JP2017011810A - プロテクタ及びワイヤーハーネス固定構造 - Google Patents

プロテクタ及びワイヤーハーネス固定構造 Download PDF

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正太郎 鹿島
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Abstract

【課題】ブラケットとブラケットに取り付けられる取付部との係止状態をより強固にすること。【解決手段】プロテクタ1は、ワイヤーハーネス10における保護対象部分に外装可能な外装部2と、外装部2をブラケット9に取り付け可能な取付部3と、を備え、取付部3には、ブラケット9を挿入可能な挿入孔31と、挿入孔31の内部に形成され、ブラケット9に設けられた少なくとも1つの係止孔8のうち一の係止孔8に係止可能な複数の係止片と、が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーハーネスを保護するプロテクタを固定する技術に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、プロテクタは、車両の車体又はエンジン等に配設されるワイヤーハーネスを収納して保護する。
例えば、特許文献1には、車体側に設けられたブラケットに係合可能なブラケット受け部が形成されたプロテクタが開示されている。このブラケット受け部には、ブラケットの両側面をそれぞれ押圧し挟み込む一対の弾性部材と、ブラケットに形成された孔に係止し位置決めする位置決め係合片と、が形成されている。
特許第4893121号公報
しかしながら、特許文献1に示される例では、ブラケットの一の孔に対し、ブラケット受け部に設けられた一の位置決め係合片が係止する構造である。ここで、さらに、ブラケットとブラケット受け部との係止状態をより強固にすることが望まれている。
本発明は、ブラケットとブラケットに取り付けられる取付部との係止状態をより強固にする技術を提供することを目的とする。
第1態様に係るプロテクタは、ワイヤーハーネスにおける保護対象部分に外装可能な外装部と、前記外装部をブラケットに取り付け可能な取付部と、を備え、前記取付部には、前記ブラケットを挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内部に形成され、前記ブラケットに設けられた少なくとも1つの係止孔のうち一の前記係止孔に係止可能な複数の係止片と、が形成されている。
第2態様に係るプロテクタは、第1態様に係るプロテクタの一態様である。第2態様に係るプロテクタにおいては、前記複数の係止片は、前記取付部の幅方向において並び、前記係止孔の内縁部に当接し前記ブラケットが前記幅方向において移動することを規制する2つの端側係止片を含む。
第3態様に係るプロテクタは、第2態様に係るプロテクタの一態様である。第3態様に係るプロテクタにおいては、前記複数の係止片は、前記挿入孔における前記ブラケットの第一主面側の第一内壁部から前記第一主面の反対側の第二主面側へ突出する第一係止片と、前記挿入孔における前記ブラケットの前記第二主面側の第二内壁部から前記第一主面側へ突出する第二係止片と、を含み、前記第一係止片は、前記2つの端側係止片であり、前記第二係止片は、前記2つの端側係止片の間に設けられた中央側係止片である。
第4態様に係るプロテクタは、第1態様から第3態様のいずれか1つのプロテクタの一態様である。第4態様に係るプロテクタにおいては、前記複数の係止片各々は、前記ブラケットが前記取付部に挿入される側からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分を含む。
第5態様に係るワイヤーハーネス固定構造は、第1態様から第4態様のいずれか1つのプロテクタと、前記プロテクタにおける前記取付部の前記挿入孔に挿入され、前記挿入孔の内部に形成された前記複数の係止片と係止可能な一の係止孔が形成されたブラケットと、を備える。
