JP2016533336A - 駆虫薬として使用するためのビス−有機金属2−アミノ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル誘導体 - Google Patents
駆虫薬として使用するためのビス−有機金属2−アミノ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル誘導体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016533336A JP2016533336A JP2016517371A JP2016517371A JP2016533336A JP 2016533336 A JP2016533336 A JP 2016533336A JP 2016517371 A JP2016517371 A JP 2016517371A JP 2016517371 A JP2016517371 A JP 2016517371A JP 2016533336 A JP2016533336 A JP 2016533336A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon atoms
- alkyl
- substituted
- unsubstituted
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F17/00—Metallocenes
- C07F17/02—Metallocenes of metals of Groups 8, 9 or 10 of the Periodic System
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N55/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing organic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen and sulfur
- A01N55/02—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing organic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen and sulfur containing metal atoms
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
本発明は一般式(1)【化1】[式中、Xは一般式−Kp−Fl−Kq−によって表される基であって、−Flは−C(=O)−、−C(=S)−であり、lは0又は1であって、−Kpは炭素数pのアルキルであり、pは0、1、2、3又は4であって、−Kqは炭素数qのアルキルであり、qは0、1、2、3又は4であって、かつ、Zは一般式−Kr−Fi−Kt−によって表される基であって、−Fiは−O−、−S−、−O−C(=O)−、−O−C(=S)−、−S−C(=O)−又はNH−(C=O)−であり、iは0又は1であって、−Krは炭素数rのアルキルであり、rは0、1、2、3又は4であって、−Ktは炭素数tのアルキルであり、tは0、1、2、3又は4であって、OMは互いにそれぞれ独立して、非置換若しくは置換された金属サンドイッチ化合物、非置換若しくは置換されたハーフ金属サンドイッチ化合物又は金属カルボニル化合物の群から選択される有機金属化合物である。]により特徴付けられる化合物及びそれらの使用を含む。
Description
本発明はビス−有機金属2−アミノ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル誘導体及びそれらの駆虫薬としての用途に関するものである。
寄生生物は、生産性の低下、成長率の制限及び死によって世界中の農業に著しい経済的損失をもたらす。いくつかの評価によれば、寄生生物によって生ずる畜産業への財政被害は毎年何百億ドルのオーダーである。生産性の低下は畜産業に影響を与えるだけでなく、地球規模の食料生産にも相当な影響を与える。さらに、この10年間に駆虫薬が発見され市場で販売されたにもかかわらず、寄生虫の問題は存続しており、そしてほとんどの種類の駆虫薬に対しての多剤耐性が広がっている。新しい種類の駆虫薬の開発は重要な課題である。家畜の寄生虫のために開発されたどんな駆虫薬であっても、ヒト及び犬や猫や馬のようなペットを含む他の動物の寄生虫に対しても応用性を有するだろう。地球上の人口の6分の1が少なくとも1種類の寄生蠕虫(parasitic helminth)に慢性的に冒されており、そして(障害調整生存年数(DALY)中での)社会経済的負担はがん及び糖尿病の負担よりも大きい。ビルハルツ住血吸虫(Schistosoma haematobium)、タイ肝吸虫(Opisthorchis viverrini)及び肝吸虫(Clonorchis sinensis)のようないくつかの蠕虫は人間に悪性の癌を引き起こす。
近年、アミノ−アセトニトリル誘導体(AADs、特許文献1を参照)と呼ばれる新しい種類の合成駆虫薬が、感染した羊の治療用のゾルビックス(登録商標)(Zolvix)(モネパンテルの別名でも知られる)という商品名で商業的に開発された。
モネパンテル(AAD 1566)
AADsと、特定のアセチルコリン受容体(nAChR)サブユニットとの相互作用が提案されているが、モネパンテルの作用の詳細な様式はまだ知られていない。このターゲットは線虫内にのみ存在してほ乳類内には存在せず、新しい種類の殺線虫薬の開発と関連付けられる。高い重要度として、モネパンテルに対する感度が減少した捻転胃虫(Haemonchus contortus)変異体が近年新規のインビトロセレクション法を用いて特定され(L.ルフェナー、R.バウアー、R.カミンスキー、P.メーザー及びE.シーゲル、Mol.Pharmacol.、2010、78、895−902)、耐性が家畜の胃腸管線虫に生じるだろうと示唆している。この見解は現在市場に出ている全ての駆虫薬に対して通知されている。上記の技術水準に照らして、本発明の目的は、人間及び家畜の寄生虫を抑制する新規化合物を提供することである。
この目的は独立請求項の内容によって達成される。
発明の第1の観点によれば、本願で提供されるのは一般式(1)
[式中、Xは一般式−Kp−Fl−Kq−によって表される基であって、
−Flは−C(=O)−、−C(=S)−であり、lは0又は1であって、
−Kpは炭素数pのアルキルであり、pは0、1、2、3又は4であって、
−Kqは炭素数qのアルキルであり、qは0、1、2、3又は4であって、かつ、
Zは一般式−Kr−Fi−Kt−によって表される基であって、
−Fiは−O−、−S−、−O−C(=O)−、−O−C(=S)−、−S−C(=O)−又はNH−(C=O)−であり、iは0又は1であって、
−Krは炭素数rのアルキルであり、rは0、1、2、3又は4であって、
−Ktは炭素数tのアルキルであり、tは0、1、2、3又は4であって、
各々のOMは互いにそれぞれ独立して、非置換若しくは置換された金属サンドイッチ化合物、非置換若しくは置換されたハーフ金属サンドイッチ化合物又は金属カルボニル化合物の群から選択される有機金属化合物である。]
により特徴付けられる有機金属化合物である。
−Flは−C(=O)−、−C(=S)−であり、lは0又は1であって、
−Kpは炭素数pのアルキルであり、pは0、1、2、3又は4であって、
−Kqは炭素数qのアルキルであり、qは0、1、2、3又は4であって、かつ、
Zは一般式−Kr−Fi−Kt−によって表される基であって、
−Fiは−O−、−S−、−O−C(=O)−、−O−C(=S)−、−S−C(=O)−又はNH−(C=O)−であり、iは0又は1であって、
−Krは炭素数rのアルキルであり、rは0、1、2、3又は4であって、
−Ktは炭素数tのアルキルであり、tは0、1、2、3又は4であって、
各々のOMは互いにそれぞれ独立して、非置換若しくは置換された金属サンドイッチ化合物、非置換若しくは置換されたハーフ金属サンドイッチ化合物又は金属カルボニル化合物の群から選択される有機金属化合物である。]
により特徴付けられる有機金属化合物である。
“置換された”という言葉は親化合物への置換基の付加を指す。
“置換基”は保護又は非保護であり、かつ、親化合物の1つの置換可能な部位又は多数の置換可能な部位に付加される。置換基は他の置換基によってさらに置換され、かつ、直接に又は例えばアルキル、アミド又はヒドロカルビル基のような連結基によって、親化合物と結合する可能性がある。本願に従う “置換基”は、ハロゲン、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル(−C(O)Ra)、カルボキシル(−C(O)ORa)、脂肪族基、脂肪環基、アルコキシ、置換オキシ(−ORa)、アリール、アラルキル、ヘテロ環基、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アミノ(−N(Rb)(Rc))、イミノ(=NRb)、アミド(−C(O)N(Rb)(Rc)又は−N(Rb)C(O)Ra)、ヒドラジン誘導体(−C(NH)NRaRb)、テトラゾール(CN4H2)、アジド(−N3)、ニトロ(−NO2)、シアノ(−CN)、イソシアノ(−NC)、シアネート(−OCN)、イソシアネート(−NCO)、チオシアネート(−SCN)、イソチオシアネート(−NCS);カルボアミド(−OC(O)N(Rb)(Rc)又は−N(Rb)C(O)ORa)、チオール(−SRb)、スルフィニル(−S(O)Rb)、スルフォニル(−S(O)2Rb)、スルフォンアミジル(−S(O)2N(Rb)(Rc)又は−N(Rb)S(O)2Rb)、及びフッ素化合物−CF3、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3を含むが、これに限定されない。Ra、Rb及びRcはそれぞれ独立して、H又は追加の置換基としてH、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族基、アルコキシ、アシル、アリール、ヘテロアリール、脂肪族環及びヘテロアリールアルキルを好ましいリストに含むが、これに限定されない。
本願中で用いられる“アルキル”という言葉は、最大10、具体的には最大4の炭素原子を含む飽和した直鎖又は分岐炭化水素部分を指す。アルキル基の例としてメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、n−ヘキシル、オクチル、デシル及び同類のものを含むが、これに限定されない。アルキル基は一般的には1からおよそ10の炭素原子(炭素数1〜10のアルキル)、具体的には1からおよそ4の炭素原子(炭素数1〜4のアルキル)を含む。“シクロアルキル”という言葉は環状構造を形成する相互接続したアルキル基を指す。本願中で用いられるアルキル基又はシクロアルキル基には任意で追加の官能基を含む可能性がある。置換アルキル基(例えば、置換された−CH3又は置換された−CH2CH3)の例は、−CHF2又は−CH2CH2Fである可能性があり、従って置換基としてさらにフッ化物を含む可能性がある。
本願中で用いられる“アルケニル”という言葉は、炭素原子を最大10含み、かつ少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を持つ直鎖又は分岐炭化水素鎖部分を指す。アルケニル基の例としてエテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、例えば1、3−ブタジエンなどのジエン及び同類のものを含むが、これに限定されない。アルケニル基は一般的には2からおよそ10の炭素原子、さらに一般的には2からおよそ4の炭素原子を含む。本願中で用いられるアルケニル基には任意で追加の官能基を含む可能性がある。
本願中で用いられる“アルキニル”という言葉は、炭素原子を最大10含み、かつ少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を持つ直鎖又は分岐炭化水素鎖部分を指す。アルキニル基の例としてエチニル、1−プロピニル、1−ブチニル及び同類のものを含むが、これに限定されない。アルキニル基は一般的には2からおよそ10の炭素原子、さらに一般的には2からおよそ4の炭素原子を含む。本願中で用いられるアルケニル基には任意で追加の官能基を含む可能性がある。
本願中で用いられる“アルコキシ”という言葉は、酸素アルキル部分であって、酸素原子がアルコキシ基と親分子とを結合するのに用いられるものを指す。アルコキシ基の例としてメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、ネオペントキシ、n−へキソキシ及び同類のものを含むが、これに限定されない。“シクロアルコキシ”という言葉は環状構造を形成する相互接続したアルコキシ基を指す。本願中で用いられるアルコキシ基又はシクロアルコキシ基には任意で追加の官能基を含む可能性がある。置換アルコキシ基(例えば、−OCH3)の一例は、−OCF3である可能性があり、従って3つの追加の置換基(すなわち、フッ化物)を含む可能性がある。
本願中で用いられる“アリール”という言葉は、環状構造を有する、炭素原子間が二重結合及び一重結合を互い違いにする炭化水素を指す(以下、“芳香族炭化水素”とよぶ)。“ヘテロアリール”という言葉は少なくとも1つの炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子に置換されたアリール化合物を指す。芳香族炭化水素は中性又は荷電している可能性がある。アリール基又はヘテロアリール基の例としてベンゼン、ピリジン、ピロール又はシクロペンタ−1、3−ジエン−アニオンがある。本願中で用いられるアリール基又はヘテロアリール基には任意で追加の官能基を含む可能性がある。
本願中で用いられる“有機金属化合物”という言葉は、少なくとも1つの金属、具体的には少なくとも1つの遷移金属(周期表の3族から12族までの金属から選択された金属)及び少なくとも1つの金属−炭素結合を含む化合物を指す。
