JP2016048058A - 蒸気タービン用蒸気加減弁 - Google Patents

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拓也 野上
Takuya Nogami
拓也 野上
誠司 鶴岡
Seiji Tsuruoka
誠司 鶴岡
秀一 三浦
Shuichi Miura
秀一 三浦
雄 岡部
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雄 岡部
龍郎 松島
Tatsuro Matsushima
龍郎 松島
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【課題】弁室内を通る蒸気のスムーズな流れを実現し、弁棒の振動を抑制することができる蒸気タービン用蒸気加減弁を提供する。【解決手段】蒸気タービンに導かれる蒸気量を調節するための蒸気タービン用蒸気加減弁であって、蒸気を導入するための入口ポートと、前記入口ポートに連通する弁室と、前記弁室から蒸気を流出させるための少なくとも一つの出口ポートと、を有する弁ハウジングと、前記出口ポートの各々における上流端に形成された弁座に対して接離可能に構成された少なくとも一つの弁体と、を備え、以下の条件(A)と条件(B)の少なくとも一方を満たす蒸気タービン用蒸気加減弁。(A)前記弁室の内壁面に複数のフィンからなるフィン群が設けられている。(B)前記弁室内に設けられた少なくとも一つの部材の表面に、孔状又は溝状の複数の凹部からなる凹部群が設けられている。【選択図】 図1

Description

本開示は、蒸気タービン用蒸気加減弁に関する。
蒸気タービンに導かれる蒸気量を調節するための蒸気タービン用蒸気加減弁では、アクチュエータによって弁棒を動かし、弁座と弁体との間の流路面積を変化させることで蒸気量を調節可能としたものが一般的である。
この種の蒸気加減弁は、高圧の蒸気が流れると、蒸気流れの偏流や渦流等によって弁棒に振動が生じ、弁棒や弁棒に連結された弁体等に亀裂が生じてしまうことがある。また、弁棒に振動が生じると、弁体と弁座との間隔が変動し、蒸気タービンへ導かれる蒸気量を所望の蒸気量に調節することが困難になる場合がある。
特許文献1には、蒸気弁において、弁体のテーパ面を弁頭部の上流側に設け、弁頭部とテーパ面とを含めた仮想的な曲率半径をシート径及び弁座の曲率半径に対して十分に小さくすることで、弁座と弁体との間における蒸気の流線が立った状態を実現し、蒸気流れを弁座側に付着させることで蒸気弁各部の振動を低減する旨が記載されている。
特開2011―252437号公報
特許文献1に記載の蒸気弁によれば、蒸気弁各部の振動を低減することが可能であるが、弁室内を流れる蒸気流れの偏流や渦流等の程度が大きい場合に、弁座側と弁体側の曲率半径の工夫のみによって該振動を抑制するには限界があり、該振動を更に低減することができる蒸気加減弁が望まれている。
本発明は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、弁室内を通る蒸気のスムーズな流れを実現し、弁棒の振動を抑制することができる蒸気タービン用蒸気加減弁を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁は、蒸気タービンに導かれる蒸気量を調節するための蒸気タービン用蒸気加減弁であって、蒸気を導入するための入口ポートと、前記入口ポートに連通する弁室と、前記弁室から蒸気を流出させるための少なくとも一つの出口ポートと、を有する弁ハウジングと、前記出口ポートの各々における上流端に形成された弁座に対して接離可能に構成された少なくとも一つの弁体と、を備え、以下の条件(A)と条件(B)の少なくとも一方を満たす蒸気タービン用蒸気加減弁。(A)前記弁室の内壁面に複数のフィンからなるフィン群が設けられている。(B)前記弁室内に設けられた少なくとも一つの部材の表面に、孔状又は溝状の複数の凹部からなる凹部群が設けられている。
上記(1)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁が条件(A)を満たす場合、弁室の内壁面にフィン群を設けることにより、フィン群の整流作用によって弁室内の蒸気のスムーズな流れを実現することができる。このため、弁室内での圧損を低減するとともに、弁棒の振動を抑制することができる。
上記(1)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁が条件(B)を満たす場合、弁室内に設けられた少なくとも一つの部材の表面に孔状又は溝状の凹部群を形成することにより、該部材に凹部群が形成されていない場合と比較して、該部材に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、該部材の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、該部材の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
