JP2017021101A - レンズ鏡筒、像ぶれ補正装置及び撮像装置 - Google Patents

レンズ鏡筒、像ぶれ補正装置及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】像ぶれ補正ユニットを小型軽量化し、高精度な駆動制御を可能とするレンズ鏡筒を提供する。【解決手段】レンズ鏡筒2は、2群レンズ95を保持するレンズ保持枠96と、レンズ保持枠96に設けられ、光軸方向に2層構造を有する磁石70と、光軸方向で磁石70を挟み込むように配置される2つのコイル93a,93bとを備える。磁石70は、光軸方向から見たときに、2極以上に着磁され、コイル93a,93bはそれぞれ、光軸方向から見たときに、磁石70の互いに直交する異なる磁極境界部と対向するように、且つ、一部が重複するように配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ鏡筒、像ぶれ補正装置及び撮像装置に関する。
撮像時に撮像装置本体から繰り出し、非使用時に撮像装置本体に繰り込む沈胴式のレンズ鏡筒を備えるデジタルカメラ等の撮像装置が知られており、このような撮像装置に対しては、小型軽量化や光学ズーム倍率の高倍率化、携帯性の向上等が求められている。
ここで、近年、撮像装置には、手ぶれによる画像の乱れを補正する像ぶれ補正ユニットが搭載されることが一般的となっている。像ぶれ補正ユニットは、部品点数が多く、構造が複雑であるため、像ぶれ補正ユニットを小型軽量化させることは撮像装置の小型軽量化に寄与する。
そこで、特許文献1は、像ぶれ補正用レンズを備えるシフト鏡筒を、光軸と直交する面内の直交する2方向へ駆動する像ぶれ補正ユニットを提案している。具体的には、特許文献1に記載された像ぶれ補正ユニットでは、光軸方向において、像ぶれ補正用レンズを保持するシフト鏡筒と、固定筒であるシフトベース鏡筒と、の間にガイド部材が配置される。このとき、ガイド部に設けられた磁石が、光軸方向の両側からシフト鏡筒とシフトベース鏡筒のそれぞれに設けられた2つのコイルによって挟み込まれる。ガイド部は、シフトベース鏡筒に対してガイド用V溝と転動ボールによってヨー方向のみ移動可能である。また、シフト鏡筒は、ガイド部に対してガイド用V溝と転動ボールとによってピッチ方向のみ移動可能である。
よって、シフト鏡筒は、ガイド部材のヨー方向への移動に伴ってヨー方向へ移動することができ、また、ピッチ方向での移動が規制されているガイド部材に対してピッチ方向に移動することができる。こうして、シフト鏡筒に保持された像ぶれ補正用レンズは、光軸と直交する面内で互いに直交するヨー方向とピッチ方向に移動可能となっている。
特開2014‐035477号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、シフトベース鏡筒と像ぶれ補正用レンズを保持するシフト鏡筒との間にガイド部を配置する必要があり、また、ピッチ方向とヨー方向それぞれに規制するために合計で6個の転動ボールが必要となる。そのため、部品点数が多くなって重量が増加してしまい、また、部品の占有体積が大きくなってしまう、つまり、鏡筒が大型化してしまう、という問題がある。
また、磁石をコイルで挟み込み、ピッチ方向とヨー方向とを別々に規制する構造となっているため、ピッチ方向とヨー方向に動く必要のある像ぶれ補正用レンズを保持するシフト鏡筒に、必ず、コイルを配置する必要が生じる。その場合、コイルへの通電のために必要となるフレキシブルプリント基板等の配線を這い回す必要があるため、シフト鏡筒にはフレキシブルプリント基板を引き摺る負荷が発生し、この負荷がシフト鏡筒を高精度に制御する障害になる。
本発明は、像ぶれ補正ユニットを構成する部品点数の削減と像ぶれ補正ユニットの小型軽量化が可能であり、更に高精度な駆動制御を可能とするレンズ鏡筒を提供する目的とする。
本発明に係るレンズ鏡筒は、レンズを備えるレンズ鏡筒であって、前記レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠に設けられ、前記レンズ鏡筒の光軸方向に2層構造を有する1つの磁石と、前記光軸方向で前記磁石を挟み込むように配置される2つのコイルと、を備え、前記磁石は、前記光軸方向から見たときに、2極以上に着磁され、前記2つのコイルはそれぞれ、前記光軸方向から見たときに、前記磁石の互いに直交する異なる磁極境界部と対向するように、且つ、一部が重複するように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、像ぶれ補正ユニットを構成する部品点数を削減することができ、また、像ぶれ補正ユニットの小型軽量化が可能となる。更に、像ぶれ補正ユニットの高精度な駆動制御が可能となることで、良好な像ぶれ補正効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す外観斜視図である。 