JP2017015038A - 内燃機関の制御装置、制御方法、及び制御プログラム、並びに内燃機関システム - Google Patents
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Abstract
Description
内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、吸気バルブ及び排気バルブを開閉するとともに、吸気バルブと排気バルブとのうち少なくとも排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備える。
制御装置は、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、
動弁機構の動作を制御する動弁機構制御手段と、
点火プラグの点火時期を制御する点火制御手段と、を備える。
動弁機構制御手段は、負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において吸気バルブ及び前記排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させる。
点火制御手段は、自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に点火プラグを点火させる。
内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、吸気バルブ及び排気バルブを開閉するとともに、吸気バルブと排気バルブとのうち少なくとも排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備える。
制御方法は、
動弁機構の動作を制御する動弁機構制御工程と、
点火プラグの点火時期を制御する点火制御工程と、を含む。
動弁機構制御工程において、内燃機関の負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において吸気バルブ及び排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させる。
点火制御工程において、自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に点火プラグを点火させる。
内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、吸気バルブ及び排気バルブを開閉するとともに、吸気バルブと排気バルブとのうち少なくとも排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備え、
制御装置は、
動弁機構の動作を制御する動弁機構制御手段と、
点火プラグの点火時期を制御する点火制御手段と、を備え、
動弁機構制御手段は、内燃機関の負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において吸気バルブ及び排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させ、
点火制御手段は、自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に点火プラグを点火させる。
図1は、実施形態1に係るエンジンシステムの構成を示す図である。エンジンシステムは、例えば自動車に配備されるものであり、エンジン1(内燃機関)と、エンジン1の動作を制御するエンジン制御装置100(ECU(Engine Control Unit)、以下「ECU100」という)とを有する。
本実施形態の具体的な制御を説明する前に、本発明の課題等について説明する。
発明が解決しようとする課題の欄において説明したように、内燃機関において希薄燃焼を行うと一般に熱効率が向上する。しかし、リーン状態では初期火炎を形成できずに失火する場合がある。また、初期火炎が形成された場合でも火炎伝播速度が遅く、部分燃焼となる場合がある。このような失火や部分燃焼は希薄燃焼による熱効率の向上を阻害する。
図2は、実験において利用したエンジンの主要諸元を示す図である。利用したエンジンは、シリンダ数が3、排気量が658cc、圧縮率が11、ボアの直径が64.0mm、ストロークが68.2mm、噴射タイプがポート噴射のエンジンである。
図4Aは、空燃比(以下適宜「A/F」という)に対するMBTの特性を示す図である。MBT(Minimum advance for the Best Torque)とは、エンジン回転数や吸気量等が同一の条件の基で点火時期のみを変化させた場合において、トルクが最大となる点火時期である。図4Aは、圧縮TDCに対するMBTの進角量(°CA)の特性を示している。図4Bは、空燃比(A/F)に対する図示平均有効圧(IMEP(Indicated Mean Effective Pressure)、及び図示平均有効圧の変動率の特性を示す図である。図4Cは、空燃比(A/F)に対する図示熱効率の特性を示す図である。計測条件は、エンジン回転数が1000rpm、スロットル開度(以下「TVO」という)が10%、点火時期がMBTである。
