JP2016520656A - コルチコステロイド組成物 - Google Patents

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Abstract

本願発明は、一般的に、コルチコステロイド医薬組成物、及びその製造方法に関する。

Description

関連出願に関する相互参照
本願は、2013年6月3日に提出された米国特許仮出願第61/830,531号に対する優先権を主張し、そしてコルチコステロイド組成物に関する特許を受ける権利を有する。上記特許出願の内容は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。
本願発明は、コルチコステロイド医薬組成物及びその製造方法に関する。
コルチコステロイドは、多くの医薬的に許容できる溶媒において溶解度を制限し、そしてしばしばそれらの溶解の限度以上の濃度で懸濁液として調製される。外用剤へのステロイドの懸濁は、生物学的利用能を低め、そして貯蔵に基づいて、懸濁された薬物の粒度の変化につながり、これが、次に、高い可変性の生物学的利用能を引き起す可能性がある。従って、局所ステロイドの改善された溶解度を有し、及び/又は典型的な市販の製品の濃度レベルでステロイドを完全に溶解することができる医薬的に適切な溶媒及び系が必要とされる。
明細書の背景セクションに包含される情報は、単に技術的参照の目的のために包含され、そして特許請求の範囲に定義されるような本願発明の範囲が制限される主題として見なされるべきではない。
本願発明は、少なくとも1つの脂肪酸エステル及び少なくとも1つのコルチコステロイドを含む医薬組成物に関する。脂肪酸エステルは、プロピレングリコールモノエステル又はジエステル、例えばプロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート、又はグリセリルモノエステル又はジエステルである。医薬組成物はまた、溶媒、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル、へキシレングリコール、プロピレングリコール又は水も含むことができる。
医薬組成物の製造方法は、少なくとも1つの脂肪酸エステルに、少なくとも1つのコルチコステロイドを溶解することを包含する。
この概要は、下記詳細な記載にさらに記載される、簡略化された形での概念の選択を紹介するために提供される。この概要は、請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、請求される主題の範囲を制限するために使用されることを意図するものでもない。
図1は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレート、又はプロピレングリコール、プロピレングリコールモノカプリレート、及びエトキシジグリコールの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を示す。 図2は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノラウレートの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を示す。 図3は、エトキシジグリコール及びプロピレングリコールモノカプリレートの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を示す。 図4は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレート、又はプロピレングリコール、プロピレングリコールモノカプリレート、及びエトキシジグリコールの混合物におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度を示す。
発明の詳細な説明
本願発明は、コルチコステロイド医薬組成物、及びその製造方法を提供する。医薬組成物は、コルチコステロイド及び脂肪酸エステルを含む。特定の態様によれば、脂肪酸エステルは、任意には、他の成分と組み合わせて、これまで知られている溶媒、組成物及び組み合わせに比較して、驚くべき高い濃度でコルチコステロイドを溶解する。種々の態様によれば、コルチコステロイドの溶解度は、脂肪酸エステル及び任意には、他の成分と組み合わされる場合、予測外に上昇する。
前記組成物及び方法は、すべての既知組成物及び方法に比較して、高められた生物学的利用能及びより一貫した送達される薬物レベルの点で改善された生物学的利用能、より信頼できる処理、及び貯蔵に基づいての薬物粒子の熟成(すなわち、成長する粒度)の低減又は排除を可能にする。
コルチコステロイド:
現在開示される医薬組成物は、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。
コルチコステロイドの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:アクロベート(aclovate)、アルクロメタゾンジプロピオネート、アムシナフェル(amcinafel)、アムシナフィド、アムシノニド、アリストコルトA(aristocort A)、強化ジプロピオン酸 ベタメタゾン、ベクラメタゾン、ベクロプメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタゾン ベンゾエート、ベタメタゾン 17−ベンゾエート、ベタメタゾン ジプロピオネート、ベタメタゾンリン酸及び酢酸ナトリウム、ベタメタゾンバレレート、ベタメタゾン17−バレレート、クロロプレドニゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾン、クロコルテロン(clocortelone)、コルドラン(cordran)、コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾールアセテート、コルチゾールシピオネート、コルチゾールリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムコルチゾール、コルチゾン、酢酸コルチゾン、コルトドキソン(cortodoxone)、シクロコルト(cyclocort)、デフラザコルト、デフルプレドネート(defluprednate)、デスシノロン(descinolone)、デソニド、デソウェン(desowen)、デソキシメタゾン(desoximetasone)、デソキシコルチコステロンアセテート、デソキシコルチコステロンピバレート、11−デソキシコルチゾール、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、ジクロリゾン、ジフロラゾンジアセテート、ジヒドロキシコルチゾン、ジプロレン(diprolen)、ジプロレン(diprolene)、 ジプロゾン(diprosone)、ベタメタゾンのエステル、フロロン(florone)、フルセトニド(flucetonide)、フルクロロニド(flucloronide)、フルコルトロン(flucortolone)、フルドロコルチゾン、酢酸フルドロコルチゾン、フルメタロン(flumethalone)、フルメタゾン、フルメタゾンピバレート、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドアセテート、フルオシノニド、フルオラメトロン(fluorametholone)、フルオロコルチゾン、フルペロロン(fluperolone)、フルプレドニゾロン、フルランドレノリド、フルロアンドレノロンアセトニド、プロピオン酸フルチカゾン、フプレドニゾロン(fuprednisolone)、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハログ(halog)、ヒドロコルタメート(hydrocortamate)、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンバレレート、ヒドロコルチゾン−17−バレレート、ケナログ、リデックス(lidex)、ロコルド(locold)、ロコルテン(locorten)、マキシフロル(maxiflor)、メドリゾン、メプレドニゾン(meprednisone)、メチルプレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、メチルプレドニゾン、フロ酸モメタゾン、パラメタゾン、酢酸パラメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウム、プレドニゾロンコハク酸ナトリウム、プレドニゾロンテビュテート、プレドニゾン、プソルコン(psorcon)、シナラル(synalar)、テモベート(temovate)、テトラヒドロコルチゾール、トピコルト(topicort)、トピコルトLP、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサコトニド、トリデシロン(tridesilone)、バリゾン(valisone)、及びウエストコルト(westcort)。任意の単一のコルチコステロイドが、別々に、又は任意の他のコルチコステロイド又は複数のコルチコステロイドと組み合わせて使用され得ることが理解されるであろう。
1つの態様によれば、コルチコステロイドは、ベタメタゾンジプロピオネートである。別の態様によれば、コルチコステロイドは、プロピオン酸クロベタゾールである。別の態様によれば、コルチコステロイドは、プロピオン酸フルチカゾンである。さらに別の態様によれば、コルチコステロイドは、ヒドロコルチゾンである。さらに別の態様によれば、コルチコステロイドは、酪酸ヒドロコルチゾンである。さらに別の態様によれば、コルチコステロイドは、トリアムシノロンアセトニドである。
脂肪酸エステル:
現在開示される医薬組成物は、1又は2以上の脂肪酸エステルを含むことができる。
脂肪酸エステルは、アルコール、及び下記一般式(I):
で表される、1又は2以上の脂肪酸の組み合わせから製造される。
アルコールのヒドロキシル酸素が、アルコールと脂肪酸との間で水を放出し、そしてエステル結合を生じる反応下で、脂肪酸のカルボキシル炭素と結合を形成する。
脂肪酸エステルの脂肪酸は、飽和であっても又は不飽和であっても良い。脂肪酸エステル中の飽和脂肪酸は次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:エタン酸(enthantic acid)(7個の炭素原子)、カプリル酸(8個の炭素原子)、ペラルゴン酸(9個の炭素原子)、カプリン酸(10個の炭素原子)、ウンデシル酸(11個の炭素原子)、ラウリン酸(12個の炭素原子)、トリデシル酸(13個の炭素原子)及びミリスチン酸(14個の炭素原子)。脂肪酸エステル中の不飽和脂肪酸は、パルミトレイン酸(16:1(Δ9))、オレイン酸(18:1(Δ9))、リノール酸(18:2(Δ9,12))及びリノレン酸(18:3(Δ9,12,15))を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
脂肪酸エステルは、室温で液体又は固体であり得る。それらの融解温度は、脂肪酸又は酸成分の炭素鎖長及び飽和のレベルに、少なくとも部分的に基づいている。長鎖脂肪酸及びその対応する脂肪酸エステルの融点は、鎖中への二重結合の導入により低下する傾向がある。
プロピレングリコールエステル:
1つの実施態様によれば、脂肪酸エステルは、プロピレングリコールエステルである。
プロピレングリコールエステルは、プロピレングリコール及び1つの脂肪酸(プロピレングリコールモノエステル)又は2つの脂肪酸(プロピレングリコールジエステル)の組み合わせから製造されるエステルである。プロピレングリコールジエステル中の脂肪酸成分は、同じであっても、又は異なっていても良い。プロピレングリコールモノエステルにおいては、プロピレングリコールの1つのヒドロキシル基で置換される脂肪酸が、次の式(III )で示されるように、1つのエステル結合を生じる。プロピレングリコールジエステルの場合、プロピレングリコールの両ヒドロキシル基で置換される2つの脂肪酸が、次の式(IV)で示されるように、2つのエステル結合を生じる:
プロピレングリコールエステルにおける脂肪酸成分は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:エタン酸(enthantic acid)、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸。
プロピレングリコールモノエステルの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:プロピレングリコールモノエンタンテート(propylene glycol monoenthantate)、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールモノエンタンテート、プロピレングリコールモノカプレート、プロピレングリコールモノウンデシレート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールモノトリデシレート、プロピレングリコールモノミリステート、プロピレングリコールモノパルミトレート、プロピレングリコールモノレート、プロピレングリコールモノリノレート、プロピレングリコールモノリノレネート。
プロピレングリコールジエステルの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:プロピレングリコールジエンタンテート、プロピレングリコールジカプリレート、プロピレングリコールジペラルゴネート、プロピレングリコールジカプレート、プロピレングリコールジウンデシレート、プロピレングリコールジラウレート、プロピレングリコールジトリデシレート、プロピレングリコールジミリスチン、プロピレングリコールジパルミトレート、プロピレングリコールジレート、プロピレングリコールジリノレート、プロピレングリコールジリノレネート。プロピレングリコールジエステルの他の例は、任意の2つの異なった脂肪酸のジエステル、例えばカプリル酸及びカプリン酸のプロピレングリコールジエステル、カプリル酸及びラウリン酸のプロピレングリコールジエステル、及びカプリン酸及びラウリン酸のプロピレングリコールジエステルを包含する。
1つの実施態様によれば、プロピレングリコールエステルは、プロピレングリコールモノカプリレートである。別の実施態様によれば、プロピレングリコールエステルは、プロピレングリコールモノラウレートである。
