JP2017020580A - 調節弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作の安定性が高い調節弁を提供する。【解決手段】調節弁は、第1流路および第2流路が形成された弁箱と、第1流路と第2流路との境界に設けられた第1絞り部20を有するケージ2と、ケージの内側に摺動可能に挿入された第2絞り部42を有するプラグヘッド40と、プラグヘッドを保持するプラグガイド41を摺動可能に保持するガイドリング3とを備え、調節弁の閉状態において、第1絞り部の貫通孔20b_1とプラグヘッドの他端側の端部4beとの間の距離L1は、第2絞り部の貫通孔42a_1とケージの開口した一端側の端部2beとの間の距離L2と等しいことを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、調節弁に関し、例えば、ケージ型の単座調節弁に関する。
従来から、汎用的な単座調節弁(例えば特許文献1、2参照)において、調節弁内部を通過する液体の差圧が大きい場合にキャビテーションが発生することが知られている。キャビテーションとは、調節弁内部を液体が通過するときの圧力差により、液体中に気泡が発生し、発生した気泡が消滅する現象である。キャビテーションが発生した場合、調節弁として許容できない振動や騒音が発生するとともに、気泡が消滅するときに生じる高い衝撃圧によって調節弁の内壁が損傷する(エロージョン)おそれがある。
このような調節弁におけるキャビテーションの発生を抑制するための従来技術として、例えば特許文献3に、多孔を有する固定ケージ部と、開孔面積が可変である多孔を有する2つの可変ケージ部とを設けることにより、高圧流体を減圧するケージ型減圧装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3に示されるような複数の可変ケージ部(以下、「可変絞り部」とも称する。)によって減圧する構成の調節弁では、夫々の可変絞り部を開口する順番によっては、調節弁の動作が不安定となることが、本願発明者による本願に先立って行われた検討により明らかとなった。すなわち、特許文献3の同文献の図4に示されるように、流体の流れに対して後段の可変絞り部が前段の可変絞り部よりも先に開く構成の調節弁では、振動や騒音が発生し、不安定な挙動を示すおそれがある。
図9は、従来の2つの可変絞り部を有する調節弁の流体反力の特性を示す図である。
ここで、流体反力とは、調節弁に流体が導入されたときに調節弁が流体から受ける力である。同図において、縦軸は調節弁におけるプラグに対する流体反力を表し、横軸は調節弁の弁開度を表している。また、同図には、複数の可変絞り部を有し、後段の可変絞り部が前段の可変絞り部よりも先に開く構成を有する従来の調節弁の流体反力の特性が示されている。
ここで、流体反力とは、調節弁に流体が導入されたときに調節弁が流体から受ける力である。同図において、縦軸は調節弁におけるプラグに対する流体反力を表し、横軸は調節弁の弁開度を表している。また、同図には、複数の可変絞り部を有し、後段の可変絞り部が前段の可変絞り部よりも先に開く構成を有する従来の調節弁の流体反力の特性が示されている。
複数の可変絞り部を有する調節弁において後段の可変絞り部を前段の可変絞り部よりも先に開いた場合、図9の参照符号500に示されるように、弁開度に対する流体反力の勾配が大きく“正”となる状態が現れる。この流体反力の正の勾配が調節弁の操作器の剛性に対して大きい場合、振動や騒音が発生し、調節弁の動作が不安定となる可能性が高い。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、動作の安定性が高い調節弁を提供することにある。
本発明に係る調節弁は、第1流路(1a)および第2流路(1b)が形成された弁箱(1)と、一端が開口し他端に底部(2a)を有する筒状に形成され、底部を有する他端側の側壁(2c)を貫通する貫通孔(20a,20b)を含む第1絞り部(20)を有し、開口した一端(2b)が第2流路内に配置され、底部を有する他端が第1流路内に配置されるケージ(2)と、筒状に形成され、一端(4a)側の側壁(4c)を貫通する貫通孔(42a)を含む第2絞り部(42)を有し、ケージの内側に挿入されて、他端(4b)側をケージの底部側にして摺動可能に設けられたプラグヘッド(40)と、プラグヘッドを保持するプラグガイド(41)とを有するプラグ(4)と、筒状に形成され、一端(3a)が弁箱の第2流路側に固定され、側壁(3c)の内側にプラグガイドを摺動可能に保持するガイドリング(3)とを有し、第1絞り部(20)がプラグヘッドの他端側の側壁(4c)によって閉塞されるとともに、第2絞り部(42)がケージの開口した一端側の側壁(2c)によって閉塞された閉状態において、第1絞り部の貫通孔(20b_1)とプラグヘッドの他端側の端部(4be)との間の距離(L1)は、第2絞り部の貫通孔(42a_1)とケージの開口した一端側の端部(2be)との間の距離(L2)と等しいことを特徴とする。
