JP2017024578A - シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材とロック部材との連係を解除しようとする力が操作部材に作用しても、アンロック状態になるのを防止すると共に、操作部材の後方へ移動も禁止するシートスライド装置を提供することを課題とする。
【解決手段】シートスライド装置において、操作部材27、25、23に荷重が加わった際に、操作部材27、25,23とロック部材21とが相対移動することで、荷重がロック部材21へ伝達されるのを軽減する荷重伝達軽減機構と、操作部材27、25、23とロック部材21との相対移動を所定量で規制する移動規制機構と、を有し、移動規制機構は、操作部材27、25、23からロック部材21に伝達される荷重が、ロック部材21が変形してロアレール3との係合が解除される荷重未満の時に作動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロア側に設けられたロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートレールと、前記アッパレールに設けられ、前記ロアレールと係合し、前記アッパレールの移動を規制するロック部材と、該ロック部材と接続され、前記ロック部材と前記ロアレールとの係合を解除して、前記アッパレールの移動規制を解除する操作部材と、を有するシートスライド装置に関する。
車両に設置されるシートスライド装置は、一般的に、フロア側に設けられたロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートレールと、前記アッパレールに設けられ、前記ロアレールと係合し、前記アッパレールの移動を規制するロック部材と、該ロック部材と接続され、前記ロック部材と前記ロアレールとの係合を解除して、前記アッパレールの移動規制を解除する操作部材と、を有している。
操作部材のタイプは様々であるが、その一例として平面視で略コ字形状をなす所謂ループハンドルと呼ばれるものがある。ループハンドルはシートの座部の直下空間に左右のロアレールの間に位置するように設けるものであり、前後方向に延びる左右一対の回転部と、左右の回転部の前端同士を接続する操作部と、を有している。左右の回転部は左右のアッパレールに対して左右方向の回転軸を中心として回転可能に設けられ、かつロック部材と連係している。
ループハンドルは、回転部を介してロック部材をロック状態に保持するロック位置と、回転部を介してロック部材をアンロック状態に移行させるアンロック位置との間を回転可能であり、さらにループハンドルは、ロック位置に保持するために付勢されている。
そのため、ループハンドルに対して外力を与えない場合はロック部材によってアッパレールの移動が規制されるので、シートのロアレールに対する位置が保持される。その一方で、シート着座者がループハンドルの前端部である操作部を把持しながらループハンドルを付勢力に抗してアンロック位置まで回転させると、ロック部材がアンロック状態となるのでシートがロアレールに対して移動可能になる。
このようなシートスライド装置を有する車両の後部に別の車両が衝突する(以下、このような衝突を後突という)と、着座者へシートのシートバック方向へ飛ばされる力が作用し、着座者の足がループハンドルの操作部に接触し、ループハンドルを後方へ押圧することがある。すると、ループハンドル(操作部材)からロック部材へ押圧力(荷重)が伝達される恐れがある。
そこで、後方へ押圧する力(荷重)がループハンドルに作用すると、ループハンドル(操作部材)とロック部材との連係が解除され、ロック部材への押圧力(荷重)の伝達を解除する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5587709号公報
しかし、特許文献1に記載された構造では、ループハンドル(操作部材)とロック部材との連係が完全に解除された後、ループハンドルのみが後方へ移動し、他の部材等に衝突する場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、操作部材とロック部材との連係を解除しようとする力が操作部材に作用しても、その力がロック部材へ伝達するのを軽減すると共に、操作部材の後方への移動を所定量で禁止するシートスライド装置を提供することにある。