市販のプロピレングリコール脂肪酸エステルは、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:プロピレングリコールモノカプリレート(Capmul 908P, Capmul PG-8 NF, Abitec)、プロピレングリコールジカプリレート(Nikkol Sefsol 228, Nikko)、プロピレングリコールジペラルゴネート、プロピレングリコールカプリレートカプレート(LABRAFAC PG, Gattefosse)、プロピレングリコールジカプレート(Captex 100, Abitec)、プロピレングリコールジカプリレートジカプレート(Captex 200, Abitec)、プロピレングリコールモノラウレート(Capmul PG-12 EP/NF, Abitec)、プロピレングリコールジラウレート(Capmul PG-2L EP/NF, Abitec)、及びプロピレングリコールミリステート。
グリセリルエステル:
1つの実施態様によれば、脂肪酸エステルは、グリセリルエステルである。
グリセリルエステルは、グリセロール及び1つの脂肪酸(グリセリルモノエステル、又はモノアシルグリセロール)、2種の脂肪酸(グリセリルジエステル、又はジアシルグリセロール)、又は3種の脂肪酸(グリセリルトリエステル、又はトリアシルグリセロール)の組み合わせから生成されるエステルである。グリセリルジエステル又はトリエステル中の脂肪酸成分は、同じであっても又は異なっていても良い。グリセロールの1つのヒドロキシル基で置換される脂肪酸は、下記式(VI)で表されるように、1つのエステル結合を生じる。グリセロールの2つのヒドロキシル基で置換される脂肪酸は、下記式(VII )で表されるように、2つのエステル結合を生じ、そしてグリセロールの3つのヒドロキシル基で置換される脂肪酸は、下記式(VIII)で表されるように、3つのエステル結合を生じる:
グリセリルエステルにおける脂肪酸成分は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:エタン酸(ethantic acid)、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸。
グリセリルモノエステルの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:グリセリルモノエタンテート、グリセリルモノカプリレート、グリセリルモノペラルゴネート、グリセリルモノカプレート、グリセリルモノウンデシレート、グリセリルモノラウレート、グリセリルモノトリデシレート、グリセリルモノミリステート、グリセリルモノパルミトレート、グリセリルモノオレート、グリセリルモノリノレート、及びグリセリルモノリノレネート。
グリセリルジエステルの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:グリセリルジエタンテート、グリセリルジカプリレート、グリセリルジペラルゴネート、グリセリルジカプレート、グリセリルジウンデシレート、グリセリルジラウレート、グリセリルジトリデシレート、グリセリルジミリステート、グリセリルジパルミトレート、グリセリルジオレート、グリセリルジリノレート、及びグリセリルジリノレネート。グリセリルジエステルの他の例は、任意の2種の異なった脂肪酸のジエステル、例えばカプリル酸及びカプリル酸のグリセリルジエステル、カプリル酸及びラウリン酸のグリセリルジエステル、及びカプリン酸及びラウリン酸のグリセリルジエステルを包含する。
グリセリルトリエステルの例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:グリセリルトリエタンテート、グリセリルトリカプリレート、グリセリルトリペラルゴネート、グリセリルトリカプレート、グリセリルトリウンデシレート、グリセリルトリラウレート、グリセリルトリトリデシレート、グリセリルトリミリステート、グリセリルトリパルミトレート、グリセリルトリオレート、グリセリルトリリノレート、及びグリセリルトリリノレネート。グリセリルトリエステルの他の例は、脂肪酸の任意の組み合わせのトリエステル、例えばカプリル酸、カプリン酸及びラウリン酸のグリセリルトリエステルを包含する。
市販のグリセリル脂肪酸エステルは、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:グリセリルモノカプリレート(Capmul 708G, Capmul MCM C8, Capmul MCM C8 EP, Abitec)、グリセリルモノカプレート(Capmul MCM C10, Abitec)及びグリセリルカプリレート/カプレート(Capmul MCM NF, Campul MCM EP, Abitec)。
組成物溶媒成分:
医薬組成物は、コルチコステロイド溶媒として作用することができる1又は2以上の成分を含むことができる。1つの実施態様によれば、脂肪酸エステルは、任意には、1又は2以上の追加の脂肪酸エステルと組み合わせて、コルチコステロイド溶媒として作用する。別の実施態様によれば、脂肪酸エステルは、任意には、1又は2以上の医薬的に許容できる溶媒と組み合わせて、コルチコステロイド溶媒として作用する。別の実施態様によれば、脂肪酸エステルは、任意には、1又は2以上の追加の脂肪酸エステル及び1又は2以上の医薬的に許容できる溶媒と組み合わせて、コルチコステロイド溶媒として作用する。
1又は2以上の追加の脂肪酸エステルと組み合わせての脂肪酸エステルは、複数のプロピレングリコールエステル;複数のプロピレングリコールモノエステル;複数のプロピレングリコールジエステル;及び1又は2以上のプロピレングリコールモノエステル及び1又は2以上のプロピレングリコールジエステルを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
他の脂肪酸エステルの組み合わせは、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:複数のグリセリルエステル;複数のグリセリルモノエステル;複数のグリセリルジエステル;複数のグリセリルトリエステル;1又は2以上のグリセリルモノエステル及び1又は2以上のグリセリルジエステル;1又は2以上のグリセリルジエステル及び1又は2以上のグリセリルトリエステル;1又は2以上のグリセリルモノエステル及び1又は2以上のグリセリルトリエステル;及び1又は2以上のグリセリルモノエステル及び1又は2以上のグリセリルジエステル及び1又は2以上のグリセリルトリエステル。
さらなる脂肪酸エステルの組み合わせは、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:プロピレングリコール モノカプリレート及びプロピレングリコール ジカプリレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びプロピレングリコール モノカプレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びプロピレングリコール ジカプレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル モノカプリレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル ジカプリレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル モノカプレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル ジカプレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びプロピレングリコール モノラウレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びプロピレングリコール ジラウレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル モノラウレート;プロピレングリコール モノカプリレート及びグリセリル ジラウレート;プロピレングリコール ジカプリレート 及び プロピレングリコール モノカプレート; プロピレングリコール ジカプリレート及びプロピレングリコール ジカプレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル モノカプリレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル ジカプリレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル モノカプレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル ジカプレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びプロピレングリコール モノラウレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びプロピレングリコール ジラウレート;プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル モノラウレート;及び プロピレングリコール ジカプリレート及びグリセリル ジラウレート。
さらなる脂肪酸エステルの組み合わせは、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:プロピレングリコール モノカプレート及びプロピレングリコール ジカプリレート;プロピレングリコール モノカプレート及びプロピレングリコール ジカプレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリルモノカプリレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリルジカプリレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリル モノカプレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリル ジカプレート;プロピレングリコール モノカプレート及びプロピレングリコール モノラウレート;プロピレングリコール モノカプレート及びプロピレングリコール ジラウレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリル モノラウレート;プロピレングリコール モノカプレート及びグリセリル ジラウレート;プロピレングリコール ジカプレート及びプロピレングリコール モノカプレート;プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリルモノカプリレート;プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリルジカプリレート;プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリル モノカプレート;プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリル ジカプレート;プロピレングリコール ジカプレート及びプロピレングリコール モノラウレート;プロピレングリコール ジカプレート及びプロピレングリコール ジラウレート;プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリル モノラウレート;及び プロピレングリコール ジカプレート及びグリセリル ジラウレート。
脂肪酸エステルが任意には、1又は2以上の医薬的に許容される溶媒と組み合わされる場合、その1又は2以上の医薬的に許容される溶媒は、何れの組み合わせでも存在することができる。医薬的に許容される溶媒の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:アルコール、ヒマシ油、3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート、コレステロールNF、コール酸、クエン酸、3−シクロヘキセン−1−メタノール、無水アルコール、デオキシコール酸、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジイソプロパノールアミン(1:9)、アジピン酸ジイソプロピル、α4−ジメチル−a−(4−メチル−3−ペンテニル)、エトキシジグリコール、エトキシル化アルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、脂肪アルコールシトレート、グリセリン、1−ヘキサデカノール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、イソプロピルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、レシチン、鉱油、2−メチル−1,3−プロパンジオール、オレイルアルコール、リン酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1450、ポリエチレングリコール7000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール1000モノセチルエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシル20セトステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン15−ステアリルエーテル、ポリソルベート、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、水酸化カリウム、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、プロピルエチレングリコール4、ネオペンチルアルコール、SDアルコール40、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンステアレート、タウロデオキシコール酸、トリアセチン、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、及び水。
