JP2017010936A - 固体電解質の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも反応時に要する温度が低く、且つ工程数を少なくすることができ、簡易に製造することが可能な結晶性硫化物固体電解質の製造方法を提供する。【解決手段】リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む2以上の原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、固体電解質の製造方法に関する。
近年におけるパソコン、ビデオカメラ、及び携帯電話等の情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として利用される電池の開発が重要視されている。該電池の中でも、エネルギー密度が高いという観点から、リチウム電池が注目を浴びている。
現在市販されているリチウム電池は、可燃性の有機溶媒を含む電解液が使用されているため、短絡時の温度上昇を抑える安全装置の取り付けや短絡防止のための構造・材料面での改善が必要となる。これに対し、電解液を固体電解質層に変えて、電池を全固体化したリチウム電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないので、安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れると考えられている。更に、このような固体電解質層に用いられる固体電解質として、硫化物固体電解質が知られている。
上記硫化物固体電解質の結晶構造としては、例えば、LiPS結晶構造、Li結晶構造、LiPS結晶構造、Li11結晶構造、Li4−xGe1−x系チオリシコンリージョンII(thio‐LISICON Region II)型結晶構造、Li4−xGe1−x系チオリシコンリージョンII(thio‐LISICON Region II)型と類似の結晶構造、アルジロダイト(Argyrodite)結晶構造等が挙げられる。中でも、アルジロダイト(Argyrodite)結晶構造を含む硫化物固体電解質は、比較的高いイオン伝導度を有することが知られている。
アルジロダイト(Argyrodite)結晶構造を含む硫化物固体電解質の製造方法としては、例えば、非特許文献1及び非特許文献2には、遊星ボールミルを用いてメカニカルミリング反応を行った後に、550℃の高温で熱処理する方法が開示されている。また、特許文献1には、硫化リチウム(LiS)粉末と、硫化物粉末とをボールミル等により混合した後、硫化水素ガス雰囲気で600〜800℃で焼成する方法が開示されている。
Angew.chem Vol.47(2008),No.4,P.755−758 Phys.Status.Solidi Vol.208(2011),No.8,P.1804−1807
特開2013−211171号公報
しかしながら、上述のいずれの製造方法においても、熱処理温度が500〜800℃と高温であると共に、メカニカルミリング工程及び熱処理(焼成)工程の2工程を有するため、プロセスが複雑であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、従来よりも反応時に要する温度が低く、且つ工程数を少なくすることができ、簡易に製造することが可能な結晶性硫化物固体電解質の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、原料に加熱しながら機械的応力を加えることにより、上記課題を解決することを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[20]を提供する。
[1]リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む2以上の原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[2]機械的応力を、粉砕機又は混練機を用いて加える上記[1]に記載の固体電解質の製造方法。
[3]前記粉砕機が、遊星ボールミル、振動ミル、又は転動ミルである上記[2]に記載の固体電解質の製造方法。
[4]機械的応力を、混練機を用いて加える上記[1]に記載の固体電解質の製造方法。
[5]前記混練機が、2本以上の軸を具備するものである上記[4]に記載の固体電解質の製造方法。