第6態様に係るワイヤーハーネス固定構造は、第5態様に係るワイヤーハーネス固定構造の一態様である。第6態様に係るワイヤーハーネス固定構造においては、前記ブラケットの前記係止孔は、前記取付部の幅方向に沿って延在する第一内縁部と、前記第一内縁部よりも前記ブラケットが前記取付部に挿入される側の開口側に存在し、前記第一内縁部側から前記開口側に向かって徐々にその間の幅が狭まるように延在する一対の第二内縁部と、を含み、前記複数の係止片は、前記第一内縁部及び前記一対の第二内縁部に当接し前記ブラケットが前記挿入孔に挿入される挿入方向及び前記幅方向に前記ブラケットが移動することを規制する。
上記の各態様においては、ブラケットに形成された少なくとも1つの係止孔のうち一の係止孔に、取付部の複数の係止片が係止する。この場合、一の係止孔に対し係止する係止片の数が多いため、ブラケットと取付部との係止状態をより強固にすることができる。
また、第2態様においては、2つの端側係止片により、取付部に対しブラケットが幅方向に移動することをより確実に抑制できる。
また、第3態様においては、ブラケットの第一主面側と第二主面側とにそれぞれ、第一係止片と第二係止片とが存在する。この場合、ブラケットを挿入孔に挿入しやすくなる。
また、第4態様においては、係止片の傾斜面に沿ってブラケットを挿入しやすくなる。また、さらに、複数の係止片が、幅方向において並び、係止孔の内縁部に当接しブラケットが幅方向において移動することを規制する2つの端側係止片を含み、そして、ブラケットの係止孔が幅方向に沿って延在する第一内縁部と、第一内縁部よりもブラケットが取付部に挿入される側の開口側に存在し、第一内縁部側から開口側に向かって徐々にその間の幅が狭まるように延在する一対の第二内縁部と、を含む場合、端側係止片の傾斜面のいずれかの部分と、第二内縁部の端側係止片側の部分と、が当接することで、係止片と係止孔とを係止状態とすることができる。この場合、例えば、係止片の寸法公差等により、係止片の形状が僅かに大きい又は小さい場合でも、より確実に係止片と係止孔とを係止状態とすることが可能となる。
また、第5態様においても、一の係止孔に対し係止する係止片の数が多いため、ブラケットと取付部との係止状態をより強固にすることができる。
また、第6態様においては、複数の係止片が、ブラケットの係止孔の第一内縁部及び一対の第二内縁部に当接することで、ブラケットが挿入方向及び幅方向に移動することを規制する。ここで、一対の第二内縁部は、取付部におけるブラケットが挿入される開口側に向かってその間の幅が徐々に狭まるように延在する。この場合、複数の係止片のうちその両端に存在する2つの係止片が第一内縁部に当接する状態で一対の第二内縁部に当接する状況をより確実に作ることができる。
実施形態に係るワイヤーハーネス固定構造を示す斜視図である。 実施形態に係るプロテクタの取付部の平面図である。 実施形態に係るプロテクタの取付部の一部切り欠き斜視図である。 図2のII−II線における断面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 図2のIV−IV線における断面図である。 実施形態に係るワイヤーハーネス固定構造における取付部とブラケットとを示す説明図である。 実施形態に係るワイヤーハーネス固定構造における取付部とブラケットとを示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
図1〜8を参照しつつ、実施形態に係るワイヤーハーネス固定構造100について説明する。ワイヤーハーネス固定構造100は、プロテクタ1とブラケット9とを備える。
プロテクタ1は、外装部2と取付部3とを備える。そして、取付部3には、挿入孔31及び複数の係止片32が形成されている。また、ブラケット9は、取付部3の挿入孔31に挿入可能に構成されている。そして、ブラケット9には、取付部3の複数の係止片32に係止可能な係止孔8が形成されている。
図1は、ワイヤーハーネス固定構造100の斜視図である。なお、図1では、プロテクタ1の外装部2に外装されるワイヤーハーネス10が仮想線(二点鎖線)で示されている。ワイヤーハーネス10は、複数の電線を含み、さらに、この電線に装着されるコネクタ及び端子等の部材を含むことが考えられる。
ワイヤーハーネス固定構造100においては、後述するように、プロテクタ1における取付部3に設けられた複数の係止片32とブラケット9に設けられた係止孔8とが係止することで、プロテクタ1に対しブラケット9が固定される。