上述のように、NVO26及びNVO43においてリーン限界が向上している。以下に、リーン限界の向上要因の検討結果について図面を参照して説明する。
図5Aは、クランク角に対する熱発生率の特性を示す図である。熱発生率(J/°CA)とは、単位クランク角(°CA)当たりの熱発生量(J)である。図5Bは、空燃比に対するMBF2−50%期間の特性を示す図である。MBFとは、質量燃焼割合(Mass Burn Fraction)である。なお、図5Aの熱発生率は、燃焼が比較的安定する空燃比が16の場合の熱発生率である。矢印は、各NVO期間における点火時期を示す。点火時期は、上述の図4Aに示すMBTに対応している。各NVOとPVOとを比較すると、以下のことがいえる。
(1)MBTは、各NVOにおいて、PVO2よりも遅角する。
(2)火炎伝播速度は、NVO26、NVO43、NVO60においてPVO2とほぼ同じであるが、NVO77においてはPVO2よりも遅くなる。なお、ここでの火炎伝播速度とは、MBFが2%から50%に至るのに要するクランク角(°CA)(以下適宜、「MBF2−50%期間」という)である。これからわかるように、NVO26、NVO43におけるリーン限界向上の要因は、火炎伝播速度が維持されていることであると考えられる。
図6は、NVO期間の長さに対する内部EGR率の特性、およびNVO期間の長さに対する点火直前(340°CA)の筒内温度の特性を示す図である。筒内温度は、燃焼室17内のガス(混合気、燃焼ガスの両方を含む)の温度(K)である。図6(a)に示すように、NV0期間が長くなるほど、内部EGR率が高くなる。また、図6(b)に示すように、NV0期間が長くなるほど、点火直前の筒内温度が高くなる。NVO43、NVO60、NVO77では、筒内温度がガソリンの自着火温度(摂氏約700度)を超している。そのため、NVO43、NVO60、NVO77では、自着火が発生していると推定される。
図4Cを参照して説明したように、図示熱効率は上記4種類のNVO期間においてPVO2の場合よりも低下している。この要因について図7を参照して説明する。図7は、シリンダ内の燃焼室17の体積に対するガスの圧力を示す図(Log−PV線図)である。図7からわかるように、各NVOにおいてPVO2よりも等容度が高くなる。一方、各NVOにおいて、PVO2よりもポンピングロスが増加し、かつポリトロープ指数が低下する。このように、負のオーバーラップ(NVO)では、等容度は向上するが、ポンピングロスが増加し、かつポリトロープ指数が低下する。そのため、各NVOにおいて図示熱効率が低下したと考えられる。
上記火花点火式エンジンによるSI燃焼においてNVOを適用すると、リーン限界は向上するが、図示熱効率は低下する。
(1)リーン限界向上の要因は、内部EGRにより筒内温度が上昇し、適切な火炎伝播速度の自着火燃焼が得られたことである。
(2)図示熱効率低下の要因は、等容度向上による改善代よりも、ポンピングロスが増加しかつポリトロープ指数が低下したことによる悪化代が大きいことである。
本願発明者は、上記の検討結果を受け、さらに、図示熱効率、正味熱効率、及び燃料消費率について、トルクに対する特性を検討した。図8は、トルク(エンジン負荷)に対する図示熱効率、正味熱効率、及び燃料消費率の特性を示す図である。図8(a)、図8(b)に示されているように、NVO26、NVO43における図示熱効率及び正味熱効率は、トルクが10N・m以下の領域において、特にトルクが8N・m以下の領域(矢印Cで示す領域)において、PVO2におけるそれらよりも大きく向上している。また、NVO26、NVO43における図示熱効率及び正味熱効率は、トルクが15N・mの領域(矢印D示す領域)において、PVO2におけるそれらよりも僅かであるが向上している。
上記検討において明らかになったように、火花点火式エンジンにおいて、低負荷領域でNVO制御を行って自着火を発生させ、さらに火花点火を行うことは有効である。特にNVO43では、図5Aにおいてあらわれているように、熱発生率の最大値はPVO2の場合よりも低下している。これは、燃焼圧力の低下につながり、ポンピングロスを低下させる。その結果、図8(c)に示すように、燃料消費率が29.2%向上している。したがって、NVO43を中心として排気バルブ16の開弁時期を調整することにより、図示熱効率、正味熱効率、および燃料消費率を向上させることが可能である。具体的には、図5Aに示すNVO43の熱発生率の特性を参照すると、概ね圧縮TDCの前の340°CAから345°CAの範囲において熱発生率が上昇し始め、345°CA以後に大きく上昇し始めている。そして、圧縮TDCの後の約5°CAにおいてピークを迎えている。したがって、圧縮TDCの345°CAから350°CAの範囲において熱発生率が所定の値に達し、圧縮TDCの後の約5°CAにおいて熱発生率が最大値をとるように、NVO期間や点火時期を調整することが有効である。
3−1.制御の概要