このように、上記(1)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、条件(A)と条件(B)の少なくとも一方を満たすことにより、弁室内を通る蒸気のスムーズな流れを実現し、弁棒の振動を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(A)を満たし、前記少なくとも一つの出口ポートは、一方向に沿って配列された複数の出口ポートを含み、前記少なくとも一つの弁体は、前記一方向に沿って配列された複数の弁体を含み、前記フィン群を構成する各フィンは、前記一方向に沿って延設されている。
上記(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、複数の出口ポート及び複数の弁体によって蒸気の流量を広い範囲に亘って調整することを可能にするとともに、フィン群を構成する各フィンが蒸気流れ方向に沿って延設されるため、該フィンによって蒸気を効果的に整流して弁室内の蒸気のスムーズな流れを実現することができる。これにより、弁室内での圧損を低減するとともに、弁棒の振動を抑制することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記弁体の各々に連結され前記弁室内に延在する少なくとも一つの弁棒を含み、前記弁棒のうち少なくとも前記弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に前記凹部群が設けられている。
上記(3)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、弁棒のうち弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に孔状又は溝状の凹部群を形成することにより、弁棒に凹部群が形成されていない場合と比較して、弁棒に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、弁棒の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、弁棒の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記少なくとも一つの弁体を含み、前記弁体のうち前記弁座に接触する箇所よりも弁室側の部位の表面に前記凹部群が設けられている。
上記(4)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、弁体のうち弁座に接触する箇所よりも弁室側の部位の表面に孔状又は溝状の凹部群を形成することにより、該部位に凹部群が形成されていない場合と比較して、弁体に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、弁体の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、弁体の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を更に備え、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記弁揚板を含み、前記弁揚板の表面に前記凹部群が設けられている。
上記(5)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、弁揚板の昇降動作のみによって複数の弁体を弁座に対して接離させるよう構成することにより、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を調整することができる。
また、弁揚板の表面に複数の孔状又は溝状の凹部からなる凹部群を設けることにより、該表面に凹部群が形成されていない場合と比較して、弁揚板に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、弁揚板の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、弁揚板の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、前記弁室外に設けられ、前記複数の弁棒をリフトするための駆動力を発生させるアクチュエータと、前記弁室外から前記弁室内に亘って設けられ、前記アクチュエータの駆動力を前記弁揚板に伝達するための伝達部材と、を更に備え、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記伝達部材を含み、前記伝達部材のうち少なくとも前記弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に前記凹部群が設けられている。
上記(6)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、アクチュエータによって生じる駆動力が伝達された弁揚板の昇降動作のみによって複数の弁体を弁座に対して接離させることが可能となるため、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を調整することができる。