図1に示す撮像装置が備えるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図2に示すレンズ鏡筒を構成する、本発明の第1実施形態に係る2群鏡筒の分解斜視図である。 図3に示す2群鏡筒において像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す正面図及び断面図である。 図4に示す像ぶれ補正ユニットに用いられる磁石の構成を説明する図である。 図3に示す2群鏡筒と従来のレンズ鏡筒のそれぞれにおいて防振に利用される領域と防振以外に利用可能な領域との関係を説明する正面図である。 図3に示す2群鏡筒を構成する、本発明の第2実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す正面図及び側面図である。 図3に示す2群鏡筒を構成する、本発明の第3実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す正面図及び側面図である。 図8に示す像ぶれ補正ユニットが備えるL字型磁石の構成を説明する正面図である。 図3に示す2群鏡筒を構成する、本発明の第4実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す背面図及び側面図である。 図10に示す像ぶれ補正ユニットが備えるL字型磁石の構成を説明する正面図である。 第2及び第3実施形態で用いたレンズ保持枠と第4実施形態で用いるレンズ保持枠を比較した背面図である。 第4実施形態における位置検出素子の配置を説明する正面図及び側面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の概略構成を示す外観斜視図である。撮像装置1は、典型的には、所謂、コンパクトタイプのデジタルカメラであり、大略的に、カメラ本体部1Aとレンズ鏡筒2から構成される。
レンズ鏡筒2の前面には、撮像装置1の電源のオン/オフに従って撮影レンズの光路を開閉するレンズバリア装置3(図2参照)が配置されており、図1には、レンズバリア装置3が開いた状態が示されている。レンズ鏡筒2は、撮像装置1の電源がオフの状態ではカメラ本体部1A内に沈胴した状態(繰り込んだ状態)となり、撮像装置1の電源がオンの状態で、図1に示すようにカメラ本体部1Aから繰り出した状態となる、沈胴式レンズ鏡筒である。なお、レンズ鏡筒2は、焦点距離(撮像画角)の変更が可能なズームレンズ鏡筒として構成されている。
カメラ本体部1Aの上面には、ポップアップ式のストロボ装置4が配置されており、ストロボ装置4は、必要に応じて被写体に照明光(ストロボ光)を照射する。また、カメラ本体部1Aの上面には、撮影準備動作(オートフォーカス動作や自動露出動作等)を開始するためのレリーズボタン6が設けられており、カメラ本体部1Aの前面には、ファインダ窓5が設けられている。撮像装置1の構成は、図1に示すものに限定されるものではない。
図2は、レンズ鏡筒2の分解斜視図である。レンズ鏡筒2は、1群鏡筒7、絞りユニット8、2群鏡筒9、移動カム環10、直進筒11、3群鏡筒12、固定筒13、撮像素子保持部材14、鏡筒駆動モータ15及び鏡筒フレキシブル基板16を備える。
1群鏡筒7は、1群撮影レンズを保持し、レンズバリア装置3を備える。絞りユニット8は、光量を調節する絞り機構を備え、絞りユニット8の駆動部には、絞りフレキシブル基板81が這い回されている。2群鏡筒9は、2群撮影レンズを保持し、像ぶれ補正ユニット(像ぶれ補正装置)とシャッタを備え、像ぶれ補正ユニットとシャッタの駆動部にシャッタ・防振フレキシブル基板91(以下「防振FPC91」と記す)が這い回されている。移動カム環10は、1群鏡筒7、絞りユニット8及び2群鏡筒9を駆動するための駆動カムを内周部に備えており、鏡筒駆動モータ15より動力を伝達されるギア部101を有する。
直進筒11は、移動カム環10に回転可能に保持され、1群鏡筒7及び絞りユニット8及び2群鏡筒9を直進規制する。3群鏡筒12は、3群撮影レンズを保持する。固定筒13は、内周部に移動カム環10を駆動するための駆動カムを備える。撮像素子保持部材14は、撮像素子を保持する。レンズ鏡筒2を通過した光が光学像として撮像素子に結像し、撮像素子は、光電変換により光学像を画像データに変換する。
鏡筒フレキシブル基板16は、カメラ本体1Aに設けられた不図示の制御回路に取り付けられており、制御回路は、レンズ鏡筒2に備わる各種の駆動部へ電源や制御信号を、鏡筒フレキシブル基板16を介して供給する。絞りフレキシブル基板81と防振FPC91は、固定筒13の外側において、鏡筒フレキシブル基板16とコネクタにより接続されている。なお、レンズ鏡筒2の構成は、以下に説明する像ぶれ補正ユニットの構成が適用可能な構成であれば、上記構成に限定されるものではない。
図3は、2群鏡筒9(第1実施形態に係る2群鏡筒)の分解斜視図である。2群鏡筒9は、ベース部材90、防振FPC91、カバー部材92、コイル93a,93b、位置検出素子94a,94b、2群レンズ95、レンズ保持枠96、バネ97及びボール98を備える。
