JP2017015214A - 回転変動吸収ダンパ - Google Patents

回転変動吸収ダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP2017015214A
JP2017015214A JP2015134397A JP2015134397A JP2017015214A JP 2017015214 A JP2017015214 A JP 2017015214A JP 2015134397 A JP2015134397 A JP 2015134397A JP 2015134397 A JP2015134397 A JP 2015134397A JP 2017015214 A JP2017015214 A JP 2017015214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
circumferential direction
protrusion
pulley body
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015134397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6513512B2 (ja
Inventor
成田 信彦
Nobuhiko Narita
信彦 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2015134397A priority Critical patent/JP6513512B2/ja
Priority to KR1020187001173A priority patent/KR102521028B1/ko
Priority to CN201680028546.5A priority patent/CN107614926B/zh
Priority to EP16821092.0A priority patent/EP3318779B1/en
Priority to PCT/JP2016/064079 priority patent/WO2017006621A1/ja
Publication of JP2017015214A publication Critical patent/JP2017015214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6513512B2 publication Critical patent/JP6513512B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/124Elastomeric springs
    • F16F15/126Elastomeric springs consisting of at least one annular element surrounding the axis of rotation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/124Elastomeric springs
    • F16F15/1245Elastic elements arranged between substantially-radial walls of two parts rotatable with respect to each other, e.g. between engaging teeth
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Pulleys (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

【課題】、大型化をきたさずにトルク伝達力及び防振性能を向上させた回転変動吸収ダンパを提供する。【解決手段】ハブ10と、このハブ10と同心的にかつ相対回転可能な状態に配置されたプーリ本体31と、ハブ10側とプーリ本体31側を互いに円周方向相対変位可能に連結するカップリングゴム32を備え、ハブ10に、複数の第一突起15が円周方向所定間隔で設けられ、プーリ本体31に、複数の第一突起15の間に位置して複数の第二突起36が円周方向所定間隔で設けられ、カップリングゴム32に、第一突起15と第二突起36の間に位置する緩衝部321が形成され、ハブ10とプーリ本体31の円周方向相対変位量が所定値以上では、第一突起15及び第二突起36が緩衝部321に円周方向両側から接触される。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトを介して回転機器へトルクを伝達するプーリに、回転変動を吸収する機構を設けた回転変動吸収ダンパに関する。
自動車のエンジンのクランクシャフトの先端に設けられたプーリには、回転変動を吸収して補機等への駆動力の平滑化を図るための回転変動吸収ダンパが設けられる。図5は、下記の特許文献1に開示された従来の技術による回転変動吸収ダンパの一例を示すもので、すなわちこの種の回転変動吸収ダンパ100は、不図示のクランクシャフトの軸端に取り付けられてこのクランクシャフトと一体に回転するハブ110と、このハブ110に取り付けられた動的吸振部120及びカップリング部130を備える。
動的吸振部120は、ハブ110の外筒部111と、その外周に配置した環状質量体122を、ダンパゴム121を介して弾性的に連結した構造を有する。また、カップリング部130は、ハブ110の外筒部111にベアリング132を介して相対回転可能に支持されたプーリ本体131と、ハブ110の内筒部112の外周面に嵌着されたスリーブ113とプーリ本体131の支持筒部131aとの間を弾性的に連結するカップリングゴム133とからなる。プーリ本体131には不図示の駆動ベルトが巻き掛けられ、この駆動ベルトを介してオルタネータやウォーターポンプなど各種補機へクランクシャフトの駆動力を伝達するようになっている。
