JP2017015963A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学素子の不要な移動を低減することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、光軸上に配置されるとともに、第1の補正光学素子及び光軸上の第1の回転中心を球心とする第1の球の球面に沿って第1の補正光学素子を移動させる第1の磁石605を有する第1のユニット105と、光軸上に配置されるとともに、第2の補正光学素子及び光軸上の第2の回転中心を球心とし且つ第1の球の半径より小さい半径の第2の球の球面に沿って第2の補正光学素子を移動させる第2の磁石205を有する第2のユニット106とを有し、第2のユニット106は、第2の磁石205における第1の磁石605との間の磁束の漏れを低減する磁性部211を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、レンズ鏡筒に関し、特に、結像面に結像される像の振れを補正可能なレンズ鏡筒に関する。
像を結像面に結像させる光学系を有するレンズ鏡筒は、当該光学系に含まれる光学素子としての補正レンズを移動させ、結像面に結像される像の振れを低減する振れ補正装置を備える。振れ補正装置は、補正レンズを移動させるための磁石及びコイルを備え、コイルに通電することにより、磁石及びコイルによって補正レンズを光軸上の回転中心を球心とする球面に沿って移動させ、結像面に結像される像の振れを補正する(例えば、特許文献1参照)。近年では、複数の振れ補正装置を設け、振れ補正装置の夫々が協働して結像面に結像される像の振れを高精度に制御するレンズ鏡筒も知られている。
特開2014−089325号公報
しかしながら、複数の振れ補正装置を設けるレンズ鏡筒の振れ制御処理において、所望の制御が行われない場合がある。通常、カメラ用レンズ鏡筒では、補正レンズを含む光学素子を備えた複数のユニットが光軸に沿う方向に並んで配置されるが、レンズ鏡筒を小型化するために、各ユニットは近接に配置される。このため、複数の振れ補正装置を設けるレンズ鏡筒では、振れ補正装置同士が近接に配置される場合がある。この場合、隣り合う振れ補正装置の各々に設けられる磁石の間に吸引力が生じて当該振れ補正装置の各々に設けられる補正レンズを意図しない位置に移動させる。その結果、各振れ補正装置は振れ制御処理において所望の制御を行うことができない。すなわち、従来のレンズ鏡筒は、隣り合う振れ補正装置の各々に設けられる磁石から生じる吸引力によって光学素子の不要な移動を行うおそれがある。
本発明の目的は、光学素子の不要な移動を低減することができるレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、光軸上に配置されるとともに、第1の補正光学素子及び前記光軸上の第1の回転中心点を球心とする第1の球の球面に沿って前記第1の補正光学素子を移動させる第1の磁石を有する第1のユニットと、前記光軸上に配置されるとともに、第2の補正光学素子及び前記光軸上の第2の回転中心点を球心とし且つ前記第1の球の半径より小さい半径の第2の球の球面に沿って前記第2の補正光学素子を移動させる第2の磁石を有する第2のユニットとを有し、前記第2のユニットは、前記第2の磁石における前記第1の磁石との対向部からの磁束の漏れを低減する磁性部を有することを特徴とする。
本発明によれば、光学素子の不要な移動を低減することができる。
本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒の構成を概略的に示す断面図であり、図1(a)は各レンズの位置がTELE状態の位置である場合を示し、図1(b)は各レンズの位置がWIDE状態の位置である場合を示す。 図1における第2の振れ補正装置の分解斜視図であり、図2(a)は第2の振れ補正装置を被写体側から眺めた場合を示し、図2(b)は第2の振れ補正装置を結像面側から眺めた場合を示す。 組み立てられた図2の第2の振れ補正装置を示す図であり、図3(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるA−A線に沿う断面図であり、図3(c)〜図3(e)は図3(a)におけるB−B線に沿う断面図である。 図3における第1の駆動部を示す図であり、図4(a)は、第1の駆動部をセンサからA2a線に沿って眺めた場合を示し、図4(b)は、図4(a)におけるC−C線に沿う断面図である。 図2におけるセンサで検知される磁束密度を説明するためのグラフである。 図1における第1の振れ補正装置の分解斜視図であり、図6(a)は第1の振れ補正装置を被写体側から眺めた場合を示し、図6(b)は第1の振れ補正装置を結像面側から眺めた場合を示す。 組み立てられた図6の第1の振れ補正装置を示す図であり、図7(a)は平面図であり、図7(b)は図7(a)におけるD−D線に沿う断面図であり、図7(c)は図7(a)におけるE−E線に沿う断面図であり、図7(d)は図6(a)におけるF−F線に沿う断面図である。 図6におけるセンサで検知される磁束密度を説明するためのグラフである。 図1のレンズ鏡筒に設けられる各駆動部の配置の一例を示す平面図である。 図1における第1の振れ補正装置及び第2の振れ補正装置の間に生じる吸引力を説明するための断面図である。 