JP2016219410A - 二次電池用負極活物質、二次電池用負極活物質の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

二次電池用負極活物質、二次電池用負極活物質の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】リチウムイオン二次電池に用いた際に、高容量化が可能であり、サイクル特性及びサイクル初期の充放電効率に優れる二次電池用負極活物質、これを用いたリチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池、並びに二次電池用負極活物質の製造方法を提供する。【解決手段】Si及びSiO2を含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質、これを用いたリチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池、並びに二次電池用負極活物質の製造方法である。【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池用負極活物質、二次電池用負極活物質の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池に関する。
近年、携帯電話及びパソコン等の通信機器・電子機器の主電源として利用されているリチウムイオン二次電池は、起電力が高く、高エネルギー密度であるという特徴を有している。
このリチウムイオン二次電池は、負極活物質として金属リチウムを用いた場合、リチウムが卑な金属であるため、高電圧を取り出すことができ、エネルギー密度の高い電池となる。しかしながら、充放電を繰り返すと負極からリチウムがデンドライト状に析出し、絶縁体であるセパレータを貫通し、正極と短絡するようになるため、低い信頼性と充放電のサイクル特性が低下するという課題がある。
このような課題を解決するため、現在では金属リチウムに替わる負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料を使用した電池が実用化に至っている。通常、負極活物質に炭素材料を用いた場合、その充電反応は炭素材料中にリチウムイオンが吸蔵される反応であるため、金属リチウムが析出せず、デンドライトによる内部短絡の問題は解決される。
しかし、これまで用いられてきた炭素材料の中で、黒鉛系炭素材料は放電容量372mAh/gという理論的な容量限界があることが知られている。一方で、非黒鉛系炭素材料は放電容量が大きいものの、不可逆容量は大きく、電池設計段階で非常に大きな損失を生むという課題がある。
このような背景の中で、年々、電子・電気機器の更なる高性能化に伴い、リチウムイオン二次電池の高容量化が急務となっている。
そこで、リチウムイオン二次電池の更なる高容量化を図るため、デンドライトによる内部短絡を起こすおそれがなく、且つ炭素材料と比較して理論容量の高い負極活物質の研究が活発に行われている。
現在、注目されているのがSiやSn等の元素を含む負極活物質である。SiやSn等の金属元素はリチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能であり、更に炭素材料と比較して非常に大きな容量の充放電が可能である。
例えば、特許文献1では遷移元素からなる非鉄金属の珪化物材料、特許文献2ではSi、Sn等の相と、Si、Sn等を構成元素の一つとする金属間化合物からなる相を共に含む粒子からなる材料を負極活物質とすることが報告されている。
また、特許文献3ではSi系の負極活物質において、比較的、電極膨張が小さくサイクル特性が良好とされるSiOx(0.8≦x≦1.2)を負極活物質とすることが報告されている。
特開平7−240201号公報 特開平11−86853号公報 特開2014−71948号公報
しかしながら、上記で示した負極活物質には、それぞれ以下に示すような課題がある。特許文献1に示された遷移元素からなる非鉄金属の珪化物材料を用いたリチウムイオン二次電池は、天然黒鉛負極活物質と同等のサイクル特性を示しているが、その電池容量は最大で12%程度しか増加されておらず、容量の大幅な増加が望まれる。
特許文献2に示された負極活物質を用いたリチウムイオン二次電池は、充放電に伴う体積変化の大きいSi、Sn等の相を、MgSi、NiSi等の充放電に伴う体積変化の小さい相で被覆することによって、互いの体積変化を緩和しサイクル特性を改善したものである。しかし、初期の不可逆容量が大きいという課題を有しており、電池設計段階で大きな損失を生むという課題がある。
特許文献3に示された負極活物質を用いたリチウムイオン二次電池は、充放電に伴う体積変化が比較的小さいSiOx(0.8≦x≦1.2)に、予め初回充電前にリチウムシリケート相を形成することによって、初回充放電効率及びサイクル特性を改善したものである。しかし、その初回充放電効率は最大81%程度であり、一般的な炭素系負極活物質(人造黒鉛・天然黒鉛)と比較すると、初回充放電効率が低く更なる改善が必要とされる。また、負極活物質として、SiOx(0.8≦x≦1.2)を用いており、x(0.8≦x≦1.2)の制約に伴いSi含有量が制限されるため、更なる高容量化が困難であることが予想される。
そこで、本発明は、リチウムイオン二次電池に用いた際に、高容量化が可能であり、サイクル特性及びサイクル初期の充放電効率に優れる二次電池用負極活物質、これを用いたリチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池、並びに二次電池用負極活物質の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題を解決すべく検討を進めた結果、下記本発明により当該課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]〜[11]を提供する
[1]Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質。
