JP2016220279A - 充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパック - Google Patents

充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパック Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリーの充電中に正極側若しくは負極側の劣化等を検出した場合に充電完了電圧を調節することにより、過充電による正極および負極へのダメージを低減し、バッテリー寿命を延ばすことができる充電制御装置を提供する。【解決手段】充電制御装置10は、バッテリー20の正極21と参照極23との電位差を正極側電圧として検出する正極側電圧モニタ14と、バッテリー20の負極22と参照極23との電位差を負極側電圧として検出する負極側電圧モニタ15と、正極側電圧モニタが検出した正極側電圧と負極側電圧モニタが検出した負極側電圧とに基づいて、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、充電完了電圧の値を自動的に調節する充電制御部11とを備える。【選択図】図5

Description

本実施の形態は、充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパックに関する。
従来、例えばリチウムイオンバッテリーなどの二次電池は、充電電圧が所定の充電完了電圧(満充電電圧)に達するまで充電を行っている。充電完了電圧は、安全に充電することができる充電電圧の上限値であり、充電終止電圧を超える電圧で充電(過充電)すると、バッテリーの性能を劣化させるなどの原因となる。充電電圧が所定の充電完了電圧に達したか否かの判断は、バッテリーの正極−負極間の電位差をモニタすることで制御する。
一方、バッテリー電極として、正極と負極に加えて、参照極を備えるリチウムイオンバッテリーも開示されている。
特開平11−67280号公報 特開2008−108435号公報
正極側若しくは負極側に劣化が生じたバッテリーを充電すると、劣化していない電極側に高い電圧がかかることになり、劣化していない電極も劣化してしまう原因となる。
本実施の形態は、バッテリーの充電中に正極側若しくは負極側の劣化等を精度よく検出することができるとともに、正極側若しくは負極側の劣化等を検出した場合に充電完了電圧を調節することにより、過充電による正極および負極へのダメージを低減し、バッテリー寿命を延ばすことができる充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパックを提供する。
本実施の形態の一態様によれば、入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置であって、前記バッテリーの正極と参照極とに接続されるとともに、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出する正極側電圧モニタと、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出する負極側電圧モニタと、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節する充電制御部とを備える充電制御装置が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーと、入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置であって、前記バッテリーの正極と参照極とに接続されるとともに、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出する正極側電圧モニタと、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出する負極側電圧モニタと、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節する充電制御部とを備える充電制御装置とを備えるバッテリーパックが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置により実行される前記バッテリーの充電制御方法であって、前記バッテリーの正極と参照極とに接続される正極側電圧モニタによって、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出するステップと、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続される負極側電圧モニタによって、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出するステップと、充電制御部によって、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節するステップとを有する充電制御方法が提供される。
本実施の形態によれば、バッテリーの充電中に正極側若しくは負極側の劣化等を精度よく検出することができるとともに、正極側若しくは負極側の劣化等を検出した場合に充電完了電圧を調節することにより、過充電による正極および負極へのダメージを低減し、バッテリー寿命を延ばすことができる充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパックを提供することができる。