1つの実施態様によれば、1又は2以上の医薬的に許容できる溶媒は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、へキシレングリコール、プロピレングリコール、及び水から選択される。1つの実施態様によれば、医薬的に許容できる溶媒は、ジエチレングリコールモノエチルエーテルである。別の実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、へキシレングリコールである。別の実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、プロピレングリコールである。別の実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、水である。別の実施態様によれば、1又は2以上の医薬的に許容される溶媒は、ベンジルアルコール、グリセリン、ジメチルイソソルビド及びプロピレンカーボネートから選択され得る。ある実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、ベンジルアルコールである。ある実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、グリセリンである。ある実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、イソソルビドである。ある実施態様によれば、医薬的に許容される溶媒は、プロピレンカーボネートである。
コルチコステロイド溶媒として作用できる1又は2以上の成分が任意のコルチコステロイドと共に使用され得る。コルチコステロイド溶媒として作用できる脂肪酸エステルは、医薬的に許容できる溶媒が使用される任意の用途に使用され得る。
コルチコステロイドの溶解度
A.脂肪酸エステルにおける溶解度
コルチコステロイドは、現在開示される脂肪酸エステルに、部分的に又は完全に溶解することができる。コルチコステロイドは、任意の%(w/w)で脂肪酸エステルに溶解することができる。1つの実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.25% w/w−4.5% w/wで、脂肪酸エステルに溶解できる。1つの実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.25% w/w以上で、脂肪酸エステルに溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.5% w/w以上で溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.75% w/w以上で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、1.0% w/w以上で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、2.0% w/w以上で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、3.0% w/w以上で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、4.0% w/w以上で溶解できる。
1つの実施態様によれば、コルチコステロイドは、5% w/w未満で脂肪酸エステルに溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、4.0% w/w未満で溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、3.0% w/w未満で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、2.0% w/w未満で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、1.0% w/w未満で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.75% w/w未満で溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、0.5% w/w未満で溶解できる。
コルチコステロイドが、医薬的に許容できる溶媒、例えばイソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、より溶解できることは予想外である。表1及び実施例1に記載されるように、医薬的に許容できる溶媒、例えばイソプロピルミリステートにおいてよりも、脂肪酸エステル、例えばプロピレングリコールモノカプリレートにおいて、より溶解できるコルチコステロイドの例は、ジプロピオン酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸フルチカゾン、ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、及びトリアムシノロンアセトニドを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
コルチコステロイドは、医薬的に許容できる溶媒、例えばイソプロピルミリステートにおいてよりも、脂肪酸エステルにおいて任意の数倍以上、より溶解できる。1つの実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、5倍以上、溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、10倍以上、溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、15倍以上、溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、20倍以上、溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、25倍以上、溶解できる。さらなる実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて、30倍以上、溶解できる。
1つの実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて30倍未満、溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて25倍未満、溶解できる。別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて20倍未満、溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて15倍未満、溶解できる。さらに別の実施態様によれば、コルチコステロイドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも脂肪酸エステルにおいて10倍未満、溶解できる。
作用の機構又はモードに制限されるものではないが、脂肪酸エステルは、それらの水混和性及び極性性質のために、コルチコステロイドのための溶媒として作用することができる。プロピレングリコールモノエステルは、プロピレングリコール上の遊離ヒドロキシル基の極性寄与のためにコルチコステロイドのための溶媒として作用することができる。アルコールと脂肪酸との間のエステル結合への遊離ヒドロキシル基の近接がまた、プロピレングリコールモノエステルの溶媒性質に寄与することができる。さらに、エステル結合は単独で、任意のプロピレングリコールエステルの溶媒性質に寄与することができる。グリセリルジエステル及びグリセリルモノエステルは、グリセロール上のそれぞれ1又は2つの遊離ヒドロキシル基の極性寄与のために、コルチコステロイドのための溶媒として作用することができる。アルコールと脂肪酸との間のエステル結合(又は複数の結合)への遊離ヒドロキシル基(又は複数の基)の近接がまた、グリセリルエステル及びジエステルの溶媒性質に寄与することができる。さらに、エステル結合は単独で、任意のエステルの溶解性質に寄与することができる。
B.溶媒成分における溶解度
コルチコステロイドは、コルチコステロイド溶媒として作用することができる組成物成分に部分的に又は完全に溶解することができる。
各コルチコステロイドは、所定の溶媒において所定の溶解度を有する。複数の溶媒が組み合わされる場合、それらの2種の溶媒がお互い独立して作用するであろうことは一般的であり、そして予想される。例えば、同じ割合での2種の溶媒から成る組み合わせ溶媒におけるコルチコステロイドの溶解度が単独での各溶媒における溶解度のほぼ平均であろうことは一般的であり、そして予想される。複数の溶媒が組み合わされる場合、不良な溶媒が、2種の溶媒が組み合わされる場合、良好な溶媒の溶媒性質に対する希釈又は干渉効果を有することもまた一般的であり、そして予想される。例えば、コルチコステロイドは、単独で各溶媒における溶解度の平均よりも、等しい割合での2種の溶媒から成る組み合わせ溶媒においては、低い溶解度であることが一般的であり、そして予想される。
コルチコステロイドが、単独での各成分においてよりも、溶媒の混合物において、より溶解できることは、予想外である。図1に示され、そして実施例2に記載されるように、50:50、75:25及び90:10の各比でのプロピレングリコール:プロピレングリコールモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、プロピレングリコール単独においてよりも高い。12:4:8、12:6:6、12:8:4、12:9:3及び12:12:0の各比でのエトキシグリコール:プロピレングリコール:プロピレングリコールモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、プロピレングリコール単独においてよりも高い。それらの結果は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレートの組み合わせ;及びエトキシジグリコール、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレートの組み合わせにおけるヒドロコルチゾンの予測されるよりも高い溶解度を実証する。
溶媒成分の混合物におけるコルチコステロイドの予測外の溶解度のさらなる例は、図2及び実施例3に提供される。それぞれ、50:50及び75:25の比でのプロピレングリコール:プロピレングリコールモノラウレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、単独のプロピレングリコールにおいてよりも高かった。それらの結果は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノラウレートの組み合わせにおけるヒドロコルチゾンの予想以上の高い溶解度を実証する。
溶媒成分の混合物におけるコルチコステロイドの予想外の溶解度のさらなる例は、図4及び実証例5に提供される。それぞれ、25:75、50:50、75:25及び90:10の比でのプロピレングリコール:プロピレングリコールモノカプリレート溶媒混合物におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度は、単独のプロピレングリコールにおけるものよりも高かった。追加の例として、それぞれ、12:3:9、12:6:6、12:9:3及び12:12:0の比でのエトキシジグリコール:プロピレングリコール:プロピレングリコールモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、単独のプロピレングリコールにおいてよりも高い。それらの結果は、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレートの組み合わせにおける;及びエトキシジグリコール、プロピレングリコール及びプロピレングリコールモノカプリレートの組み合わせにおけるトリアムシノロンアセトニドの予想以上の高い溶解度を実証する。
所定の溶媒におけるコルチコステロイドの溶解度は、水は不良なコルチコステロイド溶媒であることが知られているので、溶媒への水の添加に基づいて改善することはまた予想外である。実施例6及び表8に記載されるように、精製水及びエトキシグリコールにおけるヒドロコルチゾンの溶解度は、単独でのエトキシジグリコールにおいてよりも高い。ヒドロコルチゾンはまた、プロピレングリコールモノカプリレートのみにおいてよりも、プロピレングリコールモノカプリレート及び精製水において、より溶解できる。ヒドロコルチゾンはまた、エトキシジグリコール:プロピレングリコールモノカプリレート:プロピレングリコール溶媒混合物(精製水を含む)においてが、その混合物単独においてよりも、より溶解できる。
脂肪酸エステルは、溶媒成分の混合物において、1又は2以上の医薬的に許容される溶媒と共に組み合わされる場合、溶媒性質を保持することができる。脂肪酸エステルと医薬的に許容される溶媒との組み合わせは、医薬的に許容される溶媒単独に比較して、コルチコステロイド溶媒性質を改善することができる。脂肪酸エステル及び医薬的に許容できる溶媒の混合物と、別の溶媒、例えば別の医薬的に許容できる溶媒との組み合わせは、個々の医薬的に許容される溶媒のいずれか又は両者に比較して、混合物の溶媒性質をさらに高める。医薬的に許容できる溶媒は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、又は水であり得る。
脂肪酸エステルは、製剤中の任意の賦形剤と適合することができる。
製剤:
現在開示される医薬組成物は、製剤下で提供され得る。製剤は、注射用製剤であり得る。注射用製剤は、皮膚、下層組織又は身体の任意の他の領域中に注射され得る液体であり得る。注射用製剤は、水性ベース又は溶媒ベースであり得る。注射用製剤は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,187,640号に記載されるように、溶解されたポリマー/コポリマー又は液体ポリマー/コポリマー、例えばポリグリコリド、ポリラクチド及びカプロラクトンを含むことができる。