[2]Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質であって、空隙(B)を有する二次電池用負極活物質。
[3]前記Siの含有比率が二次電池用負極活物質中45質量%〜95質量%である上記[1]又は[2]に記載の二次電池用負極活物質。
[4]レーザ回折粒度分布計により測定される平均粒径が1μm〜40μmであり、窒素吸着測定法より求められる比表面積が0.5m/g〜15m/gであり、真密度が1.8g/cm〜2.3g/cmである上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の二次電池用負極活物質。
[5]上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の二次電池用負極活物質の表面に炭素層が設けられた二次電池用負極活物質。
[6]レーザ回折粒度分布計により測定される平均粒径が1μm〜40μmであり、窒素吸着測定法より求められる比表面積が0.5m/g〜14m/gであり、真密度が1.8g/cm〜2.3g/cmである上記[5]に記載の二次電池用負極活物質。
[7]線源として波長1.5406nmのCuKαを使用したときの前記SiOに由来する2θ=26.0〜27.0度のX線回折ピーク強度に対する前記Siに由来する2θ=28.0〜29.0度のX線回折ピーク強度比が0.5〜30の範囲である上記[1]〜[6]のいずれか1つに記載の二次電池用負極活物質。
[8]集電体と前記集電体上に設けられた、上記[1]〜[7]のいずれか1つに記載の二次電池用負極活物質を含む負極材層と、を有するリチウムイオン二次電池用負極。
[9]正極と、上記[8]に記載のリチウムイオン二次電池用負極と、電解質と、を備えるリチウムイオン二次電池。
[10]Si及びSiOを、球状のメディアを存在させたボールミル中で粉砕造粒し、混合物を得る第1工程と、を備える二次電池用負極活物質の製造方法。
[11]さらに、前記混合物の表面に炭素層を形成する第2工程と、を備える上記[10]に記載の二次電池用負極活物質の製造方法。
本発明によれば、リチウムイオン二次電池に用いた際に、高容量化が可能であり、サイクル特性及びサイクル初期の充放電効率に優れる二次電池用負極活物質、これを用いたリチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池、並びに二次電池用負極活物質の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の二次電池用負極活物質を模式的に示す断面図である。 図2は、実施例3で作製した二次電池用負極活物質の断面SEM像である。 図3は、実施例3で作製した二次電池用負極活物質のX線回折パターンである。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
さらに本明細書において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
<二次電池用負極活物質>
以下、図面を参照して、本発明について説明する。
本発明の二次電池用負極活物質の第1の形態は、Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合したものである。
本発明における集合とは、2つの複合粒子(A)が近接している状態を指し、少なくとも1点で接していることが好ましい。また、化学的に結合していても、化学的に結合していなくともよい。
本発明の二次電池用負極活物質が、良好な初回充放電効率((初回放電容量)/(初回充電容量)×100(%))を有する理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察している。
一般的に、Siと比較してサイクル特性が良いとされるSiOは、ナノサイズのSiが非晶質SiOxマトリックス中に分散した構造を有しており、上記SiOxは、初回充電時において、リチウムイオンがSiOx相を拡散する際に、その後の充放電に寄与しない不可逆反応物(リチウムシリケート)を生成するため、初回充放電効率が低くなる。また、非晶質SiOx中に存在する構造欠陥や歪みがLiとの副反応の起点部位となり初回充放電効率の低下要因とされている。そこで、本発明の二次電池用負極活物質を形成する複合粒子(A)は、Si及びSiOを含むものであり、初回充放電効率の低下に起因するSiO量のコントロール、加えてSiOの結晶性を制御することで、本発明の二次電池用負極活物質は、非水電解質二次電池、特にはリチウムイオン二次電池の初回充放電効率を高めることができると考えられる。また、本発明の二次電池用負極活物質は、リチウムイオン二次電池の容量を高めることができ、更に、サイクル特性を一層向上させることができる。
図1は、本発明に係る二次電池用負極活物質を模式的に示す断面図である。複合粒子(A)は、Si及びSiOを含む粒子である。複合粒子(A)において、Siは、リチウムの吸蔵・放出を担う物質で、電気化学的にリチウムとの反応が可逆的に行われる。また、SiOは、Siの充電時の体積膨張において、Siの粒子形状の保持に寄与するものと考えられる。
次に、本発明の二次電池用負極活物質を形成する複合粒子(A)の内部構造について説明する。
複合粒子(A)の内部構造としては、Si表面の一部がSiO相に接する、又は覆われた構造を有していることが好ましく、更にはSiがSiO相内部に分散された構造を有していることがより好ましい。もし、SiがSiO相に接しない、又は被覆されずに電解液に直接触れる状態でリチウムイオン二次電池を構成した場合、電位によりSi表面で電解液が分解し塩として析出することがある。そのため、電解液が分解するにしたがって、リチウムイオン二次電池の抵抗が上昇し、その結果、電池容量が低下する場合がある。また、Siが、SiO相と接していないため、充放電時の体積膨張変化によりSiの粒子形状が保持できなくなり、電極構造の崩壊が進行することで容量維持率の低下が起こりやくなる。
つまり、複合粒子(A)において、SiはSiO相に接していることが好ましく、SiはSiOと複合化されたものであることがより好ましい。