比較例に係る充電制御装置の模式的ブロック構成図。 リチウムイオンバッテリー内部の充電反応と、バッテリー電圧の推移とを模式的に例示する説明図。 比較例に係る充電制御装置において、バッテリーの負極側が劣化した状態で充電した時の一例を示す説明図。 実施の形態に係る充電制御装置において、バッテリーの負極側が劣化した状態で充電した時の一例を示す説明図。 実施の形態に係る充電制御装置(制御IC)を備えたバッテリーパックの模式的ブロック構成図。 実施の形態の変形例1に係る充電制御装置(制御IC)を備えたバッテリーパックの模式的ブロック構成図。 実施の形態の変形例2に係る充電制御装置(制御IC)を備えたバッテリーパックの模式的ブロック構成図。 実施の形態の変形例3に係る充電制御装置(制御IC)を備えたバッテリーパックの模式的ブロック構成図。 比較例に係る充電制御装置によるバッテリーの充電制御方法の一例を示す概略フローチャート。 図9に例示したバッテリーの充電制御方法における充電特性の一例を示す概略図。 実施の形態に係る充電制御装置によるバッテリーの充電制御方法の一例を示す概略フローチャート。 図11に例示したバッテリーの充電制御方法における充電特性例を示す概略図であって、(a)GND基準で正極と負極の電位を例示した図、(b)参照極基準で正極と負極の電位を例示した図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[比較例]
比較例に係る充電制御装置の模式的ブロック構成は、図1に示すように表される。また、図2は、リチウムイオンバッテリー内部の充電反応とバッテリー電圧の推移とを模式的に例示しており、図3は、比較例に係る充電制御装置において、バッテリーの負極側が劣化した状態で充電した時の一例を模式的に示す。
比較例に係る充電制御装置10は、入力電源200から供給される電力を充電用電力としてバッテリー20の正極21に供給する充電制御装置であって、充電制御部11と、電流モニタ12と、正極−負極間電圧モニタ13と、充電電流検出用抵抗16と、制御用トランジスタ19とを備える。
制御用トランジスタ19のソースには入力電源200が接続され、制御用トランジスタ19のゲートは充電制御部11に接続され、制御用トランジスタ19のドレインは、充電電流検出用抵抗16に接続される。
電流モニタ12は、充電電流検出用抵抗16の両端に接続され、充電電流検出用抵抗16を通じてバッテリー20の正極21に流れる電流Iを検出し、検出した電流値Iを充電制御部11に送る。バッテリー20の負極22側には、GND端子30が接続され、GND端子30は接地電圧に接続されている。
正極−負極間電圧モニタ13は、バッテリー20の正極21側と負極22側の両端に接続され、正極21と負極22の両端の合計電圧をバッテリー電圧VB(充電電圧)として充電制御部11に送る。
充電制御部11は、電流モニタ12が検出した充電電流値と正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBとから、充電電流Iあるいは充電電圧が所望の値になるように制御用トランジスタ19のゲートに供給する電圧を制御する。
比較例に係る充電制御装置10で用いられるリチウムイオンバッテリー20のバッテリー電極は、正極21(+)と負極22(−)との2端子構成となっているため、正極21と負極22の端子両端の合計電圧からバッテリー電圧VBが判断される。より具体的には、図2に示すように、リチウムイオンバッテリー20は、バッテリー内部でリチウムイオンLi+が正極−負極間を移動することで電気が流れる(充放電する)仕組みになっている。充電時には、図2に示すように、正極21の結晶構造からリチウムイオンLi+が電解液中に抜け出し、負極22の結晶層側に挿入される。充電が進むにつれて、正極21側の電位と負極22側の電位が上昇し、例えば、時刻t5における正極21側の電位Vp1と負極22側の電位Vn1とが加算されたものがバッテリー電位VB1となる。
図3に示すように、例えば、負極22の劣化により負極22の出力可能な電位Vn2が低下したバッテリー20を充電する場合、所定の充電完了電圧VB2まで充電するためには、劣化していない正極21(出力可能な電位Vp2)に対して電位差ΔVだけ高い電圧がかかることになり、劣化していない正極21までもが劣化してしまう原因となる。バッテリー20の正極21若しくは負極22に劣化が生じていても、その劣化を検出する手段と、劣化に応じた制御手段が備わっていなければ、バッテリー20の寿命を低下させてしまう。
[実施の形態]
(充電制御装置および充電制御装置を備えたバッテリーパック)
実施の形態に係る充電制御装置10(制御IC)を備えたバッテリーパック100の模式的ブロック構成は、図5に示すように表される。また、図4は、実施の形態に係る充電制御装置10において、バッテリー20の負極22側が劣化した状態で充電した時の一例を模式的に示している。
実施の形態においては、通常の正極21、負極22に加え、第3の電極である参照極23をもつバッテリー20を用いた充電制御装置10において、正極21−負極22間をモニタすることで得られるバッテリー電圧VB以外に、正極21−参照極23間と負極22−参照極23間とをそれぞれモニタする。そして、正極21−参照極23間と負極22−参照極23間とをそれぞれモニタすることで得られる電圧値から、正極21側若しくは負極22側の劣化によって本来充電可能な電圧値Vp3、Vn3からの乖離がみられた場合、乖離した分の電位差ΔVだけ充電完了電圧を引き下げる(充電完了電圧VB3に調節する)。これにより、正極21、負極22の双方へのダメージを低減し、結果としてバッテリー寿命を延ばすことができる。
実施の形態に係るバッテリーパック100は、図5に示すように、バッテリー20と、充電制御装置10とを備える。
実施の形態に係る充電制御装置10は、図5に例示するように、入力電源200から供給される電力を充電用電力としてバッテリー20の正極21に供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまでバッテリー20の充電を行うリニア方式の充電制御装置であって、充電制御部11と、電流モニタ12と、正極−負極間電圧モニタ13と、正極側電圧モニタ14と、負極側電圧モニタ15と、充電電流検出用抵抗16と、制御用トランジスタ19とを備える。
制御用トランジスタ19のソースには入力電源200が接続され、ゲートは充電制御部11に接続され、ドレインは、充電電流検出用抵抗16に接続される。
電流モニタ12は、充電電流検出用抵抗16の両端に接続され、充電電流検出用抵抗16を通じてバッテリー20の正極21に流れる電流(充電電流)Iを検出し、検出した電流値Iを充電制御部11に送る。バッテリー20の負極22側には、GND端子30が接続され、GND端子30は接地電圧に接続されている。