上記調節弁において、第1絞り部(20)は、千鳥配置された複数の貫通孔(20a,20b)から構成されていてもよい。
上記調節弁において、第2絞り部(42)は、千鳥配置された複数の貫通孔(42a,52b)から構成されていてもよい。
上記調節弁において、ガイドリングは、他端(3b)がケージの開口した一端(2d)と接するとともに、他端側の側壁(3c)を貫通する貫通孔(30a)を含む第3絞り部(30)を有し、ガイドリングの第3絞り部が形成された側壁の内周面とプラグとの間には隙間(8)が形成されていてもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
以上説明したことにより、本発明によれば、動作の安定性が高い調節弁を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪実施の形態1≫
図1は、実施の形態1に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図2は、図1に示される調節弁の要部(トリム)の断面構造を模式的に示す図である。
図1に示される調節弁100は、一方の流路から他方の流路への流体の流れを制御するケージ型の単座調節弁である。調節弁100は、上記2つの流路間に設けられた2つの可変絞り部を有し、弁体としてのプラグヘッドの摺動に応じて、初段および後段の可変絞り部を同時に開口させ、且つ双方の可変絞り部の開口面積を連続的に変化させることにより、一方の流路に流れる流体の圧力を減圧して他方の流路に流すものである。
図1は、実施の形態1に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図2は、図1に示される調節弁の要部(トリム)の断面構造を模式的に示す図である。
図1に示される調節弁100は、一方の流路から他方の流路への流体の流れを制御するケージ型の単座調節弁である。調節弁100は、上記2つの流路間に設けられた2つの可変絞り部を有し、弁体としてのプラグヘッドの摺動に応じて、初段および後段の可変絞り部を同時に開口させ、且つ双方の可変絞り部の開口面積を連続的に変化させることにより、一方の流路に流れる流体の圧力を減圧して他方の流路に流すものである。
なお、ここでは、調節弁100が、流路1aに導入された流体を流路1bから放出するものとして説明するが、これに限定されるものではない。また、調節弁100に導入される流体は、液体であってもよいし、気体であってもよく、特に限定されない。
図1に示されるように、調節弁100は、弁箱1、ケージ2、ガイドリング3、プラグ4、ステム5、および蓋体6を備えている。これらの調節弁100を構成する機能部は、流体の流通による変形や腐食を防止する可能な材料(例えば、金属)で形成されている。
弁箱(本体)1は、内部に2つの流路1a,1bが形成され、流路1aと流路1bとの間の境界部分1cはケージ2が載置可能な形状を有している。
ケージ2は、一端が有底の筒形状に形成されている。図1、2に示されるように、ケージ2は、ケージ2の一端としての底部2aが流路1a内に、ケージ2の他端としての開口部2bが流路1b内に配置されるように、弁箱1の境界部分1cに固定されている。なお、ケージ2と弁箱1との間には、適宜、シートガスケットを挟んでもよい。
ケージ2は、流体を流路1aからケージ2の内側へ流量を絞って導くための可変絞り部20を有する。可変絞り部20は、ケージ2の側壁2cを貫通する貫通孔から構成されており、後述するプラグヘッド40の摺動に応じてその開口面積(貫通孔の総開口面積)が可変となる。なお、可変絞り部20の詳細については後述する。
プラグ4は、図2に示されるように、弁体としてのプラグヘッド40と、プラグヘッド40を支持するプラグガイド41とを有する。なお、図1、2では、プラグヘッド40とプラグガイド41とが一体形成されている例を示しているが、これに限定されず、プラグヘッド40とプラグガイド41とが別個の部材によって形成され、互いに結合されていてもよい。
プラグヘッド40は、筒形状に形成されている。図1、2に示されるように、プラグヘッド40は、一端4aがケージ2の開口部2b側に、他端の開口部4bがケージ2の底部2a側になるように、ケージ2の内側に摺動可能に挿入されている。プラグヘッド40は、流体をプラグヘッド40の内側から流路1bへ流量を絞って導くための可変絞り部42を有する。可変絞り部42は、プラグヘッド40の一端4a側の側壁4cを貫通する貫通孔から構成されており、後述するプラグヘッド40の摺動に応じてその開口面積(貫通孔の総開口面積)が可変となる。なお、可変絞り部42の詳細については後述する。