ベース部材90は、2群鏡筒9の基台であり、120°等分に配置されたフォロワーピン90fが移動カム環10の駆動カムに沿って移動することにより、光軸方向に進退する。防振FPC91には、コイル93a,93b及び位置検出素子94a,94bが実装されており、ベース部材90の撮像面側に配置されるシャッタ機構(不図示)を駆動させるシャッタ駆動部90dと電気的に接続される。なお、位置検出素子94a,94bは、例えば、周知のホール素子等である。
レンズ保持枠96は、像ぶれ補正レンズである2群レンズ95を保持する。レンズ保持枠96には、1つの磁石70が接着或いはインサート成形等により、固定されている。バネ97は、レンズ保持枠96をベース部材90に対して撮像面側に付勢し、レンズ保持枠96のフック部96fとベース部材90のフック部(不図示)との間で光軸方向に掛けられる。ボール98は、ベース部材90に設けられた球受け部90aとレンズ保持枠96に設けられた球受け部96g(図4及び図13参照)によって光軸方向で挟持され、レンズ保持枠96をベース部材90に対して光軸方向と直交する平面内で転動させる。
カバー部材92は、レンズ保持枠96の光軸方向への浮きを規制する。カバー部材92のフック部92aとベース部材90の突起部90cとが係合すると共に、カバー部材92の穴部92bにベース部材90のボス90bが嵌挿されることにより、カバー部材92はベース部材90に対して位置決め固定される。
防振FPC91に実装されるコイル93aと位置検出素子94aは、カバー部材92のボス92cと防振FPC91の穴部91aによって位置決めされ、磁石70に対して被写体側に配置される。一方、防振FPC91に実装されるコイル93bと位置検出素子94bは、ベース部材90のボス90g(図4(b)参照)と防振FPC91の穴部91bとによって位置決めされ、磁石70に対して撮像面側に配置される。このように2群鏡筒9は、防振FPC91をベース部材90の前後に這い回すことにより、コイル93a,93bが磁石70を挟み込む構成となっている。このような構成とすることにより、レンズ保持枠96を後述の通りに駆動する際の防振FPC91に起因する駆動負荷を軽減することができ、レンズ保持枠96の高精度な駆動制御を可能として、良好な像ぶれ補正効果を得ることができる。
図4(a)は、2群鏡筒9において像ぶれ補正ユニットを構成する主要部品を被写体側から見た正面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す矢視A−Aでの断面図である。なお、図4(a)では、カバー部材92を不図示としている。コイル93a,93bは、実質的に同じものであるが、レンズ鏡筒2内での配置形態が異なる。コイル93a,93bは、直線部(長辺部)と曲率部(短辺部)とを有する。コイル93a,93bは、それぞれ、磁石70を光軸方向において挟み込むように配置されており、光軸方向から見たときにコイル93bの長手方向とコイル93aの長手方向とが互いに直交するように配置されている。
図5は、磁石70の構成を説明する図であり、図5に示すZ方向は、撮像面側から被写体側へ向かう方向を示している。光軸方向から見たときの形状が略正方形の磁石70は、光軸方向において2層構造となっている。被写体側の磁石は、2行2列の合計で4極(N極70a,S極70b,N極70c,S極70d)に着磁され、各極の磁極境界部は十字型となっている。同様に、撮像面側の磁石も2行2列の合計で4極(S極70e,N極70f,S極70g,N極70h)に着磁され、各極の磁極境界部は十字型となっている。光軸方向において、N極70a,S極70b,N極70c,S極70dはそれぞれ、S極70e,N極70f,S極70g,N極70hと対向している。
コイル93aは、被写体側のN極70aとS極70dとの磁極境界部71aを包含するように配置されている。また、コイル93bは、撮像面側のS極70gとN極70hとの磁極境界部71hを包含するように配置されている。これにより、磁石70のS極70dとN極70hの1極は、コイル93aとコイル93bに共有される。また、磁極境界部71aと磁極境界部71hをコイル93aとコイル93bとが包含することによって、図4(a)に示されるように、コイル93aとコイル93bの一部が、光軸方向から見たときに重複する。これにより、コイル93a,93bを磁石70に対して同方向に配置する場合に比べて、光軸と直交する方向での省スペース化を図り、2群鏡筒9の小型化が可能となる。
2群レンズ95を保持するレンズ保持枠96は、フレミング左手の法則により、コイル93aへの通電(駆動信号の供給)によってX方向に駆動され、コイル93bへの通電によってY方向に駆動される。つまり、コイル93a,93bのそれぞれへの通電を制御することによって、レンズ保持枠96を光軸と直交する平面内で移動させることができる。