また、アクチュエータの駆動力を弁揚板に伝達するための伝達部材のうち弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に、複数の孔状又は溝状の凹部からなる凹部群を設けることにより、該部位の表面に凹部群が形成されていない場合と比較して、伝達部材に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、伝達部材の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、伝達部材の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を更に備え、前記弁揚板には、複数の貫通孔が設けられ、前記複数の弁棒は、前記複数の貫通孔を貫通して設けられ、前記弁棒の各々は、前記貫通孔の各々を挟んで前記弁体とは反対側に前記貫通孔の径よりも大きな径を有する大径部を含み、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記複数の弁棒を含み、前記弁棒の各々における少なくとも前記大径部の表面に前記凹部群が設けられている。
上記(7)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁によれば、アクチュエータによって生じる駆動力が伝達された弁揚板の昇降動作のみによって複数の弁体を弁座に対して接離させることが可能となるため、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を調整することができる。
また、弁棒の各々は、弁揚板に設けられた貫通孔の各々を挟んで弁体とは反対側に貫通孔の径よりも大きな径を有する大径部を含むため、弁揚板が上昇すると、弁揚板によって弁棒の大径部が押し上げられて弁棒が上昇する。このため、簡易な構成で弁揚板の昇降動作と弁棒の昇降動作を関連付けることができる。
また、弁棒の大径部の表面に複数の孔状又は溝状の凹部からなる凹部群を設けることにより、該表面に凹部群が形成されていない場合と比較して、弁棒の大径部に沿った蒸気流れの剥離点を蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、弁棒の大径部の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、弁棒の大径部の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生が抑制されて蒸気がスムーズに流れるため、弁棒への加振力を低減することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記弁室における互いに対向する二つの内壁面のうち、一方の内壁面にのみ前記フィン群が設けられている。
弁室内の互いに対向する二つの内壁面にフィン群を鏡映対称に設けると、二つの内壁面の各々に沿った蒸気流れが弁室の下流側の領域で互いに衝突する。これに対して、上記(8)に記載の構成のように一方の内壁面にのみフィン群を設けると、フィン群が設けられた内壁面側の蒸気の直進性が相対的に強まる。これにより、二つの内壁面のうち一方に沿った蒸気流れと他方に沿った蒸気流れとで非対称性が生じ、蒸気の旋回流(スワール)が発生するため、上述の蒸気同士の衝突が抑制され、圧損を低減することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(8)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記フィン群は、第1フィン群と、前記第1フィン群よりも前記一方向において下流側に設けられた第2フィン群とを含み、以下の条件(C)と条件(D)の少なくとも一方を満たす。
(C)前記第1フィン群を構成する各フィンの高さが、前記第2フィン群を構成する各フィンの高さよりも大きい。
(D)前記第1フィン群を構成するフィンの間隔が、前記第2フィン群を構成するフィンの間隔よりも小さい。
弁室内では、出口ポートの配列方向において上流側ほど蒸気の流速が大きいため、フィンによる上述の整流作用のニーズが大きい。したがって、第1フィン群と第2フィン群とで上記(9)における条件(C)と条件(D)に記載のようにフィンの高さと間隔の少なくとも一方を異ならせることにより、蒸気の流れを効果的に安定させて、弁棒の振動を抑制することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁において、前記少なくとも一つの出口ポートは、一方向に沿って配列された複数の出口ポートを含み、前記少なくとも一つの弁体は、前記一方向に沿って配列された複数の弁体を含み、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒を更に備え、前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記複数の弁棒のうち第1弁棒と、前記第1弁棒よりも前記一方向における下流側に設けられた第2弁棒とを含み、以下の条件(E)と条件(F)の少なくとも一方を満たす。
(E)前記第1弁棒の表面には、孔状の複数の凹部からなる第1凹部群が設けられ、前記第2弁棒の表面には、前記第1凹部群を構成する各凹部よりも深さ又は径の小さい孔状の複数の凹部からなる第2凹部群が設けられる。