ガイドリング3は、ステム5の進退動に応じたプラグ4の動きをガイドする部材であり、筒状に形成され、側壁3cの内側にプラグガイド41を摺動可能に保持する。
また、ガイドリング3の一端側の開口部3aは、弁箱1の流路1b側に固定されている。具体的には、図1に示すように、ガイドリング3の一端側の開口部3aの縁が断面視L字状に形成され、そのL字状部分が弁箱1の上部に形成された溝部1dに載置されている。なお、ガイドリング3と溝部1dとの間にはガスケットを挟んでもよい。
一方、ガイドリング3の他端側の開口部3bは、ケージ2の開口部2bに接して配置されている。具体的には、図1、2に示すように、ケージ2の開口部2bに形成された凸部2dを、ガイドリング3の開口部3bの内縁部分によって外側から嵌合することで、ガイドリング3とケージ2とが接合される。
また、ガイドリング3における開口部3b側の側壁31には、流体をガイドリング3の内側から流路1bへ流量を絞って導くための固定絞り部30が形成されている。固定絞り部30は、ガイドリング3における開口部3b側の側壁3cを貫通する複数の貫通孔30aから構成されている。
固定絞り部30は、プラグヘッド40の摺動によらず、その開口面積が一定となるように構成されている。具体的には、ガイドリング3の開口部3b側の側壁3cの内周面とプラグガイド41との間に隙間(空間)8を形成することにより、プラグヘッド40の摺動によって固定絞り部30の貫通孔が閉塞しないように構成されている。隙間8を形成する方法としては、例えば、図2に示すように、ガイドリング3における開口部3b側の側壁3cを開口部3a側の側壁3dよりも薄く形成することにより、側壁3cの内径を側壁3dの内径よりも大きくすればよい。
上記のようにガイドリング3を構成することにより、プラグ4の摺動によらず、ガイドリング3の内側と流路1bとの間で固定絞り部30を介して流体が移動可能となる。
ステム5は、弁体1に挿通し、プラグ4と連結された棒状の部材である。ステム5の一端は、プラグガイド41に形成された凹部4dに挿入されて固定され、ステム5の他端は、調節弁100のプラグ4を操作するための操作部(図示せず)と接続されている。上記操作部がステム5を一方向に進退動させることにより、ステム5に連結されたプラグ4が、ケージ2およびガイドリング3の内側をY軸方向に摺動する。
蓋体6は、弁箱1の上部の開口部を覆うように配置される。具体的には、図1に示されるように、蓋体6は、弁箱1(溝部1d)との間でガイドリング3を挟持するように、弁箱1の上部にボルト7によって固定される。
次に、可変絞り部20、42について詳細に説明する。
可変絞り部20、42は、上述したように、流路1aから流路1bに流れる流体の流量を調節するための機能部である。
図3は、可変絞り部20の構造を模式的に示す平面図である。
同図には、ケージ2の側壁2cを外側から見たときの平面図が示されている。
なお、本実施の形態では、可変絞り部20と可変絞り部42とは、同様の構成を有するものとし、以下では代表的に可変絞り部20について説明する。
可変絞り部20、42は、上述したように、流路1aから流路1bに流れる流体の流量を調節するための機能部である。
図3は、可変絞り部20の構造を模式的に示す平面図である。
同図には、ケージ2の側壁2cを外側から見たときの平面図が示されている。
なお、本実施の形態では、可変絞り部20と可変絞り部42とは、同様の構成を有するものとし、以下では代表的に可変絞り部20について説明する。
可変絞り部20は、例えば、千鳥配置された複数の貫通孔20a,20bから構成されている。具体的には、図3に示されるように、複数の貫通孔20aから成る一列の貫通孔群20Aと、複数の貫通孔20bから成る一列の貫通孔群20Bとが、互いの貫通孔20a,20bの中心軸をずらして交互に配置されている。夫々の貫通孔20a,20bの形状は、図4に示すように円形状であってもよいし、多角形状であってもよく、特に制限はない。
また、可変絞り部20の貫通孔20a,20bは、ケージ2の底部2a側の側壁2cに形成され、可変絞り部42の貫通孔42a,42bは、プラグヘッド40の底部4a側の側壁4cに形成されている。
具体的には、図2に示されるように、可変絞り部20がプラグヘッド40の他端側の側壁4cによって閉塞されるとともに、可変絞り部42がケージ2の開口した開口部2bの側壁2cによって閉塞された閉状態において、可変絞り部20の貫通孔20a,bとプラグヘッド40の開口部4b側の端部4beとの間の距離と、可変絞り部42の貫通孔42_1とケージ2の開口部2bの端部2beとの間の距離とが等しくなる位置に、可変絞り部20、42の貫通孔が夫々形成されている。
具体的には、図2に示されるように、可変絞り部20がプラグヘッド40の他端側の側壁4cによって閉塞されるとともに、可変絞り部42がケージ2の開口した開口部2bの側壁2cによって閉塞された閉状態において、可変絞り部20の貫通孔20a,bとプラグヘッド40の開口部4b側の端部4beとの間の距離と、可変絞り部42の貫通孔42_1とケージ2の開口部2bの端部2beとの間の距離とが等しくなる位置に、可変絞り部20、42の貫通孔が夫々形成されている。
