JP2017010948A - 照明装置、および車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
Description
この様な照明装置においては、接着剤を用いて、包囲壁部材の一方の端面と基板とを接着するようにしている。
また、包囲壁部材の内側に露出する基板の面積が小さいほうが、光の取り出し効率が高くなる。この場合、複数の発光ダイオードの実装や、包囲壁部材の接着の際に、それぞれの位置にバラツキが生じ得るため、複数の発光ダイオード同士の間や、複数の発光ダイオードと包囲壁部材との間には隙間が必要となる。そのため、包囲壁部材の内側に露出する基板の面積を小さくすることができず、光の取り出し効率を向上させることが難しいという問題もある。
この照明装置によれば、包囲壁部材と基板との間における気密性、外部応力や熱衝撃に対する耐性、および光の取り出し効率の向上を図ることができる。
図1、図2は、本実施の形態に係る照明装置1を例示するための模式斜視図である。
なお、図1は照明装置1の模式斜視図、図2は照明装置1の模式分解図である。
また、図1、および図2においては、図を見やすくするために封止部27を省いて描いている。
図3は、図2におけるA−A線断面図である。
フィン13は、フランジ部12の面から突出して複数設けられている。複数のフィン13は、板状を呈し、放熱フィンとして機能する。
そのため、熱を外部に放出することを考慮して、本体部10を熱伝導率の高い材料から形成することができる。例えば、本体部10は、アルミニウム、アルミニウム合金、高熱伝導性樹脂などから形成することができる。高熱伝導性樹脂は、例えば、PETやナイロン等の樹脂に、熱伝導率の高い炭素や酸化アルミニウム等の繊維や粒子を混合させたものである。
この場合、フィン13などの熱を外部に放出する部分を熱伝導率の高い材料から形成し、その他の部分を樹脂などから形成することもできる。
また、本体部10の主要部分を導電性材料で構成する場合は、給電端子31と本体部10の導電性材料との間の電気的絶縁を確保するため、給電端子31の周囲を絶縁材料(図示しない)で覆い、更に、その周囲に導電性材料を配置する構成としても良い。絶縁材料は、例えば、樹脂などであって、熱伝導率が高い材料が好ましい。また、本体部10には、車両用灯具に脱着可能な取り付け部が設けられても良い。
基板21は、本体部10の収納部11の内側に設けられている。
基板21は、板状を呈し、表面に配線パターン24が設けられている。
基板21の材料や構造には特に限定はない。例えば、基板21は、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどの無機材料(セラミックス)、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁体で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁体で被覆する場合には、絶縁体は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
また、基板21は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
発光素子22は、配線パターン24に設けられる側とは反対側の面(上面)に図示しない電極を有したものとすることができる。なお、図示しない電極は、配線パターン24に設けられる側の面(下面)と、配線パターン24に設けられる側とは反対側の面(上面)とに設けられていてもよいし、どちらかの面のみに設けられていてもよい。
発光素子22の光の出射面は、照明装置1の正面側に向けられており、主に、照明装置1の正面側に向けて光を出射する。
発光素子22の数や大きさなどは、例示をしたものに限定されるわけではなく、照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
配線パターン24は、基板21の両方の面に設けることもできるが、製造コストを低減させるためには、基板21の一方の面に設けるようにすることが好ましい。
配線パターン24には、入力端子24aが設けられている。
入力端子24aは、複数設けられている。入力端子24aには、給電部30の給電端子31が電気的に接続されている。そのため、発光素子22は、配線パターン24を介して、給電部30と電気的に接続されている。
配線25は、例えば、金を主成分とする線とすることができる。ただし、配線25の材料は、金を主成分とするものに限定されるわけではなく、例えば、銅を主成分とするものや、アルミニウムを主成分とするものなどであってもよい。
包囲壁部材26の形状は、その他に、楕円形状や、四角形、六角形、八角形等の多角形状としてもよく、特に、形状には限定されない。
包囲壁部材26は、例えば、PBT(polybutylene terephthalate)やPC(polycarbonate)などの樹脂や、セラミックスなどから形成することができる。
また、包囲壁部材26の材料を樹脂とする場合には、酸化チタンなどの粒子を混合して、発光素子22から出射した光に対する反射率を向上させるようにすることができる。
なお、酸化チタンの粒子に限定されるわけではなく、発光素子22から出射した光に対する反射率が高い材料からなる粒子を混合させるようにすればよい。
封止部27は、透光性を有する材料から形成されている。封止部27は、例えば、シリコーン樹脂などから形成することができる。
封止部27は、例えば、包囲壁部材26の中央部26aに樹脂を充填することで形成することができる。樹脂の充填は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。
例えば、発光素子22が青色発光ダイオード、蛍光体がYAG系蛍光体である場合には、発光素子22から出射した青色の光によりYAG系蛍光体が励起され、YAG系蛍光体から黄色の蛍光が放射される。そして、青色の光と黄色の光が混ざり合うことで、白色の光が照明装置1から出射される。なお、蛍光体の種類や発光素子22の種類は例示をしたものに限定されるわけではなく、照明装置1の用途などに応じて所望の発光色が得られるように適宜変更することができる。
なお、接合部28に関する詳細は、後述する。
複数の給電端子31は、収納部11およびフランジ部12の内側を延びている。複数の給電端子31の一方の端部は、収納部11の底面から突出し、配線パターン24の入力端子24aと電気的に接続されている。複数の給電端子31の他方の端部は、本体部10の基板21が設けられる側とは反対の側から露出している。
