JP6660829B2 - アクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラ - Google Patents

アクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラ Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータに関し、特に、手振れ補正用レンズを移動させるためのアクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラに関する。
特許第5308457号公報(特許文献1)には、補正レンズ駆動用ボイスコイルモータが記載されている。このボイスコイルモータでは、2つの永久磁石を対向して配置し、それらの間の磁気空隙に扁平な空芯コイルを配置し、この空芯コイルに電流を流すことにより駆動力を得ている。また、このボイスコイルモータでは、永久磁石、コイル、及び最長移動距離を所定の寸法に構成することにより、消費電力を低減しながら安定した推力を得ている。
また、特許第5308457号公報記載の発明のように、磁気空隙に空芯コイルを配置したボイスコイルモータでは、空芯コイルの内側に磁気検出素子を配置しておき、この磁気検出素子により、手振れ補正用レンズを取り付けた可動部の位置を測定するように構成したものも知られている。即ち、空芯コイルに電流を流すことにより、空芯コイルと永久磁石の相対位置が変化すると、空芯コイルの内側に配置された磁気検出素子が検出する磁気も変化し、この磁気の変化に基づいて可動部の位置が特定される。このようなタイプのボイスコイルモータでは、可動部を駆動するための永久磁石と、可動部の位置を検出するための永久磁石が兼用にされている。
特許第5308457号公報
しかしながら、特許文献1記載のボイスコイルモータでは、消費電力を低減しながら安定した推力を得ることができるとしても、磁気センサにより可動部の位置を検出すると、十分な精度が得られないという問題がある。即ち、一般に、可動部の駆動用の永久磁石と、位置検出用の永久磁石を兼用にしたボイスコイルモータ(アクチュエータ)では、可動部の移動距離と、磁気センサが受ける磁気との間の直線性が悪く、磁気センサが受ける磁気が移動距離に十分に比例していないため、検出される位置精度が低下する。この位置検出精度の低下に伴い、手振れ補正の精度も低下するという問題がある。
従って、本発明は、十分な駆動力を得ながら高い精度で可動部の位置を検出することができるアクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、手振れ補正用レンズを移動させるためのアクチュエータであって、固定部と、手振れ補正用レンズが取り付けられた可動部であって、固定部に対して当該手振れ補正用レンズの光軸に直交する平面内で移動可能に支持された可動部と、固定部又は可動部の何れか一方に設けられた複数の駆動用コイルと、固定部又は可動部の他方に設けられ、各駆動用コイルに電流が流れると各駆動用コイルとの間で駆動力が発生するように、各駆動用コイルの両側に対向するように配置された複数対の駆動用マグネットと、各駆動用コイルの内側に配置され、各駆動用マグネットの磁気を検出する磁気センサと、を有し、対を為す駆動用マグネットは、各々、発生する駆動力の方向に直交する方向の磁極境界線を備え、当該磁極境界線から磁気センサまでの距離と、磁気センサが検出する磁気との関係が磁極境界線の近傍において比例関係に近くなるように、互いに異なる磁束密度分布を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、手振れ補正用レンズが取り付けられた可動部を、可動部支持機構が、手振れ防止用レンズの光軸に直交する平面内で、固定部に対して移動可能に支持する。固定部又は可動部の何れか一方には複数の駆動用コイルが設けられ、他方には、各駆動用コイルに電流が流れると駆動力が発生するように、各駆動用コイルの両側に対向するように複数対の駆動用マグネットが配置されている。各駆動用コイルの内側には磁気センサが配置され、可動部の位置を検出するために各駆動用マグネットの磁気を検出する。駆動用マグネットは、各々、発生する駆動力の方向に直交する方向の磁極境界線を備えている。対を為す各駆動用マグネットは、互いに異なる磁束密度分布を有することにより、磁極境界線から磁気センサまでの距離と、磁気センサが検出する磁気との関係が、磁極境界線の近傍において比例関係に近くされている。
このように構成された本発明によれば、対を為す各駆動用マグネットが、互いに異なる磁束密度分布を有することにより、磁極境界線から磁気センサまでの距離と、磁気センサが検出する磁気との関係が、磁極境界線の近傍において比例関係に近くなるので、固定部に対する可動部の位置を磁気センサで精度良く検出することができる。この結果、可動部の位置を高精度で制御することが可能になり、手振れ補正の精度を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、駆動用マグネットは夫々2つの部分磁石から構成され、これら2つの部分磁石の間に磁極境界線が形成される。