はじめに、ワイヤーハーネス固定構造100におけるブラケット9について説明する。ブラケット9は、プロテクタ1を車体側のボディ等に固定するための部材であり、例えば、立設した状態で車体側のボディ等に溶接され、固定されている。そして、ブラケット9は、プロテクタ1の取付部3の挿入孔31に挿入されることでプロテクタ1と固定される。これにより、プロテクタ1は、ブラケット9を介して車体側のボディ等に固定される。
ブラケット9は、例えば、金属の部材である。ここでは、ブラケット9は、板状に形成されている。より具体的には、図1に示されるように、ブラケット9は、平板状に形成された中央部分99と、中央部分99の両側においてそれぞれ中央部分99からブラケット9の一方の主面(ここでは、第二主面92とする)側へ曲がって形成された端側部分98と、を含んでいる。なお、第二主面92に対し反対側の主面を、以下、第一主面91と称する。
そして、ブラケット9には、係止孔8が形成されている。ここでは、ブラケット9における中央部分99に係止孔8が形成されている。なお、本実施形態は、ブラケット9に形成された係止孔8が1つである場合の事例である。
また、ここでは、係止孔8が三角形状に形成されている場合が示されている。なお、係止孔8についての詳細は、後述する。
次に、プロテクタ1の外装部2について説明する。外装部2は、ワイヤーハーネス10における保護対象部分に外装可能な部分である。ここでは、図1に示されるように、外装部2は、ワイヤーハーネス10における電線の部分を、外装可能に構成されている。即ち、本実施形態では、ワイヤーハーネス10における保護対象部分が、電線の部分である場合が示されている。なお、ワイヤーハーネス10における電線の部分以外の部分が、保護対象部分である場合も考えられる。
より具体的には、外装部2は、本体部21と蓋部22とヒンジ部23とを含む。本体部21は、ワイヤーハーネス10を収容可能な凹部が形成されている。また、蓋部22は、ヒンジ部23を介して本体部21に連結されており、本体部21の凹部の開口を閉じる部分である。ヒンジ部23は、本体部21の凹部に対して蓋部22を開閉可能に連結する部分である。また、ここでは、本体部21、蓋部22及びヒンジ部23は、ワイヤーハーネス10の延在方向に沿って延びて形成されている。
本実施形態では、外装部2において、蓋部22が本体部21の凹部の開口を閉じた状態で、ワイヤーハーネス10における複数の電線の部分の周囲を覆う環状に形成される。これにより、ワイヤーハーネス10の周囲が外装部2によって覆われ、保護される。
また、ここでは、図1に示されるように、外装部2の外周面が成す輪郭が四角形状の場合が示されているが、外装部2の外周面が成す輪郭が三角形状又は円形状等であってもよい。
また、外装部2は、例えば、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)等の合成樹脂により成形された部材であることが考えられる。この場合、外装部2と後述する取付部3とは、一体に成形された部材であることが考えられる。なお、外装部2が、金属の部材であってもよい。
次に、図2〜8を参照しつつ、プロテクタ1の取付部3について説明する。取付部3は、外装部2をブラケット9に取り付け可能にする部分である。ここでは、取付部3は、ブラケット9を挿入可能な挿入孔31と、挿入孔31の内部に形成され、ブラケット9に設けられた少なくとも1つの係止孔8のうち一の係止孔8に係止可能な複数の係止片32と、が形成されている。
図2〜6は、取付部3を説明する図である。図2は、取付部3の平面図であり、取付部3を取付部3におけるブラケット9が挿入される開口側からみた図である。図3は、取付部3の一部切欠き斜視図である。図4〜6は、取付部3の断面図であり、図4は、図2のII−II線で切断した断面図である。図5は、図2のIII−III線で切断した断面図である。図6は、図2のIV−IV線で切断した断面図である。
図7,8は、ブラケット9が取付部3の挿入孔31に挿入され、ブラケット9の係止孔8と取付部3の複数の係止片32とが係止した状態を示す説明図である。ここでは、図7は、ブラケット9及び取付部3の一部切り欠き斜視図である。なお、図7では、説明の便宜上、3つの係止片32のうちの1つを省略している。図8は、ブラケット9及び取付部3の概略断面図である。