図9は、火花点火式エンジンにおいてNVO運転を行う場合の熱発生率の適正範囲を示す図である。本実施形態では、熱発生率が、自着火による燃焼が所定の状態に達したことを示す所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲に収束するように、動弁機構70の負のオーバーラップ期間を制御するとともに、各燃焼サイクルにおいて、第1所定範囲に対して遅角側で点火プラグ31を点火させる。
本願発明者は、A/Fが約16(リーン状態)のときの図5AのNVO43にあらわれているような熱発生率の変化を示す燃焼が、概ね、SI+NVOにおける最適な燃焼であると考えている。図9は、図5AのNVO43の熱発生率の変化に基づいて本願発明者が規定した最適燃焼の特性を示す図である。なお、PVO2と示すラインは対比用の参考のラインであり、A/Fが11でNVOを行わないSIモードのときの特性を示す。図9の最適燃焼のラインは、A/Fが16、NVO期間が43°CAのときのラインである。網がけ部分は、最適燃焼に準じる適切な燃焼が得られる範囲である。本実施形態では、熱発生率の変化が上記網がけの範囲に収束するようにNVO期間や点火時期の制御を行う。SI+NVOにおける最適燃焼は、A/Fが約16において以下の(1)、(2)の条件を満たす燃焼である。
(1)自着火による熱発生率が所定の値(0.5)に上昇したときのクランク角が圧縮TDC(360°CA)に対して10〜15°CA前の345〜350°CAの範囲ΔCa(以下、適宜「第1所定範囲ΔCa」という)内にあること。
(2)熱発生率が最大となったときのクランク角(以下適宜「熱発生率最大時期」という)が圧縮TDC(360°CA)の後の5°CAを中心とする4〜6°CAの範囲ΔCb(以下、適宜「第2所定範囲ΔCb」という)内にあり、その後速やかに燃焼を終了していること。
本実施形態のエンジン1における燃焼制御について説明する。図13は、実施形態1のエンジン制御装置(ECU100)による制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートによる制御は、1燃焼サイクル毎に繰り返し実行される。
4−1.SI+NVOモード時の最適燃焼制御についてのまとめ
以上説明したように、本実施形態のエンジン1(内燃機関)のECU100(制御装置)は、燃焼室17内の混合気に点火プラグ31により点火する火花点火式の内燃機関の制御装置である。
エンジン1は、
吸気バルブ15と、排気バルブ16と、吸気バルブ15及び排気バルブ16を開閉するとともに、吸気バルブ15と排気バルブ16とのうち少なくとも排気バルブ16の開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構70と、
点火プラグ31の点火時期を制御するECU100(点火制御手段)と、
圧縮行程において燃焼室17内の混合気に自着火が生じるように、動弁機構70に、排気行程ないし吸気行程において吸気バルブ15及び排気バルブ16の両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させるECU100(動弁機構制御手段)と、
燃焼室17内の混合気の燃焼状態を示す燃焼圧力(パラメータ値)に基づいて熱発生率を求めるECU100(熱発生率推定手段)と、を備える。
ECU100(動弁機構制御手段)は、熱発生率が自着火による燃焼が所定の燃焼状態に達したことを示す所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲ΔCaに収束するように、動弁機構70の負のオーバーラップ期間を制御する。
ECU100(点火制御手段)は、各燃焼サイクルにおいて、第1所定範囲ΔCaに対して遅角側で点火プラグ31を点火する。
ECU100(動弁機構制御手段)は、
熱発生率が所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲ΔCaに対して進角側にあるときは、負のオーバーラップ期間を短くし、
熱発生率が所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲ΔCaに対して遅角側にあるときは、負のオーバーラップ期間を長くする。
圧力センサ18で検出された燃焼圧力に基づいて自着火の有無を判断し、
自着火していないと判断したときは、負のオーバーラップ期間を長くする。
ECU100(点火制御手段)は、
熱発生率が最大となったときのクランク角が第2所定範囲ΔCbに収束するように、点火プラグ31の点火時期を制御する。
ECU100(点火制御手段)は、
熱発生率が最大となったときのクランク角が第2所定範囲ΔCbに対して進角側にあるときは、点火プラグ31の点火時期を遅角し、
熱発生率が最大となったときのクランク角が第2所定範囲ΔCbよりも遅角側にあるときは、点火プラグ31の点火時期を進角する。
第1所定範囲ΔCaは、圧縮上死点に対して第1所定クランク角進角側に設けられている。
第2所定範囲ΔCbは、圧縮上死点の近傍かつ遅角側に設けられ、