製剤は、局所製剤であり得る。例えば、局所製剤は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Osborne, Pharmaceutical Technology 32(10), 66-74 (2008)、及び Buhseら, Int. J. Pharma. 295, 101-112 (2005)に記載される、液体、エマルジョン、半固体又はコロイド状懸濁液の形で存在することができる。局所製剤の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:クリーム、エマルション、発泡体、ゲル、液体、ローション、ミスト、軟膏、ペースト、シャンプー、シャンプー懸濁液、溶液、スプレー、及びの懸濁液、そしてそれらは、上記Osborne及びBuhseらに記載されている。
局所製剤は、次の多くの要因(但し、それらだけには制限されない)に基づいて選択され得る:製剤が適用される位置、治療されるべき条件、所望のコルチコステロイド効力、所望のコルチコステロイド浸透性、及び製剤により提供される所望の水和。
種々の態様によれば、製剤はクリームである。クリームは、粘性液体又は半固体エマルジョンであり得、そして20%以上の水及び揮発物、及び/又は50%未満の炭化水素、ワックス、又はポリエチレングリコールを含むことができる。クリームは、連続相として水と共に水中油クリーム又は連続相として油と共に油中水クリームの何れかである。クリームは、油相及び水相の他に乳化剤を含むことができる。油相は、ワセリン及び脂肪アルコール、例えばセチル又はステアリルアルコールから構成され得る。水性相は、体積で油相を越え、そして保湿剤を含むことができる。乳化剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性界面活性剤であり得る。1又は2以上の脂肪酸エステルを含むクリームの種々の特異的実施態様が、実施例7−10に記載されている。
種々の態様によれば、製剤は発泡体である。発泡体は、液体又は固体内でのガスの分散であり得る。局所適用のための発泡体は、エマルジョンと共に加圧ガスをパッケージすることにより形成され得;容器からの放出の際、ガスがエマルジョン内にトラップされる。
種々の態様によれば、製剤はゲルである。ゲルは、懸濁された粒子を含むことができる、半固体溶液又はコロイド状分散体であり得る。ゲルは、室温で固体であり得るが、しかし皮膚上で溶融する。ゲルは水性又はアルコール性ビヒクルを含むことができる。ゲルはまた、ゲル化剤、例えば澱粉、セルロース誘導体、カルボマー、マグネシウム−アルミニウムシリケート、キサンタンガム、コロイド状シリカ、アルミニウム又は亜鉛石鹸を含むことができる。ゲル化剤は、剛性を提供することができるゲル様構造体を形成するために架橋することができる。架橋は、pH依存性であり得る。ゲルはまた、分散成分、例えばゲル形成剤を助けるために、分散剤、例えばアルコール又はグリセリンを含むことができる。他方では又はさらに、構成成分は、機械的混合又は滴定により分散され得る。1又は2以上の脂肪酸エステルを含むゲルの種々の特定の実施態様が、実施例11及び12に記載されている。
種々の態様によれば、製剤は、ローションである。ローションは、水性ビヒクル及び50%以上の水及び揮発物を含む液体エマルジョンであり得る。ローションは、ニュートン又は偽可塑性流動挙動性を示すことができる。皮膚にこする場合、ローションは、清涼感を伴って急速に蒸発することができる。ローションは、活性医薬剤の皮膚との接触の維持を助けるための剤を含むことができる。1又は2以上の脂肪酸エステルを含むローションの種々の特定の実施態様が、実施例11及び12に記載されている。
種々の態様によれば、製剤は軟膏である。軟膏は半固体懸濁液又はエマルジョンであり、そして中〜高い粘度を有することができる。軟膏は、20%未満の水及び揮発物を含むことができ、そして50%以上の炭化水素、ワックス又はポリエチレングリコールを含むことができる。軟膏は水和することができ、そして軟膏は閉塞することができる。軟膏は、蒸発することができず、又は皮膚上にこすりつける場合、吸収され得る。軟膏は、皮膚中へのコルチコステロイドの侵入を増強することができる。1又は2以上の脂肪酸エステルを含む軟膏の種々の特定の実施態様が、実施例13及び14に記載されている。
種々の態様によれば、製剤はペーストである。ペーストは、脂肪ビヒクルに微細に分散された高い割合(すなわち、20−50%)の固体を含む半固体であり得る。ペーストは、皮膚に良く付着し、そして保護層を形成することができる。
種々の態様によれば、製剤はシャンプーである。シャンプーは、液体石鹸又は界面活性剤であり得る。シャンプーは、毛髪及び頭皮を洗浄するために使用され得、そしてコルチコステロイドのためのビヒクルとして使用され得る。
種々の態様によれば、製剤は、シャンプー懸濁液である。シャンプー懸濁液は、1又は2以上の固体、すなわち液体ビヒクルに分散される不溶性物質を含む液体石鹸又は界面活性剤であり得る。シャンプー懸濁液は、毛髪及び頭皮を洗浄するために使用され得、そしてコルチコステロイドのためのビヒクルとして使用され得る。
種々の態様によれば、製剤は、溶液である。溶液は、適切なビヒクルに溶解される少なくとも1つの溶質(固体、液体又は気体)の透明で均質な液体分子分散液であり得る。溶液は、水性成分、アルコール性成分、及び/又はゲル化剤を含むことができる。
種々の態様によれば、製剤は懸濁液である。懸濁液は、水性又はアルコール性液体ビヒクルに懸濁された固体を含む二相液体系であり得る。
製剤中の成分
A.脂肪酸エステル
製剤は、上記のように、脂肪酸を含むことができる。1つの実施態様によれば、製剤は、1% w/w−40% w/wで脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、1% w/w−30% w/wで脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、2% w/w−20% w/wで脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、2% w/w−12% w/wで脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w−12% w/wで脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、2% w/w−10% w/wで脂肪酸エステルを含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、1% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、30% w/w以上で、脂肪酸エステルを含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、40% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、30% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w未満で、脂肪酸エステルを含む。
B.医薬的に許容される溶媒
製剤は、上記のように、医薬的に許容できる溶媒を含むことができる。1つの実施態様によれば、製剤は、1% w/w−40% w/wで、医薬的に許容できる溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、1% w/w−30% w/wで、医薬的に許容できる溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、2% w/w−25% w/wで、医薬的に許容できる溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w−20% w/wで、医薬的に許容できる溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w−12% w/wで、医薬的に許容できる溶媒を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、1% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、30% w/w以上で、医薬的に許容される溶媒を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、40% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、30% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、5% w/w未満で、医薬的に許容される溶媒を含む。
C.溶媒成分の混合物
製剤は、上記のように、コルチコステロイド溶媒として作用することができる複数の成分を含むことができる。溶媒成分は、製剤に添加される前に、組み合わされ得るか、又は成分は、製剤の製造方法において組み合わされ得る。
コルチコステロイド溶媒として作用することができる各成分は、別の成分に対して任意の量で存在することができる。1つの実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0である。別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.1−1:5である。別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.3−1:4である。さらに別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.375−1:3.75である。
1つの実施態様によれば、1つの溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:0.5−1:7.5である。別の実施態様によれば、別の溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:1−1:6である。別の溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:1.5−1:5.5である。
1つの実施態様によれば、製剤は、2% w/w−50% w/wで、コルチコステロイド溶媒として作用することができる複数の成分(「コルチコステロイド溶媒混合物」)を含む。別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w−30% w/wで、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w−25% w/wで、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w−60% w/wで、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、4% w/w−40% w/wで、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、5% w/w−30% w/wで、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、2% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、30% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、40% w/w以上で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、60% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。別の実施態様によれば、製剤は、50% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。別の実施態様によれば、製剤は、40% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、30% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、10% w/w未満で、コルチコステロイド溶媒混合物を含む。
コルチコステロイド溶媒として作用することができる各成分は、別の成分に対して任意の量で存在することができる。1つの実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0である。別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.1−1:5である。別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.3−1:4である。さらに別の実施態様によれば、1つの溶媒成分:別の溶媒成分の比(w:w)は、1:0.375−1:3.75である。
1つの実施態様によれば、1つの溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:0.5−1:7.5である。別の実施態様によれば、別の溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:1−1:6である。別の溶媒成分:2種の他の溶媒成分の組み合わせの比(w:w)は、1:1.5−1:5.5である。
D.コルチコステロイド
製剤はまた、上記のように、1又は2以上のコルチコステロイドを含むことができる。1つの実施態様によれば、製剤は、0.001% w/w−5% w/wで、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、0.005% w/w−3% w/wで、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、0.001% w/w−2.5% w/wで、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、0.001% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、0.01% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、0.05% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、0.1% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、0.5% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。さらなる実施態様によれば、製剤は、1% w/w以上で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、5% w/w未満で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、3% w/w未満で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。別の実施態様によれば、製剤は、1% w/w未満で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、0.5% w/w未満で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、0.1% w/w未満で、1又は2以上のコルチコステロイドを含む。