磁石70は、光軸方向の2層のそれぞれが4極に着磁された構造を有する。そのため、コイル93aのR部(長手方向の端部)は、N極70aとS極70bとの磁極境界部71b及びN極70cとS極70dとの磁極境界部71dを越えて、反対の磁極に入り込む。同様に、コイル93bのR部は、S極70eとN極70hとの磁極境界部71e及びN極70fとS極70gとの磁極境界部71gを越えて、反対の磁極に入り込む。よって、磁石70は、レンズ保持枠96を駆動させたい方向とは逆方向の力(反力)を受けることになる。しかし、コイル93aの直線部(長手方向端の曲率部に挟まれた部分)とコイル93bの直線部に対するこれらの曲率部のエリアは小さく、全体としての影響は小さいため、無視することができる。なお、反力の影響を更に小さくする方法としては、磁石70を大きくして、コイル93aの直線部又はコイル93bの直線部を長くする方法が挙げられる。
光軸方向の2層のそれぞれが4極に着磁された磁石70を用いる場合、S極70bとN極70fの1極は、レンズ保持枠96の駆動に使用しない。しかし、図4に示すように、S極70bとN極70cの磁極境界部71cに位置検出素子94aを配置することにより、レンズ保持枠96のX方向の位置検出をすることが可能になる。同様に、N極70fとS極70eの磁極境界部71fに位置検出素子94bを配置することにより、レンズ保持枠96のY方向の位置検出をすることができる。つまり、磁石70に着磁された4極分を防振駆動と位置検出とに有効に利用することができる。また、角型で4極に着磁された磁石70には、切り出しが容易で着磁バランスがよいため、着磁ヨークの形成に支障なく、安価に作製することができるという利点がある。
次に、ボール98とコイル93a,93bの配置に関して述べる。レンズ保持枠96をベース部材90に対してバランスよく保持するには、Y軸に対して略対称な形状を有するレンズ保持枠96を支える3つのボール98のうちの1つは、Y軸上に配置されることが望ましい。ここで、コイル93aの長手方向をY軸に沿って配置すると、磁石70を挟んだ撮像面側には、コイル93bをその長手方向がX軸に沿うように配置することができるため、Y軸上に1つのボール98を配置するスペースを容易に確保することができる。
なお、本実施形態では、磁極境界部71hを包含するようにコイル93bが配置されているが、コイル93bは、Y軸について磁極境界部71hと対称な位置にある磁極境界部71fを包含するように配置されていても構わない。いずれの場合でも、コイル93bの長手方向はX軸と平行であるため、Y軸上にスペースができるため、3つのボール98のうちの1つをY軸上に配置することが可能になる。
コイル93aとボール98とが光軸方向において離れて配置されており、且つ、光軸方向から見たときにコイル93aとボール98とが重複していると(図4(a)参照)、2群鏡筒9を小型化する上で効率がよい。このとき、図4(b)に示すように、コイル93bと3つのボール98のうちの1つとが光軸方向においてほぼ同じ位置にあると、無駄なスペースが生じず、最も望ましい。
図6(a)は、2群鏡筒9において防振に利用される領域Aと防振以外に利用可能な領域Bとの関係を説明する正面図であり、図4(a)と同様に被写体側から見た状態が示されている。防振以外に利用できる領域Bは、例えば、シャッタ駆動部90dや鏡筒2の沈胴時に絞りユニット8の駆動部(不図示)が入り込むスペース90e(図3参照)として利用可能である。また、領域Bは3群鏡筒12を進退させるスクリュやガイドシャフト等を配置するスペースとしても利用することができる。
図6(b)は、2つの磁石を使用する従来のレンズ鏡筒において、防振に利用される領域A1と防振以外に利用可能な領域B1を説明する図である。従来のレンズ鏡筒では、シャッタ駆動部90dや絞りユニット8の駆動部が入り込むスペース90eを配置するだけで領域B1が埋め尽くされている。
図6(a),(b)を比較すると明らかなように、第1実施形態では、従来例と同等の大きさのシャッタ駆動部90dや絞りユニット8の駆動部が入り込むスペース90eを設けたとしても、十分にスペースが余っている。よって、このスペースを利用して、像ぶれ補正ユニットの周辺に他の部品をレイアウトすることができ、レンズ鏡筒2全体の小型化が可能になる。
第1実施形態において像ぶれ補正ユニットを構成する部品が小さくなっている理由の1つとして、磁石70を1つしか用いない構成としたことで、磁石自体の占有体積が小さくなり、軽量化を図ることが可能となっていることが挙げられる。そして、これに伴って、磁石70を保持するレンズ保持枠96の体積を小さくすることができ、これによっても小型軽量化が可能となっている。こうして、レンズ保持枠96全体が小型軽量化されることで、レンズ保持枠96を駆動する駆動力も小さくてよいため、コイル93a,93bの小型化も可能になる。