図10における吸引力によって磁石に作用する作用力を説明するための図である。 図1における第2の振れ補正装置の磁石周辺の磁力を説明するための図であり、図12(a)は第2の振れ補正装置に磁性部を設けない場合の第2の振れ補正装置の磁石周辺の磁力線を示し、図12(b)は第2の振れ補正装置に磁性部を設けない場合の第2の振れ補正装置の磁石周辺の磁束密度を示し、図12(c)は第2の振れ補正装置に磁性部を設けた場合の第2の振れ補正装置の磁石周辺の磁力線を示し、図12(d)は第2の振れ補正装置に磁性部を設けた場合の第2の振れ補正装置の磁石周辺の磁束密度を示す。 図1における第1の振れ補正装置の変形例を説明するための断面図である。 図2の磁性部の変形例を説明するための図である。 図6における固定部材に設けられる磁性シールドを説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒100の構成を概略的に示す断面図であり、図1(a)は各レンズの位置がTELE状態の位置である場合を示し、図1(b)は各レンズの位置がWIDE状態の位置である場合を示す。
図1(a)において、レンズ鏡筒100は、ズームレンズ101a、フォーカスレンズ101d、案内筒102、カム環103、ズーム鏡筒104、第1の振れ補正装置105(第1のユニット)、及び第2の振れ補正装置106(第2のユニット)を備える。第1の振れ補正装置105は第1の補正レンズ101bを備え、第2の振れ補正装置106は第2の補正レンズ101cを備える。
ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101c、フォーカスレンズ101dは、光軸Oを沿う方向に重なるように配置される。ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101c、フォーカスレンズ101dの順で透過された光に基づく像が案内筒102に設けられる結像面Iに結像される。レンズ鏡筒100は、ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cを光軸Oに沿う方向に協調的に移動させ、結像面I上の像の大きさを調整可能である。図1(a)では、ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cの各々の位置は、TELE状態の位置、つまり、像が結像面Iに最も大きく結像される位置である。また、レンズ鏡筒100は、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cのみを協調的に移動させ、結像面Iに結像される像の位置を移動可能である。さらに、レンズ鏡筒100は、フォーカスレンズ101dのみを光軸Oに沿う方向に移動させ、フォーカス位置を調整可能である。
案内筒102は光軸Oを中心とする円筒の筐体状を呈する。案内筒102の外面には光軸Oに直交する方向に当接部102a及び案内キー102bが突出する。案内筒102の内面には、光軸Oに沿って眺めたとき、ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101c、フォーカスレンズ101dの各々と重なる位置に結像面Iが設けられる。また、案内筒102の光軸Oに沿う内面には当該光軸Oに沿う方向に延びる溝形状の案内溝102c、102dが形成されている。
カム環103は、光軸Oを中心とする円筒の筐体状を呈し、案内筒102によって支持される。カム環103は、図示しない付勢手段によって光軸Oに沿う方向に付勢されて当接部102aに常に当接され、カム環103の内面と案内筒102の外面は互いに嵌合されている。これにより、カム環103は、案内筒102に対して、光軸Oに沿う方向への移動は規制されるが、光軸Oを中心に回転駆動可能に支持される。カム環103の外面には第1のカム溝103a、カム環103の内面には第2のカム溝103b及び第3のカム溝103cが形成される。第1のカム溝103a、第2のカム溝103b、及び第3のカム溝103cの各々は光軸Oを中心とするらせん状の溝形状を呈する。
ズーム鏡筒104は、光軸Oを中心とする円筒の筐体状を呈し、ズームレンズ101aを一体に保持する。ズーム鏡筒104の内面には、光軸Oに沿う方向に延びる溝形状の案内溝104aが形成され、光軸Oに直交する方向に3つのカムピン104bが等間隔に突出する。案内溝104a及び案内キー102bは、カム環103が光軸Oに沿う方向に移動可能に嵌合され、カムピン104b及び第1のカム溝103aはズーム鏡筒104が光軸Oに対して回転駆動不可能に嵌合される。これにより、ズーム鏡筒104は、カム環103が光軸Oを中心に回転駆動した場合、案内筒102に対して、光軸Oを中心とする回転駆動が規制されるが、光軸Oに沿う方向に移動可能となる。