本願中で用いられる“金属サンドイッチ化合物”という言葉は、金属、具体的には2つのアリール又はヘテロアリールリガンド(以下、“サンドイッチリガンド”とよぶ)と触覚共有結合した遷移金属を含む化合物を指す。これはカチオン性金属サンドイッチ錯体、例えば、ヨウ化物、塩化物、臭化物、フッ化物、トリフラート、テトラホウフッ化物、ヘキサフルオロリン酸塩のような適切なカウンターアニオンを有するコバルトセニウムを含む可能性がある。アリール又はヘテロアリールリガンドは非置換又は置換されている可能性がある。
本願中で用いられる“ハーフ金属サンドイッチ化合物”という言葉は、金属、具体的にはただ1つのアリール又はヘテロアリールリガンド(サンドイッチリガンド)と結合した遷移金属を含む化合物を指す。その他のリガンドはアルキル、アリル、CN又はCO、具体的にはCOを含む可能性があるが、これに限定されない。
本願中で用いられる“金属カルボニル化合物”という言葉は、少なくとも1つの遷移金属と一酸化炭素(CO)リガンドの配位錯体を指す。金属カルボニル化合物は中性、アニオン又はカチオン錯体である可能性がある。一酸化炭素リガンドは1つの金属原子と終端で結合し、又は2つ又はそれ以上の金属原子を架橋する可能性がある。錯体はホモレプティック(一酸化炭素リガンドのみを含む)又はヘテロレプティックである可能性がある。
本願中で用いられる“メタロセン”という言葉は、5員環のアリール又はヘテロアリールリガンドからなる金属サンドイッチ化合物を指す(以下、“cp−リガンド”又は“ヘテロcp−リガンド”とよぶ)。
いくつかの実施形態では、1つの有機金属化合物は親化合物の−O−C−部分に直接結合し、l、q及びpは0である可能性がある(例えば、OM−O−C−)。いくつかの実施形態では、1つの有機金属化合物は炭素数1〜4のアルキルによって親化合物の−O−C−部分部分に結合し(例えば、OM−CH2−O−C−)、l及びqは0であって、かつpは整数の1から4であり、具体的にはpは1である可能性がある。いくつかの実施形態では、1つの有機金属化合物は−C(=O)−又は−C(=S)−基、具体的には−C(=O)−基によって親化合物の−O−C−部分に結合し、l、q及びpは0である可能性がある(例えば、OM−C(=O)−O−C−)。いくつかの実施形態では、1つの有機金属化合物は−C(=O)−又は−C(=S)−基、具体的には−C(=O)−基によって親化合物の−O−C−部分に結合し、lは1であり、qは0であって、かつpは整数の1から4であり、具体的にはpは1である可能性がある(例えば、OM−CH2−C(=O)−O−C−)。いくつかの実施形態では、1つの有機金属化合物は−C(=O)−又は−C(=S)−基、具体的には−C(=O)−基によって親化合物の−O−C−部分に結合し、lは1であり、pは0であって、かつqは整数の1から4であり、具体的にはqは1である可能性がある(例えば、OM−C(=O)−CH2−O−C−)。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は親化合物の−(NH)C=O−部分に直接結合し(例えば、−(NH)C=O−OM)、i、r及びtは0である可能性がある。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は親化合物の−(NH)C=O−部分に直接結合し(例えば、−(NH)C=O−OM)、i、r及びtは0である可能性がある。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は親化合物の−(NH)C=O−部分に直接結合し(例えば、−(NH)C=O−OM)、i、r及びtは0である可能性がある。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は炭素数1〜4のアルキルによって親化合物の−(NH)C=O−部分に結合し、i及びtは0であって、かつrは整数の1から4であり、具体的にはrは1である可能性がある(例えば、−(NH)C=O−CH2−OM)。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は−炭素数1〜4アルキル−O−、−炭素数1〜4アルキル−S−、−炭素数1〜4アルキル−O−C(=O)−、−炭素数1〜4アルキル−O−C(=S)−、−炭素数1〜4アルキル−S−C(=O)−又は−炭素数1〜4アルキル−NH−(C=O)−基によって親化合物の−(NH)−C=O−部分に結合し、iは1であり、rは整数の1から4であり、具体的にはrは1であり、かつtは0である可能性がある(例えば、−(NH)C=O−CH2−O−C(=O)−OM、−(NH)C=O−CH2−CH2−O−OM又は−(NH)C=O−CH2−NH−C(=O)−OM)。いくつかの実施形態では、有機金属化合物は−炭素数1〜4アルキル−O−C(=O)−炭素数1〜4アルキル又は−炭素数1〜4アルキル−O−炭素数1〜4アルキル基によって親化合物の−(NH)C=O−部分に結合し、iは1であって、かつ、r及びtは整数の1から4である可能性がある(例えば、−(NH)C=O−CH2−O−C(=O)−CH2−CH2−OM)。
いくつかの実施形態では、Fiのi、Krのr及びKtのtは0である。
いくつかの実施形態では、Flのlは0である。
いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1である。いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1である。
いくつかの実施形態では、Flのlは0であり、Kqのq及びKpのpは0である。
いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0である。いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、Kqのq及びKpのpは0である。
いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルである。いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルである。いくつかの実施形態では、Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数1のアルキルである。いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数1のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルである。いくつかの実施形態では、Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数2のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flのlは0であり、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、
−Flのlは0であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数1のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数2のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数1のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数2のアルキルであり、
−Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルであって、又は、
−Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルである。
−Flのlは0であり、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、
−Flのlは0であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0であり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数1のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpは炭素数2のアルキルであって、かつ、Kqは炭素数1のアルキル又は炭素数2のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数1のアルキルであり、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であって、かつ、Kqは炭素数2のアルキルであり、
−Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数1のアルキルであって、又は、
−Flのlは0であり、Kqのqは0であって、かつ、Kpは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOMは金属サンドイッチ錯体であり、2つのサンドイッチリガンドはそれぞれ独立して、5員環又は6員環のアリール基、又は5員環又は6員環のヘテロアリール基から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOMは金属サンドイッチ錯体であり、2つのサンドイッチリガンドは両方とも同じであって、かつ、5員環又は6員環のアリール基、又は5員環又は6員環のヘテロアリール基から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOMは金属サンドイッチ錯体であり、2つのサンドイッチリガンドのうち少なくとも1つは、5員環又は6員環のアリール基から選択され、他方のサンドイッチリガンドは、5員環又は6員環のヘテロアリール基から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOMは置換された又は非置換のメタロセンであって、2つのリガンドはそれぞれ独立して、5員環のアリール基(cp−リガンド)又は5員環のヘテロアリール基(ヘテロcp−リガンド)から選択される。金属サンドイッチ錯体は、2つのサンドイッチリガンドの内の1つのいずれの原子によっても親分子と結合する可能性がある。その上又は加えて、これはカチオン性金属サンドイッチ錯体、例えば、ヨウ化物、塩化物、臭化物、フッ化物、トリフラート、テトラホウフッ化物、ヘキサフルオロリン酸塩のような適切なカウンターアニオンを有するコバルトセニウムを含む可能性がある。
いくつかの実施形態では、両方のOMが同一である。
いくつかの実施形態では、OMは一般式(2a)
[式中、MはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であって、かつ、
YはC又はNであって、かつ、
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、
RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3若しくは−SO2CF3、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
の金属サンドイッチ錯体である。
YはC又はNであって、かつ、
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、
RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3若しくは−SO2CF3、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
の金属サンドイッチ錯体である。
いくつかの実施形態では、Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru又はCoである。いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe又はRuである。いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeである。
いくつかの実施形態では、YはCである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeであって、かつ、YはCである。