[6]反応時の温度が、120〜350℃である上記[1]〜[5]のいずれかに記載の固体電解質の製造方法。
[7]前記反応が、固体状態で行われる上記[1]〜[6]のいずれかに記載の固体電解質の製造方法。
[8]原料が、リチウム化合物、リン化合物、及びハロゲン化合物を含み、該リチウム化合物、及びリン化合物の少なくとも一方が硫黄元素を含む上記[1]〜[7]のいずれかに記載の固体電解質の製造方法。
[9]前記リチウム化合物が、硫化リチウムである上記[8]に記載の固体電解質の製造方法。
[10]前記リン化合物が、硫化リンである上記[8]又は[9]に記載の固体電解質の製造方法。
[11]前記ハロゲン化合物が、ハロゲン化リチウムである上記[8]〜[10]のいずれかに記載の固体電解質の製造方法。
[12]上記[1]〜[11]のいずれかに記載の製造方法により製造された結晶性硫化物固体電解質材料。
[13]原料が、硫化リチウム、及び硫化リンを含み、該原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[14]原料が、硫化リチウム、及び五硫化二リンを含み、該原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[15]原料が、硫化リチウム、及び硫化リンを含み、該原料に加熱しながら、粉砕機又は多軸混練機を用いて機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[16]原料が、硫化リチウム、及び五硫化二リンを含み、該原料に加熱しながら、粉砕機又は多軸混練機を用いて機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[17]原料が、硫化リチウム、硫化リン、臭化リチウムを含み、該原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[18]原料が、硫化リチウム、五硫化二リン、ハロゲン化リチウムを含み、該原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[19]原料が、硫化リチウム、硫化リン、ハロゲン化リチウムを含み、該原料に加熱しながら、粉砕機又は多軸混練機を用いて機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
[20]原料が、硫化リチウム、五硫化二リン、ハロゲン化リチウムを含み、該原料に加熱しながら、粉砕機又は多軸混練機を用いて機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
本発明によれば、従来よりも反応時に要する温度が低く、且つ工程数を少なくすることができ、簡易に製造することが可能な結晶性硫化物固体電解質の製造方法を提供することができる。
本発明で用い得る多軸混練機の回転軸の中心で破断した平面図である。 本発明で用い得る多軸混練機の回転軸のパドルが設けられる部分の、該回転軸に対して垂直に破断した平面図である。 実施例1、2及び比較例1で得られた粉末のX線回折スペクトルである。
〔固体電解質の製造方法〕
本発明の固体電解質の製造方法は、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む2以上の原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得ることを特徴とする。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いる原料は、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む2以上の原料であれば特に限定されず、例えば、第一の原料がリチウム元素を含み、第二の原料がリン元素を含み、第三の原料が硫黄元素を含む場合や、第一の原料がリチウム元素及び硫黄元素を含み、第二の原料がリン元素を含む場合等が挙げられる。
リチウム元素を含む原料としては、例えば、硫化リチウム(LiS)、酸化リチウム(LiO)、炭酸リチウム(LiCO)等のリチウム化合物、及びリチウム金属単体等が挙げられる。中でも、リチウム化合物が好ましく、硫化リチウムがより好ましい。
上記硫化リチウムは、特に制限なく使用できるが、高純度のものが好ましい。硫化リチウムは、例えば、特開平7−330312号公報、特開平9−283156号公報、特開2010−163356号公報、特開2011−84438号公報に記載の方法により製造することができる。