第1の振れ補正装置105は、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、第1の補正レンズ101bを移動可能に支持する。第1の振れ補正装置105には光軸Oを直交する方向に案内キー105a及び複数のカムピン105bが突出する。本実施の形態では、第1の振れ補正装置105に3つのカムピン105bが等間隔に突出する。案内キー105a及び案内溝102cは、光軸Oを中心とする回転方向に嵌合され、カムピン105b及び第2のカム溝103bは光軸Oに沿う方向に嵌合され、第1の振れ補正装置105は光軸Oに直交する方向に支持されている。これにより、第1の振れ補正装置105は、カム環103が光軸Oを中心に回転駆動した場合、案内筒102に対して、光軸Oを中心とする回転駆動が規制されるが、光軸Oに沿う方向に移動可能となる。第1の振れ補正装置105は、光軸O上における第1の補正レンズ101bの中点M1を通り且つ光軸O上の回転中心C1(第1の回転中心点)を球心とする回転半径R1の第1の球の球面S1に沿って第1の補正レンズ101bを移動可能に支持する。
第2の振れ補正装置106は、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、第2の補正レンズ101cを移動可能に支持する。第2の振れ補正装置106には光軸Oを直交する方向に案内キー106a及び複数のカムピン106bが形成されている。本実施の形態では、第2の振れ補正装置106に3つのカムピン106bが等間隔に突出する。案内キー106a及び案内溝102dは光軸Oを中心とする回転方向に嵌合され、カムピン106b及び第3のカム溝103cは光軸Oに沿う方向に嵌合され、第2の振れ補正装置106は光軸Oに直交する方向に支持されている。これにより、第2の振れ補正装置106は、カム環103が光軸Oを中心に回転駆動した場合、案内筒102に対して、光軸Oを中心とする回転駆動が規制されるが、光軸Oに沿う方向に移動可能となる。第2の振れ補正装置106は、光軸O上における第2の補正レンズ101cの中点M2を通り且つ光軸O上の回転中心C2(第2の回転中心点)を球心とする回転半径R2の第2の球の球面S2に沿って第2の補正レンズ101cを移動可能に支持する。第2の球の回転半径R2は第1の球の回転半径R1より小さい。つまり、本実施の形態では、第2の補正レンズ101cは第1の補正レンズ101bより小さい回転半径で駆動する。
レンズ鏡筒100は、カム環103を回転駆動することにより、ズームレンズ101a、第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cを含む各レンズの位置を調整可能である。例えば、レンズ鏡筒100は、各レンズの位置を図1(a)のTELE状態の位置から図1(b)のWIDE状態の位置に調整可能であり、また、WIDE状態の位置からTELE状態の位置に調整可能である。WIDE状態の位置は、像が結像面Iに最も小さく結像される各レンズの位置を示す。本実施の形態では、各レンズの位置がTELE状態の位置に調整されると、第1の振れ補正装置105及び第2の振れ補正装置106が近接する。
図2は、図1における第2の振れ補正装置106の分解斜視図であり、図2(a)は第2の振れ補正装置106を被写体側から眺めた場合を示し、図2(b)は第2の振れ補正装置106を結像面I側から眺めた場合を示す。また、図3は、組み立てられた図2の第2の振れ補正装置106を示す図であり、図3(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるA−A線に沿う断面図であり、図3(c)〜図3(e)は図3(a)におけるB−B線に沿う断面図である。
図2及び図3において、第2の振れ補正装置106は、固定部材201、可動部材202、ボール203、ばね204、磁石205(第2の磁石),206、コイル207,208、センサ209,210、磁性部211を備える。なお、図2及び図3は、第2の振れ補正装置106が基準状態の位置、つまり、第2の補正レンズ101cを含む各レンズの光軸が光軸Oで一致する位置に第2の補正レンズ101c及び可動部材202が配置される場合を示す。
固定部材201は、光軸Oに沿って所定の厚さを有し、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、光軸Oに沿う外面及び光軸Oに対向する対向面を備え、中央に第2の補正レンズ101cからの光を通過させる開口部を有する。固定部材201は、案内キー106a、3つのカムピン106b、3つのばねかけ部201a、2つのセンサ保持部201b、3つのボール受け部201c、及び2つのコイル保持部201dを備える。案内キー106a、各カムピン106bは、光軸Oに対して垂直に外面から突出する。各ばねかけ部201aは梁形状を呈し、光軸Oに対して垂直に外面から等間隔に突出する。各センサ保持部201bは、光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように外面から突出し、各センサ209,210を保持する。各ボール受け部201cは、光軸O上の点C2を球心とする半径R2aの球の球面の一部をなす、凹球面形状を呈し、開口部を囲むように、光軸Oを中心に等間隔で対向面に形成されている。各コイル保持部201dは、光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように対向面に形成され、各コイル207,208を保持する。