いくつかの実施形態では、YはCであり、かつ、Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Rz Uのzは1であり、かつ、Ry Lのyは0であって、かつ、RUは有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、YはCであり、かつ、Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFeであり、YはC又はNであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは1であって、かつ、RU及びRLはその他のRU及びRLとはそれぞれ独立して、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、及び−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeであり、YはC又はNであって、かつ、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは1であって、かつ、RLは、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換の炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeであり、YはC又はNであって、かつ、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であって、かつ、RUは、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、YはCであり、かつ、Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeであり、YはC又はNであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは1であって、かつ、RU及びRLはその他のRU及びRLとはそれぞれ独立して、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的にはRUは、有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeであり、YはC又はNであり、かつ、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは1又は2であり、具体的にはzは1であって、かつ、RLはその他のRLとはそれぞれ独立して、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択される金属であり、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeであり、YはC又はNであり、かつ、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であって、かつ、RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的にはRUは、有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、YはNであり、Rz Uのzは0であり、かつ、Ry Lのyは0である。いくつかの実施形態では、YはNであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であって、かつ、一般式2aのMはFe、Ru又はCoの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeである。
いくつかの実施形態では、YはCであり、Rz Uのzは0であり、かつ、Ry Lのyは0である。いくつかの実施形態では、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であって、かつ、一般式2aのMはFe、Ru又はCoの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeである。
いくつかの実施形態では、Flのlは0であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であって、かつ、一般式2aのMはFe、Ru又はCoの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeである。
いくつかの実施形態では、Fiのiは0であり、Krのrは0であり、Ktのtは0であり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であって、かつ、一般式2aのMはFe、Ru又はCoの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeである。
いくつかの実施形態では、Flのlは0であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり、Fiのiは0であり、Krのrは0であり、Ktのtは0であり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であって、かつ、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、より具体的にはMはFeである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択され、具体的にはMはFe、Ru又はCoから選択され、より具体的にはMはFe又はRuであり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択され、具体的にはMはFe、Ru又はCoから選択され、より具体的にはMはFe又はRuであり、YはCであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeであり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeであり、YはCであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;又は
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;又は
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択され、具体的にはMはFe、Ru又はCoから選択され、より具体的にはMはFe又はRuであり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFe、Ru、Co、Ni、Cr、Os又はMnの群から選択され、具体的にはMはFe、Ru又はCoから選択され、より具体的にはMはFe又はRuであり、YはCであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeであり、YはCであり、Rz Uのzは0であり、Ry Lのyは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2aのMはFeであり、YはCであり、Rz Uのzは1であり、Ry Lのyは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;又は
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;又は
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
上記の実施形態の、一般式(2a)の金属サンドイッチ錯体はニュートラル又はカチオン種である可能性があり、具体的にはMがCoである金属サンドイッチ錯体は、Cl−、Br−、F−、BF4 −、CF3SO3 −(OTf)又はPF6 −から選択されるカウンターアニオンCAを含む陽イオン形である可能性がある。
いくつかの実施形態では、OMは一般式(2b)
[式中、MはMn、Re又はTcの群から選択される金属であって、かつ、
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、
RUはその他のRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、及び−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
のハーフ金属サンドイッチ錯体である。
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、
RUはその他のRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、及び−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
のハーフ金属サンドイッチ錯体である。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、RUはその他のRUとはそれぞれ独立して、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは1であって、かつ、RUは、有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは1であり、RUは、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3、−SO2CF3、−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、−F、−Cl、−Br又は−Iから選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは1であり、かつ、RUは、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは1であり、かつ、RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは1であり、かつ、RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、RUは、有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2bのRz Uのzは0である。
いくつかの実施形態では、一般式2bのMはMn、Re又はTcであり、Rz Uのzは0であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2bのMはMn、Re又はTcであり、Rz Uのzは1であり、Fiのi、Krのr及びKtのtは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
いくつかの実施形態では、一般式2bのMはMn、Re又はTcであり、Rz Uのzは0であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルである。
いくつかの実施形態では、一般式2bのMはMn、Re又はTcであり、Rz Uのzは1であり、かつ、
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpのpは0であり;
−Flは−C(=O)−又は−C(=S)であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、Kpは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは炭素数1又は2のアルキルであり、Kqは炭素数1又は2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数1のアルキルであり;
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kpのpは0であり、Kqは炭素数2のアルキルであり、
RUは、−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、具体的には、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、より具体的には−OCF3、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3は有機金属部分の結合部位に対してcp−リガンドの炭素原子に隣接する位置にある(cp−リガンドの1、2置換パターンが生じる)。
上記の実施形態の、一般式(2b)のハーフ金属サンドイッチ錯体はニュートラル又はカチオン種である可能性があり、具体的にはMがCoであるハーフ金属サンドイッチ錯体は、I−、Cl−、Br−、F−、BF4 −、CF3SO3 −(OTf)又はPF6 −から選択されるカウンターアニオンCAを含む陽イオン形である可能性がある。
いくつかの実施形態では、OMは一般式(2c)
[式中、Rcは、
−水素原子、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、具体的には非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、及び−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
のハーフ金属サンドイッチ錯体である。
−水素原子、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、具体的には非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、及び−S(O)2NR3R4、
−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
のハーフ金属サンドイッチ錯体である。
いくつかの実施形態では、一般式2cのRcは、−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、一般式2cのRcは、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、一般式2cのRcは、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択され、R3及びR4は独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、一般式2cのRcは水素原子である。
いくつかの実施形態では、一般式2cのRcは、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシである。
本発明の該観点の具体的な実施形態は:
a.N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−イル)フェロセンアミド(1)
b.2−フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネート(2)
c.2−フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネート(2a)
である。