すなわち、この種の回転変動吸収ダンパ100は、クランクシャフトからハブ110へ入力されたトルクを、カップリング部130において、カップリングゴム133の捩り方向剪断変形作用によって回転変動を吸収しながらプーリ本体131へ伝達すると共に、ダンパゴム121及び環状質量体122で構成されるばね−質量系からなる動的吸振部120が、クランクシャフトの共振周波数域で捩り方向へ共振することによって、クランクシャフトの共振を動的に吸収する制振機能を発揮するものである。
また、カップリング部130におけるカップリングゴム133の捩り方向ばね定数を低くすることで、エンジンの常用回転域内での回転変動吸収性能を向上させることは可能であるが、この場合、カップリングゴム133の耐久性が低下して破損しやすくなってしまう。したがって、万一、カップリングゴム133が破損した場合でもベルトを介して補機へ駆動力を伝達する機能を維持するために、円周方向へ細長い孔134aとそれに遊嵌した突起134bによってハブ110とプーリ本体131の円周方向相対変位を制限するストッパ機構134を設けている。
そして従来の回転変動吸収ダンパ100では、構造上、ストッパ機構134は比較的小さいものであり、カップリングゴム133が正常に作動している状態では、基本的にストッパ機構134は機能しないフェールセーフ構造となっており、カップリングゴム133が破損した場合に、孔134aの円周方向端部と突起134bがメタルタッチするか、薄いゴム層を介して接触することによって、駆動力伝達機能を維持するようになっている(下記の特許文献参照)。
実用新案登録第2605662号公報
ところで、従来は自動車走行用のエンジンは、クランクシャフトのフライホイールに接続されるスタータモータにより起動するものが普通であったが、近年は、走行停止時にエンジンのアイドリング運転を停止するアイドリングストップ車が普及してきており、この種のアイドリングストップ車では、ベルトを介してエンジンのクランクシャフトからの回転力を受けて発電を行うオルタネータは、スタータモータとしてクランクシャフトを始動回転させることが可能となっている(以下、ジェネレータスタートエンジンという)。
このようなジェネレータスタートエンジンのクランクシャフトに、上述のような回転変動吸収ダンパ100を用いた場合、大きなトルクを持つエンジンを、オルタネータ(発電機を兼ねた電動モータであるモータジェネレータ)によって、駆動ベルトと回転変動吸収ダンパ100を介して起動させるため、回転変動吸収ダンパ100のカップリングゴム133には強大なトルクが作用する。そして先に述べたように、回転変動吸収ダンパ100のカップリングゴム133は優れた回転変動吸収性能を確保するため基本的には捩り方向ばね定数を低くしてあるため、駆動ベルトを介してモータジェネレータから入力される起動トルクによってカップリングゴム133は大きく捩られ、このためストッパ機構134の孔134aの円周方向端部と突起134bがメタルタッチもしくは孔134aの内面などに設けられた薄いゴム層(不図示)を介して接触することによって、ハブ110側への起動トルク伝達を行うことになる。したがって、モータジェネレータからの起動トルクが入力されるたびに打音を発生し、しかもストッパ機構134を介して振動や回転変動が伝達され、防振性能が悪化して静粛性を損なうおそれがある。
このため従来は、通常はストッパ機構134が機能せず、カップリングゴム133が破損した場合にのみストッパ機構134が機能して駆動力伝達機能を維持するフェールセーフとしての機能に限定されている。
また、ストッパ機構134の作動時の防振性能の悪化を防止するために、ストッパ機構134を厚肉のゴム層で覆い、その接触時の応力集中を避けるためにゴム層の接触面積を広くすることが考えられるが、この場合は回転変動吸収ダンパ100のサイズが大型化してしまい、装着スペースの確保が困難になるおそれがある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、大型化をきたさずにトルク伝達力及び防振性能を向上させた回転変動吸収ダンパを提供することにある。
本発明は、上述した技術的課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち本発明に係る回転変動吸収ダンパは、ハブと、このハブと同心的にかつ相対回転可能な状態に配置されたプーリ本体と、前記ハブ側と前記プーリ本体側を互いに円周方向相対変位可能に連結するカップリングゴムを備え、前記ハブに、複数の第一突起が円周方向所定間隔で設けられ、前記プーリ本体に、前記複数の第一突起の間に位置して複数の第二突起が円周方向所定間隔で設けられ、前記カップリングゴムに、前記第一突起と前記第二突起の間に位置する緩衝部が形成され、前記ハブと前記プーリ本体の円周方向相対変位量が所定値以上では、前記第一突起及び前記第二突起が前記緩衝部に円周方向両側から接触されることを特徴とするものである。
上記構成において、伝達トルク入力によるハブとプーリ本体の円周方向相対変位量が所定値未満ではカップリングゴムの円周方向剪断変形によってばね定数を低い状態に保ち、ハブとプーリ本体の円周方向相対変位量が所定値以上になると、カップリングゴムの緩衝部がその円周方向両側から接触されるハブの第一突起及びプーリ本体の第二突起によって圧縮を受けるので、大きなトルク伝達力が確保されると共に、所要の防振性が確保され、しかも、第一突起及び第二突起に対するカップリングゴムの緩衝部の接触面積及び円周方向の体積を十分に大きなものとすることができるので、第一突起及び第二突起から圧縮を受けたときの応力が小さくなる。