可動部材202は、光軸Oに沿って所定の厚さを有し、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、中央に第2の補正レンズ101cを備え、光軸Oに沿う外面を備える。また、可動部材202は、ボール受け部202a、3つのばねかけ部202b、及び2つの磁石保持部202cを備える。ボール受け部202aは、光軸O上の点C2を中心とする半径R2bの球の球面の一部であって、且つ光軸Oに沿って固定部材201に向かう方向に凸球面形状を呈する。各ばねかけ部202bは梁形状を呈し、光軸Oに対して垂直に外面から等間隔に突出する。各磁石保持部202cは光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように外面から突出し、各磁石205,206を保持する。
可動部材202は、図3(b)に示すように、ばねかけ部202bと固定部材201のばねかけ部201aとをばね204で接続され、図3(c)に示すように、ボール203を介して支持される。可動部材202は、ボール受け部201c及びボール受け部202aに狭持された直径d2の球形状のボール203が転動すると、ボール受け部201cに沿って移動する。ボール受け部202aの半径R2bは、ボール受け部201cの半径R2aとボール203の直径d2との和であるR2a+d2と等しい。そのため、可動部材202が移動しても、常にボール受け部201cとボール受け部202aの球面の中心は点C2と一致する。すなわち、可動部材202に設けられた第2の補正レンズ101cは、固定部材201に対して、光軸O上の点C2を中心とした球面に沿って移動可能である。可動部材202において、当該可動部材202に重力を含む外力が作用しない場合、ばね204のばね力のバランスによって可動部材202が基準状態の位置に保持される。一方、可動部材202に重力を含む外力が作用する場合、可動部材202が基準状態の位置から移動し、可動部材202が外力とばね204のばね力とが釣り合う位置に保持される。
磁石205,206は直方体の永久磁石であり、各磁石保持部202cによって保持され、第2の補正レンズ101cと一体に保持される。コイル207,208は中空の小判形状となるように導線が巻回されている。コイル207は図2のCa方向に巻回され、コイル208は図2のCb方向に巻回されている。各コイル207,208は、導線が巻回された方向と直交する面が各磁石205,206と対向するように、各コイル保持部201dによって固定されている。コイル207,208は、光軸Oに直交する面及び光軸Oに沿う面の各々に対して傾いて配置される(例えば、図3(c))。ここで、コイル207における導線が巻回された方向と直交し、且つコイル207の中心を通る直線をA2aとし、コイル208における導線が巻回された方向と直交し、且つコイル208の中心を通る直線をA2bと定義する。直線A2a,A2bの各々は、点C2を通り、光軸O方向から眺めて互いに直交する。
センサ209,210は、磁束密度を検出するホール素子を備え、検出面が各磁石205,206と対向するように各センサ保持部201bで固定されている。センサ209,210は検出された磁束密度の変化に応じて各磁石205,206の相対位置を検出可能である。磁性部211は、磁石205と共に磁石保持部202cに固定され、第2の補正レンズ101cと一体に保持されている。磁性部211は、所望の厚さを有する板状を呈し、軟磁性材料で形成されたヨークである。磁性部211は磁石205に磁気的に吸着され、磁石205に当接されている。本実施の形態では、磁性部211は磁石205にのみ当接され、磁石206に当接されない。以下、磁石205、コイル207、センサ209、磁性部211を第1の駆動部301、磁石206、コイル208、センサ210を第2の駆動部302として説明する。なお、本実施の形態では、第1の駆動部301は、第2の駆動部302の構成に磁性部211を加えた構成であり、その他は第2の駆動部302と同様の構成を有するため、以下、一例として、第1の駆動部301について説明する。
図4は、図3における第1の駆動部301を示す図であり、図4(a)は、第1の駆動部301をセンサ209からA2a線に沿って眺めた場合を示し、図4(b)は、図4(a)におけるC−C線に沿う断面図である。
図4(a)及び図4(b)において、磁石205は側面205a〜205cを備える。側面205aはコイル207と対向し、側面205bは側面205aの反対側の面であって、且つセンサ209と対向し、側面205cは側面205a,205bの各々と直交し、且つ磁性部211と対向する。側面205a,205bの各々は、境界線Div2aを境界として互いに異なる磁極で着磁される。例えば、側面205bにおいて、境界線Div2aで分割された分割面205b1はS極に着磁され、分割面205b2はN極に着磁される。また、側面205a,205bの各々は互いに異なる磁極で着磁される。例えば、分割面205b1がS極に着磁されている場合、図4(b)に示すように、分割面205b1の反対側の面である分割面205a1はN極に着磁される。一方、分割面205b2がN極に着磁されている場合、分割面205b2の反対側の面である分割面205a2はS極に着磁される。