(F)前記第1弁棒の表面には、孔状の複数の凹部からなる第1凹部群が設けられ、前記第2弁棒の表面には、前記第1凹部群を構成する凹部の間隔よりも広い間隔で配置された孔状の複数の凹部からなる第2凹部群が設けられる。
弁室内では、出口ポートの配列方向において上流側ほど蒸気の流速が大きいため、上述の弁棒の抵抗低減効果のニーズが大きい。したがって、上記(10)に記載のように、第1弁棒と出口ポートの配列方向において第1弁棒より下流側の第2弁棒とで凹部群のフィンの高さと間隔の少なくとも一方を異ならせることにより、弁棒の抵抗を効果的に低減することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、弁室内を通る蒸気のスムーズな流れを実現し、弁棒の振動を抑制することができる蒸気タービン用蒸気加減弁が提供される。
本発明の一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁の全体構成を概略的に示す断面図である。 図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁におけるA−A断面の一例を示す図である。 図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁のB−B断面の一例を示す図である。 図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁のB−B断面の他の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁の全体構成を概略的に示す断面図である。 図4に示した蒸気タービン用蒸気加減弁のC−C断面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁の全体構成を概略的に示す断面図である。 孔状の凹部群が設けられた弁棒の表面の部分拡大図である。 弁棒の凹部の断面図である。 溝状の凹部群が設けられた弁棒の表面の部分拡大図である。 溝状の凹部の間に形成された凸部の断面図である。 弁棒のうち弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に、孔状又は溝状の複数の凹部からなる凹部群を設けた場合における、弁棒付近の蒸気流れを示す図である。 弁棒のうち弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に、孔状又は溝状の複数の凹部からなる凹部群を設けない場合における、弁棒付近の蒸気流れを示す比較例の図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁100の全体構成を概略的に示す断面図である。図2は、図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁100におけるA−A断面の一例を示す図である。図3Aは、図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁100のB−B断面の一例を示す図である。図3Bは、図1に示した蒸気タービン用蒸気加減弁100のB−B断面の他の一例を示す図である。図4は、一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁100の全体構成を概略的に示す断面図である。図5は、図4に示した蒸気タービン用蒸気加減弁100のC−C断面の一例を示す図である。図6は、一実施形態に係る蒸気タービン用蒸気加減弁100の全体構成を概略的に示す断面図である。図7Aは、孔状の凹部群が設けられた弁棒の表面の部分拡大図であり、図7Bは、弁棒の凹部の断面図である。図8Aは、溝状の凹部群が設けられた弁棒の表面の部分拡大図であり、図8Bは、溝状の凹部の間に形成された凸部の断面図である。
幾つかの実施形態では、例えば図1、図4及び図6に示すように、蒸気タービンに導かれる蒸気量を調節するための蒸気タービン用蒸気加減弁100は、弁ハウジング2、複数の弁体4、複数の弁棒6及び複数のアクチュエータ8を備えている。
弁ハウジング2は、蒸気を導入するための入口ポート10と、入口ポート10に連通する弁室12と、弁室12から蒸気を流出させるための複数の出口ポート14とを含む。
複数の出口ポート14は、一方向(以下、出口ポート配列方向と記載する場合がある)に沿って配列されており、該一方向は、入口ポートに流入する蒸気の流れ方向に一致している。複数の弁体4は、複数の出口ポート14に対応する位置に、出口ポート配列方向に沿って配列されている。
各弁棒6は、各弁体4に連結されており、弁室12内に所定の軸方向に沿って延在している。アクチュエータ8の駆動力は、弁棒6を介して弁体4に伝達される。出口ポート14の上流端16には弁座18が形成されており、弁座18からの弁体4のリフト量によって出口ポート14から流出する蒸気量が調節される。
幾つかの実施形態では、例えば図1及び図4に示すように、弁室12の内壁面20に複数のフィン22からなるフィン群24が設けられている。フィン群24を構成する各フィン22は、図2に示すように出口ポート配列方向に沿って延設されている。