本発明において、好ましくは、駆動用マグネットは、2つの部分磁石の間の間隔を異ならせることで、対を為す各駆動用マグネットの磁束密度分布を互いに異ならせている。
本発明において、好ましくは、対を為す各駆動用マグネットは、発生する駆動力の方向にほぼ同一の長さを有する。
また、本発明は、手振れ補正機能を備えたレンズユニットであって、レンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒の内部に配置されたレンズと、本発明によるアクチュエータと、を有することを特徴としている。
さらに、本発明は、手振れ防止機能を備えたカメラであって、カメラ本体と、本発明によるレンズユニットと、を有することを特徴としている。
本発明のアクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラによれば、十分な駆動力を得ながら高い精度で可動部の位置を検出することができる。
本発明の実施形態によるカメラの断面図である。 本発明の実施形態による手振れ補正用のアクチュエータの側面断面図である。 本発明の実施形態によるアクチュエータの第1固定板の正面図である。 本発明の実施形態によるアクチュエータの移動枠の正面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 本発明の実施形態によるアクチュエータに備えられている第1駆動用マグネットを示す斜視図であり、移動枠及び各固定板を省略して図示したものである。 本発明の実施形態によるアクチュエータに備えられている駆動用マグネットの表面近傍の平面内における磁束密度の分布を示すグラフである。 本発明の実施形態によるアクチュエータに備えられている駆動用マグネットの磁気を検出するための磁気センサが配置された平面内における磁束密度分布を示すグラフである。 図8のグラフの原点付近を拡大して示した図である。 比較例として、部分磁石の間の隙間を、磁気センサの両側の駆動用マグネットで同一とした場合における各部の磁束密度を示すグラフである。 本発明の実施形態によるアクチュエータが発生する推力と、比較例によるアクチュエータが発生する推力を比較したグラフである。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。まず、図1乃至図11を参照して、本発明の実施形態によるカメラを説明する。図1は本発明の実施形態によるカメラの断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態のカメラ1は、レンズユニット2と、カメラ本体4と、を有する。レンズユニット2は、レンズ鏡筒6と、このレンズ鏡筒の中に配置された複数のレンズ8と、手振れ補正用レンズ16を所定の平面内で移動させる手振れ補正用のアクチュエータ10と、レンズ鏡筒6の振動を検出する振動検出手段であるジャイロ34と、を有する。
本発明の実施形態のカメラ1は、ジャイロ34によって振動を検出し、検出された振動に基づいてアクチュエータ10を作動させて手振れ補正用レンズ16を移動させ、カメラ本体4内の撮像素子面4aに合焦される画像を安定化させている。本実施形態においては、ジャイロ34として、圧電振動ジャイロを使用している。なお、本実施形態においては、手振れ補正用レンズ16は、1枚のレンズによって構成されているが、画像を安定させるためのレンズは、複数枚のレンズ群であっても良い。本明細書において、手振れ補正用レンズとは、画像を安定させるための1枚のレンズ及びレンズ群を含むものとする。
レンズユニット2は、カメラ本体4に取り付けられ、入射した光を撮像素子面4aに結像させるように構成されている。概ね円筒形のレンズ鏡筒6は、内部に複数のレンズ8を保持しており、一部のレンズ8を移動させることによりピント調整を可能としている。
次に、図2乃至図5を参照して、本発明の実施形態による手振れ補正用のアクチュエータ10を説明する。図2はアクチュエータ10の側面断面図である。図3はアクチュエータ10の第1固定板の正面図であり、図4はアクチュエータ10の移動枠の正面図である。
図2乃至図4に示すように、アクチュエータ10は、レンズ鏡筒6内に固定された固定部である第1固定板12a及び第2固定板12bと、これら固定板に対して並進移動及び回転移動可能に支持された可動部である移動枠14と、この移動枠14を第1固定板12aに対して支持する可動部支持機構である3つのスチールボール18と、を有する。第1固定板12a、第2固定板12b及び移動枠14は互いに平行に配置されており、移動枠14は、第1固定板12aと第2固定板12bの間に配置されている。
さらに、図2及び図3に示すように、アクチュエータ10は、第1、第2固定板に、対を為すように取り付けられた第1駆動用マグネット21、第2駆動用マグネット22及び第3駆動用マグネット23を有する。また、図4に示すように、アクチュエータ10は、移動枠14に取り付けられた第1駆動用コイル20a、第2駆動用コイル20b、及び第3駆動用コイル20cと、各駆動用コイル20a、20b、20cの内側に夫々配置された第1、第2、第3位置検出素子である第1磁気センサ24a、第2磁気センサ24b、第3磁気センサ24cと、を有する。