ここで、可変絞り部20の貫通孔20a,bとプラグヘッド40の開口部4b側の端部4beとの間の距離とは、図2に示すように、可変絞り部20を構成する複数の貫通孔20a,20bのうち、Y軸方向に最も底部2a側に形成された貫通孔20b_1と、プラグヘッド40の端部4beとの間の距離L1である。また、可変絞り部42の貫通孔42_1とケージ2の開口部2bの端部2beとの間の距離とは、図2に示すように、可変絞り部42を構成する複数の貫通孔42a,42bのうち、Y軸方向に最もプラグガイド41側に形成された貫通孔42a_1と、ケージ2の端部2beとの間の距離L2である。
これによれば、プラグヘッド40をY軸の正方向に摺動させたとき、可変絞り部20の貫通孔20a,20bと可変絞り部42の貫通孔42a,42bとが同時に開口し始めるとともに、可変絞り部20の開口面積と可変絞り部42の開口面積が連続的に増加する。
次に、調節弁100による流体の制御について説明する。
図4A〜図4Cは、プラグヘッドの摺動に伴うケージ側の可変絞り部とプラグヘッド側の可変絞り部の開口状態を示す図である。
図4Aには、可変絞り部20および可変絞り部42がともに閉塞しているときの調節弁100の要部の状態が示され、図4Bには、可変絞り部20と可変絞り部42とが同時に開口し始めたときの調節弁100の要部の状態が示され、図4Cには、可変絞り部20および可変絞り部42がともに開口しているときの調節弁100の要部の状態が示されている。
図4A〜図4Cは、プラグヘッドの摺動に伴うケージ側の可変絞り部とプラグヘッド側の可変絞り部の開口状態を示す図である。
図4Aには、可変絞り部20および可変絞り部42がともに閉塞しているときの調節弁100の要部の状態が示され、図4Bには、可変絞り部20と可変絞り部42とが同時に開口し始めたときの調節弁100の要部の状態が示され、図4Cには、可変絞り部20および可変絞り部42がともに開口しているときの調節弁100の要部の状態が示されている。
先ず、図4Aに示すように、調節弁100の弁開度が0%の閉状態では、可変絞り部20がプラグヘッド40の他端側の側壁4cによって閉塞されるとともに、可変絞り部42がケージ2の開口した開口部2bの側壁2cによって閉塞される。具体的には、ケージ2側の可変絞り部20の全ての貫通孔20a,20bがプラグヘッド40の側壁4dによって閉塞されるとともに、プラグヘッド40側の可変絞り部42の貫通孔42a,42bがケージ2の側壁2cによって閉塞される。この状態では、流路1aから流路1bへの流体の移動は遮断されている。
次に、図4Bに示すように、上記初期状態からプラグヘッド40をケージ2の底面2aから離れる方向(Y軸の正方向)に摺動させると、プラグヘッド40側の可変絞り部42とケージ2側の可変絞り部20とが同時に開口し始める。これにより、流路1aと、ケージ2の内側(プラグヘッド40の内側)と、ガイドリング3の内側と、流路1bとが、可変絞り部20、可変絞り部42、および固定絞り部30を介して連通するため、流路1aから流路1bに向かって流体が流れ始める。
その後、図4Cに示すように、プラグヘッド40をケージ2の底面2aから離れる方向に更に摺動させると、ケージ2側の可変絞り部20とプラグヘッド40側の可変絞り部42の開口面積が更に増加し、流路1aから流路1bに流れ込む流体の流量が更に増加する。
なお、プラグヘッド40の摺動に応じた、可変絞り部20の開口面積の変化率、すなわち弁開度(プラグヘッド40のリフト量)に対する開口面積の変化の割合)と、可変絞り部20の開口面積の変化率とは等しいことが望ましいが、これに限定されず、要求される調節弁の安定性等に応じて、可変絞り部20、42の開口面積の変化率を相互に異なる値としてもよい。
次に、実施の形態1に係る調節部100の効果について説明する。
図5は、実施の形態1に係る調節弁の流体反力の特性を示す図である。同図において、縦軸は調節弁100の流体反力としてプラグ4が流体から受ける流体反力を表し、横軸は調節弁100の弁開度を表している。
図5は、実施の形態1に係る調節弁の流体反力の特性を示す図である。同図において、縦軸は調節弁100の流体反力としてプラグ4が流体から受ける流体反力を表し、横軸は調節弁100の弁開度を表している。
図5に示されるように、実施の形態1に係る調節弁100によれば、プラグ4に対する流体反力は、弁開度が0%である初期状態において最も大きい値を示す。その後、弁開度を上げて、初段の可変絞り部20と後段の可変絞り部42が同時に開口し始めると、流体反力が急峻に低下する。そして、更に弁開度を上げていき、可変絞り部20、42の双方の開口面積を連続的に増加させると、流体反力が徐々に増加していく。このときの流体反力の増加の割合、すなわち、弁開度に対する流体反力の勾配は、“正”であるが、前述した従来の調節弁の流体反力の勾配(図9参照)に比べると十分に小さい。したがって、従来の調節弁に比べて、振動や騒音の発生を抑制することができ、調節弁の動作の安定性を高めることができる。