このように弁室12の内壁面20にフィン群24を設けることにより、フィン群24の整流作用によって弁室12内の蒸気のスムーズな流れを実現することができる。このため、弁室12内での圧損を低減するとともに、弁棒6の振動を抑制することができる。
フィン群24は、例えば図3Aに示すように、弁室12における互いに対向する二つの内壁面20に弁棒6を挟んで鏡映対称となるように設けてもよいし、図3Bに示すように一方の内壁面20にのみ設けても良い。
図3Aに示すように互いに対向する二つの内壁面20にフィン群24を鏡映対称に設けると、二つの内壁面20の各々に沿った蒸気流れが弁室12の下流側の領域で互いに衝突する。これに対して、図3Bに示すように一方の内壁面20にのみフィン群24を設けると、フィン群24が設けられた内壁面20側の蒸気の直進性が相対的に強まる。これにより、二つの内壁面20のうち一方に沿った蒸気流れと他方に沿った蒸気流れとで非対称性が生じ、蒸気の旋回流(スワール)が発生するため、上述の蒸気同士の衝突が抑制され、圧損を低減することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4及び図5に示すように、フィン群24は、第1フィン群24aと、第1フィン群24aよりも出口ポート配列方向において下流側に設けられた第2フィン群24bとを含む。この場合、例えば図5に示すように、第1フィン群24aを構成する第1フィン22aの高さH1が、第2フィン群24bを構成する第2フィン22bの高さH2よりも大きくてもよい。また、図4に示すように、第1フィン22aの間隔S1が、第2フィン22bの間隔S2よりも小さくてもよい。
弁室12内では、出口ポート配列方向において上流側ほど蒸気の流速が大きいため、上述の整流作用のニーズが大きい。したがって、第1フィン群24aと第2フィン群24bとで上述のようにフィン22の高さと間隔の少なくとも一方を異ならせることにより、蒸気の流れを効果的に安定化させることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図1、図4及び図6に示す蒸気加減弁100において、弁室12内に設けられた弁棒6のうち少なくとも弁室12を流れる蒸気に曝される部位6aの表面に、図7A及び図7Bに示すように、孔状の複数の凹部32からなる凹部群34が設けられてもよい。この孔状の複数の凹部32は、弁棒6の外周面全周に亘って均一に形成されていることが好ましいが、大きさや形状の異なる凹部32が混在していてもよい。凹部32は、好ましくは円形孔状に形成されたディンプルであってもよい。
幾つかの実施形態では、例えば図1、図4及び図6に示す蒸気加減弁100において、弁室12内に設けられた弁棒6のうち少なくとも弁室12を流れる蒸気に曝される部位6aの表面に、図8A及び図8Bに示すように、溝状の複数の凹部36からなる凹部群38が設けられてもよい。図8A及び図8Bに示す溝状凹部36は、弁棒6の軸方向に対して斜めに形成した溝状凹部36aと、この溝状凹部36aに交差するように形成した溝状凹部36bとを含み、この溝状凹部36a及び36bにより、弁棒6の表面に平面視でひし形状となる凸部37が形成されている。なお、この溝状の凹部36は、好適には溝の延在方向が弁棒6の軸方向に対して平行に又は該軸方向に対して90度未満の角度を有するように形成されてもよい。溝状の凹部36の溝の延在方向を、弁棒6の軸方向に対して平行、又は該軸方向に対して90度未満の角度を有するように形成することにより、弁棒6の外周面に蒸気流れ方向に沿って凹凸が形成され、後述の抵抗低減効果が得られやすくなる。
図9Aは、弁棒6のうち弁室12を流れる蒸気に曝される部位6aの表面に、上述の凹部群34又は凹部群38を設けた場合における、弁棒6の部位6a付近の蒸気流れを示す図である。図9Bは、弁棒6のうち弁室12を流れる蒸気に曝される部位6aの表面に、上述の凹部群34と凹部群38の何れも設けない場合における、弁棒6の部位6a付近の蒸気流れを示す比較例の図である。
図9Aに示すように、弁棒6の外周面に凹部群34又は凹部群38が形成されている場合には、図9Bに示すように該凹部群34と凹部群38の何れも形成されていない場合と比較して、蒸気流れの剥離点Pを蒸気流れ方向における後方側に位置させることができる。これにより、弁棒6の後方の空気密度が低い領域が小さくなるため、弁棒6の前後差圧に起因する抵抗を低減し、蒸気流れにおける圧損を低減することができる。また、カルマン渦の発生を抑制して弁棒6への加振力を低減することができるため、弁体4と弁座との間隔が安定し、蒸気タービンへの蒸気の供給量を正確に調節することができる。なお、弁棒6の振動を抑制することにより、弁棒6や弁体4等の他部材との摩擦や衝突が減少し、これらの部材の高寿命化を実現することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図1、図4及び図6に示す複数の弁棒6のうち第1弁棒60の表面に、第1凹部群としての凹部群34(図7A及び図7B参照)を設け、複数の弁棒6のうち出口ポート配列方向において第1弁棒60よりも下流側に位置する第2弁棒62の表面に、第1弁棒60に設けられる凹部群34を構成する孔状凹部32よりも深さh又は径dの小さい孔状凹部32からなる第2凹部群としての凹部群34(図7A及び図7B参照)を設けてもよい。また、第2弁棒62の表面に、第1弁棒60に設けられる凹部群34を構成する孔状凹部32同士の間隔よりも広い間隔pで配置された孔状凹部32からなる凹部群34(図7A及び図7B参照)を設けても良い。