a.N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−イル)フェロセンアミド(1)
一般式(1)の化合物はそれらの水和物の形でも得ることができ、及び/又は、例えば個体で存在する化合物の、結晶化に用いられるその他の溶媒も含みうる。方法及び/又は反応条件に応じて、一般式(1)の化合物は自由な形態又は塩の形態で得ることができる。
一般式(1)の化合物は光学異性体又はその混合物として存在する可能性がある。光学中心は一般式中に星印で印が付けられ、かつエチル部分のC1炭素原子に位置するが、しかしながら、簡潔さの理由により、特定化合物のすべての一般式において光学中心が示されるとは限らない。たとえどの場合においても立体化学的な詳細に特に言及しないとしても、発明は純粋異性体、ラセミ混合物及び全ての可能性のある異性混合物と関連し、かつ、以下もそうであると理解される。過程又は他の方法で得られる一般式(1)の化合物のエナンチオマー混合物は、−それらの化学成分の物理化学的な違いに基づいて−既知の方法、例えば分別結晶、蒸留及び/又はクロマトグラフィー、具体的にはキラルHPLCカラムを用いた分取HPLCによって純粋なエナンチオマーに分離する可能性がある。
本発明によれば、対応する異性体混合物の分離とは別に、一般的に知られているジアステレオ選択的又はエナンチオ選択的な合成法、例えば以下で説明する方法の実行及び対応する適切な立体化学の抽出操作もまた、純粋なジアステレオマー又はエナンチオマーの取得に適用可能である。
個々の化合物が異なる生物活性を有するならば、より活性のある異性体を単離又は合成するのに有利である。
本発明のさらなる目的は一般式(1)で表される化合物の調製過程である。
調製は、以下の一般式で表される化合物を含む。
上記で定義された置換基Ry L、Rz U、Y、Q及びMを含む化合物2は、購入することができ、又は既知の手順で合成される可能性があり、又は既知化合物と同様に調製される可能性がある、既知の化合物である。そのような手順はパトラら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798);アプルテセイら(Appl.Organomet.Chem.、2005、9、1022−1037);ボニーニら(Eur.J.Org.Chem.、2002、543−550);ルタブルら(J.Organomet.Chem.、2001、637、364−371)によって、それに限定されることなく説明される。Qは脱離基又はOHであり、具体的にはQは特許文献1で説明される脱離基である。任意に、(上記で定義し、かつ一般式1で示した意味を持つ)一般式−Kr−Fi−Kt−のZ基は、次に−C=O−Q−部分と化合物2の有機金属OMとの間に導入される可能性がある。
いくつかの実施形態では、化合物3’は化合物3の代わりに用いられる。
反応経路はスキーム1及び2で記載されるものと同じである。化合物3’はロードら(Synthesis 2009、12、2015−2018及び文中の参考文献)に従って生成できる。M、Q及びYは上記の定義と同様の意味を持つ。任意に、化合物2’が用いられる前にSCF3部分は、トルーデルら(J.Org.Chem.2003、68、5388−5391)に従って酸化することによってSOCF3又はSO2CF3部分に変換される可能性がある。任意に、(上記で定義し、かつ一般式1で示した意味を持つ)一般式−Kr−Fi−Kt−のZ基は、次に−C=O−Q−部分と化合物2の有機金属OMとの間に導入される可能性がある。
調製は、以下の一般式に記載される化合物をさらに含む。
化合物4は上記で定義するような置換基Ry L、Rz U、M、Y、Q及びKpのpを含む。WはO又はSである。いくつかの実施形態では、WはOであり、かつ、QはClであって、かつ反応はトリエチルアミン存在下で起こる。いくつかの実施形態では、WはOであり、かつ、QはOHであって、かつ反応はHATU(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N、N’、N’−テトラメチルウロミウム−ヘキサフルオロホスフェート)、N、N−ジメチルホルムアミド中のDIEPA(N、N−ジイソプロピルエチルアミン)存在下で起こる(パトラら(Organometallics.2010、29、4312−4319)の手順に相当する)。任意に、(上記で定義するような意味の)アルキル基Kqは(WはO又はSである)−C=W部分とQ基との間に導入される可能性がある。化合物4は、購入することができ、又は既知の手順で合成される可能性があり、又は既知化合物と同様に調製される可能性がある、既知の化合物である。そのような手順、例えばパトラら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798);アプルテセイら(Appl.Organomet.Chem.、2005、19、1022−1037);ボニーニら(Eur.J.Org.Chem.、2002、543−550);ルタブルら(J.Organomet.Chem.、2001、637、364−371)によって説明される。
調製は、以下の一般式に記載される化合物をさらに含む。
化合物5は上記で定義するような置換基Ry L、Rz U、Y、M、Kpのpを含む。化合物5(スキーム1を参照)はガサーら(J.Organomet.Chem.、2007、692、3835−3840)によって利用された方法と同様の合成方法に従って、化合物2bの有機金属部分OMの反応によって形成される。
スキーム1:ガサーら(J.Organomet.Chem.、2007、692、3835−3840)によって利用された方法と同様の合成方法に従った、化合物5’からの化合物5の形成。上記で定義されるような置換基Ry L、Rz U、Y、Kpのpを含む化合物5’は、購入することができ、又は既知の手順で合成される可能性があり、又は既知化合物と同様に調製される可能性がある、既知の化合物である。そのような手順はパトラら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798);アプルテセイら(Appl.Organomet.Chem.、2005、19、1022−1037);ボニーニら(Eur.J.Org.Chem.、2002、543−550);ルタブルら(J.Organomet.Chem.、2001、637、364−371)によって、それに限定されることなく説明される。
一実施形態では、トリエチルアミン存在下で、化合物3を化合物6で処理し、化合物7を生成した。反応経路はスキーム2に描写する。
スキーム2:ゴーヴリら(特許文献1)による適応した手順に従って、2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル誘導体4を生成した。化合物3及び7のRy L、Rz U、M、Y及びQは上記の定義と同様の意味を持つ。ガサーら(J.Organomet.Chem.、2010、695、249−255)による適応した手順に従って、化合物3を1当量の化合物6と反応させて、化合物7を得た。いくつかの実施形態では、QはClであって、かつ反応はトリエチルアミン存在下で起こる。いくつかの実施形態では、QはOHであって、かつ反応はHATU、N、N−ジメチルホルムアミド中のDIEPA存在下で起こった(パトラら(Organometallics.2010、29、4312−4319)の手順に相当する)。いくつかの実施形態では、OH基はラコフスキーら(VIII.単量体及び重合体のフェロセニレンオキサジアゾールの調製.J.Prakt.Chem.1967、35、149−58)、ウィッテら(Organometallics.1999、18、4147−4155)又はコルモードら(Dalton Trans.2010、39、6532−6541)によって説明される手順に従って、脱離基Clに交換される可能性がある。
一実施形態では、ガサーら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798)による適応した手順に従って、化合物4を化合物7と反応させて、化合物8aを得た。反応経路はスキーム3に描写する。
スキーム3:ガサーら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798)による適応した手順に従って、化合物4を化合物7と反応させて、化合物8aを得た。Rn 1、Ry L、Rz U、Y、M、Q、W及びKpのpは上記の定義と同様の意味を持つ。いくつかの実施形態では、WはOであり、かつ、QはClであって、かつ反応はトリエチルアミン存在下で起こる。いくつかの実施形態では、WはOであり、かつ、QはOHであって、かつ反応はHATU、N、N−ジメチルホルムアミド中のDIEPA存在下で起こる(パトラら(Organometallics.2010、29、4312−4319)の手順に相当する)。任意に、(上記で定義するような意味の)アルキル基Kqは(WはO又はSである)−C=W部分とQ基との間に導入される可能性がある。任意に、(上記で定義し、かつ一般式1で示した意味を持つ)一般式−Kr−Fi−Kt−のZ基は、次に−C=O−Q部分と化合物2の有機金属OMとの間に導入される可能性がある。
一実施形態では、ガサーら(J.Organomet.Chem.、2007、692、3835−3840)による適応した手順に従って、化合物5を化合物7と反応させて、化合物8bを得た。反応経路はスキーム4に描写する。
スキーム4:ガサーら(J.Organomet.Chem.、2007、692、3835−3840)及びガサーら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798)による適応した手順に従って、化合物5を化合物7と反応させて、化合物8bを得た。Rn 1、Ry L、Rz U、Y及びKpのpは上記の定義と同様の意味を持つ。
一実施形態では、2当量の化合物3を1当量の化合物6と反応させ、化合物9を得た。反応経路はスキーム5に描写する。
スキーム5:ガサーら(J.Organomet.Chem.、2010、695、249−255)による適応した手順に従って、2当量の化合物3を1当量の化合物6と反応させて、化合物9を得た。Ry L、Rz U、Y、Q及びMは上記の定義と同様の意味を持つ。いくつかの実施形態では、Qはハロゲン化物、メシラート又はトシラートである。いくつかの実施形態では、QはClであって、かつ、反応はトリエチルアミン存在下で起こる。いくつかの実施形態では、QはOHであって、かつ反応はHATU、N、N−ジメチルホルムアミド中のDIEPA存在下で起こる(パトラら(Organometallics.2010、29、4312−4319)又はガサーら(New.J.Chem.2012、36、1819−1827)の手順に相当する)。
一般式2bのハーフ金属サンドイッチ錯体OMを含む化合物の反応経路は、上記の反応と同様の経路をたどり、具体的には、当業者が容易に適応可能な、スキーム2〜スキーム4で描写されるものと同様の経路をたどる。上記の条件、参考文献及び反応経路を参照する。
一般式(2a)の金属サンドイッチ錯体及び一般式(2b)のハーフ金属サンドイッチ錯体OMを含む化合物の反応経路は、当業者が容易に適応可能な、スキーム1及びスキーム2で描写する上記の反応と同様の経路をたどる。具体的には、適応はウォルター−シュタイングルーベらの発表(「一置換ペンタメチルコバルトセニウムカチオンの合成及び分子構造」、Eur.J.Inorg.Chem.2014、4115−4122、DOI:10.1002/ejic.201402443;ヴァニーチェックら、Organometallics、2014、33、1152−1156、dx.doi.org/10.1021/om401120h、E.フーリーら、Journal of Organometallic Chemistry 754(2014)80e87、dx.doi.org/10.1016/j.jorganchem.2013.12.027も参照)に基づく。
一般式2cのカルボニル錯体OMを含む化合物の反応経路はスキーム6に描写する。
スキーム6:HATU及びDIEPA存在下で化合物6を化合物10と反応させ、化合物11を得た(パトラら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798)を参照)。Xは上記で定義されるように、一般式−Kp−Fl−Kq−によって表される基である。その上、Rc、Q、p、Kp、l、Fl、q及びKqは上記の定義と同様の意味を持つ。ゴーヴリら(特許文献1)による適応した手順に従って、化合物11を次に化合物12と反応させ、化合物13を得た。その後、化合物13を次に2当量のオクタカルボニルコバルト(Co2(CO)8)と、ガサーら(Inorg.Chem.、2009、48、3157−3166)によって利用された適応される合成方法に従って反応させ、化合物14を得た。任意に、(上記で定義し、かつ一般式1で示した意味を持つ)一般式−Kr−Fi−Kt−のZ基は、−C=O−H部分と化合物10のアルキン部分との間に導入される可能性がある。化合物10及び12は、購入することができ、又は既知の手順で合成される可能性があり、又は既知化合物と同様に調製される可能性がある、既知の化合物である(例としてゼイニェら(Bioorg.Med.Chem.Lett.2010、20、3165−3168)を参照)。
本発明の第3の観点によれば、本発明の第1の観点で定義された化合物は、疾患の治療方法において使用するために提供される。
本願で提供する化合物の薬学的に許容される塩は、本発明の範囲に包含されると考えられる。
本発明の第1の観点によれば、上記本発明の観点又は実施形態による化合物からなる、蠕虫感染、具体的には条虫、吸虫及び線虫、特にヘモンクス属(Haemonchus)、トリストロンギルス属(Trichstrongylus)、テラドルサジア属(Teladorsagia)、クーペリア属(Cooperia)、イソファゴストムム属(Oesophagostomum)及び/又はチャベルチア属(Chabertia)の種による感染、条虫症、住血吸虫症、回虫症、メジナ虫症、象皮症、蟯虫症、フィラリア症、鉤虫症、オンコセルカ症、旋毛虫症及び/又は鞭虫症の予防又は治療用の医薬生成物が提供される。