本発明に係る回転変動吸収ダンパによれば、大型化をきたすことなく、カップリングゴムが通常の捩り変形の範囲にある状態でもカップリングゴムの過大変形を抑制すると共に優れた防振性能を維持し、トルク伝達力を向上させることができる。
本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態を、エンジンのフロント側から見た正面図である。 図1におけるII−II’断面図である。 図1におけるIII−III’断面図である。 本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態における第一突起及び第二突起の形状変更例を、エンジンのフロント側から見た正面図である。 従来の回転変動吸収ダンパの一例を、エンジンのフロント側から見た正面図である。
以下、本発明に係る回転変動吸収ダンパの好ましい実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明する。なお、以下の説明において用いられる「正面側」とは、図2における左側、すなわち車両のフロント側のことであり、「背面側」とは、図2における右側、すなわち不図示のエンジンが存在する側のことである。
この回転変動吸収ダンパ1は、自動車のエンジンのクランクシャフト(不図示)の端部に取り付けられるハブ10と、このハブ10に、互いに直列に取り付けられた動的吸振部20及びカップリング部30を備える。
ハブ10は金属からなるものであって、図2及び図3に示すように、クランクシャフトに固定される取付筒部11と、そこから段差部12を介して正面側へ延びる支持筒部13と、この支持筒部13の正面側の端部から外径側へ展開する鍔部14を備える。参照符号11aは、取付筒部11の内周面に形成されたキー溝である。
動的吸振部20は、ハブ10と、その外周に配置した金属製の環状質量体22を、環状のダンパゴム23を介して弾性的に連結した構造を有する。詳しくは環状質量体22は、支持筒部22aと、その背面側の端部から径方向へ延びる背面端壁部22bと、その内径端から正面側へ延びてハブ10の支持筒部13の外周側に位置する被支持筒部22cを有し、ハブ10の支持筒部13の外周面に適当な締め代をもって圧入嵌着された金属製のスリーブ21の外周面と、環状質量体22の被支持筒部22cの内周面との間に、ゴム弾性体(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるダンパゴム23が一体に成形されている。
動的吸振部20の捩り方向(円周方向)の固有振動数は、環状質量体22の円周方向慣性質量と、ダンパゴム23の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の振動数域、すなわちエンジンの機関振動によるクランクシャフトの捩り方向共振周波数と合致するように同調されている。
カップリング部30は、プーリ本体31と、動的吸振部20における環状質量体22とを、カップリングゴム32を介して互いに円周方向相対変位可能に連結した構造を有する。なお、動的吸振部20は、カップリングゴム32から見てハブ10側の部材であり、すなわちカップリングゴム32は、プーリ本体31とハブ10側である環状質量体22とを連結している。
詳しくは、プーリ本体31は、動的吸振部20における環状質量体22の支持筒部22aの外周面にすべり軸受35を介して相対回転可能に支持され、外周面に不図示の駆動ベルトを巻き掛けるためのポリV溝31aが形成され、正面側の端部から径方向へ延びる端壁部31bを介して環状質量体22の支持筒部22aの内周側へ廻り込む被支持筒部31cを有する。
また、カップリングゴム32は、環状質量体22の被支持筒部22cの外周面に適当な締め代をもって圧入嵌着された金属製の内周スリーブ33とプーリ本体31の被支持筒部31cの内周面に適当な締め代をもって圧入嵌着された金属製の外周スリーブ34との間に、ゴム弾性体で一体に加硫成形されたものであって、捩り方向剪断ばね定数がダンパゴム23に比較して十分に低く、かつ捩り方向への許容変形量が大きなものとなっている。
図1及び図3に示すように、ハブ10の鍔部14には、その外周端から突出した複数(図1に示す例では3個)の第一突起15が円周方向所定間隔(図1に示す例では120度間隔)で設けられ、プーリ本体31には、その端壁部31bの内周端から突出し各第一突起15の間に位置する複数(図1に示す例では3個)の第二突起36が円周方向所定間隔(図示の例では120度間隔)で設けられている。そして自由状態では、第一突起15と第二突起36は円周方向等間隔(図1に示す例では60度間隔)に位置している。
図2に示すように、カップリングゴム32には、内周スリーブ33と外周スリーブ34の間を径方向に延びる複数(第一突起15と第二突起36の和に相当する数;図1に示す例では6個)の緩衝部321が円周方向所定間隔(図1に示す例では60度間隔)で形成されており、各緩衝部321の間は、図3に示すように正面側からえぐられた形状の遊嵌凹部322となっていて、第一突起15及び第二突起36がそれぞれ遊嵌状態に収容されている。
そして自由状態では、第一突起15及び第二突起36はそれぞれ遊嵌凹部322の円周方向中間位置にあり、すなわち緩衝部321は、第一突起15と第二突起36の間の円周方向中間位置にあり、伝達トルク入力によるハブ10とプーリ本体31の円周方向相対変位量が所定値以上になると、第一突起15及び第二突起36が緩衝部321にその円周方向両側から接触されるようになっている。