弁室12内では、出口ポート配列方向において上流側ほど蒸気の流速が大きいため、上述の弁棒6の抵抗低減効果のニーズが大きい。したがって、第1弁棒60と第2弁棒62とで上述のように凹部群のフィン22の高さと間隔の少なくとも一方を異ならせることにより、弁棒6の抵抗を効果的に低減することができる。
以上の説明では、複数の孔状凹部32からなる凹部群34又は複数の溝状凹部36からなる凹部群38を弁棒6に設ける例を説明したが、該凹部群34又は該凹部群38を設ける場所は、弁棒6に限らない。凹部群34又は凹部群38は、弁室12内に設けられた少なくとも一つの部材の表面に設けることにより、図9A及び図9Bを用いて上述した原理と同様の原理から、弁室12内を通る蒸気のスムーズな流れを実現して弁棒6の振動を抑制することができる。以下、凹部群34又は凹部群38を設けることにより同様の効果を奏することが可能な部材及びその具体的な箇所について、例示的に説明する。
幾つかの実施形態では、例えば、図1、図4及び図6に示す弁体4のうち弁座18に接触する箇所4aよりも弁室12側の部位4bの表面に、凹部群34(図7A及び図7B参照)又は凹部群38(図8A及び図8B参照)を設けても良い。
これにより、弁室12内を流れる蒸気流れに対する弁体4の抵抗を低減することができ、蒸気流れにおける圧損の低減と弁棒6の振動抑制とを実現することができる。また、弁棒6の振動を抑制することによって、弁体4と弁座との間隔が安定するため、蒸気タービンへの蒸気の供給量を正確に調節することができる。
幾つかの実施形態では、例えば、図1及び図4に示すように、蒸気加減弁100は、弁棒6の上下動をガイドするためのガイド部材としての複数のスリーブ39を備えている。各スリーブ39は、弁ハウジング2に固定されており、弁棒6が該スリーブ39の内側を貫通して設けられている。
この場合、スリーブ39のうち弁室12内に突出する部位39aの表面に、凹部群34(図7A及び図7B参照)又は凹部群38(図8A及び図8B参照)を設けても良い。これにより、弁室12内を流れる蒸気流れに対するスリーブ39の抵抗を低減することができ、蒸気流れにおける圧損の低減と弁棒6の振動抑制とを実現することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示すように、蒸気加減弁100は、弁室12内に設けられ複数の弁体4の各々を対応する弁座18から離間させるように複数の弁棒6をリフトするための弁揚板40と、アクチュエータの駆動力を弁揚板40に伝達するための伝達部材としての複数のリフト棒42と、複数のリフト棒42がそれぞれ貫通して設けられ複数のリフト棒42をガイドするためのガイド部材としての複数のスリーブ43とを備えている。
弁揚板40には、複数の貫通孔44及び複数の貫通孔46が設けられており、複数の弁棒6は、複数の貫通孔44を貫通して設けられている。また、複数のリフト棒42が複数の貫通孔46を貫通して設けられている。
弁棒6の各々は、貫通孔44の各々を挟んで弁体4とは反対側に貫通孔44の径よりも大きな径を有する大径部48を含んでおり、リフト棒42の各々は、貫通孔46の各々を挟んでアクチュエータ8とは反対側に大径部50を含んでいる。
図6に示す蒸気加減弁100においてアクチュエータ8が駆動すると、アクチュエータ8の駆動力によってリフト棒42が上昇し、リフト棒42の大径部50が弁揚板40をリフトする。弁揚板40が上昇すると、弁揚板40が上昇して弁棒6の大径部48に当接し、弁揚板40の更なる上昇によって弁揚板40が大径部48を介して弁棒6及び弁体4をリフトする。ここで、複数の弁棒6における大径部48と弁体4との間の部分の軸方向長Lを弁棒毎に異ならせてもよい。これにより、複数の弁棒6の上昇タイミングを異なるタイミングにすることが可能となり、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を細やかに調整することができる。
複数の弁棒6における軸方向長Lを弁棒毎に異ならせると、弁揚板40に作用する荷重がアンバランスとなり、弁揚板40に振動が生じ易くなる。このため、上述したような振動を抑制する技術が特に効果的である。
なお、大径部48は、弁棒6の棒材52と一体で(一つの部材で)形成されてもよいし、別体で(別の部材で)形成されてもよい。別体で形成する場合は、例えば、大径部48は、棒材52に設けられたネジ部と螺合するナットであってもよい。同様に、大径部50は、リフト棒42の棒材54と一体で(一つの部材で)形成されてもよいし、別体で(別の部材で)形成されてもよい。別体で形成する場合は、例えば、大径部50は、棒材54に設けられたネジ部と螺合するナットであってもよい。