なお、図2に示すように、第1駆動用マグネット21は、第1固定板12aに取り付けられた近位側の駆動用マグネット21aと、第2固定板12bに取り付けられた遠位側の駆動用マグネット21bの対からなり、これら駆動用マグネット21a、21bは、第1駆動用コイル20aの両側に対向するように配置されている。即ち、駆動用マグネット21aと21bは、夫々向かい合うように、第1固定板12a、第2固定板12bに配置され、駆動用マグネット21aと21bの間に第1駆動用コイル20aが配置されている。同様に、第2駆動用マグネット22は、近位側の駆動用マグネット22aと遠位側の駆動用マグネット(図示せず)の対からなり、これら駆動用マグネットは、第2駆動用コイル20bの両側に対向するように配置されている。第3駆動用マグネット23は、近位側の駆動用マグネット23aと遠位側の駆動用マグネット(図示せず)の対からなり、これら駆動用マグネットは、第3駆動用コイル20cの両側に対向するように配置されている。
さらに、図2に示すように、駆動用マグネット21aの裏側(移動枠14と向かい合っていない側)にはヨーク26aが配置され、駆動用マグネット21bの裏側(移動枠14と向かい合っていない側)にはヨーク26bが配置されている。これら駆動用マグネット21a、21b、ヨーク26a、26bにより、1つの磁気回路が構成される。同様に、第2、第3駆動用マグネット22、23の裏側(移動枠14と向かい合っていない側)にも夫々ヨーク(図示せず)が配置されている。
さらに、図1に示すように、アクチュエータ10は、ジャイロ34によって検出された振動と、第1、第2、第3磁気センサ24a、24b、24cによって検出された移動枠14の位置情報に基づいて、第1、第2、第3駆動用コイル20a、20b、20cに流す電流を制御する制御部であるコントローラ36を有する。
アクチュエータ10は、レンズ鏡筒6に固定された第1固定板12aに対し、移動枠14を、撮像素子面4aに平行な平面内で並進移動させ、これにより移動枠14に取り付けられた手振れ補正用レンズ16を移動させてレンズ鏡筒6が振動した場合にも撮像素子面4aに結像される像が乱れることがないように駆動される。
次に、図3に示すように、第1固定板12aは概ねドーナツ板状の形状を有し、その中に駆動用マグネット21a、22a、23aが夫々埋め込まれている。これらの駆動用マグネット21a、22a、23aは、対を為している第1、第2、第3駆動用マグネット21、22、23の片側である。また、駆動用マグネット21a、22a、23aと対を為しているもう片方の駆動用マグネット(駆動用マグネット21bのみ図2に図示)は、夫々対向するように第2固定板12bに埋め込まれている。これら3対の駆動用マグネットは、その中心が、レンズユニット2の光軸Aを中心とする円の円周上にそれぞれ配置されている。本実施形態においては、第1、第2、第3駆動用マグネット21、22、23は光軸Aを中心とする円周上に、中心角120゜ずつ間隔をあけて、等間隔に配置されている。また、第1駆動用マグネット21は、光軸Aの鉛直上方に配置されている。
また、本実施形態においては、第1駆動用マグネット21の片側である駆動用マグネット21aは、長方形の2つの部分磁石21a1及び21a2から構成されている。これらの部分磁石21a1、21a2は、光軸Aを中心とする円の半径方向に向けられた磁極境界線Cの両側に、磁極境界線Cに対して対称に配置されている。換言すれば、2つの部分磁石21a1と21a2の中間を通る半径方向の直線が、駆動用マグネット21aの磁極境界線Cとなる。同様に、第2駆動用マグネット22の片側である駆動用マグネット22aは、長方形の2つの部分磁石22a1及び22a2から構成され、これらの部分磁石の間に磁極境界線Cが形成され。第3駆動用マグネット23の片側である駆動用マグネット23aは、長方形の2つの部分磁石23a1及び23a2から構成され、これらの部分磁石の間に磁極境界線Cが形成される。
さらに、上述したように、第2固定板12bには、駆動用マグネット21a、21b、21c(図3)と対を為す駆動用マグネット(21bのみ図2に図示)が夫々埋め込まれている。これらの第2固定板12bに取り付けられた駆動用マグネットも、同様に、夫々2つの部分磁石から構成されており、それら2つの部分磁石の間に磁極境界線Cが形成される。
次に、図2に示すように、移動枠14は、概ねドーナツ板状の平板部14aと、その中央に形成された円筒部14bを有し、第1固定板12a、第2固定板12bと平行に、これらと重なるように配置されている。円筒部14bの内側には、手振れ補正用レンズ16が取り付けられている。