以上の構成を備える実施の形態の回転変動吸収ダンパ1は、ハブ10の取付筒部11が、不図示のクランクシャフトの軸端に装着されることによってこのクランクシャフトと共に回転される。そしてクランクシャフトの回転は、ハブ10から、動的吸振部20のスリーブ21、ダンパゴム23、環状質量体22、カップリング部30のスリーブ33及びカップリングゴム32を介してプーリ本体31へ伝達され、更にプーリ本体31のポリV溝31aに巻き掛けられた不図示の駆動ベルトを介して補機の回転軸に伝達される。
そして動的吸振部20は、エンジンの機関振動によるクランクシャフトの捩れ角が最大となる振動数域で捩り方向に共振し、その共振によるトルクが、入力振動のトルクと方向が逆になることによる動的吸振機能を奏するので、クランクシャフトの捩れ角のピークを有効に低減することができる。
また、クランクシャフトの回転変動が入力されると、ハブ10側の環状質量体22とプーリ本体31の間で、カップリング部30における低ばねのカップリングゴム32が捩り方向剪断変形し、しかもカップリングゴム32は、ハブ10とプーリ本体31の間でダンパゴム23と直列に連結されているため、当該回転変動吸収ダンパ1は、捩り方向に対して十分に低ばねであり、このため回転変動が有効に吸収され、プーリ本体31のポリV溝31aに巻き掛けられた駆動ベルトへ伝達される回転が平滑化される。
そして、ハブ10とプーリ本体31の円周方向相対変位量が所定の大きさに達すると、カップリングゴム32の各緩衝部321に、その円周方向両側からハブ10側の第一突起15及びプーリ本体31側の第二突起36が圧接するので、カップリングゴム32による捩り方向ばね定数が非線形的に上昇し、ハブ10とプーリ本体31の過大な円周方向相対変位(カップリングゴム32の過大な捩り変形)を抑制するストッパ機能がはたらく。
このとき、第一突起15と第二突起36はメタルタッチせず、両者間にはカップリングゴム32の各緩衝部321が介在しているので、ストッパ機能がはたらくときにメタルタッチによる耳障りな騒音が発生することはない。そしてカップリングゴム32の緩衝部321と第一突起15及び第二突起36との接触後も、緩衝部32の変形を伴いながら第一突起15と第二突起36の円周方向相対変位、すなわちハブ10とプーリ本体31の円周方向相対変位が許容される。このため、緩衝部32と第一突起15及び第二突起36との接触によるストッパ機能がはたらいている状態でも、所要の防振機能が確保される。
しかも、第一突起15及び第二突起36とカップリングゴム32の各緩衝部321の接触面積は十分に大きくとることができ、各緩衝部321の円周方向の体積も十分に大きなものとすることができるため、第一突起15及び第二突起36との圧接による応力を小さくして優れた耐久性を確保することができる。
ここで、例えばプーリ本体31のポリV溝31aに巻き掛けられた駆動ベルトを介して回転力を与えられて発電するオルタネータが、エンジンを始動させるスタータとしても機能するものである場合、すなわちモータジェネレータである場合は、エンジンを始動させる際に、モータジェネレータの起動トルクが駆動ベルトから回転変動吸収ダンパ1を介してクランクシャフトに伝達されることになる。そしてこのとき、カップリングゴム32には強大なトルクが作用することになるが、このような起動トルクによって、上述と同様にカップリングゴム32の各緩衝部321に、その円周方向両側からハブ10側の第一突起15及びプーリ本体31側の第二突起36が圧接し、これによってカップリングゴム32の捩り方向ばね定数が非線形的に上昇するので、クランクシャフトを起動させるための大きなトルク伝達力が確保される。
また、上記構成によれば、カップリングゴム32にストッパ機構の機能を担わせているため、回転変動吸収ダンパ1のサイズの大型化をきたさない。
なお、回転変動の入力によって、ハブ10側の環状質量体22とプーリ本体31の間でカップリングゴム32が捩り方向剪断変形すると、カップリングゴム32に形成された各緩衝部321が斜めに変形を受けるため、ハブ10とプーリ本体31の円周方向相対変位量が所定の大きさに達したときに第一突起15及び第二突起36を緩衝部321に広い面積で接触させてこの緩衝部321を有効に圧縮するには、図4に示すように、第一突起15及び第二突起36を山形又は台形状に形成して、その円周方向両側面15a,15b,36a,36bが緩衝部321の変形形状と対応する斜面をなすようにすることが好ましい。
また、図示の形態の回転変動吸収ダンパ1では、カップリングゴム32がハブ10側である動的吸振部20を介してハブ10に連結されているが、本発明は、カップリングゴム32が例えば図5のように、ハブに結合されているものなどについても適用することができる。
1 回転変動吸収ダンパ
10 ハブ
15 第一突起
20 動的吸振部
22 環状質量体
23 ダンパゴム
30 カップリング部
31 プーリ本体
32 カップリングゴム
321 緩衝部
322 遊嵌凹部
36 第二突起

Claims (1)

  1. ハブと、このハブと同心的にかつ相対回転可能な状態に配置されたプーリ本体と、前記ハブ側と前記プーリ本体側を互いに円周方向相対変位可能に連結するカップリングゴムを備え、前記ハブに、複数の第一突起が円周方向所定間隔で設けられ、前記プーリ本体に、前記複数の第一突起の間に位置して複数の第二突起が円周方向所定間隔で設けられ、前記カップリングゴムに、前記第一突起と前記第二突起の間に位置する緩衝部が形成され、前記ハブと前記プーリ本体の円周方向相対変位量が所定値以上では、前記第一突起及び前記第二突起が前記緩衝部に円周方向両側から接触されることを特徴とする回転変動吸収ダンパ。