上記説明の通り、第1実施形態では4極に着磁された角型の磁石70を1つ用いた構成とすることにより、部品点数を削減してコストダウンを図ることができると共に、レンズ保持枠96を小型軽量化することができる。これにより、レンズ保持枠96を駆動する像ぶれ補正ユニット全体を小型軽量化することができる。また、2群鏡筒9を構成する周辺部品のレイアウト自由度を向上させることができることで、2群鏡筒9の小型化、軽量化が可能となり、ひいては、カメラ本体部1Aの光軸方向での薄型化を図ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、4極に着磁された矩形板状の磁石70を用いて像ぶれ補正ユニットを構成した。これに対して、第2実施形態では、3極に着磁されたL字型磁石を用いて、レンズ保持枠を駆動する像ぶれ補正ユニットを構成する。
図7は、2群鏡筒9に設けられる、本発明の第2実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す正面図及び側面図である。より詳しくは、図7(a)は、L字型磁石70L、レンズ保持枠96A、コイル93a,93b、位置検出素子94a,94b及びボール98の位置関係を被写体側から見て示す正面図であり、図7(b)は、図7(a)に対応する側面図である。なお、第2実施形態では、第1実施形態で用いたレンズ保持枠96の形状の一部を変更するため、レンズ保持枠の符号を「96A」に変更して説明を行う。
L字型磁石70Lは、第1実施形態で説明した磁石70においてレンズ保持枠96の駆動に使用しない1極(S極70bとN極70f)を除去した構造を有する。即ち、L字型磁石70Lは、L字型の形状を有し、一端から他端へ略正方形の同等の形状を有する3つの磁極が形成されるように3極に着磁された構造を有する。
以下の説明では、L字型磁石70Lについて、第1実施形態で説明した磁石70と共通する構成(例えば、磁極(着磁状態))については、同じ符号を付し、第1実施形態と共通する構成についての説明を省略する。
L字型磁石70Lは、S極70dとN極70hの他磁極と接触していないエッジ70pが光軸から離れてY軸上に配置され、逆V字となるように光軸側に開き、Y軸について対称となるように、レンズ保持枠96Aに固定されている。L字型磁石70Lは、言い換えれば、磁石70からS極70bとN極70fとを除去したものを被写体側から見て反時計回りに45度だけ回転させたものと同等になる。これに伴い、コイル93a,93bも、図4に示した状態から反時計回りに45度だけ回転させて配置されている。よって、コイル93a,93bは、L字型磁石70Lに形成された3極の磁極のうち中央の1極を光軸方向の被写体側と撮像面側とで共有しており、このように1つの磁極を共有する態様は、第1実施形態と同様である。
L字型磁石70Lとコイル93a,93bによるレンズ保持枠96Aの駆動方法は、第1実施形態と同じである。そのため、駆動方法についての説明を省略し、以下、L字型磁石70Lを用いた場合の特徴について以下に説明する。
第1実施形態で説明した、光軸方向の2層のそれぞれが4極に着磁された磁石70からS極70bとN極70fを除去したままの構成でも、レンズ保持枠96Aの駆動は可能である。これに対して、L字型磁石70Lを図7(a)に示す配置とすることで、S極70bとN極70fとが除去された領域Cに2群レンズ95を挿入することができる。領域Cは、換言すれば、L字型磁石70Lの一端と他端のそれぞれの磁極を結ぶ方向において、L字型磁石70Lの一端と他端の各磁極の間に形成される空間と定義することができる。したがって、レンズ保持枠96Aをレンズ保持枠96よりも小型化することができる。
例えば、第1実施形態で説明した磁石70を被写体側から見たときの平面形状がD×Dの正方形であるとする。その場合、図7(a)のL字型磁石70Lの2つの光軸側のエッジ70qからY軸上のエッジ70pまでのY方向での距離は、3×21/2×D/4(≒1.06D)となる。このY方向距離で比較すると、L字型磁石70Lよりも磁石70の方が僅かに短い。
しかし、L字型磁石70Lを2群レンズ95に接するまで近付けることができる場合、2カ所のエッジ70qを繋ぐ線よりも内側に2群レンズ95を挿入することができ、特に、2群レンズ95の曲率が小さくなるにしたがって挿入可能な面積は広くなる。これにより、磁石70との差分0.06Dを上回って、レンズ保持枠96Aでは、Y軸方向での小型化が可能になる。
なお、2群レンズ95とL字型磁石70Lとを直接接触させることは好ましくない。そこで、2群レンズ95とL字型磁石70Lとの間にレンズ保持枠96Aのモールド材料を介在させることが望ましい。この場合でも、介在部の肉厚は、成型精度や機械的強度等を考慮して薄く設定することが可能であるため、介在部を設けることによってY軸方向での小型化が不可能になることはない。
なお、第2実施形態では、レンズ保持枠96Aの駆動方向は、第1実施形態ではX方向とY方向であったのに対し、第2実施形態では、図7(a)に示すX1方向及びY1方向となる。このとき、第1実施形態と同様に、隣接する磁極の磁界によって駆動させたい方向の逆方向に僅かな力(反力)が発生するが、1極分の磁極が除去されているため、この反力は第1実施形態よりも弱い力となり、実質的に無視することができる。