E.浸透増強剤
局所製剤は、1又は2以上の浸透増強剤を含むことができる。1つの実施態様によれば、1又は2以上の浸透増強剤は、皮膚を通しての1又は2以上のコルチコステロイドの浸透を増強する。別の実施態様によれば、1又は2以上の浸透増強剤は、皮膚のバリア抵抗性を可逆的に低めることにより、浸透を増強する。別の実施態様によれば、1又は2以上の浸透増強剤は、角質層の透過性を高めることにより浸透性を増強する。
適切な浸透増強剤の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:
アルコール、アルカノール、アルカノン、例えばベンジルアルコール、デカノール、エタノール、オクタノール、及びプロパノール; アミド及び他の窒素化合物、例えばジエタノールアミン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、エタノールアミン、1−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、トリエタノールアミン、及び尿素;アジピン酸ジイソプロピル;ジメチルイソソルビド;他のもの、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びジエチレングリコールモノメチルエーテル;脂肪酸、例えばラウリン酸、オレイン酸、及び吉草酸; 脂肪酸エステル、例えばエチルオレエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、及びメチルプロピオネート;有機酸、例えばクエン酸、サリチル酸、サリチレート、及びコハク酸;ポリオール及びそのエステル、例えばブタンジオール、エチレングリコール、グリセロール、 1、2、6−ヘキサントリオール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノラウレート、 及びプロピレングリコール; ピロリドン、例えば 2−ピロリドン;1−置換アザシクロヘプタン−2−オン、例えば1-n-ドデシルシクラザシクロヘプタン−2−オン(ラウロカプラム);スルホキシド、例えばデシルメチルスルホキシド及びジメチルスルホキシド;界面活性剤、例えば塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、レシチン、ポロキサマー(231、 182、 184)、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びTween (20、 40、 60、 80);及びテルペン。
F.保湿剤
局所製剤は、1又は2以上の保湿剤を含むことができる。1つの実施態様によれば、1又は2以上の保湿剤は、それらの吸湿性のために、保水性を促進する湿潤剤である。1つの実施態様によれば、保湿剤は、皮膚に対して水を保持し、結果的に、製剤は完全に乾燥も又はドライダウンもしない。作用様式の任意の機構に限定されるものではないが、保湿剤は、水はコルチコステロイド溶解度を高めることができるので、保湿性を促進することにより、コルチコステロイドの溶解度を改善することができる(実施例6)。
適切な保湿剤の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:
エチレングリコール、フルクトース、グリセロール、乳酸、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビタン、ソルビトール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ビタミンB、及びそれらの任意の組み合わせ。
1又は2以上の保湿剤が、任意の許容できる量で、局所製剤に存在することができる。1つの実施態様によれば、製剤は、2% w/w−25% w/wで、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、8% w/w−22% w/wで、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w−14% w/wで、1又は2以上の保湿剤を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、2% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。
1つの実施態様によれば、製剤は、25% w/w未満で、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、20% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。別の実施態様によれば、製剤は、15% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、10% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。さらに別の実施態様によれば、製剤は、5% w/w以上で、1又は2以上の保湿剤を含む。
G.乳化剤
製剤は、1又は2以上の乳化剤を含むことができる。1つの実施態様によれば、1又は2以上の乳化剤は、エマルジョンの形成を促進する物質である。別の実施態様によれば、1又は2以上の乳化剤は、エマルジョンを安定化する物質である。
適切な乳化剤の例は、次のものを包含するが、但しそれらだけには限定されない:カルボマーコポリマー、グリセリルモノ及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪アルコールエトキシル化エーテル、脂肪酸のソルビタンエステル、 脂肪酸のスクロースエステル、エトキシル化アルキルフェノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、脂肪アルコールのポリオキシプロピレンポリオキシエチレンエーテル。
使用方法
本明細書に開示されるような医薬組成物及び/又はコルチコステロイド製剤は、コルチコステロイドにより治療されるべき、当業界において知られている任意の医学的状態を治療するために使用され得る。いくつかの実施態様によれば、本明細書に開示される医薬組成物及び/又はコルチコステロイド製剤は、種々の医学的状態における炎症を低め、及び/又は免疫系の活性を低めるために使用され得る。医学的状態は例えば、次のものを包含する:アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹性皮膚炎、貨幣状皮膚炎、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎(例えば、ウルシ暴露、有毒オークの暴露、毒スマック暴露) 、脂漏性皮膚炎、うっ血性皮膚炎、及び他のステロイド応答性皮膚疾患。コルチコステロイド製剤はまた、次の状態を治療するためにも使用され得る:尋常性ざ瘡、脱毛症、円形脱毛症、白斑、湿疹、乾燥性湿疹, 毛孔性角化症、扁平苔癬、硬化性苔癬、線状苔癬、慢性単純性苔癬、結節性痒疹、円板状エリテマトーデス、Jessner/Kanofのリンパ球浸潤、皮膚リンパ球腫、壊疽性膿皮症、肛門そう痒症、サルコイドーシス、慢性結節性耳輪軟骨皮膚炎及び他の炎症性皮膚疾患。医学的状態はまた、ケロイド、肥厚性瘢痕、前脛骨粘液水腫及び他の浸潤性皮膚障害も包含することができる。追加の医学的状態は、環状肉芽腫、糖尿病性リポイド類壊死症、サルコイドーシス、及びその他の非感染性肉芽腫を包含する。医薬組成物及び/又はコルチコステロイド製剤はまた、それらの抗掻痒及び血管収縮特性のためにも使用され得る。
次の実施例は、本願発明の種々の態様を例示し、限定するものと考えるべきではない。
実施例1−適切な溶媒におけるコルチコステロイドの溶解度
プロピレングリコール(PG)モノカプリレート、PGモノラウレート又はイソプロピルミリステートにおける種々のコルチコステロイドの溶解度を、重量測定法で測定した。コルチコステロイド、PGモノカプリレート、PGモノラウレート及び/又はイソプロピルミリステートを、ガラスバイアルに配置し、そして4少数点以下の位置に科学天秤で計量した。試験溶液を攪拌し、そして室温で30分間、振盪した。試験溶液を、明瞭性又は非溶解性材料について約24時間後、試験した。
溶解度(% w/w)結果が、表1に提供されている。その結果は、イソプロピルミリステート(プロピオン酸クロベタゾールについて0.25% w/w)により得られた最高の%溶解度は、PGモノカプリレート(プロピオン酸フルチカゾンについて0.3% w/w)又はPGモノラウレート(各ヒドロコルチゾン及びトリアムシノロンアセトニドについての0.3% w/w)の何れかにより得られた最小%溶解度よりも低かったことを示す。
その結果はまた、各試験されたコルチコステロイドが、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて、より可溶性であったことを示す。プロピオン酸フルチカゾンが、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて、10倍以上、可溶性であった。ヒドロコルチゾンは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて少なくとも27倍以上、可溶性であった。トリアムシノロンアセトニドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて少なくとも16倍以上、可溶性であった。酪酸ヒドロコルチゾンは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて20倍以上、可溶性であった。ベタメタゾンジプロピオネートは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて27倍以上、可溶性であった。クロベタゾールプロピオネートは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて16倍以上、可溶性であった。
さらに、結果は、各試験されたコルチコステロイドが、イソプロピルミリステートにおいてよりもPGモノラウレートにおいて、より可溶性であったことを示す。ヒドロコルチゾンは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノルレートにおいて少なくとも15倍以上、可溶性であった。トリアムシノロンアセトニドは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノルレートにおいて少なくとも7.5倍以上、可溶性であった。酪酸ヒドロコルチゾンは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノルレートにおいて13.5倍以上、可溶性であった。ベタメタゾンジプロピオネートは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノルレートにおいて15.3倍以上、可溶性であった。クロベタゾールプロピオネートは、イソプロピルミリステートにおいてよりも、PGモノルレートにおいて7.2倍以上、可溶性であった。
さらに、結果は、各試験されたコルチコステロイドが、PGモノラウレートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて、より可溶性であったことを示す。平均すると、所定のコルチコステロイドは、PGモノラウレートにおいてよりも、PGモノカプリレートにおいて、2倍可溶性であった。
実施例2−成分の混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度
A)PG及びPGモノカプリレートの混合物
PG及びPGモノカプリレートの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を、実施例1における方法に従って測定した。
溶解度(%w/w)結果が、表2及び図1に提供される。
図1においては、垂直軸は溶解度(%w/w)を示す。横軸は、所定の溶媒混合物におけるPG:PGモノカプリレート比(w:w)を示す。点線の溶解度線は、各溶媒(PG及びPGモノカプリレート)が溶媒混合物において独立して作用した場合の予想される溶解度を示す。中心線(◆)は、PG:PGモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾン溶解度の実際の結果を示す。上部線(▲)は、エトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾン溶解度の実際の結果を示す。
図1は、PG及びPGモノカプリレートの両者を含む、各試験された溶媒混合物(◆)に関して、ヒドロコルチゾンが予想されるよりも、混合物においてより可溶性であった(点線)ことを示す。
50:50のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.65% w/w)、75:25のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.70% w/w)、及び90:10のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.50% w/w)におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、PG単独(すなわち、100:0の溶媒混合物;1.30% w/w)においてよりも、すべて高かった。それらの結果は、PGとPGモノカプリレートとの間の相乗効果を示唆している。
