッシュ生成部と、
    前記半導体装置のプロセスフローが記述されたシミュレーションデータ、前記レイアウト、及び、前記第1初期メッシュに基づいて、前記半導体装置のプロセスシミュレーションを実行するシミュレータ部と、
    を備えるプロセスシミュレータ。
  2. 抽出された前記頂点の座標と、前記第1図形に対応付けられて前記レイアウトファイルに記述された第1メッシュ設定情報と、前記シミュレーションデータ又は前記レイアウトファイルに記述されたシミュレーション領域を示す座標と、を第2メッシュ設定情報に加えるメッシュ設定処理部を備え、
    前記初期メッシュ生成部は、前記第2メッシュ設定情報に従って、前記シミュレーション領域内に前記第1初期メッシュを生成し、
    前記第1メッシュ設定情報は、前記第1初期メッシュのスペース情報を含む、請求項1に記載のプロセスシミュレータ。
  3. 半導体装置のレイアウトを作成するための入出力部から入力された情報を処理するコントローラと、
    前記コントローラの制御により、加工前の前記レイアウトに対して、前記レイアウトの図形の作成、当該図形の加工、及び、当該図形への識別子の付加を行うと共に、前記半導体装置のシミュレーションが行われるシミュレーション領域を示す図形を作成する図形処理部と、
    前記コントローラの制御により、前記シミュレーションに用いられる初期メッシュのメッシュ設定情報を、前記識別子を用いて前記図形に対応付けるメッシュ設定情報処理部と、
    加工前の前記レイアウトが記述された第1レイアウトファイルを読み込むと共に、前記図形処理部により加工された前記レイアウトの情報と、前記図形に対応付けられた前記メッシュ設定情報と、前記シミュレーション領域を示す図形とを、前記シミュレーションに用いられる第2レイアウトファイルへ書き出すファイル入出力部と、
    を備えるレイアウトエディタ。
  4. 情報を入出力する入出力部と、
    前記入出力部に入力された情報に従って、半導体装置のシミュレーションに必要な情報を対応付けるデバイス情報処理部と、
    前記半導体装置のレイアウトの情報と、前記デバイス情報処理部で対応付けられた情報と、を前記シミュレーションに用いられるレイアウトファイルへ書き出すファイル入出力部と、
    前記レイアウトファイルに記述された前記レイアウトと、前記半導体装置のプロセスフローが記述されたシミュレーションデータと、に基づいて、前記半導体装置のプロセスシミュレーションを実行するプロセスシミュレータと、
    前記入出力部で指定された電気特性の抽出対象に対応付けられた前記シミュレーションに必要な情報に基づいて、前記半導体装置のシミュレーションに用いられるメッシュを所定の領域においてリファインし、リファインされた前記メッシュと、前記プロセスシミュレーションの結果と、指定された前記抽出対象に対応付けられた前記シミュレーションに必要な情報と、に基づいて、デバイスシミュレーションを実行するデバイスシミュレータと、
    指定された前記抽出対象に対応付けられた前記シミュレーションに必要な情報に従って、前記デバイスシミュレーションの結果から電気特性を抽出する電気特性抽出部と、
    を備えるシミュレーションシステム。
  5. 前記デバイス情報処理部は、前記入出力部に入力された情報に従って、前記シミュレーションに必要な情報である、前記抽出対象と、図形演算の情報と、シミュレーション位置と、を対応付け、
    前記デバイスシミュレータは、前記レイアウトの第1図形に対して、指定された前記抽出対象に対応付けられた前記図形演算を行い、第2図形を生成し、複数の第2図形が生成された場合、指定された前記抽出対象に対応付けられた前記シミュレーション位置を含む前記第2図形の位置に、前記所定の領域を設定する、請求項4に記載のシミュレーションシステム。
  6. 前記プロセスシミュレータは、
    前記レイアウトファイルに記述された前記レイアウトの第1図形の頂点の座標を抽出するレイアウト処理部と、
    前記レイアウトの平面方向において、前記頂点の座標を通る第1初期メッシュを生成する初期メッシュ生成部と、
    前記シミュレーションデータ、前記レイアウト、及び、前記第1初期メッシュに基づいて、前記プロセスシミュレーションを実行するシミュレータ部と、
    を有する、請求項4に記載のシミュレーションシステム。
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