図4に示すように、平板部14aの光軸Aを中心とする円の円周上には、第1、第2、第3駆動用コイル20a、20b、20cが取り付けられている。これら第1、第2、第3駆動用コイル20a、20b、20cは、第1固定板12a及び第2固定板12bに対を為して取り付けられた第1、第2、第3駆動用マグネット21、22、23の間に位置するように、各駆動用マグネットに夫々対応する位置に取り付けられている。即ち、本実施形態においては、第1、第2、第3駆動用コイル20a、20b、20cは、光軸Aを中心とする円の円周上に等間隔に配置され、第1駆動用コイル20aが光軸Aの鉛直上方に位置するように配置されている。
また、第1、第2、第3駆動用コイル20a、20b、20cは、夫々、その巻線が角の丸い長方形状に巻かれた扁平なコイルである。各駆動用コイルは、その短辺を横切る中心線が光軸Aを中心とする円の半径方向に向けられるように配置されている。即ち、各駆動用コイルは、その短辺が、光軸Aを中心とする円の接線方向に向くように配置されている。
次に、図2及び図3に示すように、3つのスチールボール18は、第1固定板12aと移動枠14の間に挟持され、光軸Aを中心とする円の円周上に、夫々中心角120゜の間隔を隔てて配置されている。各スチールボール18は第1固定板12aと移動枠14の間に挟持される。各スチールボール18は、第1固定板12aの、各スチールボール18に対応する位置に形成された凹部30の中に配置され、脱落が防止される。これにより、移動枠14は第1固定板12aに平行な平面上に支持され、各スチールボール18が挟持されながら転がることによって、移動枠14の固定板12に対する任意の方向の並進運動及び回転運動が許容される。
また、本実施形態においては、スチールボール18として鋼製の球体を使用しているが、例えば、樹脂製の球体で移動枠14を第1固定板12aに対して支持することもできる。また、移動枠は、スチールボールを使用せず、滑らかに摺動可能な摺動面によって支持することもでき、固定板に対して、移動枠を光軸に直交する平面内で移動可能に支持する任意の可動部支持機構を使用することができる。
さらに、アクチュエータ10は、移動枠14を第1固定板12aに吸着させるために、第1固定板12aに取り付けられた3つの吸着用磁石27(図3)と、移動枠14に取り付けられた3つの吸着用ヨーク28(図4)と、を有する。図3に示すように、吸着用磁石27は、第1固定板12a上に取り付けられた長方形板状の磁石であり、光軸を中心とする円の円周上に等間隔に配置されている。
図4に示すように、吸着用ヨーク28は、移動枠14上に取り付けられた長方形板状の磁性体であり、第1固定板12aに取り付けられた各吸着用磁石27(図3)と夫々対向するように配置されている。各吸着用磁石27がこれらの吸着用ヨーク28に及ぼす磁力により、移動枠14は第1固定板12aに吸着され、これらの間に各スチールボール18が挟持される。
次に、図5を新たに参照して、各駆動用マグネット及び駆動用コイルによって生成される駆動力について説明する。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。
図3に示すように、第1駆動用マグネット21の片側である駆動用マグネット21aは第1固定板12aに取り付けられている。この駆動用マグネット21aの磁極境界線Cは、長方形の駆動用マグネット21aの各長辺の中点を通る(2つの部分磁石21a1と21a2の中間を通る)ように位置すると共に、図5に示すように、駆動用マグネット21aは、その厚さ方向にも極性が変化している。本実施形態においては、駆動用マグネット21aは、図5における左下の部分がS極、右下がN極、左上がN極、右上がS極になっている。なお、本明細書において、磁極境界線Cとは、S極に着磁された領域と、N極に着磁された領域の中間(中心)を通る線を言うものとする。
さらに、図5に示すように、第1駆動用マグネット21のもう片方の側である駆動用マグネット21bは第2固定板12bに取り付けられている。この駆動用マグネット21bの磁極境界線Cも、長方形の駆動用マグネット21bの各長辺の中点を通る(2つの部分磁石21b1と21b2の中間を通る)ように位置すると共に、その厚さ方向に極性が変化している。本実施形態においては、図5における左下の部分がS極、右下がN極、左上がN極、右上がS極になっている。なお、駆動用マグネット21aの磁極境界線Cと、駆動用マグネット21bの磁極境界線Cは、光軸A方向の投影において一致している。この着磁により、駆動用マグネット21aと、これに対向して配置されている駆動用マグネット21bによって、図5に想像線で示す磁力線が形成され、これらの間に配置されている第1駆動用コイル20aに磁気を及ぼす。これら駆動用マグネット21a、21bによる磁気は、主に、長方形の第1駆動用コイル20aの長辺の部分に作用する。これにより、第1駆動用コイル20aに電流が流れると、駆動用マグネット21a、21bとの間に、X軸に沿った水平方向の駆動力が発生する。