JP2015134397A 2015-07-03 2015-07-03 回転変動吸収ダンパ Active JP6513512B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134397A JP6513512B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 回転変動吸収ダンパ
KR1020187001173A KR102521028B1 (ko) 2015-07-03 2016-05-12 회전 변동 흡수 댐퍼
CN201680028546.5A CN107614926B (zh) 2015-07-03 2016-05-12 旋转波动吸收减震器
EP16821092.0A EP3318779B1 (en) 2015-07-03 2016-05-12 Damper for absorbing rotational variation
PCT/JP2016/064079 WO2017006621A1 (ja) 2015-07-03 2016-05-12 回転変動吸収ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134397A JP6513512B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 回転変動吸収ダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017015214A true JP2017015214A (ja) 2017-01-19
JP6513512B2 JP6513512B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57685122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015134397A Active JP6513512B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 回転変動吸収ダンパ

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3318779B1 (ja)
JP (1) JP6513512B2 (ja)
KR (1) KR102521028B1 (ja)
CN (1) CN107614926B (ja)
WO (1) WO2017006621A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020089566A1 (en) * 2018-11-02 2020-05-07 Colford Terence Torsional vibration isolator for attenuating crankshaft vibration
CN110645296A (zh) * 2019-10-16 2020-01-03 无锡太湖学院 一种具有径向定位功能的扭转橡胶衬套

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2044394A (en) * 1979-01-25 1980-10-15 Goetze Ag Vibration Suppressor for Rotating Shafts
JP2001304283A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Mitsubishi Electric Corp 緩衝装置
US20020052242A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Yasuo Tabuchi Pulley type torque transmitting apparatus
JP2004028177A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2013036530A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Nok Corp 回転変動吸収クランクプーリ
US20130337952A1 (en) * 2012-05-24 2013-12-19 Aktiebolaget Skf Pulley device for an air conditioning compressor

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4108480A1 (de) * 1991-03-15 1992-09-17 Freudenberg Carl Fa Elastische kupplung mit zusammengefasster lagerung und drehbegrenzung
JP2605662B2 (ja) 1996-05-20 1997-04-30 松下電器産業株式会社 部品認識方法
JP2002303333A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Koyo Seiko Co Ltd 結合遮断装置
JP2004132492A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Toyota Motor Corp ロータリダンパ
FR2853373B1 (fr) * 2003-04-02 2006-03-03 Hutchinson Element de decouplage en materiau deformable dans un systeme de transmission de puissance
JP2005201433A (ja) * 2003-12-15 2005-07-28 Sanden Corp 動力伝達装置