医薬生成物は、腸内投与、例えば鼻腔、口腔、直腸又は、特に、経口投与、及び非経口投与、例えば経皮(吹き出物)、皮内、皮下、静脈内、肝内又は筋内投与として用いられる可能性がある。医薬生成物は約1%から約95%の有効成分を含むが、好ましくは約20%から約90%である。
本発明の第1の観点によれば、上記本発明の観点又は実施形態による化合物からなる、蠕虫感染、具体的には特に条虫、吸虫及び線虫による感染、条虫症、住血吸虫症、回虫症、メジナ虫症、象皮症、蟯虫症、フィラリア症、鉤虫症、オンコセルカ症、旋毛虫症及び/又は鞭虫症の予防又は治療用の剤形が提供される。剤形は鼻腔、口腔、直腸、経皮又は経口投与を含む様々な経路によって投与され、又は吸入製剤又は坐薬である可能性がある。あるいは、剤形は、例えば静脈内、肝内、又は特に皮下、又は筋内への注入形式のような非経口投与用である可能性がある。任意で、薬学的に許容される担体及び/又は添加剤が存在する可能性がある。
本発明の第1の観点によれば、上記本発明の観点又は実施形態による化合物からなる、蠕虫感染、具体的には特に条虫、吸虫及び線虫による感染、条虫症、住血吸虫症、回虫症、メジナ虫症、象皮症、蟯虫症、フィラリア症、鉤虫症、オンコセルカ症、旋毛虫症及び/又は鞭虫症の予防又は治療用の薬剤の製造方法が提供される。本発明による薬剤は当技術分野で周知の方法、特に従来の混合、被覆、粒状化、溶解又は凍結乾燥によって製造される。
本発明の第1の観点によれば、上記本発明の観点又は実施形態による化合物のそれを必要とする患者への投与からなる、蠕虫感染、具体的には前述の症状の、予防又は治療の方法が提供される。
治療は予防又は治療目的用である可能性もある。投与において、上記本発明の観点による化合物は、化学的に純粋な形態の化合物と任意の薬学的に許容される担体及び任意の補助薬からなる医薬品の形で提供されることが好ましい。化合物は蠕虫感染に対して有効な量用いられる。化合物の剤形は、種、患者の年齢、体重及び個別の状態、個別の薬物動態データ、投与の方法、及び投与が予防又は医療目的のいずれかによって決まる。投与される1日用量は約1μg/kgから約1000mg/kgまでの幅があるが、好ましくは本発明における活性剤が約1μgから約100μgまでである。
本発明の実施形態について記載する本明細書の参照部分のいずれも、そのような実施形態が本発明の一つの特徴を参照するのみであり、そのような実施形態は、異なる特徴を参照するその他のいずれかの実施形態と組み合わせられる可能性があることを意味する。例えば、OMを定義するいかなる実施形態も、異なる性質を有する発明の化合物群又は発明の単一化合物を特徴付ける、Rz U、Fl又はKpを定義するいかなる実施形態とも結びつく可能性がある。
本発明は以下の実施例及び図によって限定されずに、追加的に特徴付けられ、追加的な特徴、有利な点又は実施形態を得られる。実施例及び図は本発明を説明するものであって限定するものではない。
一般的手法
材料:全ての化学物質は試薬用品質又は高品質であり、民間の供給業者から入手し、及び追加の精製なしに用いた。溶液は受け取った状態又は4Å及び3Åのモレキュラーシーブ上で乾燥させた状態で用いた。テトラヒドロフラン(THF)及びジエチルエーテルは採用した標準の手順で、窒素下で新たに蒸留した。全ての合成は標準のシュレンク管操作法を用いて実行した。
材料:全ての化学物質は試薬用品質又は高品質であり、民間の供給業者から入手し、及び追加の精製なしに用いた。溶液は受け取った状態又は4Å及び3Åのモレキュラーシーブ上で乾燥させた状態で用いた。テトラヒドロフラン(THF)及びジエチルエーテルは採用した標準の手順で、窒素下で新たに蒸留した。全ての合成は標準のシュレンク管操作法を用いて実行した。
装置と方法: 1H−及び13C−NMRスペクトルは重水素化溶媒中で、ブルカーDRX・400又はAV2・500に30℃で記録した。ケミカルシフトδはppmで報告される。残存溶媒のピークは内部基準として用いられている。ピークの多重度の略称は以下のようになる:s(シングレット)、d(ダブレット)、dd(ダブルダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、m(マルチプレット)及びb(ブロード)。赤外スペクトルはパーキンエルマー・スペクトラム・BX・FT−IR分光光度計に記録し、かつKBrプレスリングは固体で用いた。信号強度はw(弱)、m(中)、s(強)及びb(ブロード)と省略される。ESIマススペクトルはブルカー・エスクワイア6000又はブルカー・マキシス・QTOF−MS装置(ブルカー・ダルトニクス・ゲーエムベーハー、ブレーメン、ドイツ国)に記録した。LC−MSスペクトルは、PDA検出器及びアジレント・ゾルバックス300SB−C18分析カラム(粒径5.0μm、孔径100Å、150×3.0mm)又はマッハライ−ナーゲル100−5C18分析カラム(粒径3.5μm、孔径300Å、150×3.0mm)を用いた自動採取器を備えた装置であるウォーターズ社のAcquityTMで測定した。このLCはMS測定用のブルカー社(ブレーメン、ドイツ国)製のエスクワイア・HCTと連動した。LCの連動(流量:0.3mLmin−1)はA(0.1%体積%ギ酸を含む蒸留水)及びB(アセトニトリル(シグマ−アルドリッチ社、HPLC用)、t=0分、5%B;t=3分、5%B;t=17分、100%B;t=20分、100%B;t=25分、5%B)の線形勾配で実行した。高解像度ESIマススペクトルはブルカー・マキシス・QTOF−MS装置(ブルカー・ダルトニクス・ゲーエムベーハー、ブレーメン、ドイツ国)に記録した。サンプル(約0.5mg)は0.5mLのアセトニトリルと水1:1に0.1%のギ酸を加えた溶液に溶解した。そして溶液を10倍に希釈し、その後3μlmin−1の連続噴射方式で分析した。質量分析計は4000Vのキャピラリー電位、−500Vのエンドプレートオフセットの陽エレクトロスプレーイオン化方式において、0.4バールの圧力の窒素噴霧器及び180℃で4.0l/minの乾燥ガスフローで操作した。MS取得は、質量範囲を質量電荷比100から2000まで、分解能20’000及び毎秒1スキャンで、フルスキャンモードで行った。質量はギ酸ナトリウム溶液2mMによって、質量電荷比158から1450までの質量範囲にわたって、2ppm以下の精度で調整した。
細胞培養:ヒト子宮頸がん細胞(ヒーラ)は5%のウシ胎仔血清(FCS、ギブコ社)、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンを添加したDMEM(ギブコ社)中で、37℃及び5%二酸化炭素下で培養した。通常のヒト胎児肺繊維芽細胞MRC−5の細胞株は、10%のFCS(ギブコ社)、200mmol/lのL−グルタミン、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンを添加して、F−10培地(ギブコ社)中で、37℃及び5%二酸化炭素下で保持した。化合物の癌を抑える可能性を立証するために、それらをヒーラという名の1つの細胞株で、レサズリン(プロモセル・ゲーエムベーハー)を用いた蛍光細胞生死判別実験によって試験した。細胞毒性を示した化合物はその後通常のMRC−5細胞で試験した。処理の1日前に、細胞は96ウェルの、100μlの成長培地プレートに、ヒーラが4×103cells/well、MRC−5が7×103cells/wellの密度でトリプリケートで播種した。2日間、化合物の濃度上昇で細胞を処理した。2日後に、培地及び薬物を除去し、そしてレサズリン(最終濃度0.2mg/ml)を含む100μlの新鮮培地を添加した。37℃で4時間培養後、強い赤色蛍光物質であるレゾルフィンの蛍光について、スペクトラルマックス・M5・マイクロプレート・リーダーによって540nmの励起波長で590nmの発光を定量化した。
シー・エレガンスの運動抑制分析:非同期のN2のシー・エレガンス線虫(ブリストル)は標準プロトコル(シー・エレガンスの維持;スティーアネーグル、T.編.;Wormbook、2006)に従って、食料源として大腸菌OP50の菌叢を播種した線虫成長培地(NGM)寒天中で保持した。線虫はM9バッファ(42mmol/lのリン酸水素二ナトリウム、22mmol/lのリン酸水素二カリウム、86mmol/lの塩及び1mmol/lの硫酸マグネシウム)で洗浄してNGMプレートから採取し、10mLチューブ(ファルコン社)に吸引及び収集した。この懸濁液の5μL中の線虫の平均数は4×5μLの分割単位で硝子スライド(メンゼル・グレイサー社)に移動することによって計算し、かつ線虫は複式顕微鏡(オリンパス・CH30)下で数え上げた。この懸濁液が1μL中に1匹の線虫を含むよう調整するために、600×gで30秒線虫を沈殿後、M9バッファを添加あるいは除去した。
作業溶液のための試験化合物、ゾルビックス(モネパンテル)及びDMSOの希釈、及び液体検査のための96ウェルプレートの設定:70μLの量のM9バッファを、マルチチャンネルピペッターを用いて96ウェルプレートのそれぞれのウェルに添加した。20μLの量の線虫懸濁液は、調整された(線虫への損傷を最小化するために開口部が拡大された)ピペットのチップと共にシングルチャンネルピペッターを用いてそれぞれのウェルに添加した。濃度を維持するために、線虫懸濁液は3ウェルごとに軽く弾いて再懸濁した。化合物は4℃で保存し、そして分析への添加の前にジメチルスルホキシド(DMSO)で濃度が100mmol/lに達するように希釈した。これらの貯蔵液は20mmol/l、2mmol/l、0.02mmol/l及び0.002mmol/lの系列を作るためにDMSOでさらに希釈され、その後1mmol/l、0.1mmol/l、1μmol/l及び0.1μmol/l(全て5%(体積)DMSO)を作るためにM9バッファで20倍に希釈した。それぞれの濃度10μLを、最終濃度が100μl中で100μmol/l、10μmol/l、100nmol/l及び10nmol/l(0.5%DMSO)に達するようにウェルにデュプリケートで添加した。ゾルビックス(モネパンテル)希釈系列は次に同様の希釈スキーマで同時に作成し、そしてポジティブコントロールとして用いた;1%DMSOの媒体コントロールに達するように10%DMSOを10μL添加した。10μLのM9をネガティブコントロールのウェルに添加した(図1を参照)。プレートは室温(22〜24℃)で一晩培養した。
定量的な線虫の運動性の記録:不動の線虫はそれぞれのウェルの全ての線虫の割合として、オリンパスSZ30解剖顕微鏡を用いて数えた。不動の比率は全体から差し引き、そしてその残りを全体で割って各ウェルの生存線虫の割合を得た。
インビトロ実験は試験化合物によって幼虫成長分析で実施しうる。実験を行うために、羊たちをヘモンクス属、トリストロンギルス属、テラドルサジア属、クーペリア属、イソファゴストムム属又はチャベルチア属の種の感染性3齢幼虫(L3)に感染させる。これらの感染した羊たちの***物を採取し、そして実験に用いる;〜100gの***物を粉砕し、均等化し、そして〜1000mlの砂糖溶液(比重1.2)で懸濁し、‘茶こし器’を通して篩過し、そしてこし器内の大きい未消化の食品材料を捨てる。砂糖溶液をその後平らな皿に移し、そしてプラスチックの上向きの透明フィルムの細切れを表面に置く。プラスチックは少なくとも45分間卵がくっつくまで置き、その後注意深く除去する。卵はプラスチックを水で洗浄して、50mlの遠心分離管に集める。卵を含んだ水は、追加的に植物原料を除去するために40mmのふるいを通し、その後1000×gで10分間遠心分離する。上澄みにある卵を確認し、そして卵の大部分が管の底にあるように捨てる。これらの卵を1mlの水に採取し、そして〜200卵/20μlに希釈する。
1.それぞれの化合物は5つの濃度で試験する:100、50、25、12.5及び6.25mmol/lである(すなわち、100mmol/lから一連の倍数希釈を開始する)。それぞれの化合物の希釈(全体で10ml)は1.5mlの微少遠心管で行い、1mlの溶融寒天を添加し、管を遠心して、そして寒天を96ウェルのマイクロタイタープレートのウェルに等分(150ml)する。
2.DMSOは多くのウェルで溶媒のみのコントロール(ネガティブコントロール)として用い、一方シデクチン(cydectin)はポジティブコントロールとして試験化合物と同じ濃度で用いる。再試験化合物として、ポジティブコントロールとして用いるシデクチンの濃度は:6.25、12.5、25、50及び100mmol/lである。
3.〜100個の卵(20μl)をそれぞれのウェルに添加する。
4.プレートを27℃で一晩培養する。
5.プレートは次の日の午前及び午後に、ネガティブコントロールのウェルをほとんどの卵が孵化していることを確かめるためにチェックする。殺卵効果を有すると思われるいずれの化合物もそれが認められる。
6.ほとんどの卵の孵化後、15μLの栄養培地を幼虫に与えるために添加する。栄養培地は以下のように合成する:1gの酵母エキスを90mlの0.85%生理食塩水に添加し、そして121℃で20分加圧滅菌する。3mLのアール平衡塩類溶液の10倍液を、27mLの酵母エキス溶液に添加し、そして重炭酸塩の添加によって溶液のpHを5.4〜5.6に調整する。
7.7日間の追加の培養の後に、それぞれのウェルで成長したL3幼虫の数を測定する。
2.DMSOは多くのウェルで溶媒のみのコントロール(ネガティブコントロール)として用い、一方シデクチン(cydectin)はポジティブコントロールとして試験化合物と同じ濃度で用いる。再試験化合物として、ポジティブコントロールとして用いるシデクチンの濃度は:6.25、12.5、25、50及び100mmol/lである。
3.〜100個の卵(20μl)をそれぞれのウェルに添加する。
4.プレートを27℃で一晩培養する。
5.プレートは次の日の午前及び午後に、ネガティブコントロールのウェルをほとんどの卵が孵化していることを確かめるためにチェックする。殺卵効果を有すると思われるいずれの化合物もそれが認められる。