はじめに、取付部3の挿入孔31について説明する。挿入孔31は、ブラケット9が挿入される孔である。ここでは、挿入孔31は、取付部3におけるブラケット9が挿入される側に形成された開口319を含み、開口319側から取付部3における開口319側に対し反対側に向かって延在するように形成されている。なお、挿入孔31における開口319側に対し反対側には、ブラケット9が所定量挿入された状態で、さらに挿入されること抑制する挿入抑制部が設けられていることが考えられる。
また、本実施形態では、挿入孔31の内壁部310のうちブラケット9が挿入孔31に挿入された状態で、ブラケット9の第一主面91側の内壁部310を第一内壁部311と称し、ブラケット9の第二主面92側の内壁部310を第二内壁部312と称する。
また、挿入孔31の第一内壁部311と第二内壁部312との対向方向及び挿入孔31の延在方向に直交する幅方向における寸法は、ブラケット9の端側部分98間の寸法と同じであることが考えられる。また、ブラケット9が挿入孔31に挿入された状態で、挿入孔31のうち上記幅方向において対向する一対の内壁部には、それぞれブラケット9の端側部分98が接触していることが考えられる。なお、挿入孔31の延在方向は、ブラケット9が挿入孔31に挿入される挿入方向と一致する。
次に、複数(ここでは3つ)の係止片32について説明する。3つの係止片32は、挿入孔31の内部に設けられている。3つの係止片32は、ブラケット9の1つの係止孔8に係止する。これにより、取付部3に対しブラケット9が固定される。
本実施形態では、3つの係止片32は、2つの端側係止片321と1つの中央側係止片322とを含む。2つの端側係止片321は、取付部3の幅方向において並んで形成されている。また、中央側係止片322は、2つの端側係止片321の間に設けられている。
また、本実施形態では、複数(ここでは、3つ)の係止片32は、挿入孔31におけるブラケット9の第一主面91側の第一内壁部311から第一主面91の反対側の第二主面92側へ突出する第一係止片と、挿入孔31におけるブラケット9の第二主面92側の第二内壁部312から第一主面91側へ突出する第二係止片と、を含む。ここでは、上記第一係止片は、2つの端側係止片321である。また、上記第二係止片は、1つの中央側係止片322である。
以下、係止片32の詳細な構造について説明する。なお、本実施形態において、第一係止片及び第二係止片は、ともに同様の構造を有している。
ここでは、図3に示されるように、係止片32は、開口319側の部分で挿入孔31の内壁部310に連結された部分(以下、連結部329と称する)を含む。なお、以下では、内壁部310のうち第一内壁部311に設けられた係止片32(端側係止片321)について説明する。
本実施形態では、係止片32(端側係止片321)は、連結部329と、連結部329の開口319側に対し反対側に連なって形成された棒状部328と、棒状部328に形成された係止爪327と、を備えている。
ここでは、図3に示されるように、端側係止片321において、連結部329は、開口319側からその反対側に向かうにつれ徐々に第一内壁部311との隙間の間隔が大きくなるように、第一内壁部311から突出して形成されている。
そして、端側係止片321において、連結部329の開口319側に対し反対側に連なって形成された棒状部328は、開口319側からその反対側に向かって延びるように形成されている。そして、棒状部328と第一内壁部311との間にも、隙間が形成されている。なお、ここでは、棒状部328は連結部329に対し角度を成して連なり、棒状部328と第一内壁部311との間の隙間の間隔が棒状部328の延在方向に沿って一定となるように構成されている。なお、棒状部328の延在方向は、挿入孔31の延在方向及び上記挿入方向と一致する。
なお、連結部329及び棒状部328は、ブラケット9が挿入孔31に挿入されることで第一内壁部311側に近づくように弾性変形可能に構成されている。ここでは、主に棒状部328が、ブラケット9が挿入孔31に挿入されることで第一内壁部311側に近づくように弾性変形する。