第1固定板12aに取り付けられた駆動用マグネット22aと、これに対向して第2固定板12bに取り付けられた駆動用マグネット(図示せず)からなる第2駆動用マグネット22、及び第1固定板12aに取り付けられた駆動用マグネット23aと、これに対向して第2固定板12bに取り付けられた駆動用マグネット(図示せず)からなる第3駆動用マグネット23も、第1駆動用マグネット21と同様に着磁されており、移動枠14への取り付け方向が夫々120゜ずつ回転されている(図3)。これにより、第2、第3駆動用コイル20b、20cに電流が流れると、第2、第3駆動用マグネット22、23との間に、光軸Aを中心とする円の接線方向の駆動力が夫々発生する。
また、図5に示すように、駆動用マグネット21aを構成する2つの部分磁石21a1及び21a2は、第1固定板12aに形成された開口に各部分磁石21a1、21a2を埋め込むことにより、第1固定板12aに取り付けられている。即ち、第1固定板12aには、各部分磁石と同じ大きさの長方形の開口が2つ形成され、この開口の中に部分磁石21a1及び21a2を埋め込み、固定することにより駆動用マグネット21aが構成される。このため、2つの部分磁石21a1及び21a2の間の間隔は、第1固定板12aに形成された2つの長方形開口の間の間隔によって規定され、これら2つの長方形開口の中央に磁極境界線Cが形成される。即ち、部分磁石21a1及び21a2は、第1固定板12aに形成された2つの長方形開口の、磁極境界線Cに面する辺に夫々突き当てることにより位置決めされるので、各部分磁石の間の間隔は正確に設定される。
同様に、駆動用マグネット21bを構成する2つの部分磁石21b1及び21b2は、第2固定板12bに形成された開口に各部分磁石21b1、21b2を埋め込むことにより、第2固定板12bに取り付けられている。また、2つの長方形開口の中央に磁極境界線Cが形成され、磁極境界線Cを挟む2つの部分磁石21b1、21b2の間の間隔は、長方形開口の寸法精度により正確に設定される。ここで、駆動用マグネット21bを構成する2つの部分磁石21b1、21b2の間隔は、駆動用マグネット21aを構成する2つの部分磁石21a1及び21a2の間隔よりも広く設定されている。一方、部分磁石21b1、21b2の幅は部分磁石21a1、21a2の幅よりも短く構成されており、駆動用マグネット21aと21bの長辺の長さ(図5における駆動用マグネット21a、21bの長さ)は同一になっている。
次に、図2及び図4に示すように、各駆動用コイルの内側には、夫々第1磁気センサ24a、第2磁気センサ24b、第3磁気センサ24cが夫々配置されている。第1、第2、第3磁気センサ24a、24b、24cは移動枠14の位置を測定するように構成されている。各磁気センサは第1固定板12aに対する移動枠14の移動量を、各駆動用コイルに電流が流れることにより発生する駆動力の作用線に平行な方向(磁極境界線Cに直交する方向)について検出する。また、各磁気センサは、移動枠14が制御中心位置にあるとき(手振れ補正用レンズ16の光軸がレンズユニット2の光軸と一致しているとき)、その感度中心点D(図4)が、各駆動用マグネットの磁極境界線C上に位置するように配置されている。本実施形態においては、磁気センサとしてホール素子を使用している。
磁気センサからの出力信号は、磁気センサの感度中心点Dが駆動用マグネットの磁極境界線C上に位置する場合には概ね0であり、移動枠14が移動し、磁気センサの感度中心点Dが駆動用マグネットの磁極境界線C上から外れると、磁気センサの出力信号が変化する。アクチュエータ10の通常の作動中においては、駆動用マグネットの移動量が微小であるため、駆動用マグネットの磁極境界線Cに直交する方向の移動距離にほぼ比例した信号が各磁気センサから出力される。
このため、第1磁気センサ24aは移動枠14のX軸方向の並進移動量にほぼ比例した信号を出力する。第2、第3磁気センサ24b、24cは移動枠14の、Y軸に対して約120゜ずつ傾斜した方向の並進移動量にほぼ比例した信号を出力する。これら第1、第2、第3磁気センサ24a、24b、24cによって検出された信号に基づいて、移動枠14が第1固定板12aに対して並進移動及び回転移動した位置を特定することができる。
次に、図6乃至図10を参照して、駆動用マグネットが生成する磁束を説明する。図6は、第1駆動用マグネット21を示す斜視図であり、移動枠及び各固定板を省略して図示したものである。図7は、駆動用マグネット21a、21bの表面近傍の平面内における各部の磁束密度を示すグラフである。図8は、第1磁気センサ24aが配置された平面内における各部の磁束密度を示すグラフである。
図6に示すように、第1駆動用マグネット21は駆動用マグネット21a、21bから構成されており、駆動用マグネット21aは部分磁石21a1、21a2から構成され、駆動用マグネット21bは部分磁石21b1、21b2から構成されている。上述したように、部分磁石21a1と21a2は、所定の間隔を隔てて配置されており、この隙間の中央に磁極境界線Cが形成される。同様に、部分磁石21b1と21b2の間も、所定の間隔が隔てられており、この隙間の中央に磁極境界線Cが形成される。本実施形態においては、部分磁石21a1と21a2の間の間隔が1.5mm、部分磁石21b1と21b2の間隔が2.3mmであり、両者の間隔が異なっている。また、本実施形態においては、駆動用マグネット21a及び21bの長さ(図6における縦方向の長さ)は何れも15.5mmであり、大きな隙間を有する駆動用マグネット21b側の部分磁石21b1と21b2は、隙間の小さい駆動用マグネット21a側の部分磁石21a1及び21a2よりも小さく構成されている。