正極−負極間電圧モニタ13は、バッテリー20の正極21および負極22に直接接続されるとともに、正極21と負極22の端子両端の合計電圧からバッテリー電圧VB(充電電圧)を検出して、検出したバッテリー電圧VBを充電制御部11に送る。
正極側電圧モニタ14は、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続されるとともに、正極21と参照極23との電位差を正極21側の電圧(正極側電圧)として検出し、検出した正極側電圧を充電制御部11に送る。
負極側電圧モニタ15は、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続されるとともに、負極22と参照極23との電位差を負極22側の電圧(負極側電圧)として検出し、検出した負極側電圧を充電制御部11に送る。
充電制御部11は、電流モニタ12が検出した充電電流値と、正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBと、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電電流Iあるいは充電電圧が所望の値になるように制御用トランジスタ19のゲートに供給する電圧をリニア制御し、充電電流検出用抵抗16の抵抗値を変化させる(リニア方式)。
それとともに、充電制御部11は、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電動作中に正極21若しくは負極22のいずれか一方若しくは両方の電位がメモリ17に予め格納された想定電位よりも低いか否かを判定し(図4に示した例では電位差ΔV)、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧を自動的に引き下げる。言い換えれば、充電制御部11は、例えば、負極22側が劣化した場合、比較例のように劣化していない正極21に対して電位差ΔVを上乗せするのではなく、電位差ΔVを差し引いた電圧値VB3に充電完了電圧を調節する。これにより、正極21本来の出力可能な電位Vp3値の範囲内、および負極22の劣化後の出力可能な電位Vn3値の範囲内で充電することができるので、劣化していない正極21までもが劣化してしまうのを防止することができる。
また、実施の形態に係る充電制御装置10は、正極21−参照極23間と負極22−参照極23間の両側の電圧をモニタしているため、バッテリー20の異常状態をより正確に検出し、充電完了電圧を自動的に調節することにより、電極の劣化等を防止して、バッテリー20をより長いサイクルで使用可能にする。
実施の形態に係る充電制御装置10においては、バッテリー20の正極21および負極22に直接接続された正極−負極間電圧モニタ13により、バッテリー電圧VBを検出したが、正極側電圧モニタ14および負極側電圧モニタ15がそれぞれ検出した正極側電圧および負極側電圧の合計値からバッテリー電圧VBを算出しても良い。
(変形例1)
実施の形態の変形例1に係る充電制御装置10は、図6に例示するように、入力電源200から供給される電力を充電用電力としてバッテリー20の正極21に供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまでバッテリー20の充電を行うスイッチング方式の充電制御装置である。
変形例1に係る充電制御装置10は、充電制御部11と、電流モニタ12と、正極−負極間電圧モニタ13と、正極側電圧モニタ14と、負極側電圧モニタ15と、充電電流検出用抵抗16と、コイル27と、ダイオード18と、制御用トランジスタ19とを備える。
制御用トランジスタ19のソースには入力電源200が接続され、ゲートは充電制御部11に接続され、ドレインは、充電電流検出用抵抗16に接続される。制御用トランジスタ19は、スイッチングトランジスタとしても機能する。
コイル27の一端は、制御用トランジスタ19のドレインに接続され、コイル27の他端は、充電電流検出用抵抗16に接続される。また、制御用トランジスタ19のドレインと接地電位間には、ダイオード18が接続される。コイル27とダイオード18とから整流回路が形成される。なお、ダイオード18の代わりに、FET(電界効果トランジスタ)を用いることもできる。
上記以外の変形例1に係る充電制御装置10を備えたバッテリーパック100の各部の構成は、図5に例示した実施の形態の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
充電制御部11は、電流モニタ12が検出した充電電流値と、正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBと、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電電流Iあるいは充電電圧が所望の値になるように制御用トランジスタ19のゲートに供給するパルス電圧のデューティ比を制御して制御用トランジスタ19を交互にオン/オフさせ、充電電流検出用抵抗16の抵抗値を変化させる(スイッチング方式)。
それとともに、充電制御部11は、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電動作中に正極21若しくは負極22のいずれか一方若しくは両方の電位がメモリ17に予め格納された想定電位よりも低いか否かを判定し(図4に示した例では電位差ΔV)、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧を自動的に引き下げる。
(変形例2)
実施の形態の変形例2に係る充電制御装置10を備えたバッテリーパック100は、図7に示すように、直列に配置されたN個(ここでNは2以上の整数)のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nと、充電制御装置10とを備える。