そして、棒状部328には、係止爪327が設けられている。係止爪327は、棒状部328の第一内壁部311側に対し反対側に設けられている。即ち、係止爪327は、棒状部328の第二内壁部312側に突出するように設けられている。
また、本実施形態では、複数(ここでは3つ)の係止片32各々は、ブラケット9が取付部3に挿入される側(開口319側)からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分を含む。ここでは、係止片32における係止爪327が、開口319側からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分である。この場合、ブラケット9が係止爪327の傾斜面に接触した状態でさらに奥に挿入されることで、棒状部328が第一内壁部311側に近付くように押される。従って、係止爪327に傾斜面が形成されていることで、ブラケット9を円滑に取付部3の挿入孔31に挿入することが可能となる。
なお、本実施形態では、中央側係止片322(第二係止片)も、上記と同様、連結部329と、連結部329の開口319側に対し反対側に連なって形成された棒状部328と、棒状部328に形成された係止爪327と、を備えている。中央側係止片322においては、連結部329は、開口319側からその反対側に向かうにつれ徐々に第二内壁部312との隙間の間隔が大きくなるように、第二内壁部312から突出して形成されている。そして、棒状部328は、開口319側からその反対側に向かって延びるように形成され、棒状部328と第二内壁部312との間にも、隙間が形成されている。ここでは、棒状部328と第二内壁部312との間の隙間の間隔が棒状部328の延在方向に沿って一定となるように構成されている。そして、棒状部328に設けられた係止爪327は、棒状部328の第一内壁部311側に突出するように設けられている。
次に、ブラケット9に形成された係止孔8の詳細について説明する。本実施形態において、係止孔8は、ブラケット9が取付部3の挿入孔31に挿入された状態で、取付部3の幅方向に沿って延在する第一内縁部81と、一対の第二内縁部82と、を含む。一対の第二内縁部82は、ブラケット9が取付部3の挿入孔31に挿入された状態で、第一内縁部81よりも開口319側に存在し、第一内縁部81側から開口319側に向かって徐々にその間の幅が狭まるように延在している。
ここでは、図1,7,8に示されるように、一対の第二内縁部82は、開口319側の部分で繋がっている。そして、一対の第二内縁部82の一方における第二内縁部82同士が繋がった一端部に対し他端部は、第一内縁部81の一端部に繋がっている。また、一対の第二内縁部82の他方における第二内縁部82同士が繋がった一端部に対し他端部は、第一内縁部81の他端部に繋がっている。
従って、本実施形態では、係止孔8は、一対の第二内縁部82及び第一内縁部81に囲まれた三角形状に形成されている。なお、係止孔8が三角形状以外の孔である場合も考えられる。例えば、一対の第二内縁部82が、第一内縁部81側の端部に対し反対側の端部で、取付部3の幅方向に沿う第三内縁部を介して繋がっている場合も考えられる。この場合、ブラケット9の係止孔8は、台形状であることが考えられる。また、さらに、上記第三内縁部にくわえ、係止孔8が、第一内縁部81の両端部各々と一対の第二内縁部82各々の端部とを繋ぐ一対の第四内縁部を含む場合、この係止孔8は、六角形状であることが考えられる。
また、係止孔8が、円形状、矩形状又は角丸四角形状である場合ももちろん考えられる。例えば、係止孔8が矩形状の場合、係止片32は係止孔8の両側の内縁部に当接し、係止状態となることが考えられる。
次に、図7,8を参照しつつ、ワイヤーハーネス固定構造100におけるブラケット9と取付部3との係止状態について説明する。
本実施形態では、まず、取付部3の開口319を通ってブラケット9が挿入孔31に挿入される。やがて、ブラケット9の先端が、挿入孔31の内部に設けられた3つの係止片32の係止爪327に接触する。