また、レンズ保持枠96Aの位置検出は、位置検出素子94a,94bを用いて行うが、第2実施形態では、コイル93aに包含されていない磁極境界部は、光軸方向においてコイル93bと対向している。同様に、コイル93bに包含されていない磁極境界部は、光軸方向においてコイル93aと対向している。この場合、位置検出素子94aをコイル93aの空芯部に対向する位置に、位置検出素子94bをコイル93bの空芯部に対向する位置にそれぞれ配置することで、位置検出を行うことができる。
上記説明の通り、第2実施形態では、第1実施形態で用いた磁石70の一部を除去したL字型磁石70Lを用いることにより、軽量化が可能となる。また、L字型磁石70Lを用いることで、2群レンズ95の挿入スペースが生じる。これにより、2群レンズ95とL字型磁石70Lとを結ぶ方向(Y方向)での更なる小型化が可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、2極に着磁されたL字型磁石を用いて、レンズ保持枠96Aを駆動する。図8は、2群鏡筒9に設けられる、本発明の第3実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す正面図及び側面図である。より詳しくは、図8(a)は、L字型磁石72、レンズ保持枠96A、コイル93a,93b、位置検出素子94a,94b及びボール98の位置関係を被写体側から見て示す正面図であり、図8(b)は、図8(a)に対応する側面図である。図9は、L字型磁石72の構成(着磁状態)を説明する正面図であり、図中のZ方向は被写体へ向く方向である。
L字型磁石72は、光軸方向において2層構造となっており、被写体側の磁石は、L字の形状に沿ったS極72aとN極72bの2極に着磁され、撮像面側の磁石は、N極72cとS極72dの2極に着磁されている。光軸方向において、S極72aはN極72cと対向し、N極72bはS極72dと対向している。
コイル93a,93bはそれぞれ、L字型磁石72の磁力境界線を長手方向の中心として配置され、ここでは、L字型磁石72を挟んで、被写体側にコイル93aが、撮像面側にコイル93bがそれぞれ配置されている。第2実施形態と異なり、第3実施形態では、コイル93a,93bはそれぞれ、L字型磁石72の形状に沿うように、つまり、コイル93aの長手方向がY1方向と平行となり、コイル93bの長手方向がX1方向と平行となるように配置される。そのため、光軸方向から見たときに、L字型磁石72からのコイル93a,93bのはみ出し量が少なく、これにより、光軸方向と直交する方向において必要となるスペースを更に小さくして、像ぶれ補正ユニットの小型化を図ることができる。
第2実施形態と同様に、L字型磁石72を用いた場合には、L字型磁石72の一端と他端とを結ぶ方向において、L字型磁石72の一端と他端との間に形成される空間に、2群レンズ95を挿入することができる。よって、第3実施形態でも、L字型磁石72を用いることにより、レンズ保持枠96をY方向で省スペース化することができる。
なお、第3実施形態でも、第2実施形態と同様に、レンズ保持枠96Aは、コイル93aへの通電によりX1方向に駆動され、コイル93bへの通電によりY1方向に駆動される。このとき、第1及び第2実施形態と同様に、隣接する磁極の磁界によって駆動させたい方向の逆方向に僅かな力(反力)が発生する。しかし、第3実施形態では、コイル93aのY1方向長さとコイル93bのX1方向長さを長くとることができるため、この反力は、駆動力全体に対してその割合は小さく、無視することができる。このとき、スペースの許す範囲でコイル93aのY1方向長さとコイル93bのX1方向長さを長くすることにより、反力の影響を更に抑えることができる。
なお、上記第1乃至第3実施形態での説明から明らかな通り、レンズ保持枠96を駆動するための磁石は2極以上に着磁されていればよく、これにより2つのコイル93a,93bによる駆動が可能である。但し、5極以上に着磁されていても、使用されない着磁境界部が生じるため、4極以下とすることが望ましい。
<第4実施形態>
第4実施形態では、第3実施形態で用いたL字型磁石72に代えて、L字型磁石72の角部72g(図8参照)に切り欠き部を設けたL字型磁石72Lを用いる。
図10は、2群鏡筒9に設けられる、本発明の第4実施形態に係る像ぶれ補正ユニットの主要部品の構成を示す背面図及び側面図である。より詳しくは、図10(a)は、L字型磁石72L、レンズ保持枠96B、コイル93a,93b、位置検出素子94a,94b及びボール98の位置関係を撮像面側から見て示す正面図であり、図10(b)は、図10(a)に対応する側面図である。図11は、L字型磁石72Lの構成(着磁状態)を説明する正面図であり、図中のZ方向は、被写体へ向く方向である。なお、第4実施形態では、第2及び第3実施形態で用いたレンズ保持枠96Aの形状の一部を変更するため、レンズ保持枠の符号を「96B」に変更して説明を行う。