6.ほとんどの卵の孵化後、15μLの栄養培地を幼虫に与えるために添加する。栄養培地は以下のように合成する:1gの酵母エキスを90mlの0.85%生理食塩水に添加し、そして121℃で20分加圧滅菌する。3mLのアール平衡塩類溶液の10倍液を、27mLの酵母エキス溶液に添加し、そして重炭酸塩の添加によって溶液のpHを5.4〜5.6に調整する。
7.7日間の追加の培養の後に、それぞれのウェルで成長したL3幼虫の数を測定する。
インビボ実験はこれらの寄生虫(すなわち、ヘモンクス属、トリストロンギルス属、テラドルサジア属、クーペリア属、イソファゴストムム属又はチャベルチア属の種)の単一種に感染した羊たちで実施しうる。
内部寄生虫
犬糸状虫(Dirofilaria immitis)(Di)(糸状線虫類)に対するインビトロ活性
新たに採取され洗浄されたドナー動物(犬糸状虫症の犬)の血液由来のミクロフィラリア(microfilariae)が用いられる。ミクロフィラリアはその後、抗寄生虫性活性を評価するための被検物質を含む、フォーマットされたマイクロプレートに分散する。それぞれの化合物はそれらの最小有効量(MED)を測定するために、連続希釈法で試験する。プレートは26℃及び60%の相対湿度(RH)において48時間培養する。ミクロフィラリアの運動性はその後、考えられる殺線虫活性を確認するために記録する。有効性は、コントロール及び基準と比較した運動性低下をパーセントで表す。
犬糸状虫(Dirofilaria immitis)(Di)(糸状線虫類)に対するインビトロ活性
新たに採取され洗浄されたドナー動物(犬糸状虫症の犬)の血液由来のミクロフィラリア(microfilariae)が用いられる。ミクロフィラリアはその後、抗寄生虫性活性を評価するための被検物質を含む、フォーマットされたマイクロプレートに分散する。それぞれの化合物はそれらの最小有効量(MED)を測定するために、連続希釈法で試験する。プレートは26℃及び60%の相対湿度(RH)において48時間培養する。ミクロフィラリアの運動性はその後、考えられる殺線虫活性を確認するために記録する。有効性は、コントロール及び基準と比較した運動性低下をパーセントで表す。
捻転胃虫及び蛇状毛様線虫(Trychostrongylus colubriformis)(胃腸管線虫類)に対するインビトロ活性
新たに採取され洗浄された線虫の卵は、抗寄生虫性活性を評価するための被検物質を含む、適切にフォーマットされたマイクロプレートに播種するために使用する。それぞれの化合物はそれらのMEDを測定するために、連続希釈法で試験する。試験化合物は、卵から三齢幼虫までの完全な成長をさせた栄養培地で希釈する。プレートは28℃及び60%の相対湿度(RH)において6日間培養する。卵の孵化及びその後の幼虫の成長は、考えられる殺線虫活性を確認するために記録する。
新たに採取され洗浄された線虫の卵は、抗寄生虫性活性を評価するための被検物質を含む、適切にフォーマットされたマイクロプレートに播種するために使用する。それぞれの化合物はそれらのMEDを測定するために、連続希釈法で試験する。試験化合物は、卵から三齢幼虫までの完全な成長をさせた栄養培地で希釈する。プレートは28℃及び60%の相対湿度(RH)において6日間培養する。卵の孵化及びその後の幼虫の成長は、考えられる殺線虫活性を確認するために記録する。
有効性は卵の孵化の減少、L3の成長の減少、又は全段階の幼虫の麻痺及び死をパーセントで表す。
合成経路の実施例
実施例1:
化合物1(N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−イル)フェロセンアミド)の合成
合成経路案はスキーム7に描写する。
スキーム7:試薬及び条件:(a)tert−ブトキシド、t−ブチルリチウム、二酸化炭素、THF、−78℃→室温、35%;(b)ジクロロメタン、塩化オキサリル、還流→室温、一晩;(c)THF、トリエチルアミン(NEt3)、室温、一晩、29%;(d)炭酸カリウム及び18−クラウン−6、ジクロロメタン、26%。
実施例1:
化合物1(N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−イル)フェロセンアミド)の合成
合成経路案はスキーム7に描写する。
化合物15をtert−ブトキシド、t−ブチルリチウム及び二酸化炭素と反応させて化合物3aを得た。フェロセンカルボン酸3aの合成(ステップa)は、ウィッテら(Organometallics.1999、18、4147)の手順を適応させた。化合物3aは還流下で塩化オキサリルと反応させて化合物3bを得た。クロロカルボニルフェロセン3bの合成(ステップb)は、コルモードら(Dalton Trans.2010、39、6532)の手順を適応させた。任意にラコフスキーら(VIII.単量体及び重合体のフェロセニレンオキサジアゾールの調製.J.Prakt.Chem.1967、35、149−58)の適応される手順が適用される可能性がある。クロロカルボニルフェロセン3b及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル6を無水THFに溶解させ、かつトリエチルアミンを添加した(ステップc)。ガサーら(J.Organomet.Chem.、2010、695、249−255)による適応した手順に従って、溶媒を蒸発させ、かつカラムクロマトグラフィーで精製した後、N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェロセンアミド7aを29%の収率で単離した。ガサーら(J.Organomet.Chem.、2007、692、3835−3840)及びガサーら(J.Med.Chem.、2012、55、8790−8798)による適応される手順に従って、化合物7aを1当量の5aと、炭酸カリウム及び無水アセトニトリル中の18−クラウン−6存在下で反応させて、化合物1を43%の収率で得た。
実施例2:化合物2(フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネート)の合成
合成経路案はスキーム8に描写する。
スキーム8:2当量のクロロカルボニルフェロセン3b及び1当量の2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル6を無水THFに溶解させ、そしてトリエチルアミンを添加した。溶媒の蒸発及びカラムクロマトグラフィーによる精製後に、フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネートを収率:29%で単離した。
合成経路案はスキーム8に描写する。
合成及びキャラクタリゼーション
フェロセンカルボン酸(3a):
フェロセンカルボン酸3aの合成はウィッテら(Organometallics.1999、18、4147)の手順を適応させた。フェロセン15(6.0g、32mmol)及びtert−ブトキシドカリウム(0.46g、4.08mmol)を無水THF(300mL)に完全に溶解させた。橙の溶液を−78℃に冷却し、温度を−70℃以下に維持しながらtert−ブチルリチウム(34.0mL、64.5mmol、1.9Mペンタン溶液)を15分にわたって液滴で添加した。反応混合物は−78℃で1時間撹拌し、そして次にドライアイス(過剰)及びジエチルエーテルのスラリーに注いだ。混合物は一晩室温まで暖め、そして水酸化ナトリウム水溶液(0.75N、4×250mL)で抽出した。一体化した水層は塩酸(pH>4)で中和して、そして結果として生じる橙の固体はジエチルエーテル(4×250mL)で有機層が無色のままになるまで抽出した。一体化した有機層は微量のフェロセンジカルボン酸を除去するために濾過し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過してそして溶媒を減圧下で蒸発させてフェロセンカルボン酸を橙の固体として収率35%で得た。生成物の分光分析データはウィッテら(Organometallics.1999、18、4147)によって以前に報告されたものに一致した。
フェロセンカルボン酸(3a):
クロロカルボニルフェロセン3b:
クロロカルボニルフェロセン3bの合成は、コルモードら(Dalton Trans.2010、39、6532)の手順を適応させた。フェロセンカルボン酸3a(462mg、2.01mmol)を無水ジクロロメタン(23mL)で懸濁後、塩化オキサリル(1100μL、13.64mmol)の無水ジクロロメタン(10mL)溶液を反応混合物に液滴で添加して、橙の懸濁液が暗赤色に変化した。反応混合物は2時間還流して、そして次に室温で一晩撹拌した。次に溶媒を真空下で除去した。生成物は精製せず、直ちに次の合成段階に用いた。
2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル6:
2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル4はゴーヴリら(特許文献1)によって発表された手順に従って調製した。IR(KBr、cm−1):3329s、3286s、3205s、2985s、2935s、2858s、2756w、2229m、1625s、1476m、1457m、1383m、1368w、1348w、1269m、1178s、1093s、1065s、1044s、963m、934s、888m、785m、626w、465m。1H NMR(400MHz、MeOD):δ/ppm=3.51(dd、2J=11.2Hz、2J=10.8Hz、2H、CH2)、1.40(s、3H、CH3)。13C NMR(400MHz、CDCl3):δ/ppm=124.4、69.8、53.1、23.9。ESI−MS:m/z(%)=101.07([M+H]+、100)、83.06([M−H2O]+、64)。HR ESI−MS:cald.for C4H9N2O([M+H]+)m/z(%)=101.07088、found m/z(%)=101.07094。
N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェロセンアミド7a:
クロロカルボニルフェロセン3b(0.162g、0.652mmol)及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル6(0.065g、0.652mmol)を無水THF(15mL)に溶解させた。溶液にトリエチルアミン(453μL、3.26mmol)を添加し、そして反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでヘキサン:エチルアセテート(7:1→0:1)を溶離液(Rf=0.07)として精製した。混合生成物をジクロロメタンで洗浄し、N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェロセンアミド7aを純粋な橙の固体として得た。収率:29%。IR(KBr、cm−1):3467s、3412s、3103w、2941w、2862w、1635s、1534m、1454w、1377w、1312m、1267w、1201w、1160w、1099w、1056m、1037w、1023w、998w、911w、826w、772w、710w、620m、528w、499w、483w、464w。1H NMR(400MHz、アセトン):δ/ppm=7.12(s、1H、NH)、5.01(t、3J=6.4Hz、1H、OH)、4.85−4.84(m、2H、C5H3)、4.39−4.38(m、2H、C5H3)、4.24(s、5H、C5H5)、4.0−3.93(m、1H、CH2)、3.90−3.86(m、1H、CH2)、1.71(s、3H、CH3)。13C NMR(125MHz、アセトン):δ/ppm=170.9、121.1、76.1、71.5、70.5、69.4、67.0、66.9、53.3、22.6。ESI−MS:m/z(%)=351.02([M+K]+、8)、335.04([M+Na]+、100)、312.06([M]+、52)。HR ESI−MS:cald.for C15H16FeN2O2(M+)m/z(%)=312.05508、found m/z(%)=312.05557。
(フェロセニルメチル)トリメチルアンモニウムヨージド5a
(フェロセニルメチル)トリメチルアンモニウムヨージド5aはリンジィら(J.Org.Chem.、1957、22、355−358)に従って調製した。
(フェロセニルメチル)トリメチルアンモニウムヨージド5aはリンジィら(J.Org.Chem.、1957、22、355−358)に従って調製した。
N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−2−イル)フェロセンアミド1:
N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェロセンアミド7a(0.02g、0.064mmol)、(フェロセニルメチル)トリメチルアンモニウムヨージド5a(0.04g、0.128mmol)、炭酸カリウム(26.5mg、0.192mmol)及び18−クラウン−6(5.0mg、0.0192mmol)を無水アセトニトリルに溶解させ、そして72時間還流した。その後、反応混合物を室温まで冷却させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。その後、残留物をジクロロメタン(10mL)に再溶解させ、そして水(5mL)及び食塩水(2×5mL)で洗浄した。有機相は硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーでヘキサン:エチルアセテート(10:1→8:1→3:1→1:1)を溶離液(Rf=0.16、(3:1))として精製し、N−(1−(フェロセニルオキシ)−2−シアノプロパン−2−イル)フェロセンアミドが黄色の固体として得られた。収率:43%。IR(KBr、cm−1):3469s、2929w、2852w、1637s、1518s、1378w、1339w、1305w、1280w、1101m、1008m、825m、523m、502m、485m。1H NMR(500MHz、CDCN3):δ/ppm=6.50(s、1H、NH)、4.73−4.70(m、2H、C5H4)、4.45(s、2H、RCH2OR)、4.39−4.38(m、2H、C5H4)、4.30(d、3J=7.7Hz、2H、C5H4)、4.19(s、7H、C5H5、C5H4)、4.16(s、5H、C5H5)、3.80(d、3J=9.3Hz、1H、OCH2CR)、3.70(d、3J=9.3Hz、1H、OCH2CR)、1.67(s、3H、CH3)。13C NMR(125MHz、CDCN3):δ/ppm=207.9、171.1、121.2、83.8、75.5、73.4、71.9、70.7、70.5、70.4、69.5、69.5、69.4、69.3、51.6、30.1。ESI−MS:m/z(%)=484.03([M−CN]+、12)、510.04([M]+、100)、533.00([M+Na]+、7)。HR ESI−MS:cald.for C26H26Fe2N2O2([M+Na]+)m/z(%)=510.06864、found m/z(%)=510.06882。