第1の駆動部301では、コイル207に電流が流れると、コイル207が作る電場が作用して磁石205に対し、側面205a,205bに沿う方向にローレンツ力が発生する。これにより、可動部材202は、当該ローレンツ力によって磁石205と共に点C2を中心に図4(b)に示すD2a方向に移動する。その後、可動部材202はローレンツ力とばね204のばね力が釣り合う位置で保持される。第1の駆動部301は、コイル207に流れる電流の量を調整してローレンツ力の大きさを調整する。また、コイル207に流れる電流の向きを調整してローレンツ力の向きを調整する。例えば、コイル207に当該コイル207が巻回された方向と逆方向に電流が流れると、可動部材202は、図3(d)に示すように、点C2を中心として反時計回りに回転する。また、コイル207に当該コイル207が巻回された方向と同じ方向に電流が流れると、可動部材202は、図3(e)に示すように、点C2を中心として時計回りに回転する。これにより、第1の駆動部301は可動部材202に支持された第2の補正レンズ101cを移動させ、補正レンズ101cの光軸Ocを調整する。同様に、第2の駆動部302は磁石206及びコイル208によって線A2bに直交し且つD2a方向に直交するD2b方向に第2の補正レンズ101cを移動させ、補正レンズ101cの光軸Ocを調整する。本実施の形態では、レンズ鏡筒100は、第1の駆動部301、第2の駆動部302の各々を制御し、第2の補正レンズ101cの光軸Ocを調整することによって結像面I上に結像される像を移動する。
移動された可動部材202の位置は、各センサ209,210で検出される各磁石205,206の磁束密度の変化によって検知される。可動部材202の移動によって各センサ209,210の中心点S2a,S2bの位置と各磁石205,206の位置との相対位置が変化すると、各センサ209,210で検出される磁束密度も変わる。各センサ209,210で検出された磁束密度H2a,H2b、可動部材202が基準状態の位置から移動した回転角度dθ2a,dθ2bとすると、磁束密度H2a,H2b及びdθ2a,dθ2bは図5のような特性となる。本実施の形態では、制御のし易さから、可動部材202の移動範囲を線形特性が得られる‐dθ2amax〜dθ2amax、‐dθ2bmax〜dθ2bmaxとしている。
図6は、図1における第1の振れ補正装置105の分解斜視図であり、図6(a)は第1の振れ補正装置105を被写体側から眺めた場合を示し、図6(b)は第1の振れ補正装置105を結像面I側から眺めた場合を示す。また、図7は、組み立てられた図6の第1の振れ補正装置105を示す図であり、図7(a)は平面図であり、図7(b)は図7(a)におけるD−D線に沿う断面図であり、図7(c)は図7(a)におけるE−E線に沿う断面図であり、図7(d)は図7(a)におけるF−F線に沿う断面図である。
図6及び図7において、第1の振れ補正装置105は、固定部材601(支持部材)、可動部材602、ボール603、ばね604、磁石605(第1の磁石),606、コイル607,608、及びセンサ609,610を備える。なお、図6及び図7では、第1の振れ補正装置105が基準状態、つまり、各レンズの光軸が光軸Oで一致するように、第1の補正レンズ101b及び可動部材602が配置される状態を示す。
固定部材601は、所定の厚さを有し、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、光軸Oに沿う外面及び光軸Oに対向する対向面を備え、中央に第1の補正レンズ101bからの光を通過させる開口部を有する。固定部材601は、案内キー105a、3つのカムピン105b、2つのばねかけ部601a、2つのセンサ保持部601b、ボール受け部601c、及び2つのコイル保持部601dを備える。案内キー105a、各カムピン105bは、光軸Oに対して垂直に外面から突出する。各ばねかけ部601aは梁形状を呈し、光軸Oに対して垂直に外面から等間隔に突出する。各センサ保持部601bは、光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように外面から突出し、各センサ609,610を保持する。ボール受け部601cは、光軸O上の点C1を中心とする半径R1aの球の球面の一部であって、光軸Oに沿って可動部材602に向かう方向に凸球面形状を呈する。各コイル保持部601dは、光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように形成され、各コイル607,608を保持する。
可動部材602は、光軸Oを中心とする略円板形状を呈し、中央に第1の補正レンズ101bを備え、光軸Oに沿う外面を備える。また、可動部材602は、3つのボール受け部602a、2つのばねかけ部602b、及び2つの磁石保持部602cを備える。各ボール受け部602aは光軸O上の点C1を球心とする半径R1bの球の球面の一部をなす凹球面形状を呈し、光軸Oに対して垂直に外面から等間隔に突出する。各ばねかけ部602bは、梁形状を呈し、光軸Oに対して垂直に外面から突出する。各磁石保持部602cは光軸Oに対して垂直且つ互いに直交するように外面から突出し、各磁石605,606を保持する。可動部材602は、図7(b)に示すように、ばねかけ部602bと固定部材601のばねかけ部601aとをばね604で接続され、図7(c)に示すように、ボール603を介して支持される。可動部材602は、ボール受け部601c及びボール受け部602aに狭持された直径d1の球形状のボール603が転動すると、ボール受け部601cに沿って移動する。これにより、可動部材602に設けられた第1の補正レンズ101bは、固定部材601に対して、光軸O上の点C1を球心とした球面に沿って移動可能である。可動部材602において、当該可動部材602に重力を含む外力が作用しない場合、ばね604のばね力のバランスによって可動部材602は基準状態の位置に保持される。一方、可動部材602に重力を含む外力が作用する場合、可動部材602は基準状態の位置から移動し、可動部材602は外力とばね604のばね力とが釣り合う位置に保持される。