具体的には、炭化水素系有機溶媒中で水酸化リチウムと硫化水素とを70℃〜300℃で反応させて、水硫化リチウムを生成し、次いでこの反応液を脱硫化水素化することにより硫化リチウムを合成できる(特開2010−163356号公報)。
また、水溶媒中で水酸化リチウムと硫化水素とを10℃〜100℃で反応させて、水硫化リチウムを生成し、次いでこの反応液を脱硫化水素化することにより硫化リチウムを合成できる(特開2011−84438号公報)。
リン元素を含む原料としては、例えば、三硫化二リン(P)、五硫化二リン(P)等の硫化リン、リン酸ナトリウム(NaPO)等のリン化合物、及びリン単体等が挙げられる。これらの中でも、硫化リンが好ましく、五硫化二リン(P)がより好ましい。五硫化二リン(P)等のリン化合物、リン単体は、工業的に製造され、販売されているものであれば、特に限定なく使用することができる。
リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む原料としては、リチウム化合物とリン化合物との組合せが好ましく、リチウム化合物及びリン化合物の少なくとも一方が硫黄元素を含むことが好ましい。中でも、リチウム化合物と硫化リンとの組合せがより好ましく、硫化リチウムと硫化リンとの組合せが更に好ましく、特に硫化リチウムと五硫化二リン(P)との組合せが好ましい。
また、上記原料は、更にフッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)等の少なくとも1つのハロゲン元素を含むことが好ましく、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)のうち少なくとも1つを含むことがより好ましく、塩素(Cl)及び臭素(Br)のうち少なくとも1つを含むことが更に好ましい。例えば、下記一般式(1)で表される、ハロゲン化合物を含むことが好ましい。
一般式(1)中、Mは、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、リン(P)、硫黄(S)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、セレン(Se)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、又はこれらの元素に酸素元素、硫黄元素が結合したものを示し、リチウム(Li)又はリン(P)が好ましく、特にリチウム(Li)が好ましい。
Xは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)から選択されるハロゲン元素である。
また、lは1又は2の整数であり、mは1〜10の整数である。mが2〜10の整数の場合、すなわち、Xが複数存在する場合は、Xは同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、後述するSiBrClは、mが4であって、XはBrとClという異なる元素からなるものである。
上記一般式(1)で表されるハロゲン化合物としては、具体的には、NaI、NaF、NaCl、NaBr等のハロゲン化ナトリウム;LiF、LiCl、LiBr、LiI等のハロゲン化リチウム;BCl、BBr、BI等のハロゲン化ホウ素;AlF、AlBr、AlI、AlCl等のハロゲン化アルミニウム;SiF、SiCl、SiCl、SiCl、SiBr、SiBrCl、SiBrCl、SiI等のハロゲン化ケイ素;PF、PF、PCl、PCl、POCl、PBr、POBr、PI、PCl、P等のハロゲン化リン;SF、SF、SF、S10、SCl、SCl、SBr等のハロゲン化硫黄;GeF、GeCl、GeBr、GeI、GeF、GeCl、GeBr、GeI等のハロゲン化ゲルマニウム;AsF、AsCl、AsBr、AsI、AsF等のハロゲン化ヒ素;SeF、SeF、SeCl、SeCl、SeBr、SeBr等のハロゲン化セレン;SnF、SnCl、SnBr、SnI、SnF、SnCl、SnBr、SnI等のハロゲン化スズ;SbF、SbCl、SbBr、SbI、SbF、SbCl等のハロゲン化アンチモン;TeF、Te10、TeF、TeCl、TeCl、TeBr、TeBr、TeI等のハロゲン化テルル;PbF、PbCl、PbF、PbCl、PbBr、PbI等のハロゲン化鉛;BiF、BiCl、BiBr、BiI等のハロゲン化ビスマス等が挙げられる。