上述した課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したシートスライド装置は、フロア側に設けられたロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートレールと、前記アッパレールに設けられ、前記ロアレールと係合し、前記アッパレールの移動を規制するロック部材と、該ロック部材と連係し、前記ロック部材と前記ロアレールとの係合を解除して、前記アッパレールの移動規制を解除する操作部材と、を有するシートスライド装置において、前記操作部材に荷重が加わった際に、前記操作部材とロック部材とが相対移動することで、前記荷重が前記ロック部材へ伝達されるのを軽減する荷重伝達軽減機構と、前記操作部材と前記ロック部材との相対移動を所定量で規制する移動規制機構と、を有することを特徴とする。
尚、本明細書において、荷重伝達軽減機構によって前記操作部材から前記ロック部材へ伝達される荷重は、0の場合も含む。
本発明の他の特徴は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本発明のシートスライド装置によれば、前記操作部材に荷重が加わった際に、前記操作部材とロック部材とが相対移動することで、前記荷重が前記ロック部材へ伝達されるのを軽減する荷重伝達軽減機構と、前記操作部材と前記ロック部材との相対移動を所定量で規制する移動規制機構と、を有することで、操作部材とロック部材との連係を解除しようとする力が操作部材に作用しても、その力がロック部材へ伝達するのを軽減すると共に、操作部材の後方への移動を所定量で規制するため他の部材等との衝突を防ぐ。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本実施形態のシートスライド装置の分解斜視図である。 図1のロアレールを除く各部品を組み立てた状態での矢印II方向矢視図である。 図2の切断線III−IIIでの断面図である。 ロックレバーの下部に設けられた係合溝付近の拡大図である。 図1のアッパレール5の前部の天地を逆にした拡大斜視図である。 アッパレールの前部の拡大図である。 図6の切断線VII−VIIでの断面図である
最初に、実施形態のシートスライド装置の発明部分以外の全体構成を説明する。
(シートスライドレール)
図1−図3を用いて説明する。図1は本実施形態のシートスライド装置の分解斜視図、図2は図1のロアレールを除く各部品を組み立てた状態での矢印II方向矢視図、図3は図2の切断線III−IIIでの断面図である。
シートスライド装置は、シートとフロアとの間に左右一組設けられるが、構造は同じであるので、一方のシートスライド装置の構造を説明し、他方のシートスライド装置の構造は省略する。
シートスライドレール1は、フロア側に設けられるロアレール3と、ロアレール3に移動可能に係合し、シートが設けられるアッパレール5とからなっている。
ロアレール3は、フロアと対向する底部3aと、底部3aの両側から折曲され、上方に延びる第1側壁部3b、第2側壁部3cと、第1側壁部3b、第2側壁部3cの上部から折曲し、底部3aと平行で、互いに近づく方向に延びる第1天部3d、第2天部3eと、第1天部3d、第2天部3eの先端部から折曲し、下方に向かって延びる第1垂下部3f、第2垂下部3gとからなっている。
ロアレール3の後部の底部3aには、穴3j、穴3k(図3参照)が設けられ、穴3jには、フロアに対するロアレール3の位置決めを行うピン10が、穴3kには、フロアに対してロアレール3を固定するピン12がそれぞれ挿通する。
アッパレール5は、シートクッションの底部と対向する天部5aと、天部5aの両側から折曲し、ロアレール3の第1垂下部3f、第2垂下部3gとの間の空間へ延びる(フロアに向かって延びる)第1垂下部5b、第2垂下部5cと、第1垂下部5b、第2垂下部5cの下部から折曲し、天部5aと平行で、互いに離反する方向に延びる第1底部5d、第2底部5eと、第1底部5dの先端から折曲し、ロアレール3の第1側壁部3b、第1天部3d、第1垂下部3fで囲まれた空間へ延出する第1跳ね上げ部5f、第2底部5eの先端から折曲し、ロアレール3の第2側壁部3c、第2天部3e、第2垂下部3gで囲まれた空間へ延出する第2跳ね上げ部5gからなっている。