JP2011012688A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Yoichiro Hamamoto 回転伝動機構
US20120172163A1 (en) * 2010-12-29 2012-07-05 Fitz Frank A Elastomeric spring pulley assembly for rotary devices
JP5757467B2 (ja) * 2011-09-09 2015-07-29 Nok株式会社 回転変動吸収クランクプーリ
FR2991018B1 (fr) * 2012-05-24 2015-07-24 Skf Ab Dispositif de poulie pour compresseur de climatisation

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2044394A (en) * 1979-01-25 1980-10-15 Goetze Ag Vibration Suppressor for Rotating Shafts
JP2001304283A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Mitsubishi Electric Corp 緩衝装置
US20020052242A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Yasuo Tabuchi Pulley type torque transmitting apparatus
JP2004028177A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Nok Corp トルク変動吸収ダンパ
JP2013036530A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Nok Corp 回転変動吸収クランクプーリ
US20130337952A1 (en) * 2012-05-24 2013-12-19 Aktiebolaget Skf Pulley device for an air conditioning compressor

Also Published As

Publication number Publication date
CN107614926B (zh) 2019-05-21
KR102521028B1 (ko) 2023-04-11
KR20180022798A (ko) 2018-03-06
JP6513512B2 (ja) 2019-05-15
EP3318779A1 (en) 2018-05-09
CN107614926A (zh) 2018-01-19
WO2017006621A1 (ja) 2017-01-12
EP3318779A4 (en) 2018-08-01
EP3318779B1 (en) 2021-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8651965B2 (en) Vibration damping device
JP5496904B2 (ja) トルクコンバータ
JP4716012B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP6338820B2 (ja) フライホイールのダンピング装置
US20210088106A1 (en) Pulley decoupler having a centrifugal pendulum device with a first friction device
US9556948B2 (en) Alternator damper pulley for vehicle
WO2017006621A1 (ja) 回転変動吸収ダンパ
JP5800131B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP6682261B2 (ja) クランクプーリ
JP2018105497A (ja) アイソレーション付きプーリ
KR101073807B1 (ko) 플라이휠의 비틀림 진동 댐퍼
JP2019065904A (ja) アイソレーション付きプーリ
JP5831702B2 (ja) 回転変動吸収ダンパプーリ
KR100888141B1 (ko) 다중 비틀림 특성을 가진 이중 질량 플라이휠
KR20120001514A (ko) 댐퍼 플라이휠
JP2007100852A (ja) トルク変動吸収ダンパ
KR101361415B1 (ko) 댐퍼 플라이휠
JP2006090528A (ja) 回転軸用制振装置
JP6100070B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP5800132B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP3994278B2 (ja) トルク変動吸収ダンパ
JP6605936B2 (ja) プーリの騒音低減装置
KR101200677B1 (ko) 댐퍼 플라이휠
KR101228699B1 (ko) Cvt 차량용 댐퍼 플라이휠
CN114233807A (zh) 用于混合动力驱动系的扭矩限制器及其减振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6513512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250