変形例2に係る充電制御装置10は、入力電源200から供給される電力を充電用電力としてバッテリー20の正極21に供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまでバッテリー20の充電を行うリニア方式の充電制御装置であるが、リニア方式の代わりにスイッチング方式の充電制御を適用することにできる。
変形例2に係る充電制御装置10は、図7に示すように、充電制御部11と、電流モニタ12と、正極−負極間電圧モニタ13と、正極側電圧モニタ14と、負極側電圧モニタ15と、充電電流検出用抵抗16と、制御用トランジスタ19、スイッチ群40とを備える。
スイッチ群40は、直列に配置された複数のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nの各々の正極21と負極22と参照極23とに接続されるとともに、複数のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nのうちの少なくとも1つ以上を、正極側電圧モニタ14および負極側電圧モニタ15に切り替え可能に接続する。
正極側電圧モニタ14は、スイッチ群40によって複数のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nのうちの少なくとも1つ以上に切り替え可能に接続されるとともに、接続されたバッテリーの正極21と参照極23との電位差を当該バッテリーの正極側電圧として検出し、検出した正極側電圧を充電制御部11に送る。
同様に、負極側電圧モニタ15は、スイッチ群40によって複数のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nのうちの少なくとも1つ以上に切り替え可能に接続されるとともに、接続されたバッテリーの負極22と参照極23との電位差を当該バッテリーの負極側電圧として検出し、検出した負極側電圧を充電制御部11に送る。
上記以外の変形例2に係る充電制御装置10を備えたバッテリーパック100の各部の構成は、図5に例示した実施の形態の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
充電制御部11は、電流モニタ12が検出した充電電流値と、正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBと、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電電流Iあるいは充電電圧が所望の値になるように制御用トランジスタ19のゲートに供給する電圧をリニア制御し、充電電流検出用抵抗16の抵抗値を変化させる。
それとともに、充電制御部11は、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電動作中に正極21若しくは負極22のいずれか一方若しくは両方の電位がメモリ17に予め格納された想定電位よりも低いか否かを判定し(図4に示した例では電位差ΔV)、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧を自動的に引き下げる。
(変形例3)
実施の形態の変形例3に係る充電制御装置10を備えたバッテリーパック100は、図8に示すように、直列に配置された2個のバッテリー20−1・20−2と、充電制御装置10とを備える。なお、変形例3においては、説明を容易にするために2個のバッテリー20−1・20−2を備える例を示したが、変形例2と同様にN個(ここでNは2以上の整数)のバッテリー20−1・20−2・…・20−Nを備えることもできる。
変形例3に係る充電制御装置10は、入力電源200から供給される電力を充電用電力としてバッテリー20の正極21に供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまでバッテリー20の充電を行うリニア方式の充電制御装置であるが、リニア方式の代わりにスイッチング方式の充電制御を適用することにできる。
変形例3に係る充電制御装置10は、図7に示すように、充電制御部11と、電流モニタ12と、正極−負極間電圧モニタ13と、正極側電圧モニタ14と、負極側電圧モニタ15と、充電電流検出用抵抗16と、制御用トランジスタ19、スイッチ41,42,43を備えるスイッチ群40とを備える。
スイッチ41は、負極側電圧モニタ15を、バッテリー20−1の負極22とバッテリー20−2の負極22とのうちのいずれか1つに接続させるように切り替え動作を行う。
スイッチ42は、正極側電圧モニタ14および負極側電圧モニタ15を、バッテリー20−1の参照極23とバッテリー20−2の参照極23とのうちのいずれか1つに接続させるように切り替え動作を行う。
スイッチ43は、正極側電圧モニタ14を、バッテリー20−1の正極21とバッテリー20−2の正極21とのうちのいずれか1つに接続させるように切り替え動作を行う。
図8に示す例では、正極側電圧モニタ14は、スイッチ42・43を介して、バッテリー20−1の正極21と参照極23に接続されており、バッテリー20−1の正極21と参照極23との電位差を当該バッテリーの正極側電圧として検出し、検出した正極側電圧を充電制御部11に送る。また、負極側電圧モニタ15は、スイッチ41・42を介して、バッテリー20−1の負極22と参照極23に接続されており、バッテリー20−1の負極22と参照極23との電位差を当該バッテリーの負極側電圧として検出し、検出した負極側電圧を充電制御部11に送る。
上記以外の変形例3に係る充電制御装置10を備えたバッテリーパック100の各部の構成は、図7に例示した変形例2の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
充電制御部11は、電流モニタ12が検出した充電電流値と、正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBと、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電電流Iあるいは充電電圧が所望の値になるように制御用トランジスタ19のゲートに供給する電圧をリニア制御し、充電電流検出用抵抗16の抵抗値を変化させる。