そして、ロアレール3の第1側壁部3bと、アッパレール5の第1跳ね上げ部5fとの間、及びロアレール3の第2側壁部3cと、アッパレール5の第2跳ね上げ部5gとの間に設けられ、リテーナ8により回転可能に保持された鋼球7により、アッパレール5はロアレール3に対して滑らかな前後方向への移動が可能となっている。
さらに、ロアレール3の前端部、後端部には、カバー11、カバー13が装着されている。
また、アッパレール5の後端部には、カバー15が装着されている。
アッパレール5の天部5aには、シートクッション取り付け用のブラケット(図示せず)を取り付けるためのピン17、ピン18、ピン19、ピン20が挿通する穴5p、穴5q、穴5r、穴5sが形成されている。
(シートスライドロック)
図1−図3を用いて、アッパレール5のロアレール3に対する移動をロック/アンロックする内蔵スライドロックの説明を行う。
ロアレール3の第1垂下部3f、第2垂下部3gには、深さ方向がアッパレール5の移動方向と交差する方向の第1ロア切り欠き3h、第2ロア切り欠き3iがロアレール3の長手方向に沿って複数形成されている。
アッパレール5の第1跳ね上げ部5f、第1垂下部5bの長手方向の中央部には、深さ方向がアッパレールの移動方向と交差する方向の複数(本実施形態では4つ)の第1アッパ切り欠き5hが、第1跳ね上げ部5f、第1垂下部5bに形成された第1ロック部5iに形成されている。
また、アッパレール5の第2跳ね上げ部5g、第2垂下部5cの長手方向の中央部には、深さ方向がアッパレールの移動方向と交差する方向の複数(本実施形態では4つ)の第2アッパ切り欠き5jが、第2跳ね上げ部5g、第2垂下部5cに形成された第2ロック部5kに形成されている。
尚、本実施形態では、第1ロック部5i、第2ロック部5kを形成したことによるアッパレール5の強度低下を補強するために、補強部材(リインフォースメント)51が設けられている。補強部材51は、アッパレール5の天部5aに当接する天部51aと、アッパレール5の第1垂下部5bに当接可能な第1垂下部51bと、アッパレール5の第2垂下部5cに当接可能な第2垂下部51cとを有している。
アッパレール5の天部5aと、第1垂下部5bと、第2垂下部5cとで囲まれた空間内には、ロック部材が設けられている。本実施形態のロック部材は、可撓性を有する線材(例えば、ばね鋼鋼材)を折り曲げてなるロックばね21でなっている。
ロックばね21は、アッパレール5の第1垂下部5bに沿って配置される第1延出部21aと、アッパレール5の第2垂下部5cに沿って配置される第2延出部21bと、第1延出部21a、第2延出部21bの一方の端部(車両の前後方向において、後ろ側の端部)を接続する接続部21cとからなる細長い略U字形となっている。
第1延出部21aの一方の端部側は、アッパレール5の第1垂下部5bに形成された上下方向に延びる第1ツメ部5l(図2参照)により、アッパレール5に支持されている。また、第2延出部21bの一方の端部側は、アッパレール5の第2垂下部5cに形成された上下方向に延びる第2ツメ部5m(図2参照)により、アッパレール5に支持されている。
第1延出部21aの中間部には、車両の幅方向に突出し、アッパレール5の第1アッパ切り欠き5h、ロアレール3の第1ロア切り欠き3hに係脱可能な第1係合部21dが形成されている。第2延出部21bの中間部には、車両の幅方向に突出し、アッパレール5の第2アッパ切り欠き5j、ロアレール3の第2ロア切り欠き3iに係脱可能な第2係合部21eが形成されている。
ロックばね21の第1延出部21a側の他方の端部(車両の前後方向において、前側の端部)は、外側に折曲された第1折曲部21fが形成され、ロックばね21の第2延出部21b側の他方の端部(車両の前後方向において、前側の端部)は、外側に折曲された第2折曲部21gが形成されている。