2−フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネート2:
クロロカルボニルフェロセン3b(0.162g、0.652mmol)及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル6(0.065g、0.652mmol)を無水THFに溶解させた。トリエチルアミンを溶液に添加し、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーでヘキサン:エチルアセテート(7:1→0:1)を溶離液(Rf=0.07)として精製し、2−フェロセンアミド−2−2シアノプロピルフェロセネートを純粋な橙色の固体として得た。収率:29%。1H NMR(500MHz、d6−アセトン):δ/ppm=7.53(s、1H、NH)、4.88−4.87(m、4H、C5H4)、4.77(d、3J=11.0Hz、1H、CH2)、4.53−4.50(m、2H、C5H4、1H、CH2)、4.42−4.41(m、2H、C5H4)、4.27(s、5H、C5H5)、4.25(s、5H、C5H4)、1.90(s、3H、CH3)。13C NMR(125MHz、d6−アセトン):δ/ppm=171.7、170.7、120.1、75.8、72.7、71.7、71.1、71.0、70.8、70.6、69.5、69.4、66.9、51.5、23.1。IR(KBr、cm−1):3467s、3412s、3103w、2941w、2862w、1635s、1534m、1454w、1377w、1312m、1267w、1201w、1160w、1099w、1056m、1037w、1023w、998w、911w、826w、772w、710w、620m、528w、499w、483w、464w。ESI−MS:m/z(%)=351.02([M+K]+、8)、335.04([M+Na]+、100)、312.06([M]+、52)。HR ESI−MS:cald.for C15H16FeN2O2(M+)m/z(%)=312.05508、found m/z(%)=312.05557。
N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)ルテノセンアミド(20a)及び2−シアノ−2−(ルテノセンカルボキシアミド)プロピルルテノセンカルボン酸塩(2a):
クロロカルボニルルテノセン(1.67g、6.96mmol)及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル(1.05g、10.5mmol)を無水THF(50mL)に溶解させ、そしてトリエチルアミン(6.8L、50mmol)を徐々に添加し、そして反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、そして残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。最初に、N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)ルテノセンアミド20bをエチルアセテート:ヘキサン(1:7→7:1)(1:7のエチルアセテート:ヘキサンのRf=0.05)で溶離し、そしてその後2−シアノ−2−(ルテノセンカルボキシアミド)プロピルルテノセンカルボン酸塩2bを、メタノールを溶離液(メタノールのRf=0.2)として同一のカラムで溶離し、両方とも純粋な黄色の固体として溶離した。20aを沸騰アセトニトリルに溶解させ、そして−4℃で4日間再結晶させた。収率:31%、20b及び19%、2a。
N−(2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)ルテノセンアミド20b:IR(KBr、cm−1):3248br、31122s、3056w、2943w、2887w、2641w、2324w、2241w、2050w、1981w、1720w、1633s、1531s、1455s、1376s、1308s、1130w、823w。1H NMR(500MHz、DMSO):δ/ppm=7.49(s、1H、NH)、5.63(t、3J=6.08Hz、1H、OH)、5.22(s、2H、C5H4)、4.73(s、2H、C5H4)、4.59(s、5H、C5H5)、3.78(dd、1H、2J=10.76Hz、3J=6.24Hz、CH2)、3.52(dd、1H、2J=10.76Hz、3J=6.08Hz、CH2)、1.53(s、3H、CH3)。13C NMR(500MHz、DMSO):δ/ppm=168.2、120.6、79.2、72.5、71.6、70.5、64.9、52.0、21.8。ESI−MS:m/z(%)=359.1([M+H]+、100)、259.0([M−C4H4N2OH]+、17)。元素分析:calcd.for C15H16O2N2Ru=C、50.41;H、4.51;N、7.84。Found=C、50.85;H、4.44;N、7.41。
2−シアノ−2−(ルテノセンカルボキシアミド)プロピルルテノセンカルボン酸塩2b:IR(KBr、cm−1):3320m、3104w、2956w、2651w、2322w、2161s、2053s、1976s、1690s、1656s、1521s、1450s、1373s、1267s、1135s、1035m、997m、808s、759m。1H NMR(500MHz、DMSO):δ/ppm=7.96(s、1H、NH)、5.28−5.23(m、2H、C5H3)、5.16−5.12(m、2H、C5H3)、4.84(t、3J=1.84Hz、2H、C5H3)、4.75(t、3J=1.76Hz、2H、C5H3)、4.65(s、5H、C5H3)、4.59(s、5H、C5H3)、4.51(d、2J=10.64、2H、CH2)、4.27(d、2J=10.64、2H、CH2)、1.66(s、3H、CH3)。13C NMR(500MHz、DMSO):δ/ppm=168.7、168.3、119.3、78.7、74.1、73.3、72.5、72.0、71.7、70.6、70.4、64.9、49.7、30.7、22.1。ESI−MS:m/z(%)=639.3([M+Na]+、100)。元素分析:calcd.for C26H24O3N2Ru2=C、50.81;H、3.94;N、4.56。Found=C、50.92;H、3.96;N、4.53。
細胞毒性と殺線虫性の試験
ヒト子宮頸がんのヒーラ細胞に対する毒性は蛍光細胞生死判別試験(レサズリン)(アハメド、S.A.;ゴーグル、R.M.J.;ウォルシュ、J.E.J.Immunol.Methods 1994、170、211−224.)を用いて調査した。ヒーラ細胞に対して毒性があることが分かった化合物は、それらのヒト胎児肺繊維芽細胞MRC−5に対する毒性も同様に検査した(表1を参照)。
ヒト子宮頸がんのヒーラ細胞に対する毒性は蛍光細胞生死判別試験(レサズリン)(アハメド、S.A.;ゴーグル、R.M.J.;ウォルシュ、J.E.J.Immunol.Methods 1994、170、211−224.)を用いて調査した。ヒーラ細胞に対して毒性があることが分かった化合物は、それらのヒト胎児肺繊維芽細胞MRC−5に対する毒性も同様に検査した(表1を参照)。
シー・エレガンスは、作用形態/機序及び関連する表現型が、耐性発現の評価と同様に完全に特徴付けることが可能であるという大きな利点を有し、薬学及びバイオ産業において線虫及び他の生命体に対する化合物の有効性を試験するための手段として幅広く用いられている(ダイバージェンス社を参照−現在モンサント社から入手できる)。シー・エレガンス及び社会経済上の円虫目の線虫は線虫動物門に属すること(ブラクスターら.、1998−Nature)を考慮すると、薬部作用は円虫目の線虫に効果がある/生じる高い可能性がある。
表1.蛍光細胞生死判別試験を用いたヒト子宮頸がんのヒーラ細胞及びヒト胎児肺繊維芽細胞のMRC−5に対する毒性を示す。
その上、シー・エレガンス線虫懸濁液への化合物1の効果は図2に描写する。24時間培養後の死亡又は不動の線虫の数を表示する。表2はシー・エレガンス及び捻転胃虫への化合物1の効果に関する情報を含む。興味深いことに、化合物1及び2の優れた殺線虫作用を示す、50μMの濃度でシー・エレガンス線虫の移動度が減少したことが立証された。
捻転胃虫、犬糸状虫及び蛇状毛様線虫に対する活性を試験し、そして結果は表3に示す。
表3:捻転胃虫、犬糸状虫及び蛇状毛様線虫に対する活性を示す。
表3に示すように、特に化合物1及び2aは10mg/mLの投与で最大54%の有効率があったという、興味深いECの値が得られた。重要なことは、ラセミ混合物が用いられたので、純粋エナンチオマーが用いられる場合はより高い活性が得られるであろうことが予測されうる。
Claims (17)
- 一般式(1)
−Flは−C(=O)−、−C(=S)−であり、lは0又は1であって、
−Kpは炭素数pのアルキルであり、pは0、1、2、3又は4であって、
−Kqは炭素数qのアルキルであり、qは0、1、2、3又は4であって、かつ、
Zは一般式−Kr−Fi−Kt−によって表される基であって、
−Fiは−O−、−S−、−O−C(=O)−、−O−C(=S)−、−S−C(=O)−又はNH−(C=O)−であり、iは0又は1であって、
−Krは炭素数rのアルキルであり、rは0、1、2、3又は4であって、
−Ktは炭素数tのアルキルであり、tは0、1、2、3又は4であって、
各々のOMは互いにそれぞれ独立して、非置換若しくは置換された金属サンドイッチ化合物、非置換若しくは置換されたハーフ金属サンドイッチ化合物又は金属カルボニル化合物の群から選択される有機金属化合物である。]
により特徴付けられる化合物。 - −Flのlは0であり、Kqのq及びKpのpは0であって、又は、
−Flのlは0であり、Kqのqは0であり、かつ、Kpは炭素数1のアルキルであって、又は、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのq及びKpのpは0であって、又は、
−Flは−C(=O)−であり、lは1であり、Kqのqは0であり、かつ、Kpは炭素数1のアルキル
である、請求項1に記載の化合物。 - Fiのiは0であり、Krのr及びKtのtは0である、請求項1又は2に記載の化合物。
- 少なくとも1つのOMが一般式(2a)
YはC又はNであって、かつ、
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、Ry Lのyは0、1、2、3、4又は5であって、かつ、
RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、具体的には非置換の炭素数1〜4のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−SCF3、−SOCF3若しくは−SO2CF3、又は
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3若しくは−S(O)2NR3R4、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
の有機金属化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。 - RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される、請求項4に記載の化合物。 - RL及びRUはその他のRL及びRUとはそれぞれ独立して、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3から選択される、請求項4又は5に記載の化合物。
- MはFe、Ru又はCoの群から選択され、具体的にはMはFe又はRuであり、かつ、より具体的にはMはFeである、請求項4に記載の化合物。
- YはCである、請求項4に記載の化合物。
- y及びzは0である、請求項4に記載の化合物。
- 少なくとも1つのOMが一般式(2b)
Rz Uのzは0、1、2、3又は4であり、かつ、
RUはその他のRUとはそれぞれ独立して、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−SCF3、−SOCF3若しくは−SO2CF3、又は
−−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3若しくは−S(O)2NR3R4、又は
−−OCF3、−CN、−CF3、−SCN、F、Cl、Br若しくはI
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
の有機金属化合物である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。 - RUはその他のRUとはそれぞれ独立して、
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される、請求項10に記載の化合物。 - 少なくとも1つのOMが一般式(2c)