図7は、駆動用マグネット21a及び21bの表面近傍の平面(表面から0.01mm離れた平面)内における磁束密度の分布を示すグラフであり、横軸は図6における縦方向の位置に対応し、縦軸は磁束密度を表している。図7における原点は磁極境界線Cに対応しており、駆動用マグネット21aによる磁束密度を実線で、駆動用マグネット21bによる磁束密度を一点鎖線で夫々示している。
部分磁石21a1及び21a2は極性が反転するように配置されているので、図7に示すように、駆動用マグネット21aの磁束密度は磁極境界線Cを挟んで両側で符号が反転している。また、図7における原点の両側の、各部分磁石の間の隙間に相当する領域では磁束密度がほぼ0となっている。同様に、駆動用マグネット21bの磁束密度も磁極境界線Cの両側で符号が反転しており、隙間に相当する領域では磁束密度がほぼ0となっている。また、駆動用マグネット21bの隙間は駆動用マグネット21aの隙間よりも大きいため、磁束密度がほぼ0となる領域は駆動用マグネット21bの方が広くなっている。このように、第1駆動用マグネットを構成している対を為す駆動用マグネット21aと21bは、互いに異なる磁束密度分布を有している。
図8は、駆動用マグネット21a及び21bの磁気を検出するための第1磁気センサ24aが配置された平面内における磁束密度分布を示すグラフであり、横軸は図6における縦方向の位置に対応し、縦軸は磁束密度を表している。図8においては、駆動用マグネット21aによる磁束密度を示すグラフを実線で、駆動用マグネット21bによる磁束密度を示すグラフを一点鎖線で、これらの磁束密度を合成(加算)したグラフを破線で示している。なお、第1磁気センサ24a(の感度中心点D)が配置された平面は、駆動用マグネット21aの表面から3.2mm、駆動用マグネット21bの表面から1.5mm離れた位置にある。
図8に示すように、駆動用マグネット21a及び21bによる磁束密度は、マグネット表面から所定距離離れた平面内では、概ね正弦波状に変化する。また、駆動用マグネット21aによる磁束密度と、駆動用マグネット21bによる磁束密度は、それらの隙間の大きさ、及び各駆動用マグネットの表面から第1磁気センサ24aまでの距離が異なるため、互いに異なったものとなっている。ここで、第1磁気センサ24aが配置された平面は、駆動用マグネット21aの表面よりも、駆動用マグネット21bの表面の近くに位置しているため、全体に、駆動用マグネット21bによる磁束密度の方が駆動用マグネット21aによる磁束密度よりも大きくなっている。
また、第1磁気センサ24aは、駆動用マグネット21a及び21bによる磁束密度が合成された図8に破線で示す磁束密度を検出することにより、第1磁気センサ24aの、磁極境界線Cからの距離を検出している。即ち、アクチュエータ10の通常使用時において、第1固定板12aに対する移動枠14の移動範囲は、±2mm程度であり、第1磁気センサ24aは、図8の破線がほぼ直線的に変化するこの範囲の磁束密度を検出することにより、移動枠14の移動距離を検出している。
図9は、図8のグラフの原点付近を拡大して示した図である。一方、図10は、比較例として、部分磁石の間の隙間を、磁気センサの両側の駆動用マグネットで同一とした場合における各部の磁束密度を示すグラフであり、原点付近を拡大して示している。即ち、図10に示す比較例においては、磁気センサの両側に配置されている各駆動用マグネットが同一の磁束密度分布を有している。
本発明の実施形態を示す図9においては、駆動用マグネット21a及び21bによる磁束密度、及びそれらを合成した磁束密度とも、磁極境界線C近傍の実使用範囲においては良好な直線性を示している。このため、第1磁気センサ24aにより磁束密度を検出することにより、第1磁気センサ24aの磁極境界線Cからの距離を高い精度で検出することができる。
一方、比較例を示す図10においては、磁気センサから離れた位置にあるマグネットA(本実施形態の駆動用マグネット21aに対応)では比較的良好な直線性を示すものの、磁気センサから近い位置にあるマグネットB(本実施形態の駆動用マグネット21bに対応)では、S字型に湾曲した曲線となっている。このため、マグネットAとBの磁束密度を合成した破線で示すグラフもS字型に湾曲した曲線となり、直線性が低下している。このように、磁気センサの両側に配置されている各駆動用マグネットが同一の磁束密度分布を有している従来のアクチュエータでは、形成される磁束密度の直線性が低く、距離の検出精度が低下する。
なお、磁気センサから離れた位置にあるマグネットAについては、磁束密度が比較的良好な直線性を示している。従って、マグネットBについてもマグネットAと同様に磁気センサから離間させることにより、磁束密度の直線性を改善することが可能であると考えられる。しかしながら、この場合には、マグネットBによる磁束密度もマグネットAと同様に低下してしまうため、合成された磁束密度も低下し、十分な駆動力を得ることができなくなる。