磁石605,606は直方体の永久磁石であり、各磁石保持部602cによって保持され、第1の補正レンズ101bと一体に保持される。コイル607,608は中空の小判形状となるように導線が巻回され、コイル607はCc方向に巻回され、コイル608はCd方向に巻回されている。各コイル607,608は、導線が巻回された方向と直交する面が各磁石605,606と対向するように、各コイル保持部601dによって固定されている。磁石605,606及びコイル607,608は、光軸Oに直交する面及び光軸Oに沿う面の各々に対して傾いて配置される(例えば、図7(c))。ここで、コイル607における導線が巻回された方向と直交し、且つコイル607の中心を通る直線をA1aとし、コイル608における導線が巻回された方向と直交し、且つコイル608の中心を通る直線をA1bと定義する。直線A1a,A1bの各々は、点C1を通り、光軸O方向から眺めて互いに直交する。センサ609,610は、磁束密度を検出するホール素子を備え、検出面が各磁石605,606と対向するように各センサ保持部601bで固定されている。センサ609,610は検出された磁束密度の変化に応じて各磁石605,606の相対位置を検出可能である。各センサ609,610で検出された磁束密度H1a,H1b、可動部材602が基準状態の位置から移動した回転角度dθ1a,dθ1bとすると、磁束密度H1a,H1b及びdθ1a,dθ1bは図8のような特性となる。本実施の形態では、制御のし易さから、可動部材602の移動範囲を線形特性が得られる‐dθ1amax〜dθ1amax、‐dθ1bmax〜dθ1bmaxとしている。以下、磁石605、コイル607、センサ609を第3の駆動部701、磁石606、コイル608、センサ610を第4の駆動部702として説明する。
次に、レンズ鏡筒に設けられる各駆動部の配置について説明する。なお、本実施の形態では、磁石205との間で吸引力が生じる一例として、磁石205に磁石605やコイル607が近接する場合を前提とする。
図9は、図1のレンズ鏡筒100に設けられる各駆動部の配置の一例を示す平面図である。
図9において、第1の駆動部301及び第3の駆動部701は、光軸Oに沿って眺めた場合、重なるように配置される。例えば、各レンズの位置がTELE状態の位置である場合、磁石205は磁石605やコイル607と近接する。この場合、磁石205では、磁石605やコイル607との磁気の干渉により、図10に示すように、磁石605やコイル607との間に光軸Oに沿う方向に吸引力F1が発生する。当該吸引力F1により、磁石205を設ける可動部材202及び磁石605やコイル607を設ける可動部材602が夫々移動される可能性がある。また、吸引力F1の分力としての磁石の移動方向に作用する作用力F2において、回転半径θ1で移動する場合の作用力F21(図11(a))は、当該回転半径θ1より大きい回転半径θ2で移動する場合の作用力F22(図11(b))より大きい。つまり、回転半径が小さくなるほど、作用力F2は大きくなる。本実施の形態では、磁石205を含む可動部材202が磁石605を含む可動部材602より回転半径が小さく、磁石205へより大きな作用力が働くので、磁石205は当該作用力によって所望の位置から逸脱しやすい。その結果、可動部材202に設けられた第2の補正レンズ101cが意図しない位置に移動され、結像面Iに結像される像が劣化してしまう。
これに対応して、本実施の形態では、レンズ鏡筒100は、磁石605より回転半径が小さい磁石205を設ける第2の振れ補正装置106に磁石205における磁石605との間の磁束の漏れを低減する磁性部211を有する。
図12は、図1における第2の振れ補正装置106の磁石205周辺の磁力を説明するための図であり、図12(a)は第2の振れ補正装置106に磁性部211を設けない場合の第2の振れ補正装置106の磁石205周辺の磁力線を示し、図12(b)は第2の振れ補正装置106に磁性部211を設けない場合の第2の振れ補正装置106の磁石205周辺の磁束密度を示し、図12(c)は第2の振れ補正装置106に磁性部211を設けた場合の第2の振れ補正装置106の磁石205周辺の磁力線を示し、図12(d)は第2の振れ補正装置106に磁性部211を設けた場合の第2の振れ補正装置106の磁石205周辺の磁束密度を示す。