アッパレール5の第1垂下部5bに形成された上下方向に延びる第3ツメ部5n(図2,図3参照)により、第1延出部21aの第1折曲部21fと、第1係合部21dとの間の部分が、アッパレール5に支持されている。また、アッパレール5の第2垂下部5cに形成された上下方向に延びる第4ツメ部5o(図2参照)により、第2延出部21bの第2折曲部21gと、第2係合部21eとの間の部分が、アッパレール5に支持されている。
さらに、第1延出部21aの第3ツメ部5nから第1折曲部21fまでは、所謂片持ちはり状となっている。また、第2延出部21bの第4ツメ部5oから第2折曲部21gまでも、所謂片持ちはり状となっている。
4つのツメによりアッパレール5に支持されるロックばね21は、自然状態では、第1係合部21dは、アッパレール5の第1アッパ切り欠き5h、ロアレール3の第1ロア切り欠き3hに係合している。また、第2係合部21eは、アッパレール5の第2アッパ切り欠き5j、ロアレール3の第2ロア切り欠き3iに係合している。このため、アッパレール5のロアレール3に対する移動がロックされている。
また、可撓性を有するロックばね21は、上下方向に延びる第1ツメ部5l、第2ツメ部5mによりアッパレール5に支持されていることにより、アッパレール5の長手方向(水平方向)に移動不能である。
よって、ロックばね21の第1延出部21aの第1ツメ部5lと、第3ツメ部5nとで支持された箇所の間、および/または、ロックばね21の第2延出部21bの第2ツメ部5mと、第4ツメ部5oとで支持された箇所の間に、下方向の力を作用させると、ロックばね21(第1ツメ部5l、第2ツメ部5mにより支持された後ろ側の端部を除く)は、水平方向に移動しつつ、下方向に撓む。よって、ロックばね21の第1係合部21dは、アッパレール5の第1アッパ切り欠き5h、ロアレール3の第1ロア切り欠き3hから離脱し、第2係合部21eは、アッパレール5の第2アッパ切り欠き5j、ロアレール3の第2ロア切り欠き3iから離脱し、アッパレール5のロアレール3に対する移動がアンロックされる。
ロックばね21に作用していた下方向の力が無くなると、ロックばね21は自然状態に復帰し、アッパレール5のロアレール3に対する移動をロックする。
アッパレール5の天部5aの内壁面と、ロックばね21との間には、ロックレバー23が挿入配置されている。
ロックレバー23の中間部には、アッパレール5の天部5aの内壁に当接し、回転支点となる突部23aが形成されている。
ロックレバー23の一方の端部(後ろ側の端部)は、ロックばね21の第1延出部21aの第1ツメ部5lと、第3ツメ部5nとで支持された箇所の間、及び、ロックばね21の第2延出部21bの第2ツメ部5mと、第4ツメ部5oとで支持された箇所の間を上方から押接する押し部23bが形成されている。本実施形態の押し部23bは、ロックばね21の第1係合部21d、第2係合部21eに当接するように形成されている。よって、ロックレバー23の一方の端部側は、ロックばね21の第1係合部21d、第2係合部21e上に当接することにより、支持されている。
ロックレバー23の他方の端部側の下部には、ロックばね21の第1折曲部(係止部)21f、第2折曲部(係止部)21gがそれぞれ係止する2つの係合溝(凹部)23cが形成されている。
ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gがロックレバー23の2つの係合溝23cに係止することにより、ロックレバー23の他方の端部側は、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gにより支持されている。
よって、ロックレバー23は、ロックばね21によりアッパレール5に設けられ、突部23aを支点として、正転、逆転方向に回転可能となっている。
そして、ロックレバー23の他方の端部には、取付部材25を介して、ループハンドル27の一方の端部が取り付けられる。
ループハンドル27は、シートの座部の直下空間に左右のロアレール3の間に位置するように設けるものであり、前後方向に延びる左右一対の回転部27aと、左右の回転部27aの前端同士を接続する操作部27bとを有している。ループハンドル27の操作部27bは、シートの前部に配置され、左右の回転部27aは、左右の取付部材25を介して、ロックレバー23に取り付けられている。