中でも、塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)、ヨウ化リチウム(LiI)等のハロゲン化リチウム、五塩化リン(PCl)、三塩化リン(PCl)、五臭化リン(PBr)、三臭化リン(PBr)等のハロゲン化リンが好ましく挙げられる。中でも、塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)、ヨウ化リチウム(LiI)等のハロゲン化リチウム、三臭化リン(PBr)が好ましく、塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)、ヨウ化リチウム(LiI)等のハロゲン化リチウムがより好ましく、特に臭化リチウム(LiBr)が好ましい。
ハロゲン化合物は、上記の化合物の中から一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。すなわち上記の化合物の少なくとも1つを用いることができる。また、この場合において、ハロゲン元素は、上記のハロゲン元素の中から一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
原料が、ハロゲン元素を含む場合、リチウム化合物、リン化合物、及びハロゲン化合物を含み、該リチウム化合物、及びリン化合物の少なくとも一方が硫黄元素を含むことが好ましく、硫化リチウムと硫化リンとハロゲン化リチウムとの組合せがより好ましく、硫化リチウムと五硫化二リンと臭化リチウムとの組合せが更に好ましい。
上記各原料の配合量は、得られる結晶性硫化物固体電解質が後述するアルジロダイト結晶構造を有するように所定の化学量論比で調整すれば特に限定されない。
なお、原料として、硫化リチウム、及び臭化リチウムを用いる場合、CuKα線を用いた粉末X線回折において、硫化リチウム由来の回折ピークは、2θ=26.8°、31.0°、44.6°、52.8°付近に現れ、臭化リチウム由来の回折ピークは、2θ=28.1°、32.5°、46.7°、55.4°付近に現れる。
本発明においては、上記2以上の原料に機械的応力を加えて反応させる。ここで、「機械的応力を加える」とは、機械的にせん断力や衝撃力等を加えることである。機械的応力を加える手段としては、例えば、遊星ボールミル、振動ミル、転動ミル等の粉砕機;混練機等を挙げることができる。中でも、混練機を用いることが好ましい。
上記混練機は、特に限定されないが、簡易に製造できる観点から2本以上の軸を具備する多軸混練機が好ましい。
多軸混練機としては、例えば、ケーシングと、該ケーシングを長手方向に貫通するように配され、軸方向に沿ってパドル(スクリュー)が設けられた2本以上の回転軸とを備え、該ケーシングの長手方向の一端に原料の供給口、他端に排出口を備えたもので、2以上の回転運動が相互に作用して機械的応力を生じるものであれば、他の構成は特に制限はない。このような多軸混練機のパドルが設けられた2本以上の回転軸を回転させることにより、2以上の回転運動が相互に作用して機械的応力を生じることができ、該回転軸に沿って供給口から排出口の方向に向かって移動する原料に対して該機械的応力を加えて反応させることが可能となる。
本発明で用い得る多軸混練機の好ましい一例について、図1及び2を用いて説明する。図1は、混練機の回転軸の中心で破断した平面図であり、図2は回転軸のパドルが設けられる部分の、該回転軸に対して垂直に破断した平面図である。
図1に示される多軸混練機は、一端に供給口2、他端に排出口3を備えるケーシング1、該ケーシング1の長手方向に貫通するように2つの回転軸4a、及び4bを備える2軸混練機である。該回転軸4a及び4bには、各々パドル5a及び5bが設けられている。原料は、供給口2からケーシング1内に入り、パドル5a及び5bにおいて機械的応力が加えられて反応させ、得られた反応物は排出口3から排出される。
回転軸4は、2本以上あれば特に制限はなく、汎用性を考慮すると、2〜4本であることが好ましく、2本であることがより好ましい。また、回転軸4は互いに平行である平行軸が好ましい。
パドル5は原料を混練させるために回転軸に備えられるものであり、スクリューとも称されるものである。その断面形状は特に制限なく、図2に示されるような、正三角形の各辺が一様に凸円弧状となった略三角形の他、円形、楕円形、略四角形等が挙げられ、これらの形状をベースとして、一部に切欠け部を有した形状であってもよい。