また、実施の形態1に係る調節弁100によれば、弁開度に対する流体反力の正の勾配が十分に小さいので、従来の調節弁に比べて、調節弁の動作を安定させるために必要な調節弁の操作器の剛性を低く抑えることができ、操作器の製造コストを下げることができる。
更に、実施の形態1に係る調節弁100によれば、可変絞り部20、42を千鳥配置された複数の貫通孔によって形成することにより、プラグ4を摺動させて弁開度を上げる際に流体の圧力の変動を抑えることができる。これにより、弁開度に対して、調節弁100が受ける流体反力をより滑らかに増加させることができる。
≪実施の形態2≫
図6は、実施の形態2に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図6に示される調節弁101は、各絞り部を多孔ではなく窓形状の貫通孔によって構成する点において、実施の形態1に係る調節弁100と相違する一方、その他の点においては、実施の形態1に係る調節弁100と同様である。
図6は、実施の形態2に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図6に示される調節弁101は、各絞り部を多孔ではなく窓形状の貫通孔によって構成する点において、実施の形態1に係る調節弁100と相違する一方、その他の点においては、実施の形態1に係る調節弁100と同様である。
これによれば、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、調節弁の動作の安定性を高めることができ、且つ調節弁の操作器の製造コストを下げることができる。
≪実施の形態3≫
図7は、実施の形態3に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図8は、図7に示される調節弁の要部(トリム)の断面構造を模式的に示す図である。
図7に示される調節弁102は、流体の経路が直角形状となるアングル型の単座調節弁であり、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、開口するタイミングが等しい2つの可変絞り部を有している。調節弁102によれば、流路11aに導入された流体は、X軸の正方向に流れ、調節弁102の要部を経由してY軸の負方向に向きを変え、流路11bから放出される。なお、調節弁102に導入される流体は、液体であってもよいし、気体であってもよく、特に限定されない。
図7は、実施の形態3に係る調節弁の断面構造を模式的に示す図である。
図8は、図7に示される調節弁の要部(トリム)の断面構造を模式的に示す図である。
図7に示される調節弁102は、流体の経路が直角形状となるアングル型の単座調節弁であり、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、開口するタイミングが等しい2つの可変絞り部を有している。調節弁102によれば、流路11aに導入された流体は、X軸の正方向に流れ、調節弁102の要部を経由してY軸の負方向に向きを変え、流路11bから放出される。なお、調節弁102に導入される流体は、液体であってもよいし、気体であってもよく、特に限定されない。
具体的に、調節弁102は、弁箱11、ケージ12、ガイドリング13、プラグ14、ステム15、および蓋体16を備えている。これらの調節弁102を構成する機能部は、流体の流通による変形や腐食を防止する可能な材料(例えば、金属)で形成されている。
弁箱(本体)11は、内部に2つの流路11a,11bが形成されている。夫々の流路11a,11bは、互いの中心軸が直角となるように配置されている。また、流路11aと流路11bとの間の境界部分11cは、ケージ12が載置可能な形状を有している。
ケージ12は、一端が有底の筒状に形成されている。図7に示されるように、ケージ12は、ケージ12の一端側の開口部12bが流路11a内に配置され、ケージ12の他端側の底部12aが流路11b内に配置されるように、弁箱11の境界部分11cに固定されている。なお、ケージ12と弁箱11との間には、シートガスケットを挟んでもよい。
ケージ12は、流体をケージ12の内側から流路11bへ流量を絞って導くための固定絞り部120,121を有する。固定絞り部120は、ケージ12の側壁12cを貫通する貫通孔120a,120bから構成されており、後述するプラグヘッド140の摺動によらず、その開口面積が一定となる。また、固定絞り部121は、ケージ12の底部12aを貫通する貫通孔121aから構成されており、固定絞り部120と同様にプラグヘッド140の摺動によらず、その開口面積が一定となる。