よって、ループハンドル27の操作部27bを昇降させることにより、一組のシートスライド装置のシートスライドロックを操作することができる。
そして、ロックレバー23と取付部材25とループハンドル27とは、ロック部材であるロックばね21と連係し、ロックばね(ロック部材)21とロアレール3との係合を解除して、アッパレール5の移動規制を解除する操作部材として機能する。
このような構成により、ロックレバー23が突部23aを支点に回転し、その押し部23bが下方に移動して、ロックばね21の第1係合部21d、第2係合部21eを下方に押すと、ロックばね21はたわみ、その第1係合部21dは、アッパレール5の第1アッパ切り欠き5h、ロアレール3の第1ロア切り欠き3hから離脱し、その第2係合部21eは、アッパレール5の第2アッパ切り欠き5j、ロアレール3の第2ロア切り欠き3iから離脱し、アッパレール5のロアレール3に対する移動がアンロックされる。
ロックレバー23を回転させる力を解除すると、たわんだロックばね21が元の形状に復元する。よって、ロックばね21の第1係合部21dは、アッパレール5の第1アッパ切り欠き5h、ロアレール3の第1ロア切り欠き3hに係合し、第2係合部21eは、アッパレール5の第2アッパ切り欠き5j、ロアレール3の第2ロア切り欠き3iに係合し、アッパレール5のロアレール3に対する移動がロックされる。さらに、ロックばね21が元形状に復元することにより、回転したロックレバー23も元位置に回転復帰する。
次に、本願の発明部分を説明する。
(荷重伝達軽減機構)
ロックレバー23の下部に設けられた係合溝(凹部)23cの形状を図4を用いて説明する。図4はロックレバー23の下部に設けられた係合溝23c付近の拡大図である。
係合溝23cは、車両の前後方向(操作部材として機能するループハンドル27に作用した押圧力(荷重)の方向)と交差する方向に深さを有する凹部となっている。
この係合溝23cは、底面23dと、底面23dの一方の端部側(シートの前部側)からロックレバー23の下面方向に延出する第1立壁部23eと、底面23dの他方の端部側(シートの後部側)からロックレバー23の下面方向に延出する第2立壁部23fとを有している。
第2立壁部23fは、シートの前後方向と略直交している。一方、第1立壁部23eは、第2立壁部23fに対して角度θだけ傾斜した斜面となっている。係合溝23cは、開口から底面23dに行くに従って幅が狭くなっている。
操作部材としてのループハンドル27に押圧力(荷重)が作用すると、その力は、操作部材としての取付部材25を介して操作部材としてのロックレバー23に伝達され、ロックレバー23は後方へ移動しようとする。この時、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gが、それぞれの係合溝23cの第1立壁部23eに摺接しながら開口方向に移動し、ロックレバー(操作部材)23とロックばね(ロック部材)21とが相対移動する。本実施形態の場合、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gが、実線位置から二点鎖線位置に摺接移動する。即ち、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gが、係合溝(凹部)23の第1立壁部(斜面)23e上を係合溝23cとロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gとの係合を解除する方向に相対移動する。
第1立壁部23eは、シートの前後方向に対して直交した面でなく、斜面となっているので、ロックばね21に伝達される力は軽減される。
ロックレバー(操作部)23の下部に設けられ、斜面(第1立壁部23e)を有する係合溝23cと、係合溝23cに係合するロックばね21の第1折曲部21f,第2折曲部21gとは、荷重がロックばね21へ伝達されるのを軽減する荷重伝達軽減機構を構成している。
(移動規制機構)
図面を用いて説明する。図5は図1のアッパレール5の前部の天地を逆にした拡大斜視図、図6はアッパレール5の前部の拡大図、図7は図6の切断線VII−VIIでの断面図である。
これらの図に示すように、アッパレール5の第1底部5dには、取付部材25を支持する第5ツメ部5tが、アッパレール5の第2底部5eには、取付部材25を支持する第6ツメ部5uがそれぞれ形成されている。