それとともに、充電制御部11は、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧と、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧とに基づいて、充電動作中に正極21若しくは負極22のいずれか一方若しくは両方の電位がメモリ17に予め格納された想定電位よりも低いか否かを判定し(図4に示した例では電位差ΔV)、正極21と負極22のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧を自動的に引き下げる。
(比較例による充電制御方法)
図9は、比較例に係る充電制御装置10によるバッテリー20の充電制御方法の一例を示す。また、図10は、図9に例示したバッテリーの充電制御方法における充電特性の一例を示す。
まず、ステップS101において、充電制御装置10は、バッテリー20が装着されているのを検出し、さらに、入力電源200からの電力供給を検出すると、充電制御を開始する。
次に、ステップS102において、充電制御装置10は、消耗したバッテリー20に対して微小電流(トリクル充電電流R5)を継続的に与えるトリクル充電を開始する(期間PT)。トリクル充電電流R5の具体的な値としては、例えば、20mA〜300mA程度である。
次に、ステップS103において、充電制御装置10は、正極−負極間電圧モニタ13が検出したバッテリー電圧VBが、所定の予備充電開始電圧R2に達したか否かを判定する。予備充電開始電圧R2の具体的な値としては、例えば、2.5V〜3.6V程度である。
ステップS103の判定の結果、バッテリー電圧VBが予備充電開始電圧R2に達していない場合、ステップS102に戻って、トリクル充電を続ける。
ステップS103の判定の結果、バッテリー電圧VBが予備充電開始電圧R2に達した場合(図10の例では時刻t1)、ステップS104に進み、充電制御装置10は、システム電圧VSを一定に保ちながら、予備充電電流R6による予備充電を開始する(期間PA)。予備充電電流R6の具体的な値としては、例えば、100mA〜2000mA程度である。
次に、ステップS105において、充電制御装置10は、バッテリー電圧VBが、所定の急速充電開始電圧R3に達したか否かを判定する。急速充電開始電圧R3の具体的な値としては、例えば、3.0V〜3.6V程度である。
ステップS105の判定の結果、バッテリー電圧VBが急速充電開始電圧R3に達していない場合、ステップS104に戻って、予備充電を続ける。
ステップS105の判定の結果、バッテリー電圧VBが急速充電開始電圧R3に達した場合(図10の例では時刻t2)、ステップS106に進み、充電制御装置10は、制御用トランジスタ19を作動させて、急速充電電流R7による急速充電(定電流)を開始する(期間PH)。急速充電電流R7の具体的な値としては、例えば、500mA〜5000mA程度である。
次に、ステップS107において、充電制御装置10は、バッテリー電圧VBが、所定の充電完了電圧R1に達したか否かを判定する。充電完了電圧R1の具体的な値としては、例えば、3.73V〜4.35V程度である。
ステップS107の判定の結果、バッテリー電圧VBが充電完了電圧R1に達していない場合、ステップS106に戻って、急速充電(定電流)を続ける。
ステップS107の判定の結果、バッテリー電圧VBが充電完了電圧R1に達した場合(図10の例では時刻t3)、ステップS108に進み、充電制御装置10は、充電電圧を一定に保ちつつ(再充電電圧R4)、充電電流CBを徐々に低下させる急速充電(定電圧)を開始する(期間PH)。再充電電圧R4の具体的な値としては、例えば、−0.05V〜0.35V程度である。
次に、ステップS109において、充電制御装置10は、電流モニタ12が検出した充電電流CBが、所定の充電終止電流R8まで低下したか否かを判定する。充電終止電流R8の具体的な値としては、例えば、50mA〜2000mA程度である。
ステップS109の判定の結果、充電電流CBが充電終止電流R8まで低下していない場合、ステップS108に戻って、急速充電(定電圧)を続ける。
ステップS109の判定の結果、充電電流CBが充電終止電流R8まで低下した場合(図10の例では時刻t4)、ステップS110に進み、充電制御装置10は、充電処理を停止する(期間PS)。
このように、比較例による充電制御方法においては、急速充電においてバッテリー電圧VBが充電完了電圧(満充電電圧)R1に達したところで、急速充電(定電流)を完了し、急速充電(定電圧)に移行している。
(実施の形態による充電制御方法)
図11は、実施の形態に係る充電制御装置10によるバッテリー20の充電制御方法の一例を示す。また、図12は、図11に例示したバッテリーの充電制御方法における充電特性一例を示す。
図11において、ステップS101〜S106までは、図9に例示した比較例におけるステップS101〜S106の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS106において、急速充電(定電流)が開始されると(時刻t2)、次に、ステップS201において、充電制御装置10は、正極側電圧モニタ14が検出した正極側電圧が、想定電圧を下回るか否かを判定する。
ステップS201の判定の結果、正極側電圧が想定電圧を下回った場合、ステップS202に進み、充電制御装置10は、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧R1の値を自動的に引き下げる。
ステップS201の判定の結果、正極側電圧が想定電圧を下回っていない場合、ステップS203に進む。
ステップS203において、充電制御装置10は、負極側電圧モニタ15が検出した負極側電圧が、想定電圧を下回るか否かを判定する。
ステップS203の判定の結果、負極側電圧が想定電圧を下回った場合、ステップS204に進み、充電制御装置10は、想定電位との電位差ΔVだけ充電完了電圧R1の値を自動的に引き下げる。