なお、ケージ12の上記絞り部は、プラグヘッド140の摺動によらず、その開口面積が一定であればよく、図7に示す構造に限定されるものではない。例えば、ケージ12の側面と底面の双方に固定絞り部120、121を設けるのではなく、ケージ12の側面と底面の何れか一方にのみ固定絞り部を設けてもよい。
なお、ケージ12の上記絞り部は、プラグヘッド140の摺動によらず、その開口面積が一定であればよく、図7に示す構造に限定されるものではない。例えば、ケージ12の側面と底面の双方に固定絞り部120、121を設けるのではなく、ケージ12の側面と底面の何れか一方にのみ固定絞り部を設けてもよい。
プラグ14は、弁体としてのプラグヘッド140と、プラグヘッド140を支持するプラグガイド141とを有する。
プラグヘッド140は、筒状に形成され、その一端14a側がケージ12の開口部12b側に、他端側の開口部14bがケージ12の底部12a側になるように、ケージ12の内側に摺動可能に挿入されている。
プラグヘッド140の側壁14cには、流体を流路11a側からプラグヘッド140の内側に流量を絞って導くための可変絞り部142が形成されている。可変絞り部142は、プラグヘッド140の側壁14cを貫通する貫通孔142a,142bから構成されており、プラグヘッド140の摺動に応じてその開口面積(貫通孔の総開口面積)が可変となる。なお、可変絞り部142の詳細については、後述する。
プラグガイド141は、プラグヘッド140と同軸にプラグヘッド140と接合された棒状の部材であり、例えば、プラグヘッド140と一体に形成されている。プラグガイド141は、一端がプラグヘッド140と接合され、他端はステム15によって保持されている。また、図8に示されるように、プラグガイド141の外径D2は、プラグヘッド140の外径D1よりもよりも大きい。
ガイドリング13は、ステム15の進退動に応じたプラグ14の動きをガイドする部材であり、筒形状に形成され、その内側にプラグガイド141を摺動可能に保持する。
また、ガイドリング3の一端側の開口部13aは、弁箱11の流路11a側に固定されている。具体的には、図7に示すように、ガイドリング13の一端側の開口部13aの縁が断面視L字状に形成され、そのL字状部分が弁箱11の上部に形成された溝部11dに載置されている。なお、ガイドリング13と溝部11dとの間にはガスケットを挟んでもよい。
一方、ガイドリング13の他端側の開口部13bがケージ12の開口部12bに接して配置されている。具体的には、図7に示すように、ケージ12の開口部12bに形成された凸部12dを、ガイドリング13の開口部13bの内縁部分によって外側から嵌合することで、ガイドリング13とケージ12とが接合されている。
また、ガイドリング13における開口部13b側の側壁13cには、流体を流路11aからガイドリング13の内側へ流量を絞って導くための固定絞り部130が形成されている。固定絞り部130は、ガイドリング13における開口部13b側の側壁13cを貫通する複数の貫通孔130a,130bから構成されている。なお、固定絞り部130の詳細については後述する。
上述したように、プラグガイド141の外径がプラグヘッド140の外径よりも大きく、且つガイドリング13の側壁131の内側にプラグガイド141が摺動可能に保持される。これにより、プラグヘッド140をY軸の正方向に摺動させ続けると、ガイドリング13の側壁13cの内周面とプラグ14(プラグヘッド140)との間に空間が形成され、流路11aからガイドリング13の内側に流体を導入することができる。
ステム15は、弁体11に挿通し、プラグ14と連結した棒状の部材である。ステム15の一端は、プラグガイド141に形成された凹部14dに挿入されて固定され、ステム15の他端は、調節弁102の操作部(図示せず)と接続される。上記操作部がステム15を一方向に進退動させることにより、ステム15に連結されたプラグ14を、ガイドリング13およびケージ12の内側をY軸方向に摺動させる。
蓋体16は、弁箱11の上部の開口部を覆うように配置される。具体的には、図10に示されるように、蓋体16は、弁箱11の上部に形成された溝部11dとの間でガイドリング13を挟持するように、ボルト17によって弁箱11の上部に固定される。
ここで、ガイドリング13側の可変絞り部130とプラグヘッド140側の可変絞り部142について詳細に説明する。
上述したように、可変絞り部130および可変絞り部142は、流路11aから流路11bに流れる流体の流量を調節するための機能部であり、上述の実施の形態1に係る調節弁100における可変絞り部20、42と同様に、千鳥配置された複数の貫通孔から構成されている。