B)PG及びPGモノカプリレートの混合物におけるヒドロコルチゾン溶解度に対するエトキシジグリコールの添加の効果
PG、PGモノカプリレート及びエトキシジグリコールの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を、実施例1における手順に従って測定した。
溶解度(% w/w)結果が、表3及び図1に提供される。
図1は、ヒドロコルチゾンが、PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(◆)おいてよりも、エトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(▲)において、より可溶性であったことを示す。
12:4:8のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.90% w/w)、12:6:6のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.17% w/w)、12:8:4のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.33% w/w)、12:9:3のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.43% w/w)、及び12:12:0のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.20% w/w)におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、PG単独(すなわち、1.30% w/w)においてよりも、すべて高かった(表2を参照のこと)。
PG単独へのエトキシジグリコールの添加(すなわち、12:12:0のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物)は、PG単独におけるその溶解度よりも、1.7倍、ヒドロコルチゾンの溶解度を高めた(1.30% w/wに比較して、2.20% w/w)。PGモノカプリレート単独へのエトキシグリコールの添加(すなわち、12:0:12のエトキシグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物)もまた、PGモノカプリレート単独における、その溶解度よりも、2.3倍、ヒドロコルチゾンの溶解度も高めた(0.55% w/wに比較して、1.25% w/w)。
結果は、エトキシジグリコールと、各PG、PGモノカプリレート、及びPG:PGモノカプリレート混合物との間の相乗効果を示唆する。特に、その結果は、それぞれ、エトキシジグリコール及びPG;エトキシジグリコール及びPGモノカプリレート;及びエトキシジグリコール及びPG:PGモノカプリレート混合物の組み合わせにおけるヒドロコルチゾンの溶解度が、各PG、PGモノカプリレート、及びPG:PGモノカプリレート混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度よりも高かったことを実証する。
実施例3−成分の混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度
PG及びPGモノラウレートの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を、実施例1における手順に従って測定した。
溶解度(% w/w)結果が、表4及び図2に提供される。
図2においては、垂直軸は溶解度(%w/w)を示す。横軸は、所定の溶媒混合物におけるPG:PGモノラウレート比(w:w)を示す。点線の溶解度線は、各溶媒(PG及びPGモノラウレート)が溶媒混合物において独立して作用した場合の予想される溶解度を示す。上部線(◆)は、PG:PGモノラウレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾン溶解度の実際の結果を示す。
図2は、両溶媒を含む、各試験された溶媒混合物(◆)に関して、ヒドロコルチゾンが予想されるよりも、混合物においてより可溶性であった(点線)ことを示す。
50:50のPG:PGモノラウレート溶媒混合物(1.40% w/w)、及び75:25のPG:PGモノラウレート溶媒混合物(1.75% w/w)におけるヒドロコルチゾンの溶解度は、PG単独(すなわち、100:0の溶媒混合物;1.30% w/w)においてよりも、すべて高かった。それらの結果は、PGとPGモノラウレートとの間の相乗効果を示唆している。
実施例4−成分の混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度
エトキシジグリコール及びPGモノカプリレートの混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度を、実施例1における手順に従って測定した。
溶解度(% w/w)結果が、表5及び図3に提供される。
図3においては、垂直軸は溶解度(%w/w)を示す。横軸は、所定の溶媒混合物におけるエトキシジグリコール:PGモノカプリレート比(w:w)を示す。点線の溶解度線は、各溶媒(エトキシジグリコール及びPGモノカプリレート)が溶媒混合物において独立して作用した場合の予想される溶解度を示す。下部線は、エトキシジグリコール:PGモノカプリレート溶媒混合物におけるヒドロコルチゾン溶解度の実際の結果を示す。
図3は、両溶媒を含む、各試験された溶媒混合物(下部の線)に関して、ヒドロコルチゾンが予想よりも、前記混合物(点線)において低い可溶性であったことを示す。それらの結果は、エトキシジグリコールとPGモノカプリレートとの間の希釈又は干渉効果を示唆する。
実施例5−成分お混合物におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度
A)PG及びPGモノカプリレートの混合物
PG及びPGモノカプリレートの混合物におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度を、実施例1における方法に従って測定した。
溶解度(%w/w)結果が、表6及び図4に提供される。
図4においては、垂直軸は溶解度(%w/w)を示す。横軸は、所定の溶媒混合物におけるPG:PGモノカプリレート比(w:w)を示す。点線の溶解度線は、各溶媒(PG及びPGモノカプリレート)が溶媒混合物において独立して作用した場合の予想される溶解度を示す。中心線(◆)は、PG:PGモノカプリレート溶媒混合物におけるトリアムシノロンアセトニド溶解度の実際の結果を示す。上部線(▲)は、エトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物におけるトリアムシノロンアセトニド溶解度の実際の結果を示す。
図4は、PG及びPGモノカプリレートの両者を含む、各試験された溶媒混合物(◆)に関して、トリアムシノロンアセトニドが予想されるよりも、混合物においてより可溶性であった(点線)ことを示す。
25:75のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.25% w/w)、50:50のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.60% w/w)、75:25のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.50% w/w)、及び90:10のPG:PGモノカプリレート溶媒混合物(1.50% w/w)におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度は、PG単独(すなわち、100:0の溶媒混合物;0.90% w/w)においてよりも、すべて高かった。それらの結果は、PGとPGモノカプリレートとの間の相乗効果を示唆している。
B)PG及びPGモノカプリレートの混合物におけるトリアムシノロンアセトニド溶解度に対するエトキシジグリコールの添加の効果
PG、PGモノカプリレート及びエトキシジグリコールの混合物におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度を、実施例1における手順に従って測定した。
溶解度(% w/w)結果が、表7及び図4に提供される。
図4は、トリアムシノロンアセトニドが、PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(◆)おいてよりも、エトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(▲)において、より可溶性であったことを示す。
12:3:9のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.00% w/w)、12:6:6のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.30% w/w)、12:9:3のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.45% w/w)、及び12:12:0のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物(2.45% w/w)におけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度は、PG単独(すなわち、0.90% w/w)においてよりも、すべて高かった(表6を参照のこと)。
PG単独へのエトキシジグリコールの添加(すなわち、12:12:0のエトキシジグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物)は、PG単独におけるその溶解度よりも、1.7倍、トリアムシノロンアセトニドの溶解度を高めた(0.90% w/wに比較して、2.45% w/w)。PGモノカプリレート単独へのエトキシグリコールの添加(すなわち、12:0:12のエトキシグリコール:PG:PGモノカプリレート溶媒混合物)もまた、PGモノカプリレート単独における、その溶解度よりも、2.3倍、ヒドロコルチゾンの溶解度も高めた(0.60% w/wに比較して、1.53% w/w)。
結果は、エトキシジグリコールと、各PG、PGモノカプリレート、及びPG:PGモノカプリレート混合物との間の相乗効果を示唆する。特に、その結果は、それぞれ、エトキシジグリコール及びPG;エトキシジグリコール及びPGモノカプリレート;及びエトキシジグリコール及びPG:PGモノカプリレート混合物の組み合わせにおけるトリアムシノロンアセトニドの溶解度が、各PG、PGモノカプリレート、及びPG:PGモノカプリレート混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度よりも高かったことを実証する。
実施例6−コルチコステロイド溶解度に対する水の効果
種々の溶媒(それぞれ、水を含むか、又は含まない)におけるヒドロコルチゾンの溶解度を、実施例1における手順に従って測定した。
溶解度(% w/w)結果が、表8に提供される。
結果は、ヒドロコルチゾンが、水を含まない溶媒よりも、水を含む溶媒において、より可溶性であったことを示す。ヒドロコルチゾンは、水を含まないよりも、水を含むエトキシジグリコールにおいて、1.6倍、可溶性であった。ヒドロコルチゾンは、水を含まないよりも、水を含むプロピレングリコールモノカプリレートにおいて、2.5倍、可溶性であった。ヒドロコルチゾンは、水を含む、エトキシジグリコール、プロピレングリコールモノカプリレート及びプロピレングリコール溶媒混合物において、水を含まないそれらの溶媒よりも、1.5倍、より可溶性であった。
結果は、水と、各エトキシジグリコール、PGモノカプリレート及びエトキシジグリコール:PGモノカプリレート:PG混合物との間の相乗効果を示す。特に、結果は、それぞれ、各エトキシジグリコール、PGモノカプリレート、及びエトキシジグリコール:PGモノカプリレート:PG混合物におけるヒドロコルチゾンの溶解度よりも、水及びエトキシジグリコール;水及びPGモノカプリレート;及び水及びエトキシジグリコール:PGモノカプリレート:PG混合物の組み合わせにおけるヒドロコルチゾンの高められた溶解度を示す。
実施例7−ヒドロコルチゾン局所クリーム製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(ヒドロコルチゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含むクリームとして調製する。ヒドロコルチゾン1%(製剤A及びB)及び2.5%(製剤C及びD)クリームの種々の製剤中の成分(% w/w)が、表9に提供されている。
実施例8−酢酸ヒドロコルチゾン局所クリーム製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(酢酸ヒドロコルチゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール、ヘキシレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含むクリームとして調製する。酢酸ヒドロコルチゾン1%(製剤A)及び2.5%(製剤B、C及びD)クリームの種々の製剤中の成分(% w/w)が、表10に提供されている。
実施例9−酢酸ヒドロコルチゾン局所水中油型エマルジョン製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(酢酸ヒドロコルチゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含む水中油型エマルジョンとして調製する。酢酸ヒドロコルチゾン1%(製剤A)及び2.5%(製剤B、C及びD)エマルジョンの種々の製剤中の成分(% w/w)が、表11に提供されている。
実施例10−酢酸ヒドロコルチゾン局所水中油型エマルジョン製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(酢酸ヒドロコルチゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含むゲル又はローションとして調製する。酢酸ヒドロコルチゾン1%(製剤A)及び2.5%(製剤B及びC)ゲル又はローションの種々の製剤中の成分(% w/w)が、表12に提供されている。