ステップS203の判定の結果、負極側電圧が想定電圧を下回っていない場合、ステップS107に進む。
次に、ステップS107において、充電制御装置10は、バッテリー電圧VBが、充電完了電圧R1に達したか否かを判定する。なお、ここで判定に用いられる充電完了電圧R1は、ステップS202あるいはS204にてその値が引き下げられている場合もあり、その場合には、引き下げられた充電完了電圧R1の値で判定処理が行われる。
以降、ステップS107〜S110まで、図9に例示した比較例におけるステップS107〜S110と同様の処理を実行する。
なお、図11のフローチャートでは、正極側電圧に関する処理(ステップS201、202)を、負極側電圧に関する処理(ステップS203、204)よりも先に実行する例を示したが、負極側電圧に関する処理(ステップS203、204)を正極側電圧に関する処理(ステップS201、202)よりも先に実行してもよいし、両者を同時に実行してもよい。
正極側電圧に関する処理(ステップS201、202)および負極側電圧に関する処理(ステップS203、204)のさらなる具体例(充電プロファイル)を、図12を参照しながら説明する。図12(a)は、GND基準で正極と負極の電位を示しており、図12(b)は、参照極基準で正極と負極の電位(バッテリー電圧VB4)を示している。
時刻t2において、バッテリー電圧VBが急速充電開始電圧R3に達すると、急速充電(定電流)が開始される。図12(a)は、急速充電(定電流)が進むにつれて、バッテリー電圧VBが上昇していることを示しており、図12(b)は、急速充電(定電流)が進むにつれて、正極21−負極22間の電位差が増加していくことを示している。
実施の形態による充電制御方法においては、参照極23を基準として正極21および負極22の電位を計測し、予め想定した想定電圧値との比較を行う。図12(b)において、正極21の想定電圧値をp1・p2・…・p10で示し、負極の想定電圧値をn1・n2・…・n10で示す。
図12(b)に示した例では、想定電圧値p1〜p6/n1〜n6までは想定通りにバッテリー電圧VBが上昇したものとする。この間は、ステップS106→ステップS201→ステップS203→ステップS107→ステップS106の処理が繰り返される。すなわち、想定電圧値p1〜p6/n1〜n6の間は、ステップS202、S204の処理は発生しない。
図12(b)において、想定電圧値n7に対し、電位差ΔV1だけ負極側電圧が下回ったとする(ステップS203)と、実施の形態に係る充電制御装置10は、ステップS204において、充電完了電圧R1を同様に電位差ΔV1だけ引き下げる。さらに、想定電圧値n8、n9において、電位差ΔV2、ΔV3とそれぞれ広がっていくと(ステップS203)、充電完了電圧R1も、電位差ΔV2、ΔV3だけそれぞれ引き下げる(ステップS204)。その結果、このバッテリー20に対しては、本来の充電完了電圧(VB6)よりも電位差ΔV3低い電圧(VB5)まで充電したところで、急速充電(定電流)を完了し、急速充電(定電圧)に移行する。
なお、図12の例では、負極側電圧が想定電圧値n1・n2・…・n10よりも下回った場合を示したが、正極21の電位が想定電圧値p1・p2・…・p10を下回った場合も同様に充電完了電圧R1を引き下げるし、あるいは正極21と負極22の双方の電位が想定電圧値p1・p2・…・p10/n1・n2・…・n10を下回った場合も同様に充電完了電圧R1を引き下げる。
以上説明したように、本実施の形態およびその変形例1〜3によれば、通常の正極21、負極22に加え、第3の電極である参照極23をもつバッテリー20を用いた充電制御装置10において、正極21−負極22間をモニタすることで得られるバッテリー電圧VB以外に、正極21−参照極23間と負極22−参照極23間とをそれぞれモニタする。そして、正極21−参照極23間と負極22−参照極23間とをそれぞれモニタすることで得られる電圧値から、正極21側若しくは負極22側の劣化によって本来充電可能な電圧値からのかい離がみられた場合、乖離した分の電位差ΔVだけ充電完了電圧を引き下げる。これにより、正極21、負極22の双方へのダメージを低減し、結果としてバッテリー寿命を延ばすことができる。
本実施の形態およびその変形例1〜3によれば、バッテリーの充電中に正極側若しくは負極側の劣化等を精度よく検出することができるとともに、正極側若しくは負極側の劣化等を検出した場合に充電完了電圧を調節することにより、過充電による正極および負極へのダメージを低減し、バッテリー寿命を延ばすことができる充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパックを提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態およびその変形例1〜3について記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、実施の形態およびその変形例1〜3では、定電流定電圧充電方式の場合について説明したが、定電流定電圧充電方式以外の充電方式、例えば、2段定電圧制御充電方式、2段定電流充電方式などにも同様に適用することができる。
また、実施の形態およびその変形例1〜では、リチウムイオンバッテリーの場合について説明したが、リチウムイオン型以外のバッテリー、例えば、ニッケル水素バッテリーなどにも同様に適用することができる。
このように、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態およびその変形例1〜3に係る充電制御装置、充電制御方法、およびバッテリーパックは、リチウムイオンバッテリーで動作するモバイル機器(携帯電話、PC、タブレット端末、DSC(Digital Still Camera:デジタルスチルカメラ)、DVC(Digital Video Camera:デジタルビデオカメラ))、電気自転車、UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)、家庭用蓄電池、EV(Electric Vehicle:電気自動車)、電気工具、各種蓄電システムなど様々な応用分野に適用可能である。