また、給電部30は、図示しない基板や、コンデンサや抵抗などの回路部品を備えたものとすることもできる。なお、図示しない基板や回路部品は、例えば、収納部11またはフランジ部12の内側に設けることができる。
ソケット40には、図示しない電源などが電気的に接続されている。
そのため、ソケット40を給電端子31の端部に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光素子22とが電気的に接続される。
ソケット40は、例えば、接着剤などを用いて本体部10側の要素に接合することができる。
図3に示すように、接合部28は、第1の部分28a、第2の部分28b、および第3の部分28cを有している。
第1の部分28a、第2の部分28b、および第3の部分28cは、一体に形成されている。
第1の部分28aは、膜状を呈している。
第2の部分28bの厚み寸法Tbは、第1の部分28aの厚み寸法Taよりも長くなっている。
第2の部分28bの厚み寸法Tb、および第2の部分28bの幅寸法Wbには、特に限定はない。
第2の部分28bの幅寸法Wbは、包囲壁部材26の外壁26bから、基板21の表面に付着した外壁26bから最も遠い位置までの寸法である。
面28b1は、曲面とすることもできるし、平面とすることもできる。また、面28b1を曲面とする場合には、図3に示したような凹状の曲面とすることもできるし、凸状の曲面とすることもできる。
なお、後述するように、樹脂を硬化させて接合部28を形成する場合には、面28b1を凹状の曲面とすることができる。
第3の部分28cの厚み寸法Tcは、第1の部分28aの厚み寸法Taよりも長くなっている。
第3の部分28cの厚み寸法Tcは、第2の部分28bの厚み寸法Tbよりも短くすることができる。
なお、第3の部分28cの厚み寸法Tcは、基板21の表面から、包囲壁部材26の内壁26cに付着した最も高い位置までの寸法である。
面28c1は、曲面とすることもできるし、平面とすることもできる。また、面28c1を曲面とする場合には、図3に示したような凹状の曲面とすることもできるし、凸状の曲面とすることもできる。
なお、後述するように、樹脂を硬化させて接合部28を形成する場合には、面28c1を凹状の曲面とすることができる。
接合部28は、発光素子22から出射した光に対する反射率が基板21または配線パターン24よりも高い。
このような材料を用いて接合部28を形成すれば、発光素子22から出射した光に対する反射率を基板21または配線パターン24よりも高めることができるので、光の取り出し効率を向上させることができる。
なお、酸化チタンの粒子に限定されるわけではなく、発光素子22から出射した光に対する反射率が高い材料からなる粒子を混合させるようにすればよい。
まず、シリコーンやエポキシなどの樹脂と、酸化チタンなどの粒子と、溶剤などとを混合し、流動性を有する接合剤を形成する。
次に、ディスペンサなどを用いて、基板21の所定の位置に接合剤を塗布する。
続いて、塗布された接合剤に包囲壁部材26を押し付け、包囲壁部材26の外側および内側に接合剤を流出させる。
この際、包囲壁部材26の外壁26bおよび包囲壁部材26の内壁26cに接合剤が這い上がり、面28b1および面28c1が形成される。
その後、溶剤などを蒸発させることで接合剤を硬化させ、接合部28を形成するとともに、接合部28を介して基板21と包囲壁部材26を接合する。
なお、接合剤は、シリコーンやエポキシなどの樹脂を含む接着剤に、酸化チタンなどの粒子を混合させたものとすることもできる。
図4および図5は、第3の部分28cの形態を例示するための模式断面図である。
なお、図4および図5は、図3におけるB部の模式拡大図である。
図4および図5に示すように、包囲壁部材26の内壁26cは、光の出射方向(照明装置1の正面方向)に対してほぼ平行となっている。
そのため、発光素子22から出射し、包囲壁部材26の内壁26cに入射した光は、照明装置1の正面側に出射されにくくなり、ひいては光取り出し効率の向上が図れなくなるおそれがある。
また、成形型などを用いて包囲壁部材26を形成することを考慮すると、内壁26cの高さ寸法Hは、ある程度の長さが必要となる。
そのため、図5に示すように、光の出射面である発光素子22の上面が、内壁26cの上端位置よりも低くなる。
本実施の形態においては、第3の部分28cにより、包囲壁部材26の内壁26cを覆うようにしているので、発光素子22の厚み寸法Tdが短くなったとしても、光取り出し効率を向上させることが可能となる。
なお、第3の部分28cの幅寸法Wcは、包囲壁部材26の内壁26cから、基板21の表面に付着した内壁26cから最も遠い位置までの寸法である。
なお、包囲壁部材26の内側に露出する基板21の表面を第3の部分28cにより覆うようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 本体部に設けられた基板と;
前記基板の表面に設けられた発光素子と;
前記発光素子を囲むように設けられた包囲壁部材と;
樹脂を含み、前記基板と前記包囲壁部材との間に設けられた第1の部分と、前記包囲壁部材の外側に設けられ、前記包囲壁部材の外壁の少なくとも一部を覆い、前記基板側になるに従い前記包囲壁部材の外壁から離れる方向に傾斜した凹状の曲面を有する第2の部分と、を有する接合部と;
を具備した照明装置。 - 前記包囲壁部材は、環状形状、楕円形状、または多角形状を有している請求項1記載の照明装置。
- 前記接合部は、前記発光素子から出射した光に対する反射率が前記基板または配線パターンよりも高い請求項1または2に記載の照明装置。
- 前記発光素子は、前記基板の表面に設けられた配線パターンと電気的に接続され、
前記配線パターンと電気的に接続された給電端子と;
前記給電端子と嵌め合わされるソケットと;
をさらに具備した請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の照明装置を具備した車両用灯具。
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JP2011100862A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 発光装置およびその製造方法 |
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JP2013045656A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Ichikoh Ind Ltd | 車両用灯具の半導体型光源、車両用灯具の半導体型光源ユニット、車両用灯具 |
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