L字型磁石72Lは、第3実施形態で説明したL字型磁石72の角部72g(屈曲部の外側領域の一部)を除去することにより、切り欠き部72fが設けられた構造を有する。L字型磁石72Lにおける着磁状態は、第3実施形態で説明したL字型磁石72の着磁状態に準ずるため、詳細な説明は省略する。
第3実施形態で説明したL字型磁石72の角部72gは、レンズ保持枠96Aを駆動する上で、影響力は小さいものの、駆動させたい方向とは逆方向の力(反力)を発生させるため、除去されていることが望ましい。L字型磁石72Lでは、切り欠き部72fの領域を、L字の中心線まで、つまり、S極72aとN極72cを分断するが、N極72bとS極72dは分断しないように設けている。こうして、レンズ保持枠96Bを、コイル93aへの通電によりX1A方向に駆動し、コイル93bへの通電によりY1方向に駆動することができ、その際に、切り欠き部72fが設けられていることによって反力を小さくすることができる。
図12は、第2及び第3実施形態で用いたレンズ保持枠96Aと、第4実施形態で用いるレンズ保持枠96Bを比較した背面図である。図12左図に示すように、L字型磁石72Lには切り欠き部72fが設けられているため、そのスペースに球受け部96g又はボール98を配置することができる。したがって、レンズ保持枠96Bは、切り欠き部72fを設けないL字型磁石72を保持するレンズ保持枠96Aよりも、図示する距離D1だけ、Y方向での小型化が可能となる。
図13(a)は、第4実施形態における位置検出素子94a,94bの配置を説明する正面図である。なお、図13(a)では、コイル93bの図示を省略している。図13(b)は、図13(a)に対応する側面図である。
前述した第3実施形態では、位置検出素子94aをコイル93aの空芯部に対向する位置に配置し、位置検出素子94bをコイル93bの空芯部に対向する位置に配置した。しかし、これに限らず、L字型磁石72を挟んで、コイル93bに対向する位置に位置検出素子94aを、コイル93aに対向する位置に位置検出素子94bをそれぞれ、配置することも可能である。
換言すれば、第4実施形態では、位置検出素子94aをコイル93aと同じ側でコイル93aに包含されない磁極境界部に配置し、位置検出素子94bをコイル93bと同じ側でコイル93bに包含されない磁極境界部に配置している。このような配置の場合、コイル93aによるX1A方向の駆動を位置検出素子94bで検出し、コイル93bによるB方向の駆動を位置検出素子94aで検出する。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、レンズ保持枠96を、ボール98による支持に代えて、直交するシャフトによる支持としてもよい。
また、L字型磁石70L,72,72Lは、Y軸について対称となる2つの磁石を組み合わせることによって構成しても構わない。その場合、例えば、2つの磁石をレンズ保持枠96Bに接着又はインサート成形等によって固定すればよく、これにより、一体構造を有するL字型磁石よりも安価に製造することが可能になる。なお、2つの磁石を用いてL字型磁石70L,72,72Lを構成しても、機能的には1つの磁石と同等となるため、防振性能の低下等が生じることはない。
1 撮像装置
1A カメラ本体部
2 レンズ鏡筒
9 2群鏡筒
70 磁石
70L,72,72L L字型磁石
90 ベース部材
91 防振FPC
93a,93b コイル
94a,94b 位置検出素子
95 2群レンズ
96 レンズ保持枠
98 ボール

Claims (16)

  1. レンズを備えるレンズ鏡筒であって、
    前記レンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠に設けられ、前記レンズ鏡筒の光軸方向に2層構造を有する1つの磁石と、
    前記光軸方向で前記磁石を挟み込むように配置される2つのコイルと、を備え、
    前記磁石は、前記光軸方向から見たときに、2極以上に着磁され、
    前記2つのコイルはそれぞれ、前記光軸方向から見たときに、前記磁石の互いに直交する異なる磁極境界部と対向するように、且つ、一部が重複するように配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記2つのコイルはそれぞれ、長辺部と短辺部とを有し、
    前記光軸方向から見たときに、前記2つのコイルのそれぞれの前記長辺部が直交していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記磁石は、角型で2行2列の合計で4極に着磁され、