パドルを複数備える場合、図2に示されるように、各々のパドルは異なる角度で回転軸に備えられていてもよい。また、より混練の効果を得ようとする場合には、パドルは、かみ合い型を選択すればよい。
なお、パドルの回転数は特に限定されないが、40〜300rpmが好ましく、40〜250rpmがより好ましく、40〜200rpmがさらに好ましい。
多軸混練機は、原料を滞りなく混練機内に供給させるため、図1に示されるように供給口2側にスクリュー6を備えていてもよく、またパドル5を経て得られた反応物がケーシング内に滞留しないようにするため、図1に示されるように排出口3側にリバーススクリュー7を備えていてもよい。
多軸混練機としては、市販される混練機を用いることもできる。市販される多軸混練機としては、例えば、KRCニーダー((株)栗本鐡工所製)等が挙げられる。
また、粉砕機を用いて反応させる方法としては、例えば、メカニカルミリング法(以下、MM法ともいう)等が挙げられる。
MM法は、例えば、特開平11−134937号公報、特開2004−348972号公報、特開2004−348973号公報に記載されている。
具体的には、2以上の原料を所定量乳鉢にて混合し、粉砕機を使用して所定時間反応させる。
MM法の条件としては、例えば、粉砕機として遊星ボールミル機を使用した場合、回転速度を数十〜数百回転/分とし、0.5時間〜100時間処理すればよい。
また、特開2010−90003号公報に記載されているように、ボールミルのボールは異なる径のボールを混合して使用してもよい。
上記反応の際の温度は、得られる結晶性硫化物固体電解質の組成比、構造の違い等によって異なるため、一概に規定することはできないが、例えば、120〜350℃が好ましく、130〜320℃がより好ましく、140〜280℃が更に好ましく、150〜250℃がより更に好ましい。
本発明においては、原料に加熱しながら機械的応力を加えることにより、反応時に要する温度を上記範囲内とすることができ、従来のように500〜800℃の高温で熱処理する工程が不要である。また、必要により例えば、混練機の軸に加熱手段を設けてもよい。
固体原料の反応時の温度を調整する方法としては、多軸混練機において通常用いられる方法を採用することができる。例えば、固体原料の供給量を調整する方法、動力を調整する方法、回転数を調整する方法、冷却を行う方法等が挙げられる。固体原料の供給量を調整する方法においては、一般に、供給量を少なくすると、温度は低くなる傾向がある。動力を調整する方法においては、一般に、動力を低くすると、温度は低くなる傾向がある。また、回転数を調整する方法においては、一般に、回転数を小さくすると、温度が低くなる傾向がある。
上記反応に要する時間は、得られる結晶性硫化物固体電解質が有する結晶構造の組成、種類、及び加熱温度によって異なる。例えば、10分以上48時間以下、好ましくは30分以上24時間以下の範囲で適宜調整すればよい。
上記反応は固体状態で行われることが本発明における反応を効率的に行う観点から好ましい。
また、上記反応は、湿式でも乾式でもよい。
なお、湿式による反応に用いる際の溶媒としては、炭化水素系有機溶媒等の非極性有機溶媒を用いることもできる。
炭化水素系有機溶媒は、炭素原子と水素原子からなる溶媒であり、該炭化水素系有機溶媒として、例えば、飽和炭化水素系有機溶媒、不飽和炭化水素系有機溶媒、芳香族炭化水素系有機溶媒等が挙げられる。これらは、単独溶媒として、又は、混合溶媒として使用することができる。
原料、及び得られた結晶性硫化物固体電解質は、水や酸素により変性するおそれがあるため、原料の供給、反応、生成物の排出等を窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
また、原料の反応は乾燥雰囲気下で行われることが好ましく、例えば、露点−90℃以上−40℃以下の雰囲気で行うことが好ましく、露点−90℃以上−45℃以下の雰囲気で行うことがより好ましく、露点−90℃以上−50℃以下の雰囲気で行うことがさらに好ましい。これを実現するためには、例えば、粉砕機又は多軸混練機をグローブボックス内に設置する方法、粉砕機又は多軸混練機をドライルームに設置する方法が挙げられる。また、例えば、粉砕機又は多軸混練機のケーシング内に上記不活性ガスを連続的に供給する方法によっても実現できる。この場合、粉砕機又は多軸混練機のケーシングには、不活性ガスを供給する供給口、排出口を設けておけばよい。