本発明の二次電池用負極活物質の第2の形態は、Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質であって、空隙(B)を有するものである。
複合粒子(A)が複数集合し、その内側に形成された空隙(B)を有することで、空隙(B)により充放電におけるSiの体積変化が緩和され、サイクル特性の向上が可能となると考えられる。上記空隙(B)の量(空隙量)は、後述する負極活物質の真密度と相関関係にあり、例えば、空隙量が大きくなると真密度が小さくなる傾向にある。
一例として、Si及びSiOを12時間、メカニカルアロイング法により処理した粒子に、次いで、炭素被覆処理を施した二次電池用負極活物質の断面SEM像を図2に示す。この図2は、後述の実施例3で作製した二次電池用負極活物質の断面SEM像である。尚、上記メカニカルアロイング法については後述する。
図2に示す二次電池用負極材を形成する複合粒子(A)は、組成分析(EDX)の結果から、Si及びSiOを含むことが確認された。また、図2に示されるように、複合粒子(A)が複数集合し、矢印で示すように空隙(B)の形成が確認された。
二次電池用負極活物質の体積基準の平均粒径(D50%)は、特に限定されるものではないが、例えば、1μm〜40μmであることが好ましく、3μm〜25μmであることがより好ましい。平均粒径(D50%)が1μm以上の場合、リチウムイオン二次電池用負極に用いた際に負極内での負極活物質の分布が均一化し、更には、充放電時の膨張及び収縮が均一化することでサイクル特性の低下が抑えられる。また、平均粒径(D50%)が40μm以下の場合、負極密度が大きくなりやすく、高容量化しやすい。平均粒径(D50%)は、レーザ回折粒度分布計により測定することができる。
二次電池用負極活物質の比表面積は、特に限定されるものではないが、例えば、0.5m/g〜15m/gであることが好ましく、1.0m/g〜14m/gであることがより好ましく、1.5m/g〜13m/gであることが更に好ましい。比表面積が0.5m/g以上の場合、得られるリチウムイオン二次電池の第一サイクル目の不可逆容量の増加が抑えられ、加えて、サイクル経過に伴う電解液との反応が抑制される。更には、負極を作製する際に結着材の使用量の増加が抑えられる。比表面積が15m/g以下の場合、電解液との接触面積が増大し、充放電効率が向上する。比表面積は、BET法(窒素吸着測定法)により測定することができる。
二次電池用負極活物質の真密度は、空隙(B)の量(空隙量)と相関関係があり、空隙量が小さくなると真密度が大きくなる傾向にある。二次電池用負極活物質の真密度は、特に限定されるものではないが、例えば、1.8g/cm〜2.3g/cmであることが好ましく、1.9g/cm〜2.2g/cmであることがより好ましい。真密度が2.3g/cm以下の場合、サイクル経過に伴う電解液との反応が抑制される傾向にある。真密度が1.8m/g以上の場合、二次電池用負極活物質に空隙(B)を有しており、充放電に伴う体積変化が緩和されサイクル特性が向上する傾向にある。真密度は、気相置換法等の既知の方法を採用することができる。
二次電池用負極活物質に含まれるSiの量については、特に限定されるものではない。例えば、二次電池用負極活物質中のSi含有比率が高くなるほど単位質量又は単位体積あたりの放電容量が大きくなるがサイクル特性が低下する傾向にある。一方で、Si含有比率が低くなると、充放電時の体積膨張において、複合粒子(A)の粒子形状が保持されることから、サイクル特性が向上する。これら両者の利点のバランスから、Siの含有比率が二次電池用負極活物質中45質量%〜95質量%であることが好ましく、50質量%〜80質量%であることがより好ましい。
次に、二次電池用負極活物質におけるSi及びSiOの結晶状態について説明する。
Si及びSiOは、それぞれ結晶及び非晶質の少なくとも一方の領域からなることが好ましい。Si及びSiOがそれぞれ結晶及び非晶質の少なくとも一方の領域からなる粒子を含む二次電池用負極活物質をリチウムイオン二次電池用負極に用いた場合、充放電に伴う体積変化が抑制されて、粒子の割れが抑えられ、結果として、負極活物質の集電体からの剥離によってサイクル特性が低下するのが抑えられる。
ここで、Si及びSiOの結晶状態は、粉末X線回折装置を用いることによって確認することができる。X線源として波長1.5406ÅのCuKα線を用い、2θ=10度〜80度の範囲で測定を行う。得られるX線回折スペクトルにおいて、Si及びSiOの結晶面に帰属されるピークの有無により判断する。Si及びSiOの相が微細な結晶の領域からなる場合、比較的ブロードなX線回折ピークが観測される。また、それらの相が非晶質な領域からなる場合、粉末X線回折測定から得られる複合材料のX線回折スペクトルは、半値幅を認識できない程度のハローパターンが観測され、X線回折ピーク強度としては低下する。
Siは、結晶であっても、非晶質であっても、結晶と非晶質の両方を含んでいてもよい。サイクル特性の向上の観点からは、Siにおいて非晶質の占める割合が多くなっていることが好ましく、具体的には、結晶と非晶質の両方を含んでいる場合、又は非晶質の場合が好ましい。より好ましくは、前記Siに由来する2θ=28.0度〜29.0度のX線回折ピークが検出されない場合である。尚、X線回折ピークが検出されないとは、Siに由来するX線回折ピーク近辺におけるベースラインからの変位がノイズレベル以下であることを意味し、具体的にはベースラインから変位がノイズ幅の90%以下であることを意味する。
SiOは、結晶であっても、非晶質であっても、結晶と非晶質の両方を含んでいてもよく、好ましくは、結晶と非晶質の両方を含んでいる場合である。
線源として波長1.5406ÅのCuKα線を使用したときのSiOに由来する2θ=26.0度〜27.0度のX線回折ピークに対するSiに由来する2θ=28.0度〜29.0度のX線回折ピークのXRD強度比(面積比)は、0.5〜30であることが好ましく、より好ましくは1.0〜28であり、更に好ましくは1.2〜20である。前記XRD強度比が0.5以上の場合には、SiOの結晶子領域の長さが抑えられることにより結晶子間の粒界が特定量存在し、充放電時の体積変化に粒子の機械的強度が追従してサイクル特性が向上する傾向にある。前記XRD強度比が30以下の場合には、Siの結晶領域が小さくなり、充放電時の体積変化が抑えられて粒子割れが抑制され、集電体からの剥離によるサイクル特性の低下がより効果的に抑制される。