次に、図11を参照して、本実施形態のアクチュエータが発生する推力と、比較例によるアクチュエータが発生する推力を比較する。図11においては、本実施形態における図9に示す磁束密度を有する磁気回路内に配置した駆動用コイル20aに所定の電流を流した場合に発生する推力を○印で、比較例による図10に示す磁束密度を有する磁気回路により発生する推力を×印で示している。また、図11の横軸は、移動枠14の、磁極境界線Cに直交する方向の移動距離を示している。図11に示すように、本実施形態の図9に示す磁束密度分布により発生する推力と、比較例の図10に示す磁束密度分布により発生する推力は、移動枠14の実用的な移動範囲内においてほぼ一致している。このように、本実施形態のアクチュエータ10では、発生する推力を低下させることなく、磁束密度の直線性を改善し、位置の測定精度を向上させることに成功している。
次に、図1を参照して、本発明の実施形態によるカメラ1の作用を説明する。まず、カメラ1の手振れ補正機能の起動スイッチ(図示せず)をONにすることにより、レンズユニット2に備えられたアクチュエータ10が作動される。レンズユニット2に取り付けられたジャイロ34は、所定周波数帯域の振動を時々刻々検出し、コントローラ36に出力する。ジャイロ34により検出された角速度の信号に基づいてレンズ位置指令信号が生成される。このレンズ位置指令信号によって指令される位置に、手振れ補正用レンズ16を時々刻々移動させることによって、カメラ本体4の撮像素子面4aに合焦される像が安定化される。
手振れ補正用レンズ16が取り付けられた移動枠14の位置は、各磁気センサが、各駆動用マグネットによって形成された磁束を夫々検出することによって特定される。この際、各駆動用マグネットによって形成される磁束は直線性が良好であるため、各磁気センサの磁極境界線Cからの距離を精度良く検出することができる。これにより、移動枠14の位置を高精度で制御することが可能となり、手振れの補正精度が向上する。検出された移動枠14の位置がレンズ位置指令信号により指定された位置に到達すると、各駆動用コイルに流れる電流は0にされ、駆動力も0になる。
また、外乱、又は、レンズ位置指令信号の変化等により、移動枠14がレンズ位置指令信号により指定された位置から外れると、再び各駆動用コイルに電流が流される。各駆動用コイルに電流が流れると、各駆動用コイルの両側に配置された駆動用マグネットとの間で駆動力が発生し、移動枠14はレンズ位置指令信号により指定された位置に戻される。以上の作用が時々刻々繰り返されることにより、移動枠14に取り付けられた像振れ防止用レンズ16が、レンズ位置指令信号に追従するように移動される。これにより、カメラ本体4の撮像素子面4aに合焦される像が安定化される。
本発明の実施形態のアクチュエータ10によれば、対を為す各駆動用マグネット21、22、23が、互いに異なる磁束密度分布(図7)を有することにより、磁極境界線Cから磁気センサ24a、24b、24cまでの距離と、磁気センサが検出する磁気との関係が、磁極境界線Cの近傍において比例関係に近くなる(図9の破線)ので、第1固定板12aに対する移動枠14の位置を磁気センサで精度良く検出することができる。この結果、移動枠14の位置を高精度で制御することが可能になり、手振れ補正の精度を向上させることができる。
また、本実施形態のアクチュエータ10によれば、駆動用マグネット21aは2つの部分磁石21a1、21a2から構成され、駆動用マグネット21bは2つの部分磁石21b1、21b2から構成され、各々2つの部分磁石の間に磁極境界線Cが夫々形成されている。このため、部分磁石の間の磁極境界線Cが形成される位置を、各部分磁石の位置決めにより設定することができ、形成される磁極境界線Cの位置精度を向上させることができる。即ち、駆動用マグネットを1つの磁石で構成し、この磁石の片側の面にS極及びN極を着磁することにより磁極境界線Cを形成した場合には、磁極境界線Cの十分な位置精度を確保することが難しい。本実施形態においては、各部分磁石の両面を、全体的にS極、N極に夫々着磁させ、S極の面とN極の面を並べて配置することにより磁極境界線Cを形成するので、各部分磁石の位置決め精度により磁極境界線Cを設定することができ、精度良く移動枠14の位置を検出することができる。
さらに、本実施形態のアクチュエータ10によれば、駆動用マグネット21aと21bは、2つの部分磁石21a1、21a2の間の間隔と、2つの部分磁石21b1、21b2の間の間隔を異ならせることで、対を為す各駆動用マグネット21の磁束密度分布を互いに異ならせている。このため、部分磁石の配置を調整するだけで、簡単に磁気センサが検出する磁気の直線性を向上させることができる。