第1所定クランク角は、他のクランク角よりも、熱発生率が最大となるときのクランク角が第2所定範囲ΔCbに入る可能性が高いクランク角である。
燃焼室17内の混合気の燃焼状態を示すパラメータ値は、燃焼室17内のガスの圧力である。
エンジン1は、
エンジン1の負荷を検出するアクセルペダルモジュール80(負荷検出手段)をさらに備える。
ECU100は、エンジン負荷がSI+NVO領域(所定の低負荷領域)にある場合、動弁機構70を負のオーバーラップ期間が生成されるように制御する。
本実施形態のエンジン1(内燃機関)のECU100(制御装置)は、燃焼室17内の混合気に点火プラグ31により点火する火花点火式の内燃機関の制御装置である。
エンジン1は、
吸気バルブ15と、排気バルブ16と、吸気バルブ15及び排気バルブ16を開閉するとともに、吸気バルブ15と排気バルブ16とのうち少なくとも排気バルブ16の開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構70とを備える。
ECU100は、
動弁機構70の動作を制御する動弁機構制御手段と、
点火プラグ31の点火時期を制御する点火制御手段と、を備える。
ECU100(動弁機構制御手段)は、負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室17内の混合気に自着火が生じるように、動弁機構70に、排気行程ないし吸気行程において吸気バルブ15及び排気バルブ16の両方が閉じられる負のオーバーラップ期間を生成させる。
ECU100(点火制御手段)は、自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に点火プラグ31を点火させる。
エンジン1は、
燃焼室17内の混合気の燃焼状態を示す燃焼圧力(パラメータ値)に基づいて熱発生率を求めるECU100(熱発生率推定手段)をさらに備える。
ECU100(動弁機構制御手段)は、熱発生率が自着火による燃焼が所定の燃焼状態に達したことを示す所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲ΔCaに収束するように、動弁機構70の負のオーバーラップ期間を制御する。
上述したように、本実施形態は、本発明の内燃機関の制御方法としての、エンジン1(内燃機関)の制御方法を開示している。その場合において、本発明の内燃機関の制御装置の動弁機構制御手段、熱発生率推定手段、及び点火制御手段によりなされる各動作(工程)が、本発明の内燃機関の制御方法の動弁機構制御工程、熱発生率推定工程、及び点火制御工程に対応する。また、本実施形態は、本発明のプログラムとしての、ECU100(コンピュータ)をエンジン1(内燃機関)の制御装置として機能させる制御プログラムを開示している。また、本実施形態は、本発明の内燃機関システムとしての、燃焼室17内の混合気に点火プラグ31により点火する火花点火式のエンジン1(内燃機関)と、エンジン1を制御するECU100(制御装置)とを有する内燃機関システムを開示している。
実施形態2のエンジンは、さらにイオン電流センサを有している。そして、ECU100は、イオン電流センサで検出されたイオン電流の電流値を示す信号を入力し、入力したイオン電流の電流値に基づいて、図13のステップS16における自着火の時期が適正か否かの判断を行う。まず、図14を参照して、イオン電流センサの構成について説明する。
燃焼状態検出手段は、燃焼室17内のイオン電流I2の電流値を検出するイオン電流センサである。
前記実施形態1、2では、自着火していない場合(S15でNoのとき)、及び自着火の時期が適正な時期よりも遅い場合(S23でNoのとき)、ECU100は、NVO期間が長くなるように、排気側動弁機構72を制御する(S25)。しかし、吸気通路内に吸入された新気の温度が低い場合は、NVO期間を最大限に長くした場合でも、自着火しない、あるいは自着火の時期が適正な時期にならない可能性がある。これに対処するため、本実施形態では以下の構成を採用する。
(実施形態4)
前記実施形態1、2では、熱発生率最大時期が適正な時期よりも遅い場合(S26でNoのとき)、ECU100は、当該サイクルにおける点火時期を前燃焼サイクルにおける点火時期よりも進角させる(S28)。しかし、点火時期を最大限に進角した場合でも、熱発生率最大時期が適正な時期にならない可能性がある。つまり、火炎伝播速度が適切な速度にまで速くならない可能性がある。これに対処するため、本実施形態では以下の構成を採用する。
前記各実施形態では、動弁機構70は、吸気バルブ15と排気バルブ16とのうち排気バルブ16の開弁時期を変更することにより負のオーバーラップ期間を変更する。しかし、動弁機構70は、吸気バルブ15と排気バルブ16との両方のバルブの開弁時期を変更することにより負のオーバーラップ状態を変更するものであってもよい。
10 エンジン本体
12 ピストン
13 ピストンロッド
14 クランクシャフト
15 吸気バルブ
16 排気バルブ
17 燃焼室
18 圧力センサ
19 クランクポジションセンサ
20 燃料供給系
21 インジェクタ