一例として、Si及びSiOとを12時間、メカニカルアロイング法により処理した粒子に、次いで、炭素被覆処理を施した負極活物質のX線回折パターンを図3に示す。この図3は、後述の実施例3で作製した負極活物質の粉末X線回折スペクトルである。メカニカルアロイング法については後述する。
図3において、横軸は回折角2θ(度)であり、縦軸は回折強度である。また、図3中、○(白丸)は、Siの結晶面に帰属されるピークを示し、●(黒丸)は、SiOの結晶面に帰属されるピークを示す。前記回折角2θの範囲にあるSi及びSiO(点線枠)の回折強度を用いてXRD強度比を算出すると、2.55であった。
本発明の二次電池用負極活物質は、その表面に炭素層が設けられていてもよい(以降、炭層被覆負極活物質と呼ぶことがある)。炭素層は、二次電池用負極活物質の表面の一部又は全部に設けられていてもよい。
本発明の二次電池用負極活物質の表面に炭素層を設けることにより、電子伝導性を高めることができる。
本発明の二次電池用負極活物質に炭素層を設ける方法については後述する。
炭素層を設ける場合、炭素層の厚みは、1nm〜300nmであることが好ましく、1nm以上の場合では、良好な導電性が得られ、更には均一に被覆することが容易となる傾向にある。また、300nm以下の場合、炭素層がリチウムの拡散に与える影響が小さく、容量の低下を抑制することができる。
炭層被覆負極活物質の体積基準の平均粒径(D50%)は、特に限定されるものではないが、例えば、1μm〜40μmであることが好ましく、5μm〜25μmであることがより好ましい。平均粒径(D50%)が40μm以下の場合、リチウムイオン二次電池用負極に用いた際に負極内での負極活物質の分布が均一化し、更には、充放電時の膨張及び収縮が均一化することでサイクル特性の低下が抑えられる。また、平均粒径(D50%)が1μm以上の場合、負極密度が大きくなりやすく、高容量化しやすい。平均粒径(D50%)は、レーザ回折粒度分布計により測定することができる。
炭層被覆負極活物質の比表面積は、特に限定されるものではないが、例えば、0.5m/g〜14m/gであることが好ましく、1.0m/g〜10m/gであることがより好ましく、1.5m/g〜6.0m/gであることが更に好ましい。比表面積が14m/g以下の場合、得られるリチウムイオン二次電池の第一サイクル目の不可逆容量の増加が抑えられ、加えて、サイクル経過に伴う電解液との反応が抑制される。更には、負極を作製する際に結着材の使用量の増加が抑えられる。比表面積が0.5m/g以上の場合、電解液との接触面積が増大し、充放電効率が向上する。比表面積は、BET法(窒素吸着測定法)により測定することができる。
炭層被覆負極活物質の真密度は、空隙(B)の量(空隙量)と相関関係があり、空隙量が小さくなると真密度が大きくなる傾向にある。二次電池用負極活物質の真密度は、特に限定されるものではないが、例えば、1.8g/cm〜2.3g/cmであることが好ましく、1.9g/cm〜2.2g/cmであることがより好ましい。真密度が2.3g/cm以下の場合、サイクル経過に伴う電解液との反応が抑制される傾向にある。真密度が1.8g/cm以上の場合、二次電池用負極活物質に空隙を有しており、充放電に伴う体積変化が緩和されサイクル特性が向上する傾向にある。真密度は、気相置換法等の既知の方法を採用することができる。
<二次電池用負極活物質の製造方法>
本発明の二次電池用負極活物質の製造方法について説明する。
本発明の二次電池用負極活物質の製造方法は、Si及びSiOを、球状のメディアを存在させたボールミル中で粉砕造粒し、混合物を得る第1工程を備えるものである。
本発明の二次電池用負極活物質の製造方法によれば、Si表面の一部が少なくともSiO相により接する、又は被覆された構造を有する複合粒子(A)が、複数集合した二次電池用負極活物質を得ることができる。そのため、得られる二次電池用負極活物質は、リチウムイオン二次電池に用いた際に、Siと電解液が直接触れにくい構造をとっている。その結果、電解液が塩として析出することが抑制され、加えて、充放電に伴うSiの崩壊が抑えられる。
(第1工程)
本発明の二次電池用負極活物質の製造方法の第1工程は、Si及びSiOを、球状のメディアを存在させたボールミル中で粉砕造粒し、混合物を得る工程である。この第1工程によれば、本発明の二次電池用負極活物質を含む混合物が得られる。
第1工程に関する製造方法は特に制限されないが、中でも、メカニカルアロイング法を製造方法に用いれば、SiとSiOとの造粒工程並びに粉砕工程の同時処理を可能にし、更には、作製される活物質の平均粒径、真密度及び結晶状態(XRD強度比)を容易に制御できる。
メカニカルアロイング法では、SiとSiOとを、球状のメディアとともに装置内に投入し、高速振動させる。メカニカルアロイング法によれば、機械的な衝撃エネルギーによる複合化が容易であり、加熱、溶融が抑えられることから、結晶成長が起こりにくく微粒子形成が容易である。
メカニカルアロイング法に用いる球状のメディアを存在させた装置としては、ボールミル、ビーズミル、遊星ボールミル、アトライタ及び振動ミル等が挙げられる。使用する球状のメディアとしては、特に限定されるものではないが、例えば、鉄、クロム鋼又はジルコニアを含む球状のメディアを用いることが好ましい。
メカニカルアロイング法による処理では、処理装置の大きさに応じて、球状のメディアの投入量、球状のメディアの粒子径、処理時間等を適宜設定すれば、所望の負極活物質の平均粒径、真密度及び結晶状態(XRD強度比)等を得ることができる。
具体的には、例えば、メカニカルアロイング法による処理時間を長くすると、Si及びSiOは微粒子化し、緻密化された複合粒子が形成されやすくなる。また、SiとSiOとの複合化が進行しつつ、複合粒子中においてSiがより均一に分布するようになる。