幾つかの実施形態では、図6に示す蒸気加減弁100において、弁揚板40の表面(好ましくは弁揚板40の外周面全域)に上述の凹部群34(図7A及び図7B参照)又は凹部群38(図8A及び図8B参照)を設けてもよい。また、リフト棒42のうち少なくとも弁室12を流れる蒸気に曝される部位42aの表面、すなわち、棒材54のうちスリーブ43から弁室内に突出する部位54aの表面(好ましくは部位54aの外周面全域)や大径部50の表面(好ましくは大径部50の外周面全域)に上述の凹部群34又は凹部群38設けても良い。また、スリーブ43のうち弁室12内に突出する部位43aの表面(好ましくは部位43aの外周面全域)に上述の凹部群34又は凹部群38を設けても良い。また、弁棒6のうち弁室を流れる蒸気に曝される部位6aの表面、すなわち、棒材52のうち弁揚板40の位置に応じて貫通孔44から弁棒の軸方向に突出する部位52aの表面(好ましくは部位52aの外周面全域)や大径部48の表面(好ましくは大径部48の外周面全域)に凹部群34又は凹部群38を設けてもよい。
このように、弁室12内に設けられた部材の表面に、複数の孔状凹部32からなる凹部群34又は複数の溝状凹部36からなる凹部群38を設けることにより、弁室12内を通る蒸気のスムーズな流れを実現して弁棒6の振動を抑制することができる。弁棒6の振動を抑制することによって、弁体4と弁座との間隔が安定するため、蒸気タービンへの蒸気の供給量を正確に調節することができる。また、弁棒6の振動を抑制することにより、弁棒6や弁体4等の他部材との摩擦や衝突が減少し、これらの部材の高寿命化を実現することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。例えば、図6に示した実施形態においても、図1〜図5を用いて説明した幾つかの実施形態と同様に、弁室12の内壁面20に複数のフィン22からなるフィン群24を設けてもよい。この場合、図1〜図5を用いて説明したフィン群24を構成する各フィン22の構成、配置等は、図6に示した実施形態においても適用可能である。また、各実施形態の構成は、同様の構造を有し抽気流量を制御する抽気加減弁に適用してもよい。
2 弁ハウジング
4 弁体
4a 弁座に接触する箇所
4b 弁座に接触する箇所よりも弁室側の部位
6 弁棒
6a 弁室を流れる蒸気に曝される部位
8 アクチュエータ
10 入口ポート
12 弁室
14 出口ポート
16 上流端
18 弁座
20 内壁面
22 フィン
22a 第1フィン
22b 第2フィン
24 フィン群
24a 第1フィン群
24b 第2フィン群
32 孔状凹部
34 孔状凹部からなる凹部群
36 溝状凹部
37 凸部
38 溝状凹部からなる凹部群
39 スリーブ
39a 弁室内に突出する部位
40 弁揚板
42 リフト棒
42a 弁室を流れる蒸気に曝される部位
43 スリーブ
43a 弁室内に突出する部位
44 貫通孔
46 貫通孔
48 大径部
50 大径部
52 棒材
52a 弁揚板の位置に応じて貫通孔から弁棒の軸方向に突出する部位
54 棒材
54a スリーブから弁室内に突出する部位
60 第1弁棒
62 第2弁棒
100 蒸気タービン用蒸気加減弁

Claims (10)

  1. 蒸気タービンに導かれる蒸気量を調節するための蒸気タービン用蒸気加減弁であって、
    蒸気を導入するための入口ポートと、前記入口ポートに連通する弁室と、前記弁室から蒸気を流出させるための少なくとも一つの出口ポートと、を有する弁ハウジングと、
    前記出口ポートの各々における上流端に形成された弁座に対して接離可能に構成された少なくとも一つの弁体と、
    を備え、以下の条件(A)と条件(B)の少なくとも一方を満たす蒸気タービン用蒸気加減弁。
    (A)前記弁室の内壁面に複数のフィンからなるフィン群が設けられている。
    (B)前記弁室内に設けられた少なくとも一つの部材の表面に、孔状又は溝状の複数の凹部からなる凹部群が設けられている。
  2. 前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(A)を満たし、
    前記少なくとも一つの出口ポートは、一方向に沿って配列された複数の出口ポートを含み、
    前記少なくとも一つの弁体は、前記一方向に沿って配列された複数の弁体を含み、
    前記フィン群を構成する各フィンは、前記一方向に沿って延設されている請求項1に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  3. 前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記弁体の各々に連結され前記弁室内に延在する少なくとも一つの弁棒を含み、
    前記弁棒のうち少なくとも前記弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に前記凹部群が設けられている、請求項1又は2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  4. 前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記少なくとも一つの弁体を含み、
    前記弁体のうち前記弁座に接触する箇所よりも弁室側の部位の表面に前記凹部群が設けられている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  5. 前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、