22 燃料ポンプ
23 燃料タンク
30 点火系
31 点火プラグ
32 点火コイル
33 イグナイタ
34 車載バッテリ
40 吸気通路
41 エアクリーナ
42 吸気流量センサ
43 スロットルバルブ
50 排気通路
60 排気還流通路
61 排気還流バルブ
70 動弁機構
71 吸気側動弁機構
72 排気側動弁機構
80 アクセルペダルモジュール
81 ヒータ
91 DC/DCコンバータ
100 ECU(制御装置)
102 イオン電流検出部
ZD ツェナーダイオード
D1,D2 ダイオード
C1 コンデンサ
R1,R2,R3 抵抗
AMP オペアンプ
L1 一次コイル
L2 二次コイル
CNT コントローラ
Tr スイッチング素子
I1 放電電流
I2 イオン電流
Claims (5)
- 燃焼室内の混合気に点火プラグにより点火する火花点火式の内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、前記吸気バルブ及び前記排気バルブを開閉するとともに、前記吸気バルブと前記排気バルブとのうち少なくとも前記排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備え、
前記制御装置は、
前記動弁機構の動作を制御する動弁機構制御手段と、
前記点火プラグの点火時期を制御する点火制御手段と、を備え、
前記動弁機構制御手段は、前記内燃機関の負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、前記動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において前記吸気バルブ及び前記排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させ、
前記点火制御手段は、前記自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に前記点火プラグを点火させる、
内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼室内の混合気の燃焼状態を示すパラメータ値に基づいて熱発生率を求める熱発生率推定手段をさらに備え、
前記動弁機構制御手段は、前記熱発生率が自着火による燃焼が所定の状態に達したことを示す所定の値に上昇したときのクランク角が第1所定範囲に収束するように、前記動弁機構の前記負のオーバーラップ期間の長さを制御する、
請求項1記載の内燃機関の制御装置。 - 燃焼室内の混合気に点火プラグにより点火する火花点火式の内燃機関の制御方法であって、
前記内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、前記吸気バルブ及び前記排気バルブを開閉するとともに、前記吸気バルブと前記排気バルブとのうち少なくとも前記排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備え、
前記制御方法は、
前記動弁機構の動作を制御する動弁機構制御工程と、
前記点火プラグの点火時期を制御する点火制御工程と、を含み、
前記動弁機構制御工程において、前記内燃機関の負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、前記動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において前記吸気バルブ及び前記排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させ、
前記点火制御工程において、前記自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に前記点火プラグを点火させる、
内燃機関の制御方法。 - コンピュータを、請求項1に記載の内燃機関の制御装置として機能させる内燃機関の制御プログラム。
- 燃焼室内の混合気に点火プラグにより点火する火花点火式の内燃機関と前記内燃機関を制御する制御装置とを有する内燃機関システムであって、
前記内燃機関は、
吸気バルブと、排気バルブと、前記吸気バルブ及び前記排気バルブを開閉するとともに、前記吸気バルブと前記排気バルブとのうち少なくとも前記排気バルブの開弁時期を変更可能なように構成された動弁機構とを備え、
前記制御装置は、
前記動弁機構の動作を制御する動弁機構制御手段と、
前記点火プラグの点火時期を制御する点火制御手段と、を備え、
前記動弁機構制御手段は、前記内燃機関の負荷が所定の低負荷領域にあるときに、圧縮行程において燃焼室内の混合気に自着火が生じるように、前記動弁機構に、排気行程ないし吸気行程において前記吸気バルブ及び前記排気バルブの両方が閉じられる負のオーバーラップ状態を生成させ、
前記点火制御手段は、前記自着火が生じる時期よりも後の所定の時期に前記点火プラグを点火させる、
内燃機関システム。
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