そして、ブラケット9の先端が係止爪327に接触した状態で、さらに奥の方へブラケット9が挿入されることで、係止爪327を介して棒状部328が押し広げられ、端側係止片321における棒状部328が第一内壁部311側へ、中央側係止片322における棒状部328が第二内壁部312側へ近づくように弾性変形する。ここで、ブラケット9が所定量挿入されると、3つの係止片32の係止爪327がブラケット9の係止孔8内に入ることが可能となり、棒状部328が元の形状へ復帰する。これにより、3つの係止爪327が、係止孔8の第一内縁部81及び一対の第二内縁部82に当接し、取付部3に対するブラケット9の移動が抑制される。
より具体的には、本実施形態では、3つの係止片32のうち2つの端側係止片321における係止爪327各々が、ブラケット9の係止孔8の一対の第二内縁部82各々に当接することで、ブラケット9が取付部3の幅方向に移動することが規制される。
また、2つの端側係止片321における係止爪327及び中央側係止片322における係止爪327が、第一内縁部81に当接することで、ブラケット9が上記挿入方向において移動することが規制される。
また、本実施形態のように、係止孔8が一対の第二内縁部82を含み、かつ、複数の係止片32各々は、ブラケット9が取付部3に挿入される側からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分を含む場合、以下のようなメリットを得ることができる。
即ち、本実施形態では、図8に示されるように、第一内縁部81側から開口319側に向かって徐々にその間の幅が狭まるように延在する一対の第二内縁部82は、係止爪327の第二内縁部82側の縁部と当接する。ここで、係止爪327が取付部3の幅方向において移動する力が加えられたとき、係止爪327は、第二内縁部82と第一内縁部81とに挟まれるような状態となり、係止爪327が係止孔8内で移動することがより効果的に規制される。
さらに、上記構成にくわえ、係止爪327が、開口319側からその反対側に向かって徐々に突出するように形成され、傾斜面を含む場合、一対の第二内縁部82における端側係止片321側(第一主面91側)の部分に、傾斜面のいずれかの部分が当接することで、係止爪327と係止孔8とを係止状態とすることができる。このとき、例えば、係止片32の寸法公差等により係止爪327の形状が僅かに大きい又は小さい場合でも、傾斜面のいずれかの部分が第二内縁部82の第一主面91側の部分に当接することが可能である。係止爪327の形状の大きさが僅かに異なる場合には、ブラケット9の厚み方向(第一主面91から第二主面92へ向かう方向)における端側係止片321の係止爪327の変位量が変わるだけであり、係止爪327の傾斜面のいずれかの部分には、第二内縁部82の第一主面91側の部分が当接するためである。その結果、本実施形態では、より確実に係止片32と係止孔8とを係止状態とすることが可能となる。
<効果>
以上のように、本実施形態においては、ブラケット9に形成された少なくとも1つの係止孔8のうち一の係止孔8に、取付部3の複数の係止片32が係止する。この場合、一の係止孔8に対し係止する係止片32の数が多いため、ブラケット9と取付部3との係止状態をより強固にすることができる。
また、本実施形態においては、2つの端側係止片321により、取付部3に対しブラケット9が幅方向に移動することをより確実に抑制できる。
また、本実施形態においては、ブラケット9の第一主面91側と第二主面92側とにそれぞれ、第一係止片と第二係止片とが存在する。この場合、ブラケット9を挿入孔31に挿入しやすくなる。
また、本実施形態においては、係止片32の傾斜面に沿ってブラケット9を挿入しやすくなる。また、上述のように、係止孔8が一対の第二内縁部82を含み、かつ、複数の係止片32各々は、ブラケット9が取付部3に挿入される側からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分を含む場合、例えば、係止片32の寸法公差等により、係止片32の係止爪327の形状が僅かに大きい又は小さい場合でも、より確実に係止片32と係止孔8とを係止状態とすることが可能となる。
また、本実施形態においては、複数の係止片32が、ブラケット9の係止孔8の第一内縁部81及び一対の第二内縁部82に当接することで、ブラケット9が挿入方向及び幅方向に移動することを規制する。ここで、一対の第二内縁部82は、取付部3におけるブラケット9が挿入される開口319側に向かってその間の幅が徐々に狭まるように延在する。この場合、複数の係止片32のうちその両端に存在する2つの係止片32が第一内縁部81に当接する状態で一対の第二内縁部82に当接する状況をより確実に作ることができる。