ここで、第1工程に用いるSiOの粒径は、特に制限されるものではないが、0.1μm〜100μmであることが好ましく、0.1μm〜50μmであることがより好ましく、0.1μm〜10μmであることが更に好ましい。0.1μm以上の場合、SiO粒子の凝集が抑制され、粒子の取り扱い(ハンドリング)が容易になる傾向がある。また、SiO粒子の粒径が100μm以下の場合、SiOの中心に近い部分のSiまでの距離が大きくなりすぎず、SiO中に分散されたSiを有効に充放電に寄与する傾向にある。その結果、電池の初期容量の低下を抑制することができる。
また、第1工程に用いるSiの粒径は、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.1μm〜5μmであることがより好ましい。0.1μm以上の場合、Si粒子の凝集が抑制され、粒子の取り扱い(ハンドリング)が容易になる傾向にある。また、Si粒子の粒径が10μmの以下の場合、Siの充放電に伴う体積変化が大きくなりすぎず、サイクル劣化が抑制される傾向にある。
(第2工程)
本発明の二次電池用負極活物質の製造方法は、さらに、前記混合物の表面に炭素層を形成する第2工程を備えてもよい。前記第1工程において、作製された二次電池用負極活物質は電子伝導性が低いので、その表面に炭素層を設けることにより、電子伝導性を高めることができる。
炭素層を形成する炭素源については特に限定はなく、炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素等用いることができる。具体的にはメタン、エタン、プロパン、トルエン、ベンゼン、キシレン、スチレン、ナフタレン、クレゾール、アントラセン、又はこれらの誘導体等が挙げられる。これら炭素源は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
炭素を被覆させ、炭素層を形成する方法としては、湿式混合法、化学蒸着法、メカノケミカル法等が挙げられる。均一かつ反応系の制御が容易で、二次電池用負極活物質の形状が維持できるといった点から、化学蒸着法及び湿式混合法が好ましい。また、湿式混合法及びメカノケミカル法では、フェノール樹脂、スチレン樹脂等の高分子化合物、ピッチ等の炭化可能な固体物などを、固形のまま、又は溶解物等にして、二次電池用負極活物質上に被覆し、焼成処理を行うことで、炭素層を設けることができる。
更に、本発明の二次電池用負極活物質は、ポリマー、又はその他の有機化合物で被覆してもよい。負極活物質をポリマー、又はその他の有機化合物で被覆することにより、充放電効率が更に向上する。被覆によって初回充放電効率が低下して、充放電特性が低下しないように、被覆量を適宜決定することが好ましい。
ポリマー、又はその他の有機化合物による被覆方法としては、炭素を被覆する際と同様に、湿式混合法、メカノケミカル法等が挙げられる。均一かつ反応系の制御が容易で、本発明の負極活物質の形状が維持できるといった点から、湿式混合法が好ましい。また、湿式混合法及びメカノケミカル法では、フェノール樹脂、スチレン樹脂等の高分子化合物などを固形のまま、又は溶解物などにして処理を行うことができる。
被覆するポリマー又はその他の有機化合物としては、澱粉の誘導体、多糖類、水溶性セルロース誘導体、水溶性合成樹脂等が挙げられ、具体的には、デンプン、デンプンの誘導体、デキストリン、デキストリンの誘導体、シクロデキストリン、セルロースの誘導体、アルギン酸、アルギン酸の誘導体、プルラン、グリコーゲン、アガロース、カラギーナン、ペクチン、リグニンの誘導体、キシログルカン、ゼラチン、カゼイン、アラビノース、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、セロビオース、トレハロース、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリン、オキシプロリン、グリシルグリシン、没食子酸、茶カテキン、柿カテキン、サッカリン、サッカリンの塩、ブチンジオール等が挙げられる。これらポリマー若しくはその他の有機化合物は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
<リチウムイオン二次電池用負極>
本発明のリチウムイオン二次電池用負極(以下「負極」と略称する場合がある)は、集電体と、前記集電体上に設けられた前記二次電池用負極活物質を含む負極材層と、を有する。例えば、本発明のリチウムイオン二次電池用負極は、前記二次電池用負極材料、有機結着剤、溶剤又は水等の溶媒、及び必要により増粘剤、従来知られている炭素系負極材等を混合した塗布液を調整し、この塗布液を集電体に塗布した後、前記溶剤又は水を乾燥し、加圧成形して負極材層を形成することにより得られる。一般に、有機結着剤及び溶媒等と混練して、シート状、ペレット状等の形状に成形される。
前記有機結着剤としては、特に限定されないが、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン性不飽和カルボン酸エステル(例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、及びヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、エチレン性不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸)からなる(メタ)アクリル共重合体、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリエピクロヒドリン、ポリホスファゼン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリアミドイミド等の高分子化合物が挙げられる。
これらの有機結着剤は、それぞれの物性によって、水に分散、あるいは溶解したもの、また、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の有機溶剤に溶解したものがある。これらの中でも、イオン伝導率の大きな高分子化合物が好ましく、ポリ弗化ビニリデンが特に好ましい。
リチウムイオン二次電池用負極の負極層中の有機結着剤の含有比率は、0.1質量%〜20質量%であることが好ましく、0.2質量%〜10質量%であることがより好ましく、0.3質量%〜8質量%であることがさらに好ましい。