〔結晶性硫化物固体電解質〕
本発明の結晶性硫化物固体電解質は、上述の製造方法により製造されたものである。本発明の結晶性硫化物固体電解質は、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有するもの、また、更にハロゲン元素を含むもの、すなわちリチウム元素、リン元素、硫黄元素、及びハロゲン元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有するものである。上記結晶性硫化物固体電解質を構成する元素の種類は、例えば、ICP発光分析装置により確認できる。
本発明の結晶性硫化物固体電解質は、X線回折測定においてX線回折パターンに、硫化物固体電解質由来のピークが観測される硫化物固体電解質である。なお、原料由来のピークの有無は問わないものとする。
上記結晶性硫化物固体電解質は、アルジロダイト結晶構造を含み、一部がアルジロダイト結晶構造であっても、全部がアルジロダイト結晶構造であってもよい。また、本発明において、結晶性硫化物固体電解質は上記のようなX線回折パターンを有していれば、その一部に非晶質の硫化物固体電解質が含まれていてもよい。なお、非晶質の硫化物固体電解質とは、X線回折測定においてX線回折パターンが実質的に原料由来のピーク以外のピークを示さないハローパターンである硫化物固体電解質である。
アルジロダイト結晶構造としては、例えば、特表2010−540396号公報、特開2011−096630号公報、特開2013−211171号公報等に開示されている結晶構造を挙げることができる。具体的には、例えば、LiPSX、Li7−xPS6−x(X=Cl,Br,I、x=0.0〜1.8)等が挙げられる。
なお、CuKα線を用いたX線回折測定において、アルジロダイト結晶構造の回折ピークは、例えば2θ=25°、47°、52°付近に現れる。この他、アルジロダイト結晶構造の回折ピークは、15.5°付近、18°付近にも表れる。
本発明の結晶性硫化物固体電解質は、各元素のモル量が下記式を満たすことが好ましい。
4.0≦(Li/P)≦8.0が好ましく、5.0≦(Li/P)≦7.0がより好ましく、5.5≦(Li/P)≦6.5が更に好ましい。
4.0≦(S/P)≦7.0が好ましく、5.0≦(S/P)≦7.0がより好ましく、5.5≦(S/P)≦6.5が更に好ましい。
本発明の結晶性硫化物固体電解質がハロゲン元素を含む場合には、各元素のモル量が下記式を満たすことが好ましい。
2.2≦(Li/P)≦7.3が好ましく、3.2≦(Li/P)≦6.3がより好ましく、3.7≦(Li/P)≦5.8が更に好ましい。
4.0≦(S/P)≦7.0が好ましく、5.0≦(S/P)≦7.0がより好ましく、5.5≦(S/P)≦6.5が更に好ましい。
0.7≦(Y/P)≦1.8(ここで、Yはハロゲン元素の合計モル量)が好ましく、0.7≦(Y/P)≦1.5がより好ましく、0.8≦(Y/P)≦1.2が更に好ましい。
また、アルジロダイト結晶構造としては、例えば、LiPS結晶構造;LiPSの構造骨格を有し、Pの一部をSiで置換してなる組成式Li7−x1−ySi及びLi7+x1−ySi(xは−0.6〜0.6、yは0.1〜0.6)で示される結晶構造;Li7−x−2yPS6−x−yCl0.8≦x≦1.7、0<y≦−0.25x+0.5)で示される結晶構造;Li7−xPS6−xHa(HaはClもしくはBr、xが好ましくは0.2〜1.8)で示される結晶構造、が挙げられる。
上記のLiPSの構造骨格を有し、Pの一部をSiで置換してなる組成式Li7−x1−ySi及びLi7+x1−ySi(xは−0.6〜0.6、yは0.1〜0.6)で示される結晶構造は、立方晶又は斜方晶、好ましくは立方晶で、CuKα線を用いたX線回折測定において、主に2θ=15.5°、18.0°、25.0°、30.0°、31.4°、45.3°、47.0°、及び52.0°の位置に現れるピークを有する。上記の組成式Li7−x−2yPS6−x−yCl(0.8≦x≦1.7、0<y≦−0.25x+0.5)で示される結晶構造は、好ましくは立方晶で、CuKα線を用いたX線回折測定において、主に2θ=15.5°、18.0°、25.0°、30.0°、31.4°、45.3°、47.0°、及び52.0°の位置に現れるピークを有する。また、上記の組成式Li7−xPS6−xHa(HaはClもしくはBr、xが好ましくは0.2〜1.8)で示される結晶構造は、好ましくは立方晶で、CuKα線を用いたX線回折測定において、主に2θ=15.5°、18.0°、25.0°、30.0°、31.4°、45.3°、47.0°、及び52.0°の位置に現れるピークを有する。