10…充電制御装置(制御IC)
11…充電制御部
12…電流モニタ
13…正極−負極間電圧モニタ
14…正極側電圧モニタ
15…負極側電圧モニタ
16…充電電流検出用抵抗
17…メモリ
18…ダイオード
19…制御用トランジスタ
20、20−1、20−2、20−N…バッテリー
21…正極
22…負極
23…参照極
27…コイル
30…GND端子
40…スイッチ群
40、41、43…スイッチ
100…バッテリーパック
200…入力電源
Li+…リチウムイオン
I…電流
n1、n2、n6、n7、n8、n9、n10…負極の想定電圧値
PA、PH、PT、PS…期間
p1、p2、p6、p7、p8、p9、p10…正極の想定電圧値
R1…充電完了電圧
R2…予備充電開始電圧
R3…急速充電開始電圧
R4…再充電電圧
R5…トリクル充電電流
R6…予備充電電流
R7…急速充電電流
R8…充電終止電流
t1、t2、t3、t4、t5…時刻
VB、VB2、VB3、VB4、VB5、VB6…バッテリー電圧(電位)
Vp1、Vp2、Vp3…正極側の電圧(電位)
Vn1、Vn2、Vn3…負極側の電圧(電位)
ΔV、ΔV1、ΔV2、ΔV3…電位差

Claims (22)

  1. 入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置であって、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続されるとともに、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出する正極側電圧モニタと、
    前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出する負極側電圧モニタと、
    前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節する充電制御部と
    を備えることを特徴とする充電制御装置。
  2. 前記充電制御部は、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が前記想定電位よりも低いことを検出した場合、前記想定電位との電位差の分だけ前記充電完了電圧の値を自動的に引き下げることを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 直列に配置された複数の前記バッテリーの各々の前記正極と前記負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記複数のバッテリーのうちの少なくとも1つ以上を、前記正極側電圧モニタおよび前記負極側電圧モニタに切り替え可能に接続するスイッチ群をさらに備え、
    前記正極側電圧モニタは、前記スイッチ群によって接続された前記バッテリーの前記正極側電圧を検出し、前記負極側電圧モニタは、前記スイッチ群によって接続された前記バッテリーの前記負極側電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  4. 前記スイッチ群は、
    前記正極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記正極に切り替え可能に接続させる第1のスイッチと、
    前記正極側電圧モニタおよび前記負極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記参照極に切り替え可能に接続させる第2のスイッチと、
    前記負極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記負極に切り替え可能に接続させる第3のスイッチと
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の充電制御装置。
  5. 前記バッテリーの前記正極に流れる充電電流を検出する電流モニタと、
    前記バッテリーの前記正極および前記負極に接続されるとともに、前記バッテリーのバッテリー電圧を検出する正極−負極間電圧モニタと
    をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記電流モニタが検出した前記充電電流値と、前記正極−負極間電圧モニタが検出した前記バッテリー電圧と、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と、前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、充電電流あるいは充電電圧が所望の値になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  6. 前記想定電位を予め格納したメモリをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  7. 前記バッテリー電圧が前記充電完了電圧に達するまで、前記バッテリーに対して定電流の急速充電を行うことを特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
  8. 前記バッテリー電圧が前記充電完了電圧に達した後、前記バッテリーに対して定電圧の急速充電を行うことを特徴とする請求項7に記載の充電制御装置。
  9. 前記充電制御装置は、リニア方式の充電制御装置であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の充電制御装置。
  10. 前記充電制御装置は、スイッチング方式の充電制御装置であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の充電制御装置。
  11. バッテリーと、