実施例11―プロピオン酸クロベタゾール局所クリーム製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(プロピオン酸クロベタゾール)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテルと共に、又は伴わないで)を含むクリームとして調製する。プロピオン酸クロベタゾールクリームの種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表13に提供されている。
実施例12−ジプロピオン酸ベタメタゾン局所クリーム製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(ジプロピオン酸ベタメタゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテルと共に、又は伴わないで)を含むクリームとして調製する。ジプロピオン酸ベタメタゾンクリームの種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表14に提供されている。
実施例13−トリアムシノロンアセトニド局所クリーム製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(トリアムシノロンアセトニド)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート又はプロピレングリコールモノラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含むクリームとして調製する。トリアムシノロンアセトニドクリームの種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表15に提供されている。
実施例14−プロピオン酸クロベタゾール局所ゲル及びローション製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(プロピオン酸クロベタゾール)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテルと共に、又は伴わないで)を含むゲル又はローションとして調製する。プロピオン酸クロベタゾールゲル及びローションの種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表16に提供されている。
実施例15−ジプロピオン酸ベタメタゾン局所ゲル及びローション製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(ジプロピオン酸ベタメタゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカラウレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテルと共に、又は伴わないで)を含むゲル又はローションとして調製する。ジプロピオン酸ベタメタゾンゲル及びローションの種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表17に提供されている。
実施例16−ヒドロコルチゾン局所軟膏製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(ヒドロコルチゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノカプリレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含む軟膏として調製する。ヒドロコルチゾン軟膏の種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表18に提供されている。
実施例17−ジプロピオン酸ベタメタゾン局所軟膏製剤
局所製剤を、コルチコステロイド(ジプロピオン酸ベタメタゾン)、脂肪酸エステル(プロピレングリコールモノラウレート及びプロピレングリコールモノカプリレート)、及び医薬的に許容できる溶媒(プロピレングリコール及びジエチレングリコールモノエチルエーテル)を含む軟膏として調製する。ジプロピオン酸ベタメタゾン軟膏の種々の製剤(A及びB)中の成分(% w/w)が、表19に提供されている。
上記明細書及び実施例は、ステロイド溶媒として脂肪酸エステルの完全な説明を提供する。種々の実施態様が、ある程度の具体性で、又は1又は2以上の個々の実施態様を参照して、上述して来たが、当業者は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、開示される実施態様に対して多数の変更を行うことができる。従って、他の実施態様が企図される。上記説明に含まれるすべての事項は、特定の実施態様を単に例示しており、制限するものではない。詳細又は構造の変更は、本明細書に記載の基本的要素から逸脱することなく行われ得る。例えば、成分、量及び比率の種々の組み合わせ、及び列挙され、そして具体化されたそれらからの個々の成分、量及び比率の選択、例えば列挙され、そして具体化されたそれらからの個々の選択、組み合わせての両者の選択、組み合わせての3者の選択、等は、本開示の範囲内である。

Claims (35)

  1. 少なくとも1つの脂肪酸エステル及び少なくとも1つのコルチコステロイドを含む、医薬組成物。
  2. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールエステル及びグリセリルエステルから選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノエステルである、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノエンタンテート(propylene glycol monoenthantate)、プロピレングリコールジエンタンテート、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールジカプリレート、プロピレングリコールモノペラルゴネート、プロピレングリコールジペラルゴネート、プロピレングリコールモノカプレート、プロピレングリコールジカプレート、プロピレングリコールモノウンデシレート、プロピレングリコールジウンデシレート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジラウレート、プロピレングリコールモノトリデシレート、プロピレングリコールジトリデシレート、プロピレングリコールモノミリステート、プロピレングリコールジミリステート、プロピレングリコールモノパルミトレート、プロピレングリコールジパルミトレート、プロピレングリコールモノオレート、プロピレングリコールジオレート、プロピレングリコールモノリノレート、プロピレングリコールジリノレート、プロピレングリコールモノリノレネート、及びプロピレングリコールジリノレネートから選択される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  5. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールモノカプレート及びプロピレングリコールモノラウレートから選択される、請求項1〜4の何れか1項に記載の医薬組成物。
  6. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノカプリレートである、請求項1〜5の何れか1項に記載の医薬組成物。
  7. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノラウレートである、請求項1〜5の何れか1項に記載の医薬組成物。
  8. 前記脂肪酸エステルが、グリセリルモノエンタンテート、グリセリルジエンタンテート、グリセリルモノカプリレート、グリセリルジカプリレート、グリセリルモノペラルゴネート、グリセリルジペラルゴネート、グリセリルモノカプレート、グリセリルジカプレート、グリセリルモノウンデシレート、グリセリルジウンデシレート、グリセリルモノラウレート、グリセリルジラウレート、グリセリルモノトリデシレート、グリセリルジトリデシレート、グリセリルモノミリステート、グリセリルジミリステート、グリセリルモノパルミトレート、グリセリルジパルミトレート、グリセリルモノオレート、グリセリルジオレート、グリセリルモノリノレート、グリセリルジリノレート、グリセリルモノリノレネート、及びグリセリルジリノレネートから選択される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  9. アルコール、ヒマシ油、3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート、コレステロールNF、コール酸、クエン酸、3−シクロヘキセン−1−メタノール、無水アルコール、デオキシコール酸、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジイソプロパノールアミン(1:9)、アジピン酸ジイソプロピル、α4−ジメチル−a−(4−メチル−3−ペンテニル)、エトキシジグリコール、エトキシル化アルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、脂肪アルコールシトレート、グリセリン、1−ヘキサデカノール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、イソプロピルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、レシチン、鉱油、2−メチル−1,3−プロパンジオール、オレイルアルコール、リン酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1450、ポリエチレングリコール7000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール1000モノセチルエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシル20セトステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン15−ステアリルエーテル、ポリソルベート、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、水酸化カリウム、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、プロピルエチレングリコール4、ネオペンチルアルコール、SDアルコール40、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンステアレート、タウロデオキシコール酸、トリアセチン、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、及び水から選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の医薬組成物。
  10. エトキシジグリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、及び水から選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の医薬組成物。
  11. 前記コルチコステロイドが、アクロベート(aclovate)、アルクロメタゾンジプロピオネート、アムシナフェル(amcinafel)、アムシナフィド、アムシノニド、アリストコルトA(aristocort A)、強化ジプロピオン酸 ベタメタゾン、ベクラメタゾン、ベクロプメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタゾン ベンゾエート、ベタメタゾン 17−ベンゾエート、ベタメタゾン ジプロピオネート、ベタメタゾンリン酸及び酢酸ナトリウム、ベタメタゾンバレレート、ベタメタゾン17−バレレート、クロロプレドニゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾン(clobetasone propionate)、クロコルテロン(clocortelone)、コルドラン(cordran)、コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾールアセテート、コルチゾールシピオネート、コルチゾールリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムコルチゾール、コルチゾン、酢酸コルチゾン、コルトドキソン(cortodoxone)、シクロコルト(cyclocort)、デフラザコルト、デフルプレドネート(defluprednate)、デスシノロン(descinolone)、デソニド、デソウェン(desowen)、デソキシメタゾン(desoximetasone)、デソキシコルチコステロンアセテート、デソキシコルチコステロンピバレート、11−デソキシコルチゾール、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、ジクロリゾン、ジフロラゾンジアセテート、ジヒドロキシコルチゾン、ジプロレン(diprolen)、ジプロレン(diprolene)、 ジプロゾン(diprosone)、ベタメタゾンのエステル、フロロン(florone)、フルセトニド(flucetonide)、フルクロロニド(flucloronide)、フルコルトロン(flucortolone)、フルドロコルチゾン、酢酸フルドロコルチゾン、フルメタロン(flumethalone)、フルメタゾン、フルメタゾンピバレート、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドアセテート、フルオシノニド、フルオラメトロン(fluorametholone)、フルオロコルチゾン、フルペロロン(fluperolone)、フルプレドニゾロン、フルランドレノリド、フルロアンドレノロンアセトニド、プロピオン酸フルチカゾン、フプレドニゾロン(fuprednisolone)、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハログ(halog)、ヒドロコルタメート(hydrocortamate)、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンバレレート、ヒドロコルチゾン−17−バレレート、ケナログ、リデックス(lidex)、ロコルド(locold)、ロコルテン(locorten)、マキシフロル(maxiflor)、メドリゾン、メプレドニゾン(meprednisone)、メチルプレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、メチルプレドニゾン、フロ酸モメタゾン、パラメタゾン、酢酸パラメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウム、プレドニゾロンコハク酸ナトリウム、プレドニゾロンテビュテート、プレドニゾン、プソルコン(psorcon)、シナラル(synalar)、テモベート(temovate)、テトラヒドロコルチゾール、トピコルト(topicort)、トピコルトLP、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサコトニド、トリデシロン(tridesilone)、バリゾン(valisone)、及びウエストコルト(westcort)から選択される、請求項1〜10の何れか1項に記載の医薬組成物。