図1に示すように、取付部材(操作部材)25には、上方に延出する第1ツメ部(係止部)25a、第2ツメ部(係止部)25bが形成されている。
又、一方、アッパレール5の第5ツメ部5t、第6ツメ部5uの前方の第1垂下部5b、第2垂下部5cには、第1ストッパ部(被係止部)5v、第2ストッパ部(被係止部)5xが、アッパレール5を加工形成することにより形成されている。
そして、図6に示すように、取付部材25のツメ部25a、25bが、実線位置から二点鎖線位置まで移動して、アッパレール5の第1ストッパ部(被係止部)5v、第2ストッパ部(被係止部)5xに係止可能となっている。
取付部材25の第1ツメ部25a、第2ツメ部25bと、アッパレール5の第1ストッパ部5v、第2ストッパ部5xとは、ロックレバー(操作部材)23とロックばね(ロック部材)21との相対移動を所定量で規制する移動規制機構を構成している。
そして、この移動規制機構は、ロックレバー(操作部材)23からロックばね(ロック部材)21に伝達される荷重が、ロックばね21が変形してアッパレール5との係合が解除される荷重未満の時に作動するように設定されている。
更に、本実施形態では、ロックレバー(操作部)23の係合溝(凹部)23cと、ロックばね(ロック部材)21の第1折曲部(係合部)21f、第2折曲部(係合部)21gとの係合が解除される前、即ち、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gが、係合溝(凹部)23cの第1立壁部(斜面)23e上にあるうちに作動するように設定した。
本実施形態では、以下のような効果が得られる。
(1) 荷重伝達軽減機構と、移動規制機構とを設けたことにより、ロックレバー23と取付部材25とループハンドル27からなる操作部材と、ロックばね(ロック部材)21との連係を解除しようとする力がループハンドル27に作用しても、ロックばね21にその力が伝達するのを軽減できとる共に、ロックレバー23の後方への移動を所定量で規制できる。
(2) 移動規制機構を取付部材25の第1ツメ部25a、第2ツメ部25bと、アッパレール5の第1ストッパ部5v、第2ストッパ部5xとで構成したことにより、ループハンドル(操作部材)27に作用した荷重をロアレール3を介してフロアへ逃がすことができる。
(3) 移動規制機構の被係止部としてのアッパレール5の第1ストッパ部5v、第2ストッパ部5xは、アッパレール5を加工形成することにより形成されていることにより、追加部品がなく、重量やコストが増加しない。
(4) 荷重伝達軽減機構において、ロックばね21の第1折曲部(係合止部)21f、第2折曲部(係合部)21gが、係合溝(凹部)23cの第1立壁部(斜面)23e上を係合溝23cとロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gとの係合を解除する方向に相対移動するようにしたことにより、ロックレバー(操作部材)23とロックばね(ロック部材)21との相対移動がスムーズに行われ、ロックばね21への荷重伝達の軽減が効果的に実現できる。
(5) 移動規制機構は、ロックばね21の第1折曲部21f、第2折曲部21gが、係合溝(凹部)23cの第1立壁部(斜面)23e上にあるうちに作動するように設定した。即ち、ロックレバー(操作部材)23の係合溝(凹部)23cと、ロックばね(ロック部材)21の第1折曲部(係合部)21f、第2折曲部(係合部)21gとの係合が解除される前に作動するように設定したことにより、ループハンドル(操作部材)27に作用する荷重がなくなると、ロックばね21の弾性復元力により、第1折曲部21f、第2折曲部21gが、係合溝(凹部)23cの第1立壁部(斜面)23e上を底面23dに向かって移動することでロックレバー(操作部材)23の初期状態への自動復帰がなされる。
(6) アッパレール5は、天部5aと、天部5aの両側から折曲し、フロアに向かって延びる第1垂下部5b、第2垂下部5cとを有し、第1垂下部5b、第2垂下部5cには、取付部材25のツメ部25a、25bが係止可能な第1ストッパ部(被係止部)5v、第2ストッパ部(被係止部)5xを形成した。