<応用例>
上記の実施形態では、取付部3における2つの端側係止片321は、ともにブラケット9の第一主面91側に設けられている。しかしながら、取付部3における2つの端側係止片321のうち一方が、ブラケット9の第一主面91側に設けられ、他方が、ブラケット9の第二主面92側に設けられる場合も考えられる。
また、ブラケット9に、複数の係止片32と係止する一の係止孔8以外の係止用の孔が設けられている場合も考えられる。
なお、本発明に係るプロテクタ及びワイヤーハーネス固定構造は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 プロテクタ
10 ワイヤーハーネス
100 ワイヤーハーネス固定構造
2 外装部
3 取付部
31 挿入孔
310 内壁部
311 第一内壁部
312 第二内壁部
32 係止片
321 端側係止片
322 中央側係止片
8 係止孔
81 第一内縁部
82 第二内縁部
9 ブラケット
91 第一主面
92 第二主面

Claims (6)

  1. ワイヤーハーネスにおける保護対象部分に外装可能な外装部と、
    前記外装部をブラケットに取り付け可能な取付部と、を備え、
    前記取付部には、前記ブラケットを挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内部に形成され、前記ブラケットに設けられた少なくとも1つの係止孔のうち一の前記係止孔に係止可能な複数の係止片と、が形成されている、プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記複数の係止片は、前記取付部の幅方向において並び、前記係止孔の内縁部に当接し前記ブラケットが前記幅方向において移動することを規制する2つの端側係止片を含む、プロテクタ。
  3. 請求項2に記載のプロテクタであって、
    前記複数の係止片は、前記挿入孔における前記ブラケットの第一主面側の第一内壁部から前記第一主面の反対側の第二主面側へ突出する第一係止片と、前記挿入孔における前記ブラケットの前記第二主面側の第二内壁部から前記第一主面側へ突出する第二係止片と、を含み、
    前記第一係止片は、前記2つの端側係止片であり、
    前記第二係止片は、前記2つの端側係止片の間に設けられた中央側係止片である、プロテクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記複数の係止片各々は、前記ブラケットが前記取付部に挿入される側からその反対側に向かって徐々に突出し、傾斜面が形成された部分を含む、プロテクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタにおける前記取付部の前記挿入孔に挿入され、前記挿入孔の内部に形成された前記複数の係止片と係止可能な一の係止孔が形成されたブラケットと、を備える、ワイヤーハーネス固定構造。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネス固定構造であって、
    前記ブラケットの前記係止孔は、前記取付部の幅方向に沿って延在する第一内縁部と、前記第一内縁部よりも前記ブラケットが前記取付部に挿入される側の開口側に存在し、前記第一内縁部側から前記開口側に向かって徐々にその間の幅が狭まるように延在する一対の第二内縁部と、を含み、
    前記複数の係止片は、前記第一内縁部及び前記一対の第二内縁部に当接し前記ブラケットが前記挿入孔に挿入される挿入方向及び前記幅方向に前記ブラケットが移動することを規制する、ワイヤーハーネス固定構造。
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JP2019030177A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 スズキ株式会社 ワイヤーハーネス取付部品の取付構造

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