    前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、
    前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、
    を更に備え、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記弁揚板を含み、
    前記弁揚板の表面に前記凹部群が設けられている、請求項1又は2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  6. 前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、
    前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、
    前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、
    前記弁室外に設けられ、前記複数の弁棒をリフトするための駆動力を発生させるアクチュエータと、
    前記弁室外から前記弁室内に亘って設けられ、前記アクチュエータの駆動力を前記弁揚板に伝達するための伝達部材と、
    を更に備え、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記伝達部材を含み、
    前記伝達部材のうち少なくとも前記弁室を流れる蒸気に曝される部位の表面に前記凹部群が設けられている、請求項1又は2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  7. 前記少なくとも一つの出口ポートは、複数の出口ポートを含み、
    前記少なくとも一つの弁体は、前記複数の出口ポートに対応して設けられた複数の弁体を含み、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、
    前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁座から離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を更に備え、
    前記弁揚板には、複数の貫通孔が設けられ、
    前記複数の弁棒は、前記複数の貫通孔を貫通して設けられ、
    前記弁棒の各々は、前記貫通孔の各々を挟んで前記弁体とは反対側に前記貫通孔の径よりも大きな径を有する大径部を含み、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記複数の弁棒を含み、
    前記弁棒の各々における少なくとも前記大径部の表面に前記凹部群が設けられている、請求項1又は2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  8. 前記弁室における互いに対向する二つの内壁面のうち、一方の内壁面にのみ前記フィン群が設けられている請求項2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
  9. 前記フィン群は、第1フィン群と、前記第1フィン群よりも前記一方向において下流側に設けられた第2フィン群とを含み、以下の条件(C)と条件(D)の少なくとも一方を満たす請求項2又は8に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
    (C)前記第1フィン群を構成する各フィンの高さが、前記第2フィン群を構成する各フィンの高さよりも大きい。
    (D)前記第1フィン群を構成するフィンの間隔が、前記第2フィン群を構成するフィンの間隔よりも小さい。
  10. 前記少なくとも一つの出口ポートは、一方向に沿って配列された複数の出口ポートを含み、
    前記少なくとも一つの弁体は、前記一方向に沿って配列された複数の弁体を含み、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記複数の弁体に連結され前記弁室内に所定の軸方向に沿って延在する複数の弁棒を更に備え、
    前記蒸気タービン用蒸気加減弁は、前記条件(B)を満たし、
    前記条件(B)に記載の前記少なくとも一つの部材は、前記複数の弁棒のうち第1弁棒と、前記第1弁棒よりも前記一方向における下流側に設けられた第2弁棒とを含み、
    以下の条件(E)と条件(F)の少なくとも一方を満たす請求項1又は2に記載の蒸気タービン用蒸気加減弁。
    (E)前記第1弁棒の表面には、孔状の複数の凹部からなる第1凹部群が設けられ、前記第2弁棒の表面には、前記第1凹部群を構成する各凹部よりも深さ又は径の小さい孔状の複数の凹部からなる第2凹部群が設けられる。
    (F)前記第1弁棒の表面には、孔状の複数の凹部からなる第1凹部群が設けられ、前記第2弁棒の表面には、前記第1凹部群を構成する凹部の間隔よりも広い間隔で配置された孔状の複数の凹部からなる第2凹部群が設けられる。
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