  12. 前記コルチコステロイドが、ベタメタゾンジプロピオネート、クロベタゾールプロピオネート、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、及びトリアムシノロンアセトニドから選択される、請求項1〜10の何れか1項に記載の医薬組成物。
  13. 前記コルチコステロイドが、ヒドロコルチゾン又は酢酸ヒドロコルチゾンである、請求項1〜10の何れか1項に記載の医薬組成物。
  14. 前記コルチコステロイドが、0.25〜4.5% w/wで溶解される、請求項1〜13の何れか1項に記載の医薬組成物。
  15. 前記組成物が局所製剤である、請求項1〜14の何れか1項に記載の医薬組成物。
  16. 前記局所製剤が、クリーム、ゲル、液体及び軟膏から選択される、請求項15に記載の医薬組成物。
  17. エチレングリコール、フルクトース、グリセロール、乳酸、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビタン、ソルビトール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、及びビタミンBから選択される、少なくとも1つの保湿剤をさらに含む、請求項15又は16に記載の医薬組成物。
  18. 前記保湿剤が乳酸である、請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 少なくとも1つのコルチコステロイドを、脂肪酸エステルに溶解することを含む、医薬組成物の製造方法。
  20. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールエステル及びグリセリルエステルから選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノエステルである、請求項19又は20に記載の方法。
  22. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノエンタンテート、プロピレングリコールジエンタンテート、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールジカプリレート、プロピレングリコールモノペラルゴネート、プロピレングリコールジペラルゴネート、プロピレングリコールモノカプレート、プロピレングリコールジカプレート、プロピレングリコールモノウンデシレート、プロピレングリコールジウンデシレート、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジラウレート、プロピレングリコールモノトリデシレート、プロピレングリコールジトリデシレート、プロピレングリコールモノミリステート、プロピレングリコールジミリステート、プロピレングリコールモノパルミトレート、プロピレングリコールジパルミトレート、プロピレングリコールモノオレート、プロピレングリコールジオレート、プロピレングリコールモノリノレート、プロピレングリコールジリノレート、プロピレングリコールモノリノレネート、及びプロピレングリコールジリノレネートから選択される、請求項19又は20に記載の方法。
  23. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールモノカプレート及びプロピレングリコールモノラウレートから選択される、請求項19〜22の何れか1項に記載の方法。
  24. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノカプリレートである、請求項19〜23の何れか1項に記載の方法。
  25. 前記脂肪酸エステルが、プロピレングリコールモノラウレートである、請求項19〜23の何れか1項に記載の方法。
  26. 前記脂肪酸エステルが、グリセリルモノエンタンテート、グリセリルジエンタンテート、グリセリルモノカプリレート、グリセリルジカプリレート、グリセリルモノペラルゴネート、グリセリルジペラルゴネート、グリセリルモノカプレート、グリセリルジカプレート、グリセリルモノウンデシレート、グリセリルジウンデシレート、グリセリルモノラウレート、グリセリルジラウレート、グリセリルモノトリデシレート、グリセリルジトリデシレート、グリセリルモノミリステート、グリセリルジミリステート、グリセリルモノパルミトレート、グリセリルジパルミトレート、グリセリルモノオレート、グリセリルジオレート、グリセリルモノリノレート、グリセリルジリノレート、グリセリルモノリノレネート、及びグリセリルジリノレネートから選択される、請求項19又は20に記載の方法。
  27. アルコール、ヒマシ油、3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート、コレステロールNF、コール酸、クエン酸、3−シクロヘキセン−1−メタノール、無水アルコール、デオキシコール酸、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジイソプロパノールアミン(1:9)、アジピン酸ジイソプロピル、α4−ジメチル−a−(4−メチル−3−ペンテニル)、エトキシジグリコール、エトキシル化アルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、脂肪アルコールシトレート、グリセリン、1−ヘキサデカノール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、イソプロピルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、レシチン、鉱油、2−メチル−1,3−プロパンジオール、オレイルアルコール、リン酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1450、ポリエチレングリコール7000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール1000モノセチルエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシル20セトステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン15−ステアリルエーテル、ポリソルベート、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、水酸化カリウム、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、プロピルエチレングリコール4、ネオペンチルアルコール、SDアルコール40、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンステアレート、タウロデオキシコール酸、トリアセチン、トリエチレングリコール、トリメチレングリコール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、及び水から選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項19〜26の何れか1項に記載の方法。
  28. エトキシジグリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、及び水から選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項19〜26の何れか1項に記載の方法。
  29. 前記コルチコステロイドが、アクロベート(aclovate)、アルクロメタゾンジプロピオネート、アムシナフェル(amcinafel)、アムシナフィド、アムシノニド、アリストコルトA(aristocort A)、強化ジプロピオン酸 ベタメタゾン、ベクラメタゾン、ベクロプメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタゾン ベンゾエート、ベタメタゾン 17−ベンゾエート、ベタメタゾン ジプロピオネート、ベタメタゾンリン酸及び酢酸ナトリウム、ベタメタゾンバレレート、ベタメタゾン17−バレレート、クロロプレドニゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、 クロコルテロン(clocortelone)、コルドラン(cordran)、コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾールアセテート、コルチゾールシピオネート、コルチゾールリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムコルチゾール、コルチゾン、酢酸コルチゾン、コルトドキソン(cortodoxone)、シクロコルト(cyclocort)、デフラザコルト、デフルプレドネート(defluprednate)、デスシノロン(descinolone)、デソニド、デソウェン(desowen)、デソキシメタゾン(desoximetasone)、デソキシコルチコステロンアセテート、デソキシコルチコステロンピバレート、11−デソキシコルチゾール、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、ジクロリゾン、ジフロラゾンジアセテート、ジヒドロキシコルチゾン、ジプロレン(diprolen)、ジプロレン(diprolene)、ジプロゾン(diprosone)、ベタメタゾンのエステル、フロロン(florone)、フルセトニド(flucetonide)、フルクロロニド(flucloronide)、フルコルトロン(flucortolone)、フルドロコルチゾン、酢酸フルドロコルチゾン、フルメタロン(flumethalone)、フルメタゾン、フルメタゾンピバレート、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドアセテート、フルオシノニド、フルオラメトロン(fluorametholone)、フルオロコルチゾン、フルペロロン(fluperolone)、フルプレドニゾロン、フルランドレノリド、フルロアンドレノロンアセトニド、プロピオン酸フルチカゾン、フプレドニゾロン(fuprednisolone)、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハログ(halog)、ヒドロコルタメート(hydrocortamate)、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンバレレート、ヒドロコルチゾン−17−バレレート、ケナログ、リデックス(lidex)、ロコルド(locold)、ロコルテン(locorten)、マキシフロル(maxiflor)、メドリゾン、メプレドニゾン(meprednisone)、メチルプレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、メチルプレドニゾン、フロ酸モメタゾン、パラメタゾン、酢酸パラメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウム、プレドニゾロンコハク酸ナトリウム、プレドニゾロンテビュテート、プレドニゾン、プソルコン(psorcon)、シナラル(synalar)、テモベート(temovate)、テトラヒドロコルチゾール、トピコルト(topicort)、トピコルトLP、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンアセテート、トリアムシノロンヘキサコトニド、トリデシロン(tridesilone)、バリゾン(valisone)、及びウエストコルト(westcort)から選択される、請求項19〜28の何れか1項に記載の方法。
  30. 前記コルチコステロイドが、ベタメタゾンジプロピオネート、クロベタゾールプロピオネート、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、及びトリアムシノロンアセトニドから選択される、請求項19〜28の何れか1項に記載の方法。
  31. 前記コルチコステロイドが、ヒドロコルチゾン又は酢酸ヒドロコルチゾンである、請求項19〜28の何れか1項に記載の方法。
  32. 前記コルチコステロイドが、完全に溶解される、請求項19〜31の何れか1項に記載の方法。
  33. 前記コルチコステロイドが、0.25〜4.5% w/wで溶解される、請求項19〜32の何れか1項に記載の方法。
  34. エトキシジグリコール、プロピレングリコール及びそれらの組み合わせから選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項1〜18の何れか1項に記載の医薬組成物。
  35. エトキシジグリコール、プロピレングリコール及びそれらの組み合わせから選択される、少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項19〜33の何れか1項に記載の方法。
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