    入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置であって、前記バッテリーの正極と参照極とに接続されるとともに、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出する正極側電圧モニタと、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出する負極側電圧モニタと、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節する充電制御部とを備える充電制御装置と
    を備えることを特徴とするバッテリーパック。
  12. 前記充電制御部は、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が前記想定電位よりも低いことを検出した場合、前記想定電位との電位差の分だけ前記充電完了電圧の値を自動的に引き下げることを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  13. 前記充電制御装置は、直列に配置された複数の前記バッテリーの各々の前記正極と前記負極と前記参照極とに接続されるとともに、前記複数のバッテリーのうちの少なくとも1つ以上を、前記正極側電圧モニタおよび前記負極側電圧モニタに切り替え可能に接続するスイッチ群をさらに備え、
    前記正極側電圧モニタは、前記スイッチ群によって接続された前記バッテリーの前記正極側電圧を検出し、前記負極側電圧モニタは、前記スイッチ群によって接続された前記バッテリーの前記負極側電圧を検出することを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  14. 前記スイッチ群は、
    前記正極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記正極に切り替え可能に接続させる第1のスイッチと、
    前記正極側電圧モニタおよび前記負極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記参照極に切り替え可能に接続させる第2のスイッチと、
    前記負極側電圧モニタを、前記複数のバッテリーのうちのいずれか1つの前記負極に切り替え可能に接続させる第3のスイッチと
    を備えることを特徴とする請求項12に記載のバッテリーパック。
  15. 前記充電制御装置は、
    前記バッテリーの前記正極に流れる充電電流を検出する電流モニタと、
    前記バッテリーの前記正極および前記負極に接続されるとともに、前記バッテリーのバッテリー電圧を検出する正極−負極間電圧モニタと
    をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記電流モニタが検出した前記充電電流値と、前記正極−負極間電圧モニタが検出した前記バッテリー電圧と、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と、前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、充電電流あるいは充電電圧が所望の値になるように制御することを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  16. 前記充電制御装置は、前記想定電位を予め格納したメモリをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  17. 前記充電制御装置は、前記バッテリー電圧が前記充電完了電圧に達するまで、前記バッテリーに対して定電流の急速充電を行うことを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  18. 前記充電制御装置は、前記バッテリー電圧が前記充電完了電圧に達した後、前記バッテリーに対して定電圧の急速充電を行うことを特徴とする請求項17に記載のバッテリーパック。
  19. 前記充電制御装置は、リニア方式の充電制御装置であることを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載のバッテリーパック。
  20. 前記充電制御装置は、スイッチング方式の充電制御装置であることを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載のバッテリーパック。
  21. 入力電源から供給される電力を充電用電力としてバッテリーに供給して、バッテリー電圧が充電完了電圧に達するまで前記バッテリーの充電を行う充電制御装置により実行される前記バッテリーの充電制御方法であって、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続される正極側電圧モニタによって、前記正極と前記参照極との電位差を正極側電圧として検出するステップと、
    前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続される負極側電圧モニタによって、前記負極と前記参照極との電位差を負極側電圧として検出するステップと、
    充電制御部によって、前記正極側電圧モニタが検出した前記正極側電圧と前記負極側電圧モニタが検出した前記負極側電圧とに基づいて、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いか否かを判定し、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が想定電位よりも低いことを検出した場合、前記充電完了電圧の値を自動的に調節するステップと
    を有することを特徴とする充電制御方法。
  22. 前記充電制御部は、前記正極と前記負極のいずれか一方若しくは両方の電位が前記想定電位よりも低いことを検出した場合、前記想定電位との電位差の分だけ前記充電完了電圧の値を自動的に引き下げることを特徴とする請求項21に記載の充電制御方法。
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