上述したように、可変絞り部130および可変絞り部142は、流路11aから流路11bに流れる流体の流量を調節するための機能部であり、上述の実施の形態1に係る調節弁100における可変絞り部20、42と同様に、千鳥配置された複数の貫通孔から構成されている。
また、可変絞り部130の貫通孔130a,130bは、ガイドリング13の開口部13b側の側壁131に形成され、可変絞り部142の貫通孔142a,142bは、プラグヘッド140の側壁14cに形成されている。
具体的には、図8に示されるように、可変絞り部130がプラグガイド141のプラグヘッド140側の側壁14eによって閉塞されるとともに、可変絞り部142がケージ12の開口部12b側の側壁2cによって閉塞された閉状態において、可変絞り部130の貫通孔130a,130bとプラグガイド141のプラグヘッド140側の端部141eとの間の距離が、可変絞り部142の貫通孔142a,142bとケージ12の開口部12bの端部12beとの間の距離と等しくなる位置に、可変絞り部130、142の貫通孔が夫々形成されている。
ここで、可変絞り部130の貫通孔130a,130bとプラグガイド141のプラグヘッド140側の端部141eとの間の距離とは、可変絞り部130を構成する複数の貫通孔130a,130bのうち、Y軸方向に最もケージ12側に形成された貫通孔130a_1と、プラグガイド141の端部141eとの間の距離L3である。また、可変絞り部142の貫通孔142a,142bとケージ12の開口部12bの端部12beとの間の距離とは、可変絞り部142を構成する複数の貫通孔142a,142bのうち、Y軸方向に最もプラグガイド141側に形成された貫通孔142a_1と、ケージ12の端部12beとの間の距離L4である。
これによれば、プラグヘッド140をY軸の正方向に摺動させたとき、可変絞り部130の貫通孔130a,130bと可変絞り部142の貫通孔142a,142bとが同時に開口する。
次に、調節弁102による流体の制御について説明する。
先ず、調節弁102の弁開度が0%の閉状態では、可変絞り部130がプラグガイド141のプラグヘッド140側の側壁14eによって閉塞されるとともに、可変絞り部142がケージ2の開口部12b側の側壁2cによって閉塞されている。具体的には、可変絞り部130を構成する全ての貫通孔130a,130bがプラグガイド141の側壁14eによって閉塞されるとともに、可変絞り部142を構成する全ての貫通孔142a,142bがケージ12の開口部12b側の側壁によって閉塞されている。このとき、ケージ12の固定絞り部120,121が開口しているため、流路11bと、プラグヘッド140の内側とは、ケージ12の固定絞り部120,121を介して連通している。
先ず、調節弁102の弁開度が0%の閉状態では、可変絞り部130がプラグガイド141のプラグヘッド140側の側壁14eによって閉塞されるとともに、可変絞り部142がケージ2の開口部12b側の側壁2cによって閉塞されている。具体的には、可変絞り部130を構成する全ての貫通孔130a,130bがプラグガイド141の側壁14eによって閉塞されるとともに、可変絞り部142を構成する全ての貫通孔142a,142bがケージ12の開口部12b側の側壁によって閉塞されている。このとき、ケージ12の固定絞り部120,121が開口しているため、流路11bと、プラグヘッド140の内側とは、ケージ12の固定絞り部120,121を介して連通している。
この閉状態では、ガイドリング13側の可変絞り部130の開口面積およびプラグヘッド140側の可変絞り部142の開口面積がともにゼロであり、流路11aから流路11bへの流体の流通は遮断されている。
次に、上記初期状態からプラグヘッド140を、ケージ12の底面12aから離れる方向(Y方向)に摺動させると、ガイドリング13側の可変絞り部130の貫通孔とプラグヘッド140側の可変絞り部142の貫通孔とが同時に開口し始める。これにより、流路11aと、ガイドリング13の内側と、プラグヘッド140の内側(ケージ12の内側)と、流路11bとが連通するため、流路11aから流路11bに向かって流体が流れ始める。
その後、更に、プラグヘッド140をケージ12の底面12aから離れる方向に摺動させると、ガイドリング13側の可変絞り部130とプラグヘッド140側の可変絞り部142の開口面積が更に増加し、流路11aから流路11bに流れ込む流体の流量が増加する。
以上のように、実施の形態3に係る調節弁102によれば、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、初段の可変絞り部130と後段の可変絞り部142とを同時に開口させ、且つ可変絞り部130、142の双方の開口面積を連続的に増加させるので、弁開度に対する流体反力の勾配を十分に小さくすることができる。