なお、これらのピーク位置については、±0.5°の範囲内で前後していてもよい。
本発明の結晶性硫化物固体電解質の形状としては、特に制限はないが、例えば、粒子状を挙げることができる。粒子状の結晶性硫化物固体電解質の平均粒径(D50)は、例えば、0.1μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。平均粒径(D50)は、粒子径分布積算曲線を描いた時に粒子径の最も小さい粒子から順次積算して全体の50%に達するところの粒子径であり、体積分布は、例えば、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定することができる。
また、上記結晶性硫化物固体電解質は、Liイオン伝導性が高いことが好ましく、常温におけるLiイオン伝導度は、1.0×10−4S/cm以上であることが好ましく、1.0×10−3S/cm以上であることがより好ましく、1.5×10−3S/cm以上であることが更に好ましい。
なお、Liイオン伝導度は、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
本発明の結晶性硫化物固体電解質は、Liイオン伝導性を必要とする任意の用途に用いることができる。中でも、上記結晶性硫化物固体電解質は、電池に用いられることが好ましい。上記結晶性硫化物固体電解質は、正極層に用いてもよく、負極層に用いてもよく、電解質層に用いてもよい。なお、各層は、公知の方法により製造することができる。
次に実施例により、本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、実施例で得られた結晶性硫化物固体電解質及び比較例で得られた結晶性硫化物固体電解質のLiイオン伝導度は、以下の方法により測定した値である。
[Liイオン伝導度(σ)の測定]
実施例及び比較例で得られた硫化物固体電解質をそれぞれ断面10mmφ(断面積S=0.785cm)、高さ(L)0.1〜0.3cmの形状に成形し、試料片を作成した。当該試料片の上下から電極端子を取り、交流インピーダンス法により測定し(周波数範囲:5MHz〜0.5Hz、振幅:10mV)、Cole−Coleプロットを得た。高周波側領域に観測される円弧の右端付近で、−Z’’(Ω)が最小となる点での実数部Z’(Ω)を電解質のバルク抵抗R(Ω)とし、下記式に従い、Liイオン伝導度σ(mS/cm)を計算した。
R=ρ(L/S)
σ=1/ρ
本発明ではリードの距離を約60cmとして測定した。
[硫化リチウムの純度の測定]
硫化リチウムの純度は、塩酸滴定、及び硝酸銀滴定により分析し、測定した。具体的には、製造例で得られた硫化リチウム粉末を、グローブボックス(露点:−100℃程度、窒素雰囲気)内で秤量後、水に溶解し、電位差滴定装置(「COM−980(型番)」、平沼産業(株)製)を用いて測定し、算出した。
(製造例1:硫化リチウム(LiS)の合成)
攪拌機付きの500mLセパラブルフラスコに、窒素気流下で乾燥した水酸化リチウム(LiOH)無水物(本荘ケミカル(株)製)を200g投入した。窒素気流下で昇温し、内部温度を200℃に保持し、窒素を硫化水素(住友精化(株)製)に切り替えて、500mL/分の流量で供給し、水酸化リチウムと硫化水素との反応を進行させた。反応の進行に伴い発生する水分は、コンデンサで凝縮して回収した。反応を6時間(硫化水素導入後6時間)行った時点で水は144mL回収された。更に3時間反応を継続したが、水の発生は見られなかった。粉末状の生成物を回収し、上記の方法で純度の測定を行ったところ、純度は98.5%であった。また、粉末X線回折(XRD)測定を行ったところ、硫化リチウム(LiS)特有のピークパターンを示していた。
(実施例1:200℃での乾式メカニカルミリングによる合成)
窒素を充填したグローブボックス内で、LiBrを0.2776g、LiSを0.3672g、Pを0.3552g、及び直径10mmのZrOボール15個をステンレス製45mLポットに投入し、密閉した。ポットをグローブボックスから取り出し、加熱式遊星ボールミル((株)伊藤製作所製:回転半径0.075m、自公転の回転方向逆で比は1)に装着した。回転数を350rpmにてミリングを行いながら200℃に昇温し、昇温後16時間反応を行い、粉末を得た。