図12(a)及び図12(c)に示すように、磁石205に磁性部211を設けると、磁石205に磁性部211を設けない場合(図12(a))より磁石605及び磁石205の間、例えば、領域B1の磁力が小さくなる。また、図12(b)及び図12(d)に示すように、磁石205に磁性部211を設けると、磁石205近傍と同等の磁束密度を示す領域B2が小さくなり、磁石605近傍の磁束密度が低くなる。すなわち、磁石205に磁性部211を設けることで、磁石205からの磁束の漏れが低減し、その結果、磁石205の磁束の漏れによって生じる吸引力F1が低減される。なお、本実施の形態では、磁石205及び磁石605の間の磁気の干渉について説明するが、磁石205及びコイル607についても磁性部211を設けることで、同様に、磁石205及びコイル607の間の磁気の干渉を低減する効果を奏することができる。
本実施の形態によれば、レンズ鏡筒100は、磁石605より回転半径が小さい磁石205を設ける第2の振れ補正装置106に、磁石205における磁石605との間の磁束の漏れを低減する磁性部211を設ける。これにより、磁石205の磁束の漏れによって生じる吸引力F1を低減することができ、もって、吸引力F1による第2の補正レンズ101cの不要な移動を低減することができる。
本実施の形態において、磁石605及び磁石205の磁気の干渉を低減する観点からは、磁石605及び磁石205の間に磁性部211を設ければ足りるが、第2の補正レンズ101cは、第1の補正レンズ101bより小さい回転半径R2で移動するので、不必要な作用力によって所望の位置から逸脱しやすい。したがって、第2の補正レンズ101cを移動させる磁石205へ極力不必要な吸引力を作用させない必要がある。ここで、例えば、磁性部211を第1の振れ補正装置105に設けると、磁性部211及び磁石205は離間するため、磁性部211及び磁石205の間に吸引力が生じる。該吸引力は磁石205へ作用するが、本発明では、磁石205を有する第2の振れ補正装置106が磁性部211を有し、磁性部211及び磁石205は近接するため、磁性部211及び磁石205の間に吸引力が生じない。その結果、磁石205へ不必要な吸引力が作用するのを防止することができ、もって、第2の補正レンズ101cが所望の位置から逸脱するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、磁性部211は軟磁性材料で形成され、また、磁性部はヨークである。これにより、磁性部211を簡易に構成することができ、もって、第2の振れ補正装置106の構造の複雑化を回避し、コストを低減するとともに、第2の振れ補正装置106の配置の自由度を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、光軸Oに沿う方向から眺めたときに、磁石205は、磁石605及びコイル607の少なくとも一方と重なる位置に配置される。つまり、磁性部211は光軸Oに沿う方向から眺めたときに磁石605及びコイル607の少なくとも一方と重なる位置に配置される。これにより、磁性部211は磁石605及びコイル607から磁石205へ向かう磁束を効率よく遮断することができる。
以上、本発明について実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
例えば、第3の駆動部701は、基準状態において、図13に示すように、直線A1aが光軸Oに沿うように配置されてもよい。この場合であっても、磁性部211により、磁石205の磁束の漏れによって生じる吸引力F1を低減することができ、もって、吸引力F1による第2の補正レンズ101cの不要な移動を低減することができる。
また、本実施の形態では、磁性部211は、磁石205と同じ部材で一体に構成され、図14(a)及び図14(b)に示すように、磁石205における磁石605との対向部の磁極と異なる磁極が着磁された着磁部であってもよい。例えば、磁石205における磁石605との対向部が、図14(a)に示すようにS極である場合、磁性部211はN極に着磁された着磁部からなる。これにより、磁性部211及び磁石205を一体で構成することができ、もって、第2の振れ補正装置106の構造をより簡素化することができる。
さらに、本実施の形態では、磁性部211及び磁石205の配列方向に関し、磁性部211の厚さは、磁石205の厚さの半分以下であることが望ましい。これにより、磁性部211及び磁石205を含む第2の振れ補正装置106が大きくなりすぎることなく、もって、第2の振れ補正装置106に近接する第1の振れ補正装置105等の駆動を阻害することを防止することができる。
本実施の形態では、磁性部211及び磁石205の配列方向から眺めたとき、磁性部211は磁石205を覆っていることが望ましい。これにより、磁石205の磁束の漏れによって生じる吸引力F1を確実に低減することができる。
また、本実施の形態では、第1の振れ補正装置105に設けられた固定部材601における磁石605に対向する部分が、図15に示すように、磁石605の磁束の漏れを低減する磁性シールド1501で形成されてもよい。これにより、磁石605の磁束の漏れによって生じる吸引力F1を確実に低減することができる。