    前記2つのコイルは、前記4極の磁極のうちの少なくとも1極を、前記光軸方向の被写体側と撮像面側とで共有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記磁石の磁極境界部のうち、前記コイルに包含されていない磁極境界部に、前記光軸方向と直交する面内における前記レンズ保持枠の位置を検出する位置検出素子が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記レンズ保持枠に対して前記光軸方向の撮像面側に配置されるベース部材と、
    前記光軸方向において前記レンズ保持枠と前記ベース部材に挟持される3つのボールと、を備え、
    前記3つのボールのうち少なくとも1つは、前記光軸方向から見たときに、前記2つのコイルのうちの1つと重複する位置に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記磁石は、L字型の形状を有し、一端から他端へ略正方形の同等の形状を有する3つの磁極が形成されるように3極に着磁され、
    前記2つのコイルは、前記3極の磁極のうち中央の1極を前記光軸方向の被写体側と撮像面側とで共有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズ保持枠の前記光軸方向と直交する面内での位置を検出する位置検出素子が、前記磁石の磁極境界部の、前記2つのコイルのそれぞれの空芯部に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記レンズ保持枠において、前記磁石の前記一端と前記他端のそれぞれの磁極を結ぶ方向において前記一端と前記他端との間に形成される空間に前記レンズの一部が挿入されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記磁石は、L字型の形状を有し、L字の形状に沿ったL字型の2極に着磁され、
    前記2つのコイルはそれぞれ、前記磁石の2極の一部を前記光軸方向の被写体側と撮像面側とで共有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記レンズ保持枠において、前記磁石の一端と他端とを結ぶとの間に形成される空間に前記レンズの一部が挿入されていることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記磁石は、前記磁石における屈曲部の外側領域の一部が除去された切り欠き部を有することを特徴とする請求項9又は10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記レンズ保持枠に対して前記光軸方向の撮像面側に配置されるベース部材と、
    前記光軸方向において前記レンズ保持枠と前記ベース部材に挟持される3つのボールと、を備え、
    前記3つのボールのうち少なくとも1つは、前記光軸方向から見たときに、前記切り欠き部に挿入されて配置されていることを特徴とする請求項11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記光軸方向と直交する面内における前記レンズ保持枠の位置を検出する位置検出素子が、前記磁石の磁極境界部の、前記2つのコイルのそれぞれの空芯部に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記光軸方向と直交する面内における前記レンズ保持枠の位置を検出する位置検出素子が、前記磁石の前記被写体側において前記2つのコイルのうち前記被写体側に配置されたコイルに包含されない着磁境界部と、前記磁石の前記撮像面側において前記2つのコイルのうち前記撮像面側に配置されたコイルに包含されない着磁境界部のそれぞれに配置されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  15. 像ぶれ補正レンズと、
    前記像ぶれ補正レンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠に設けられ、前記像ぶれ補正レンズの光軸方向に2層構造を有する1つの磁石と、
    前記光軸方向で前記磁石を挟み込むように配置される2つのコイルと、
    前記2つのコイルに駆動信号を供給して、前記レンズ保持枠を前記光軸方向と直交する面内で移動させる制御回路と、を備え、
    前記磁石は、前記光軸方向から見たときに、2極以上に着磁され、
    前記2つのコイルはそれぞれ、前記光軸方向から見たときに、前記磁石の互いに直交する異なる磁極境界部と対向するように、且つ、一部が重複するように配置されていることを特徴とする像ぶれ補正装置。
  16. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を通過した光が結像した光学像を画像データに変換する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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