有機結着剤の含有比率が0.1質量%以上であることで密着性が良好で、充放電時の膨張・収縮によって負極が破壊されることが抑制される。一方、20質量%以下であることで、電極抵抗が大きくなることを抑制できる。
本発明のリチウムイオン二次電池用負極は、負極材層に含む活物質として、本発明の二次電池用負極活物質とともに、従来知られている炭素系負極活物質を併用してもよい。併用する炭素系負極活物質の種類に応じて、充放電効率の向上、サイクル特性の向上、電極の膨張抑制効果等が得られる。
従来知られている炭素系負極活物質としては、鱗片状黒鉛、球状黒鉛等の天然黒鉛類、人造黒鉛、非晶質炭素等が挙げられる。これら炭素系負極活物質の単独種又は複合種を、本発明の負極活物質に混合することができる。
更に、粘度を調整するための増粘剤として、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、酸化スターチ、リン酸化スターチ、カゼイン等を、前述した有機結着剤と共に使用することも好ましい。
有機結着剤の場合に使用する溶剤として特に制限はないが、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン等が用いられる。
前記塗布液には導電助剤を添加してもよい。前記導電助剤としては、例えば黒鉛粒子、カーボンブラック、アセチレンブラック、又は導電性を示す酸化物や窒化物等が挙げられる。これらの導電助剤は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。導電助剤の含有率は、負極材層中100質量%に対して0.1質量%〜20質量%であることが好ましい。
また、前記集電体の材質及び形状については特に制限されず、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等を、箔状、穴開け箔状、メッシュ状等にした帯状のものを用いればよい。また、多孔性材料、例えばポーラスメタル(発砲メタル)やカーボンペーパー等も使用可能である。
上記塗布液を集電体に塗布する方法としては、特に制限されないが、例えば、メタルマスク印刷法、静電塗装法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラビアコート法、スクリーン印刷法等の公知の方法が挙げられる。塗布後は、必要に応じて平板プレス、カレンダーロール等による圧延処理を行うことが好ましい。
また、シート状、ペレット状等の形状に成形された塗布液と集電体との一体化は、例えば、ロール、プレス、もしくはこれらの組み合わせ等、公知の方法により行うことができる。
本発明のリチウムイオン二次電池用負極では、電極密度が1.3g/cm〜1.9g/cmであることが好ましく、1.4g/cm〜1.8g/cmであることがより好ましく、1.5g/cm〜1.7g/cmであることがさらに好ましい。電極密度については、電極を加圧処理することで調整可能であるが、電極密度が高いほど体積容量が向上するほか、密着性が向上し、サイクル特性も向上する傾向がある。
<リチウムイオン二次電池>
本発明のリチウムイオン二次電池は、正極と、前記負極と、電解質と、を備える。前記負極は、例えば、セパレータを介して正極を対向して配置し、電解質を含む電解液を注入することにより、リチウムイオン二次電池とすることができる。
前記正極は、前記負極と同様にして、集電体表面上に正極層を形成することで得ることができる。前記正極における集電体には、前記負極で説明した集電体と同様のものを用いることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池の正極に用いられる材料については、特に制限はなく、例えば、リチウムイオンをドーピングまたはインターカレーション可能な金属化合物、金属酸化物、金属硫化物、または導電性高分子材料を用いればよく、特に限定されない。例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、およびこれらの複酸化物(LiCoNiMn、x+y+z=1、0<x、0<y;LiNi2−xMn、0<x≦2))、リチウムマンガンスピネル(LiMn)、リチウムバナジウム化合物、V、V13、VO2、MnO、TiO、MoV、TiS、V、VS、MoS、MoS、Cr、Cr、オリビン型LiMPO(M:Co、Ni、Mn、Fe)、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセン等の導電性ポリマー、多孔質炭素などを単独又は混合して使用することができる。中でも、ニッケル酸リチウム(LiNiO)及びその複酸化物(LiCoNiMn、x+y+z=1)は、容量が高いため本発明に用いる正極材として好適である。尚、正極活物質は、導電助剤を組み合わせて使用してもよい。
導電助剤としては、例えば、黒鉛粒子、カーボンブラック等が挙げられる。これらの導電助剤は、単独で又は二種類以上組み合わせて使用してもよい。
正極は、上記の正極活物質と、負極で用いる有機結着剤と同じポリ弗化ビニリデン等の有機結着剤と、同じく負極で用いられる溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチルラクトン等の溶媒とを混合して正極スラリーを調製し、この正極スラリーをアルミニウム箔等の集電体の少なくとも1面に塗布し、次いで溶媒を乾燥除去し、必要に応じて圧延して作製することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池に用いられる電解液は、特に制限されず、公知のものを用いることができる。例えば、電解液として、有機溶剤に電解質を溶解させた溶液を用いることにより、非水系リチウムイオン二次電池を製造することができる。
前記電解質としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF、LiClF、LiAsF、LiSbF、LiAlO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiC(CFSO、LiCl、LiI等の溶媒和しにくいアニオンを生成するリチウム塩を例示することができる。