−水素原子、
−非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキル、具体的には非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルケニル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルキニル、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、非置換又は置換された炭素数1〜10のアルコキシ、非置換又は置換された炭素数3〜8のシクロアルコキシ、
−非置換又は置換された炭素数6〜14のアリール、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロアリール(式中、1〜4個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄から選択される)、
−非置換又は置換された5〜10員環ヘテロ脂環式環(式中、1〜3個の環原子は、独立して、窒素、酸素、又は硫黄である)、
−SCF3、−SOCF3若しくは−SO2CF3、又は
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3若しくは−S(O)2NR3R4
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される。]
の有機金属化合物である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。 - Rcは、
−−OCF3、−OR3、−SR3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−NR3R4、−S(O)2R3、−S(O)2OR3、−S(O)2NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、具体的には、−OCF3、−C(O)R3、−C(S)R3、−C(O)OR3、−C(S)OR3、−C(O)SR3、−C(O)NR3R4、−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3、より具体的には−SCF3、−SOCF3又は−SO2CF3
(式中、R3及びR4は、独立して、水素原子、非置換又は置換された炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルコキシで置換された炭素数1〜4のアルキルからなる群から選択される)
から選択される、請求項12に記載の化合物。 - 2つのOMは互いにそれぞれ独立して、一般式2a、2b又は2cを含む化合物から選択され、具体的には両方のOMが、一般式2aの化合物又は一般式2bの化合物又は一般式2cの化合物から選択される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
- 両方のOMが同一である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
- 疾患の治療方法において使用するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
- 蠕虫による感染症の治療方法において使用するための、又は、植物蠕虫を抑制する方法において使用するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP13186260.9 | 2013-09-26 | ||
EP13186260 | 2013-09-26 | ||
PCT/EP2014/070708 WO2015044396A1 (en) | 2013-09-26 | 2014-09-26 | Bis-organometallic 2-amino-3-hydroxy-2-methylpropanenitrile derivatives for use as anthelmintics |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016533336A true JP2016533336A (ja) | 2016-10-27 |
Family
ID=49230664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016517371A Pending JP2016533336A (ja) | 2013-09-26 | 2014-09-26 | 駆虫薬として使用するためのビス−有機金属2−アミノ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル誘導体 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9598451B2 (ja) |
EP (1) | EP3049425A1 (ja) |
JP (1) | JP2016533336A (ja) |
CN (1) | CN105683206A (ja) |
AU (1) | AU2014326684A1 (ja) |
CA (1) | CA2923348A1 (ja) |
MX (1) | MX2016003800A (ja) |
WO (1) | WO2015044396A1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239077B1 (en) * | 1998-05-01 | 2001-05-29 | Nihon Nohyaku Co., Ltd. | Aminoacetonitrile derivative agricultural and horticultural insecticide containing the same and use thereof |
GB0402677D0 (en) * | 2003-11-06 | 2004-03-10 | Novartis Ag | Organic compounds |
WO2008062005A1 (en) | 2006-11-24 | 2008-05-29 | Novartis Ag | The use of aminoacetonitril compounds in the control of endoparasites in warm- blood animals. |
MX2010002868A (es) * | 2010-03-16 | 2011-09-21 | Norma Del Carmen Galindo Sevilla | N6-(ferrocenmetil)quinazolin-2,4,6-triamina (h2), sus derivados y profarmacos, como agentes antimicrobianos antiparasitarios, antiprotozoarios y antileishmanias. |
UY33282A (es) * | 2010-03-25 | 2011-09-30 | Novartis Ag | Composiciones endoparasiticidas |
-
2014
- 2014-09-26 AU AU2014326684A patent/AU2014326684A1/en not_active Abandoned
- 2014-09-26 CA CA2923348A patent/CA2923348A1/en active Pending
- 2014-09-26 US US15/023,413 patent/US9598451B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2014-09-26 EP EP14781122.8A patent/EP3049425A1/en not_active Withdrawn
- 2014-09-26 WO PCT/EP2014/070708 patent/WO2015044396A1/en active Application Filing
- 2014-09-26 MX MX2016003800A patent/MX2016003800A/es unknown
- 2014-09-26 JP JP2016517371A patent/JP2016533336A/ja active Pending
- 2014-09-26 CN CN201480052990.1A patent/CN105683206A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2923348A1 (en) | 2015-04-02 |
US20160215009A1 (en) | 2016-07-28 |
WO2015044396A1 (en) | 2015-04-02 |
CN105683206A (zh) | 2016-06-15 |
AU2014326684A1 (en) | 2016-03-24 |
MX2016003800A (es) | 2016-10-07 |
EP3049425A1 (en) | 2016-08-03 |
US9598451B2 (en) | 2017-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102534185B1 (ko) | 비아릴 유도체, 이의 합성법과 그 약학적 용법 | |
EP4112606A1 (en) | Aromatic compound and use thereof in preparing antineoplastic drugs | |
Vicini et al. | Synthesis and biological evaluation of benzo [d] isothiazole, benzothiazole and thiazole Schiff bases | |
Thomas et al. | New quinolin-4-yl-1, 2, 3-triazoles carrying amides, sulphonamides and amidopiperazines as potential antitubercular agents | |
WO2016166546A1 (en) | An antimicrobial compound | |
CA2562713A1 (en) | Phosphonate analogs of hiv integrase inhibitor compounds | |
Galassi et al. | Synthesis and characterization of azolate gold (I) phosphane complexes as thioredoxin reductase inhibiting antitumor agents | |
KR20240040742A (ko) | Kif18a 억제제로서의 화합물 | |
Mazur et al. | Synthesis, crystal structure and biological activities of a novel amidrazone derivative and its copper (II) complex—A potential antitumor drug | |
JP2016533336A (ja) | 駆虫薬として使用するためのビス−有機金属2−アミノ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル誘導体 | |
EP3016962B1 (en) | Organometallic 2-cyano-2-aminobenzoate-propyl derivates and their use as anthelmintics | |
Jursic et al. | Preparation of 5-diaminomethylenebarbiturates by barbituric acid addition to carbodiimides | |
JP2016537306A (ja) | 駆虫薬として使用するための有機金属化合物 | |
JP2016533339A (ja) | 駆虫薬として使用するための有機金属n−2−シアノ−1−ヒドロキシプロパン−2−イル | |
Panicker et al. | Studies on synthesis and influence of sterically driven Ni (II)-terpyridine (NNN) complexes on BSA/DNA binding and anticancer activity | |
EP3301100A1 (en) | Organometallic fluconazole derivates and their use as antimycotics | |
Abdou et al. | Synthesis approach and biological activity evaluation of a series of 1, 3, 2-oxazaphosphole-2-oxides against inflammation and nociception | |
Tewari et al. | Conformational Tuning of Molecular Network Stabilized via C–H· π and π–π interaction in 2-[2-(3-cyano-4, 6-dimethyl-2-oxo-2H-pyridin1-yl-methyl)-benzyloxyl]-4, 6-demethylnicotinonitrile | |
DE10253720A1 (de) | 10-Phenylimino-9(10H)-anthracenone als neue Inhibitoren der Tubulin-Polymerisation |