また、本実施形態のアクチュエータ10によれば、駆動用マグネット21aと21bは、これらを構成する部分磁石の間の間隔が異なっているが、各駆動用マグネットの長さ(発生する駆動力の方向の長さ)は互いに同一にされている。即ち、一方の部分磁石の間隔は広くされているが、駆動用マグネット全体の長さは間隔が狭い方と同一に抑えられている。これにより、駆動用マグネットの大きさを大型化することなく、磁気センサが検出する磁気の直線性を向上させることに成功している。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、各駆動用マグネットが夫々2つの部分磁石により構成され、これらの部分磁石の間に磁極境界線が形成されていたが、1つの駆動用マグネットを1つの磁石で一体に形成し、一体の磁石に、着磁により磁極境界線を形成することもできる。また、上述した実施形態においては、2つの部分磁石の間の隙間の大きさを異ならせることにより、対を為す各駆動用マグネットに互いに異なる磁束密度分布を与えていたが、他の構成により互いに異なる磁束密度分布を与えることもできる。例えば、各部分磁石に異なる着磁を施したり、一体の磁石に夫々異なる磁束密度分布を与えることにより、対を為す各駆動用マグネットに互いに異なる磁束密度分布を与えることもできる。
また、上述した実施形態においては、可動部側に駆動用コイルが取り付けられ、固定部側に駆動用マグネットが取り付けられていたが、可動部側に駆動用マグネット、固定部側に駆動用コイルを取り付けたタイプのアクチュエータにも本発明を適用することができる。即ち、このタイプのアクチュエータにおいては、上述した実施形態における、各駆動用コイルが取り付けられた移動枠が固定され、その両側に配置された、駆動用マグネットが取り付けられた第1、第2の固定板が一体となって、光軸に直交する平面内で移動される。
1 カメラ
2 レンズユニット
4 カメラ本体
4a 撮像素子面
6 レンズ鏡筒
8 レンズ
10 アクチュエータ
12a 第1固定板(固定部)
12b 第2固定板(固定部)
14 移動枠(可動部)
16 手振れ補正用レンズ
18 スチールボール(可動部支持機構)
20a 第1駆動用コイル
20b 第2駆動用コイル
20c 第3駆動用コイル
21 第1駆動用マグネット
21a、21b 駆動用マグネット
21a1、21a2 部分磁石
21b1、21b2 部分磁石
22 第2駆動用マグネット
22a 駆動用マグネット
23 第3駆動用マグネット
23a 駆動用マグネット
24a 第1磁気センサ
24b 第2磁気センサ
24c 第3磁気センサ
26a ヨーク
26b ヨーク
27 吸着用磁石
28 吸着用ヨーク
30 凹部
34 ジャイロ
36 コントローラ

Claims (6)

  1. 手振れ補正用レンズを移動させるためのアクチュエータであって、
    固定部と、
    上記手振れ補正用レンズが取り付けられた可動部であって、上記固定部に対して当該手振れ補正用レンズの光軸に直交する平面内で移動可能に支持された可動部と、
    上記固定部又は上記可動部の何れか一方に設けられた複数の駆動用コイルと、
    上記固定部又は上記可動部の他方に設けられ、上記各駆動用コイルに電流が流れると上記各駆動用コイルとの間で駆動力が発生するように、上記各駆動用コイルの両側に対向するように配置された複数対の駆動用マグネットと、
    上記各駆動用コイルの内側に配置され、上記各駆動用マグネットの磁気を検出する磁気センサと、を有し、
    対を為す上記駆動用マグネットは、各々、発生する駆動力の方向に直交する方向の磁極境界線を備え、当該磁極境界線から上記磁気センサまでの距離と、上記磁気センサが検出する磁気との関係が上記磁極境界線の近傍において比例関係に近くなるように、互いに異なる磁束密度分布を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 上記駆動用マグネットは夫々2つの部分磁石から構成され、これら2つの部分磁石の間に上記磁極境界線が形成される請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 上記駆動用マグネットは、上記2つの部分磁石の間の間隔を異ならせることで、対を為す上記各駆動用マグネットの磁束密度分布を互いに異ならせている請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 対を為す上記各駆動用マグネットは、発生する駆動力の方向にほぼ同一の長さを有する請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 手振れ補正機能を備えたレンズユニットであって、
    レンズ鏡筒と、
    このレンズ鏡筒の内部に配置されたレンズと、
    請求項1から4の何れか1項に記載のアクチュエータと、
    を有することを特徴とするレンズユニット。
  6. 手振れ防止機能を備えたカメラであって、
    カメラ本体と、
    請求項5記載のレンズユニットと、
    を有することを特徴とするカメラ。
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