前記電解液に用いられる有機溶剤としては、例えば、カーボネート類(プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート等)、ラクトン類(γ−ブチロラクトン等)、鎖状エーテル類(1,2−ジメトキシエタン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等)、環状エーテル類(テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン等)、スルホラン類(スルホラン等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等)、アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ポリオキシアルキレングリコール類(ジエチレングルコール等)などの非プロトン性溶媒を例示することができる。
有機溶剤は、単独で用いてもよく2種以上の混合溶剤として用いてもよい。
セパレータとしても、公知の各種セパレータを用いることができる。セパレータの具体例としては、紙製、ポリプロピレン製、ポリエチレン製、ガラス繊維製セパレータ等が挙げられる。
本発明のリチウムイオン二次電池の作製方法については、本発明の二次電池用負極活物質又は本発明のリチウムイオン二次電池用負極を用いること以外は特に制限はなく、公知の正極、リチウムイオン二次電池用電解液、セパレータ等の材料を用い、また公知のリチウムイオン二次電池の製造方法を利用することにより作製することができる。
リチウムイオン二次電池の製造方法としては、例えば、まず正極と負極の2つの電極を、ポリエチレン製のセパレータを介して捲回する。得られたスパイラル状の捲回群を電池缶に挿入し、予め負極の集電体に溶接しておいたタブ端子を電池缶底に溶接する。得られた電池缶に電解液を注入し、更に予め正極の集電体に溶接しておいたタブ端子を電池の蓋に溶接し、蓋を絶縁性のガスケットを介して電池缶の上部に配置し、蓋と電池缶とが接した部分をかしめて密閉することによって電池を得る。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限するものではない。尚、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
[実施例1](負極活物質の作製方法)
表1に記載の負極活物質を得るため、まず、Si(D50%:0.8μm)及びSiO(D50%:1.1μm)を質量基準で、Si/SiO=50/50の比率で仕込み混合粉を調製した。この混合粉を振動ミル装置(中央化工機株式会社製、クロム鋼からなる球状のメディア)を用いて、メカニカルアロイング処理を12時間行い、二次電池用負極活物質(混合物)を得た。
次に、上記二次電池用負極活物質に導電性を付与するため、ピッチを用いて、二次電池用負極活物質の表面に炭素を被覆(二次電池用負極活物質に対する炭素の割合は10質量%)し、900℃で焼成することで、炭素被覆負極活物質を得た。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複合粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
得られた二次電池用負極活物質及び炭素被覆負極活物質の粉体特性については、下記手法を用いて分析を行った。粉体特性の各結果を表2に示す。
<平均粒径(D50%)の測定>
二次電池用負極活物質を界面活性剤と共に精製水中に分散させた溶液を、株式会社島津製作所製のレーザ回折式粒度分布測定装置(SALD−2100)の試料水槽に入れ、超音波をかけながらポンプで循環させ、レーザ回折式で測定した。得られた粒度分布の体積累積50%粒径(D50%)を平均粒径とした。
<BET比表面積の測定>
株式会社マウンテック製の窒素吸脱着測定装置(Macsorb HM model 1201)を用いて測定を行った。比表面積はBET法より算出した。
<真密度の測定>
株式会社島津製作所製の真密度計装置(マイクロメリティックスアキュピック 1330)を用いて、真密度の測定を行った。
<XRD強度比の測定>
線源としてCuKα線を使用し、株式会社島津製作所製の粉末X線回折測定装置(XRD−6100)を用いて二次電池用負極活物質の分析を行った。二次電池用負極活物質において、SiO相に由来する2θ=26.0〜27.0度のX線回折ピーク強度に対する、Si相に由来する2θ=28.0〜29.0度のX線回折ピーク強度比(XRD強度比)を算出した。
(負極の作製方法)
上記手法で作製した二次電池用負極活物質の粉末93質量%に、導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製)の粉末2質量%、有機結着剤としてアクリロニトリル系であるLSR−7(日立化成株式会社製)を前記粉末及び有機結着剤の総質量に対して5質量%添加し、その後混練しスラリーを作製した。このスラリーを、電解銅箔の光沢面に塗布し、90℃で2時間の予備乾燥させた後、更に真空雰囲気下で、120℃で4時間乾燥させることによって硬化処理を行い、負極材層を有する負極を得た。
(リチウムイオン二次電池の作製)
上記で得られた電極を負極とし、対極として金属リチウム、電解液として1M LiPFを含むエチレンカーボネート/エチルメチルカーボネート(3:7体積比)、セパレータとして厚さ25μmのポリエチレン製微孔膜、スペーサーとして厚さの適した銅板を用いて2016型コインセルを作製した。
(電池評価)<初回放電容量、充放電効率>
上記で得られた電池を、25℃に保持した恒温槽に入れ、0.43mA(0.32mA/cm)で0Vになるまで定電流充電を行った後、0Vの定電圧で電流が0.043mAに相当する値に減衰するまで更に充電し、初回充電容量を測定した。充電後、30分間の休止を入れた後放電を行った。放電は0.43mA(0.32mA/cm)で1.5Vになるまで行い、初回放電容量を測定した。この時、容量は用いた負極活物質の質量当たりに換算した。初回放電容量を初回充電容量で割った値を充放電効率(%)として算出した。