ところで、磁石205における磁石605との対向部にのみ磁性部211が配置されると、磁性部211との相互作用によって磁石205における磁石605との対向部が生じる磁力が他の部位から生じる磁力と異なるため、磁石205において生じる磁力が不均一となる。その結果、磁石205を用いた第2の補正レンズ101cの制御性が低下してしまう。これに対応して、本実施の形態では、磁性部211は磁石205における磁石605との対向部及び該対向部と反対側の非対向部のいずれからの磁束の漏れを低減するように配置されてもよい。具体的に、図15に示すように、磁性部211を磁石205における磁石605に対向する対向部及び該対向部と反対側の非対向部のいずれにも設けてもよい。この場合、磁性部211は磁石205における磁石605との対向部及び該対向部と反対側の非対向部のいずれにも配置されるので、磁石205における磁石605との対向部及び該対向部と反対側の非対向部から生じる磁力が均一になる。これにより、磁石205において生じる磁力が不均一になることを防止することができ、もって、第2の補正レンズ101cの制御性の低下を抑制することができる。
本実施の形態では、吸引力F1の分力としての磁石205に働く作用力F2は、ボール203が転動する際の静止摩擦力より小さくすることが望ましい。これにより、吸引力F1が生じても静止摩擦力によって作用力F2が打ち消され、ボール203が転動することがなく、もって、吸引力F1による第2の補正レンズ101cの不要な移動を確実に抑制することができる。
本実施の形態では、振れ補正光学素子として第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cを用いているが、振れ補正光学素子は第1の補正レンズ101b、第2の補正レンズ101cに限定されず、撮像素子やプリズム等を用いてもよい。
本実施の形態では、第1の振れ補正装置105は、固定部材601に固定されたコイル607,608と、可動部材602に支持された磁石605,606及び第1の補正レンズ101bを用いたムービングマグネット方式の装置に限定されない。例えば、固定部材601に固定された磁石605,606と、可動部材602に支持されたコイル607,608及び第1の補正レンズ101bを用いたムービングコイル方式の装置であってもよい。
100 レンズ鏡筒
101b 第1の補正レンズ
101c 第2の補正レンズ
105 第1の振れ補正装置
106 第2の振れ補正装置
205,605 磁石
211 磁性部
601 固定部材
607 コイル
1501 磁性シールド

Claims (10)

  1. 光軸上に配置されるとともに、第1の補正光学素子及び前記光軸上の第1の回転中心点を球心とする第1の球の球面に沿って前記第1の補正光学素子を移動させる第1の磁石を有する第1のユニットと、
    前記光軸上に配置されるとともに、第2の補正光学素子及び前記光軸上の第2の回転中心点を球心とし且つ前記第1の球の半径より小さい半径の第2の球の球面に沿って前記第2の補正光学素子を移動させる第2の磁石を有する第2のユニットとを有し、
    前記第2のユニットは、前記第2の磁石における前記第1の磁石との対向部からの磁束の漏れを低減する磁性部を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記磁性部は軟磁性材料で形成されることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記磁性部はヨークであることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記磁性部は、前記第2の磁石における前記第1の磁石との対向部の磁極と異なる磁極を有することを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1のユニットは、前記第1の磁石に対向して配置されるコイルをさらに有し、
    前記光軸に沿う方向から眺めたときに、前記第2の磁石は、前記第1の磁石及び前記コイルの少なくとも一方と重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記磁性部は板状を呈し、前記磁性部及び前記第2の磁石の配列方向に関し、前記磁性部の厚さは、前記第2の磁石の厚さの半分以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記磁性部及び前記第2の磁石の配列方向から眺めたとき、前記磁性部は前記第2の磁石を覆うことを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記磁性部は、前記第2の磁石における前記第1の磁石との対向部及び該対向部と反対側の非対向部のいずれからの磁束の漏れを低減するように配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記第1のユニットは、前記第1の補正光学素子を移動可能に支持する支持部材を有し、
    前記支持部材における前記第1の磁石に対向する部分が前記第1の磁石の磁束の漏れを低減する磁性シールドで形成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第1の補正光学素子及び前記第2の補正光学素子を透過した光に基づく像が結像面に結像され、
    前記第1のユニット、前記第2のユニット及び結像面は、前記光軸に沿って重なるように配置され、
    前記第2のユニットは、前記第1のユニットより結像面に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
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