車両が衝突して、アッパレール5に上方に持ち上がるような剥離力が作用すると、アッパレール5の第1垂下部5b、第2垂下部5cは、互いに接近するように変形する。
よって、第1垂下部5b、第2垂下部5cに形成された第1ストッパ部5v、第2ストッパ部5xと、取付部材25のツメ部25a、25bとの係止が確実になり、操作部材と前記ロック部材との相対移動(ロックレバー23の後方への移動)を確実に所定量で規制できる。
尚、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、以下のような変形が可能である
(1) 上記実施形態の荷重伝達軽減機構では、凹部をロックレバー(操作部)23に、凹部に係止可能な係止部をロックばね(ロック部材)21に形成したが、逆に、凹部をロック部材に、凹部に係止可能な係止部を操作部材に形成してもよい。
(2) 取付部材25の第1ツメ部25a、第2ツメ部25bと、アッパレール5の第1ストッパ部5v、第2ストッパ部5xとで、ロックレバー(操作部材)23とロックばね(ロック部材)21との相対移動を所定量で規制する移動規制機構を構成したが、取付部材25の第1ツメ部25aとアッパレール5の第1ストッパ部5vだけもよいし、取付部材25の第2ツメ部25bとアッパレール5の第2ストッパ部5xだけもよい。
21 ロックばね(ロック部材)
23 ロックレバー(操作部材)
25 取付部材(操作部材)
27 ループハンドル(操作部材)

Claims (6)

  1. フロア側に設けられたロアレール,シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるシートレールと、
    前記アッパレールに設けられ、前記ロアレールと係合し、前記アッパレールの移動を規制するロック部材と、
    該ロック部材と連係し、前記ロック部材と前記ロアレールとの係合を解除して、前記アッパレールの移動規制を解除する操作部材と、
    を有するシートスライド装置において、
    前記操作部材に荷重が加わった際に、前記操作部材とロック部材とが相対移動することで、前記荷重が前記ロック部材へ伝達されるのを軽減する荷重伝達軽減機構と、
    前記操作部材と前記ロック部材との相対移動を所定量で規制する移動規制機構と、
    を有する
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記移動規制機構は、
    前記操作部材に設けられた係止部と、
    前記アッパレールに設けられ、前記操作部材の係止部が係止可能な被係止部と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のシートスライド装置。
  3. 前記被係止部は、前記アッパレールを加工形成して設けられることを特徴とする請求項2記載のシートスライド装置。
  4. 上記荷重伝達軽減機構は、
    前記操作部と前記ロック部材とのうちの一方に形成され、底に行くに従って幅が狭くなるような斜面を有する凹部と、
    他方に形成され、前記凹部に係合可能な係合部と、
    からなり、
    前記荷重が操作部に入力されると、前記係合部が前記凹部の斜面上を前記凹部と前記係合部との係合を解除する方向に相対移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のシートスライド装置。
  5. 前記移動規制機構は、
    前記凹部と前記係合部との係合が解除される前に作動することを特徴とする請求項4記載のシートスライド装置。
  6. 前記アッパレールの断面形状は、
    前記シートの底面と対向する天部と、
    該天部の一方の側部から折曲し、フロアに向かって延びる第1垂下部と、
    前記天部の他方の側部から折曲し、フロアに向かって延び、前記第1垂下部と対向する第2垂下部と、
    を有し、
    前記被係止部は、前記第1垂下部,前記第2垂下部のうちの少なくとも一方の垂下部に設けられていることを特徴とする請求項2または3記載のシートスライド装置。
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