<サイクル特性>
上記で得られた各電池を、25℃に保持した恒温槽に入れ、0.65mA(0.48mA/cm)で0Vになるまで定電流充電を行った後、0Vの定電圧で電流が0.043mAに相当する値に減衰するまで更に充電した。充電後、30分間の休止を入れた後放電を行った。放電は0.65mA(0.48mA/cm)で1.5Vになるまで行った。この充電−放電を1サイクルとし、10回サイクル試験を行うことでサイクル特性の評価を行った。サイクル特性は次の式により算出した。

サイクル特性=(10サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100
[実施例2]
Si(D50%:0.8μm)及びSiO(D50%:1.1μm)を質量基準で、Si/SiO=62/38の比率で仕込んだ以外は、上記実施例1と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[実施例3]
Si(D50%:0.8μm)及びSiO(D50%:1.1μm)を質量基準で、Si/SiO=74/26の比率で仕込んだ以外は、上記実施例1と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。実施例3で作製した炭素被覆負極活物質の断面SEM像及びX線回折パターンを図2、図3にそれぞれ示す。
[実施例4]
Si(D50%:0.8μm)及びSiO(D50%:1.1μm)を質量基準で、Si/SiO=92/8の比率で仕込んだ以外は、上記実施例1と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[実施例5]
メカニカルアロイング処理を24時間行った以外は、上記実施例3と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[実施例6]
メカニカルアロイング処理を36時間行った以外は、上記実施例3と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[実施例7]
炭素被覆量を2質量%とした以外は、上記実施例1と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[実施例8]
炭素被覆量を2質量%とした以外は、上記実施例3と同様にして炭素被覆負極活物質を作製し、同様の評価を行った。尚、得られた炭素被覆負極活物質を、FIB−SEM装置を用いて粒子の断面SEM像を確認したところ、複数粒子が複数集合し、空隙を有していることが確認された。
[比較例1]
SiOを用いずに、実施例1に使用した原料Siだけを用いて負極活物質とし、実施例1と同様の評価を行った。
[比較例2]
平均粒径(D50%)が5.0μmであるSiOx(x=0.94)に、ピッチを用いて、SiOxの表面に炭素を被覆(SiO粒子に対する炭素の割合は10質量%、900℃焼成)することで、負極活物質を得た。得られた負極活物質について、実施例1と同様の評価を行った。
以下の実施例及び比較例の評価結果を下記表2に示す。
Figure 2016219410
Figure 2016219410
表2の結果から実施例1〜8は、SiOと複合化しない比較例1と比較して、高容量を維持しつつ、サイクル特性及びサイクル初期の充放電効率に優れた材料であることが分かる。これは、SiOを用いた比較例2と比較しても、高容量・高充放電効率な負極活物質であることが分かる。そして、実施例3、実施例5及び実施例6について、二次粒子の空隙量と相関関係にある真密度が小さい負極活物質ほど、サイクル特性が向上していることが分かる。

Claims (11)

  1. Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質。
  2. Si及びSiOを含む複合粒子(A)が複数集合した二次電池用負極活物質であって、空隙(B)を有する二次電池用負極活物質。
  3. 前記Siの含有比率が二次電池用負極活物質中45質量%〜95質量%である請求項1又は請求項2に記載の二次電池用負極活物質。
  4. レーザ回折粒度分布計により測定される平均粒径が1μm〜40μmであり、窒素吸着測定法より求められる比表面積が0.5m/g〜15m/gであり、真密度が1.8g/cm〜2.3g/cmである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の二次電池用負極活物質。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の二次電池用負極活物質の表面に炭素層が設けられた二次電池用負極活物質。
  6. レーザ回折粒度分布計により測定される平均粒径が1μm〜40μmであり、窒素吸着測定法より求められる比表面積が0.5m/g〜14m/gであり、真密度が1.8g/cm〜2.3g/cmである請求項5に記載の二次電池用負極活物質。
  7. 線源として波長1.5406nmのCuKαを使用したときの前記SiOに由来する2θ=26.0〜27.0度のX線回折ピーク強度に対する前記Siに由来する2θ=28.0〜29.0度のX線回折ピーク強度比が0.5〜30の範囲である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の二次電池用負極活物質。
  8. 集電体と、前記集電体上に設けられた、請求項1〜7のいずれか1項に記載の二次電池用負極活物質を含む負極材層と、を有するリチウムイオン二次電池用負極。
  9. 正極と、請求項8に記載のリチウムイオン二次電池用負極と、電解質と、を備えるリチウムイオン二次電池。
  10. Si及びSiOを、球状のメディアを存在させたボールミル中で粉砕造粒し、混合物を得る第1工程を備える二次電池用負極活物質の製造方法。
  11. さらに、前記混合物の表面に炭素層を形成する第2工程と、を備える請求項10に記載の二次電池用負極活物質の製造方法。
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