得られた粉末のX線回折スペクトルを図3に示す。2θ=25°、47°、52°にピークが存在することから、アルジロダイト結晶構造が生成していることを確認した。また、Liイオン伝導度σは1.65×10−3S/cmであった。
(実施例2:230℃での二軸混練機による合成)
グローブボックスにフィーダー((株)アイシンナノテクノロジーズ製、マイクロフィーダー)及び二軸混練押出機((株)栗本鉄工所製、KRCニーダー、バドル径φ8mm)を設置した。LiBrを2.776g、LiSを3.672g、及びPを3.552gの混合物(モル比でLi/P/S/Br=6/1/5/1)をフィーダーにより供給部から一定速度で供給し、回転数150rpm、温度230℃(二軸混練押出機のケーシングの外面を温度計で測定)にて混練を行った。約30分で粉末がニーダー出口より排出された。排出された粉末を再び供給部に戻し混練する操作を20回繰り返した。反応時間は合計約10時間であった。得られた粉末のX線回折スペクトルを図3に示す。2θ=25°、47°、52°にピークが存在することから、アルジロダイト結晶構造が生成していることを確認した。また、Liイオン伝導度は1.62×10−3S/cmであった。
(比較例1:加熱なしでの乾式メカニカルミリングでの合成)
実施例1において、加熱を行わなかった他は、実施例1と同様の方法で反応を行い、粉末を得た。
得られた粉末のX線回折スペクトルを図3に示す。2θ=15.5°付近、18°付近にピークが存在しないことから、アルジロダイト結晶が生成していない、あるいは仮に生成していたとしても結晶化が著しく不十分であることを確認した。
以上説明したように、実施例1及び2では、原料に加熱しながら機械的応力を加えることで、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を簡易に製造することができる。
本発明によれば、簡易に結晶性硫化物固体電解質を得ることができる。本発明により得られる結晶性硫化物固体電解質は、Liイオン伝導度が高く、固体電解質層等、電池の構成材料として好適である。
1 ケーシング
2 供給口
3 排出口
4a、4b 回転軸
5a、5b パドル
6a、6b スクリュー
7a、7b リバーススクリュー

Claims (11)

  1. リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含む2以上の原料に加熱しながら機械的応力を加えて反応させ、リチウム元素、リン元素、及び硫黄元素を含み、アルジロダイト結晶構造を有する結晶性硫化物固体電解質を得る、固体電解質の製造方法。
  2. 機械的応力を、粉砕機又は混練機を用いて加える請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
  3. 前記粉砕機が、遊星ボールミル、振動ミル、又は転動ミルである請求項2に記載の固体電解質の製造方法。
  4. 機械的応力を、混練機を用いて加える請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
  5. 前記混練機が、2本以上の軸を具備するものである請求項4に記載の固体電解質の製造方法。
  6. 反応時の温度が、120〜350℃である請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体電解質の製造方法。
  7. 前記反応が、固体状態で行われる請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体電解質の製造方法。
  8. 原料が、リチウム化合物、リン化合物、及びハロゲン化合物を含み、該リチウム化合物、及びリン化合物の少なくとも一方が硫黄元素を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体電解質の製造方法。
  9. 前記リチウム化合物が、硫化リチウムである請求項8に記載の固体電解質の製造方法。
  10. 前記リン化合物が、硫化リンである請求項8又は9に記載の固体電解質の製造方法。
  11. 前記ハロゲン化合物が、ハロゲン化リチウムである請求項8〜10のいずれか1項に記載の固体電解質の製造方法。
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