したがって、実施の形態3に係る調節弁102によれば、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、調節弁の動作の安定性を高めることができ、且つ調節弁の操作器の製造コストを下げることができる。
また、実施の形態3に係る調節弁102によれば、実施の形態1に係る調節弁100と同様に、可変絞り部130、142を千鳥配置された複数の貫通孔によって形成しているので、プラグ14を摺動させて弁開度を上げる際に、流体の圧力の変動を抑えながら流体の圧力を滑らかに増加させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、実施の形態1において、可変絞り部20が2つの貫通孔群20A、20Bから成る場合を例示したが(図3参照)、これに限られず、3つ以上の貫通孔群から形成することも可能である。例えば、貫通孔群を3つ用意し、夫々の貫通孔群を構成する貫通孔の中心軸を隣り合う貫通孔群の貫通孔と中心軸をずらすとともに、3つの貫通孔群を周期的に並べて配置することにより、上述した貫通孔群が2つの場合に比べて、流体の圧力をより滑らかに低下させることができる。
100,101,102…調節弁、1,11…弁箱、2,12…ケージ、3,13…ガイドリング、4,14…プラグ、40,140…プラグヘッド、41,141…プラグガイド、5,15…ステム、6,16…蓋体、1a,1b,11a,11b…流路、1c,11c…境界部分、20,42,130,142…可変絞り部、30,120,121…固定絞り部,20a,20b,42a,42b,130a,142a,30a,120a,120b,121a…貫通孔。
Claims (5)
- 第1流路および第2流路が形成された弁箱と、
一端が開口し他端に底部を有する筒状に形成され、底部を有する前記他端側の側壁を貫通する貫通孔を含む第1絞り部を有し、開口した前記一端が前記第2流路内に配置され、底部を有する前記他端が前記第1流路内に配置されるケージと、
筒状に形成され、一端側の側壁を貫通する貫通孔を含む第2絞り部を有し、前記ケージの内側に挿入されて、他端側を前記ケージの底部側にして摺動可能に設けられたプラグヘッドと、前記プラグヘッドを保持するプラグガイドとを有するプラグと、
筒状に形成され、一端が前記弁箱の前記第2流路側に固定され、側壁の内側に前記プラグガイドを摺動可能に保持するガイドリングとを有し、
前記第1絞り部が前記プラグヘッドの前記他端側の側壁によって閉塞されるとともに、前記第2絞り部が前記ケージの開口した前記一端側の側壁によって閉塞された閉状態において、前記第1絞り部の前記貫通孔と前記プラグヘッドの前記他端側の端部との間の距離は、前記第2絞り部の前記貫通孔と前記ケージの開口した前記一端側の端部との間の距離と等しい
ことを特徴とする調節弁。 - 請求項1に記載の調節弁において、
前記第1絞り部は、千鳥配置された複数の貫通孔から構成されている
ことを特徴とする調節弁。 - 請求項1または2に記載の調節弁において、
前記第2絞り部は、千鳥配置された複数の貫通孔から構成されている
ことを特徴とする調節弁。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の調節弁において、
前記ガイドリングは、他端が前記ケージの開口した前記一端と接するとともに、当該他端側の側壁を貫通する貫通孔を含む第3絞り部を有し、
前記ガイドリングの前記第3絞り部が形成された前記側壁の内周面と前記プラグガイドとの間には隙間が形成されている
ことを特徴とする調節弁。 - 第1流路および第2流路が形成された弁箱と、
一端が開口し他端に底部を有する筒状に形成され、前記底部および当該底部を有する前記他端側の側壁の少なくとも一方を貫通する貫通孔を含む第1絞り部を有し、開口した前記一端が前記第1流路内に配置され、底部を有する前記他端が前記第2流路内に配置されるケージと、
筒状に形成され、側壁を貫通する貫通孔を含む第2絞り部を有し、前記ケージの内側に摺動可能に挿入されたプラグヘッドと、前記プラグヘッドの外径よりも大きい外径を有し、前記プラグヘッドと同軸に前記プラグヘッドと接合された棒状のプラグガイドとを有するプラグと、
筒状から成り、一端が前記ケージの開口した前記他端に接するとともに、他端が前記弁箱の前記第2流路側に固定され、前記一端側の側壁を貫通する貫通孔を含む第2絞り部を有し、側壁の内側に前記プラグガイドを摺動可能に保持するガイドリングとを備え、
前記第2絞り部が前記ケージの開口した前記一端側の側壁によって閉塞されるとともに、前記第3絞り部が前記プラグヘッドの側壁によって閉塞された閉状態において、前記第3絞り部の前記貫通孔と前記プラグガイドの前記プラグヘッド側の端部との間の距離は、前記第2絞り部の前記貫通孔と前記ケージの開口した前記一端側の端部との間の距離と等しい
ことを特徴とする調節弁。
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